JP2023017274A - 配線・配管材の配設経路形成装置、及び配線・配管材の敷設方法 - Google Patents

配線・配管材の配設経路形成装置、及び配線・配管材の敷設方法 Download PDF

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Abstract

【課題】波付管の内部に収容する配線・配管材と当該波付管の切割部との位置を目視により確認しながらの作業が可能であって、落下物類の落下衝突に対する耐変形剛性の高い配線・配管材の配設経路形成装置の提供である。【解決手段】内部に配線・配管材Pの配設経路を有する矩形横断面を有する中空筒状を成し、長手方向に交互に並ぶ凹凸部が内外面に形成された複数本の波付管Dと、連続する2本の波付管Dを、その対向端部で接続する接続具Cとから成り、当該接続具Cは、接続される2本の波付管Dの各内面凹部3に挿入されて分離を規制する一対の分離規制係止凸部23と、一方の波付管Dに対してのみ相対回転を許容しない相対回転規制凸部26とを備え、前記接続具Cは、他方の波付管Dに対しては相対回転が可能に接続された構成とする。【選択図】 図17

Description

本発明は、複数本の長尺状の波付管が接続手段により接続されて、その内部に配線・配管材を収容するための配線・配管材の配設経路形成装置、及び配線・配管材の敷設方法に関するものである。
本発明は、内部に配線・配管材を収容する複数本の波付管を接続手段を介して一連に接続させる構造、及び当該配線・配管材の敷設方法に特徴を有するものであり、当該発明の特定において、前記接続手段を介して接続される又は接続された「2本の波付管」をそれぞれ識別して特定する必要がある場面においてのみ、当該「2本の波付管」を「一方の波付管」及び「他方の波付管」の用語を使用して識別し、当該識別が不用な場面では、単に「波付管」の用語を使用する。
特許文献1の明細書の段落「0022」及び図面の図6~図8には、断面略円形の波付管から成り、その軸方向に連続して切割部8が設けられた配線・配管材の保護管5が開示されており、先に敷設面に配線・配管材1を敷設しておき、その後に、前記保護管5の切割部8を下方に向けて、敷設面上の配線・配管材1に対して押し付けることで、当該切割部8が拡開されて、内部に配線・配管材1が収容されることが開示されている。
また、特許文献1の明細書の段落「0025」には、保護管5には、その保護管本体2の長手方向の一端部に継手4が一体に設けられていて、当該継手4を、別の保護管5の保護管本体3に外嵌させることで、複数本の保護管5が接続されることが開示されている。
特開2006-141099号公報
このため、特許文献1に開示の保護管5では、敷設面に対して先に配線・配管材を敷設する必要があり、保護管5を先行配管して配線・配管材を予め敷設することはできず、配線・配管材の敷設に伴う制約があった。また、先に敷設した配線・配管材の全体に亘って、保護管5の切割部8を沿わせないと、当該切割部8はうまく拡開せず、更に、当該切割部8は、保護管5の裏側(下方)に存在していて、目視しにくいため、作業性が悪かった。
また、保護管5の横断面が略円形であるため、外力に対する耐変形剛性が低く、落下物類の落下衝突、或いは人による踏付けにより簡単に潰されてしまい、配線・配管材を保護する保護管としての機能を十分に果し得なかった。
本発明は、波付管を先行配管して配管経路を予め形成でき、しかも波付管の内部に収容する配線・配管材と当該波付管の切割部との位置を目視により確認しながらの作業が可能であり、更に、落下物類の落下衝突に対する耐変形剛性の高い配線・配管材の配設経路形成装置の提供を課題としている。
上記課題を解決するための請求項1の発明は、内部に配線・配管材の配設経路を有する中空筒状を成し、長手方向に交互に並ぶ凹凸部が内外面に形成された波付管と、
前記波付管どうしを接続する接続手段と、から成る配線・配管材の配設経路形成装置であって、
前記波付管の管壁は、長手方向に連続する切割部を有し、当該切割部を拡開させることで内部に配線・配管材を収容可能となるように変形可能であり、
前記波付管の凹凸部のうち少なくとも外面凸部は、その内外の各形状が横断面視で矩形状であり、前記切割部は、前記外面凸部を構成する4辺のうちの特定の1辺に形成されており、
前記接続手段は、前記波付管の長手方向の一端部から、当該波付管に対する周方向の回転が規制された状態で、当該波付管の長手方向に突出する突出接続部を備え、
前記突出接続部は、一方の波付管に対して接続される他方の波付管の端部に内挿された状態で、当該他方の波付管の内面凹部に係止されて、連続する2本の波付管の長手方向における分離方向への相対移動を規制する第1分離規制係止部と、
前記他方の波付管の切割部の内側に配置されて、その間に配線・配管材を通過可能とする第1管通過開口部と、を有し、
連続する2本の波付管が前記接続手段で接続された状態で、当該接続手段の前記突出接続部と、前記他方の波付管とは、その分離が規制された状態で、相対回転が可能に接続されていることを特徴としている。
請求項1の発明は、互いに接続される2本の波付管の一方の長手方向の一端部には、当該波付管に対する周方向の回転が規制された状態で、即ち、相対回転不能な状態で接続手段を構成する突出接続部が突出されていて、当該突出接続部は、当該突出接続部に設けられた第1分離規制係止部により、他方の波付管の長手方向の端部に分離不能となって内挿されることで、隣接配置される2本の波付管は、前記接続手段を介して長手方向における分離方向に移動不能な状態で、相対回転可能に接続された状態で敷設面に敷設される。即ち、接続手段を介して一連に接続された複数の波付管のうち任意の一つの波付管は、隣接して接続される別の波付管に対して相対回転が可能な状態で接続される。
