JP2004062490A - 相乗り代理交渉システムおよび相乗り代理交渉方法 - Google Patents
相乗り代理交渉システムおよび相乗り代理交渉方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】タクシー待ち客の中に相乗り希望者がいても直ぐに見つからない、見つかっても心理的に要件を言えないのを、相乗り代理交渉システムにより交渉相手の発見と交渉が自動的に行われるようにする。
【解決手段】第1の端末と第2の端末は、希望乗車地と希望下車地の入力と意思決定サービス項目を選択するための入出力装置と送受信装置を備え、代理交渉センターは、第一の端末から入力された希望乗車地と希望下車地と意思決定サービス項目を認識し記憶する手段と、地図情報を有して最寄りの待ち合わせに適した場所のテーブルを有し、第1の端末からの要求に従って第2の端末の希望乗車地と希望下車地が意思決定サービス毎に予め定められた距離内にいるかを演算し、結果が真ならば第2の端末に第1の端末との相乗り提案情報を伝え、第2の端末の意思決定結果を最寄りの待ち合わせ場所データとともに第1の端末に返送する。
【選択図】 図1
【解決手段】第1の端末と第2の端末は、希望乗車地と希望下車地の入力と意思決定サービス項目を選択するための入出力装置と送受信装置を備え、代理交渉センターは、第一の端末から入力された希望乗車地と希望下車地と意思決定サービス項目を認識し記憶する手段と、地図情報を有して最寄りの待ち合わせに適した場所のテーブルを有し、第1の端末からの要求に従って第2の端末の希望乗車地と希望下車地が意思決定サービス毎に予め定められた距離内にいるかを演算し、結果が真ならば第2の端末に第1の端末との相乗り提案情報を伝え、第2の端末の意思決定結果を最寄りの待ち合わせ場所データとともに第1の端末に返送する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、任意の一時点において近距離にある、代理交渉サーバーへ接続することができる複数の端末間に暫定的なアプリケーションサービスを提供し、利用者の現実世界での共同行動を支援するためのマッチングサービスシステムに関わるものである。
【0002】
より具体的には、タクシー等の相乗り希望者の相乗り交渉を支援する相乗り代理交渉システムに関する。
【0003】
【従来の技術】
駅前でタクシーを待つ人々の列に、タクシー運転手が「A方面、相乗りする人は?」と呼びかけると、相乗り希望者はタクシーに乗り込んでいく。しかし、タクシー運転手が声をかけなければ見ず知らずの人々が自発的に相乗り交渉することはない。実際の生活において見ず知らずの人と出会いの後、所期の目的を達成する為には、情報交換による交渉が必要であり、人によっては大変ストレスを受けるものである。たまたま近距離に出会わせたもの同士が利害を共有していたとしても面と向かって話をするという心理的障壁によって相乗り交渉自体が始まらない。
【0004】
なお相乗り交渉について、特開2001−291192号公報に走行中のタクシー運転手が車を止めずに相乗り希望者と無線通信手段を用いて交渉するシステムが記載されているが、相乗り希望者が、相乗り希望データを走行中のタクシーに送信し、タクシー運転手が相乗り条件を満たすことを確認し相乗り可能であれば、待ち合わせ場所情報を希望者に送信して、タクシーに相乗りさせるというものであり、前記したタクシーを待つ見ず知らずの客同士の相乗り交渉を支援する方法は示されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本願発明はこのような課題に対処しようとするものであり、以下に記載の発明により今までのように、同じ時刻に同じ目的を持って同じように行動しようとしているタクシー待ちの客の中に、せっかく利害を共有するものが側にいたとしてもリアルタイムに見つけることができなかったり、出会えても心理的な煩わしさから要件を言えないままであったりするという課題を、相乗り代理交渉システムによって交渉相手の発見、及びその後に続くべき交渉が自動的に行われることにより、その目的を成し得ることができるようにしたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本願発明は、利用者のプロファイル情報、行動予定を記憶し、利用者のサービス要求に基づいてこれらのデータを代理交渉センターである電子代理交渉サーバーへ接続する機能と、電子代理交渉サーバーからの用件データを受信し利用者の意思決定の支援を行い、応答を促し、応答を電子代理交渉サーバーへ返送する機能を持つ端末と、端末からのサービス要求を受信し、利用者の要求とプロファイル情報、所与の要件を満たす端末に共同利用サービスに参加するか否かを問い合わせ、共同サービス利用の交渉が成立すると該当サービスのアプリケーションサーバーに接続して手続きを依頼するとともに、共同サービスに参加する端末の位置情報から最寄りの待ち合わせ場所を各端末に通知し、合わせて課金を行う電子代理交渉サーバーによって物理的に近距離にいる利用者を発見し共同で受けるサービスに関する代理交渉を電子的に行うことができるようにしたものである。
【0007】
より具体的には、複数の端末からネットワークを介して接続される代理交渉センターを用いて該当端末間における共同意思決定の支援を行う代理交渉システムにおいて、端末は、少なくとも第1の端末と、第2の端末とを有し、第1の端末と第2の端末は、少なくとも希望乗車地と希望下車地の入力と意思決定サービス項目を選択するための入出力装置と、代理交渉センターと交信するための送受信装置を備え、代理交渉センターは、第1の端末と第2の端末から入力された希望乗車地と希望下車地と意思決定サービス項目を認識し記憶する手段と、地図情報を有して最寄りの待ち合わせに適した場所のテーブルを有し、第1の端末からの要求に従って第2の端末の希望乗車地と希望下車地が意思決定サービス毎に予め定められた距離内にいるかを演算し、結果が真ならば第2の端末に第1の端末との相乗り提案情報を伝え、第2の端末の意思決定結果が前記相乗り提案情報に合意であれば、代理交渉結果を最寄りの待ち合わせ場所データとともに第1及び第2の端末に返送する手段を備える相乗り代理交渉システムとしたものである。
【0008】
これによれば、第1の端末が希望乗車地と希望下車地と意思決定サービス項目を代理交渉センターに送信したときには、代理交渉センターは、希望乗車地と希望下車地が予め定められた距離内にいる第2の端末に対して相乗り提案を行い、第2の端末の合意を得て、最寄りの待ち合わせ場所データを第1の端末に返送し、第1の端末の代りに相乗り交渉するという大きな効果が得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明による相乗り代理交渉システムは、複数の端末からネットワークを介して接続される代理交渉センターを用いて該当端末間における共同意思決定の支援を行う代理交渉システムにおいて、前記端末は、少なくとも第1の端末と、第2の端末とを有し、前記第1の端末と第2の端末は、少なくとも希望乗車地と希望下車地の入力と意思決定サービス項目を選択するための入出力装置と、代理交渉センターと交信するための送受信装置を備え、前記代理交渉センターは、前記第1の端末と第2の端末から入力された希望乗車地と希望下車地と意思決定サービス項目を認識し記憶する手段と、地図情報を有して最寄りの待ち合わせに適した場所のテーブルを有し、前記第1の端末からの要求に従って前記第2の端末の希望乗車地と希望下車地が意思決定サービス毎に予め定められた距離内にいるかを演算し、結果が真ならば前記第2の端末に前記第1の端末との相乗り提案情報を伝え、前記第2の端末の意思決定結果が前記相乗り提案情報に合意であれば、代理交渉結果を最寄りの待ち合わせ場所データとともに前記第1及び前記第2の端末に返送する手段を備えた構成を採る。
【0010】
この構成により、第1の端末の相乗り希望条件に合致する第2の端末との相乗り代理交渉が行われ、交渉結果が返送されてくることになる。
【0011】
本発明による相乗り代理交渉システムでは、代理交渉センターは、複数の端末がサービス毎に予め定められたテーブルに基づいて該当距離内に居る場合は、各端末の位置の緯度経度の平均値を計算し、各端末からの距離の合計が最小になるよう最寄りの待ち合わせ場所を選択する手段を更に備えた構成を採る。
【0012】
この構成により、各端末からの距離の合計が最小になるよう最寄りの待ち合わせ場所が示されるので、集まりやすく利用しやすい。
【0013】
また、本発明では、前記端末は予め登録された利用者のプロファイル情報若しくは利用者の行動予定テーブルを入力し、記憶し、送信する手段、又は利用者の位置計測装置を用いた行動を記憶し送信する手段のいずれか一以上を更に備え、前記代理交渉センターにサービス項目に応じて利用者のプロファイル情報、行動予定テーブル、又は位置計測装置のいずれかを利用して前記第1の端末の要求を送信する手段を更に備えた構成を採る。
【0014】
この構成により、プロファイル情報や利用者の行動予定テーブルや利用者の位置を自動入力できる。
【0015】
本発明による相乗り代理交渉システムでは、代理交渉センターは、意思決定サービス項目テーブルに予め登録された他のアプリケーションサービスサーバーに第1の端末の要求に応じた代理交渉結果のパラメータを送信し、前記アプリケーションサービスサーバーの結果を該当距離内にいる端末に返信する手段を更に備える構成を採る。
【0016】
この構成により、代理交渉の結果を受けてタクシーの配車などの手配がされる。
【0017】
本発明による相乗り代理交渉システムでは、代理交渉センターは、利用したサービスと回数を記憶する手段を有し、利用者情報をもとに前記代理交渉センターに登録されている課金先に課金する手段と、を更に備える構成を採る。
【0018】
この構成により、所定条件で課金処理される。
【0019】
本発明による相乗り代理交渉システムでは、代理交渉センターは、所定時間内に端末からキャンセル情報を受信したときは、当該端末を相乗りの合意情報を送信してきた端末から削除し、キャンセル情報を送信してこなかった端末の希望乗車地と希望下車地から、走行ルートと待ち合わせ場所を求め、キャンセル情報を送信してこなかった端末に対して、新たな待合せ場所を通知するようにした構成を採る。
【0020】
この構成により、キャンセルが出たときに待ち合わせ場所の変更や、相乗りが成立しなくなった通知などの迅速な対応が出来る。
【0021】
本発明による相乗り代理交渉システムでは、代理交渉センターは、選定した端末の待ち合わせ場所が当該端末から所定距離内にあることを条件として検索する手段を更に備える構成を採る。
【0022】
この構成により、数分で歩ける距離の待ち合わせが可能となる。
【0023】
本発明による相乗り代理交渉システムでは、代理交渉センターは、相乗り交渉成立とした各端末に対して、相乗りする交通機関の座席を下車予定順に出口に近いほうから順次決定し、決定した座席情報を交渉成立報告情報の一つとして送信するようにした構成を採る。
【0024】
この構成により、スムースな下車が可能になる。
【0025】
本発明による相乗り代理交渉方法では、少なくとも希望乗車地と希望下車地の入力と意思決定サービス項目を選択し相乗り希望情報を送受信する複数の端末と、代理交渉センターがネットワーク接続され、代理交渉センターが前記端末から受信した相乗り希望情報から希望乗車地と希望下車地と意思決定サービス項目を認識して複数の端末間の代理交渉を行う相乗り代理交渉方法において、前記代理交渉センターが、前記端末から希望乗車地と希望下車地の情報を含む相乗り希望情報を受信するステップと、前記受信した希望乗車地と希望下車地から地図情報から最寄りの待ち合わせに適した場所を検索し、所定距離内の乗車地と下車地を選定するステップと、前記選定した乗車地と下車地の区間を乗車区間とするステップと、前記複数の端末の乗車区間を対比して共通区間が一部でもある端末を抽出し、相乗りさせる端末を特定するステップと、前記特定された端末に相乗り提案情報を送信するステップとを実行する構成を採る。
【0026】
この構成により、相乗りのチャンスが増えることになる。
【0027】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0028】
図1に、本発明の相乗り代理交渉システムのシステム概要図を示す。
【0029】
