JP2003079023A - 電線管接続部を備えた配線用ボックス及び電線管継手 - Google Patents

電線管接続部を備えた配線用ボックス及び電線管継手

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JP2003079023A JP2001262912A JP2001262912A JP2003079023A JP 2003079023 A JP2003079023 A JP 2003079023A JP 2001262912 A JP2001262912 A JP 2001262912A JP 2001262912 A JP2001262912 A JP 2001262912A JP 2003079023 A JP2003079023 A JP 2003079023A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】一つの電線管接続部にサイズの異なる電線管を
接続することができる電線管接続部を備えた配線用ボッ
クス及び電線管継手を提供する。 【解決手段】配線用ボックス11の上下各側壁17には
挿入孔15が形成され、挿入孔15は略楕円形状に形成
されている。各挿入孔15の短軸長さL2は、第1電線
管14Aの突条14b部分における外径D1より若干短
く形成されている。また、挿入孔15の周長C1は、前
記第1電線管14Aより外径が1段階大きい第3電線管
14Cの突条14b部分における外周長さS3より若干
長く設定されている。そして、挿入孔15には、第1又
は第3電線管14A,14Cを嵌合して接続することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーブル等が挿通
される電線管を接続可能な電線管接続部を備えた配線用
ボックス及び電線管継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、建築物内の壁裏やコンクリー
ト壁に埋設される有底四角箱状をなす配線用ボックスの
側壁には、円管状をなす電線管が接続され、その電線管
により配線用ボックスに配線されるケーブルが保護され
ている。前記配線用ボックスに電線管を接続する方法と
しては、配線用ボックスの側壁に貫通形成された貫通孔
に、円管状をなす電線管継手の一端部を嵌合し、その電
線管継手の他端に形成された電線管接続部としての挿入
孔に電線管を嵌合する方法が挙げられる。又は電線管接
続部としての前記貫通孔に電線管の端部を直接嵌合して
配線用ボックスに電線管を接続する方法が挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
貫通孔及び電線管継手の挿入孔は円形状に形成されてい
る。そのため、貫通孔又は挿入孔の周長に対し、電線管
の外面の周方向全体の長さが対応していないと貫通孔又
は挿入孔に電線管を嵌合できない。即ち、貫通孔又は挿
入孔に対してその周長に対応した特定の外径を有する電
線管しか接続することができないという問題があった。
【0004】本発明は、上記従来技術に存在する問題点
に着目してなされたものである。その目的とするところ
は、一つの電線管接続部にサイズの異なる電線管を接続
することができる電線管接続部を備えた配線用ボックス
及び電線管継手を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、箱状をなすボックス本
体の周壁に電線管を接続可能とする電線管接続部を備え
た配線用ボックスであって、前記電線管接続部に楕円形
状又は略楕円形状をなす挿入孔を形成し、当該挿入孔の
短軸両側で電線管を接続するように形成したことを要旨
とする。
【0006】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の電線管接続部を備えた配線用ボックスにおいて、前記
挿入孔の短軸両側の内面に対する電線管の接触又は圧接
により挿入孔に電線管を接続するように形成したことを
要旨とする。
【0007】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の電線管接続部を備えた配線用ボックスに
おいて、前記挿入孔の周長と略同一の外周長さを有する
電線管又は当該挿入孔の周長より短い外周長さを有する
とともに、挿入孔の短軸長さと同一若しくは当該短軸長
さより長い外径を有する電線管を挿入孔に接続するよう
に形成したことを要旨とする。
【0008】請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求
項3のいずれか一項に記載の電線管接続部を備えた配線
用ボックスにおいて、前記電線管接続部をボックス本体
の周壁から外方へ筒状に突出するように同周壁に一体形
成された筒状部により形成し、当該筒状部に前記挿入孔
を形成したことを要旨とする。
【0009】請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求
項3のいずれか一項に記載の電線管接続部を備えた配線
用ボックスにおいて、前記電線管接続部をボックス本体
の周壁に形成した挿入孔により形成したことを要旨とす
る。
【0010】請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求
項5のいずれか一項に記載の電線管接続部を備えた配線
用ボックスにおいて、前記電線管の挿入孔からの抜け出
しを規制すべく当該電線管と挿入孔との間に抜け出し防
止手段を形成したことを要旨とする。
【0011】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の電線管接続部を備えた配線用ボックスにおいて、前記
電線管の少なくとも外周面に、当該外周面の周方向に延
びる突条及び隣接する突条間に形成される凹条を形成
し、前記挿入孔の内周面に前記抜け出し防止手段として
電線管の凹条に係止する係止突起を形成したことを要旨
とする。
【0012】請求項8に記載の発明は、請求項1〜請求
