JP2019533207A - 同時相乗り要求を処理するためのシステム及び方法 - Google Patents

Abstract

輸送サービスを提供するためのコンピュータにより実行される方法を開示する。前記方法は、ユーザ端末装置から第１の輸送サービス要求を受信することを含んでよい。前記方法は、さらに、プロセッサにより、第１の輸送サービス要求が履行されるための見積時間を決定することを含んでよい。前記方法は、プロセッサにより、相乗り要求に切り替える場合の、第１の輸送サービス要求が履行されるための仮想時間を決定することも含んでよい。前記方法は、仮想時間が見積時間よりも短いときに、ユーザ端末装置に、相乗り要求に切り替える推薦を提供することも含んでよい。前記方法は、ユーザ端末装置から推薦の受け入れを受信するときに、第１の輸送サービス要求を履行するために、相乗りサービスを提供することも含んでよい。

Description

本願は、２０１７年８月１６日に出願された中国特許出願第２０１７１０７０１１５９．Ｘ号、及び２０１７年１２月２９日に出願された米国特許出願第１５／８５８，９５９号に基づく優先権の利益を主張し、それらのすべての内容は参照により本明細書に組み込まれる。

本開示は、相乗り方法及びシステムに関する。より具体的には、本開示は、同時相乗り要求を処理するための方法及びシステムに関する。

オンラインプラットフォームは、乗り物を提供できる運転手と輸送サービスを求める乗客とをマッチングするために用いることができる。乗客からサービス要求を受信した後、運転手は、派遣されて乗客を拾って、その要求を履行することができる。相乗りは、１人の運転手が複数の乗客に輸送サービスを同時に提供できるように、乗り物を共有する方法である。したがって、相乗りは、需要と供給のバランスを保つと共に、コストと炭素排出量を削減することに役立つことができる。

しかしながら、需要が供給を大幅に超え、例えば利用可能なサービス車両と比べてより多くの乗客が相乗りを要求するとき、サーバの処理能力の制限のために相乗り要求を直ちに処理することができない。相乗り要求を処理するために、移動経路を動的に決定し、複数の相乗り要求とマッチングすることを含む大量の計算が必要である。その結果、顧客体験を損なう待ち時間は発生する。

本開示のシステム及び方法は、少なくとも上述した問題に対処するために設計される。

本開示の実施形態は、輸送サービスを提供するためのコンピュータにより実行される方法を提供する。この方法は、ユーザ端末装置から第１の輸送サービス要求を受信することを含んでよい。この方法は、さらに、プロセッサにより、第１の輸送サービス要求が履行されるための見積時間を決定することを含んでよい。この方法は、プロセッサにより、相乗り要求に切り替える場合の、第１の輸送サービス要求が履行されるための仮想時間を決定することも含んでよい。この方法は、仮想時間が見積時間よりも短いときに、ユーザ端末装置に、相乗り要求に切り替える推薦を提供することも含んでよい。この方法は、ユーザ端末装置から推薦の受け入れを受信するときに、第１の輸送サービス要求を履行するために、相乗りサービスを提供することも含んでよい。

本開示の実施形態は、さらに輸送サービスを提供するためのシステムを提供する。このシステムは、メモリと、通信インタフェースと、通信インタフェース及びメモリに結合された少なくとも１つのプロセッサとを含む。前記通信インタフェースは、ユーザ端末装置から第１の輸送サービス要求を受信するように構成することができる。前記少なくとも１つのプロセッサは、第１の輸送サービス要求が履行されるための見積時間を決定するように構成することができる。前記少なくとも１つのプロセッサは、相乗り要求に切り替える場合の、第１の輸送サービス要求が履行されるための仮想時間を決定するように構成することもできる。前記少なくとも１つのプロセッサは、仮想時間が見積時間よりも短いときに、ユーザ端末装置に、相乗り要求に切り替える推薦を提供するように構成することもできる。前記少なくとも１つのプロセッサは、ユーザ端末装置から推薦の受け入れを受信するときに、第１の輸送サービス要求を履行するために、相乗りサービスを提供するように構成することもできる。

