WO2005060232A1

WO2005060232A1 - 印刷装置

Info

Publication number: WO2005060232A1
Application number: PCT/JP2004/018940
Authority: WO
Inventors: Hideyuki Miyake; Mitsutoshi Ikawa; Kenichi Shiraishi; Ryoichi Kawai
Original assignee: Sharp Kabushiki Kaisha
Priority date: 2003-12-19
Filing date: 2004-12-17
Publication date: 2005-06-30
Also published as: US20070159503A1; US7614736B2

Abstract

　原稿および記録用紙の搬送を単一の駆動モータで行い、低コストの印刷装置が提供される。インクジェット方式のプリンタ部を備える印刷装置としてのファクシミリ装置１０において、原稿または記録用紙を搬送するための駆動力を発生する単一の駆動モータ２０を備える。インクキャリッジ１９の移動を制御することで、駆動モータ２０の回転力を伝達する伝達手段３０を切換える。これにより単一の駆動モータ２０で、原稿および記録用紙を択一的に搬送することが可能となることである。

Description

明細書

印刷装置

技術分野

[0001] 本発明は、シリアル方式のプリンタ部を備える印刷装置に関する

背景技術

[0002] 図 8は、従来技術であるファクシミリ装置の用紙搬送機構を表した側面図である。印刷装置の一例であるファクシミリ装置は、送信されてくる画像データを受信し、記録用紙に印字する場合に記録用紙を搬送する記録用紙給紙ローラ 1、およびメイン搬送ローラ 2を備える。一方原稿を送信する場合は、ファクシミリ装置に装着された原稿給紙ローラ 3、原稿背面ローラ 4および図示を省略した原稿搬出ローラを駆動させて原稿の搬送を行う。

記録用紙の給紙は、記録用紙給紙ローラ 1およびメイン搬送ローラ 2に、受信モータ 5の回転力を伝達することで行レ、、記録用紙への印字はインクキャリッジ 6に装着される記録ヘッドで行われる。原稿送信時の原稿の搬送は、原稿給紙ローラ 3、原稿背面ローラ 4および原稿搬出ローラに送信モータ 7の回転力を伝達することで行う。原稿の画像データを送信する場合は、送信モータ 7で図示を省略した読取駆動系を動作させて、複数枚セットされた原稿を原稿給紙ローラ 3と図示を省略した分離ゴムで原稿を夂ずつ分離して給紙する。給紙された原稿は原稿背面ローラ 4まで搬送した後、原稿背面ローラ 4によって原稿を押圧し、原稿を原稿背面ローラ 4で搬送しながら原稿読取センサ 8で画像データを読取る。読取られた画像データはデジタルデータに変換し、さらにデータ圧縮などの符号化処理がなされて送信される。読取が終了した原稿は、原稿搬出ローラで原稿を排出する。以上の一連の動作で原稿の画像データを送信する。

一方、送信されてくる画像を受信し印字する場合、最初に受信モータ 5を逆転させ、図示を省略した記録系の駆動部を切換えて、複数枚セットされた記録用紙を分離部 9にて分離し、さらに記録用紙給紙ローラ 1を時計方向に回転させ記録用紙をメイン搬送ローラ 2まで搬送する。このとき給紙された記録用紙力 Sスキユーする場合があるため、メイン搬送ローラ 2に記録用紙の先端を当てて、記録用紙をメイン搬送ローラ 2 と平行にすることで修正する。このときは、記録用紙力 Sメイン搬送ローラ 2によって搬送されなレ、ように、メイン搬送ローラ 2を逆回転させてレ、る。

次に受信モータ 5を正転させて、記録印字モードにする。スキューが修正された記録用紙は、メイン搬送ローラ 2にてインクキャリッジ 6の下に搬送される。記録用紙を印字位置まで搬送しインクキャリッジ 6を制御して 1ライン分の印字を行わせる。印字が終了すると所定の位置にインクキャリッジ 6を待機させ、次の印字があれば記録用紙を搬送しインクキャリッジ 6を制御し次のラインを印字させる。こうして:!枚の記録用紙を印字を行う。

次の記録用紙に印字するためには、受信モータ 5を逆転させ、記録用紙の駆動部を切換えて記録用紙給紙モードとする。記録用紙を給紙した後、受信モータ 5を正転させ、記録用紙印字モードとする。このように受信モータ 5の回転を正逆方向に制御する 2モードを使用し、受信した画像データを記録用紙に印字させる。

