JPH08178132A - ワイヤハーネスの折曲用ガイド板 - Google Patents

ワイヤハーネスの折曲用ガイド板

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JPH08178132A
JPH08178132A JP6327645A JP32764594A JPH08178132A JP H08178132 A JPH08178132 A JP H08178132A JP 6327645 A JP6327645 A JP 6327645A JP 32764594 A JP32764594 A JP 32764594A JP H08178132 A JPH08178132 A JP H08178132A
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band
wire harness
bending
flat plate
bending point
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JP6327645A
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Katsuhiko Kato
克彦 加藤
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両の配索位置に応じて屈折させるワイヤハ
ーネスを、簡単かつ確実に屈折状態に保持する。 【構成】 複数の電線を結束してなるワイヤハーネスW
/Hを車両の配索位置に応じて折り曲げて、その折曲状
態を保持するもので、所要角度Rで屈曲させた保持板1
1と、上記保持板の少なくとも屈曲点11aの近傍に一
体あるいは着脱自在に取り付けて、保持板に沿って配線
するワイヤハーネスの外周に巻き付けて屈曲点に沿わせ
るバンド部12、15aとからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はワイヤハーネスの折曲用
ガイド板に関し、特に、車両の配索位置に応じて折り曲
げて配索するワイヤハーネスを、簡単かつ確実に折曲状
態に保持させるものである。
【0002】
【従来の技術】車両に配索するワイヤハーネスは、エン
ジンルーム等の密集化に伴って他の部材と干渉すること
を避けるために、配索位置に対応させて所要角度で屈曲
させるようにしている。上記ワイヤハーネスを90度に
屈曲させて車両に配索する場合、図17に示すように、
L字形状に屈曲して90度の屈曲点1aを備えたガイド
板1を用い、該屈曲点1aの両側の平板部1b、1cに
ワイヤハーネスW/Hを沿わせて、ガイド板1とワイヤ
ハーネスW/Hとの外周を、図18に示すように、粘着
テープ2により巻き付けて固定保持している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ワ
イヤハーネスW/Hは弾性を有するため、図19に示す
ように、粘着テープ2で巻き付ける前の状態では、円弧
状に湾曲して上記平板部1b、1cに沿って90度に屈
曲させた状態にすることは出来ない。この状態で上記粘
着テープ2のテープ巻き作業を行すると、ガイド板1の
両端部1d、1eでは平板部1b、1cとワイヤハーネ
スW/Hとが密着しているためテープ巻き作業を容易に
行うことが出来るが、上記屈曲点1a側では、ワイヤハ
ーネスW/Hが平板部1b、1cと離反しているためテ
ープ巻き作業が非常に困難で、作業性が悪い問題があ
る。
【0004】また、ワイヤハーネスW/Hの湾曲部W/
H−1を平板部1b、1cに沿わせるために、湾曲部W
/H−1を矢印方向Aに強く引っ張って、引き付けた状
態で粘着テープ2で固定しても、ワイヤハーネスW/H
が弾性を有すると共に粘着テープ2に伸びが生じること
により、ワイヤハーネスW/Hの弾性力に対抗すること
が出来ず、ワイヤハーネスW/Hを屈曲状態に保持する
