JP3819130B2 - 光配線盤 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光配線盤に係り、特に光線路の断線等を監視する線路監視装置を具備する光配線盤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図14は、従来例の光配線盤を示す正面図である。
図14中符号1は函体であり、複数本の光ケーブル2が上部あるいは下部から引き込まれている。これら光ケーブル2は前記函体1の側板10に沿って配設し、函体1下部の分岐部4aにてケーブルクランプ4bやテンションメンバクランプ4cによって固定し、口出して光ファイバ心線3aを引き出している。これら光ファイバ心線3aは函体1下部の融着部トレー収納部T1に引き込み、該融着部トレー収納部T1内に多段に積層した引き出し式の融着部トレー6、6…へ振り分けて収納している。各融着部トレー6、6…では、前記光ファイバ心線3aと分岐接続用のファンアウトコード3bの分岐されていない一端とを図示しない融着接続補強部を介して接続している。融着部トレー収納部T1にて融着部トレー6、6…は、函体1の背面板11に取り付けたスライドユニット12内に収納されて前後方向(図14紙面奥行き方向)に引き出し/収納可能になっている。
【0003】
前記ファンアウトコード3bは前記融着部トレー収納部T1の上側に設置したセンタートレー9を介して上側に引き出し、さらに該ファンアウトコード3bの分岐された他端は前記センタートレー9の上側に設置した分岐接続トレー収納部T2内に多段に積層された引き出し式の各分岐接続トレー8、8…内に図中左側から導入し、右側から分岐接続トレー8に導入されたジャンパコードj(光コード)と図示しない光コネクタを介して接続切替可能に接続している。前記分岐接続トレー収納部T2にて分岐接続トレー8、8…は、函体1の背面板11から突設されたガイド棒15にガイドされて前後方向(図14紙面奥行き方向)に引き出し/収納可能になっている。
ジャンパコードjは、二つの分岐接続トレー8、8間に配線され、分岐接続トレー8内にてファンアウトコード3bの分岐された他端と接続することで、目的の光線路同士を接続する。ジャンパコードjの余長は、分岐接続トレー収納部T2内に収納されるか、あるいは函体1側面の支持具4(コードクランプ)を利用して折り返すようにして配線される。
【0004】
また、分岐接続トレー8内では、函体1の上部および下部に配置された渡配線収納トレー9a、9bから函体1内に導入された渡配線3d(光コード)とファンアウトコード3bと接続する場合もある。これにより、光ケーブル2によって函体1内に引き込んだ光線路を函体1外の光線路と接続することができる。
函体1の両側板10の内面側には支持具4を多数突設し、この支持具4によって函体1内のファンアウトコード3b、ジャンパコードj、渡配線3dを、光伝送特性に影響を与えない程度の適切なクランプ力で着脱可能にクランプして引き留めている。
【0005】
ところで、近年では、光ファイバネットワークの複雑化に伴って、複数の光配線盤を使用して光線路の接続数や分岐数を増大する等の対策がとられている。複数の光配線盤を使用する場合では、連設した複数の光配線盤間をジャンパコード等で接続することで、光線路の接続数や分岐数に対応している。
図15は、対応心数を増大した光配線盤の一例を示す正面図である。この光配線盤は、線路側の光ケーブル16から引き出した光ファイバ16aを接続可能に成端する線路側架体17と、伝送装置側の光ファイバ18を接続可能に成端する装置側架体19と、前記線路側架体17と装置側架体19との間に配線されるジャンパコードjを収納する中継架体Cとを備える。線路側架体18は融着部トレー収納部18aと分岐接続トレー収納部18bとを備え、装置側架体19は分岐接続トレー収納部19bを備え、ジャンパコードjは両架体18、19の分岐接続トレー収納部18b、19b間に配線され、線路側の光ファイバ16aに係る光線路と伝送装置側の光ファイバ18に係る光線路とを切替可能に接続する。
また、試験用光パルスを使用して光線路の断線等を試験するには、光カプラを内蔵したカプラユニットを介して該当の光線路に線路監視装置を接続する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特定の光線路について線路監視を行うには、監視対象の光線路の光ファイバを既設の光配線盤内に設置したカプラユニットにて線路監視装置と接続するか、あるいは別途設置したカプラユニット専用の光配線盤に引き込んで線路監視装置と接続する必要がある。
しかしながら、図14や図15に示した光配線盤内にカプラユニットを設置すると光配線盤の大型化を招いたり、該光配線盤における光ファイバの配線スペースが確保しにくくなることに起因して光線路の接続数等の対応心数の増大が困難になるといった問題が生じる。一方、カプラユニット専用の光配線盤を設置する場合では、設置スペースの確保が困難になることやコストが上昇するといった問題が生じる。
【0007】
図14に示した光配線盤内にカプラユニットを設置した場合では、例えば、光ケーブル2側の光ファイバ心線3aと接続したファンアウトコード3bを分岐接続トレー収納部T2にて単心分岐し、線路監視を行う光線路については分岐接続トレー収納部T2とカプラユニットとの間に布線した光ファイバと接続することになる。しかしながら、光配線盤内はカプラユニットの設置スペース等によって狭くなるため、ジャンパコードj等の切り替え用の光ファイバの切替作業スペースが十分に確保できなくなって切替作業性が大幅に低下するとともに、対応心数の増大が困難になってしてしまう。しかも、カプラユニットを経由して接続する光ファイバ間の切替接続を可能にする適当なカプラユニットがこれまで無ったため、切替作業性を迅速に行うことができなかった。
【0008】
前記問題に鑑みて、光配線盤内に設置したカプラユニットの近傍に線路監視を行う光線路に係る光ファイバを集合し、線路監視を行わない光ファイバをカプラユニットから離間した場所に集合して振り分け収納する対策も考えられるが、振り分けた光ファイバ本数の違いによって光配線盤内に無駄な収納スペースが生じる場合があり、問題を根本的に解決することができない。
また、予めコネクタ成端された光ファイバを具備するいわゆるコネクタ付き光ケーブルを光配線盤内に引き込み別の光ファイバと接続する場合には、例えば図14に示した光配線盤の融着部トレー収納部T1や、図15に示した光配線盤の融着部トレー収納部18aが無駄になる場合があり、光配線盤内の容積を十分に有効利用できないといった問題もある。
【0009】
また、線路監視の有無に対応して振り分け配線を行った場合には、光配線盤内にて線路監視の有無を切り替えるには、該当の光ファイバの他に該光ファイバをカプラユニットに接続する光ファイバ等をも移動しなければならず、切替作業性の改善が困難であるといった問題もある。しかも、前記コネクタ付きケーブルの光ファイバとコネクタ成端されていない一般光ケーブルの光ファイバの両方について線路監視の有無を効率良く切り替えるとなると、適切な技術がこれまで無かったため、これを実現する技術の開発が求められていた。
【0010】
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、以下の目的を達成する光配線盤を提供する。
請求項1記載の発明によれば、
(a)光ケーブル側の光ファイバと別の光ファイバとをカプラモジュールを介して切替可能に接続するので、これら光ファイバ同士の接続切替や線路監視の有無の切替をカプラモジュールにて効率良く行うことができる、
請求項2記載の発明によれば、
(b)光ファイバ選択装置の接続端子に監視用端子を接続することで、カプラモジュールが光ファイバ選択装置を介して線路監視装置と接続され、カプラモジュールに接続した光ケーブル側の光ファイバ、前記伝送装置側の光ファイバ、前記切替用光ファイバを効率良く線路監視することができる。
