JP2002252914A - バンドクリップ - Google Patents

バンドクリップ

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JP2002252914A
JP2002252914A JP2001110229A JP2001110229A JP2002252914A JP 2002252914 A JP2002252914 A JP 2002252914A JP 2001110229 A JP2001110229 A JP 2001110229A JP 2001110229 A JP2001110229 A JP 2001110229A JP 2002252914 A JP2002252914 A JP 2002252914A
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JP
Japan
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band
corrugated tube
clip
winding
slip prevention
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JP2001110229A
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English (en)
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Katsuhiko Noba
克彦 野場
Yasushi Ogino
靖志 荻野
Ayumi Murakami
亜由美 村上
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 汎用性が高く、取り扱い性にも優れる安価な
バンドクリップを提供する。 【解決手段】 バンドクリップ21は、コルゲートチュー
ブに巻き着ける捲着バンド31の基端に連設されて該捲着
バンド31の先端側を挿通係止するバンド挿通係止部33
と、該バンド挿通係止部33に突設されて前記コルゲート
チューブが敷設される車体パネルの取付穴に嵌着するク
リップ部35とを一体に形成されたバンド本体23と、コル
ゲートチューブの外周溝に嵌合可能なずれ防止突起45が
突設され、バンド本体23の捲着バンド31に脱着自在に挿
着される補助具25とから成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばワイヤハー
ネス(電線束)等に被せたコルゲートチューブをワイヤ
ハーネスを敷設する被取付部に固定することができるコ
ルゲートチューブ用のバンドクリップに関し、詳しく
は、コルゲートチューブのサイズ変更等に対する対応を
容易にするための改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車等で車体にワイヤハーネスを敷設
する際、ハーネスの損傷を防ぐために、ワイヤハーネス
の外周にコルゲートチューブ(波形チューブ)を被せ
て、コルゲートチューブの外周をバンドクリップでワイ
ヤハーネス敷設箇所の壁面にクランプする場合がある。
このような方法でワイヤハーネスを固定することによ
り、ハーネスの損傷を防止するためのワイヤハーネス外
周へのテープ巻き作業を省略することができ、ワイヤハ
ーネスの生産性の向上、敷設作業性の向上を図ることが
できる。
【0003】図14乃至図16は、ワイヤハーネスに被
せたコルゲートチューブを敷設箇所の壁面に固定するた
めに使用するコルゲートチューブ用のバンドクリップの
従来例を示したものである。このバンドクリップ1は、
特開平3−56786号公報等に開示されたもので、図
14及び図15に示したように、コルゲートチューブ3
に巻き着ける捲着バンド5と、この捲着バンド5の基端
に連設されて前記捲着バンド5の先端側を挿通係止する
バンド挿通係止部7と、このバンド挿通係止部7の外面
に突設されたクリップ部13とを絶縁樹脂材料で一体成
形したものである。
【0004】前記捲着バンド5の一平面(図15中、下
面)には、該捲着バンド5の長手方向に沿って一定の範
囲で連続するラック歯状の係止歯16が刻設されてい
る。一方、前記バンド挿通係止部7の挿通孔内には、前
記捲着バンド5の係止歯16に対して係止可能な係止舌