本開示の実施形態は、さらに、電子デバイスの少なくとも１つのプロセッサによって実行されるとき、電子デバイスに輸送サービスを提供するための方法を実行させる一連の命令を格納した非一時的なコンピュータ可読媒体を提供する。この方法は、ユーザ端末装置から第１の輸送サービス要求を受信することを含む。この方法は、プロセッサにより、第１の輸送サービス要求が履行されるための見積時間を決定することも含む。この方法は、プロセッサにより、相乗り要求に切り替える場合の、第１の輸送サービス要求が履行されるための仮想時間を決定することも含む。この方法は、仮想時間が見積時間よりも短いときに、ユーザ端末装置に、相乗り要求に切り替える推薦を提供することも含む。この方法は、ユーザ端末装置から推薦の受け入れを受信するときに、第１の輸送サービス要求を履行するために、相乗りサービスを提供することも含む。

本明細書の一部となる添付の図面は、幾つかの実施形態を示し、具体的な実施形態を組み合わせて、本開示の原理を説明する。

本開示の実施形態に係る、輸送サービスを提供するための例示的なシステム１００の概略図を示す。 本開示の実施形態に係る、同時相乗り要求を処理するための例示的な方法のフローチャートである。 ２つの輸送サービス要求をマッチングするための例示的な方法のフローチャートである。 本開示の実施形態に係る、同時相乗り要求を処理するための例示的な方法を示す。 本開示の実施形態に係る、端末装置の例示的なユーザインタフェースを示す。 本開示の実施形態に係る、端末装置の他の例示的なユーザインタフェースを示す。

本開示の実施形態は、同時相乗り要求を処理するためのシステム及び方法に関する。本開示の実施形態は、専用の論理回路又は汎用プロセッサを用いて、例えばサーバ、端末装置、車に埋め込まれた通信装置、キオスク装置等で実施することができる。

図１は、本開示の実施形態による、輸送サービスを提供する例示的なシステム１００の概略図を示す。

システム１００は、輸送サービスを提供するために特別に設計された汎用サーバ又は専用デバイスであってよい。システム１００は、別個のシステム（例えば、サーバ）又はサーバの統合コンポーネントであってもよいと考えられる。輸送サービスの処理にかなりの計算資源が必要であるので、幾つかの実施形態において、システム１００は、好ましくは、別個のシステムとして実施されてもよい。幾つかの実施形態において、システム１００は、いくつかが遠隔であるサブシステムを含んでよい。

幾つかの実施形態において、図１に示すように、システム１００は、通信インタフェース１０２、プロセッサ１０４及びメモリ１１２を含むことができる。プロセッサ１０４は、さらに、要求マッチングユニット１０６、時間決定ユニット１０８及び経路生成ユニット１１０等の複数のモジュールを含むことができる。これらのモジュール（及び任意の対応するサブモジュール又はサブユニット）は、他のコンポーネントと組み合わせて使用されるか又はプログラムの一部を実行するように設計されたプロセッサ１０４のハードウェアユニット（例えば、集積回路の一部）であってもよい。前記プログラムは、コンピュータ可読媒体に格納されて、プロセッサ１０４によって実行されるとき、１つ又は複数の機能を実行することができる。図１は全て１つのプロセッサ１０４内にあるユニット１０６〜１１０を示すが、これらのユニットは、互いに近く又は遠隔に配置された複数のプロセッサの間に分散されてもよいと考えられる。幾つかの実施形態において、システム１００は、クラウド内に、又は別個のコンピュータ／サーバにおいて実現されてもよい。

通信インタフェース１０２は、あるエリア内のユーザ端末装置１２０から輸送サービス要求１２２を受信し、該エリア内の少なくとも１つのサービス車両１２４から少なくとも１つのサービス車両１２４の車両情報１２６を受信するように構成することができる。ユーザ端末装置１２０は、乗客と対話できる任意の適切な装置、例えば、スマートフォン、タブレット、ウェアラブルデバイス、コンピュータ等であってよい。輸送サービス要求１２２は、乗客の現在位置、要求された輸送サービスの出発地及び目的地、要求時間、乗客の数等を含むことができる。出発地及び目的地は、住所及び／又は座標を用いて記述することができる。システム１００は、見積価格を生成し、かつその見積価格を乗客に表示するために端末に送り返すことができる。システム１００は、見積待ち時間を決定し、かつその見積待ち時間をユーザに表示するために端末に送り返すこともできる。少なくとも１つのサービス車両、例えば車両１２４の車両情報１２６は、通信インタフェース１０２によって受信することもできる。前記サービス車両は、オンライン配車プラットフォームに接続されているタクシー車と自家用車を含むことができる。前記サービス車両は、自動運転車であってもよいと考えられる。車両情報１２６は、位置、収容能力、現在の走行方向、車両モデル、又はサービス車両の他の特徴のうちの少なくとも１つを含むことができる。