よって、前記他方の波付管と、前記接続手段を構成する突出接続部とを相対回転させて、前記他方の波付管の切割部の直下に前記突出接続部の第1管通過開口部を配置させた状態で、接続手段を介して接続された複数本の波付管の直線状となって連続する各切割部を拡開させて形成された管挿入開口を通して、当該複数本の波付管の内部に配線・配管材を収容させる。当該配線・配管材は、接続手段の突出接続部の部分においては、当該部分に形成された第1管通過開口部を通過することで、複数本の波付管の内部に配線・配管材が収容可能となり、複数の波付管の直線状に連続する各切割部は、上方を向いているので、配管作業者は、当該各切割部の存在を目視で確認しながら、配線・配管材の収容作業を行えるので、当該収容作業を容易に、しかも確実に行える。
ここで、隣接配置される2本の波付管は、前記接続手段を介して長手方向における分離方向に移動不能な状態で、相対回転可能に接続されているので、接続手段を介して一連に接続された複数本の波付管は、その1本ずつを、残りの波付管に対して独立して相対回転させることが可能となる。このため、一連に接続させた複数本の波付管は、その1本ずつを、隣接する波付管に対して相対回転されることで、切割部が下方を向いた状態に敷設変更でき、当該切割部が下方を向くことで、波付管が屋外に露出配管されている場合においても、切割部を通って当該波付管の内部に雨水が浸入するのを防止できる。また、波付管の切割部が下方を向くことで、内部に浸入した雨水は、当該切割部を通して排水される。
また、前記波付管の凹凸部のうち少なくとも外面凸部は、その内外の各形状が矩形状に形成されて、前記切割部は、前記外面凸部を構成する4辺のうちの特定の1辺に形成された構成であるので、当該切割部が形成された1辺が敷設面に対して接したり、これと平行に配置された状態では、当該切割部が形成された1辺に隣接する2辺は、互いに平行となって垂直状態で対向配置される。従って、波付管の管壁の横断面が矩形状であるのに加えて、内外面に連続する凹凸部を有する管壁を備えた波付管の敷設状態では、敷設面と平行な方向に沿って対向配置される一対の管壁部が前記敷設面に対して垂直に配置されるので、耐変形剛性が高い形状であるため、波付管に対して不意の落下物類が落下衝突したり、或いは人により踏み付けられても、容易には変形されず、内部の配線・配管材を長期に亘って安定して保護できる。
更に、2本の波付管が接続手段を介して接続された状態では、当該接続手段は、当該2本の波付管の対向端部の内部に収容された状態となるので、当該2本の波付管は、その接続部に段差部を一切発生させずに、全長に亘って1本状となるので、波付管の接続部において人の足が引っ掛かったりしないと共に、全体としての見栄えもよい。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記接続手段は、前記波付管とは別体の接続部材により構成され、
前記接続部材の一方側の端部には、
一方の波付管の一端部に内挿された状態で当該一方の波付管の内面凹部に係止して、長手方向における分離方向への移動を規制する第2分離規制係止部と、当該一方の波付管の切割部の内側に配置されて、その間に配線・配管材を通過可能とする第2管通過開口部と、前記第2分離規制係止部の係止状態で、当該一方の波付管に対する周方向の相対回転を規制する相対回転規制部とを備え、
前記接続部材の他方側の端部には、他方の波付管に内挿される前記突出接続部が設けられ、
当該接続部材に設けられた前記第1及び第2の各管通過開口部は、前記波付管の長手方向に沿って直線状に連続していることを特徴としている。
請求項2の発明は、隣接配置される波付管どうしを接続する接続手段は、当該波付管とは別体の接続部材により構成され、当該接続部材は、自身に設けられた前記第2分離規制係止部により、一方の波付管に対して分離不能な状態となって、しかも自身に設けられた相対回転規制部により、当該一方の波付管に対して相対回転が不能な状態で、当該一方の波付管に対して接続されると共に、前記他方の波付管に対しては、自身に一体に設けられた突出接続部が相対回転が可能に接続される。これにより、複数本の波付管は、別体の接続部材によって、特定の1本の波付管が、隣接する波付管に対して独立して回転可能な状態で接続される。また、接続部材の他端部に突出された突出接続部に形成された第1管通過開口部と、当該接続部材の一端部に形成された第2管通過開口部とは、波付管の長手方向に沿って連続して形成されていて、連続状態の第1及び第2の各管通過開口部を、各波付管の直線状に連続する切割部の直下に配置させられるので、配線・配管材は、各波付管の直線状に連続する切割部、及びその直下に配置された各接続部材の第1及び第2の各管通過開口部を通して、複数の波付管の内部に収容される。接続手段が波付管と別体であるので、波付管は、その全長に亘って同一の凹凸の内外面形状にすることができて、当該波付管を成形するための金型の設計が容易になる等して、波付管の製造が容易となる。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記接続部材の接続部材本体の外面には、前記一方の波付管の長手方向の端部の内面に形成された被当接部に対して当接することで、当該一方の波付管と前記接続部材の相対回転を規制する相対回転規制当接部が設けられていることを特徴としている。
請求項3の発明によれば、前記接続部材の接続部材本体の外面に形成された相対回転規制当接部と、前記一方の波付管の長手方向の端部の内面に形成された被当接部との当接による簡単な構造によって、当該一方の波付管と接続部材の相対回転を規制できる。
請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記波付管の管壁の前記切割部と対向する箇所における少なくとも長手方向の端部には、当該切割部を拡開させる際の支点となるヒンジ部が形成され、前記相対回転規制当接部は、前記ヒンジ部に形成された被当接部に周方向から当接して、前記相対回転が規制されることを特徴としている。
請求項4の発明によれば、波付管の管壁における切割部と対向する部分に形成されて、当該切割部を拡開させる際の支点となるヒンジ部を、前記接続部材の相対回転規制当接部が当接する被当接部として利用しているので、接続部材の相対回転を規制する構造が一層に簡単となる。
