JP4110334B2 - 画像形成装置における歯車式動力伝達装置 - Google Patents

画像形成装置における歯車式動力伝達装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4110334B2
JP4110334B2 JP08565398A JP8565398A JP4110334B2 JP 4110334 B2 JP4110334 B2 JP 4110334B2 JP 08565398 A JP08565398 A JP 08565398A JP 8565398 A JP8565398 A JP 8565398A JP 4110334 B2 JP4110334 B2 JP 4110334B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
clutch
pair
power transmission
coil spring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP08565398A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11282224A (ja
Inventor
浩幸 加藤
洋一 洞口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP08565398A priority Critical patent/JP4110334B2/ja
Publication of JPH11282224A publication Critical patent/JPH11282224A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4110334B2 publication Critical patent/JP4110334B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、ファクシミリ、或いはプリンタ等、被記録媒体としてのカット紙に文字等の画像を記録する画像形成装置に係り、より詳しくは、カット紙を給送する複数のローラに対する動力の伝達の有無や方向を切り換えることができる歯車式動力伝達装置の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の画像形成装置におけるカット紙の搬送手段としての複数箇所のローラ対に回転力を伝達する歯車式伝達装置として、例えば、排紙ローラ等、適宜のローラに対応する歯車等の要素部分にワンウエイクラッチもしくはトルクリミッタを設けて、紙詰まり(紙ジャム)が発生しとき、その紙を排紙方向等に引っ張ると、ローラがその方向に自由に回転できるように構成したものが知られている。
【0003】
また、例えば、特開平9−216747号公報では、カット紙を積層して給紙する給紙ユニットと、感光体ドラムとこれにトナーを供給する現像装置と転写ローラとを有するプロセスユニットと、レーザスキャナユニットと、カット紙に転写されたトナー像を加熱定着するための定着ユニットとを備えた画像形成装置において、これらのユニットの回転部やカット紙の搬送ローラ手段に動力伝達する歯車式伝動機構中に、駆動モータの正回転時には搬送ローラ手段が用紙搬送方向に回転駆動すべく噛み合い、且つ前記駆動モータの逆回転時には搬送ローラ手段が自由回転するべく噛み合いが解除されるように、駆動モータの回転方向に従って移動可能な遊星歯車を配置することが提案されている。
【0004】
ところで、例えば、画像形成装置における給紙部から印字部等の画像形成部にカット紙を給紙する場合、駆動モータを正回転させ、且つ給紙ローラを正回転させてカット紙をその先端がレジストローラ対の手前に来るまで搬送した後、前記駆動モータを短時間だけ逆回転させ、前記給紙ローラを正回転させつつレジストローラを逆回転させることにより、カット紙の先端を逆回転中のレジストローラに突き当てることによって画像形成部の手前でカット紙の先端縁の姿勢を整え、再度駆動モータを正回転させ、給紙ローラ及びレジストローラを共に正回転させて画像形成部に送るようにしなければならず、駆動モータの回転方向の切り換えにつれて、レジストの回転方向の切り換えを迅速に実行しなければならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の遊星歯車機構を用いると、太陽歯車とのその周回部の遊星歯車との組合せとなるので、装置が大型化して製造コストも高くなると共に、駆動モータの回転方向の切り換え時に、当該遊星歯車の遊び区間(バックラッシュ)があるため、動力伝達系の回転方向が切り替わるまでに時間遅れ(タイムラグ)が発生して、迅速な切り換えが実行できないという問題があった。