ことが出来ない。このように、ワイヤハーネスW/Hを
屈曲状態に保持出来ない場合には、車両に配索した際
に、ワイヤハーネスW/Hの湾曲部W/H−1が他部材
に干渉して破損する恐れがある。
【0005】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、車両の配索位置に応じて屈折させるワイヤハーネス
を、簡単かつ確実に屈折状態に保持することが出来るワ
イヤハーネスの折曲用ガイド板を提供することを目的と
している。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的と達成するた
め、本発明は、請求項1で、複数の電線を結束してなる
ワイヤハーネスを車両の配索位置に応じて折り曲げて、
その折曲状態を保持するもので、所要角度で屈曲させた
保持板と、上記保持板の少なくとも屈曲点の近傍に一体
あるいは着脱自在に取り付けて、保持板に沿って配線す
るワイヤハーネスの外周に巻き付けて屈曲点に沿わせる
バンド部とからなるワイヤハーネスの折曲用ガイド板を
提供するものである。
【0007】上記保持板の屈曲点の両側に形成される一
対の平板部のうち、少なくともいずれか一方の平板部の
屈曲点近傍の側端縁に上記バンド部を一体成形している
(請求項2)。上記バンド部を形成した平板部には、該
バンド部を所要位置で着脱自在に係止する係止部を、バ
ンド部と対向する側端縁に設けている。
【0008】上記保持板の屈曲点の両側に形成される一
対の平板部のうち、少なくともいずれか一方の平板部の
屈曲点近傍の両側端縁に上記バンド部を挿入する挿通穴
を設ける一方、上記バンド部の一端に該バンド部を所要
位置で着脱自在に係止する係止部を形成したバンド状係
止部材を設け、上記バンド状係止部のバンド部をそれぞ
れの挿通穴に挿通して、バンド部をワイヤハーネスの外
周に巻き付けている(請求項3)。
【0009】上記保持板の屈曲点の両側に形成される一
対の平板部のうち、一方の平板部の屈曲点近傍の一側端
縁に挿通穴を設けると共に、他方の平板部の屈曲点近傍
の上記挿通穴と対向する他側端縁に上記バンド部を挿入
する挿通穴を設ける一方、上記バンド部の一端に該バン
ド部を所要位置で着脱自在に係止する係止部を形成した
バンド状係止部材を設け、上記バンド状係止部材のバン
ド部をそれぞれの挿通穴に挿通して、バンド部をワイヤ
ハーネスの外周に斜めに巻き付けている(請求項4)。
【0010】上記保持板の屈曲点の両側に形成される一
対の平板部のそれぞれ屈曲点近傍の屈曲方向内面を連続
する連結板部を設けて、該連結板部と屈曲点の間に挿通
穴を形成する一方、上記バンド部の一端に該バンド部を
所要位置で着脱自在に係止する係止部を形成したバンド
状係止部材を設け、上記バンド状係止部材のバンド部を
上記挿通穴に挿通させて、バンド部をワイヤハーネスの
外周に巻き付けている(請求項5)。
【0011】
【作用】本発明の請求項1に記載のワイヤハーネスの折
曲用ガイド板によると、ワイヤハーネスを所要角度に屈
曲させた保持板に配置し、円弧状に湾曲したワイヤハー
ネスの外周にバンド部を巻き付けることにより、湾曲し
たワイヤハーネスを保持板の屈曲点側に引き寄せて、該
バンド部を固定する。これにより、ワイヤハーネスは保
持板の屈曲角度に沿った状態に確実に配置される。ま
た、バンド部により屈曲点側に引き寄せるため、ワイヤ
ハーネスの弾性的に現状に復帰する力に対抗することが
出来る。請求項2の折曲用ガイド板によると、バンド部
を保持板に一体成形しているため、ワイヤハーネスの取
付作業性が向上する。
【0012】請求項3に記載の折曲用ガイド板による
と、保持板の屈曲点の近傍に形成した挿通穴に、別体の
バンド状係止部材のバンド部を挿通し、該バンド部を保
持板に配置するワイヤハーネスの外周に巻き付け、バン
ド部の所要位置を係止部で係止してワイヤハーネスを折
り曲げた状態に保持する。このように、別体のバンド状
