JP7007938B2 - 情報処理方法、情報処理システムおよびプログラム - Google Patents

情報処理方法、情報処理システムおよびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP7007938B2
JP7007938B2 JP2018012685A JP2018012685A JP7007938B2 JP 7007938 B2 JP7007938 B2 JP 7007938B2 JP 2018012685 A JP2018012685 A JP 2018012685A JP 2018012685 A JP2018012685 A JP 2018012685A JP 7007938 B2 JP7007938 B2 JP 7007938B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
route
stop position
user
information
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018012685A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019008769A (ja
Inventor
修平 松井
尚幸 原田
英生 梅谷
拓也 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Corp of America
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Corp of America
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Corp of America filed Critical Panasonic Intellectual Property Corp of America
Priority to US15/955,755 priority Critical patent/US10929789B2/en
Priority to EP18176740.1A priority patent/EP3422264A1/en
Priority to CN201810633366.0A priority patent/CN109118752B/zh
Publication of JP2019008769A publication Critical patent/JP2019008769A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7007938B2 publication Critical patent/JP7007938B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Navigation (AREA)

Description

本開示は、車両の配車を行うための情報処理方法等に関する。
従来、複数の利用者からの要望に基づいてオンデマンド車両(乗り合い車両)の運行スケジュールを作成し、作成した運行スケジュールに従ってオンデマンド車両の運行を管理する装置等が開示されている(例えば、特許文献1)。例えば、複数の利用者から配車の希望時刻と、当該希望時刻に対して許容可能な時間のずれの範囲とを受け付ける。これにより、1台のオンデマンド車両で運行可能な人数が増え採算性のある運行スケジュールを作成することができる。また、利用者は、希望時刻とのずれ幅に応じた利得(報酬)を受けることができる。
特許第5928588号公報
ところで、乗り合い車両等の旅客輸送車両が遂次的な予約を受け入れて運用される場合、各利用者に対して指定された目的地(乗車位置または降車位置)まで正しく到着しようとすると、回り道または余分な往復等が発生することがある。このような運行方法では、利用者に対しては目的地への到着時刻の遅延を招き、一方、旅客輸送車両の提供業者に対しては車両1台当たりの採算性の低下やエネルギー消費の増加を招き、運行効率が低下してしまう。
そこで、本開示は、上記課題を解決するためになされたものであり、旅客輸送車両の運行効率を高めることができる情報処理方法等を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る情報処理方法は、コンピュータを用いて、車両に乗車する第1のユーザの乗車または降車のための第1の停車希望位置を示す第1の停車位置情報、および前記第1のユーザが許容する当該第1の停車希望位置からのずれの範囲を示す許容範囲情報を取得し、前記車両に乗車する第2のユーザの乗車または降車のための第2の停車希望位置を示す第2の停車位置情報を取得し、前記第1の停車位置情報、前記許容範囲情報、および前記第2の停車位置情報に基づいて第2のルートを決定し、前記第2のルートを是認するかの問合せを前記第1のユーザに操作される装置へ送信し、前記第1のユーザに操作される装置から前記第2のルートを是認する旨を示す応答を受信したことに応じて、前記第1のユーザへ利得を付与し、又は、前記第1のユーザに操作される装置から前記第2のルートを是認しない旨を示す応答を受信したことに応じて、前記第1のユーザへコストを付与する。
なお、これらの包括的または具体的な側面は、システム、装置、方法、記録媒体、または、コンピュータプログラムで実現されてもよく、システム、装置、方法、記録媒体、および、コンピュータプログラムの任意な組み合わせで実現されてもよい。
本開示に係る情報処理方法等によれば、旅客輸送車両の運行効率を高めることができる。
図1は、実施の形態における情報処理システムの構成の一例を示すブロック図である。 図2は、実施の形態における情報処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図3は、実施例1における情報処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図4は、実施例1における第1の停車希望位置の一例を示す図である。 図5は、実施例1における第1のルートの一例を示す図である。 図6は、実施例1における第2の停車希望位置および第2のルートの一例を示す図である。 図7は、第2のルートの決定方法の一例を示すフローチャートである。 図8は、実施例1における利得の算出方法を説明するための図である。 図9は、実施例1における複数の第2のルートを示す図である。 図10は、配車依頼時のユーザインタフェースの一例を示す図である。 図11は、第2のユーザの配車依頼によるルート変更希望受信時のユーザインタフェースの一例を示す図である。 図12は、実施例2における情報処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図13は、実施例2における第2のルートを説明するための図である。 図14は、実施例3における情報処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図15は、実施例3における第2のルートを説明するための図である。 図16は、実施例3における利得の算出方法の一例を説明するための図である。 図17は、実施例3における利得の算出方法の他の一例を説明するための図である。
本開示の情報処理方法は、コンピュータを用いて、車両に乗車する第1のユーザの乗車または降車のための第1の停車希望位置を示す第1の停車位置情報、および前記第1のユーザが許容する当該第1の停車希望位置からのずれの範囲を示す許容範囲情報を取得し、前記車両に乗車する第2のユーザの乗車または降車のための第2の停車希望位置を示す第2の停車位置情報を取得し、前記第1の停車位置情報、前記許容範囲情報、および前記第2の停車位置情報に基づいて第2のルートを決定し、前記第2のルートを是認するかの問合せを前記第1のユーザに操作される装置へ送信し、前記第1のユーザに操作される装置から前記第2のルートを是認する旨を示す応答を受信したことに応じて、前記第1のユーザへ利得を付与し、又は、前記第1のユーザに操作される装置から前記第2のルートを是認しない旨を示す応答を受信したことに応じて、前記第1のユーザへコストを付与する。
例えば、旅客輸送車両(以下車両とも呼ぶ)が第1の停車希望位置(第1のルート)を経由しなければ第2の停車希望位置への道のりが短縮される場合がある。このような場合に、第1のユーザが許容するずれの範囲内で第1のユーザのための停車位置が変更され、第2の停車希望位置への道のりが短縮される第2のルートを通過することが認められれば、当該車両の運行効率を高めることができる。しかし、車両が第2のルートを通過すれば第1のユーザの第1の停車希望位置から停車位置がずれてしまうことになる。これに対して、第2のルートが是認されることで、第1のユーザへ利得が付与され、また、第1のユーザに第2のルートが是認されない場合、第1のユーザへコストが付与されるため、第1のユーザに第2のルートが是認されやすくなり、旅客輸送車両の運行効率を高めることができる。
旅客輸送車両の運行効率が高まることで、利用者および旅客輸送車両の提供業者の双方にとって顕著な効果が奏される。例えば、利用者(第2のユーザ)の乗車時刻または降車時刻を早めることができ、また、利用者(第1のユーザ)は利得を受け取ることができる。例えば、業者にとっては、車両1台当たりの運行可能人数が増加し、また、車両の燃料消費量を削減できる。
また、前記第2のルートの是認は、複数の前記第2のルートからの選択を含んでいてもよい。この場合、ユーザに選択肢を与えることができ、ユーザとって望ましいルートで運行することが可能となる。さらに、前記第2のルートの選択は、前記第2のルート上の位置の選択を含んでいてもよい。この場合、乗降位置までユーザが指定できるようになるため、ユーザにとって望ましい位置で乗降させることが可能となる。
また、前記第1の停車希望位置は、前記第1のユーザの降車のための位置であり、前記第2の停車希望位置は、前記第2のユーザの乗車のための位置であってもよい。
これによれば、第1の停車希望位置として第1のユーザの降車希望位置が変更される第2のルートが是認されることで、第2の停車希望位置として第2のユーザの乗車希望位置までの道のりが短縮されるため、旅客輸送車両の運行効率を高めることができる。
また、前記第1の停車希望位置は、前記第1のユーザの降車のための位置であり、前記第2の停車希望位置は、前記第2のユーザの降車のための位置であってもよい。
これによれば、第1の停車希望位置として第1のユーザの降車希望位置が変更される第2のルートが是認されることで、第2の停車希望位置として第2のユーザの降車希望位置までの道のりが短縮されるため、旅客輸送車両の運行効率を高めることができる。
また、前記第1の停車希望位置は、前記第1のユーザの乗車のための位置であり、前記第2の停車希望位置は、前記第2のユーザの乗車のための位置であってもよい。
これによれば、第1の停車希望位置として第1のユーザの乗車希望位置が変更される第2のルートが是認されることで、第2の停車希望位置として第2のユーザの乗車希望位置までの道のりが短縮されるため、旅客輸送車両の運行効率を高めることができる。
