JP2009133392A - 配線・配管材の付属保護カバー - Google Patents

配線・配管材の付属保護カバー Download PDF

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Abstract

【課題】
壁面における付属保護カバーの設置部が非平面であったり、或いは隣接壁面の交差部である出隅部及び入隅部が非直角であっても、複数の各接続口の両側に設けられた基台の被係止部と蓋体の係止部との係止をいずれの接続口でも確保できる配線・配管材の付属保護カバーの提供である。
【解決手段】
壁面W1 に沿って配管される給水湯管Pの直線配管部P0 を保護する直線配管部保護カバーC0 の端部に接続される接続口24a,24b,25を備え、基台V1 及び蓋体L1 における前記接続口24a,24b,25の両側部には、基台V1 に蓋体L1 を覆蓋した状態で互いに係止する被係止部、及び係止部がそれぞれ形成された付属保護カバーC1 であって、前記基台V1 の被係止部と前記蓋体L1 の係止部とのいずれか一方は、基台V1 に対して蓋体L1 を異なる高さ位置で係止可能な構造とする。
【選択図】 図7

Description

本発明は、建物の壁面に固定される基台と、当該基台に覆蓋される蓋体とから成って、前記壁面に沿って配設される配線・配管材の直線部を保護する直線部保護カバーの端部に接続される接続口を備え、配線・配管材の屈曲部、分岐部、出隅部又は入隅部部分的に保護するための付属保護カバーに関するものである。なお、本明細書において、「配線・配管材」とは、給水湯管やエアコン用冷媒管、電線やケーブル等のことを言う。
例えば、給水湯管の屈曲配管部、分岐配管部を保護するために、壁面の平面部に設置固定される付属保護カバーを構成する基台と蓋体には、各接続口の両側に被係止部、及び係止部がそれぞれ形成されているが、その数は当然にそれぞれ1つであって、基台に対する蓋体の高さ方向に沿った係止位置(係止部分の高さ)は定められている(特許文献1参照)。
一方、給水湯管を配管する壁面は、施工上の不具合が主因となって、部分的に僅かな傾斜面、或いはねじれ面となって平面を維持していない非平面部が存在する。このような非平面部に、上記した屈曲配管部、分岐配管部の付属保護カバーを設置する場合には、当該付属保護カバーを構成する基台は、全体が板状になっているために、曲げ剛性、捩り剛性等が比較的小さいために、所定範囲内においては、前記非平面部に倣わせて曲げたり、捩ったりして設置固定することは可能である。しかし、付属保護カバーを構成する蓋体は、対向配置された両側板部が天板部で連結された構成であるために、曲げ剛性、捩り剛性等が大きくて、前記非平面部に倣わせて曲げたり、捩ったりして設置固定することは難しい。
この結果、複数の接続口のうち特定の接続口の両側に設けられた被係止部と係止部とが係止できなくて、1箇所の被係止部と係止部のみで、基台に対して蓋体が係止される場合がある。このような状態で基台と蓋体とが係止されていると、経年使用により、或いは蓋体に対する何らかの外力の作用により、蓋体が簡単に外れてしまう問題があった。
また、建物壁の出隅部、及び入隅部は、隣接する2つの壁面が正確に直交して形成されているとは限られず、施工上の不具合により僅かに鈍角又は鋭角となってしまう場合がある。このような場合においても、従来の出隅又は入隅の各配管部を保護する付属保護カバーの基台及び蓋体の接続口の両側に形成されて互い係止される関係にある被係止部、及び係止部の数は1つであるので、上記した屈曲配管部、分岐配管部の付属保護カバーの場合と同様に、2つの接続口のうち一方の接続口の部分において被係止部と係止部が係止されているのみで、他方の接続口の部分では、被係止部と係止部とが係止不能となる場合もある。この場合においても、付属保護カバーを構成する蓋体は、簡単に外れ易い。
特開2006−292011号公報
本発明は、壁面における付属保護カバーの設置部が非平面であったり、或いは隣接壁面の交差部である出隅部及び入隅部が非直角であったり、更には、設置部の近辺に保護カバーの蓋体と干渉する干渉物が存在する場合でも、前記非平面又は非直角、更には干渉物に対応して、複数の各接続口の両側に設けられた基台の被係止部と蓋体の係止部との係止をいずれの接続口でも確保できる配線・配管材の付属保護カバーの提供を課題としている。
上記課題を解決するための請求項1の発明は、建物の壁面に固定される基台と、当該基台に覆蓋される蓋体とから成って、前記壁面に沿って配設される配線・配管材の直線部を保護する直線部保護カバーの端部に接続される接続口を備え、前記基台及び蓋体における前記接続口の両側部には、基台に蓋体を覆蓋した状態で互いに係止する被係止部、及び係止部がそれぞれ形成された付属保護カバーであって、前記基台の被係止部と前記蓋体の係止部とのいずれか一方は、基台に対して蓋体を複数の異なる高さ位置で係止可能な構造になっていることを特徴としている。
請求項1の発明によれば、基台の被係止部と蓋体の係止部とのいずれか一方は、基台に対して蓋体を複数の異なる高さ位置で係止可能な構造になっているので、屈曲部、分岐部の付属保護カバーの場合は、壁面の非平面に対応させて、当該非平面の壁面に固定された基台の被係止部と、当該基台を覆蓋する蓋体の係止部との係止位置を接続口の両側において各接続口毎に基台の高さ方向(壁面に対して垂直な方向)で選択することにより、壁面の非平面に対応させて、全ての接続口において基台の被係止部と蓋体の係止部とを係止させることができる。このため、経年使用により、或いは蓋体に外力が加わっても、基台から蓋体が外れることはない。
全く同様に、建物壁の出隅部、及び入隅部が鈍角又は鋭角であって、非直角な場合には、外方に僅かに拡開させたり、或いは内方に僅かに押圧させて、非直角の出隅部、及び入隅部に基台を固定した状態において、当該基台に対して蓋体を覆蓋させて、基台の被係止部と蓋体の係止部とを係止させる際に、2つの接続口において、基台の高さ方向に沿って異なる位置において基台の被係止部と蓋体の係止部とを係止させること(一方の接続口では正規の係止部と被係止部との係止が選択され、他方の接続口では非正規の係止部と被係止部との係止が選択されること)により、前記非直角に対応させて基台に対して蓋体を2つの接続口の各部分でいずれも係止させることができる。
更に、保護カバーの設置部の周辺に蓋体と干渉する干渉物が存在する場合においては、壁面に固定された基台の被係止部と、当該基台に覆蓋される蓋体の係止部を接続口の両側において正規の場合と異ならしめることにより、前記干渉物を回避して基台に対して蓋体を係止して組み付けられる。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記蓋体の係止部は、高さ方向に複数形成されていることを特徴としている。
請求項2の発明によれば、蓋体の側の係止部が高さ方向に沿って複数形成されているので、基台側の被係止部が複数形成する場合に比較して、基台に対する蓋体を覆蓋する際に、基台側の複数の被係止部との干渉がなくなるので、前記覆蓋操作が容易となる。
また、請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記接続口の両側部のそれぞれの係止部及び被係止部は、両側部の一方側と他方側で高さが異なる状態で係止可能であることを特徴としている。
請求項3の発明によれば、非平面の壁面に僅かに変形して固定された基台に対して蓋体を覆蓋する場合において、特定の接続口の幅方向に沿って傾斜が発生している場合には、当該特定の接続口の両側部のそれぞれの係止部及び被係止部は、両側部の一方側と他方側で高さが異なる状態で係止可能であるため、当該特定の接続口の部分において基台に対して蓋体を支障なく係止させて、基台に対して蓋体を組み付けることができる。