項7のいずれか一項に記載の電線管接続部を備えた配線
用ボックスにおいて、前記電線管のサイズを規格寸法に
規格化して設定された呼称サイズにおいて、当該呼称サ
イズにおける特定の電線管の外径に対して、前記挿入孔
の短軸長さを同一又は短く形成するとともに、呼称サイ
ズにおける前記特定の電線管の外径よりも少なくとも1
段階大きい外径を有する電線管の外周長さに対して、挿
入孔の周長を略同一又は長く形成し、挿入孔に特定の電
線管又は当該特定の電線管の外径よりも少なくとも1段
階大きい外径を有する電線管を接続するように形成した
ことを要旨とする。
【0013】請求項9に記載の発明は、請求項8に記載
の電線管接続部を備えた配線用ボックスにおいて、前記
挿入孔の短軸上に位置する内周面に、前記呼称サイズに
おいて前記特定の電線管の外径より少なくとも1段階小
さい外径を有する電線管が嵌合する係止突部を形成した
ことを要旨とする。
【0014】請求項10に記載の発明は、円管状をなす
電線管を接続可能とする電線管接続部を備えた電線管継
手であって、前記電線管接続部に楕円形状又は略楕円形
状をなす挿入孔を形成し、当該挿入孔の短軸両側で電線
管を接続するように形成したことを要旨とする。
【0015】請求項11に記載の発明は、請求項10に
記載の電線管継手において、前記挿入孔の短軸両側の内
面に対する電線管の接触又は圧接により挿入孔に電線管
を接続するように形成したことを要旨とする。
【0016】請求項12に記載の発明は、請求項10又
は請求項11に記載の電線管継手において、前記挿入孔
の周長と略同一の外周長さを有する電線管又は当該挿入
孔の周長より短い外周長さを有するとともに、挿入孔の
短軸長さと同一若しくは当該短軸長さより長い外径を有
する電線管を挿入孔に接続するように形成したことを要
旨とする。
【0017】請求項13に記載の発明は、請求項10〜
請求項12のいずれか一項に記載の電線管継手におい
て、前記電線管のサイズを規格寸法に規格化して設定さ
れた呼称サイズにおいて、当該呼称サイズにおける特定
の電線管の外径に対して、前記挿入孔の短軸長さを同一
又は短く形成するとともに、前記呼称サイズにおける前
記特定の電線管の外径よりも少なくとも1段階大きい外
径を有する電線管の外周長さに対して、挿入孔の周長を
略同一又は長く形成し、挿入孔に特定の電線管又は当該
特定の電線管の外径よりも少なくとも1段階大きい外径
を有する電線管を接続するように形成したことを要旨と
する。
【0018】請求項14に記載の発明は、請求項10〜
請求項13のいずれか一項に記載の電線管継手におい
て、前記電線管の挿入孔からの抜け出しを規制すべく当
該電線管と挿入孔との間に抜け出し防止手段を形成した
ことを要旨とする。
【0019】請求項15に記載の発明は、請求項14に
記載の電線管継手において、前記電線管の少なくとも外
周面に、当該外周面の周方向に延びる突条及び隣接する
突条間に形成される凹条を形成し、前記挿入孔の内周面
に前記抜け出し防止手段として電線管の凹条に係止する
係止突片を形成したことを要旨とする。
【0020】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
を具体化した電線管接続部を備えた配線用ボックスの一
実施形態を図1〜図7に従って説明する。なお、本明細
書において配線用ボックス11の上下左右は図3におけ
る配線用ボックス11の上下左右に対応する。
【0021】図1に示すように、配線用ボックス11は
合成樹脂材料により有底箱状に形成されたボックス本体
12よりなり、そのボックス本体12の周壁に電線管1
4を接続する電線管接続部としての挿入孔15が形成さ
れたものである。まず、前記電線管14について説明す
ると、図1に示すように、合成樹脂材料製の電線管14
は円管状に形成され、電線管14の外周面及び内周面に
は同電線管14の周方向に延びる突条14b及び隣接す
る突条14b間の凹条14cが形成されている。
【0022】続いて、配線用ボックス11について説明
すると、前記ボックス本体12は前記周壁としての細長
四角板状をなす底壁16と、その底壁16の周縁部に立
設された周壁としての細長四角板状をなす側壁17とよ
り形成されている。ボックス本体12の上下両側壁17
にはそれぞれ前記挿入孔15が側壁17を貫通して2箇
所に形成されている。
【0023】図2に示すように、各挿入孔15におい
て、挿入孔15の長さ方向に沿った長さの最も長い位置
を通過する直線を長軸とし、その長軸と挿入孔15の内
周面との接点間の長さを長軸長さL1とする。また、挿
入孔15の幅方向に沿った長さの最も長い位置を通過す
る直線を短軸とし、その短軸と挿入孔15の内周面との
接点間の長さを短軸長さL2とする。
【0024】各挿入孔15は、前記長軸方向の両側に、
同長軸方向に沿って直線部分を有するように平面略楕円
形状に形成されている。そして、各挿入孔15は長軸が
ボックス本体12の開口から底壁16側、即ちボックス
本体12の奥行き方向へ延びるように側壁17に形成さ
れている。
【0025】各側壁17において、一方の挿入孔15内
には、挿入孔15内周面と2箇所で連結されたノック部
18が一体形成されている。各挿入孔15の内周面にお
いて、側壁17の内部中心側には2箇所の連結片19a
により挿入孔15の内周面と連結された係止突部19が
挿入孔15の内方中心側へ突設されている。
【0026】各係止突部19はその中央部の縁部が、挿
入孔15の短軸上に位置し、前記電線管14の凹条14
cに係止可能に形成されている。また、各挿入孔15の
内周面において、前記短軸上に位置し、前記係止突部1
9の相対向する位置には、それぞれ前記電線管14の凹
条14cに係止可能な抜け出し防止手段としての係止突
起21が挿入孔15の内方中心側へ突設されている。
【0027】各挿入孔15の前記短軸長さL2は、電線
管14のサイズを規格寸法に規格化して設定された呼称
サイズ(例えばJISC8411等の製造規格)におけ
る特定の電線管14(以下、単に第1電線管14Aと記