以上のように図 8に示す技術では、原稿の読取および記録用紙への記録印字を別々のモータを使用することで行っている力ソレノイドを使用してギヤを切換え、 1つのモータを使用して原稿の読取と受信を行う技術も開示されている（たとえば特開平 11 -310352号公報参照）。

図 8に示す技術のように記録印字動作時に受信モータを使用し、読取動作時に送信モータを使用する技術では、 2つのモータが必要となりモータの設置場所が大きくなる。さらに特開平 11-310352号公報の技術では、切換えにソレノイドが必要となり、コストが高くなる。

発明の開示

本発明の目的は、原稿および記録用紙の搬送を単一の駆動モータで行レ、、低コストの印刷装置を提供することである。

本発明は、記録用紙を搬送しながら、その搬送方向と交差する方向に記録ヘッドを移動させるシリアル方式のプリンタ部を備え、原稿を搬送しながら読取る印刷装置において、

原稿または記録用紙を搬送するための駆動力を発生する単一の駆動モータと、駆動モータから発生される回転力が伝達可能で、伝達されれば原稿を搬送する原稿搬送機構と、

駆動モータから発生される回転力を受けて、記録用紙を搬送する記録用紙搬送機構と、

記録ヘッドが所定の位置に存する場合に、駆動モータから発生される回転力を原稿搬送機構に伝達する伝達手段と、

該伝達手段が駆動モータから発生される回転力を、原稿搬送機構に伝達可能なように、記録ヘッドの移動を制御する制御手段と

を備えることを特徴とする印刷装置である。

本発明に従えば、記録用紙を搬送しながら、その搬送方向と交差する方向に記録ヘッドを移動させるシリアル方式のプリンタ部を備え、原稿を搬送しながら読取る印刷装置において、原稿または記録用紙を搬送するための駆動力を発生する単一の駆動モータが備えられる。さらに駆動モータから発生される回転力を受けて、原稿を搬送する原稿搬送機構と、駆動モータから発生される回転力を受けて、記録用紙を搬送する記録用紙搬送機構と、記録ヘッドが所定の位置に存する場合に、駆動モータから発生される回転力を原稿搬送機構に伝達する伝達手段とを備える。記録ヘッドの移動を制御することで、伝達手段が駆動モータから発生される回転力を、原稿搬送機構に伝達可能な場合と伝達可能でない場合とに切換えることができる。送信時は駆動モータから発生される回転力を、原稿搬送機構に伝達して原稿を搬送し、受信時は記録用紙を搬送することができる。これにより単一の駆動モータで、原稿および記録用紙を択一的に搬送することが可能となる。

また本発明で、前記伝達手段は、遊星歯車を含み、

前記原稿搬送機構は、該遊星歯車と嚙合可能な歯車を含み、

該遊星歯車は、前記記録ヘッドが所定の位置に存する場合に、原稿搬送機構に備えられる歯車と嚙合することを特徴とする。

また本発明で、前記記録用紙搬送機構は、前記駆動モータに装着される歯車に嚙合する歯車と、

記録ヘッドの下に記録用紙を搬送するメイン搬送ローラと、該メイン搬送ローラまで記録用紙を搬送するための給紙ローラとを備え、メイン搬送ローラでの記録用紙の搬送、または給紙ローラでの記録用紙の搬送のいずれかに切換可能なように、駆動モータの回転方向を制御する制御手段を備えることを特徴とする。

