JP2005104112A - 記録装置 - Google Patents

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Abstract

【目的】カートサイズCD等の四角形CDに印刷するに際し、2種類のCDを共通のトレイで簡単にかつ高精度に位置決めすることができ、各四角形CDに印刷する際の印刷ずれを無くして正確に印刷することを可能にする。
【構成】記録装置に装着されるCD搬送部8にセットされるトレイ83にCDを装填する構成において、アダプタ89を介して四角形CD79a、79bをトレイ83に位置決め装填するために、アダプタに円形以外の二つの異なる形状の穴を直交方向に形成するか、該アダプタをトレイに対して直交する2つの位置に位置決めセットすることにより、該アダプタの穴に装着される四角形CDの水平方向(又は垂直方向)の位置決めを行う。
【選択図】 図20

Description

本発明は、印刷装置や画像形成装置等の記録装置に関するものであり、被記録材としてのCDを搭載したトレイを搬送しながら該CDに画像を印刷することが可能な記録装置に関する。
従来より、印刷装置や画像形成装置等の記録装置によって記録される被記録材として、様々なものが提案されている。その中には、CD−RやDVDやカードのように小型で厚みのある被記録材がある(以下、まとめてコンパクトディスク又はCDで表現する)。現行の汎用記録装置において、CD等の被記録材に記録する場合、単票用紙の搬送経路を使うと、CDの剛性が高いことに起因して、搬送性が悪くなったり、傷が発生したり、搬送ローラ間の距離の関係で搬送不能になるなどの不具合が発生する。そこで、CD等の小型で厚みのある被記録材を搬送する場合は、トレイを使用し、単票用紙の搬送経路とは異なる経路を通して搬送することが行われている。
前記トレイを使用する場合の被記録材の形状、大きさにはいくつかの種類がある。12cmCD、8cmCD、及び矩形で12cmCDよりも小さなサイズのものなどである。また、矩形のCDのサイズにもいくつかの種類がある。その場合、小さいサイズの回りに形成される凹部を埋めるためのアダプタは存在したが、トレイに対し矩形サイズの水平位置を規制するアダプタ、トレイ、それを用いた装置は存在しなかった。
しかしながら、上記従来例においては次のような技術的課題があった。すなわち、円形のCDは方向性がなく、記録開始から終了までずれることさえなければ何の不都合もないが、矩形のCDでは、その水平がずれてしまうと元の画像データとのずれが生じてしまう。これはひとえに矩形サイズCDの大きさが複数あることによるものであった。
本発明はこのような技術的課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、円形以外の2種類の異なる形状のCD等の被記録材を共通のトレイを使用して簡単にかつ高精度に位置決めすることができ、2種類の四角形CDに印刷する際の印刷ずれを無くして正確に印刷することができる記録装置を提供することである。
本発明(請求項1)は、上記目的を達成するため、被記録材に記録する記録手段と、被記録材がセットされるトレイと、記録装置に装着可能なトレイ搬送部とを備え、前記トレイを前記トレイ搬送部に装着することにより該トレイを記録部を通して搬送可能にするとともに、記録部を通して前記トレイを搬送しながら該トレイ上の被記録材に画像を印刷できるように構成された記録装置において、前記トレイに形成された凹部に位置決めセットされるアダプタに四角形CDを装着するための2つの異なる穴を直交方向に形成し、該穴に四角形CDを装着することにより2種類の四角形CDの水平方向もしくは垂直方向の位置決めを行うことを特徴とする。
別の本発明(請求項2)は、上記目的を達成するため、被記録材に記録する記録手段と、被記録材がセットされるトレイと、記録装置に装着可能なトレイ搬送部とを備え、前記トレイを前記トレイ搬送部に装着することにより該トレイを記録部を通して搬送可能にするとともに、記録部を通して前記トレイを搬送しながら該トレイ上の被記録材に画像を印刷できるように構成された記録装置において、前記トレイに形成された凹部に位置決めセットされるアダプタに四角形CD装着用の穴を形成するとともに、該アダプタを前記トレイに対して直交する2つの方向及び位置に装着可能とし、該アダプタの穴に四角形CDを装着することにより2種類の四角形CDの水平方向もしくは垂直方向の位置決めを行うことを特徴とする。
本発明(請求項1)によれば、トレイに形成された凹部に位置決めセットされるアダプタに四角形CDを装着するための2つの異なる穴を直交方向に形成し、該穴に四角形CDを装着することにより2種類の四角形CDの水平方向もしくは垂直方向の位置決めを行う構成とするので、円形以外の2種類の異なる形状のCD等の被記録材を共通のトレイを使用して簡単にかつ高精度に位置決めすることができ、2種類の四角形CDに印刷する際の印刷ずれを無くして正確に印刷することができる記録装置が提供される。
別の本発明(請求項2)によれば、トレイに形成された凹部に位置決めセットされるアダプタに四角形CD装着用の穴を形成するとともに、該アダプタをトレイに対して直交する2つの方向及び位置に装着可能とし、該アダプタの穴に四角形CDを装着することにより2種類の四角形CDの水平方向もしくは垂直方向の位置決めを行う構成とするので、円形以外の2種類の異なる形状のCD等の被記録材を共通のトレイを使用して簡単にかつ高精度に位置決めすることができ、2種類の四角形CDに印刷する際の印刷ずれを無くして正確に印刷することができる記録装置が提供される。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を具体的に説明する。なお、各図面を通して同一符号は同一又は対応部分を示すものである。図1は本発明を適用した記録装置を示す斜視図であり、図2は図1の記録装置で給紙トレイ及び排紙トレイを開いた状態を示す斜視図であり、図3は図1の記録装置の内部構成を右前方から見て示す斜視図であり、図4は図3の記録装置の内部構成を左前方から見て示す斜視図であり、図5は図3の記録装置の縦断面図である。図1〜図5において、本実施例に係る記録装置1は、給紙部2、送紙部3、排紙部4、キャリッジ部5、回復機構部(クリーニング部)6、記録手段(記録ヘッド)7、CD搬送部8、及び電気部9を備えている。以下にこれらの各部について項目に分けて概略を順次述べていく。
給紙部2は、シート材Pを積載する圧板21、記録用紙等のシート材(記録シート)Pを給紙する給紙ローラ28、シート材Pを分離する分離ローラ241、シート材Pを積載位置に戻すための戻しレバー22など、をベース20に取り付けて構成されている。積載されたシート材Pを保持するための給紙トレイ26はベース20または記録装置の外装に取り付けられている。給紙トレイ26は、図2に示すように多段式であり、使用時には引出して使用される。
給紙ローラ28は断面円弧の棒状をしており、該給紙ローラ28には用紙基準により1つの分離ローラーゴムが設けられている。このような給紙ローラ28によってシート材の供給が行われる。給紙ローラ28の駆動は、給紙部2に設けられた給紙モータ273から駆動伝達ギア271及び遊星ギア272を介して伝達される駆動力によって行われる。圧板21には可動サイドガイド23が移動可能に設けられ、シート材Pの積載位置を規制している。圧板21はベース20に結合された回転軸を中心に回転可能で、圧板バネ212により給紙ローラ28に向けて付勢されている。給紙ローラ28と対向する圧板21の部位には、積載された複数枚のシート材Pのうちの最上位の数枚の重送を防止するために、人工皮等の摩擦係数の大きい材質からなる分離シート213が設けられている。圧板21は、圧板カム214によって、給紙ローラ28に対して当接、離間できるように構成されている。
さらに、ベース20には、シート材Pを一枚ずつ分離するための分離ローラ241が取り付けられた分離ローラホルダ24が、該ベース20に設けられた回転軸を中心に回転可能で、かつ分離ローラばね242により給紙ローラ28に付勢された状態で取り付けられている。分離ローラ241には分離ローラクラッチ(クラッチばね)243が取り付けられており、該分離ローラ241に所定以上の負荷がかかると、回転することができる。分離ローラ241は、分離ローラリリースシャフト244とコントロールカム25とによって、給紙ローラ28に対して当接、離間することができる。これらの圧板21、戻しレバー22、分離ローラ241の位置はASFセンサ29によって検知されている。シート材Pを積載位置に戻すための戻しレバー22は、ベース20に回転可能に取り付けられ、解除方向に戻しレバーバネ221で付勢されている。この戻しレバー22は、シート材Pを積載位置に戻す時、コントロールカム25によって回転される。
