JP4393775B2 - 長尺物収容部材の連結具及び同連結具を用いた長尺物収容装置 - Google Patents

長尺物収容部材の連結具及び同連結具を用いた長尺物収容装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、地中に埋設されたり、敷設面に露出した状態で敷設され、ケーブル類又は管類を内側に収容して保護する長尺物収容部材同士を連結する長尺物収容部材の連結具及び同連結具を用いた長尺物収容装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、建物の屋外には、円筒状をなすとともに、長尺状をなす合成樹脂製のトラフが、ケーブルの敷設経路に沿って必要本数敷設され、それらトラフ内に収容されたケーブルが外部の要因等から保護されている。前記トラフは、壁面の外周面側にリング状に突出する外側凸部と内周面側にリング状に突出する内側凸部とが交互に複数並設されて凹凸状に形成されている。また、トラフはその径方向の一方側に、トラフの長さ方向に延びる切割り部が形成され、径方向の他方側にヒンジ部が形成されている。即ち、トラフは半割状に開閉可能に形成されている。そして、前記トラフ同士は連結具により連結されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
上記トラフ同士を連結するための連結具は、略半円筒状をなす一対の閉じ具より形成され、各閉じ具の開口側端縁には、一対の閉じ具を組み付けたとき、互いに係合可能な係合部が形成されている。また、両閉じ具の内面において、連結具を形成したとき、両側の開口となる端部側には、それぞれ前記隣接する外側凸部の間に挿入可能な突片が形成されている。そして、トラフ同士を連結具を用いて連結するには、まず、複数のトラフをケーブルの敷設経路に沿って敷設する。次いで、それらトラフ内にケーブルを収容し、最後に、一対の閉じ具の各突片がそれぞれ外側凸部間に挿入されるように、両閉じ具の係合部同士を係合させる。その結果、一対の閉じ具により連結具が構成されるとともに、その連結具により両トラフが連結され、突片と外側凸部との係止により連結具からトラフが抜け出る事が防止される。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−165327号公報(第4頁〜第5頁、図12)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記ケーブルの敷設経路が凹凸状をなす場合、トラフ内にケーブルが収容されると、そのケーブルはトラフ内で凹面側に偏ってしまう。すると、トラフにおいてケーブルが偏った側にはケーブルの重量が作用するとともに、ケーブルが偏った側とは反対側は反作用により浮き上がった状態となってしまい、隣接するトラフの端部同士が上下左右方向に位置ずれしてしまう。このとき、上記従来の連結具は、トラフの内側にケーブルを敷設した後に、それらトラフの外側に一対の閉じ具を装着するとともに、互いに組付けることによりトラフ同士を連結可能としていた。そのため、隣接するトラフの端部同士が互いに位置ずれしていると、トラフの各端部における外側凸部間に閉じ具の各突片を挿入し、さらに、一対の閉じ具の係合部同士を係合する作業が非常に行いにくく、トラフ同士を連結する作業が非常に困難であるという問題があった。
【0006】
本発明は、上記従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、長尺物収容部材同士を連結する作業を容易に行うことができる長尺物収容部材の連結具及び同連結具を用いた長尺物収容装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、半筒状をなすカバー体及びベース体より筒状に形成され、内部にケーブル類又は管類を収容可能に形成されているとともに、前記カバー体及びベース体のうち少なくとも前記ベース体に、その長さ方向に対して交差する方向に延びる突部が当該ベース体の長さ方向に沿って複数に形成された長尺物収容部材同士を連結するため正面視略U字状に形成されている連結具であって、前記突部の内側に嵌合可能な嵌合部が、少なくとも2箇所に形成された連結具本体より形成され、少なくとも1つの嵌合部を、隣接するベース体の突部の内側にそれぞれ嵌合することにより、連結具本体によって隣接する長尺物収容部材同士を連結し、且つ、前記嵌合部が前記突部の内側に嵌合した状態で、前記嵌合部の両端上面は、当該突部の両端部に内方へ延びるように形成された段差部の下面に係止可能に形成されていることを要旨とする。