【0006】
本発明は、従来のこれらの問題を解決し、回転方向の切り換えを迅速にし、且つ製造コストを廉価にできる画像形成装置における歯車式動力伝達装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、正逆回転可能な駆動モータから第1ギヤ群を介して、第1給送ローラ手段に動力伝達する一方、第2ギヤ群を介して第2給送ローラ手段に動力伝達する画像形成装置における歯車式動力伝達装置において、前記駆動モータの正逆切り換えに応じて第2ギヤ群を介して前記第2給送ローラ手段の回転方向を切り換えるように構成する一方、前記第1ギヤ群は、前記駆動モータから動力伝達される中間歯車と、この中間歯車に対して並列状にてそれぞれ噛み合うように配置されている第1組クラッチ歯車対および第2組クラッチ歯車対と、にて構成され、第1組クラッチ歯車対と第2組クラッチ歯車対とには、コイルばねクラッチがそれぞれ巻回され、前記第1組クラッチ歯車対のコイルばねクラッチが締まるとき、前記第2組クラッチ歯車対のコイルばねクラッチは緩み、前記第1組クラッチ歯車対のコイルばねクラッチが緩むとき、前記第2組クラッチ歯車対のコイルばねクラッチは締まるように配置され、前記駆動モータの回転方向の切り換えに拘らず、第1給送ローラ手段を一定方向に回転させるように構成したものである。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置における歯車式動力伝達装置において、前記第1組クラッチ歯車対及び第2組クラッチ歯車対は、それぞれ、大径歯車と小径歯車との対からなり、前記大径歯車と小径歯車との間に同一巻き方向のコイルばねクラッチを備えた同一の構成を有し、前記中間歯車に対して前記各大径歯車が噛合うように、第1組クラッチ歯車対と第2組クラッチ歯車対とが向きを互いに逆にして配置 されているものである
【0008】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の画像形成装置における歯車式動力伝達装置において、前記第1給送ローラ手段に対し、第1組クラッチ歯車対は直接噛み合っており、第2組クラッチ歯車対は中間逆転用歯車を仲介するように構成されているものである。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置における歯車式動力伝達装置において、前記第1給送ローラ手段は、給紙カセットに積層した被記録媒体を一枚ずつ分離給紙するための給紙ローラであり、第2給送ローラ手段は、印字部の直前にて前記被記録媒体の先端の姿勢を修正するためのレジストローラにて構成したものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を具体化した実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、画像形成装置の一例としてのファクシミリ装置の側面図、図2は画像記録を実行する印字部に対する被記録媒体としてのカット紙を供給する給紙部から排紙まで正回転するときの動力伝達装置の側面図、図3は2組のクラッチ歯車対の拡大断面図、図4は逆回転するときの動力伝達装置の側面図である。
【0011】
図1において、本実施例のファクシミリ装置1は、原稿から文字、図形等の画像を読み取って、その画像データをファクシミリデータとして電話回線等の通信回線を介して他のファクシミリ装置に送信すると共に、通信回線を介して他のファクシミリ装置から送信されたファクシミリデータを受信して、被記録媒体としてのカット紙2にその画像を形成するという、通常のファクシミリ装置としての機能の他、パーソナルコンピュータやワードプロセッサ等からプリンタケーブルまたは赤外線等の無線を介して伝送されたプリントデータを受けて、そのデータに応じてカラー画像を形成するプリンタ機能と、前記ファクシミリ装置における原稿読取り部にて読み取って画像データからカット紙2にカラー画像を複写するコピー機能とを備えている。
【0012】