幾つかの実施形態において、通信インタフェース１０２は、統合サービスデジタルネットワーク（ＩＳＤＮ）カード、ケーブルモデム、衛星モデム、又はデータ通信接続を提供するためのモデムであってもよい。別の例として、通信インタフェース１０２は、互換性のあるＬＡＮにデータ通信接続を提供するローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）カードであってもよい。また、無線リンクは、通信インタフェース１０２によって実現されてもよい。このような実現において、通信インタフェース１０２は、ネットワークを介して、様々なタイプの情報を表すデジタルデータストリームを搬送する電気信号、電磁信号、又は光信号を送受信することができる。ネットワークは、典型的には、セルラー通信ネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）、広域ネットワーク（ＷＡＮ）等を含むことができる。

幾つかの実施形態において、要求マッチングユニット１０６は、相乗りサービスのキュー内の２つの輸送サービス要求をマッチングするように構成することができる。例えば、要求マッチングユニット１０６は、第１の輸送サービス要求が履行されるための見積時間とキュー内の第２の輸送サービス要求の位置に基づく仮想時間の間の差が所定の値以下であるときに、第１と第２の輸送サービス要求をマッチングすることができる。

幾つかの実施形態において、時間決定ユニット１０８は、輸送サービス要求が履行されるための見積待ち時間を予測するように構成することができる。さらに、時間決定ユニットは、相乗り要求に切り替える場合の、輸送サービス要求が履行されるための仮想時間を決定するように構成することができる。

幾つかの実施形態において、経路生成ユニット１１０は、輸送サービス要求に基づいて、見積経路を決定し、相乗り要求に切り替える場合の、履行されるべき第１の輸送サービス要求に基づく仮想経路を決定するように構成することができる。

図２は、本開示の実施形態に係る、同時相乗り要求を処理するための例示的な方法のフローチャートである。ステップ２０１において、通信インタフェース１０２は、ユーザ端末装置１２０から第１の輸送サービス要求（例えば、輸送サービス要求１２２）を受信することができる。ステップ２０３において、時間決定ユニット１０８は、第１の輸送サービス要求が履行されるための見積時間を決定することができる。見積時間を決定するために、プロセッサ１０４は、輸送サービス要求をキューに入れることができる。そして、時間決定ユニット１０８は、輸送サービス要求、車両情報及びキュー内の位置に基づいて、第１の輸送サービス要求が履行されるための見積時間を決定することができる。

幾つかの実施形態において、見積時間は、輸送サービス要求が処理されるための見積待ち時間と、輸送サービス要求を履行するための見積移動時間とを含むことができる。幾つかの実施形態において、輸送サービス要求が履行されるための見積時間は、キューに関連付けられた履歴データに基づいて決定することができる。例えば、時間決定ユニット１０８は、機械学習技術を用いて見積時間を決定することができる。時間決定ユニット１０８は、サンプルデータと監視信号に基づいて、機械学習モデルを訓練することができる。履歴データは、サンプルデータと対応する監視信号を含むことができる。サンプルデータは、出発地、目的地、要求時間、位置、待ちキュー内の位置、履歴要求の待ちキュー内の以前の要求の数を含むことができる。監視信号は、履歴要求の輸送サービス要求を履行する実際の時間を含むことができる。訓練されたモデルは、さらに、輸送サービス要求の特徴に従って、待ち時間を見積もるために用いることができる。時間決定ユニット１０８は、キューイングプロセス全体の間の見積時間を継続的に決定して、見積時間を定期的に更新することができると考えられる。

ステップ２０５において、時間決定ユニット１０８は、相乗り要求に切り替える場合の、第１の輸送サービス要求が履行されるための仮想時間を決定することができる。仮想時間を決定するために、要求マッチングユニット１０６は、第１の輸送サービス要求を相乗りサービスのキュー内の第２の輸送サービス要求とマッチングすることができる。要求マッチングユニット１０６は、複数の条件に対して第１の輸送サービス要求を分析することにより、第１の輸送サービス要求を第２の輸送サービス要求とマッチングするか否かを決定することができる。図３を参照しながら、サービス要求をマッチングするための例示的な方法を説明する。時間決定ユニット１０８は、相乗りサービスのキュー内の第２の輸送サービス要求の位置に基づいて、仮想時間を決定することができる。幾つかの実施形態において、仮想時間は、第２の輸送サービス要求が処理されるための見積待ち時間と、相乗りサービスを用いて第２の輸送サービス要求を履行するための見積移動時間とを含むことができる