【0009】
請求項に記載の発明は、半筒状をなすカバー体及びベース体より筒状に形成され、内部にケーブル類又は管類を収容可能に形成されているとともに、前記カバー体及びベース体のうち少なくとも前記ベース体に、その長さ方向に対して交差する方向に延びる突部が当該ベース体の長さ方向に沿って複数に形成された長尺物収容部材と、その長尺物収容部材同士を連結する正面視略U字状に形成されている連結具とから構成される長尺物収容装置であって、前記連結具は、前記突部の内側に嵌合可能な嵌合部が、少なくとも2箇所に形成された連結具本体より形成され、少なくとも1つの嵌合部が、隣接するベース体の突部の内側にそれぞれ嵌合されて前記連結具により隣接する長尺物収容部材同士が連結され、且つ、前記突部の両端部に内方へ延びるように段差部が形成され、前記一対の嵌合部が突部の内側に嵌合した状態で、各嵌合部の両端上面はそれぞれ前記各段差部の下面に係止可能に形成されていることを要旨とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した長尺物収容部材の連結具及び同連結具を用いた長尺物収容装置の一実施形態を図1〜図5にしたがって説明する。
【0012】
図1に示すように、長尺物収容部材の連結具(以下、単に連結具11と記載する)11は、略U字状に形成されている。そして、図4に示すように、この連結具11によりトラフ12同士が連結されて長尺状をなす長尺物収容装置13が構成されている。まず、前記トラフ12から説明する。図4及び図5に示すように、トラフ12は略四角筒状をなし、ケーブル類としてのケーブルKを内部に収容し、そのケーブルKを外部要因から保護するために地中に埋設されたり、地表面に敷設されるものである。また、合成樹脂製のトラフ12は可撓性を有し、若干の曲げが可能に形成されている。
【0013】
図1に示すように、トラフ12は、長尺状をなすとともに、半筒状をなすベース体14とカバー体15とを組付けて構成されている。図5に示すように、前記ベース体14は、その長さ方向に対して直交する面における断面視が略U字状に形成され、上方に開口するように形成されている。また、図1に示すように、ベース体14の壁面は、ベース体14の長さ方向に凹凸をなす波形状に形成されている。
【0014】
即ち、ベース体14は、壁面の外側に突出する突部としてのベース外側突条14aと、壁面の内側に突出するベース内側突条14bとが交互に複数並設されて形成されている。各ベース外側突条14a及び各ベース内側突条14bはそれぞれベース体14の長さ方向に対して直交する方向に延びるとともに、その直交する面における断面視が略U字状をなすように形成されている。それらベース外側突条14a及びベース内側突条14bはそれぞれ互いに平行であるとともに、隣接するベース外側突条14a及びベース内側突条14b間の間隔が一定となっている。
【0015】
図4及び図5に示すように、前記各ベース外側突条14aを形成する壁面の内側、即ち、隣接するベース内側突条14bの間には、それぞれ内部空間が形成されている。そして、その内部空間によりベース体14には凹部としてのベース凹条14cが複数箇所に形成され、各ベース凹条14cはそれぞれベース体14の長さ方向に対して直交する方向に延びるように、ベース体14の内面に凹設されている。
【0016】
さらに、図5に示すように、各ベース外側突条14aの両端部には、同ベース外側突条14aを形成する壁がベース体14内方へ延びるように形成された段差部14gが形成されている。そして、この段差部14gの下面により、ベース外側突条14aの内側となるベース凹条14cに係止部が形成されている。各段差部14gの上面にはそれぞれ係合突部14eが上方へ延びるように形成され、各係合突部14eの外側面にはそれぞれ係合突起14fが外方に向かって突設されている。