また、請求項4の発明は、請求項1又は2の発明において、前記接続口の両側部のそれぞれの係止部及び被係止部は、前記蓋体を正規の係止位置とは異なる高さ位置で係止させた際に、両側部の両側を基台に対して同じ高さ位置で係止可能であることを特徴としている。
請求項4の発明によれば、保護カバーの基台を固定した部分の一方側、又は両側に干渉物が存在する場合には、当該保護カバーの接続口の両側の係止部及び被係止部は、前記干渉物が存在しない場合の正規の係止位置とは異なる高さ位置で係止させることにより、前記干渉物を回避して、基台に対して蓋体を覆蓋して組み付けられる。
また、請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記接続口を複数備え、接続口毎に基台に対する蓋体の高さを異ならせて係止可能であることを特徴としている。
請求項5の発明によれば、複数の各接続口毎に基台に対する蓋体の高さを異ならしめて係止可能であるので、非平面の壁面、或いは非直角の出隅部又は入隅部において、全接続口において非平面の壁面等に固定された基台に対して蓋体が係止可能となる。
また、請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれかの発明において、前記基台又は蓋体には、基台に蓋体が覆蓋されて、当該基台の被係止部に蓋体の係止部が係止された状態において、基台に対して蓋体が配管方向にずれるのを防止するずれ防止手段を備えていることを特徴としている。
請求項6の発明によれば、基台に対して蓋体が覆蓋され、各接続口の部分でいずれも基台の被係止部と蓋体の係止部とが係止された状態で、ずれ防止手段によって、基台の被係止部と蓋体の係止部とが配管方向に沿って相対的にずれることはないので、基台の被係止部と蓋体の係止部との係止が安定して、しっかりした状態となる。この結果、経年使用しても、基台から蓋体が一層外れにくくなる。
また、請求項7の発明は、請求項1ないし6のいずれかの発明において、前記蓋体の係止部は、当該蓋体を構成する両側板部の内側面に形成され、前記基台の被係止部は、当該基台の周縁に沿って形成された立壁部に形成されていることを特徴としている。
請求項7の発明によれば、基台の周縁に設けられた立壁部に被係止部を形成して、当該被係止部と蓋体の内側面に形成した係止部とが係止する構成になっているので、基台の被係止部と蓋体の係止部との各形状設計が容易になると共に、基台の被係止部と蓋体の係止部とが係止され易くなる。
また、請求項8の発明は、請求項1ないし7のいずれかの発明において、前記基台の被係止部は、立壁部の内側に形成され、前記基台の被係止部と蓋体の係止部との係止は、係止状態において蓋体の各側板部を内方に向けて弾性変形させて基台の立壁部に当接させることにより解除される構成であることを特徴としている。
請求項8の発明によれば、基台の被係止部と蓋体の係止部とが係止した状態において、当該蓋体の各側板部を内方に向けて弾性変形させると、当該蓋体の側板部は基台の立壁部に当接して前記係止が解除されるため、基台の被係止部と蓋体の係止部との解除操作が容易となる。
また、請求項9の発明は、請求項7の発明において、前記基台の被係止部は、立壁部の内側面に形成された被係止突起であり、前記蓋体の係止部は、側板部の内側面に当該内側面との間に所定間隔をおき、しかも基台に覆蓋された状態で前記被係止突起の内側に配置されるようにして前記側板部に一体に形成した係止板部に当該蓋体の覆蓋方向に所定間隔をおいて形成された複数の係止孔であり、前記蓋体の係止板部を側板部に連結している連結板部は、基台の立壁部に高さ方向に形成されたずれ防止溝に挿入される構成であることを特徴としている。
請求項9の発明によれば、基台の立壁部に形成されたずれ防止溝に、蓋体の係止板部を側板部に連結している連結板部が挿入される構成であるので、配管方向に沿ったずれが防止された状態で、基台の被係止突起と蓋体の係止孔とが係止されるため、係止状態が安定化すると共に、当該係止状態において、蓋体の側板部を内方に弾性変形させると、当該側板部は、基台の立壁部に当接して、前記係止が容易に解除される。
また、請求項10の発明は、請求項7の発明において、前記基台の被係止部は、立壁部の内側面に形成された被係止突起であり、前記蓋体の係止部は、側板部の内側面に当該内側面との間に所定間隔をおき、しかも基台に覆蓋された状態で前記被係止突起の内側に配置されるようにして前記側板部に一体に形成した係止板部における前記内側面と対向する面に当該蓋体の覆蓋方向に所定間隔をおいて形成された複数の係止突条であり、前記蓋体の係止板部を側板部に連結している連結板部は、基台の立壁部に高さ方向に形成されたずれ防止溝に挿入される構成であることを特徴としている。
請求項10の発明によれば、請求項9の発明と同等の作用効果が奏される。
本発明によれば、壁面の非平面、或いは出隅部又は入隅部の非直角、更には設置部近傍に存在する干渉物に対応させて、当該非平面又は非直角の壁面、或いは干渉物が存在する壁面に固定された基台の被係止部と、当該基台を覆蓋する蓋体の係止部との係止位置を基台の高さ方向(壁面に対して垂直な方向)で選択することにより、壁面の非平面又は非直角、更には設置部近傍に存在する干渉物に対応させて、保護カバーの全ての接続口において基台の被係止部と蓋体の係止部とを係止させることができる。このため、経年使用したり、或いは蓋体に外力が加わっても、基台から蓋体が外れることはない。
以下、最良の実施例を挙げて本発明について更に詳細に説明する。
最初に、図1ないし図8を参照して、建物の壁面W1 の非平面部に給水湯管Pを屈曲させて配管した屈曲配管部P1 を保護するための略T字状をした付属保護カバーである屈曲部保護カバーC1 の構成について説明し、その後に、当該保護カバーC1 を使用して、給水湯管Pの屈曲配管部P1 を保護するための施工方法について説明する。図1は、壁面W1 の非平面部に保護カバーC1 を設置した状態の斜視図であり、図2は、保護カバーC1 を構成する基台V1 と蓋体L1 とを分離した状態の斜視図であり、図3は、基台V1 の被係止突起11と蓋体L1 の係止孔26a,26bとを示す部分拡大斜視図であり、図4は、計3本の直線配管部保護カバーC0 の各端部が保護カバーC1 で接続された状態の平面図であり、図5は、壁面W1 の非平面部に固定された基台V1 に蓋体L2 が蓋体された状態において、被係止突起11と係止孔26a,26bとの計6箇所の係止部A1 〜A6 の壁面W1 からの高さの相違を示す模式図であり、図6(a)は、図4のS1 −S1 線拡大断面図であり、同(b)は、同(a)のD1 の部分の拡大図であり、図7(a)は、図4のS2 −S2 線拡大断面図であり、同(b)は、同(a)のD2 の部分の拡大図であり、図8(a)は、図4のS3 −S3 線拡大断面図であり、同(b)は、同(a)のD3 の部分の拡大図である。
保護カバーC1 は、全体形状が略T字状をしていて、複数本のビスBを介して壁面W1 に固定される基台V1 と、当該基台V1 に覆蓋される蓋体L1 とで構成され、基台V1 及び蓋体L1 は、いずれも樹脂射出成形により成形される。なお、後述する全ての保護カバーC2 〜C5 も同様の方法で成形される。基台V1 は、略T字状をした基台板部1の3箇所の接続口2の部分を除く残りの全ての部分に背丈の低い薄板状の第1及び第2の各立壁部3,4が当該基台板部1に対して垂直となって形成された構成である。第1及び第2の各立壁部3,4は、いずれも長手方向の両端部を除く中央部は、同一板厚を保持して僅かに外方に配置されていて、長手方向の両端部と中央部との接続部は、屈曲状態に形成されていると共に、僅かに外方に配置された第1及び第2の各立壁部3,4の中央部の高さ方向に沿った下端部を除く部分は、各立壁部3,4の両端部の板厚よりも厚く形成されている。基台板部1における3箇所の各接続口2には、直線配管部保護カバーC0 の基台V0 と幅方向の位置決めを行って接続可能にするための一対の位置決め板部5が配管方向Q1 ,Q2 に沿って一体に形成され、基台板部1における各接続口2の内側であって、しかも幅方向の中央部分と、基台板部1における各接続口2の部分で幅方向の中央部に配管方向Q1 ,Q2 に沿って形成された各位置決め凹条6,7が交差する部分とには、長孔状のビス挿通孔8、及び円形のビス挿通孔9がそれぞれ形成されている。