請求項5の発明は、請求項3の発明において、前記相対回転規制当接部は、接続部材本体に設けられた前記第2分離規制係止部における一方の波付管の内面凹部の底面と対向配置される当接外面で構成され、
前記内面凹部の底面と前記当接外面との面接触により、前記一方の波付管と前記接続部材との相対回転が規制される構成であることを特徴としている。
請求項5の発明によれば、一方の波付管の内面凹部の底面と、当該底面と対向配置される接続部材本体の前記第2分離規制係止部の外面である当接外面との面接触により、前記一方の波付管と前記接続部材との相対回転が規制される。
請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれかの発明において、前記波付管の端部の内面凸部における前記切割部で分断されて隣接配置される各部分には、当該切割部に向かうにつれて当該波付管の外部に向けて傾斜する傾斜部がそれぞれ形成されていることを特徴としている。
請求項6の発明によれば、波付管の端部の内面凸部における前記切割部で分断されて隣接配置される各部分には、当該切割部に向かうにつれて当該波付管の外部に向けて傾斜する傾斜部がそれぞれ形成されることで、一方の波付管の端部に設けられた接続部材と、当該接続部材の突出接続部が内挿される他方の波付管との相対回転時において、当該接続部材の第1管通過開口部の対向端部が、他方の波付管における前記切割部の拡開で形成された切割端面に引っ掛かるのを防止できる。
請求項7の発明は、請求項1ないし6のいずれかの発明において、前記接続部材の突出接続部は、その第1管通過開口部が狭くなるように撓み変形して、前記接続部材と前記他方の波付管との相対回転を許容することを特徴としている。
請求項7の発明によれば、波付管に配線・配管材を収容保護した状態では、当該接続部材と他方の波付管とが小さな回転力で簡単に回転するのが防止されることで、当該接続部材と他方の波付管との回転方向に沿った相対位置を維持できると共に、配線・配管材の収容後において、波付管を1本ずつ相対回転させて当該波付管の配置位置を変更する場合には、接続部材の突出接続部の第1管通過開口部が狭くなるように撓み変形するので、当該接続部材と前記他方の波付管との相対回転が可能となる。
請求項8の発明は、請求項1ないし7のいずれかの発明において、前記突出接続部は、前記他方の波付管の内面凹部を構成する矩形状の4つの辺のうち、前記切割部を有する辺と隣接することで互いに対向配置された2つの辺における内面凹部の底面に対してそれぞれ対向する一対の対向面を備え、
前記一対の対向面の少なくとも一部は、前記他方の波付管の内面凹部の底面を構成する矩形の内接円よりも外側に張り出した張出し部となって、当該張出し部は、当該突出接続部と前記他方の波付管との相対回転、及び接続された各波付管の分離に対する抵抗となることを特徴としている。
請求項8の発明によれば、前記突出接続部の有する一対の対向面の少なくとも一部は、前記他方の波付管の内面凹部の底面を構成する矩形の内接円よりも外側に張り出した張出し部となっていて、当該張出し部は、当該突出接続部と前記他方の波付管との相対回転、及び接続された各波付管の分離に対する抵抗となり、当該抵抗は、前記他方の波付管と、前記突出接続部との自由な相対回転が防止されるように作用すると共に、前記突出接続部を有する接続手段により互いに接続されている2つの波付管の分離が防止されるように作用する。
請求項9の発明は、請求項1ないし8のいずれかに記載の配設経路形成装置を構成していて、接続手段により一連に接続された複数の波付管の切割部を上方に向けた状態で、各波付管の切割部を拡開させることで、複数の波付管の内部に配線・配管材を収容し、
その後に、一連に接続された複数の波付管を、1本ずつ前記切割部が下方を向くように回転させて、敷設面に対する波付管の配置を変更させることを特徴としている。
請求項9の発明によれば、接続手段により一連に接続された複数の波付管の切割部を上方に向けた状態で、各波付管の切割部を拡開させて、当該切割部を視認しながら、複数の波付管の内部に配線・配管材を収容できるため、一連に接続された波付管に対する配線・配管材の収容作業を容易に、しかも確実に行える。また、波付管に対する配線・配管材の収容後には、接続手段により接続された複数本の波付管の全てを一度の操作で回転させる作業は、波付管が途中で捩じれたりして大変であるが、一連に接続された複数の波付管を、1本ずつ前記切割部が下方を向くように回転させて、敷設面に対する波付管の配置を変更させることで、一連に接続された複数の波付管の敷設面に対する配置を容易に変更できて、波付管が屋外に露出配管されている場合においても、切割部を通って当該波付管の内部に雨水が浸入するのを防止できる。また、波付管の切割部が下方を向くことで、内部に浸入した雨水は、当該切割部を通して排水される。
本発明によれば、接続手段を介して複数の波付管が一連に接続された状態で、各波付管の直線状に連続する各切割部は、上方を向いているので、配管作業者は、当該各切割部の存在を目視で確認しながら、配線・配管材の収容作業を行えるので、当該収容作業を容易に、しかも確実に行える。また、波付管の管壁の横断面は矩形状であるのに加えて、内外面に連続する凹凸部を有する管壁を備えた波付管の敷設状態では、敷設面と平行な方向に沿って対向配置される一対の管壁部が前記敷設面に対して垂直に配置されて、耐変形剛性が高い形状となるため、波付管に対して不意の落下物が落下衝突したり、或いは人により踏み付けられても、容易には変形されず、内部の配線・配管材を長期に亘って安定して保護できる。
更に、接続手段を介して一連に接続された複数本の波付管は、その1本ずつを、残りの波付管に対して独立して相対回転させることが可能となるため、一連に接続された複数本の波付管は、その1本ずつを、隣接する波付管に対して順次相対回転させることで、切割部が下方を向いた状態に敷設変更でき、当該切割部が下方を向くことで、波付管が屋外に露出配管されている場合においても、切割部を通って当該波付管の内部に雨水が浸入するのを防止できる。また、波付管の切割部が下方を向くことで、内部に浸入した雨水は、当該切割部を通して排水される。
