JPH11282224A - 画像形成装置における歯車式動力伝達装置 - Google Patents

画像形成装置における歯車式動力伝達装置

Info

Publication number
JPH11282224A
JPH11282224A JP10085653A JP8565398A JPH11282224A JP H11282224 A JPH11282224 A JP H11282224A JP 10085653 A JP10085653 A JP 10085653A JP 8565398 A JP8565398 A JP 8565398A JP H11282224 A JPH11282224 A JP H11282224A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
power transmission
clutch
image forming
type power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10085653A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4110334B2 (ja
Inventor
Hiroyuki Kato
浩幸 加藤
Yoichi Horaguchi
洋一 洞口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP08565398A priority Critical patent/JP4110334B2/ja
Publication of JPH11282224A publication Critical patent/JPH11282224A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4110334B2 publication Critical patent/JP4110334B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Registering Or Overturning Sheets (AREA)
  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Handling Of Cut Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像形成装置における歯車式動力伝達機構内
に構造が簡単でコンパクトな回転方向の切り換えの手段
を配置する。 【解決手段】 一つの正逆回転可能な駆動モータから第
1ギヤ群29により給紙ローラを駆動する一方、第2ギ
ヤ群によりレジストローラを駆動する。第1ギヤ群29
内には、コイルばねクラッチ44をその緩む方向が互い
に逆になるように巻回した第1組クラッチ歯車対39と
第2組クラッチ歯車対40のそれぞれの大径歯車42,
42を中間歯車37に対して並列的に配置する。駆動モ
ータの回転方向の切り換え時には、前記2組のクラッチ
歯車対39,40におけるコイルばねクラッチ44,4
4の締まり作用と緩み作用とが互いに逆になるので、動
力伝達の遊び区間を殆ど発生することなく、駆動モータ
の回転方向の切り換えに拘らず、給紙ローラを一定方向
に回転させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、或いはプリンタ等、被記録媒体としてのカット紙
に文字等の画像を記録する画像形成装置に係り、より詳
しくは、カット紙を給送する複数のローラに対する動力
の伝達の有無や方向を切り換えることができる歯車式動
力伝達装置の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の画像形成装置におけるカ
ット紙の搬送手段としての複数箇所のローラ対に回転力
を伝達する歯車式伝達装置として、例えば、排紙ローラ
等、適宜のローラに対応する歯車等の要素部分にワンウ
エイクラッチもしくはトルクリミッタを設けて、紙詰ま
り(紙ジャム)が発生しとき、その紙を排紙方向等に引
っ張ると、ローラがその方向に自由に回転できるように
構成したものが知られている。
【0003】また、例えば、特開平9−216747号
公報では、カット紙を積層して給紙する給紙ユニット
と、感光体ドラムとこれにトナーを供給する現像装置と
転写ローラとを有するプロセスユニットと、レーザスキ
ャナユニットと、カット紙に転写されたトナー像を加熱
定着するための定着ユニットとを備えた画像形成装置に
おいて、これらのユニットの回転部やカット紙の搬送ロ
ーラ手段に動力伝達する歯車式伝動機構中に、駆動モー