また、図2、図3及び図6に詳細に示されているように、基台V1 の接続口2の両側の部分である各立壁部3,4の端部の対向する内側面には、後述する蓋体L1 の係止孔26a,26bと係止可能な被係止突起11が配管方向Q1 ,Q2 に沿って形成されている。被係止突起11は、当該被係止突起11の先端面に対して後述する蓋体L1 の係止板部27が摺動して、当該係止板部27に形成された係止孔26a,26bに挿入され易いように、略等脚台形状の横断面形状を有している。被係止突起11は、各立壁部3,4の高さ方向に沿って中央部よりも僅かに上方に配置されていて、当該被係止突起11は、当該被係止突起11を長手方向に沿って二分するように、各立壁部3,4には、後述の蓋体L1 の第1連結板部28を挿入して、基台V1 に対して蓋体L1 が係止された状態で、当該蓋体L1 が基台V1 に対して配管方向Q1 ,Q2 にずれるのを防止するためのずれ防止溝12が基台板部1に対して垂直に形成されている。当該ずれ防止溝12は、各立壁部3,4の上端に開口して、基台板部1の上面にまで達しており、ずれ防止溝12の開口部は、蓋体L1 の第1連結板部28を挿入し易いように、上端に向けてハの字形に開口されている。また、図2に示されるように、第1立壁部3の長手方向の両端部の内側であって、給水湯管Pの収容配管時においてわん曲された給水湯管Pのわん曲方向で外側に配置される部分には支持部13がそれぞれ形成されているため、各支持部13が設けられている同一直線上に位置する2つの接続口2の部分に形成された一対の被係止突起11は、ほぼ対向しているが、配管方向Q1 に沿って僅かにずれて形成されている。なお、図2、図3及び図6において、14は、第1及び第2の各立壁部3,4の内側面に対して内方に突出して形成された被係止突起11を成形可能にするための移動型(スライドコア)の抜孔を示す。
一方、蓋体L1 は、図2,図3及び図6に示されるように、全体形状が略T字状をなしていて、全体が略L字状にわん曲された一対の第1側板部21と、直線板状であって横断面でわん曲された第2側板部22との計3枚の側板部21,22とが略T字状をした天板部23で一体に連結されることにより、配管方向Q1 に形成された一対の第1接続口24a,24bと、当該第1接続口24a,24bと直交する方向に開口された第2接続口25との計3個の接続口24a,24b,25を備えていて、天板部23と反対の面が開口された構成である。各側板部21,22の内側面における第1及び第2の各接続口24a,24b,25の両側に位置する部分、即ち、各側板部21,22の内側面における前記基台V1 の被係止突起11の形成部分と対応する部分には、当該被係止突起11と係止する係止孔26a,26bが形成された係止板部27がそれぞれ各側板部21,22の内側面との間に所定間隔をおいて当該各側板部21,22と平行に配置されている。各係止板部27は、各側板部21,22の内側面に互いに直交する第1及び第2の各連結板部28,29を介して各側板部21,22と一体に形成されている。第1連結板部28は、係止板部27の配管方向Q1 ,Q2 の中央部に、第1接続口24a,24b又は第2接続口25と平行に配置され、第2連結板部29は、係止板部27の天板部23の側の端部において当該係止板部27と一体となって、係止板部27と一体となった形状が、第1接続口24a,24b又は第2接続口25の側から見てL字状に形成されるように配置されている。第2連結板部29は、第1連結板部28に対しても一体となっている。このように、第1側板部21又は第2側板部22との間に所定間隔をおいて配置される係止板部27は、互いに直交配置された第1及び第2の各連結板部28,29を介して当該第1側板部21又は第2側板部22に一体に連結されているために、第1側板部21又は第2側板部22に対する連結剛性が高くなる。
また、係止板部27を蓋体L1 の開口面30(図2参照)に対して垂直な方向に沿ってほぼ二分した場合に、当該開口面30の側に配置される部分には、配管方向Q1 ,Q2 に沿った2本の係止孔26a,26bが、前記開口面30に対して垂直な方向に沿って所定間隔をおいて形成されている。係止板部27の配管方向Q1 ,Q2 に沿った中央部は、第1接続口24a,24b又は第2接続口25と平行に配置された第1連結板部28により第1側板部21又は第2側板部22に連結されているため、配管方向Q1 ,Q2 に沿って形成された前記係止孔26a,26bの長手方向の中央部は、第1連結板部28により分断された形態となっている。そして、基台V1 に対して蓋体L1 を覆蓋させると、基台V1 の被係止突起11がずれ防止溝12で分断された各分断被係止突起が、2本の係止孔26a,26bのいずれか一方の係止孔26a,26bにそれぞれ挿入されて係止される(図6ないし図8参照)。
また、基台V1 に対して蓋体L1 が覆蓋されて、基台V1 の被係止突起11が、蓋体L1 に形成された2本の係止孔26a,26bのいずれか一方の係止孔26a,26bの各分断係止孔に挿入係止された状態では、基台V1 のずれ防止溝12に蓋体L1 の第1連結板部28が挿入されて、基台V1 に対して蓋体L1 が配管方向Q1 ,Q2 にずれなくなる。従って、蓋体L1 の第1連結板部28は、基台V1 のずれ防止溝12と協働して「ずれ防止手段」を構成している。
次に、図4ないし図8を参照して、内部に給水湯管Pの直線配管部P0 を収容した計3本の直線配管部保護カバーC0 を接続する前記保護カバーC1 の壁面W1 上の設置部分が非平面である場合において、当該保護カバーC1 の基台V1 に蓋体L1 を覆蓋させる場合の施工手順について説明する。まず、壁面W1 の上記非平面部に保護カバーC1 の基台V1 を複数本のビスBを介して固定する。ここで、基台V1 は、基台板部1を主体にしてほぼ板状であるため、壁面W1 の非平面部に対応させて、僅かにわん曲させたり、捩ったりして、壁面W1 の非平面部に対してほぼ全面密着させて固定することが可能である。基台V1 の基台板部1は、多数箇所においてビス固定可能であるので、壁面W1 の非平面部に複数本のビスBを介して固定された基台V1 の基台板部1は、ほぼ全面密着した状態で壁面W1 の非平面部に固定される。
次に、保護カバーC1 の基台板部1の計3つの第1及び第2の各接続口24a,24b,25にそれぞれ形成された位置決め板部5によって、直線配管部保護カバーC0 の基台V0 の幅方向の位置決めを行って、当該基台V0 を壁面W1 に固定した後に、当該基台V0 に形成された2つの管保持部111にそれぞれ給水湯管Pの直線配管部P0 を保持させると共に、図4に示されるように、保護カバーC1 の第2接続口25の部分に配置される2本の給水湯管Pの直線配管部P0 と、一対の第1接続口24a、24bの部分に配置される各給水湯管Pの直線配管部P0 とをエルボE1 を介して連結する。実施例1では、エルボE1 の部分が屈曲配管部P1 となる。なお、一対の第1接続口24a,24bの部分に配管される他方の給水湯管Pは、他の給水湯管Pの直線配管部P0 と連結されることなく配管される。