また本発明で、前記記録ヘッドは、インクジェット方式で記録を行うことを特徴とする図面の簡単な説明

[0004] 本発明の目的、特色、および利点は、下記の詳細な説明と図面とからより明確になるであろう。

図 1Aおよび図 1Bは、本発明の実施の一形態としてのインクジェット方式のプリンタ部を備えるファクシミリ装置の平面図および側面図である。

図 2は、図 1Aおよび図 1Bのファクシミリ装置の原稿搬送機構、記録用紙搬送機構および伝達手段を示す簡略化した斜視図である。

図 3Aおよび図 3Bは、図 1Aおよび図 1Bのファクシミリ装置の切換レバーおよび係留レバーの係留状態を示す平面図および側面図である。

図 4は、図 1Aおよび図 1Bのファクシミリ装置の原稿読取歯車機構、記録用紙給紙歯車機構および伝達手段の記録用紙給紙時の動作を示す簡略化した側面図である図 5は、図 1Aおよび図 1Bのファクシミリ装置の原稿読取歯車機構、記録用紙給紙歯車機構および伝達手段の記録用紙印字時の動作を示す簡略化した側面図である図 6は、図 1Aおよび図 1Bのファクシミリ装置の原稿読取歯車機構、記録用紙給紙歯車機構および伝達手段の原稿搬送時の動作を示す簡略化した側面図である。図 7は、図 1Aおよび図 1Bのファクシミリ装置の動作を示すフローチャートである。図 8は、従来技術であるファクシミリ装置の用紙搬送機構を示す側面図である。発明を実施するための最良の形態

[0005] 以下図面を参考にして本発明の好適な実施例を詳細に説明する。

図 1Aおよび図 1Bは、本発明の実施の一形態としてのインクジェット方式のプリンタ部を備えるファクシミリ装置の平面図および側面図を示す。また図 2は、本発明の実施の一形態としてのインクジェット方式のプリンタ部を備えるファクシミリ装置の原稿搬送機構、記録用紙搬送機構および伝達手段を示す簡略化した斜視図を示す。印刷装置の一例であるファクシミリ装置 10は、記録用紙を搬送するための給紙ローラ 11 およびメイン搬送ローラ 12と、原稿を搬送するための原稿給紙ローラ 13および原稿背面ローラ 14を備える。

記録用紙または原稿の搬送の切換えには、切換レバー 15と切換レバー 15に係留される係留レバー 16を用いる。この切換えは、制御手段 60からの指令によってキヤリッジモータ 17とキャリッジモータ 17の回転力を伝達するタイミングベルト 18とを用いて、インクキャリッジ 19を所定の位置に移動させ、切換レバー 15と係留レバー 16との係留を解くことで行う。インクキャリッジ 19をホームポジション 1 (以下ポジション HP— 1と記す）の位置に移動させ、切換レバー 15と係留レバー 16とを係留状態とすることで、記録用紙の搬送が可能となり、インクキャリッジ 19をホームポジション 2 (以下ポジション HP-2と記す）の位置に移動させ、切換レバー 15と係留レバー 16との係留を解くことで、原稿の搬送が可能となる。図 3Aおよび図 3Bに、切換レバー 15および係留レバー 16の係留状態を示す平面図および側面図を示す。

ここでポジション HP-1の位置は、切換レバー 15と係留レバー 16の係留が解除されない位置ならば特別な限定はない。記録印字操作を行っている場合は、インクキヤリッジ 19は、主操作方向に移動するため、記録印字操作時にインクキャリッジ 19が、切換レバー 15を押圧すると、切換レバー 15と係留レバー 16の係留が解除され、原稿が搬送されてしまうためである。ポジション HP— 1の位置を、電源投入時印字前に記録ヘッドを点検する位置とすることが、制御装置の簡略化の点から望ましい。一方ポジション HP— 2の位置は、原稿の搬送時はインクキャリッジ 19は移動しないため、切換レバー 15と係留レバー 16の係留を解除できる位置であれば特に限定はない。記録用紙または原稿を搬送する駆動モータ 20は、モータのシャフトに装着される歯車 21およびこの歯車 21と嚙合する歯車 22を介して、駆動モータの回転力を伝達手段 30に伝達する。伝達手段 30は、歯車 22に嚙合する太陽歯車 31、この太陽歯車に嚙合する遊星歯車 32、および公転腕 33を備える。太陽歯車 31は、ファクシミリ装置の本体に固定される軸部材に、その軸線まわりに回転自在に設けられる。公転腕

33は、その長手方向一端部において軸部材の軸線まわりに揺動自在に設けられる。遊星歯車 32は、太陽歯車 31と嚙合した状態で、公転腕 33の長手方向他端部に設けられる支持軸にその軸線まわりに回転自在に設けられる。切換レバー 15は、公転腕 33の長手方向他端部に連結される。伝達手段 30は、切換レバー 15と係留レバー 16との係留が解かれると、遊星歯車 32を原稿読取歯車機構 40に嚙合させ、駆動モータ 20の回転力を原稿読取歯車機構 40に伝達する。

原稿読取歯車機構 40は、遊星歯車 32と嚙合するアイドル歯車 41、このアイドル歯車 41に嚙合する歯車 42、原稿給紙ローラ 13に駆動モータ 20の回転力を伝達する歯車 43を備える。さらに歯車 42に嚙合する歯車 44のほカ歯車 45、歯車 46および原稿背面ローラ 14のシャフトに装着される歯車 47を含む。

