JP2004060066A - 染色織物およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】単繊維繊度が1.5〜0.05デシテックスのポリエステルマルチフィラメントと単繊維繊度が1.5〜0.05デシテックスのポリアミドマルチフィラメントとの混用染色織物において、織物の下記式で示されるカバーファクターが3000以上、5000以下であり、かつ通気量が1.0(cc/cm2/sec)以下である染色織物。
カバーファクター=WR・(D1)1/2+WF・(D2)1/2
(ここで、WRは経糸密度(本/吋)、D1は経糸総繊度(デシテックス)、 WFは緯糸密度(本/吋)、D2は緯糸総繊度(デシテックス)を示す。)
【選択図】図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリエステル繊維とポリアミド織物とを混用した染色織物およびその製造方法に関する。更に詳しくは、極めて緻密な織物構造でありながら、良好なソフト風合いと防風機能性を有する染色織物とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ポリエステル繊維は高結晶で剛性が強く、織物にしたときはガサガサして一般に着心地はさほど良くないものである。スポーツ用途では原糸を織物の段階で高密度に製織したり、或いは染色加工の段階で高温で収縮させて高密度にすること、或いは織物を金属カレンダーロール等で熱圧縮させる方法が一般に行われているが、これらの方法により防風性(低通気性)は向上するものの、風合いは硬くなり、着心地は改善されない。
【0003】
一方、ポリアミド繊維はポリエステル繊維に比べて、原糸のヤング率が小さいので、剛性がなく、風合いは張り腰がなく、外衣には不向きである。そのため、パンストやインナーウェア用途等の内衣で展開されている。また、ある程度の高密度の製織は可能だが、染色加工の段階で高温を付与してもポリアミドは親水性ポリマーであるため、収縮させて高密度にすることが困難である。
【0004】
従って、極めて高密度であり、防風機能性を有しつつ、ソフトな風合いを同時に満足することは困難であった。
【0005】
かかる問題に対し、ポリエステル繊維の単繊維繊度を細くし、ソフトな風合いを作る試みがあるが、上述したとおり剛性が強く、どうしても風合いは硬くなってしまう。更には染色加工におけるアルカリ減量加工によりソフト化を図る方法が考えられるが、そうした場合防風性は低下し、防風性とソフトな風合いという両方の特性を満足させることは困難である。
【0006】
また、ポリアミド繊維とポリエステル繊維とを混繊し、ベンジルアルコールで収縮させて高密度化を図ることも知られている。例えば、特開昭59−15538号公報、特開昭60−246852号公報、特開昭61−34276号公報が挙げられ、これらには、ポリアミド繊維とポリエステル繊維とを混繊した後、ベンジルアルコールにより処理することが記載されている。
【0007】
しかしながら、これらに記載の織物は、織密度が低く、防風機能を付与するために、カレンタ゛ー加工が施されているため、加熱、加圧処理により、風合いがパリパリになり、ソフトな風合いは得られていない。
【0008】
すなわち、従来のポリエステル繊維とポリアミド繊維とを混用した織物では婦人服に代表される高級衣服のソフトな風合いを持ちながら、スポーツ用途のような防風性を併せ持つ超緻密な染色織物およびその製造方法は見出されていなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、極めて緻密な織物構造であり、防風機能性を有しつつ、良好なソフトな風合いをも有する染色織物とその製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するため、以下の構成を有する。
【0011】
すなわち、
