JP3545205B2 - 光配線盤 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光配線盤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6は、光ファイバネットワークにおける局内光配線の一般的な構成を示す。図6において、伝送装置1近傍に配置された光配線盤2、3、4には、伝送装置1に接続された光ケーブル5(伝送装置側光線路)端末から引き出された多数本の光ファイバ6、7(主に光コード)が引き込まれる。この光ケーブル5としては、端末から引き出された多数本の光ファイバ6、7先端にそれぞれ光コネクタ6a、7aが取り付けられてなる、いわゆるコネクタ付きケーブルが採用されることが一般的である。
前記光ファイバ6、7の内、光ファイバ6は、光配線盤2、3を経由して光配線盤4に引き込まれ、該光配線盤4内にて、別の光ケーブル8(コネクタ付きケーブル)の一端から多数本引き出された光ファイバ9(主に、光ファイバ心線または光コード)に対して、光コネクタ6a、10によって切替可能に接続される。具体的には、光配線盤4内に多段に設けられた成端部4aには、前記光ファイバ9先端の光コネクタ10および余長を収納する扁平の収納カード4bが縦置き横並びに多数配列収納されており、前記光ファイバ6は、前記収納カード4aから取り出した光ファイバ9先端に対して、光コネクタ6a、10により接続される。
前記光ケーブル8他端に引き出された光ファイバ9は、融着架11にて、外線光ケーブル13端末に引き出された目的の光ファイバ14と融着部12を介して接続されているため、光配線盤4内にて、光ファイバ6、9同士を切替接続することにより、装置側およびケーブル側の目的の光ファイバ6、14同士が、光ケーブル8の光ファイバ9を介して切替可能に接続される。
【0003】
一方、光ファイバ7は、光配線盤3、4間に連通させた切替用光コードであるジャンパコード15を介して、光ケーブル8側の光ファイバ9と切替可能に接続される。前記ジャンパコード15は、両端が、光コネクタ15a、15b(ジャンパコード用光コネクタ)によってコネクタ接続可能に成端されたものであり、このジャンパコード15の一端を光コネクタ15a、7aにより光ファイバ7と接続し、ジャンパコード15の他端を光コネクタ15b、10により光ファイバ9に対して切替接続することで、光ファイバ7、9間が切替可能に接続されると同時に、光ファイバ7が、光ファイバ9を介して、外線光ケーブル13の目的の光ファイバ14と切替接続される。
【0004】
なお、光配線盤4内に配置される光コネクタ6a、10、15bとしては、切替接続性に優れた、JIS C 5981等に制定される、いわゆるMT形光コネクタ(Mecanically Transferable)、光配線盤3内に配置される光コネクタ7a、15aとしては、JIS C 5973等に制定される、いわゆるSC形光コネクタ(Single fiber Coupling optical fiber connector)を採用することが一般的である。光ファイバ6は、例えば、2心光ファイバテープ心線をチューブ被覆してなる2心光コードの先端を、2心MT形光コネクタである光コネクタ6aで成端したものである。光ファイバ7は、単心光コードの先端をSC形光コネクタで成端したものである。ジャンパコード15は、例えば、一端が、それぞれSC形光コネクタである単心の光コネクタ15aによって成端された2心の光コード、他端が、2心のMT形光コネクタである光コネクタ15bに成端されてなる構成になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、外線光ケーブル13側の複数の回線(光ファイバ14)で、伝送装置1側の同一回線(光ファイバ7)を共用できるようにするには(いわゆるPDS方式への変更。PDS:Passive Double Star)、光線路の途中にスプリッタを介在させ、伝送装置1側の光ファイバ7を、外線光ケーブル13側の複数の光線路に対して分岐接続することになる。
光線路の途中にスプリッタを介在させるには、例えば、(1)成端部4aの収納カード4bをスプリッタ内蔵のものに置き換える、(2)光配線盤3内のコネクタ接続ユニット3aを、スプリッタ等の光部品を収納した専用のユニットに置き換える、ことが考えられる。