その後に、保護カバーC1 の基台V0 に蓋体L0 を覆蓋させると、計4本の給水湯管Pの各直線配管部P0 の連結部、及び非連結状態の残りの1本の給水湯管Pの基台V1 に配置された部分は、基台V0 と蓋体L0 とで形成される収容空間20に収容される。ここで、保護カバーC1 を構成する基台V1 は、壁面W1 の非平面形状に対応させてわん曲させたり、捩ったりさせることにより、ほぼ全面を壁面の非平面部に固定することが可能であるが、蓋体L1 は曲げ剛性、捩り剛性が高いので、わん曲させたり、捩ったりさせることは難しい。
ところが、実施例1においては、基台V1 の被係止突起11と蓋体L1 の係止孔26a,26bとが互いに係止された覆蓋状態において蓋体L1 には、基台V1 の高さ方向(壁面W1 に対して垂直な方向)に沿って異なる2つの位置において係止可能とすべく2本の係止孔26a,26bが前記高さ方向に沿って所定間隔をおいて形成されているので、壁面W1 の非平面部にほぼ全面密着して固定された基台V1 の計6箇所の被係止突起11と、蓋体L1 における前記各被係止突起11と対応する位置に形成された計6箇所の係止孔26a,26bとは、全て係止させることが可能となる。
上記したことを、図4ないし図8を参照して具体的に説明する。ここで、図4及び図5において、A1 〜A6 は、基台V1 の被係止突起11と蓋体L1 の係止孔26a,26bとが互いに係止された計6箇所の「相互係止部」を示し、「A1 ,A2 」と「A5 ,A6 」は、それぞれ蓋体L1 の第1接続口24a,24bにおいて対向配置された係止部分の組み合せを示し、「A3 ,A4 」は、蓋体L1 の第2接続口25において対向配置された係止部分の組み合せを示す。また、図5において、K1 は、壁面W1 の相互係止部A1 における延長面(延長線)を示し、K2 は、対となる各相互係止部A1 〜A6 の左右対称線を示す。図4及び図5からは、蓋体L1 の第1接続口24aと第2接続口25の相互係止部A3 との間では、壁面W1 は配管方向Q2 に沿ってほぼ平面状を維持しているが、第2接続口25の部分では、相互係止部A4 の側が僅かに低くなるように、壁面W1 は配管方向Q1 に沿って傾斜しており、また、一対の第1接続口24a,24bを結ぶ方向に沿っては、壁面W1 は第1接続口24bの側が僅かに低くなるように傾斜しているが、第1接続口24bの配管方向Q2 に沿っては、壁面W1 は、殆ど傾斜していないことが理解できる。保護カバーC1 の基台V1 は、上記のような形状に変化している壁面W1 の非平面部にほぼ全面が密着し固定されている。
このため、蓋体L1 の第1接続口24aの部分では、壁面W1 は配管方向Q2 に沿って殆ど傾斜していない(部分的に平面を保持している)ために、図6に示されるように、基台V1 と対向配置された蓋体L1 を当該基台V1 に対して押圧させると、蓋体L1 の第1接続口24aの両側に設けられた各係止板部27の先端部は、基台V1 の接続口2の両側に設けられた各被係止突起11の上側傾斜面11a〔図6(b)参照〕に沿って摺動することにより、蓋体の各側板部21,22が僅かに内方に弾性変形されて、蓋体L1 の開口面30に対して手前側に位置する係止孔26bを通過して、前記各側板部21,22が原形状に復元することにより、基台V1 の両側の各被係止突起11は、蓋体L1 の奥側(天板部23の側)の各係止孔26aに挿入されて係止される。この状態では、蓋体L1 の各側板部21,22の端面は、壁面W1 に対して殆ど隙間のない状態で近接している。なお、図6(b)に示されるように、基台V1 の被係止突起11と蓋体L1 の係止孔26aが係止した状態では、係止板部27の先端部は、抜孔14に入り込んでいる。なお、第1接続口24aの両側の被係止突起11と係止孔26aとの係止位置は、「正規の係止位置」である。
また、蓋体L1 の第2接続口25の部分では、配管方向Q1 に沿って第1接続口24bの側が低くなるように僅かに傾斜しているために、図7に示されるように、第1接続口24aの側においては、基台V1 の被係止突起11は、蓋体L1 の奥側の係止孔26aに係止されるが、第1接続口24bの側においては、基台V1 の被係止突起11は、蓋体L1 の手前側の係止孔26bに係止されて、第1側板部21の下端面と壁面W1 との間には、僅かの隙間112が形成される。このため、蓋体L1 の第2接続口25の部分では、基台V1 の基台板部1に対して蓋体L2 の天板部23は僅かに傾斜して覆蓋される(基台V1 に対して蓋体L2 が部分的に傾斜して覆蓋される)。なお、第2接続口25の両側の被係止突起11と係止孔26a,26bとの係止位置は、一方側は「正規の係止位置」であるが、他方側は「正規の係止位置」に対して高い位置で係止されている。
更に、蓋体L1 の第1接続口24bの部分では、配管方向Q2 に沿っては殆ど傾斜していないが、一対の第1接続口24a,24bを結ぶ配管方向Q1 に沿っては第1接続口24bの側が低くなるように傾斜しているために、図8に示されるように、基台V1 の各被係止突起11は、いずれも蓋体L1 の手前側(開口面30の側)の係止孔26bに係止される。このため、蓋体L1 の第1接続口24bを形成する各側板部21,22と壁面W1 との間には、いずれも僅かの隙間112が形成される。なお、第1接続口24bの両側の被係止突起11と係止孔26bとの係止位置は、いずれも「正規の係止位置」よりも高い同一位置で係止されている。
なお、平面部に固定された基台V1 に蓋体L1 を組み付けた場合には、計3個の全ての接続口24a,24b,25の両側において、被係止突起11と係止孔26aとが係止され、計6箇所の「相互係止部A1 〜A6 」は、全て「正規の係止位置」となる。
このように、基台V1 に蓋体L1 が覆蓋された状態で、基台V1 と蓋体L1 とを係止させる計6箇所の各相互係止部A1 〜A6 においては、いずれも壁面W1 に対して垂直な方向(基台V1 の高さ方向)に沿って、基台V1 の被係止突起11は、蓋体L1 に形成された各係止孔26a,26bのいずれかを選択して係止位置が定められる構成になっているので、壁面W1 の非平面部において、僅かに変形されて壁面W1 の非平面部に固定された基台V1 に対して蓋体L1 を覆蓋された状態で、計6箇所の各相互係止部A1 〜A6 の全てにおいて、基台V1 の被係止突起11と蓋体L1 の係止孔26a,26bとを係止させられる。このため、経年使用により、或いは蓋体L1 に外力が作用しても、基台V1 に対して蓋体L1 は簡単には外れない。なお、蓋体L1 の各側板部21,22の端面と壁面W1 との間に形成された隙間112は、コーキング材等で閉塞される。
また、基台V1 の計3対の被係止突起11が、蓋体L1 の計3対の係止孔26a(26b)にそれぞれ係止されて、基台V1 に蓋体L1 が覆蓋されている状態で、前記係止を解除するには、図6(a)に示されるように、蓋体L1 における左右一対の係止板部27が設けられている部分の各外側にそれぞれ内側に向けて力Fを加えると、同図で2点鎖線で示されるように各側板部21,22(21,21)が内方に弾性変形されることにより、各側板部21,22(21,21)と一体となって左右一対の係止板部27は、基台V1 の各立壁部3,4(3,3)からそれぞれ離間して、被係止突起11が係止孔26a(26b)から相対的に脱出して前記係止が解除される。この状態で、基台V1 に対して蓋体L1 を離間させると、基台V1 に対して蓋体L1 が分離される。ここで、各側板部21,22(21,21)の外側に力Fを内側に向けて加えて、当該各側板部21,22(21,21)を弾性変形させる際に、無造作に過大な力Fを加えても、各側板部21,22(21,21)の開口面30の側の端部の内側には、基台V1 の立壁部3,4が配置されていて、各側板部21,22(21,21)の開口面30の側の端部は立壁部3,4に当接して、これ以上の弾性変形を阻止するので、前記係止の解除操作は容易である。また、第1連結板部28が第1側板部21又は第2側板部22と係止板部27を連結しているために、各側板部21,22を弾性変形させる力Fを直接的に係止板部27に伝えられて、前記係止の解除操作が容易になると共に、蓋体L1 の係止孔26a,26bと基台V1 の被係止突起11との係止が捩られるのを規制して、前記係止がしっかりとなる。