係止部材によりワイヤハーネスを固定すると、ワイヤハ
ーネスを構成する電線量が増加して、ワイヤハーネスの
外径が大きくなった場合に、容易に対応することが出来
る。
【0013】請求項4に記載の折曲用ガイド板による
と、バンド状係止部材のバンド部を挿通する挿通穴を、
屈曲点の両側に形成される一対の平板部のうち、一方の
平板部の屈曲点近傍の一側端縁と、他方の平板部の屈曲
点近傍の上記挿通穴と対向する他側端縁に形成し、両挿
通穴にバンド部を挿通してワイヤハーネスの外周に斜め
傾斜させて巻き付ける。この場合、ワイヤハーネスの引
き寄せる方向上に、ワイヤハーネスの中心と屈曲点が位
置するため、ワイヤハーネスを屈曲点に、より確実に引
き付けて取り付けることが出来る。
【0014】請求項5に記載の折曲用ガイド板による
と、屈曲点の両側に形成される一対の平板部の屈曲方向
内面を連続させる連結板部を設けて、該連結板部と屈曲
点との間に形成される挿通穴にバンド状係止部材を挿通
し、バンド部をワイヤハーネスの外周に巻き付けるた
め、ワイヤハーネスは上記連結板部に密着した状態に取
り付けられる。よって、ワイヤハーネスを保持板に沿わ
せて安定した状態に確実に保持することが出来る。
【0015】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例を参照して
詳細に説明する。図1に示すように、本発明の第1実施
例のワイヤハーネスの折曲用ガイド板10は、車両に配
索位置に対応させてワイヤハーネスW/Hを所要角度で
折り曲げ、その折曲状態を保持するもので、所要角度で
屈曲させた保持板11と、該保持板11に沿って配線す
るワイヤハーネスW/Hの外周に巻き付けるバンド部1
2とを合成樹脂により一体成形している。
【0016】上記保持板11は、ワイヤハーネスW/H
を配置する平面側を所要の屈曲角度Rで屈曲させてお
り、屈曲点11aの両側に第1平板部11bと第2平板
部11cとを形成している。本実施例では、ワイヤハー
ネスW/Hを直角に折り曲げて車両に配索するために、
上記屈曲角度Rを90度に形成している。
【0017】上記バンド部12は、上記保持板11の左
側端縁11dより3個(12A、12B、12C)突設
しており、その一端面には幅方向に延在する係止溝12
aを長手方向に複数設けている。第1バンド部12A
は、上記第1平板部11bの屈曲点11a近傍より突設
している。第2バンド部12Bは、屈曲点11aと対向
する第1平板部11bの端部11fより突設している。
第3バンド部12Cは、屈曲点11aと対向する第2平
板部11cの端部11gより突設している。
【0018】上記保持板のバンド部12と幅方向に対向
する右側端縁11eには、該バンド部12を所要位置で
係止する係止部13(13A、13B、13C)を設け
ている。該係止部13はコ字形状をしており、その内部
空間を上記バンド部12が挿通する挿通孔13aとし、
該挿通孔13a内にはバンド部12の係止溝12aと係
合する係止片13bを設けている。
【0019】上記折曲用ガイド板10にワイヤハーネス
W/Hを取り付ける場合、まず、ワイヤハーネスW/H
を保持板11の屈曲方向内側に配置する。この状態で
は、前記図19に示すように、ワイヤハーネスW/H
は、第1平板部11bおよび第2平板部11cに沿わ
ず、円弧状に湾曲した状態となっている。
【0020】ついで、上記第1バンド部12Aをワイヤ
ハーネスW/Hの外周に巻き付けて、対向する係止部1
3Aの挿通孔13aに第1バンド部12Aを先端より挿
入して締め付ける。これにより、円弧状に湾曲したワイ
ヤハーネスW/Hを屈曲点11a側に引き寄せて、図2
に示すように、ワイヤハーネスW/Hを90度に屈曲さ
せ、この状態で近傍の係止溝12aと係止片13bとが
係合して固定する。また、図示のように、第1平板部1
1bおよび第2平板部11cの内面側には、それぞれワ
イヤハーネスW/Hが沿った状態となる。