【0017】
次に、前記カバー体15について説明する。図1に示すように、前記カバー体15は、その長さ方向に対して直交する面における断面視が略逆U字状に形成され、下方に開口するように形成されている。カバー体15の壁面は、カバー体15の長さ方向に凹凸をなす波形状に形成されている。即ち、図4に示すように、即ち、カバー体15は、壁面の外側に突出する突部としてのカバー外側突条15aと、壁面の内側に突出するカバー内側突条15bとが交互に複数並設されて形成されている。各カバー外側突条15a及び各カバー内側突条15bはそれぞれカバー体15の長さ方向に対して直交する方向に延びるとともに、その直交する面における断面視が略U字状をなすように形成されている。それらカバー外側突条15a及びカバー内側突条15bはそれぞれ互いに平行であるとともに、隣接するカバー外側突条15a及びカバー内側突条15b間の間隔が一定となっている。
【0018】
図4及び図5に示すように、前記カバー外側突条15aを形成する壁面の内側、即ち、隣接するカバー内側突条15bの間には、それぞれ内部空間が形成され、その内部空間により、カバー体15にはカバー凹条15dが形成されている。図5に示すように、各カバー外側突条15aの両端部には、それぞれ係合段部15cがカバー体15の内方へ向かって水平に延びた後、下方へ延びるように屈曲形成されている。そして、各カバー凹条15d内に各ベース外側突条14aの両係合突部14eをそれぞれ嵌入させ、さらに係合突起14fと係合段部15cとを係合させることにより、ベース体14とカバー体15とが組み付けられ、トラフ12が構成される。トラフ12はベース外側突条14a、ベース内側突条14b、カバー外側突条15a及びカバー内側突条15bにより凹凸状に形成されて可撓性を有し、トラフ12の長さ方向における任意の位置から曲げ変形が可能に形成されている。
【0019】
次に、連結具11について説明する。図1に示すように、合成樹脂材料製の連結具11は、正面視略U字状をなすように湾曲形成されているとともに、図2(a)に示すように、平面視横H状をなすように形成された連結具本体16を備えている。図2(a)、(b)に示すように、この連結具本体16の長さ方向に延びる両側縁部には、それぞれ嵌合部20が連結具本体16がU字状に延びる方向に沿って外方へ突設されている。一対の嵌合部20同士の間は、平面視長方形状及び正面視U字状をなす連結部19となっている。嵌合部20のU字方向への長さはベース外側突条14aのU字方向への長さとほぼ同じに形成され、図3に示すように、各嵌合部20の厚みは、前記ベース外側突条14aを形成する相対向する内面の間隔より若干小さく設定されている。そして、各嵌合部20はそれぞれベース外側突条14aの内側、即ち、ベース凹条14cに嵌合可能に形成されている。
【0020】
次に、前記トラフ12及び連結具11を使用して長尺物収容装置13を構成するとともに、ケーブルKを敷設する方法について説明する。
まず、各トラフ12のベース体14とカバー体15とを組み付けられていない状態にする。次に、ケーブルKの敷設経路に沿って、ベース体14を必要本数だけ敷設し、各ベース体14の端部同士をそれぞれ隣接させる。次いで、連結具11における一方の嵌合部20を、隣接する一対のベース体14のうち、一方のベース体14の端部に位置するベース凹条14c内にベース体14の内側から押し込む。すると、嵌合部20の外面により、両係合突部14eを形成するベース体14の壁が外方へ押圧され、嵌合部20が両係合突部14eの内側を通過する。その後、係合突部14eを形成するベース体14の壁が元の形状に復帰するとともに、嵌合部20がベース凹条14c内に嵌合され、連結具本体16が一方のベース体14に取着される。
【0021】
続いて、一方の嵌合部20をベース凹条14cに嵌合したと同様に、連結具11における他方の嵌合部20を、他方のベース体14の端部に位置するベース凹条14c内に嵌合する。すると、図3に示すように、一対の嵌合部20がそれぞれベース体14のベース凹条14c内に嵌合され、連結具本体16、即ち連結具11により隣接するベース体14同士が連結される。そして、上記作業がケーブルKの敷設経路に沿ってベース体14の必要本数だけ行われる。続けて、ベース体14内にケーブルKが敷設される。ベース体14の敷設面が凹凸状をなしている場合、ケーブルKは、凹凸面のうちの凹面側に移動するため、そのケーブルKの重量により、凹面側に位置する各ベース体14の一側又は一端は沈み込み、各ベース体14の他側又は他端には浮き上がる方向への力が作用する。