す)の外径D1より若干短く形成されている(L2<D
1)。即ち、前記外径D1は短軸長さL2より長く形成
されている。なお、第1電線管14Aの外径D1は、第
1電線管14Aの突条14bにおける外径とする。
【0028】また、各挿入孔15の内面の周方向全体の
長さC1(以下、単に周長C1と記す)は、第1電線管
14Aの突条14bにおける外面の周方向全体の長さ
(以下、単に外周長さS1とする)より長く形成されて
いる(C1>S1)。なお、前記外径D1より短軸長さ
L2が若干短いとは、第1電線管14Aを挿入孔15に
挿入したとき、同第1電線管14Aの端部が扁平状に変
形され、挿入孔15の短軸両側に位置する内周面に前記
端部の突条14bにおける外周面が圧接する長さとす
る。
【0029】前記短軸上を通り、係止突起21の基端部
が位置する挿入孔15の内周面と、係止突部19との間
の短軸長さL3は、前記呼称サイズにおいて、前記第1
電線管14Aより1段階小さい電線管14(以下、第2
電線管14Bと記す)の外径D2(D1>D2)より若
干短く設定されている(L3<D2)。なお、第2電線
管14Bの外径D2は、第2電線管14Bの突条14b
における外径とする。
【0030】挿入孔15の周長C1は第2電線管14B
の突条14b部分における外面の周方向全体の長さ(以
下、単に外周長さS2とする)より長く形成されている
(C1>S2)。なお、前記外径D2より短軸長さL3
が若干短いとは、第2電線管14Bを挿入孔15に挿入
したとき、同第2電線管14Bの端部が扁平状に変形さ
れ、挿入孔15の短軸の一端側に位置する内周面及び係
止突部19に前記端部の突条14bにおける外周面が圧
接する長さとする。
【0031】さらに、挿入孔15の周長C1は、前記呼
称サイズにおける前記第1電線管14Aより1段階大き
い電線管14(以下、第3電線管14Cと記す)の突条
14b部分における外面の周方向全体の長さ(以下、単
に外周長さS3とする)より若干長く設定されている
(C1>S3)。なお、前記外周長さS3より周長C1
が若干長いとは、第3電線管14Cを挿入孔15に挿入
したとき、同第3電線管14Cの端部が扁平状に変形さ
れ、挿入孔15の内周面ほぼ全体に前記端部の突条14
bにおける外周面が圧接する長さとする。
【0032】また、前記短軸長さL2は第3電線管14
Cの外径D3より短く形成され(L2<D3)、前記第
1電線管14Aの外径D1より長く形成されている(D
1<D3)。なお、第3電線管14Cの外径D3は、第
3電線管14Cの突条14bにおける外径とする。
【0033】従って、係止突部19が除去された状態で
は、挿入孔15には、同挿入孔15の周長C1より短い
外周長さを有するとともに(C1>S3>S1)、挿入
孔15の短軸長さL2より長い外径を有する(L2<D
1<D3)第1又は第3電線管14A,14Cの端部を
嵌合することができる。即ち、挿入孔15の短軸の両側
の内周面に第1又は第3電線管14A,14Cを接続し
てボックス本体12の周壁である側壁17に接続するこ
とができる。
【0034】ボックス本体12の左側壁17の外面には
一定の厚みを有する固定突部22が外方へ突設され、図
1に示すように、その固定突部22には固定ビス(図示
せず)を挿通可能な挿通孔23が形成されている。ま
た、図3に示すように、ボックス本体12内において、
上下各側壁17の内面側中央部にはボス部24がボック
ス本体12の開口側へ突設され、各ボス部24には固定
孔25が形成されている。
【0035】次に、上記構成の配線用ボックス11の作
用について説明する。まず、図3に示すように、配線用
ボックス11の開口が、後に立設される壁材(図示せ
ず)の壁表に臨むように固定突部22を建築物内に立設
された柱26に当接させた状態で固定ビスにより配線用
ボックス11を柱26に固定する。次いで、ノック部1
8が形成されていない挿入孔15において、連結片19
aを繰り返し折り曲げて係止突部19を挿入孔15内周
面から折り取り除去する。
【0036】このとき、係止突部19は挿入孔15内周
面と連結片19aにより2箇所で連結されているため、
係止突部19全体が挿入孔15内周面と連結されている
場合と比較して容易に除去される。
【0037】続いて、図4に示すように、第3電線管1
4Cの端部を扁平状に変形させた状態で、ノック部18
が形成されていない挿入孔15内に挿入すると、第3電
線管14Cの端部が当該変形状態から元の円形状に復帰
しようとする。このとき、図5に示すように、挿入孔1
5は略楕円形状をなし、周長C1は外周長さS3より長
く、短軸長さL2は外径D3より短く形成されている。
【0038】そのため、その第3電線管14Cの端部の
突条14bに対応する外周面が挿入孔15の内周面のほ
ぼ全体に圧接し、特に挿入孔15の短軸の両端に位置す
る内周面に強く圧接する。その結果、図6に示すよう
に、挿入孔15に第3電線管14Cが嵌合され、図7に
示すように、配線用ボックス11に第3電線管14Cが
接続される。
【0039】また、図6に示すように、第3電線管14
Cの凹条14cには係止突起21が係止して、第3電線
管14Cの上下方向への移動が規制され、第3電線管1
4Cの挿入孔15からの抜け出しが規制される。そし
て、第3電線管14C内にケーブル(図示せず)が挿通
され、そのケーブルは配線用ボックス11内へ引き込ま
れるとともに、第3電線管14Cにより保護される。
【0040】加えて、挿入孔15はボックス本体12の
奥行き方向に長軸が延びるように形成され、挿入孔15
内にボス部24が位置していない。そのため、挿入孔1
5へ第3電線管14Cを挿入したとき、ボス部24が第
3電線管14Cの挿入作業の障害になるといった不具合
がなくなる。
【0041】さて、配線用ボックス11に第3電線管1
4Cの代わりに第1電線管14Aを接続する場合は、ま
ず、第1電線管14Aの端部を若干扁平状に変形させて
ノック部18が形成されず、係止突部19が除去された
挿入孔15内に挿入すると、第1電線管14Aの端部
が、当該変形状態から元の円形状に復帰しようとする。
【0042】このとき、図5に示すように、挿入孔15
