JP2003306247A - 用紙搬送逆転機構 - Google Patents

用紙搬送逆転機構

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JP2003306247A
JP2003306247A JP2002111767A JP2002111767A JP2003306247A JP 2003306247 A JP2003306247 A JP 2003306247A JP 2002111767 A JP2002111767 A JP 2002111767A JP 2002111767 A JP2002111767 A JP 2002111767A JP 2003306247 A JP2003306247 A JP 2003306247A
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JP2002111767A
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Yasuyoshi Ogata
康悦 緒方
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Kyocera Mita Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステッピングモータを用いることなく用紙の
搬送方向を正/逆方向に切り換えることのできる安価な
用紙搬送逆転機構を提供することを目的とする。 【解決手段】 プリンター本体からの駆動力が伝達され
る駆動ギア20と、用紙を搬送する用紙搬送ローラ(下
側ローラ205a)と、駆動ギア20から用紙搬送ロー
ラ205aに駆動力を伝達するための動力伝達ギア群2
9と、切り換え機構(ソレノイド31,コイルバネ3
2,支持枠33)とを備える。この切り換え機構により
動力伝達ギア群29のギア列を、奇数列(ギア21−ギ
ア22−ギア23−ギア24−ギア25−ギア26)と
偶数列(ギア22−ギア23−ギア24−ギア25−ギ
ア26)に切り換えて下側ローラ205aの回転方向を
切り換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機,ファクシ
ミリ,プリンター,スキャナー等に備えられ、記録紙や
原稿等の用紙の搬送方向を正・逆方向に切り換えること
のできる用紙搬送逆転機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機やプリンター等において、用紙の
両面に印刷する際の印刷手順は、従前では先ず一方面に
印刷を施して複写機等本体内に一旦溜め、次いでこの溜
められた用紙の他方面に対して再び印刷を行うという手
法がとられていた。最近では画像読み取りデータをメモ
リーに記憶して印刷する複写機(所謂デジタル複写機)
等が開発され、全ページの読み取り画像を記憶すること
が可能となったことから、本体内に片面印刷済み用紙を
溜めずに次々と両面印刷を行って排出するという構成を
とっている。この両面印刷の機構はスタックレス両面機
構と呼ばれており、まず画像形成部及び定着部を経由し
て一方面を印刷し、この片面印刷済みの用紙を裏返して
再び画像形成部及び定着部に通し、他方面に印刷する。
尚、この様なデジタル複写機では、本体内に用紙スタッ
ク箇所を設ける必要がないから、装置をコンパクト化で
きるという利点がある。
【0003】図13はスタックレス両面機構を搭載した
複写機を示す模式断面図である。
【0004】この複写機10は縦搬送型であり、下部に
位置する給紙部100の給紙トレイ101,102から
掬い上げられた用紙は、先ず用紙搬送路220を通って
画像形成部300に向かい、その一方面に所定のトナー
像が形成された後、定着部400において上記トナー像
が定着される。この片面印刷済みの用紙はスイッチバッ
クローラ対283に到達すると、排出トレイ602方向
(図13では右方向)に向かっていた用紙搬送方向が逆
方向(図13では左方向)に切り換えられ、分岐部11
4を経て返送用搬送路210に向かう。そして再び画像
形成部300に搬送されてその他方面にトナー像が形成
され、定着部400で定着されてスイッチバックローラ
対283から排出トレイ602に排出される。
