JP2566920Y2 - バンドクランプ - Google Patents

バンドクランプ

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JP2566920Y2
JP2566920Y2 JP6368392U JP6368392U JP2566920Y2 JP 2566920 Y2 JP2566920 Y2 JP 2566920Y2 JP 6368392 U JP6368392 U JP 6368392U JP 6368392 U JP6368392 U JP 6368392U JP 2566920 Y2 JP2566920 Y2 JP 2566920Y2
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band
wire harness
clamp
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band clamp
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充規 角田
健司 土屋
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ワイヤーハーネス等の
長尺部材を結束固定するためのバンドクランプに関す
る。
【0002】
【従来の技術】図7の(a)〜(c)に、従来のバンド
クランプの一例を示す(実開昭50−24588号公報
参照)。
【0003】このバンドクランプは、クランプ本体1
と、クランプ本体1から延設された可撓性のバンド部2
とを備え、クランプ本体1には、バンド部2の挿通され
る挿通孔3が形成されている。挿通孔3内には可撓性の
逆止爪4が設けられ、バンド部2の表面には、逆止爪4
と係合する凹部5が連続して多段に設けられている。
【0004】クランプ本体1には、長尺部材としての電
線7を、単数又は複数支持する支持部6が形成され、支
持部6には、電線結束時に電線7を押圧する突起8が、
電線7と交差する方向に延設されている。
【0005】バンド部2を、電線7に巻付けた後、挿通
孔3に挿通して引張ると、逆止爪4が凹部5に係合し、
電線7が支持部6に対して結束固定される。このとき、
電線7は、図7の(c)に示すように、突起8に押圧さ
れて一部変形するので、電線配線方向へのクランプ本体
1の移動が阻止され、いわゆるバンドクランプの横ずれ
を防止できる。
【0006】また、図7の(b)に示すように、パネル
9の取付孔10と係合可能なアンカー突起11をクラン
プ本体1に設けることにより、アンカー突起11を介し
てパネル等に取付け可能なバンドクランプがあり(実開
昭54−69385号公報参照)、かかるバンドクラン
プによって配線を行った場合、電線7と図示外のコネク
タ等との位置関係を一定に保持して取付け作業の軽減等
の理由から、横ずれを防止することが重要となる。
【0007】図8の(a),(b)に、従来のバンドク
ランプの他の例を示す(実開平4−48484号公報参
照)。
【0008】このバンドクランプは、バンド部2をクラ
ンプ本体1と別体に設けたもので、クランプ本体1に
は、バンド部2が挿通される2つの挿通孔3が、支持部
6と略平行に形成されている。各挿通孔3内には、互い
に逆方向へのバンド部2の移動を阻止する可撓性の逆止
爪4がそれぞれ設けられている。
【0009】バンド部2は、一端側が一方の挿通孔3内
に挿通されることにより、反挿通方向への移動が阻止さ
れた状態でクランプ本体1に取付けられる。このように
取付けられたバンド部2を、電線7に巻付け後、他方の
挿通孔3内に挿通して引張ることにより、電線7が支持
部6に対して結束固定される。
【0010】このようなバンドクランプによれば、バン
ド部2の長さを適宜自由に設定することができる。ま
た、このようにクランプ本体1とバンド部2とを別体に
設けた場合にも、図8の(b)に示すように、支持部に
突起8を設けることによって、バンドクランプの横ずれ
を防止することができる。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】ところが、このような
突起8を設けたバンドクランプは、電線7の結束本数が
少ない場合や電線7がフラット状である場合等であれ
ば、良好に横ずれを防止することができるが、複数の電
線7を略円筒状に束ねたワイヤハーネス12を結束する
場合には、図9の(a)に示すように、突起8のうちワ
イヤハーネス12と非接触となる部分8a,8bが多く
なるため、ワイヤハーネス12の一部分しか押圧され
ず、変形も不充分となり、横ずれを防止できない可能性
がある。特に、ワイヤハーネス12の直径が大きい場合
には、バンドクランプが横ずれを起こし易くなる。
【0012】バンドクランプがアンカー突起11により
パネル等へ取り付けられている場合、バンドクランプが
横ずれを起こすと、ワイヤハーネス12が移動してコネ
クタ等との位置関係が一定に保持されなくなり、ワイヤ
ハーネス12の取付け作業性が悪くなる。
【0013】ここで、図9の(b)示すように、突起8
の形状をワイヤハーネス12の外周形状に合わせて形成
し、突起12とワイヤハーネス12との接触部分を多く
することで横ずれを防止することも可能である。しか
し、このように突起8の形状を所定の曲面形状としてし
まうと、結束できるワイヤハーネス12の直径の大きさ
が突起8の形状によって制限されてしまう。
【0014】本考案は、このような従来の課題を解決す
るためになされたもので、その目的とするところは、ワ
イヤハーネスの外周形状によらず横ずれを良好に防止で
き、特に、直径の大きい円筒状のワイヤハーネスを結束
するのに適するバンドクランプを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本考案に係るバンドクランプは、長尺部材を支持す
る支持部を備えたクランプ本体と、前記支持部に支持さ
れた長尺部材を前記クランプ本体の支持部に対して結束
固定する可撓性のバンド部とを備え、前記支持部に、前
記長尺部材と交差する方向に突条を延設し、この突条の
少なくとも延設方向中間部を、長尺部材からの突き当て
力によって任意に突出高さを変えるように可撓形成した