図1では、インターネットのネットワーク1に代理交渉センターとして機能する電子代理交渉サーバー2と複数の端末である移動通信端末30、31、32、33をインターネット接続して双方向通信可能にしている。電子代理交渉サーバー2は、サービス定義データベース4と待ち合わせ場所一覧テーブル5を持っており、アプリケーションサービスサーバーであるタクシー会社の配車アプリケーションサーバー6に接続している。移動通信端末30、31、32、33は希望乗車地、希望下車地、希望する意思決定サービス項目を示すサービス番号などの相乗り希望情報を電子代理交渉サーバー2に送信することができる(矢印9)。電子代理交渉サーバー2は複数の移動通信端末30,31,32、33の内のいずれかの第1の端末から相乗り希望情報を受信すると、サービス定義データベース4に記憶し、既に記憶・蓄積済みの他の第2の端末の相乗り希望情報と対比し、最大利用人数その他のサービス定義データベース4の制限条件を満たすことを確認した上で、相乗り希望条件が満たされるものを集めて一つの相乗りグループを形成する。そして、相乗りグループを形成することになった移動通信端末、例えば乗車エリア3の中という近い距離内にいる移動通信端末30、31、32に下車エリア7の中の目的地まで走行ルート8を走る相乗り提案情報を送信する(矢印10)。移動通信端末30、31、32から相乗り提案情報に合意するという合意情報を受信するか(矢印11)、一定時間内にキャンセル情報が送信されてこなければ、一つの相乗りグループの成立が確定したとして、電子代理交渉サーバー2はタクシー会社の配車アプリケーションサーバー6に第1の端末の要求に応じた代理交渉結果のパラメータとしてのタクシーの配車依頼情報を送信する(矢印12)。タクシー会社の配車アプリケーションサーバー6はタクシー13にタクシー運転手用に加工した配車情報を送信する(矢印14)。
【0030】
なお、図1ではタクシー会社の配車アプリケーションサーバー6を一つしか示していないが、サービス定義データベース4に登録されたタクシー会社が複数あるときには複数のタクシー会社の配車アプリケーションサーバー6と接続するようにしている。
【0031】
図2に本発明の第1の端末又は第2の端末となる移動通信端末30の概略ブロック図を示す。移動通信端末30の筐体内には、入力手段301、制御手段302、無線送受信手段303、アンテナ304と、記憶手段305、電源手段306、表示手段307、GPS受信機などの現在位置検出手段308、計時手段309を備えている。相乗り希望情報を入力手段301により入力すると、制御手段302は、無線送受信手段303を起動し、アンテナ304からネットワーク1を介して電子代理交渉サーバー2に送信する。表示手段307は入力項目を表示して入力状況を確認できるようにするとともに、電子代理交渉サーバー2から送信されてくる情報を表示する。記憶手段305は、利用者のプロファィル情報、利用者の行動予定、入力データ、電子代理交渉サーバー2から受信した情報などを記憶する。計時手段309は時計機能の他にタイマー機能があり、利用者の行動予定を予め記憶手段305に記憶させておくことにより、制御手段302を用いて記憶手段305から所定の情報を読み出し、所定時刻に、所定通信先に自動発信させる機能を実行するようにしている。
【0032】
図3に本発明の移動通信端末30の操作面側の外観を示す。
【0033】
相乗り希望者は、移動通信端末30の表示手段307の画面を見ながら入力手段301のスクロールキー312や入力ボタン310を用いて希望条件を入力し、送信ボタン311を押してアンテナ304からネットワーク1を介して相乗り希望情報を電子代理交渉サーバー2に送信する。
【0034】
図4に移動通信端末30の記憶手段305の記憶テーブルと、電子代理交渉サーバー2のサービス定義データベース4と待ち合わせ場所一覧テーブル5の記憶内容の一例を示す。記憶手段305の利用者プロファイル情報420には、利用者の名前、性別、年齢、住所、自宅緯度経度、自宅電話番号、メールアドレスなどの利用者プロファイル情報が記憶され、利用者行動予定テーブル421に外出、出張などの行動予定が記憶されている。
【0035】
サービス定義データベース4には、レコード定義として、提供されるサービス毎に、サービス番号410、サービス名411、最大利用人数412、制限条件413、アプリケーションサーバーアドレス414、アプリケーションサーバープロトコル415、課金先416、一回あたりの課金額417という項目についてデータが記憶されている。電子代理交渉サーバー2は相乗り希望者の第1の端末が送信してくるサービス番号410をもとに条件に合う他の相乗り希望者の第2の端末を抽出して、アプリケーションサーバーアドレス414を参照してタクシー会社のアプリケーションサーバー6に接続し、アプリケーションサーバープロトコル415に記述された手順に従って配車の依頼をする。
【0036】
また、電子代理交渉サーバー2の持ち待合せ場所一覧テーブル5には、待ち合わせ場所として好ましい交差点や駅前の広場、タクシー乗り場、公園などが緯度経度の情報とともに登録してある。電子代理交渉サーバー2は、複数の利用者の現在地や、希望乗車地、希望下車地などの緯度、経度の平均値を出して、各端末からの距離の合計が最小になるよう最寄りの待ち合わせ場所を上記持ち待合せ場所一覧テーブル5から抽出するようにしている。
【0037】
図5に相乗り希望情報の入力画面の一例を示す。移動通信端末30の表示手段307には、記憶してある利用者プロファイル情報420から読み出された利用者の氏名70、電話番号71と、メールアドレス72が表示され、その下に希望乗車区間60を示す希望乗車地61と目的地である希望下車地62、そして希望乗車時刻63と希望下車時刻64、サービス番号65と各付帯条件を入力できるようになっている。また、付帯条件としては、例えば禁煙車/喫煙車/不問の別66、有料道路可/不可/不問の別67、下車地について希望下車地に限る/周辺100メートル以内で下車可能/周辺300メートル以内で下車可能の別68、その他の付帯条件69として「迎車到着5分前に通知希望」、相乗りが見つからない場合の「一人乗車可否」などの項目を選択して入力することができるようにしている。
【0038】
図5では、希望乗車地61に住所や自宅緯度経度でなく、電話番号を入力している例を示す。希望乗車地61に電話番号が入力されたときは、電子代理交渉サーバー2が、電話番号から希望乗車地の地名と緯度経度を検索する。なお、希望下車地に住所や自宅緯度経度でなく、電話番号を入力しても良い。
【0039】
なお、希望乗車地61に移動通信端末30の現在位置検出手段308を用いて現在位置を自動入力し、希望下車地62に記憶手段305に記憶してある利用者行動予定テーブルの行き先を読み出して自動入力し、利用者行動予定テーブルの行動予定からコメントを読み出して付帯条件に自動入力することもできるようにしている。
【0040】
また、計時手段309のタイマー機能を働かせて所定時刻になったら、相乗り希望情報一式を上記のように自動入力し、表示手段307に自動入力した内容と自動発信準備が完了したことを示すメッセージを表示して、自動発信を使用者に予告した後、一定時間内に利用者が自動発信を中断する中断情報を入力手段301に入力しなければ、無線送受信手段303を起動させ、アンテナ304からネットワーク1を介して電子代理交渉サーバー2に自動入力した相乗り希望情報を送信するようにもしている。
【0041】
図5で示した内容の相乗り希望情報が、移動通信端末30から電子代理交渉サーバー2に送信されると、電子代理交渉サーバー2のサービス定義データベース4には、図6のように相乗り希望情報600が受付順に、受付番号601が受付時刻602とともに、一覧表的に記憶される。図6には手配状況などのタクシー会社の管理情報603も記憶、更新するようにしている。
【0042】
図7から図9を用いて本発明の第一の実施の形態の処理手順を説明する。
【0043】
図7は、本発明の相乗り代理交渉システムの代理交渉手順を示したフローチャートである。図1で説明したシステム構成において、代理交渉センターとして機能する電子代理交渉サーバー2が相乗り受付を開始する(ステップ1)。ネットワーク1を介して、第1の端末、例えば移動通信端末30から新しい相乗り希望情報を受信する(ステップ2)。受信した相乗り希望情報を図6で説明したように電子代理交渉サーバー2のサービス定義データベース4に記憶するとともに、希望乗車地と希望下車地それぞれが近い第2の端末を抽出する(ステップ3)。相乗り希望情報を送信してきた第1の端末を含めて端末が複数あることを確認する(ステップ4)。該当する端末が複数あれば、抽出した端末に、「希望乗車地と希望下車地が近い相乗り希望者がいます。相乗りしますか?」という相乗り提案情報を送信する(ステップ5)。
【0044】
複数の端末が「相乗りする」という合意情報を送信してきたときは(ステップ6)、該当する端末の希望乗車地の緯度経度の平均値を計算し、該当する端末の希望乗車地からの距離の合計が最小になるように待ち合わせ場所一覧テーブル5の中から最寄りの待ち合わせ場所を選択する(ステップ7)。次に、交通機関であるタクシーの走行ルートを求め、走行ルートの走行距離をタクシー会社の料金表と対比して予想運賃を求める(ステップ8)。相乗り提案の合意情報を送信した端末に対して代理交渉成立報告、待ち合わせ場所、そして予想運賃を送信する(ステップ9)。
【0045】
ステップ4で相乗り希望情報を送信してきた端末が複数でなかったとき、又はステップ6で合意情報を送信してきた端末が複数でないとき、つまり相乗り希望者の端末が一つしかなかったときは、「相乗り希望者が見つかりません。しばらくお待ちください。」という待機要請メッセージをその端末に返送する(ステップ10)。そして、ステップ2に戻り、新しい相乗り希望情報が受信されるのを代理交渉センターも相乗り希望情報を送信した各端末も待つことになる。
【0046】
図8にステップ9で代理交渉成立報告を送った後のフローチャートを示す。代理交渉成立報告を送った端末からキャンセル情報が送信されてきたかをチェックする(ステップ11)。キャンセル情報を受信しないまま所定時間が経過すれば(ステップ12)、相乗り交渉の成立が確定したとみなして、電子代理交渉サーバー2は、図4の414のように意思決定サービス項目テーブルに予めアドレスが登録されたアプリケーションサービスサーバーであるタクシー会社の配車アプリケーションサーバー6に配車先となる最初の乗車地と該当する端末の相乗り希望者の情報一式を配車依頼情報として送信する(ステップ13)。タクシー会社の配車アプリケーションサーバー6は、タクシー13に前記配車依頼情報をタクシー運転手用に加工した配車情報を送信する(ステップ14)。タクシー会社の配車アプリケーションサーバー6は、配車するタクシーの識別番号と到着予想時刻を電子代理交渉サーバー2に返送する(ステップ15)。そして、電子代理交渉サーバー2は配車されるタクシー13の識別番号と到着予想時刻を代理交渉成立報告として送った端末に対して追加情報として転送する。タクシー13は最初の相乗り希望者が実車したときに実車報告を配車アプリケーションサーバー6に送信するので、配車アプリケーションサーバー6から転送されてくる実車報告を電子代理交渉サーバー2が受信して、紹介料をタクシー会社に課金する(ステップ16)。なお、電子代理交渉サーバー2は、サービス利用の都度、課金する方法のほかに、サービス定義データベース4に利用したサービスと回数を記憶する手段を設けて、利用者情報をもとに前記代理交渉センターに登録されている課金先に定期的に請求額をまとめて課金する方法も選択できるようにしている。
【0047】
電子代理交渉サーバー2が相乗り代理交渉サービス受付を終了するのであれば(ステップ17)、そのまま受付を終了する(ステップ18)。終了しないのなら、また図7のステップ2に戻って、新しい相乗り希望者が現れるのを待つ。なお、ステップ18の受付終了時の処理は、フローチャートに示していないが、相乗り交渉未成立のまま待機している端末が残っていたときには、該当する端末に対して「お申し込みいただきましたが、あいにく相乗りメンバーが見つかりません。本日の相乗り代理交渉サービスは終了します。」というメッセージを送信するようにしている。または、「お申し込みいただきましたが、あいにく相乗りメンバーが見つかりません。お一人でご利用なさいますか。」というメッセージを送信し、該当する端末から了解があれば、交渉成立と同じ処理を行っても良い。
【0048】
図9に、図8のステップ11で所定時間内にキャンセル情報を受信したときのフローチャートを示す。本発明のシステムでは、電子代理交渉サーバー2がキャンセル情報を受信したとき(図8、ステップ11)、キャンセル情報を送信してきた端末を相乗りの合意情報を送信してきた端末から削除し(ステップ19)、残りの相乗りの合意情報を送信してきた端末が依然として複数いるかどうかをチェックする(ステップ20)。相乗りの合意情報を送信してきた端末が複数いれば、相乗りは成立するので、待ち合わせ場所を求め直す(ステップ21)。待ち合わせ場所が前回と同一であれば(ステップ22)、キャンセルによる影響はないので図8のステップ13に移り、タクシー会社の配車アプリケーションサーバー6に配車依頼情報を送信する。待ち合わせ場所が前回と同一でなければ、キャンセル発生により待ち合わせ場所が変更になったという情報を残りの端末に送信する(ステップ23)。なお、相乗りの合意情報を送信してきた端末が1端末になったときは、キャンセル発生により相乗り代理交渉不成立という情報をその端末に送信する(ステップ24)。そして、ステップ2に戻り、新しい相乗り希望情報を受信するまで待つことになる。