タの正回転時には搬送ローラ手段が用紙搬送方向に回転
駆動すべく噛み合い、且つ前記駆動モータの逆回転時に
は搬送ローラ手段が自由回転するべく噛み合いが解除さ
れるように、駆動モータの回転方向に従って移動可能な
遊星歯車を配置することが提案されている。
【0004】ところで、例えば、画像形成装置における
給紙部から印字部等の画像形成部にカット紙を給紙する
場合、駆動モータを正回転させ、且つ給紙ローラを正回
転させてカット紙をその先端がレジストローラ対の手前
に来るまで搬送した後、前記駆動モータを短時間だけ逆
回転させ、前記給紙ローラを正回転させつつレジストロ
ーラを逆回転させることにより、カット紙の先端を逆回
転中のレジストローラに突き当てることによって画像形
成部の手前でカット紙の先端縁の姿勢を整え、再度駆動
モータを正回転させ、給紙ローラ及びレジストローラを
共に正回転させて画像形成部に送るようにしなければな
らず、駆動モータの回転方向の切り換えにつれて、レジ
ストの回転方向の切り換えを迅速に実行しなければなら
ない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
遊星歯車機構を用いると、太陽歯車とのその周回部の遊
星歯車との組合せとなるので、装置が大型化して製造コ
ストも高くなると共に、駆動モータの回転方向の切り換
え時に、当該遊星歯車の遊び区間(バックラッシュ)が
あるため、動力伝達系の回転方向が切り替わるまでに時
間遅れ(タイムラグ)が発生して、迅速な切り換えが実
行できないという問題があった。
【0006】本発明は、従来のこれらの問題を解決し、
回転方向の切り換えを迅速にし、且つ製造コストを廉価
にできる画像形成装置における歯車式動力伝達装置を提
供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、一つの正逆回転可能な駆
動モータから動力伝達される第1ギヤ群と第2ギヤ群と
からなる歯車式動力伝達機構と、前記第1ギヤ群により
駆動される第1給送ローラ手段と、前記第2ギヤ群によ
り駆動される第2給送ローラ手段とを有する画像形成装
置における歯車式動力伝達装置において、前記駆動モー
タの正逆切り換えに応じて第2ギヤ群を介して前記第2
給送ローラ手段の回転方向を切り換えるように構成する
一方、前記第1ギヤ群における駆動モータから第1給送
ローラ手段までの動力伝達経路内には、コイルばねクラ
ッチであってその緩む方向が互いに逆になるように巻回
されたものを1つずつ備えた2組のクラッチ歯車対を並
列的に配置して、前記駆動モータの回転方向の切り換え
に拘らず、第1給送ローラ手段を一定方向に回転させる
ように構成したものである。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の画像形成装置における歯車式動力伝達装置にお
いて、前記第1給送ローラ手段は、給紙カセットに積層
した被記録媒体を一枚ずつ分離給紙するための給紙ロー
ラであり、第2給送ローラ手段は、印字部の直前にて前
記被記録媒体の先端の姿勢を修正するためのレジストロ
ーラにて構成したものである。
【0009】そして、請求項3に記載の発明は、請求項
1または請求項2に記載の画像形成装置における歯車式
動力伝達装置において、前記2組のクラッチ歯車対は、
それぞれ小径歯車と大径歯車とよる同じ歯数比率の組に
て構成し、前記一方の組のクラッチ歯車対と、前記他方
の組のクラッチ歯車対とで、前記コイルばねクラッチの
緩み方向が逆になるように配置したものである。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明を具体化した実施形
態について図面を参照しながら説明する。図1は、画像
形成装置の一例としてのファクシミリ装置の側面図、図
2は画像記録を実行する印字部に対する被記録媒体とし
てのカット紙を供給する給紙部から排紙まで正回転する
ときの動力伝達装置の側面図、図3は2組のクラッチ歯
車対の拡大断面図、図4は逆回転するときの動力伝達装
置の側面図である。
【0011】図1において、本実施例のファクシミリ装
置1は、原稿から文字、図形等の画像を読み取って、そ
の画像データをファクシミリデータとして電話回線等の
通信回線を介して他のファクシミリ装置に送信すると共
に、通信回線を介して他のファクシミリ装置から送信さ
れたファクシミリデータを受信して、被記録媒体として
のカット紙2にその画像を形成するという、通常のファ
クシミリ装置としての機能の他、パーソナルコンピュー
タやワードプロセッサ等からプリンタケーブルまたは赤
外線等の無線を介して伝送されたプリントデータを受け
て、そのデータに応じてカラー画像を形成するプリンタ
