JPS60246852A - 超高密度編物 - Google Patents

超高密度編物

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JPS60246852A
JPS60246852A JP26148784A JP26148784A JPS60246852A JP S60246852 A JPS60246852 A JP S60246852A JP 26148784 A JP26148784 A JP 26148784A JP 26148784 A JP26148784 A JP 26148784A JP S60246852 A JPS60246852 A JP S60246852A
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knitted fabric
section
cross
fibrillated
knitted
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JP26148784A
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English (en)
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憲一 田川
井田 俊也
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Kanebo Ltd
Kanebo Gohsen Ltd
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Kanebo Ltd
Kanebo Gohsen Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、極めて緻密な構造を有する編物に関する。詳
しくは、ポリアミドとポリエステルのフィブリルから構
成され、見掛密度が非常に大きく且つ気孔容積は非常に
小さく、シかも気孔は基材全体にわたって非常に均−且
つ小さく、巨大な気孔は実質的に存在しない構造を有し
、そして外観は非常に平滑であり優美な光沢を呈する新
規な編物に関する。
従来、編物は一般に編目密度が小さく、編機の機構と使
用する糸条の番手あるいは繊度によってゲージ等が制約
されるため高密度化は困難であった。単に編目を密にす
る方法として、例えば特開昭51−102172号公報
に編地を収縮する方法が提案されているが、単に編目を
密にして日付を高めるという手段だけでは、大幅な高密
度化は困難であり、異なる観点からの新しい加工法の開
発がなければ十分なる目的達成は不可能であった。
本発明者等は、従来の編物の概念を超越した極めて高密
度で且つ気孔容積の小さい編物を得るべく鋭意研究の結
果、特定のフィブリル化型複合繊維を用いて編成した編
地を特定の薬剤で処理し、該複合繊維をフィブリル化せ
しめ、続いて特定条件下で加熱処理を施して該編地を面
積にして50%以上収縮せしめ、その後熱プレス加工に
より編地の厚みを40%以上圧縮する方法によって得た
編物が、見掛密度が0.8(1/d以と、気孔容積が8
5.0%未満という極めて高密度な編物となることを見
出し、本発明を完成するに到った。
本発明の目的は、見掛密度が極めて大きく、気孔容積が
極く小さいという従来編物が具備し得なかった特性を有
する新規な編物を提供するにある。
即ち本発明の編物は、ボリアEドとポリエステルからな
るフィブリル化後の単糸繊度が0.5デニール以下のフ
ィブリル化型複合繊細を用いてなる編物であって、該編
物を構成する複合繊維は実質的にフィブリル化しており
、しかも該編物の見掛密度が0.80f/d以上、気孔
容積が85.0%未満であることを特徴とする超高密度
編物である。
本発明にいう「フィブリル」とは、それが多数本集束し
て繊維束を成す細繊度の繊維のことであり、例えば、多
成分から成る複合構造を有する繊維(複合繊維)を側ら
かの手段でもって各成分に分割することにより容易に得
ることができる。
本発明に於けるフィブリル化型複合繊細とは、ポリアミ
ド及びポリエステルが、単一フィラメントの横断面にお