【0049】
以上の手順で、本発明の第一の実施の形態の相乗り交渉代理システムは運用される。なお、図1に乗車エリア3、待ち合わせ場所15、下車エリア7とタクシーの走行ルート8の位置関係をを破線で示した通り、本発明によれば、それぞれ移動通信端末30、31、32を持って乗車エリア3の中にいる相乗り希望者A、B、Cは、待ち合わせポイント15に集合して、走行ルート8を走る予定のタクシーに乗り、下車エリア7内の目的地まで相乗りすることができる。なお、希望下車地についても、希望乗車地と同様に、待ち合わせ場所一覧テーブル5を利用して、互いの希望下車地から最寄りの下車地16を選定するようにすれば、下車エリア7に着いたときに共通的に近い最寄りの下車場所16で一度に下車させることができる。
【0050】
なお、付帯条件として「迎車到着5分前に通知希望」を付けていた場合について説明する。図1において、タクシー13は配車情報を受信すると、待ち合わせポイント15に向かう。待ち合わせポイント15にあと5分で到着する距離まで近づくと、タクシー13はタクシー会社の配車システムを用いて、配車アプリケーションサーバー6に、待ち合わせポイント15に接近したことを無線送信する。タクシー会社の配車アプリケーションサーバー6はタクシー13からの情報を受信すると、電子代理交渉サーバー2に転送する。電子代理交渉サーバー2はネットワーク1を介して相乗り希望者A、B、Cの移動通信端末30、31、32それぞれにタクシー13が待ち合わせポイント15に、あと5分で到着予定であることを送信する。このようにして「迎車到着5分前に通知希望」というサービスを実現している。なお、「迎車到着5分前に通知希望」というサービスは、電子代理交渉サーバー2を介すことなく、タクシー会社の配車アプリケーションサーバー6が、直接相乗り希望者A、B、Cに送信しても良い。
【0051】
以上、複数の相乗り希望者が近い位置にいる場合を説明したが、相乗り希望者が例えば駅の周辺に点在していて、短時間に1ケ所の待ち合わせ場所に歩いて集まれない場合について説明する。
【0052】
図10は乗車エリア3’を半径700メートル程度の大きな円として、その中にそれぞれ移動通信端末30、31、32、33を持ったA、B、C、Dの4名の相乗り希望者がいた場合を想定している。Aが5分で歩ける範囲を300メートルとして円で示すと徒歩可能エリアA110となる。同様にB、C、Dが5分で歩ける範囲は徒歩可能エリアB111、徒歩可能エリアC112、徒歩可能エリアD113で示される。図10では、乗車エリア3’の中心15にはA、B、C、Dの誰も5分では歩いていくことが出来ない。このような場合、5分で歩ける徒歩可能エリアが重なる端末を一つのグループとして、待合い場所一覧テーブル5から最寄りの待合い場所を検索する。図10では、A、Dについて待ち合わせ場所114、B、Cについて待ち合わせ場所115が選定される。そしてタクシーの走行ルートは、2つの待ち合わせ場所114、115を目的地について遠い方から近い方に結んだルートとする。以上説明した手順を前述の図7のフローチャートのステップ7とステップ8の内容に盛り込むことにより、半径の大きな乗車エリア3’の中に点在する相乗り希望者の端末に5分以内に歩いていける待ち合わせ場所を指定することができる。
【0053】
また、図11に相乗りする交通機関であるタクシー13の平面図を示す。タクシー13の座席131、132、133、134に座席番号No.1、No.2、No.3、No.4を付けておき、相乗り希望者を下車する順番に出口に近い座席から順に座らせることにして、図7のフローチャートのステップ9で、待ち合わせ場所とともに、相乗り希望者の座席番号を送信するようにしている。このことにより、相乗りメンバーが乗車するときの座席を事前に知らせることができるので、迷わず乗車でき、素早く下車できるという利点がある。
【0054】
(実施の形態2)
次に、本発明の第二の実施の形態を説明する。第二の実施の形態の相乗り代理交渉システムは、第一の実施の形態の複数の端末の構成と代理交渉センターの構成は同じであるが、多数の相乗り希望者をグループ化する方法に特徴がある。
【0055】
すなわち、本発明の第一の実施の形態では、複数の端末の中の第1の端末から相乗り希望情報を代理交渉センターが受信したとき、希望乗車地と希望下車地の両方が共に近い第2の端末を抽出して相乗り提案を行っている。これは希望乗車地が近く同じ方面に行くということで乗車したものの、目的地である下車地に近づくに従って、相乗りメンバーの希望下車地が途中から進行方向の左右に大きく分岐するような場合があると困るからである。本発明の第二の実施の形態では、複数の相乗り希望者の希望乗車地や希望下車地が多少異なっていても、走行ルートに共通区間があり、相乗り希望者の乗車区間を重ねてつなぐことにより一つの走行ルートができた場合には相乗りできるとして、相乗りのチャンスを増やしている。
【0056】
すなわち、本発明の第二の実施の形態では、複数の端末から希望乗車地と希望下車地の情報を含む相乗り希望情報を受信すると、地図情報を有する最寄りの待ち合わせに適した場所のテーブル5を利用して、希望乗車地について、国道や県道などのできるだけ基幹道路の道路上で端末を持っている相乗り希望者が5分程度で行ける距離内の最も近いポイントをその端末の乗車地とする。同じく、希望下車地についても基幹道路上で希望下車地に5分以内で行ける距離内の最も近いポイントをその端末の下車地とする。そして、各端末の上記乗車地と上記下車地の区間をその端末の乗車区間とする。次に、複数の端末の乗車区間を対比し、共通した区間が一部でもある端末を抽出する。そして抽出した各端末の乗車区間を重ねてつなぎ合わせ、一つの走行ルートにする。抽出した端末の数を走行ルートの始点から終点に向かって所定区間に区切って集計し、タクシーの定員と対比し、相乗りさせる端末を特定する。特定された端末に相乗り提案情報を送信する。キャンセルがなければ、配車依頼情報をタクシー会社の配車アプリケーションセンター6に送信する。タクシーからの実車報告が届いたら、タクシー会社に紹介料を課金するというようにしている。
【0057】
以下、図12から図15を用いて説明する。図12は端末を持つ相乗り希望者の希望乗車地と希望下車地と相乗りタクシーの走行ルート8の位置関係を示す。ここで、乗車エリア3を道路上にあるポイント15を中心とした半径300メートルの円とし、下車エリア7を道路上にあるポイント16を中心とした半径300メートルの円とする。複数の端末である移動通信端末30、31、32、33を持った相乗り希望者A、B、C、Dの4名は全員が乗車エリア3の中にいて、下車エリア7内の希望下車地に行くことを希望して相乗り希望情報を送信したとして説明する。
【0058】
A、B、C、Dがそれぞれ今自分のいるところを希望乗車地としていれば、300メートルは5分で歩ける範囲なので、最寄りの乗車地は15になる。同様に、A、B、C、Dは、下車エリア7の中の地点を希望下車地としているので、下車地は16になる。A、B、C、Dのそれぞれの乗車区間は、乗車地15から下車地16となる。A、B、C、Dの乗車区間は共通している。A、B、C、Dの乗車区間を重ねることにより、一つの途切れのない相乗りタクシーの走行ルート8が形成される。この走行ルートがタクシーの走行ルートとなる。電子代理交渉サーバー2がA、B、C、Dに相乗り提案を送信し、A、B、C、Dから合意情報が返送されるか、一定時間内にキャンセル情報を受信しなければ、相乗り代理交渉成立とみなして、タクシー会社の配車アプリケーションサーバー6に配車依頼情報を送信するようにしている。この相乗り代理交渉の結果は第一の実施の形態で説明した図1と同じであり、希望乗車地と希望下車地の両方がそれぞれ近い相乗り希望者に対しては、同様の相乗りを実現できる事がわかる。
【0059】
図13は、第一の実施の形態では扱えなかった複数の端末が比較的遠く離れた位置に分散しているケースを示している。図13では、複数の端末である移動通信端末30、31を持った相乗り希望者のAとBが第1の乗車エリア3の中におり、他の複数の端末である移動通信端末32、33を持ったCとDが道路上にあるポイント18を中心とした半径300メートルの第2の乗車エリア17内にいて全員が下車エリア7の中のほぼ同じ目的地に行こうとしているケースである。第1の乗車エリア3と第2の乗車エリア17は遠く離れており、AとBは第2の乗車エリア17の中まで歩けないし、CとDも第1の乗車エリア3の中まで歩くことはできない。
【0060】
A、B、C、Dがそれぞれ今自分のいるところを希望乗車地とすると、AとB移動通信端末30、31の乗車地は15になる。CとDの移動通信端末32、33の乗車地は18になる。A、B、C、Dは下車エリア7の中のほぼ同じ目的地を希望下車地とするので、下車地は16になる。AとBの走行ルートは15−16となり、CとDの走行ルートは18−16となる。A、B、C、Dの乗車区間は18−16という共通した乗車区間がある。A、B、C、Dの乗車区間を重ねてつないだ走行ルート15−16がタクシーの走行ルートとなる。A、B、C、Dの各端末から相乗り提案の合意情報が送信されるか、キャンセル情報が出さなければ、相乗り代理交渉成立とみなして、相乗り用のタクシーが配車される。このケースでは前述した図12のケースと同じ処理手順で、遠く離れた場所にいる相乗り希望者を2つのグループにグループ化してグループごとの乗車地15、18から一つのタクシーに相乗りさせている。
【0061】
図14は、相乗り希望者A、B、C、Dの各端末が離れた乗車エリア3、乗車エリア19、乗車エリア17、乗車エリア21の中にいて、全員が下車エリア7の中のほぼ同じ目的地に行こうとしているケースである。乗車エリア19と乗車エリア21を道路上のポイント20,22をそれぞれ中心とした半径300メートルの円であるとする。A、B、C、Dの各端末がそれぞれ今自分のいるところを希望乗車地とすると、乗車地として、Aの端末には乗車地15が、Bの端末には乗車地20が、Cの端末には乗車地18が、Dの端末には乗車地22がそれぞれ選定される。A、B、C、Dの各端末は希望下車地が下車エリア内7にあるので、下車地は16となる。A、B、C、Dの各端末のそれぞれの乗車区間には共通乗車区間22−16がある。A、B、C、Dの各端末の乗車区間を重ねてつないだ走行ルート15−16がタクシーの走行ルートとなる。A、B、C、Dの各端末が相乗り提案の合意情報を送信するか、一定時間内にキャンセル情報を発しなければ、相乗り代理交渉成立として、タクシーが配車される。このケースは、図12,図13と同じ処理手順を実行することで、相乗り希望者が一人一人離れた場所にいてもそれぞれの乗車地から一つのタクシーに相乗りさせることができることを示している。
【0062】
図15のケースは、図14とは逆に、複数の端末である移動通信端末30、31、32、33を持った相乗り希望者のA、B、C、Dが乗車エリア3の中のほぼ同じ所にいて、別々の目的地に行くケースである。A、B、C、Dがそれぞれ今自分のいるところを希望乗車地とすると、A、B、C、Dの各端末の乗車地15が選定される。A、B、C、Dの各端末の希望下車地は別々であり、下車地はAの端末について下車地20、Bの端末について下車地18、Cの端末について下車地22、Dの端末について下車地16が選定される。乗車区間は共通した乗車区間15−20がある。A、B、C、Dの各端末の乗車区間を重ねてつないだ走行ルート15−16がタクシーの走行ルートとなる。他のケースと同様にA、B、C、Dの各端末に相乗り提案を送信し、合意情報を受信するか、一定時間内にキャンセル情報の発信がなければ、相乗り代理交渉成立として、タクシーが配車される。
【0063】
本発明の第二の実施の形態では、特に待ち合わせ場所となる乗車地や下車地を国道上や県道上の交差点付近のポイントとなるように待合せ場所一覧テーブル5を作成しておけば、相乗りタクシーは曲がれくねった細い道を走らずに、相乗り希望者を早く安く運ぶことが出来る。
【0064】