【0022】
このとき、ベース体14同士は、連結具11により既に連結されている。そして、ケーブルKによりベース体14の他端に浮き上がる方向への力が作用しても、嵌合部20はベース凹条14cの上側(内側)から嵌合されているため、連結具11には前記浮き上がる方向への力が下側から作用し、嵌合部20がベース凹条14c内から上方へ抜け出ることはない。一方、ベース体14の一端に沈み込む方向への力が作用しても、各嵌合部20の上面と段差部14gとの係止により嵌合部20のベース凹条14c内からの上方への抜け出しが防止される。その結果、ベース凹条14cに嵌合部20が嵌合されることにより、連結具11がベース体14から外れてしまい、隣接するベース体14の端部同士の間に上下方向へのずれが発生することがない。
【0023】
また、ケーブルKの重量により、隣接するベース体14同士が互いにねじれる方向に力が作用しても、嵌合部20に対する段差部14gの係止により、各ベース体14がそれぞれねじれる方向へ移動することが防止される。加えて、隣接するベース体14に、各端部が左右別々の方向へ移動する力が作用しても、ベース凹条14cの内面と、嵌合部20との干渉により、各ベース体14が連結具11から外れて移動するという不具合の発生が防止される。従って、連結具11がベース体14から外れることが防止され、隣接するベース体14の端部同士の間に、ねじれ又は左右方向へのずれが発生することがない。
【0024】
その結果、敷設経路が凹凸面となっていても、連結具11によりベース体14同士の連結が維持されるとともに、ベース体14の端部同士がそれぞれ相対向するように敷設された状態が維持される。また、各嵌合部20が、各ベース体14の長さ方向に対して直交する方向に延びるベース凹条14c内に嵌合されているため、連結具11からベース体14がケーブルKの敷設経路の延びる方向へ抜け出ることが防止される。そして、ケーブルKがその敷設経路に沿って敷設されたベース体14内に収容された状態で敷設される。
【0025】
図4に示すように、各ベース体14にカバー体15を組み付けてトラフ12を構成する。その結果、それぞれトラフ12が構成されるとともに、それらトラフ12同士が連結具11により連結されて長尺物収容装置13が構成される。そして、その長尺物収容装置13内にケーブルKが収容されて、外部要因等からケーブルKが保護される。
【0026】
上記の実施形態によれば、以下のような特徴を得ることができる。
(1)ベース体14同士を連結具11により連結した状態では、各ベース凹条14c内から嵌合部20が抜け出ることを防止することができる。従って、ベース体14が凹凸面に敷設された状態で、そのベース体14内にケーブルKが敷設されても、連結具11により隣接するベース体14の端部同士の位置ずれを防止することができる。従って、ケーブルKの敷設後も、連結具11によりベース体14同士が連結された状態が維持され、ベース体14とカバー体15との組付けが容易に行われるとともに、トラフ12の連結作業、さらにケーブルKの敷設作業が容易に行われる。従って、ケーブルKを敷設したとき、複数のトラフの端部同士が位置ずれしてしまい、ケーブル敷設後に、トラフの端部を持ちながら一対の閉じ具を閉じてトラフ同士を連結していた従来と異なり、トラフ12同士の連結作業を容易に行うことができる。
【0027】
(2)一対の嵌合部20をそれぞれベース凹条14c内に嵌合することにより、ベース体14同士を連結するといった連結具11の連結機能をワンタッチで発揮させることができる。従って、トラフの外側から一対の閉じ具を組み付けて連結具の連結機能を発揮させていた従来と異なり、連結具11によるトラフ12の連結作業を容易に行うことができる。
【0028】
