JP2004040953A - ケーブル保護カバー及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ケーブル保護カバー10は、長尺状をなし、ケーブルKを収容するベース11と、当該ベース11の開口を閉鎖すべく同ベース11に組み付けられるカバー12とから形成されている。ベース11の外周面には、周方向に沿って連続して延びるベース凸部19aが形成され、カバー12の外周面には、周方向に沿って連続して延びるカバー凸部15aが形成されている。ベース11にカバー12を組み付けると、ベース凸部19aの被嵌合凸部20の外側にカバー凸部15aの嵌合部15cが嵌合する。そのため、被嵌合凸部20と嵌合部15cとの干渉によりカバー12のベース11の長さ方向への移動を規制することができる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物内に布設されるケーブルを保護するために、建物内に配設されるケーブル保護カバー及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、建物内に布設されたケーブルを外部の要因から保護したり、ケーブルが露出することによる景観の悪化を防止したりするために、ケーブルを内部に収容するケーブル保護カバーが使用されている。前記ケーブル保護カバーとしては、例えば実開平3−101120号公報に開示されるワイヤプロテクタのような構成のものが知られている。
【0003】
このワイヤプロテクタは合成樹脂により長尺状に形成され、ケーブル等の配線材料が収納されるベースとしての長尺状をなす下部弾性部材と、前記弾性部材に形成された開口を塞ぐカバーとしての長尺状の上部弾性カバーとより形成されている。前記下部弾性部材は外面がその長さ方向に沿ってほぼ平板状に延びるように形成されている。また、下部弾性部材には、長さ方向に沿って相対向し、正断面く字状をなすく字状壁体が形成され、それらく字状壁体の間には基体の長さ方向に沿って延びる開口が形成されている。
【0004】
一方、前記上部弾性カバーは前記下部弾性部材の開口を閉鎖する蓋部と、同蓋部の長さ方向に沿った両側より下方に傾斜する傾斜外側面とより形成されている。それら傾斜外側面の端縁には、それぞれ上部弾性カバーの長さ方向に沿って内方へ向かって延びるく字状内側部が形成されている。前記蓋部及び傾斜外側面の外面はその長さ方向に沿って平板状に形成されている。
【0005】
そして、上記ワイヤプロテクタを使用するには、壁面に下部弾性部材を固定し、その下部弾性部材の開口から内部へケーブルを挿入した後、上部弾性カバーの開口側を下部弾性部材に覆蓋する。さらに、上部弾性カバーのく字状内側部を下部弾性部材のく字状壁体の外側に係合させて、下部弾性部材と上部弾性カバーとを組み付けてワイヤプロテクタを形成する。その結果、ワイヤプロテクタ内にケーブルが収容され、保護される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来構造において、下部弾性部材に対する上部弾性カバーの組み付けは、下部弾性部材のく字状壁体の外側に対し、上部弾性カバーのく字状内側部を係合することのみで行われていた。そのため、上部弾性カバーに対して、同上部弾性カバーを下部弾性部材の長さ方向へ移動させる力が作用した場合、上部弾性カバーは下部弾性部材の長さ方向に沿って移動してしまう虞があるという問題があった。
【0007】
本発明は、上記従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、カバーのベースの長さ方向に沿った移動を規制することができるケーブル保護カバー及びその製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、建物内に布設されるケーブルを内部に収容して保護する合成樹脂製のケーブル保護カバーであって、長さ方向に沿って延びる開口を有し、前記ケーブルを収容するベースと、当該ベースの開口を閉鎖すべく同ベースに組み付けられるカバーとから形成され、前記ベース及びカバーは、それらベース及びカバーの周方向に沿って延びる凸部が同ベース及びカバーの長さ方向に沿って所定ピッチで設けられることにより凹凸状に形成されるとともに、カバー及びベースの各凸部のピッチは同一又は整数倍となるように形成され、前記カバーをベースに組み付けた状態で、カバーとベースとが重なり合う重合部の全部又は一部においてカバーの凸部がベースの凸部に嵌合することにより、カバーのベースの長さ方向へ沿った位置ずれを規制することを要旨とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のケーブル保護カバーにおいて、前記重合部にはカバーがベースから外れるのを規制する外れ規制手段が形成されていることを要旨とする。