(1) 単繊維繊度が1.5〜0.05デシテックスのポリエステルマルチフィラメントと単繊維繊度が1.5〜0.05デシテックスのポリアミドマルチフィラメントとの混用染色織物において、織物の下記式で示されるカバーファクターが3000以上、5000以下であり、かつ通気量が1.0(cc/cm2/sec)以下である染色織物。
【0012】
カバーファクター=WR・(D1)1/2+WF・(D2)1/2
(ここで、WRは経糸密度(本/吋)、D1は経糸総繊度(デシテックス)、 WFは緯糸密度(本/吋)、D2は緯糸総繊度(デシテックス)を示す。)
(2) 単繊維繊度が1.5〜0.05デシテックスのポリエステルマルチフィラメントと単繊維繊度が1.5〜0.05デシテックスのポリアミドマルチフィラメントとが混用されてなる染色織物の製造方法において、カバーファクターが3000未満の織物を製織した後、ベンジルアルコール溶液で加熱しながら収縮処理し、次いで、染色、仕上げすることにより、織物のカバーファクターを3000以上、5000以下、かつ通気量を1.0(cc/cm2/sec)以下の織物とする染色織物の製造方法、
に関する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下本発明を詳細に説明する。
【0014】
本発明の織物は、単繊維繊度が1.5〜0.05デシテックスのポリエステルマルチフィラメントと、単繊維繊度が1.5〜0.05デシテックスのポリアミドマルチフィラメントとを混用してなる織物である。
【0015】
単繊維繊度が1.5デシテックスを越える太繊度糸は風合いが硬くなり、且つ防風性が低下し、好ましくない。また、0.05デシテックス未満の細繊度糸は風合いがタラタラしてソフトになりすぎて、好ましくない。特に好ましくは1.4〜0.1デシテックスのポリエステルマルチフィラメントとポリアミドマルチフィラメントを用いた場合、風合いと防風性から最も好ましい。
【0016】
ポリエステルマルチフィラメントとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、或いはそれらの共重合ポリエステル等である。共重合ポリエステルとして例えばナトリウムスルホイソフタル酸或いはポリエチレングリコールをポリエステルに1〜10モル程度共重合したポリエステルなどからなるマルチフィラメントを、特に限定することなく用いることができる。
【0017】
ポリアミドマルチフィラメントとしては、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610などからなるマルチフィラメントを特に限定することなく用いることができる。
【0018】
該ポリエステルマルチフィラメントと該ポリアミドマルチフィラメントとの混用形態としては、複合繊維、複合混繊糸、交織などが挙げられる。
【0019】
複合繊維の場合、中でも、ポリエステルとポリアミドとを製糸の段階で溶融紡糸し、複合する複合繊維が均一に混用できるので、特に好ましい。複合繊維の形態としては、原糸の横断面で見た場合に、芯部にポリアミドが放射状に配置され、鞘部にポリエステルが該放射状の楔の部分に接合、配置されてなる形態を有する分割複合繊維が特に好ましい。中でも、1本のポリアミドからなる星形断面(6〜12角形)を有する芯部と、その周囲の楔の部分にポリエステル成分(6〜12本)を配した複合繊維とした場合、ベンジルアルコール加工での分割した後、星形断面を有するポリアミドによるソフトながら適度な張り、腰を有するという特徴と、ポリエステル成分との光学特性の違いにより、ビロード状の上品な艶と色合いとが発揮できることから、更に好ましい。この分割型複合繊維の分割後の各単糸繊度としては、ポリアミド(星形)は1.5〜0.8デシテックスが、ポリエステル(楔形)は0.5〜0.1デシテックスが、風合いと防風性とのバランスが良いことから、特に好ましい。
【0020】
図1に芯部に8角形星形断面を有するポリアミドを、周囲の楔の部分にポリエステル(8本)を配した分割型複合繊維の例を示す。
【0021】