いて一方の成分が他方の成分を完全に包囲しない形状で
、単一フィラメントの長手方向に沿って接合されている
ものを言い、具体的には横断面が第1図の如きサイドバ
イサイド型の複合繊維、第2図〜第8図の如きサイドバ
イサイド繰返し型の複合繊維、第4図〜第8図の如く放
射型の形状を有する成分と該放射部を補完する形状を有
する他の成分からなる複合繊維、第9図〜第10図の如
く放射型の形状を有する成分と該放射部を補完し且つ中
心方向に向いたV字型の凹部のある形状を有する他の成
分と該凹部を補完するV字型の形状を有する該放射型の
形状を有する成分と同じ成分からなる複合繊維及び第1
1図の如く中空部分のあるサイドバイサイド繰返し型複
合繊維等が挙げられる。これらの複合繊維のうち、単糸
繊度が0.6デニール以下の極細フィブリルが得易いと
いう点から、中空部分のある又はないサイドバイサイド
繰返し型の横断面を有する複合繊維、及び横断面が放射
型の形状を有する成分のある複合繊維が好適であるが、
複合繊維製造面では両者の生繊維断面形態の安定性の点
から横断面が放射型の形状を有する成分のある複合繊維
が有利である。
ここでポリアミドとしては、例えばナイロン4゜ナイロ
ン6、ナイロン7、ナイロン11.ナイロン12.ナイ
ロン66、ナイロン6.10.fリメタキシレンアジパ
ミド、ポリパラキシリレンデカンアミド、ポリビスシク
ロヘキシルメタンデカンアミド及びそれらを成分とする
コポリアミド等が挙げられる。
またポリエステルとしては、例えばポリエチレンテレフ
タレート、ポリテトラメチレンテレフタレート、ポリエ
チレンオキシベンゾエート、ポリ1.4−ジメチルシク
ロヘキサンテレフタレート。
ボリビバロラクトン及びこれらを成分とするコポリエス
テル等がある。
該フィブリル化型複合繊維は、フィブリル化後の単糸繊
度が0.5デニール以下であることが必要である。通常
の細繊度の繊維(例えば単糸繊度が1デニール或いはそ
れよりやや低めの繊維)やフィブリル化後の単糸繊度が
0.6デニールを越えるフィブリル化型複合繊維では、
見掛密度を0.80f/d以上、気孔容積を85.0%
未満とすることが困難であり、ますこ小さくて均一な気
孔を得ることができないし、また本発明特有の、編物で
ありながら編目ループがほとんど判別できないような平
滑性と優美な光沢を呈する外観を獲得することも困難で
ある。
本発明によるフィブリル化型複合繊維を用いてなる編物
とは、経編物、横編物及び丸編物のいづれでもよく、特
に限定されるものではない。
また、これらの編物は、それを構成するフィブリル化型
複合繊維が実質的にフィブリル化しているのである。
ここで[フィブリル化している」とは、例えばフィブリ
ル化型複合繊維が第8図の如き横断面を有する場合、各
成分の接合部が分割され、一方の成分の4本のセグメン
ト糸と他方の成分の4本のセグメント糸からなる8本の
フィブリルとなっている状態をいい、また例えば該複合
繊維が第6図の如き横断面を有する場合も、同様に分割
され、十字形の横断面を有する一方の成分のセグメント
糸と扇形の横断面を有する他方の成分の4本のセグメン
ト糸からなる5本のフィブリルとなっている状態をいう
のである。更にフィブリル化型複合It41t#、が他
の如何なる横断面形状を有する場合であっても、そのフ
ィブリル化している状態は、以上の記載ぼり容易に推察
できるであろう。
更に本発明による編物は、見掛密度が0.8(1/i以
上、好ましくは0.90f/d以上であり、気孔容積が
85.0%未満、好ましくは80.0%未満を示すもの
である。 。
従来、見掛密度が0.60g/d以上、気孔容積が60
.0%以下の編物を得るのは、編機の機構上の制約及び
糸の物理的性質上困難とされていたが、本発明ではそれ
が可能となったのである。
更に通常の編物の場合、断面方向に観察すると上層と下
層部は比較的疎であり、中層部は比較的密であり、従っ
て見掛密度及び気孔容積とも不均一なのであるが、本発
明による編物は、断面全体にわたって非常に均一な緻密
さを示すものであり、従って気孔の大きさも均−且つ小
さいのである。
また、本発明による編物は、一般編物あるいは織物に比
べて表面が非常に滑らかであり、優美な光沢を有してい
ることも特長の一つである。またその緻密さの故に、編