機能と、前記ファクシミリ装置における原稿読取り部に
て読み取って画像データからカット紙2にカラー画像を
複写するコピー機能とを備えている。
【0012】ファクシミリ装置1の本体ケース1aの一
側には、図示しない送受話器(ハンドセット)が配置さ
れ、本体ケース1aの上面前部にはキースイッチや、液
晶表示装置等を有する操作パネル3が設けられ、その下
方には、原稿台4からの原稿5を1枚ずつ分離して給送
するための分離ローラ対7と、密着型イメージスキャナ
(CIS)8と、原稿排出ローラ対9とを備えた原稿読
取り部6が配置されている。この原稿送り及び排出の動
力伝達機構(図示せず)は、後述する画像形成系におけ
る歯車式動力伝達機構26とは別系統であって別の駆動
モータにり駆動される。
【0013】本体ケース1aの上面後部には、後から前
方向下向き傾斜状(即ち後傾状)に給紙カセット10が
着脱自在に配置され、この給紙カセット10は、その下
端部が、給紙部11における断面略半月状の給紙ローラ
12に臨むように本体ケース1aの上面後部に装着され
ると共に、当該下端部には、ばねにて付勢されて給紙ロ
ーラ12の下面に摺接する用紙分離パッド13が配置さ
れている。被記録媒体としてのカット紙2は、給紙カセ
ット10におけるバネ16にて付勢された載置板14に
多数枚積層されつつ保持されており、そのカット紙2
は、間欠回動する給紙ローラ12と分離パッド13とに
より1枚ずつに分離されて、レジストローラ15aと押
圧ローラ15bとからなるレジストローラ部15の箇所
に搬送される。
【0014】このレジストローラ部15より搬送下流側
には、板状のプラテン19と、該プラテン19の上面に
対峙させたインクジェット式の印字ヘッド20とを備え
た画像形成部17が配置され、印字ヘッド20を搭載し
たキャリッジ21は横長のガイド軸22に沿って左右往
復移動可能に支持され、図示しないキャリッジ駆動機構
によりキャリッジを左右に移動させる。前記プラテン1
9より搬送下流側には、駆動する排紙ローラ24及びそ
の上側周面に当接する従動回転体としての拍車状の羽根
車25とからなる排紙ローラ部23が配置されている。
【0015】図2は、前記給紙部11、排紙ローラ部2
3等に対する歯車式動力伝達機構26の側面図であり、
図1に示す正逆回転可能なパルスモータ等の駆動モータ
27の駆動軸に嵌挿されたピニオンギヤ28から給紙側
の第1ギヤ群29を介して、第1給送ローラ手段として
の給紙ローラ12の軸30に嵌挿された歯車31に動力
伝達する一方、前記ピニオンギヤ28から第2ギヤ群3
3を介して第2給送手段としてのレジストローラ15の
回転軸の一端に固定した歯車34及び排紙ローラ25の
回転軸の一端に固定した歯車35に動力伝達するのであ
る。
【0016】第1ギヤ群29では、ピニオンギヤ28か
ら大径歯車36aと小径歯車36bとからなる減速歯車
36を介して中間歯車37の大径歯車部37aに動力伝
達する。中間歯車37は、図3に示すように、小径歯車
部37bは支軸38に沿って長く形成されている。この
小径歯車部37bに対して、2組のクラッチ歯車対3
9,40の大径歯車42,42が並列状に噛み合うよう
に配置されている。
【0017】さらに詳細に説明すると、第1組クラッチ
歯車対39及び第2組クラッチ歯車対40は、それぞれ
小径歯車41と大径歯車42とによる同じ歯数比率の組
にて構成されたものである。第1組クラッチ歯車対39
では、小径歯車41のボス部41aと大径歯車42のボ
ス部42aとを対面させた状態で支軸43にそれぞれ回
転自在に被嵌し、前記両ボス部41a,42aに跨がっ
てコイルばねクラッチ44を被嵌させる。そして、大径
歯車42が図2において反時計回りに回転するとき、コ
イルばねクラッチ44が縮径して締まり方向となり、小
径歯車41に動力伝達できるように配置している。換言
すると、大径歯車42が図4において時計回りに回転す
るときには、コイルばねクラッチ44が緩み方向とな
り、小径歯車41には動力伝達されないことになる。
【0018】第2組クラッチ歯車対40では、小径歯車
41のボス部41aと大径歯車42のボス部42aとを
対面させた状態で支軸45にそれぞれ回転自在に被嵌
し、前記両ボス部41a,42aに跨がってコイルばね
クラッチ44を被嵌させる。そして、大径歯車42が図
4において時計回りに回転するとき、コイルばねクラッ
チ44が縮径して締まり方向となり、小径歯車41に動
力伝達できるように配置している。換言すると、大径歯
車42が図2において反時計回りに回転するときには、
コイルばねクラッチ44が拡径して緩み方向となり、小
径歯車41には動力伝達されないことになる。
【0019】従って、上述のように構成するには、前記