請求項3記載の発明によれば、
(c)光ケーブルから引き出した光ファイバとカプラモジュールに接続されたカプラ接続用光ファイバとの光接続部や余長を接続モジュールによってコンパクトに収納することができ、架体内の容積をより有効に利用することができる、
(d)接続モジュールの有無を選択することにより、光ケーブルから引き出した光ファイバの種類に対応して該光ファイバと別の光ファイバとの切替接続を効率良く行うことができる。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明では、光ケーブル(24、25)から引き出した光ファイバ(28、31)を切替用光ファイバ(33、59a、71a、71b、71c)と切替接続可能に成端する線路側成端部(21a、75)と、伝送装置側の光ファイバ(35)を前記切替用光ファイバと切替接続可能に成端する装置側成端部(23a、73)と、内蔵した光カプラを介して前記光ケーブル側の光ファイバ、前記伝送装置側の光ファイバ、前記切替用光ファイバを光パルスにより光線路を監視する線路監視装置へ接続する光ファイバ選択装置(58)に対して接続する複数のカプラモジュール(55、59、60、76a)を収納してなるカプラユニット(54、76)と、前記光ケーブル側の光ファイバ又は前記伝送装置側の光ファイバと前記カプラモジュールとを接続した切替用光ファイバ(33a、33b、59a、71a、71b)と、線路側成端部と装置側成端部との間に配線されて光ケーブル側、伝送装置側の光ファイバ同士を接続した切替用光ファイバ(33c、71c)とを架体(21、77)内に収納し、前記線路側成端部は、光コネクタアダプタ(45)を横並びに複数配列固定したアダプタパネル(43)と、一端が前記光コネクタアダプタに接続可能な光コネクタプラグ(50)により成端された成端光ファイバ(51)の他端にコネクタ成端されてない光ケーブル側の光ファイバ(28)を融着接続した融着接続部(52)を収納する薄板状に形成され、横並びに複数配列設置された接続モジュール(44)とを備える成端ユニット(29)を具備し、前記光コネクタアダプタを介して、コネクタ成端されている光ケーブル側の光ファイバ(31)又は前記成端光ファイバと前記切替用光ファイバとをコネクタ接続するようになっており、前記カプラモジュールは、前記線路側成端部にて光ケーブル側の光ファイバ(28、31)と接続された切替用光ファイバと前記伝送装置側の光ファイバ、あるいは、線路側成端部の前記光ケーブル側の光ファイバ及び前記装置側成端部の前記伝送装置側の光ファイバにそれぞれ接続した切替用光ファイバ同士を前記光カプラを介して切替接続可能であり、光ケーブル側の光ファイバと前記伝送装置側の光ファイバとを線路側成端部と装置側成端部との間に配線した切替用光ファイバ(33c、71c)を介して接続した状態と、切替用光ファイバを用いて、前記光ケーブル側の光ファイバと前記伝送装置側の光ファイバとを前記カプラモジュールを介して接続した状態とを切り替えできることを特徴とする光配線盤(20、70)を前記課題の解決手段とした。
請求項2に係る発明では、前記線路側成端部が設けられている線路側架体(21)と、前記装置側成端部が設けられている装置側架体(23)とが中継架体(22)を介して連結されて該中継架体の左右に配置され、前記切替用光ファイバが前記中継架体を経由して配線されることを特徴とする請求項1記載の光配線盤を前記課題の解決手段とした。
請求項3に係る発明では、装置側成端部(73)が架体(77)の上部、線路側成端部(75)が架体の中央部、カプラユニット(76)が架体の下部に収納されていることを特徴とする請求項1記載の光配線盤を前記課題の解決手段とした。
請求項4に係る発明では、光ケーブル(24、25)から引き出した光ファイバ(28、31)を切替用光ファイバ(87)、伝送装置側の光ファイバ(35)と切替接続可能に成端する線路側成端部(81)と、内蔵した光カプラを介して前記光ケーブル側の光ファイバ、前記伝送装置側の光ファイバ、前記切替用光ファイバを光パルスにより光線路を監視する線路監視装置へ接続する光ファイバ選択装置(58)に対して接続する複数のカプラモジュール(86a)を収納してなるカプラユニット(86)と、前記線路側成端部の光ケーブル側の光ファイバと前記カプラユニットとを接続した前記切替用光ファイバとを架体(82)内に収納し、前記線路側成端部は、光コネクタアダプタ(85)を横並びに複数配列固定したアダプタパネル(84)と、一端が前記光コネクタアダプタに接続可能な光コネクタプラグ(50)により成端された成端光ファイバ(51)の他端にコネクタ成端されてない光ケーブル側の光ファイバ(28)を融着接続した融着接続部(52)を収納する薄板状に形成され、横並びに複数配列設置された接続モジュール(44)とを備える成端ユニット(83)を具備し、前記光コネクタアダプタを介して、コネクタ成端 されている光ケーブル側の光ファイバ(31)又は前記成端光ファイバと前記切替用光ファイバとをコネクタ接続するようになっており、前記カプラモジュールは、線路側成端部の前記光ケーブル側の光ファイバに接続した切替用光ファイバと前記伝送装置側の光ファイバとを前記光カプラを介して切替接続可能であり、一端が前記光ケーブル側の光ファイバに対して切替接続可能、他端が前記カプラユニット内のカプラモジュールに対して切替接続可能な前記切替用光ファイバによって、前記光ケーブル側の光ファイバと前記カプラモジュールとを接続して、光ケーブル側の光ファイバの光線路と前記伝送装置側の光ファイバの光線路とを前記カプラモジュールを介して切替可能に接続してなり、さらに、前記切替用光ファイバの前記カプラモジュールに対する接続を解除して、光ケーブル側の光ファイバに、前記線路側成端部に引き込まれた前記伝送装置側の光ファイバを切替可能に接続した状態と、前記伝送装置側の光ファイバと前記カプラモジュールとを接続した状態とを切り替えできることを特徴とする光配線盤(80)を前記課題の解決手段とした。
請求項5に係る発明では、前記カプラモジュール(55)は、前記光ケーブル側の光ファイバ、前記伝送装置側の光ファイバ、前記切替用光ファイバの内のいずれか一つまたは複数が切替可能にコネクタ接続される一対のアダプタ部(56)と、前記光ファイバ選択装置の接続端子(57)に接続される監視用端子(55a)とを備え、両アダプタ部に接続した光ファイバ同士が前記光カプラを介して接続されさらに線路監視装置とも接続されるようになっていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光配線盤を前記課題の解決手段とした。。
請求項6に係る発明では、前記カプラモジュール(59)は、外側に引き出されたカプラ接続用光ファイバ(59a)と、前記光ケーブル側の光ファイバ、前記伝送装置側の光ファイバ、前記切替用光ファイバの内のいずれか一つまたは複数が切替可能にコネクタ接続されるアダプタ部(59b)と、前記光ファイバ選択装置の接続端子(57)に接続される監視用端子(59c)とを備え、前記アダプタ部に接続された光ファイバと前記カプラ接続用光ファイバとを前記光カプラを介して光接続し、さらに線路監視装置とも接続するようになっており、前記カプラ接続用光ファイバは光コネクタプラグ(59d)によって成端されており、線路側成端部あるいは装置側成端部の光コネクタアダプタ(40、45)を介して光ケーブル側あるいは伝送装置側の光ファイバに切替可能にコネクタ接続される、切替用光ファイバとして機能することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光配線盤を前記課題の解決手段とした。