しかしながら、(1)の対策では、光ファイバ9とスプリッタとの間の接続に、コネクタ接続を新設する必要があり、部品点数の増加によるコストの上昇や、接続点の増大による接続損失の増大を余儀なくされるといった不満がある。また、(2)の対策でも、光ファイバ7または15に対するスプリッタの接続に鑑みて、部品点数の増加によるコストの上昇や、接続点の増大による接続損失の増大を余儀なくされる。
【0006】
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、部品点数や接続点を増加させずに、光線路にスプリッタを低コストで、簡便に、介在させることができる光配線盤および切替用光コードを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明では、伝送装置側光線路の装置側光ファイバを外線光ケーブル側のケーブル側光ファイバと分岐接続する光配線盤であって、前記ケーブル側光ファイバを切替接続可能に成端する成端部光コネクタが複数収納されてなる成端部と、この成端部の前記成端部光コネクタから前記装置側光ファイバの間を切替可能に接続する切替用光コードとを備え、前記切替用光コードは、接続用光コネクタによって成端された端部が、前記装置側光ファイバに切替可能に接続される接続用コード部と、切替用光コネクタによって成端された端部が、前記ケーブル側光ファイバに切替可能に接続される複数本の切替用コード部と、前記接続用コード部に対して複数本の前記切替用コード部を分岐接続するスプリッタを収納したスプリッタ収納部とを備え、前記ケーブル側光ファイバに対する前記切替用コード部の接続を切り替えることで、前記接続用コード部を接続した目的の装置側光ファイバに対する前記ケーブル側光ファイバの接続が切り替えられるように構成され、しかも、前記成端部の成端部光コネクタから前記装置側光ファイバの間では、両端がジャンパコード用光コネクタにより成端され、かつ、途中にスプリッタによる分岐が介在されていないジャンパコードと前記切替用光コードとが置換可能になっていることを特徴とする光配線盤を前記課題の解決手段とした。
請求項2記載の発明は、前記切替用光コードを収納するジャンパコード収納部内に、前記スプリッタ収納部を固定するためのスプリッタ固定部を備えることを特徴とする。
請求項3記載の発明では、第1の光ファイバを第2の光ファイバと分岐接続する光配線盤であって、前記第2の光ファイバを切替接続可能に成端する成端部光コネクタが複数収納されてなる成端部と、この成端部の前記成端部光コネクタから前記第1の光ファイバの間を切替可能に接続する切替用光コードとを備え、前記切替用光コードは、接続用光コネクタによって成端された端部が、前記第1の光ファイバに切替可能に接続される接続用コード部と、切替用光コネクタによって成端された端部が、前記第2の光ファイバに切替可能に接続される複数本の切替用コード部と、前記接続用コード部に対して複数本の前記切替用コード部を分岐接続するスプリッタを収納したスプリッタ収納部とを備え、前記第2の光ファイバに対する前記切替用コード部の接続を切り替えることで、前記接続用コード部を接続した目的の第1の光ファイバに対する前記第2の光ファイバの接続が切り替えられるように構成され、しかも、前記成端部の光コネクタから前記第1の光ファイバの間では、両端がジャンパコード用光コネクタにより成端され、かつ、途中にスプリッタによる分岐が介在されていないジャンパコードと前記切替用光コードとが置換可能になっていることを特徴とする光配線盤を前記課題の解決手段とした。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下本発明の1実施形態の光配線盤およびこれに用いられる切替用光コードを、図1から図5を参照して説明する。図1は、本実施形態の光配線盤20を用いて構成された局内光配線を示す全体図、図2は、光配線盤20近傍の光伝送系の光配線図、図3は、光配線盤20に用いられる切替用光コード21を示す平面図、図4は、光配線盤20を示す図であって、(a)は正面図、(b)は(a)のA−A線断面矢視図、図5は光配線盤20の背面図である。図1中、図6と異なる点は、光配線盤4に代えて、光配線盤20を設置し、光配線盤3、20間に、ジャンパコード15に代えて切替用光コード21を連通させたことであり、他の構成部分は、図6と同様である。したがって、図1中、図6と同一の構成部分には、同一の符号を付し、その説明を簡略化する。