さらに駆動モータ 20は、モータのシャフトに装着される歯車 21およびこの歯車 21と嚙合する歯車 22を介して、駆動モータの回転力を記録用紙給紙歯車機構 50に伝達する。記録用紙給紙歯車機構 50は、歯車 22に嚙合しメイン搬送ローラ 12を駆動するための歯車 51と、歯車 51に嚙合するアイドル歯車 52、太陽歯車 53、中間歯車 54 、給紙ローラ 11のシャフトに装着される遊星歯車 55、および公転腕 56を備える。太陽歯車 53は、ファクシミリ装置の本体に固定される軸部材に、その軸線まわりに回転自在に設けられる。公転腕 56は、その長手方向一端部において軸部材の軸線まわりに揺動自在に設けられる。中間歯車 54は、太陽歯車 53と嚙合した状態で、公転腕 56の長手方向中間部に設けられる支持軸にその軸線まわりに回転自在に設けられる。遊星歯車 55は、中間歯車 54と嚙合した状態で、公転腕 56の長手方向他端部に、給紙ローラ 11のシャフトの回転軸線まわりに回転自在に設けられる。

図 4は、本発明の実施の一形態としてのインクジェット方式のプリンタ部を備えるファクシミリ装置の原稿読取歯車機構、記録用紙給紙歯車機構および伝達手段の記録用紙給紙時の動作を示す簡略化した側面図である。制御手段 60からの指令によつて駆動モータ 20を逆転（時計まわりの方向）させて、伝達手段 30の公転腕 33および遊星歯車 32を時計方向（図中 Aの方向）に揺動させようとする。このときインクキヤリツジ 19は、図 1Aに示すポジション HP—1に位置し、切換レバー 15と係留レバー 16とが係留しているため、遊星歯車 32は時計方向（図中 Aの方向）に揺動し、原稿読取歯車機構 40に駆動モータの回転力を伝達することはできない。

一方、記録用紙給紙歯車機構 50には駆動モータの回転力が、駆動モータのシャフトに装着される歯車 21および歯車 22を介して伝達される。駆動モータ 20は時計廻りの方向に回転しているため、記録用紙給紙歯車機構 50の太陽歯車 53も時計まわりの方向に回転し、公転腕 56および遊星歯車 55は、太陽歯車 53を中心に時計まわりの方向（図中 B)に揺動する。これにより遊星歯車 55に連結されている給紙ローラ 1 1が、記録用紙に当接し記録用紙の給紙を行う。このとき、歯車 51により駆動されるメイン搬送ローラ 12は、記録用紙を搬送することができない時計まわりの方向に回転する。このため給紙ローラ 11で搬送された記録用紙はメイン搬送ローラ 12に当接し、記録用紙はスキューが補正されるとともに、メイン搬送ローラ 12で搬送可能な位置に置カゝれる。

図 5は、本発明の実施の一形態としてのインクジェット方式のプリンタ部を備えるファクシミリ装置の原稿読取歯車機構、記録用紙給紙歯車機構および伝達手段の記録用紙印字時の動作を示す簡略化した側面図である。制御手段 60からの指令によつて駆動モータを正転 (反時計まわりの方向）させた場合、公転腕 33および遊星歯車 3 2は、太陽歯車 31を中心に反時計まわりの方向（図中 C)に揺動しょうとする。このときインクキャリッジ 19は、図 1に示すポジション HP-1に位置し、切換レバー 15と係留レバー 16が係留しているため、原稿読取歯車機構 40に駆動モータの回転力は伝達されない。

一方、記録用紙給紙歯車機構 50には駆動モータの回転力が、駆動モータのシャフトに装着される歯車 21および歯車 22を介して伝達される。駆動モータは反時計まわりの方向に回転しているため、記録用紙給紙歯車機構 50の太陽歯車 53も反時計まわりの方向に回転し、公転腕 56および遊星歯車 55は、太陽歯車 53を中心に反時計まわりの方向（図中 D)に揺動する。これにより遊星歯車 55と連結されている給紙口ーラ 11が、記録用紙に当接しなくなるため、記録用紙の給紙は行われなレ、。このとき、歯車 51により駆動されるメイン搬送ローラ 12は、給紙する方向に回転するため、メイン搬送ローラ 12に当接している記録用紙は搬送され、メイン搬送ローラ 12とインクキャリッジ 19の動きを制御しながら画像データの印字を行う。