次に、図9ないし図12を参照して、建物の隣接する壁面W1 ,W2 の出隅部N1 に配管される給水湯管Pの出隅配管部P2 を保護する付属保護カバーである出隅配管部保護カバーC2 について説明する。図9は、保護カバーC2 が組み付けられた状態の斜視図であり、図10は、保護カバーC2 の基台V2 と蓋体L2 を分離した状態の斜視図であり、図11は、僅かに鋭角状となった出隅部N1 に配管された給水湯管Pの出隅配管部P2 が保護カバーC2 で保護された状態の断面図であり、図12(a),(b)は、それぞれ図11のT1 −T1 線及びT2 −T2 線断面図である。なお、保護カバーC2 を構成する基台V2 と蓋体L2 が組み付けられた状態における係止構造は、前記保護カバーC1 の基台V1 と蓋体L1 との係止構造と同一である。
保護カバーC2 は、図9及び図10に示されるように、L字形に屈曲された基台V2 と、当該基台V2 に係止構造により組み付けられて覆蓋される同じくL字形の蓋体L2 とで構成される。基台V2 は、各基台板部31,32がL字形に屈曲されて、各基台板部31,32の形成角が270°の側の面における幅方向の両端部に配管方向に沿って背丈の低い板状の立壁部33がそれぞれ形成され、各立壁部33の長手方向の両端部の内側に、対となって対向配置された被係止突起34が配管方向に形成されている。従って、直角に屈曲した配管方向に沿って一対の立壁部33の両端部の内側には、それぞれ一対の被係止突起34が対向して設けられる。なお、図9及び図10において、36,37,38,39は、それぞれ抜孔、補強リブ、位置決め板部及びビス挿通孔を示す。
また、蓋体L2 は、所定間隔をおいて対向配置された略L字形の正面形状を有する各側板部41の形成角が270°となる側の部分が、L字形にわん曲された天板部42で連結されて、形成角が90°の側の部分が開口されて、配管方向に沿った両端開口が接続口43となっている。蓋体L2 の各側板部41の内側における基台V2 の各被係止突起34に対応する部分には、前記保護カバーC1 の第2連結板部29に相当する連結板部44を介して係止板部45が各側板部41と所定間隔をおいて当該各側板部41と平行に設けられ、前記係止板部45には、係止孔46a,46bが形成されている。係止板部45に対する連結板部44の連結位置、及び各係止孔46a,46bの形成位置は、保護カバーC1 の場合と同一である。なお、係止板部45には、保護カバーC1 における第1連結板部28に相当する連結板部は設けられていない。
ここで、隣接する各壁面W1 ,W2 で形成される出隅部N1 は、施工上の不具合により正確に直角とならず、僅かに鋭角或いは鈍角に施工させることがあり、図11及び図12を参照して、僅かに鋭角(90°−α)の出隅部N1 に配管された給水湯管Pの出隅配管部P2 を前記保護カバーC2 で保護する場合について説明する。基台V2 は、L字形に屈曲した形状になっているが、全体が板状であるために、僅かに鋭角(90°−α)の出隅部N1 に対応させて、当該出隅部N1 を形成する各壁面W1 ,W2 に裏面側がほぼ全面密着した状態で複数本のビスBにより固定することができる。しかし、蓋体L2 は、形状からして曲げ剛性、捩り剛性が大きいので、出隅部N1 の僅かな鋭角(90°−α)に対しても曲げることは困難である。
ところが、蓋体L2 の係止板部45には、基台V2 との係止状態において立壁部33の高さ方向に沿って異なる位置に2本の係止孔46a,46bが形成されているので、僅かに鋭角(90°−α)の出隅部N1 にほぼ全面密着するように無理に曲げて固定された基台V2 に対して被係止突起34と係止孔46a,46bとの係止により蓋体L2 を組み付けることができる。即ち、一方の壁面W1 の側においては、基台V2 の一方側の一対の被係止突起34は、蓋体L2 の天板部42の側(開口面47を基準にして奥側)に形成された一対の係止孔46aに係止される(「正規の係止位置」で係止される)と共に、他方側の一対の被係止突起34は、蓋体L2 の開口面47の側(開口面47を基準にして手前側)に形成された一対の係止孔46bに係止される(「正規の係止位置」よりも高い同一位置に係止される)ため、基台V2 に対して蓋体L2 が組付け可能となる。また、直線配管部保護カバーC0 内に収容保護された給水湯管Pの各直線配管部P0 の出隅部N1 の側の端部はエルボE2 で連結され、実施例2では、当該エルボE2 の部分が出隅配管部P2 となる。なお、図11において、M1 は、壁面W1 と直交する壁面を示す仮想線である。
なお、正確に直交する出隅部N1 の場合には、基台V2 の配管方向の両端部に形成された二対の被係止突起34は、いずれも蓋体L2 の天板部42の側(開口面47を基準にして奥側)の二対の係止孔46aに係止される(「正規の係止位置」に係止される)。
次に、図13ないし図16を参照して、建物の隣接する壁面W2 ,W3 の入隅部N2 に配管される給水湯管Pの入隅配管部P3 を保護する付属保護カバーである入隅配管部保護カバーC3 について説明する。図13は、保護カバーC3 が組み付けられた状態の斜視図であり、図14は、保護カバーC3 の基台V3 と蓋体L3 を分離した状態の斜視図であり、図15は、僅かに鈍角状となった入隅部N2 に配管された給水湯管Pの出隅配管部P3 が保護カバーC3 で保護された状態の断面図であり、図16(a),(b)は、それぞれ図11のU1 −U1 線及びU2 −U2 線断面図である。なお、入隅配管部保護カバーC3 を構成する基台V3 及び蓋体L3 と、上記した出隅配管部保護カバーC2 を構成する基台V2 及び蓋体L2 とは、基台V2 ,V3 に関しては、直角に屈曲された各基台板部の形成角が90°の面、又は270°の面のいずれの面に被係止突起が形成されているかの相違のみであり、蓋体L2 ,L3 に関しては、形成角が90°の面、又は270°の面のいずれの面に開口面が形成されているかの相違、即ち、係止孔を備えた係止板部が形成角が90°の面、又は270°の面のいずれに形成されているかの相違のみである。
従って、入隅配管部保護カバーC3 を構成する基台V3 及び蓋体L3 の説明に関しては、出隅配管部保護カバーC2 の説明で使用した符号と、「1桁目」を同一とする対応符号を用いて図示のみ行って、上記した出隅配管部保護カバーC2 と異なる部分についてのみ説明する。ここで、図13及び図14において、符号51ないし59は、基台V3 に係るものであって、51,52はいずれも基台板部、53は立壁部、54は被係止突起、55はずれ防止溝、56は抜孔、57は補強リブ、58は位置決め板部、59はビス挿通孔を示す。また、符号61ないし67は、蓋体L3 に係るものであって、61は側板部、62は天板部、63は接続口、64は連結板部、65は係止板部、66a,66bは係止孔、67は開口面を示す。