幾つかの実施形態において、時間決定ユニット１０８によって決定された見積時間は、ユーザに送信することができる。同様に、仮想時間、輸送サービス要求前の待ち要求の数、キュー内の要求の総数、及びその地域の利用可能な車両は、ユーザに送信することができ、ユーザが現在の交通状況を評価するのに十分な情報を有することを可能にする。特に、見積時間は、ユーザが目的地に到着するのに適切な輸送手段を使用するか、又は彼らが最初に要求したように乗るのを待つことを決める場合、彼らのスケジュールをそれに応じて計画することを助けることができる。一方、仮想時間は、ユーザが相乗りサービスに切り替えるか否かを決めることを助けることができる。

ステップ２０７において、仮想時間が見積時間よりも短いとき、プロセッサ１０４は、ユーザ端末装置１２０に、相乗り要求に切り替える推薦を提供することができる。推薦は、ユーザが相乗りに切り替える可能性を高め、ひいては相乗りサービスの効率を高めることができる。ステップ２０９において、ユーザ端末装置から推薦の受け入れを受信するときに、システム１００は、第１の輸送サービス要求を履行するために、相乗りサービスを提供することができる。サービス車両１２４又はサービスプロバイダは、相乗りサービス要求を受信することができる。

図３は、２つの輸送サービス要求をマッチングする例示的な方法３００のフローチャートである。ステップ３０１において、通信インタフェース１０２は、ユーザ端末装置１２０から第１の輸送サービス要求を受信することができる。ステップ３０３において、プロセッサ１０４は、第１の輸送サービス要求に基づいて、見積経路を決定することができる。プロセッサ１０４は、出発地と目的地に基づいて、経路を決定し、それをメモリ１１２に格納することができる。見積経路を決定する間に、経路生成ユニット１１０は、地図情報、交通情報、経路決定モジュール等にアクセスすることができる。

ステップ３０１と同様に、ステップ３０５において、通信インタフェース１０２は、他のユーザ端末装置１２０から第２の輸送サービス要求を受信することができる。ステップ３０７において、プロセッサ１０４は、複数の条件に対して第２の輸送サービス要求を分析することができる。分析後に、プロセッサ１０４は、各条件の真又は偽の値を割り当て、かつその値をメモリ１１２に格納することができる。

まず、相乗り効率を高めると共に、時間コストを削減するために、プロセッサ１０４は、第２の乗客を拾うことによる移動時間の増加を、数分などの閾値時間に制限することができる。例えば、プロセッサ１０４は、第１の要求を履行するための第１の見積移動時間を決定することができる。第２の輸送サービス要求を受信した後、プロセッサ１０４は、第１及び第２の輸送サービス要求を履行するための第２の見積移動時間を決定することができる。幾つかの実施形態において、プロセッサ１０４は、第２の見積移動時間と第１の見積移動時間の間の差を決定することができる。幾つかの他の実施形態において、プロセッサ１０４は、第１の見積移動時間の第２の見積移動時間に対する比を決定することができる。時間差又は比は、所定の閾値と比較されて、条件の真又は偽の判定を得ることができる。プロセッサ１０４は、メモリ１１２内の条件の時間差／比と真又は偽の値を計算することができる。例えば、比が所定の閾値よりも大きいとき、プロセッサ１０４は、条件の真の値を割り当て、見積経路を更新して第２の相乗り要求に適応することができる。そうでなければ、条件の偽の値を割り当て、決定された第１の移動を、第２の乗客を収容するために拡張しない。例えば、決定された第１の見積移動時間は４０分であってもよいし、第２の見積移動時間は８０分であってもよい。所定の閾値が５０％である場合、条件は満たされ、プロセッサ１０４は、予測経路を更新して、第２の輸送サービス要求の出発地及び目的地を含むことができる。