また、前記第1の停車希望位置は、前記第1のユーザの乗車のための位置であり、前記第2の停車希望位置は、前記第2のユーザの降車のための位置であってもよい。
これによれば、第1の停車希望位置として第1のユーザの乗車希望位置が変更される第2のルートが是認されることで、第2の停車希望位置として第2のユーザの降車希望位置までの道のりが短縮されるため、旅客輸送車両の運行効率を高めることができる。
また、前記第1の停車位置情報に基づいて決定される第1のルートは、前記第1の停車希望位置に至るルートであり、前記第2のルートは、前記第1の停車希望位置からのずれの範囲内の地域を通過して前記第2の停車希望位置に至るルートであり、前記利得又は前記コストは、前記第1のルートを通過してから前記第2の停車希望位置に至るルートの距離と、前記第2のルートの距離との差分に応じた利得又はコストであってもよい。
これによれば、第2のルートが是認された場合、第1のユーザは、第1のルートを通過する場合と比べて、第2のルートを通過することで短縮された距離(道のり)に応じた利得を受けることができる。
また、前記情報処理方法では、さらに、前記利得又は前記コストを付与した旨の通知を前記第1のユーザに操作される装置へ送信してもよい。
これによれば、第1のユーザは、利得又はコストが付与されたことを第1のユーザに操作される装置によって確認することができる。
また、前記第2のユーザが複数存在する場合、前記複数の第2のユーザのうちの、前記第2の停車希望位置が前記第1の停車希望位置に近い第2のユーザが許容する当該第2の停車希望位置からのずれの範囲を示す許容範囲情報を取得し、取得した当該近い第2のユーザの許容範囲情報にも基づいて前記第2のルートを決定し、当該近い第2のユーザに操作される装置へ決定した第2のルートを是認するかの問合せを送信し、前記第2のユーザに操作される装置から前記第2のルートを是認する旨を示す応答を受信したことに応じて当該近い第2のユーザへ利得を付与し、前記第2のユーザに操作される装置から前記第2のルートを是認しない旨を示す応答を受信したことに応じて当該近い第2のユーザへコストを付与してもよい。
これによれば、第2の停車希望位置が第1の停車希望位置に近い第2のユーザの停車希望位置も変更されることで、第2の停車希望位置が第1の停車希望位置から遠い第2のユーザの停車希望位置までの道のりが短縮される。したがって、第2のユーザが複数存在する場合であっても、旅客輸送車両の運行効率を高めることができる。
また、前記第1のユーザに操作される装置から前記第2のルートを是認する旨を示す応答を受信した後に前記第2のユーザが複数存在することとなったときには、前記問合せを当該装置へ送信しなくてもよい。
例えば、第1のユーザが第2のルートを一度是認したにも関わらず再度ルート変更に関する問合せを受けた場合には、第1のユーザは再度の問合せを煩わしく感じることがある。これに対して、第1のユーザが第2のルートを一度是認した後には、再度のルート変更に関する問合せが第1のユーザにはされないため、第1のユーザが煩わしさを感じないようにすることができる。
また、前記ずれの範囲は、ユーザの歩行可能な範囲を含んでもよい。
これによれば、ずれの範囲がユーザの歩行可能な範囲であることで、第1のユーザ又は第2のユーザに第2のルートが是認されやすくなる。
また、前記問合せは、さらに前記第2のルートを是認したことにより付与される前記利得又は前記コストを示す情報を含み、さらに、前記装置に、前記利得又は前記コストを提示させてもよい。
これによれば、第1のユーザ又は第2のユーザは、付与される利得又はコストを自身が操作する装置によって確認することができる。
また、前記問合せは、さらに前記第2のルートを示す情報を含み、さらに、前記装置に、前記第2のルートを提示させてもよい。
これによれば、第1のユーザ又は第2のユーザは、第2のルートを自身が操作する装置によって確認することができる。
また、前記問合せは、さらに前記第1の停車位置情報に基づいて決定される第1のルートを示す情報を含み、さらに、前記装置に、前記第1のルートを前記第2のルートとともに提示させてもよい。
これによれば、第1のユーザ又は第2のユーザは、第1のルートを第2のルートとともに自身が操作する装置によって確認することができる。
また、本開示の情報処理システムは、情報処理装置と、第1のユーザに操作され当該情報処理装置と通信する装置とを備える情報処理システムであって、前記情報処理装置は、車両に乗車する前記第1のユーザの乗車または降車のための第1の停車希望位置を示す第1の停車位置情報、および前記第1のユーザが許容する当該第1の停車希望位置からのずれの範囲を示す許容範囲情報を取得する第1取得部と、前記車両に乗車する第2のユーザの乗車または降車のための第2の停車希望位置を示す第2の停車位置情報を取得する第2取得部と、前記第1の停車位置情報、前記許容範囲情報、および前記第2の停車位置情報に基づいて第2のルートを決定する第2決定部と、前記第2のルートを是認するかの問合せを前記第1のユーザに操作される装置へ送信する装置通信部と、前記第1のユーザに操作される装置から前記第2のルートを是認する旨を示す応答を受信したことに応じて、前記第1のユーザへ利得を付与し、又は、前記第1のユーザに操作される装置から前記第2のルートを是認しない旨を示す応答を受信したことに応じて、前記第1のユーザへコストを付与する付与部と、を備える。
これによれば、旅客輸送車両の運行効率を高めることができる情報処理システムを提供できる。
また、本開示のプログラムは、上記の情報処理方法をコンピュータに実行させるプログラムである。
これによれば、旅客輸送車両の運行効率を高めることができるプログラムを提供できる。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
(実施の形態)
以下、図1から図17を用いて実施の形態について説明する。
[1.情報処理システムの構成]
図1は、実施の形態に係る情報処理システム1の構成の一例を示すブロック図である。
情報処理システム1は、旅客輸送車両(車両とも呼ぶ)の配車を行うためのシステムであり、例えば乗り合いタクシー、乗り合いバス等に適用されることが考えられる。また、将来的には、自動運転車両を用いた乗り合いタクシー等に適用されることも考えられる。情報処理システム1は、情報処理装置10と第1の装置100とを備える。
第1の装置100は、プロセッサ(マイクロプロセッサ)、メモリ、通信インタフェース(通信回路等)、ユーザインタフェース等を含むコンピュータであり、情報処理装置10と通信可能となっている。例えば、第1の装置100は、基地局を介したネットワークによって情報処理装置10と通信可能となっている。メモリは、ROM、RAM等であり、例えば不揮発性メモリを含んでいてもよい。ユーザインタフェースは、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等のディスプレイ、及び、キーボード、タッチパネル等の入力装置を含む。プロセッサは、メモリに格納されたプログラムを実行することにより通信インタフェース、ディスプレイ等を制御する処理を行う。メモリには、プロセッサにその処理を実行させるためのプログラムが格納されている。第1の装置100は、例えば、スマートフォン、タブレット等の携帯端末等である。第1の装置100は、例えば第1のユーザにより操作される装置であり、情報処理装置10から受信した情報に基づいて、第1のユーザに情報を提示する。また、第1の装置100は、第1のユーザにより入力された情報を情報処理装置10に送信する。なお、情報処理システム1が乗り合いバス等に適用される場合には、第1の装置100は、バス停等に設置され、ユーザが乗り合いバスに乗車する際に使用(操作)される装置等であってもよい。
情報処理装置10は、旅客輸送車両の配車を行うための装置であり、例えばサーバ装置である。情報処理装置10は、第1の装置100および車両等と通信可能となっている。情報処理装置10は、旅客輸送車両の運行効率を高めるための機能構成要素として、入力情報取得部20、ルート算出部30、装置通信部40、付与部50、ユーザ情報管理部60、車両位置取得部70および車両通信部80を備える。ここで、各機能構成要素について、図2を用いながら説明する。
図2は、実施の形態における情報処理装置10の動作の一例を示すフローチャートである。
入力情報取得部20は、第1のユーザによって第1の装置100に入力された情報を取得する。例えば、入力情報取得部20は、情報処理装置10が備える通信インタフェースを介して第1の装置100から送信された当該情報が受信されることで当該情報を取得する。また、入力情報取得部20は、ユーザ情報管理部60に記憶された情報を取得してもよい。入力情報取得部20が取得した情報は、ルート算出部30、付与部50および車両通信部80での処理に用いられる。入力情報取得部20は、機能構成要素として、第1取得部21および第2取得部22を備える。
第1取得部21は、車両に乗車する第1のユーザの乗車または降車のための第1の停車希望位置を示す第1の停車位置情報、および第1のユーザが許容する第1の停車希望位置からのずれの範囲を示す許容範囲情報を取得する(ステップS101)。当該ずれの範囲は、例えば、第1のユーザの歩行可能な範囲を含む。第2取得部22は、車両に乗車する第2のユーザの乗車または降車のための第2の停車希望位置を示す第2の停車位置情報を取得する(ステップS102)。なお、車両に乗車するユーザとは、車両に乗車する前のユーザであってもよく、車両に乗車中のユーザであってもよい。第1の停車位置情報、許容範囲情報および第2の停車位置情報については後述する。また、以下では、第2のユーザの第2の停車希望位置よりも第1のユーザの第1の停車希望位置のほうが車両の現在位置から近いとして説明する。
ルート算出部30は、情報処理装置10と通信する車両の走行ルート(ルートとも呼ぶ)を、入力情報取得部20が取得した情報に基づいて算出する。例えば、ルート算出部30は、状況に応じて候補となる少なくとも1つのルートを算出する。ルート算出部30は、機能構成要素として、第1決定部31および第2決定部32を備える。
第1決定部31は、第1の停車位置情報に基づいて車両の第1のルートを決定する。第2決定部32は、第1の停車位置情報、許容範囲情報、および第2の停車位置情報に基づいて第2のルートを決定する(ステップS103)。第1のルートおよび第2のルートについては後述する。
装置通信部40は、ルート算出部30で決定された第2のルートを是認するかの問合せを第1のユーザに操作される第1の装置100に送信する(ステップS104)。例えば、装置通信部40は、ルート算出部30で決定された第1のルートおよび第2のルートのうちのいずれを選択するかの問合せを第1のユーザに操作される第1の装置100に送信する。なお、ルート算出部30で決定された第2のルートを示す情報として、第1のユーザが認識できるような情報(例えばルートを示す画像が配置された地図)が情報処理装置10において生成され、装置通信部40が当該情報を第1の装置100に送信してもよい。また、第1のルートを示す情報も生成されてよい。また、装置通信部40は、第1の装置100へ送信した問合せに対する応答を第1の装置100から受信する。なお、第2のルートの選択は、第2のルート上の位置の選択を含み、第2のルートを示す情報は、第2のルート上の位置を示す画像であってもよい。当該第2のルート上の位置の選択候補は、単一であってもよく複数であってもよい。
