JP3307618B2 - 光配線盤 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、光ケーブル側の複
数本のケーブル側光ファイバを、コネクタ接続可能に成
端された光ファイバと切替可能に接続する光配線盤に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】外線光ケーブル側の多数本の光ファイバ
を、伝送装置側の光ファイバに対して接続する光配線盤
としては、近年、光配線盤内に光コネクタアダプタ付き
のモジュールを多数配列収納し、この光モジュールに外
線光ケーブル側の光ファイバを引き込んで、伝送装置側
の光ファイバに対してコネクタ接続可能に成端するもの
が提案されている。図９はこの種の光配線盤の一例を示
すものである。図９中符号４１はフレームであり、複数
本の光ケーブル４２が上部あるいは下部から引き込まれ
ている。これら光ケーブル４２としては、伝送装置と接
続されたものと、外線光ケーブル側のものとがある。こ
れら光ケーブル４２は前記フレーム４１の側板６０に沿
って配設し、フレーム４１下部の分岐部４４ａにてケー
ブルクランプ４４ｂやテンションメンバクランプ４４ｃ
によって固定し、口出して光ファイバ４３ａを引き出し
ている。これら光ファイバ４３ａはフレーム４１下部の
融着部トレー収納部Ｔ1に引き込み、該融着部トレー収
納部Ｔ1内に設けられたスライドユニット５２内に多段
に積層・収納された引き出し式の融着部トレー４６、４
６…へ振り分けて収納している。各融着部トレー４６、
４６…では、前記光ファイバ４３ａと分岐接続用のファ
ンアウトコード４３ｂの分岐されていない一端とを図示
しない融着接続補強部を介して接続している。

【０００３】前記ファンアウトコード４３ｂは前記融着
部トレー収納部Ｔ1の上側に設置したセンタートレー４
９を介して上側に引き出し、さらに該ファンアウトコー
ド４３ｂの分岐された他端は前記センタートレー４９の
上側に設置した分岐接続トレー収納部Ｔ2内に多段に積
層された引き出し式の各分岐接続トレー４８、４８…内
に図中左側から導入し、右側から分岐接続トレー４８に
導入されたジャンパコードｊ（光コード）と図示しない
光コネクタを介して切替接続可能に接続している。前記
分岐接続トレー４８、４８…は、フレーム４１の背面板
５１から突設されたガイド棒５５にガイドされて前後方
向（図中紙面奥行き方向）に引き出し／収納可能になっ
ている。ジャンパコードｊは、二つの分岐接続トレー４
８、４８間に配線され、分岐接続トレー４８内にてファ
ンアウトコード４３ｂの分岐された他端と接続すること
で、目的の光線路同士を接続する。ジャンパコードｊの
余長は、分岐接続トレー収納部Ｔ2内のトレー４８内に
収納されるか、あるいはフレーム４１側面の支持具４４
（コードクランプ）を利用して、下方へ垂らした部分を
上方へ折り返すようにして湾曲配線して吸収される。ジ
ャンパコードｊの両端を、それぞれ分岐接続トレー４８
内にて、ファンアウトコード４３ｂとを接続すると、伝
送装置側と外線光ケーブル側の光線路同士がジャンパコ
ードｊを介して接続される。また、分岐接続トレー４８
内では、フレーム４１の上部および下部に配置された渡
配線収納トレー４９ａ、４９ｂからフレーム４１内に導
入された渡配線４３ｄ（光コード）と、ファンアウトコ
ード４３ｂとを接続する場合もある。

【０００４】ところで、上記光配線盤では、伝送装置側
の光線路と、外線光ケーブル側の光線路とが、それぞ
れ、融着部トレー収納部Ｔ1から分岐接続トレー収納部
Ｔ2までの間に配線されるファンアウトコード４３ｂに
よって同じ配線ルートを通って分岐接続トレー収納部Ｔ
2に引き込まれるため、これらファンアウトコード４３
ｂを多数の分岐接続トレー４８に整然と振り分け配線す
ることは手間が掛かる作業であった。

【０００５】上記問題を解決し得る光配線盤としては、
図１０に示すものがある。ここに示す光配線盤は、フレ
ーム６１内に複数の成端部６２が多段に設けられ、これ
ら成端部６２に、複数の光モジュール６３が縦置きにし
た状態で横並びに収納されて構成されている。

【０００６】光モジュール６３は、成端側（図１０
（Ａ）中紙面手前側、図１０（Ｂ）中左側、以下、前側
という）に光コネクタアダプタ６３ａを備え、ケーブル
側光ファイバ引き込み側（図１０（Ａ）中紙面奥側、図
１０（Ｂ）中右側、以下、後側という）に光ファイバ導
入口（図示略）を有する薄板ケース状に形成されてい
る。光モジュール６３は、光配線盤の前側において光コ
ネクタアダプタが上下方向に配列し、光ファイバの切替
接続などを効率よく行うことができるようになってい
る。

【０００７】光配線盤内に引き込まれた光ケーブル２６
端末から引き出されたケーブル側光ファイバ２８は、成
端部６２のうち目的のものに引き込まれ、この成端部６
２内の光モジュール６３のうち目的のものに引き込まれ
て光コネクタアダプタ６３ａによりコネクタ接続可能に
成端される。ケーブル側光ファイバ２８の余長は、光特
性に影響を与えない湾曲半径を確保した状態で光モジュ
ール６３内に湾曲収納される。