以上の構成により給紙する状態を以下に説明する。通常の待機状態では、圧板21は圧板カム214でリリースされ、分離ローラ241はコントロールカム25でリリースされ、戻しレバー22は、シート材Pを積載位置に戻すとともに、積載時にシート材が奥に入らないように積載口を塞ぐような積載位置に設けられている。給紙が始まると、モータ駆動によって、まず、分離ローラ241が給紙ローラ28に当接する。そして、戻しレバー22がリリースされ、圧板21が給紙ローラ28に当接する。この状態で、シート材の給紙が開始される。シート材Pはベース20に設けられた前段分離部201で制限され、シート材の所定枚数のみが給紙ローラ28と分離ローラ241とで形成されるニップ部に送られる。送られたシート材Pはこのニップ部で分離され、最上位のシート材のみが搬送される。
シート材Pが後述の搬送ローラ36及びピンチローラ37から成る搬送ローラ対まで到達すると、圧板21は圧板カム214によって、分離ローラ28はコントロールカム25によって、それぞれリリースされる。戻しレバー22はコントロールカム25によって積載位置に戻る。この時、給紙ローラ28と分離ローラ241との間のニップ部に到達していたシート材を積載位置まで戻すことができる。
次に送紙部3について説明する。曲げ起こした板金からなるシャーシ11に送紙部3が取り付けられている。送紙部3はシート材Pを搬送する搬送ローラ36とPEセンサ32を有している。搬送ローラ36は金属軸の表面にセラミックの微小粒をコーティングした構成であり、両軸の金属部分を軸受38で受けることでシャーシ11に取り付けられている。搬送ローラ36に回転時の負荷を与えることで安定した搬送を行うために、軸受38と搬送ローラ36との間に搬送ローラテンションばね381が設けられ、該搬送ローラ36を付勢することで所定の負荷を与えるように構成されている。
搬送ローラ36には、従動回転する複数のピンチローラ37が当接して設けられている。ピンチローラ37は、ピンチローラホルダ30に保持され、ピンチロラーばね31で付勢することでピンチローラ37が搬送ローラ36に圧接され、シート材Pの搬送力を生み出している。ピンチローラホルダ30は、その回転軸がシャーシ11の軸受に取り付けられ、該回転軸を中心に回動する。シート材Pが搬送されてくる送紙部3の入口には、シート材Pをガイドするペーパーガイドフラッパー33及びプラテン34が配設されている。ピンチローラホルダ30には、シート材Pの先端及び後端の検出をPEセンサ32に伝えるためのPEセンサレバー321が設けられている。プラテン34は、シャーシ11に取り付けられて位置決めされている。ペーパーガイドフラッパー33は、搬送ローラー36と嵌合し、摺動する軸受部331を中心に回転可能であり、シャーシ11に当接することで位置決めされる。
プラテン34の紙基準側にはシート材Pの端部を覆う紙押さえ341が設けられている。これによって、端部が変形したシート材Pやカールしたシート材Pの場合でも、該シート材Pの端部が浮き上がってキャリッジ50もしくは記録ヘッド7と干渉することがないようにしている。搬送ローラ36のシート材搬送方向における下流側には、画像情報に基づいて画像を記録(印刷)する記録ヘッド7が設けられている。
上記構成において、送紙部3に送られたシート材Pは、ピンチローラホルダ30及びペーパーガイドフラッパー33に案内されて、搬送ローラ36とピンチローラ37とのローラ対へ送り込まれる。この時、PEセンサレバー321により搬送されてきたシート材Pの先端を検知し、これによりシート材Pの記録位置(印刷位置)を求めている。また、シート材Pは、搬送モータ35により搬送ローラ対36、37が回転することで、プラテン34上を搬送される。プラテン34上には、搬送基準面になるリブが形成されている。このリブは、記録ヘッド7とのギャップを管理するとともに、後述の排紙部と合わせて、シート材Pの浪打ちを軽減するためのものである。
搬送ローラ36の駆動は、DCモータからなる搬送モータ35の回転力をタイミングベルトで搬送ローラ36の軸上に設けたプーリ361に伝達することで行われる。搬送ローラ36の軸上には、該搬送ローラ36による搬送量を検出するためのコードホイール362が設けられている。このコードホイール362には150〜300lpiのピッチでマーキングが形成されている。コードホイール362に隣接する位置のシャーシ11の部位には、このマーキングを読み取るためのエンコーダーセンサが取り付けられている。
記録手段(記録ヘッド)7としては、インクジェット記録ヘッドが使用されている。この記録ヘッド7には、各インク色ごとに別体のインクタンクが交換可能に装着されるようになっている。記録ヘッド7は、記録データに基づいてヒータ(発熱素子)等によりインクに熱を与えることが可能である。この熱によりインクを膜沸騰させ、この膜沸騰による気泡の成長または収縮によって生じる圧力変化によって記録ヘッド7の吐出口からインクを吐出させ、吐出されたインク滴によってシート材P等の被記録材上に画像を記録(印刷)するように構成されている。
キャリッジ部5は、記録ヘッド7が取り付けられるキャリッジ50を有する。このキャリッジ50は、シート材Pの搬送方向と直交する方向に設置されたガイドシャフト52及びガイドレール111によって主走査方向に往復移動可能に案内支持されている。ガイドレール111は、キャリッジ50の後端を保持することで、記録ヘッド7とシート材Pとの隙間(紙間)を適正値に維持する機能も有する。ガイドシャフト52はシャーシ11に取り付けられており、ガイドレール111はシャーシ11と一体に形成されている。ガイドレール111のキャリッジ50との摺動側には、SUS等の薄板の摺動シート53が張設され、摺動音の低減が図られている。
キャリッジ50は、シャーシ11に取り付けられたキャリッジモータ54によりタイミングベルト541を介して駆動される。このタイミングベルト541はアイドルプーリ542によって張設支持されている。タイミングベルト541とキャリッジ50とはゴム等からなるダンパー55を介して結合されており、キャリッジモーター54等の振動を減衰することで、画像ムラ等を低減している。キャリッジ50の位置を検出するために、150〜300lpiのピッチでマーキングを形成したコードストリップ561がタイミングベルト541と平行に設けられている。コードストリップ561を読み取るためのエンコーダーセンサ56が、キャリッジ50に搭載したキャリッジ基板92に設けられている。このキャリッジ基板92には、記録ヘッド7と電気的な接続を行うためのコンタクト921も設けられている。キャリッジ50には、電気部(電気基板)9から記録ヘッド7へヘッド信号を伝えるためのフレキシブル基板57が設けられている。
記録手段としての記録ヘッド7をキャリッジ50に固定するために、該キャリッジには、位置決め用の突き当て部501と記録ヘッド7を押し付けて固定するための押圧手段511が設けられている。押圧手段511はヘッドセットレバー51に搭載されており、該ヘッドセットレバーを回転支点を中心に回動して記録ヘッド7をセットする際に、該記録ヘッドに押し付け力が作用する。ガイドシャフト52の両端には偏心カム521が設けられており、キャリッジ昇降モータ58の駆動により、ギア列581を介して偏心カム521まで駆動を伝達することによってガイドシャフト52を上下に昇降させることができる。このガイドシャフト52の昇降に応じてキャリッジ50も同様に昇降させられ、厚みの異なるシート材Pに対しても最適なギャップを形成することができる。
キャリッジ50には、後述のCD印刷用のトレイ83の位置検出用のマーク834を検出するための反射型光センサからなるトレイ位置検出センサ59が取り付けられている。CD印刷用のトレイ83はCD−R等の小型で厚肉の被記録材の表示部に記録(印刷)するために、該厚肉の被記録材を保持して搬送されるものである。このトレイ位置検出センサ59は、発光素子より発光し、その反射光を受光することでトレイ83の位置を検出することができる。上記構成において、シート材Pに記録する時は、ローラ対(搬送ローラとピンチローラ)36、37によって、記録する行の位置にシート材Pを搬送するとともに、キャリッジモータ54によりキャリッジ50を記録位置(シート材Pの搬送方向と垂直な方向の位置)に移動させ、記録ヘッド7を記録位置(印刷位置)に対向させる。その後、電気部9からの信号により記録ヘッド7がシート材Pに向けてインクを吐出することにより、印刷(記録)が行われる。