中間歯車37に対して、大径歯車42を下に小径歯車4
1を上に置いた場合に、大径歯車42が上から見て時計
回りに回転するときに、小径歯車41に動力伝達される
(図4における第2組クラッチ歯車対40の場合を参
照)ように、同一巻き方向のコイルばねクラッチ44を
備えた同一の構成を有する第1組クラッチ歯車対39と
第2組クラッチ歯車対40とを、図3に示すように向き
を互いに逆にして配置すれば良いことになる。
【0020】そして、第1組クラッチ歯車対39の小径
歯車41と給紙ローラ12における歯車31との間には
従動歯車46を介在させてあり、他方、第2組クラッチ
歯車対40における小径歯車41は別の中間逆転用歯車
47を介して前記従動歯車46に動力伝達するように配
置されている。即ち、給紙ローラ12における歯車31
に動力を伝達するための従動歯車46に対し、第1組ク
ラッチ歯車対39の小径歯車41は直接噛み合ってお
り、第2組クラッチ歯車対40の小径歯車41は直接に
は噛み合わず、中間逆転用歯車47を仲介するように構
成されている。
【0021】次に、前記歯車式動力伝達機構26によ
る、給紙及び画像形成動作について説明する。プリンタ
1の電源を投入し、コントローラ(図示せず)からの印
字指令があると、給紙カセット10に積層されたカット
紙2のうち最上位置の1枚だけを分離して前記レジスト
ローラ部15に向かって給送すべく、駆動モータ27は
正回転(図2においてピニオンギヤ28は反時計方向に
回転)駆動する。これにより、ピニオンギヤ28から歯
車式動力伝達機構26における第2ギヤ群33の各歯車
に対して図2の矢印方向の回転駆動力が伝達され、レジ
ストローラ15a及び排紙ローラ24は、正回転(時計
方向に回転)する。他方、ピニオンギヤ28から第1ギ
ヤ群29には、減速歯車36から中間歯車37を介して
第1組クラッチ歯車対39及び第2組クラッチ歯車対4
0の両大径歯車42,42に動力が伝達される。
【0022】ところで、駆動モータ27が正回転してい
るときには、中間歯車37が図2の時計方向に回転して
いるので、第1組クラッチ歯車対39のコイルばねクラ
ッチ44は締まる一方、第2組クラッチ歯車対40のコ
イルばねクラッチ44は緩むので、第1組クラッチ歯車
対39の小径歯車41から従動歯車46を介して給紙ロ
ーラ12における歯車31に動力伝達され、給紙ローラ
12は正回転(図2において反時計方向に回転)するの
である。
【0023】これにより、給紙カセット10内のカット
紙2が1枚だけレジストローラ部15に接近する。その
後コントローラ(図示せず)の制御により、駆動モータ
27は適宜短時間だけ逆回転する。このときは、図4に
示すピニオンギヤ28は時計方向に逆回転し、中間歯車
37が図4の反時計方向に回転しているので、第1組ク
ラッチ歯車対39のコイルばねクラッチ44は緩む一
方、第2組クラッチ歯車対40のコイルばねクラッチ4
4は締まるので、第2組クラッチ歯車対40の小径歯車
41から中間逆転用歯車47及び従動歯車46を介して
給紙ローラ12における歯車31に動力伝達され、給紙
ローラ12は正回転(図4において反時計方向に回転)
するのである。つまり、作動方向の異なる前記2組のク
ラッチ歯車対39,40を中間歯車37の従動側に並列
的に配置しているため、駆動モータ27の回転方向の切
り換えに拘らず、給紙ローラ12は給紙方向である同一
方向に回転することができるのである。
【0024】他方、前記第2ギヤ群33の伝動により、
レジストローラ15a及び排紙ローラ24は、逆回転
(反時計方向に回転)するので、給送されたカット紙2
の先端は、給送方向と逆方向に回転するレジストローラ
15aと押圧ローラ15bとの間につかえて、当該カッ
ト紙2の先端縁はレジストローラ15aの軸線と平行状
に揃えられ、後に画像形成部17にて画像形成するとき
のカット紙の先端縁からの印刷開始位置が正確に決定で
きるのである。
【0025】前記一旦逆回転させた駆動モータ27が再
度正回転するように制御されると、前記図2に示すよう
に各歯車が回転し、給紙ローラ12もレジストローラ1
5aも、排紙ローラ24も共に正回転するので、カット
紙2の先端が印字ヘッド20の箇所に届くように給送さ
れ、所定の画像データに基づいてカット紙2上に印刷
し、排紙ローラ部23から本体ケース1aの外に排紙さ
れるのである。
【0026】そして、上述の駆動モータ27の回転方向
の切り換え時には、前記2組のクラッチ歯車対39,4
0におけるコイルばねクラッチ44,44の締まり作用
と緩み作用とが迅速に実行されることにより、前記いず
れか一方の組クラッチ歯車対39(40)のみの動力伝
達の遊び区間を殆ど発生することなく、伝達できるので
ある。
【0027】また、上述したように、前記2組のクラッ