【０００８】一方、伝送装置側の光ケーブル２５（コー
ドケーブル）端末から引き出された光ファイバ（光コー
ド）２９は、コネクタ接続可能に成端され、目的の成端
部６２に引き込まれ、目的の光モジュール６３の光コネ
クタアダプタ６３ａに切替可能に接続される。上記光モ
ジュール６３内における光ファイバ接続作業や余長収納
作業は、光モジュール６３を、図中矢印で示すように後
側に引き出した後、引き出した光モジュール６３を開放
して行う。この光配線盤では、ケーブル側光ファイバ２
８が光配線盤の後側から光モジュール６３内に引き込ま
れ、伝送装置側の光ファイバ２９が前側の光コネクタア
ダプタに接続されるため、これらの光ファイバ２８、２
９の配線ルートを区分けすることによりこれら光ファイ
バを互いに区別するのが容易となり、配線作業が容易と
なる。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記光
配線盤では、光モジュールを使用したケーブル側光ファ
イバの成端により高密度化を実現できるものの、上記接
続作業や余長収納作業を光モジュール６３を光配線盤の
後側に引き出して行うため、光配線盤の背面側に作業ス
ペースが必要となる。このため、局などの建物内におい
て光配線盤を壁に近接して設置することができず、設置
スペースを大きく確保せざるを得ない不満があった。す
なわち、図９に示した前面保守型の光配線盤の利点（省
スペース化）が得られなくなっていた。また光配線盤の
組立や、各光モジュール６３でのケーブル側光ファイバ
２８の成端作業は、光配線盤の両側（前側および後側）
での作業が必要となるため、ケーブル側光ファイバ２８
と切替光ファイバ２９との対照等に手間がかかり、作業
効率に不満があった。特に対応心数が多い（数百〜数千
心、あるいはそれ以上）場合には、組立などに膨大な時
間がかかる不都合があった。本発明は、上記事情に鑑み
てなされたもので、設置スペースを小さくでき、かつ光
ファイバ接続作業などの作業を容易にすることができる
光配線盤を提供することを目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明では、前記課題を
解決するため、以下の構成を採用した。すなわち、本発
明の光配線盤は、枠状のフレームと、ヒンジを中心とし
て回動することにより前記フレームに対し引き出し／収
納自在とされた可動ユニットを備え、この可動ユニット
が、前記ケーブル側光ファイバを前記切替光ファイバに
対してコネクタ接続可能に成端する光コネクタが複数配
列されるコネクタ配列部を有することを特徴とする。上
記光配線盤では、可動ユニットをヒンジを中心とする回
動によってフレームの外側に引き出すことにより、光配
線盤の前面側において光ファイバ接続作業などの作業を
行うことができる。またケーブル側光ファイバと切替光
ファイバの接続位置の確認を容易とし、これら光ファイ
バの対照を容易とすることができる。請求項２記載の発
明は、請求項１記載の光配線盤において、可動ユニット
が、前記ケーブル側光ファイバが引き込まれる光モジュ
ールが横並びに複数配列されて収納されるようになって
おり、該光モジュールは、前記光コネクタを支持するモ
ジュール本体と、ケーブル側光ファイバの余長を収納で
き、かつモジュール本体から分離可能な余長収納ケース
とを備え、この光モジュールが、前記光コネクタがコネ
クタ配列部に配列されるようにして前記可動ユニットに
収納される構成であり、可動ユニットには、モジュール
本体から分離した余長収納ケースを載置可能な余長収納
ケース載置台が設けられていることを特徴とする。余長
収納ケース載置台を設けることによって、光ファイバ接
続作業や余長収納作業を行う際に、モジュール本体から
分離した余長収納ケースを、作業がしやすい位置に配置
することができるようになる。請求項３記載の発明は、
前記フレームと、前記可動ユニットと、前記光ケーブル
を固定するケーブル固定部とをユニット化した成端ユニ
ットを複数集合してなることを特徴とする。これによっ
て、成端ユニットの設置数を変更することで、実際の処
理心数の増減に対応した対応心数の増減が自在となる。
また成端ユニット単位で、ケーブル側光ファイバの口出
しから、光コネクタによる成端を行うことができ、光ケ
ーブルを増減しても、これに伴うケーブル側光ファイバ
の成端処理等を、他の成端ユニット内の光ファイバに殆
ど影響を与えること無く行うことができるようになる。
請求項４記載の発明は、前記可動ユニットに導入される
前記ケーブル光ファイバの配線ルートと、切替光ファイ
バの配線ルートとが互いに区分けされていることを特徴
とする。これら配線ルートを区分けすることによって、
ケーブル側光ファイバと切替光ファイバとの区別を容易
とすることができる。

【００１１】

【発明の実施の形態】図１ないし図７は、本発明の光配
線盤の一実施形態を示すもので、図１は本実施形態の光
配線盤の正面図、図２は図１に示す光配線盤に用いられ
る成端ユニットの平面図、図３（Ａ）は正面図、図３
（Ｂ）は側面図、図４（Ａ）は該成端ユニットに用いら
れる光モジュールの正面図、図４（Ｂ）は側面図であ
る。なお、以下の説明において、左または右とは、図１
における左または右を指す。また前または後とは、図１
における紙面手前側または奥側を指す。