図 6は、本発明の実施の一形態としてのインクジェット方式のプリンタ部を備えるファクシミリ装置の原稿読取歯車機構、記録用紙給紙歯車機構および伝達手段の原稿搬送時の動作を示す簡略化した側面図である。制御手段 60からの指令によってキヤリッジモータ 17を駆動し、インクキャリッジ 19の位置をポジション HP—1からポジション HP—2に移動させる。このときインクキャリッジ 19は、係留レバー 16の一端を押圧する。一端を押圧された係留レバー 16は、図示を省略した回転支点を中心に回転し、切換レバー 15との係留を解く。

係留レバー 16と切換レバー 15との係留が解かれた後、制御手段 60からの指令によって駆動モータ 20を逆転（時計まわりの方向）させると、公転腕 33は反時計まわりの方向（図中 E)に揺動し、遊星歯車 32が原稿読取歯車機構 40のアイドル歯車 41 に嚙合し、アイドル歯車 41に駆動モータの回転力が伝達される。アイドル歯車 41の回転を歯車 42を介して、原稿給紙ローラのシャフトに装着される歯車 43に伝達し、原稿給紙ローラ 13で原稿を搬送する。このとき記録用紙は、記録用紙給紙歯車機構 50の遊星歯車 55が反時計まわり方向（図中 F)に揺動するため、記録用紙は搬送されない。なお本発明の実施形態では、原稿読取歯車機構 40および記録用紙給紙歯車機構 50として、歯車同士を直接連結させているが、これに限定されるものではなく、ベルトあるいはチェーンを介して歯車を連結させる構造でもよレ、。

次に本発明のファクシミリ装置の動作を、図 7のフローチャートで説明する。なおここではモードを、受信モードと送信モードとの 2モードとしている。先ずファクシミリ装置 1 0を使用する者力 Sステップ SOにおいて電源入力操作を行う。電源が入力されると、ステツプ S1でインクキャリッジ 19はポジション HP—1に移動する。その後ステップ S2で受信モードか送信モードかの確認が行われる。受信モードが選択されるとステップ S 3に進み、記録印字データの受信を行う。記録印字データの受信が検出されると、ステツプ S4に進み、記録用紙の給紙を行う。記録用紙カ^ィン搬送ローラ 12まで給紙され、ステップ S5で記録用紙の給紙が完了したことが確認されると、ステップ S6に進み、記録用紙に印字を行う。

：!枚の記録用紙への印字が終了するとステップ S7で全ての印字が終了したか否かが判断される。全ての印字が終了していないと判断された場合、ステップ S4に戻り再度記録用紙の給紙を行った後印字を行う。一方、全ての印字が終了したと判断された場合、インクキャリッジ 19をポジション HP— 1に戻し、受信の待機状態に入る。一方、モード選択において送信モードが選択された場合、ステップ S8において、ィンクキャリッジ 19をポジション HP—1からポジション HP—2に移動させる。インクキヤリツジ 19をポジション HP—2に移動させると、インクキヤリジ 19が係留レバー 16の一端を押圧する。このため、切換レバー 15と係留レバー 16との係留が解除され、伝達手段 30の歯車 32が原稿読取歯車機構 40のアイドル歯車 41に嚙合する。これによつて、原稿の搬送が可能となる。ステップ S9で原稿給紙ローラ 13、原稿背面ローラ 14で原稿を搬送しながら、原稿の読取を行う。その後ステップ S10において全ての原稿の読取が終了したか否かの判断を行レ、、終了したと判断した場合ステップ S11に進む。ステップ S11では、切換レバー 15が所定の位置に戻ったか否かが判断される。切換レバー 15および係留レバー 16には、切換レバー 15と係留レバー 16が係留していた方向に、引張るためのばねが装着されている。原稿読取が全て終了すると、駆動モータ 20は停止するため、切換レバー 15はばねの力で係留していた位置に戻る。一方インクキャリッジ 19が係留レバー 16の一端を押圧している間は、係留レバー 16 は移動が拘束されているため、係留していた位置に戻ることはできなレ、。しかし切換レバー 15が戻るよりも先に、インクキャリッジ 19が移動し係留レバー 16が係留していた位置に戻ると、切換レバー 15と係留レバー 16は係留することができなくなる。このため原稿読取が終了した後は、切換レバー 15が元の係留位置に戻ったことを確認した後、インクキャリッジ 19を移動させる必要が生じる。よってステップ 11で切換レバー 15が元に戻ったことを確認した後、インクキャリッジ 19をポジション HP—1に戻す。以上説明した実施形態では、本発明をインクジェット方式のプリンタ部を備えるファクシミリ装置に適用する場合について説明しているけれども、このほかにも熱転写方式、昇華型熱転写方式あるいはドットインパクト方式のプリンタを備えるファクシミリ装置にも同様に適用することができる。