【0009】
伝送装置1近傍に配置された光配線盤2、3、20には、伝送装置1に接続された伝送装置側光線路としての光ケーブル5(コネクタ付きケーブル)端末から引き出された光ファイバ6、7が引き込まれる。前記光ケーブル5端末から装置側光ファイバとして引き出された多数本の光ファイバ6、7(光コード)の内、光ファイバ6は、光配線盤2、3を経由して光配線盤20に引き込まれ、ケーブル側の光線路である光ケーブル8(コネクタ付きケーブル)の一端から多数本引き出された光ファイバ9(主に、光ファイバ心線または光コード)に対して、光コネクタ6a、10によって切替可能に接続され、これにより、目的の光ファイバ6、14同士が、光ケーブル8の光ファイバ9を介して切替可能に接続される。光ファイバ6、9、14によって構成される光線路は、図6に示したものと同様である。また、光ケーブル8の光ファイバ9は、請求項1記載のケーブル側光ファイバとして機能する。
一方、光ファイバ7は、光配線盤3、4間に連通させた切替用光コードであるジャンパコード21を介して、光ケーブル8側の光ファイバ9と切替可能に接続される。
【0010】
図3において、前記ジャンパコード21は、分岐器21aによって2本に分岐された先端がそれぞれ光コネクタ21b(SC形光コネクタ)(接続用光コネクタ)によってコネクタ接続可能に成端された2心の接続用コード部21cと、図示しない分岐部によって先端が8本の2心の切替用コード部21dに分岐された8本の2心の切替用コード部21dと、接続用コード部21cに対してそれぞれ4本の前記切替用コード部21dを分岐接続する1:8スプリッタ21i(図2参照)を2個収納するスプリッタ収納部21fとを備えた構成になっている。スプリッタ収納部21fは、細長直方体状の小型のユニットに組み立てられ、内部のスプリッタ等の光部品が保護されるようになっている。そして、このスプリッタ収納部21fの長手方向一端(図3中右側)からは前記接続用コード部21cが引き出され、長手方向他端からは2心の切替用コード部21dが8本引き出されている。各切替用コード部21d先端は、それぞれ、2心の光コネクタ21g(MT形光コネクタ)(切替用光コネクタ)によってコネクタ接続可能に成端されている。なお、接続用コード部、切替用コード部、光コネクタ21g、スプリッタ21i等の対応心数、切替用コード部の本数は、前述のものに限定されず、適宜変更可能であることは言うまでもない。
【0011】
図1において、ジャンパコード21の接続用コード部21cは、光配線盤3内にて、光コネクタ21b、7aを介して、装置側の光ファイバ7と切替可能に接続される。一方、切替用コード部21dは、光配線盤20の成端部4a内にて、光コネクタ21g、10を介して、ケーブル側の光ファイバ9と切替可能に接続される。したがって、切替用コード部21dを光ファイバ9に対して切替接続すると、ジャンパコード21を介して光ファイバ7、9間が切替接続され、同時に、光ファイバ7が、光ファイバ9を介して、外線光ケーブル13の目的の光ファイバ14と切替接続される。
【0012】
次に、図4(a)、(b)および図5を参照して、光配線盤20を説明する。図4(a)に示すように、光配線盤20のフレーム20a内には、上下に多段に配置された成端部4aと、これら成端部4aの側部に設けられ、ジャンパコード21が収納されるジャンパコード収納部20bとを備えている。ジャンパコード収納部20bには、スプリッタ収納部21fを着脱自在に固定するスプリッタ固定部20cと、このスプリッタ固定部20cよりも下方のフレーム20aの複数箇所から突設され、ジャンパコード21に確保した余長21h等を引っ掛けるようにして湾曲処理するコードサポート20dとが突設されている。ジャンパコード21の余長21hは、切替用コード部21dによって確保される。
【0013】