幾つかの実施形態において、プロセッサ１０４は、第１と２の乗客の両方にサービスを提供する相乗り移動経路が、第１の乗客のみにサービスを提供する元の移動経路からあまり離れてないことを保証するように構成することができる。例えば、経路生成ユニット１１０は、まず第１の輸送サービス要求の出発地及び目的地に基づいて、第１の見積経路を決定することができる。経路生成ユニット１１０は、次に、第２の見積経路を決定して、第２の輸送サービス要求の出発地及び目的地を含むことができる。要求マッチングユニット１０６は、第１の見積経路と第２の見積経路の間のマッチング度を決定することができる。例えば、２つのルートがほとんどの部分で重複しているときに、高いマッチング度が見つかることができる。マッチング度を決定するために様々なアルゴリズムを使用してもよく、例えば２つの経路の間の差のエントロピーを計算するか、又は訓練データに基づいてマッチング度を決定するために訓練された機械学習ネットワークを使用する。幾つかの実施形態において、マッチング度が所定の閾値よりも大きいとき、処理ユニット２０２は、条件の真の値を割り当て、予測経路を更新して第２の輸送サービス要求の出発地及び目的地に適応することができる。

幾つかの実施形態において、プロセッサ１０４は、乗客の数が車両内の利用可能な乗客座席の数を超えないことを保証するように構成することができる。第１の要求を受信した後、プロセッサ１０４は、車両内の座席の総数と第１の輸送サービス要求内の要求された座席の数に基づいて、車両の現在の収容能力を決定することができる。第２の輸送サービス要求を受信した後、プロセッサ１０４は、第２の輸送サービス要求内の要求された座席の数を利用可能な座席の数と比較することができる。第２の輸送サービス要求の乗客の数が利用可能な座席の数よりも少ない場合、プロセッサ１０４は、条件の真の値を割り当て、見積経路を更新して、第２の輸送サービス要求の出発地及び目的地に適応することができる。

幾つかの実施形態において、待ち時間を短縮し、かつ相乗り効率を高めるために、プロセッサ１０４は、両方の輸送サービス要求を受信する間の時間差を決定することができる。プロセッサ１０４は、第１の輸送サービス要求の受信時にタイマーを開始し、第２の輸送サービス要求の受信時にタイマーを停止することができる。したがって、タイマーからの読み取りは、時間差である。或いは、プロセッサ１０４は、第２の輸送サービス要求の受信時に、第１のタイムスタンプをメモリ１１２に格納することができる。第２の輸送サービス要求を受信した後、プロセッサ１０４は、第２の輸送サービス要求の受信時刻を示す第２のタイムスタンプを格納することができる。時間差は、２つのタイムスタンプの間の差である。時間差は、２つのタイムスタンプの間の差である。差が所定の閾値以下であるとき、プロセッサ１０４は、条件の真の値を格納し、見積経路を更新して、第２の輸送サービス要求の出発地及び目的地に適応することができる。

ステップ３０９において、プロセッサ１０４は、上記分析に基づいて、第１の輸送サービス要求を第２の輸送サービス要求とマッチングするか否かを決定することができる。例えば、すべての条件が満たされている場合、プロセッサ１０４は、両方の輸送サービス要求をマッチングすることができる。

幾つかの実施形態において、相乗り効率を改善し、かつ要求の保留時間を制限するために、プロセッサ１０４は、第１と第２の輸送サービス要求を受信する間の時間差の上限を設定することができる。さらに、上限は、交通状況に基づいて設定することができる。例えば、交通状況が悪いとき、より大きな上限を設定することができる。第１と第２の輸送サービス要求を受信する間の時間差の上限は、時間単位、例えば分、秒等で表すことができる。上限を１０分に設定すると、プロセッサ１０４は、時間差が１０分未満である場合にのみ、第１の輸送サービス要求を第２の輸送サービス要求とマッチングすることができる。

幾つかの実施形態において、相乗り効率を高めるために、プロセッサ１０４は、ユーザに通知を送信することができる。具体的には、プロセッサ１０４は、第１の輸送サービス要求を受信する時点から開始する要求保留時間を計算することができる。次に、プロセッサ１０４は、保留時間が所定の値よりも大きいか否かを決定することができる。保留時間が所定の値よりも大きいとき、プロセッサ１０４は、第１の輸送サービス要求を、マッチングを待つ相乗りキューに追加することができる。さらに、プロセッサ１０４は、上記に基づいて、相乗り通知を表示する要求を生成することができ、その結果、ユーザはより喜んで相乗りサービスを要求することができる。

