JP2004042392A - 記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成の記録装置で、厚紙やCD等の特殊な被記録材や小型の被記録材をトレイに収容して印刷を行うことができ、操作性が良好で、誤操作による記録装置の破損や操作のばらつきによる記録品質低下の回避などを防ぎ、信頼性を向上する。
【解決手段】CD等の特殊な被記録材をトレイに収納した状態で装着し記録することが可能な記録装置において、トレイガイド82の記録装置本体への装着動作によって、トレイガイド82のアーム85が、拍車42を保持する拍車ベース43と、排紙ローラ40,41を保持するプラテン34の間に挿入されることによって、拍車ベース43が上昇して拍車42が排紙ローラ40,41から離れ、トレイが通過可能な間隔が形成される。
【選択図】   図13

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、プリンタ等の記録装置に関し、標準紙以外の被記録材に対して記録を行うことができ、その被記録材はトレイ状のユニットに収納されて記録装置本体に装着される構成の記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、プリンタ等の記録装置は、標準紙のみならず様々な被記録材に記録することが要求されており、例えば、厚紙やカードやCD−RやDVDにも記録を行う場合がある。これらの被記録材は、標準的な記録紙に比べて小型であったり厚みのある場合があり、これらを標準紙と同様の搬送手段で搬送することが不可能であったり、搬送可能であったとしても、搬送精度が悪かったり被記録材に傷を付けてしまうなどの問題が生じる可能性がある。そこで、特殊な被記録材は、保護するための専用トレイに収納して記録装置本体に装着し、標準紙の搬送経路とは異なる経路によって搬送している。
【0003】
具体的には、例えば、記録装置本体に予めガイド部を設けておき、または、記録装置本体にガイド部材を装着し、そのガイド部またはガイド部材にガイドされながらトレイを取り付ける。そして、被記録材をトレイに搭載するとともに、例えば記録装置本体に設けられたレバーを操作して、記録装置本体内にトレイの経路を確保する。すなわち、被記録材に圧接する拍車などの搬送部材を標準紙用の位置から後退させて十分な間隔を確保する。それから、トレイをさらに押し込んで、再びレバーを操作するなどして、拍車などの搬送部材によりトレイをニップさせて、トレイごと記録部およびその下流側へ搬送する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記したように、従来は、被記録材への記録を行う前に、使用者は、記録装置本体にガイド部材を装着し、トレイを取り付け、被記録材をトレイに搭載し、レバーを操作し、トレイを押し込み、トレイ押し込み位置を確認してレバーを再操作するという一連の作業を行わなければならない。
【0005】
仮に、使用者がレバー操作を忘れて搬送部材が後退していない状態でトレイを押し込んだ場合や、レバー操作が不正確でレバー位置が所定位置からずれている場合には、トレイまたは被記録材が記録ヘッドの搭載されたキャリヤに接触したり、トレイ上の被記録材(例えばCD−R)に被記録材(例えば拍車)が強く接触して、被記録材または被記録材が傷つく可能性がある。また、記録品質が著しく低下する可能性がある。
【0006】
さらに、トレイの取り付け位置や押し込み位置がわずかにずれてトレイの挿入角度がずれてしまうと、記録が終了してトレイが排出されるときに、トレイがガイド部材に乗り上げて破損したり、やはり記録品質が著しく低下してしまうことがある。使用者によって押し込み動作の程度が異なることが考えられるので、記録装置本体に、トレイの押し込み位置を確認するためのトレイ位置検出手段を設け、トレイ位置の調節動作を行うことが必要である。
【0007】
前記した構成では、記録装置本体にレバーを設けるなど、機構が複雑であり、厚い被記録材に対応するためにコストが非常に高くなり、本体サイズも大きくなる。
【0008】
そこで本発明の目的は、簡単な構成で、厚紙やCD等の特殊な被記録材や小型の被記録材をトレイに収容して印刷を行うことができ、操作性が良好で、誤操作による記録装置の破損や操作のばらつきによる記録品質低下の回避などを防ぎ、信頼性の高い記録装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の特徴は、特殊な被記録材をトレイに収納した状態で装着し記録することが可能な記録装置において、トレイガイドの記録装置本体への装着動作に連動して、トレイが通過可能な間隔が形成されるところにある。
【0010】
トレイの記録装置本体への装着動作に連動して、排紙ローラと拍車が互いに離れる構成であってもよい。拍車を保持する拍車ベースと、排紙ローラを保持するプラテンの間に、トレイガイドのアームが挿入されることによって、排紙ローラと拍車が互いに離れてもよい。その場合、拍車ベースとプラテンの間にアームが挿入されると、拍車ベースが上昇することにより拍車が排紙ローラから離れてもよい。アームは、トレイガイドに対して少なくとも上下方向に移動可能であってもよい。これによると、記録装置本体とトレイガイドとの間の取付誤差を吸収して、精度よく拍車を移動させられる。従って、拍車ベースの上昇量が少なすぎて被記録材の経路が十分確保できないことや、上昇量が大きすぎてキャリッジ等の他部品と干渉することはない。
【0011】
拍車ベースと前記プラテンは、バネによって互いに近接する方向に付勢されている。拍車ベースは、プラテンに対して回動可能かつ上下動可能に保持されている。そのため、通常位置での拍車ベースの位置決めが正確に行えるとともに、移動時のかじり等を防止できる。そして、アーム挿入時の拍車ベースの動きが非常にスムーズになる。これによって操作力の低減が図れ、操作しやすくなる。
【0012】
アームが挿入されると、先に拍車ベースの下流側がプラテンから離れ、次に上流側が離れる構成であってもよい。これによって操作力が低減できるとともに、アーム挿入完了のクリック感を付与することが可能である。
【0013】
また、拍車ベースとプラテンの間にアームが挿入されると、プラテンが下降することにより排紙ローラが拍車から離れてもよい。
【0014】
拍車ベースに取り付けられたアース部材の一部が、弾性変形可能な幅細部になっていると、拍車ベースの移動にアース部材が追従できるため、追加部品不要で簡単な構成でアースを取ることができる。
【0015】
一端が拍車ベースに、他端がプラテンに固定されているリード線が、拍車ベースとプラテンの間にたわみしろを有していると、リード線を這いまわしても拍車ベースが移動可能になる。
【0016】
アームは、トレイガイドに弾性部材を介して保持されていると、記録装置本体とトレイガイドの間の取付誤差を吸収し、精度よく拍車が移動できる。また、トレイガイドをさらに簡単な構成とすることが可能であり、コストダウンが図れる。
【0017】
トレイガイドの記録装置本体への装着動作に連動して、キャリッジとプラテンとが互い離れた後に、排紙ローラと拍車が互いに離れる構成であってもよい。トレイガイドのアームをロックするフックが設けられており、トレイガイドを記録装置本体へ装着することによりフックによるロックが解除されてもよい。キャリッジの位置を検出して、その検出位置に応じてキャリッジとプラテンの間隔を増大させるか否かを決定してもよい。
【0018】
トレイガイドの記録装置本体への装着動作に連動して、被記録材の進入を妨げる部材を解除して被記録材の進入経路を確保する構成であってもよい。
【0019】
トレイガイドの進入を検知する第1の検知手段を有し、トレイガイドを記録装置本体に装着した際に、トレイガイドの進入を検知すると、キャリッジを退避させる動作と、搬送ローラに対向するピンチローラの押圧を解除させる動作の少なくとも一方を行ってもよい。被記録材の進入を妨げる部材の解除を検知する第2の検知手段を有し、該部材の解除を検知すると、キャリッジを退避させる動作と、搬送ローラに対向するピンチローラの押圧を解除させる動作の少なくとも一方を行ってもよい。被記録材またはトレイが搬送ローラまで押し込まれたことを検知する第3の検知手段を有し、被記録材またはトレイが搬送ローラまで押し込まれたことを検知すると、ピンチローラが被記録材またはトレイに圧接し、搬送ローラによって被記録材またはトレイが搬送されてもよい。
【0020】
被記録材またはトレイを搬送ローラで搬送してピンチローラから離れると、ピンチローラの搬送ローラへの押圧が解除されてもよい。被記録材またはトレイが録装置本体内に進入して搬送ローラまで押し込まれたときにそれ以上の進入を規制する規制部材を有してもよい。
【0021】
トレイガイドの装着用部材やそれに類する位置可変部材で切り替えを行い、この切り替えで、標準紙用の構成と特殊な被記録材用の構成とを選択するの選択を行う。標準紙用の構成の時には、フックが結合解除可能な位置にあり、特殊な被記録材を収納したトレイが給送されてきた場合には、フックの結合解除ができない位置にある。
【0022】
トレイの有無を検知して、その検知結果によってフックが外れないように構成してもよい。
【0023】
アームが、トレイの進入阻止と、トレイガイドの記録装置本体への連結の解除とを行ってもよい。アームは、トレイの進入方向に対して斜めにスライドする構成であってもよい。例えば、トレイガイドを給排紙方向に移動したときに、トレイガイドの隙間が変化するように構成し、狭くなったときはトレイを装着不能にし、広くなったときにトレイが正常にセットできるように構成してもよい。そして、アームを手前に引くことにより、アームとフックの連結が解除されてもよい。すなわち、トレイガイドを斜めにスライドして非装着位置からさらに非装着方向に移動することにより、フックがロック解除状態になり、アームが外れる構成であってもよい。
【0024】
また、アームに回転ノブが連結されていてもよい。回転ノブが、トレイの進入阻止位置から回転することにより、アームとフックの連結が解除されてもよい。
【0025】
アームとフックの連結が解除されるのと同時に、記録装置本体がトレイ送り構成から標準紙送り構成に変更されてもよい。これは、電気的に構成を変更してもよいし、メカ的に変更してもよい。一般的に標準紙送り構成は搬送通路が狭く、トレイ送り構成は通路幅が広く設定される。
