JP2924727B2 - 線材の保持具 - Google Patents

線材の保持具

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JP2924727B2
JP2924727B2 JP7218568A JP21856895A JP2924727B2 JP 2924727 B2 JP2924727 B2 JP 2924727B2 JP 7218568 A JP7218568 A JP 7218568A JP 21856895 A JP21856895 A JP 21856895A JP 2924727 B2 JP2924727 B2 JP 2924727B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、線材の保持具に関
し、詳しくは、車体や電気機器等のパネルの所定位置に
電線等の長尺な線材を束ねて固定することができる保持
具に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車体や電気機器等のパネルの所
定位置に電線等の長尺の線材を固定するために保持具を
用いることが知られており(例えば、特開平3−940
25号公報参照)、例えば、図5、6のように示され
る。図5において、1はワイヤハーネスを保持する保持
具としてのバンドクランプであり、このクランプ1は、
バンド部2の所定箇所に設けられ、車体や電子機器等の
パネルに嵌合される嵌合部材3と、バンド部2の基端部
に設けられ、バンド部2の先端部が挿通される挿通口4
aおよびバンド部2の延在方向に亘って形成された凹部
2aに係合してバンド部2を保持する保持部4bを有す
るバンド保持部4と、から構成されている。
【0003】このようなクランプ1によって電線を保持
するには、図6(a)に示すように、バンド保持部4の
背面のバンド部2の内周面に電線5を這わせ、バンド部
2の先端部を挿通口4aから挿通してバンド部2を締め
付けることにより、電線5をバンド部2の内周面に保持
・固定する(同図(b)(c)参照)。ところが、この
ようなクランプ1にあっては、バンド部2の内周面で単
純に電線5を保持・固定する構成であったため、2〜3
本の細い電線を保持する場合には、バンド部2を強締し
ても電線5の周囲に隙間が生じて電線5を充分に保持す
ることができず、電線5に外力が加わると電線5が長手
方向にずれてしまった。この結果、2〜3本の細い電線
5を車体や電気機器等のパネルに取付けることが不可能
であった。
【0004】このような不具合を解消するものとして、
例えば、実開昭6ー35767号公報に記載されたもの
があり、図7のように示される。図7(a)(b)にお
いて、バンド部8の内周面には電線歯止め帯9が設けら
れており、この歯止め帯9は、バンド部8の帯状材が部
分隆起してバンド部8の基端部の近傍のバンド部8内周
面に形成されており、真直状態のバンド部の一側縁に沿
ってバンド部8の長手方向に若干伸び、かつバンド部8
のバンド部分と平行する若干の帯幅Eを有する略台形状
を呈し、両端の帯端10がバンド部8と一体となるととも
に帯側11がバンド部8と分離した帯状梁をなしている。
【0005】このような構成を有するクランプにあって
は、バンド部8の内周面に隆設された電線歯止め帯9
は、バンド部8の伸直状態の帯端10間のストレートスパ
ンL1が、電線12を巻き付けるためにバンド部8を丸め
ると、丸めによってバンド部8の変形に追随してそのス
トレートスパンL1がL2に短くなって電線歯止め帯9が
丸めの内側に自在に大きく変形する。そして、バンド部
8を締め付けると、その突出姿勢の電線歯止め帯9がバ
ンド係止部13の底部外側に圧接するとともに、その電線
歯止め帯9の側方に通されている電線12は、巻き付け固
定され、物理的に強い挟着係止力によって挟着固定され
る。したがって、電線12は1本でもクランプに充分に保
持・固定される(図7(c)参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のクランプにあっては、両端部がバンド部8と
一体的に形成されるとともに、薄肉に形成された台形状
の電線歯止め帯9によって電線12を保持、固定するよう
にしていたため、バンド部8を強締したときに、電線歯
止め帯9の両端部が切れるおそれがあり、細い電線12を
保持・固定することができない事態が発生してしまうと
いう問題があった。
【0007】このような不具合を解消するには、電線歯
止め帯9の肉厚を厚くすることが考えられるが、このよ
うにすると、電線12を保持する際に、電線歯止め帯9を
充分に丸めることができないという不具合が発生してし
まうため、必然的に電線歯止め帯9を薄肉にしなければ
ならなかった。また、電線歯止め帯9が薄肉状である
と、電線12を充分な強度で保持することができず、外力