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のケーブル保護カバーにおいて、前記カバー及びベースには、それらカバー及びベースの長さ方向に沿って相対向する一対の側壁が形成され、前記外れ規制手段は、ベースの側壁が外方へ膨出して形成されたベース膨出部と、カバーの側壁が外方へ膨出して形成されたカバー膨出部との係止により形成されることを要旨とする。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のケーブル保護カバーにおいて、前記カバーの凸部がベースの凸部の外側に嵌合することを要旨とする。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のケーブル保護カバーの製造方法であって、ベースとカバーとが切除予定部を挟んで一体成形された筒状中間成形品を成形し、前記筒状中間成形品から前記切除予定部を切除して当該筒状中間成形品を二分割することにより、ベースとカバーとを成形することを特徴とすることを要旨とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化したケーブル保護カバー及びその製造方法の第1の実施形態を図1〜図10に従って説明する。
【0014】
図1に示すように、合成樹脂製のケーブル保護カバー10は、建物内の天井に沿うように布設されるケーブルKを内部に収容して保護するために使用されるものであり、合成樹脂材料により長尺状に形成されている。前記ケーブル保護カバー10は、長尺状をなすとともに、その長さ方向に沿って延びる開口を有し、前記ケーブルKを収容するベース11と、当該ベース11の開口を閉鎖すべく同ベース11に組み付けられるカバー12とから形成されている。
【0015】
図1及び図3に示すように、前記カバー12は、カバー12の長さ方向に沿って延びる上壁13と、同上壁13の長さ方向に沿った両側から延びる相対向する一対の側壁14とにより正断面視略逆U字状に形成されている。また、図1及び図2に示すように、カバー12の外周面には、同カバー12の周方向に沿って連続して延びるカバー凸部15aが、カバー12の長さ方向に沿って所定ピッチで形成され、隣接するカバー凸部15aの間にはカバー凹部15bが形成されている。
【0016】
そして、前記カバー凸部15aとカバー凹部15bとが交互にカバー12の長さ方向に沿って連続して形成されることにより、カバー12は側面視凹凸状、即ち、波形状に形成されている。なお、図8(a)に示すように、カバー12において、相対向するカバー凹部15bの内幅はU1に設定されている。
【0017】
また、図1及び図3に示すように、各カバー凸部15aの両端部には、ベース11の開口側端部に嵌合可能な嵌合部15cが形成されている。図3に示すように、各嵌合部15cには、カバー凸部15aを形成する側壁14がカバー12の内側へ凹むことにより、内方へ突出する被係止突起16が形成されている。この被係止突起16は、ベース11にカバー12が組み付けられた状態で、カバー12がベース11から容易に外れるのを規制する外れ規制手段を形成する。
【0018】
次いで、前記ベース11について説明すると、図1及び図3に示すように、前記ベース11は、ベース11の長さ方向に沿って延びる底壁17と、同底壁17の長さ方向に沿った両側から延びる相対向する一対の側壁18とにより正断面視略U字状に形成されている。また、図1及び図2に示すように、ベース11の外周面には、同ベース11の周方向に沿って連続して延びるベース凸部19aが、ベース11の長さ方向に沿って所定ピッチで形成され、隣接するベース凸部19aの間にはベース凹部19bが形成されている。そして、ベース凸部19aとベース凹部19bとが交互にベース11の長さ方向に沿って連続して形成されることにより、ベース11は側面視凹凸状、即ち、波形状に形成されている。
【0019】
ベース11の長さ方向に延びる開口側の端縁において、各ベース凸部19aの両端部には、それぞれベース凸部19aより若干小さく形成された被嵌合凸部20が形成されている。各被嵌合凸部20の外面からは前記被係止突起16に係止して、前記外れ規制手段を形成する係止突起21が突設されている。また、被嵌合凸部20と、前記ベース凸部19aとが連続する部分には、各々の凸部分とほぼ直交する当接段差部22が形成されている。
【0020】
図8(a)に示すように、ベース11において、相対向するベース凹部19bの内幅はU2に設定され、この内幅U2は前記カバー凹部15bの内幅U1よりも小さくなるように形成されている。そして、図4及び図5に示すように、各カバー凸部15aの嵌合部15cが、各ベース凸部19aの被嵌合凸部20の外側から覆い被さり、嵌合するように形成されている。
【0021】
図3に示すように、カバー12のカバー凸部15aと、ベース11のベース凸部19aとは、それぞれ略同一の幅方向の寸法Qを有している。また、図2及び図5に示すように、前記カバー凸部15a及びベース凸部19aの各ピッチPは同一となるように構成されている。さらに、カバー凸部15aの幅W1は、ベース凸部19aの幅W2よりも大きく形成されている。
【0022】