【0026】
トレイがトレイガイドと一体となって移動可能な構成であってもよい。そして、トレイガイドの記録装置本体への装着動作は、トレイの記録装置本体への装着を含む。トレイガイドをインクジェット記録装置に取り付けた後にトレイを取り付けるとトレイの挿入方向がずれてしまうことがあるが、それらの装着ずれを低減でき、使用者の取り付け作業を1度にすることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0028】
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態の記録装置の基本構成について、図1〜5を参照して説明する。図1,2は本実施形態の記録装置の斜視図、図3,4はその内部機構の斜視図、図5はその断面図である。この記録装置は、給紙装置2、送紙部3、排紙部4、キャリッジ部5、クリーニング部6、記録ヘッド7、特殊な被記録材(例えばCD)の搬送部8、電気部から構成されている。そこで、これらを項目に分けて概略を順次述べていく。
【0029】
(A)給紙部
給紙部2は、図5に示すように、通常の被記録材である標準紙のシート材を積載する圧板21と、シート材を給紙する給紙ローラ28と、シート材を分離する分離ローラ241と、シート材を積載位置に戻すための戻しレバー22等が、ベース20に取り付けられる構成となっている。そして、積載されたシート材を保持するための給紙トレイ26(図1,2参照)が、ベース20または後述する外装部に取り付けられている。給紙トレイ26は多段式であり、使用時は引出して用いられる。
【0030】
給紙ローラ28は円柱棒状であり、用紙搬送基準位置の側に1つの分離ローラゴム281が設けられており、これによってシート材を給紙する。給紙ローラ28は、給紙部2に設けられた専用給紙モータ273(図3参照)から駆動伝達ギアおよび遊星ギアを介して駆動される。
【0031】
圧板21には、可動サイドガイド23が移動可能に設けられて、シート材の積載位置を規定している。圧板21はベース20に設けられた回転軸を中心に回転可能であり、圧板バネ212により給紙ローラ28に向けて付勢されている。圧板21の、給紙ローラ28と対向する部分には、最上位のシート材の重送を防止する、人工皮革等の摩擦係数の大きい材料からなる分離シートが設けられている。圧板21は、圧板カムによって、給紙ローラ28に当接したり離れたりするように構成されている。
【0032】
さらに、シート材を一枚ずつ分離するための分離ローラ241が取り付けられた分離ローラホルダ24が、ベース20に設けられた回転軸を中心として回転可能に設けられており、分離ローラバネにより給紙ローラ28に付勢されている。分離ローラ241にはクラッチバネが取り付けられており、所定以上の負荷がかかると分離ローラ241が回転する構成である。分離ローラ241は、分離ローラリリースシャフトとコントロールカムによって、給紙ローラ28に当接したり離れたりできるように構成されている。圧板21、戻しレバー22、分離ローラ241の位置は、ASFセンサによって検知される。
【0033】
シート材を積載位置に戻すための戻しレバー22は、回転可能にベース20に取り付けられ、戻しレバーバネにより解除方向に付勢されている。シート材を戻す時には、コントロールカムによって回転させられるように構成されている。
【0034】
以上の構成の給紙装置において、シート材の給紙を行う動作を以下に説明する。
【0035】
通常の待機状態では、圧板21は圧板カムで制御され、分離ローラ241はコントロールカムで制御され、戻しレバー22はシート材を戻し、シート材の積載時に奥まで進入しないように入口を塞ぐ初期位置にある。この状態から、給紙動作が始まると、モータに駆動されて、まず、分離ローラ241が給紙ローラ28に当接する。そして、戻しレバー22が解放されて圧板21が給紙ローラ28に当接する。この状態で、シート材の給紙が開始される。シート材はベース20に設けられた前段分離部で制限され、所定枚数のシート材のみが、給紙ローラ28と分離ローラ241から構成されるニップ部に送られる。送られたシート材はこのニップ部で分離され、最上位のシート材のみが搬送される。
【0036】
シート材が、後述の搬送ローラ36およびピンチローラ37のニップ部まで到達すると、圧板21は圧板カムによって、分離ローラ28はコントロールカムによって制御され、戻しレバー22はコントロールカムによって積載位置に戻る。この時、給紙ローラ28と分離ローラ241から構成されるニップ部に到達していたシート材は、積載位置まで戻される。
【0037】
(B)送紙部
送紙部3は、板金を曲げ加工して形成されているシャーシ11に取り付けられている。送紙部3は、シート材を搬送する搬送ローラ36とPEセンサを有している。搬送ローラ36は金属軸の表面にセラミックの微小粒がコーティングされたものであり、両軸の金属部分が軸受けで受けられて、シャーシ11に取り付けられている。搬送ローラ36に回転時の負荷を与えて安定した搬送を行わせるために、軸受けと搬送ローラ36の間には搬送ローラテンションバネが設けられており、この搬送ローラテンションバネが搬送ローラ36を付勢して所定の負荷を与えている。
【0038】
搬送ローラ36には、従動する複数のピンチローラ37が当接して設けられている。ピンチローラ37はピンチローラホルダ30に保持され、ピンチローラバネ31で付勢されて搬送ローラ36に圧接し、シート材の搬送力を生み出している。ピンチローラホルダ30の回転軸がシャーシ11の軸受けに取り付けられ、そこを中心にピンチローラ37は回転する。
【0039】
シート材が搬送されてくる送紙部3の入口には、シート材をガイドするペーパーガイドフラッパー33およびプラテン34が配設されている。また、ピンチローラホルダ30には、シート材の先端と後端の検出をPEセンサに伝えるPEセンサレバー321が設けられている。プラテン34はシャーシ11に位置決めされて取り付けられている。ペーパーガイドフラッパー33は、搬送ローラ36が嵌合して摺動する軸受け部を中心に回転可能であり、シャーシ11に当接して位置決めされている。
【0040】
プラテン34の用紙搬送基準位置側には、シート材の端部を覆う紙押さえが設けられている。これによって、端部が変形またはカールしたシート材においても、端部が浮き上がってキャリッジ50または記録ヘッド7と干渉しないようになっている。画像情報に基づいて画像を形成する記録ヘッド7は、搬送ローラ36の、シート材搬送方向における下流側に設けられている。
【0041】
上記のような構成の送紙部3において、搬送されてきたシート材は、ピンチローラホルダ30およびペーパーガイドフラッパー33に案内されて、搬送ローラ36とピンチローラ37のニップ部に到達する。この時、PEセンサレバ−321は、搬送されてきたシート材の先端を検知して、これに基づいてシート材の記録位置が求められる。シート材は、搬送モータ35に駆動されてローラ対36,37が回転することによってプラテン34上を搬送される。プラテン34上には、用紙搬送基準位置を決めるリブが形成されており、記録ヘッド7とのギャップを管理している。また、リブは、後述する排紙部と共働して、シート材の波打ちを抑制している。
【0042】
搬送ローラ36は、DCモータである搬送モータ35の回転力が、タイミングベルトで、搬送ローラ36の軸上に設けられたプーリー361に伝達されることにより駆動されている。搬送ローラ36の軸上には、搬送ローラ36による搬送量を検出するための、150〜300lpiのピッチでマーキングが形成されたコードホイール362が設けられており、それを読み取るエンコーダーセンサが、シャーシ11の、コードホイール362と隣接する位置に取り付けられている。
【0043】
記録ヘッド7は、各色ごとに独立している交換可能な複数のインクタンク71が搭載されたインクジェット記録ヘッドであり、ヒータ等によりインクに熱を与えることによりインクが膜沸騰し、この膜沸騰による気泡の成長によって生じる圧力変化によってノズルからインクを吐出して、シート材上に画像を形成するものである。
【0044】
(C)キャリッジ部
キャリッジ部5は、記録ヘッド7が取り付けられるキャリッジ50を有している。キャリッジ50は、ガイドシャフト52と、キャリッジ50の後端を保持して記録ヘッド7とシート材との間隔を維持するガイドレール111によって支持されて、シート材の搬送方向に対して直角方向に往復走査可能である。ガイドシャフト52はシャーシ11に取り付けられており、ガイドレール111はシャーシ11に一体に形成されている。ガイドレール111のキャリッジ50側には、ステンレス等からなる薄板の摺動シート53が設けられ、摺動音を低減させている。
【0045】
キャリッジ50は、シャーシ11に取り付けられたキャリッジモータにより、タイミングベルト541を介して駆動される。タイミングベルト541は、アイドルプーリー542によって張力がかかった状態で支持されている。タイミングベルト542は、キャリッジ50に、ゴム等からなるダンパーを介して結合されており、キャリッジモータ等の振動を減衰して、画像ムラ等を低減している。そして、キャリッジ50の位置を検出するための、150〜300lpiのピッチでマーキングが形成されたコードストリップ561が、タイミングベルト541と平行に設けられている。さらに、それを読み取るエンコーダーセンサが、キャリッジ50に搭載されたキャリッジ基板に設けられている。このキャリッジ基板には、記録ヘッド7と電気的な接続を行うためのコンタクトも設けられている。また、キャリッジ50には、電気基板から記録ヘッド7にヘッド信号を伝えるためのフレキシブル基板が取り付けられている。
【0046】
記録ヘッド7をキャリッジ50に固定するために、キャリッジ50には、位置決めのための突き当て部と、押し付けて固定するための押圧手段が設けられている。押圧手段はヘッドセットレバー51に搭載されており、ヘッドセットレバー51を回転させてセットする際に、記録ヘッド7に作用する構成になっている。
【0047】
ガイドシャフト52の両端には偏心カム521が設けられており、キャリッジ昇降モータ58の駆動力が、ギア列581を介して偏心カム521まで伝達されることによって、ガイドシャフト52は上下に昇降させられる。これによってキャリッジ50が昇降して、それぞれ厚みの異なる被記録材に対して最適なギャップを構成することができる。このキャリッジ昇降モータ58は、記録装置本体に後述するトレイ83が装着されたときに起動される。