は略楕円形状をなし、周長C1は外周長さS1より長
く、短軸長さL2は外径D1より短く形成されている。
そのため、図5に破線に示すように、その第1電線管1
4Aの端部の突条14bに対応する外周面が挿入孔15
の短軸の両端側内周面に圧接する。その結果、挿入孔1
5に第1電線管14Aが嵌合され、配線用ボックス11
に第1電線管14Aが接続される。
【0043】このときも、第1電線管14Aの凹条14
cには係止突起21が係止して、第1電線管14Aの上
下方向への移動が規制され、第1電線管14Aの挿入孔
15からの抜け出しが規制される。
【0044】上記第1実施形態の配線用ボックス11に
よれば、以下のような特徴を得ることができる。 (1) 挿入孔15を略楕円形状に形成することによ
り、同一挿入孔15にサイズの異なる第1電線管14A
又は第3電線管14Cを嵌合して接続することができ
る。従って、配線用ボックス11に外径の異なる2種類
の電線管14を接続するために、側壁17に直径の異な
る円形状の挿入孔15を2箇所に形成する必要がある場
合と異なり、配線用ボックス11の構成を簡易化するこ
とができる。
【0045】(2) 挿入孔15はボックス本体12の
奥行き方向に長軸が延びるように形成されているため、
側壁17の幅方向における長さを短くすることができ、
配線用ボックス11の小型化を図ることができる。
【0046】(3) 挿入孔15はボックス本体12の
奥行き方向に長軸が延びるように形成されている。その
ため、ボス部24が挿入孔15内に位置しないように側
壁17に挿入孔15を形成することができる。従って、
挿入孔15に第1又は第3電線管14A,14Cを接続
したとき、ボス部24が第1又は第3電線管14A,1
4Cの挿入作業の障害になるといった不具合をなくして
配線用ボックス11に電線管14を速やかに接続するこ
とができる。
【0047】(4) また、挿入孔15の長軸長さL1
を調整することにより短軸長さL2を変更せずに挿入孔
15に接続可能な電線管14の種類を変更することがで
きる。従って、挿入孔15が円形状に形成され、挿入孔
15の直径を大きくすると挿入孔15内にボス部24が
位置してしまう場合と異なり、配線用ボックス11に接
続可能とする電線管14のサイズを複数種類設定するこ
とができる。
【0048】(5) 第1又は第3電線管14A,14
Cの端部の自己復帰により挿入孔15の内周面に第1又
は第3電線管14A,14Cの外周面が圧接する。その
ため、第1又は第3電線管14A,14Cを挿入孔15
に強固に嵌合することができ、挿入孔15から容易に抜
け出るのを防止することができる。
【0049】(6) ボックス本体12の側壁17に挿
入孔15が形成されているため、第1又は第3電線管1
4A,14Cを配線用ボックス11に直接接続すること
ができる。従って、電線管継手等を用いて配線用ボック
ス11に電線管14を接続する場合と比較して配線用ボ
ックス11に対する電線管14の接続作業の簡易化を図
ることができる。
【0050】(7) 挿入孔15には所定の呼称サイズ
の第1電線管14A又は第3電線管14Cを接続するこ
とができる。従って、配線用ボックス11に接続可能な
電線管14の呼称サイズを予め認識することができるた
め、外径が異なる複数種類の電線管14を現場に搬入
し、その中から使用できる電線管14を選別する必要が
なくなり、配線用ボックス11に対する電線管14の接
続作業を速やかに行うことができる。
【0051】(8) 第1又は第3電線管14A,14
Cの凹条14cに対する係止突起21の係止により挿入
孔15から第1又は第3電線管14A,14Cが容易に
抜け出るのを防止することができ、第1又は第3電線管
14A,14Cに挿通されたケーブルを確実に保護する
ことができる。
【0052】(第2の実施形態)以下、本発明の第2の
実施形態を図8〜図10に従って説明する。なお、第2
の実施形態は、第1の実施形態の電線管接続部を変更し
たのみの構成であるため、同様の部分についてはその詳
細な説明を省略する。
【0053】図8に示すように、電線管継手としての接
続筒27は配線用ボックス11の周壁としての側壁17
に接続され、当該配線用ボックス11に電線管14を接
続可能とする電線管接続部27aを備えたものである。
【0054】接続筒27は、合成樹脂材料により略楕円
筒状に形成されている。接続筒27の一端側には前記電
線管接続部27aが形成されている。その電線管接続部
27aには略楕円形状の挿入孔15が形成され、その挿
入孔15の内周の周長C2は前記第3電線管14Cの外
周長さS3より若干長く形成されている。また、接続筒
27の挿入孔15の短軸長さL4は、前記第1及び第3
電線管14A,14Cの外径D1,D3より短く設定さ
れている。
【0055】なお、挿入孔15の長軸長さL5は側壁1
7の挿入孔15の長軸長さL1と同じに設定されてい
る。即ち、接続筒27の挿入孔15の形状は、側壁17
の挿入孔15の形状と同一に形成されている。そして、
一つの電線管接続部27aの挿入孔15にサイズの異な
る第1又は第3電線管14A,14Cを接続可能に形成
されている。
【0056】図9に示すように、接続筒27のほぼ中央
部の相対向する周壁において、挿入孔15の短軸上に位
置する部分にはそれぞれ接続筒27の内方中心へ突出
し、電線管14の凹条14cに係止する係止突片28a
が抜け出し防止手段として形成されている。また、接続
筒27の他端面の相対向する位置には、それぞれ係合突
部29が突設され、各係合突部29外面には係合凹所2
9aが凹設されている。
【0057】さて、接続筒27を使用して配線用ボック
ス11に電線管14を接続するには、まず、図10に示
すように、接続筒27の他端側を側壁17の挿入孔15
内に挿入すると、同挿入孔15の周縁部に係合凹所29
aが係合して接続筒27が側壁17に取り付けられる。
【0058】そして、配線用ボックス11に取り付けら
れた接続筒27の挿入孔15に電線管14が接続され
る。このとき、接続筒27の挿入孔15は第1実施形態