そして、図4に示すように、被嵌合凸部20に嵌合部15cを嵌合するとともに、被係止突起16と係止突起21とを係止可能に配置させることにより、ベース11とカバー12とが組み付けられてケーブル保護カバー10が形成される。ベース11とカバー12との組み付け状態において、ベース11の開口側端部と、カバー12の開口側端部とが互いに重なり合って重合部Gが形成されるとともに、その重合部Gの全部で被嵌合凸部20と嵌合部15cとが嵌合している。
【0023】
次に、前記ケーブル保護カバー10を形成する合成樹脂製の筒状中間成形品Tについて説明する。図8(a)に示すように、筒状中間成形品Tは、正断面視において略方形状の均一な肉厚を有するとともに、図6に示すように、長尺な筒形状に形成されている。また、筒状中間成形品Tは、図8(a)の一対の二点鎖線の間に位置する切除予定部31により、前記カバー12とベース11とが連結されて一体形成されたものである。具体的には、図8(a)に示すように、筒状中間成形品Tはベース11の両側壁18と、カバー12の両側壁14とがそれぞれ長さ方向に沿った端縁同士が切除予定部31により連結されて形成されている。
【0024】
前記切除予定部31は、高さ方向に切除幅Rを有し、しかも幅方向に段差を有している。カバー凸部15aとベース凸部19aとの間には、前記被嵌合凸部20が位置し、その被嵌合凸部20の上側に切除予定部31が位置している。そして、図7及び図8(b)に示すように、この筒状中間成形品Tを、切除予定部31を切除し、上下方向に二分割することによって、カバー12及びベース11を得ることができ、筒状中間成形品Tはケーブル保護カバー10の成形工程の中間品である。
【0025】
次に、上記した筒状中間成形品Tの成形方法について説明する。この筒状中間成形品Tは、図9に示すように、単体金型30をキャタピラー状に連結した連結金型34による連続押出成形方法によって成形される。図10に示すように、互いに密着した一対の単体金型30のキャビティ30aの内周面には、前記筒状中間成形品Tのカバー凸部15a、ベース凸部19a及び被嵌合凸部20と、それらに隣接するカバー凹部15b及びベース凹部19bとの外形状に対応する凹凸部30bが形成されている。前記凹凸部30bにおけるピッチは、筒状中間成形品Tと同一の前記ピッチPにて設けられている。
【0026】
また、図9に示すように、多数の単体金型30をキャタピラー状に連結した一対の連結金型34は水平面内で循環走行するように相対向させて配置され、循環走行する左右の連結金型34が成形部Fの部分において密着するようになっている。そして、前記連結金型34が成形部Fの部分を過ぎると、密着していた単体金型30が左右に分離して離型されるようになっている。
【0027】
さて、筒状中間成形品Tを成形するには、連結金型34を循環走行させた状態で、押出機32から押し出された溶融樹脂が、成形部Fの部分において左右の単体金型30のキャビティ30aの内周面に空気圧によって押し付けられる。すると、成形部Fにおいて、均一な肉厚を有するカバー凸部15a、ベース凸部19a及び被嵌合凸部20と、それらに隣接するカバー凹部15b及びベース凹部19bとが、前記ピッチPにて形成される。
【0028】
そして、単体金型30が離型されると、前記ベース11、カバー12及び切除予定部31の各部分が一体となった筒状中間成形品Tが、連続して押出成形される。得られた筒状中間成形品Tを使用長に切断し、図7及び図8(b)に示すように、切除予定部31を切除して筒状中間成形品Tが二分割されることにより、前記カバー12及びベース11が得られる。
【0029】
次に、ベース11にカバー12を組み付けてケーブル保護カバー10を形成する方法及びケーブル保護カバー10の作用について説明する。
まず、ベース11をその長さ方向に沿って延びる開口が上方に開口するように建物内の天井から吊り下げる。このとき、ベース11は凹凸を有する波板状に連続して形成されているため、可撓性を有し、凹凸状をなす部位において曲げやすくなっている。従って、ベース11をケーブルKの配線経路に沿って若干曲げた状態で配設することが可能となる。
【0030】
次に、ベース11の開口から内部にケーブルKを収容する。次いで、図3及び図5に示すように、カバー凸部15aの嵌合部15cと、被嵌合凸部20とがほぼ合致するようにベース11に対してカバー12を長さ方向に位置合わせして、ベース11の上方からカバー12を押圧する。このときも、カバー12は凹凸を有する波板状に連続して形成されているため、凹凸状をなす部位において曲げやすくなり、可撓性を有している。従って、カバー12をベース11の曲げ状態に対応させて組み付けることが可能となる。
【0031】
係止突起21により被係止突起16が外方へ押圧され、カバー12の側壁14は外方へ弾性変形する。さらに、カバー12が押圧されて被係止突起16が係止突起21を通過すると、図4に示すように、側壁14は元の形状に復帰するとともに、係止突起21と被係止突起16とが係止可能な位置関係に配置される。その結果、係止突起21と被係止突起16とにより外れ規制手段が形成され、カバー12が、ベース11の長さ方向に対して交差する方向、第1の実施形態では上方向へ抜け出にくい構造になる。
