JP2002281627A - 波付トラフ及びその製造方法 - Google Patents

波付トラフ及びその製造方法

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JP2002281627A
JP2002281627A JP2001085045A JP2001085045A JP2002281627A JP 2002281627 A JP2002281627 A JP 2002281627A JP 2001085045 A JP2001085045 A JP 2001085045A JP 2001085045 A JP2001085045 A JP 2001085045A JP 2002281627 A JP2002281627 A JP 2002281627A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】トラフを樹脂で連続中空押出成形することによ
り、これを構成するベースとカバーとを同時成形可能に
し、しかも、強度が高くて、軽量で取扱い易いトラフを
安価に製作して提供することである。 【解決手段】ケーブル類を収容するベースBと、該ベー
スBに覆蓋されるカバーCとから成るトラフであって、
前記ベースB及び前記カバーCには、所定ピッチの凸部
1,2が幅方向に設けられて、長手方向に沿って凹凸状
に形成され、しかも、ベースB及びカバーCの各凸部
1,2のピッチは、同一であるか、又は整数倍の関係に
あって、前記カバーCの凸部1の開口側に臨む嵌合部3
は、前記ベースBの凸部2の開口側に臨む被嵌合部4の
外側に嵌合可能になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ケーブル等の管
やケーブル類を保護するために、特に屋外に敷設される
樹脂製の波付トラフ及びその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】景観をこわさずに美しく配管したり、風
雨からケーブル類を保護するためのトラフとして、コン
クリートや金属製のものが使用されていたが、それらに
は、重量が重いという欠点が有った。そこで、合成樹脂
で軽量なトラフを成形して、その代りに使用することが
実施されており、上記のコンクリート又は金属製のトラ
フの様々な欠点を解消することが可能であった。軽量な
樹脂製のトラフは、長尺に成形しても運搬の負担が少な
く、また、敷設作業時にトラフ同士の接続個所が少なく
てすむので、作業の効率が良くなる。また、コンクリー
トや金属製のものと比較すると、その施工現場での切断
等の加工が容易なので、作業性が良く、短い工期でトラ
フを新設又は更新したい場合には、樹脂製のものが便利
に利用されている。また、金属製のもののように腐食の
恐れが無いので、錆びる恐れのないトラフを使用したい
場合や、配管工事の際に騒音を出したくない場合にも、
優先して使用されている。
【0003】従来構成の樹脂製のケーブル類用のトラフ
は、予め施工現場で覆蓋された管状のトラフを敷設し、
その中空部にケーブル類を引込んだり、又は上向きに開
口したコの字形のベースの上にケーブル類を敷設し、そ
の上から、下向き開口した例えば半管状のカバーを用い
てベースに覆蓋する「落し込み」という方法で、ケーブ
ル類を保護するために用いられていた。
【0004】このような樹脂製のトラフにおいては、そ
の長手方向に沿って平板状のものが使用されていたの
で、金属やコンクリート材と比較すると強度的に弱く、
それを保つためには、トラフの板厚を厚くするしかな
く、そうすると重量が重くなるので樹脂製の利点を損な
い、運搬や作業性において問題であった。また、「落し
込み」配線するためには、ベースとカバーを別々に成形
しなければならないので、コスト的に大きくなるという
問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記したよ
うな諸問題に鑑み、トラフを樹脂で連続中空押出成形す
ることにより、これを構成するベースとカバーとを同時