【0005】従来の装置では、上記スイッチバックロー
ラ対283はステッピングモータ(図示せず)によりそ
の回転方向が制御されており、上述の様に用紙をスイッ
チバックさせることによって用紙を反転させ、両面印刷
を可能としている。
【0006】上記複写機等の様に両面印刷を行う場合の
他、原稿の読み取り時において用紙の搬送方向を反転さ
せて両面の画像を読み取るといった際にも、ステッピン
グモータ及びスイッチバックローラ対が用いられていお
り、これにより用紙搬送方向を逆転させている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ステッピン
グモータは電気的なパルス周波数の調整や電力印加タイ
ミングの制御によって、回転方向だけでなく回転数も変
更可能であるので、非常に便利なものであるものの、こ
のステッピングモータ自身が高価である上、ステッピン
グモータ専用のモータドライバが必要であるという問題
がある。
【0008】そこで本発明においては、ステッピングモ
ータを用いることなく用紙の搬送方向を切り換えること
のできる安価な用紙搬送逆転機構を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る用紙搬送逆
転機構は、用紙の搬送方向を正・逆方向に切り換えるた
めの用紙搬送逆転機構であって、この逆転機構外からの
駆動力が伝達される駆動回転体と、用紙を搬送する用紙
搬送ローラと、前記駆動回転体から前記用紙搬送ローラ
に駆動力を伝達するための動力伝達回転体群と、この動
力伝達回転体群を、奇数個の動力伝達回転体列と偶数個
の動力伝達回転体列に切り換えるための切り換え機構と
を備えたものである。
【0010】動力伝達回転体としてはギアや摩擦車等が
挙げられ、この動力伝達回転体列が奇数個の場合では、
用紙搬送ローラは駆動回転体と同方向に回転することに
なり、偶数個の場合では、用紙搬送ローラは駆動回転体
と逆方向に回転することになる。従ってこの奇数個の動
力伝達回転体列(以下、奇数列と称することがある)と
偶数個の動力伝達回転体列(以下、偶数列と称すること
がある)を切り換えることにより、用紙搬送ローラの回
転を正方向/逆方向に切り換えることができる。この様
な構成を採用することにより、ステッピングモータを用
いずに、安価な一方向回転モータ等を用いて用紙の搬送
方向の切り換えが実現でき、製品コストを削減すること
ができる。
【0011】更に本発明において、前記駆動回転体及び
前記動力伝達回転体がギアであることが好ましい。ギア
は安価であり、また駆動力の伝達に優れるからである。
【0012】また本発明において、前記動力伝達回転体
列の切り換え機構が、ソレノイドとバネを用いて構成さ
れたものであることが好ましい。これらソレノイドとバ
ネを用いることにより安価に切り換え機構を構成するこ
とができるからである。
【0013】加えて本発明において、前記動力伝達回転
体列の切り換え時に前記駆動回転体の駆動を止める停止
機構を備えることが好ましい。
【0014】例えば動力伝達回転体として一般的な平歯
車を用いた場合に、動力伝達回転体列を駆動しながら切
り換えると、平歯車の歯が損傷する懸念がある。しかし
上述の如く切り換え時に駆動回転体の駆動を止めれば、
歯の損傷を招かずに奇数列と偶数列を切り換えることが
できる。尚駆動回転体の駆動を強制的に停止させると、
この駆動回転体に駆動力を伝達するモータに負荷がかか
ることになるが、歯車の歯の損傷の可能性と比較すれ
ば、モータへの負荷は軽微である。
【0015】尚、歯車に損傷を与えない様に歯車の歯の
形や回転軸の方向を工夫し、歯車を回転させたまま切り
換える構成としても良い。
【0016】また本発明における前記動力伝達回転体群
として、これを構成する動力伝達回転体の一部或いは全
部に、同軸に2つの異なる回転体半径を有する2段回転
体を用いても良い。
【0017】上記2段回転体を用いれば、駆動回転体か
ら伝達される回転速度を変更することができ、例えば偶
数列の動力伝達回転体の1つに上記2段回転体を用い、
奇数列には用いない様にすれば、奇数列から駆動力が伝
達されるときには、用紙搬送ローラは駆動回転体の周速
度と同じに回転し、偶数列から駆動力が伝達されるとき
には、用紙搬送ローラの回転は駆動回転体の周速度より