図2に、ベンジルアルコール処理を行い、更に染色し、各成分が分割した後の例を示す。
【0022】
複合混繊糸とは、ポリエステルとポリアミドを別々に製糸したのち、エアーなどで混繊した加工糸や、タスラン加工糸などであり、両繊維の単糸繊度を色々の範囲に変えることができる点で、好ましい方法である。特にかかる複合混繊糸の芯糸をポリアミドにすることにより、ベンジルアルコール加工で収縮させ、高密度化できることから、特に好ましい。
【0023】
また、ポリエステルとポリアミドの単独糸を織物の経糸および緯糸に用いて交織、製織する方法も、合理的であり好ましい。特に、経糸の単繊維繊度を緯糸よりも細くした場合、経糸の高密度化が図れることから、特に好ましい。具体的には、経糸が0.1〜0.5デシテックス、緯糸が0.2〜1.1デシテックスの場合、特に好ましい。
【0024】
織物の構成糸の総繊度としては特に限定されるものではないが、経糸又は緯糸の少なくともどちらか一方の総繊度が20〜200デシテックスであることが、ソフトな風合いを付与するでき、細繊度化がしやすく、さらに製糸性の点から特に好ましい。特に40〜100デシテックスとすることが、軽量性、着心地の点から好ましい。
【0025】
本発明では、まず、ポリエステルとポリアミドの複合繊維、複合混繊糸またはポリエステル、ポリアミドの単独糸を、織物の経糸および緯糸に用いて生織を製織する。その際生織のカバーファクターは、3000未満でなければならない。カバーファクターが、3000以上のものは高密度のため、製織において、オサや整経での糸毛羽、ダブリング(波打ち現象)が発生し、また、織物の品位が低下し、さらには、織機の構造上、これほどの高密度製織は困難であることから好ましくない。
【0026】
本発明における染色仕上げ後、或いは染色前の生機の織物のカバーファクターは、次の式により示される。
【0027】
織物のカバーファクター=WR・(D1)1/2+WF・(D2)1/2
(ここで、WRは経糸密度(本/吋)、D1は経糸総繊度(デシテックス)、 WFは緯糸密度(本/吋)、D2は緯糸総繊度(デシテックス)を示す。)
織物の製織方法としては、従来の公知の方法がいずれも使用できる。織機としては、フライシャットル式、エア−ジェット式、ウォ−タ−ジェット式、レピア式、スルザ−式の何れの方式の織機を使用しても良いが効率的な製織を行えることから、エア−ジェット式、ウォ−タ−ジェット式、レピア式、スルザ−式が特に好ましい。また、織物の組織は、限定されるものではないが、平織、ツイル、繻子織り、二重織、リップストップ組織が本発明の特徴を発揮できるので好ましい。
【0028】
次いで本発明ではかかる製織した生機を染色加工して、織物のカバーファクターが3000〜5000、かつ通気量が1.0(cc/cm2/sec)以下の織物に仕上げる。
【0029】
仕上げる方法は次のとおりである。
【0030】
まず生機を精練した後、ベンジルアルコール溶液で加熱しながら収縮処理する。この処理により、織物のポリアミド糸或いはポリアミド成分が収縮する。分割複合繊維はこの処理により、収縮と同時に分割させる。収縮、分割する具体的な処理条件は、ベンジルアルコール溶液濃度を3〜50%、処理温度を80〜125℃、処理時間を10〜60分の範囲とすることが好ましい。処理温度が125℃を越えた場合、ポリアミドの強力低下と風合い硬化を惹起する傾向がある。
【0031】
処理方式としては、液流処理、パディング/連続処理方式が均一な収縮が得られ、かつ加工効率が良い点で好ましい。特に、液流処理により、生機が揉まれつつ、ポリアミド部分が収縮することにより、高密度でかつ、ソフトな風合いを有する織物が得られやすく、好ましい。
【0032】
これらの処理の後は通常の中間セット等の乾熱処理をし、通常の方法により染色する。織物は、ベンジルアルコール処理のみだけでなく、染色工程で更に収縮されることから、染色機としても、揉み効果の大きい液流染色機を用い、110〜125℃で分散染料と酸性染料を用いて染色することが好ましい。織物の収縮率は、ベンジルアルコール処理と染色とで、トータル20〜50%以下の範囲に、少なくとも織物の経糸或いは緯糸の一方を収縮させることが、本発明の効果を最大限に発揮させることから、好ましい。