2本の波付管D1 ,D2 が接続具Cで接続された状態の一部を破断した斜視図である。 (a),(b)は、それぞれ波付管Dを異なる方向から見た斜視図である。 (a)~(c)は、それぞれ波付管D1 の側面図、正面図及び中央縦断面図である。 (a),(b)は、それぞれ図3(b)のX1 -X1 線及びX2 -X2 線の各断面図である。 (a),(b)は、それぞれ波付管D1 の切割部5を拡開させて配線・配管材Pを内部に収容する前後の各状態の斜視図である。 (a),(b)は、それぞれ接続具Cを異なる方向から見た斜視図である。 (a),(b)は、それぞれ接続具Cの正面図及び側面図であり、(c),(d)は、(a)のY1 -Y1 線及びY2 -Y2 線の各断面図である。 (a),(b)は、図7(c)のY3 -Y3 線及びY4 -Y4 線の各断面図である。 2本の波付管D1 ,D2 と、当該波付管D1 ,D2 を接続する接続具Cの分離状態の斜視図である。 (a),(b)は、2本の波付管D1 ,D2 の接続部の中央縦断面図、及び平面断面図である。 (a),(b)は、図10(a)のZ1 -Z1 線及びZ2 -Z2 線の各断面図である。 接続具Cを介して互いに接続された複数本の波付管D1 ,D2 ,・・を1本ずつ半回転させて、切割部5が設けられた表面部を敷設面Fに密着又は対向させて、各波付管D1 ,D2 ,・・の配置変換を行う状態を示す模式的平面図である。 接続具Cにより接続された複数本の波付管D1 ~D4 の連続した切割部5を開拡させた管挿入開口14から配線・配管材Pを内部に収容する状態の接続具Cの部分の横断面図である。 (a),(b)は、それぞれ接続された波付管D1 ~D4 の内部に配線・配管材Pが収容された状態における各波付管D1 ,D2 の接続具Cの部分の横断面図である。 (a),(b)は、それぞれ一方の波付管D1 のみを接続具Cと一体に半回転させた状態における各波付管D1 ,D2 の接続具Cの部分の横断面図である。 (a),(b)は、それぞれ他方の波付管D2 のみを、当該波付管D2 と、当該波付管D2 に隣接する別の波付管D3 とを接続する接続具Cと一体に半回転させた状態における各波付管D1 ,D2 の接続具Cの部分の横断面図である。 (a),(b)は、それぞれ図14及び図15の状態における2本の波付管D1 ,D2 の接続部の中央縦断面図である。 (a),(b)は、一方の波付管D1 と一体回転する接続具Cが、他方の波付管D2 に対して相対回転している途中を示す横断面図である。 (c)は、図18-A(a)の状態の斜視図である。 (a),(b)は、それぞれ開き防止具Bを異なる方向から見た斜視図、及び外面凹部2に開き防止具Bが嵌入された波付管Dの斜視図である。
以下、最良の実施例を挙げて、本発明について更に詳細に説明する。本発明の配線・配管材の配設経路形成装置は、長手方向に交互に並ぶ凹凸部が内外面に形成された複数本の波付管Dは、当該複数本の波付管Dを接続する接続具Cとから成り、図1及び図9に示されるように、一連に接続される各波付管Dの対向端部に接続具Cが長手方向に分離不能に内挿されることで、各波付管Dが一連に接続される。波付管D及び接続具Cは、いずれも樹脂の射出成形により形成される。なお、波付管の符号に関しては、一般的に波付管を指す場合には、一般符号「D」を使用し、複数の波付管が接続具Cを介して一連に接続された状態において、個々の波付管を特定する場合には、一般符号「D」に添数字を付した符号「D1 ,D2 ,D3 ,・・」を使用する。
最初に、図2~図5を参照して、波付管Dについて説明する。波付管Dは、4面の幅が全て等しい矩形状(正方形状)の横断面を有し、その内外面には、凹凸部が交互に形成されることで、外面側には、外面凸部1と外面凹部2が交互に設けられ、内面側には、外面凸部1と外面凹部2に対応する部分がそれそれ内面凹部3及び内面凸部4となって交互に設けられることで、全体として可撓性を有する角筒状をなしている。波付管Dの長手方向の両端部には、外面凹部2の底板部2aの幅のほぼ半分の部分が突出部2a' となって突出している。矩形状の横断面を有する波付管Dの上面又は下面となる各対向面の一方の幅方向の中央部には、長手方向に連続する直線状の切割部5が幅方向の中央部に形成されていると共に、各対向面の他方の幅方向の中央部には、横断面が拡開U字状であって、弾性変形可能なヒンジ部6が、内面凸部4の突出板部4a(外面凹部2の底板部2a)に対して外側に突出し、しかも前記切割部5と対向して長手方向に連続して直線状に形成されている。当該ヒンジ部6の内側に開口した凹部は、後述の接続具Cの相対回転規制凸部26が挿入される挿入空間部6aとなっている。波付管Dの外面凸部1における前記切割部5が形成されている部分には、内側に向けて緩やかに傾斜する一対の緩傾斜部7が設けられて、当該一対の緩傾斜部7の交差部は、他の部分に対して当該波付管Dの内側に僅かに入り込んでいて、当該交差部に前記切割部5が形成されている。一方、波付管Dの内面凸部4における前記切割部5が形成されている部分には、接続具Cを介して接続された2本の波付管Dのうち非回転側の波付管Dと当該接続具Cとの相対回転時において当該接続具Cとの干渉を回避させるための一対の干渉回避傾斜部8が外側に向けて傾斜して形成されている。なお、当該一対の干渉回避傾斜部8は、本実施例では、全長に亘って形成されているが、接続具Cが内挿配置される波付管Dの長手方向の両端部のみに形成することも可能である。横断面が矩形状の波付管Dの内部の中空部は、配線・配管材Pを収容する管収容空間13となっている。上記した角筒状の波付管Dは、ヒンジ部6が形成された面と対向する面に切割部5が長手方向に形成されることで、横断面視においてヒンジ部6を支点に前記切割部5が拡開される二分割連結構造となっていて、切割部5が拡開された波付管Dは、ヒンジ部6の弾性復元力により、当該切割部5が閉じられて自然に密着する構造になっている。