ファクシミリ装置1の本体ケース1aの一側には、図示しない送受話器(ハンドセット)が配置され、本体ケース1aの上面前部にはキースイッチや、液晶表示装置等を有する操作パネル3が設けられ、その下方には、原稿台4からの原稿5を1枚ずつ分離して給送するための分離ローラ対7と、密着型イメージスキャナ(CIS)8と、原稿排出ローラ対9とを備えた原稿読取り部6が配置されている。この原稿送り及び排出の動力伝達機構(図示せず)は、後述する画像形成系における歯車式動力伝達機構26とは別系統であって別の駆動モータにり駆動される。
【0013】
本体ケース1aの上面後部には、後から前方向下向き傾斜状(即ち後傾状)に給紙カセット10が着脱自在に配置され、この給紙カセット10は、その下端部が、給紙部11における断面略半月状の給紙ローラ12に臨むように本体ケース1aの上面後部に装着されると共に、当該下端部には、ばねにて付勢されて給紙ローラ12の下面に摺接する用紙分離パッド13が配置されている。被記録媒体としてのカット紙2は、給紙カセット10におけるバネ16にて付勢された載置板14に多数枚積層されつつ保持されており、そのカット紙2は、間欠回動する給紙ローラ12と分離パッド13とにより1枚ずつに分離されて、レジストローラ15aと押圧ローラ15bとからなるレジストローラ部15の箇所に搬送される。
【0014】
このレジストローラ部15より搬送下流側には、板状のプラテン19と、該プラテン19の上面に対峙させたインクジェット式の印字ヘッド20とを備えた画像形成部17が配置され、印字ヘッド20を搭載したキャリッジ21は横長のガイド軸22に沿って左右往復移動可能に支持され、図示しないキャリッジ駆動機構によりキャリッジを左右に移動させる。前記プラテン19より搬送下流側には、駆動する排紙ローラ24及びその上側周面に当接する従動回転体としての拍車状の羽根車25とからなる排紙ローラ部23が配置されている。
【0015】
図2は、前記給紙部11、排紙ローラ部23等に対する歯車式動力伝達機構26の側面図であり、図1に示す正逆回転可能なパルスモータ等の駆動モータ27の駆動軸に嵌挿されたピニオンギヤ28から給紙側の第1ギヤ群29を介して、第1給送ローラ手段としての給紙ローラ12の軸30に嵌挿された歯車31に動力伝達する一方、前記ピニオンギヤ28から第2ギヤ群33を介して第2給送手段としてのレジストローラ15の回転軸の一端に固定した歯車34及び排紙ローラ25の回転軸の一端に固定した歯車35に動力伝達するのである。
【0016】
第1ギヤ群29では、ピニオンギヤ28から大径歯車36aと小径歯車36bとからなる減速歯車36を介して中間歯車37の大径歯車部37aに動力伝達する。中間歯車37は、図3に示すように、小径歯車部37bは支軸38に沿って長く形成されている。この小径歯車部37bに対して、2組のクラッチ歯車対39,40の大径歯車42,42が並列状に噛み合うように配置されている。
【0017】
さらに詳細に説明すると、第1組クラッチ歯車対39及び第2組クラッチ歯車対40は、それぞれ小径歯車41と大径歯車42とによる同じ歯数比率の組にて構成されたものである。
第1組クラッチ歯車対39では、小径歯車41のボス部41aと大径歯車42のボス部42aとを対面させた状態で支軸43にそれぞれ回転自在に被嵌し、前記両ボス部41a,42aに跨がってコイルばねクラッチ44を被嵌させる。そして、大径歯車42が図2において反時計回りに回転するとき、コイルばねクラッチ44が縮径して締まり方向となり、小径歯車41に動力伝達できるように配置している。換言すると、大径歯車42が図4において時計回りに回転するときには、コイルばねクラッチ44が緩み方向となり、小径歯車41には動力伝達されないことになる。
【0018】
第2組クラッチ歯車対40では、小径歯車41のボス部41aと大径歯車42のボス部42aとを対面させた状態で支軸45にそれぞれ回転自在に被嵌し、前記両ボス部41a,42aに跨がってコイルばねクラッチ44を被嵌させる。そして、大径歯車42が図4において時計回りに回転するとき、コイルばねクラッチ44が縮径して締まり方向となり、小径歯車41に動力伝達できるように配置している。換言すると、大径歯車42が図2において反時計回りに回転するときには、コイルばねクラッチ44が拡径して緩み方向となり、小径歯車41には動力伝達されないことになる。
【0019】
従って、上述のように構成するには、前記中間歯車37に対して、大径歯車42を下に小径歯車41を上に置いた場合に、大径歯車42が上から見て時計回りに回転するときに、小径歯車41に動力伝達される(図4における第2組クラッチ歯車対40の場合を参照)ように、同一巻き方向のコイルばねクラッチ44を備えた同一の構成を有する第1組クラッチ歯車対39と第2組クラッチ歯車対40とを、図3に示すように向きを互いに逆にして配置すれば良いことになる。