付与部50は、第1の装置100から第2のルートを是認する旨を示す応答を受信したことに応じて、第1のユーザへ利得を付与し、又は、第1の装置100から第2のルートを是認しない旨を示す応答を受信したことに応じて、第1のユーザへコストを付与する(ステップS106)。例えば、当該応答は第2のルートを選択する旨を示す応答であり、入力情報取得部20が、通信インタフェースを介して受信された当該応答を取得することで、付与部50は、第1のユーザに選択された第2のルートに応じて算出した利得又はコストを第1のユーザへ付与する。利得(報酬)の算出方法については後述する。
ユーザ情報管理部60は、第1取得部21が取得した許容範囲情報を記憶する。これにより、第1取得部21は、次回以降、ユーザ情報管理部60から許容範囲情報を取得することができ、第1のユーザが許容範囲情報を入力するという手間を減らすことができる。なお、ユーザ情報管理部60に、許容範囲情報が予め記憶されていてもよい。
車両位置取得部70は、情報処理装置10と通信する車両の現在位置を取得する。車両位置取得部70は、例えば、車両に搭載されたGPS(Global Positioning System)を用いて車両の現在位置を取得する。車両位置取得部70が取得した車両の現在位置は、ルート算出部30によるルートの決定等に用いられる。
車両通信部80は、通信インタフェースを介して車両から情報を受信したり、車両へ情報を送信したりする。例えば、車両通信部80は、車両の現在位置を受信する。また、例えば、車両通信部80は、ユーザによって是認されたルートに関する情報を車両に送信する。なお、車両は、当該情報に基づいて車両を制御したり、当該情報を車両の乗員に提示したりする。
情報処理装置10は、プロセッサ(マイクロプロセッサ)、メモリ、通信インタフェース(通信回路等)等を含むコンピュータである。メモリは、ROM、RAM等であり、プロセッサにより実行される制御プログラム(コンピュータプログラム)を記憶することができる。例えばプロセッサが、制御プログラム(コンピュータプログラム)に従って動作することにより、情報処理装置10は各種機能(入力情報取得部20、ルート算出部30、装置通信部40、付与部50、ユーザ情報管理部60、車両位置取得部70および車両通信部80)を実現することになる。
以下、情報処理装置10の具体的な動作について、3つの実施例を示して説明する。
[2-1.実施例1]
実施例1について、図3から図11を用いて説明する。
図3は、実施例1における情報処理装置10の動作の一例を示すフローチャートである。ステップS201からの処理は、例えば、情報処理装置10が第1のユーザから旅客輸送車両の配車の依頼を受けることで開始される。
まず、車両位置取得部70は、車両の現在位置を取得する(ステップS201)。
次に、第1取得部21は、第1の停車希望位置を取得する(ステップS202)。図4は、実施例1における第1の停車希望位置A1の一例を示す図である。図4には、第1のユーザに指定された第1の停車希望位置A1が示されている。このとき、第1取得部21は、第1のユーザが許容する第1の停車希望位置A1からのずれの範囲(許容範囲とも呼ぶ)を取得する。図4には、破線の丸で許容範囲が示されている。
次に、第1決定部31は、第1の停車位置情報に基づいて車両の第1のルートを決定する(ステップS203)。具体的には、第1決定部31は、車両の現在位置と第1の停車位置情報とに基づいて車両の第1のルートを決定する。図5は、実施例1における第1のルートR1の一例を示す図である。第1のルートR1は、車両の現在位置から第1の停車希望位置A1に至るルートである。
そして、車両は、第1の停車希望位置A1へ向けて第1のルートR1を走行する。
次に、情報処理装置10は、車両の第1の停車希望位置A1への到着までに第2のユーザから車両の配車の依頼があるか否かを判定する(ステップS204)。
車両の第1の停車希望位置A1への到着までに第2のユーザから車両の配車の依頼がない場合(ステップS204でNo)、車両は第1の停車希望位置A1で第1のユーザの乗車または降車のために停車する。
車両の第1の停車希望位置A1への到着までに第2のユーザから車両の配車の依頼がある場合(ステップS204でYes)、車両位置取得部70は、当該依頼を受けたときの車両の現在位置を取得する(ステップS205)。
次に、第2取得部22は第2の停車希望位置を取得し(ステップS206)、第2決定部32は、第1の停車位置情報、第1のユーザの許容範囲情報、および第2の停車位置情報に基づいて第2のルートを決定する(ステップS207)。図6は、実施例1における第2の停車希望位置B1および第2のルートR2の一例を示す図である。図6には、第2のユーザに指定された第2の停車希望位置B1が示されている。第2決定部32は、具体的には、車両の現在位置X、第1の停車位置情報、第1のユーザの許容範囲情報、および第2の停車位置情報に基づいて車両の第2のルートR2を決定する。そして、ルート算出部30は、第2のルートR2の利得を算出する(ステップS208)。ここで、第2のルートR2の決定方法および利得の算出方法について、図7および図8を用いて説明する。
図7は、第2のルートR2の決定方法の一例を示すフローチャートである。図8は、実施例1における利得の算出方法を説明するための図である。
まず、ルート算出部30は、第1のルートR1を通過してから第2の停車希望位置B1に至るルートAを算出する(ステップS301)。ルートAは、図8に示される第1のルートR1と第1の停車希望位置A1から第2の停車希望位置B1に至るルートR3とを繋いだルートである。ルートAは、第1の停車希望位置A1を経由して第2の停車希望位置B1に至るルートであるため、図8に示されるように、回り道をしていることがわかる。
次に、ルート算出部30は、第1のユーザの許容範囲内の地域を通過して第2の停車希望位置B1に至るルートBを算出する(ステップS302)。
次に、ルート算出部30は、ルートAの距離(道のり)がルートBの距離(道のり)よりも小さいか否か判定する(ステップS303)。
ルート算出部30は、ルートAの距離がルートBの距離よりも小さいと判定した場合(ステップS303でYes)、算出したルートBを第2のルートとして情報処理装置10が備えるメモリ等に格納する(ステップS304)。例えば、ルート算出部30は、算出したルートBを、図8に示される第2のルートR2として情報処理装置10が備えるメモリ等に格納する。
なお、ルートBは、第1のユーザの許容範囲内の地域を通過して第2の停車希望位置B1に至るルートであればよいため何通りか算出されることも考えられる。そこで、ルート算出部30は、他のルートも検索するか否か判定し(ステップS305)、他のルートも検索する場合(ステップS305でYes)、ステップS302からステップS304での処理を繰り返し行う。図9は、実施例1における複数の第2のルートを示す図である。例えば、ルート算出部30は、図9に示されるように、第1のユーザの許容範囲内の地域を通過して第2の停車希望位置B1に至る第2のルートR2およびR4を決定する。
また、ルート算出部30は、第1のルートR1を通過してから第2の停車希望位置B1に至るルートAの距離と、第2のルートの距離との差分に応じた利得を算出する。例えば、第2のルートR2の場合、図8に示されるように、ルートA(第1のルートR1とルートR3とを繋いだルート)の距離と第2のルートR2の距離との差分に所定の係数を乗ずることにより利得が算出される。当該所定の係数は、例えば、旅客輸送車両の提供業者等によって適宜決定される。
次に、ルート算出部30は、第1のユーザに第1のルートR1のまま走行するか、第2のルートを走行するか、を選択させる際の期限を決定する(ステップS209)。当該期限は、例えば図8に示されるように、車両の現在位置Xから第1のルートR1および第2のルートR2の分岐点Tまでの距離に応じて決定されたり、車両が現在位置Xから当該分岐点Tに到達するまでの予測時間に応じて決定されたりする。当該期限は、距離または時間で表現されてよい。
次に、装置通信部40は、第1の装置100へ、第2のルートを是認するかの情報を送信し、当該情報を第1の装置100に提示させる(ステップS210)。例えば、装置通信部40は、第1の装置100へ、第1のルートR1および第2のルートのうちのいずれを選択するかの情報を送信し、当該情報を第1の装置100に提示させる。当該情報は、例えば、画像として第1の装置100が有するディスプレイに表示され、第1のユーザは、第1のルートR1および第2のルートのうちのいずれかを選択できる。なお、複数の第2のルートが決定されている場合には、第1のユーザは、第1のルートR1および複数の第2のルート(ここでは第2のルートR2およびR4)のうちのいずれかを選択する。
次に、付与部50は、決定された期限内に第1の装置100から第2のルートを是認する旨を示す応答を受信したか否かを判定する(ステップS211)。付与部50は、決定された期限内に第1の装置100から第2のルートを是認する旨を示す応答を受信した場合(ステップS211でYes)、第1のユーザへ利得を付与する(ステップS212)。このとき、情報処理装置10は、利得を付与した旨の通知を第1の装置100へ送信する。これにより、第1のユーザは利得が付与されたことを認識できる。
なお、当該利得は、第1の停車希望位置A1に向かうことによる遠回りをする必要がなくなり、車両1台当たりの採算性の増加およびエネルギー消費の低下となることによる旅客輸送車両の提供業者が受ける利益から還元される利得である。したがって、車両が第2のルートを走行する場合には、第1のユーザは、第1の停車希望位置A1から離れた第2のルート上の位置で乗車または降車することになり、本来の目的地等である第1の停車希望位置A1と第2のルート上の位置の間は歩いていく等する必要があるが、その代わりに当該利得を得ることができる。
そして、ルート算出部30は、第2の停車希望位置B1までのルートを確定する(ステップS213)。期限内に第2のルートが是認された場合には、走行ルートとして第2のルートが確定し、期限内に第2のルートが是認されなかった場合には、走行ルートとして第1のルートR1を経由して第2の停車希望位置B1に至るルート(例えば第1のルートR1とルートR3とを繋いだルート)が確定する。
なお、第1の停車希望位置A1は、第1のユーザの降車のための位置であってもよく、乗車のための位置であってもよい。また、第2の停車希望位置B1は、第2のユーザの降車のための位置であってもよく、乗車のための位置であってもよい。
例えば、第1の停車希望位置A1が第1のユーザの降車のための位置であり、第2の停車希望位置B1が第2のユーザの乗車のための位置である場合には、旅客輸送車両は、第1のユーザを降車させた後、第2のユーザを乗車させる。この場合に第1のユーザの降車希望位置を経由せずに第2のユーザの乗車希望位置に至る第2のルートが是認されたときには、第1のユーザは降車希望位置から離れた位置で降車することになり、第2のユーザは少ない待ち時間で乗車することができる。