成形可能にし、しかも、強度が高くて、軽量で取扱い易
いトラフを安価に製作して提供することを課題としてな
されたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの請求項1の発明は、ケーブル類を収容するベース
と、該ベースに覆蓋されるカバーとから成るトラフであ
って、前記ベース及び前記カバーには、所定ピッチの凸
部が幅方向に設けられて、長手方向に沿って凹凸状に形
成され、しかも、ベース及びカバーの各凸部のピッチ
は、同一であるか、又は整数倍の関係にあって、前記カ
バーの凸部の開口側に臨む嵌合部は、前記ベースの凸部
の開口側に臨む被嵌合部の外側に嵌合可能になっている
ことを特徴としている。
【0007】請求項1の発明によれば、ベース及びカバ
ーの双方が、その長手方向に沿って凹凸状に形成されて
いて、その肉厚を大きくしなくても、長手方向の曲げ強
度、捩り強度等が大きくなり、トラフの重量を増さずに
すむ。従って、ケーブル類を収容して、屋外で使用する
場合において、太陽熱等による熱変形に対して強い構造
になると共に、長尺で取り扱われる場合にも、その取り
扱いが容易となる。また、カバーの嵌合部が、ベースの
被嵌合部の外側に嵌合することにより、ベースに対して
カバーが「傘」の役目をするので、トラフ内への雨水等
の浸入を防ぐことができて、ケーブル類保護の信頼性が
高くなる。
【0008】また、請求項2の発明は、請求項1の発明
において、前記ベースと前記カバーの各凸部の部分の幅
寸法は、略同一となっていて、前記ベースの被嵌合部の
横断面は、これと連続する凸部の横断面に対して小形に
形成されて、両者の間に当接段差部が形成され、ベース
にカバーを覆蓋した状態で、カバーの嵌合部の端面は、
ベースの前記当接段差部に当接する構成になっているこ
とを特徴としている。
【0009】請求項2の発明によれば、ベースにカバー
を覆蓋した状態で、その全体幅が高さ方向に沿ってほぼ
同一となって、突出部が存在しなくなることにより、そ
の取り扱い等が容易となる。
【0010】また、請求項3の発明は、請求項1又は2
に記載の発明において、前記カバーの嵌合部の内側に
は、係止突起が設けられていると共に、前記ベースの被
嵌合部の外側には、前記係止突起と係止可能な被係止突
起が設けられていることを特徴としている。
【0011】請求項3の発明によれば、ベースにカバー
を覆蓋した状態で、カバーが外れにくくなる。
【0012】また、請求項4の発明は、ケーブル類を収
容するベースと、該ベースに覆蓋されるカバーとから成
るトラフであって、前記ベース及びカバーは、長手方向
に沿って所定ピッチで凹凸が設けられた筒状成形品を、
横断面視で二分割することにより、それぞれ所定ピッチ
の凸部が幅方向に設けられて、長手方向に沿って凹凸状
に形成され、前記カバーの凸部の開口側に臨む嵌合部
は、前記ベースの凸部の開口側に臨む被嵌合部の外側に
嵌合可能になっていることを特徴としている。
【0013】請求項4の発明によれば、筒状成形品を横
断面視で二分割して、ベースとカバーが成形されるため
に、成形金型が一つで済む等の成形上の利点を有して、
請求項1の発明と同様の作用効果が奏される。
【0014】また、請求項5の発明は、請求項1に記載
の波付トラフの製造方法であって、横断面視において、
ベース部とカバー部とが切除予定部を挟んで一体成形さ
れた筒状中間成形品を成形して、前記筒状中間成形品の
前記切除予定部を切除して、二分割することにより、ベ
ースとカバーとを成形することを特徴としている。
【0015】請求項5の発明によれば、ベースとカバー
とを別々に成形する必要がなくなって、成形金型が一つ
で済むので、成形コストの低減が図られ、また、生産の
効率が向上する。
【0016】また、請求項6の発明は、請求項5に記載
の波付トラフの製造方法において、前記筒状中間成形品
の前記切除予定部には、成形されるベース及びカバーの
各凸部に接続して、これらの横断面に対して小形な横断
面を有する凸部が成形されていることを特徴としてい