も速く(或いは遅く)なる。従って上記2段回転体を適
宜用いれば、正方向の用紙搬送速度と逆方向の用紙搬送
速度を変えることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る用紙搬送逆転
機構に関して、例を示す図面を参照しつつ具体的に説明
するが、本発明はもとより図示例に限定される訳ではな
く、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加
えて実施することも可能であり、それらはいずれも本発
明の技術的範囲に包含される。
【0019】<実施形態1>図1は本発明の実施形態1
に係る用紙搬送逆転機構を備えたプリンターの一例を示
す模式断面図である。
【0020】プリンター10は、給紙部100と画像形
成部300と定着部400と用紙搬送部200、及びこ
れら各部の駆動の制御や画像情報の制御等を行う演算部
700を備えている。
【0021】上記プリンター10は縦搬送型であり、そ
の給紙部100はプリンター本体の下部に配置され、引
出可能に構成された給紙カセット111内に用紙115
を積層載置する様になっている。尚図1では給紙カセッ
ト111は1段となっているが、複数段並べられたもの
であっても良く、またバイパストレイが設けられたもの
であっても良い。
【0022】上記画像形成部300は、電子写真プロセ
スによって用紙115に所定のトナー像を形成する部位
であり、回転可能に軸支された感光体ドラム301と、
この感光体ドラム301の周囲にその回転方向に沿っ
て、帯電器302,露光器303,現像器304,転写
器305,クリーナー306を備えている。尚現像器3
04にはトナーカートリッジ314が接続されている。
【0023】上記定着部400では、画像形成部300
においてトナー像が転写された用紙115を、加熱ロー
ラ401と加圧ローラ402によって挟んで加熱し、用
紙115上にトナー像を定着させており、これらのロー
ラ401,402は遮熱板403により囲まれている。
【0024】用紙搬送部200のうち主となる用紙搬送
路220は、給紙部100から画像形成部300,定着
部400を経てスイッチバックローラ対205(下側ロ
ーラ205a,上側ローラ205b)に至る経路であ
り、このまま用紙115を排出する場合には下段の排紙
トレイ204上に排出されることとなる。尚このプリン
ター10には上段の排紙トレイ207も形成されてお
り、排出ローラ対206から上段の排紙トレイ207に
用紙115を排出することもできる。この様に2つの排
出トレイ204,207を有するので、例えばパーソナ
ルコンピューターからのデータを印刷した用紙について
は下段の排出トレイ204に排出し、FAXからのデー
タを印刷した用紙については上段の排出トレイ207に
排出するという様に、場合によって振り分けて排出する
ことが可能である。
【0025】またプリンター10には返送用搬送路21
0も形成されており、この返送用搬送路210は上述の
主の用紙搬送路220における定着部400下流側で分
岐して画像形成部300の上流側に繋がる経路であり、
上記スイッチバックローラ対205においてスイッチバ
ックされた用紙115がこの返送用搬送路210を経て
画像形成部300の上流側に返送され、裏面に印刷が行
われる。
【0026】演算部700は電源基板701とCPU7
02を備え、用紙115の搬送方向の制御や画像データ
の調整,伝達等を行っている。
【0027】図2,3は上記プリンター10に用いられ
る用紙搬送逆転機構11を表す図で、図2は斜視図、図
3は側面図であり、図2,3の(a)は正方向(用紙排
出方向)に搬送する場合、図2,3の(b)は逆方向
(用紙返送方向)に搬送する場合を表す。
【0028】用紙搬送逆転機構11は、プリンター本体
から伝達される駆動力を受ける駆動ギア(駆動回転体)
20と、スイッチバックローラ対205の下側ローラ
(用紙搬送ローラ)205aと、駆動ギア20から下側
ローラ205aの回転軸205cに駆動力を伝達する動
力伝達ギア群(動力伝達回転体群)29と、ギア列の切
り換え機構から構成されている。上記動力伝達ギア群2
9は第1ギア21〜第6ギア26の6つのギア21,2
2,23,24,25,26で構成されており、これら
のギアは連なって順次駆動が伝達され、最終の第6ギア