【0020】
そして、第1組クラッチ歯車対39の小径歯車41と給紙ローラ12における歯車31との間には従動歯車46を介在させてあり、他方、第2組クラッチ歯車対40における小径歯車41は別の中間逆転用歯車47を介して前記従動歯車46に動力伝達するように配置されている。
即ち、給紙ローラ12における歯車31に動力を伝達するための従動歯車46に対し、第1組クラッチ歯車対39の小径歯車41は直接噛み合っており、第2組クラッチ歯車対40の小径歯車41は直接には噛み合わず、中間逆転用歯車47を仲介するように構成されている。
【0021】
次に、前記歯車式動力伝達機構26による、給紙及び画像形成動作について説明する。プリンタ1の電源を投入し、コントローラ(図示せず)からの印字指令があると、給紙カセット10に積層されたカット紙2のうち最上位置の1枚だけを分離して前記レジストローラ部15に向かって給送すべく、駆動モータ27は正回転(図2においてピニオンギヤ28は反時計方向に回転)駆動する。これにより、ピニオンギヤ28から歯車式動力伝達機構26における第2ギヤ群33の各歯車に対して図2の矢印方向の回転駆動力が伝達され、レジストローラ15a及び排紙ローラ24は、正回転(時計方向に回転)する。他方、ピニオンギヤ28から第1ギヤ群29には、減速歯車36から中間歯車37を介して第1組クラッチ歯車対39及び第2組クラッチ歯車対40の両大径歯車42,42に動力が伝達される。
【0022】
ところで、駆動モータ27が正回転しているときには、中間歯車37が図2の時計方向に回転しているので、第1組クラッチ歯車対39のコイルばねクラッチ44は締まる一方、第2組クラッチ歯車対40のコイルばねクラッチ44は緩むので、第1組クラッチ歯車対39の小径歯車41から従動歯車46を介して給紙ローラ12における歯車31に動力伝達され、給紙ローラ12は正回転(図2において反時計方向に回転)するのである。
【0023】
これにより、給紙カセット10内のカット紙2が1枚だけレジストローラ部15に接近する。その後コントローラ(図示せず)の制御により、駆動モータ27は適宜短時間だけ逆回転する。このときは、図4に示すピニオンギヤ28は時計方向に逆回転し、中間歯車37が図4の反時計方向に回転しているので、第1組クラッチ歯車対39のコイルばねクラッチ44は緩む一方、第2組クラッチ歯車対40のコイルばねクラッチ44は締まるので、第2組クラッチ歯車対40の小径歯車41から中間逆転用歯車47及び従動歯車46を介して給紙ローラ12における歯車31に動力伝達され、給紙ローラ12は正回転(図4において反時計方向に回転)するのである。つまり、作動方向の異なる前記2組のクラッチ歯車対39,40を中間歯車37の従動側に並列的に配置しているため、駆動モータ27の回転方向の切り換えに拘らず、給紙ローラ12は給紙方向である同一方向に回転することができるのである。
【0024】
他方、前記第2ギヤ群33の伝動により、レジストローラ15a及び排紙ローラ24は、逆回転(反時計方向に回転)するので、給送されたカット紙2の先端は、給送方向と逆方向に回転するレジストローラ15aと押圧ローラ15bとの間につかえて、当該カット紙2の先端縁はレジストローラ15aの軸線と平行状に揃えられ、後に画像形成部17にて画像形成するときのカット紙の先端縁からの印刷開始位置が正確に決定できるのである。
【0025】
前記一旦逆回転させた駆動モータ27が再度正回転するように制御されると、前記図2に示すように各歯車が回転し、給紙ローラ12もレジストローラ15aも、排紙ローラ24も共に正回転するので、カット紙2の先端が印字ヘッド20の箇所に届くように給送され、所定の画像データに基づいてカット紙2上に印刷し、排紙ローラ部23から本体ケース1aの外に排紙されるのである。
【0026】
そして、上述の駆動モータ27の回転方向の切り換え時には、前記2組のクラッチ歯車対39,40におけるコイルばねクラッチ44,44の締まり作用と緩み作用とが迅速に実行されることにより、前記いずれか一方の組クラッチ歯車対39(40)のみの動力伝達の遊び区間を殆ど発生することなく、伝達できるのである。
【0027】
また、上述したように、前記2組のクラッチ歯車対39,40は、小径歯車41と大径歯車42との歯数比率が同一であって、同じ形状のものを使用しており、コイルばねクラッチ44も同じように装着したものであり、単に支軸43及び45に対する嵌入方向が異なるだけであるから、部品の製造コストを大幅に低減できる効果を奏する。