排紙部4は、2本の排紙ローラ40、41と、該排紙ローラー40、41に所定圧で当接することで従動回転可能な拍車42と、搬送ローラ36の駆動を排紙ローラ40、41伝達するためのギア列と、を備えている。排紙ローラ40、41はプラテン34に取り付けられている。搬送方向上流側の排紙ローラ40は金属軸に複数のゴム部(排紙ローラゴム)401を設けて構成されている。排紙ローラ40は、搬送ローラ36からの駆動がアイドラギアを介して伝達されることにより駆動される。排紙ローラ41は樹脂の軸に複数のエラストマー等の弾性体411を取り付けた構成になっている。排紙ローラ41は、排紙ローラ40からアイドラギアを介して伝達される駆動力によって駆動される。
拍車42としては、例えば、SUSの薄板で周囲に凸形状を複数設けたものを樹脂部と一体成型したものが使用される。このような拍車42は拍車ホルダ43に取り付けられている。本実施例では、コイルばねを棒状に設けた拍車ばね44によって、拍車42の拍車ホルダー43への取り付けと排紙ローラ40、41への圧接等が行われている。拍車42には、主にシート材Pの搬送力を生み出すものと、主に記録される時のシート材Pの浮き上がりを阻止するものとがある。搬送力を生み出す拍車は、排紙ローラ40、41のゴム部(排紙ローラゴム部、弾性体部)に対応する位置に配設されている。一方、シート材Pの浮き上がりを阻止するための拍車は、排紙ローラ40、41のゴム部401が無い位置(ゴム部401とゴム部401との間など)に配設されている。
排紙ローラ40、41の間には紙端サポート45が設けられている。この紙端サポート45は、シート材Pの両端を持ち上げ、排紙ローラー40、41の先でシート材Pを保持することにより、先出のシート材P上の画像記録部を擦ることによる記録画像のダメージ又は品位低下を防止するためのものである。紙端サポート45は、先端にコロ451が設けられた樹脂部材を紙端サポートばね452によって付勢することで、コロ451を所定の押圧力でシート材Pに押し付けることにより、シート材Pの両端を持ち上げて該シート材Pの腰を作って該シート材Pを保持するように構成されている。
以上の構成によって、キャリッジ部5で記録(印刷)されたシート材Pは、排紙ローラ41と拍車42とのニップ部に挟まれ、搬送されて排紙トレイ46に排出される。排紙トレイ46は、複数の部材から成る分割構造を有し、記録装置の下ケース99の下部に収納することができる。この排紙トレイ46は、使用時には引出して使用する。図示の排紙トレイ46においては、その先端に向けて高さが高くなるように形成され、その両側端縁も高さが高く形成されており、それによって、排出されたシート材Pの積載性向上並びにシート材Pの記録面の擦れ防止が図られている。
次に、回復機構部(クリ−ニング部)6について説明する。回復機構部6は、記録ヘッド7の吐出性能の維持回復のための吸引回復処理(クリーニング操作)を行うための吸引ポンプ60と、記録ヘッド7の吐出口面の保護及び乾燥防止を行うためのキャップ61と、記録ヘッド7の吐出口面の吐出口周辺部分のインクや埃等の付着物を拭掃除去するためのワイパーブレード62と、を備えている。回復機構部6は専用の回復モータ69を備えている。回復機構部6においては、回復モータ69の一方向の回転でポンプ60を作動させ、別のもう一方向の回転(逆回転)でワイパーブレード62の拭掃動作及びキャップ61の昇降動作を行うように、ワンウェイクラッチが設けられている。
吸引ポンプ60を備えた吸引回復手段は、キャップ61を記録ヘッド7の吐出口面に密着させてキャッピングした状態で吸引ポンプ60を作用させることによりキャップ61内に負圧を発生させ、該負圧によって記録ヘッド7の吐出口からインクと共に増粘インクや気泡や埃等の異物を吸引排出するように構成されている。ポンプ60で吸引された廃インクは、後述の下ケース99に設けられた廃インク吸収体991(図9)によって回収される。
以上説明した各機能部は、記録装置1のシャーシ11に組み込まれることで記録装置の機構部分を形成している。これらの機構部分の周囲を覆うようにして外装部が取り付けられている。外装部は、主として、下ケース99、上ケース98、アクセスカバー97、コネクタカバー96、フロントカバー95から構成されている。下ケース99の下部には、排紙トレイレール992が設けられ、分割された排紙トレイ46が収納可能に構成されている。また、フロントカバー95は非使用時に排紙口を塞ぐ構成になっている。
上ケース98には、アクセスカバー97が回動可能に取り付けられている。上ケース98の上面の一部には開口部が形成されており、この開口部を通して、インクタンク71及び記録ヘッド7等を交換することができる。また、上ケース98には、アクセスカバー97の開閉を検知するためのドアスイッチレバー981、LEDの光を伝達・表示するためのLEDガイド982、電気部(回路基板)91のSWに作用するキースイッチ983等などが設けられている。さらに、上ケース98には、多段式の給紙トレイ26が回動可能に取り付けられている。給紙部が使われない時に給紙トレイ26を収納すれば、給紙トレイ26は給紙部のカバーとして機能する。上ケース98と下ケース99は弾性を持った嵌合爪で取り付けられている。上ケース98と下ケース99との間のコネクタ部分が設けられている部位は、コネクタカバー96によって覆われている。
次に、本発明を適用した記録装置において、CD(compact disc コンパクト・ディスク)の表面に画像を印刷する場合の構成及び印刷手順について図6〜図19を用いて説明する。このCD印刷は、記録装置に取り付けられるCD搬送部を用いて行われる。図6は図1の記録装置にCD搬送部8を装着する前後の状態を示す斜視図であり、図7は図1の記録装置に装着可能なCD搬送部8を示す斜視図であり、図8は下ケース99のCD搬送部取付け部及び取付け検出部を示す部分斜視図である。図9は下ケース99とCD搬送部8のフック84の装着状態を示す部分縦断面図であり、図10はCD搬送部8の装着前後においてスライドカバーを81を移動させたときの状態を示す斜視図であり、図11は下ケース99に対するCD搬送部8のフック84の係合を解除したときの状態を示す部分縦断面図であり、図12はCD搬送部8のスライドカバー81の移動前後におけるアーム85の状態を示す部分縦断面図である。
また、図13はCD搬送部8のトレイ83の平面図であり、図14は図13のトレイ83の位置検出部の凹部形状を示す模式的断面図であり、図15は図13のトレイ83とトレイ位置検出センサ59との相対位置の各種の状態を示す模式的平面図である。さらに、図16は記録装置に装着されたCD搬送部8にトレイ83を挿入しセットした状態を示す斜視図であり、図17は記録装置内を通してトレイ83が搬送される状態を示す部分縦断面図であり、図18はキャリッジ50のガイドシャフト52を昇降させるためのシャフト昇降機構のキャリッジ下降時及びキャリッジ上昇時の状態を示す部分縦断面図であり、図19はCD搬送部8の押圧コロ811及び側圧コロ824を示すために該CD搬送部8の一部を破断して示す斜視図である。
図6において、CD搬送部8を図示の矢印Y方向に真っ直ぐにスライドさせると、該CD搬送部8は記録装置の下ケース99に装着される。この時、図8及び図9に示す下ケース99の両側に設けたガイドレール993に沿って、CD搬送部8のトレイガイド82の両端の嵌合部822が挿入されることによって、CD搬送部8の位置決めが行われる。トレイガイド82の左右両側の端部には回動可能なフック84が設けられ、フック84は一方向に付勢されている。CD搬送部8は、スライドさせて所定位置まで挿入されるとある部位に突き当たり、それ以上挿入されなくなる。そして、フック84が記録装置側のガイドレール993(図8)のストッパー部に作用し、CD搬送部8がスライドしてきた方向にも戻らないようにロックがかかる。記録装置のプラテン34にトレイガイド検出センサ344(図8)が設けられている。CD搬送部8が記録装置本体に装着されると、トレイガイド82の一部がトレイガイド検出センサ344を押すことで、CD搬送部8が所定位置に装着されたことを検知する。