請求項7に係る発明では、コネクタ接続可能に成端されていない前記光ケーブル側の光ファイバと前記カプラモジュールから外側に引き出されたカプラ接続用光ファイバ(60a)との融着接続部(61a)を収納する接続モジュール(61)が前記カプラユニット内に組み込まれ、光ケーブル側のコネクタ接続可能に成端されていない光ファイバを、線路側成端部を経由せずに、前記カプラ接続用光ファイバと接続できることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光配線盤を前記課題の解決手段とした。
【0012】
本発明によれば、光ケーブル側の光ファイバ、伝送装置側の光ファイバ、切替用光ファイバの内、互いに接続する2つを同一のカプラモジュールに接続することにより、該カプラモジュールが具備する光カプラを介して接続することができる。同一のカプラモジュールにより接続する光ケーブル側の光ファイバ、伝送装置側の光ファイバ、切替用光ファイバは1本または数本であり、接続本数が多い場合には複数のカプラモジュールにより整理して接続する。
カプラモジュールを介して接続された光ファイバは同時に線路監視装置とも接続される。したがって、光ケーブル側の光ファイバ、伝送装置側の光ファイバは、切替用光ファイバを介してあるいは直接カプラモジュールに接続するだけで簡便に線路監視することができる。しかも、光ケーブル側の光ファイバ、伝送装置側の光ファイバ、切替用光ファイバのカプラモジュールに対する接続を切り替えるだけで、光ケーブル側の光ファイバと伝送装置側の光ファイバとの接続を切り替えることも可能である。
線路監視装置としては、いわゆるOTDR(Optical time domain reflectometer)等の光パルス試験器を採用することが一般的である。光パルス試験器を具備した線路監視装置では、光ファイバ心線を選択することにより光線路に試験パルスを送入する光ファイバ選択装置を具備することが一般的である。同一の光ファイバ選択装置には、1または複数のカプラモジュールを監視用端子および接続端子を介して接続する。
【0013】
本発明では、請求項記載のように、前記カプラモジュールは、前記光ケーブル側の光ファイバ、前記伝送装置側の光ファイバ、前記切替用光ファイバの内のいずれか一つまたは複数が切替可能にコネクタ接続される一対のアダプタ部と、前記光ファイバ選択装置の接続端子に接続される監視用端子とを備え、両アダプタ部に接続した光ファイバ同士が前記光カプラを介して接続されさらに線路監視装置とも接続されるようになっている構成を採用することがより好ましい。前記アダプタ部には、光ケーブル側の光ファイバ、伝送装置側の光ファイバ、切替用光ファイバのいずれも光コネクタプラグにより成端(以下「プラグ成端」)された端部が切替可能に接続される。いわゆるコネクタ付きケーブルでは、光配線盤内に引き込むとともに端末に引き出した光ファイバを直接カプラモジュールのアダプタ部に接続するか、線路側成端部にて接続した切替用光ファイバを介してアダプタ部に接続する。切替用光ファイバとはいわゆるジャンパコードであり、両端部がプラグ成端されているので、アダプタ部に直接接続することができる。
【0014】
光ケーブルの端末に引き出した光ファイバがプラグ成端されていない場合あるいはカプラユニットのアダプタ部と適合しない光コネクタプラグにより成端されている場合に、この光ファイバをカプラモジュールに接続して線路監視を行うには、例えば、請求項記載のように、コネクタ接続可能に成端されていない前記光ケーブル側の光ファイバあるいは前記伝送装置側の光ファイバと前記カプラモジュールに接続されたカプラ接続用光ファイバとを接続した光接続部を収納する接続モジュールを前記カプラユニット内に組み込んだことを具備する構成が採用可能である。
この構成では、光ケーブルから引き出した光ファイバをカプラモジュールと接続されたカプラ接続用光ファイバとを接続モジュールにて接続することにより、光ケーブル側の光ファイバをカプラユニットを介して別の光ファイバと接続することができる。カプラ接続用光ファイバとしてはカプラモジュールから引き出された光ファイバに接続可能にプラグ成端された成端用の光ファイバが採用される。光ケーブルから引き出した光ファイバとカプラモジュールと接続されたカプラ接続用光ファイバとの光接続部としては、融着接続部が採用される。カプラモジュールのアダプタ部に接続可能にプラグ成端された光ファイバは、光ケーブル側の光ファイバをアダプタ部に接続可能に成端する働きをするものであり、例えば、光ケーブル側の光ファイバが前記アダプタ部に適合しない光コネクタプラグによって成端されている場合には、該光ケーブル側の光ファイバとカプラ接続用光ファイバとを光コネクタを介して接続して前記アダプタ部に適合するようにプラグ成端することも可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下本発明の光配線盤の第1実施形態を、図1から図9を参照して説明する。
図1は本実施形態の光配線盤20を示す正面図である。この光配線盤20は、線路側架体21と装置側架体23とを中継架体22を介して連結した構成になっている。
線路側架体21には線路側の光ケーブル24、25が引き込まれる。光ケーブル24は、線路側架体21の上部から内部に引き込まれ、線路側架体21側部のケーブル固定具26およびテンションメンバ固定具27によって固定される。テンションメンバ固定具27近傍にて光ケーブル24端末から引き出した光ファイバ28(線路側光コード)は、線路側架体21の上部に設けた線路側成端部21a内に多段に収納した成端ユニット29、29…の内の目的の成端ユニット29に奥側(図1中紙面奥側)から引き込んでいる。一方、光ケーブル25はいわゆるコネクタ付きケーブルであり、線路側架体21上部のコネクタ付きケーブル固定部30に固定される。そして、該コネクタ付きケーブル固定部30近傍にて引き出した光ファイバ31(線路側光コード)を、線路側架体21内に設けた線路側成端部21a内に多段に収納した成端ユニット29の内の目的の成端ユニット29に奥側(図1中紙面奥側)から引き込んでいる。
なお、線路側光ファイバ28、31はいずれも、図1中奥側から目的の成端ユニット29に引き込まれる。
図1中符号32は半径維持部材であり、引っ掛けられた光ファイバ28、31の湾曲半径を維持する。
【0016】
線路側架体21内にて光ケーブル24、25から引き出された光ファイバ28、31は、成端ユニット29にて別の切替用光ファイバ33(ジャンパコード)と切り替え可能に接続される。切替用光ファイバ33は、成端ユニット29から中継架体22を経由して装置側架体23に引き込まれ、装置側のコードケーブル34から引き出された単心あるいは多心の伝送装置側の光ファイバ35(装置側光コード)と接続される。前記中継架体22内では、コード支持具36により切替用光ファイバ33を支持し、該切替用光ファイバ33の湾曲半径を確保している。
【0017】
前記コードケーブル34は、装置側架体23の上部に取り付けたコードケーブル固定部37に固定され、該コードケーブル固定部37近傍にて装置側光ファイバ35が引き出される。装置側架体23内には装置側光ファイバ35と切替用光ファイバ33とを切り替え可能に接続する成端ユニット38を多段に収納しており、コードケーブル34から引き出された装置側光ファイバ35は装置側架体23側部に複数突設したコード支持具39を経由して湾曲半径を確保しつつ目的の成端ユニット38に引き込まれ、成端ユニット38内にて切替用光ファイバ33と接続される。
【0018】
図3は成端ユニットの一例を示す側面図である。
図3において、前記成端ユニット38は光コネクタアダプタ40を多数取り付けてなるアダプタパネル41を具備している。装置側光ファイバ35の光コネクタプラグによってコネクタ接続可能に成端された端部は前記アダプタパネル41のケーブル側(図3中右側)から前記光コネクタアダプタ40に差し込まれ、ジャンパ側(図3中左側)から差し込まれた切替用光ファイバ33のプラグ成端された端部と切替可能に接続される。