チ歯車対39,40は、小径歯車41と大径歯車42と
の歯数比率が同一であって、同じ形状のものを使用して
おり、コイルばねクラッチ44も同じように装着したも
のであり、単に支軸43及び45に対する嵌入方向が異
なるだけであるから、部品の製造コストを大幅に低減で
きる効果を奏する。
【0028】なお、本実施例では、給紙ローラ12の回
転方向を一定にしたまま、レジストローラ部15の回転
方向の切り換え作動のために前記2組のクラッチ歯車対
39,40を利用したが、他の実施形態についても本発
明の構成を適用できることは言うまでもない。
【0029】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1に記載
の発明は、一つの正逆回転可能な駆動モータから動力伝
達される第1ギヤ群と第2ギヤ群とからなる歯車式動力
伝達機構と、前記第1ギヤ群により駆動される第1給送
ローラ手段と、前記第2ギヤ群により駆動される第2給
送ローラ手段とを有する画像形成装置における歯車式動
力伝達装置において、前記駆動モータの正逆切り換えに
応じて第2ギヤ群を介して前記第2給送ローラ手段の回
転方向を切り換えるように構成する一方、前記第1ギヤ
群内には、コイルばねクラッチをその緩む方向が互いに
逆になるように巻回した2組のクラッチ歯車対を並列的
に配置して、前記駆動モータの回転方向の切り換えに拘
らず、第1給送ローラ手段を一定方向に回転させるよう
に構成したものである。
【0030】このように、第2給送ローラ手段は、正逆
回転可能な駆動モータから第2ギヤ群を介して動力伝達
されるから、駆動モータの回転方向の切り換え操作に応
じて直ちに回転方向を切り換えすることができる。他
方、第1給送ローラ手段は、コイルばねクラッチの緩む
方向が互いに逆である2組のクラッチ歯車対が並列的に
配置された第1ギヤ群を介して前記駆動モータから動力
伝達されるから、従来の遊星歯車機構による回転方向の
切り換え動作のように遊び区間がなく、迅速に切り換え
できるという効果を奏する。また、従来の遊星歯車機構
のように太陽歯車とその外周の回動する遊星歯車のよう
に大きい作動空間を必要としないから、歯車式動力伝達
装置全体をコンパクトにできるという効果も奏する。
【0031】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の画像形成装置における歯車式動力伝達装置にお
いて、前記第1給送ローラ手段は、給紙カセットに積層
した被記録媒体を一枚ずつ分離給紙するための給紙ロー
ラであり、第2給送ローラ手段は、印字部の直前にて前
記被記録媒体の先端の姿勢を修正するためのレジストロ
ーラにて構成したものである。
【0032】このように、回転方向の切り換えを迅速に
すべきレジストローラを、切り換えクラッチを含まない
第2ギヤ群にて駆動し、駆動モータの回転方向の切り換
えに拘らず一定方向に回転させる第1給送ローラ手段を
搬送上流側である給紙ローラとすることで、前記回転方
向の切り換えに伴う被記録媒体の搬送時に紙ジャムが発
生し難いという効果を奏する。
【0033】そして、請求項3に記載の発明は、請求項
1または請求項2に記載の画像形成装置における歯車式
動力伝達装置において、前記2組のクラッチ歯車対は、
それぞれ小径歯車と大径歯車とよる同じ歯数比率の組に
て構成し、前記一方の組のクラッチ歯車対と、前記他方
の組のクラッチ歯車対とで、前記コイルばねクラッチの
緩み方向が逆になるように配置したものであるから、前
記2組のクラッチ歯車対における小径歯車と大径歯車と
を同じ形状のものを使用でき、コイルばねクラッチも同
じように装着したものであるから、部品の製造コストを
大幅に低減できる効果を奏するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】ファクシミリ装置の概略側面図である。
【図2】給紙部及びレジストローラ部に対する正回転時
の動力伝達機構の側面図である。
【図3】2組のクラッチ歯車対の配置状態を示す断面図
である。
【図4】給紙部及びレジストローラ部に対する正回転時
の動力伝達機構の側面図である。
【符号の説明】
11 給紙部 12 給紙ローラ 15 レジストローラ部 15a レジストローラ 26 歯車式動力伝達機構 27 駆動モータ 28 ピニオンギヤ 29 第1ギヤ群 33 第2ギヤ群 36 減速歯車 37 中間歯車 39 第1組クラッチ歯車対 40 第2組クラッチ歯車対 41 小径歯車 42 大径歯車 44 コイルばねクラッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B65H 9/14 B65H 9/14