の側壁17の挿入孔15と同形状に形成されているた
め、接続筒27の挿入孔15には呼称サイズの異なる第
1電線管14A又は第3電線管14Cが接続される。
【0059】従って、接続筒27を使用することにより
配線用ボックス11に外径の異なる第1電線管14A又
は第3電線管14Cを接続することができる。また、第
1又は第3電線管14A,14Cの凹条14cには係止
突片28aが係止するため、各電線管14の上下方向へ
の移動が規制され、各電線管14が挿入孔15から容易
に抜け出すのを防止することができる。加えて、配線用
ボックス11の側壁17外面から外方へ突設された接続
筒27に電線管14の端部が接続されるため、電線管1
4と配線用ボックス11との接続部分が接続筒27に保
護される。
【0060】なお、各実施形態は以下のように変更して
もよい。 ・ 第1実施形態において、挿入孔15の短軸上に位置
する内周面以外の位置に係止突起21を形成してもよ
く、第2実施形態において、挿入孔15の短軸上に位置
する内周面以外の位置に係止突片28aを形成してもよ
い。
【0061】・ 第1実施形態において、係止突部19
を折り取り除去せず、挿入孔15に第2電線管14Bを
嵌合してもよい。具体的には、まず、第2電線管14B
の端部を若干扁平状に変形させてノック部18が形成さ
れていない挿入孔15内に挿入する。すると、第2電線
管14Bの端部が扁平状に変形された状態から元の円形
状に復帰する。このとき、挿入孔15の短軸長さL3は
第2電線管14Bの外径D2より若干短く形成されてい
る。そのため、図11に示すように、第2電線管14B
の端部の突条14bに対応する外周面が、挿入孔15の
長軸方向に沿った内周面の一部に圧接する。即ち、挿入
孔15の短軸の一端側内周面と係止突部19の縁部に第
2電線管14Bの端部が嵌合され、電線管接続部として
の同挿入孔15に第2電線管14Bが接続される。この
ときも、図12に示すように、第2電線管14Bの凹条
14cには係止突起21が係止して、第2電線管14B
の上下方向への移動が規制され、第2電線管14Bの挿
入孔15からの抜け出しが規制される。
【0062】従って、挿入孔15には係止突部19を除
去した状態では第1又は第3電線管14A,14Cを接
続することができ、係止突部19を除去しない状態では
第2電線管14Bを接続することができる。その結果、
配線用ボックス11の一つの電線管接続部に呼称サイズ
において外径が3段階に異なる電線管14を接続するこ
とができる。
【0063】・ 第1実施形態において、ボックス本体
12の奥行き方向に対して直交するボックス本体12の
幅方向に沿って挿入孔15の長軸方向が延びるように側
壁17に挿入孔15を形成してもよい。このように構成
した場合、ボックス本体12の奥行き方向の長さを短く
してボックス本体12の薄型化を図ることができる。
【0064】・ 第1又は第2実施形態において、係止
突起21又は接続筒27の係止突片28aを省略して、
側壁17の挿入孔15又は接続筒27の挿入孔15内へ
の電線管14の端部の嵌合のみで電線管14を接続して
もよい。
【0065】・ 第1又は第2実施形態において、側壁
17の挿入孔15又は接続筒27の内周面に周方向全体
に沿って延びる突条体を抜け出し防止手段として形成し
てもよい。このように構成した場合、電線管14の凹条
14c全体に突条体が係止して挿入孔15からの電線管
14の抜け出しを効果的に防止することができる。
【0066】・ 第1又は第2実施形態において、突条
14b及び凹条14cが形成されず少なくとも外周面が
平滑に形成された平滑管を電線管14として使用し、そ
の平滑管を挿入孔15に挿入したとき、平滑管の外面に
対する係止突起21又は係止突片28aの食い込みによ
り挿入孔15からの電線管14の抜け出しを規制しても
よい。
【0067】・ 第1又は第2実施形態において、側壁
17の挿入孔15又は接続筒27の挿入孔15の形状を
楕円形状に形成し、挿入孔15に第1又は第3電線管1
4A,14Cを嵌合して接続可能とすべく長軸長さL1
(長軸長さL5)、短軸長さL2(短軸長さL4)及び
周長C1(周長C2)をそれぞれ設定してもよい。又は
挿入孔15に接続可能な電線管14のサイズを任意に設
定してそのサイズに対応して長軸長さL1(長軸長さL
5)、短軸長さL2(短軸長さL4)及び周長C1(周
長C2)をそれぞれ設定してもよい。
【0068】・ 第1又は第2実施形態において、側壁
17の挿入孔15又は接続筒27の挿入孔15の長軸の
両端側の形状を円弧状に形成せず直線状に形成して略楕
円形状に形成してもよく、挿入孔15の長軸の両端に向
かうに連れて尖るように形成して略楕円形状に形成して
もよい。即ち、略楕円形状とは、電線管14の外面が挿
入孔15の短軸の両側位置に接触又は圧接して挿入孔1
5に電線管14を接続することができる形状であり、電
線管14を挿入孔15に接続することができれば、長軸
の両端側の形状は如何なる形状であってもよい。
【0069】・ 第2実施形態において、接続筒27の
他端側を円筒状に形成するとともに、その接続筒27の
他端面に沿って係合突部29を形成する。その一方、接
続筒27の一端側に略楕円形状をなす挿入孔15を形成
してもよい。さらに、配線用ボックス11の挿入孔15
を接続筒27の他端側を挿入可能な円形状に形成する。
即ち、接続筒27に略楕円形状又は楕円形状をなす挿入
孔15が形成されておれば、接続筒27と配線用ボック
ス11の挿入孔15との接続部分は如何なる形状でもよ
い。
【0070】・ 第2実施形態において、接続筒27の
内周面に係止突部19を形成してもよい。 ・ 第1実施形態において、側壁17の挿入孔15の係
止突起21及び係止突部19の少なくともいずれか一方
を省略してもよい。また、係止突部19を工具で折り取
り除去したり、切断除去してもよい。
【0071】・ 各実施形態において、上下各側壁17
のノック部18を省略して、挿入孔15を予め開放して
おいてもよい。又は全ての挿入孔15をノック部18に
より閉塞し、使用される挿入孔15のノック部18を除
去してもよい。