【0048】
また、図6に概略的に示すように、ガイドシャフト52は不図示のバネで下方に押し付けられており、シャーシ11に開けられた長穴11aにガイドされて上下方向にのみ移動でき、カム13が反時計方向に回転することでカム13がガイドシャフト52を押し上げ、キャリッジ50はガイドシャフト52とともに上方に移動する構成であってもよい。ガイドシャフト52およびキャリッジ50の移動量はキャリッジ昇降モータ58の回転角度により可変である。例えば、トレイ83の厚さが2.5mmの場合は約2.5mm上方に、厚紙の厚さが1mmであれば1mm上方に、キャリッジ50は移動する。
【0049】
こうして、後述するが、特殊な被記録材またはそれを保持するトレイ83が、キャリッジ50や記録ヘッドに干渉しないようにスペースが空けられる。トレイガイド82に設けられた突起でトレイガイド検出センサ344をONすることで電気的に判別してキャリッジ昇降モータ58を駆動させてシャフトを移動させてキャリヤ−プラテン間隔を大きくしてもよいが、トレイガイド82に長いアームを設けて、そのアームでガイドシャフト52を機械的に持ち上げることも考えられる。ただし、各部材の位置や形状によっては拍車ベース43や被記録材やトレイ83とキャリッジ50との間に充分な空間が空いていて、キャリッジ50を上方に逃がす必要が無い場合がある。従って、一般に記録装置のファームウエアでは、キャリッジ50の位置を認識しており、その位置が拍車ベース43や被記録材やトレイ83から空間が空いていると判断した場合には、キャリッジ50を上方には待避させない。この時、記録動作命令が来て、キャリッジ50との空間が無くなると判断した時に、キャリッジ昇降モータ52でカム13または521を作動させ、ガイドシャフト52を持ち上げることでキャリッジ50を上方に移動させてもよい。
【0050】
キャリッジ50には、後述するCD印刷用トレイ83の位置検出用のマーク82を検出するための、反射型の光センサからなるトレイ位置検出センサ59が取り付けられている。これは、発光素子より発光し、その反射光を受光することで、トレイ83の位置を検出することができる。
【0051】
上記した構成において、シート材に画像形成する時には、ローラ対36、37がシート材を、画像形成する行位置(シート材の搬送方向の位置)まで搬送するとともに、キャリッジモータが、キャリッジ50を、画像形成する列位置(シート材の搬送方向と垂直な方向の位置)まで移動させて、記録ヘッド7を画像形成位置に対向させる。その後、電気基板からの信号により記録ヘッド7がシート材に向けてインクを吐出して画像が形成される。
【0052】
(D)排紙部
排紙部4は、2つの排紙ローラ40,41と、排紙ローラ40,41に所定の圧力で当接しながら従動回転可能な拍車42と、駆動力を排紙ローラ40,41に伝達するためのギア列等から構成されている。
【0053】
排紙ローラ40,41はプラテン34に取り付けられている。上流側の排紙ローラ40は、金属軸に複数のゴム部が設けられたものである。搬送ローラからの駆動力が、アイドラギアを介して排紙ローラ40に伝達されることによって回転する。排紙ローラ41は、樹脂製の軸にエラストマーからなる弾性体部が複数取り付けられた構成である。排紙ローラ41への駆動力は、排紙ローラ40からアイドラギアを介して伝達される。
【0054】
拍車42は、ステンレスの薄板からなり周囲に凸形状が複数設けられたものが樹脂製の中心部分と一体に成形されたものであり、拍車ベース43に取り付けられている。コイルバネである拍車バネによって、拍車42は拍車ベース43へ取り付けられ、排紙ローラ40,41等へ圧接している。拍車42は、排紙ローラ40,41のゴム部と弾性体部に対応する位置に設けられて主にシート材の搬送力を生み出すためのものと、その間の、排紙ローラ40,41のゴム部と弾性体部が無い位置に設けられて主にシート材が記録される時の浮き上がりを抑えるためのものがある。
【0055】
排紙ローラ40,41の間には、排紙ローラ40,41の先でシート材の両端を持ち上げるように保持して、排紙ローラ40,41がシート材上の記録部分を擦ることを防ぐ紙端サポートが設けられている。紙端サポートは、先端にコロが設けられた樹脂部材が紙端サポートバネによって付勢され、コロが所定圧でシート材に押し付けられて、シート材の両端を持ち上げて、こしを作って保持できるように構成されている。
【0056】
以上の構成によって、キャリッジ部5で画像形成されたシート材は、排紙ローラ41と拍車42とに挟まれて搬送され、排紙トレイ46に排出される。排紙トレイ46は、複数に分割されて、後述する下ケース99の下部に収納できる構成であり、使用時には、引出して使用される。排紙トレイ46は、先端に向けて高さが上がり、さらにその両端部が高く、排出されたシート材の積載性向上と記録面の擦れ防止を可能にしている。
【0057】
(E)クリ−ニング部
クリーニング部6は、記録ヘッド7のクリーニングを行うポンプ60と、記録ヘッド7の乾燥を抑えるためのキャップ61と、記録ヘッド7のノズル面をクリーニングするブレード62などから構成されている。
【0058】
クリーニング専用のクリーニングモータ69は、ワンウェークラッチによって、一方向の回転でポンプ60を作動させ、反対方向の回転でブレード62の動作とキャップ61の昇降動作を行わせる。
【0059】
ポンプ60は、2本のチューブをポンプコロでしごくことで負圧を発生させる構成であり、途中弁などを介してキャップ61から接続されている。キャップ61を記録ヘッド7に密着させた状態でポンプ60を作動させると、記録ヘッド7から不要なインク等が吸引される。キャップ61には、吸引後のヘッド7のノズル面へのインク残留を削減するために、キャップ吸収体が設けられている。そのため、ノズル面にインクが残って固着することによる弊害が起きないように、キャップ61を開いた状態で、キャップ61内に残っているインクをポンプにより吸引する。ポンプ60で吸引された廃インクは、後述する下ケース99に設けられた廃インク吸収体991に吸収されて保持される。
【0060】
ブレード62の動作、キャップ61の昇降動作や弁の開閉等の一連の動作は、軸上に複数のカムが設けられたメインカムにより制御される。それぞれの部位のカムやアームが、メインカムに作動させられて所定の動作を行う。メインカムの位置は、フォトインタラプタ等の位置検出センサで検出することができる。キャップ61の降下時に、ブレード62がキャリッジ50の走査方向に対して垂直に移動し、記録ヘッド7のノズル面をクリーニングする。ブレード62は複数設けられており、記録ヘッド7のノズル近傍をクリーニングするものと、ノズル面全体をクリーニングするものとがある。ブレード62は、一番奥まで移動した際にブレードクリーナー66に当接することで、ブレード62自身へ付着したインクなどが除去される。
【0061】
(F)外装部
前述した各ユニットは、シャーシ11に組み込まれ、プリンタの機構部分を形成している。そして、その回りを覆うように外装部が取り付けられている。外装部は、主に、下ケース99と、上ケース98と、アクセスカバー97と、コネクタカバー96と、フロントカバー95から構成されている。
【0062】
下ケース99の下部には、排紙トレイレールが設けられており、分割された排紙トレイ46が収納可能に構成されている。フロントカバー95は、非使用時に排紙口を塞ぐ構成になっている。
【0063】
上ケース98には、アクセスカバー97が回動可能に取り付けられている。上ケース98の上面の一部には開口部があり、この位置で、インクタンク71および記録ヘッド7が交換可能である。さらに、アクセスカバー97の開閉を検知するためのドアスイッチレバーと、LEDの光を伝達して表示するLEDガイド982と、基板のスイッチに作用するキースイッチ983等が、上ケース98に設けられている。さらに、上ケース98には、多段式の給紙トレイ26が回動可能に取り付けられている。給紙部が使われない時は、給紙トレイ26は収納されて給紙部のカバーになるように構成されている。
【0064】
また、上ケース98と下ケース99は、弾性を持った係合爪で互いに接合されており、その間のコネクタ形成部がコネクタカバー96に覆われている。
【0065】
G)CD搬送部
次に、本発明の特徴である、特殊な被記録材の搬送部(CD搬送部)8と、それを用いて特殊な被記録材(CD)を印刷する方法について、図7〜図27を参照して詳細に説明する。
【0066】
図7は記録装置本体にCD搬送部8を取付けた状態の斜視図、図8はCD搬送部8の斜視図、図9は下ケース99のCD搬送部取付部および取付検出部の構成図、図10は下ケース99とCD搬送部8のフック84の装着の説明図、図11はスライドカバー81を移動させた状態のCD搬送部8の斜視図、図12は下ケース99とCD搬送部8のフック84の解除の説明図、図13はスライドカバー81を移動させた状態のアーム85の説明図、図14はトレイ83の平面図、図15はトレイの位置検出部分の凹部形状の説明図、図16はトレイ83と位置検出センサの相対位置の説明図、図17はCD搬送部にトレイ83をセットした状態の斜視図、図18はトレイが搬送される状態の説明図、図19はキャリッジガイドシャフト昇降機構の作用の説明図、図20は側圧コロと押圧コロのトレイへの作用の説明図である。図21〜27は、これらの構成の他の例、または判りやすくするために一部変えて図示したものである。
【0067】
なお、以下の説明において、CDとはCD−R等も含むものであり、DVD等の類似形状の被記録材においてもCDと同様に取り扱えるものである。
【0068】
図7に示すように、CD搬送部8は、矢印Y方向にまっすぐスライドさせられて下ケース99に装着される。この時、図9,10に示す、下ケース99の両側に設けたガイドレール993に沿って、トレイガイド82の両端の係合部が挿入されて、位置決めが行われる。トレイガイド82の両側にはフック84が回動可能に構成され、一方向に付勢されている。CD搬送部8を所定位置までスライドさせるとこのフック84に突き当たり、それ以上スライドできない。そして、フック84がガイドレール993のストッパーに作用して、CD搬送部8がスライドしてきた方向にも戻らないようにロックがかかる。トレイガイド82が装着された状態を検出するためのメカ的なトレイガイド検出センサ344が、プラテンに設けられており、トレイガイド82が記録装置本体に装着されると、トレイガイド82の一部82aがトレイガイド検出センサ344を押して、装着が検知できる構成になっている。