例えば、第1の停車希望位置が第1のユーザの降車のための位置であり、第2の停車希望位置が第2のユーザの降車のための位置である場合には、旅客輸送車両は、相乗りしている第1のユーザと第2のユーザのうち、第1のユーザを降車させた後、第2のユーザを降車させる。この場合に第1のユーザの降車希望位置を経由せずに第2のユーザの降車希望位置に至る第2のルートが是認されたときには、第1のユーザは降車希望位置から離れた位置で降車することになり、第2のユーザは予定よりも早く降車することができる。
例えば、第1の停車希望位置が第1のユーザの乗車のための位置であり、第2の停車希望位置が第2のユーザの乗車のための位置である場合には、旅客輸送車両は、第1のユーザを乗車させた後、第2のユーザを乗車させ、第1のユーザおよび第2のユーザは相乗りとなる。この場合に第1のユーザの乗車希望位置を経由せずに第2のユーザの乗車希望位置に至る第2のルートが是認されたときには、第1のユーザは乗車希望位置から離れた位置で乗車することになり、第2のユーザは少ない待ち時間で乗車することができる。
例えば、第1の停車希望位置が第1のユーザの乗車のための位置であり、第2の停車希望位置が第2のユーザの降車のための位置である場合には、旅客輸送車両は、第2のユーザを乗車させた後、第1のユーザを乗車させ、第1のユーザおよび第2のユーザは相乗りとなった後、第2のユーザを降車させる。この場合に第1のユーザの乗車希望位置を経由せずに第2のユーザの降車希望位置に至る第2のルートが是認されたときには、第1のユーザは乗車希望位置から離れた位置で乗車することになり、第2のユーザは予定よりも早く降車することができる。
次に、第1の装置100のユーザインタフェースについて図10および図11を用いて説明する。
図10は、配車依頼時のユーザインタフェースの一例を示す図である。
例えば、第1のユーザは、第1の装置100にインストールされているアプリ等で、旅客輸送車両の提供業者に車両の配車を依頼する。
まず、図10の(a)に示されるように、第1のユーザは乗車希望位置を指定する。例えば、第1のユーザは、ディスプレイ(タッチパネルディスプレイ)に表示された地図上の乗車希望位置をタップまたはクリック等する。
次に、図10の(b)に示されるように、第1のユーザは、当該乗車希望位置からのずれの許容範囲を指定する。当該許容範囲は、例えば、乗車位置が乗車希望位置からずれたときに、第1のユーザが乗車希望位置から歩行して移動してもよいと考える範囲である。例えば、第1のユーザは、指定した乗車希望位置の周囲をタッチまたはクリック等しながら囲うことで許容範囲を指定する。
次に、図10の(c)に示されるように、第1のユーザは降車希望位置を指定する。例えば、第1のユーザは、ディスプレイに表示された地図上の降車希望位置をタップまたはクリック等する。
次に、図10の(d)に示されるように、第1のユーザは、当該降車希望位置からのずれの許容範囲を指定する。当該許容範囲は、例えば、降車位置が降車希望位置からずれたときに、第1のユーザが降車希望位置から歩行して移動してもよいと考える範囲である。例えば、第1のユーザは、指定した降車希望位置の周囲をタッチまたはクリック等しながら囲うことで許容範囲を指定する。
そして、乗車予定位置および降車予定位置への到着予定時刻が表示される。図10の(e)には、降車予定位置への到着予定時刻の表示の一例が示されている。
図11は、第2のユーザの配車依頼によるルート変更希望受信時のユーザインタフェースの一例を示す図である。以下では、第1のユーザが車両に乗車中に第2のユーザの配車依頼があったとする。
例えば、第2のユーザは、第2のユーザに操作される第2の装置にインストールされているアプリケーション等を用いて、旅客輸送車両の提供業者に車両の配車を依頼する。第2のユーザも、図10に示されるように、乗車希望位置および降車希望位置を指定する。このとき、第1のユーザの降車希望位置が第2のユーザの乗車希望位置または降車希望位置と近い場合には、情報処理装置10は、第1のユーザが乗車している車両を第2のユーザのために配車すると判断する。そして、情報処理装置10は、上述したように第2のルートを算出する。
まず、図11の(a)に示されるように、情報処理装置10は、車両が現在走行しているルート(第1のルート)を第2のルートに変更したい旨、言い換えると第2のルートを是認するかの問合せを第1の装置100に通知する。
次に、図11の(b)に示されるように、情報処理装置10は、問合せの内容として、決定した第2のルート(ここでは2つの第2のルート)と、第1のルートを第2のルートに変更した場合に第1のユーザが得られる利得を第1の装置100に表示させる。ここでは、第2のルート毎に得られる利得として、例えば旅客輸送車両の乗車の際又は商品の購入の際に利用できるポイントが示されているが、当該利得は銀行口座等に振り込まれる現金や運賃の割引額等のユーザにとって何らかのインセンティブとなるものであれば限定されない。また、利得の付与は、例えばこれまでに付与されたコスト又は通常かかるコストの減少であってもよい。例えば、利得の付与は、運賃の割り増しの減少、又は手数料の減少などであってよい。また、図11の(b)には、ルートの変更の許可を受け付ける期限が示されている。
次に、第1のユーザは、第1のルートを第2のルートに変更してもよい場合には、当該期限内に、図11の(c)に示されるように、表示された第2のルート上で降車位置を指定する。
そして、情報処理装置10は、第1のユーザに指定された降車位置に対応する第2のルートと、当該第2のルートに応じた利得が第1のユーザに付与された旨を第1の装置100に表示させる。
なお、乗車希望位置、降車希望位置および許容範囲の指定は、タッチまたはクリック等に限らず数値入力等によりなされてもよい。
以上説明したように、例えば、車両が第1の停車希望位置A1(第1のルートR1)を経由しなければ第2の停車希望位置B1への道のりが短縮される場合がある。このような場合に、第1のユーザが許容するずれの範囲内で第1のユーザのための停車位置が変更され、第2の停車希望位置B1への道のりが短縮される第2のルート(例えば第2のルートR2)を通過することが認められれば、当該車両の運行効率を高めることができる。しかし、車両が第2のルートR2を通過すれば第1のユーザの第1の停車希望位置A1から停車位置がずれてしまうことになる。これに対して、第2のルートR2が是認されることで、第1のユーザへ利得が付与されるため、第1のユーザに第2のルートR2が是認されやすくなり、旅客輸送車両の運行効率を高めることができる。
[2-2.実施例2]
次に、実施例2について、図12および図13を用いて説明する。なお、実施例2では、第2のユーザから配車依頼があったことで、第1のユーザに第2のルートが是認されて、第1のユーザの乗車または降車位置が変更された後の情報処理装置10の動作について説明する。
図12は、実施例2における情報処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。図13は、実施例2における第2のルートを説明するための図である。図13には、第1の停車希望位置A1、第2の停車希望位置B1a、第1のユーザの許容範囲内の地域を通過して第2の停車希望位置B1aへ至る第2のルートR5、および第2のルートR5上における第1のユーザの変更後の停車位置A2が示されている。また、図13には、第1のユーザの許容範囲が破線の丸で示されている。また、第2取得部22は、第2のユーザ(後述する近い第2のユーザ)が許容する第2の停車希望位置B1aからのずれの範囲(許容範囲とも呼ぶ)を取得しており、図13には、第2のユーザの許容範囲が一点鎖線の丸で示されている。
まず、情報処理装置10は、車両の停車位置A2への到着までに他の第2のユーザから車両の配車の依頼があるか否かを判定する(ステップS401)。なお、他の第2のユーザとは、すでに配車依頼をして第2の停車希望位置B1aで乗車または降車する第2のユーザとは別のユーザのことである。
車両の停車位置A2への到着までに他の第2のユーザから車両の配車の依頼がない場合(ステップS401でNo)、車両は第1のユーザの乗車または降車のために停車位置A2で停車し、第2のユーザの乗車または降車のための第2の停車希望位置B1aに向けて第2のルートR5を引き続き走行する。
車両の停車位置A2への到着までに他の第2のユーザから車両の配車の依頼がある場合(ステップS401でYes)、第2取得部22は他の第2のユーザの第2の停車希望位置を取得する(ステップS402)。図13には、他の第2のユーザに指定された第2の停車希望位置B1bが示されている。
次に、情報処理装置10は、第2の停車希望位置が第1の停車希望位置A1に近い第2のユーザを決定する(ステップS403)。ここでは、停車希望位置が第2の停車希望位置B1aの第2のユーザが当該近い第2のユーザとして決定される。以下、停車希望位置が第2の停車希望位置B1aである第2のユーザを近い第2のユーザと呼び、停車希望位置が第2の停車希望位置B1bである第2のユーザを他の第2のユーザと呼ぶ。
次に、第2決定部32は、第1のユーザの停車位置A2、近い第2のユーザの許容範囲を示す許容範囲情報、および第2の停車希望位置B1bを示す第2の停車位置情報に基づいて、第1のユーザの停車位置A2以降を変更した第2のルートを決定する(ステップS404)。つまり、第2のルートR5のうち停車位置A2までのルートは変更されない。これは、第1のユーザはすでに第2のルートR5を是認しており、再度、第1のユーザの停車位置A2が変更となるような問合せがされた場合には、第1のユーザは当該問合せを煩わしく感じることがあるためである。よって、第1の装置100から第2のルートR5を是認する旨を示す応答を受信した後に第2のユーザが複数存在することとなったときには、第2のルートを是認するかの問合せを第1の装置100へ送信されない。したがってこの場合には、図13に示されるルートR7のように、停車位置A2が変更になるようなルート変更は行われない。
停車位置A2以降を変更した第2のルートの決定方法は図7で説明した方法と同様のため説明は省略するが、当該第2のルートは、第2のルートR5を通過してから第2の停車希望位置B1bに至るルートよりも距離(道のり)が小さいルートであって、停車位置A2から第2のユーザの許容範囲内の地域を通過して第2の停車希望位置B1bに至るルートとなる。つまり、停車位置A2以降を変更した第2のルートは、第2のルートR5のうちの停車位置A2までのルートと、図13に示されるルートR6とを繋いだルートとなる。なお、停車位置A2以降を変更した第2のルートは、複数決定されてもよい。
次に、ルート算出部30は、停車位置A2以降を変更した第2のルートの利得を算出する(ステップS405)。具体的には、ルート算出部30は、第2のルートR5を通過してから第2の停車希望位置B1bに至るルートの距離と、停車位置A2以降を変更した第2のルートの距離との差分に応じた利得を算出する。
次に、ルート算出部30は、近い第2のユーザに第2のルートR5のまま走行するか、停車位置A2以降を変更した第2のルートを走行するか、を選択させる際の期限を決定する(ステップS406)。