【００１２】ここに示す光配線盤２０は、多段（本実施
形態では５段）に積層された複数の成端ユニット２１
と、光パルス試験器２３（線路監視装置。図１参照）
と、光部品ユニット３３を備えている。

【００１３】各成端ユニット２１は、枠状のフレーム２
２と、このフレーム２２内に引き込まれた光ケーブル２
６を固定するケーブル固定部２７と、光ケーブル２６端
末から引き出されたケーブル側光ファイバ２８を、切替
光ファイバ２９に対してコネクタ接続可能に成端する光
モジュール３１を収納する可動ユニット３０とを備えて
構成されている。

【００１４】フレーム２２には、下側に隣接する成端ユ
ニット２１のフレーム２２に対する位置決めと固定のた
めのアタッチメント２２ａが突設されており、上下に相
隣接した成端ユニット２１間が位置ずれを生じることな
く安定に連結されるようになっている。上側の成端ユニ
ット２１のアタッチメント２２ａと下側の成端ユニット
２１のフレーム２２との間の固定は、ボルト等の簡単な
固定手段によりなされる。

【００１５】この光配線盤２０を構成する各成端ユニッ
ト２１に引き込まれる光ケーブル２６は、最下段あるい
は最上段（図１では最下段）に設けられるケーブル導入
ユニット３４から導入され、目的の成端ユニット２１ま
で引き込まれる。

【００１６】成端ユニット２１に引き込まれた光ケーブ
ル２６は、ケーブル固定部２７にて固定され、端末から
ケーブル側光ファイバ２８が引き出される。ケーブル固
定部２７は、光ケーブル２６端末近傍の外被外側から把
持固定する把持機構や、結束力を以ってフレーム２２に
固定する結束具２７ａ等と、光ケーブル２６端末に露出
されたテンションメンバ２６ａを固定するテンションメ
ンバクランプ２７ｂとからなる。ケーブル固定部２７
は、フレーム２２に予め取り付けておいても、成端ユニ
ット２１の所定位置への設置と合わせて後付けにして
も、どちらでも良い。

【００１７】フレーム２２の左側板２ａには、右方向に
向けて延びる下部支持アーム２ｂが設けられ、向板２ｃ
には、前方に向けて延びる上部支持アーム２ｄが設けら
れている。支持アーム２ｂと向板２ｃの間には、水平方
向に沿う仕切り板２ｅが設けられている。この仕切り板
２ｅは、ケーブル側光ファイバ２８の配線ルートと、切
替光ファイバ２９の配線ルートとを隔てるためのもの
で、成端ユニット２１の底板１７に対し間隔をおいて設
けられている。また支持アーム２ｂには、切替光ファイ
バ２９を保持するコードクランプ２１ｅが連結部材２ｆ
を介して設けられている。コードクランプ２１ｅは仕切
り板２ｅの上方に設けられている。

【００１８】支持アーム２ｂ、２ｄの先端には、該先端
のヒンジ３５を中心としてフレーム２２に対して水平回
動可能となるように可動ユニット３０が取り付けられて
いる。可動ユニット３０は、光ケーブル２６から口出し
されたケーブル側光ファイバ２８が引き込まれる光モジ
ュール３１を搭載するモジュール台５と、モジュール台
５上に設けられた端子板６と、モジュール台５の下面側
に設けられた光ファイバ配線板７と、余長収納ケース載
置台８と、光モジュール３１内のケーブル側光ファイバ
２８を、切替光ファイバ２９に対してコネクタ接続可能
に成端する光コネクタとしての光コネクタアダプタ１１
ａが複数配列されたコネクタ配列部１１を備えて構成さ
れている。

【００１９】光ファイバ配線板７はケーブル側光ファイ
バ２８を所定の位置に配置するためのもので、その配線
面（図３に示す状態においては下面側）には光ファイバ
２８を保持する複数のクランプ７ｃ（図７参照）が設け
られている。光ファイバ配線板７はその後端部７ａを支
点として回動可能とされている。光ファイバ配線板７の
下面最左側（図７中最手前側）には、ケーブル側光ファ
イバ２８を光ファイバ配線板７に保持する保持部材７ｂ
が設けられており、この保持部材７ｂはこれに保持され
たケーブル側光ファイバ２８の前後方向（図７中矢印方
向）の移動を許容できるようになっている。

【００２０】余長収納ケース載置台８は、モジュール台
５の両端部に取り付けられたモジュール支持アーム８ｂ
（図７参照）と、両アーム８ｂの先端に架け渡されたモ
ジュール支持バー９を備えている。モジュール支持アー
ム８ｂは下端部８ａを支点として回動可能とされ、モジ
ュール支持バー９が可動ユニット３０内に収納された光
モジュール３１の後端に当接した状態から、ほぼ水平に
倒した状態まで回動できるようになっている。

【００２１】モジュール台５には、光モジュール３１が
可動ユニット３０の背面側（他側部側）から収納部３内
に挿入するようにして搭載されるようになっている。光
モジュール３１は外観薄板ケース状に形成され、可動ユ
ニット３０のモジュール台５上に縦置きにして横並びに
複数配列収納されている。