次に、図10及び図12に示すように、CD搬送部8が記録装置に装着された状態で該CD搬送部8のスライドカバー81を記録装置本体側へ向けてスライド(移動)させると、スライドカバー81と連動してCD搬送部のアーム85が記録装置の本体方向へ突出する。拍車42を搭載した拍車ホルダ43はプラテン34に対し上下方向に移動可能に装着されており、所定圧のばね力で下方向に付勢されている。従って、アーム85が拍車ホルダ43とプラテン34との間に入り込むことで、拍車ホルダ43は上方へ所定量だけ持ち上げられる。この際、アーム85の先端に形成された傾斜部851によって該アームは円滑にプラテン34と拍車ホルダ43との間に入り込むことができる。これにより、プラテン34と拍車ホルダ43との間に、被記録材としてのCD(CD−R等)が装填されたトレイ83を通過させるためのスペースが形成される。
アーム85は、プラテン34と拍車ホルダ43との間に挿入された状態で位置決めされるようになっており、突出する(前進する)前のトレイガイド82内に収納された状態では該トレイガイド82に対しガタを持った状態で収納されている。当初、スライドカバー81を記録装置の本体方向へ移動させない状態では、CD搬送部8の開口部821が閉じられているため、トレイ83を挿入することはできない。スライドカバー81を記録装置の本体方向へ移動させると、スライドカバー81が斜め上方向に移動することによって、スライドカバー81とトレイガイド82との間にトレイ挿入用の開口部821(図6、図16)が形成される。この状態にすれば、図16に示すように、CDを装填したトレイ83を開口部821から挿入し、所定位置にセットすることができる。このように構成する理由は、拍車ホルダ43が上昇されていない状態でトレイ83が挿入された場合に、トレイ83と拍車42とが干渉してトレイ83の先端のトレイシート831(図13)や拍車42(図12)が破損することを防止するためである。
図11に示すように、CD搬送部8が装着された状態でスライドカバー81を記録装置本体側から引出すと、スライドカバー81と連動してアーム85が拍車ホルダ43から外れ、拍車ホルダ43及び拍車42が元の所定位置に下降する。この時、トレイ83が装着されたままであると、スライドカバー81とトレイガイド82との間の開口部821にトレイ83が挟まり、スライドカバー81をそれ以上引出すことはできない。これによって、CDが記録装置本体内に残されたまま拍車42が下がって該CDにダメージを与えるという不具合発生を防いでいる。さらに、スライドカバー81を引くと、図11に示すように、スライドカバー81がフック84に作用することで、フック84が下ケース99のガイドレール993から外れることにより、CD搬送部8の記録装置本体との係合が解除される。
本実施の形態におけるトレイ83は板厚2〜3mm程度の樹脂板で構成され、トレイ83には、図13に示すように、CD取り付け部832、トレイの出し入れに際し操作者が掴む操作部833、位置検出マーク834(図13では、834a、834b、834cの3箇所)、CD取り出し用穴(凹部)835、トレイ挿入位置合わせ用マーク836、側圧コロ逃げ部(サイドコロ逃げ部)387、メディア有無検知マーク838が設けられている。さらに、トレイ83の先端には、搬送ローラ36及びピンチローラ37への該トレイの進入(噛み込み)を確実にするためのトレイシート831が取り付けられている。
位置検出マーク834は、トレイ83のCD取り付け部分の先端側の2箇所(834a、834b)と、その反対側(後端側)の1箇所(834c)とに設けられている。各位置検出マーク834は3〜10mm程度の正方形に反射性能が高い部材が設けられている。ここでは、ホットスタンプを用いて形成されている。この位置検出マーク834の周囲には、図13及び図14に示すように凹部839が設けられており、樹脂部品の位置検出マーク834部分の形状に沿った形で反射材料を形成することができる。また、図14に示すように、凹部839の底部は高い表面性を有し所定角度を持って形成されているので、キャリッジ50に設けたトレイ位置検出センサ59(図4)の発光が位置検出マーク834以外で反射されても、該反射光が受光部に戻ることはない。これによって、トレイ83の位置検知における誤検知が防止されている。
以上のように、トレイ83上の位置検出マーク834の反射率が高いので、高性能のセンサを搭載する必要がなく、補正などの処理を少なくすることができ、コストアップや印刷時間の増大を避けることができる。また、CD表面の印刷領域のエッジを直接読み取る方式に比べて、色付きのCD表面へ印刷したり、一度印刷したCDへ再印刷したりする時でも、CDの位置検出を正確に行うことができる。トレイ83のCD取り付け部832には複数のモールド爪が設けられており、これによって、CDを取り付けた場合の位置決めとがた取りを行っている。操作者は、CDの中央部の穴をCD取り付け部832に合わせることにより該CDを取り付ける。CDを取り外す時は、2箇所のCD取り出し用穴835を利用し、操作者がCDの外周エッジを持って取り外すことができる。CD取り付け部832は、トレイ83のそれ以外の面より一段低くなっている。その低い面に、アダプタ検知マーク840、第1のサイズ検知マーク841、第2のサイズ検知マーク842、メディア有無検知マーク838が設けられている。これは、マークを所定幅にしておき、このマーク幅が検知された場合にマーク上にメディアが無いと判断することで、種々の情報を得るためである。
図13に示すように、トレイ83の先端には、搬送ローラ36及びピンチローラ37への該トレイ83の噛み込み(進入)を確実にするために、トレイシート831が取り付けられている。このトレイシート831は、厚み0.1〜0.3mm程度のPET等からなるシート材で形成され、所定の摩擦係数と硬度有している。トレイ83自身にも、その先端部にテーパー部830が設けられている。先ず、トレイシート831が搬送ローラー36及びピンチローラー37に噛みこまれることで搬送力が生まれ、次いで、トレイ83の先端のテーパー部830がピンチローラー37を持ち上げることで、厚みがあるトレイ83を搬送ローラー36及びピンチローラー37の間で挟持することにより、トレイ83の正確な搬送が可能になる。位置検出マーク834は隣り合うピンチローラ37の間に対応する位置に設けられており、それによって、位置検出マーク834がピンチローラ37と当接することが防止され、位置検出マーク834の表面に傷が付くことが防止されている。
図19において、CD搬送部8を構成するトレイガイド82には、図13に示すようなトレイ83をトレイガイド82の基準823に押し付けるための側圧コロ824が設けられており、コロばね825によって所定圧でトレイ83を基準823に押し付けることで位置決めを行っている。側圧コロ824は、操作者が所定位置にトレイ83をセットするところまでは作用する。しかし、トレイ83が搬送ローラ36及びピンチローラ37により搬送される時には、側圧コロ824が作用する位置に側圧コロ逃げ部(サイドコロ逃げ部)837(図13)が来るので、側圧コロ824はトレイ83に作用しなくなる。このように構成する理由は、トレイ83に余計なバックテンションなどが作用することを無くすことにより、トレイ83の搬送精度の低下を防止するためである。
図19において、スライドカバー81には左右の押圧コロ811が設けられており、コロばね812によってトレイ83を所定圧で排紙ローラ41に押し付けることでトレイ83の搬送力を生み出している。この搬送力によって、印刷開始時にトレイ83をセット位置から搬送ローラー36及びピンチローラー37のニップ部まで搬送することができる。さらに、印刷終了時には、操作者が取り出す所定位置までトレイ83を搬送することができる。この場合も、位置検出マーク834の位置と押圧コロ811の位置とは異なるように構成されており、これによって、位置検出マーク834が押圧コロ811と当接してその表面が傷付くことを防いでいる。そして、所定位置に搬送されたトレイ83を引出すことで、トレイガイド82からトレイ83を取り出すことができる。さらに、2箇所のCD取り出し用穴835を利用することで、操作者はCDの外周エッジを持って該CDを外すことができる。