片12が形成されている。そして、これら捲着バンド5
の係止歯16とバンド挿通係止部7の係止舌片12と
は、該バンド挿通係止部7の挿通孔に対する捲着バンド
5の挿入方向の移動は許容し、逆に捲着バンド5が抜き
取られる方向の移動に関しては相互の係止によって阻止
するように構成されている。
【0005】更に、前記係止歯16が形成されている面
とは反対側の面(図15中、上面)であり、クランプ時
にコルゲートチューブ3の外周面に接する前記捲着バン
ド5の内周面には、リブ形状のずれ防止突起15が捲着
バンド5の長手方向に沿って所定の間隔で複数個形成さ
れている。これらずれ防止突起15は、後述するコルゲ
ートチューブ3の外周溝3aに対して係止可能な寸法及
び形状に形成されている。
【0006】前記コルゲートチューブ3は、図16に示
したように、可撓性をもたせながら径方向への外力に対
する剛性を高める為に、長手方向に沿って一定のピッチ
で外周3aが形成されている。このコルゲートチューブ
3は、ワイヤハーネス8の外周を保護するために使用さ
れるもので、該コルゲートチューブ3の内部にはワイヤ
ハーネス8が収納されている。
【0007】そこで、前記コルゲートチューブ3のクラ
ンプしようとする個所の外周にバンドクリップ1の捲着
バンド5を巻付け、かつその先端部をバンド挿通係止部
7の挿通孔に挿通させて捲着バンド5をループ状態にす
る。この時、捲着バンド5のずれ防止突起15は、コル
ゲートチューブ3の外周溝3aに係合し、コルゲートチ
ューブ3とバンドクリップ1との軸線方向の相対的なず
れが防止される。
【0008】そして、前記コルゲートチューブ3の外周
をクランプしたバンドクリップ1のクリップ部13は、
例えば前記ワイヤハーネス8が敷設される車両の車体パ
ネル9の取付穴11に挿入される。これにより、コルゲ
ートチューブ3は、バンドクリップ1でクランプされた
個所においてワイヤハーネス8と共に車体パネル9に固
定される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車体に敷設
されるワイヤハーネス8の外径は、分岐等によって様々
に変化すると同時に、車両のグレードや車種に応じた電
装品の装備数の相違によっても、多種多様に及ぶ。従っ
て、コルゲートチューブ3は各種の寸法のものが使用さ
れるので、コルゲートチューブ3の外径寸法変更に合わ
せて前記バンドクリップ1は捲着バンド5の長さを変え
る必要がある。
【0010】又、前記捲着バンド5におけるずれ防止突
起15の有無や寸法違い、取付穴11の穴径の違いによ
るクリップ部13の寸法違い等によっても、前記バンド
クリップ1は多種多様な形状のものが必要になる。そこ
で、従来のバンドクリップ1は、汎用性が低く、製造コ
ストや部品管理コストを増大させるという問題があっ
た。そこで、本発明の目的は上記課題を解消することに
あり、汎用性が高く、取り扱い性にも優れる安価なバン
ドクリップを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、コ
ルゲートチューブに巻き着ける捲着バンドと、この捲着
バンドの基端に連設されて該捲着バンドの先端側を挿通
係止するバンド挿通係止部と、該バンド挿通係止部に突
設されて前記コルゲートチューブが敷設される被取付部
の取付穴に嵌着するクリップ部とを備え、該コルゲート
チューブの被取付部への固定に使用されるバンドクリッ
プであって、前記コルゲートチューブの外周溝に嵌合可
能なずれ防止突起を突設した補助具が、前記捲着バンド
に脱着自在に挿着されることを特徴とするバンドクリッ
プにより達成される。
【0012】上記構成によれば、コルゲートチューブの
溝寸法等の違いに応じて、この溝に嵌合させるずれ防止
突起の寸法変更等が必要な場合は、捲着バンドに着脱自
在に装着される寸法違いの補助具のみを変更すればよ
く、バンド挿通係止部やクリップ部が一体に形成されて
いる捲着バンドは変更する必要がない。一方、前記コル
ゲートチューブの外径寸法変更に合わせて前記捲着バン
ドの長さを変える場合は、前記補助具を共用することが
できる。又、コルゲートチューブとバンドクリップとの
軸線方向の相対的なずれを防止する必要がない場合や、
コルゲートチューブを使わずに電線束等を直接固定する
場合は、前記補助具を挿脱して通常のバンドクリップと
して使用することもできる。
【0013】尚、好ましくは前記ずれ防止突起の幅方向