ことを特徴とするものである。
【0016】
【作用】クランプ本体の支持部に支持された長尺部材
を、バンド部により支持部に対して結束固定すると、長
尺部材からの突き当て力によって、突条の少なくとも延
設方向中間部で突出高さが変わり、突条は、長尺部材の
外周形状に合った形状となる。これにより、長尺部材と
突条との接触部分が増大し、バンドクランプの横ずれが
効果的に防止される。
【0017】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図1〜図5に基づ
いて説明する。
【0018】図1は本考案の一実施例に係るバンドクラ
ンプの全体構成を示す斜視図、図2は、図1のクランプ
本体の斜視図、図3は、図1のバンドクランプの使用状
態を示す斜視図、図4は、図3のB方向からの矢視図、
図5は、図4のC−C断面図であり、従来例と同一部分
には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0019】このバンドクランプは、図8に示したもの
と同様に、支持部6を備えたクランプ本体1と、複数の
凹部5を備えたバンド部2とを別体に設けたもので、ク
ランプ本体1には、内部に逆止爪4を備えた2つの挿通
孔3が形成されている。バンド部2を各挿通孔3に挿通
すると、逆止爪4と凹部5とが、それぞれ反挿通方向へ
のバンド部2の移動を阻止した状態で係合する。
【0020】支持部6には、ワイヤハーネス12と略垂
直に交差する方向に沿って、山形の突条13が延設され
ている。突条13は可撓性を有し、突条13内には、突
条13の延設方向と同方向に貫通した断面略三角状の空
胴部14が形成されている。突条13の延設方向中間部
に、ワイヤハーネス12からの突き当て力が作用する
と、図3及び図5に示すように、空胴部14が狭められ
て、延設方向の中間部における突条13の突出高さが任
意に変わる。これにより、突条13とワイヤハーネス1
2との接触部分が増加する。
【0021】使用時には、従来と同様に、バンド部2を
ワイヤハーネス12に巻付けた後、図1中X方向へ引張
る。
【0022】このとき、ワイヤハーネス12はバンド部
2によって図1中Y方向へ押圧され、突条13の延設方
向中間部にはワイヤハーネス12からの突き当て力が作
用する。突き当て力が作用すると、空胴部14が狭めら
れ、突条13がワイヤハーネス12の外周形状に合った
形状に変形する。これにより、ワイヤハーネス12と突
条13との接触部分が増大し、この接触部分の増大に応
じて、ワイヤハーネス12の配線方向への移動がより強
く阻止されて、バンドクランプの横ずれが効果的に防止
される。
【0023】このように、突条13は、ワイヤハーネス
12の外周形状に合った形状に任意に変形するので、ワ
イヤハーネス12の外周形状及び直径の大きさによらず
横ずれを良好に防止することができる。さらに、電線を
単数又は複数結束する場合でも、ワイヤハーネス12の
場合と同様に横ずれを防止することができる。
【0024】また、図5に示すように、パネル9の取付
孔10と係合可能なアンカー突起11をクランプ本体1
に設けて配線した場合には、ワイヤハーネス12中の各
電線7と図示外のコネクタ等との位置関係を一定に保持
することができ、ワイヤハーネスの取付け作業性を容易
にすることができる。
【0025】なお、突条13は複数設けても良く、か
つ、突条13の形状はこれに限るものではない。
【0026】例えば、図6に示すように、突条13のワ
イヤハーネス12と接する部分を平坦面13aとしても
良く、また、空胴部14をワイヤハーネス12と同方向
に貫通して形成しても良い。ワイヤハーネス12と接す
る部分を平坦面13aとした場合には、この平坦面13
a上に、従来と同様の突起8をさらに設けることもでき
る。
【0027】なお、本考案は上記実施例に限るものでは
ない。
【0028】
【考案の効果】以上説明したように、本考案のバンドク
ランプによれば、突条が長尺部材の外周形状に合った形
状に変形するので、長尺部材の外周形状によらず、バン
ドクランプの横ずれを防止することができ、特に、長尺
部材が直径の大きい円筒形状の場合に、横ずれを効果的
に防止することができる。
【0029】また、バンドクランプをパネル等に取付け
て長尺部材を配設する場合には、長尺部材の配設位置を
確実に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るバンドクランプの全体
を示す斜視図である。
【図2】図1のバンドクランプのクランプ本体を示す斜
視図である。
【図3】図1のバンドクランプの使用状態を示す斜視図
である。
【図4】図3のB方向からの矢視図である。
【図5】図4のC−C断面図である。
【図6】本考案の他の実施例に係るバンドクランプの全
体を示す斜視図である。
【図7】従来のバンドクランプを示す図であり,(a)
は側面断面図、(b)は電線結束時の正面断面図、
(C)は(b)のA−A断面図である。
【図8】従来の他のバンドクランプを示す図であり、
(a)は全体の斜視図、(b)は電線結束時の正面断面
図である。
【図9】図8に示す従来のバンドクランプでワイヤハー
ネスを結束した状態を示す図であり、(a)は突起を平
坦に形成したときの正面からの一部断面図、(b)は突
起をワイヤハーネスの外周形状に合わせて形成したとき
の正面からの一部断面図である。
【符号の説明】
1 クランプ本体 2 バンド部 6 支持部 7 電線(長尺部材) 12 ワイヤハーネス(長尺部材) 13 突条

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺部材を支持する支持部を備えたクラ
    ンプ本体と、前記支持部に支持された長尺部材を前記ク
    ランプ本体の支持部に対して結束固定する可撓性のバン
    ド部とを備え、前記支持部に、前記長尺部材と交差する
    方向に突条を延設し、この突条の少なくとも延設方向中
    間部を、長尺部材からの突き当て力によって任意に突出
    高さを変えるように可撓形成したことを特徴とするバン
    ドクランプ。
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