【0072】・ 第1実施形態において、上下各側壁1
7の外面に略楕円筒状をなす筒状部を外方へ延設し、そ
の筒状部に周長C1、長軸長さL1及び短軸長さL2を
有する挿入孔15を形成する。そして、その筒状部内に
第1又は第3電線管14A,14Cの端部を嵌合して接
続し、配線用ボックス11に第1又は第3電線管14
A,14C接続してもよい。このように構成した場合、
筒状部に第1又は第3電線管14A,14Cの端部を接
続することができるため、第1又は第3電線管14A,
14Cの端部を配線用ボックス11内まで挿入する必要
がなくなる。
【0073】従って、使用される第1又は第3電線管1
4A,14Cの長さを短くして、電線管14の節約を図
ることができる。また、配線用ボックス11に一体形成
された筒状部に第1又は第3電線管14A,14Cの端
部が接続されるため、第1又は第3電線管14A,14
Cと配線用ボックス11との接続部分が筒状部に保護さ
れる。その結果、前記接続部分が外力等により損傷を受
けたりするのを防止して第1又は第3電線管14A,1
4Cが挿入孔15から容易に抜け出るのを防止すること
ができる。
【0074】なお、筒状部の挿入孔15の周長C1、長
軸長さL1及び短軸長さL2を任意に設定して、筒状部
に接続可能な電線管14のサイズを任意に変更してもよ
い。 ・ 第1又は第2実施形態において、ノック部18を除
去して一つの側壁17に二本の電線管14を接続しても
よい。このとき、一対の挿入孔15において、互いに外
径の異なる電線管14を接続してもよい。
【0075】・ 第1又は第2実施形態において、一つ
の側壁17に挿入孔15を一箇所又は三箇所以上形成し
てもよく、その挿入孔15に接続筒27を接続してもよ
い。 ・ 第1又は第2実施形態において、側壁17の挿入孔
15の周長C1又は接続筒27の挿入孔15の周長C2
は変更せずに、各挿入孔15の短軸長さL2(短軸長さ
L4)及び長軸長さL1(長軸長さL5)を変更する。
そして、第3電線管14Cより外径は小さいが、前記第
1又は第2電線管14A,14Cの外径と異なる外径を
有する電線管14を挿入孔15に嵌合可能に形成しても
よい。
【0076】・ 第1又は第2実施形態において、側壁
17の挿入孔15の周長C1又は接続筒27の挿入孔1
5の周長C2を変更して側壁17の挿入孔15又は接続
筒27の挿入孔15に接続可能な電線管14の外径を変
更してもよい。このとき、各挿入孔15に接続される電
線管14を、当該電線管14のサイズが呼称サイズに規
格化されていないものでもよい。又は、接続可能とする
電線管14のサイズを呼称サイズに規格化されたものと
した場合、電線管14同士の外径の差は呼称サイズにお
ける1段階毎としてもよく、2段階以上としてもよい。
【0077】・ 第1又は第2実施形態において、第1
電線管14Aの外径D1に対して、挿入孔15の短軸長
さL2(短軸長さL4)を同一に形成するとともに、第
3電線管14Cの外周長さS3に対して、挿入孔15の
周長C1(周長C2)を略同一に形成してもよい。な
お、外周長さS3より周長C1(周長C2)が若干長い
ことを、外周長さS3に対して、挿入孔15の周長C1
(周長C2)が略同一であるとする。
【0078】・ 第1又は第2実施形態において、第1
電線管14Aの外径D1に対して、挿入孔15の短軸長
さL2(短軸長さL4)を同一に形成するとともに、第
3電線管14Cの外周長さS3に対して、挿入孔15の
周長C1(周長C2)を長く形成してもよい。
【0079】・ 第1又は第2実施形態において、第1
電線管14Aの外径D1に対して、挿入孔15の短軸長
さL2(短軸長さL4)を短く形成するとともに、第3
電線管14Cの外周長さS3に対して、挿入孔15の周
長C1(周長C2)を略同一に形成してもよい。なお、
外周長さS3より周長C1(周長C2)が若干長いこと
を、外周長さS3に対して、挿入孔15の周長C1(周
長C2)が略同一であるとする。
【0080】・ 第1又は第2実施形態において、挿入
孔15の周長C1(周長C2)と電線管14の突条14
b部分における外周長さが略同一である電線管14を挿
入孔15に接続してもよい。なお、電線管14の外周長
さより周長C1(周長C2)が若干長いことを、前記外
周長さに対して、挿入孔15の周長C1(周長C2)が
略同一であるとする。
【0081】・ 第1又は第2実施形態において、挿入
孔15の周長C1(周長C2)よりも電線管14の突条
14bにおける外周長さが短いとともに、挿入孔15の
短軸長さL2(短軸長さL4)と突条14bにおける外
径が同一である電線管14を接続してもよい。このよう
に構成した場合も、挿入孔15の短軸の両端位置に電線
管14の外面が接触して挿入孔15に電線管14が接続
される。また、凹条14cに係止突起21又は係止突片
28aが係止して挿入孔15に電線管14が接続され
る。
【0082】・ 周壁としての底壁16に挿入孔15を
形成し、底壁16に電線管14を接続してもよい。 ・ 第1実施形態において、電線管14の凹条14cに
挿入孔15の内周縁が係止して挿入孔15に電線管14
を接続してもよい。
【0083】次に上記実施形態及び別例から把握できる
技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記
する。 (1) 前記ボックス本体を開口を有する有底箱状に形
成し、当該ボックス本体の周壁に開口から底壁側へ延び
る方向に沿って挿入孔の長軸方向が延びるように挿入孔
を形成したことを特徴とする請求項1〜請求項9のいず
れか一項に記載の電線管接続部を備えた配線用ボック
ス。このように構成した場合、挿入孔の長軸方向がボッ
クス本体の奥行き方向に対して直交する幅方向へ延びて
挿入孔が形成されている場合と異なり、ボックス本体の
幅方向の長さを短くしてボックス本体の小型化を図るこ
とができる。
【0084】(2) 前記係止突部を除去可能に形成し
たことを特徴とする請求項9及び前記技術的思想(1)
に記載の電線管接続部を備えた配線用ボックス。このよ
うに構成した場合、挿入孔には係止突部を除去した状態