図3中符号38aはコード受け樋であり、図3中矢印方向に回動自在に支持されている。
なお、装置側架体23に収納される成端ユニットは前述の構成に限定されず、装置側光ファイバ35と切替用光ファイバ33とを接続可能であれば各種構成の採用が可能である。
【0019】
次に、線路側架体21に収納される成端ユニット29の一例を図4から図6を参照して説明する。
図4において、成端ユニット29は、線路側架体21に支持されるユニット本体42と、該ユニット本体42上に立設したアダプタパネル43と、前記ユニット本体42上に横並びに複数配列設置した薄板状の接続モジュール44とを備えている。
アダプタパネル43には光コネクタアダプタ45を横並びに複数配列固定している。前記接続モジュール44は前記光コネクタアダプタ45の配列と平行に横並びに配列され、しかも接続モジュール44と光コネクタアダプタ45とは1対1に対応している。
各接続モジュール44はユニット本体42上に取り付けられた係合バー46に係合爪47によって着脱可能に係合し、しかも、図5に示すように係合バー46を中心として垂直面内を回転自在になっている。また、係合バー46の近傍には支持バー48が平行して取り付けられており、アダプタパネル43方向に回転した接続モジュール44は前記支持バー48上に載置することにより安定支持されるようになっている。
【0020】
図5において、符号49は心線ダクト、49aはコードダクトであり、線路側架体21内に光ファイバ28、31等を引き回すためのものである。
コードダクト49aから成端ユニット29内に引き出された光ファイバ28は、一端が前記光コネクタアダプタ45に接続可能な光コネクタプラグ50により成端された成端光ファイバ51の他端と光接続部52(融着接続部)を介して接続する。光接続部52は余長とともに接続モジュール44内に収納される。これにより、光ファイバ28は成端光ファイバ51によって光コネクタアダプタ45に接続可能に成端され、アダプタパネル43のケーブル側(図5中右側)から光コネクタプラグ50を光コネクタアダプタ45に差し込むことにより、ジャンパ側(図5中左側)から光コネクタアダプタ45に差し込まれる切替用光ファイバ33と切替可能に接続される。
なお、図6に示すように、接続モジュール44は開閉可能であるので、光接続部52や余長の収納作業は効率良く行うことができる。
【0021】
光ファイバ28が光ファイバ心線等からなる多心光ファイバである時には、図5に示すように、一端がそれぞれ単心光コネクタプラグ50によって成端された複数の単心線51aに分岐され、他端が光ファイバ28と接続可能な心数の多心光ファイバ51bになっている成端光ファイバ51を使用する。この時、多心光ファイバ51b部分と単心線51aとの分岐部51cをも光接続部52等とともに接続モジュール44内に収納する。
【0022】
一方、コードダクト49aから成端ユニット29内に引き出された光ファイバ31は、先端の光コネクタプラグ53を直接目的の光コネクタアダプタ45に接続する。この時、該当の光コネクタアダプタ45に対応する位置の接続モジュール44は不要であるので、取り外すことにより光コネクタプラグ53の光コネクタアダプタ45に対する着脱作業性を向上することができる。
なお、光コネクタアダプタ45に対する接続を、光ファイバ31から光ファイバ28と接続した成端光ファイバ51へ変更する場合には、接続モジュール44を設置することにより切り替えることができる。
【0023】
成端ユニット29は、光ケーブル24、25から引き出された光ファイバ28、31の成端の有無に対応してそれぞれ光コネクタアダプタ45に接続可能な構成であれば、前述の構成に限定されず、各種変更が可能である。
また、図4から図6に示した構成の成端ユニットは、装置側架体23に適用することも可能であり、この場合にはプラグ成端された装置側光ファイバ35の他に成端されていない装置側光ファイバにも対応することが可能になる。
【0024】
図1に示すように、装置側架体23の下部には光パルスを利用した線路監視装置の光ファイバ選択装置58(図中「fs」)を収納し、カプラユニット54を収納している。
図7は前記カプラユニット54を示す。
図7において、カプラユニット54は、光カプラ(図示せず)を内蔵する合成樹脂製薄板状のカプラモジュール55を図7中紙面奥行き方向に複数横並びに配列収納している(図1参照)。カプラモジュール55の両側にはアダプタ部56を対向配置している。カプラユニット54のジャンパ側(図7中左側)では各カプラモジュール55の一方のアダプタ部56が配列されることになり、その結果図1に示すようにこのカプラユニット54では多数のアダプタ部56が高密度に実装されることになる。
アダプタ部56には、切替用光ファイバ33先端の光コネクタプラグ53が切替可能に接続される。場合によってはコネクタ付きケーブル25の光ファイバ31や装置側光ファイバ35のプラグ成端された端部が接続される。
また、カプラモジュール55は前記光カプラに接続された監視用端子55aを備え、この監視用端子55を、線路監視装置に接続された光ファイバ選択装置58の接続端子57と接続している。
なお、図7中符号54aはユニット本体、54bはコード受け樋である。
【0025】
両側のアダプタ部56に接続した切替用光ファイバ33同士は前記光カプラを介して接続され、さらに光ファイバ選択装置58とも接続される。また、一方のアダプタ部56に切替用光ファイバ33を接続し、他方のアダプタ部に光ファイバを接続しない場合でも、アダプタ部56に接続した切替用光ファイバ33を線路監視装置と接続することができ、したがって該切替用光ファイバ33に係る光線路を線路監視することができる。このことは、アダプタ部56に光ファイバ31や35を接続した場合でも同様である。
【0026】
図2は、この光配線盤20内の光配線を示す概念図である。
図2において、線路側の光ファイバ28または31について線路監視を行う場合には、線路側成端部21aにて目的の光ファイバ28または31に切替用光ファイバ33a(33)の一端を接続し、該切替用光ファイバ33aの他端をカプラモジュール55に接続する。これにより、目的の光ファイバ28または31を光ファイバ選択装置58と接続して線路監視することができる。一方、装置側光ファイバ35について線路監視を行う場合には、装置側成端部23aにて目的の装置側光ファイバ35に切替用光ファイバ33b(33)の一端を接続し、該切替用光ファイバ33bの他端をカプラモジュール55に接続することにより、装置側光ファイバ35を光ファイバ選択装置58により線路監視することができる。
【0027】
また、光ファイバ28または31に接続した切替用光ファイバ33aと装置側光ファイバ35に接続した切替用光ファイバ33bとを同一のカプラモジュール55に対向する両側からそれぞれアダプタ部56に接続すると、カプラモジュール55を介して目的の光ファイバ28または31と装置側光ファイバ35とが接続され、しかも、これら線路側の光ファイバ28または31と装置側光ファイバ35の両方の光線路を線路監視することができる。
この場合、切替用光ファイバ33aあるいは33bをカプラモジュール55に対して切替接続することにより、光ファイバ28または31と装置側光ファイバ35との間の切替接続を簡便に行うことができ、光ファイバ28、31や装置側光ファイバ35を移動する必要は無い。切替用光ファイバ33aや33bのカプラモジュール55に対する切替接続とは、カプラモジュール55間での切り替えの他、多心のアダプタ部56内における単心光コネクタプラグの切り替えが含まれる。
【0028】
光ファイバ28または31を装置側光ファイバ35と接続し、かつ線路監視を行わない場合には、線路側成端部21aにて切替用光ファイバ33c(33)の一端を目的の光ファイバ28、31と接続し、該切替用光ファイバ33cの他端を装置側成端部23aにて目的の装置側光ファイバ35と接続する。光ファイバ28または31と装置側光ファイバ35との間の切替接続は切替用光ファイバ33cの切替により簡便に行うことができ、光ファイバ28、31や装置側光ファイバ35を移動する必要は無い。