【0032】
このとき、図4及び図5に示すように、各被嵌合凸部20は、対応する嵌合部15cの内側に嵌入され、ベース凹部19bもカバー凹部15bより内側に配置されている。そのため、図2に破線及び図4に示すように、ベース11の両側壁18の端部側には前記重合部Gが形成され、その重合部Gにおいて、各被嵌合凸部20に嵌合部15cが嵌合されている。また、重合部Gには、係止突起21と被係止突起16とによる外れ規制手段が形成されている。そして、ベース11の開口側にカバー12が覆蓋されてケーブル保護カバー10が形成される。
【0033】
ケーブル保護カバー10が形成された状態で、図4に示すように、嵌合部15cの端面は、当接段差部22に当接することにより、ベース11に対するカバー12の覆蓋状態が安定する。しかも、ベース11のベース凸部19aと、カバー12のカバー凸部15aとは、略同一の寸法Qを有している。そのため、ケーブル保護カバー10の全体幅は、高さ方向に沿ってほぼ同一であり、カバー凸部15aとベース凸部19aとが当接する部分においては外方へ突出する部位が存在しないのでケーブル保護カバー10取扱いが容易にできる。
【0034】
さて、ケーブル保護カバー10にケーブルKが保護された状態で、図5に示すように、ケーブル保護カバー10の長さ方向に沿って複数箇所で被嵌合凸部20に嵌合部15cが嵌合している。そのため、カバー12に対して、同カバー12をベース11の長さ方向に沿って移動させるような力が作用しても、嵌合部15cの内面に被嵌合凸部20の外面が当接して、互いに干渉し、前記方向へのカバー12の移動が規制される。
【0035】
上記第1の実施形態によれば、以下のような特徴を得ることができる。
(1)被嵌合凸部20の外側に嵌合部15cが嵌合するように形成した。そのため、ケーブル保護カバー10の使用状態では、被嵌合凸部20と嵌合部15cとの干渉によりカバー12のベース11の長さ方向への移動を規制することができる。従って、カバー12が移動してケーブル保護カバー10内に保護されたケーブルKが外部に晒される不都合をなくしてケーブルKを確実に保護することができる。
【0036】
(2)また、被嵌合凸部20と嵌合部15cとの嵌合箇所はケーブル保護カバー10の長さ方向に沿って複数箇所に形成されているため、被嵌合凸部20と嵌合部15cとが干渉する位置が多くなり、カバー12のベース11の長さ方向に沿った移動を効果的に規制することができる。
【0037】
(3)被嵌合凸部20と嵌合部15cとの嵌合により、カバー12のベース11の長さ方向に沿った移動を規制することができる。そのため、カバー12の移動を防止するためにストッパー等の別部材や組み付け後の後加工を必要とせず、ケーブル保護カバー10の施工作業を容易かつ速やかに行うことができる。
【0038】
(4)カバー凸部15a、ベース凸部19aにより、ケーブル保護カバー10は長さ方向に沿って波形状に形成される。そのため、ケーブル保護カバー10が長さ方向に沿って平板状に形成されている場合と比較して、ケーブル保護カバー10の可撓性を高めることができ、ケーブル保護カバー10を曲げながら配設することができる。従って、ケーブルKの布設経路にケーブル保護カバー10を柔軟に対応させることができる。
【0039】
(5)係止突起21と被係止突起16との係止により、カバー12がベース11の上方向に容易に外れるのを規制することができる。従って、ケーブル保護カバー10の組み付け状態を維持してケーブルKが外部に晒される不都合を防止することができる。
【0040】
(6)嵌合部15cが外方へ弾性変形して被嵌合凸部20の外側に嵌合する。そのため、嵌合部15cを内方へ弾性変形させ、さらに、ベース11の内側へ挿入して嵌合させる場合と比較して、ベース11とカバー12との組み付け作業を容易に行うことができる。
【0041】
(7)ベース11とカバー12とは、カバー凸部15aのピッチPと、ベース凸部19aのピッチPとが同じとなるように一体成形された筒状中間成形品Tを切断して形成されている。そのため、ベース11とカバー12とを組み付けたとき、カバー凸部15aと、ベース凸部19aとの位置ずれの誤差をほとんどなくして被嵌合凸部20と嵌合部15cとを確実に嵌合させることができ、ケーブル保護カバー10を確実に形成することができる。
【0042】
(第2の実施形態)
以下、本発明のケーブル保護カバー及びその製造方法を具体化した第2の実施形態を図11〜図16に従って説明する。なお、第2の実施形態は、第1の実施形態のベース11及びカバー12を変更した構成であり、第1の実施形態と同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。
【0043】
図14に示すように、合成樹脂製のケーブル保護カバー40は、建物内の構築物としての壁面に沿うように布設されるケーブルKを内部に収容して保護するために使用されるものであり、合成樹脂材料により長尺状に形成されている。前記ケーブル保護カバー40は、第1の実施形態のベース11とほぼ同形状をなし、ケーブルKを収容するベース41と、第1の実施形態のカバー12とほぼ同形状をなすカバー42とから形成されている。