図20は本発明を適用した記録装置の実施例1におけるCD搬送部8にセットされるトレイ83に第1のカードサイズCD(四角形CD)79aを装着した状態を示す模式的平面図であり、図21は図20のトレイ83に第2のカードサイズCD(四角形CD)79bを装着した状態を示す模式的平面図である。以上の説明では、主として標準サイズの12cmCDなどの円形のCDをトレイ83にセットして印刷する場合を念頭において説明してきたが、本実施例においては、トレイ83に対して、上記標準サイズのCDの他に、他のサイズの円形CD(例えば8cmCDなど)並びに2種類の大きさの四角形CD(カードサイズCD)のいずれをも選択的にセットすることができ、これらの各CDに対しても同様に印刷ずれのない正確な印刷を行うことができる。
本実施例においては、12cmCD以外のこれら3種類のCD、すなわち8cmCD(円形CD)並びに2種類のカードサイズCD(矩形CD)は、いずれも、トレイ83の中央凹部(穴部)に位置決めセットされるアダプタ89(図20〜図23)の穴に装着(装填)される。従って、このアダプタ89にCDを装着した状態でトレイ83を記録部を通して搬送することにより、CDの表面に対する印刷(記録)が行われる。また、上記の円形CD及び四角形CDなどの全ての種類のCDは、トレイ83の中央部に設けられた円柱状突起から成るCD取り付け部832にCDの中央部の取り付け穴に係合することにより、その中心位置が決定される。この際、円形CDの場合はトレイ83上での方向性は問われないが、カードサイズCD等の四角形CDの場合は水平方向(横方向)及び垂直方向(縦方向)が決まらない。そこで、本実施例においては、トレイ83に対する四角形CDの水平及び垂直(横及び縦)の位置決めは、トレイ83に位置決めセットされる上記アダプタ89に対して四角形CDを位置決め装着することによって行われる。
図20及び図21において、印刷しようとするパソコン上の画像は水平か垂直の四角形であり、印刷されるメディア(被記録材)も四角形であるので、メディアを固定することが重要であり、その固定方向はデータ加工が不要になる点から水平方向もしくは垂直方向が好都合である。記録ヘッドの幅分ごとに画像を印刷していくようなプリンタの場合は、印刷ムラなどが水平方向又は垂直方向に出やすい。この場合、印刷方向とメディアとの角度が傾いていた場合には余計見苦しく感じられるので、その意味からも、水平方向又は垂直方向にメディアを固定することが望ましい。
そこで、本実施例においては、トレイ83に対するカードサイズCDの水平及び垂直(横及び縦)の位置決めは該トレイに位置決めセットされるアダプタ89を利用して行われる。このアダプタ89はトレイ83上の段差を埋めるための役目も有している。トレイ83の凹部(穴部)に対し小さいサイズである上記3種類のCDのいずれかを装着する場合、上記アダプタ89が存在しないと、各CDの外形部に段差が生じてしまい、ピンチローラ37が落ち込み、正常な搬送ができなくなるが、上記アダプタ89を使用することにより、このような不都合は解消される。
トレイ83に対するアダプタ89の位置決めは、該アダプタ89の2箇所に形成されたフラッパ部891をトレイ83の2箇所に形成されたCD取り出し用穴835に契合させることにより行われる。アダプタ89の中央には、1種類のカードサイズCD(第1のカードサイズCD)79aを横長に配置した場合より少し大きい角穴と、もう一種類のカードサイズCD(第2のカードサイズCD)79bを縦長に配置した場合より少し大きい角穴とが形成されている。どちらの場合も、カードサイズCDとアダプタ89とはばね部材(ばね手段)892により位置が固定され、正しい位置に固定されている。2つの角穴の中心部分は8cmCD(円形CD)より大きいので、8cmCDも置くことが可能である。
横長に置いた四角形CDの左右の下面、あるいは縦長に置いた四角形CDの上下の右側面にはバネ性を利用して該CDを安定させる押さえ部としてのばね部材892が設けられている。この場合、CDの中心位置は定まっているため、押さえ部892は回転方向の位置決めのみをすれば良いことになる。トレイ83のアダプタ検知マーク840に対応した部分に穴が開けられている。この穴はアダプタ検知マーク840の幅より小さく設定してあり、検知時の幅が変化するようになっている。これにより、アダプタ89の有無を検知できる。この場合、カードCDとアダプタを先に固定し、CDのトレイのCD取り付け部の嵌合により中心をトレイと位置決めし、回転止めだけをトレイとアダプタで行うという構成を採っても良い。
次に、以上説明した構成を有する実施例1において被記録材としてのCD(メディア)に印刷する場合の動作について説明する。先ず、CD搬送部8を記録装置1の本体に向けて真っ直ぐにスライドさせて下ケース99に装着する。この時、トレイガイド検出センサ344(図8)により、トレイガイド82(図9)が記録装置本体に装着されたことを検知する。次いで、スライドカバー81(図9)を記録装置本体方向へ移動させると、図10に示すように、スライドカバー81と連動してアーム85が記録装置本体方向へ突出する。そして、図12に示すようにアーム85が拍車ホルダ(拍車ベース)43とプラテン34の間に入り込むことで、拍車ホルダ43を上方へ所定量だけ持ち上げる。
この場合、スライドカバー81を記録装置本体方向へ移動さると、該スライドカバー81が斜め上方向に移動する構成になっているので、トレイガイド82との間に開口部821(図6、図16)が形成される。この状態で、CDを装填したトレイ83を開口部821から挿入し、所定位置にセットすることができる(図16)。そして、CDをトレイ83のCD取り付け部832(図13)に装着する。操作者は、操作部833(図13)を持って、挿入位置合わせマーク836(図13、図16)がトレイガイド82のトレイセットマーク826(図16)と一致するところまでトレイ83を挿入する。
この状態で、ホストから記録信号(印字信号、画像信号)が送られてくると、CDに対する印刷動作(記録動作)が開始される。まず、図17に示すように、搬送ローラ36、排紙ローラ40及び排紙ローラー41が逆転することでトレイ83を搬送ローラ36へ向けて図示右方向へ引き込む。つまり、図17において、押圧コロ811(図19)及びコロばね812によってトレイ83を所定圧で排紙ローラ40及び排紙ローラ41に押し付けることで該トレイ83の搬送力を生み出しているので、排紙ローラ40及び排紙ローラ41の逆転に応じてトレイ83は記録装置内部の印刷開始位置へ向けて搬送される。そして、トレイ83の先端部のトレイシート831(図13)が搬送ローラ36及びピンチローラ37に進入する(噛み込まれる)ことで所定の搬送力が生まれ、トレイ83の先端部のテーパ部830がピンチローラ37を持ち上げることにより、トレイ83が搬送ローラ36及びピンチローラ37に挟持される。
次に、記録ヘッド7を搭載したキャリッジ50が、トレイ83を検出するためにホームポジションから印刷領域(印字領域)に移動する。この時に、図18に示すように、キャリッジ昇降モータ58(図3)が作動してガイドシャフト52を上昇させ、記録ヘッド7とトレイ83との間に最適なギャップ(紙間距離)を形成することができる。図15の(a)及び(b)に示すように、キャリッジ50は該キャリッジ上のトレイ位置検出センサ59をトレイ83の右上の位置検出マーク834a(図13)の位置に合わせて停止する。そして、トレイ83を搬送し、位置検出マーク834aの上端(先端)のエッジ位置を検出するとともに、そのまま、搬送を続け、マーク834aの下端エッジ(後端エッジ)を検出する。
次に、図15の(c)に示すように、キャリッジ50上のトレイ位置検出センサ59がトレイ83の位置検出マーク834aの略中央に来るようにトレイ83を戻す。そして、キャリッジ50を左右に移動させ、位置検出マーク834a右端のエッジ位置及び左端のエッジ位置を検出する。以上により、位置検出マーク834aの中心位置834ac(図13)を算出することができ、該中心位置834acより、他の検出マークを検出するためにトレイ83の概略位置を求めている。トレイ83の位置検出マーク834aの位置(その中心位置834ac)を検出した後に、キャリッジ50は図15の(d)に示すように、左上の位置検出マーク834bを検出するために移動する。この位置検出マーク834bの両端のエッジを検出することで、先程検出した位置検出マーク834aが間違いないことを確認する。このような操作を行う理由は、トレイ83が正規のセット位置よりも奥に挿入された場合に、図15の(e)に示すように、右下の位置検出マーク834cの位置を検出しても、位置検出マーク834bを検出するために移動する動作によって、位置検出マーク834aではないことを検知することができるようにするためである。