【0033】
ここで、収縮率は、次で示される値をいい、幅収縮率、長さ収縮率の少なくとも一方が20〜50%以下であることが好ましい。
【0034】
A、幅収縮率(%)={生機幅(cm)−仕上げ品の幅(cm)}×100/生機幅(cm)
B、長さ収縮率(%)={生機長さ(m)−仕上げ品の長さ(m)}×100/生機長さ(m)
本発明においては、上記方法により、高密度な織物を得ることができるため、カレンダー加工等の圧縮加工を施さずに、高密度な織物を得ることができ、圧縮加工により、ソフトな風合いを損なうということもない。
【0035】
染色後は通常の仕上セットを行う。これにより、カバーファクターが3000〜5000、かつ通気量が1.0(cc/cm2/sec)以下の染色仕上げした織物が得られる。該織物のカバーファクターが3000未満の場合は、本発明の効果が得られず、また、5000を越えるものは実際に製造することができないので、いずれも好ましくはない。
【0036】
また、通気量は、1.0(cc/cm2/sec)以下であり、これはスポーツ用途のダウンジャケットにおける高防風性生地基準を満たすものである。特に好ましくは0.3〜0.9のものが風合いとのバランスが保たれる点で良い。
【0037】
ここで通気量とはJIS−L1096(フラジール形法)の評価に従う評価方法であり、値が小さいほど防風性が優れており、良好である。
【0038】
本発明においては、以上の製造方法により、極めて緻密な織物構造であり、防風機能性を有しつつ、良好なソフト風合いをも有する染色織物が得られ、例えば、
婦人・紳士・子供用のコート、ジャケット、ブルゾン、スラックス、ブレザー、スーツ、シャツ、ドレスシャツ、およびスポーツ用アスレチックウェア、ゴルフウェア、およびユニフォーム等として好適に用いることができる。
【0039】
【実施例】
以下、本発明を実施例で説明する。なお、以下の実施例、比較例で示した評価は、次の方法で実施したものである。
【0040】
(1)染色織物のカバーファクターの算出
織物の総繊度(D1、D2)の測定は次の方法により求める。
【0041】
染色し、仕上げた織物の密度は通常の密度計を用いて測定し(本/吋)、総繊度は織物を経糸、緯糸に分解し、それぞれ10本を採取する。次いで、この分解糸を通常の方法で糸の長さと重量から平均の総繊度(デシテックス)を求め、算出式を用いて織物のカバーファクターを求める。
(2)ソフト感風合い
風合いを10人の風合い判定者で官能判定し、次のとおりとした。
【0042】
◎ :ソフトで膨らみがあり、極めて良好
○ : 良好
△ :ソフトで膨らみがなく、 やや不良
× : 不良
(3)通気量
通気量はJIS−L1096(フラジール形法)の評価に従う評価方法であり、n=5枚の平均で測定し、値が小さいほど防風性が優れており、良好である。(4)加工収縮率
織物に製織した生機に対し、ベンジルアルコール処理、染色を経て仕上げた加工織物の収縮率を加工収縮率と定義して、織物の幅および長さ方向の収縮率を下記式で算出した。
【0043】
A、幅収縮率(%)={生機幅(cm)−仕上げ品の幅(cm)}×100/生機幅(cm)
B、長さ収縮率(%)={生機長さ(m)−仕上げ品の長さ(m)}×100/生機長さ(m)
実施例1
(1) 製糸
芯成分として、ポリアミドに酸化チタン0.2wt%を添加した極限粘度0.65のナイロン−6の重合体を用い、鞘成分としてポリエチレンテレフタレートを用い、ポリアミドとポリエステルの重量比率を、30:70として、複合紡糸した。紡糸は通常の複合紡糸装置で紡糸速度1400m/minで溶融紡糸し、紡糸後は3.8倍の延伸を行った。それにより、芯成分が8角形の星型断面を有し、これに鞘成分を8本を楔として接合させた分割型複合繊維を得た(断面を図1に示す)。
【0044】