【００２２】図４に示すように、光モジュール３１は、
薄板ケース状のモジュール本体１２と、ケーブル側光フ
ァイバ２８の余長を収納する薄板ケース状の余長収納ケ
ース１３を備えている。モジュール本体１２は、余長収
納ケース１３が載置される台部１２ａと、この台部１２
ａの前端側から台部１２ａに対しほぼ垂直に延びる光コ
ネクタ保持部１２ｂを備えた略Ｌ字状に形成されてい
る。

【００２３】モジュール本体１２の保持部１２ｂ前端側
には、上記光コネクタアダプタ１１ａが取り付けられて
いる。光コネクタアダプタ１１ａは、可動ユニット３０
の背面側から可動ユニット３０内に挿入するようにして
収容される光モジュール３１が端子板６に突き当てられ
ることで位置決定され、これにより可動ユニット３０の
前面側に位置するコネクタ配列部１１に位置決めされ
る。光コネクタアダプタ１１ａとしては、光ファイバ２
９の光コネクタ２９ａが接続可能なものが採用される。
特に、小型化による実装密度の向上、切替接続作業性等
の面で、ＳＣ２形光コネクタを採用することが有利であ
ると考えられる。また、光コネクタアダプタ１１ａとし
ては、切替光ファイバ２９側の光コネクタ２９ａが接続
可能な光コネクタアダプタ、光コネクタレセプタクル等
が採用される。

【００２４】余長収納ケース１３は、台部１２ａ上に載
置された状態でモジュール本体１２の内縁（台部１２ａ
上縁および保持部１２ｂ後縁）形状に沿う略長方形状に
形成されている。余長収納ケース１３は、容器状に形成
された余長収納ケース本体１３ａと、その後縁部の薄肉
部１３ｂにおいてヒンジ結合した蓋部１３ｃからなるも
のである。

【００２５】余長収納ケース１３内には、２つの円筒状
のガイド壁１３ｄが形成され、これらガイド壁１３ｄに
光ファイバを巻き付くように配線することによって、こ
の光ファイバを、光特性に影響を与えない湾曲半径を確
保した状態で収納できるようになっている。余長収納ケ
ース１３は、薄肉部１３ｂの下端付近に設けられた自在
継手部１３ｅを介してモジュール本体１２の台部１２ａ
先端付近に連結されている。余長収納ケース１３は、図
４（Ｂ）中実線で示すように台部１２ａ上に位置する状
態から、二点鎖線で示すように自在継手部１３ｅを支点
としてモジュール本体１２の後方に引き出した状態（分
離状態）まで回動可能となっている。また、図７に示す
ように、余長収納ケース１３は、上記後方引き出し状態
において、自在継手部１３ｅによりほぼ水平に倒した状
態とすることができるようになっている。なお、符号１
３ｆは光ファイバの融着接続部などを保持するホルダを
示す。

【００２６】光モジュール３１は、可動ユニット３０の
背面側（光モジュール３１の他側部側）に引き出すこと
により可動ユニット３０外に取り出すことができるよう
になっている。また各光モジュール３１は、互いにほぼ
同じサイズとなるように形成されており、可動ユニット
３０内に収納された各光モジュール３１の光コネクタア
ダプタ１１ａは、可動ユニット３０の前面側のほぼ同一
垂直面に揃えられる。

【００２７】光部品ユニット３３は、光パルス試験器２
３に光ファイバ２３ａを介して接続されている監視用接
続部２４である光ファイバ選択装置（光スイッチ。以下
「光ファイバ選択装置２４」）と、光部品モジュールユ
ニット３７とを備えている。光部品モジュールユニット
３７では、薄板ケース状の光部品モジュール３３ａが縦
置きした状態で横並びに複数配列されており、これらモ
ジュール３３ａには光カプラ、光スプリッタなどの光部
品が収納されている。光部品ユニット３３では、各成端
ユニット２１内の光モジュール３１に接続された接続用
光ファイバ３３ｂと、切替光ファイバ２９とを、光部品
モジュール３３ａに接続することにより、光モジュール
３１と、切替光ファイバ２９との間が、光部品モジュー
ル３３ａを介して接続され、ケーブル側光ファイバ２８
側の光線路と、切替光ファイバ２９側の光線路との間に
光部品が介在される。光部品モジュール３３ａ内では、
例えば光部品としての光カプラにより、両光ファイバ３
３ｂ、２９間の光線路から監視用光ファイバ３３ｃを分
岐する。監視用光ファイバ３３ｃは、光部品モジュール
３３ａから引き出されて光ファイバ選択装置２４に接続
される。光ファイバ選択装置２４では、各光部品モジュ
ール３３ａから引き出された複数本の光ファイバ２３ａ
に対して光パルス試験器２３側の光ファイバを選択的に
接続する。これにより、光パルス試験器２３から出力さ
れた試験光が、光ファイバ選択装置２４、光カプラを介
して目的の光ファイバ２８、２９に入射できるようにな
り、断線の有無などを調べる線路監視を行うことができ
る。また、光部品が光スプリッタである場合には、例え
ば切替光ファイバに対して複数本のケーブル側光ファイ
バを分岐接続することも可能となる。