【0029】
なお、コネクタ付きケーブルである光ケーブル25の光ファイバ31や、プラグ成端されている装置側光ファイバ35は、直接カプラモジュール55のアダプタ部56に接続することも可能である。この場合、切替用光ファイバ33a、33b、33cの本数を減少できるので、光配線盤20の省スペース化や、これら切替用光ファイバ33a、33b、33cによる切替作業性の向上が可能になる。また、アダプタ部56に接続した光ファイバ31や装置側光ファイバ35は切替接続可能であることは言うまでもない。
【0030】
この光配線盤20によれば、切替用光ファイバ33a、33b、33cの切替接続により、光ファイバ28、31や装置側光ファイバ35の線路監視の有無を簡便に切り替えることができる。
すなわち、切替用光ファイバ33cによって接続された光ファイバ28または31や装置側光ファイバ35については、切替用光ファイバ33cによる接続を解除し、切替用光ファイバ33a、33bを使用してカプラモジュール55と接続することにより、線路監視無しから線路監視有りに簡便に切り替えることができる。逆に、切替用光ファイバ33aによってカプラモジュール55と接続された光ファイバ28または31や、切替用光ファイバ33bによってカプラモジュール55と接続された装置側光ファイバ35については、切替用光ファイバ33aや33bによる接続を解除し、切替用光ファイバ33cによって互いに接続することにより線路監視有りから線路監視無しに簡便に切り替えることができる。
このように、線路監視の有無は切替用光ファイバ33a、33b、33cの切替接続により簡便に切り替えることができ、しかもこの切替作業に際しては光ファイバ28、31や装置側光ファイバ35を移動する等の作業は不要である。また、切替用光ファイバ33a、33b、33cの切替作業は、中継架体22とカプラユニット54とにおいて集約的に行うことができ、高い作業性が得られる。
【0031】
図14や図15に示した従来例の光配線盤では光線路の線路監視を行う場合には、カプラユニットを実装するスペースを設ける必要があり、しかも融着部トレー収納部の設置スペースおよび該融着部トレー収納部から分岐接続トレー収納部までの光ファイバの布線長が長くなることに比べて、この光配線盤20では線路側の光ファイバ28、31と装置側光ファイバ35との間を切替接続する切替用光ファイバ33a、33b、33cがカプラユニット55との接続をも兼ねるので内部の光ファイバの配線量を大幅に減少することができ、その結果、光ファイバ28、31と装置側光ファイバ35の接続数の増大や、小型化が可能になる。
また、従来例の光配線盤では融着部トレー収納部や分岐接続トレー収納部の構成が特殊であり、低コスト化や省スペース化が困難であるのに対し、本実施形態の光配線盤20では、光コネクタアダプタ43や41を高密度に実装することができる成端ユニット29、38を採用しているので、低コスト化や大幅な省スペース化が容易である。特に、成端ユニット29では、プラグ成端されていない光ファイバ28と成端光ファイバ51との光接続部52や余長をコンパクトに収納することができ、しかも光ファイバ28、31の成端の有無に光コネクタアダプタ43の接続心数単位で対応することができるので、光配線盤20に無駄なスペースを生じるといった不都合が解消され、光配線盤20内の容積を極めて有効に利用することができる。
【0032】
図8は、カプラユニット54に適用される別態様のカプラモジュール59を示す。
このカプラモジュール59は、カプラモジュール55と同様にプラスチック等の合成樹脂から薄板状に形成され、カプラユニット54内に複数横並びに配列収納される。そしてこのカプラモジュール59は外側に引き出されたカプラ接続用光ファイバ59aと、アダプタ部59bと、接続端子57に接続される監視用端子59cとを備え、内部に収納した光カプラ(図示せず)を介してカプラ接続用光ファイバ59a側の光線路とアダプタ部59b側に接続された光線路とを光接続し、さらにこれら光線路を監視用端子59cおよび接続端子57、光ファイバ選択装置58を介して線路監視装置とも接続するようになっている。
カプラ接続用光ファイバ59aは光コネクタプラグ59dによって成端されており、線路側成端ユニット29のアダプタパネル43の光コネクタアダプタ45や、伝送装置側成端ユニット38のアダプタパネル41の光コネクタアダプタ40に接続可能になっている。
【0033】
このカプラモジュール59をカプラモジュール55に代えてカプラユニット54内に収納すると、切替用光ファイバ33a、33b(図2参照)に代えてカプラ接続用光ファイバ59aを代用することができる。すなわち、カプラ接続用光ファイバ59aは、線路側成端ユニット29(図2中図示せず)のアダプタパネル43の光コネクタアダプタ45や、伝送装置側成端ユニット38(図2中図示せず)のアダプタパネル41の光コネクタアダプタ40に接続することにより、切替用光ファイバ33a、33bと同様の機能を果たすことができる。一方、アダプタ部59bには、カプラモジュール55の場合と同様に、切替用光ファイバ33aや33b、あるいは線路側光ファイバ31や装置側光ファイバ35が切替可能に接続される。
このカプラモジュール59では、カプラ接続用光ファイバ59aを使用することにより、切替用光ファイバ33a、33bを使用した場合に比べて接続点を減らすことができるので、接続作業工数が減少して作業能率を向上できるとともに、切替用光ファイバ33a、33bの製作数を減少できるため低コスト化できるといった効果が得られる。
【0034】
図9は、カプラユニット54に適用される別態様のカプラモジュール60を示す。
このカプラモジュール60は、カプラモジュール55と同様にプラスチック等の合成樹脂から薄板状に形成され、カプラユニット54内に複数横並びに配列収納される。そしてこのカプラモジュール60は外側に引き出されたカプラ接続用光ファイバ60aと、アダプタ部60bと、接続端子57と接続される監視用端子60cとを備え、カプラ接続用光ファイバ60a側の光線路とアダプタ部60b側の光線路と監視用端子60c側の光線路とを互いに接続する光カプラ(図示せず)を内蔵している。
【0035】
このカプラジュール60は接続モジュール61を併用して使用される。
すなわち、このカプラモジュール60では、光配線盤20内に引き込んだ線路側の光ファイバ28をカプラ接続用光ファイバ60aと接続することで、線路側の成端ユニット29を経由させずに接続することが可能である。この点については、プラグ成端されていない装置側光ファイバを光配線盤20内に引き込んだ場合についても同様である。
光ファイバ28とカプラ接続用光ファイバ60aとの光接続部61a(融着接続部)は余長とともに接続モジュール61内にコンパクトに収納される。接続モジュール61は合成樹脂等から薄板状に形成され、カプラユニット54内に取り付けられた支持軸62により垂直面内を回転自在に支持され、カプラモジュール60と同様に横並びに(図9中紙面奥行き方向)に配列される。
【0036】
なお、カプラ接続用光ファイバ60aはJIS C 5981に制定されるいわゆるMTコネクタ(Mechanical Tranferable)により成端することも可能であり、この場合には同様にMTコネクタにより成端された線路側光ファイバや伝送装置側光ファイバとの接続に容易に対応できる。
また、多心の光ファイバに接続するカプラ接続用光ファイバとしては、例えば光接続部61aにより接続される端部のみが多心で他の部分が単心に構成されたものを採用する。この場合、多心、単心分岐部61d(図9参照)を接続モジュール61内あるいはカプラモジュール60内に収納する。
【0037】