では少なくとも二種類の外径の異なる電線管を接続する
ことができ、係止突部を除去しない状態では前記少なく
とも二種類の外径の異なる電線管とは外径の異なる電線
管を接続することができる。その結果、ボックス本体の
一つの挿入孔に少なくとも三種類の外径が異なる電線管
を接続することができる。
【0085】(3) 前記係止突起を挿入孔の短軸上に
位置する内周面に形成したことを特徴とする請求項7、
前記技術的思想(1)及び(2)に記載の電線管接続部
を備えた配線用ボックス。このように構成した場合、電
線管の端部は、電線管の外径の大きさに関わらず挿入孔
の短軸の両端側に位置する内周面に接続されるため、凹
条に係止突起が係止する。従って、電線管の外径に関係
なく電線管の挿入孔からの抜け出しを規制することがで
きる。
【0086】(4) 前記係止突片を挿入孔の短軸上に
位置する内周面に形成したことを特徴とする請求項15
に記載の電線管継手。このように構成した場合、電線管
の端部外周面は、電線管の外径の大きさに関わらず挿入
孔の短軸の両端側に位置する内周面に接続されるため、
凹条に係止突片が係止する。従って、電線管の外径に関
係なく電線管の挿入孔からの抜け出しを規制することが
できる。
【0087】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、一つの電線管接続部にサイズの異なる電
線管を接続することができる。
【0088】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加え、挿入孔に電線管を容易に接
続することができる。請求項3に記載の発明によれば、
請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加え、挿入
孔に電線管を確実に接続することができる。
【0089】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
〜請求項3のいずれか一項に記載の発明の効果に加え、
電線管とボックス本体との接続部分が筒状部に保護さ
れ、前記接続部分が外力等により損傷を受けたりするの
を防止して電線管がボックス本体から容易に抜け出るの
を防止することができる。
【0090】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
〜請求項3のいずれか一項に記載の発明の効果に加え、
電線管継手等を用いてボックス本体に電線管を接続する
場合と異なり、ボックス本体に対する電線管の接続作業
の簡易化を図ることができる。
【0091】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
〜請求項5のいずれか一項に記載の発明の効果に加え、
挿入孔から電線管が容易に抜け出るのを防止することが
できる。
【0092】請求項7に記載の発明によれば、請求項6
に記載の発明の効果に加え、挿入孔から電線管が容易に
抜け出るのを効果的に防止することができる。請求項8
に記載の発明によれば、請求項1〜請求項7のいずれか
一項に記載の発明の効果に加え、接続可能な電線管の呼
称サイズを予め認識することができるため、外径が異な
る複数種類の電線管を現場に搬入し、その中から使用で
きる電線管を選別する必要がなくなり、電線管の接続作
業を速やかに行うことができる。
【0093】請求項9に記載の発明によれば、請求項8
に記載の発明の効果に加え、呼称サイズにおいて外径が
3段階に異なる電線管を挿入孔に接続することができ
る。請求項10に記載の発明によれば、一つの電線管接
続部にサイズの異なる電線管を接続することができる。
【0094】請求項11に記載の発明によれば、請求項
10に記載の発明の効果に加え、挿入孔に電線管を容易
に接続することができる。請求項12に記載の発明によ
れば、請求項10又は請求項11に記載の発明の効果に
加え、挿入孔に電線管を確実に接続することができる。
【0095】請求項13に記載の発明によれば、請求項
10〜請求項12のいずれか一項に記載の発明の効果に
加え、接続可能な電線管の呼称サイズを予め認識するこ
とができるため、外径が異なる複数種類の電線管を現場
に搬入し、その中から使用できる電線管を選別する必要
がなくなり、電線管の接続作業を速やかに行うことがで
きる。
【0096】請求項14に記載の発明によれば、請求項
10〜請求項13のいずれか一項に記載の発明の効果に
加え、挿入孔から電線管が容易に抜け出るのを防止する
ことができる。
【0097】請求項15に記載の発明によれば、請求項
14に記載の発明の効果に加え、挿入孔から電線管が容
易に抜け出るのを効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の配線用ボックス及び電線管を示
す分解斜視図。
【図2】第1実施形態の配線用ボックスを示す平面図。
【図3】配線用ボックスを柱に取り付けた状態を示す正
面図。
【図4】電線管を扁平状に変形させた状態を示す平面
図。
【図5】配線用ボックスに電線管を接続した状態を示す
平面図。
【図6】配線用ボックスと電線管との接続を示す図5の
6−6線断面図。
【図7】配線用ボックスに電線管を接続した状態を示す
斜視図。
【図8】接続筒により配線用ボックスに電線管を接続し
た状態の斜視図。
【図9】接続筒を示す断面図。
【図10】接続筒と電線管との接続状態を示す断面図。
【図11】電線管と係止突部とによる電線管の接続状態
の平面図。
【図12】図11の12−12線断面図。
【符号の説明】
11…配線用ボックス、12…ボックス本体、14A〜
14C…第1〜第3電線管、14b…突条、14c…凹
条、15…電線管接続部としての挿入孔、16…周壁と
しての底壁、17…周壁としての側壁、19…係止突
部、21…抜け出し防止手段としての係止突起、27…
電線管継手としての接続筒、27a…電線管接続部、2
8a…抜け出し防止手段としての係止突片。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02G 3/06