以下、図16から図18のフローチャートを用いて本発明の第二の実施の形態の相乗り代理交渉システムの処理手順を説明する。まず、代理交渉センターとして機能する電子代理交渉サーバー2が相乗り受付を開始する(ステップ101)。電子代理交渉サーバー2がネットワーク1を介して複数の端末である移動通信端末30等から新しい相乗り希望情報を受信すると(ステップ102)、受信した相乗り希望情報の希望乗車区間である希望乗車地と希望下車地から待ち合わせ場所一覧テーブル5を用いて、最寄りの乗車地と最寄りの下車地を選定し(ステップ103)、乗車区間を求める(ステップ104)。相乗り希望者の各端末の乗車区間を比較し、共通乗車区間のある端末を抽出する(ステップ105)。共通する乗車区間のある端末が抽出されれば(ステップ106)、該当する端末のそれぞれの乗車区間を重ねてつなぎ合わせて一つにつながった走行ルートを求める(ステップ107)。乗車定員内に納まるように相乗り希望情報を受け付けた順番等で相乗りさせる端末を特定する(ステップ108)。走行ルート上の乗車地が近接しているときは2つの乗車地を一つに統合する(ステップ109)。例えば図14の相乗り希望者Bの移動通信端末31とCの移動通信端末32のように、近くにいる複数の端末が互いに離れる方向に別々の乗車地が選定されていたとき、複数の端末の間に両者が近づく方向で新たな乗車地があれば、新たな乗車地24が既に選定されていた乗車地20、18より遠くても、新たな乗車地24に選定し直すようにしている。図14の移動通信端末31、移動通信端末32の例では、統合された新たな乗車地24から乗車することになる。端末が特定され、乗車地、下車地が決まると端末の乗車区間の走行距離をタクシー会社が定める料金表に当てはめて予想運賃を計算する(ステップ110)。そして、相乗り提案情報を該当する端末に送信する(ステップ111)。なお、ステップ106で、共通乗車区間を持つ端末が見つからなければ、ステップ112で、「代理交渉未成立のため、おまちください。」というメッセージを送信する。そして、ステップ102にもどり、新たな相乗り希望情報がくるまで待機する。
【0065】
ステップ111の後、相乗り提案情報を送信した端末からキャンセル情報が送られてこず(図17、ステップ113)、所定時間が経過すれば(ステップ114)、タクシー会社の配車アプリケーションサーバー6に配車依頼情報を送信する(ステップ115)。配車アプリケーションサーバー6はタクシー13に運転手用配車情報を送信する(ステップ116)。そして、配車アプリケーションサーバー6はタクシーの識別番号と到着予想時刻を電子代理交渉サーバー2に送信する(ステップ117)。電子代理交渉サーバー2は、相乗り希望者の端末にタクシーの識別番号と到着予想時刻を転送する。タクシー13は最初の相乗り希望者を実車させると、配車アプリケーションサーバー6に実車報告を送信するので、配車アプリケーションサーバー6から転送されてくる実車報告を電子代理交渉サーバー2が受信して、紹介料をタクシー会社に課金する(ステップ118)。電子代理交渉サーバー2が相乗り代理交渉サービス受付を終了するのであれば(ステップ119)、そのまま受付を終了する(ステップ120)。終了しないのなら、また図16のステップ102に戻って、新しい相乗り希望者が現れるのを待つ。
【0066】
なお、ステップ113で端末からキャンセル情報を受信したときは、図18に示す手順で対処する。
【0067】
図18は、所定時間内にキャンセル情報が返送されてきた場合の処理手順をフローチャートに示している。キャンセル情報を受信すれば、キャンセル情報を送信してきた端末を相乗り提案した端末から削除し(ステップ121)、残りの端末が複数いることを確認する(ステップ122)。複数なら、残りの端末の乗車地と下車地を求め直す。これにより乗車地をキャンセル情報を送信した端末の乗車地と統合していたものがあったとしても元に戻すことが出来る(ステップ123)。残りの端末の乗車区間を重ね合わせて新しい走行ルートを求める(ステップ124)。走行ルートと乗車地と下車地の全てが前回と同一かを確認する(ステップ125)。同一なら、残りの端末にキャンセルが発生したことを連絡しないで、タクシー会社の配車アプリケーションサーバー6に相乗り配車手配依頼情報を送信する(図17、ステップ115)。走行ルート、乗車地、下車地の内一つでも前回と同一でなければ、残りの端末の走行距離をタクシー会社が定める料金表に当てはめて予想運賃を再計算し(ステップ126)、キャンセル発生報告と新しい乗車地または新しい下車地と予想運賃の情報を送信する(ステップ127)。なお、相乗り希望者の端末が1つになったときは、キャンセル発生により相乗り代理交渉不成立という情報をその端末に送信する(ステップ128)。以上の手順で、本発明の第二の実施の形態の相乗り交渉代理システムは運用される。
【0068】
なお、本発明の第二の実施の形態では、既に説明したような相乗り希望者の代理交渉が成立して初めて空のタクシーを配車する場合だけでなく、空席のある走行中のタクシーに乗車中の相乗り客を代理交渉対象に含めることができるので、図19を用いて説明する。
【0069】
図19に本発明の第二の実施の形態による相乗り交渉システムのシステム概要図を示す。なお、図1と共通する部分については同一の番号を付して説明を省略する。図1と異なるのは、タクシー13が既に走行ルート8上を走行している点と、相乗り希望者の希望条件が説明のために変えている点だけである。図19では、複数の端末である移動通信端末30、31、32を持った相乗り希望者A、B、Cの三人について相乗り代理交渉が成立し、A、Bが既にタクシー13に乗車し、Cが乗車地25へ向いて歩いているときに、新しく移動通信端末33を持ったDが相乗り希望情報を電子代理交渉サーバー2に送信してきた(矢印29)ケースである。なお、相乗り希望者Aの下車地は26、B、C、Dの下車地は16であるとして説明する。
【0070】
図19に示す状況下では、タクシー13に乗車しているAの端末のこれからの乗車区間は25−26、同じくタクシー13に乗車しているBの端末の乗車区間は25−16となり、Cの端末の乗車区間は25−16、Dの端末の乗車区間は27−16となる。A、B、Cの各端末には共通区間25−26がある。また、B、C、Dの各端末には共通区間27−16がある。そして四人の各端末の乗車区間を重ねると25−16という一つの走行ルートができる。Aの端末とDの端末の乗車区間に共通区間はないが、結果的にA、B、C、Dは一台のタクシーに乗ることが出来る。
【0071】
電子代理交渉サーバー2は、既にA、B、Cは一度相乗り代理交渉が成立しているので、新たな連絡はせず、Dの移動通信端末33に対してだけ、相乗り提案情報を送信する。Dの端末が合意情報を送信するかキャンセル情報を発信しないと、電子代理交渉サーバー2はタクシー会社の配車アプリケーションサーバー6に配車依頼情報を送信する。配車アプリケーションサーバー6は、走行中のタクシー13に配車情報を送信し、ポイント27で新たな相乗り希望者Dが乗車するという情報を与える。相乗り希望者Dは指示された乗車地27からタクシー13に乗車することができる。
【0072】
このように第二の実施の形態については、先に相乗り希望者の代理交渉が成立して走行中のタクシーに空席があれば、新たな相乗り代理交渉を成立させることができるので、相乗りのチャンスを更に増やすことが出来るという利点がある。
【0073】
なお、本発明の相乗り代理交渉システムの相乗りの交通手段としては、タクシーを例として説明したが、その他、観光地の送迎バス、ホテルのリムジンバス、会社の相乗り用自家用車などの交通機関に対しても利用することが出来る。
【0074】
また、上記第一の実施の形態でも、実施の第二の形態でも、相乗り提案情報に複数の端末が合意すれば、直ぐにタクシーを配車するように説明したが、相乗りに合意した端末数がタクシーの定員になったときにタクシーを配車するという条件を加えても良い。
【0075】
【発明の効果】
以上説明したように、本願発明の相乗り代理交渉システムによれば、利用者の位置関係に依存するような共同で利用できる性質のサービスをリアルタイムで受けようとしたときに、出会いからサービス依頼までの一連の流れを自動化することによってこのような性質を持つサービスの共同利用を促進することができる。
【0076】
具体的には、同じ時刻に同じ目的を持って同じように行動しようとしているタクシー待ちの人々の中に、せっかく利害を共有するものが側にいたとしてもリアルタイムに見つけることができなかったり、出会えても心理的な煩わしさから要件を言えないままであったりするという課題を、相乗り代理交渉システムによって交渉相手の発見、及びその後に続くべき交渉が自動的に行われることにより、その目的を成し得ることができるという効果がある。
【0077】
更に、電子代理交渉サーバーが待ち合わせ場所一覧テーブルを用いて、複数の相乗り希望者の現在地又は希望乗車地に近い待ち合わせ場所を選定するので、集まりやすく利用しやすいという効果がある。
【0078】
また、相乗り希望者が携行する移動通信端末に内蔵したGPSなどの現在位置検出手段や、利用者プロファイル情報や利用者行動予定テーブルを記憶した記憶手段から、現在位置や行き先を自動入力することにより、次の行動に向けた準備行動としてのタクシーの手配が迅速にできるという効果がある。
【0079】
また、相乗りに一度合意したにもかかわらず、乗車前にキャンセル者が出たときにも迅速に待ち合わせ場所の変更通知をしたり、相乗りがキャンセルにより成立しなくなった場合の通知ができるようにしている。
【0080】
更に、待ち合わせ場所情報とともに、相乗り希望者の座席番号を送信するようにしたことにより、乗客を下車する順番に出口に近い座席から順に座らせておくことができるという利点もある。
【0081】
また本発明の相乗り代理交渉方法によれば、複数の相乗り希望者の希望乗車地と希望下車地が多少異なっていても、走行ルートに共通区間があり、相乗り希望者の乗車区間を重ねてつなぐことにより一つの走行ルートができた場合には相乗りすることができるので、相乗りのチャンスが増えるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態のシステム概要図
【図2】本発明の端末である移動通信端末のブロック図
【図3】本発明の端末である移動通信端末の操作部側の外観図
【図4】本発明の端末の記憶手段の記憶テーブルと電子代理交渉サーバー内のデータを示す図
【図5】本発明の端末の入力状態を表示した図
【図6】本発明の電子代理交渉サーバーに記憶される相乗り希望情報の一例を示す図
【図7】本発明の相乗り代理交渉システムの動作を示すフローチャート
【図8】本発明の相乗り代理交渉システムの動作を示すフローチャート
【図9】本発明の相乗り代理交渉システムの動作を示すフローチャート
【図10】本発明の最適な待ち合わせ場所を選定する場合の位置関係を示した図
【図11】本発明の相乗りする交通機関の座席指定の順番を示す平面図
【図12】本発明の第二の実施の形態の各端末の乗車地と下車地と走行ルートの位置関係の一例を示した図
【図13】本発明の第二の実施の形態の各端末の乗車地と下車地と走行ルートの位置関係の一例を示した図
【図14】本発明の第二の実施の形態の各端末の乗車地と下車地と走行ルートの位置関係の一例を示した図
【図15】本発明の第二の実施の形態の各端末の乗車地と下車地と走行ルートの位置関係の一例を示した図
【図16】本発明の第二の実施の形態の動作を示すフローチャート
【図17】本発明の第二の実施の形態の動作を示すフローチャート
【図18】本発明の第二の実施の形態の動作を示すフローチャート
【図19】本発明の第二の実施の形態の相乗り代理交渉システムの概要図
【符号の説明】
1 ネットワーク
2 電子代理交渉サーバー
3 乗車エリア
4 サービス定義データベース
5 待ち合わせ場所一覧テーブル
6 配車アプリケーションサーバー
7 下車エリア
8 走行ルート
13 タクシー
30,31,32,33 移動通信端末
110,111,112,113 徒歩可能エリア
301 入力手段
302 制御手段
303 無線送受信手段
305 記憶手段
307 表示手段
308 GPS受信機
309 計時手段
420 利用者プロファイル情報
421 利用者行動予定テーブル
【発明の属する技術分野】
本願発明は、任意の一時点において近距離にある、代理交渉サーバーへ接続することができる複数の端末間に暫定的なアプリケーションサービスを提供し、利用者の現実世界での共同行動を支援するためのマッチングサービスシステムに関わるものである。
【0002】
より具体的には、タクシー等の相乗り希望者の相乗り交渉を支援する相乗り代理交渉システムに関する。
【0003】
【従来の技術】
駅前でタクシーを待つ人々の列に、タクシー運転手が「A方面、相乗りする人は?」と呼びかけると、相乗り希望者はタクシーに乗り込んでいく。しかし、タクシー運転手が声をかけなければ見ず知らずの人々が自発的に相乗り交渉することはない。実際の生活において見ず知らずの人と出会いの後、所期の目的を達成する為には、情報交換による交渉が必要であり、人によっては大変ストレスを受けるものである。たまたま近距離に出会わせたもの同士が利害を共有していたとしても面と向かって話をするという心理的障壁によって相乗り交渉自体が始まらない。
【0004】
