JP2019099925A - ポリエステル混繊糸布帛 - Google Patents
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Abstract
Description
・糸条A:熱収縮特性の異なる少なくとも2種類のポリエステル重合体からなるコンジュゲートマルチフィラメント。
・糸条B:イソフタル酸が共重合されてなるポリエステルマルチフィラメント。
・糸条C:芯成分にポリスチレンポリマーが配置され、鞘成分にポリエステルポリマーが配置されてなる芯鞘型複合マルチフィラメント。
・撚り係数(α)=T×√D
(ここで、Tは撚り数(t/m)を表し、Dは混繊糸の繊度(デシテックス)を表す。)
本発明における糸条A、糸条Bおよび糸条Cで構成される混繊糸を少なくとも一部に用いた布帛の嵩高性は、2.5cm3/g以上であることが好ましい。より好ましくは、嵩高性が3.0cm3/g以上5.0cm3/g未満であることが好ましい。嵩高性が2.5cm3/g未満になると、膨らみが低下し、着用時の暖かみやソフトタッチが損なわれる場合がある。嵩高性が5.0cm3/g以上となると、膨らみ感が高くなりすぎてふかついた風合いとなる。ここでの嵩高性は、次式で算出する。
・嵩高性(cm3/g)=生地厚み(mm)/生地目付(g/m2)×1000。
このようにして得られた本発明のポリエステル混繊糸布帛は、例えば、ドレス、ブラウス、ジャケット、パンツおよびスカートなどエレガントな用途に活用できる婦人服用衣料を提供することができる。
JIS L1013(2010) 8.3.1 b)B法に規定される正量繊度を測定して、総繊度とした。
JIS L1013(2010) 8.18.1 b)B法に規定される熱水寸法変化率を測定して、沸騰水収縮率とした。
JIS L1013(2010) 8.15規定される交絡度を測定して、交絡度CF値(Coherence Factor)とした。
JIS L1096(2010)8.3.2 a)A法に規定される標準状態における単位面積当たりの質量の方法を用いて、目付を測定した。
JIS L1096(2010)8.4.a)A法に規定される方法を用いて、生地厚みを測定した。
アルカリ減量加工処理前の生地質量Aと処理後の生地質量Bとの質量比率(次式)により、減量率を測定した。
・減量率(%)=〔(生地質量A−生地質量B)/生地質量〕×100。
JIS L1096(2010)8.14.1.a)A法に規定される伸び率を用いて、伸長率とした。
原糸の長手方向の濃淡差や布帛全体での濃淡差があるものを見た目の杢調があるものとし、5人の目視判定者で次の官能判定を行い、次のとおりの判定とし、◎を合格とした。
◎:全体的に細かい濃淡差があり高級感がある。合格。
○:全体的に粗い濃淡差がある。
×:濃淡差がない。
布帛を屈曲させ、その屈曲した状態から平面状態に戻るスピードが早いものを反発感があるものとし、5人の判定者による官能評価を行い、次のとおりの判定とし、○を合格とした。
○:屈曲した状態から平面状態に戻るスピードが速い。合格。
×:屈曲した状態から平面状態に戻るスピードが遅い、または戻らない。
コンジュゲートマルチフィラメントの形成において、極限粘度が0.40のポリエチレンテレフタレート100%からなる低粘度成分と、極限粘度が0.75のポリエチレンテレフタレートからなる高粘度成分とを、質量複合比50:50でサイド・バイ・サイド型に貼り合わせたコンジュゲートマルチフィラメント未延伸糸を紡糸した後、通常の延伸機により延伸を行い、55デシテックス−12フィラメントのコンジュゲートマルチフィラメント(糸条A)を製造した。
糸条A、糸条Bおよび糸条Cを用い、天竺組織の編物を作成したこと以外は、実施例1〜4と同様にして編物(天竺編組織)を作成した。得られた編物の評価結果を、表2に示す。嵩高性に優れており、全体的に細かい見た目の杢調と、着用時に快適となるストレッチ性、そして、反発感を兼ね備えた高級感のある編物を得た。
実施例1〜4に記載の手法で作成した糸条Bと糸条Cの混繊維を用いて、サテン組織の織物を作成したこと以外は、実施例1〜4と同様にして織物を作成した。得られた評価結果を表3に示す。得られた織物は、ストレッチ性や反発感が乏しいものであった。
実施例1〜4に記載の手法で作成した糸条Aを用い、タテ二重組織の織物を作成したこと以外は、実施例1〜4と同様にして織物を作成した。得られた評価結果を、表3に示す。得られた織物は、杢調の外観が全くないものであった。
実施例1〜4に記載の手法で作成した糸条Aに、20デシテックスのポリウレタン糸条をカバリングしたカバリングコンジュゲート糸を用い、スムース組織の編み物を作成したこと以外は、実施例5と同様にして編物を作成した。得られた評価結果を、表3に示す。得られた編物は、杢調の外観が全くないものであった。
Claims (7)
- 少なくとも次の糸状A、糸条Bおよび糸条Cを含むポリエステルフィラメントで構成される混繊糸を、少なくとも一部に用いてなるポリエステル混繊糸布帛。
・糸条A:熱収縮特性の異なる少なくとも2種類のポリエステル重合体からなるコンジュゲートマルチフィラメント。
・糸条B:イソフタル酸が共重合されてなるポリエステルマルチフィラメント。
・糸条C:芯成分にポリスチレンポリマーが配置され、鞘成分にポリエステルポリマーが配置されてなる芯鞘型複合マルチフィラメント。 - 糸条A、糸条Bおよび糸条Cで構成される混繊糸の総繊度が、100デシテックス以上である請求項1記載のポリエステル混繊糸布帛。
- 糸条A、糸条Bおよび糸条Cで構成される混繊維の糸条質量比率が、下記の比率である請求項1または2記載のポリエステル混繊糸布帛。
・糸条A:糸条B:糸条C=40〜60%:20〜30%:20〜30% - 糸条A、糸条Bおよび糸条Cで構成される混繊糸の沸収が10%以上であり、交絡数CF値が30以上である請求項1〜3のいずれかに記載のポリエステル混繊糸布帛。
- 糸条A、糸条Bおよび糸条Cで構成される混繊糸の撚り係数(α)が、1500〜16000の範囲の実撚を有している請求項1〜4のいずれかに記載のポリエステル混繊糸布帛。
- 織編物の嵩高性が2.5cm3/g以上で、伸長率が10%以上である請求項1〜5のいずれかに記載のポリエステル混繊糸布帛。
- 糸条A、糸条Bおよび糸条Cで構成される混繊糸が、アルカリ減量により、前記混繊糸の少なくとも一部の糸表面にクラックを生じるものである請求項1〜6のいずれかに記載のポリエステル混繊糸布帛。
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