【0044】
図11及び図12に示すように、前記カバー42は、上壁43と、相対向する一対の側壁44とにより正断面視略逆U字状に形成されている。前記側壁44はそれぞれ外方へ膨出するように屈曲形成され、その膨出した部位にカバー膨出部45が形成されている。前記カバー膨出部45は、ベース41にカバー42が組み付けられた状態で、カバー42がベース41から容易に外れるのを規制する外れ規制手段を形成する。また、カバー42には、同カバー42の周方向に沿って連続して延びるカバー凸部46aが、カバー42の長さ方向に沿って所定ピッチで形成され、隣接するカバー凸部46aの間にはカバー凹部46bが形成されている。
【0045】
次いで、前記ベース41について説明すると、前記ベース41は、底壁47と、相対向する一対の側壁48とにより正断面視略U字状に形成されている。前記側壁48はそれぞれ外方へ膨出するように屈曲形成され、その膨出した部位にベース膨出部49が形成されている。このベース膨出部49は前記カバー膨出部45とにより前記外れ規制手段を形成する。また、ベース41には、同ベース41の周方向に沿って連続して延びるベース凸部50aが、ベース41の長さ方向に沿って所定ピッチで形成され、隣接するベース凸部50aの間にはベース凹部50bが形成されている。
【0046】
なお、図示しないが、カバー凸部46aと、ベース凸部50aとは、それぞれ略同一の幅方向の寸法Qを有し、カバー凸部46a及びベース凸部50aの各ピッチPは同一となるように構成されている。さらに、カバー凸部46aの幅W1は、ベース凸部50aの幅W2よりも大きく形成されている。
【0047】
そして、図15に示すように、カバー凸部46aをベース凸部50aに嵌合するとともに、カバー膨出部45とベース膨出部49とを係止させることにより、図14〜図16に示すように、ベース41とカバー42とが組み付けられてケーブル保護カバー40が形成される。ベース41とカバー42との組み付け状態において、カバー42の側壁44と、ベース41の側壁48とが互いに重なり合って重合部Gが形成されるとともに、その重合部Gの全部で両凸部46a,50aが嵌合している。また、重合部Gにはカバー膨出部45とベース膨出部49とによる外れ規制手段が形成されている。
【0048】
次に、前記ケーブル保護カバー40を形成する合成樹脂製の筒状中間成形品51について説明する。図13に示すように、筒状中間成形品51は、正断面視において略方形状の均一な肉厚を有する長尺な筒形状に形成されている。また、筒状中間成形品51は、図13の一対の二点鎖線の間に形成された切除予定部54により、前記カバー42と、ベース41とが連結されて一体形成されたものである。具体的には、筒状中間成形品51はベース41の両側壁48と、カバー42の両側壁44とがそれぞれ長さ方向に沿った端縁同士が切除予定部54により連結されて形成されている。そして、得られた筒状中間成形品51が二分割されることにより、前記カバー42及びベース41が得られる。
【0049】
次に、ベース41にカバー42を組み付けてケーブル保護カバー40を形成する方法及びケーブル保護カバー40の作用について説明する。
まず、建物内に構築された構築物としての壁面に対して、ベース41をその長さ方向に延びる開口が上下に延びるように固定した後、ベース41の開口から内部にケーブルKを収容する。次いで、図12に示すように、カバー凸部46aと、ベース凸部50aとがほぼ合致するようにベース41に対してカバー42を長さ方向に位置合わせして、ベース41の前方からカバー42を押圧する。
【0050】
すると、ベース膨出部49によりカバー42の側壁44の先端側が外方へ押圧され、カバー42の側壁44は外方へ弾性変形する。さらに、カバー42が押圧されて側壁44の先端側がベース膨出部49を通過し、カバー膨出部45がベース膨出部49と対応すると、側壁44は元の形状に復帰するとともに、ベース膨出部49の外面にカバー膨出部45の内面が沿うように配置される。
【0051】
即ち、図15に示すように、ベース膨出部49の外面にカバー膨出部45が係止され、側壁44の先端側はベース膨出部49よりもベース41の内方側に位置される。従って、ベース膨出部49とカバー膨出部45とが互いに干渉するため、カバー42が、ベース41の長さ方向に対して交差する方向、第2の実施形態では前方向へ抜け出にくい構造になる。また、図16に示すように、前記重合部Gにおいては、重合部Gの高さ方向全体に亘ってベース凸部50aとカバー凸部46aとが嵌合している。
【0052】
従って、第2の実施形態によれば、前記第1の実施形態に記載の特徴に加えて以下の特徴を得ることができる。ケーブル保護カバー40において、ベース凸部50aとカバー凸部46aとが嵌合する面積を大きく取り、両凸部50a,46aが互いに干渉する面積を大きく取ることができる。その結果、カバー42がその自重により、ベース41の長さ方向に沿って下方へ移動するのを効果的に規制することができ、ケーブル保護カバー40の取付状態を維持してケーブルKが外部に晒されることなく保護することができる。