次に本発明の第2実施形態の光配線盤70を図10および図11を参照して説明する。
図10に示すように、この光配線盤70は、伝送装置側のコードケーブル34から引き出した装置側光ファイバ35が接続される装置側成端ユニット72が1または複数収納される装置側成端部73と、線路側の光ケーブル24、25から引き出された光ファイバ28、31が接続される線路側成端ユニット74が1または複数収納される線路側成端部75と、線路監視装置の光ファイバ選択装置58と接続されたカプラユニット76とを架体77内に備える。装置側成端部73は架体77の上部に設けられ、線路側成端部75は架体77の中央部に設けられる。カプラユニット76は架体77の下部に1または複数収納される。
【0038】
装置側成端ユニット72は第1実施形態の光配線盤20の成端ユニット38と同様の構成であり、装置側光ファイバ35のプラグ成端された端部が接続されるアダプタパネル78を備え、前記装置側光ファイバ35と該装置側光ファイバ35に対して反対側からアダプタパネル78に差し込まれた切替用光ファイバ71a(ジャンパコード)とを切替可能に接続する。
線路側成端ユニット74は第1実施形態の光配線盤20の成端ユニット29と同様の構成であり、適宜プラグ成端した光ファイバ28、31をアダプタパネル79を介して切替用光ファイバ71b(ジャンパコード)に対して切替可能に接続する。
なお、成端ユニット72、74の構成は、装置側光ファイバ35や光ファイバ28、31の成端の有無等によって適宜変更可能である。
【0039】
カプラユニット76は第1実施形態の光配線盤20のカプラユニット54と同様の構成であり、切替用光ファイバ71a、71bが接続されることにより、これら切替用光ファイバ71a、71bに係る光線路(装置側光ファイバ35や光ファイバ28、31等)と光ファイバ選択装置58とを接続することができる。
また、カプラユニット76には、場合によっては装置側光ファイバ35や線路側の光ファイバ28、31を直接引き込み、必要に応じてプラグ成端した上で切替可能に接続することもできる。図7から図9に示したように、カプラユニット76は、組み込むカプラモジュール55、59、60を適宜選択することにより、光ファイバのプラグ成端の有無等に対応して接続が可能になる。
【0040】
図11はこの光配線盤70内の光配線を示す概念図である。
図11に示すように、この光配線盤70にて、線路側の光ファイバ28または31に対して目的の装置側光ファイバ35を接続し、かつ接続した光ファイバに係る光線路を線路監視するには、装置側成端部73にて光コネクタアダプタ78a目的の装置側光ファイバ35に接続した切替用光ファイバ71aと、線路側成端部75にて光コネクタアダプタ79aを介して目的の線路側光ファイバ28または31に接続した切替用光ファイバ71bとをカプラユニット76内に複数横並びに収納されたカプラモジュール76a(図10参照)を介して接続する。これにより、図11に示すように、線路側の光ファイバ28または31に係る光線路および装置側光ファイバ35に係る光線路が共にカプラモジュール76a内蔵の光カプラを介して線路監視装置の光ファイバ選択装置58とも接続され、線路監視することができる。
ここで、装置側、線路側の成端部73、75やカプラユニット76にて切替用光ファイバ71a、71bを切替接続すると、光ファイバ28または31と装置側光ファイバ35との間の接続を簡便に切り替えることができ、この切替接続作業に際しては光ファイバ28、31や装置側光ファイバ35を移動する必要が無い。
【0041】
光ファイバ28または31と装置側光ファイバ35とを線路監視せずに接続する時には、装置側、線路側の成端部73、75の光コネクタアダプタ78a、79a間に布線した切替用光ファイバ71cにより該当の光ファイバ28、31、35同士を切り替え可能に接続する。
切替用光ファイバ71a、71b、71cは同様の光コネクタプラグにより両端がプラグ成端されており、したがって、この光配線盤70では切替用光ファイバ71a、71b、71cの接続を切り替えるだけで、光ファイバ28、31や装置側光ファイバ35の線路監視の有無をも簡便に切り替えることができ、しかもこの作業に際しても光ファイバ28、31や装置側光ファイバ35を架体77内で移動する必要は無い。また、切替用光ファイバ71a、71b、71cは、架体77の一側部(図11中右側)に集中的に配線しているので、目的の切替用光ファイバ71a、71b、71cの取り出しが容易であり切替作業を迅速に行える上、切替作業架体77の反対側に配線した光ファイバ28、31等に切替用光ファイバ71a、71b、71cの切替作業が影響を与えることを回避でき、切替作業を効率良く行うことができるといった効果も得られる。
【0042】
以下、第3実施形態の光配線盤80を図12および図13を参照して説明する。
図12において、この光配線盤80は、線路側の光ケーブル24、25から引き出された光ファイバ28、31と、伝送装置側のコードケーブル34から引き出された装置側光ファイバ35とが引き込まれて互いに接続される成端部81を架体82内に備えている。成端部81内には、複数の成端ユニット83を上下に多段に収納している。前記成端ユニット83はアダプタパネル84を具備し、該アダプタパネル84に多数取り付けた光コネクタアダプタ85にはプラグ成端されている光ファイバ31や、図4に示した成端ユニット29と同様の構成により光ファイバ28に接続した成端用光ファイバ(図12中図示せず)のプラグ成端された端部が図12中紙面奥側(ケーブル側)から切替可能に接続され、一方、紙面手前側(ジャンパ側)からは装置側光ファイバ35や切替用光ファイバ87(ジャンパコード)が切替可能に接続されるようになっている。
架体82内にて成端部81の下側には、カプラユニット86と、該カプラユニット86に接続された光線路を線路監視する線路監視装置の光ファイバ選択装置58とを配置している。カプラユニット86は第1実施形態の光配線盤20のカプラユニット54と同様の構成であり、図7から図9に示したいずれかのカプラモジュールが組み込まれるようになっている。
【0043】
図13はこの光配線盤80内の光配線を示す概念図である。
図13において、光ファイバ28、31を目的の装置側光ファイバ35と接続しかつ線路監視を行うには、成端部81にて光ファイバ28または31を光コネクタアダプタ85を介して切替用光ファイバ87の一端と接続し、装置側光ファイバ35を直接カプラモジュール86aに接続する。カプラモジュール86aでは、内蔵した光カプラを介して切替用光ファイバ87と装置側光ファイバ35とが接続されると同時に、これら光ファイバ87、35に光ファイバ選択装置58が接続される。これにより、光ファイバ28、31や装置側光ファイバ35の線路監視が可能になる。なお、この時、成端部81は請求項の線路側成端部として機能する。一方、光ファイバ28、31を目的の装置側光ファイバ35と接続しかつ線路監視を行わない場合には、成端部81にて光コネクタアダプタ85を介して双方を接続する。
【0044】
光ファイバ28または31と装置側光ファイバ35との間の接続を切り替えるには、線路監視を行っていない場合には、これら光ファイバ28または31や装置側光ファイバ35を光コネクタアダプタ85に対して切替接続するだけで簡便に行うことができる。一方、線路監視を行っている場合には、切替用光ファイバ87を光コネクタアダプタ85あるいはカプラモジュール86aに対して切替接続することにより簡便に行うことができ、光ファイバ28、31や装置側光ファイバ35を移動する必要は無い。
なお、切替用光ファイバ87のカプラモジュール86aに対する切替接続は、カプラモジュール86a間での切り替えの他、カプラモジュール86aに取り付けられた多心のアダプタ部内における切り替えが含まれる。
【0045】