トレイ83の位置が検出された後に、図15の(f)に示すように、キャリッジ50のトレイ位置検出センサ59の位置とトレイ83のアダプタ検出マーク840の位置とが一致するように、トレイ83を搬送するとともにキャリッジ50を移動させる。この時に、アダプタ検出マーク840のエッジを検出し、トレイ83のアダプタ検出マーク幅と一致すると、アダプタが搭載されていないと判断し、印刷作業を中断し、トレイ83を所定位置まで排出し、エラーを表示する。アダプタ89の穴幅と一致すると、アダプタが搭載されていると判断し、次のサイズ検知動作を行う。一方、マークが判別できなければ12cmCDが搭載されていると判断し、サイズ検知動作は行わずに右下の位置検出マーク834cの検知動作にスキップ(移行)する。
次に、図15の(g)に示すように、キャリッジ50のトレイ位置検出センサ59の位置と第1のサイズ検知マーク841の位置とが一致するようにトレイ83を搬送する。このときに、第1のサイズ検知マーク841を検出し、所定マーク幅と一致すると横置きカードCDかメディア無しと判断し、マークが検出できない場合は8cmCDか縦置きカードCDと判断する。
次に、図15の(h)に示すように、キャリッジ50のトレイ位置検出センサ59の位置と第2のサイズ検知マーク842の位置とが一致するようにトレイ83を搬送する。このときに、第2のサイズ検知マーク842を検出し、所定マーク幅と一致すると縦置きカードCDかメディア無しと判断し、マークが検出できない場合は8cmCDか横置きカードCDと判断する。これら2つのサイズ検知マーク841、842を読むことにより3種のサイズ(3種類のCD)とメディア無し(アダプタ89は有るがCDは無し)を判別できる。この場合にも、メディア無しと判断された場合には印刷作業を中断し、トレイ83を所定位置まで排出し、エラーを表示する。
サイズ検知を行わない場合には、全ての種類のメディア(CD)が覆う位置にあるメディア有無検出マークだけを読むようにしても良い。この場合の動作は図15の(i)に示すようにキャリッジ50のトレイ位置検出センサ59の位置とトレイ83のメディア有無検出マーク838の位置とが一致するようにトレイ83を搬送する。この時に、メディア有無検出マーク838を検出し、所定マーク幅と一致すると、CDが搭載されていないと判断し、印刷作業を中断し、トレイ83を所定位置まで排出し、エラーを表示する。ここで、上記メディア有無検出マーク838が検出できなければ、CDが搭載されていると判断し、印刷動作を継続する。
12cmCDも含めメディアがあることが検出されたら、図15の(j)に示すように、正規の印字位置(記録位置)を検出するために右下の位置検出マーク834cを検出する動作を行う。この動作を省き、右上の位置検出マーク834aの位置により印字位置を定めることでも良いが、上記右下の位置検出マーク834cを検出する理由は、印字開始位置に近いマークを起点に印字した方が精度的に望ましいためである。この右下の位置検出マーク834cの検出動作は、右上の位置検出マーク834aの検出動作と同じである。以上のように、本実施例においては、トレイ83自身の位置検出を行うので、検出を行わずに機械的(メカ的)な精度のみで印刷を行う場合に比べて、部品精度のバラツキやトレイの状態などの影響を受けてCDに対する印刷(記録)がずれることを無くすことができる。
以上の一連の初期動作が終了したところで、トレイ83を記録装置(プリンタ等)の奥のCD全体を印刷(印字)できる所定位置(印刷開始位置)まで搬送する。その後、ホストからの送られる画像データに応じて印刷(印字)を開始する。つまり、通常の記録シートに印刷(記録)する場合と同様に、搬送ローラ36によるトレイ83の所定ピッチごとの搬送(副走査)とキャリッジ50の主走査に同期した画像信号に基づく記録ヘッド7の駆動とを繰り返すことにより、トレイ83上のCDの表面に印刷する記録動作が開始される。印刷される画像に関しては、複数走査で画像を形成するいわゆるマルチパス印字を用いることにより、CDの搬送精度及びヘッド7の着弾精度による記録画像のバンドムラ等を軽減することができる。
印刷(記録)が終了した後に、トレイ83を、前述の印刷前に操作者がトレイガイド82にトレイ83をセットした位置まで搬送する。この状態で、操作者は印刷が行われたCDが搭載されたトレイ83を取り出すことができる。さらに、スライドカバー81を手前に引く(記録装置本体から離れる方向へ移動させる)ことで、アーム85が拍車ホルダ43から解除され、フック84が下ケース99から解除されることで、CD搬送部8が記録装置本体から解除され、取り外すことができる。以上説明した記録装置(画像形成装置)の構成及び動作(作用)により、簡単な操作で、CD上に精度良く印刷を行うことができる。
図22は本発明を適用した記録装置の実施例2におけるCD搬送部8にセットされるトレイ83に第1のカードサイズCD79aを装着した状態を示す模式的平面図であり、図23は図22のトレイ83に第2のカードサイズCD79bを装着した状態を示す模式的平面図である。図22は前述の実施例1(図20)と同様に一つのカードサイズCD79aを横長に載置している状態を示し、図23は図22中のアダプタ89を表裏反転させてトレイ83に位置決めセットした状態を示す。
図22及び図23において、アダプタ89の2箇所のフラッパ部891が係合する位置決め部は中央に対し45度傾斜した位置に設定されているため、表面装着する場合の縦長の穴(凹部)が横長になっている。すなわち、アダプタ89を裏面装着した場合はもう一つのサイズのための穴が横長になるため、双方のメディア(カードサイズCD)79a、79bを横長に配置することができる。
前述の実施例1では、2種類のカードサイズCDではそれぞれの置き方が異なっているため、ホストコンピュータでの画像作成がわかりにくい側面があるが、本実施例(図22、図23)ではこの欠点を改善することができる。そして、本実施例では、トレイ83のアダプタ検知マーク840に対応する穴の幅が異なっている。そのため、この幅を検知することにより、どちらかのカードサイズCDが装着されている(使用されている)かを判別することができる。なお、本実施例では、わかりやすくするためにトレイ83とアダプタ89の位置決め部(2箇所のフラッパ部891が係合する凹部)が45度の位置にあるように説明したが、そのような構成に限定されるものではなく、その傾きに合わせてアダプタ装着用の穴を傾ければ良く、それによっても同様の作用効果が得られるものである。
次に、本発明を適用した記録装置の実施例3におけるCD搬送部8にセットされるトレイ83について説明する。すなわち、前述の実施例1では、アダプタ89に対しトレイ83の位置決めは一箇所であったが、トレイに位置決め位置を90度ずらした位置に設ければ、アダプタは表面装着のまま二つのサイズのカードサイズメディアを横長方向に載置することができる。この時、前述の実施例2のようにアダプタ検知マーク840に対する穴も90度ずれた位置に幅が異なるものを設定すれば、実施例2の場合と同様にどちらの位置においてあるかを判別することができる。
以上説明した実施例によれば、被記録材に記録する記録手段と、被記録材がセットされるトレイと、記録装置に装着可能なトレイ搬送部とを備え、前記トレイを前記トレイ搬送部に装着することにより該トレイを記録部を通して搬送可能にするとともに、記録部を通して前記トレイを搬送しながら該トレイ上の被記録材に画像を印刷できるように構成された記録装置において、前記トレイ83に形成された凹部に位置決めセットされるアダプタ89に四角形CD79a、79bを装着するための2つの異なる穴を直交方向に形成し、該穴に四角形CDを装着することにより2種類の四角形CDの水平方向もしくは垂直方向の位置決めを行う構成(請求項1)としたので、円形以外の2種類の異なる形状のCD79a、79b等の被記録材を共通のトレイ83を使用して簡単にかつ高精度に位置決めすることができ、2種類の四角形CD79a、79b等に印刷する際の印刷ずれを無くして正確に印刷することができる記録装置が提供される。