【0053】
また、側壁48の弾性力による形状復帰によりカバー膨出部45とベース膨出部49とを係止させてカバー42がベース41から外れる不都合を防止することができる。従って、第1の実施形態のように、係止突起21及び被係止突起16を形成する場合と比較して、筒状中間成形品51を成形する金型の構成を簡易化することができる。
【0054】
なお、各実施形態は以下のように変更してもよい。
・ 第2の実施形態において、図17に示すように、側壁48に位置するベース凸部50aの外面に、同ベース凸部50aの延びる方向に沿って突条55を形成してもよい。このように構成した場合、図18に示すように、カバー42をベース41に組み付けた状態で、ベース凸部50aにカバー凸部46aが嵌合するとともに、突条55がカバー凸部46a内に収容される。その結果、カバー凸部46aに対し、ベース凸部50a及び突条55が当接するため、それらが互いに干渉してベース41の長さ方向に沿ったカバー42の位置ずれを効果的に規制することができる。なお、前記突条55をベース凸部50aの全周に亘って形成してもよい。
【0055】
・ 第2の実施形態において、ベース凸部50aの外面において、ベース41の開口側の端縁に外れ規制手段としての係止突起21を形成する。さらに、カバー42の内面において、側壁44の上壁43側に、ベース41とカバー42との組み付け状態で前記係止突起21が係止可能な被係止突起16を外れ規制手段として形成してもよい。そして、ベース41とカバー42との組み付け状態で被係止突起16と係止突起21との係止及びカバー膨出部45とベース膨出部49との係止により、カバー42がベース41から容易に外れる不都合を効果的に防止することができる。
【0056】
・ 各実施形態では、ベース凸部19a,50aの外側にカバー凸部15a,46aが嵌合するように形成したが、ベース凸部19a,50aの内側にカバー凸部15a,46aが嵌合するように形成してもよい。
【0057】
・ 第2の実施形態では、重合部G全体でカバー凸部46aがベース凸部50aに嵌合するように形成したが、以下のように変更してもよい。例えば、ベース凸部50aの先端部に、カバー凸部46aの底壁47側が嵌合して、重合部Gの一部に嵌合位置が形成されてもよい。
【0058】
・ 各実施形態において、カバー凸部15a,46a及びベース凸部19a,50aの各ピッチPが同一となるように形成したが、以下のように変更してもよい。例えば、ベース凸部19a,50aのピッチが、カバー凸部15a,46aのピッチの2倍であって、一定長におけるベース11,41とカバー12,42の各凸部の数に相違があってもよい。即ち、ベース11,41におけるベース凸部19a,50aのピッチが、カバー12,42のカバー凸部15a,46aのピッチの整数倍であればよい。
【0059】
・ 図19に示すケーブル保護カバー56としてもよい。このケーブル保護カバー56はベース57と、カバー58とを組み付けて形成されている。前記ベース57にはベース凸部57a及びベース凹部57bが形成され、前記カバー58にはカバー凸部58a及びカバー凹部58bが形成されている。前記カバー凸部58aのピッチP及びベース凸部57aのピッチPは、それぞれ第1の実施形態のカバー凸部15aのピッチP及びベース凸部19aのピッチPより短く形成されている。さらに、前記カバー凸部58aの幅W1及びベース凸部57aの幅W2は、それぞれ第1の実施形態のカバー凸部15aの幅W1及びベース凸部19aの幅W2より短く形成されている。そして、図20に示すように、得られるケーブル保護カバー56の可撓性をより一層高めて、容易に曲げることができるように形成してもよい。
【0060】
・ 第1の実施形態では、カバー12のカバー凸部15aと、ベース11のベース凸部19aとを、略同一の寸法Qに形成したが、以下のように変更してもよい。即ち、カバー12のカバー凸部15aの寸法Qを、ベース11のベース凸部19aの寸法Qより短く形成するとともに、被嵌合凸部20を第1の実施形態より内側に形成する。そして、ベース11にカバー12を組み付けたとき、ケーブル保護カバー10が正断面視が凸状となるように形成する。このように構成すると、複数のケーブル保護カバー10を長さ方向に沿って隣接させて設置した場合、隣接するカバー12同士の間に隙間が形成されるため、嵌合部15cの下側に容易に指を引っかけることができ、カバー12をベース11から容易に取外すことができる。
【0061】
・ ケーブル保護カバー10,40を建物内の床面上に設置してもよい。例えば、ベース11,41を床面上に固定し、内部にケーブルKを収容した後、カバー12,42をベース11,41に組み付けてケーブル保護カバー10,40を形成する。このように構成した場合、人がカバー12,42をその長さ方向へ向かって足で蹴る等しても、被嵌合凸部20と嵌合部15cとの嵌合又はベース凸部50aとカバー凸部46aとの嵌合によりカバー12,42の移動を規制することができる。従って、ケーブルKがケーブル保護カバー10,40の外部へ露出する不都合をなくすことができ、ケーブルKが直接的に踏まれたり、ケーブルKに足が引っかかる虞をなくすことができる。