【0069】
なお、図21〜25に概略的に示すように、トレイガイド82を記録装置本体に取り付けると、記録装置本体に設けられたロック解除用の突起120がマルチトレイユニットのフック84を押す構成であってもよい。フック84は回転中心84aを中心に回転可能に支持され、不図示のバネで付勢されているが、フック解除用突起120に押されることで回転する。図23に示すように、トレイが記録装置本体に取り付けられていないと、フック84の設けられた爪部84bがスライドカバー81の腕部81aに当接しており移動できない。そして、図24に示すようにトレイが記録装置本体に装着されると、爪部4bが上方に逃げ、フック84が解除されることでスライドカバー81は図面左上方向に向かう動作が可能になる。すなわち使用者は、図25に示すように、スライドカバー81を左上方(記録装置本体に向かう方向)に押すことが出来る。
【0070】
次に、図11、13に示すように、スライドカバー81を記録装置本体方向へ移動させると、スライドカバー81と連動して、アーム85が記録装置本体方向へ突出する。
【0071】
なお、図26,27に示すように、スライドカバー81の両サイドに壁81bが設けられ、両サイドの壁81bに囲まれた位置に、アーム85に設けられたポスト85aがある構成であってもよい。この円筒形のポスト85aに力をかけることで前後に動作する。スライドカバー81を前後させることでスライドカバーの壁81bからの抗力を受けて、アーム85のポスト85aが押圧され、アーム85が図26左方に突出する。
【0072】
拍車42を搭載した拍車ベース43は、プラテン34に上下にスライド可能に構成され、所定圧のバネでプラテン34に付勢されている。従って、アーム85が拍車ベース43とプラテン34の間に入り込むことで、拍車ベース43が上方へ所定量だけ持ち上がる。これによって、拍車42は排紙ローラ40、41から離れる。この際、アーム85の先端に形成された傾斜部によって、アーム85はスムーズにプラテン34と拍車ベース43との間に入り込むことができる。また、拍車ベース43とプラテン34の挿入部にも傾斜部が設けてある。これによって、プラテン34と拍車ベース43との間に、トレイ83が通過できるスペースを形成することができる。アーム85は、プラテン34と拍車ベース43との間に入った状態で位置決めされ、トレイガイド82へ収納された状態ではトレイガイド82に対し隙間を持った構成となっている。従って、トレイガイド82と下ケース99の取り付け誤差があっても、アーム85は、プラテン34と拍車ベース43に従うため、アーム85の厚みのみによって拍車ベース43の上昇量を正確に設定できる。よって、拍車ベース上昇量が少なすぎてCDの経路が十分確保できないことや、上昇量が多すぎてキャリッジ等の他部品と干渉することがない。
【0073】
ここで、拍車ベース43とプラテン34の構成について図28〜34を参照して詳細に説明する。
【0074】
図28は拍車ベースとプラテンの右側面図、図29は正面図、図30は右斜視図、図31は左斜視図、図32は拍車ベース移動途中状態の右側面図、図33は拍車ベース移動完了状態の右側面図、図34は拍車ベース移動完了状態における正面図である。
【0075】
図28〜31に示すように、通常、拍車ベース43とプラテン34は、左右の引っ張りばね100,101によって密着している。この状態では、拍車42は排紙ローラ40,41に当接している。ここで、ばね100,101のばね力は、全ての拍車バネ44の圧力を加算したものより大きく設定してあり、通常状態では拍車ベース43が浮くことはない。また、ばね100,101は、それぞれアーム85挿入部の近くで荷重がかかるように配置されているため、アーム85が挿入された状態で放置されても、荷重を受ける拍車ベースやプラテンがクリープすることがない。
【0076】
拍車ベース43は、下側に移動スペースをもった左右の腕部431,432が、プラテンの左右の軸部345,346と係合して位置決めされている。従って、拍車ベース43はプラテン34に対して上下動可能かつ回転可能に支持されている。
【0077】
アーム85を拍車ベース43とプラテン34の間に挿入すると、図32に示すようにまず拍車ベース43の下流側が回転しつつ上昇し、腕部431,432が軸部345,346の下部に突き当たった所で、拍車ベース下流側の上昇が完了する。さらに奥までアーム85を挿入すると、今度は回転のみで拍車ベース43の上流側が上昇し、全ての拍車42が排紙ローラ40,41から完全に離れる(図33,34参照)。最後の拍車ベース43の回転動作によって、アーム85の挿入完了のクリック感が付与される。このように、回転と上下動作が可能な構成であるため、通常位置での拍車ベース43の位置決めを正確に行い、かつ移動時のかじり等を防止できる。そして、アーム85の挿入時の拍車ベース43の動きが非常にスムーズである。これによって操作力の低減が図れ、記録装置として操作しやすくなる。
【0078】
また、図35に示すように、拍車ベース43には、キャリッジに搭載されたインクタンク71内のインクの残量やインクタンク71の有無を検知するためのインクセンサ103が取り付けられている。このセンサ103の誤検知防止および静電気による破壊防止のために、アース板としてインクセンサカバー104が設けられている。このインクセンサカバー104の一端が、拍車ベース43上でインクセンサ103を覆うように取り付けられ、他端がシャーシ11に取り付けられて、アースが取られている。このインクセンサカバー104は、厚みが0.15mmで、4mm程度の幅細部104aを有しているため、拍車ベース43が上昇する際に、幅細部104aが弾性変形して追従可能である。
【0079】
さらに、図36に示すように、インクセンサ103から延びているリード線105が拍車ベース43およびプラテン34に固定されており、これらの固定部の間にたわみしろ105aが設けられている。そのため、拍車ベース43が上昇すると、図中の破線位置にリード線105が移動し、拍車ベース43の上昇を妨げない構成になっている。
【0080】
なお、ここではアーム85を挿入すると拍車ベース43が上昇する構成としたが、プラテン34が下降することによって拍車と排紙ローラを離して、被記録材の経路を確保してもよい。
【0081】
以上の構成において、スライドカバー81を記録装置本体方向へ移動させない状態では、開口部821は閉ざされているため、トレイ83は挿入できない。そして、スライドカバー81を記録装置本体方向へ移動させると、スライドカバー81は斜め上方向に移動してトレイガイド82との間に開口部821が現れる。この状態で、CDを装填したトレイ83を開口部821から挿入し、所定位置にセットすることができる。これにより、拍車ベース43が上昇されていない状態でトレイ83が挿入されてトレイ83と拍車42とが干渉してトレイ83先端のトレイシート831や拍車42が破損することが防止される。
【0082】
図12に示すように、トレイ82がスライドカバー81を本体から引出すと、スライドカバー81と連動して、アーム85が拍車ベース43から外れ、拍車ベース43と拍車44が所定位置に下がる。この時、トレイ83が装着されたままであると、スライドカバー81とトレイガイド82との開口部821にトレイ83が挟まり、スライドカバー81をそれ以上引けなくなっている。これにより、CDが記録装置本体に残ったまま、拍車44が下がりCDにダメージを与えるのを防いでいる。さらに、スライドカバー81を引くと、スライドカバー81がフック84に作用して、フック84が下ケース99のガイドレール993から外れることにより、CD搬送部8の記録装置本体への装着が解除される。
【0083】
トレイ83は、図14に示すように板厚2〜3mm程度の樹脂板に、CD取り付け部832と、トレイの出し入れに操作者が掴むための操作部833と、位置検出マーク834と、CD取り出し用穴835と、挿入位置合わせマーク836と、側圧コロ逃げ部837と、メディア有無検知マーク838が設けられている。さらに、トレイ83の先端には、搬送ローラ36とピンチローラ37のニップ部へのトレイ83の進入を確実にするためのトレイシート831が取り付けられている。
【0084】
位置検出マーク834は、トレイ83のCD取り付け部分の先端側に2個、反対側に1個設けられている。位置検出マーク834は、反射率が高い部材からなる3〜10mm程度の正方形であり、ここではホットスタンプにより形成されている。図15に示すように、位置検出マーク834の周囲には凹部839が設けられているので、樹脂部品において所望の位置検出マーク834の形状に沿って反射材料を形成することが容易にできる。また、凹部839の底部は高い表面性を持ち所定角度に形成されているので、キャリッジ50に設けられたトレイ位置検出センサ59からの光が位置検出マーク834以外で反射されても、そのセンサの受光部には戻らないので、誤検知を防いでいる。以上のように、トレイ83上の位置検出マーク834の反射率が高いので、高性能のセンサを搭載する必要がなく、補正などの処理が少なくできるので、コストアップや印刷時間の増大を避けることができる。また、CDの印刷領域のエッジを直接読み取る方式に比べて、色付きのCDに印刷する場合や、一度記録したCDへ再印刷する場合でも、正確に検出を行うことができる。
【0085】
CD取り付け部832は、複数のモールド爪が設けられており、CDが取り付けられた場合の位置決めを行うとともに、がたつきを防止している。操作者は、CD中央の穴をCD取り付け部832に合わせて取り付ける。そして、取り外しの時は、2箇所のCD取り出し用穴835を利用し、操作者がCDの外周エッジを持って外せるように構成されている。また、CD取り付け部は、その周囲の面よりも一段低くなっており、その低い面に、メディア有無検知マーク838が設けられている。これは、所定幅のホットスタンプの中に所定幅の穴を設けることにより形成されており、この穴が検知された場合にメディア無しと判断される。