る。
【0017】請求項6の発明によれば、切除予定部を切
除して、筒状中間成形品を横断面視で二分割して、ベー
スとカバーとを成形すると、ベースには、横断面形状が
略相似の各凸部の間に当接段差部が形成される。
【0018】
【発明の実施の形態】図1ないし図3を参照して本発明
を更に詳細に説明する。但し、以下の本実施例の説明に
おいて、波付トラフTの中間成形品である筒状中間成形
品T’の各部分には、その完成品の各部分の符号
に「’」を付すことにより両者を区別している。
【0019】図1に示される樹脂製の筒状中間成形品
T' は、横断面視において略方形状の均一な肉厚を有す
る長尺な筒形状をしていて、その左右に対向する両側壁
部の中央より少し上方に、高さ方向に切除幅R(図3参
照)を有し、しかも幅方向に段差を有して、長手方向S
に沿って連続する一対の切除予定部31’と、それより
上方に位置するカバー部C’と、前記一対の切除予定部
31’より下方に位置するベース部B’とで構成されて
おり、各々が一体に成形されたものである。カバー部
C’及びベース部B’には、各々略同一の幅方向の寸法
Qを有するカバー部及びベース部の各凸部 1',2'(図3
参照)が設けられており、また、カバー部及びベース部
の各凸部1', 2' の間には、筒状中間成形品T’の内側
方向にそれらと連続して、かつ、それらに対して横断面
が、略相似小形な被嵌合部用の凸部32’が、一対形成
されている。上記カバー部及びベース部の各凸部1',
2' は、筒状中間成形品T’の長手方向Sに沿って連続
して形成されており、凹凸状、即ち、波形状に形成され
ているものであって、本実施例に係る筒状中間成形品
T’においては、前記カバー部凸部1’のピッチPと、
ベース部凸部2’及び被嵌合部用の凸部32’のピッチ
Pとは、等しくなるように構成されている。また、カバ
ー部凸部1’の幅W1 は、ベース部凸部2’の幅W2
りも大きく形成されている(図5参照)。図2に示され
るように、この筒状中間成形品T’は、切除予定部3
1’を切除して、上下方向に二分割して、カバーC及び
ベースBとを得るためのものであり、本発明に係る波付
トラフTの成形工程の中間品であって、後述の方法によ
って連続中空押出成形されるものである。なお、図2に
おいて、31は、筒状中間成形品T’の切除予定部3
1’を切除して得られた不要な切除部を示す。
【0020】図3(イ)は、筒状中間成形品T’のカバ
ー部C’及びベース部B’の各凸部1',2’における横
断面図であって、同(ロ)は、切除予定部31’を切除
した状態のカバーC及びベースBの各凸部1,2におけ
る横断面図である。図3に示されるとおりに、切除予定
部31’が切除された後には、前記被嵌合部用の凸部3
2’は、被嵌合部4(被嵌合部用の凸部32)となる部
分であって、カバー凸部1の開口側に臨む部分(嵌合部
3)が、該被嵌合部4の外側に対して覆い被さり可能な
程度に、その横断面が略相似小形に形成されている。同
様の目的で、ベース部B’の凹部12’の内幅U2 は、
カバー部C’の凹部11’の内幅U1 よりも小さくなる
ように形成されている〔図3(イ)参照〕。また、カバ
ー部凸部1’から切除予定部31’に連続する部分にお
いては、その内側に突出する係止突起9’が各々設けら
れており、前記被嵌合部用の凸部32’には、上下方向
にテーパ状を成す面を有して、その外側に突出する被係
止突起10’が設けられている。また、被嵌合部用の凸
部32’が、前記ベース部凸部2’と連続する部分に
は、各々の凸部分とほぼ直交する当接段差部6’が形成
されている。
【0021】そして、前記切除予定部31’の上端は、
前記係止突起9’の高さ方向の中間に位置していると共
に、その下端は、前記被係止突起10’より上方の被嵌
合部用の凸部32’の部分に位置している。筒状中間成
形品T’に対して切除幅Rを有する切除予定部31’を
長手方向Sに沿って切除すると、前記切除予定部31’
は、不要な一対の切除部31となり、筒状中間成形品
T’は、上下に二分割されて、波付トラフTを構成する