【0028】
なお、本実施例では、給紙ローラ12の回転方向を一定にしたまま、レジストローラ部15の回転方向の切り換え作動のために前記2組のクラッチ歯車対39,40を利用したが、他の実施形態についても本発明の構成を適用できることは言うまでもない。
【0029】
【発明の効果】
以上に説明したように、請求項1に記載の発明は、正逆回転可能な駆動モータから第1ギヤ群を介して、第1給送ローラ手段に動力伝達する一方、第2ギヤ群を介して第2給送ローラ手段に動力伝達する画像形成装置における歯車式動力伝達装置において、前記駆動モータの正逆切り換えに応じて第2ギヤ群を介して前記第2給送ローラ手段の回転方向を切り換えるように構成する一方、前記第1ギヤ群は、前記駆動モータから動力伝達される中間歯車と、この中間歯車に対して並列状にてそれぞれ噛み合うように配置されている第1組クラッチ歯車対および第2組クラッチ歯車対と、にて構成され、第1組クラッチ歯車対と第2組クラッチ歯車対とには、コイルばねクラッチがそれぞれ巻回され、前記第1組クラッチ歯車対のコイルばねクラッチが締まるとき、前記第2組クラッチ歯車対のコイルばねクラッチは緩み、前記第1組クラッチ歯車対のコイルばねクラッチが緩むとき、前記第2組クラッチ歯車対のコイルばねクラッチは締まるように配置され、前記駆動モータの回転方向の切り換えに拘らず、第1給送ローラ手段を一定方向に回転させるように構成したものである。
【0030】
このように、第2給送ローラ手段は、正逆回転可能な駆動モータから第2ギヤ群を介して動力伝達されるから、駆動モータの回転方向の切り換え操作に応じて直ちに回転方向を切り換えすることができる。他方、第1給送ローラ手段は、コイルばねクラッチの緩む方向が互いに逆である2組のクラッチ歯車対が並列的に配置された第1ギヤ群を介して前記駆動モータから動力伝達されるから、従来の遊星歯車機構による回転方向の切り換え動作のように遊び区間がなく、迅速に切り換えできるという効果を奏する。また、従来の遊星歯車機構のように太陽歯車とその外周の回動する遊星歯車のように大きい作動空間を必要としないから、歯車式動力伝達装置全体をコンパクトにできるという効果も奏する。
そして、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置における歯車式動力伝達装置において、前記第1組クラッチ歯車対及び第2組クラッチ歯車対は、それぞれ、大径歯車と小径歯車との対からなり、前記大径歯車と小径歯車との間に同一巻き方向のコイルばねクラッチを備えた同一の構成を有し、前記中間歯車に対して前記各大径歯車が噛合うように、第1組クラッチ歯車対と第2組クラッチ歯車対とが向きを互いに逆にして配置されているものである。従って、前記2組のクラッチ歯車対における小径歯車と大径歯車とを同じ形状のものを使用でき、コイルばねクラッチも同じように装着したものであるから、部品の製造コストを大幅に低減できる効果を奏するのである。
【0031】
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置における歯車式動力伝達装置において、前記第1給送ローラ手段は、給紙カセットに積層した被記録媒体を一枚ずつ分離給紙するための給紙ローラであり、第2給送ローラ手段は、印字部の直前にて前記被記録媒体の先端の姿勢を修正するためのレジストローラにて構成したものである。
【0032】
このように、回転方向の切り換えを迅速にすべきレジストローラを、切り換えクラッチを含まない第2ギヤ群にて駆動し、駆動モータの回転方向の切り換えに拘らず一定方向に回転させる第1給送ローラ手段を搬送上流側である給紙ローラとすることで、前記回転方向の切り換えに伴う被記録媒体の搬送時に紙ジャムが発生し難いという効果を奏する。
【0033】
【図面の簡単な説明】
【図1】 ファクシミリ装置の概略側面図である。
【図2】 給紙部及びレジストローラ部に対する正回転時の動力伝達機構の側面図である。
【図3】 2組のクラッチ歯車対の配置状態を示す断面図である。
【図4】 給紙部及びレジストローラ部に対する正回転時の動力伝達機構の側面図である。
【符号の説明】
11 給紙部
12 給紙ローラ
15 レジストローラ部
15a レジストローラ
26 歯車式動力伝達機構
27 駆動モータ
28 ピニオンギヤ
29 第1ギヤ群
33 第2ギヤ群
36 減速歯車
37 中間歯車
39 第1組クラッチ歯車対
40 第2組クラッチ歯車対
41 小径歯車
42 大径歯車
44 コイルばねクラッチ