が加わったときに電線12が長手方向にずれるおそれがあ
った。
【0008】そこで、発明は、細い線材でも充分な強
度で確実に保持・固定することができる保持具を提供す
ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記課題を解決するために、バンド部と、バンド部の基
端部に設けられ、バンド部の先端部から挿通される挿通
口およびバンド部の延在方向に亘って形成された係合部
に係合してバンド部を保持する保持部を有するバンド保
持部と、バンド部の所定箇所に設けられ、相手側部材に
嵌合・固定される嵌合・固定部と、を備え、複数の線材
をバンド部の内周面によって保持・固定するようにした
線材の保持具において、前記バンド部の基端部近傍のバ
ンド部の幅方向両端部に半円状の一対の突起部を設け、
該突起部は、その離隔距離がバンド部の幅よりも大きく
なるようにバンド部の内周面から突出するとともに、バ
ンド部による線材の保持・固定時に嵌合・固定部の底面
に対向する位置に配設されることを特徴とするものであ
る。
【0010】その場合、バンド部によって細い線材が締
め付けられたとき、一対の突起部の間に、この突起部に
対向する嵌合部の底面側のバンド部が介在し、線材が突
起部と嵌合部の底面側のバンド部によって略コの字型の
状態で強固に保持・固定される。したがって、細い線材
でも保持具により充分な保持力で固定される。また、一
対の突起部の間にこの突起部に対向する嵌合部の底面側
のバンド部が介在するようになっているため、線材の保
持・固定時に突起部が切れたりすることがなく、保持具
の強度を充分に維持して細い線材の保持・固定を行なう
ことができる。
【0011】
【0012】
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。図1、2は本発明に係る線材の保持具
実施例を示す図であ。まず、構成を説明する。図
1において、21はプラスチック等の弾性部材からなるク
ランプ(保持具)であり、この保持具21は、バンド部22
と、バンド部22の基端部22aに設けられ、バンド部22の
先端部22bから挿通される挿通口23およびバンド部22の
延在方向に亘って形成された凹部(係合部)22cに係合
してバンド部22を保持する係合突起(保持部)24が挿通
口23内に形成されたバンド保持部25と、バンド保持部25
近傍のバンド部22外周面に設けられ、相手側部材として
の車体や電気機器等のパネルに嵌合・固定される逆止係
止体(嵌合・固定部)26と、を備えている。
【0014】一方、バンド部22の基端部22a近傍のバン
ド部22の幅方向両端部には半円状の一対の突起部27a、
27bが設けられており、この突起部27a、27bは、その
離隔距離W1がバンド部22の幅W2よりも大きくなるよう
にバンド部22の内周面から突出している。また、この突
起部27a、27bはバンド部22による後述する線材の保持
・固定時に逆止係止体24の底面に対向する位置に配設さ
れている。
【0015】次に、図2に基づいて電線(線材)の保持
・固定方法について説明する。まず、バンド部22に3本
の細い電線28を這わせて(図2(a)参照)、バンド部
22の先端部22bから挿通口23に挿通して引張る(同図
(b)参照)。バンド部22をさらに引張るとバンド部22
が丸まり、電線28を締め付ける。この際、一対の突起部
27a、27bの間に、この突起部27a、27bに対向する逆
止係止体26の底面側のバンド部22が介在し、電線28が突
起部27a、27bと逆止係止体26の底面側のバンド部22に
よって略コの字型の状態で強固に保持・固定される(同
図(c)(d)参照)。
【0016】この結果、細い電線28でもクランプ21によ
って充分な保持力で固定することができる。また、一対
の突起部27a、27bの間にこの突起部27a、27bに対向
する逆止係止体26の底面側のバンド部22を介在させるよ
うにしているため、電線28の保持・固定時に突起部27
a、27bが切れたりするのを防止することができ、クラ
ンプ21の強度を充分に維持して細い線材28の保持・固定
を行なうことができる。
【0017】図3、4は線材の保持具のその他の例を示
す図であり、本例は本発明に対応するものではない。な
お、この例では、一対の突起部27a、27bに代えてバン
ド部の内周部に突起部を設けるとともに、嵌合部の底面
に溝部を設けた点を特徴としており、上述実施例と同様
の構成には同一番号を付して説明を省略する。
【0018】図3において、バンド部22の基端部22a近
傍の内周面には突起部31が設けられているとともに、逆
止係止体26の底面には溝部32が設けられており、突起部
31の幅W3は溝部32の幅W4よりも小さく形成されてい
る。また、この突起部31の配置位置はバンド部22によっ
て電線を保持・固定する時に突起部31が溝部32に挿入さ