一方、波付管Dにおける前記切割部5が設けられている面と対向する前記ヒンジ部6が設けられた面の幅方向の中央部には、外側の幅が広くなった横断面等脚台形状のヒンジ配置用凹部11が長手方向に連続して形成され、横断面が拡開U字状の前記ヒンジ部6は、当該ヒンジ配置用凹部11に入り込んだ形態で配置されている。従って、外面凸部1(内面凹部3)の部分では、横断面が拡開U字状の前記ヒンジ部6の両端部と、外面凸部1の突出板部1a(内面凹部3の底板部3a)とを連結する一対の連結板部12で連結されている。なお、外面凹部2には、前記連結板部12は、存在しない。
本実施例の波付管Dは、配線・配管材Pを内部に収容する際には、図5(a)に示されるように、切割部5が設けられた面を上方に向けて、ヒンジ部6を支点にして当該切割部5の部分を両側に拡開させることで形成される管挿入開口14を通して、波付管Dの内部に配線・配管材Pを収容し、図5(b)に示されるように、その収容後に、前記管挿入開口14を閉じる。接続具Cを介して一連に接続された複数本の波付管Dの内部に配線・配管材Pが収容された後には、複数本の波付管Dを1本ずつ反転(半回転)させて、その切割部5が形成されている面を敷設面Fに当接させた状態にして、敷設面Fに一連に接続された複数本の波付管Dを設置する。このため、配線・配管材Pが内部に収容された状態で、波付管Dにおける切割部5及びヒンジ部6が設けられた一対の対向面とは、別の一対の対向面は、敷設面Fに対して垂直に配置される。波付管D自体の横断面が矩形状をなしているのに加えて、長手方向に全長に亘って凹凸部が交互に設けられることで、各面、特に設置状態で作用する外力に対する耐変形強度(耐変形剛性)が大きな構造であるので、設置時に落下物等により大きな衝撃加重が作用したり、或いは人により踏み付けられても、当該波付管Dは、容易には変形しない利点がある。
次に、図6~図8を参照して、前記波付管Dどうしを接続する接続具Cについて説明する。接続具Cは、接続される2本の波付管Dにおける最も対向端部に近い各内面凹部3を利用して、当該2本の波付管Dを接続するものであって、当該波付管Dの内周面形状に対応していて、周方向に沿った特定の部分に、配線・配管材Pの通過を可能にする第1及び第2の各管通過開口21a,21bが形成されていて、配線・配管材Pの配設方向Qに沿って所定の長さを有する環状体の周方向の一部が欠落されることで略C字状、或いは略コの字状をなす接続具本体22を備えている。当該接続具本体22の外周面における前記配設方向Qに沿った両端部には、接続される2本の波付管Dにおける最も対向端部に近い各内面凹部3に嵌合される分離規制係止凸部23が全周に亘って突出状態で形成されることで、各分離規制係止凸部23の間には、その外側に、接続される2本の波付管Dの対向端部の各突出部2a’が近接状態で配置される突出部配置凹部24が形成されている。接続具本体22における前記第1及び第2の各管通過開口21a,21bと対向する部分は、その外側に、接続される2本の波付管Dの各ヒンジ部6の内側に配置されるヒンジ部対向配置部22aとなっており、前記各分離規制係止凸部23における前記ヒンジ部対向配置部22aに対応する部分は、周方向に沿って所定長だけ欠落されて、波付管Dのヒンジ部6の両側に配置された各連結板部12の内端部にそれぞれ嵌着される嵌着凹部25が形成されている。
ここで、本発明においては、接続具Cは、2本の波付管Dを単に長手方向に分離しないように接続するのみではなくて、当該接続状態において、当該接続具Cにより接続された2本の波付管Dの一方を他方に対して相対的に回転可能にすることで、配線・配管材Pの収容後において、特定の波付管Dのみを半回転(反転)させることで、当該配線・配管材Pの収容時には上面であった切割部5が形成されている面を、敷設面Fに対して密着又は対向させて、当該切割部5からの雨水等の浸入を防止できる構造になっている。波付管Dの切割部5が下方を向くことで、内部に浸入した雨水は、当該切割部5を通して排水される。上記のことの実現のために、接続具本体22の外周面に形成された2箇所の嵌着凹部25の一方の部分のみに、当該接続具Cを介して接続された2本の波付管Dの一方のヒンジ部6のみに挿入嵌合される相対回転規制凸部26が前記配設方向Qに沿って形成されている。当該相対回転規制凸部26の存在により、前記接続具Cは、当該接続具Cを介して接続された2本の波付管Dの一方の波付管Dに対しては当該接続具Cと一体に回転して相対回転が不能になっていると共に、他方の波付管Dに対しては当該接続具Cの相対回転が可能になっている。
また、接続具本体22に対する配線・配管材Pの通過を可能にするために、当該接続具本体22に設けられた前記第1及び第2の各管通過開口21a,21bは、前記接続具Cを介して2本の波付管Dが接続された状態において、それぞれ別々の波付管Dの内部に配置される部分であって、各管通過開口21a,21bは、同一幅を保持して前記配設方向Qに沿って直線状に配置される。接続具Cを前記配設方向Qに沿って二分した場合に、前記相対回転規制凸部26が配置されていない側が、「接続具C」における「突出接続部」に該当する部分であって、接続具Cにおける「突出接続部」に該当する部分が内挿された波付管Dと、当該接続具Cとは、相対回転が可能な構造となる。
また、図8(a)に示されるように、2本の波付管Dの対向端部に接続具Cの配設方向Qに沿った各半分の部分が内挿された状態において、横断面視において、当該接続具Cの分離規制係止凸部23の外周側の一部は、横断面が矩形状の波付管Dの外面凸部1の突出板部1aの内接円Aに対して外側に張り出していて、計4つの張出し部23aが設けられている。2本の波付管Dが接続具Cにより接続された状態において、当該接続具Cに対して相対回転が可能な側の波付管Dは、前記各張出し部23aは、当該相対回転の回転抵抗になると共に、波付管Dの内面凹部3に対する分離規制係止凸部23の総挿入面積が僅かに増大されることで、接続された2本の波付管Dの分離に対する抵抗力も大きくなる。