延伸糸は56デシテックス、18フィラメント(分割後の単繊維繊度はポリアミドが1.20デシテックス、1フィラメント、ポリエステルが0.24デシテックス、8フィラメント)のマルチフィラメント糸であり、強度は4.8g/デシテックス、伸度は26%であった。
【0045】
(2) 製織
経糸に、ポリエステルマルチフィラメント糸:56デシテックス、114フィラメント(単繊維繊度:0.39デシテックス)の単独糸を用い、緯糸に上記分割型複合繊維マルチフィラメント糸を用いて、経糸密度が201本/吋、緯糸密度が130本/吋となるようウォータージェット織機で製織した。この時の織物組織は平組織で、織物の幅は173.0cm、織物の長さは65.0mであった。この生機の織物のカバーファクターは2477であつた。
【0046】
(3) 染色加工
得られた生機を精練(95℃×2分、拡布連続精練)し、引き続き、液流染色機で、10%ベンジルアルコール溶液で100s℃×20分で処理した。これを織物の幅方向、長さ方向に緊張することなくピンテンターで160℃で乾熱セットした。次いで赤の分散染料と酸性染料を用いて液流染色機で120℃×60分間染色し、仕上げた。
【0047】
この加工におけるベンジルアルコール処理による織物の幅収縮率と長さ収縮率は21.8%、16.5%であり、引き続き行った染色と合わせて、仕上げの加工収縮率は、幅収縮率が27.0%、長さ収縮率が20.1%であり、少なくとも緯糸は20%以上の加工収縮であった。
【0048】
仕上げ品は幅が126.1cm、長さが52.0m、経糸密度が276本/吋、緯糸密度が160本/吋であった。織物の経糸総繊度は67デシテックス、同単繊維繊度は0.47デシテックスで 緯糸総繊度は85デシテックス、同単繊維繊度は、ポリアミドが1.49デシテックス、ポリエステルが0.39デシテックスであり、織物のポリエステルは3734であった。また、通気量は0.82(cc/cm2/sec)であった。
【0049】
この織物の評価結果を表1に示す。
【0050】
また、得られた織物の断面写真を、図3(縦糸が分割型複合繊維の場合)、図4(経糸が分割型複合繊維の場合)に示す。
比較例1
緯糸に分割型複合繊維に替えて、経糸と同じポリエステルマルチフィラメント糸(56デシテックス、144フィラメント、単繊維繊度:0.39デシテックス)のポリエステル100%を用いた以外は実施例1と同様に製織し、ベンジルアルコール処理、染色し、仕上げた。
【0051】
比較例1の仕上げ結果は表1に示す。
【0052】
【表1】
【0053】
表1に示すように、本発明により得られた織物は、極めて緻密なコンパクト感がありながら、良好なソフト性を有し、且つ通気量が高く、優れた防風性を兼備した赤色の素晴らしいポリエステル繊維とポリアミド繊維との混用織物であった。 また、織物の表面はビロード調の艶と色合いがあり、魅力的な織物であった。
【0054】
更には、分割型複合繊維の原糸の製糸、製織、ベンジルアルコール処理、染色など各工程でのトラブルは全くなく、円滑に製造することができた。
【0055】
比較例1では緻密感に乏しく、また、風合いがハードであり、平凡な織物であった。
実施例2
(1)製糸
(i) ポリエステル繊維
ポリエチレンテレフタレートを用い、紡糸は通常の紡糸装置で紡糸速度1200m/minで溶融紡糸し、紡糸後は3.9倍の延伸を行い、延伸糸を得た。延伸糸は33デシテックス、48フィラメント、単繊維繊度は0.69デシテックスのマルチフィラメント糸であり、単繊維繊度は0.69デシテックス、強度は5.2g/デシテックス、伸度は29%であった。
【0056】
(ii)ポリアミド繊維
酸化チタンを0.2wt%添加した極限粘度0.66のナイロン−6の重合体を紡糸速度3000m/分で溶融紡糸を行い、延伸倍率を1.69倍、延伸速度を820m/分で延伸した。延伸糸は56デシテックス、60フィラメントのマルチフィラメント糸であり、単繊維繊度は0.93デシテックスで、強度は5.1g/デシテックス、伸度は36%であった。
【0057】
(2) 糸加工