【0021】ついで、上記第2バンド部12Bおよび第
3バンド部12CをワイヤハーネスW/Hの外周に巻き
付けて、それぞれ対向する係止部13B、13Cの挿通
孔13aに挿入して締め付けて、それぞれの係止溝12
aと係止片13bを係合させて固定し、取付作業が終了
する。この第2バンド部12Bと第3バンド部12Cの
締め付けは、上記のようにワイヤハーネスW/Hが第1
平板部11bおよび第2平板部11cに沿った状態にな
っているため、容易に行うことが出来る。
【0022】上記取付状態では、図3に示すように、ワ
イヤハーネスW/Hが保持板11の屈曲角度に沿って屈
曲した状態に確実に保持されている。このように、バン
ド部12をワイヤハーネスW/Hの外周に巻き付けると
共に、係止部13に挿通させて締め付けることにより、
ワイヤハーネスW/Hを簡単に保持板11に沿わせて折
り曲げることが出来る。また、保持板11およびバンド
部12は合成樹脂により形成されているため、ワイヤハ
ーネスW/Hの弾性力に対抗して、上記折曲状態を確実
に保持することが出来る。
【0023】図4は第2実施例の折曲用ガイド板10を
示し、該折曲用ガイド板10では、上記第1実施例に示
す第2バンド部12Bと第3バンド部12Cを形成せず
に、屈曲点11aの近傍にのみバンド部12および該バ
ンド部12を係止する係止部13を一体に形成してい
る。この第2実施例の折曲用ガイド板10にワイヤハー
ネスW/Hを取り付ける場合、上記バンド部12でワイ
ヤハーネスW/Hを屈曲点11aに引き寄せて、ワイヤ
ハーネスW/Hを所要角度で折り曲げると共に、第1お
よび第2平板部11b、11cに沿わせる。この状態
で、具体的に図示はしていないが、第1および第2平板
部11b、11cの端部11f、11gを粘着テープで
テープ巻きして固定する。
【0024】上記構成の折曲用ガイド板10によると、
バンド部12によりワイヤハーネスW/Hを折り曲げ、
第1および第2平板部11b、11cに沿わせた状態を
確実に保持することが出来る。そのため、上記のように
第1および第2平板部11b、11cの端部11f、1
1gでは、粘着テープで巻き付けて固定するだけで、確
実に取り付けることが出来る。
【0025】図6および図7は第3実施例の折曲用ガイ
ド板10を示し、該折曲用ガイド板10は保持板11
と、バンド部15aを備えた別体のバンド状係止部材1
5とで構成している。上記保持板11は、第1平板部1
1bの屈曲点11a近傍の両側端縁11d、11eに、
上記バンド部15aを挿通する挿通穴11hを設けてい
る。該挿通穴11hは、第1平板部11bの外面よりコ
字形状に突出する枠部11iをそれぞれ突設して、該枠
部11iの内部空間により構成している。尚、第1平板
部11bの両側端縁11d、11eの近傍を貫通する穴
を穿設して、その穴を挿通穴としても良い。
【0026】上記バンド状係止部材15は、一端面に幅
方向に延在する係止溝15bを長手方向に複数設けたバ
ンド部15aの長手方向の一端に、該バンド部15aを
所要位置で係止する係止部15cを設けている。該係止
部15cは、第1実施例に示す係止部13と同様に、挿
通孔15dの内部に上記係止溝15bと係合する係止片
を設けている。
【0027】上記第3実施例の折曲用ガイド板10にワ
イヤハーネスW/Hを取り付ける場合、まず、バンド状
係止部材15のバンド部15aを両挿通穴11hに挿通
させた後に、ワイヤハーネスW/Hを保持板11の内側
に配置する。ついで、上記と同様にバンド部15aをワ
イヤハーネスW/Hの外周に巻き付けて、ワイヤハーネ
スW/Hを屈曲点11aに引き寄せると共に第1および
第2平板部11b、11cに沿わせて、第1および第2
平板部11b、11cの端部11f、11gを粘着テー
プによりテープ巻きして固定する。
【0028】上記のように、バンド部15aと保持板1
1とを別体に形成した折曲用ガイド板でも、上記第1お
よび第2実施例と同様に、ワイヤハーネスW/Hを折り