26が下側ローラ205aの回転軸205cに駆動力を
伝達する。
【0029】上記ギア列切り換え機構は、ソレノイド3
1とコイルバネ32、及び支持枠33から構成され、ソ
レノイド31とコイルバネ32は、互いにほぼ反対方向
から支持枠33に接続されている。また支持枠33には
第1,第2,第3ギア21,22,23の回転軸21
a,22a,23aが取り付けられている。このうちの
回転軸23aは用紙搬送逆転機構のハウジング28にも
取り付けられており、従って支持枠33はこの回転軸2
3aを固定点として揺動する様になっている。そして回
転軸21a,22aは支持枠33の動き伴って位置移動
する。
【0030】次に用紙搬送逆転機構11の動作について
説明する。
【0031】用紙を正方向(用紙排出方向)に搬送する
場合には、図2,3の(a)に示す様に、駆動ギア20
に伝達された駆動力(回転)は第1ギア21に伝達さ
れ、次いでこの第1ギア21に伝えられた回転が第2ギ
ア22に伝達され、続いてこの第2ギア22から第3ギ
ア23へ、第3ギアから第4ギア24、第5ギア25、
第6ギア26へと順に駆動力が伝達される。そしてこの
第6ギア26が下側ローラ205aの回転軸205cを
時計回りに回転させ、下側ローラ205aによって用紙
を排出側に搬送する。尚上側ローラ205b(図1参
照)は用紙の動きに伴って自由に回転できる様になって
いる。
【0032】このときソレノイド31への電力はOFF
状態であり、ソレノイド31が支持枠33に力を加えて
いない一方で、コイルバネ32はその収縮によって支持
枠33を引っ張って、第1ギア21が駆動ギア20に噛
み合う様に位置させている。
【0033】次に用紙を逆方向(返送方向)に搬送する
場合について説明する。ソレノイド31へ通電すること
により(ON状態)、ソレノイド31がコイルバネ32
の収縮力にうち勝って支持枠33を引っ張り、図2,3
の(b)に示す様に第1,第2ギア21,22を引き上
げて第2ギア22を駆動ギア20に噛み合わせる様に位
置させると共に、第1ギア21と駆動ギア20の噛み合
いを外す。
【0034】これにより駆動ギア20の駆動力は第1ギ
ア21を介さずに、第2ギア22に直接伝達され、この
第2ギア22の駆動力が第3ギア23に伝えられ、続い
て第3ギア23から第4ギア24、第5ギア25、第6
ギア26へと順に駆動力が伝達されて、この第6ギア2
6の駆動力が下側ローラ205aの回転軸205cに伝
達される。
【0035】上述の正方向への搬送の場合は、動力伝達
ギア群29の6個のギア全て(偶数個のギア)を用いて
駆動力を伝達したが、この逆方向への搬送の場合は第2
ギア〜第6ギアの5個のギア(奇数個のギア)を用いて
駆動力を伝達しているから、上記正方向への搬送の場合
とは逆に、回転軸205cを反時計回りに回転させ、用
紙を返送方向に搬送する。
【0036】以上の様にソレノイドのOFF/ONによ
って動力伝達ギア群29を偶数列と奇数列に切り換える
ことにより、下側ローラ205aの回転方向を正/逆
(時計回り/反時計回り)に変更することができる。こ
の様にソレノイド31とバネ32を用いた切り換え機構
や、複数のギアを用いた動力伝達ギア群29は安価であ
り、従って用紙搬送逆転機構11を低廉に構成すること
ができる。更に駆動力を発生させるモータ自体の回転方
向を切り換える必要がないので、安価なDCモータ等を
使用することができる。
【0037】<実施形態2>図4は本発明の実施形態2
に係る用紙搬送逆転機構30の概略構成を示す斜視図で
あり、図5はこの用紙搬送逆転機構30の駆動力伝達の
仕方を説明する為の図である。尚図1〜3と同じ構成部
分については同一の符号を付して重複説明を避ける。
【0038】この用紙搬送逆転機構30は上記実施形態
1と同様にプリンター10のスイッチバックローラ対2
05部分に用いられる。
【0039】下側ローラ(用紙搬送ローラ)205aに
はこれと同一回転軸にローラ回転用ギア43が取り付け
られており、このローラ回転用ギア43に駆動ギア(駆
動回転体)40からの駆動力が動力伝達ギア群(動力伝
達回転体群)49を介して伝達される。動力伝達ギア群
49は第1ギア41と第2ギア42から構成され、これ
らの回転軸41a,42aはそれぞれ支持枠44に取り
付けられ、支持枠44の動きに伴って位置が移動する様