そして、図15及び図16に示されるように、入隅配管部P3 を保護する保護カバーC3 においても、僅かに鈍角(90°+β)の入隅部N2 に基台V3 を外方に僅かに変形させて、当該入隅部N2 を構成する各壁面W2 ,W3 にほぼ全面密着させておいて、当該基台V3 に対して蓋体L3 を覆蓋させると、一方の壁面W2 の側においては、基台V3 の基台板部51に形成された一対の被係止突起54は、蓋体L3 の開口面67に対して奥側の一対の係止孔66aに係止される(「正規の係止位置」で係止される)と共に、他方の壁面W3 においては、基台V3 の基台板部52に形成された一対の被係止突起54は、蓋体L3 の開口面67に対して手前側の一対の係止孔66bに係止される(「正規の係止位置」よりも高い同一位置に係止される)。このように、給水湯管Pの入隅配管部P3 を保護する保護カバーC3 においても、蓋体L3 の各側板部61の内側面に2本の係止孔66a,66bが、係止状態において基台V3 の立壁部53の高さ方向に沿ってずれて形成されているため、僅かに鈍角(90°+β)の入隅部N2 においても、各接続口63の両側において被係止突起54と係止孔66a(66b)とをいずれも係止させられる。このため、経年使用により、或いは蓋体L3 に外力が加わることにより、基台V3 から蓋体L3 が簡単に外れることはない。
また、基台V3 に対して蓋体L3 が組み付けられた状態では、基台V3 のずれ防止溝55に蓋体L3 の連結板部64が挿入されて係止状態となるので、入隅部N2 を構成する各壁面W2 ,W3 に固定された基台V3 に対して蓋体L3 は、入隅部N2 を形成している直交する2つの壁面W2 ,W3 のいずれに対しても配管方向にずれなくなる。なお、図15でE3 は、各壁面W2 ,W3 に沿って配管された2本の給水湯管Pの各直線配管部P0 を接続するエルボを示し、実施例3では、当該エルボE3 が入隅配管部P3 となっている。
次に、図17ないし図21を参照して、給水湯管Pの屈曲配管部P4 が壁面W1 に設けられた壁貫通孔Hに挿通されて配管される場合において、前記屈曲配管部P4 を保護する端末保護カバーC4 について説明する。図17は、壁面W1 の壁貫通孔Hに挿通された給水湯管Pの屈曲配管部P4 が端末保護カバーC4 で保護された状態の斜視図であり、図18は、同様の状態の正面図であり、図19は、端末保護カバーC4 を構成する基台V4 及び蓋体L4 の分解斜視図であり、図20は、図18のX1 −X1 線断面図であり、図21は、図18のX2 −X2 線断面図である。
図17ないし図19に示されるように、端末保護カバーC4 は、壁面W1 における壁貫通孔Hが設けられている部分に当該壁貫通孔Hの周縁部を覆うようにして複数本のビスBを介して固定される基台V4 と、当該基台V4 に覆蓋される蓋体L4 とで構成される。基台V4 は、略長方形状をした基台板部71を長手方向に沿って二分した一方の部分に管貫通孔72が形成され、基台V4 における蓋体L4 の接続口82に対応する部分を除く周縁部に背丈の低い板状の第1及び第2の各立壁部73,74が連続して設けられた構成である。第1及び第2の各立壁部73,74は、それぞれ基台板部71の長手方向、及び幅方向に沿って形成され、各立壁部73,74は、円弧状をした2つのコーナー部において連続している。基台V4 における蓋体L4 の接続口82に対応する部分は、他の部分よりも僅かに狭幅に形成されている。前記第1立壁部73における長手方向の中央部の内側には、一対の被係止突起75が当該第1立壁部73の長手方向に沿って形成され、第1立壁部73における当該被係止突起75が形成されている部分には、ずれ防止溝76が基台板部71に対して垂直に形成されて、被係止突起75はずれ防止溝76により二分されている。なお、図19において、77は、ビス挿通孔を示し、78は、基台V4 に対する直線配管部保護カバーC0 の基台V0 の幅方向の位置決めを行うための位置決め板部を示す。
また、蓋体L4 は、対向側板部81aにおける接続口82と反対の側が連結側板部81bで連結され、全体として正面形状が略U字状をした側板部81が天板部83で連結されて、当該天板部83と対向する側が開口面84となった構成である。蓋体L4 の接続口82の部分は、他の部分よりも僅かに幅が狭くなっている。そして、対向側板部81aにおける基台V4 の各被係止突起75と対応する位置には、それぞれ係止板部85が配置されている。対向側板部81aに対する係止板部85の連結構造は、実施例1の保護カバーC1 の蓋体L1 に形成された係止板部27と同一構造であって、係止板部85は、第1及び第2の各連結板部86,87を介して対向側板部81aと所定間隔をおいて配置されている。係止板部85には、開口面84に対して垂直な方向に所定間隔をおいて2本の係止孔88a,88bが配管方向に沿って形成されている。なお、図18、図20及び図21において、A41, A42は、基台V4 の被係止突起75と蓋体L4 の係止孔88a(88b)とが係止した相互係止部を示す。なお、係止板部85が、第1及び第2の各連結板部86,87を介して対向側板部81aと連結されることにより、当該係止板部85と対向側板部81aとの一体性が高められることにより発生する利点は、保護カバーC1 で説明した場合と同様である。
図17及び図20に示されるように、壁面W1 に沿って配管された給水湯管Pの直線配管部P0 と、一端部が壁貫通孔Hに挿入された形態で壁裏に配管される給水湯管Pの直線配管部P0 とは、エルボE4 を介して接続され、当該エルボE4 の略半分は、壁貫通孔H内に入り込んでいる。
そして、端末保護カバーC4 の幅は、直線配管部保護カバーC0 の幅よりも僅かに広いので、例えば図18に示されるように、壁面W1 に低い段差部113が存在していて、直線配管部保護カバーC0 は前記段差部113を僅かに回避して設置されているが、端末保護カバーC4 の部分では、蓋体L4 が段差部113と干渉してしまう場合においても、実施例4の端末保護カバーC4 を使用すれば、壁面W1 に対して垂直な方向に沿って僅かに異なる位置において、基台V4 の被係止突起75と蓋体L4 の係止孔88a(88b)とを係止させられるので、前記段差部113と蓋体L4 とが干渉したままで、基台V4 に対して蓋体L4 を覆蓋させて組み付けることが可能である。
即ち、図18,図20及び図21に示されるように、段差部113と反対の側では、基台V4 の被係止突起75は、蓋体L4 の天板部83の側の係止孔88aに係止される(「正規の係止位置」に係止される)が、段差部113の側では、基台V4 の被係止突起75は、蓋体L4 の開口面84の側の係止孔88bに係止される(「正規の係止位置」よりも高い位置に係止される)ため、前記段差部113が干渉したままで、基台V4 に対して蓋体L4 を組み付けることが可能となる。なお、上記のように、保護カバーC4 の設置位置の一方側にのみ段差部113が存在している場合においても、接続口82の両側の被係止突起75を、いずれも係止孔88bに係止させることも可能である。即ち、接続口82の両側のいずれも、「正規の係止位置」よりも高い同一位置で係止させることも可能である。
また、図22は、蓋体L4 の連結側板部81bが配置される部分に段差部114が存在する場合の図18のX1 −X1 線断面図であり、図23は、同じく図18のX2 −X2 線断面図である。図22及び図23から明らかなように、段差部114と蓋体L4 の連結側板部81bが干渉することにより、蓋体L4 の開口面84が壁面W1 に対して僅かに傾斜した状態においても、基台V4 の各被係止突起75は、それぞれ蓋体L4 の開口面84の側の係止孔88bに係止されることにより、段差部114と蓋体L4 の連結側板部81bが干渉したままで、基台V4 に対して蓋体L4 を組み付けることが可能となる。即ち、この場合には、接続口82の両側のいずれも、「正規の係止位置」よりも高い同一位置で係止されることにより、段差部114と干渉したままで、基台V4 に対して蓋体L4 を組み付けている。