カバーCとベースBとが得られる(図2及び図3参
照)。また、上記のようにして成形されたカバーCの係
止突起9の高さ方向の寸法V1 は、ベースBにおける当
接段差部6と被係止突起10の下端との寸法V 2 より、
小さくなるように調節されている〔図3(ロ)参照〕。
【0022】次に、上記した筒状中間成形品T’の成形
方法について説明する。この筒状中間成形品T’は、図
9及び図10に示されるように、単体金型21をキャタ
ピラー状に連結した連結金型22による連続押出成形方
法によって成形される。互いに密着した一対の単体金型
21のキャビティ21aの内周面には、前記筒状中間成
形品T’の前記各凸部(1',2',32')と、それらに隣
接する前記各凹部(11',12')との外形状に対応する
凹凸部21bが、筒状中間成形品T’と同一の前記ピッ
チPにて設けられている。
【0023】図9に示されるように、多数の単体金型2
1をキャタピラー状に連結した一対の連結金型22を水
平面内で循環走行するように相対向させて配置し、循環
走行する左右の連結金型22が成形部Fの部分において
密着するようになっていると共に、成形部Fの部分を過
ぎると、密着していた単体金型21が左右に分離して離
型されるようになっている。
【0024】押出機23から押し出された溶融樹脂24
が、成形部Fの部分において左右の単体金型21のキャ
ビティ21aの内周面に空気圧によって押し付けられる
ようになっており、これにより、均一な肉厚を有する、
前記各凸部(1',2',32')と、それらに隣接する前記
各凹部(11',12')とが、前記ピッチPにて形成され
て、前記ベース部B’及びカバー部C’並びに切除予定
部31’の各部分が一体となった筒状中間成形品T’
が、連続して押出成形される。そして、この筒状中間成
形品T’を使用長(4〜5m)に切断する。
【0025】そして、前述したとおり、筒状中間成形品
T’が二分割された後には、カバーCのカバー凸部1の
開口側に臨む部分には、前記係止突起9を有して、ベー
スBの開口側に臨む凸部の外側に嵌合するための嵌合部
3が、一対設けられている。他方、ベースBの開口側に
臨む部分には、前記被係止突起10を有して、ベース凸
部2と連続して、その横断面に対して略相似小形の横断
面を有する被嵌合部4が、一対設けられており、前記嵌
合部3の内側に嵌め込み可能となっている。被嵌合部4
は、切除以前には、被嵌合部用の凸部32’であったと
ころの一部分である。即ち、単体構造の筒状中間成形品
T’を成形するのみで、目的の波付トラフTを構成する
別体のカバーC及びベースBを得ることができる。
【0026】図4に示されるように、長尺状の波付トラ
フTは、ベースBの上にケーブル類41を載せて、その
上からカバーCを覆蓋するか、又はベースBにカバーC
を覆蓋した後に、それらの間にケーブル類41を挿入し
て、それを保護するために使用される。以下にベースB
にカバーCを覆蓋する方法について説明する。
【0027】図5は、使用状態の波付トラフTの側面図
であり、図6は、ベースBに対してカバーCを覆蓋した
状態の波付トラフTの各凸部1,2の部分の横断面図
(図5のX−X線断面図)であり、図8は、同様の状態
の嵌合部3及び被嵌合部4の部分の底面半断面図(図5
のY−Y線断面図)である。図6及び図8に示されると
おり、カバー凸部1の前記嵌合部3と、ベース凸部2に
連続する前記被嵌合部4とが、ほぼ合致するように長手
方向Sに位置合わせして、ベースBの上方からカバーC
を押圧する。被嵌合部4は、嵌合部3の内側に嵌入でき
るように、それらの横断面が互いに略相似形に形成され
ており、また、被嵌合部4に隣接するベース凹部12
も、嵌合部3に隣接するカバー凹部11より内側に配置
するように形成されているので、長手方向Sの全長にわ
たって、ベースBの外側にカバーCを覆蓋することがで
きる。
【0028】図7に示されるとおり、ベースBに対する
カバーCの覆蓋時には、係止突起9と被係止突起10と
が干渉するが、それに設けられたテーパ面部10aが、
嵌入時のそれらの干渉を和らげるので、嵌合部3が僅か