になっている。支持枠44は駆動ギア40の回転軸40
aに取り付けられており、この回転軸40aを固定点と
して移動できる様になっている。尚この支持枠44とソ
レノイド31及びコイルバネ32によりギア列の切り換
え機構が構成されている。
【0040】駆動ギア40にはストッパーギア53が取
り付けられており、このストッパーギア53の羽根部5
3aに停止板52が噛み込める様になっている。この停
止板52にはソレノイド51が取り付けられており、ソ
レノイド51のON/OFFにより、停止板52が噛み
込み位置(図4に実線で表す位置)と外れた位置(図4
に2点鎖線で表す位置)に変更可能となっている。尚こ
のソレノイド51,停止板52,ストッパーギア53に
より停止機構59が構成されている。
【0041】また駆動ギア40は、プリンター本体の動
力ギア58と同一回転軸に取り付けられており、このプ
リンター本体動力ギア58は常時回転している。
【0042】次にこの実施形態2に係る用紙搬送逆転機
構30の動作について説明する。尚図12はソレノイド
のON/OFF状態を説明するための図である。
【0043】用紙を正方向(用紙排出方向)に搬送する
場合には、切り換え機構のソレノイド31はON状態と
なっており、図5の(a)に示す様に、ソレノイド31
がコイルバネ32の収縮力にうち勝って支持枠44を引
っ張り、駆動ギア40−第1ギア41−第2ギア42−
ローラ回転用ギア43の順に駆動力が伝達される様にな
っている(偶数列)。そして下側ローラ(用紙搬送ロー
ラ)205aを正方向に回転させる。尚このとき停止機
構のソレノイド51はOFF状態であり、停止板52が
ストッパーギア53から外れて位置している(図4に2
点鎖線で表す位置)。
【0044】用紙の搬送方向を正方向から逆方向への切
り換える時には、停止機構のソレノイド51をONにし
て停止板52を引き上げ、ストッパーギア53の羽根部
53aに噛み込ませて駆動ギア40の回転を一旦止める
(図4に実線で表す位置)。この様にしてギア40,4
1,42,43の回転が停止している間に、切り換え機
構のソレノイド31をOFFにしてコイルバネ32の収
縮力により支持枠44を引っ張り、第1ギア41及び第
2ギア42を移動させて駆動ギア40−第1ギア41−
ローラ回転用ギア43の順に駆動力が伝達される様に切
り換える(図4,図5(b))。この切り換え後直ちに
ソレノイド51をOFFにして羽根部53aへの停止板
52の噛み込みを解除する(図4に2点鎖線で表す位
置)。
【0045】この様にしてギア列が切り換えられ、駆動
ギア40−第1ギア41−ローラ回転用ギア43の順に
駆動力が伝達されると(奇数列)、下側ローラ(用紙搬
送ローラ)205aは逆方向に回転して用紙を返送す
る。尚この用紙返送中も停止機構のソレノイド51はO
FF状態であり、停止板52が羽根部53aから外れて
位置している。
【0046】用紙の搬送方向を逆方向から正方向に切り
換える場合も、上記と同様に停止機構59によりギア4
0,41,42,43の回転を一瞬止めて切り換える。
【0047】以上の様に本実施形態2においてはギア列
の切り換え時にギアの回転を止めているから、切り換え
が円滑に行われ、ギアの損傷を防止できる。尚プリンタ
ー本体の動力ギア58は常時回転力を生じているにもか
かわらず、切り換え時に駆動ギア40が停止され、駆動
ギア58に負荷がかかることとなるが、この切り換え動
作は瞬時に行われるので、殆ど損傷を受けない。
【0048】なお上記実施形態2では正方向から逆方向
への切り換え及び逆方向から正方向への切り換えのいず
れについても停止機構59によりギア40,41,4
2,43を停止させているが、ギアの歯の噛み合いの態
様によってはいずれか一方の切り換え時のみに停止機構
59を作動させる様にしても良い。
【0049】<実施形態3>図6は本発明の実施形態3
に係る用紙搬送逆転機構を表す模式図である。尚図4,
5と同じ構成部分については同一の符号を付して重複説
明を避ける。
【0050】ソレノイド31がOFFのときは、図6の
(a)に示す様にバネ32の収縮力により支持枠64が
引っ張られ、駆動力が駆動ギア40−第1ギア61−ロ
ーラ回転用ギア43の順に伝えられる(奇数列)。一方
ソレノイド31がONのときには、図6の(b)に示す
様にバネ32の収縮力に抗してソレノイド31が支持枠