【0086】
前記したようにトレイ83の先端にはトレイシート831が取り付けられている。トレイシート831は、PET等からなる厚み0.1〜0.3mm程度のシート材であり、所定の摩擦係数と硬度を有している。トレイ83の先端にはテーパー部830が設けられている。まず、トレイシート83が搬送ローラ36とピンチローラ37とに噛み込まれることで、搬送力が生まれ、トレイ83の先端のテーパー部830をピンチローラ37が持ち上げることで、厚みがあるトレイ83を搬送ローラ36とピンチローラ37のニップ部に挟持でき、トレイ83の搬送が可能になる。なお、位置検出マーク834は、ピンチローラ37とピンチローラ37の間に設けられている。従って、位置検出マーク834がピンチローラ37と当接して、表面に傷を付けることを避けられる。
【0087】
図20に示すように、トレイガイド82には、トレイ83をトレイガイド82の基準面に押し付けるための側圧コロ824が設けられており、コロばねによって所定圧でトレイ83をトレイガイド82の基準面に押し付けることで位置決めを行っている。側圧コロ824は、操作者が所定位置にトレイ83をセットするところまでは作用し、トレイ83が搬送ローラ36とピンチローラ37で搬送される時には、側圧コロ824が作用する位置に側圧コロ逃げ部837が来るので、側圧コロ824はトレイ83に作用しなくなり、余計なバックテンションなどがトレイ83に作用しない。従って、トレイ83の搬送精度の低下が防止されている。
【0088】
スライドカバー81には、左右に押圧コロ811が設けられており、コロばね812によって、トレイ83を所定圧で第2の排紙ローラ41に押し付けることでトレイ83の搬送力を生み出している。この搬送力によって、印刷開始時にトレイ83を、セット位置から搬送ローラ36とピンチローラ37のニップ部まで搬送できる。さらに、印刷終了時に、操作者が取り出す所定位置までトレイ83を搬送できる。この場合も位置検出マーク834の位置と押圧コロ811の位置が異なるように構成されている。従って、位置検出マーク834が押圧コロ811と当接して、表面に傷を付けることが避けられている。
【0089】
そして、所定位置に搬送されたトレイ83を引出すことで、トレイガイド82からトレイ83を取り出すことができる。さらに、2箇所のCD取り出し用穴835を利用し、操作者はCDの外周エッジを持って外すことができる。
【0090】
次に、上記構成を用いた場合のCDへの印刷の動作を説明する。通常の被記録材である0.1mm等の薄い標準紙の印刷の場合には、記録ヘッドと被記録材との距離は約1.2mm程度の近さであるが、例えば、1.5mm等の厚さのCD等の特殊な被記録材に印刷を行う場合について説明する。
【0091】
CD搬送部8を本体に向けてまっすぐスライドさせると、下ケース99に装着される。この時、トレイガイド検出センサ344により、トレイガイド82が記録装置本体に装着されたことが検知される。
【0092】
さらに、スライドカバー81を記録装置本体方向へ移動させると、スライドカバー81と連動して、アーム85が記録装置本体方向へ突出する。そして、アーム85が拍車ベース43とプラテン34の間に入り込むことで、拍車ベース43を上方へ所定量だけ持ち上げる。
【0093】
このように、スライドカバー81を記録装置本体方向へ移動させると、スライドカバー81は斜め上方向に移動して、トレイガイド82との間に開口部821が現れる。この状態で、図17に示すように、CDを装填したトレイ83を開口部821から挿入し、所定位置にセットすることができる。
【0094】
そして、CDをトレイ83のCD取り付け部832に装着する。操作者は操作部833を持って、位置検出マーク834がトレイガイド82のトレイセットマーク826と一致するところまでトレイ83を挿入する。
【0095】
この状態で、ホストコンピュータから記録信号を送ると、記録作業を開始する。まず、図18に示すように、搬送ローラ36と、第1の排紙ローラ40と、第2の排紙ローラ41が逆転する。押圧コロ811とコロばね812によって、トレイ83を所定圧で第1の排紙ローラ40と第2の排紙ローラ41に押し付けることでトレイ83の搬送力を生み出しているので、第1の排紙ローラ40と第2の排紙ローラ41の逆転によって、トレイ83がプリンタ内部へ搬送される。トレイシート83が搬送ローラ36とピンチローラ37に噛み込まれることで所定の搬送力が生まれ、トレイ83の先端のテーパー部830をピンチローラ37が持ち上げ、トレイ83が搬送ローラ36とピンチローラ37に挟持される。
【0096】
次に、キャリッジ50がトレイ83を検出するために、ホームポジションから記録領域に移動する。この時に、図19に示すように、キャリッジ昇降モータ58が駆動し、ガイドシャフト52を上昇させ、トレイ83に対して最適なギャップを構成することができる。
【0097】
図16(a),(b)に示すように、キャリッジ50は、トレイ位置検出センサ59がトレイ83の位置検出マーク834aに合った位置で停止する。そして、トレイ83を搬送して位置検出マーク834a上端のエッジ位置を検出し、そのまま搬送を続けてマーク834a下端エッジを検出する。次に、図16(c)に示すように、トレイ位置検出センサ59が位置検出マーク834aの略中央に来るようにトレイ83を戻す。そして、キャリッジ50を左右に移動させ、位置検出マーク834aの右端のエッジ位置と、左端のエッジ位置を検出する。以上により、位置検出マーク834aの中心位置834acを算出することができ、中心位置834acより、トレイ83に搭載したCDの印刷位置を求める。以上のように、トレイ83自身の位置検出を行うので、検出を行わずにメカ的な精度のみで印刷を行う場合に比べて、部品精度のばらつきやトレイの状態などによって印刷がずれることがない。
【0098】
位置検出マーク834aの位置を検出した後に、キャリッジ50は、図16(d)に示すように、位置検出マーク834bを検出するために移動する。両端のエッジを検出することで、先程検出した位置検出マーク834aが間違いないことを確認する。これは、トレイ83が正規セット位置よりも奥に挿入された場合に、図16(e)に示すように、誤って位置検出マーク834cを検出したとしても、位置検出マーク834bを検出するために移動する動作によって、位置検出マーク834aでは無いことが判る構成になっている。
【0099】
トレイ83の位置が検出された後に、図16(f)に示すように、トレイ83の搬送方向に、キャリッジ50のトレイ位置検出センサ59の位置とトレイ83のメディア有無検出マーク838の位置が一致するように、トレイ83を搬送する。この時に、メディア有無検出マーク838の検出穴エッジを検出し、所定穴幅と一致すると、CDが搭載されていないと判断し、印刷作業を中断し、トレイ83を所定位置まで排出し、エラーを表示する。ここで、メディア有無検出マーク838が検出できなければ、CDが搭載されていると判断し、印刷作業を継続する。
【0100】
以上の一連の初期動作が終了したところで、トレイ83を記録装置本体内の奥のCD全体を記録できる所定位置まで搬送する。その後、ホストコンピュータから送られる画像データに応じて記録を開始する。画像は、複数走査で画像を形成するいわゆるマルチパス記録を用いることで、搬送精度とヘッド7の着弾精度によるバンドむら等を軽減することができる。
【0101】
印刷が終了した後に、トレイ83は、前述した印刷工程前に操作者によりトレイガイド82にセットされた位置まで搬送される。この状態で、操作者は印刷が行われたCDが搭載されたトレイ83を取り出すことができる。さらに、スライドカバー81を引くことで、アーム85が拍車ベース43から解除され、フック84が下ケース99から解除されることで、CD搬送部8が記録装置本体から解除され、取り外すことができる。
【0102】
以上の構成および動作により、簡単な操作でCD上に精度良く印刷を行うことができる。
【0103】
本実施形態ではアーム85はトレイガイド82に収納可能な構成としたが、その変形例として、アーム85はトレイガイド82に固定された構成も可能である。この場合はトレイガイドを本体に装着すると共にアーム85が拍車ベースを押し上げる構成となる。
【0104】
さらに図37に示すように、アーム85とトレイガイドをアームばね86で連結すると、第1の実施形態のようにアーム85に余裕(がた)を持たせなくても、拍車ベース43およびプラテン34との位置決め誤差を吸収できる。
【0105】
以上の構成により、特殊な被記録材用の給紙ユニットをさらに簡単な構成とすることが可能であり、コストダウンが図れる。また、記録装置本体と給紙ユニット間の取り付け誤差を吸収し、正確な量の拍車移動が可能となる。よって、拍車ベース上昇量が少なすぎて被記録材の経路が十分確保できないことや、上昇量が多すぎてキャリッジ等他の部品と干渉することがない。
【0106】
[第2の実施形態]
次に本発明の第2の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、第1の実施形態と同様の部分については同一の符号を付与し説明を省略する。ただし、以下の各実施形態において、判りやすくするために、説明および図面をそれ以前のものとは表現を変えながら再度説明している部分もある。
【0107】
本実施形態では、スライドカバー81は、トレイガイド82の内側に設けられたガイドピンがガイド溝82に沿って、角度mの方向にスライドする構成である。まず、図39に示すように、トレイガイド82を矢印Y方向にスライドさせて記録装置本体に進入させる。この時、ガイドレール993によって、フック84が時計方向に揺動させられる。さらにスライドすると、図40に要部を示すように、フック84がガイドレール993に完全に噛み合ってロック状態になる。この状態でトレイガイド82を引いても取り外すことはできない。そして、図41は、スライドカバーをY方向にさらに押し込んで、角度mでせり上がってきた状態である。トレイガイド82とスライドカバー81との間、すなわち開口部821の幅が、図39に示すZからZに大きくなっている。それと同時に、前記したように、ポスト85aによってアーム85が記録装置本体に入り込む位置に移動し、アーム85が拍車42を上昇させて、トレイ83をトレイガイド82から印刷領域に進入可能にする。
【0108】