(3)連結具11によりベース体14同士を連結することにより、ケーブルKの敷設経路に沿って、複数のベース体14を左右及び上下方向に位置ずれすることなく敷設することができる。そのため、それら連結されたベース体14内にケーブルKを敷設することにより、ケーブルKを左右及び上下方向に蛇行させることなく敷設経路に沿って敷設することができる。
【0029】
(4)ベース体14に予め形成されたベース凹条14cを利用してトラフ12同士を連結することができる。従って、例えば、ビス等を用いて連結具11をトラフ12に取着する場合と異なり、連結具11をトラフ12に取着する作業、ひいてはトラフ12同士を連結する作業を速やかかつ容易に行うことができるとともに、長尺物収容装置13を容易に構成することができる。
【0030】
(5)各嵌合部20がベース凹条14c内に嵌合されることにより、各嵌合部20によってベース体14の開口側端部に位置する係合突部14eを外方へ押圧することができる。そのため、係合突起14fを係合段部15cに係合する方向へ押圧してそれらの係合を維持することができ、カバー体15がベース体14から外れる不具合の発生を防止することができる。
【0031】
(6)各嵌合部20はそれぞれ連結具本体16の長さ方向全体に沿って延びるように形成されている。そのため、嵌合部20間の連結部19が嵌合部20の長さの半分以下等に形成されている場合と異なり、連結部19の強度を高めることができる。従って、連結具11が容易に変形等する虞を無くして、トラフ12同士の連結状態を維持することができる。
【0032】
(7)ベース凹条14c内のほぼ全体に亘って各嵌合部20が嵌合するため、ベース凹条14c内面における嵌合部20の外面が当接する面積が広くなる。従って、連結具11のベース体14の長さ方向への移動を効果的に防止することができ、連結具11によるベース体14同士の連結を維持することができる。
【0033】
(8)各嵌合部20の両端上面と、段差部14gとが係止することにより、嵌合部20のベース凹条14c内からの抜け出しを防止して連結具11の上方への移動を防止することができる。従って、トラフ12同士を連結した状態を確実に維持することができる。
【0034】
(9)複数の連結具11を用い、複数のトラフ12を連結することにより、長尺物収容装置13を容易に長くすることができる。
(10)連結具11を使用することにより、ケーブルKの敷設前にベース体14同士を連結することができる。従って、ケーブルK敷設によるベース体14の偏り等の不具合の発生を防止し、ベース体14の敷設状態を位置ずれすることなく維持することができる。その結果、ケーブルKの敷設作業を容易に行うことができる。
【0035】
(11)ベース体14及びカバー体15がそれぞれ凹凸状に形成されているため、ベース体14及びカバー体15は可撓性を有し、トラフ12も可撓性を有している。そのため、トラフ12の敷設面が凹凸状をなしても、ベース体14及びカバー体15の若干の変形により、敷設面の凹凸を吸収してベース体14からの連結具11の抜け出し防止に寄与することができる。
【0036】
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
・ 実施形態では、連結具本体16の長さ方向全体に嵌合部20が延びるように形成したが、以下のように変更してもよい。例えば、連結具本体16を平面視H状及び正面視U字状に形成し、嵌合部20同士の間を実施形態より短い連結部19により連結した状態に形成してもよい。又は連結具本体16をトラフ12の筒状と対応する筒状に形成し、その連結具本体16の周方向に沿ってベース凹条14c内のみに嵌合可能な長さの嵌合部20を形成してもよい。即ち、一対の嵌合部20の間には筒状をなす連結部19が形成されている。このように構成した場合、一対の嵌合部20によりベース体14同士を連結した状態で、嵌合部20同士の間には筒状の連結部19が位置するため、トラフ12を構成した場合、トラフ12の端部同士の間は連結部19が位置し、トラフ12同士の間に隙間が形成されることが防止できる。さらには、連結具本体16を筒状に形成し、その連結具本体16の周方向全体に沿ってベース凹条14c内及びカバー凹条15d内に嵌合可能な嵌合部20を形成してもよい。
【0037】
