JP2007056439A - 羊毛糸又は羊毛混紡糸並びに羊毛織物及びその製造方法 - Google Patents

羊毛糸又は羊毛混紡糸並びに羊毛織物及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】軽くて目風の細やかな、独特の風合いをもつ高品位な衣料用、および産業用軽量織物、ならびにその製造方法を提供する。
【解決手段】水溶性ビニロン(PVA)フィラメント糸からなる芯糸2の周囲に、羊毛糸又は羊毛混紡糸からなる鞘糸3を被覆した被覆糸1を、経糸または緯糸の少なくとも一方に用いて織成した後、前記水溶性ビニロン(PVA)フィラメント糸からなる芯糸を溶解除去することにより、軽量で目風の細やかな羊毛織物を製造する。
【選択図】図2

Description

本発明は、衣料用及び産業用に好適な軽量の羊毛糸又は羊毛混紡糸、並びに羊毛織物及びその製造方法に関するものである。
羊毛織物は、羊毛に特有の捲縮(クリンプ)構造によって、嵩高性(バルキー性)・保温性・伸縮性(ストレッチ性)等の優れた性質を有している。しかし、合繊織物に比べ、「重い」というのが難点である。そこで、「軽い」羊毛織物を得るためには、「細い」羊毛糸を用いる必要がある。しかしながら、細い羊毛糸としては、従来、150番手の細さが技術的に限界であった。ただし、実際には150番手の羊毛糸では細すぎて腰がないため、単糸のままでは織ることができず、単糸を2本束ねて双糸にして(このときの番手は150÷2=75番手)、織らざるを得なかった。そのため、単糸のままでよい軽量な合繊糸を用いて織った場合と比べて、同じ単糸番手では単位面積当りの重さが増すことになり、「重く」なることを避けることができなかった。
一方、特許文献1に記載されているように、伸縮性に優れた羊毛布帛の製造方法として、羊毛繊維と水溶性繊維との混紡糸を用いる技術が提案されている。すなわち、水溶性繊維が膨潤することにより収縮し、混紡糸が強撚状態になった後で水溶性繊維を溶解除去することにより、羊毛糸に一層捲縮性を付与し、伸縮性を増大させる技術である。しかし、特許文献1には、本発明の目的とする「軽量」な羊毛織物を得るための技術については記載がなく、示唆もされていない。
特開平11−241269号公報
本発明の目的は、上記従来の羊毛織物の「重い」という問題点を克服し、「軽い」衣料用及び産業用羊毛織物及びその製造方法を提供することにある。また、芯糸の溶解除去後に糸むらが生じにくいという点で混紡糸又は交撚糸よりも優れた被覆糸を用いて、いわゆる目風(めふう)の細やかな独特の風合をもつ高品位な「軽量」羊毛織物及びその製造方法を提供することにある。ここで「目風の細やかな」とは、織物地のきめが細やかで、かつ、織密度が高いことをいう。
この目的を達成するため、本発明の羊毛糸又は羊毛混紡糸は、芯糸の周囲に鞘糸を被覆してなる被覆糸から芯糸を溶解除去して得られることを特徴とするものであり、とくに衣料用には単糸で100番手以上300番手以下のもの、また産業用には単糸で100番手未満のものが好ましく用いられる。
また、本発明の羊毛糸又は羊毛混紡糸は、双糸からなることを特徴とするものである。
また、本発明の羊毛糸又は羊毛混紡糸は、前記芯糸が、水溶性繊維からなるフィラメント糸であることを特徴とするものである。
また、本発明の羊毛糸又は羊毛混紡糸は、前記鞘糸が、羊毛糸又は羊毛混紡糸であることを特徴とするものである。
また、本発明の羊毛糸又は羊毛混紡糸は、前記被覆糸の撚り数が、300回/m以上3000回/m以下であることを特徴とするものである。
また、本発明の羊毛織物は、経糸又は緯糸の少なくとも一方が、芯糸の周囲に鞘糸を被覆してなる被覆糸から芯糸を溶解除去して得られる羊毛糸又は羊毛混紡糸からなることを特徴とするものである。
さらに、本発明の羊毛織物の製造方法は、水溶性繊維からなる芯糸の周囲に羊毛糸又は羊毛混紡糸からなる鞘糸を被覆させ、このようにして得られた被覆糸を、経糸又は緯糸の少なくとも一方に用いて織成した後、前記芯糸を溶解除去してなることを特徴とするものである。