図42は図41の反対方向から見た断面図であり、図43はその斜視断面図であり、トレイ83を図示している。これによると、前記した間隔Zによってトレイ83が挿通するのに十分であることが判る。従って、スライドカバー81が完全に押し込まれた状態では、トレイ83の装填はスムーズに行える。
【0109】
また、逆にスライドカバー81をMと逆の方向に移動されるとスライドカバー81とトレイガイド82の間隔が狭くなり、スライドカバー81はトレイ83に当たり、途中で移動できなくなる。このため図44の位置まで移動できなくなる。
【0110】
そして、図44に示すように、スライドカバー81を図面右方向にスライドすると、ポスト85aによってアーム85はトレイガイド82に格納され、さらに右方向に移動すると、アーム85の係合部85bによりフック84は時計方向に回転させられ、トレイガイド82は記録装置本体との結合が解除され、取り出し可能になる。ただし、図44の位置まで移動できなければ、トレイガイド82は記録装置本体からから取り外すことはできない。
【0111】
[第3の実施形態]
次に本発明の第3の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、第1,2の実施形態と同様の部分については同一の符号を付与し説明を省略する。
【0112】
本実施形態では、回転軸202aを中心として回転可能な回転ノブ202が、トレイガイド82に取り付けられている。そして、アーム85は、トレイガイド82に左右方向にスライド可能であり、上下約1mmの隙間を持って上下リブでガイドされている。ポスト85aは、回転ノブ202の溝202cに係合しており、回転ノブ202が回転することにより、トレイガイド82が左右にスライドさせられる構成である。図45に示す状態から、回転ノブ202を時計方向に回転させると、アーム85がスライドし、それに従って、フック84が係合部85bによって時計方向に回転する。逆に、回転ノブ202を反時計方向に回転させるとアーム85が図面左方向に突出する。
【0113】
図46は、トレイガイド82が記録装置本体に取り付けられている状態を示している。フック84は、ガイドレール993に係合している。
【0114】
図47〜49は、図46に示す状態から、回転ノブ202を反時計方向に回転した状態であり、アーム85は、拍車ローラ42を上昇させ、トレイ83が印刷領域に進入可能になる。図48に示すように、トレイガイド82にはリブ82bが設けられており、の状態と202の全長にわたる形状を表している。回転ノブ202のフランジ202bの裏面には回転ノブ制御板202dが設けられている。
【0115】
図50〜51は、図46に示す状態から、回転ノブ202を時計方向に回転して、アーム85のポスト85aと係合部85bによって、フック84が揺動してガイドレバー993から離れ、トレイガイド82が取り外せるようになった状態を示している。図51に示す状態では、トレイガイド82にトレイ81をセットできないように、回転ノブ202の先端が通路を塞いでいる。
【0116】
図52に示す状態では、回転ノブ制御板202d,202eは、トレイガイド82のガイド面に近接しており、回転範囲が制限され、トレイガイド82を取り外すことができない。
【0117】
[第4の実施形態]
次に本発明の第4の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、第1〜3の実施形態と同様の部分については同一の符号を付与し説明を省略する。本実施形態では、前記した各実施形態に比べて、トレイガイドの構成が非常に簡単になっている。
【0118】
通常の標準紙の記録に関しては、前記した各実施形態と同様であり、図53に簡略化して示すように、シート材が給紙部に積載され、給紙ローラ28によって1枚ずつ給紙され、PEセンサ32でシート材の端を検出し、記録データに基づき、ピンチローラ37と搬送ローラ36でシート材をプラテン34上を搬送し、キャリッジ50をシート材の幅方向に往復運動させながら、キャリッジ50に取り付けられたインクジェット記録ヘッド7で記録を行う。そして、記録終了後、シート材は拍車ベース43に取り付けられた拍車42と排紙ローラ40,41によって、排紙トレイ43に排紙される。
【0119】
本実施形態では、図54に示すように、トレイガイド113が、トレイ112の両側方を部分的に保持するだけの非常に簡単な構成である。このトレイガイド113の凸部113aが、トレイ112の溝112bに嵌合して、トレイ112はトレイガイド113から外れないように規制される。トレイガイド113は左右の突き出たアーム113bによって、インクジェット記録装置本体に固定され、アームに設けられた凸部113cが拍車ベース43を持ち上げて退避させる。
【0120】
このようなトレイガイド113およびトレイ112を用いて、特殊な被記録材(例えばCD)に記録を行う方法について説明する。図55はその方法を示すフローチャート、図56はトレイ112とトレイガイド113を記録装置本体に装着した状態を示す模式的斜視図、図57はその一部破断斜視図、図58はその側断面図である。
【0121】
まず、被記録材を搭載したトレイ112を、図56〜58に示すように、記録装置本体の排紙口116に装着する(STEP1)。記録装置本体の排紙口116には、トレイガイド113の左右のアーム113bをガイドする部分が設けられており、そこにトレイガイド113のアーム113bを差込んで固定する。また、トレイガイド113の左右のアーム113bにフックを設け、排紙口116に固定する構成であってもよい。そして、トレイガイド113のアーム113bを排紙口116のガイド部にさらに挿入すると、普段は拍車ベースばね115によって下方向に付勢されている拍車ベース43が、トレイガイド113のアーム113bに設けられた凸部113cによって上方に押し上げられ、その結果、拍車ベース43および拍車42が排紙ローラ40,41から離れ、トレイ112が記録装置本体内に進入するスペースが確保される。
【0122】
なお、トレイ12の進入するスペースを確実に設けるために、図59に示すように、トレイガイド検知センサ150を記録装置内に設ける構成としてもよい。その場合、例えば、トレイガイド検知センサ150は、トレイガイド113が装着されて押し込まれることによって回転し、図59(a)に示す状態から図59(b)に示す状態に移行し、それによってトレイガイド113が検知され、その後、図示しない機構によって、拍車ベース43および拍車42が、排紙ローラ40,41から離れて、トレイ112が記録装置本体内部に進入するスペースが確保される。
【0123】
そして、図60に示すように、拍車ベース43が退避すると、拍車ベース43の上方に設置された拍車ベース検知センサ114が、拍車ベース43が押し上げられることによって回転し、トレイガイド113が装着されたことを検知する(STEP2)。
【0124】
拍車ベース検知センサ114がトレイガイド13の装着を検知すると、退避モータ130は図61(b)の矢印方向に回転し、その駆動力が退避モータピニオン133から退避三段ギア134に伝わる。ここで、駆動力がキャリッジ50方向とピンチローラ37方向とに分けられる。キャリッジ50方向の駆動力は、次にキャリッジ退避カム135に伝わる。キャリッジ退避カム135は、図61(b)の位置から図61(d)の位置まで反時計方向に回転し、ガイドシャフト52はキャリッジ退避カム135によって上方に持ち上げられ、キャリッジ50が上方に退避する。
【0125】
一方、ピンチローラ37方向の駆動力は、退避三段ギア134から、ピンチローラ退避中間ギア136を介して、ピンチローラ退避カム138に伝わる。ピンチローラ退避カム138は、図61(a)の位置から図61(c)の位置まで反時計方向に回転し、ピンチローラホルダ30およびピンチローラ37はピンチローラ退避カム138によって退避する。以上の動作によって、キャリッジ50およびピンチローラ37は退避し、トレイ112の進入スペースが確保される(STEP3)。
【0126】
なお、拍車ベース検知センサ114を使用せず、トレイガイド113のアーム113bに設けられた凸部113cによって、拍車ベース43が退避する動きと、図示しない機構が連動して、キャリッジ50およびピンチローラ37が退避する構成にしてもよい。また、拍車ベース検知センサ114を使用せず、図59に示すトレイガイド検知センサ150を用いて、それがトレイ112の装着を検知したときに、図61に示すようなキャリッジ50およびピンチローラ37を退避させる機構が働きこれらを退避させる構成にしてもよい。
【0127】
次に、使用者はCD等の被記録材をトレイ112に搭載する(STEP4)。そしてトレイ112を搬送ローラ35よもり奥に押し込むと(STEP5)、図62に示すように、記録装置本体に設けられたPEセンサ32は、トレイ112が進入してくると、トレイ112によって先端が持ち上げられ、それによってトレイ112の進入を検知する。使用者がトレイ112をこの位置まで押し込んだら、それ以上は奥に押し込むことができないように規制される。すなわち、図63において、規制部材117は点線の位置ではなく実線の位置に保持され、使用者によるこれ以上のトレイ12の挿入が規制される。
【0128】
この状態で、プリンタドライバから記録開始の指令が送られる(STEP6)。このとき、PEセンサ32がトレイ112を検知していないと、アラーム表示され(STEP7)、記録命令は実行されない(STEP8)。なお、アラーム表示はPEセンサ32がトレイ112を検知するまで行われる。
【0129】
PEセンサ32がトレイ12を検知すると、ピンチローラ37は、図64の矢印方向に移動し、搬送ローラ35との間にトレイ112をニップする(STEP9)。ピンチローラ37がトレイ112をニップする前の状態は図61(c),61(d)に示されている。この状態でPEセンサ32がトレイ112の進入を検知すると、退避モータ130は、図65(b)の矢印のように反時計方向に回転し、退避モータピニオン133から退避三段ギア134に駆動力が伝わる。ここで駆動力がキャリッジ50方向とピンチローラ37方向に分けられる。キャリッジ50方向の駆動力はキャリッジ退避カム135に伝わり、キャリッジ退避カム135は、図61(d)の位置から図65(b)の位置まで反時計方向に回転する。このとき、キャリッジ退避カム135のカム面が図61(d)に示す状態のカム面と同一面上にあるため、ガイドシャフト52の位置は図61(d)の状態と同じである。