本実施形態において、印刷装置としてファクシミリ装置を例示したが、これに限られることなぐシリアル形式のプリンタ部を備える機器にも同様に適用することができる。本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなぐ他のいろいろな形態で実施できる。したがって、前述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、本発明の範囲は特許請求の範囲に示すものであって、明細書本文には何ら拘束されなレ、。さらに、特許請求の範囲に属する変形や変更は全て本発明の範囲内のものでめる。

産業上の利用可能性

本発明によれば、記録ヘッドの移動を制御することで、伝達手段が駆動モータから発生される回転力を、原稿搬送機構に伝達可能な場合と伝達可能でない場合とに切換えること力 Sできる。送信時は駆動モータから発生される回転力を、原稿搬送機構に伝達して原稿を搬送し、受信時は記録用紙を搬送することができる。このように単一の駆動モータで、原稿および記録用紙を択一的に搬送することが可能となる。これにより、モータの設置スペースを小さくすることが可能となる。さらに印刷装置のコストあ低減でさる。

また本発明によれば、伝達手段は遊星歯車を含み、原稿搬送機構は遊星歯車と嚙合可能な歯車を含み、遊星歯車は記録ヘッドが所定の位置に存する場合に、原稿搬送機構に備えられる歯車と嚙合するため、簡単な伝達手段および制御手段で、駆動モータの回転力を原稿搬送機構に伝達することが可能となり、コストの低減が可能となる。

また本発明によれば、記録用紙搬送機構は、駆動モータに装着される歯車に嚙合する歯車と、記録ヘッドの下に記録用紙を搬送するメイン搬送ローラと、メイン搬送口ーラまで記録用紙を搬送するための給紙ローラとを備える。駆動モータの回転方向を制御することで、メイン搬送ローラでの記録用紙の搬送、または給紙ローラでの記録用紙の搬送を択一的に切換可能であり、簡単な搬送機構および制御装置で記録用紙の搬送の切換えが可能となり、コストの低減が可能となる。

また本発明によれば、記録ヘッドは、インクジェット方式で記録を行うため、インクジエツト方式のプリンタ部を内蔵する印刷装置に利用することが可能となる。

Claims

請求の範囲

[1] 記録用紙を搬送しながら、その搬送方向と交差する方向に記録ヘッドを移動させるシリアル方式のプリンタ部を備え、原稿を搬送しながら読取る印刷装置において、原稿または記録用紙を搬送するための駆動力を発生する単一の駆動モータと、駆動モータから発生される回転力が伝達可能で、伝達されれば原稿を搬送する原稿搬送機構と、

記録ヘッドが所定の位置に存する場合に、駆動モータ力発生される回転力を原稿搬送機構に伝達する伝達手段と、

を備えることを特徴とする印刷装置。

[2] 前記伝達手段は、遊星歯車を含み、

該遊星歯車は、前記記録ヘッドが所定の位置に存する場合に、原稿搬送機構に備えられる歯車と嚙合することを特徴とする請求項 1記載の印刷装置。

[3] 前記記録用紙搬送機構は、前記駆動モータに装着される歯車に嚙合する歯車と、記録ヘッドの下に記録用紙を搬送するメイン搬送ローラと、

該メイン搬送ローラまで記録用紙を搬送するための給紙ローラとを備え、メイン搬送ローラでの記録用紙の搬送、または給紙ローラでの記録用紙の搬送のいずれかに切換可能なように、駆動モータの回転方向を制御する制御手段とを備えることを特徴とする請求項 1または 2に記載の印刷装置。

[4] 前記記録ヘッドは、インクジェット方式で記録を行うことを特徴とする請求項 1一 3のうちいずれ力 1つに記載の印刷装置。