図４は、同時相乗り要求を処理する例示的な方法４００を示す。セクションＡ１は、ユーザからの複数の相乗り要求Ｃ１〜Ｃ１２を含む。セクションＡ２は、これらの相乗り要求のグループ化を示す。セクションＡ３は、輸送サービスを提供するために利用可能な複数の車両Ｂ１〜Ｂ８を含む。プロセッサ１０４は、時間順に相乗り要求Ｃ１〜Ｃ１２を受信する。複数の条件に対して分析した後、プロセッサ１０４は、相乗りの要求をグループ化することができる。例えば、相乗り要求Ｃ２、Ｃ６及びＣ９は、一緒にグループ化され、かつ車両Ｂ２に割り当てることができる。相乗り要求Ｃ４及びＣ５は、一緒にグループ化され、かつ車両Ｂ４に割り当てることができる。相乗り要求Ｃ７及びＣ１１は、一緒にグループ化され、かつ車両Ｂ５に割り当てることができる。残りの相乗り要求は、グループ化されず、それぞれ車両Ｂ１、Ｂ３、Ｂ６〜Ｂ８に割り当てられる。その結果、８台の車両は、１２個の輸送サービス要求を履行することができる。

図５は、本開示の実施形態に係る、例示的なユーザインタフェースを示す。図５に示すように、例示的なユーザインタフェース５００は、通知５０２、相乗り要求ボタン５０４、「地域外の運転手の要求」ボタン５０６、地図５０８、及びキャンセルボタン５１０を含んでよい。上述したように、要求保留時間が所定の値よりも大きいとき、ユーザ端末装置１２０は、見積待ち時間、キュー位置、遅れの理由又はそれらの任意の組み合わせをユーザに通知する通知５０２を表示するように構成することができる。例えば、遅れの理由は、「ラッシュアワー」、「悪天候の状況」、及び／又は「交通事故」等であってよい。図５に示す例において、通知５０２は、ユーザが列内の２６番目であり、見積待ち時間が１３分であることを示す。幾つかの実施形態において、通知５０２は、相乗りに切り替える仮想時間が見積時間よりも短いときに、相乗り要求に切り替える推薦を含んでよい。ユーザは、相乗り要求ボタン５０４を押して、推薦を受け入れることができる。

相乗り要求ボタン５０４が押されるとき、例示的なユーザインタフェース５００は、本開示の実施形態に係る、図６に示されるものになることができる。図６に示すように、通知５０２は、ユーザが相乗りサービスを使用することにより列内の２番目になることと、見積時間が５分であることとをユーザに通知する。さらに、相乗り通知５１２は、ユーザに相乗り情報を表示するために提供することができる。例えば、相乗り通知５１２は、各乗客を拾い、降ろす順序と、それぞれの拾い場所及び／又は降ろし場所とを含む相乗り旅程を表示することができる。

図５を再び参照すると、幾つかの実施形態において、相乗りを要求することではなく、ユーザは、代わりに地域外の運転手を要求することができる。「地域外の運転手の要求」ボタン５０６が押されるとき、ユーザ端末装置は、元の検索エリア外の運転手を派遣するために、要求ブロードキャストエリアを拡張する要求を送信することができる。

地図５０８は、ユーザ位置、輸送サービス要求の出発地、運転手の位置、及び見積経路を示すことができる。地図５０８は、運転手のリアルタイム位置を提供することができ、その結果、ユーザは、運転手がどのくらい離れているか、どこで運転手に会うかを決定することができる。

本開示の別の態様は、上述したように、実行されるとき、１つ又は複数のプロセッサに方法を実行させる命令を格納する、非一時的なコンピュータ可読媒体に関する。コンピュータ可読媒体は、揮発性又は不揮発性、磁気、半導体、テープ、光学、取外し可能、取外し不可能、又は他のタイプのコンピュータ可読媒体又はコンピュータ可読記憶装置を含むことができる。例えば、開示されたように、コンピュータ可読媒体は、コンピュータ命令が格納された記憶装置又はメモリモジュールであってもよい。幾つかの実施形態において、コンピュータ可読媒体は、コンピュータ命令が格納されたディスク又はフラッシュドライブであってもよい。

当業者でれば、開示されたシステム及び関連方法に対して様々な変更及び変形を行うことができることは自明である。当業者であれば、他の実施形態は、本明細書の思想と開示されたシステム及び関連方法の実施から自明である。