目がほとんど目立たないものである。
因に編物表面が非常に滑らかであることを示す尺度とし
て、表面粗さくμ)の値を挙げることができる。そして
本発明の編物の表面粗さは、通常1.20μ以下、好ま
しくは1.0μ以下、より好ましくは0.8μ以下であ
る。
本発明の編物は、上述のようにポリアミドとポリエステ
ルからなるフィブリル化型複合繊維が実質的にフィブリ
ル化した単糸繊度が0.5デニール以下の極めて細繊度
の糸条によって構成されており、またその見掛密度が0
.80f/Cd以上、気孔容積が86.0%未満と極め
て緻密化されており、しかも表面が平滑であり、優美な
光沢を可し、編目がほとんど判別出来ない従来には全く
見られない編物である。このことは、第12〜18図に
示す本発明編物の表面(第12図)及び断面(第18図
)の電子顕微鏡写真からも明らかである。
即ち該両図から複合繊維が実質的にフィブリル化して細
繊度単糸となり、且つ編物は緻密で気孔は小さく均一な
もので表面も平滑であることが理解できよう。
以上のような本発明の編物は前述のような特性を持つ故
に種々のインテリア用途にあるいは、フィルター等の産
業資材用途に極めて有用な素材となり得るものである。
上述の如き優れた特長を具備した新規な編物は、ポリア
ミドとポリエステルからなるフィブリル化後の単糸繊度
が0.6デニール以下のフィブリル化型複合繊維を用い
て編目密度が平方インチ当り1000以上の編地を編成
後、該絹地をポリアミドを膨潤せしめる薬剤により処理
して編地を構成する複合、ifを実質的にフィブリル化
し、続いて該薬剤が付与された状態で加熱処理して該編
地を面積にして50%以上収縮せしめ、その後該網地を
洗浄して薬剤を除去し、乾燥後熱プレス加工により該編
地の厚みを40%以上圧縮して見掛密度を0.80f/
CIA以上、気孔容積を85.0%未満とすることを特
徴とする方法によって有利に製造することができる。
かかる方法に適用するフィブリル化型複合繊維は、前記
した通りである。また該複合繊維を用いてなる編地とし
ては、経編地、横編地及び九編地等が挙げられる。
該編地の編目密度は、平方インチ当り1000以上、好
ましくは1500以上であり、またフィブリル化型複合
繊維の繊度は80〜150デニールが好ましい。
本発明の編物を得るには、これらの編地にポリアミドを
膨潤せしめる薬剤(以下「フィブリル化剤」という。)
を付与して該編地を構成するフィブリル化型複合繊維の
フィブリル化を行い、続いて絹地にフィブリル化剤が付
着した状態で加熱処理して主にポリアミドを収縮せしめ
編地を面積にして50%以上収縮させるのである。
ここでフィブリル化剤としては、具体的には、ベンジル
アルコール、β−フェニルエチルアルコール、フェノー
ル、m−クレゾール、蟻酸、酢酸等が挙げられる。また
その水溶液又は水性エマルジョンとして用いるのが適し
ている。特に以上の中でもベンジルアルコールの水性エ
マルジョンを用いる方法がフィブリル化効果の点で、ま
た取扱いが比較的容易な点で本方法には最適である。
上記フィブリル化剤の水性エマルジョンを作るには、フ
ィブリル化剤に界面活性剤を添加して乳化分散させれば
よく、該界面活性剤としては、ノニオン系活性剤、カチ
オン系活性剤、アニオン系活性剤、両性活性剤、又はそ
れらの混合型等いずれでもよい。
更には一般の乳化剤や糊剤等の増粘剤を添加し該エマル
ジョンを安定化させるのもよい。
フィブリル化剤の濃度は、フィブリル化効果を得るため
には1.6重量%以上とする必要がある。
フィブリル化方法は、上記のようなフィブリル化剤を含
む処理液中に被処理編地を浸漬放置するか、編地に処理
液を含浸或いは塗布する。前記方法の場合、単なる浸漬
放置ではなく、被処理編地及び/又は処理液の移動を伴
えばよりフィブリル化の進行を促進でき、該方法として
は、例えば処理液の攪拌あるいは洗濯機、染色機等の装
置を利用する方法がある。また後記方法の場合は、通常
の含浸あるいは塗布後マングルで搾液或いは脱水機で脱
肢すればフィブリル化の進行を促進できる。
該処理液の温度は、5〜50°C1好ましくは10〜4
0°Cがよく、高温ではかえってフィブリル化が抑制さ
れるので好ましくない。
かかる薬剤付与後該薬剤が付着した状態で加熱処理を施