上記ポリアミドマルチフィラメント糸を芯糸に、上記ポリエステルマルチフィラメント糸にオーハ゛ーフィート゛、11%をかけて鞘糸にし、通常の条件でタスラン混繊加工を行った。得られた混繊加工糸は92デシテックス、108フィラメントのループ混繊糸であり、加工糸の強度は4.6g/デシテックス、伸度は44%であり、やや膨らみ感のある加工糸であった。
【0058】
(3) 製織
得られた混繊加工糸を経糸及び緯糸に用い、エアージェット織機で織物に製織した。この時の織物組織は2/1の綾組織で、織物の幅は182.0cm、織物の長さは60.0m、織物密度は、経糸密度180本/吋、緯糸密度81本/吋の生機であった。織物のポリエステルは2503であった。
【0059】
(4) 染色加工
得られた生機を、ブルーに染色したことを除いては実施例1と同様にして、ベンジルアルコール処理、染色し、仕上げた。なお、この加工におけるベンジルアルコール処理による織物の幅収縮率と長さ収縮率は22.6%、21.5%であり、引き続き行った染色と合わせて仕上げの幅収縮率と長さ収縮率は27.3%、25.2%であり、少なくとも緯糸は20%以上の加工収縮であった。仕上げ品は幅が132.3cm、長さが44.9m、経糸密度248本/吋、緯糸密度108本/吋であった。織物の経糸総繊度は115デシテックス、同単繊維繊度は1.06デシテックスで 緯糸総繊度は117デシテックス、同単繊維繊度は1.08デシテックスであり、織物のポリエステルは3828であった。また、通気量は0.77(cc/cm2/sec)であった。
【0060】
この織物の評価結果を表2に示す。
比較例2
実施例2の構成糸の生機を用い、ベンジルアルコール処理を適用しないことを除いた以外は実施例2と同様に染色し、仕上げた。
【0061】
比較例2により得られた織物の結果は表2に示す。
【0062】
【表2】
【0063】
表2に示すように、本発明は、極めて緻密なコンパクト感が有りながら、良好なソフト性を有し、且つ通気量が高く、優れた防風性を兼備したブルー色の素晴らしいポリエステル繊維とポリアミド繊維との混繊加工糸織物であつた。また、織物の表面はビロード調の艶と色合いがあり、質感の高い織物であった。
【0064】
更には、混繊糸加工、製織、ベンジルアルコール処理、染色など各工程でのトラブルは全くなく、円滑に製造することができた。
【0065】
比較例2では緻密感に乏しく、また、風合いがハードであり、平凡な織物であった。
実施例3
(1) 製糸
(i) ポリエステル繊維
ポリエチレンテレフタレートを用い、紡糸は通常の紡糸装置で紡糸速度1150m/minで溶融紡糸し、紡糸後は3.8倍の延伸を行い、延伸糸を得た。延伸糸は56デシテックス、72フィラメント、単繊維繊度は0.78デシテックスのマルチフィラメント糸であり、強度は5.2g/デシテックス、伸度は29%であった。
【0066】
(ii) ポリアミド繊維
通常のナイロンー6の重合体を紡糸速度4500m/分で溶融紡糸を行い、延伸倍率を1.44倍、延伸速度を850m/分で延伸した。延伸糸は56デシテックス、72フィラメントのマルチフィラメント糸であり、単繊維繊度は0.78デシテックスで強度は4.8g/デシテックス、伸度は42%であった。
【0067】
(2) 糸加工
糸加工はポリエステルおよびポリアミドを別々に単独で通常の方法で仮撚り加工を施した。
【0068】
(3) 製織
得られた加工糸を経糸に、緯糸にポリエステル用い、エアージェット織機で織物に交織、製織した。この時の織物組織は5枚繻子組織で、織物の幅は170.0cm、織物の長さは60.0m、織物密度は、経糸密度192本/吋、緯糸密度89本/吋の生機であった。織物のポリエステルは2503であった。
【0069】
(4) 染色加工
得られた生機を、ブラウンに染色したことを除いては実施例1に従って、ベンジルアルコール処理、染色し、仕上げた。なお、この加工におけるベンジルアルコール処理による織物の幅収縮率と長さ収縮率は18.2%、25.2%であり、引き続き行った染色と合わせて仕上げの幅収縮率と長さ収縮率は20.1%、30.2%であり、少なくとも経糸は20%以上の加工収縮であった。