本発明の製造方法によって得られる軽量羊毛織物は、これまでの「重い」という羊毛織物の常識を超えて、明らかに「軽い」点が最大の特徴である。例えば、経糸と緯糸を織物表面比で1:1にした場合(平二重織)の単位面積当たりの重さは、従来の羊毛織物が平均290g/m程度であるのに比べ、同一条件で120g/m程度(実施例1を参照)と、半分以下に「軽く」することができる。しかも、特許文献1に記載されているような横断面の羊毛混合状態が不均一であるため制御しにくい混紡糸又は交撚糸に比べ、本発明では芯糸がフィラメント糸であるため、その芯糸を溶解除去した後の横断面は中空の芯部の回りにほぼ均等に鞘糸が配列されることになるので、糸むらが生じにくい。したがって、目風の細やかな、独特なすべすべした風合をもつ高品位な軽量羊毛織物を得ることができる。
本発明の羊毛織物は、水溶性繊維からなる芯糸の周囲に羊毛糸又は羊毛混紡糸からなる鞘糸を被覆させ、このようにして得られた被覆糸を、経糸又は緯糸の少なくとも一方に用いて織成した後、前記芯糸を溶解除去することによって得られる。
前記水溶性繊維としては、水溶性ビニロン(PVA)を好ましく用いることができる。水溶性であるため溶剤を用いる必要がなく、環境に悪影響を与える恐れがないばかりでなく、湯に漬けるだけで完全に除去できるので、溶解除去プロセスが容易かつ確実だからである。
鞘糸としては、織物に嵩高性・保温性・伸縮性を付与すべく、特有のクリンプ構造を生かすことのできる羊毛糸又は羊毛混紡糸を用いることが好ましい。ここで、羊毛混紡糸とは、羊毛を51重量%以上含む混紡糸をいう。混紡する繊維としては、絹・麻・綿等の天然繊維又は水溶性繊維を用いることができる。とくに産業用の場合には、強度を確保するべく鞘糸の番手が小さくなる(太くなる)結果、芯糸を溶解除去した後の中空率が減少して所期の軽量効果が得られにくくなるのを防ぐため、鞘糸として水溶性繊維を混紡した羊毛混紡糸を用いることが好ましい。また、羊毛糸又は羊毛混紡糸は、合繊糸に比べて静電気を発生しにくいため、産業用途として例えば航空機の椅子張り用シート地やカーペット地に用いられた場合にも、好適である。機内では安全上、静電気の発生を嫌うからである。
芯糸の周囲に鞘糸を被覆した被覆糸を作るには、コア工程又はカバリング工程を用いることができる。両者を比較すると、糸切れが起こりにくいという観点から、コア工程を用いる方が好ましい。さらに、織物に嵩高性・保温性・伸縮性を付与しやすいという観点から、芯糸に対し鞘糸を十分に被覆させるようにすることが好ましい。具体的には、芯糸の供給速度よりも鞘糸の供給速度を大きくすることにより、十分な被覆を達成することができる。
本発明において、羊毛糸又は羊毛混紡糸は織物の経糸又は緯糸の少なくとも一方に用いられることが必要であるが、「軽さ」及び嵩高性・保温性・伸縮性という要求特性を最大限に発揮させるためには、経糸及び緯糸の双方に用いることが、好ましい。
本発明の羊毛織物は、衣料用及び産業用のいずれにも用いることができるが、衣料用としては、羊毛糸又は羊毛混紡糸の太さは、単糸で100番手以上300番手以下であることが好ましい(実施例1、2参照)。この番手であれば、従来は得られなかった「極細」の羊毛糸又は羊毛混紡糸であるため、スーツやコート等の衣料に織成すれば、着心地の優れた「軽い」ものが得られるからである。一方、産業用としては、強度を確保することが要求されるため、100番手未満の羊毛糸又は羊毛混紡糸であることが好ましい(実施例3参照)。なお、産業用においても、鞘糸が羊毛糸又は羊毛混紡糸からなるため嵩高性・保温性・伸縮性に優れ、しかも芯糸溶解除去によるクリンプ性が一層付与されるので、品質が向上する。
本発明の軽量羊毛織物は、一重織でも実用に供せられるが、二重織にしたほうが織物としての強度が上がるため、好ましい。また、スーツやコート等の衣料用には、二重織にしたほうが高品位のものが得られる。
本発明において、軽量羊毛糸は単糸でも用いられるが、双糸にして用いることができる。織物としての強度を上げるためには、双糸にするほうが好ましい。
本発明において、鞘糸として羊毛糸単体又は羊毛と他の繊維との混紡糸(羊毛を51重量%以上含む)を用いることができる。なお、鞘糸は、芯糸を被覆する前に先染めしておいてもよいし、織成して芯糸を溶解除去した後から後染めしてもよい。先染めするか後染めするかで、羊毛織物の品質はそれほど異ならないが、短納期・少ロット在庫の観点からは、後染めするほうが好ましい。