れるような位置に設定されている。
【0019】次に、図4に基づいて電線(線材)の保持
・固定方法について説明する。まず、バンド部22に3本
の細い電線28を這わせて(図4(a)参照)、バンド部
22の先端部22bから挿通口23に挿通して引張る(同図
(b)参照)。バンド部22をさらに引張るとバンド部22
が丸まり、電線28を締め付ける。この際、突起部31が溝
部32に挿入され、電線28が突起部31と溝部32によって略
コの字型の状態で強固に保持・固定される(同図(c)
(d)参照)。
【0020】この結果、例にあっても、細い電線28で
もクランプ21によって充分な保持力で固定することがで
きる。また、突起部31を溝部32に挿入させるようにして
いるため、電線28の保持・固定時に突起部31が切れたり
するのを防止することができ、クランプ21の強度を充分
に維持して細い線材28の保持・固定を行なうことができ
る。
【0021】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、バンド部
によって細い線材を締め付けたとき、一対の突起部の間
に、この突起部に対向する嵌合部の底面側のバンド部を
介在させ、線材を突起部と嵌合部の底面側のバンド部に
よって略コの字型の状態で強固に保持・固定することが
できる。したがって、細い線材でも保持具に充分な保持
力で固定することができる。また、一対の突起部の間に
この突起部に対向する嵌合部の底面側のバンド部が介在
するようにしているため、線材の保持・固定時に突起部
が切れたりするのを防止することができ、保持具の強度
を充分に維持して細い線材の保持・固定を行なうことが
できる。
【0022】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る線材の保持具の実施例を示す図
であり、(a)はその斜視図、(b)はその側面図であ
る。
【図2】(a)〜(c)は実施例の線材の保持・固定
手順を示す図であり、(d)は同図(c)の状態を示す
保持具の要部断面図である。
【図3】材の保持具のその他の例を示す図であり、
(a)はその斜視図、(b)はその側面図である。
【図4】(a)〜(c)はその他の例の電線の保持・固
定手順を示す図であり、(d)は同図(c)の状態を示
す保持具の要部断面図である。
【図5】従来の線材の保持具を示す図であり、(a)は
その斜視図、(b)はその側面図である。
【図6】従来の線材の保持・固定手順を示す図である。
【図7】従来の線材の保持具を示す図であり、(a)は
その側面図、(b)はその上面図、(c)は線材を保持
・固定した状態を示す図である。
【符号の説明】
21 クランプ(保持具) 22 バンド部 22a 基端部 22b 先端部 21c 凹部(係合部) 23 挿通口 24 係合突起(保持部) 25 バンド保持部 26 逆止係止体(嵌合・固定部) 27a、27b 突起部 28 電線 31 突起部 32 溝部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バンド部と、バンド部の基端部に設けら
    れ、バンド部の先端部から挿通される挿通口およびバン
    ド部の延在方向に亘って形成された係合部に係合してバ
    ンド部を保持する保持部を有するバンド保持部と、バン
    ド部の所定箇所に設けられ、相手側部材に嵌合・固定さ
    れる嵌合・固定部と、を備え、複数の線材をバンド部の
    内周面によって保持・固定するようにした線材の保持具
    において、 前記バンド部の基端部近傍のバンド部の幅方向両端部に
    半円状の一対の突起部を設け、該突起部は、その離隔距
    離がバンド部の幅よりも大きくなるようにバンド部の内
    周面から突出するとともに、バンド部による線材の保持
    ・固定時に嵌合・固定部の底面に対向する位置に配設さ
    れることを特徴とする線材の保持具。
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ITTO20060443A1 (it) * 2006-06-16 2007-12-17 Itw Automotive Italia S R L Elemento di ritegno a fascetta per componenti assialsimmetrici quali cavi o tubetti, per l'applicazione su un perno filettato di una scocca di un veicolo
CN104832716B (zh) * 2014-07-25 2018-02-23 北汽福田汽车股份有限公司 一种用于定位车辆管线的定位卡盘、管线定位装置和车辆
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