【0130】
一方、ピンチローラ37方向の駆動力は、退避三段ギア134から、ピンチローラ退避中間ギア136を介して、ピンチローラ退避カム138に伝わり、ピンチローラ退避カム138は図61(c)の位置から図65(a)の位置まで反時計方向に回転し、それによってピンチローラホルダ30およびピンチローラ37は下方に移動する。以上の動作によって、キャリッジ50はそのままの位置を保持し、ピンチローラ37は下方に移動し、搬送ローラ35との間にトレイ112をニップする。
【0131】
搬送ローラ35は、トレイ112を、凹部112aがキャリッジ50を過ぎるところまで搬送する(STEP10)。このとき規制部材117は、図示しない連動機構によりピンチローラ37に連動して退避しているので、トレイ112は搬送可能である。次に、搬送ローラ35がトレイ112を記録開始位置まで搬送すると、搬送ローラ35は反時計方向に回転して、トレイ112を排紙口116の方向に搬送し、インクジェット記録ヘッド7が記録データに基づいて順次記録する(STEP11)。トレイ112は、搬送ローラ35から離脱するまで排紙口16方向に搬送され(STEP12,STEP13)、トレイ112が搬送ローラ35から離脱した後、ピンチローラ37が上方に退避する(STEP14)。
【0132】
記録が終了したあと、使用者はトレイ112を、被記録材が取り出せる位置まで引き出し、被記録材を取り出す(STEP15)。引き続き記録を行いたい場合には(STEP16)、使用者はトレイ112に被記録材を再び搭載し(STEP4)、トレイ112を規制部材117のところまで再び挿入する(STEP5)。
【0133】
記録を終了する場合には、トレイガイド113を排紙口116から取り外す(STEP17)。トレイガイド113を排紙口116から取り外すと、拍車ベース43は下方向へ戻り、拍車42は排紙ローラ40,41に圧接する(STEP18)。すると、拍車ベース検知センサ114はオフ状態になり(STEP19)、ピンチローラ37およびキャリッジ50は通常記録の位置に戻る(STEP20)。
【0134】
次に、本実施形態において、トレイを使用せずに厚紙等の被記録材に記録する方法について説明する。
【0135】
本実施形態において、CDなどの円形状の被記録材やカードなど小さいサイズの被記録材に記録を行うときに、そのままでは円滑に搬送できなかったり傷を付けてしまうために記録装置本体に挿入することができないので、被記録材をトレイ112に搭載した状態で記録装置本体に給送する。しかし、シート状の厚紙など円滑に搬送できる被記録材ならば、図66に示すように、トレイ112を使用せずに直接トレイガイド113に装填とて記録することができる。その一連の工程を図67のフローチャートに示している。
【0136】
まず、前記したのと同じ手順で、トレイガイド113を装着することにより、記録装置本体内のキャリッジ50とピンチローラ37を上方に退避させ、被記録材が記録装置本体内に進入するスペースを確保する(STEP1〜3)。
【0137】
次に、使用者は、被記録材を規制部材117に当たるまで押し込む(STEP5’)。その後は、図55に示す工程におけるトレイ112を被記録材に代えるだけで、実質的に同様な工程(STEP6〜20)を行えばよい。ただし、図55に示す工程においてトレイ112から被記録材を取り出すSTEP15は不要である。
【0138】
【発明の効果】
本発明によると、CDや小さい用紙などの特殊な被記録材をトレイに収納して記録を行うことができる。従って、被記録材に傷がつかないように保護することができ、円形などの被記録材を形状にかかわらずまっすぐ搬送でき、さらに、通常の給紙部や手差し口からでは搬送ローラまで届かないほど小さな被記録材も取り扱える。
【0139】
さらに、本発明によると、厚紙やCD等の特殊な被記録材を取り扱う際に、トレイガイドの装着に連動して被記録材のトレイの経路が確保されるので、誤操作なく確実な搬送ができ、被記録材や記録装置本体を破損することがない。
【0140】
従来のように使用者が紙間調整レバーなどの部材を操作してピンチローラを下げるなどして搬送経路を確保する必要があったが、そのような手動の操作が不要になる。したがって、使用者の誤操作や操作忘れによる、記録装置本体または被記録材の破損や記録品質の悪化を未然に防ぐことができる。更に、レバー等を省略できるためコストダウンとなり、記録装置のコンパクト化が図れる。また、被記録材またはトレイと被記録材搬送部材が圧接しないために、被記録材に被記録材搬送部材の跡が残ることを防ぐことができる。そして、様々な被記録材に連続して記録を行う際に搬送経路をすぐに確保することができるため、使用者にとって使いやすく作業効率が上がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の記録装置の斜視図である。
【図2】第1の実施形態の記録装置の斜視図である。
【図3】第1の実施形態の記録装置の内部機構の斜視図である。
【図4】第1の実施形態の記録装置の内部機構の斜視図である。
【図5】第1の実施形態の記録装置の断面図である。
【図6】キャリッジが取り付けられたガイドシャフトの昇降機構の一例を示す概略図である。
【図7】第1の実施形態の記録装置本体にCD搬送部を取り付けた状態の斜視図である。
【図8】第1の実施形態のCD搬送部の斜視図である。
【図9】第1の実施形態の下ケースのCD搬送部取付部および取付検出部の構成図である。
【図10】第1の実施形態の下ケースとCD搬送部のフックの装着の説明図である。
【図11】第1の実施形態のスライドカバーを移動させた状態のCD搬送部の斜視図である。
【図12】第1の実施形態の下ケースとCD搬送部のフックの解除の説明図である。
【図13】第1の実施形態のスライドカバーを移動させた状態のアームの説明図である。
【図14】第1の実施形態のトレイの平面図である。
【図15】第1の実施形態のトレイの位置検出部分の凹部形状の説明図である。
【図16】第1の実施形態のトレイと位置検出センサの相対位置の説明図である。
【図17】第1の実施形態のCD搬送部にトレイをセットした状態の斜視図である。
【図18】第1の実施形態のトレイが搬送される状態の説明図である。
【図19】第1の実施形態のキャリッジガイドシャフト昇降機構の作用の説明図である。
【図20】第1の実施形態における側圧コロと押圧コロのトレイへの作用の説明図である。
【図21】トレイガイドの装着状態の一例を示す断面図である。
【図22】記録装置本体の内部機構の一例を示す斜視図である。
【図23】トレイガイドの概略図である。
【図24】トレイガイドを記録装置本体へ装着した状態の概略図である。
【図25】スライドカバーをセットした状態のトレイガイドの概略図である。
【図26】トレイガイドのアーム待機状態を示す側面図である。
【図27】トレイガイドのアーム突き出し状態を示す側面図である。
【図28】第1の実施形態の拍車ベースおよびプラテンの部分の右側面図である。
【図29】第1の実施形態の拍車ベースとプラテンの部分の正面図である。
【図30】第1の実施形態の拍車ベースとプラテンの部分の右斜視図である。
【図31】第1の実施形態の拍車ベースとプラテンの部分の左斜視図である。
【図32】第1の実施形態の拍車ベース移動途中状態の右側面図である。
【図33】第1の実施形態の拍車ベース移動完了状態の右側面図である。
【図34】第1の実施形態の拍車ベース移動完了状態の正面図である。
【図35】第1の実施形態の拍車ベースとプラテンの部分の斜視図である。
【図36】第1の実施形態の拍車ベースとリード線の関係を示す平面図である。
【図37】第1の実施形態のアームとトレイガイドの関係の変形例を示す概略図である。
【図38】第2の実施形態のトレイガイドの装着準備状態の側面図である。
【図39】第2の実施形態のトレイガイドのロック解除状態の側面図である。
【図40】第2の実施形態のトレイガイドのロック状態の側面図である。
【図41】第2の実施形態のトレイガイドを記録装置本体にセットした状態を示す側面図である。
【図42】第2の実施形態のトレイガイドを記録装置本体にセットした状態を示す断面図である。
【図43】第2の実施形態のトレイガイドを記録装置本体にセットした状態のトレイを示す一部断面斜視図である。
【図44】第2の実施形態のトレイガイドのロック状態の側面図である。
【図45】第3の実施形態のトレイガイドの装着準備状態の側面図である。
【図46】第3の実施形態のトレイガイドの記録装置本体への取り付け状態を示す側面図である。
【図47】第3の実施形態のトレイガイドの記録装置本体にセットした状態を示す側面図である。
【図48】第3の実施形態のトレイガイドの記録装置本体にセットした状態を示す斜視図である。
【図49】第3の実施形態のトレイガイドの記録装置本体にセットした状態のトレイを示す斜視図である。
【図50】第3の実施形態のトレイガイドのロック解除状態を示す側面図である。
【図51】第3の実施形態のトレイガイドのロック解除状態を示す斜視図である。
【図52】第3の実施形態のトレイガイドのロック解除状態を示す斜視図である。
【図53】第4の実施形態の記録装置の標準紙への記録状態を示す模式図である。
【図54】第4の実施形態のトレイとトレイガイドの斜視図である。
【図55】第4の実施形態のトレイを使用する記録方法を示すフローチャートである。
【図56】第4の実施形態の記録装置のトレイ装着状態の斜視図である。
【図57】第4の実施形態の記録装置のトレイ装着状態の内部機構を示す斜視図である。
【図58】第4の実施形態の記録装置のトレイ装着状態の内部機構を示す側断面図である。
【図59】第4の実施形態のトレイガイド検知センサ近傍の概略平面図である。
【図60】第4の実施形態のトレイガイド検知センサ近傍の概略斜視図である。
【図61】第4の実施形態の退避機構の説明図である。
【図62】第4の実施形態のPEセンサ近傍の概略側面図である。
【図63】第4の実施形態の規制部材近傍の概略平面図である。
【図64】第4の実施形態の規制部材の退避状態を示す概略側面図である。
【図65】第4の実施形態の退避機構の説明図である。
【図66】第4の実施形態のトレイを使用しない記録状態を示す斜視図である。