次に、図24ないし図26を参照して、給水湯管Pの直線配管部P0 を収容保護する2本の直線配管部保護カバーC0 を接続するための直線接続部保護カバーC5 について説明する。図24は、2本の直線配管部保護カバーC0 の両端部を保護カバーC5 で接続した状態の斜視図であり、図25は、保護カバーC5 を構成する基台V5 と蓋体L5 とを分離した状態の斜視図であり、図26(a)は、保護カバーC5 の使用状態の横断面図であり、同(b)は、同(a)のY−Y線拡大断面図である。
保護カバーC5 は、壁面W1 に固定される基台V5 と、当該基台V5 に覆蓋されて組み付けられる蓋体L5 とで構成される。基台V5 は、図25及び図26に示されるように、長方形状をした基台板部91の幅方向の両端部に背丈の低い板状の立壁部92が全長に亘って形成され、各立壁部92の長手方向の両端部の内側に被係止突起93がそれぞれ一体に形成され、各立壁部92における被係止突起93の内端側にずれ防止溝94が基台板部91に対して垂直に形成された構成である。このため、基台V5 の長手方向の両端部には、立壁部92の内側面に一対の被係止突起93が対向して設けられている。なお、図25において、95,96,97,98は、それぞれ抜孔、位置決め板部、補強リブ、ビス挿通孔を示す。
また、蓋体L5 は、所定間隔をおいて対向配置された側板部101が天板部102で連結されて、長手方向の両端に接続口103が設けられて、天板部102と対向する部分が開口面104となった構成である。各側板部101における基台V5 の被係止突起93に対応する部分には、当該被係止突起93に対して係止する係止突条105a,105bが開口面104に対して垂直な方向に沿って所定間隔をおいて形成されている。即ち、各側板部101の長手方向の両端部の内側面には、第1及び第2の各連結板部106,107を介して係止板部108が、前記側板部101の内側面との間に所定間隔をおいて当該内側面に平行に配置されている。第1連結板部106は、接続口103を基準にして係止板部108の奥側の端部に当該接続口103と平行に設けられていると共に、第2連結板部107は、開口面104を基準にして係止板部108の奥側(天板部102の側)の端部に当該開口面104と平行に設けられている。このため、係止板部108と側板部101とは、接続口103を基準として奥側の端部、及び開口面104を基準にして奥側の端部がそれぞれ閉塞され、接続口103を基準として手前側の端部、及び開口面104を基準にして手前側の端部がそれぞれ開口された構造となる。また、係止板部108は、第1及び第2の各連結板部106,107を介して側板部101に連結されているため、係止板部108は、側板部101に対して強固に連結された構造となり、これに起因する利点は、保護カバーC1 の場合と同様である。
また、前記係止板部108の側板部101と対向する内側面には、2本の係止突条105a,105bが、開口面104に垂直な方向に沿って所定間隔をおいて配管方向と平行に設けられている。係止突条105bは、係止板部108の開口面104の側の端部に形成されている。
そして、給水湯管Pの直線配管部P0 を収容保護する2本の直線配管部保護カバーC0 を保護カバーC5 で保護するには、壁面W1 に基台V5 を固定して、当該基台V5 の両側に直線配管部保護カバーC0 の基台V0 をそれぞれ固定し、次に、各基台V0 が基台V5 を挟んで直線状に配置され、各基台V0 の管保持部111に給水湯管Pの直線配管部P0 を保持させて、各基台V0 に蓋体L0 をそれぞれ蓋蓋させると、保護カバーV5 の基台V5 の部分においてのみ直線配管部P0 が露出する。この状態で、基台V5 に対して蓋体L5 を覆蓋させると、当該蓋体L5 の両端部は、直線配管部保護カバーC0 の蓋体L0 を覆った状態となる(図24参照)。
ここで、図26(a)に示されるように、保護カバーC5 の蓋体L5 が配置される部分に、突起物115、或いは段差部116が存在している場合には、基台V5 の一対の被係止突起93のうち一方の被係止突起93は、蓋体L5 の一方の側板部101に形成された2本の係止突条105a,105bのうち開口面104を基準にして奥側の係止突条105aに係止される(「正規の係止位置」に係止される)と共に、他方の被係止突起93は、蓋体L5 の一方の側板部101に形成された2本の係止突条105a,105bのうち開口面104を基準にして手前側の被係止突条105bに係止される(「正規の係止位置」よりも高い同一位置に係止される)ことにより、他方の側板部101が前記突起物115、或いは段差部116と干渉した状態で、基台V5 に対して蓋体L5 が組み付けられる。なお、この場合においても、接続口103の両側のいずれも、「正規の係止位置」よりも高い同一位置に係止させることも可能である。
上記したように、基台V5 に蓋体L5 が組み付けられた状態では、蓋体L5 の第1連結板部106は、基台V5 の立壁部92に形成されたずれ防止溝94に挿入されるため、基台V5 に対して蓋体L5 が配管方向にずれなくなる。
また、上記した各実施例1〜5は、いずれも基台側に1つの被係止部(被係止突起)が設けられ、蓋体側には、開口面に対して垂直な方向に沿って所定間隔をおいて前記被係止部と係止する2つの係止部(係止溝又は係止突条)が設けられた構成であるので、被係止部と係止部との合計数が「3」で、基台の被係止部と蓋体の係止部との係止位置を基台の高さ方向(壁面に対して垂直な方向)に沿って異なる2つの位置で選択できる利点がある。しかし、本発明においては、基台の被係止部と蓋体の係止部とがそれぞれ対応する数だけ設けられていて(例えば、基台の被係止部の数が「2」で、蓋体の係止部の数が「2」の場合)、基台の被係止部と蓋体の係止部との係止位置を基台の高さ方向(壁面に対して垂直な方向)に沿って異なる2つの位置で選択できる構造のものも、本発明に含まれる。この例の場合には、突状に形成された非係止の被係止部又は係止部が他方の部材と干渉して、本来の被係止部と係止部との係止を阻害するのを避けるために、突状に形成された被係止部又は係止部は、配管方向に沿ってずらして形成する等の設計は必要となる。
また、基台の被係止部と蓋体の係止部との基台の高さ方向(壁面に対して垂直な方向)に沿って異なる係止位置の数は、上記各実施例1〜5では、いずれも「2」であるが、「3」以上にすることも可能である。
また、上記各実施例1〜5では、基台の被係止部と蓋体の係止部とが係止して基台と蓋体とが組み付けられた状態において、蓋体の側板部の内側面に対して所定間隔をおいて係止板部を一体的に形成するのに使用する「連結板部」が、基台に形成した立壁部における被係止突起の部分又はその端部に形成したずれ防止溝に挿入されることにより、換言すると、基台における「相互係止部」を形成する部分にずれ防止溝を設けることにより、別途「ずれ防止手段」を設けることなくして、基台に対して蓋体が配管方向に沿ってずれない構成となる利点がある。しかし、基台に覆蓋した蓋体が当該基台に対して配管方向にずれない構造にすることは、配管構造において要求されることの多い構造であるため、前記「ずれ防止手段」は、「相互係止部」以外の部分に別途設ける設計も当然に可能である。
また、本発明では、「ずれ防止手段」は必須の構成ではないが(なくてもよいが)、実施例1,4,5のように、係止板部27,85,108に、ずれ防止手段を構成する連結板部28,86,106を設けることにより、基台の被係止部と蓋体の係止部との捩れを防止できて、しっかりと係止できる利点がある。
更に、実施例1〜5の保護カバーC1 〜C5 は、いずれも接続口の両側の「相互係止部」における係止位置は、いずれも高さ方向に変更可能な構造であるが、接続口のいずれか一方側の「相互係止部」の係止位置が高さ方向に変更可能な構造にしてもよい。