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一つの正逆回転可能な駆動モータから動
    力伝達される第1ギヤ群と第2ギヤ群とからなる歯車式
    動力伝達機構と、前記第1ギヤ群により駆動される第1
    給送ローラ手段と、前記第2ギヤ群により駆動される第
    2給送ローラ手段とを有する画像形成装置における歯車
    式動力伝達装置において、 前記駆動モータの正逆切り換えに応じて第2ギヤ群を介
    して前記第2給送ローラ手段の回転方向を切り換えるよ
    うに構成する一方、 前記第1ギヤ群における駆動モータから第1給送ローラ
    手段までの動力伝達経路内には、コイルばねクラッチで
    あってその緩む方向が互いに逆になるように巻回された
    ものを各々1つずつ備えた2組のクラッチ歯車対を並列
    的に配置して、前記駆動モータの回転方向の切り換えに
    拘らず、第1給送ローラ手段を一定方向に回転させるよ
    うに構成したことを特徴とする画像形成装置における歯
    車式動力伝達装置。
  2. 【請求項2】 前記第1給送ローラ手段は、給紙カセッ
    トに積層した被記録媒体を一枚ずつ分離給紙するための
    給紙ローラであり、第2給送ローラ手段は、印字部の直
    前にて前記被記録媒体の先端の姿勢を修正するためのレ
    ジストローラにて構成されていることを特徴とする請求
    項1に記載の画像形成装置における歯車式動力伝達装
    置。
  3. 【請求項3】 前記2組のクラッチ歯車対は、それぞれ
    小径歯車と大径歯車とよる同じ歯数比率の組にて構成
    し、前記一方の組のクラッチ歯車対と、前記他方の組の
    クラッチ歯車対とで、前記コイルばねクラッチの緩み方
    向が逆になるように配置したことを特徴とする請求項1
    または請求項2に記載の画像形成装置における歯車式動
    力伝達装置。
JP08565398A 1998-03-31 1998-03-31 画像形成装置における歯車式動力伝達装置 Expired - Lifetime JP4110334B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08565398A JP4110334B2 (ja) 1998-03-31 1998-03-31 画像形成装置における歯車式動力伝達装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08565398A JP4110334B2 (ja) 1998-03-31 1998-03-31 画像形成装置における歯車式動力伝達装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11282224A true JPH11282224A (ja) 1999-10-15
JP4110334B2 JP4110334B2 (ja) 2008-07-02