次に、装置通信部40は、近い第2のユーザに操作される第2の装置へ、停車位置A2以降を変更した第2のルートを是認するかの情報を送信し、当該情報を第2の装置に提示させる(ステップS407)。例えば、装置通信部40は、近い第2のユーザに操作される第2の装置へ、第2のルートR5および停車位置A2以降を変更した第2のルートのうちのいずれを選択するかの情報を送信し、当該情報を第2の装置に提示させる。当該情報は、例えば、画像として第2の装置が有するディスプレイに表示され、第2のユーザは、第2のルートR5および停車位置A2以降を変更した第2のルートのうちのいずれかを選択できる。なお、複数の停車位置A2以降を変更した第2のルートが決定されている場合には、第2のユーザは、第2のルートR5および複数の停車位置A2以降を変更した第2のルートのうちのいずれかを選択する。
次に、付与部50は、決定された期限内に第2の装置から停車位置A2以降を変更した第2のルートを是認する旨を示す応答を受信したか否かを判定する(ステップS408)。付与部50は、決定された期限内に第2の装置から停車位置A2以降を変更した第2のルートを是認する旨を示す応答を受信した場合(ステップS408でYes)、近い第2のユーザへ利得を付与する(ステップS409)。このとき、情報処理装置10は、利得を付与した旨の通知を第2の装置へ送信する。これにより、近い第2のユーザは利得が付与されたことを認識できる。
そして、ルート算出部30は、第2の停車希望位置B1bまでのルートを確定する(ステップS410)。期限内に停車位置A2以降を変更した第2のルートが是認された場合には、走行ルートとして停車位置A2以降を変更した第2のルートが確定し、期限内に停車位置A2以降を変更した第2のルートが是認されなかった場合には、走行ルートとして第2のルートR5を経由して第2の停車希望位置B1bに至るルートが確定する。
以上説明したように、第2のユーザが複数存在する場合、第2取得部22は、複数の第2のユーザのうちの、第2の停車希望位置が第1の停車希望位置A1に近い第2のユーザが許容する第2の停車希望位置B1aからのずれの範囲を示す許容範囲情報を取得する。当該ずれの範囲は、例えば、第2のユーザの歩行可能な範囲を含む。第2決定部32は、第2取得部22が取得した当該近い第2のユーザの許容範囲情報にも基づいて停車位置A2以降を変更した第2のルートを決定する。装置通信部40は、当該近い第2のユーザに操作される第2の装置へ、停車位置A2以降を変更した第2のルートを是認するかの問合せを送信する。そして、付与部50は、第2の装置から停車位置A2以降を変更した第2のルートを是認する旨を示す応答を受信したことに応じて当該近い第2のユーザへ利得を付与する。これにより、第2の停車希望位置が第1の停車希望位置A1に近い第2のユーザの停車希望位置B1aも変更されることで、第2の停車希望位置が第1の停車希望位置A1から遠い他の第2のユーザの停車希望位置B1bまでの道のりが短縮される。したがって、第2のユーザが複数存在する場合であっても、旅客輸送車両の運行効率を高めることができる。
なお、第1の装置100から第2のルートR5を是認する旨を示す応答を受信した後に第2のユーザが複数存在することとなったときには、情報処理装置10は、第2のルートを是認するかの問合せを第1の装置100へ送信しない。例えば、第1のユーザが第2のルートR5を一度是認したにも関わらず再度ルート変更に関する問合せを受けた場合には、第1のユーザは再度の問合せを煩わしく感じることがあるが、第1のユーザが第2のルートR5を一度是認した後には、再度のルート変更に関する問合せが第1のユーザにはされないため、第1のユーザが煩わしさを感じないようにすることができる。
[2-3.実施例3]
次に、実施例3について、図14から図17を用いて説明する。なお、実施例3では、第1のユーザから配車依頼があった後、第1のユーザに第2のルートが是認される前に、複数の第2のユーザから配車依頼がある場合の情報処理装置10の動作について説明する。
図14は、実施例3における情報処理装置10の動作の一例を示すフローチャートである。ステップS501からの処理は、例えば、情報処理装置10が第1のユーザから旅客輸送車両の配車の依頼を受けることで開始される。
まず、車両位置取得部70は、車両の現在位置を取得する(ステップS501)。
次に、第1取得部21は、第1の停車希望位置を取得する(ステップS502)。図15は、実施例3における第2のルートを説明するための図である。図15には、第1のユーザに指定された第1の停車希望位置A1が示されている。このとき、第1取得部21は、第1のユーザが許容する第1の停車希望位置A1からのずれの範囲(許容範囲とも呼ぶ)を取得する。図15には、破線の丸を許容範囲として示されている。
次に、第1決定部31は、第1の停車位置情報に基づいて車両の第1のルートを決定する(ステップS503)。具体的には、第1決定部31は、車両の現在位置と第1の停車位置情報とに基づいて車両の第1のルートを決定する。第1のルートは、図15に示されるルートR8のうち、第1の停車希望位置A1までのルートである。
そして、車両は、第1の停車希望位置A1へ向けて第1のルートを走行する。
次に、情報処理装置10は、車両の第1の停車希望位置A1への到着までに複数の第2のユーザから車両の配車の依頼があるか否かを判定する(ステップS504)。なお、車両の第1の停車希望位置A1への到着までに複数の第2のユーザから車両の配車の依頼があるとは、例えば、ある第2のユーザから車両の配車依頼があった後、当該依頼に応じて、第1のユーザが第2のルートを是認する前にさらに別の第2のユーザから配車依頼があること、もしくは、車両の第1の停車希望位置A1への到着までに複数の第2のユーザからほぼ同時に車両の配車の依頼があることをいう。なお、実施例2では、ある第2のユーザから車両の配車依頼があった後、当該依頼に応じて、第1のユーザが第2のルートを是認し、その後さらに別の第2のユーザから配車依頼があるときの情報処理装置10の動作を説明した。
車両の第1の停車希望位置A1への到着までに複数の第2のユーザから車両の配車の依頼がない場合(ステップS504でNo)、車両は第1の停車希望位置A1で第1のユーザの乗車または降車のために停車する。
車両の第1の停車希望位置A1への到着までに複数の第2のユーザから車両の配車の依頼がある場合(ステップS504でYes)、車両位置取得部70は、当該依頼を受けたときの車両の現在位置を取得する(ステップS505)。なお、ここでは、複数の第2のユーザとして2人の第2のユーザから配車依頼があったとする。
次に、第2取得部22は複数の第2のユーザの第2の停車希望位置をそれぞれ取得する(ステップS506)。図15に示されるように、第2取得部22は、例えば、第2の停車希望位置B1aおよびB1bを取得する。このとき、第2取得部22は、複数の第2のユーザがそれぞれ許容する第2の停車希望位置からのずれの範囲(許容範囲とも呼ぶ)を取得する。図15には、第2の停車希望位置B1aからの許容範囲が一点鎖線の丸で示されている。
なお、第2の停車希望位置B1aは、第2の停車希望位置B1bよりも第1の停車希望位置A1に近いため、以下では、停車希望位置が第2の停車希望位置B1aの第2のユーザを近い第2のユーザと呼び、停車希望位置が第2の停車希望位置B1bの第2のユーザを遠い第2のユーザと呼ぶ。
次に、情報処理装置10は、ルート変更に関する交渉の対象となるユーザを選択する(ステップS507)。具体的には、情報処理装置10は、停車希望位置が現在位置から近いユーザから順に交渉対象のユーザとして選択する。つまり、まずは停車希望位置が現在位置から最も近い第1の停車希望位置A1である第1のユーザが選択される。次には、近い第2のユーザが選択される。
次に、第2決定部32は、第1のユーザの許容範囲情報、近い第2のユーザの許容範囲情報、遠い第2のユーザの第2の停車位置情報B1bに基づいて第2のルートを決定する(ステップS508)。図15には、決定された第2のルートR9が示されている。第2のルートR9は、第1の停車希望位置A1および第2の停車希望位置B1aを経由して第2の停車希望位置B1bに至るルートよりも距離(道のり)が小さいルートであって、第1のユーザの許容範囲内の地域を通過した後、近い第2のユーザの許容範囲内の地域を通過して第2の停車希望位置B1bに至るルートとなる。なお、第2のルートは、複数決定されてもよい。
次に、ルート算出部30は、第1のユーザに対する第2のルートR9の利得を算出する(ステップS509)。
図16は、実施例3における利得の算出方法の一例を説明するための図である。
まず、ルート算出部30は、第1の停車希望位置A1を経由して第2の停車希望位置B1aに至るルートR8を算出する。次に、ルート算出部30は、第1のユーザの許容範囲内の地域を通過して第2の停車希望位置B1aに至るルートR10を算出する。そして、ルート算出部30は、ルートR8の距離と、ルートR10の距離との差分に応じた利得を算出する。つまり、当該利得は、利得を受けるユーザ(ここでは第1のユーザ)の停車希望位置(ここでは第1の停車希望位置A1)を経由して、当該停車希望位置に近い次の停車希望位置(ここでは第2の停車希望位置B1a)に至るルートと、利得を受けるユーザの許容範囲内の地域を通過して利得を受けるユーザの停車希望位置に近い次の停車希望位置に至るルートとの差分に応じた利得となる。
次に、ルート算出部30は、第1のユーザに第1のルート(ルートR8のうち第1の停車希望位置A1までのルート)のまま走行するか、第2のルートR9を走行するか、を選択させる際の期限を決定する(ステップS510)。
次に、装置通信部40は、第1の装置100へ、第2のルートR9を是認するかの情報を送信し、第1の装置100に当該情報を提示させる(ステップS511)。例えば、装置通信部40は、第1の装置100へ、第1のルートおよび第2のルートR9のいずれを選択するかの情報を送信し、第1の装置100に当該情報を提示させる。
次に、付与部50は、決定された期限内に第1の装置100から第2のルートR9を是認する旨を示す応答を受信したか否かを判定する(ステップS512)。付与部50は、決定された期限内に第1の装置100から第2のルートR9を是認(例えば、停車位置A2の選択)する旨を示す応答を受信した場合(ステップS512でYes)、第1のユーザへ利得を付与する(ステップS513)。
次に、情報処理装置10は、ルート変更に関する交渉の対象となる他のユーザが存在するか否か判定する(ステップS514)。
上述したように、情報処理装置10は、停車希望位置が現在位置から近いユーザから順に交渉対象のユーザとして選択するため、交渉対象の他のユーザが存在する場合(ステップS514でYes)、ステップS507からステップS513での処理を選択する交渉対象のユーザに対して行う。
したがって、次に、情報処理装置10は、ルート変更に関する交渉の対象となるユーザとして近い第2のユーザを選択する(ステップS507)。
なお、第1のユーザが第2のルートR9を是認した場合と、是認しなかった場合とで近い第2のユーザに対する情報処理装置10の動作が変わってくるため、まずは、第1のユーザが第2のルートR9を是認した場合について説明する。
第2決定部32は、第1のユーザの交渉結果、近い第2のユーザの許容範囲情報、遠い第2のユーザの第2の停車位置情報B1bに基づいて第2のルートを決定する(ステップS508)。近い第2のユーザに関しても、第2決定部32は、第2のルートR9を決定する。
次に、ルート算出部30は、近い第2のユーザに対する第2のルートR9の利得を算出する(ステップS509)。