また、接続具Cは、第1及び第2の各管通過開口21a,21bが狭くなるように、全体が変形可能になっている。後述するように、接続具Cで接続された2本の波付管Dの一方の波付管Dのみを半回転させて、表面となっていた切割部5を有する面を敷設面Fに対して密着させたり、対向配置させる際に、他方の波付管Dと、接続具Cの前記「突出接続部」に対応する部分とは、当該他方の波付管Dの端部が大きく変形されることで相対回転するが、前記接続具Cは、第1及び第2の各管通過開口21a,21bが狭くなるように、全体が変形可能になっていることで、前記相対回転が容易となる。なお、図6~図8において、27は、接続具本体22のヒンジ部対向配置部22aの内面であって、しかも前記配設方向Qに沿った中央部に、周方向に沿って設けられた管支持部である。当該管支持部27の上面は、配線・配管材Pを支持し易いように平面となっている。
次に、図9~図11を参照して、前記接続具Cによる波付管Dの接続構造について説明する。2本の波付管D1 ,D2 は、前記接続具Cを介して相対回転可能であって、しかも長手方向に沿って分離不能に接続される。2本の波付管D1 ,D2 を各切割部5の部分で拡開させた状態で、接続具Cを前記配設方向Qに沿って2分した各部分を、それぞれ各波付管D1 ,D2 の対向端部の開口面から内部に内挿させた後に、各波付管D1 ,D2 の切割部5を閉じることで、当該2本の波付管D1 ,D2 は、接続具Cを介して一連に接続される。
即ち、接続具Cの各分離規制係止凸部23は、互いに接続される2本の波付管D1 ,D2 の各対向端部から起算して最も近い内面凹部3にそれぞれ嵌入されると共に、2本の波付管D1 ,D2 の対向端部の各突出部2a’は、図10(b)に示されるように、その各先端面の間に僅かの隙間28が形成された状態で、接続具Cの突出部配置凹部24に収容配置されることで、2本の波付管D1 ,D2 は、長手方向に沿って分離不能に接続されると共に、図10(a)及び図11(a)に示されるように、接続具Cの接続具本体22のヒンジ部対向配置部22aにおける配線・配管材Pの配設方向Qに沿って一方の波付管D1 の側のみに設けられた相対回転規制凸部26が、当該一方の波付管D1 のヒンジ部6の挿入空間部6aに、当該波付管D1 の長手方向に沿って挿入されることで、当該接続具Cは、当該一方の波付管D1 に対しては相対回転が不能であるが、他方の波付管D2 に対しては相対回転が可能なように、2本の波付管D1 ,D2 は、接続具Cを介して接続される。
全く同様にして、図12において、波付管D2 ,D3 、同D3 ,D4 は、接続具Cを介して上記した状態で接続されることで、一連に接続された複数の波付管Dは、任意の1本の波付管が隣接する別の波付管に対して相対回転可能なように接続され、この接続構造が本発明の特徴の一つとなる。なお、接続される波付管の総数よりも1だけ少ない数の接続具を介して一連に接続された複数の波付管において、各接続具は、波付管の接続部においてその全体が内挿された構造となるので、一連に接続された複数の波付管の接続部において段差部が存在しないために、当該段差部において人又は物が引っ掛かることがないと共に、接続具は、その全体が各波付管の接続部に内挿されて、外部から視認できないので、見栄えも良くなる。
次に、図12~図18を参照して、接続具Cを介して一連に接続された複数の波付管D1 ~D4 の内部に配線・配管材Pを収容した後に、当該複数の波付管D1 ~D4 を1本ずつ半回転(反転)させて、切割部5を有する面を敷設面Fに密着させる作業について説明する。なお、図12の模式図においては、例示として計4本の波付管D1 ~D4 が一連に接続された状態を示し、各波付管D1 ~D4 の長さと幅との比は、無視して図示してある。
複数本の波付管D1 ~D4 が接続具Cを介して一連に接続された状態では、各波付管D1 ~D4 のヒンジ部6が設けられた面と対向する面に長手方向に形成された各切割部5は、一直線状に配置されて、当該切割部5が形成されている面が上面を向いて、各波付管D1 ~D4 が敷設面Fに設置されている。各波付管D1 ~D4 は、切割部5で分断されて、横断面視でヒンジ部6で連結された二分割連結構造であるので、図13に示されるように、当該ヒンジ部6を支点にして、二分割連結構造の各波付管D1 ~D3 を外方に変形させると、接続具Cの第1及び第2の各管通過開口21a,21bに対して僅かに広くなるように前記切割部5が拡開されて管挿入開口14が形成され、当該管挿入開口14及び接続具Cの各管通過開口21a,21bを通して、各波付管D1 ~D4 の内部の連続した各管収容空間13に配線・配管材Pを収容させる。その後に、拡開された切割部5を閉じると、接続具Cで接続されている各波付管D1 ,D2 〔(D2 ,D3 ),(D3 ,D4 )〕の対向端部の当該接続具Cを含む部分の横断面図は、図14に示されるようになって、各波付管D1 ~D4 の連続する管収容空間13に収容された配線・配管材Pは、各接続具Cの管支持部27で支持される。
この状態で、一連に接続された波付管D1 ~D4 の一端部の波付管D1 のみを半回転(反転)させると、接続具Cは、当該波付管D1 に対して相対回転が不能であるため、当該波付管D1 と一体に回転するが、当該接続具Cにおける当該波付管D1 から突出していて、波付管D2 に内挿されている部分は、請求項1における接続具Cの突出接続部C1 〔図7(c)及び図17(a)参照〕に対応し、非回転の波付管D2 に対して相対的に半回転(反転)させることで、接続具Cで接続されている各波付管D1 ,D2 の当該波付管D1 の側の対向端部の横断面図、及び各波付管D1 ,D2 の縦断面図は、それぞれ図15及び図17に示されるようになって、当該接続具Cの管支持部27による支持を失った配線・配管材Pは、波付管D1 の側において、内面凸部4に形成された干渉回避傾斜部8に接するか又は近接して配置されると共に、波付管D2 の側においては、横断面視でヒンジ部6の両側の部分で支持される。