Family

ID=13864796

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08565398A Expired - Lifetime JP4110334B2 (ja) 1998-03-31 1998-03-31 画像形成装置における歯車式動力伝達装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4110334B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008150212A (ja) * 2007-12-03 2008-07-03 Seiko Epson Corp 被記録物搬送装置
JP2009249136A (ja) * 2008-04-08 2009-10-29 Brother Ind Ltd シート搬送装置、及び画像記録装置
CN102673185A (zh) * 2011-03-18 2012-09-19 星精密株式会社 印刷装置的对切割机构的驱动力传递装置
JP2015059950A (ja) * 2013-09-17 2015-03-30 キヤノン株式会社 駆動装置及び画像形成装置
US9217983B2 (en) 2014-03-28 2015-12-22 Kyocera Document Solutions Inc. Drive transmission device and image forming apparatus including the same
JP2016150826A (ja) * 2015-02-17 2016-08-22 セイコーエプソン株式会社 記録装置
JP2017067921A (ja) * 2015-09-29 2017-04-06 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 駆動伝達機構およびそれを備えた画像形成装置

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04100547U (ja) * 1991-01-28 1992-08-31
JP5825473B2 (ja) * 2011-06-24 2015-12-02 セイコーエプソン株式会社 記録装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008150212A (ja) * 2007-12-03 2008-07-03 Seiko Epson Corp 被記録物搬送装置
JP4492688B2 (ja) * 2007-12-03 2010-06-30 セイコーエプソン株式会社 被記録物搬送装置
JP2009249136A (ja) * 2008-04-08 2009-10-29 Brother Ind Ltd シート搬送装置、及び画像記録装置
CN102673185A (zh) * 2011-03-18 2012-09-19 星精密株式会社 印刷装置的对切割机构的驱动力传递装置
JP2012192699A (ja) * 2011-03-18 2012-10-11 Star Micronics Co Ltd 印刷装置のカッター機構への駆動力伝達装置
JP2015059950A (ja) * 2013-09-17 2015-03-30 キヤノン株式会社 駆動装置及び画像形成装置
US9217983B2 (en) 2014-03-28 2015-12-22 Kyocera Document Solutions Inc. Drive transmission device and image forming apparatus including the same
JP2016150826A (ja) * 2015-02-17 2016-08-22 セイコーエプソン株式会社 記録装置
JP2017067921A (ja) * 2015-09-29 2017-04-06 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 駆動伝達機構およびそれを備えた画像形成装置
CN107153338A (zh) * 2015-09-29 2017-09-12 京瓷办公信息系统株式会社 驱动传递机构和具备该驱动传递机构的图像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4110334B2 (ja) 2008-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2679890B2 (ja) ファクシミリ装置
US4866531A (en) Recording medium feeding apparatus
JPH06350792A (ja) ファクシミリ装置
JP4110334B2 (ja) 画像形成装置における歯車式動力伝達装置
JP3947402B2 (ja) 給紙装置
JP2003089244A (ja) 画像形成装置の駆動装置および画像形成装置
JP3358409B2 (ja) 画像形成装置
JP3153793B2 (ja) ファクシミリ装置
JP3207504B2 (ja) シート搬送装置
JP3073146B2 (ja) ファクシミリ装置の駆動装置
JP3110286B2 (ja) 画像形成装置
JP3305347B2 (ja) 用紙送り装置
JP3282237B2 (ja) 熱転写記録装置
JP4193548B2 (ja) 画像形成装置及びそれに装着可能な反転搬送ユニット
JPH0872347A (ja) 熱転写記録装置
JPH04365730A (ja) 自動給紙機構
JP3849312B2 (ja) ファクシミリ装置
JP2861436B2 (ja) プリンタの紙送り機構
JPH03238242A (ja) 給紙装置
JPH0859000A (ja) 画像形成装置の給紙装置
JP2890437B2 (ja) 用紙送り装置
JP3371351B2 (ja) 給紙装置
JP2902073B2 (ja) 製版印刷装置
JP3750266B2 (ja) 原稿繰出装置
JPH0687250A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050329

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071002

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071010

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080312

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080325

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110418

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120418

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120418

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130418

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130418

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140418

Year of fee payment: 6

EXPY Cancellation because of completion of term