なお相乗り交渉について、特開2001−291192号公報に走行中のタクシー運転手が車を止めずに相乗り希望者と無線通信手段を用いて交渉するシステムが記載されているが、相乗り希望者が、相乗り希望データを走行中のタクシーに送信し、タクシー運転手が相乗り条件を満たすことを確認し相乗り可能であれば、待ち合わせ場所情報を希望者に送信して、タクシーに相乗りさせるというものであり、前記したタクシーを待つ見ず知らずの客同士の相乗り交渉を支援する方法は示されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本願発明はこのような課題に対処しようとするものであり、以下に記載の発明により今までのように、同じ時刻に同じ目的を持って同じように行動しようとしているタクシー待ちの客の中に、せっかく利害を共有するものが側にいたとしてもリアルタイムに見つけることができなかったり、出会えても心理的な煩わしさから要件を言えないままであったりするという課題を、相乗り代理交渉システムによって交渉相手の発見、及びその後に続くべき交渉が自動的に行われることにより、その目的を成し得ることができるようにしたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本願発明は、利用者のプロファイル情報、行動予定を記憶し、利用者のサービス要求に基づいてこれらのデータを代理交渉センターである電子代理交渉サーバーへ接続する機能と、電子代理交渉サーバーからの用件データを受信し利用者の意思決定の支援を行い、応答を促し、応答を電子代理交渉サーバーへ返送する機能を持つ端末と、端末からのサービス要求を受信し、利用者の要求とプロファイル情報、所与の要件を満たす端末に共同利用サービスに参加するか否かを問い合わせ、共同サービス利用の交渉が成立すると該当サービスのアプリケーションサーバーに接続して手続きを依頼するとともに、共同サービスに参加する端末の位置情報から最寄りの待ち合わせ場所を各端末に通知し、合わせて課金を行う電子代理交渉サーバーによって物理的に近距離にいる利用者を発見し共同で受けるサービスに関する代理交渉を電子的に行うことができるようにしたものである。
【0007】
より具体的には、複数の端末からネットワークを介して接続される代理交渉センターを用いて該当端末間における共同意思決定の支援を行う代理交渉システムにおいて、端末は、少なくとも第1の端末と、第2の端末とを有し、第1の端末と第2の端末は、少なくとも希望乗車地と希望下車地の入力と意思決定サービス項目を選択するための入出力装置と、代理交渉センターと交信するための送受信装置を備え、代理交渉センターは、第1の端末と第2の端末から入力された希望乗車地と希望下車地と意思決定サービス項目を認識し記憶する手段と、地図情報を有して最寄りの待ち合わせに適した場所のテーブルを有し、第1の端末からの要求に従って第2の端末の希望乗車地と希望下車地が意思決定サービス毎に予め定められた距離内にいるかを演算し、結果が真ならば第2の端末に第1の端末との相乗り提案情報を伝え、第2の端末の意思決定結果が前記相乗り提案情報に合意であれば、代理交渉結果を最寄りの待ち合わせ場所データとともに第1及び第2の端末に返送する手段を備える相乗り代理交渉システムとしたものである。
【0008】
これによれば、第1の端末が希望乗車地と希望下車地と意思決定サービス項目を代理交渉センターに送信したときには、代理交渉センターは、希望乗車地と希望下車地が予め定められた距離内にいる第2の端末に対して相乗り提案を行い、第2の端末の合意を得て、最寄りの待ち合わせ場所データを第1の端末に返送し、第1の端末の代りに相乗り交渉するという大きな効果が得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明による相乗り代理交渉システムは、複数の端末からネットワークを介して接続される代理交渉センターを用いて該当端末間における共同意思決定の支援を行う代理交渉システムにおいて、前記端末は、少なくとも第1の端末と、第2の端末とを有し、前記第1の端末と第2の端末は、少なくとも希望乗車地と希望下車地の入力と意思決定サービス項目を選択するための入出力装置と、代理交渉センターと交信するための送受信装置を備え、前記代理交渉センターは、前記第1の端末と第2の端末から入力された希望乗車地と希望下車地と意思決定サービス項目を認識し記憶する手段と、地図情報を有して最寄りの待ち合わせに適した場所のテーブルを有し、前記第1の端末からの要求に従って前記第2の端末の希望乗車地と希望下車地が意思決定サービス毎に予め定められた距離内にいるかを演算し、結果が真ならば前記第2の端末に前記第1の端末との相乗り提案情報を伝え、前記第2の端末の意思決定結果が前記相乗り提案情報に合意であれば、代理交渉結果を最寄りの待ち合わせ場所データとともに前記第1及び前記第2の端末に返送する手段を備えた構成を採る。
【0010】
この構成により、第1の端末の相乗り希望条件に合致する第2の端末との相乗り代理交渉が行われ、交渉結果が返送されてくることになる。
【0011】
本発明による相乗り代理交渉システムでは、代理交渉センターは、複数の端末がサービス毎に予め定められたテーブルに基づいて該当距離内に居る場合は、各端末の位置の緯度経度の平均値を計算し、各端末からの距離の合計が最小になるよう最寄りの待ち合わせ場所を選択する手段を更に備えた構成を採る。
【0012】
この構成により、各端末からの距離の合計が最小になるよう最寄りの待ち合わせ場所が示されるので、集まりやすく利用しやすい。
【0013】
また、本発明では、前記端末は予め登録された利用者のプロファイル情報若しくは利用者の行動予定テーブルを入力し、記憶し、送信する手段、又は利用者の位置計測装置を用いた行動を記憶し送信する手段のいずれか一以上を更に備え、前記代理交渉センターにサービス項目に応じて利用者のプロファイル情報、行動予定テーブル、又は位置計測装置のいずれかを利用して前記第1の端末の要求を送信する手段を更に備えた構成を採る。
【0014】
この構成により、プロファイル情報や利用者の行動予定テーブルや利用者の位置を自動入力できる。
【0015】
本発明による相乗り代理交渉システムでは、代理交渉センターは、意思決定サービス項目テーブルに予め登録された他のアプリケーションサービスサーバーに第1の端末の要求に応じた代理交渉結果のパラメータを送信し、前記アプリケーションサービスサーバーの結果を該当距離内にいる端末に返信する手段を更に備える構成を採る。
【0016】
この構成により、代理交渉の結果を受けてタクシーの配車などの手配がされる。
【0017】
本発明による相乗り代理交渉システムでは、代理交渉センターは、利用したサービスと回数を記憶する手段を有し、利用者情報をもとに前記代理交渉センターに登録されている課金先に課金する手段と、を更に備える構成を採る。
【0018】
この構成により、所定条件で課金処理される。
【0019】
本発明による相乗り代理交渉システムでは、代理交渉センターは、所定時間内に端末からキャンセル情報を受信したときは、当該端末を相乗りの合意情報を送信してきた端末から削除し、キャンセル情報を送信してこなかった端末の希望乗車地と希望下車地から、走行ルートと待ち合わせ場所を求め、キャンセル情報を送信してこなかった端末に対して、新たな待合せ場所を通知するようにした構成を採る。
【0020】
この構成により、キャンセルが出たときに待ち合わせ場所の変更や、相乗りが成立しなくなった通知などの迅速な対応が出来る。
【0021】
本発明による相乗り代理交渉システムでは、代理交渉センターは、選定した端末の待ち合わせ場所が当該端末から所定距離内にあることを条件として検索する手段を更に備える構成を採る。
【0022】
この構成により、数分で歩ける距離の待ち合わせが可能となる。
【0023】
本発明による相乗り代理交渉システムでは、代理交渉センターは、相乗り交渉成立とした各端末に対して、相乗りする交通機関の座席を下車予定順に出口に近いほうから順次決定し、決定した座席情報を交渉成立報告情報の一つとして送信するようにした構成を採る。
【0024】
この構成により、スムースな下車が可能になる。
【0025】
本発明による相乗り代理交渉方法では、少なくとも希望乗車地と希望下車地の入力と意思決定サービス項目を選択し相乗り希望情報を送受信する複数の端末と、代理交渉センターがネットワーク接続され、代理交渉センターが前記端末から受信した相乗り希望情報から希望乗車地と希望下車地と意思決定サービス項目を認識して複数の端末間の代理交渉を行う相乗り代理交渉方法において、前記代理交渉センターが、前記端末から希望乗車地と希望下車地の情報を含む相乗り希望情報を受信するステップと、前記受信した希望乗車地と希望下車地から地図情報から最寄りの待ち合わせに適した場所を検索し、所定距離内の乗車地と下車地を選定するステップと、前記選定した乗車地と下車地の区間を乗車区間とするステップと、前記複数の端末の乗車区間を対比して共通区間が一部でもある端末を抽出し、相乗りさせる端末を特定するステップと、前記特定された端末に相乗り提案情報を送信するステップとを実行する構成を採る。
【0026】
この構成により、相乗りのチャンスが増えることになる。
【0027】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0028】
図1に、本発明の相乗り代理交渉システムのシステム概要図を示す。
【0029】
図1では、インターネットのネットワーク1に代理交渉センターとして機能する電子代理交渉サーバー2と複数の端末である移動通信端末30、31、32、33をインターネット接続して双方向通信可能にしている。電子代理交渉サーバー2は、サービス定義データベース4と待ち合わせ場所一覧テーブル5を持っており、アプリケーションサービスサーバーであるタクシー会社の配車アプリケーションサーバー6に接続している。移動通信端末30、31、32、33は希望乗車地、希望下車地、希望する意思決定サービス項目を示すサービス番号などの相乗り希望情報を電子代理交渉サーバー2に送信することができる(矢印9)。電子代理交渉サーバー2は複数の移動通信端末30,31,32、33の内のいずれかの第1の端末から相乗り希望情報を受信すると、サービス定義データベース4に記憶し、既に記憶・蓄積済みの他の第2の端末の相乗り希望情報と対比し、最大利用人数その他のサービス定義データベース4の制限条件を満たすことを確認した上で、相乗り希望条件が満たされるものを集めて一つの相乗りグループを形成する。そして、相乗りグループを形成することになった移動通信端末、例えば乗車エリア3の中という近い距離内にいる移動通信端末30、31、32に下車エリア7の中の目的地まで走行ルート8を走る相乗り提案情報を送信する(矢印10)。移動通信端末30、31、32から相乗り提案情報に合意するという合意情報を受信するか(矢印11)、一定時間内にキャンセル情報が送信されてこなければ、一つの相乗りグループの成立が確定したとして、電子代理交渉サーバー2はタクシー会社の配車アプリケーションサーバー6に第1の端末の要求に応じた代理交渉結果のパラメータとしてのタクシーの配車依頼情報を送信する(矢印12)。タクシー会社の配車アプリケーションサーバー6はタクシー13にタクシー運転手用に加工した配車情報を送信する(矢印14)。
【0030】
なお、図1ではタクシー会社の配車アプリケーションサーバー6を一つしか示していないが、サービス定義データベース4に登録されたタクシー会社が複数あるときには複数のタクシー会社の配車アプリケーションサーバー6と接続するようにしている。
【0031】
図2に本発明の第1の端末又は第2の端末となる移動通信端末30の概略ブロック図を示す。移動通信端末30の筐体内には、入力手段301、制御手段302、無線送受信手段303、アンテナ304と、記憶手段305、電源手段306、表示手段307、GPS受信機などの現在位置検出手段308、計時手段309を備えている。相乗り希望情報を入力手段301により入力すると、制御手段302は、無線送受信手段303を起動し、アンテナ304からネットワーク1を介して電子代理交渉サーバー2に送信する。表示手段307は入力項目を表示して入力状況を確認できるようにするとともに、電子代理交渉サーバー2から送信されてくる情報を表示する。記憶手段305は、利用者のプロファィル情報、利用者の行動予定、入力データ、電子代理交渉サーバー2から受信した情報などを記憶する。計時手段309は時計機能の他にタイマー機能があり、利用者の行動予定を予め記憶手段305に記憶させておくことにより、制御手段302を用いて記憶手段305から所定の情報を読み出し、所定時刻に、所定通信先に自動発信させる機能を実行するようにしている。
【0032】
図3に本発明の移動通信端末30の操作面側の外観を示す。
【0033】
相乗り希望者は、移動通信端末30の表示手段307の画面を見ながら入力手段301のスクロールキー312や入力ボタン310を用いて希望条件を入力し、送信ボタン311を押してアンテナ304からネットワーク1を介して相乗り希望情報を電子代理交渉サーバー2に送信する。
【0034】