【0070】
仕上げ品は幅が135.8cm、長さが41.9m、経糸密度240本/吋、緯糸密度128本/吋であった。織物の経糸総繊度が115デシテックス、同単繊維繊度が1.01デシテックスで 緯糸総繊度が67.3デシテックス、同単繊維繊度が0.94デシテックスであり、織物のポリエステルは3099であった。また、通気量は0.88(cc/cm2/sec)であつた。
【0071】
この織物の評価結果は極めて緻密な織物で、良好なソフト性を有し、且つ通気量が高く、優れた防風性を兼備したブラウンのポリエステル繊維とポリアミド繊維との交織織物であった。また、製織、ベンジルアルコール処理、染色など各工程でのトラブルは全くなく、円滑に製造することができた。
【0072】
【発明の効果】
本発明により、極めて緻密な織物構造であり、防風機能を有しつつ、良好なソフト風合いを有する染色織物を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】分割型複合繊維の分割前における断面図である。
【図2】分割型複合繊維の分割後における断面図である。
【図3】本発明の実施例1で得られた織物の断面写真である(縦糸が分割型複合繊維の場合)。
【図4】本発明の実施例1で得られた織物の断面写真である(経糸が分割型複合繊維の場合)。
Claims (10)
- 単繊維繊度が1.5〜0.05デシテックスのポリエステルマルチフィラメントと単繊維繊度が1.5〜0.05デシテックスのポリアミドマルチフィラメントとの混用染色織物において、織物の下記式で示されるカバーファクターが3000以上、5000以下であり、かつ通気量が1.0(cc/cm2/sec)以下である染色織物。
カバーファクター=WR・(D1)1/2+WF・(D2)1/2
(ここで、WRは経糸密度(本/吋)、D1は経糸総繊度(デシテックス)、 WFは緯糸密度(本/吋)、D2は緯糸総繊度(デシテックス)を示す。) - 該ポリエステルマルチフィラメントと該ポリアミドマルチフィラメントとが、複合繊維、複合混繊糸および交織から選ばれる態様により混用されている請求項1記載の染色織物。
- 経糸又は緯糸の少なくともどちらか一方の総繊度が20〜200デシテックスである請求項1または2記載の染色織物。
- 該複合繊維が1本のポリアミドからなる星形断面を有する芯部の周囲にポリエステルからなる複数の楔部分を有してなり、芯部と楔部分とが分割されている請求項2又は3に記載の染色織物。
- カレンダー加工などの圧縮加工が施されていない請求項1〜4のいずれかに記載の染色織物。
- 単繊維繊度が1.5〜0.05デシテックスのポリエステルマルチフィラメントと単繊維繊度が1.5〜0.05デシテックスのポリアミドマルチフィラメントとが混用されてなる染色織物の製造方法において、カバーファクターが3000未満の織物を製織した後、ベンジルアルコール溶液で加熱しながら収縮処理し、次いで、染色、仕上げすることにより、織物のカバーファクターを3000以上、5000以下、かつ通気量を1.0(cc/cm2/sec)以下の織物とする染色織物の製造方法。
- 該ポリエステルマルチフィラメントと該ポリアミドマルチフィラメントとが、複合繊維、複合混繊糸および交織から選ばれる態様により混用されている請求項6記載の染色織物の製造方法。
- 該ポリエステルマルチフィラメントと該ポリアミドマルチフィラメントとからなる複合繊維が分割型繊維である請求項6または7記載の染色織物の製造方法。
- 該ベンジルアルコール溶液処理と染色とにより、20%以上に収縮させた後、分割し仕上げする請求項8記載の染色織物の製造方法。
- 経糸又は緯糸の少なくともどちらか一方の総繊度が20〜200デシテックスである請求項7〜9のいずれかに記載の染色織物の製造方法。
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