Claims (4)

  1. 正逆回転可能な駆動モータから第1ギヤ群を介して、第1給送ローラ手段に動力伝達する一方、第2ギヤ群を介して第2給送ローラ手段に動力伝達する画像形成装置における歯車式動力伝達装置において、
    前記駆動モータの正逆切り換えに応じて第2ギヤ群を介して前記第2給送ローラ手段の回転方向を切り換えるように構成する一方、
    前記第1ギヤ群は、
    前記駆動モータから動力伝達される中間歯車と、この中間歯車に対して並列状にてそれぞれ噛み合うように配置されている第1組クラッチ歯車対および第2組クラッチ歯車対と、にて構成され、
    第1組クラッチ歯車対と第2組クラッチ歯車対とには、コイルばねクラッチがそれぞれ巻回され、
    前記第1組クラッチ歯車対のコイルばねクラッチが締まるとき、前記第2組クラッチ歯車対のコイルばねクラッチは緩み、前記第1組クラッチ歯車対のコイルばねクラッチが緩むとき、前記第2組クラッチ歯車対のコイルばねクラッチは締まるように配置され、
    前記駆動モータの回転方向の切り換えに拘らず、第1給送ローラ手段を一定方向に回転させるように構成したことを特徴とする画像形成装置における歯車式動力伝達装置。
  2. 前記第1組クラッチ歯車対及び第2組クラッチ歯車対は、それぞれ、大径歯車と小径歯車との対からなり、前記大径歯車と小径歯車との間に同一巻き方向のコイルばねクラッチを備えた同一の構成を有し、
    前記中間歯車に対して前記各大径歯車が噛合うように、第1組クラッチ歯車対と第2組クラッチ歯車対とが向きを互いに逆にして配置されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置における歯車式動力伝達装置。
  3. 前記第1給送ローラ手段に対し、第1組クラッチ歯車対は直接噛み合っており、第2組クラッチ歯車対は中間逆転用歯車を仲介するように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置における歯車式動力伝達装置。
  4. 前記第1給送ローラ手段は、給紙カセットに積層した被記録媒体を一枚ずつ分離給紙するための給紙ローラであり、第2給送ローラ手段は、印字部の直前にて前記被記録媒体の先端の姿勢を修正するためのレジストローラにて構成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置における歯車式動力伝達装置。
JP08565398A 1998-03-31 1998-03-31 画像形成装置における歯車式動力伝達装置 Expired - Lifetime JP4110334B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08565398A JP4110334B2 (ja) 1998-03-31 1998-03-31 画像形成装置における歯車式動力伝達装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08565398A JP4110334B2 (ja) 1998-03-31 1998-03-31 画像形成装置における歯車式動力伝達装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11282224A JPH11282224A (ja) 1999-10-15
JP4110334B2 true JP4110334B2 (ja) 2008-07-02