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】箱状をなすボックス本体の周壁に電線管を
    接続可能とする電線管接続部を備えた配線用ボックスで
    あって、前記電線管接続部に楕円形状又は略楕円形状を
    なす挿入孔を形成し、当該挿入孔の短軸両側で電線管を
    接続するように形成したことを特徴とする電線管接続部
    を備えた配線用ボックス。
  2. 【請求項2】前記挿入孔の短軸両側の内面に対する電線
    管の接触又は圧接により挿入孔に電線管を接続するよう
    に形成したことを特徴とする請求項1に記載の電線管接
    続部を備えた配線用ボックス。
  3. 【請求項3】前記挿入孔の周長と略同一の外周長さを有
    する電線管又は当該挿入孔の周長より短い外周長さを有
    するとともに、挿入孔の短軸長さと同一若しくは当該短
    軸長さより長い外径を有する電線管を挿入孔に接続する
    ように形成したことを特徴とする請求項1又は請求項2
    に記載の電線管接続部を備えた配線用ボックス。
  4. 【請求項4】前記電線管接続部をボックス本体の周壁か
    ら外方へ筒状に突出するように同周壁に一体形成された
    筒状部により形成し、当該筒状部に前記挿入孔を形成し
    たことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項
    に記載の電線管接続部を備えた配線用ボックス。
  5. 【請求項5】前記電線管接続部をボックス本体の周壁に
    形成した挿入孔により形成したことを特徴とする請求項
    1〜請求項3のいずれか一項に記載の電線管接続部を備
    えた配線用ボックス。
  6. 【請求項6】前記電線管の挿入孔からの抜け出しを規制
    すべく当該電線管と挿入孔との間に抜け出し防止手段を
    形成したことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれ
    か一項に記載の電線管接続部を備えた配線用ボックス。
  7. 【請求項7】前記電線管の少なくとも外周面に、当該外
    周面の周方向に延びる突条及び隣接する突条間に形成さ
    れる凹条を形成し、前記挿入孔の内周面に前記抜け出し
    防止手段として電線管の凹条に係止する係止突起を形成
    したことを特徴とする請求項6に記載の電線管接続部を
    備えた配線用ボックス。
  8. 【請求項8】前記電線管のサイズを規格寸法に規格化し
    て設定された呼称サイズにおいて、当該呼称サイズにお
    ける特定の電線管の外径に対して、前記挿入孔の短軸長
    さを同一又は短く形成するとともに、呼称サイズにおけ
    る前記特定の電線管の外径よりも少なくとも1段階大き
    い外径を有する電線管の外周長さに対して、挿入孔の周
    長を略同一又は長く形成し、挿入孔に特定の電線管又は
    当該特定の電線管の外径よりも少なくとも1段階大きい
    外径を有する電線管を接続するように形成したことを特
    徴とする請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の電
    線管接続部を備えた配線用ボックス。
  9. 【請求項9】前記挿入孔の短軸上に位置する内周面に、
    前記呼称サイズにおいて前記特定の電線管の外径より少
    なくとも1段階小さい外径を有する電線管が嵌合する係
    止突部を形成したことを特徴とする請求項8に記載の電
    線管接続部を備えた配線用ボックス。
  10. 【請求項10】円管状をなす電線管を接続可能とする電
    線管接続部を備えた電線管継手であって、前記電線管接
    続部に楕円形状又は略楕円形状をなす挿入孔を形成し、
    当該挿入孔の短軸両側で電線管を接続するように形成し
    たことを特徴とする電線管継手。
  11. 【請求項11】前記挿入孔の短軸両側の内面に対する電
    線管の接触又は圧接により挿入孔に電線管を接続するよ
    うに形成したことを特徴とする請求項10に記載の電線
    管継手。
  12. 【請求項12】前記挿入孔の周長と略同一の外周長さを
    有する電線管又は当該挿入孔の周長より短い外周長さを
    有するとともに、挿入孔の短軸長さと同一若しくは当該
    短軸長さより長い外径を有する電線管を挿入孔に接続す
    るように形成したことを特徴とする請求項10又は請求
    項11に記載の電線管継手。
  13. 【請求項13】前記電線管のサイズを規格寸法に規格化
    して設定された呼称サイズにおいて、当該呼称サイズに
    おける特定の電線管の外径に対して、前記挿入孔の短軸
    長さを同一又は短く形成するとともに、前記呼称サイズ
    における前記特定の電線管の外径よりも少なくとも1段
    階大きい外径を有する電線管の外周長さに対して、挿入
    孔の周長を略同一又は長く形成し、挿入孔に特定の電線
    管又は当該特定の電線管の外径よりも少なくとも1段階
    大きい外径を有する電線管を接続するように形成したこ
    とを特徴とする請求項10〜請求項12のいずれか一項
    に記載の電線管継手。
  14. 【請求項14】前記電線管の挿入孔からの抜け出しを規
    制すべく当該電線管と挿入孔との間に抜け出し防止手段
    を形成したことを特徴とする請求項10〜請求項13の
    いずれか一項に記載の電線管継手。
  15. 【請求項15】前記電線管の少なくとも外周面に、当該
    外周面の周方向に延びる突条及び隣接する突条間に形成
    される凹条を形成し、前記挿入孔の内周面に前記抜け出
    し防止手段として電線管の凹条に係止する係止突片を形
    成したことを特徴とする請求項14に記載の電線管継
    手。
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