以上説明した実施例によれば、被記録材に記録する記録手段と、被記録材がセットされるトレイと、記録装置に装着可能なトレイ搬送部とを備え、前記トレイを前記トレイ搬送部に装着することにより該トレイを記録部を通して搬送可能にするとともに、記録部を通して前記トレイを搬送しながら該トレイ上の被記録材に画像を印刷できるように構成された記録装置において、前記トレイ83に形成された凹部に位置決めセットされるアダプタ89に四角形CD79a、79b装着用の穴を形成するとともに、該アダプタを前記トレイに対して直交する2つの方向及び位置に装着可能とし、該アダプタ89の穴に四角形CDを装着することにより2種類の四角形CDの水平方向もしくは垂直方向の位置決めを行う構成(請求項2)としたので、円形以外の2種類の異なる形状のCD79a、79b等の被記録材を共通のトレイ83を使用して簡単にかつ高精度に位置決めすることができ、2種類の四角形CD79a、79b等に印刷する際の印刷ずれを無くして正確に印刷することができる記録装置が提供される。
以上説明した実施例によれば、さらに、2種類の四角形CDが第1のカードサイズCD79aと第2のカードサイズCD79bである構成(請求項3)、アダプタ89の外形はトレイ83に位置決めセットされる標準サイズの円形CDの外形と略同じである構成(請求項4)、あるいは、アダプタ89に形成された穴は前記標準サイズの円形CDの外形より小さい構成(請求項5)としたので、さらに簡単かつコンパクトな構成で2種類の四角形CDに対する印刷ずれのない正確な印刷を行うことが可能になる。
以上説明した実施例によれば、さらに、アダプタ89に、標準サイズの円形CDより小さい円形CD(8cmCD)を装着するための穴が形成されている構成(請求項6)、トレイ83に装填される全てのCDの位置決めはCDの中央部の取り付け穴に係合する円柱状突起(CD取り付け部)832で行われ、四角形CDのみアダプタ89に対して回転方向を位置決めされる構成(請求項7)、あるいは、四角形CD79a、79bの水平方向及び垂直方向の位置決めはアダプタ89の2箇所に配設されたばね部材892で行われる構成(請求項8)としたので、さらに簡単かつコンパクトな構成で2種類の四角形CDに対する印刷ずれのない正確な印刷を行うことが可能になる。
以上説明した実施例によれば、さらに、標準サイズの円形CDと略同じ外形を有するアダプタ89に、該アダプタを第1の姿勢でトレイ83にセットした場合に第1のカードサイズCD79aが水平(又は垂直)に装填される場合の外形と略同一の第1の穴と、該アダプタ89を第2の姿勢で前記トレイにセットした場合に第2のカードサイズCD79bが水平(又は垂直)に装填される場合の外形と略同一の第2の穴と、が形成され、これらの穴によってアダプタ89に装着されるカードサイズCDの水平方向(又は垂直方向)の位置決めを行う構成(請求項9)としたので、一層簡単かつコンパクトな構成で2種類の四角形CDに対する印刷ずれのない正確な印刷を行うことが可能になる。
以上説明した実施例によれば、さらに、アダプタ89はトレイ83に対する取り付け状態を表裏反転させることにより2つの異なる姿勢になる構成(請求項10)、アダプタ89はトレイ83に対する位置決め角度が異なることにより2つの異なる姿勢になる構成(請求項11)、トレイ83に位置決めセットされるアダプタ89を検出するためのセンサ59、840を設け、該センサにより該アダプタを検出することにより前記アダプタの2つの異なる姿勢を検知する構成(請求項12)、あるいは、アダプタ89を検出するためのセンサ59、840はトレイ83上に光を多く反射する反射板を有する反射型センサであり、アダプタ89の反射板上と対応する位置に該反射板より小さな穴を設け、第1の姿勢と第2の姿勢とで反射板上に現れる穴の大きさが異なりかつ該穴の大きさを知ることによりカードサイズCDのサイズを検知する構成(請求項13)としたので、一層効率よく、簡単かつコンパクトな構成で2種類の四角形CDに対する印刷ずれのない正確な印刷を行うことが可能になる。
以上説明した実施例によれば、さらに、トレイ83に装填される全てCDの位置決めはCDの中央部の取り付け穴に係合する円柱状突起832で行われ、カードサイズCD79a、79bの位置決は、該カードサイズCDとアダプタ89との軽結合、円柱状突起832に対する該カードサイズCDの取り付け穴の係合、並びにトレイ83に対するアダプタ89の回転方向位置決めによって行われる構成(請求項14)、アダプタ89は、標準サイズの円形CD(12cmCD)のためにトレイ83に形成された凹部の段差を埋めるために用いられる構成(請求項15)、あるいは、トレイ83を使用しないで、記録用紙等の剛性の小さい被記録材にも記録できる構成(請求項16)としたので、一層効率よく、簡単かつコンパクトな構成で2種類の四角形CDに対する印刷ずれのない正確な印刷を行うことが可能になる。
なお、以上の実施例では、記録装置がインクジェット記録装置である場合を例に挙げて説明したが、本発明は、ワイヤドット式、感熱式、レーザービーム式の記録装置など、他の記録方式を用いる記録装置に対しても同様に適用することができ、同様の作用効果を達成するできるものである。また、本発明は、単色記録を行う記録装置、1個または複数個の記録ヘッドを用いて複数の異なる色で記録するカラー記録装置、同一色彩で異なる濃度の複数濃度で記録する階調記録装置、さらには、これらを組み合わせた記録装置などの場合にも、同様に適用することができ、同様の効果を達成しうるものである。また、以上の実施例では、記録手段としての記録ヘッドを主走査方向に移動させながら記録するシリアル型記録装置の場合を例に挙げて説明したが、本発明は、被記録材の全幅または一部をカバーする長さのラインタイプの記録ヘッドを用いて副走査のみで記録するライン記録方式(ライン型記録装置)の場合にも、同様に適用することができ、同様の効果を達成し得るものである。
また、本発明は、液体インクを用いて記録するインクジェット記録装置の場合、記録ヘッドとインクタンクを一体化した交換可能なヘッドカートリッジを用いる構成、記録ヘッドとインクタンクを別体にし、その間をインク供給用のチューブ等で接続する構成など、記録ヘッドとインクタンクの配置構成がどのような場合にも同様に適用することができ、同様の効果が得られるものである。さらに、本発明は、インクジェット記録装置の場合、例えば、ピエゾ素子等の電気機械変換体等を用いる記録手段を使用するものにも適用できるが、中でも、熱エネルギーを利用してインクを吐出する方式の記録手段を使用するインクジェット記録装置において優れた効果をもたらすものである。かかる方式によれば、記録の高密度化、高精細化が達成できるからである。
本発明を適用した記録装置を示す斜視図である。 図1の記録装置で給紙トレイ及び排紙トレイを開いた状態を示す斜視図である。 図1の記録装置の内部構成を右前方から見て示す斜視図である。 図3の記録装置の内部構成を左前方から見て示す斜視図である。 図3の記録装置の縦断面図である。 図1の記録装置にCD搬送部を装着する前後の状態を示す斜視図である。 図1の記録装置に装着可能なCD搬送部を示す斜視図である。 図1の記録装置の下ケースのCD搬送部取付け部及び取付け検出部を示す部分斜視図である。 記録装置に対するCD搬送部のフックの装着状態を示す部分縦断面図である。 本発明を適用した記録装置に装着されるCD搬送部の装着前後においてスライドカバーをを移動させたときの状態を示す斜視図である。 図1の記録装置に対するCD搬送部のフックの係合を解除したときの状態を示す部分縦断面図である。 本発明を適用した記録装置に装着されたCD搬送部のスライドカバーの移動前後におけるアームの状態を示す部分縦断面図である。 本発明を適用した記録装置に装着されるCD搬送部にセットされるトレイの構成を示す模式的平面図である。 図13のトレイの位置検出部の凹部形状を示す模式的断面図である。 図13のトレイとトレイ位置検出センサとの相対位置の各種の状態を示す模式的平面図である。 本発明を適用した記録装置に装着されたCD搬送部にトレイを挿入しセットした状態を示す斜視図である。 本発明を適用した記録装置の内部を通してトレイが搬送される状態を示す部分縦断面図である。 本発明を適用した記録装置においてキャリッジのガイドシャフトを昇降させるためのシャフト昇降機構のキャリッジ下降時及びキャリッジ上昇時の状態を示す部分縦断面図である。 本発明を適用した記録装置に装着されるCD搬送部の押圧コロ及び側圧コロを示すために該CD搬送部の一部を破断して示す斜視図である。 本発明を適用した記録装置のの実施例1においてCD搬送部にセットされるトレイに第1のカードサイズCD(四角形CD)を装着した状態を示す模式的平面図である。 図20のトレイに第2のカードサイズCD(四角形CD)を装着した状態を示す模式的平面図である。 本発明を適用した記録装置の実施例2においてCD搬送部にセットされるトレイに第1のカードサイズCD(四角形CD)を装着した状態を示す模式的平面図である。 図22のトレイに第2のカードサイズCD(四角形CD)を装着した状態を示す模式的平面図である。