に外側に弾性変形されて、円滑に嵌合操作を行うことが
できる。また、前記係止突起9と被係止突起10とが一
旦係止した後には、被係止突起10の垂直面部と係止突
起9の段差部が干渉するので、ベースBにカバーCが係
止して、カバーCが、ベースBから抜け出にくい構造に
なっている。ベースBの被嵌合部4には、ベース凸部2
と連続する当接段差部6が設けられているので、嵌合部
端面7は、当接段差部6に当接することにより、ベース
Bに対するカバーCの覆蓋状態が安定する。しかも、ベ
ースBのベース凸部2の部分と、カバーCのカバー凸部
1の部分とは、略同一の幅寸法Qを有しているので(図
6参照)、波付トラフTの全体幅は、高さ方向に沿って
ほぼ同一であり、カバー凸部1とベース凸部2が当接す
る部分において、突出部が存在しないので、その取扱い
が容易にできる構造になっている。
【0029】上述したとおり、本発明に係る波付トラフ
Tは、その長手方向Sに沿って、カバー及びベースの各
凸部1,2が、凹凸を有する波板状に連続して形成され
ているので、平板状に成形したものよりも、幅方向の曲
げ力及び捩り力に対する強度が大きくなり、わん曲する
のを防止できる。従って、ケーブル類41を収容して屋
外で使用する場合においても、太陽熱による熱変形に対
して、その肉厚を増さずとも強い構造になっており、軽
量であるので、長尺状態で使用する場合においても、そ
の取扱いが容易になる。また、カバー凸部1の前記嵌合
部3が、ベース凸部2の前記被嵌合部4の外側に嵌合可
能になっていることにより、嵌合部3が波付トラフTの
「傘」となって、波付トラフTの上方より浸入する雨水
や埃を防ぐことができる。更に、前記カバー凸部1の幅
1 は、前記ベース凸部2の幅W 2 より幅広に形成され
ているので(図5参照)、カバーCが、ベースBに対し
て、波付トラフTの長手方向Sに沿って僅かにずれて覆
蓋しても、同様の「傘」の効果が得られる。
【0030】なお、上記実施例においては、トラフTを
構成するカバーCとベースBの各凸部1,2の形成ピッ
チPが、同一の場合について説明したが、例えば、ベー
スの凸部の形成ピッチが、カバーの凸部のピッチの2倍
であって、一定長におけるべースとカバーの各凸部の数
に相違があっても、本発明の上記した作用効果が奏され
る。即ち、ベースにおける凸部の形成ピッチが、カバー
のピッチの整数倍であればよい。
【0031】また、上記実施例においては、ベースBの
ベース凸部2と連続して、その横断面形状に対して略相
似小形の横断面を有する被嵌合部4を設け、カバーCの
嵌合部3が、そこから突出せずに、それに当接して外側
から被さる構成について説明したが、所定の凸部を設け
たカバーがベースの外側に被さる構成であれば、それで
も構わない。
【0032】
【発明の効果】本発明に係る波付トラフは、その凹凸部
が長手方向に沿って形成されているので、幅方向の曲げ
や捩りに対する強度が強くなり、通常の肉厚のままで必
要強度を確保することができ、軽量で長尺な、取扱い易
いトラフを得ることができる。しかも、敷設作業を効率
的にするための「落し込み」方法が可能なカバーとベー
スとから成る波付トラフが、筒状中間成形品単体を樹脂
で連続中空押出成形することにより製作することがで
き、その製造コストを下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】筒状中間成形品T’の斜視図である。
【図2】切除予定部31’を切除して筒状中間成形品
T’を横断面視で二分割して、ベースBとカバーCとを
成形した状態の斜視図である。
【図3】(イ)は、筒状中間成形品T’のカバー部C’
及びベース部B’の各凸部1’,2’における横断面図
であって、同(ロ)は、切除予定部31’を切除した状
態のカバーC及びベースBの各凸部1,2における横断
面図である。
【図4】波付トラフTの使用状態の斜視図である。
【図5】ベースBに対してカバーCを覆蓋した状態の波
付トラフTの側面図である。
【図6】同様の状態の各凸部1,2の部分における横断
面図(図5のX−X線断面図)である。