本発明において、芯糸は、フィラメント糸であることが好ましい。芯糸がフィラメント糸の場合、特許文献1に記載されているような混紡糸に比べ、芯糸を横断面のほぼ中央に位置させることができるため、芯糸を溶解除去した後、中空の芯部の回りに鞘糸がほぼ均等に配列されることになるので、糸むらが生じにくいからである。
本発明において、被覆糸の撚り数は、300回/m以上3000回/m以下であることが好ましい。300回/mよりも少ないと、被覆糸として必要な強度が得られず、また3000回/mを超えると、羊毛織物として特有な嵩高性・保温性・伸縮性を与えることができなくなるからである。また、加工コストも上がるからである。より好ましくは、1000回/m以上2000回/m以下である。
本発明において、芯糸:鞘糸の重量混合比は、30:70以上70:30以下の範囲にあることが好ましい。芯糸の重量%が30%よりも小さくなると、芯糸を溶解除去した後にできる空洞部が少なくなるため羊毛織物として特有な嵩高性・保温性・伸縮性を与えることができなくなり、また70%を超えると、溶解除去むらが生じやすくなるからである。より好ましくは、40:60以上60:40以下である。
本発明において、芯糸の溶解除去は、織成した後に行うことが必要である。織成する前の段階では、経糸又は緯糸の少なくとも一方に用いる被覆糸の強度が小さすぎるため、織成することができないからである。織成した後であれば、芯糸を溶解除去しても、織物としての強度を保つことができる。
芯糸として水溶性ビニロン「クラロンK−2」(クラレ)の50D(デニール)フィラメント糸、鞘糸として1/190(単糸で190番手)の羊毛糸を用い、この鞘糸をコア加工によって芯糸にカバリングさせ、全体に1200回/mの撚りをかけて、単糸で88番手の被覆糸を得た。この被覆糸を経糸及び緯糸の双方に用い、織物の表面比で1:1に織成(平二重織)した後、整理加工の精錬工程において織物全体を90度Cの湯に15分間漬けることにより、芯糸の水溶性ビニロンを完全に溶解除去することができた。芯糸が溶解除去された後の被覆糸の太さは、単糸で193番手であった。これは、50Dの合繊糸よりも「細い」糸である。芯糸が溶解除去された後の本発明の軽量羊毛織物は、上記織成条件において単位面積当たりの重さが120g/mと、これまでの「重い」衣料用羊毛織物(同一条件において平均290g/m)に比べ、59%も「軽く」なっており、大いに軽量化が達成されたことがわかる。その目風はこれまでになく細やかで、しかも従来の羊毛織物の特性である嵩高性・保温性・伸縮性を併せ有している。参照用に織成した芯糸を溶解除去しないままの羊毛織物は、風合が従来の羊毛織物と同じく「ごわごわ」としているが、芯糸を溶解除去した本発明の軽量羊毛織物は、風合が「すべすべ」としている。また、上記参照用羊毛織物の厚みは、マイクロゲージ(Teclock Corporation製)で測定したところ、0.58mmであったが、本発明の軽量羊毛織物の厚みは、0.27mmと半分以下の薄さであった。したがって、「軽く」て高級なスーツやコート等の衣料用に好適である。
芯糸として水溶性ビニロン「クラロンK−2」(クラレ)の50D(デニール)フィラメント糸、鞘糸として羊毛60重量%、絹40重量%の羊毛混紡糸を用い、この鞘糸をコア加工によって芯糸にカバリングさせ、全体に1000回/mの撚りをかけて、単糸で69番手の被覆糸を得た。この被覆糸を経糸及び緯糸の双方に用い、2/2組織に織成(綾二重織)した後、整理加工の精錬工程において織物全体を90度Cの湯に15分間漬けることにより、芯糸の水溶性ビニロンを完全に溶解除去することができた。芯糸が溶解除去された後の被覆糸の太さは、単糸で110番手であった。芯糸が溶解除去された後の本発明の軽量羊毛織物は、上記織成条件において単位面積当たりの重さが105g/mと、これまでの重い羊毛織物(同一条件において平均160g/m)に比べ、35%も「軽く」なっており、明らかに軽量化が達成されている。その目風は細やかで、すべすべした風合をもち、従来の羊毛織物の特性である嵩高性・保温性・伸縮性に加えてシルク独特の光沢も発揮され、一層の高級感が醸し出されている。「軽く」て高級なスーツやコート等の衣料用に好適である。