符号の説明
1 記録装置
2 給紙部
3 送紙部
4 排紙部
5 キャリッジ部
6 回復機構部(クリーニング部)
7 記録手段(記録ヘッド)
8 CD搬送部
9 電気部
11 シャーシ
111 ガイドレール
21 圧板
212 圧板ばね
22 戻しレバー
23 可動サイドガイド
231 シートガイド部
24 分離ローラーホルダ
241 分離ローラ
245 分離ローラ軸
25 コントロールカム
26 給紙トレイ
27 駆動部
271 駆動伝達ギア
273 給紙モータ
28 給紙ローラ
281 給紙ローラゴム
29 ASFセンサ
30 ピンチローラホルダ
31 ピンチローラばね
32 PEセンサ
321 PEセンサレバー
33 ペーパーガイドフラッパー
34 プラテン
341 紙押さえ
344 トレイガイド検出センサ
35 搬送モータ
36 搬送ローラ
361 プーリ
362 コードホイール
37 ピンチローラ
38 軸受
381 ローラテンションばね
39 エンコーダーセンサ
40 排紙ローラ
41 排紙ローラ
42 拍車
43 拍車ホルダ
44 拍車ばね
45 紙端サポート
451 紙端サポートコロ
452 紙端サポートばね
46 排紙トレイ
50 キャリッジ
501 突き当て部
51 ヘッドセットレバー
511 ヘッド押圧手段
52 ガイドシャフト
54 キャリッジモータ
541 タイミングベルト
542 アイドルプーリ
56 エンコーダーセンサ
561 コードストリップ
57 フレキシブル基板
58 キャリッジ昇降モータ
581 駆動ギア列
59 トレイ位置検出センサ
60 吸引ポンプ
61 キャップ
62 ワイパーブレード
63 メインカム
64 位置検出センサ
69 回復モータ
7 記録手段(記録ヘッド)
71 インクタンク
79a カードサイズCD(A)
79b カードサイズCD(B)
8 CD搬送部
81 スライドカバー
811 押圧コロ
812 コロばね
82 トレイガイド
821 開口部
822 嵌合部
823 基準
824 側圧コロ
825 コロばね
826 トレイセットマーク
83 トレイ
830 テーパー部
831 トレイシート
832 CD取り付け部
833 操作部
834 位置検出マーク
835 CD取り出し用穴
836 トレイ挿入位置合わせ用マーク
837 側圧コロ逃げ部
838 メディア有無検知用マーク
839 位置検出マークの凹部
840 アダプタ検出マーク
841 サイズ検出マークA
842 サイズ検出マークB
84 フック
85 アーム
851 傾斜部
89 アダプタ
891 フラッパ部(固定契合部)
892 ばね部材(押さえ部)
91 メイン基板
921 コンタクト
95 フロントカバー
96 コネクタカバー
97 アクセスカバー
98 上ケース
982 LEDガイド
983 キースイッチ
99 下ケース
991 廃インク吸収体
993 CD搬送部のガイドレール

Claims (16)

  1. 被記録材に記録する記録手段と、被記録材がセットされるトレイと、記録装置に装着可能なトレイ搬送部とを備え、前記トレイを前記トレイ搬送部に装着することにより該トレイを記録部を通して搬送可能にするとともに、記録部を通して前記トレイを搬送しながら該トレイ上の被記録材に画像を印刷できるように構成された記録装置において、前記トレイに形成された凹部に位置決めセットされるアダプタに四角形CDを装着するための2つの異なる穴を直交方向に形成し、該穴に四角形CDを装着することにより2種類の四角形CDの水平方向もしくは垂直方向の位置決めを行うことを特徴とする記録装置。
  2. 被記録材に記録する記録手段と、被記録材がセットされるトレイと、記録装置に装着可能なトレイ搬送部とを備え、前記トレイを前記トレイ搬送部に装着することにより該トレイを記録部を通して搬送可能にするとともに、記録部を通して前記トレイを搬送しながら該トレイ上の被記録材に画像を印刷できるように構成された記録装置において、前記トレイに形成された凹部に位置決めセットされるアダプタに四角形CD装着用の穴を形成するとともに、該アダプタを前記トレイに対して直交する2つの方向及び位置に装着可能とし、該アダプタの穴に四角形CDを装着することにより2種類の四角形CDの水平方向もしくは垂直方向の位置決めを行うことを特徴とする記録装置。
  3. 前記2種類の四角形CDが第1のカードサイズCDと第2のカードサイズCDであることを特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置。
  4. 前記アダプタの外形は前記トレイに位置決めセットされる標準サイズの円形CDの外形と略同じであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の記録装置。
  5. 前記アダプタに形成された穴は前記標準サイズの円形CDの外形より小さいことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の記録装置。
  6. 前記アダプタに、前記標準サイズの円形CDより小さい円形CDを装着するための穴が形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の記録装置。
  7. 前記トレイに装填される全てのCDの位置決めはCDの中央部の取り付け穴に係合する円柱状突起で行われ、四角形CDのみ前記アダプタに対して回転方向を位置決めされることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の記録装置。
  8. 前記四角形CDの水平方向及び垂直方向の位置決めは前記アダプタの2箇所に配設されたばね部材で行われることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の記録装置。
  9. 前記標準サイズの円形CDと略同じ外形を有するアダプタに、該アダプタを第1の姿勢で前記トレイにセットした場合に第1のカードサイズCDが水平(又は垂直)に装填される場合の外形と略同一の第1の穴と、該アダプタを第2の姿勢で前記トレイにセットした場合に第2のカードサイズCDが水平(又は垂直)に装填される場合の外形と略同一の第2の穴と、が形成され、これらの穴によってアダプタに装着されるカードサイズCDの水平方向(又は垂直方向)の位置決めを行うことを特徴とする請求項3〜8のいずれかに記載の記録装置。
  10. 前記アダプタは前記トレイに対する取り付け状態を表裏反転させることにより2つの異なる姿勢になることを特徴とする請求項9に記載の記録装置。
  11. 前記アダプタは前記トレイに対する位置決め角度が異なることにより2つの異なる姿勢になることを特徴とする請求項9に記載の記録装置。
  12. 前記トレイに位置決めセットされるアダプタを検出するためのセンサを設け、該センサにより該アダプタを検出することにより前記アダプタの2つの異なる姿勢を検知することを特徴とする請求項9〜11のいずれかに記載の記録装置。
  13. 前記アダプタを検出するためのセンサは前記トレイ上に光を多く反射する反射板を有する反射型センサであり、前記アダプタの前記反射板上と対応する位置に該反射板より小さな穴を設け、前記第1の姿勢と前記第2の姿勢とで前記反射板上に現れる穴の大きさが異なりかつ該穴の大きさを知ることによりカードサイズCDのサイズを検知することを特徴とする請求項12に記載の記録装置。
  14. 前記トレイに装填される全てCDの位置決めはCDの中央部の取り付け穴に係合する円柱状突起で行われ、カードサイズCDの位置決は、該カードサイズCDと前記アダプタとの軽結合、前記円柱状突起に対する該カードサイズCDの取り付け穴の係合、並びに前記トレイに対する前記アダプタの回転方向位置決めによって行われることを特徴とする請求項3〜13のいずれかに記載の記録装置。
  15. 前記アダプタは、前記標準サイズの円形CDのために前記トレイに形成された凹部の段差を埋めるために用いられることを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の記録装置。
  16. 前記トレイを使用しないで、記録用紙等の剛性の小さい被記録材にも記録できることを特徴とする請求項1〜15のいずれかに記載の記録装置。
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