【図67】第4の実施形態のトレイを使用しない記録方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1     記録装置
2     給紙装置
3     送紙部
4     排紙部
5     キャリッジ部
6     クリーニング部
7     記録ヘッド
8     CD搬送部
11    シャーシ
20    ベース
21    圧板
22    戻しレバー
23    可動サイドガイド
24    分離ローラホルダ
26    給紙トレイ
28    給紙ローラ
30    ピンチローラホルダ
32    PEセンサ
33    ペーパーガイドフラッパー
34    プラテン
35    搬送モータ
36    搬送ローラ
37    ピンチローラ
39    エンコーダーセンサ
40    第1の排紙ローラ
41    第2の排紙ローラ
42    拍車
43    拍車ベース
46    排紙トレイ
50    キャリッジ
51    ヘッドセットレバー
52    ガイドシャフト
53    摺動シート
58    キャリッジ昇降モータ
59    トレイ位置検出センサ
60    ポンプ
61    キャップ
62    ブレード
66    ブレードクリーナー
69    クリーニングモータ
71    インクタンク
81    スライドカバー
82    トレイガイド
83    トレイ
84    フック
85    アーム
86    アームばね
91    メイン基板
95    フロントカバー
96    コネクタカバー
97    アクセスカバー
98    上ケース
99    下ケース
100   引っ張りばね右
101   引っ張りばね左
103   インクセンサ
104   インクセンサカバー
104a  弾性変形部
105   リード線
111   ガイドレール
112   トレイ
112a  被記録材搭載部
112b  溝部
113   トレイガイド
113a  凸部
113b  アーム
113c  凸部
114   拍車ベース検知センサ
115   拍車ベースばね
116   排紙口
117   規制部材
130   退避モータ
133   退避モータピニオン
134   退避三段ギア
135   キャリッジ退避カム
136   ピンチローラ退避中間ギア
138   ピンチローラ退避カム
150   トレイガイド検知センサ
241   分離ローラ
281   給紙ローラゴム
321   PEセンサレバー
344   トレイガイド検出センサ
345   プラテン軸部右
346   プラテン軸部左
361   プーリー
362   コードホイール
431   拍車ベース腕部右
432   拍車ベース腕部左
521   偏心カム
541   タイミングベルト
542   アイドルプーリー
561   コードストリップ
581   駆動ギア列
811   押圧コロ
821   開口部
824   側圧コロ
826   トレイセットマーク
830   テーパー部
831   トレイシート
832   CD取り付け部
833   操作部
834   位置検出マーク
835   CD取り出し用穴
836   トレイ挿入位置合わせ用マーク
837   サイドコロ逃げ部
838   メディア有無検知用マーク
839   位置検出マーク凹部
982   LEDガイド
983   キースイッチ
991   廃インク吸収体
993   CD搬送部ガイドレール

Claims (33)

  1. 特殊な被記録材をトレイに収納した状態で装着し記録することが可能な記録装置において、トレイガイドの記録装置本体への装着動作に連動して、前記トレイが通過可能な間隔が形成されることを特徴とする記録装置。
  2. 前記トレイの記録装置本体への装着動作に連動して、排紙ローラと拍車が互いに離れる、請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記拍車を保持する拍車ベースと、前記排紙ローラを保持するプラテンの間に、前記トレイガイドのアームが挿入されることによって、前記排紙ローラと前記拍車が互いに離れる請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記拍車ベースと前記プラテンの間に前記アームが挿入されると、前記拍車ベースが上昇することにより前記拍車が前記排紙ローラから離れる請求項3に記載の記録装置。
  5. 前記アームは、前記トレイガイドに対して少なくとも上下方向に移動可能である、請求項3または4に記載の記録装置。
  6. 前記拍車ベースと前記プラテンは、バネによって互いに近接する方向に付勢されている請求項3〜5のいずれか1項に記載の記録装置。
  7. 前記拍車ベースは、前記プラテンに対して回動可能かつ上下動可能に保持されている請求項1〜6のいずれか1項に記載の記録装置。
  8. 前記アームが挿入されると、先に前記拍車ベースの下流側が前記プラテンから離れ、次に上流側が離れる請求項7に記載の記録装置。
  9. 前記拍車ベースに取り付けられたアース部材の一部が、弾性変形可能な幅細部になっている請求項1〜8のいずれか1項に記載の記録装置。
  10. 一端が拍車ベースに、他端がプラテンに固定されているリード線が、前記拍車ベースと前記プラテンの間にたわみしろを有している請求項1〜9のいずれか1項に記載の記録装置。
  11. 前記アームは、前記トレイガイドに弾性部材を介して保持されている、請求項3〜6のいずれか1項に記載の記録装置。
  12. 前記拍車ベースと前記プラテンの間に前記アームが挿入されると、前記プラテンが下降することにより前記排紙ローラが前記拍車から離れる請求項3に記載の記録装置。
  13. 前記トレイガイドの記録装置本体への装着動作に連動して、キャリッジとプラテンとが互い離れた後に、排紙ローラと拍車が互いに離れる、請求項1に記載の記録装置。
  14. 前記トレイガイドのアームをロックするフックが設けられており、前記トレイガイドを前記記録装置本体へ装着することにより前記フックによるロックが解除される請求項13に記載のインクジェット記録装置。
  15. キャリッジの位置を検出して、その検出位置に応じて前記キャリッジと前記プラテンの間隔を増大させるか否かを決定する請求項13または14に記載のインクジェット記録装置。
  16. 前記トレイガイドの前記記録装置本体への装着動作に連動して、前記被記録材の進入を妨げる部材を解除して前記被記録材の進入経路を確保する、請求項1に記載の記録装置。
  17. 前記トレイガイドの進入を検知する第1の検知手段を有し、前記トレイガイドを前記記録装置本体に装着した際に、前記トレイガイドの進入を検知すると、キャリッジを退避させる動作と、搬送ローラに対向するピンチローラの押圧を解除させる動作の少なくとも一方を行う請求項16に記載の記録装置。
  18. 前記被記録材の進入を妨げる部材の解除を検知する第2の検知手段を有し、該部材の解除を検知すると、キャリッジを退避させる動作と、搬送ローラに対向するピンチローラの押圧を解除させる動作の少なくとも一方を行う請求項16または17に記載の記録装置。
  19. 前記トレイガイドには、前記被記録材の進入を妨げる部材を解除させる動作、前記キャリッジを退避させる動作と、前記ピンチローラの押圧を解除させる動作のうちの少なくとも1つを行わせるカムが設けられている請求項16〜18のいずれか1項に記載の記録装置。
  20. 前記被記録材の進入を妨げる部材を解除させる動作、前記キャリッジを退避させる動作と、前記ピンチローラの押圧を解除させる動作のうちの少なくとも1つを行わせるアクチュエータが設けられている請求項16〜18のいずれか1項に記載の記録装置。
  21. 前記被記録材または前記トレイが前記搬送ローラまで押し込まれたことを検知する第3の検知手段を有し、前記被記録材または前記トレイが前記搬送ローラまで押し込まれたことを検知すると、前記ピンチローラが前記被記録材または前記トレイに圧接し、前記搬送ローラによって前記被記録材または前記トレイが搬送される、請求項16〜20のいずれか1項に記載の記録装置。
  22. 前記被記録材または前記トレイを前記搬送ローラで搬送して前記ピンチローラから離れると、前記ピンチローラの前記搬送ローラへの押圧が解除される請求項16〜21に記載の記録装置。
  23. 前記被記録材または前記トレイが前記記録装置本体内に進入して前記搬送ローラまで押し込まれたときにそれ以上の進入を規制する規制部材を有する、請求項16〜22のいずれか1項に記載の記録装置。
  24. 前記トレイガイドが正しく取り付けられていないときには前記トレイの進入が阻止され、前記トレイガイドおよび前記トレイが正しくセットされているときには、前記トレイガイドのアームと前記記録装置本体のフックとの連結が解除不能である請求項1に記載の記録装置。
  25. 前記アームが、前記トレイの進入阻止と、前記トレイガイドのアームの前記記録装置本体への連結の解除とを行う請求項24に記載の記録装置。
  26. 前記アームは、前記トレイの進入方向に対して斜めにスライドする請求項25に記載の記録装置。
  27. 前記アームを手前に引くことにより、前記アームと前記フックの連結が解除される請求項26に記載の記録装置。
  28. 前記アームに回転ノブが連結されている請求項25に記載の記録装置。
  29. 前記回転ノブが、前記トレイの進入阻止位置から回転することにより、前記アームと前記フックの連結が解除される請求項28に記載の記録装置。
  30. 前記アームと前記フックの連結が解除されるのと同時に、前記記録装置本体がトレイ送り構成から標準紙送り構成に変更される請求項24〜29のいずれか1項に記載の記録装置。
  31. 前記トレイが前記トレイガイドと一体となって移動可能である請求項1〜30のいずれか1項に記載の記録装置。
  32. 前記トレイガイドの記録装置本体への装着動作は、前記トレイの前記記録装置本体への装着を含む請求項1〜31のいずれか1項に記載の記録装置。
  33. インクジェット記録方式で記録を行う請求項1〜32のいずれか1項に記載の記録装置。
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