における肉厚が、中央部から両端部に向かって漸減して
薄肉となるように延設される。このようにずれ防止突起
の両端部を薄肉化することで、捲着バンドと一体的にコ
ルゲートチューブに巻き着ける際に、該ずれ防止突起の
コルゲートチューブの外周溝への嵌入を滑らかにする案
内部として機能させることができる。そこで、前記ずれ
防止突起は、捲着バンドをコルゲートチューブに巻き着
ける際、前記外周溝相互間の山部に乗り上げることを防
止され、バンドクリップのコルゲートチューブへの取付
作業性を良好にすると同時に、ずれ防止突起と外周溝と
の嵌合を確実にして取り扱い性を高め、該ずれ防止突起
によるずれ防止効果の信頼性をも向上させることができ
る。
【0014】又、好ましくは前記ずれ防止突起が、幅方
向に延びる切欠き部を備えている。このようにずれ防止
突起に幅方向に延びる切欠き部を設けることで、捲着バ
ンドと一体的に補助具をコルゲートチューブに巻き着け
る際、該ずれ防止突起を長手方向に撓み易くすることが
できる。そこで、前記ずれ防止突起を突設した補助具
が、捲着バンドと一体的にコルゲートチューブに巻き着
けられる際には、異なる外径のコルゲートチューブ外周
面に合わせて湾曲形状が自由に変化でき、径の異なる複
数のコルゲートチューブへのバンドクリップの取付作業
を可能にすると同時に、複数条のずれ防止突起を補助具
に突設し、ずれ防止効果の信頼性をも向上させることが
できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の一実施形態に係るバンドクリップを詳細に説明する。
図1は本発明の第1実施形態に係るバンドクリップの全
体斜視図、図2は図1に示した補助具の拡大斜視図、図
3は図2に示した補助具の平面図、図4は図3のIV−IV
線に沿う断面図、図5及び図6は図1に示したバンドク
リップをコルゲートチューブに取り付けた状態の斜視図
及び縦断面図、図7は図6におけるVIII部の拡大断面図
である。
【0016】本第1実施形態のバンドクリップ21は、
図1に示したように、例えば、自動車等の車両に敷設す
るワイヤハーネス8の保護のために該ワイヤハーネス8
の外周に被せたコルゲートチューブ3を被取付部である
車体パネル9に固定する際に使用されるものであり、絶
縁性樹脂材料で一体成形されたバンド本体23と、この
バンド本体23とは別体で該バンド本体23の捲着バン
ド31に着脱自在に挿着される補助具25とで構成され
ている(図5、参照)。
【0017】前記バンド本体23は、コルゲートチュー
ブ3の外周に巻き着ける捲着バンド31と、この捲着バ
ンド31の基端に連設されて該捲着バンド31の先端側
を挿通係止するバンド挿通係止部33と、該バンド挿通
係止部33に突設されて前記コルゲートチューブ3が敷
設される前記車体パネル9の取付穴11に嵌着するクリ
ップ部35とを備えた構成である。
【0018】前記捲着バンド31の一平面(図1中、下
面)には、図示はしていないが、該捲着バンド31の長
手方向に沿って一定の範囲で連続するラック歯状の係止
歯が刻設されている。一方、前記バンド挿通係止部33
の挿通孔33a内には、図9に示したバンドクリップ1
と同様に、前記捲着バンド31の係止歯に対して係止可
能な係止舌片(図示せず)が形成されている。
【0019】前記クリップ部35は、図1及び図6に示
したように、前記車体パネル9の取付穴11を挿通して
裏面側で取付穴11よりも大きな径に拡径するフック部
35aと、表面を押える鍔状ストッパ35bとで、該車
体パネル9を挟持することで、バンドクリップ21のガ
タツキを防止しながら固定する構造である。
【0020】前記補助具25は、図2乃至図4に示した
ように、前記捲着バンド31の長手方向に沿って若干湾
曲した細長い板状形態を有して該捲着バンド31と共に
コルゲートチューブ3の外周に巻き着けることができる
基板部41と、該基板部41の外面側(図4中、下面
側)における両端部に形成されて前記捲着バンド31が
挿通可能な一対のバンド挿通環43,43と、前記基板
部41の内面側(図4中、上面側)に長手方向に沿って
突設されて前記コルゲートチューブ3の外周溝3aに嵌
合する一条のずれ防止突起45とを、絶縁性樹脂材料に
より一体形成したものである。
【0021】前記補助具25のバンド挿通環43は、前
記捲着バンド31が挿通可能な略矩形状のスロットを構
成しており、基板部41の両端部に形成されたバンド挿
通環43,43に、捲着バンド31を順次、挿通させる