図4に移動通信端末30の記憶手段305の記憶テーブルと、電子代理交渉サーバー2のサービス定義データベース4と待ち合わせ場所一覧テーブル5の記憶内容の一例を示す。記憶手段305の利用者プロファイル情報420には、利用者の名前、性別、年齢、住所、自宅緯度経度、自宅電話番号、メールアドレスなどの利用者プロファイル情報が記憶され、利用者行動予定テーブル421に外出、出張などの行動予定が記憶されている。
【0035】
サービス定義データベース4には、レコード定義として、提供されるサービス毎に、サービス番号410、サービス名411、最大利用人数412、制限条件413、アプリケーションサーバーアドレス414、アプリケーションサーバープロトコル415、課金先416、一回あたりの課金額417という項目についてデータが記憶されている。電子代理交渉サーバー2は相乗り希望者の第1の端末が送信してくるサービス番号410をもとに条件に合う他の相乗り希望者の第2の端末を抽出して、アプリケーションサーバーアドレス414を参照してタクシー会社のアプリケーションサーバー6に接続し、アプリケーションサーバープロトコル415に記述された手順に従って配車の依頼をする。
【0036】
また、電子代理交渉サーバー2の持ち待合せ場所一覧テーブル5には、待ち合わせ場所として好ましい交差点や駅前の広場、タクシー乗り場、公園などが緯度経度の情報とともに登録してある。電子代理交渉サーバー2は、複数の利用者の現在地や、希望乗車地、希望下車地などの緯度、経度の平均値を出して、各端末からの距離の合計が最小になるよう最寄りの待ち合わせ場所を上記持ち待合せ場所一覧テーブル5から抽出するようにしている。
【0037】
図5に相乗り希望情報の入力画面の一例を示す。移動通信端末30の表示手段307には、記憶してある利用者プロファイル情報420から読み出された利用者の氏名70、電話番号71と、メールアドレス72が表示され、その下に希望乗車区間60を示す希望乗車地61と目的地である希望下車地62、そして希望乗車時刻63と希望下車時刻64、サービス番号65と各付帯条件を入力できるようになっている。また、付帯条件としては、例えば禁煙車/喫煙車/不問の別66、有料道路可/不可/不問の別67、下車地について希望下車地に限る/周辺100メートル以内で下車可能/周辺300メートル以内で下車可能の別68、その他の付帯条件69として「迎車到着5分前に通知希望」、相乗りが見つからない場合の「一人乗車可否」などの項目を選択して入力することができるようにしている。
【0038】
図5では、希望乗車地61に住所や自宅緯度経度でなく、電話番号を入力している例を示す。希望乗車地61に電話番号が入力されたときは、電子代理交渉サーバー2が、電話番号から希望乗車地の地名と緯度経度を検索する。なお、希望下車地に住所や自宅緯度経度でなく、電話番号を入力しても良い。
【0039】
なお、希望乗車地61に移動通信端末30の現在位置検出手段308を用いて現在位置を自動入力し、希望下車地62に記憶手段305に記憶してある利用者行動予定テーブルの行き先を読み出して自動入力し、利用者行動予定テーブルの行動予定からコメントを読み出して付帯条件に自動入力することもできるようにしている。
【0040】
また、計時手段309のタイマー機能を働かせて所定時刻になったら、相乗り希望情報一式を上記のように自動入力し、表示手段307に自動入力した内容と自動発信準備が完了したことを示すメッセージを表示して、自動発信を使用者に予告した後、一定時間内に利用者が自動発信を中断する中断情報を入力手段301に入力しなければ、無線送受信手段303を起動させ、アンテナ304からネットワーク1を介して電子代理交渉サーバー2に自動入力した相乗り希望情報を送信するようにもしている。
【0041】
図5で示した内容の相乗り希望情報が、移動通信端末30から電子代理交渉サーバー2に送信されると、電子代理交渉サーバー2のサービス定義データベース4には、図6のように相乗り希望情報600が受付順に、受付番号601が受付時刻602とともに、一覧表的に記憶される。図6には手配状況などのタクシー会社の管理情報603も記憶、更新するようにしている。
【0042】
図7から図9を用いて本発明の第一の実施の形態の処理手順を説明する。
【0043】
図7は、本発明の相乗り代理交渉システムの代理交渉手順を示したフローチャートである。図1で説明したシステム構成において、代理交渉センターとして機能する電子代理交渉サーバー2が相乗り受付を開始する(ステップ1)。ネットワーク1を介して、第1の端末、例えば移動通信端末30から新しい相乗り希望情報を受信する(ステップ2)。受信した相乗り希望情報を図6で説明したように電子代理交渉サーバー2のサービス定義データベース4に記憶するとともに、希望乗車地と希望下車地それぞれが近い第2の端末を抽出する(ステップ3)。相乗り希望情報を送信してきた第1の端末を含めて端末が複数あることを確認する(ステップ4)。該当する端末が複数あれば、抽出した端末に、「希望乗車地と希望下車地が近い相乗り希望者がいます。相乗りしますか?」という相乗り提案情報を送信する(ステップ5)。
【0044】
複数の端末が「相乗りする」という合意情報を送信してきたときは(ステップ6)、該当する端末の希望乗車地の緯度経度の平均値を計算し、該当する端末の希望乗車地からの距離の合計が最小になるように待ち合わせ場所一覧テーブル5の中から最寄りの待ち合わせ場所を選択する(ステップ7)。次に、交通機関であるタクシーの走行ルートを求め、走行ルートの走行距離をタクシー会社の料金表と対比して予想運賃を求める(ステップ8)。相乗り提案の合意情報を送信した端末に対して代理交渉成立報告、待ち合わせ場所、そして予想運賃を送信する(ステップ9)。
【0045】
ステップ4で相乗り希望情報を送信してきた端末が複数でなかったとき、又はステップ6で合意情報を送信してきた端末が複数でないとき、つまり相乗り希望者の端末が一つしかなかったときは、「相乗り希望者が見つかりません。しばらくお待ちください。」という待機要請メッセージをその端末に返送する(ステップ10)。そして、ステップ2に戻り、新しい相乗り希望情報が受信されるのを代理交渉センターも相乗り希望情報を送信した各端末も待つことになる。
【0046】
図8にステップ9で代理交渉成立報告を送った後のフローチャートを示す。代理交渉成立報告を送った端末からキャンセル情報が送信されてきたかをチェックする(ステップ11)。キャンセル情報を受信しないまま所定時間が経過すれば(ステップ12)、相乗り交渉の成立が確定したとみなして、電子代理交渉サーバー2は、図4の414のように意思決定サービス項目テーブルに予めアドレスが登録されたアプリケーションサービスサーバーであるタクシー会社の配車アプリケーションサーバー6に配車先となる最初の乗車地と該当する端末の相乗り希望者の情報一式を配車依頼情報として送信する(ステップ13)。タクシー会社の配車アプリケーションサーバー6は、タクシー13に前記配車依頼情報をタクシー運転手用に加工した配車情報を送信する(ステップ14)。タクシー会社の配車アプリケーションサーバー6は、配車するタクシーの識別番号と到着予想時刻を電子代理交渉サーバー2に返送する(ステップ15)。そして、電子代理交渉サーバー2は配車されるタクシー13の識別番号と到着予想時刻を代理交渉成立報告として送った端末に対して追加情報として転送する。タクシー13は最初の相乗り希望者が実車したときに実車報告を配車アプリケーションサーバー6に送信するので、配車アプリケーションサーバー6から転送されてくる実車報告を電子代理交渉サーバー2が受信して、紹介料をタクシー会社に課金する(ステップ16)。なお、電子代理交渉サーバー2は、サービス利用の都度、課金する方法のほかに、サービス定義データベース4に利用したサービスと回数を記憶する手段を設けて、利用者情報をもとに前記代理交渉センターに登録されている課金先に定期的に請求額をまとめて課金する方法も選択できるようにしている。
【0047】
電子代理交渉サーバー2が相乗り代理交渉サービス受付を終了するのであれば(ステップ17)、そのまま受付を終了する(ステップ18)。終了しないのなら、また図7のステップ2に戻って、新しい相乗り希望者が現れるのを待つ。なお、ステップ18の受付終了時の処理は、フローチャートに示していないが、相乗り交渉未成立のまま待機している端末が残っていたときには、該当する端末に対して「お申し込みいただきましたが、あいにく相乗りメンバーが見つかりません。本日の相乗り代理交渉サービスは終了します。」というメッセージを送信するようにしている。または、「お申し込みいただきましたが、あいにく相乗りメンバーが見つかりません。お一人でご利用なさいますか。」というメッセージを送信し、該当する端末から了解があれば、交渉成立と同じ処理を行っても良い。
【0048】
図9に、図8のステップ11で所定時間内にキャンセル情報を受信したときのフローチャートを示す。本発明のシステムでは、電子代理交渉サーバー2がキャンセル情報を受信したとき(図8、ステップ11)、キャンセル情報を送信してきた端末を相乗りの合意情報を送信してきた端末から削除し(ステップ19)、残りの相乗りの合意情報を送信してきた端末が依然として複数いるかどうかをチェックする(ステップ20)。相乗りの合意情報を送信してきた端末が複数いれば、相乗りは成立するので、待ち合わせ場所を求め直す(ステップ21)。待ち合わせ場所が前回と同一であれば(ステップ22)、キャンセルによる影響はないので図8のステップ13に移り、タクシー会社の配車アプリケーションサーバー6に配車依頼情報を送信する。待ち合わせ場所が前回と同一でなければ、キャンセル発生により待ち合わせ場所が変更になったという情報を残りの端末に送信する(ステップ23)。なお、相乗りの合意情報を送信してきた端末が1端末になったときは、キャンセル発生により相乗り代理交渉不成立という情報をその端末に送信する(ステップ24)。そして、ステップ2に戻り、新しい相乗り希望情報を受信するまで待つことになる。
【0049】
以上の手順で、本発明の第一の実施の形態の相乗り交渉代理システムは運用される。なお、図1に乗車エリア3、待ち合わせ場所15、下車エリア7とタクシーの走行ルート8の位置関係をを破線で示した通り、本発明によれば、それぞれ移動通信端末30、31、32を持って乗車エリア3の中にいる相乗り希望者A、B、Cは、待ち合わせポイント15に集合して、走行ルート8を走る予定のタクシーに乗り、下車エリア7内の目的地まで相乗りすることができる。なお、希望下車地についても、希望乗車地と同様に、待ち合わせ場所一覧テーブル5を利用して、互いの希望下車地から最寄りの下車地16を選定するようにすれば、下車エリア7に着いたときに共通的に近い最寄りの下車場所16で一度に下車させることができる。
【0050】
なお、付帯条件として「迎車到着5分前に通知希望」を付けていた場合について説明する。図1において、タクシー13は配車情報を受信すると、待ち合わせポイント15に向かう。待ち合わせポイント15にあと5分で到着する距離まで近づくと、タクシー13はタクシー会社の配車システムを用いて、配車アプリケーションサーバー6に、待ち合わせポイント15に接近したことを無線送信する。タクシー会社の配車アプリケーションサーバー6はタクシー13からの情報を受信すると、電子代理交渉サーバー2に転送する。電子代理交渉サーバー2はネットワーク1を介して相乗り希望者A、B、Cの移動通信端末30、31、32それぞれにタクシー13が待ち合わせポイント15に、あと5分で到着予定であることを送信する。このようにして「迎車到着5分前に通知希望」というサービスを実現している。なお、「迎車到着5分前に通知希望」というサービスは、電子代理交渉サーバー2を介すことなく、タクシー会社の配車アプリケーションサーバー6が、直接相乗り希望者A、B、Cに送信しても良い。
【0051】
以上、複数の相乗り希望者が近い位置にいる場合を説明したが、相乗り希望者が例えば駅の周辺に点在していて、短時間に1ケ所の待ち合わせ場所に歩いて集まれない場合について説明する。
【0052】
図10は乗車エリア3’を半径700メートル程度の大きな円として、その中にそれぞれ移動通信端末30、31、32、33を持ったA、B、C、Dの4名の相乗り希望者がいた場合を想定している。Aが5分で歩ける範囲を300メートルとして円で示すと徒歩可能エリアA110となる。同様にB、C、Dが5分で歩ける範囲は徒歩可能エリアB111、徒歩可能エリアC112、徒歩可能エリアD113で示される。図10では、乗車エリア3’の中心15にはA、B、C、Dの誰も5分では歩いていくことが出来ない。このような場合、5分で歩ける徒歩可能エリアが重なる端末を一つのグループとして、待合い場所一覧テーブル5から最寄りの待合い場所を検索する。図10では、A、Dについて待ち合わせ場所114、B、Cについて待ち合わせ場所115が選定される。そしてタクシーの走行ルートは、2つの待ち合わせ場所114、115を目的地について遠い方から近い方に結んだルートとする。以上説明した手順を前述の図7のフローチャートのステップ7とステップ8の内容に盛り込むことにより、半径の大きな乗車エリア3’の中に点在する相乗り希望者の端末に5分以内に歩いていける待ち合わせ場所を指定することができる。