曲げて、その状態に確実に保持することが出来る。ま
た、上記バンド部15aの長さを変えて数種のバンド状
係止部材15を形成しておくことにより、ワイヤハーネ
スW/Hを構成する電線量が増加して、ワイヤハーネス
W/Hの外径が大きくなった場合等に容易に対応するこ
とが出来る。
【0029】図8および図9は第4実施例の折曲用ガイ
ド板10を示し、該折曲用ガイド板10は、コ字形状の
枠部11iよりなる挿通穴11hを、第1平板部11b
の屈曲点11a近傍の左側端縁11dと、第2平板部1
1cの屈曲点11a近傍の右側端縁11eに設けてい
る。これら挿通穴11h、11hは、それぞれ屈曲点1
1aからの距離を等しくしている。また、上記第3実施
例と同様に、バンド部15aを備えたバンド状係止部材
15を形成している。
【0030】上記折曲用ガイド板10にワイヤハーネス
W/Hを取り付ける場合、バンド状係止部材15のバン
ド部15aを両挿通穴11h、11hに挿通させ、バン
ド部15aを第1平板部11bから第2平板部11cに
かけて外面を斜めに傾斜した状態に配置する。
【0031】ついで、ワイヤハーネスW/Hを保持板1
1の内側に配置して、該ワイヤハーネスW/Hの外周を
上記バンド部15aにより締め付けて、ワイヤハーネス
W/Hを屈曲点11aに引き寄せて、それぞれの平板部
11b、11cに沿わせる。この状態では、図9(A)
(B)に示すように、ワイヤハーネスW/Hは、上記バ
ンド部15aが斜めに傾斜した状態で配置される。この
状態でバンド部15aを締め付ける場合、ワイヤハーネ
スW/Hを引き寄せる方向上に、ワイヤハーネスW/H
の中心と屈曲点11aが位置するため、ワイヤハーネス
W/Hを屈曲点11aに、より確実に引き付けて取り付
けることが出来る。ついで、第1平板部11bおよび第
2平板部11cの端部11f、11gにテープ巻きをし
てワイヤハーネスW/Hを確実に保持する。
【0032】図10および図11は第5実施例の折曲用
ガイド板10を示し、該折曲用ガイド板10は、バンド
状係止部材15のバンド部15aを挿通する枠部11i
からなる挿通穴11hを、第1平板部11bおよび第2
平板部11cの屈曲点11a近傍の両側端縁11d、1
1eにそれぞれ設けている。
【0033】上記折曲用ガイド板10は、バンド状係止
部材15を2個用いて、ワイヤハーネスW/Hを取り付
けるようにしている。具体的には、第1平板部11bの
両挿通穴11hに一方のバンド状係止部材15のバンド
部15aをそれぞれ挿通させると共に、第2平板部11
cの両挿通穴11hに他方のバンド状係止部材15をそ
れぞれ挿通させる。ついで、ワイヤハーネスW/Hを保
持板11の内側に配置して、両バンド状係止部材15の
各バンド部15aをワイヤハーネスW/Hの外周に巻き
付けて、締付固定する。
【0034】この取付状態では、図11に示すように、
第1平板部11b側および第2平板部11c側に取り付
けた両バンド状係止部材15により、それぞれ屈曲点1
1aに引き寄せることが出来るため、ワイヤハーネスW
/Hを第1および第2平板部11b、11cに沿わせ
て、確実に折り曲げた状態に保持することが出来る。ま
た、バンド状係止部材15を2個用いているため、ワイ
ヤハーネスW/Hの弾性力に確実に対抗する強度をより
高めることが出来る。その後に、第1および第2平板部
11b、11cの端部11f、11gにテープ巻きをし
てワイヤハーネスW/Hを確実に保持する。
【0035】図12および図13は第6実施例の折曲用
ガイド板10を示し、該折曲用ガイド板10は、第1お
よび第2平板部11b、11cの屈曲点11a近傍に、
それぞれの内側面を連続させる連結板部11jを設け、
該連結板部11jと屈曲点11aの間の空間を、バンド
状係止部材15のバンド部15aを挿通する挿通穴11
h'としている。
【0036】上記挿通穴11h'にバンド状係止部材1
5のバンド部15aを挿通し、該バンド部15aを保持