【0062】
また、床にコンセント等が配設されていた場合、ケーブル保護カバー10,40を曲げることにより、コンセント等を避けてケーブル保護カバー10,40を床面上に設置することができる。従って、ケーブル保護カバー10,40の外面が長さ方向に沿って平板状に形成され、曲げ変形が不能に形成されている場合のように、屈曲形成された別体の接続部材を使用してコンセント等を避けながらケーブル保護カバー10,40を設置する必要がなくなる。その結果、接続部材を必要とせず、ケーブル保護カバー10,40の設置作業を容易かつ速やかに行うことができる。
【0063】
・ 各実施形態では、ケーブル保護カバー10,40によりケーブルKを保護したが、ケーブル保護カバー10,40を屋内又は屋外に布設される流体管を内部に収容して保護する流体管保護カバーとして使用してもよい。
【0064】
なお、本発明の第1及び第2の実施形態ではないが、本発明に関連する形態として以下のような構成のものが挙げられる。
・ 参考例として、ケーブル保護カバー10,40を、屋外に布設されたケーブルKや管類を保護するために使用してもよい。
【0065】
次に上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(1)前記ベースの凸部の延びる方向に沿って突条が形成され、前記カバーをベースに組み付けた状態で、重合部の全部又は一部においてカバーの凸部がベースの凸部に嵌合することにより、前記突条がカバーの凸部内に収容されることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載のケーブル保護カバー。このように構成した場合、カバーの凸部と、ベースの凸部及び突条とが干渉するため、干渉する面積を大きく取ってベースの長さ方向に沿ったカバーの位置ずれを効果的に規制することができる。
【0066】
(2)前記ベースは建物内に構築された構築物に固定されることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載のケーブル保護カバー。
(3)屋内又は屋外に布設される流体管を内部に収容して保護する合成樹脂製の流体管保護カバーであって、長さ方向に沿って延びる開口を有し、前記流体管を収容するベースと、当該ベースの開口を閉鎖すべく同ベースに組み付けられるカバーとから形成され、前記ベース及びカバーは、それらベース及びカバーの周方向に沿って延びる凸部が同ベース及びカバーの長さ方向に沿って所定ピッチで設けられることにより凹凸状に形成されるとともに、カバー及びベースの各凸部のピッチは同一又は整数倍となるように形成され、前記カバーをベースに組み付けた状態で、カバーとベースとが重なり合う重合部の全部又は一部においてカバーの凸部がベースの凸部に嵌合することにより、カバーのベースの長さ方向へ沿った位置ずれを規制することを特徴とする流体管保護カバー。このように構成した場合、カバーのベースの長さ方向に沿った移動を規制することができる。
【0067】
(4)前記重合部には、カバーがベースから外れるのを規制する外れ規制手段が形成されていることを特徴とする前記技術的思想(3)に記載の流体管保護カバー。このように構成した場合、前記技術的思想(3)に記載の効果に加え、ベースに組み付けられたカバーが同カバーから容易に外れる不都合をなくすことができ、内部に収容された流体管が外部に容易に晒されるといった不都合を防止することができる。
【0068】
(5)前記カバー及びベースには、それらカバー及びベースの長さ方向に沿って相対向する一対の側壁が形成され、前記外れ規制手段は、ベースの側壁が外方へ膨出して形成されたベース膨出部と、カバーの側壁が外方へ膨出して形成されたカバー膨出部との係止により形成されることを特徴とする前記技術的思想(4)に記載の流体管保護カバー。このように構成した場合、技術的思想(4)の効果に加え、外れ規制手段を簡易な構成で形成することができるため、カバー及びベース成形用の金型の構成を簡易化することができる。
【0069】
(6)前記カバーの凸部がベースの凸部の外側に嵌合することを特徴とする前記技術的思想(3)〜(5)のいずれか一項に記載の流体管保護カバー。このように構成した場合、技術的思想(3)〜(5)のいずれか一項に記載の効果に加え、カバーの凸部をベースの凸部に容易に嵌合することができ、カバーとベースとの組み付け作業を容易に行うことができる。
【0070】
【発明の効果】
以上、詳述したように、請求項1に記載の発明によれば、カバーのベースの長さ方向に沿った移動を規制することができる。
【0071】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、ベースに組み付けられたカバーが同カバーから容易に外れる不都合をなくすことができ、内部に収容されたケーブルが外部に容易に晒されるといった不都合を防止することができる。