【図7】図6の嵌合部3及び被嵌合部4の部分の拡大図
である。
【図8】波付トラフTの嵌合部3及び被嵌合部4の部分
の底面半断面図(図5のY−Y線断面図)である。
【図9】筒状中間成形品T’を押出成形するための連結
金型装置の平面図である。
【図10】図9のZ−Z線断面図である。
【符号の説明】
B:ベース B’:ベース部 C:カバー C’:カバー部 P:ベース及びカバーの凸部のピッチ Q:ベース及びカバーの凸部の部分の幅寸法 S:波付トラフの長手方向 T:波付トラフ T’:筒状中間成形品 1:カバー凸部 1’:筒状中間成形品のカバー部凸部 2:ベース凸部 2’:筒状中間成形品のベース部凸部 3:嵌合部 4:被嵌合部 6:当接段差部 7:嵌合部端面 9:係止突起 10:被係止突起 31:切除部 31’:切除予定部 32,32’:被嵌合部用の凸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02G 9/04 H02G 9/04 // B29L 24:00 B29L 24:00 31:34 31:34

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブル類を収容するベースと、該ベー
    スに覆蓋されるカバーとから成るトラフであって、 前記ベース及び前記カバーには、所定ピッチの凸部が幅
    方向に設けられて、長手方向に沿って凹凸状に形成さ
    れ、 しかも、ベース及びカバーの各凸部のピッチは、同一で
    あるか、又は整数倍の関係にあって、 前記カバーの凸部の開口側に臨む嵌合部は、前記ベース
    の凸部の開口側に臨む被嵌合部の外側に嵌合可能になっ
    ていることを特徴とする波付トラフ。
  2. 【請求項2】 前記ベースと前記カバーの各凸部の部分
    の幅寸法は、略同一となっていて、 前記ベースの被嵌合部の横断面は、これと連続する凸部
    の横断面に対して小形に形成されて、両者の間に当接段
    差部が形成され、 ベースにカバーを覆蓋した状態で、カバーの嵌合部の端
    面は、ベースの前記当接段差部に当接する構成になって
    いることを特徴とする請求項1に記載の波付トラフ。
  3. 【請求項3】 前記カバーの嵌合部の内側には、係止突
    起が設けられていると共に、前記ベースの被嵌合部の外
    側には、前記係止突起と係止可能な被係止突起が設けら
    れていることを特徴とする請求項1又は2に記載の波付
    トラフ。
  4. 【請求項4】 ケーブル類を収容するベースと、該ベー
    スに覆蓋されるカバーとから成るトラフであって、 前記ベース及びカバーは、長手方向に沿って所定ピッチ
    で凹凸が設けられた筒状成形品を、横断面視で二分割す
    ることにより、それぞれ所定ピッチの凸部が幅方向に設
    けられて、長手方向に沿って凹凸状に形成され、 前記カバーの凸部の開口側に臨む嵌合部は、前記ベース
    の凸部の開口側に臨む被嵌合部の外側に嵌合可能になっ
    ていることを特徴とする波付トラフ。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の波付トラフの製造方法
    であって、 横断面視において、ベース部とカバー部とが切除予定部
    を挟んで一体成形された筒状中間成形品を成形して、 前記筒状中間成形品の前記切除予定部を切除して、二分
    割することにより、ベースとカバ−とを成形することを
    特徴とする波付トラフの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記筒状中間成形品の前記切除予定部に
    は、成形されるベース及びカバーの各凸部に接続して、
    これらの横断面に対して小形の横断面を有する凸部が成
    形されていることを特徴とする請求項5に記載の波付ト
    ラフの製造方法。
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