ことによって、該補助具25は捲着バンド31と一体的
にコルゲートチューブ3に巻き着けることができる。即
ち、この補助具25は、バンド挿通環43,43への捲
着バンド31の挿抜によって、捲着バンド31に対して
着脱自在である。
【0022】前記ずれ防止突起45は、図2乃至図4に
示したように、基板部41の長手方向に沿って延設され
ており、該基板部41が捲着バンド31と一体的にコル
ゲートチューブ3に巻き着けられた際には、コルゲート
チューブ3の外周溝3aに係合するべく、該外周溝3a
の延在方向と一致する。
【0023】尚、前記ずれ防止突起45の幅方向におけ
る肉厚は、図3及び図4に示したように、中央部45c
から両端部45a,45bに向かって漸減して薄肉とな
るように設定されている。このように、ずれ防止突起4
5の両端部45a,45bを薄肉化することで、捲着バ
ンド31と一体的にコルゲートチューブ3に巻き着ける
際に、ずれ防止突起45の外周溝3aへの嵌入を滑らか
にする案内部として機能させることができる。
【0024】従って、前記ずれ防止突起45は、捲着バ
ンド31をコルゲートチューブ3に巻き着ける際、コル
ゲートチューブ3の外周溝3a相互間の山部に乗り上げ
ることを防止され、バンドクリップ21のコルゲートチ
ューブ3への取付作業性を良好にすると同時に、ずれ防
止突起45と外周溝3aとの嵌合を確実にして取り扱い
性を高め、該ずれ防止突起45によるずれ防止効果の信
頼性をも向上させることができる。
【0025】そこで、上記バンドクリップ21を用い
て、ワイヤハーネス8を収容したコルゲートチューブ3
を車体パネル9に固定する際には、先ず、前記基板部4
1のバンド挿通環43,43に、前記バンド本体23に
おける捲着バンド31の先端部を順次、挿通させること
で、図1に示したように、バンドクリップ21の捲着バ
ンド31に補助具25を装着する。
【0026】次に、前記コルゲートチューブ3のクラン
プしようとする個所の外周に前記捲着バンド31を巻付
け、かつその先端部をバンド挿通係止部33の挿通孔3
3aに挿通させて捲着バンド31をループ状態にする。
この時、捲着バンド31に装着された補助具25のずれ
防止突起15は、図6及び図7に示したように、コルゲ
ートチューブ3の外周溝3aに係合し、コルゲートチュ
ーブ3とバンドクリップ21との軸線方向の相対的なず
れが防止される。
【0027】そして、前記コルゲートチューブ3の外周
をクランプしたバンドクリップ21のクリップ部35
が、前記ワイヤハーネス8が敷設される車両の車体パネ
ル9の取付穴11に挿入される。これにより、コルゲー
トチューブ3は、バンドクリップ21でクランプされた
個所においてワイヤハーネス8と共に車体パネル9に固
定される。
【0028】即ち、上述した本第1実施形態のバンドク
リップ21によれば、複数種類のコルゲートチューブ3
における外周溝3aの溝寸法等の違いに応じて、この外
周溝3aに嵌合させるずれ防止突起45の寸法変更等が
必要な場合は、前記捲着バンド31に着脱自在に装着さ
れる寸法違いの補助具25のみを変更すればよく、バン
ド挿通係止部33やクリップ部35及び捲着バンド31
が一体に形成されているバンド本体23は変更する必要
がない。
【0029】一方、前記コルゲートチューブ3の外径寸
法変更に合わせて前記捲着バンド31の長さを変える場
合は、前記補助具25を共用することができる。又、コ
ルゲートチューブ3とバンドクリップ21との軸線方向
の相対的なずれを防止する必要がない場合や、コルゲー
トチューブ3を使わずにワイヤハーネス8を直接固定す
る場合は、前記補助具25を捲着バンド31から挿脱
し、バンド本体23を通常のバンドクリップとして使用
することもできる。
【0030】従って、捲着バンド31の長さが異なる複
数種のバンド本体23に対して、ずれ防止突起45の寸
法や基板部41の湾曲率等が異なる複数種の補助具25
を用意しておくことで、コルゲートチューブ3の多種化
に容易に対応することができ、バンドクリップ21の種
類を削減して汎用性を高めることで、製造コストや部品
管理コストを減少させ、少種大量生産によるコスト低減
を図ることができる。
【0031】図8は本発明の第2実施形態に係るバンド
クリップの全体斜視図、図9は図8に示した補助具の拡
大斜視図、図10は図9に示した補助具の平面図、図1
1は図10のXI-XI 線に沿う断面図、図12は図8に示