この光配線盤80では、切替用光ファイバ87と装置側光ファイバ35から選択したいずれか一方を光コネクタアダプタ85に接続することにより線路側の光ファイバ28、31に対して接続するだけで、光ファイバ28、31や装置側光ファイバ35の線路監視の有無を簡便に切り替えることができる。
すなわち、カプラモジュール86aを介して接続した光ファイバ28または31と装置側光ファイバ35の線路監視を解除して接続し直すには、切替用光ファイバ87を光コネクタアダプタ85から取り外し、装置側光ファイバ35の接続をカプラモジュール86aから光コネクタアダプタ85に変更することにより、この装置側光ファイバ35を目的の光ファイバ28または31に対して接続することができ、これにより光ファイバ選択装置58による線路監視を簡便に解除することができる。逆に、光コネクタアダプタ85を介して線路監視無しで接続された光ファイバ28または31と装置側光ファイバ35を線路監視するには、目的の装置側光ファイバ35を光コネクタアダプタ85から取り外してカプラモジュール86aに接続するとともに、切替用光ファイバ87を光コネクタアダプタ85に接続して線路側の光ファイバ28、31をカプラモジュール86aと接続し、これにより光ファイバ28または31側の光線路と装置側光ファイバ35とをカプラモジュール86aを介して互いに接続する。
【0046】
このように、線路監視の有無を切り替える作業は、装置側光ファイバ35や切替用光ファイバ87の操作のみにより行うことができ、光ファイバ28、31を移動する必要は無いので、高い作業性が得られる。しかも、作業に際しては、架体82の一側部(図13中右側)に集中的に配線した切替用光ファイバ87および装置側光ファイバ37を取り扱えば良いので、切替接続作業性を向上することができる。
【0047】
また、図14に示した従来例の光配線盤が分岐接続トレー収納部T2とカプラユニットとの間を接続する光ファイバを別途必要とするのに対し、この光配線盤80では切替用光ファイバ87と装置側光ファイバ37のみによって線路監視の有無を簡便に切り替えることができ、架体82内の光配線を大幅に減少することができるので、省スペース化や低コスト化が可能である。また、成端部81は光コネクタアダプタ85を高密度実装できるため省スペース化を図ることができ、対応心数を増大することができる。
【0048】
なお、本発明は前記した各実施形態に限定されず、例えば、光ファイバ28、31の心数や種類、カプラモジュール55、59、60に採用される光アダプタの対応心数等は適宜変更可能であることは言うまでも無い。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の光配線盤によれば、線路側成端部と装置側成端部との間、あるいは線路監視装置へ接続される光ファイバ選択装置に接続されたカプラモジュールと線路側成端部や装置側成端部との間を切替用光ファイバによって切り替え可能に接続し、該切替用光ファイバの接続を切り替えることにより、互いに接続された光ケーブル側の光ファイバと伝送装置側の光ファイバとの線路監視の有無が切り替えられるようにしたので、
(イ)切替用光ファイバの切替接続のみによって、光ケーブル側の光ファイバや伝送装置側の光ファイバを移動すること無く線路監視の有無を簡便に切り替えることができ、この切替作業の作業性が向上する、
といった優れた効果を奏する。
【0050】
記カプラモジュールは、前記光ケーブル側の光ファイバ、前記伝送装置側の光ファイバ、前記切替用光ファイバの内のいずれか一つまたは複数が切替可能にコネクタ接続される一対のアダプタ部と、前記光ファイバ選択装置の接続端子に接続される監視用端子とを備え、両アダプタ部に接続した光ファイバ同士が前記光カプラを介して接続されさらに線路監視装置とも接続されるようになっている構成を採用すると、
(ロ)アダプタ部に対する光ファイバの接続を切り替えるだけで、光ケーブル側の光ファイバおよび伝送装置側の光ファイバに対する線路監視の有無を簡便に切り替えることができる、
(ハ)アダプタ部に対する光ファイバの切替接続によって、光ケーブル側の光ファイバと伝送装置側の光ファイバとの間の切替接続をも簡便に行うことができ、切替接続の作業性が向上する
といった優れた効果を奏する。
【0051】
また、コネクタ接続可能に成端されていない前記光ケーブル側の光ファイバと前記カプラモジュールに接続されたカプラ接続用光ファイバとを接続した融着接続部を収納する接続モジュールを前記カプラユニット内に組み込んだ構成を採用すると、
(ニ)光ケーブル側の光ファイバあるいは伝送装置側の光ファイバをカプラ接続用光ファイバと接続するだけで、該光ファイバをカプラモジュールと容易に接続することができる、
(ホ)光接続部や接続に伴って生じた余長を接続モジュールによりコンパクトに収納することができ、架体内の容積を有効に利用することができる、
(ヘ)コネクタ成端されていない線路側あるいは伝送装置側の光ファイバを接続モジュールにてカプラ接続用光ファイバと接続するだけで、これら光ファイバをカプラモジュールと接続することができるため、融着部トレーや分岐接続トレーを経由して成端する従来例に比べて架体内の容積を有効利用することができ、対応心数を増大できる、
(ト)(ヘ)の接続モジュールはコネクタ成端されていない光ファイバに対応して必要に応じて設置すれば良く、カプラユニットに接続する光ファイバ毎にこの接続モジュールの有無を選択するだけで、この光ファイバをそのコネクタ成端の有無に対応して効率良くカプラモジュールに接続することができる
といった優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光配線盤の第1実施形態を示す全体正面図である。
【図2】 図1の光配線盤内の光配線を示す概念図である。
【図3】 図1の光配線盤に適用する装置側成端部の成端ユニットを示す斜視図である。
【図4】 図1の光配線盤に適用する線路側成端部の成端ユニットを示す斜視図である。
【図5】 図4の成端ユニットの作用を示す側面図である。
【図6】 図4の成端ユニットの接続モジュールを示す平面図である。
【図7】 図1の光配線盤のカプラユニットに適用されるカプラモジュールを示す図であって、両側にアダプタ部を具備するカプラモジュールを示す側面図である。
【図8】 図1の光配線盤のカプラユニットに適用されるカプラモジュールを示す図であって、接続モジュールを併用して使用されるカプラモジュールを示す側面図である。
【図9】 図1の光配線盤のカプラユニットに適用されるカプラモジュールを示す図であって、プラグ成端されていないカプラ接続用光ファイバを具備するカプラモジュールを示す側面図である。
【図10】 本発明の第2実施形態の光配線盤を示す正面図である。
【図11】 図2の光配線盤内の光配線を示す概念図である。
【図12】 本発明の第3実施形態の光配線盤を示す正面図である。
【図13】 図12の光配線盤内の光配線を示す概念図である。
【図14】 従来例の光配線盤を示す正面図である。
【図15】 従来例の光配線盤を示す図であって、3つの架体からなる光配線盤を示す正面図である。
【符号の説明】
20…光配線盤、21…架体(線路側架体)、21a…線路側成端部、23…架体(装置側架体)、23a…装置側成端部、24…光ケーブル、25…光ケーブル(コネクタ付きケーブル)、28…光ファイバ(線路側光コード)、31…光ファイバ(線路側光コード)、33、33a、33b、33c…切替用光ファイバ(ジャンパコード)、35…伝送装置側の光ファイバ(装置側光コード)、54…カプラユニット、55…カプラモジュール、56…アダプタ部、57…接続端子、55a…監視用端子、58…光ファイバ選択装置、59…カプラモジュール、59a…カプラ接続用光ファイバ、59c…監視用端子、60…カプラモジュール、60a…カプラ接続用光ファイバ、60c…監視用端子、61…接続モジュール、70…光配線盤、71a、71b、71c…切替用光ファイバ(ジャンパコード)、73…装置側成端部、75…線路側成端部、76…カプラユニット、76a…カプラモジュール、77…架体、80…光配線盤、81…線路側成端部(成端部)、82…架体、86…カプラユニット、86a…カプラモジュール、87…切替用光ファイバ(ジャンパコード)。