【００２８】ケーブル側光ファイバ２８としては、単心
あるいは多心の光ファイバテープ心線等の光ファイバ心
線が普通であるが、例えば、コードケーブル端末から引
き出された光コード等も採用可能である。本実施形態で
は、４心、８心等の多心光ファイバテープ心線を例示す
る。

【００２９】ケーブル側光ファイバ２８がコネクタ接続
可能に成端されていない場合や、光コネクタによりコネ
クタ接続可能に成端されている場合でも光モジュール３
１の光コネクタアダプタ１１ａに対して該光モジュール
３１内側から直接接続できないものである場合、ケーブ
ル側光ファイバ２８は、光モジュール３１内蔵の光ファ
イバ３２を介して光コネクタアダプタ１１ａに接続する
ことでコネクタ接続可能に成端される。コネクタ付き光
ケーブルから引き出されたケーブル側光ファイバ２８先
端の光コネクタ、ケーブル側光ファイバ２８に融着接続
される光ファイバ先端の光コネクタ、光モジュール３１
内蔵の光ファイバ３２先端の光コネクタとしては、ＪＩ
Ｓ Ｃ ５９８１等に制定されるいわゆるＭＴ形光コネ
クタ（Mecanically Transferable）等が採用される。

【００３０】一方、光ファイバ２９は、先端が光コネク
タ２９ａ（光コネクタプラグ）によりコネクタ接続可能
に成端された光コードであり、ケーブル導入ユニット３
４から引き込まれたコードケーブル等の光ケーブル２５
端末に引き出された光コードや、前記ケーブル導入ユニ
ット３４から直接引き込まれた光コード、光ケーブル端
末から口出しされた光ファイバ心線をチューブ被覆した
もの等が採用される。

【００３１】光ファイバ２９先端の光コネクタ２９ａと
しては、例えば、ＪＩＳ Ｃ ５９７３に制定されるＳ
Ｃ形光コネクタ（Single fiber Coupling optical fibe
r connector）、ＳＣ２形光コネクタ、ＪＩＳ Ｃ ５
９８３に制定されるＭＵ形光コネクタ（Miniature-Unit
couplimg optical fiber connector）等の光コネクタ
プラグが採用される。また、ケーブル側光ファイバ２８
は、光ケーブル２６端末から可動ユニット３０下側に至
るまで、補強用のチューブ被覆を施すことにより、過度
な曲げ等を生じにくくすることができる。

【００３２】なお、可動ユニット３０にはロック片３０
ｂが設けられており、可動ユニット３０をフレーム２２
内へ押し込むと、ロック片３０ｂがフレーム２２側のキ
ャッチ機構２２ｂ（図３（Ｂ）参照）に離脱可能に保持
されるため、強制的に引き出す操作を行わない限り、可
動ユニット３０がフレーム２２から不用意に飛び出す等
の不都合が生じないようになっている。

【００３３】次に、ケーブル側光ファイバ２８、および
切替光ファイバ２９の配線ルートについて説明する。図
５に示すように、ケーブル側光ファイバ２８は、フレー
ム２２の右側板２ａに沿うケーブル導入部２１ａを通し
て成端ユニット２１に導入され、ケーブル固定部２７か
ら、成端ユニット２１前面側（図２下側、図３（Ａ）紙
面手前側、図３（Ｂ）左側）と対向する成端ユニット２
１背面側（可動ユニット３０背面側）の光ファイバ配線
部２１ｃ（配線空間）を経由し、可動ユニット３０を介
してケーブル導入部２１ａと対向する余長吸収部２１ｄ
（配線空間）に引き込まれる。

【００３４】さらに、ケーブル側光ファイバ２８は、仕
切り板２ｅの下方を経由して可動ユニット３０のヒンジ
３５付近に至り、次いで光ファイバ配線板７の配線面
（図５では下面側）を通って可動ユニット３０の後方に
達した後、目的の光モジュール３１の余長収納ケース１
３内に引き込まれている。光ファイバ配線板７の配線面
では、引き込まれたケーブル側光ファイバ２８が光モジ
ュール３１ごとに振り分け配線される。すなわち光ケー
ブル２６端末から口出しして補強用チューブにより数本
ずつまとめた状態で光ファイバ配線板７に引き込まれた
ケーブル側光ファイバ２８は、光ファイバ配線板７の配
線面上で補強用チューブから口出しされて振り分け配線
される（図７参照）。

【００３５】また、ケーブル側光ファイバ２８は、可動
ユニット３０の背面側において、フレーム２２に固定し
たクリップ２２ｃで引き留められているため、可動ユニ
ット３０を引き出し操作してもクリップ２２ｃで引き留
めた部分は移動せず、可動ユニット３０をフレーム２２
内に戻した際に、ケーブル側光ファイバ２８は可動ユニ
ット３０引き出し前の湾曲配線状態に復帰し、ケーブル
側光ファイバ２８には過度の曲げ応力が加わらない。

【００３６】余長吸収部２１ｄから可動ユニット３０下
側（モジュール台５下側）へのケーブル側光ファイバ２
８の配線は、前記ヒンジ３５近傍を通るため、ヒンジ３
５を中心とする可動ユニット３０の回転による移動が少
なくなり、光特性に影響しない規定以上の湾曲半径（Ｒ
３０以上）を常時安定に確保できる。