したバンドクリップをコルゲートチューブに取り付けた
状態の縦断面図、図13は図12におけるXIII部の拡大
断面図である。
【0032】本第2実施形態のバンドクリップ51は、
図1に示したバンドクリップ21と同様に、絶縁性樹脂
材料で一体成形されたバンド本体23と、このバンド本
体23とは別体で該バンド本体23の捲着バンド31に
着脱自在に挿着される補助具55とで構成されている。
尚、前記バンド本体23は、図1に示した上記第1実施
形態のバンドクリップ21におけるバンド本体23と同
様の構成であるので、同符号を付して詳細な説明を省略
する。
【0033】前記補助具55は、図9乃至図11に示し
たように、前記捲着バンド31の長手方向に沿って若干
湾曲した細長い板状形態を有して該捲着バンド31と共
にコルゲートチューブ3の外周に巻き着けることができ
る基板部52と、該基板部52の外面側(図11中、下
面側)における両端部に形成されて前記捲着バンド31
が挿通可能な一対のバンド挿通環56,56と、前記基
板部52の内面側(図11中、上面側)に長手方向に沿
って突設されて前記コルゲートチューブ3の外周溝3a
に嵌合する二条のずれ防止突起53,53とを、絶縁性
樹脂材料により一体形成したものである。
【0034】二条の前記ずれ防止突起53は、図9乃至
図11に示したように、それぞれ基板部52の長手方向
に沿って略平行に延設されており、該基板部52が捲着
バンド31と一体的にコルゲートチューブ3に巻き着け
られた際には、コルゲートチューブ3の隣接する外周溝
3a,3aに各々係合するべく、各外周溝3aの延在方
向と一致する。
【0035】更に、前記ずれ防止突起53は、幅方向に
延びる複数の切欠き部54を備えている。このように、
ずれ防止突起53に幅方向に延びる複数の切欠き部54
を設けることで、捲着バンド31と一体的に補助具55
をコルゲートチューブ3に巻き着ける際、該ずれ防止突
起53を長手方向に撓み易くすることができる。
【0036】そこで、前記ずれ防止突起53を突設した
補助具55が、捲着バンド31と一体的にコルゲートチ
ューブ3に巻き着けられる際には、異なる外径のコルゲ
ートチューブ外周面に合わせて湾曲形状が自由に変化で
き、バンドクリップ51は径の異なる複数のコルゲート
チューブ3への取付作業性が可能となる。又、前記バン
ドクリップ51は、図12及び図13に示したように、
前記基板部52に突設された二条のずれ防止突起53,
53が、コルゲートチューブ3の隣接する外周溝3a,
3aに各々係合することによって、コルゲートチューブ
3とバンドクリップ51との軸線方向の相対的なずれが
更に確実に防止される。
【0037】即ち、上述した本第2実施形態のバンドク
リップ51によれば、上述した第1実施形態のバンドク
リップ21における作用効果に加えて、前記補助具55
が異なる外径のコルゲートチューブ外周面に合わせて湾
曲形状を自由に変化できるので、基板部52の湾曲率等
が異なる複数種の補助具55を用意する必要がなく、更
に汎用性を高めてコルゲートチューブ3の多種化に容易
に対応することができる。
【0038】又、二条のずれ防止突起53,53を基板
部52に突設し、コルゲートチューブ3の隣接する外周
溝3a,3aに各々係合させることで、コルゲートチュ
ーブ3に対するずれ強度を高めることができる。ここ
で、前記ずれ防止突起53は、複数の切欠き部54によ
り長手方向に撓み易くなっているので、コルゲートチュ
ーブ外周面に合わせた補助具55の湾曲形状変化に支障
をきたすことがない。
【0039】尚、本発明のバンドクリップにおける捲着
バンド、バンド挿通係止部、クリップ部、及び補助具等
の構成は、上記各実施形態の構成に限定されるものでは
なく、本発明の趣旨に基づいて種々の形態を採りうるこ
とは云うまでもない。例えば、前記補助具を比較的柔軟
な絶縁性樹脂材料により一体形成することで、基板部を
平板状に形成し、捲着バンドと共にコルゲートチューブ
の外周に巻き着けられる際にはコルゲートチューブの外
周面に沿って容易に撓むように構成することもできる。
又、捲着バンドに複数の補助具を装着してコルゲートチ
ューブに対するずれ強度を更に高めることもできる。
【0040】
【発明の効果】上述した如き本発明のバンドクリップに
よれば、コルゲートチューブの溝寸法等の違いに応じ
て、この外周溝に嵌合させるずれ防止突起の寸法変更等
が必要な場合は、捲着バンドに着脱自在に装着される寸