ジャンパコード21の切替用コード部21dは、目的の成端部4aに引き込まれ、該成端部4a内にて、目的の収納カード4b内に引き込まれ、光コネクタ21g、10の接続によって光接続される(図2参照)。図4(b)および図5に示すように、光ケーブル8端末は、光配線盤20の背面側に設けられたケーブル引込部20eに引き込まれ、このケーブル引込部20e内で引き出された光ファイバ9先端の光コネクタ10(成端部光コネクタ)および余長が、目的の成端部4aの収納カード4bに予め収納される。光ファイバ9と切替用コード部21dとの接続時には、成端部4aから取り出した目的の収納ケース4bから、光コネクタ10を光ファイバ9の余長とともに一旦取り出して接続作業を行う。
【0014】
図2に示すように、接続された光コネクタ21g、10は、収納カード4b内に取り出し可能に収納されるか、あるいは、成端部4aに設けられた専用の支持部に取り出し可能に支持されるため、切替接続時には、簡便に取り出して作業を行うことができる。光コネクタ21g、10は、切替作業性に優れたMT形光コネクタであるため、切替接続は、専用の切替装置等により迅速に行うことができる。また、図4(b)に示すように、各成端部4aは、光配線盤20の背面フレーム20fに取り付けられた回転支持部20gによって、水平支持位置とその下方の傾斜支持位置との間で揺動自在になっているため、目的の成端部4aを下方の傾斜支持位置へ回転すると、この成端部4aに収納されている収納カード4bの露出量を増大させることができ、成端部4aからの収納カード4bの取り出し、収納等の作業性を向上でき、その結果、光コネクタ21g、10間の接続や切替接続等の作業性も向上できる。
【0015】
図4(a)、(b)に示すように、ジャンパコード21の接続用コード部21cは、光配線盤20上部に開口されたジャンパ渡り口20hから光配線盤3へ引き込まれている。図1に示すように、この光配線盤3では、多段のコネクタ接続ユニット3aに多数、配列状態に支持された光コネクタ7aに対して、ジャンパコード21側の光コネクタ21bを接続することで、ジャンパコード21が目的の光ファイバ7に切替可能に接続される。光コネクタ21b、7aは、SC形光コネクタであるので、具体的には、図2に示すように、光アダプタ22を介して切替可能に接続される。コネクタ接続ユニット3aには、前記光アダプタ22が配列支持され、選択した目的の光アダプタ22に光コネクタ21bを接続することで、光アダプタ22に予め接続されていた光コネクタ7aと光コネクタ21bとが簡便に接続されるので、切替接続も容易である。
【0016】
図1および図2に示すように、前記光配線盤20が光線路の途中に介在されていると、伝送装置1側の光ファイバ7の回線に対して、外線光ケーブル13側の複数回線(光ファイバ14)が、光ケーブル8の光ファイバ9やジャンパコード21を介して接続され、これら外線光ケーブル13側の複数回線が、一本の装置側光ファイバ7を共用することできる。しかも、光ファイバ7、9間の分岐接続を、途中にスプリッタ収納部21fが介在配置されたジャンパコード21によって行う構成は、収納カード4b内にスプリッタを収納する構成や、別途、スプリッタ接続用の専用のユニットを使用する構成(いずれも、【発明が解決しようとする課題】参照)に比べて、部品点数の増加が少なく、特別な設置スペースが不要であり、光配線盤内の光部品の入れ替え、組み替え等も極めて少なくて済む。設置スペースが少なくて済むことは、光配線盤20内への収納カード4bの収納数等の増大を可能にし、光配線盤20の対応心数を増大できる。また、ジャンパコード21は、専用のユニット等に比べて、低コストで製造できるので、光配線盤20全体を低コスト化することができる。
なお、図1では、装置側光ファイバ6とケーブル側光ファイバ9とを、1対1で接続する接続形態を残しているが、装置側の全ての光ファイバを、ジャンパコード21を介してケーブル側の光ファイバ9と接続する構成も採用可能であることは言うまでも無い。
【0017】
ところで、ジャンパコード21を使用すれば、図6に示した従来構成の光配線盤4のジャンパコード15を取り外して、ジャンパコード21に置き換えるだけで、光配線盤4に係る光線路の一部または全部を、光配線盤20と同様のPDS方式に簡便に変更することができる。したがって、収納カード4b内にスプリッタを収納する構成や、別途、スプリッタ接続用の専用のユニットを使用する構成と比較すると、変更のための作業が極めて簡便であり、容易かつ迅速に変更することができる。