なお、上記実施例1〜5では、いずれも「配線・配管材」の一つである給水湯管の付属保護カバーを例に挙げて説明したが、エアコン用冷媒管、電線、ケーブル等を収容する付属保護カバーに対しても適用可能である。
壁面W1 の非平面部に保護カバーC1 を設置した状態の斜視図である。 保護カバーC1 を構成する基台V1 と蓋体L1 とを分離した状態の斜視図である。 基台V1 の被係止突起11と蓋体L1 の係止孔26a,26bとを示す部分拡大斜視図である。 計3本の直線配管部保護カバーC0 の各端部が保護カバーC1 で接続された状態の平面図である。 壁面W1 の非平面部に固定された基台V1 に蓋体L2 が蓋体された状態において、被係止突起11と係止孔26a,26bとの計6箇所の相互係止部A1 〜A6 の壁面W1 からの高さの相違を示す模式図である。 (a)は、図4のS1 −S1 線拡大断面図であり、(b)は、(a)のD1 の部分の拡大図である。 (a)は、図4のS2 −S2 線拡大断面図であり、(b)は、(a)のD2 の部分の拡大図である。 (a)は、図4のS3 −S3 線拡大断面図であり、(b)は、(a)のD3 の部分の拡大図である。 保護カバーC2 が組み付けられた状態の斜視図である。 保護カバーC2 の基台V2 と蓋体L2 を分離した状態の斜視図である。 僅かに鋭角状となった出隅部N1 に配管された給水湯管Pの出隅配管部P2 が保護カバーC2 で保護された状態の断面図である。 (a),(b)は、それぞれ図11のT1 −T1 線及びT2 −T2 線断面図である。 保護カバーC3 が組み付けられた状態の斜視図である。 保護カバーC3 の基台V3 と蓋体L3 を分離した状態の斜視図である。 僅かに鈍角状となった入隅部N2 に配管された給水湯管Pの出隅配管部P3 が保護カバーC3 で保護された状態の断面図である。 (a),(b)は、それぞれ図11のU1 −U1 線及びU2 −U2 線断面図である。 壁面W1 の壁貫通孔Hに挿通された給水湯管Pの屈曲配管部P4 が端末保護カバーC4 で保護された状態の斜視図である。 同様の状態の正面図である。 端末保護カバーC4 を構成する基台V4 及び蓋体L4 の分解斜視図である。 図18のX1 −X1 線断面図である。 図18のX2 −X2 線断面図である。 蓋体L4 の連結側板部81bが配置される部分に段差部114が存在する場合の図18のX1 −X1 線断面図である。 同じく図18のX2 −X2 線断面図である。 2本の直線配管部保護カバーC0 の両端部を保護カバーC5 で接続した状態の斜視図である。 保護カバーC5 を構成する基台V5 と蓋体L5 とを分離した状態の斜視図である。 (a)は、保護カバーC5 の使用状態の横断面図であり、(b)は、(a)のY−Y線拡大断面図である。
符号の説明
0 :直線配管部保護カバー(直線配設部保護カバー)
1 :屈曲配管部保護カバー(付属保護カバー)
2 :出隅配管部保護カバー(付属保護カバー)
3 :入隅配管部保護カバー(付属保護カバー)
4 :端末保護カバー(付属保護カバー)
5 :直線接続部保護カバー(付属保護カバー)
1 〜E4 :エルボ
1 〜L5 :蓋体
1 :出隅部
2 :入隅部
1 〜V5 :基台
1 〜W3 :壁面
P:給水湯管(配線・配管材)
0 :直線配管部(直線配線・配管部)
1,P4 :屈曲配管部
2 :出隅配管部
3 :入隅配管部
3,4,33,53,73,74,92:立壁部
11,34,54,75,93:被係止突起(被係止部)
26a,26b,46a,46b,66a,66b,88a,88b : 係止孔(係止部)
105a,105b:係止突条(係止部)
12,55,76,94:ずれ防止溝(ずれ防止手段)
24a,24b,25,43,63,82,103:接続口
28,44,64,86,106:連結板部(ずれ防止手段)

Claims (10)

  1. 建物の壁面に固定される基台と、当該基台に覆蓋される蓋体とから成って、前記壁面に沿って配設される配線・配管材の直線部を保護する直線部保護カバーの端部に接続される接続口を備え、
    前記基台及び蓋体における前記接続口の両側部には、基台に蓋体を覆蓋した状態で互いに係止する被係止部、及び係止部がそれぞれ形成された付属保護カバーであって、
    前記基台の被係止部と前記蓋体の係止部とのいずれか一方は、基台に対して蓋体を複数の異なる高さ位置で係止可能な構造になっていることを特徴とする配線・配管材の付属保護カバー。
  2. 前記蓋体の係止部は、高さ方向に複数形成されていることを特徴とする請求項1に記載の配線・配管材の付属保護カバー。
  3. 前記接続口の両側部のそれぞれの係止部及び被係止部は、両側部の一方側と他方側で高さが異なる状態で係止可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の配線・配管材の付属保護カバー。
  4. 前記接続口の両側部のそれぞれの係止部及び被係止部は、前記蓋体を正規の係止位置とは異なる高さ位置で係止させた際に、両側部の両側を基台に対して同じ高さ位置で係止可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の配線・配管材の付属保護カバー。
  5. 前記接続口を複数備え、接続口毎に基台に対する蓋体の高さを異ならせて係止可能であることを特徴とする請求項4に記載の配線・配管材の付属保護カバー。
  6. 前記基台又は蓋体には、基台に蓋体が覆蓋されて、当該基台の被係止部に蓋体の係止部が係止された状態において、基台に対して蓋体が配管方向にずれるのを防止するずれ防止手段を備えていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の配線・配管材の付属保護カバー。
  7. 前記基台の被係止部は、当該基台の周縁に沿って形成された立壁部に形成され、前記蓋体の係止部は、当該蓋体を構成する両側板部の内側面に形成されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の配線・配管材の付属保護カバー。
  8. 前記基台の被係止部と蓋体の係止部との係止は、係止状態において蓋体の各側板部を内方に向けて弾性変形させることにより解除される構成であることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の配線・配管材の付属保護カバー。
  9. 前記基台の被係止部は、立壁部の内側面に形成された被係止突起であり、
    前記蓋体の係止部は、側板部の内側面に当該内側面との間に所定間隔をおき、しかも基台に覆蓋された状態で前記被係止突起の内側に配置されるようにして前記側板部に一体に形成した係止板部に当該蓋体の覆蓋方向に所定間隔をおいて形成された複数の係止孔であり、
    前記蓋体の係止板部を側板部に連結している連結板部は、基台の立壁部に高さ方向に形成されたずれ防止溝に挿入される構成であることを特徴とする請求項7に記載の配線・配管材の付属保護カバー。
  10. 前記基台の被係止部は、立壁部の内側面に形成された被係止突起であり、
    前記蓋体の係止部は、側板部の内側面に当該内側面との間に所定間隔をおき、しかも基台に覆蓋された状態で前記被係止突起の内側に配置されるようにして前記側板部に一体に形成した係止板部における前記内側面と対向する面に当該蓋体の覆蓋方向に所定間隔をおいて形成された複数の係止突条であり、
    前記蓋体の係止板部を側板部に連結している連結板部は、基台の立壁部に高さ方向に形成されたずれ防止溝に挿入される構成であることを特徴とする請求項7に記載の配線・配管材の付属保護カバー。
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