Family

ID=13864796

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08565398A Expired - Lifetime JP4110334B2 (ja) 1998-03-31 1998-03-31 画像形成装置における歯車式動力伝達装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4110334B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04100547U (ja) * 1991-01-28 1992-08-31
JP2013006354A (ja) * 2011-06-24 2013-01-10 Seiko Epson Corp 記録装置

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4492688B2 (ja) * 2007-12-03 2010-06-30 セイコーエプソン株式会社 被記録物搬送装置
JP4618315B2 (ja) * 2008-04-08 2011-01-26 ブラザー工業株式会社 シート搬送装置、及び画像記録装置
JP5684015B2 (ja) * 2011-03-18 2015-03-11 スター精密株式会社 印刷装置のカッター機構への駆動力伝達装置
JP6157294B2 (ja) * 2013-09-17 2017-07-05 キヤノン株式会社 駆動装置及び画像形成装置
JP6217494B2 (ja) 2014-03-28 2017-10-25 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 駆動力伝達装置、及びそれを備えた画像形成装置
JP6471897B2 (ja) * 2015-02-17 2019-02-20 セイコーエプソン株式会社 記録装置
JP6398933B2 (ja) * 2015-09-29 2018-10-03 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 駆動伝達機構およびそれを備えた画像形成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04100547U (ja) * 1991-01-28 1992-08-31
JP2013006354A (ja) * 2011-06-24 2013-01-10 Seiko Epson Corp 記録装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11282224A (ja) 1999-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1220047B1 (en) Sheet feeding device and image forming apparatus using the sheet feeding device
JP4110334B2 (ja) 画像形成装置における歯車式動力伝達装置
JPH06350792A (ja) ファクシミリ装置
JP3716831B2 (ja) 画像形成装置
EP0668689B1 (en) Sheet supply apparatus
US7703999B2 (en) Sheet feeder, image-forming apparatus, and image-reading apparatus
JP3947402B2 (ja) 給紙装置
JP2003089244A (ja) 画像形成装置の駆動装置および画像形成装置
JP3207504B2 (ja) シート搬送装置
JP3073146B2 (ja) ファクシミリ装置の駆動装置
JPH06263274A (ja) 情報処理装置の紙送り装置及び紙送り方法
JPH0859000A (ja) 画像形成装置の給紙装置
JP2005335937A (ja) シリアル記録装置
JP2006160377A (ja) 記録装置
JPH0872347A (ja) 熱転写記録装置
JP3849312B2 (ja) ファクシミリ装置
JP2003306247A (ja) 用紙搬送逆転機構
JPH07117888A (ja) 給紙装置
JP4017531B2 (ja) 画像形成装置
JP3371351B2 (ja) 給紙装置
JP3305347B2 (ja) 用紙送り装置
JP2738181B2 (ja) シート搬送装置及び画像形成装置
JP2002187630A (ja) 給紙ユニット
JP3600111B2 (ja) 熱転写式プリンタ
JP3750266B2 (ja) 原稿繰出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050329

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071002

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071010

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080312

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080325

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110418

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120418

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120418

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130418

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130418

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140418

Year of fee payment: 6

EXPY Cancellation because of completion of term