しかも、ジャンパコード21に代えて、元の、ジャンパコード15を使用すると、簡便に、元の普通回線に戻すことができる。この時、ジャンパコード21は、再度、使用が可能であるため、無駄にはならず、コスト面で有利である。
【0018】
切替用光コード21の用途は、装置側光ファイバ7とケーブル側光ファイバ9との間のジャンパ接続に限定されず、光ファイバ同士のコネクタ接続部であれば何処でも適用可能である。すなわち、ジャンパコード21は、その両端に光コネクタ21b、21gが取り付けられているので、コネクタ接続された光ファイバ間に簡単に割り込ますことができ、これにより、目的の光ファイバ間に、スプリッタを簡単に介在させ、このスプリッタを介して、一方の光ファイバに対して、複数本の光ファイバを接続することができる。したがって、切替用光コード21の設置位置は、光配線盤20内に限定されず、光ファイバ同士のコネクタ接続部の存在する適宜箇所、例えば光配線盤3内等も採用可能である。また、設置位置は、局内光配線にも限定されず、局内光配線以外に、例えば、局から離間された光線路終端装置等への設置も可能である。
【0019】
なお、本発明は、前記実施形態に限定されず、例えば、光ファイバ7、9、14やジャンパコード21の対応心数、端末に取り付けられる光コネクタの種類等は、適宜変更可能であることは言うまでもない。
また、スプリッタ固定部20cは、必要に応じて設置されるものであり、例えば、光配線盤20の外部に設置したスプリッタ収納ボックス等にスプリッタを収納することも可能である。
請求項1の光配線盤としては、各種構成が採用可能である。例えば、図1の光ファイバ7と切替用光コード21とを接続する機能を、光配線盤20に組み込んだ構成等も採用可能である。この場合、光配線盤3を省略することが可能になる。また、例えば、装置側光ファイバ6とケーブル側光ファイバ9との間に、切替用光コード21を割り込ませることも容易に行うことができる。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の光配線盤によれば、途中にスプリッタが介在されてなる切替用光コードによって、伝送装置側光ファイバを複数本のケーブル側光ファイバと切替可能に分岐接続するようにしたことにより、以下のような優れた効果を奏する。
(a)切替用光コードは、専用のユニット等と比べて低コストで製造でき、しかも、小型化が容易であり、特別な設置スペースの確保が不要であるから、低コスト化、省スペース化、光配線盤の対応心数の増大が可能になる。
(b)接続点数を増大することなく、光線路にスプリッタを組み込むことができ、接続損失の増大を防止できる。
(c)切替用光コードに、既存のジャンパコードとの接続互換性を持たせることにより、PDS回線と普通回線との間の変更を簡便に行うことができる。
(d)(c)の回線の変更に伴い、取り外した切替用光コードは、再利用可能であり、経済性に優れる。
【0021】
請求項2記載の光配線盤によれば、前記切替用光コードを収納するジャンパコード収納部内に、前記スプリッタを固定するためのスプリッタ固定部を備えるので、別途、スプリッタ用の収納ボックス等の設置が不要であり、既存のジャンパコード収納部内に切替用光コードを効率良く収納することができ、一層の低コスト化、省スペース化が可能であるといった優れた効果を奏する。
【0022】
上記切替用光コードは、先端が光コネクタによってコネクタ接続可能に成端された接続用コード部と、先端が光コネクタによってコネクタ接続可能に成端された複数本の切替用コード部と、前記接続用コード部に対して複数本の前記切替用コード部を分岐接続するスプリッタとを備えてなるので、光線路の途中に介在配置するだけで、光線路の途中にスプリッタを簡便に組み込むことができる。また、専用のユニット等と比べて低コストで製造でき、しかも、小型化が容易であり、特別な設置スペースの確保が不要であるから、低コスト化、省スペース化が可能であるといった優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態を示す図であって、切替用光コードが引き込まれた光配線盤が設置されてなる局内光配線を示す全体図である。
【図2】図1の光配線図である。