ここで、非回転の波付管D2 に対する当該波付管D2 の端部に内挿された接続具Cの相対回転時には、図18に示されるように、当該波付管D2 が切割部5の部分が拡開されることで、前記接続具Cの相対回転を可能にしている。ここで、接続具Cの前記相対回転の途中において、接続具本体22における突出部配置凹部24の周方向に沿った開放端に対応する端面部22b(図6及び図18参照)は、図18-A(a)及び図18-B(c)に示されるように、前記突出部2a’(内面凸部4の突出板部4a)の切割部5の部分が外部に向けて傾斜した干渉回避傾斜部8に当接するため、当該突出部2a’の切割端面に対して干渉することなく、当該接続具Cは、スムーズに回転する。そして、接続具Cが更に回転すると、図18-A(b)の途中状態を経て、図15(b)に示される反転状態に至り、波付管D1 のみが上下反転されて、切割部5が設けられた面が敷設面Fに密着した状態に配置変更され、この状態が、図2(a)及び図15に示されている。
次に、全く同様にして、波付管D2 のみを半回転(反転)させると、当該波付管D2 における反転済の波付管D1 に対して接続している接続具Cの部分では、非回転の当該接続具Cに対して波付管D2 は、その対向端部の切割部5の部分が拡開されながら相対回転すると共に、当該波付管D2 における別の波付管D3 との接続部では、波付管D1 の反転時の上記説明のように、当該波付管D3 に半分が内挿されていて、当該波付管D2 と一体に回転する接続具Cが非回転の波付管D3 に対して相対回転することで、当該波付管D2 が半反転(反転)されて、図16(b)に示される状態となる。以下、残りの波付管D3 ,D4 を1本ずつ半回転させると、接続具Cを介して一連に接続された状態で、内部に配線・配管材Pを収容した複数の波付管D1 ~D4 は、全て上下反転されて、切割部5を有する面が敷設面Fに密着した状態で配置される。当該切割部5を有する面が下方を向いた状態で、複数の波付管D1 ~D4 の全てが配置されることで、屋外に設置した場合においても、雨水が内部に浸入するのを防止できる。また、波付管Dの切割部5が下方を向くことで、内部に浸入した雨水は、当該切割部5を通して排水される。
なお、図18-A及び図18-Bは、接続具Cの第1及び第2の各管通過開口21a,21bの間隔E〔図7(a)参照〕を狭くせずに、換言すると、接続具Cの接続具本体22が管支持部27の長手方向(配設方向Qと直交する方向)の両端部の近辺を中心に撓み変形しない状態で図示したものである。接続具Cの接続具本体22は、請求項7に記載のように、第1及び第2の各管通過開口21a,21bの間隔Eが狭くなるように撓み変形可能であり、他方の波付管D2 の内部において、接続具Cが上記撓み変形された状態で、当該他方の波付管D2 に対して相対回転すると、当該他方の波付管D2 の切割部5の拡開は、図18-A及び図18-Bで示される場合よりも小さくて済むと共に、接続具Cの相対回転も容易となる。
上記したように、切割部5を拡開させることで内部に配線・配管材Pが収容された波付管Dは、ヒンジ部6の弾性復元力により、当該切割部5が閉じられた状態が維持されて、しかも上記設置状態では、当該切割部5は、下方を向いているので、波付管Dの設置状態において当該切割部5は、簡単には拡開されない。しかし、波付管Dは、配線・配管材Pの収容後において反転させずに、切割部5が上方を向いたままで設置して使用することもあり、当該波付管Dに対して落下物による大きな衝突力、或いは人が大きな力で踏み付けられたりすると、切割部5が拡開されて、その周辺が損壊される恐れはある。
そこで、図19に示されるようなU字状の開き防止具Bを、波付管Dの外面凹部2に嵌入させることで、外力の作用、或いは経年使用により、波付管Dの切割部5が拡開されるのを防止できる。U字状の開き防止具Bは、薄板状の本体部31の内側に、波付管Dの外面凹部2の全体形状の一辺に相当する部分を欠落されたU字状の嵌入部32が一体に設けられて、開き防止具Bの全体を僅かに外方に弾性変形させて、その嵌入部32を波付管Dの外面凹部2に、切割部5と交差又は非交差の状態で嵌入させる。なお、開き防止具Bを用いた上記実施例では、2個の開き防止具Bを一組として用いているが、いずれか1個のみの開き防止具Bであっても、当該切割部5の拡開の防止は可能であり、また、切割部5を下方に向けた状態で、当該開き防止具Bによる切割部5の拡開防止を図ってもよい。
また、上記実施例では、2本の波付管Dを接続する接続具Cは、当該波付管Dとは別体であるため、中空筒状の波付管Dは、長手方向に沿って外面凸部1と外面凹部2とが交互に設けられた形状であるため、その金型の設計、及び当該波付管Dの射出成形が比較的容易になる利点がある。しかし、本発明では、前記接続具Cを配設方向Qに沿って二分して、相対回転規制凸部26が設けられていない側の部分(請求項1の「突出接続部」に対応する部分)が、波付管Dの長手方向の一端部のみに一体に設けられた構成にすることも可能である。
また、上記実施例では、互いに接続される2本の波付管Dの対向端部の各内面凹部3に挿入されて係止される各分離規制係止凸部23の形状、即ち、請求項2における第1及び第2の各分離規制係止凸部の形状は、同一であるが、異なる形状にすることも可能である。
更に、上記実施例では、複数の波付管Dの全ての接続部を、相対回転規制凸部26を備えた接続具Cで接続する例であるが、複数本の波付管のうち特定の波付管の両端部は、当該相対回転規制凸部26を有しない接続具で接続させてもよい。例えば、屋内に配設される配線・配管材は、切割部5から雨水等が浸入する恐れがないので、切割部5を上方に向けたままで、即ち、各波付管を反転させないで、接続具で接続された複数本の波付管の内部に配線・配管材が収容されたら、そのままの状態にしておくことも可能であり、この場合には、接続具と波付管とが相対回転することはないので、接続具は、2本の波付管を単に接続する機能を有するのみでよい。
A:波付管の内面凹部の内接円
C:接続具
1 :突出接続部
D:波付管
F:敷設面
P:配線・配管材
Q:配線・配管材の配設方向
1:外面凸部
2:外面凹部
3:内面凹部
4:内面凸部