【００３７】一方、光ファイバ２９は、余長吸収部２１
ｄから、仕切り板２ｅの上方に設けられたコードクラン
プ２１ｅを経由し、ヒンジ３５近傍を通り、可動ユニッ
ト３０の前面側（成端ユニット２１からの引き出し方向
前方）に略水平の樋状に設けられたコードダクト２１ｆ
（図３（Ｂ）参照）上に導入されるようになっており、
コードクランプ２１ｅからコードダクト２１ｆまでの間
はヒンジ３５近傍に配線されるため、ヒンジ３５を中心
とする可動ユニット３０の回転による移動は少なく、規
定以上の湾曲半径を安定に維持できる。また、コードク
ランプ２１ｅによって取り出し可能にクランプされるこ
とで、可動ユニット３０の回転移動に追従移動すること
が最小限に抑えられる。なお、余長吸収部２１ｄ内で
は、フレーム２２に固定された枠状のコードガイド２１
ｇ、２１ｈを利用することで、多数本の光ファイバ２９
が整理して配線される。また切替光ファイバ２９は、湾
曲部材２１ｉに引っ掛けるようにして余長吸収部２１ｄ
内に配線することで、余長が吸収される。

【００３８】次に、上記のようにケーブル側光ファイバ
２８および切替光ファイバ２９を接続する手順について
主として図２、図６および図７を参照して説明する。ま
ず、図２中矢印で示すように、可動ユニット３０をヒン
ジ３５を中心として前方に向けて回動させ、フレーム２
２外に引き出し、可動ユニット３０後面側の光モジュー
ル３１を露出させる。

【００３９】次いで、図６（Ａ）に示すように光ファイ
バ配線板７を後端部７ａを支点として回動させ、可動ユ
ニット３０の後側に引き出す。これにより、ケーブル側
光ファイバ２８の光モジュール３１への配線を光ファイ
バ配線板７上にて行うことができるため、作業が容易と
なる。また、ケーブル側光ファイバ２８は、前後方向
（図７中矢印方向）の移動を許容して保持部材７ｂに保
持されているため、可動ユニット３０をフレーム２２か
ら引き出す際にケーブル側光ファイバ２８に無理な曲げ
応力が加わることがない。

【００４０】次いで、図６（Ｂ）に示すように、余長収
納ケース載置台８を、アーム８ｂの下端部８ａを支点と
して可動ユニット後方に向けてほぼ水平となるまで回動
させる。次いで図６（Ｃ）に示すように、光モジュール
３１の余長収納ケース１３を自在継手部１３ｅを支点と
して可動ユニット後方に向けて回動させることにより引
き出す。

【００４１】次いで、図６（Ｄ）および図７に示すよう
に、引き出した余長収納ケース１３の蓋部１３ｃを開放
して余長収納ケース１３を水平配置した状態で、余長収
納ケース載置台８のモジュール支持バー９上に載置す
る。これにより、余長収納ケース１３の内部を露出させ
た状態で上記ケーブル側光ファイバ２８とケース内の接
続用光ファイバ３２との接続作業、および余長収納ケー
ス本体１３ａ内への余長収納作業を行うことができる。

【００４２】一方、切替光ファイバ２９は、クランプ２
１ｅを通した後、光コネクタアダプタ１１ａに可動ユニ
ット前面側から接続する。

【００４３】接続部や余長収納作業終了後には、余長収
納ケース１３をモジュール本体１２の台部１２ｂ上に戻
した後、可動ユニット３０を後方に向けて回動させ、フ
レーム２２内に収容する。この作業では、余長収納ケー
ス１３のみが移動し、モジュール本体１２は移動しない
ため、光モジュール３１の収納位置を間違えるなどの不
都合は生じない。また、余長収納ケース１３を可動ユニ
ット３０内に戻す作業をスムーズに行うことができ、隣
接する光モジュール３１に振動などの影響を与えること
が少なくなり、活線状態の回線に悪影響を与えることが
ない。また、余長収納ケース載置台８を、アーム８ｂの
下端部８ａを支点として、モジュール支持バー９が光モ
ジュール３１の後端に当接するまで上方に回動させ、図
３に示す状態に戻す。

【００４４】上記光配線盤では、可動ユニット３０が、
ヒンジ３５を中心とする回動によりフレーム２２の外側
に引き出すことができるようにされているので、可動ユ
ニット３０全体を露出させることができる。このため、
対応心数が多い場合にも光モジュール３１内の光ファイ
バ接続作業や収納作業を容易かつ効率的に行うことがで
きる。また可動ユニット３０全体を露出させることがで
きることから、光モジュール３１の入れ替え作業などに
おいて、取り出す光モジュール３１の位置や光モジュー
ル３１を収納するべき位置が判りやすく、切替光ファイ
バ２９との対照が容易となる。このため、作業の効率化
を図ることができる。また光配線盤の背面側に光ファイ
バ接続作業のためのスペースを設ける必要がなく、設置
スペースを小さくすることができる。

【００４５】また上記光配線盤は、ケーブル側光ファイ
バ２８をヒンジ３５の近傍を経由して光モジュール３１
に引き込むことができるようにされているので、可動ユ
ニット３０をヒンジ３５を中心として回動させる際にケ
ーブル側光ファイバ２８に無理な力が加わるのを防ぎ、
ケーブル側光ファイバ２８の破損を未然に防ぐことがで
きる。