し、主にポリアミドを収縮せしめて編地を面積にして5
0%以上、好ましくは60%以上収縮せしめるのである
。該加熱収縮処理方法としては、以下に述べる方法が有
効である。1つの方法は、ポリアミドを膨潤せしめる薬
剤を含む処理液中に被処理編地を浸漬して処理液及び/
又は編地を動かしつつ加熱する方法がある。単なる浸漬
加熱処理は、収縮に部分的な斑を生じる欠点があり好ま
しくない。またこの方法の場合、フィブリル化処理と収
縮処理を同一系内で継続して実施することが可能である
。装置は洗濯機、染色機等を用いるのが有効である。更
に編地を面積にして50%以上収縮せしめる目的を達す
るには、フィブリル他剤濃度は5重量%以上、温度は7
0°C以上で、処理時間は5分以1行なうのが好ましい
もう1つの方法は、被処理編地にポリアミドを膨潤せし
める薬剤が付着した状態で、70′c以上の水蒸気によ
る処理を施す方法がある。70℃未満の水蒸気による処
理では、目的とする収縮率は得られない。また該方法の
場合、編地が保持する薬剤液量があまり少な過ぎても十
分な収縮効果は期待できず、保持量は純薬剤分として1
〜50重量%とすることが望ましい。また、水蒸気とし
ては飽和水蒸気が好ましい。不飽和水蒸気では、緻密な
構造に斑が生じることがあり、過飽和水蒸気では蒸気の
ドリップが発生し編物を汚染することがあるので注意を
要する。
また水蒸気がポリアミドを膨潤せしめる薬剤の蒸気を含
むもの、例えば水と該薬剤との共沸混合蒸気であると更
に高収縮が得られるので好ましい。
このようにして水蒸気で編地を処理し、その目的を達す
るには、2秒以上行なうのが好ましい。
しかしながら、前記した薬剤の保持量や水蒸気の温度等
により処理時間を適当に調節する必要がある。
斯くて本方法では編地を面積にして50%以上、好まし
くは60%以上収縮させるのであるが、50%以上収縮
させる事と後の熱プレス加工による編地厚みの圧縮との
相乗作用により、本発明の編地には見掛密度が0.80
f/d以上、気孔容積が86.0%未満という極めて緻
密な構造が付与されるのである。
本方法では、次いで該収縮編地を洗浄してフィブリル化
剤を編地から除去し、乾燥を行なう。しかる後熱プレス
加工を施し、該編地の厚みを40%以上、好ましくは5
0%以と圧縮するのである。
熱プレス加工の装置としては、平板プレス機、種々のカ
レンダー機或いは、溝の浅いエンボス機等が利腕できる
本方法では、熱プレスにより編地厚みを40%以上、好
ましくは50%以上圧縮することが必要なのであって、
40%未満の圧縮率では目的とする高密度構造は得られ
ない。40%以上の圧縮率を得るには、プレス機の表面
湿灰は140°C以上、好ましくは150 ’C以上で
あることが望まれる。
しかし上限温度としては、ポリアミドの融点以下である
事が網地の物性低下を阻止する観点から望ましい。また
、プロス圧力は、間欠式プレス(例えば平板プレス)の
場合は、51g / d以上、連続式プレス(例えばカ
レンダープレス)の場合は、80kg/3以上が好まし
い。更に必要に応じて表面と裏面の2回プレスを実施し
てもよい。
斯くて本方法によれば、見掛密度が0.8(1/i以上
で気孔容積が85.0%未満である従来にない極めて緻
密な構造を有し、表面の平滑性が非常に高く優美な光沢
を有した編目がほとんど判別できない外観を有する超高
密度編物を極めて容易に得ることができる。
以下実施例により本発明をより具体的に説明するが、勿
論如何なる態様においても本発明はかがる実施例により
限定されるものではない。
尚、本明細書において用いた編地の面積収縮率、圧縮率
、見掛密度、気孔容積、表面粗さは以下の方法によりめ
た。
(1)編地の面積収縮率 収縮前の編地を平面上に拡げて置き、経の長さTe3緯
の長さyoを測定する。次に該編地を収縮させた後、同
様に経の長さT1緯の長さYを測定し、面積収縮率を次
式でめる。
(2)圧縮率 圧縮前の編地厚さTQ、圧縮後の厚さTをそれぞれ厚み
計にて測定し、圧縮率を次式でめる。
(3) 見掛密度 JI8L1018−1977見掛密度の測定による。
(4) 気孔容積 JI8L1018−1977 気孔容積の測定による。
(5)表面粗さ 表面粗さの測定は、株式会社加藤鉄工所製KES−1?