【0053】
また、図11に相乗りする交通機関であるタクシー13の平面図を示す。タクシー13の座席131、132、133、134に座席番号No.1、No.2、No.3、No.4を付けておき、相乗り希望者を下車する順番に出口に近い座席から順に座らせることにして、図7のフローチャートのステップ9で、待ち合わせ場所とともに、相乗り希望者の座席番号を送信するようにしている。このことにより、相乗りメンバーが乗車するときの座席を事前に知らせることができるので、迷わず乗車でき、素早く下車できるという利点がある。
【0054】
(実施の形態2)
次に、本発明の第二の実施の形態を説明する。第二の実施の形態の相乗り代理交渉システムは、第一の実施の形態の複数の端末の構成と代理交渉センターの構成は同じであるが、多数の相乗り希望者をグループ化する方法に特徴がある。
【0055】
すなわち、本発明の第一の実施の形態では、複数の端末の中の第1の端末から相乗り希望情報を代理交渉センターが受信したとき、希望乗車地と希望下車地の両方が共に近い第2の端末を抽出して相乗り提案を行っている。これは希望乗車地が近く同じ方面に行くということで乗車したものの、目的地である下車地に近づくに従って、相乗りメンバーの希望下車地が途中から進行方向の左右に大きく分岐するような場合があると困るからである。本発明の第二の実施の形態では、複数の相乗り希望者の希望乗車地や希望下車地が多少異なっていても、走行ルートに共通区間があり、相乗り希望者の乗車区間を重ねてつなぐことにより一つの走行ルートができた場合には相乗りできるとして、相乗りのチャンスを増やしている。
【0056】
すなわち、本発明の第二の実施の形態では、複数の端末から希望乗車地と希望下車地の情報を含む相乗り希望情報を受信すると、地図情報を有する最寄りの待ち合わせに適した場所のテーブル5を利用して、希望乗車地について、国道や県道などのできるだけ基幹道路の道路上で端末を持っている相乗り希望者が5分程度で行ける距離内の最も近いポイントをその端末の乗車地とする。同じく、希望下車地についても基幹道路上で希望下車地に5分以内で行ける距離内の最も近いポイントをその端末の下車地とする。そして、各端末の上記乗車地と上記下車地の区間をその端末の乗車区間とする。次に、複数の端末の乗車区間を対比し、共通した区間が一部でもある端末を抽出する。そして抽出した各端末の乗車区間を重ねてつなぎ合わせ、一つの走行ルートにする。抽出した端末の数を走行ルートの始点から終点に向かって所定区間に区切って集計し、タクシーの定員と対比し、相乗りさせる端末を特定する。特定された端末に相乗り提案情報を送信する。キャンセルがなければ、配車依頼情報をタクシー会社の配車アプリケーションセンター6に送信する。タクシーからの実車報告が届いたら、タクシー会社に紹介料を課金するというようにしている。
【0057】
以下、図12から図15を用いて説明する。図12は端末を持つ相乗り希望者の希望乗車地と希望下車地と相乗りタクシーの走行ルート8の位置関係を示す。ここで、乗車エリア3を道路上にあるポイント15を中心とした半径300メートルの円とし、下車エリア7を道路上にあるポイント16を中心とした半径300メートルの円とする。複数の端末である移動通信端末30、31、32、33を持った相乗り希望者A、B、C、Dの4名は全員が乗車エリア3の中にいて、下車エリア7内の希望下車地に行くことを希望して相乗り希望情報を送信したとして説明する。
【0058】
A、B、C、Dがそれぞれ今自分のいるところを希望乗車地としていれば、300メートルは5分で歩ける範囲なので、最寄りの乗車地は15になる。同様に、A、B、C、Dは、下車エリア7の中の地点を希望下車地としているので、下車地は16になる。A、B、C、Dのそれぞれの乗車区間は、乗車地15から下車地16となる。A、B、C、Dの乗車区間は共通している。A、B、C、Dの乗車区間を重ねることにより、一つの途切れのない相乗りタクシーの走行ルート8が形成される。この走行ルートがタクシーの走行ルートとなる。電子代理交渉サーバー2がA、B、C、Dに相乗り提案を送信し、A、B、C、Dから合意情報が返送されるか、一定時間内にキャンセル情報を受信しなければ、相乗り代理交渉成立とみなして、タクシー会社の配車アプリケーションサーバー6に配車依頼情報を送信するようにしている。この相乗り代理交渉の結果は第一の実施の形態で説明した図1と同じであり、希望乗車地と希望下車地の両方がそれぞれ近い相乗り希望者に対しては、同様の相乗りを実現できる事がわかる。
【0059】
図13は、第一の実施の形態では扱えなかった複数の端末が比較的遠く離れた位置に分散しているケースを示している。図13では、複数の端末である移動通信端末30、31を持った相乗り希望者のAとBが第1の乗車エリア3の中におり、他の複数の端末である移動通信端末32、33を持ったCとDが道路上にあるポイント18を中心とした半径300メートルの第2の乗車エリア17内にいて全員が下車エリア7の中のほぼ同じ目的地に行こうとしているケースである。第1の乗車エリア3と第2の乗車エリア17は遠く離れており、AとBは第2の乗車エリア17の中まで歩けないし、CとDも第1の乗車エリア3の中まで歩くことはできない。
【0060】
A、B、C、Dがそれぞれ今自分のいるところを希望乗車地とすると、AとB移動通信端末30、31の乗車地は15になる。CとDの移動通信端末32、33の乗車地は18になる。A、B、C、Dは下車エリア7の中のほぼ同じ目的地を希望下車地とするので、下車地は16になる。AとBの走行ルートは15−16となり、CとDの走行ルートは18−16となる。A、B、C、Dの乗車区間は18−16という共通した乗車区間がある。A、B、C、Dの乗車区間を重ねてつないだ走行ルート15−16がタクシーの走行ルートとなる。A、B、C、Dの各端末から相乗り提案の合意情報が送信されるか、キャンセル情報が出さなければ、相乗り代理交渉成立とみなして、相乗り用のタクシーが配車される。このケースでは前述した図12のケースと同じ処理手順で、遠く離れた場所にいる相乗り希望者を2つのグループにグループ化してグループごとの乗車地15、18から一つのタクシーに相乗りさせている。
【0061】
図14は、相乗り希望者A、B、C、Dの各端末が離れた乗車エリア3、乗車エリア19、乗車エリア17、乗車エリア21の中にいて、全員が下車エリア7の中のほぼ同じ目的地に行こうとしているケースである。乗車エリア19と乗車エリア21を道路上のポイント20,22をそれぞれ中心とした半径300メートルの円であるとする。A、B、C、Dの各端末がそれぞれ今自分のいるところを希望乗車地とすると、乗車地として、Aの端末には乗車地15が、Bの端末には乗車地20が、Cの端末には乗車地18が、Dの端末には乗車地22がそれぞれ選定される。A、B、C、Dの各端末は希望下車地が下車エリア内7にあるので、下車地は16となる。A、B、C、Dの各端末のそれぞれの乗車区間には共通乗車区間22−16がある。A、B、C、Dの各端末の乗車区間を重ねてつないだ走行ルート15−16がタクシーの走行ルートとなる。A、B、C、Dの各端末が相乗り提案の合意情報を送信するか、一定時間内にキャンセル情報を発しなければ、相乗り代理交渉成立として、タクシーが配車される。このケースは、図12,図13と同じ処理手順を実行することで、相乗り希望者が一人一人離れた場所にいてもそれぞれの乗車地から一つのタクシーに相乗りさせることができることを示している。
【0062】
図15のケースは、図14とは逆に、複数の端末である移動通信端末30、31、32、33を持った相乗り希望者のA、B、C、Dが乗車エリア3の中のほぼ同じ所にいて、別々の目的地に行くケースである。A、B、C、Dがそれぞれ今自分のいるところを希望乗車地とすると、A、B、C、Dの各端末の乗車地15が選定される。A、B、C、Dの各端末の希望下車地は別々であり、下車地はAの端末について下車地20、Bの端末について下車地18、Cの端末について下車地22、Dの端末について下車地16が選定される。乗車区間は共通した乗車区間15−20がある。A、B、C、Dの各端末の乗車区間を重ねてつないだ走行ルート15−16がタクシーの走行ルートとなる。他のケースと同様にA、B、C、Dの各端末に相乗り提案を送信し、合意情報を受信するか、一定時間内にキャンセル情報の発信がなければ、相乗り代理交渉成立として、タクシーが配車される。
【0063】
本発明の第二の実施の形態では、特に待ち合わせ場所となる乗車地や下車地を国道上や県道上の交差点付近のポイントとなるように待合せ場所一覧テーブル5を作成しておけば、相乗りタクシーは曲がれくねった細い道を走らずに、相乗り希望者を早く安く運ぶことが出来る。
【0064】
以下、図16から図18のフローチャートを用いて本発明の第二の実施の形態の相乗り代理交渉システムの処理手順を説明する。まず、代理交渉センターとして機能する電子代理交渉サーバー2が相乗り受付を開始する(ステップ101)。電子代理交渉サーバー2がネットワーク1を介して複数の端末である移動通信端末30等から新しい相乗り希望情報を受信すると(ステップ102)、受信した相乗り希望情報の希望乗車区間である希望乗車地と希望下車地から待ち合わせ場所一覧テーブル5を用いて、最寄りの乗車地と最寄りの下車地を選定し(ステップ103)、乗車区間を求める(ステップ104)。相乗り希望者の各端末の乗車区間を比較し、共通乗車区間のある端末を抽出する(ステップ105)。共通する乗車区間のある端末が抽出されれば(ステップ106)、該当する端末のそれぞれの乗車区間を重ねてつなぎ合わせて一つにつながった走行ルートを求める(ステップ107)。乗車定員内に納まるように相乗り希望情報を受け付けた順番等で相乗りさせる端末を特定する(ステップ108)。走行ルート上の乗車地が近接しているときは2つの乗車地を一つに統合する(ステップ109)。例えば図14の相乗り希望者Bの移動通信端末31とCの移動通信端末32のように、近くにいる複数の端末が互いに離れる方向に別々の乗車地が選定されていたとき、複数の端末の間に両者が近づく方向で新たな乗車地があれば、新たな乗車地24が既に選定されていた乗車地20、18より遠くても、新たな乗車地24に選定し直すようにしている。図14の移動通信端末31、移動通信端末32の例では、統合された新たな乗車地24から乗車することになる。端末が特定され、乗車地、下車地が決まると端末の乗車区間の走行距離をタクシー会社が定める料金表に当てはめて予想運賃を計算する(ステップ110)。そして、相乗り提案情報を該当する端末に送信する(ステップ111)。なお、ステップ106で、共通乗車区間を持つ端末が見つからなければ、ステップ112で、「代理交渉未成立のため、おまちください。」というメッセージを送信する。そして、ステップ102にもどり、新たな相乗り希望情報がくるまで待機する。
【0065】
ステップ111の後、相乗り提案情報を送信した端末からキャンセル情報が送られてこず(図17、ステップ113)、所定時間が経過すれば(ステップ114)、タクシー会社の配車アプリケーションサーバー6に配車依頼情報を送信する(ステップ115)。配車アプリケーションサーバー6はタクシー13に運転手用配車情報を送信する(ステップ116)。そして、配車アプリケーションサーバー6はタクシーの識別番号と到着予想時刻を電子代理交渉サーバー2に送信する(ステップ117)。電子代理交渉サーバー2は、相乗り希望者の端末にタクシーの識別番号と到着予想時刻を転送する。タクシー13は最初の相乗り希望者を実車させると、配車アプリケーションサーバー6に実車報告を送信するので、配車アプリケーションサーバー6から転送されてくる実車報告を電子代理交渉サーバー2が受信して、紹介料をタクシー会社に課金する(ステップ118)。電子代理交渉サーバー2が相乗り代理交渉サービス受付を終了するのであれば(ステップ119)、そのまま受付を終了する(ステップ120)。終了しないのなら、また図16のステップ102に戻って、新しい相乗り希望者が現れるのを待つ。
【0066】
なお、ステップ113で端末からキャンセル情報を受信したときは、図18に示す手順で対処する。
【0067】