5:切割部
6:ヒンジ部
8:干渉回避傾斜部
14:管挿入開口
21a:第1管通過開口(第1管通過開口部)
21b:第2管通過開口(第2管通過開口部)
22:接続具本体
23:分離規制係止凸部(第1分離規制係止部,第2分離規制係止部)
26:相対回転規制凸部(相対回転規制当接部)

Claims (9)

  1. 内部に配線・配管材の配設経路を有する中空筒状を成し、長手方向に交互に並ぶ凹凸部が内外面に形成された波付管と、
    前記波付管どうしを接続する接続手段と、から成る配線・配管材の配設経路形成装置であって、
    前記波付管の管壁は、長手方向に連続する切割部を有し、当該切割部を拡開させることで内部に配線・配管材を収容可能となるように変形可能であり、
    前記波付管の凹凸部のうち少なくとも外面凸部は、その内外の各形状が横断面視で矩形状であり、前記切割部は、前記外面凸部を構成する4辺のうちの特定の1辺に形成されており、
    前記接続手段は、前記波付管の長手方向の一端部から、当該波付管に対する周方向の回転が規制された状態で、当該波付管の長手方向に突出する突出接続部を備え、
    前記突出接続部は、一方の波付管に対して接続される他方の波付管の端部に内挿された状態で、当該他方の波付管の内面凹部に係止されて、連続する2本の波付管の長手方向における分離方向への相対移動を規制する第1分離規制係止部と、
    前記他方の波付管の切割部の内側に配置されて、その間に配線・配管材を通過可能とする第1管通過開口部と、を有し、
    連続する2本の波付管が前記接続手段で接続された状態で、当該接続手段の前記突出接続部と、前記他方の波付管とは、その分離が規制された状態で、相対回転が可能に接続されていることを特徴とする配線・配管材の配設経路形成装置。
  2. 前記接続手段は、前記波付管とは別体の接続部材により構成され、
    前記接続部材の一方側の端部には、
    一方の波付管の一端部に内挿された状態で当該一方の波付管の内面凹部に係止して、長手方向における分離方向への移動を規制する第2分離規制係止部と、当該一方の波付管の切割部の内側に配置されて、その間に配線・配管材を通過可能とする第2管通過開口部と、前記第2分離規制係止部の係止状態で、当該一方の波付管に対する周方向の相対回転を規制する相対回転規制部とを備え、
    前記接続部材の他方側の端部には、他方の波付管に内挿される前記突出接続部が設けられ、
    当該接続部材に設けられた前記第1及び第2の各管通過開口部は、前記波付管の長手方向に沿って直線状に連続していることを特徴とする請求項1に記載の配線・配管材の配設経路形成装置。
  3. 前記接続部材の接続部材本体の外面には、前記一方の波付管の長手方向の端部の内面に形成された被当接部に対して当接することで、当該一方の波付管と前記接続部材の相対回転を規制する相対回転規制当接部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の配線・配管材の配設経路形成装置。
  4. 前記波付管の管壁の前記切割部と対向する箇所における少なくとも長手方向の端部には、当該切割部を拡開させる際の支点となるヒンジ部が形成され、前記相対回転規制当接部は、前記ヒンジ部に形成された被当接部に周方向から当接して、前記相対回転が規制されることを特徴とする請求項3に記載の配線・配管材の配設経路形成装置。
  5. 前記相対回転規制当接部は、接続部材本体に設けられた前記第2分離規制係止部における一方の波付管の内面凹部の底面と対向配置される当接外面で構成され、
    前記内面凹部の底面と前記当接外面との面接触により、前記一方の波付管と前記接続部材との相対回転が規制される構成であることを特徴とする請求項3に記載の配線・配管材の配設経路形成装置。
  6. 前記波付管の端部の内面凸部における前記切割部で分断されて隣接配置される各部分には、当該切割部に向かうにつれて当該波付管の外部に向けて傾斜する傾斜部がそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の配線・配管材の配設経路形成装置。
  7. 前記接続部材の突出接続部は、その第1管通過開口部が狭くなるように撓み変形して、前記接続部材と前記他方の波付管との相対回転を許容することを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の配線・配管材の配設経路形成装置。
  8. 前記突出接続部は、前記他方の波付管の内面凹部を構成する矩形状の4つの辺のうち、前記切割部を有する辺と隣接することで互いに対向配置された2つの辺における内面凹部の底面に対してそれぞれ対向する一対の対向面を備え、
    前記一対の対向面の少なくとも一部は、前記他方の波付管の内面凹部の底面を構成する矩形の内接円よりも外側に張り出した張出し部となって、当該張出し部は、当該突出接続部と前記他方の波付管との相対回転、及び接続された各波付管の分離に対する抵抗となることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の配線・配管材の配設経路形成装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載の配設経路形成装置を構成していて、接続手段により一連に接続された複数の波付管の切割部を上方に向けた状態で、各波付管の切割部を拡開させることで、複数の波付管の内部に配線・配管材を収容し、
    その後に、一連に接続された複数の波付管を、1本ずつ前記切割部が下方を向くように回転させて、敷設面に対する波付管の配置を変更させることを特徴とする配線・配管材の敷設方法。
JP2021121406A 2021-07-26 2021-07-26 配線・配管材の配設経路形成装置、及び配線・配管材の敷設方法 Pending JP2023017274A (ja)

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