芯糸として水溶性ビニロン「クラロンK−2」(クラレ)の50D(デニール)フィラメント糸、鞘糸としてPVA繊維を40重量%含有した1/32(単糸で32番手)の羊毛混紡糸を用い、この鞘糸をコア加工によって芯糸にカバリングさせ、全体に730回/mの撚りをかけて、単糸で16番手の被覆糸を得た。実施例1及び実施例2の場合よりも番手の小さい、すなわち「太い」被覆糸を用いたのは、スーツやコート等の衣料用ではなく、椅子張り用シート地やカーペット地のような産業用に供するべく、必要な強度を持たせるためである。この被覆糸を経糸及び緯糸の双方に用い、ジャガード織機を用いて朱子二重織に織成した後、整理加工の精錬工程において織物全体を90度Cの湯に15分間漬けることにより、芯糸及び鞘糸(混紡糸)の水溶性ビニロンを完全に溶解除去することができた。溶解除去された後の被覆糸の太さは、単糸で32番手であった。水溶性ビニロンが溶解除去された後の本発明の軽量羊毛織物は、単位面積当たりの重さが390g/mであり、一般の椅子張り用シート地に比べて20〜30%、軽量化されている。したがって、燃費向上のため特に軽量化が要求される航空機の座席に用いられる椅子張り用シート地やカーペット地として好適である。なお、産業用においても、鞘糸が羊毛糸又は羊毛混紡糸からなるため嵩高性・保温性・伸縮性に優れ、しかも芯糸溶解除去によるクリンプ性が一層付与されるので、品質が向上する。
実施例1で得られた平二重織の本発明の軽量羊毛織物の品質試験結果(財団法人毛製品検査協会中部検査所にて、2006年2月23日に実施)を、表1及び表2に示す。
Figure 2007056439
Figure 2007056439
表1及び表2からわかるように、本発明の軽量羊毛織物の寸法変化率及び滑脱抵抗力は規定値範囲内に収まって良好であり、かつ、ピリング・カーリング・バブリングもそれぞれ必要な等級をクリアーしている。
本発明の羊毛織物は、従来の重い羊毛織物にはない独特の風合をもつ、目風の細やかな高品位な「軽い」羊毛織物として、スーツやコート等の衣料用途に好適である。また、産業用途においても、燃費向上のため特に軽量化が要求される航空機用途に、例えば椅子張り用シート地や機内カーペット地として、合繊素材よりも有用かつ好適である。なぜなら、機内では安全上静電気の発生を嫌うため、静電気を発生させにくい羊毛織物がより適するからである。
本発明における芯糸及び鞘糸からなる被覆糸の一例よりなる顕微鏡写真(150倍)。
本発明における芯糸及び鞘糸からなる被覆糸の一部(写真では左側)を湯に漬けて、芯糸を溶解除去した状態を示す一例よりなる顕微鏡写真(150倍)。すなわち、符号3よりも左側の部分は、芯糸が溶解除去されている。
符号の説明
1:被覆糸 2:芯糸 3:鞘糸

Claims (8)

  1. 芯糸の周囲に鞘糸を被覆してなる被覆糸から芯糸を溶解除去して得られることを特徴とする、単糸で100番手以上300番手以下の羊毛糸又は羊毛混紡糸。
  2. 芯糸の周囲に鞘糸を被覆してなる被覆糸から芯糸を溶解除去して得られることを特徴とする、単糸で100番手未満の羊毛糸又は羊毛混紡糸。
  3. 前記羊毛糸又は羊毛混紡糸が、双糸からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の羊毛糸又は羊毛混紡糸。
  4. 前記芯糸が、水溶性繊維からなるフィラメント糸であることを特徴とする請求項1又は2に記載の羊毛糸又は羊毛混紡糸。
  5. 前記鞘糸が、羊毛糸又は羊毛混紡糸であることを特徴とする請求項1又は2に記載の羊毛糸又は羊毛混紡糸。
  6. 前記被覆糸の撚り数が、300回/m以上3000回/m以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の羊毛糸又は羊毛混紡糸。
  7. 経糸又は緯糸の少なくとも一方が、請求項1から6のいずれかに記載の羊毛糸又は羊毛混紡糸からなることを特徴とする羊毛織物。
  8. 水溶性繊維からなる芯糸の周囲に羊毛糸又は羊毛混紡糸からなる鞘糸を被覆させ、このようにして得られた被覆糸を、経糸又は緯糸の少なくとも一方に用いて織成した後、前記芯糸を溶解除去してなることを特徴とする羊毛織物の製造方法。
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