まず、ルート算出部30は、第1のユーザの許容範囲内の地域を通過して第2の停車希望位置B1aに至るルートR10を経由して第2の停車希望位置B1bに至るルートR11を算出する。そして、ルート算出部30は、ルートR11の距離と、第2のルートR9の距離との差分に応じた利得を算出する。つまり、当該利得は、前回選択した交渉対象のユーザ(ここでは第1のユーザ)の許容範囲内の地域を通過し、かつ、利得を受けるユーザ(ここでは近い第2のユーザ)の停車希望位置(ここでは第2の停車希望位置B1a)を経由して、利得を受けるユーザの停車希望位置に近い次の停車希望位置(ここでは第2の停車希望位置B1b)に至るルートと、前回選択した交渉対象のユーザの許容範囲内の地域を通過し、かつ、利得を受けるユーザの許容範囲内の地域を通過して利得を受けるユーザの停車希望位置に近い次の停車希望位置に至るルートとの差分に応じた利得となる。
次に、ルート算出部30は、近い第2のユーザにルートR10のまま走行するか、第2のルートR9を走行するか、を選択させる際の期限を決定する(ステップS510)。
次に、装置通信部40は、第2の装置へ、第2のルートR9を是認するかの情報を送信し、当該情報を第2の装置に提示させる(ステップS511)。例えば、装置通信部40は、第2の装置へ、ルートR10および第2のルートR9のうちのいずれを選択するかの情報を送信し、当該情報を第2の装置に提示させる。
次に、付与部50は、決定された期限内に第2の装置から第2のルートR9を是認する旨を示す応答を受信したか否かを判定する(ステップS512)。付与部50は、決定された期限内に第2の装置から第2のルートR9を是認(例えば、停車位置B2の選択)する旨を示す応答を受信した場合(ステップS512でYes)、近い第2のユーザへ利得を付与する(ステップS513)。
次に、第1のユーザが第2のルートR9を是認しなかった場合について説明する。
図17は、実施例3における利得の算出方法の他の一例を説明するための図である。
第2決定部32は、第1のユーザの交渉結果、近い第2のユーザの許容範囲情報、遠い第2のユーザの第2の停車位置情報B1bに基づいて第2のルートを決定する(ステップS508)。図17には、決定された第2のルートR12が示されている。第2のルートR12は、第1の停車希望位置A1および第2の停車希望位置B1aを経由して第2の停車希望位置B1bに至るルートよりも距離(道のり)が小さいルートであって、第1の停車希望位置A1を通過した後、近い第2のユーザの許容範囲内の地域を通過して第2の停車希望位置B1bに至るルートとなる。これは、第1のユーザが第2のルートR9を選択しなかった、つまり、第1の停車希望位置A1へ停車することを選択したことで、第1の停車希望位置A1を通過する必要があるためである。
次に、ルート算出部30は、近い第2のユーザに対する第2のルートR12の利得を算出する(ステップS509)。
ルート算出部30は、ルートR13の距離と、第2のルートR12の距離との差分に応じた利得を算出する。つまり、当該利得は、前回選択した交渉対象のユーザ(ここでは第1のユーザ)の停車希望位置(ここでは第1の停車希望位置A1)を通過し、かつ、利得を受けるユーザ(ここでは近い第2のユーザ)の停車希望位置(ここでは第2の停車希望位置B1a)を経由して、利得を受けるユーザの停車希望位置に近い次の停車希望位置(ここでは第2の停車希望位置B1b)に至るルートと、前回選択した交渉対象のユーザの停車希望位置を通過し、かつ、利得を受けるユーザの許容範囲内の地域を通過して利得を受けるユーザの停車希望位置に近い次の停車希望位置に至るルートとの差分に応じた利得となる。
次に、ルート算出部30は、近い第2のユーザにルートR8(ルートR13のうち第2の停車希望位置B1aまでのルート)のまま走行するか、第2のルートR12を走行するか、を選択させる際の期限を決定する(ステップS510)。
次に、装置通信部40は、第2の装置へ、第2のルートR12を是認するかの情報を送信し、当該情報を第2の装置に提示させる(ステップS511)。例えば、装置通信部40は、第2の装置へ、ルートR8および第2のルートR12のうちのいずれを選択するかの情報を送信し、当該情報を第2の装置に提示させる。
次に、付与部50は、決定された期限内に第2の装置から第2のルートR12を是認する旨を示す応答を受信したか否かを判定する(ステップS512)。付与部50は、決定された期限内に第2の装置から第2のルートR12を是認(例えば、停車位置B2の選択)する旨を示す応答を受信した場合(ステップS512でYes)、近い第2のユーザへ利得を付与する(ステップS513)。
このように、第1のユーザの交渉結果によって、近い第2のユーザへの交渉内容および利得が変わってくる。
そして、交渉対象の他のユーザが存在しない場合(ステップS514でNo)、ルート算出部30は、第2の停車希望位置B1bまでのルートを確定する(ステップS515)。第1のユーザおよび第2のユーザがそれぞれ第2のルートを是認した場合、第2の停車希望位置B1bまでのルートは、第2のルートR9に確定する。第1のユーザが第2のルートを是認し、第2のユーザが第2のルートを是認しなかった場合、第2の停車希望位置B1bまでのルートは、ルートR11に確定する。第1のユーザが第2のルートを是認せず、第2のユーザが第2のルートを是認した場合、第2の停車希望位置B1bまでのルートは、第2のルートR12に確定する。第1のユーザおよび第2のルートがそれぞれ第2のルートを是認しなかった場合、第2の停車希望位置B1bまでのルートは、ルートR13に確定する。
以上説明したように、第1の装置100から第2のルートを是認する旨を示す応答を受信する前に第2のユーザが複数存在することとなったときには、停車希望位置が現在位置から近いユーザから順に交渉対象のユーザとして選択される。そして、各ユーザの交渉結果に応じてルートが決定され、ルートを短縮することに応じたユーザに、短縮した距離に応じた利得を付与する。これにより、交渉対象のユーザ毎にルートの短縮がされ得るため、第2のユーザが複数存在する場合であっても、旅客輸送車両の運行効率を高めることができる。
(その他の実施の形態)
以上、本開示の情報処理システム1および情報処理装置10について、実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、上記実施の形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したもの、および、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本開示の範囲内に含まれる。
例えば、上記実施の形態では、情報処理システム1は、旅客輸送車両に適応されたが、例えば、貨物を輸送する移動体に適用されてもよい。当該移動体には、例えば、ドローン等の自律飛行装置が含まれていてもよい。
また、例えば、ユーザが乗車する車両の特定方法については、特に限定されないが、ユーザに車両のナンバープレートのナンバーが通知されたり、車両がユーザに接近した際にユーザに到着したことが通知されたりしてもよい。
また、上記実施の形態では、ユーザが第2のルートを是認した場合に当該ユーザに利得を付与する構成について説明したが、ユーザが第2のルートを是認しない場合に当該ユーザにコストが付与されてもよい。例えば、付与されるコストは、運賃の増加であってよい。また、コストの付与は、利得の減少であってもよい。例えば、コストの付与は、運賃の割引の減少、又は付与されるポイントの減少などであってよい。
また、本開示は、情報処理装置10として実現できるだけでなく、情報処理装置10を構成する各構成要素が行うステップ(処理)を含む方法として実現できる。
具体的には、図2に示されるように、情報処理方法は、コンピュータを用いて車両に乗車する第1のユーザの乗車または降車のための第1の停車希望位置を示す第1の停車位置情報、および第1のユーザが許容する第1の停車希望位置からのずれの範囲を示す許容範囲情報を取得し(ステップS101)、車両に乗車する第2のユーザの乗車または降車のための第2の停車希望位置を示す第2の停車位置情報を取得する(ステップS102)。情報処理方法は、第1の停車位置情報、許容範囲情報、および第2の停車位置情報に基づいて第2のルートを決定する(ステップS103)。そして、情報処理方法は、第2のルートを是認するかの問合せを第1のユーザに操作される第1の装置へ送信し(ステップS104)、第1の装置から第2のルートを是認する旨を示す応答を受信したことに応じて、第1のユーザへ利得を付与し、又は、第1の装置から第2のルートを是認しない旨を示す応答を受信したことに応じて、第1のユーザへコストを付与する(ステップS105)。
また、例えば、それらのステップは、コンピュータ(コンピュータシステム)によって実行されてもよい。そして、本開示は、それらの方法に含まれるステップを、コンピュータに実行させるためのプログラムとして実現できる。さらに、本開示は、そのプログラムを記録したCD-ROM等である非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体として実現できる。
例えば、本開示が、プログラム(ソフトウェア)で実現される場合には、コンピュータのCPU、メモリおよび入出力回路等のハードウェア資源を利用してプログラムが実行されることによって、各ステップが実行される。つまり、CPUがデータをメモリまたは入出力回路等から取得して演算したり、演算結果をメモリまたは入出力回路等に出力したりすることによって、各ステップが実行される。
また、上記実施の形態の情報処理装置10に含まれる複数の構成要素は、それぞれ、専用または汎用の回路として実現されてもよい。これらの構成要素は、1つの回路として実現されてもよいし、複数の回路として実現されてもよい。
また、上記実施の形態の情報処理装置10に含まれる複数の構成要素は、集積回路(IC:Integrated Circuit)であるLSI(Large Scale Integration)として実現されてもよい。これらの構成要素は、個別に1チップ化されてもよいし、一部または全てを含むように1チップ化されてもよい。LSIは、集積度の違いにより、システムLSI、スーパーLSIまたはウルトラLSIと呼称される場合がある。
また、集積回路はLSIに限られず、専用回路または汎用プロセッサで実現されてもよい。プログラム可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、または、LSI内部の回路セルの接続および設定が再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサが、利用されてもよい。
その他、実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素および機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本開示に含まれる。
1 情報処理システム
10 情報処理装置
20 入力情報取得部
21 第1取得部
22 第2取得部
30 ルート算出部
31 第1決定部
32 第2決定部
40 装置通信部
50 付与部
60 ユーザ情報管理部
70 車両位置取得部
80 車両通信部