64を引っ張り、駆動ギア40−第2ギア62−第3ギ
ア63−ローラ回転用ギア43の順に伝えられる(偶数
列)。
【0051】上記実施形態1,2では、列べられたギア
のうちの1つのギアを飛ばして駆動伝達する場合と、飛
ばさないで駆動伝達する場合とによって、奇数列と偶数
列に切り換える構成のものを示したが、実施形態3の様
に全く異なるギア列を用いて奇数列と偶数列を切り換え
ても良く、この様にしてローラ回転用ギア43の回転を
正/逆方向に切り換える。
【0052】<実施形態4,5>図7は本発明の実施形
態4に係る用紙搬送逆転機構を表す模式図、図8は本発
明の実施形態5に係る用紙搬送逆転機構を表す模式図で
ある。尚図4,5と同じ構成部分については同一の符号
を付して重複説明を避ける。
【0053】実施形態4では切り換え機構の支持枠73
として、2枚の支持板73a,73bを用い、実施形態
5では切り換え機構の支持枠67として3枚の支持板6
7a,67b,67cを用い、これら複数の支持板の配
置角度を変化させてギア列の切り換えを行っている。
【0054】本実施形態4,5においても、ソレノイド
31とバネ32の引っ張り力により、支持枠73,67
を移動させて、駆動ギア40−第1ギア71,65−ロ
ーラ回転用ギア43の奇数列(図7(a),図8
(a))と、駆動ギア40−第1ギア71,65−第2
ギア72,66−ローラ回転用ギア43の偶数列(図7
(b),図8(b))とに切り換え、ローラ回転用ギア
43の回転を正/逆方向に切り換える。
【0055】<実施形態6>図9は本発明の実施形態6
に係る用紙搬送逆転機構を表す模式図である。
【0056】この用紙搬送逆転機構における切り換え機
構の支持枠76は、2枚の中間規制板74,75により
構成されており、これら中間規制板74,75の配置角
度が変化すると共に、ローラ回転用ギア43の回転軸4
3aに対して中間規制板74の軸当接端部74aの当接
箇所が移動し、また回転軸43aに対して中間規制板7
5の軸当接端部75aが当接或いは離間することによっ
て、奇数列(駆動ギア40−第1ギア77−ローラ回転
用ギア43:図7(a))と偶数列(駆動ギア40−第
1ギア77−第2ギア78−ローラ回転用ギア43:図
7(b))に切り換えている。
【0057】<実施形態7>図10は本発明の実施形態
7に係る用紙搬送逆転機構を表す模式図である。
【0058】本実施形態7では、用紙搬送ローラに接続
されたローラ回転用ギア84に対して、動力伝達ギア列
が内接する様に構成されており、駆動ギア40の駆動力
を、第1ギア81を経てローラ回転用ギア84に伝達す
る場合と(奇数列:図10(a))、第2ギア82−第
3ギア83を経てローラ回転用ギア84に伝達する場合
と(偶数列:図10(b))に切り換えて、ローラ回転
用ギア84の回転を正/逆方向に切り換える。
【0059】<実施形態8>図11は本発明の実施形態
8に係る用紙搬送逆転機構を表す模式図である。
【0060】本実施形態8においては動力伝達ギア群の
うちの第2ギア86に、2つの異なる回転半径を有する
同軸2段ギアを用いている。
【0061】正方向への用紙搬送の場合には、駆動力は
駆動ギア40−第1ギア85−ローラ回転用ギア43
(奇数列:図11(a))の順に伝えられ、ローラ回転
用ギア43は駆動ギア40と同じ速度で回転する。一方
逆方向への用紙搬送の場合には、駆動ギア40から第1
ギア85に伝えられた駆動力は第2ギア86の内側ギア
86aに伝えられ、そしてこの第2ギア86の外側ギア
86bからローラ回転用ギア43に伝えられる(偶数
列:図11(b))。この様に逆方向への搬送の場合に
は、駆動力伝達に関与する第2ギア86に同軸2段ギア
が用いられているので、ローラ回転用ギア43の回転速
度は駆動ギア40よりも速いものとなる。
【0062】本実施形態8の様に動力伝達ギア群を構成
するギアに適宜同軸2段ギアを用いることによって、正
方向と逆方向の用紙搬送速度を変えることができる。尚
本実施形態8では逆方向への用紙搬送速度が正方向より
も速い場合を示したが、逆方向の方が遅い様に構成して
も良い。
【0063】
【発明の効果】以上の様に本発明に係る用紙搬送逆転機
構によれば、ステッピングモータを用いることなく用紙
の搬送方向を正/逆に切り換えることができ、従って製
品コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る用紙搬送逆転機構を
備えたプリンターの一例を示す模式断面図。
【図2】図1に示すプリンターに用いられる用紙搬送逆
転機構を表す斜視図。
【図3】図1に示すプリンターに用いられる用紙搬送逆
転機構を表す側面図。
【図4】本発明の実施形態2に係る用紙搬送逆転機構の
概略構成を示す斜視図。
【図5】実施形態2の用紙搬送逆転機構の駆動力伝達の
仕方を説明する為の図。
【図6】本発明の実施形態3に係る用紙搬送逆転機構を
表す模式図。
【図7】本発明の実施形態4に係る用紙搬送逆転機構を
表す模式図。
【図8】本発明の実施形態5に係る用紙搬送逆転機構を
表す模式図。
【図9】本発明の実施形態6に係る用紙搬送逆転機構を
表す模式図。
【図10】本発明の実施形態7に係る用紙搬送逆転機構
を表す模式図。
【図11】本発明の実施形態8に係る用紙搬送逆転機構
を表す模式図。
【図12】実施形態2におけるソレノイドのON/OF
F状態を説明するための図。
【図13】スタックレス両面機構を搭載した複写機を示
す概略断面図。
【符号の説明】
11,30 用紙搬送逆転機構 20,40 駆動ギア 21,41,61,65,71,77,81,85,
第1ギア 22,42,62,66,72,78,82,86 第
2ギア 23,63,83 第3ギア 24 第4ギア 25 第5ギア 26 第6ギア 29,49 動力伝達ギア群 31,51 ソレノイド 32 コイルバネ 33,44,64,67,73,76 支持枠 43,84 ローラ回転用ギア 52 停止板 53 ストッパーギア 53a 羽根部 58 プリンター本体駆動ギア 59 停止機構 205 スイッチバックローラ対 205a 下側ローラ 205b 上側ローラ 205c 下側ローラ回転軸

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙の搬送方向を正・逆方向に切り換え
    るための用紙搬送逆転機構において、 この逆転機構外からの駆動力が伝達される駆動回転体
    と、 用紙を搬送する用紙搬送ローラと、 前記駆動回転体から前記用紙搬送ローラに駆動力を伝達
    するための動力伝達回転体群と、 この動力伝達回転体群を、奇数個の動力伝達回転体列と
    偶数個の動力伝達回転体列に切り換えるための切り換え
    機構とを備えたことを特徴とする用紙搬送逆転機構。
  2. 【請求項2】 前記駆動回転体及び前記動力伝達回転体
    がギアであることを特徴とする請求項1に記載の用紙搬
    送逆転機構。
  3. 【請求項3】 前記動力伝達回転体列の切り換え機構
    が、ソレノイドとバネを用いて構成されたものであるこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の用紙搬送逆転
    機構。
  4. 【請求項4】 前記動力伝達回転体列の切り換え時に前
    記駆動回転体の駆動を止める停止機構を備えたことを特
    徴とする請求項1〜3に記載の用紙搬送逆転機構。
  5. 【請求項5】 前記動力伝達回転体群を構成する動力伝
    達回転体の一部或いは全部に、同軸に2つの異なる回転
    体半径を有する2段回転体を用いたことを特徴とする請
    求項1〜4のいずれかに記載の用紙搬送逆転機構。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006350008A (ja) * 2005-06-16 2006-12-28 Brother Ind Ltd 画像形成装置
JP2008044733A (ja) * 2006-08-17 2008-02-28 Fuji Xerox Co Ltd シート材搬送装置、画像形成装置、及び反転装置
JP2011225325A (ja) * 2010-04-19 2011-11-10 Murata Machinery Ltd シート状材送り装置及びそれを備える原稿読取装置
JP2014199368A (ja) * 2013-03-29 2014-10-23 ブラザー工業株式会社 画像形成装置

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