本明細書及び実施例は、例示的なものに過ぎず、本発明の真の範囲は、添付の特許請求の範囲及びそれらの均等物によって限定されることが意図される。

１００ システム
１０２ 通信インタフェース
１０４ プロセッサ
１０６ 要求マッチングユニット
１０８ 時間決定ユニット
１１０ 経路生成ユニット
１１２ メモリ
１２０ ユーザ端末装置
１２２ 輸送サービス要求
１２４ サービス車両
１２６ 車両情報
５００ ユーザインタフェース
５０２ 通知
５０４ 相乗り要求ボタン
５０６ 「地域外の運転手の要求」ボタン
５０８ 地図
５１０ キャンセルボタン
５１２ 相乗り通知

Claims (20)

1. 輸送サービスを提供するためのコンピュータにより実行される方法であって、
   ユーザ端末装置から第１の輸送サービス要求を受信することと、
   プロセッサにより、前記第１の輸送サービス要求が履行されるための見積時間を決定することと、
   前記プロセッサにより、相乗り要求に切り替える場合の、前記第１の輸送サービス要求が履行されるための仮想時間を決定することと、
   前記仮想時間が前記見積時間よりも短いときに、前記ユーザ端末装置に、前記相乗り要求に切り替える推薦を提供することと、
   前記ユーザ端末装置から前記推薦の受け入れを受信するときに、前記第１の輸送サービス要求を履行するために、相乗りサービスを提供することとを含む方法。
2. 前記見積時間を決定することは、さらに
   前記第１の輸送サービス要求をキューに入れることと、
   前記キュー内の前記第１の輸送サービス要求の位置に基づいて、前記見積時間を決定することとを含む請求項１に記載の方法。
3. 前記見積時間は、前記第１の輸送サービス要求が処理されるための見積待ち時間又は前記第１の輸送サービス要求を履行するための見積移動時間を含む請求項１に記載の方法。
4. 前記仮想時間を決定することは、さらに
   前記第１の輸送サービス要求を相乗りサービスの前記キュー内の第２の輸送サービス要求とマッチングすることと、
   前記キュー内の前記第２の輸送サービス要求の位置に基づいて、前記仮想時間を決定することとを含む請求項２に記載の方法。
5. 前記仮想時間は、前記第２の輸送サービス要求が処理されるための見積待ち時間又は前記相乗りサービスを用いて前記第２の輸送サービス要求を履行するための見積移動時間を含む請求項４に記載の方法。
6. 前記第１の輸送サービス要求を前記第２の輸送サービス要求とマッチングすることは、さらに、
   前記第１の輸送サービス要求が履行されるための前記見積時間と前記キュー内の前記第２の輸送サービス要求の位置に基づく前記仮想時間の間の差が所定の値以下であるときに、前記第１の輸送サービス要求を前記第２の輸送サービス要求とマッチングすることを含む請求項４に記載の方法。
7. 前記第１の輸送サービス要求を前記第２の輸送サービス要求とマッチングすることは、さらに、
   現在の収容能力を決定することと、
   前記第２の輸送サービス要求の乗客の数が前記現在の収容能力以下であるとき、前記第１の輸送サービス要求を前記第２の輸送サービス要求とマッチングすることとを含む請求項４に記載の方法。
8. 前記第１の輸送サービス要求を前記第２の輸送サービス要求とマッチングすることは、さらに、
   前記第１の輸送サービス要求に基づいて、見積経路を決定することと、
   相乗り要求に切り替える場合の、履行されるべき前記第１の輸送サービス要求に基づく仮想経路を決定することと、
   前記見積経路と前記仮想経路の間の類似度を決定することと、
   前記類似度が所定の値よりも大きいとき、前記第１の輸送サービス要求を前記第２の輸送サービス要求とマッチングすることとを含む請求項４に記載の方法。
9. 輸送サービスを提供するためのシステムであって、
   メモリと、
   ユーザ端末装置から第１の輸送サービス要求を受信するように構成された通信インタフェースと、
   前記通信インタフェース及び前記メモリに結合された少なくとも１つのプロセッサであって、
   前記第１の輸送サービス要求が履行されるための見積時間を決定し、
   相乗り要求に切り替える場合の、前記第１の輸送サービス要求が履行されるための仮想時間を決定し、
   前記仮想時間が前記見積時間よりも短いときに、ユーザ端末装置に、前記相乗り要求に切り替える推薦を提供し、
   前記ユーザ端末装置から前記推薦の受け入れを受信するときに、前記第１の輸送サービス要求を履行するために、相乗りサービスを提供するように構成された、プロセッサとを含むシステム。
10. 前記少なくとも１つのプロセッサは、さらに、