Claims (17)

  1. コンピュータ
    車両に乗車する第1のユーザの乗車または降車のための第1の停車希望位置を示す第1の停車位置情報、および前記第1のユーザが許容する当該第1の停車希望位置からの第1のずれの範囲を示す第1の許容範囲情報を取得し、
    前記第1の停車位置情報に基づいて前記第1の停車希望位置に至る第1のルートを決定し、
    前記車両が前記第1のルートを走行し、前記第1の停車希望位置に到着する前に前記車両に乗車する2人の第2のユーザのそれぞれの乗車または降車のための第2の停車希望位置を示す第2の停車位置情報、および前記2人の第2のユーザのそれぞれが許容する当該第2の停車希望位置からの第2のずれの範囲を示す第2の許容範囲情報を取得し、
    (i)前記第1の停車位置情報、(ii)前記第1の許容範囲情報、(iii)前記2つの第2の停車位置情報のうち、前記車両の現在位置に近い停車希望位置を示す一方の第2の停車位置情報、および(iv)前記2つの第2の許容範囲情報のうち、前記一方の第2の停車位置情報に対応する一方の第2の許容範囲情報に基づいて、前記車両が前記第1の停車希望位置および前記一方の第2の停車位置情報に示される一方の第2の停車希望位置を経由して、前記2つの第2の停車位置情報のうち、他方の第2の停車位置情報が示す前記車両の現在位置から遠い他方の第2の停車希望位置へ至るまでの距離よりも短く、かつ前記第1の許容範囲情報に示される前記第1のずれの範囲に含まれる道路および前記一方の第2の許容範囲情報に示される前記第2のずれの範囲に含まれる道路を通過し、かつ、前記第1の停車希望位置および前記一方の第2の停車希望位置のうちの少なくとも一方を経由することなく前記他方の第2の停車希望位置へ辿り着くまでの第2のルートを決定し、
    前記第2のルートを是認するかの問合せを前記第1のユーザに操作される第1の装置へ送信し、
    前記第1の装置から前記第2のルートを是認する旨を示す応答を受信したことに応じて、前記第1のユーザへ利得を付与し、又は、前記第1の装置から前記第2のルートを是認しない旨を示す応答を受信したことに応じて、前記第1のユーザへコストを付与し、
    前記2人の第2のユーザのうち、乗車または降車のための位置が前記一方の第2の停車希望位置である一方の第2のユーザに操作される第2の装置へ前記第2のルートを是認するかの問合せを送信し、
    前記第2の装置から前記第2のルートを是認する旨を示す応答を受信したことに応じて、前記一方の第2のユーザへ利得を付与し、又は、前記第2の装置から前記第2のルートを是認しない旨を示す応答を受信したことに応じて、前記一方の第2のユーザへコストを付与し、
    前記第1の装置および前記第2の装置のうちの少なくとも一方の装置から前記第2のルートを是認する旨を示す応答を受信したことに応じて、前記車両が走行するルートを前記第2のルートに変更し、
    前記第1の装置から前記応答を受信した場合、前記第1のユーザの乗車または降車のための位置を前記第1の停車希望位置から前記第1のずれの範囲に含まれる前記第2のルート上の位置に変更し、
    前記第2の装置から前記応答を受信した場合、前記一方の第2のユーザの乗車または降車のための位置を前記一方の第2の停車希望位置から前記一方の第2の許容範囲情報に示される前記第2のずれの範囲に含まれる前記第2のルート上の位置に変更する、
    情報処理方法。
  2. 前記第2のルートの是認は、複数の前記第2のルートからの選択を含む、
    請求項1に記載の情報処理方法。
  3. 前記第2のルートの選択は、前記第2のルート上の位置の選択を含む、
    請求項2に記載の情報処理方法。
  4. 前記第1の停車希望位置は、前記第1のユーザの降車のための位置であり、
    前記第2の停車希望位置は、前記第2のユーザの乗車のための位置である、
    請求項1~3のいずれか1項に記載の情報処理方法。
  5. 前記第1の停車希望位置は、前記第1のユーザの降車のための位置であり、
    前記第2の停車希望位置は、前記第2のユーザの降車のための位置である、
    請求項1~3のいずれか1項に記載の情報処理方法。
  6. 前記第1の停車希望位置は、前記第1のユーザの乗車のための位置であり、
    前記第2の停車希望位置は、前記第2のユーザの乗車のための位置である、
    請求項1~3のいずれか1項に記載の情報処理方法。
  7. 前記第1の停車希望位置は、前記第1のユーザの乗車のための位置であり、
    前記第2の停車希望位置は、前記第2のユーザの降車のための位置である、
    請求項1~3のいずれか1項に記載の情報処理方法。
  8. 前記第1のずれの範囲および前記第2のずれの範囲は、ユーザの歩行可能な範囲を含む、
    請求項1~7のいずれか1項に記載の情報処理方法。
  9. 前記問合せは、さらに前記第2のルートを是認したことにより付与される前記利得又は前記第2のルートを是認しないことにより付与される前記コストを示す情報を含み、
    さらに、前記第1の装置又は前記第2の装置に、前記利得又は前記コストを提示させる、
    請求項1~8のいずれか1項に記載の情報処理方法。
  10. 前記問合せは、さらに前記第2のルートを示す情報を含み、
    さらに、前記第1の装置又は前記第2の装置に、前記第2のルートを提示させる、
    請求項1~9のいずれか1項に記載の情報処理方法。
  11. 前記問合せは、さらに前記第1のルートを示す情報を含み、
    さらに、前記第1の装置又は前記第2の装置に、前記第1のルートを前記第2のルートとともに提示させる、
    請求項10に記載の情報処理方法。
  12. 情報処理装置と、第1のユーザに操作され当該情報処理装置と通信する第1の装置とを備える情報処理システムであって、
    前記情報処理装置は、
    車両に乗車する前記第1のユーザの乗車または降車のための第1の停車希望位置を示す第1の停車位置情報、および前記第1のユーザが許容する当該第1の停車希望位置からの第1のずれの範囲を示す第1の許容範囲情報を取得する第1取得部と、
    前記第1の停車位置情報に基づいて前記第1の停車希望位置に至る第1のルートを決定する第1決定部と、
    前記車両が前記第1のルートを走行し、前記第1の停車希望位置に到着する前に前記車両に乗車する2人の第2のユーザのそれぞれの乗車または降車のための第2の停車希望位置を示す第2の停車位置情報、および前記2人の第2のユーザのそれぞれが許容する当該第2の停車希望位置からの第2のずれの範囲を示す第2の許容範囲情報を取得する第2取得部と、
    (i)前記第1の停車位置情報、(ii)前記第1の許容範囲情報、(iii)前記2つの第2の停車位置情報のうち、前記車両の現在位置に近い停車希望位置を示す一方の第2の停車位置情報、および(iv)前記2つの第2の許容範囲情報のうち、前記一方の第2の停車位置情報に対応する一方の第2の許容範囲情報に基づいて、前記車両が前記第1の停車希望位置および前記一方の第2の停車位置情報に示される一方の第2の停車希望位置を経由して、前記2つの第2の停車位置情報のうち、他方の第2の停車位置情報が示す前記車両の現在位置から遠い他方の第2の停車希望位置へ至るまでの距離よりも短く、かつ前記第1の許容範囲情報に示される前記第1のずれの範囲に含まれる道路および前記一方の第2の許容範囲情報に示される前記第2のずれの範囲に含まれる道路を通過し、かつ、前記第1の停車希望位置および前記一方の第2の停車希望位置のうちの少なくとも一方を経由することなく前記他方の第2の停車希望位置へ辿り着くまでの第2のルートを決定する第2決定部と、
    前記第2のルートを是認するかの問合せを前記第1のユーザに操作される第1の装置へ送信する装置通信部と、
    前記第1の装置から前記第2のルートを是認する旨を示す応答を受信したことに応じて、前記第1のユーザへ利得を付与し、又は、前記第1の装置から前記第2のルートを是認しない旨を示す応答を受信したことに応じて、前記第1のユーザへコストを付与する付与部と、を備え、
    前記装置通信部は、さらに、前記2人の第2のユーザのうち、乗車または降車のための位置が前記一方の第2の停車希望位置である一方の第2のユーザに操作される第2の装置へ前記第2のルートを是認するかの問合せを送信し、
    前記付与部は、さらに、前記第2の装置から前記第2のルートを是認する旨を示す応答を受信したことに応じて、前記一方の第2のユーザへ利得を付与し、又は、前記第2の装置から前記第2のルートを是認しない旨を示す応答を受信したことに応じて、前記一方の第2のユーザへコストを付与し、
    前記情報処理システムは、
    前記第1の装置および前記第2の装置のうちの少なくとも一方の装置から前記第2のルートを是認する旨を示す応答を受信したことに応じて、前記車両が走行するルートを前記
    第2のルートに変更し、
    前記第1の装置から前記応答を受信した場合、前記第1のユーザの乗車または降車のための位置を前記第1の停車希望位置から前記第1のずれの範囲に含まれる前記第2のルート上の位置に変更し、
    前記第2の装置から前記応答を受信した場合、前記一方の第2のユーザの乗車または降車のための位置を前記一方の第2の停車希望位置から前記一方の第2の許容範囲情報に示される前記第2のずれの範囲に含まれる前記第2のルート上の位置に変更する、
    情報処理システム。
  13. 請求項1~11のいずれか1項に記載の情報処理方法をコンピュータに実行させるプログラム。
  14. コンピュータ
    車両に乗車する第1のユーザの乗車または降車のための第1の停車希望位置を示す第1の停車位置情報、および前記第1のユーザが許容する当該第1の停車希望位置からの第1のずれの範囲を示す第1の許容範囲情報を取得し、
    前記第1の停車位置情報に基づいて前記第1の停車希望位置に至る第1のルートを決定し、
    前記車両が前記第1のルートを走行し、前記第1の停車希望位置に到着する前に前記車両に乗車する第2のユーザの乗車または降車のための第2の停車希望位置を示す第2の停車位置情報、および前記第2のユーザが許容する当該第2の停車希望位置からの第2のずれの範囲を示す第2の許容範囲情報を取得し、
    前記第1の停車位置情報、前記第1の許容範囲情報、および前記第2の停車位置情報に基づいて前記車両が前記第1の停車希望位置を経由して前記第2の停車希望位置へ至るまでの距離よりも短く、かつ前記第1の許容範囲情報に示される前記第1のずれの範囲に含まれる道路を通過し、かつ前記第1の停車希望位置を経由することなく第2の停車希望位置へ辿り着くまでの第2のルートを決定し、
    前記第2のルートを是認するかの問合せを前記第1のユーザに操作される第1の装置へ送信し、
    前記第1の装置から前記第2のルートを是認する旨を示す応答を受信したことに応じて、前記第1のユーザへ利得を付与し、
    前記車両が走行するルートを前記第2のルートに変更し、
    前記第1のユーザの乗車または停車のための位置を前記第1の停車希望位置から前記第1の許容範囲情報が示す前記第1のずれの範囲に含まれ、かつ前記第2のルート上の第1の停車位置へ変更する、
    情報処理方法において、
    前記第2のルートを走行する車両が前記第1の停車位置へ到着する前に前記第2のユーザとは別の第3のユーザの乗車または降車のための第3の停車希望位置を示す第3の停車位置情報および第3のユーザが許容する当該第3の停車希望位置からの第3のずれの範囲を示す第3の許容範囲情報を取得したとき、
    (i)前記第1の停車位置、(ii)前記第2の停車位置情報および前記第3の停車位置情報を含む2つの停車位置情報のうち前記第1の停車希望位置に近い停車希望位置を示す一方の停車位置情報、および(iii)前記第2の許容範囲情報および前記第3の許容範囲情報を含む2つの許容範囲情報のうち、前記一方の停車位置情報に対応する一方の許容範囲情報に基づいて、前記車両が前記第1の停車位置から前記一方の停車位置情報が示す一方の停車希望位置を経由して前記2つの停車位置情報のうちの他方の停車位置情報が示す他方の停車希望位置へ至る距離よりも短く、かつ前記第1の停車位置から前記一方の許容範囲情報に示されるずれの範囲に含まれる道路を通過し、かつ前記一方の停車希望位置を経由することなく前記他方の停車希望位置へ辿り着くまでの第3のルートを決定し、
    前記第2のユーザおよび前記第3のユーザを含む2人のユーザのうち、乗車または降車
    のための位置が前記一方の停車希望位置である一方のユーザに操作される第2の装置へ前記第3のルートを是認するかの問合せを送信し、
    前記第2の装置から前記第3のルートを是認する旨を示す応答を受信したことに応じて、前記一方のユーザへ利得を付与し、
    前記車両が前記第1の停車位置を通過後に走行するルートを前記第3のルートに変更し、
    前記一方のユーザの乗車または降車のための位置を前記一方の停車希望位置から前記一方の許容範囲情報のずれの範囲に含まれ、かつ前記第3のルート上の第2の停車位置へ変更する、
    情報処理方法。
  15. 前記第1のユーザへ付与される利得は、前記第1のルートを走行し、前記第1の停車希望位置を通過した後、前記第2の停車希望位置に至る距離と、前記第2のルートを走行し前記第2の停車希望位置に至る距離との差分に応じた利得である、
    請求項14に記載の情報処理方法。
  16. 前記情報処理方法では、さらに、前記第1のユーザに利得を付与した旨の通知を前記第1の装置へ送信する、
    請求項15に記載の情報処理方法。
  17. 前記第3のルートを是認するかの問合せは、前記第1の装置へは送信されない、
    請求項15に記載の情報処理方法。
JP2018012685A 2017-06-26 2018-01-29 情報処理方法、情報処理システムおよびプログラム Active JP7007938B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US15/955,755 US10929789B2 (en) 2017-06-26 2018-04-18 Information processing method, information processing system, and recording medium storing program
EP18176740.1A EP3422264A1 (en) 2017-06-26 2018-06-08 Vehicle sharing system, method and computer program product
CN201810633366.0A CN109118752B (zh) 2017-06-26 2018-06-20 信息处理方法、信息处理系统以及记录介质