【００４６】また光モジュール３１の余長収納ケース１
３を可動ユニット３０から可動ユニット後方へ引き出し
たときに、余長収納ケース１３が載置される余長収納ケ
ース載置台８を設けたので、光ファイバ接続作業や余長
収納作業を行う際に、余長収納ケース１３を上記作業が
しやすいように配置することができ、作業を容易にする
ことができる。また余長収納ケース載置台８のモジュー
ル支持バー９は、可動ユニット３０に収納した光モジュ
ール３１の後方移動を防ぐ押さえとしても機能するた
め、光モジュール３１の振動を抑え、回線に悪影響が及
ぶのを防ぐことができる。

【００４７】また、上記光配線盤は、成端ユニット２１
を複数集合したものであるので、一旦、組み上げの完了
した光配線盤２０であっても、成端ユニット２１の設置
数を変更することで、実際の処理心数の増減に対応した
対応心数の増減が自在であり、しかも、成端ユニット２
１単位で、光ケーブル２６からのケーブル側光ファイバ
２８の口出しから、光コネクタによる成端を行うことが
できるため、光ケーブル２６を増減しても、これに伴う
ケーブル側光ファイバ２８の成端処理等を、他の成端ユ
ニット２１内の光ファイバに殆ど影響を与えること無く
行うことができる。すなわち、他の成端ユニット２１内
の光ファイバ等を移動したり、振動を与えたりすること
が殆ど無いため、他の成端ユニット２１内の光線路の断
線や、光通信の瞬断等の影響を与えることを防止でき
る。特に、光ケーブル２６端末からのケーブル側光ファ
イバ２８の口出しは各成端ユニット２１単位で行われる
ことから、各成端ユニット２１のケーブル導入部２１ａ
では、多数本のケーブル側光ファイバ２８が錯綜して絡
み合う等の不都合を生じにくく、光ケーブル２６の増設
に伴うケーブル側光ファイバ２８の増設配線や、光ケー
ブル２６の撤去に伴うケーブル側光ファイバ２８の取り
出し・撤去等を効率良く行うことができる。

【００４８】また上記光配線盤は、可動ユニット３０の
光モジュール３１に引き込まれるケーブル側光ファイバ
２８の配線ルートと、クランプ２１ｅを経て光コネクタ
アダプタ１１ａに接続される切替光ファイバ２９の配線
ルートとが、成端ユニット２１内において仕切り板１ｅ
によって隔てられるようになっているので、ケーブル側
光ファイバ２８と切替光ファイバ２９が絡み合うのを防
ぎ、光ファイバ２８，２９の接続作業等の作業を容易に
行うことができる。またケーブル側光ファイバ２８と切
替光ファイバ２９とを区別しやすくし、ケーブル側光フ
ァイバ２８と切替光ファイバ２９とを取り違えることに
よる誤接続を防ぐことができる。

【００４９】なお、成端ユニットは、図８に示す構造の
ものとすることもできる。ここに示す光配線盤は、光フ
ァイバ選択装置３６が、可動ユニット３０上に各々設け
られている点で上記光配線盤と異なる。ここに示す光配
線盤では、可動ユニットに収納された複数の光モジュー
ルから引き出された監視用光ファイバが光ファイバ選択
装置３６に接続され、これによって光モジュール内の光
カプラを介して光パルス試験器２３が光ファイバ２８、
２９に接続され、光パルス試験器２３から出力された試
験光を目的の光ファイバ２８，２９に入射し、断線の有
無などを調べる線路監視を行うことができるようになっ
ている。

【００５０】なお、本発明は、前記した各実施形態に限
定されず、各種変更が可能である。例えば、成端ユニッ
トの集合形態は、単純な積層に限定されず、横並び等を
組み合わせても良く、自在に変更できる。また、前記実
施形態では、光モジュール３１の光コネクタアダプタ１
１ａをコネクタ配列部１１に配列し、光コネクタアダプ
タ１１ａにより、ケーブル側光ファイバ２８に対して切
替光ファイバ２９がコネクタ接続される構成を例示した
が、本発明はこれに限定されず、光モジュール３１を使
用しないで、例えば、成端ユニット前面側に設けられた
端子盤等に実装された光コネクタアダプタにより、成端
ユニットに引き込んだケーブル側光ファイバを成端ユニ
ット背面側から接続することでコネクタ接続可能に成端
する構成も採用可能である。

【００５１】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の光配線盤
にあっては、枠状のフレームと、ヒンジを中心として回
動することにより前記フレームに対し引き出し／収納自
在とされた可動ユニットを備え、可動ユニットが、ケー
ブル側光ファイバを切替光ファイバに対してコネクタ接
続可能に成端する光コネクタが複数配列されるコネクタ
配列部を有するので、可動ユニットをヒンジを中心とす
る回動によってフレームの外側に引き出すことにより、
光配線盤の前面側において光ファイバ接続作業などの作
業を行うことができる。従って、上記光ファイバの接続
作業や収納作業を容易かつ効率的に行うことができる。
また光配線盤の背面側に光ファイバ接続作業のためのス
ペースを設ける必要がなく、設置スペースを小さくする
ことができる。