    前記第１の輸送サービス要求をキューに入れ、
    前記キュー内の前記第１の輸送サービス要求の位置に基づいて、前記見積時間を決定するように構成された請求項９に記載のシステム。
11. 前記少なくとも１つのプロセッサは、さらに、
    前記第１の輸送サービス要求を相乗りサービスの前記キュー内の第２の輸送サービス要求とマッチングし、
    前記キュー内の前記第２の輸送サービス要求の位置に基づいて、前記仮想時間を決定するように構成された請求項９に記載のシステム。
12. 前記少なくとも１つのプロセッサは、さらに、
    前記第１の輸送サービス要求が履行されるための前記見積時間と前記キュー内の前記第２の輸送サービス要求の位置に基づく前記仮想時間の間の差が所定の値以下であるときに、前記第１の輸送サービス要求を前記第２の輸送サービス要求とマッチングするように構成された請求項９に記載のシステム。
13. 前記少なくとも１つのプロセッサは、さらに、
    現在の収容能力を決定し、
    前記第２の輸送サービス要求の乗客の数が前記現在の収容能力以下であるとき、前記第１の輸送サービス要求を前記第２の輸送サービス要求とマッチングするように構成された請求項９に記載のシステム。
14. 前記少なくとも１つのプロセッサは、さらに、
    前記第１の輸送サービス要求に基づいて、見積経路を決定し、
    相乗り要求に切り替える場合の、履行されるべき前記第１の輸送サービス要求に基づく仮想経路を決定し、
    前記見積経路と前記仮想経路の間の類似度を決定し、
    前記類似度が所定の値よりも大きいとき、前記第１の輸送サービス要求を前記第２の輸送サービス要求とマッチングするように構成された請求項９に記載のシステム。
15. 実行されるとき、輸送サービスを提供するための方法を少なくとも１つのプロセッサに実行させる命令を格納した非一時的なコンピュータ可読媒体であって、前記方法は、
    ユーザ端末装置から第１の輸送サービス要求を受信することと、
    プロセッサにより、前記第１の輸送サービス要求が履行されるための見積時間を決定することと、
    前記プロセッサにより、相乗り要求に切り替える場合の、前記第１の輸送サービス要求が履行されるための仮想時間を決定することと、
    前記仮想時間が前記見積時間よりも短いときに、前記ユーザ端末装置に、前記相乗り要求に切り替える推薦を提供することと、
    前記ユーザ端末装置から前記推薦の受け入れを受信するときに、前記第１の輸送サービス要求を履行するために、相乗りサービスを提供することとを含む、非一時的なコンピュータ可読媒体。
16. 前記見積時間を決定することは、さらに、
    前記第１の輸送サービス要求をキューに入れることと、
    前記キュー内の前記第１の輸送サービス要求の位置に基づいて、前記見積時間を決定することとを含む請求項１５に記載の方法。
17. 前記仮想時間を決定することは、さらに
    前記第１の輸送サービス要求を相乗りサービスの前記キュー内の第２の輸送サービス要求とマッチングすることと、
    前記キュー内の前記第２の輸送サービス要求の位置に基づいて、前記仮想時間を決定することとを含む請求項１６に記載の方法。
18. 前記第１の輸送サービス要求を第２の輸送サービス要求とマッチングすることは、さらに、
    前記第１の輸送サービス要求が履行されるための前記見積時間と前記キュー内の前記第２の輸送サービス要求の位置に基づく前記仮想時間の間の差が所定の値以下であるときに、前記第１の輸送サービス要求を前記第２の輸送サービス要求とマッチングすることを含む請求項１７に記載の方法。
19. 前記第１の輸送サービス要求を第２の輸送サービス要求とマッチングすることは、さらに、
    現在の収容能力を決定することと、
    前記第２の輸送サービス要求の乗客の数が前記現在の収容能力以下であるとき、前記第１の輸送サービス要求を前記第２の輸送サービス要求とマッチングすることとを含む請求項１７に記載の方法。
20. 前記第１の輸送サービス要求を第２の輸送サービス要求とマッチングすることは、さらに、
    前記第１の輸送サービス要求に基づいて見積経路を決定することと、
    相乗り要求に切り替える場合の、履行されるべき前記第１の輸送サービス要求に基づく仮想経路を決定することと、
    前記見積経路と前記仮想経路の間の類似度を決定することと、
    前記類似度が所定の値よりも大きいとき、前記第１の輸送サービス要求を前記第２の輸送サービス要求とマッチングすることとを含む請求項１７に記載の方法。