14測定機を使用してウエール方向に行なった。値は、
′表面粗さの平均偏差(厚みの変動)を表わすもので、
値が小さい程表面が滑らかであることを意味する。
実施例1 第10図に示したような横断面を有し、但しナイロン6
がA及びC成分を、ポリエチレンテレフタレート(以下
[PETJという)がB成分を、またナイロン6とPE
Tの容積比が1:2の割合で構成された50デニール/
25フイラメントのフィブリル化型複合繊維を用いて、
82ゲージの丸編機によりインターロック編地を編成し
た。該編地の編目密度は2.400/平方インチであっ
た。
該編地を80°Cのベンジルアルコール80%水性エマ
ルリジン(乳化剤として日華化学■製、サンモールBK
−200oncを2%使用)中に浸漬し、ピックアップ
率70%/編地で搾液を8回繰り返し行い、フィブリル
化型複合繊維をフィブリル化した。該工程後の編物の表
面及び断面を走査型電子顕微鏡で拡大して観察した結果
、複合繊維は、ポリアミドからなる十字型断面とV字型
断面の細いフィブリル及びポリエステルからなるV字型
の凹部を有する扇型断面の細いフィブリルに完全に分割
(フィブリル化)されており、また該フィブリルの繊度
は、約0.18〜0.27デニールであることを確認し
た。
次いで該編地に第1表に示す諸条件で加熱処理シ、続い
て水洗によって十分にベンジルアルコールを除去後乾燥
した。
第 1 表 続いて該編地に表面温度180℃、圧力10幻/dの平
板プレス機を用いて8分間熱プレスを実施した。その結
果を第2表に示す。
尚、未処理生機、フィブリル化編地、フィブリル化後加
熱処理を実施した編地、生機に熱プレスのみを実施した
編地、フィブリル化後熱プレスを実施した編地について
も併記する。
※ 編目密度(平方インチ当り)とは、1インチ当りの
つ□エール数と1インチ当りのコース数の積でめられる
値である。
※ 厚さは、熱プレス前/熱プレス後を示す。
※ 気孔容積の算出において、密度はナイロン6が16
14、PETが1.88として計算した。
第2表に見られるように、本発明の諸条件を満 ″たす
高密度編物2−■、2−■、2−@、2−@は見掛密度
が0.80f/cd以上で気孔容積が86.0%未満で
あり、極めて緻密な構造を有する編物であった。また表
面粗さが1μ以下であることが示すように、表面は非常
に平滑であり、優美な光沢を有するものであった。更に
上記4種類の編物の断面を走査型電子顕微鏡で拡大して
観察したところ、上層、中層、下層の全体にわたって、
気孔は非常に小さく且つ均一であり、通常の編物断面に
見られる如き大きな気孔は存在しなかった。
−例として2−■の編物の上記電子顕微鏡写真を第12
図(1m物表面)及び第18図(同断面)に示すが、こ
れらの写真からも本発明の編物が上記特性を有すること
が理解できよう。
実施例2 第1〜8図に示したような横断面を有し、但しA成分と
してナイロン6、B成分としてPETを用いてA成分と
B成分の容積比1:1の割合で溶融紡糸した50デニー
ル/25フイラメントの8種のフィブリル化型複合繊維
を得た。
該フィブリル上型複合a維を用い、40ゲージの丸編機
を使用してインターロック編地を編成した。
該8種類の編地を、株式会社アサヒ製作所製B5−25
80型洗濯機(外槽との間で液の流入出が生ずるべく穴
のあいた内胴が横方向に正転、逆転を繰り返す業務用洗
濯機)に入れ、編地重量の80倍量の16%ベンジルア
ルコール水性エマルジッン(乳化剤として、日華化学■
製すンモールBK−200oncを1.5%使用)を投
入し、80℃にて80分間運転し、フィブリル化処理し
た。次いで実施例1の如くフィブリル化型複合繊維が完
全にフィブリル化していることを確認した後、液温を9
6℃まで昇温し、同温度で80分間運転を継続し、編地
を収縮した。該処理により編地は飽和に達するまで収縮
した。次いで排液及び脱水機による脱液後の編地を同装
置を使用して十分湯洗し、ベンジルアルコールを除去し
、脱水乾燥した。
続いて、該基材をロール表面温度200℃、プレス圧力
100kl/C1111布速5m/分で表ト裏ノ2回シ