【００５２】請求項２記載の光配線盤によれば、可動ユ
ニットに、モジュール本体から分離した余長収納ケース
を載置可能な余長収納ケース載置台が設けられているの
で、光ファイバ接続作業や余長収納作業を行う際に、モ
ジュール本体から分離した余長収納ケースを作業がしや
すい位置に配置し、作業のいっそうの効率化を図ること
ができる。

【００５３】請求項３記載の光配線盤は、成端ユニット
を複数集合したものであるので、成端ユニットの設置数
を変更することで、実際の処理心数の増減に対応した対
応心数の増減が自在となる。また成端ユニット単位で、
ケーブル側光ファイバの口出しから、光コネクタによる
成端を行うことができ、光ケーブルを増減しても、これ
に伴うケーブル側光ファイバの成端処理等を、他の成端
ユニット内の光ファイバに殆ど影響を与えること無く行
うことができるようになる。

【００５４】請求項４記載の光配線盤によれば、可動ユ
ニットに導入される前記ケーブル光ファイバが配線され
る光ファイバ配線ルートと、切替光ファイバの配線ルー
トとが互いに区分けされているので、ケーブル側光ファ
イバと切替光ファイバとの区別を容易とし、光ファイバ
の絡み合いや誤接続を防ぐことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の光配線盤の一実施形態の正面図で
ある。

【図２】 図１に示す光配線盤に用いられる成端ユニ
ットの平面図である。

【図３】 図１に示す光配線盤に用いられる成端ユニ
ットを示す図であり、（Ａ）は正面図を示し、（Ｂ）は
側面図を示す。

【図４】 図１に示す光配線盤に用いられる光モジュ
ールを示す図であり、（Ａ）は正面図を示し、（Ｂ）は
側面図を示す。

【図５】 図１に示す光配線盤におけるケーブル側光
ファイバおよび装置側光ファイバの位置を示す説明図で
ある。

【図６】 図１に示す光配線盤における光ファイバ接
続作業の工程図である。

【図７】 図１に示す光配線盤における光ファイバ接
続作業の工程図である。

【図８】 本発明の光配線盤の他の実施形態に用いら
れる成端ユニットを示す図であり、（Ａ）は正面図を示
し、（Ｂ）は側面図を示す。

【図９】 従来の光配線盤の一例を示す正面図であ
る。

【図１０】 従来の光配線盤の他の例を示す図であ
り、（Ａ）は正面図を示し、（Ｂ）は側面図を示す。

【符号の説明】

２ｅ・・・仕切り板、８・・・余長収納ケース載置台、１１・・
・コネクタ配列部、１１ａ・・・光コネクタアダプタ、１３
・・・余長収納ケース、２１・・・成端ユニット、２２・・・フ
レーム、２６・・・外線側光ケーブル（光ケーブル）、２
７・・・光ケーブル固定部（ケーブル固定部）、２８・・・ケ
ーブル側光ファイバ、２９・・・切替光ファイバ、３０・・・
可動ユニット、３１・・・光モジュール、３５・・・ヒンジ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平９−197142（ＪＰ，Ａ) 特開 平８−254620（ＪＰ，Ａ) 特開 平10−96833（ＪＰ，Ａ) 特開 平10−311931（ＪＰ，Ａ) 特開 平９−145939（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) G02B 6/00 G02B 6/24 - 6/255 G02B 6/36 - 6/40

Claims (4)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 光ケーブル（２６）側の複数本のケー
   ブル側光ファイバ（２８）を、光コネクタ（２９ａ）に
   よりコネクタ接続可能に成端された切替光ファイバ（２
   ９）と切替可能に接続する光配線盤であって、 枠状のフレーム（２２）と、ヒンジ（３５）を中心とし
   て回動することにより前記フレームに対し引き出し／収
   納自在とされた可動ユニット（３０）を備え、 この可動ユニットは、前記ケーブル側光ファイバを前記
   切替光ファイバに対してコネクタ接続可能に成端する光
   コネクタ（１１ａ）が複数配列されるコネクタ配列部
   （１１）を有することを特徴とする光配線盤。
2. 【請求項２】 前記可動ユニットには、前記ケーブル
   側光ファイバが引き込まれる光モジュール（３１）が横
   並びに複数配列されて収納されるようになっており、 該光モジュールは、前記光コネクタを支持するモジュー
   ル本体（１２）と、ケーブル側光ファイバの余長を収納
   でき、かつモジュール本体から分離可能な余長収納ケー
   ス（１３）とを備え、 この光モジュールが、前記光コネクタがコネクタ配列部
   に配列されるようにして前記可動ユニットに収納される
   構成であり、 可動ユニットには、モジュール本体から分離した余長収
   納ケースを載置可能な余長収納ケース載置台（８）が設
   けられていることを特徴とする請求項１記載の光配線
   盤。
3. 【請求項３】 前記フレームと、前記可動ユニット
   と、前記光ケーブルを固定するケーブル固定部（２７）
   とをユニット化した成端ユニット（２１）を複数集合し
   てなることを特徴とする請求項１または２記載の光配線
   盤。
4. 【請求項４】 前記可動ユニットに導入される前記ケ
   ーブル光ファイバの配線ルートと、前記切替光ファイバ
   の配線ルートとが互いに区分けされていることを特徴と
   する請求項１〜３のうちいずれか１項記載の光配線盤
   （２０）。