・ 実施形態では、嵌合部20がベース凹条14c内全体に亘って嵌合するように連結具11を形成したが、嵌合部20を短くしてベース凹条14c内の一部に嵌合するように連結具11を形成してもよい。又は嵌合部20を長さ方向に延長して、トラフ12を形成した状態で、各嵌合部20が、ベース外側突条14aの内側であるベース凹条14cに嵌合すると同時に、カバー外側突条15aの内側であるカバー凹条15dに嵌合するように形成してもよい。
【0038】
・ 実施形態では、ベース体14及びカバー体15にそれぞれ突部としてベース外側突条14a及びカバー外側突条15aを形成したが、ベース体14のみに突部としてのベース外側突条14aを形成し、カバー体15のカバー外側突条15a、カバー内側突条15b及びカバー凹条15dを省略してもよい。即ち、ベース体14は長さ方向に凹凸状に形成されているが、カバー体15は壁面がストレートに形成されている。
【0039】
・ 実施形態では、長尺物収容部材としてベース体14とカバー体15とよりなるトラフ12を連結具11により連結したが、以下に示す長尺物収容部材同士を連結具11により連結してもよい。前記長尺物収容部材は合成樹脂材料又は金属材料により円筒状に形成されている。また、長尺物収容部材は、壁面の外周面側にリング状に突出する外側凸部と内周面側にリング状に突出する内側凸部とが交互に複数並設されて凹凸状に形成されている。この長尺物収容部材はベース体14の長さ方向に沿った一側縁とカバー体15の長さ方向に沿った一側縁とが接合されて半割状に開閉可能に形成されている。即ち、長尺物収容部材の径方向の一方側に、長尺物収容部材の長さ方向に延びる切割り部が形成され、径方向の他方側にヒンジ部が形成されている。そして、突部としての前記外側凸部の内側に嵌合部20を嵌合して長尺物収容部材同士を連結具11により連結してもよい。
【0040】
・ また、長尺物収容部材として、エアコン用配管を内部に収容して保護する保護管や配水管等を内部に収容して保護するダクトに具体化し、その保護管やダクトを連結具11により連結して長尺物収容装置を形成してもよい。
【0041】
・ 実施形態では、連結具本体16に嵌合部20を2箇所に形成し、ベース体14同士の連結時には、各ベース体14のベース凹条14cに嵌合部20を1箇所ずつ嵌合したが、以下のように変更してもよい。例えば、連結具本体16に嵌合部20を互いに間隔をおいて3箇所に形成する。そして、隣接するベース体14同士において、一方のベース体14の2つのベース凹条14c内にそれぞれ嵌合部20を嵌合し、他方のベース体14の1つのベース凹条14c内に嵌合部20を嵌合してベース体14同士を連結してもよい。また、嵌合部20を4箇所以上形成してもよい。このとき、各ベース体14の少なくとも1つのベース凹条14c内に嵌合部20が嵌合するように連結具11をベース体14に取着すればよく、ベース体14の端部同士の間に嵌合部20が配設されていてもよい。
【0042】
・ 実施形態では、トラフ12内にケーブルKを敷設したが、トラフ12内及び長尺物収容装置13内に管類としての電線管、パイプ、ケーブル保護管等を収容してもよい。
【0043】
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(1)前記連結具本体は正面視U字状をなし、その連結具本体の長さ方向全体に沿って前記嵌合部が延びるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の長尺物収容部材の連結具。このように構成した場合、嵌合部の間に設けられる連結部の強度が低下することが防止される。従って、長尺物収容部材同士を連結する連結部が容易に変形等する虞を無くして長尺物収容部材同士の連結状態を維持することができる。
【0044】
(2)前記係止部は嵌合部と係止することにより、嵌合部の突部の内側からの抜け出しを防止することを特徴とする請求項に記載の長尺物収容装置。
【0045】
(3)前記長尺物収容部材には、その長さ方向に対して交差する方向に沿って外方へ突出する前記突部としての外側突条と内方へ突出する内側突条とが交互に複数並んで形成され、前記嵌合部は隣接する内側突条の間に嵌合されていることを特徴とする請求項に記載の長尺物収容装置。
【0046】