【0072】
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明の効果に加え、外れ規制手段を簡易な構成で形成することができるため、カバー及びベース成形用の金型の構成を簡易化することができる。
【0073】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明の効果に加え、カバーの凸部をベースの凸部に容易に嵌合することができ、カバーとベースとの組み付け作業を容易に行うことができる。
【0074】
請求項5に記載の発明によれば、カバーのベースの長さ方向に沿った移動を規制することができる。また、カバーの凸部のピッチと、ベースの凸部のピッチの誤差がほとんどないようにベースとカバーとを成形することができる。そのため、ベースとカバーとを組み付けたとき、両凸部を確実に嵌合させることができ、ケーブル保護カバーを確実に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態のケーブル保護カバーを示す斜視図。
【図2】第1の実施形態のケーブル保護カバーを示す側面図。
【図3】第1の実施形態のケーブル保護カバーを示す正断面図。
【図4】係止突起と被係止突起とを示す部分拡大断面図。
【図5】第1の実施形態のケーブル保護カバーを示す部分断面図。
【図6】第1の実施形態の筒状中間成形品を示す斜視図。
【図7】切除予定部を切除してベースとカバーとを成形した状態の斜視図。
【図8】(a)は筒状中間成形品を示す正断面図、(b)はベースとカバーとを示す正断面図。
【図9】筒状中間成形品Tを押出成形する連結金型装置の平面図。
【図10】図9のZ−Z線断面図。
【図11】第2の実施形態のケーブル保護カバーを示す分解斜視図。
【図12】第2の実施形態のカバーとベースを示す側面図。
【図13】第2の実施形態の筒状中間成形品を示す正断面図。
【図14】第2の実施形態のケーブル保護カバーを示す斜視図。
【図15】図14の15−15線断面図。
【図16】図14の16−16線断面図。
【図17】別例のカバーとベースを示す側面図。
【図18】別例のカバーとベースとの組み付け状態を示す部分断面図。
【図19】別例のケーブル保護カバーを示す側面図。
【図20】別例のケーブル保護カバーを示す平面図。
【符号の説明】
G…重合部、K…ケーブル、P…ピッチ、T,51…筒状中間成形品、10,40,56…ケーブル保護カバー、11,41,57…ベース、12,42,58…カバー、14,44…カバーの側壁,15a,46a,58a…カバー凸部、16…外れ規制手段を形成する被係止突起、18,48…ベースの側壁、19a,50a,57a…ベース凸部、21…外れ規制手段を形成する係止突起、31,54…切除予定部、45…外れ規制手段を形成するカバー膨出部、49…外れ規制手段を形成するベース膨出部。
Claims (5)
- 建物内に布設されるケーブルを内部に収容して保護する合成樹脂製のケーブル保護カバーであって、
長さ方向に沿って延びる開口を有し、前記ケーブルを収容するベースと、当該ベースの開口を閉鎖すべく同ベースに組み付けられるカバーとから形成され、
前記ベース及びカバーは、それらベース及びカバーの周方向に沿って延びる凸部が同ベース及びカバーの長さ方向に沿って所定ピッチで設けられることにより凹凸状に形成されるとともに、カバー及びベースの各凸部のピッチは同一又は整数倍となるように形成され、
前記カバーをベースに組み付けた状態で、カバーとベースとが重なり合う重合部の全部又は一部においてカバーの凸部がベースの凸部に嵌合することにより、カバーのベースの長さ方向へ沿った位置ずれを規制することを特徴とするケーブル保護カバー。 - 前記重合部にはカバーがベースから外れるのを規制する外れ規制手段が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のケーブル保護カバー。
- 前記カバー及びベースには、それらカバー及びベースの長さ方向に沿って相対向する一対の側壁が形成され、前記外れ規制手段は、ベースの側壁が外方へ膨出して形成されたベース膨出部と、カバーの側壁が外方へ膨出して形成されたカバー膨出部との係止により形成されることを特徴とする請求項2に記載のケーブル保護カバー。
- 前記カバーの凸部がベースの凸部の外側に嵌合することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のケーブル保護カバー。
- 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のケーブル保護カバーの製造方法であって、
ベースとカバーとが切除予定部を挟んで一体成形された筒状中間成形品を成形し、前記筒状中間成形品から前記切除予定部を切除して当該筒状中間成形品を二分割することにより、ベースとカバーとを成形することを特徴とするケーブル保護カバーの製造方法。
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