法違いの補助具のみを変更すればよく、バンド挿通係止
部やクリップ部が一体に形成されている捲着バンドは変
更する必要がない。
【0041】一方、前記コルゲートチューブの外径寸法
変更に合わせて前記捲着バンドの長さを変える場合は、
前記補助具を共用することができる。又、コルゲートチ
ューブとバンドクリップとの軸線方向の相対的なずれを
防止する必要がない場合や、コルゲートチューブを使わ
ずに電線束等を直接固定する場合は、前記補助具を挿脱
して通常のバンドクリップとして使用することもでき
る。従って、汎用性が高く、取り扱い性にも優れる安価
なバンドクリップを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るバンドクリップの
全体斜視図である。
【図2】図1に示した補助具の拡大斜視図である。
【図3】図2に示した補助具の平面図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】図1に示したバンドクリップをコルゲートチュ
ーブに取り付けた状態の斜視図である。
【図6】図1に示したバンドクリップをコルゲートチュ
ーブに取り付けた状態の縦断面図である。
【図7】図6におけるVIII部の拡大断面図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係るバンドクリップの
全体斜視図である。
【図9】図8に示した補助具の拡大斜視図である。
【図10】図9に示した補助具の平面図である。
【図11】図10のXI-XII線に沿う断面図である。
【図12】図8に示したバンドクリップをコルゲートチ
ューブに取り付けた状態の縦断面図である。
【図13】図12におけるXIII部の拡大断面図である。
【図14】従来のバンドクリップの斜視図である。
【図15】図14に示したバンドクリップの縦断面図で
ある。
【図16】図14に示したバンドクリップをコルゲート
チューブに取り付けた状態の斜視図である。
【符号の説明】
3 コルゲートチューブ 3a 外周溝 21 バンドクリップ 23 バンド本体 25 補助具 31 捲着バンド 33 バンド挿通係止部 35 クリップ部 41 基板部 43 バンド挿通環 45 ずれ防止突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16B 2/22 F16B 5/06 Q 5/06 F16L 33/02 F16L 33/02 H02G 3/04 J H02G 3/04 3/26 F 3/38 3/28 F (72)発明者 村上 亜由美 北海道札幌市豊平区福住3条2−41−84 矢崎部品株式会社内 Fターム(参考) 3H017 EA09 3J001 FA18 GA06 GC09 GC12 JB14 JC13 KB02 3J022 EA15 EB14 EC17 EC22 ED26 FA05 FB07 FB08 FB13 GA03 GA16 GA24 GB42 GB45 GB56 GB75 HA03 HB02 HB06 5G357 DA06 DB03 DC12 DD01 DD05 DD10 5G363 AA16 BA02 DA13 DA16 DC02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コルゲートチューブに巻き着ける捲着バ
    ンドと、この捲着バンドの基端に連設されて該捲着バン
    ドの先端側を挿通係止するバンド挿通係止部と、該バン
    ド挿通係止部に突設されて前記コルゲートチューブが敷
    設される被取付部の取付穴に嵌着するクリップ部とを備
    え、該コルゲートチューブの被取付部への固定に使用さ
    れるバンドクリップであって、 前記コルゲートチューブの外周溝に嵌合可能なずれ防止
    突起を突設した補助具が、前記捲着バンドに脱着自在に
    挿着されることを特徴とするバンドクリップ。
  2. 【請求項2】 前記ずれ防止突起の幅方向における肉厚
    が、中央部から両端部に向かって漸減して薄肉となるよ
    うに延設されていることを特徴とする請求項1に記載の
    バンドクリップ。
  3. 【請求項3】 前記ずれ防止突起が、幅方向に延びる切
    欠き部を備えていることを特徴とする請求項1又は2に
    記載のバンドクリップ。
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