(4)カバー体及びベース体より筒状に形成され、内部にケーブル類又は管類を収容可能に形成されているとともに、前記カバー体及びベース体のうち少なくとも前記ベース体に、その長さ方向に対して交差する方向に延びる突部が当該ベース体の長さ方向に沿って複数に形成された長尺物収容部材と、その長尺物収容部材同士を連結する連結具とから構成される長尺物収容装置を用いて長尺物を敷設する方法であって、前記連結具は、前記突部の内側に嵌合可能な嵌合部が、少なくとも2箇所に形成された連結具本体より形成され、前記ベース体を、ケーブル類又は管類の敷設経路に沿って互いに隣接するように敷設し、隣接するベース体における少なくとも1箇所の突部の内側にそれぞれ前記嵌合部を嵌合することにより前記連結具によって隣接するベース体同士を連結した後、ベース体内にケーブル類又は管類を収容して敷設経路に沿って敷設してベース体にカバー体を組付けることを特徴とする長尺物の敷設方法。このように構成した場合、連結具を使用することにより、ケーブル類又は管類の敷設前にベース体同士を連結することができる。従って、ケーブル類又は管類敷設によるベース体の偏り等の不具合の発生を防止し、ベース体の敷設状態を位置ずれすることなく維持することができる。その結果、ケーブル類又は管類の敷設作業を容易に行うことができる。
【0047】
【発明の効果】
本発明によれば、長尺物収容部材同士を連結する作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態のトラフ及び連結具を示す斜視図。
【図2】(a)は連結具を示す平面図、(b)は連結具を示す裏面図。
【図3】ベース体同士を連結具により連結した状態を示す平面図。
【図4】トラフ同士を連結具により連結した状態を示す側断面図。
【図5】実施形態の長尺物収容装置内を示す正断面図。
【符号の説明】
K…ケーブル類としてのケーブル、11…長尺物収容部材の連結具、12…長尺物収容部材としてのトラフ、13…長尺物収容装置、14…ベース体、14a…突部としてのベース外側突条、14g…係止部としての段差部、15…カバー体、15a…突部としてのカバー外側突条、16…連結具本体、20…嵌合部。

Claims (2)

  1. 半筒状をなすカバー体及びベース体より筒状に形成され、内部にケーブル類又は管類を収容可能に形成されているとともに、前記カバー体及びベース体のうち少なくとも前記ベース体に、その長さ方向に対して交差する方向に延びる突部が当該ベース体の長さ方向に沿って複数に形成された長尺物収容部材同士を連結するため正面視略U字状に形成されている連結具であって、
    前記突部の内側に嵌合可能な嵌合部が、少なくとも2箇所に形成された連結具本体より形成され、少なくとも1つの嵌合部を、隣接するベース体の突部の内側にそれぞれ嵌合することにより、連結具本体によって隣接する長尺物収容部材同士を連結し、且つ、前記嵌合部が前記突部の内側に嵌合した状態で、前記嵌合部の両端上面は、当該突部の両端部に内方へ延びるように形成された段差部の下面に係止可能に形成されていることを特徴とする長尺物収容部材の連結具。
  2. 半筒状をなすカバー体及びベース体より筒状に形成され、内部にケーブル類又は管類を収容可能に形成されているとともに、前記カバー体及びベース体のうち少なくとも前記ベース体に、その長さ方向に対して交差する方向に延びる突部が当該ベース体の長さ方向に沿って複数に形成された長尺物収容部材と、その長尺物収容部材同士を連結する正面視略U字状に形成されている連結具とから構成される長尺物収容装置であって、
    前記連結具は、前記突部の内側に嵌合可能な嵌合部が、少なくとも2箇所に形成された連結具本体より形成され、少なくとも1つの嵌合部が、隣接するベース体の突部の内側にそれぞれ嵌合されて前記連結具により隣接する長尺物収容部材同士が連結され、且つ、前記突部の両端部に内方へ延びるように段差部が形成され、前記一対の嵌合部が突部の内側に嵌合した状態で、各嵌合部の両端上面はそれぞれ前記各段差部の下面に係止可能に形成されていることを特徴とする長尺物収容装置。
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