図18は、所定時間内にキャンセル情報が返送されてきた場合の処理手順をフローチャートに示している。キャンセル情報を受信すれば、キャンセル情報を送信してきた端末を相乗り提案した端末から削除し(ステップ121)、残りの端末が複数いることを確認する(ステップ122)。複数なら、残りの端末の乗車地と下車地を求め直す。これにより乗車地をキャンセル情報を送信した端末の乗車地と統合していたものがあったとしても元に戻すことが出来る(ステップ123)。残りの端末の乗車区間を重ね合わせて新しい走行ルートを求める(ステップ124)。走行ルートと乗車地と下車地の全てが前回と同一かを確認する(ステップ125)。同一なら、残りの端末にキャンセルが発生したことを連絡しないで、タクシー会社の配車アプリケーションサーバー6に相乗り配車手配依頼情報を送信する(図17、ステップ115)。走行ルート、乗車地、下車地の内一つでも前回と同一でなければ、残りの端末の走行距離をタクシー会社が定める料金表に当てはめて予想運賃を再計算し(ステップ126)、キャンセル発生報告と新しい乗車地または新しい下車地と予想運賃の情報を送信する(ステップ127)。なお、相乗り希望者の端末が1つになったときは、キャンセル発生により相乗り代理交渉不成立という情報をその端末に送信する(ステップ128)。以上の手順で、本発明の第二の実施の形態の相乗り交渉代理システムは運用される。
【0068】
なお、本発明の第二の実施の形態では、既に説明したような相乗り希望者の代理交渉が成立して初めて空のタクシーを配車する場合だけでなく、空席のある走行中のタクシーに乗車中の相乗り客を代理交渉対象に含めることができるので、図19を用いて説明する。
【0069】
図19に本発明の第二の実施の形態による相乗り交渉システムのシステム概要図を示す。なお、図1と共通する部分については同一の番号を付して説明を省略する。図1と異なるのは、タクシー13が既に走行ルート8上を走行している点と、相乗り希望者の希望条件が説明のために変えている点だけである。図19では、複数の端末である移動通信端末30、31、32を持った相乗り希望者A、B、Cの三人について相乗り代理交渉が成立し、A、Bが既にタクシー13に乗車し、Cが乗車地25へ向いて歩いているときに、新しく移動通信端末33を持ったDが相乗り希望情報を電子代理交渉サーバー2に送信してきた(矢印29)ケースである。なお、相乗り希望者Aの下車地は26、B、C、Dの下車地は16であるとして説明する。
【0070】
図19に示す状況下では、タクシー13に乗車しているAの端末のこれからの乗車区間は25−26、同じくタクシー13に乗車しているBの端末の乗車区間は25−16となり、Cの端末の乗車区間は25−16、Dの端末の乗車区間は27−16となる。A、B、Cの各端末には共通区間25−26がある。また、B、C、Dの各端末には共通区間27−16がある。そして四人の各端末の乗車区間を重ねると25−16という一つの走行ルートができる。Aの端末とDの端末の乗車区間に共通区間はないが、結果的にA、B、C、Dは一台のタクシーに乗ることが出来る。
【0071】
電子代理交渉サーバー2は、既にA、B、Cは一度相乗り代理交渉が成立しているので、新たな連絡はせず、Dの移動通信端末33に対してだけ、相乗り提案情報を送信する。Dの端末が合意情報を送信するかキャンセル情報を発信しないと、電子代理交渉サーバー2はタクシー会社の配車アプリケーションサーバー6に配車依頼情報を送信する。配車アプリケーションサーバー6は、走行中のタクシー13に配車情報を送信し、ポイント27で新たな相乗り希望者Dが乗車するという情報を与える。相乗り希望者Dは指示された乗車地27からタクシー13に乗車することができる。
【0072】
このように第二の実施の形態については、先に相乗り希望者の代理交渉が成立して走行中のタクシーに空席があれば、新たな相乗り代理交渉を成立させることができるので、相乗りのチャンスを更に増やすことが出来るという利点がある。
【0073】
なお、本発明の相乗り代理交渉システムの相乗りの交通手段としては、タクシーを例として説明したが、その他、観光地の送迎バス、ホテルのリムジンバス、会社の相乗り用自家用車などの交通機関に対しても利用することが出来る。
【0074】
また、上記第一の実施の形態でも、実施の第二の形態でも、相乗り提案情報に複数の端末が合意すれば、直ぐにタクシーを配車するように説明したが、相乗りに合意した端末数がタクシーの定員になったときにタクシーを配車するという条件を加えても良い。
【0075】
【発明の効果】
以上説明したように、本願発明の相乗り代理交渉システムによれば、利用者の位置関係に依存するような共同で利用できる性質のサービスをリアルタイムで受けようとしたときに、出会いからサービス依頼までの一連の流れを自動化することによってこのような性質を持つサービスの共同利用を促進することができる。
【0076】
具体的には、同じ時刻に同じ目的を持って同じように行動しようとしているタクシー待ちの人々の中に、せっかく利害を共有するものが側にいたとしてもリアルタイムに見つけることができなかったり、出会えても心理的な煩わしさから要件を言えないままであったりするという課題を、相乗り代理交渉システムによって交渉相手の発見、及びその後に続くべき交渉が自動的に行われることにより、その目的を成し得ることができるという効果がある。
【0077】
更に、電子代理交渉サーバーが待ち合わせ場所一覧テーブルを用いて、複数の相乗り希望者の現在地又は希望乗車地に近い待ち合わせ場所を選定するので、集まりやすく利用しやすいという効果がある。
【0078】
また、相乗り希望者が携行する移動通信端末に内蔵したGPSなどの現在位置検出手段や、利用者プロファイル情報や利用者行動予定テーブルを記憶した記憶手段から、現在位置や行き先を自動入力することにより、次の行動に向けた準備行動としてのタクシーの手配が迅速にできるという効果がある。
【0079】
また、相乗りに一度合意したにもかかわらず、乗車前にキャンセル者が出たときにも迅速に待ち合わせ場所の変更通知をしたり、相乗りがキャンセルにより成立しなくなった場合の通知ができるようにしている。
【0080】
更に、待ち合わせ場所情報とともに、相乗り希望者の座席番号を送信するようにしたことにより、乗客を下車する順番に出口に近い座席から順に座らせておくことができるという利点もある。
【0081】
また本発明の相乗り代理交渉方法によれば、複数の相乗り希望者の希望乗車地と希望下車地が多少異なっていても、走行ルートに共通区間があり、相乗り希望者の乗車区間を重ねてつなぐことにより一つの走行ルートができた場合には相乗りすることができるので、相乗りのチャンスが増えるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態のシステム概要図
【図2】本発明の端末である移動通信端末のブロック図
【図3】本発明の端末である移動通信端末の操作部側の外観図
【図4】本発明の端末の記憶手段の記憶テーブルと電子代理交渉サーバー内のデータを示す図
【図5】本発明の端末の入力状態を表示した図
【図6】本発明の電子代理交渉サーバーに記憶される相乗り希望情報の一例を示す図
【図7】本発明の相乗り代理交渉システムの動作を示すフローチャート
【図8】本発明の相乗り代理交渉システムの動作を示すフローチャート
【図9】本発明の相乗り代理交渉システムの動作を示すフローチャート
【図10】本発明の最適な待ち合わせ場所を選定する場合の位置関係を示した図
【図11】本発明の相乗りする交通機関の座席指定の順番を示す平面図
【図12】本発明の第二の実施の形態の各端末の乗車地と下車地と走行ルートの位置関係の一例を示した図
【図13】本発明の第二の実施の形態の各端末の乗車地と下車地と走行ルートの位置関係の一例を示した図
【図14】本発明の第二の実施の形態の各端末の乗車地と下車地と走行ルートの位置関係の一例を示した図
【図15】本発明の第二の実施の形態の各端末の乗車地と下車地と走行ルートの位置関係の一例を示した図
【図16】本発明の第二の実施の形態の動作を示すフローチャート
【図17】本発明の第二の実施の形態の動作を示すフローチャート
【図18】本発明の第二の実施の形態の動作を示すフローチャート
【図19】本発明の第二の実施の形態の相乗り代理交渉システムの概要図
【符号の説明】
1 ネットワーク
2 電子代理交渉サーバー
3 乗車エリア
4 サービス定義データベース
5 待ち合わせ場所一覧テーブル
6 配車アプリケーションサーバー
7 下車エリア
8 走行ルート
13 タクシー
30,31,32,33 移動通信端末
110,111,112,113 徒歩可能エリア
301 入力手段
302 制御手段
303 無線送受信手段
305 記憶手段
307 表示手段
308 GPS受信機
309 計時手段
420 利用者プロファイル情報
421 利用者行動予定テーブル
Claims (9)
- 複数の端末からネットワークを介して接続される代理交渉センターを用いて該当端末間における共同意思決定の支援を行う代理交渉システムにおいて、前記端末は、少なくとも第1の端末と、第2の端末とを有し、前記第1の端末と第2の端末は、少なくとも希望乗車地と希望下車地の入力と意思決定サービス項目を選択するための入出力装置と、代理交渉センターと交信するための送受信装置を備え、前記代理交渉センターは、前記第1の端末と第2の端末から入力された希望乗車地と希望下車地と意思決定サービス項目を認識し記憶する手段と、地図情報を有して最寄りの待ち合わせに適した場所のテーブルを有し、前記第1の端末からの要求に従って前記第2の端末の希望乗車地と希望下車地が意思決定サービス毎に予め定められた距離内にいるかを演算し、結果が真ならば前記第2の端末に前記第1の端末との相乗り提案情報を伝え、前記第2の端末の意思決定結果が前記相乗り提案情報に合意であれば、代理交渉結果を最寄りの待ち合わせ場所データとともに前記第1及び前記第2の端末に返送する手段を備えることを特徴とする相乗り代理交渉システム。
- 前記代理交渉センターは、複数の前記端末がサービス毎に予め定められたテーブルに基づいて該当距離内に居る場合は、各端末の位置の緯度経度の平均値を計算し、各端末からの距離の合計が最小になるよう最寄りの待ち合わせ場所を選択する手段を更に備える、ことを特徴とする請求項1記載の相乗り代理交渉システム。
- 前記端末は予め登録された利用者のプロファイル情報若しくは利用者の行動予定テーブルを入力し、記憶し、送信する手段、又は利用者の位置計測装置を用いた行動を記憶し送信する手段のいずれか一以上を更に備え、前記代理交渉センターにサービス項目に応じて利用者のプロファイル情報、行動予定テーブル、又は位置計測装置のいずれかを利用して前記第1の端末の要求を送信する手段を更に備える、ことを特徴とする請求項1記載の相乗り代理交渉システム。
- 前記代理交渉センターは、意思決定サービス項目テーブルに予め登録された他のアプリケーションサービスサーバーに前記第1の端末の要求に応じた代理交渉結果のパラメータを送信し、前記アプリケーションサービスサーバーの結果を該当距離内にいる前記端末に返信する手段を更に備える、ことを特徴とする請求項1記載の相乗り代理交渉システム。
- 前記代理交渉センターは、利用したサービスと回数を記憶する手段を有し、利用者情報をもとに前記代理交渉センターに登録されている課金先に課金する手段と、を更に備えることを特徴とする請求項1記載の相乗り代理交渉システム。
- 前記代理交渉センターは、所定時間内に端末からキャンセル情報を受信したときは、当該端末を相乗りの合意情報を送信してきた端末から削除し、キャンセル情報を送信してこなかった端末の希望乗車地と希望下車地から、走行ルートと待ち合わせ場所を求め、キャンセル情報を送信してこなかった端末に対して、新たな待合せ場所を通知するようにした請求項1記載の相乗り代理交渉システム。
- 前記代理交渉センターは、選定した端末の待ち合わせ場所が当該端末から所定距離内にあることを条件として検索する手段を更に備えることを特徴とする請求項1記載の相乗り代理交渉システム。
- 前記代理交渉センターは、相乗り交渉成立とした各端末に対して、相乗りする交通機関の座席を下車予定順に出口に近いほうから順次決定し、決定した座席情報を交渉成立報告情報の一つとして送信するようにした請求項1記載の相乗り代理交渉システム。
- 少なくとも希望乗車地と希望下車地の入力と意思決定サービス項目を選択し相乗り希望情報を送受信する複数の端末と、代理交渉センターがネットワーク接続され、代理交渉センターが前記端末から受信した相乗り希望情報から希望乗車地と希望下車地と意思決定サービス項目を認識して複数の端末間の代理交渉を行う相乗り代理交渉方法において、
前記代理交渉センターが、前記端末から希望乗車地と希望下車地の情報を含む相乗り希望情報を受信するステップと、
前記受信した希望乗車地と希望下車地から地図情報から最寄りの待ち合わせに適した場所を検索し、所定距離内の乗車地と下車地を選定するステップと、
前記選定した乗車地と下車地の区間を乗車区間とするステップと、
前記複数の端末の乗車区間を対比して共通区間が一部でもある端末を抽出し、相乗りさせる端末を特定するステップと、
前記特定された端末に相乗り提案情報を送信するステップとを実行するようにした相乗り代理交渉方法。
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