Claims (7)

  1. 光ケーブル(24、25)から引き出した光ファイバ(28、31)を切替用光ファイバ(33、59a、71a、71b、71c)と切替接続可能に成端する線路側成端部(21a、75)と、伝送装置側の光ファイバ(35)を前記切替用光ファイバと切替接続可能に成端する装置側成端部(23a、73)と、内蔵した光カプラを介して前記光ケーブル側の光ファイバ、前記伝送装置側の光ファイバ、前記切替用光ファイバを光パルスにより光線路を監視する線路監視装置へ接続する光ファイバ選択装置(58)に対して接続する複数のカプラモジュール(55、59、60、76a)を収納してなるカプラユニット(54、76)と、前記光ケーブル側の光ファイバ又は前記伝送装置側の光ファイバと前記カプラモジュールとを接続した切替用光ファイバ(33a、33b、59a、71a、71b)と、線路側成端部と装置側成端部との間に配線されて光ケーブル側、伝送装置側の光ファイバ同士を接続した切替用光ファイバ(33c、71c)とを架体(21、77)内に収納し、
    前記線路側成端部は、光コネクタアダプタ(45)を横並びに複数配列固定したアダプタパネル(43)と、一端が前記光コネクタアダプタに接続可能な光コネクタプラグ(50)により成端された成端光ファイバ(51)の他端にコネクタ成端されてない光ケーブル側の光ファイバ(28)を融着接続した融着接続部(52)を収納する薄板状に形成され、横並びに複数配列設置された接続モジュール(44)とを備える成端ユニット(29)を具備し、前記光コネクタアダプタを介して、コネクタ成端されている光ケーブル側の光ファイバ(31)又は前記成端光ファイバと前記切替用光ファイバとをコネクタ接続するようになっており、
    前記カプラモジュールは、前記線路側成端部にて光ケーブル側の光ファイバ(28、31)と接続された切替用光ファイバと前記伝送装置側の光ファイバ、あるいは、線路側成端部の前記光ケーブル側の光ファイバ及び前記装置側成端部の前記伝送装置側の光ファイバにそれぞれ接続した切替用光ファイバ同士を前記光カプラを介して切替接続可能であり、
    光ケーブル側の光ファイバと前記伝送装置側の光ファイバとを線路側成端部と装置側成端部との間に配線した切替用光ファイバ(33c、71c)を介して接続した状態と、切替用光ファイバを用いて、前記光ケーブル側の光ファイバと前記伝送装置側の光ファイバとを前記カプラモジュールを介して接続した状態とを切り替えできることを特徴とする光配線盤(20、70)
  2. 前記線路側成端部が設けられている線路側架体(21)と、前記装置側成端部が設けられている装置側架体(23)とが中継架体(22)を介して連結されて該中継架体の左右に配置され、前記切替用光ファイバが前記中継架体を経由して配線されることを特徴とする請求項1記載の光配線盤。
  3. 装置側成端部(73)が架体(77)の上部、線路側成端部(75)が架体の中央部、カプラユニット(76)が架体の下部に収納されていることを特徴とする請求項1記載の光配線盤。
  4. 光ケーブル(24、25)から引き出した光ファイバ(28、31)を切替用光ファイバ(87)、伝送装置側の光ファイバ(35)と切替接続可能に成端する線路側成端部(81)と、内蔵した光カプラを介して前記光ケーブル側の光ファイバ、前記伝送装置側の光ファイバ、前記切替用光ファイバを光パルスにより光線路を監視する線路監視装置へ接続する光ファイバ選択装置(58)に対して接続する複数のカプラモジュール(86a)を収納してなるカプラユニット(86)と、前記線路側成端部の光ケーブル側の光ファイバと前記カプラユニットとを接続した前記切替用光ファイバとを架体(82)内に収納し、
    前記線路側成端部は、光コネクタアダプタ(85)を横並びに複数配列固定したアダプタパネル(84)と、一端が前記光コネクタアダプタに接続可能な光コネクタプラグ(50)により成端された成端光ファイバ(51)の他端にコネクタ成端されてない光ケーブル側の光ファイバ(28)を融着接続した融着接続部(52)を収納する薄板状に形成さ れ、横並びに複数配列設置された接続モジュール(44)とを備える成端ユニット(83)を具備し、前記光コネクタアダプタを介して、コネクタ成端されている光ケーブル側の光ファイバ(31)又は前記成端光ファイバと前記切替用光ファイバとをコネクタ接続するようになっており、
    前記カプラモジュールは、線路側成端部の前記光ケーブル側の光ファイバに接続した切替用光ファイバと前記伝送装置側の光ファイバとを前記光カプラを介して切替接続可能であり、
    一端が前記光ケーブル側の光ファイバに対して切替接続可能、他端が前記カプラユニット内のカプラモジュールに対して切替接続可能な前記切替用光ファイバによって、前記光ケーブル側の光ファイバと前記カプラモジュールとを接続して、光ケーブル側の光ファイバの光線路と前記伝送装置側の光ファイバの光線路とを前記カプラモジュールを介して切替可能に接続してなり、
    さらに、前記切替用光ファイバの前記カプラモジュールに対する接続を解除して、光ケーブル側の光ファイバに、前記線路側成端部に引き込まれた前記伝送装置側の光ファイバを切替可能に接続した状態と、前記伝送装置側の光ファイバと前記カプラモジュールとを接続した状態とを切り替えできることを特徴とする光配線盤(80)。
  5. 前記カプラモジュール(55)は、前記光ケーブル側の光ファイバ、前記伝送装置側の光ファイバ、前記切替用光ファイバの内のいずれか一つまたは複数が切替可能にコネクタ接続される一対のアダプタ部(56)と、前記光ファイバ選択装置の接続端子(57)に接続される監視用端子(55a)とを備え、両アダプタ部に接続した光ファイバ同士が前記光カプラを介して接続されさらに線路監視装置とも接続されるようになっていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光配線盤。
  6. 前記カプラモジュール(59)は、外側に引き出されたカプラ接続用光ファイバ(59a)と、前記光ケーブル側の光ファイバ、前記伝送装置側の光ファイバ、前記切替用光ファイバの内のいずれか一つまたは複数が切替可能にコネクタ接続されるアダプタ部(59b)と、前記光ファイバ選択装置の接続端子(57)に接続される監視用端子(59c)とを備え、前記アダプタ部に接続された光ファイバと前記カプラ接続用光ファイバとを前記光カプラを介して光接続し、さらに線路監視装置とも接続するようになっており、
    前記カプラ接続用光ファイバは光コネクタプラグ(59d)によって成端されており、線路側成端部あるいは装置側成端部の光コネクタアダプタ(40、45)を介して光ケーブル側あるいは伝送装置側の光ファイバに切替可能にコネクタ接続される、切替用光ファイバとして機能することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光配線盤。
  7. コネクタ接続可能に成端されていない前記光ケーブル側の光ファイバと前記カプラモジュールから外側に引き出されたカプラ接続用光ファイバ(60a)との融着接続部(61a)を収納する接続モジュール(61)前記カプラユニット内に組み込まれ、光ケーブル側のコネクタ接続可能に成端されていない光ファイバを、線路側成端部を経由せずに、前記カプラ接続用光ファイバと接続できることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光配線盤。
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