ミリーカレンダーに通し熱プレスを行った。
その結果を第8表に示す。
第8表に見られるように、本発明の条件を満たした試料
8−■及び8−■は、見掛密度が0.80f/c4以上
で、気孔容積が86.0%未満であり、極めて緻密な構
造を有し、走査型電子顕微鏡による断面観察によると、
緻密さは断面全体において非常に均一であり、実質的に
大きな気孔は存在しなかった。また表面粗さが1μ以下
であることが示すように、表面は非常に平滑であり、優
美な光沢を有し、緻密さ故に編目はほとんど判別出来ず
、従来一般編物とは全く異なる新規な外観であった。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第11図は、本発明に使用し得るフィブリル化
型複合繊維の横断面であり、第1図は横断面がサイドバ
イサイド型の複合繊維、第2図〜第8図は横断面がサイ
ドバイサイド繰返し型の複合繊維、第4図〜第8図は横
断面が放射型の形状を有する成分と該放射部を補完する
形状を有する他の成分からなる複合繊維、第9図〜第1
0図は横断面が放射型の形状を有する成分と該放射部を
補完し且つ中心方向に向いたV字型の凹部のある形状苓
・イーイする(flJの酸分、!″該凹部を補完するV
字型の形状をf−3’−!1−る該放射型の形状をn1
゛る成分と回し成分からなる複合繊紹・、第11図は横
断向が中空部分のj・)るリ−イドバイ服イド繰返し型
の複自級Mを夫々示す。、 二F、た第12図は、本発明編物表dtiの電工顕微鏡
写真、第1:]図は同1# ifmの電工顕微鏡写真で
J〕る。 持ボ(′出願人 鍍(紡株式会社 力不ボウ合繊イ宋式会榎 第1図 第2図 第3図 第4図 第5図 第(5図1 第7図 第8図 第9図 第10図 第11図

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1) ポリアミドとポリエステルからなるフィブリル
    化後の単糸繊度が0.5デニール以下のフィブリル化型
    複合繊維を用いてなる編物であって、該編物を構成する
    複合繊維は実質的にフィブリル化しており、しかも該編
    物の見掛密度が0.80f/d以上、気孔容積が86.
    0%未満であることを特徴とする超高密度編物。
  2. (2) フィブリル化型複合繊維が一方の成分を他方の
    成分が完全に包囲することなく両成分が接合された横断
    面を有する特許請求の範囲第1項記載の編物。
  3. (3) フィブリル化型複合繊維が両成分がサイドバイ
    サイドに接合された横断面を有する特許請求の範囲第2
    項記載の編物。
  4. (4) フィブリル化型複合繊維が両成分がサイドバイ
    サイドを繰返して接合された横断面を有する特許請求の
    範囲第2項記載の編物。
  5. (5) フィブリル化型複合!llI#、が放射型形状
    の成分と該放射部を補完する形状の他の成分が接合され
    た横断面を有する特許請求の範囲第2項記載の編物。
  6. (6) フィブリル化型複合繊維が放射型形状の成分と
    該放射部を補完し且つ中心方向に向いたV字型の四部の
    ある形状の他の成分と該凹部を補完するV字型形状の該
    放射型形状の成分と同一の成分が接合された横断面を有
    する特許請求の範囲第2項記載の編物。
  7. (7) フィブリル化型複合繊維が両成分がサイドバイ
    サイドを繰返し中空部分を形成するが如く接合された横
    断面を有する特許請求の範囲第2項記載の編物。
  8. (8)編物全体が均一な密度を催し、気孔の大きさも小
    さく且つ均一である特許請求の範囲第1−・7の何れか
    の項記載の編物。
  9. (9)編物の表面粗さが1.20μ以下である特許請求
    の範囲第1〜8の何れかの項記載の編物。
JP26148784A 1984-12-10 1984-12-10 超高密度編物 Pending JPS60246852A (ja)

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