【図3】図1に示す光配線盤に用いられる切替用光コードを示す平面図である。
【図4】本発明の1実施形態の光配線盤を示す図であって、(a)は正面図、(b)は(a)のA−A線断面矢視図である。
【図5】図4の光配線盤の背面図である。
【図6】従来例の光配線盤を用いて構成された局内光配線を示す全体図である。
【符号の説明】
4a…成端部、5…伝送装置側光線路(光ケーブル、コネクタ付きケーブル)、6、7…装置側光ファイバ(光コード)、9…ケーブル側光ファイバ、10…光コネクタ(MT形光コネクタ)、13…外線光ケーブル、15…ジャンパコード、15a…光コネクタ、15b…光コネクタ、20…光配線盤、20b…ジャンパコード収納部、20c…スプリッタ固定部、21…切替用光コード(ジャンパコード)、21b…光コネクタ(SC形光コネクタ)、21c…接続用コード部、21d…切替用コード部、21f…スプリッタ収納部、21g…光コネクタ(MT形光コネクタ)、21i…スプリッタ。
Claims (3)
- 伝送装置側光線路(5)の装置側光ファイバ(6、7)を外線光ケーブル(13)側のケーブル側光ファイバ(9)と分岐接続する光配線盤であって、
前記ケーブル側光ファイバを切替接続可能に成端する成端部光コネクタ(10)が複数収納されてなる成端部(4a)と、この成端部の前記成端部光コネクタから前記装置側光ファイバの間を切替可能に接続する切替用光コード(21)とを備え、
前記切替用光コードは、接続用光コネクタ(21b)によって成端された端部が、前記装置側光ファイバに切替可能に接続される接続用コード部(21c)と、
切替用光コネクタ(21g)によって成端された端部が、前記ケーブル側光ファイバに切替可能に接続される複数本の切替用コード部(21d)と、
前記接続用コード部に対して複数本の前記切替用コード部を分岐接続するスプリッタ(21i)を収納したスプリッタ収納部(21f)とを備え、
前記ケーブル側光ファイバに対する前記切替用コード部の接続を切り替えることで、前記接続用コード部を接続した目的の装置側光ファイバに対する前記ケーブル側光ファイバの接続が切り替えられるように構成され、
しかも、前記成端部の成端部光コネクタから前記装置側光ファイバの間では、両端がジャンパコード用光コネクタ(15a、15b)により成端され、かつ、途中にスプリッタによる分岐が介在されていないジャンパコード(15)と前記切替用光コードとが置換可能になっていることを特徴とする光配線盤(20)。 - 前記切替用光コードを収納するジャンパコード収納部(20b)内に、前記スプリッタ収納部を固定するためのスプリッタ固定部(20c)を備えることを特徴とする請求項1記載の光配線盤。
- 第1の光ファイバ(6、7)を第2の光ファイバ(9)と分岐接続する光配線盤であって、
前記第2の光ファイバを切替接続可能に成端する成端部光コネクタ(10)が複数収納されてなる成端部(4a)と、この成端部の前記成端部光コネクタから前記第1の光ファイバの間を切替可能に接続する切替用光コード(21)とを備え、
前記切替用光コードは、接続用光コネクタ(21b)によって成端された端部が、前記第1の光ファイバに切替可能に接続される接続用コード部(21c)と、
切替用光コネクタ(21g)によって成端された端部が、前記第2の光ファイバに切替可能に接続される複数本の切替用コード部(21d)と、
前記接続用コード部に対して複数本の前記切替用コード部を分岐接続するスプリッタ(21i)を収納したスプリッタ収納部(21f)とを備え、
前記第2の光ファイバに対する前記切替用コード部の接続を切り替えることで、前記接続用コード部を接続した目的の第1の光ファイバに対する前記第2の光ファイバの接続が切り替えられるように構成され、
しかも、前記成端部の光コネクタから前記第1の光ファイバの間では、両端がジャンパコード用光コネクタ(15a、15b)により成端され、かつ、途中にスプリッタによる分岐が介在されていないジャンパコード(15)と前記切替用光コードとが置換可能になっていることを特徴とする光配線盤(20)。
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1998
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