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017124438 2017-06-26
JP2017124438 2017-06-26

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019008769A JP2019008769A (ja) 2019-01-17
JP7007938B2 true JP7007938B2 (ja) 2022-01-25

Family

ID=65029593

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018012685A Active JP7007938B2 (ja) 2017-06-26 2018-01-29 情報処理方法、情報処理システムおよびプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7007938B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6804702B1 (ja) * 2020-02-21 2020-12-23 三菱電機株式会社 車両運行管理装置および車両運行管理方法
WO2022224376A1 (ja) * 2021-04-21 2022-10-27 日産自動車株式会社 走行経路算出装置、走行経路算出方法、及び走行経路算出システム
CN113361796B (zh) * 2021-06-21 2023-11-21 北京畅行信息技术有限公司 车辆载客行为检测方法、检测装置、可读存储介质
JP7317089B2 (ja) * 2021-11-11 2023-07-28 三菱電機株式会社 乗客輸送システム

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003006294A (ja) 2001-06-22 2003-01-10 Nissan Motor Co Ltd 車両共同利用支援装置、車両共同利用支援システム
JP2004062490A (ja) 2002-07-29 2004-02-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 相乗り代理交渉システムおよび相乗り代理交渉方法
JP2013182597A (ja) 2012-03-05 2013-09-12 Sii Data Service Kk タクシー運用システムおよびサーバ装置
US20170169366A1 (en) 2015-12-14 2017-06-15 Google Inc. Systems and Methods for Adjusting Ride-Sharing Schedules and Routes

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003006294A (ja) 2001-06-22 2003-01-10 Nissan Motor Co Ltd 車両共同利用支援装置、車両共同利用支援システム
JP2004062490A (ja) 2002-07-29 2004-02-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 相乗り代理交渉システムおよび相乗り代理交渉方法
JP2013182597A (ja) 2012-03-05 2013-09-12 Sii Data Service Kk タクシー運用システムおよびサーバ装置
US20170169366A1 (en) 2015-12-14 2017-06-15 Google Inc. Systems and Methods for Adjusting Ride-Sharing Schedules and Routes

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019008769A (ja) 2019-01-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109118752B (zh) 信息处理方法、信息处理系统以及记录介质
JP7007938B2 (ja) 情報処理方法、情報処理システムおよびプログラム
US11416795B2 (en) Systems and methods for vehicle resource management
US11062415B2 (en) Systems and methods for allocating networked vehicle resources in priority environments
KR102037141B1 (ko) 계산 서버, 통신 단말 및 통신 단말의 프로그램
JP7014070B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、及び、情報処理システム
JP5935887B2 (ja) オンデマンド車両運行管理装置、オンデマンド車両運行管理方法及びオンデマンド車両運行管理システム
US20150081362A1 (en) Context-aware distributive taxi cab dispatching
US20140278616A1 (en) Multi-modal fare calculation method, system and apparatus
KR101681293B1 (ko) 교통수단 동승 서비스 제공 시스템
JP6931446B2 (ja) プログラム、情報処理方法及び情報処理装置
JP6415672B1 (ja) 情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
US20210097870A1 (en) Flight management system, method, and program
CN110832535A (zh) 管理班车服务和推导班车服务路线和服务的系统和方法
CN111121799A (zh) 信息提供装置、信息提供系统、信息提供方法及程序
JP2022003458A (ja) 配車管理装置及び配車管理方法
CN111121802A (zh) 路线搜索装置、路线搜索方法以及存储有路线搜索程序的非瞬时性存储介质
JP2019133356A (ja) 乗換支援システム、乗換支援方法、乗換支援プログラム、移動体
KR20210036052A (ko) 대중교통의 승객 하차 정보 제공 시스템
JP7295720B2 (ja) 配車管理装置及び配車管理方法
KR101924346B1 (ko) 실시간 차량 예약 관리 방법, 시스템 및 비일시성의 컴퓨터 판독 가능 기록 매체
JP7383330B2 (ja) 配車装置、配車方法、及びプログラム
JP2021179793A (ja) 情報処理装置、情報処理システム、プログラム、および情報処理方法
JP6901511B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
US20230196922A1 (en) Vehicle control method, vehicle control device, and vehicle control system

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200818

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210713

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211012

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211102

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211214

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220107

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7007938

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150