板11の内側に配置したワイヤハーネスW/Hの外周に
巻き付けて締付固定すると、図13に示すように、ワイ
ヤハーネスW/Hを連結板部11jに密着させた状態に
引き付けて締付固定することが出来る。即ち、ワイヤハ
ーネスW/Hを保持板11の屈曲点11aへ確実に引き
付けて固定することが出来る。また、上記折曲用ガイド
板10によると、ワイヤハーネスW/Hを第1平板部1
1b、第2平板部11c、および、連結板部11jの内
面に確実に沿わせて、安定状態に取り付けることが出来
る。
【0037】尚、上記第1実施例から第6実施例では、
折り曲げるワイヤハーネスW/Hを保持板の内側に配置
して固定していたが、図14に示すように、外側にワイ
ヤハーネスW/Hを配置して、屈曲状態を保持すること
も出来る。図示では、第1実施例の折曲用ガイド板10
の保持板11の外側にワイヤハーネスW/Hを配置した
状態のみを示しているが、第2実施例から第6実施例も
同様である。
【0038】また、上記第1平板部11bと第2平板部
11cとからなる保持板11は、屈曲点11aの屈曲角
度Rを直角に形成していたが、図15(A)に示すよう
に鈍角、あるいは、図15(B)に示すように鋭角に形
成して、ワイヤハーネスW/Hを鈍角あるいは鋭角に折
り曲げることも出来る。即ち、保持板は、ワイヤハーネ
スを配索する車両の取付箇所に対応させて、所要角度に
屈曲させて形成する。また、図15(C)に示すよう
に、保持板11は、所要の屈曲角度の屈曲点11aを2
つ以上有する構成としても良い。この場合、各屈曲点1
1aの近傍に少なくとも1つ、一体のバンド部12、あ
るいは、別体のバンド状係止部材15を取付可能に設け
る。
【0039】さらに、図16に示すように、上記保持板
11は、第1平板部11bと第2平板部11cのワイヤ
ハーネスW/Hを配置する平面側を同一平面として所要
角度に屈曲させても良い。
【0040】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の請求項1に記載のワイヤハーネスの折曲用ガイド板で
は、所要角度に屈曲した保持板を、該保持板の屈曲点の
近傍に一体あるいは着脱自在に取り付けるバンド部を設
け、該バンド部によりワイヤハーネスの外周を巻き付け
て固定するため、湾曲したワイヤハーネスを屈曲点に引
き寄せ、簡単に該ワイヤハーネスを保持板に沿って確実
に折り曲げることが出来る。また、上記バンド部は、従
来例に示す粘着テープのように伸びが生じることは無い
ため、上記屈曲状態を確実に保持することが出来る。
【0041】請求項2の折曲用ガイド板では、バンド部
を保持板に一体成形しているため、ワイヤハーネスの取
付作業性を向上することが出来ると共に、容易に部品管
理をすることが出来る。
【0042】請求項3に記載の折曲用ガイド板では、保
持板にバンド部を挿入する挿通穴を屈曲点の近傍に設け
ると共に、バンド部を備えた別体のバンド状係止部材に
よりワイヤハーネスを締め付けて固定するようにしてい
るため、ワイヤハーネスを構成する電線量が増加してワ
イヤハーネスの外径が大きくなった場合、バンド部を長
尺に形成したバンド状係止部材を用いることにより、容
易に対応させることが出来る。
【0043】請求項4に記載の折曲用ガイド板では、別
体のバンド状係止部材のバンド部を挿入する挿通穴を、
屈曲点の両側に形成される一対の平板部のうち、一方の
平板部の屈曲点近傍の一側端縁と、他方の平板部の屈曲
点近傍の他側端縁に形成し、両挿通穴にバンド部を挿通
してワイヤハーネスの外周に斜め傾斜させて巻き付ける
ようにしているため、ワイヤハーネスの引き寄せ方向上
に、ワイヤハーネスの中心と屈曲点が位置し、ワイヤハ
ーネスを屈曲点により確実に引き付けて取り付けること
が出来る。
【0044】請求項5に記載の折曲用ガイド板では、屈
曲点の両側に形成される一対の平板部の屈曲方向内面を
連続させる連結板部を設けて、該連結板部と屈曲点との
間に形成される挿通穴にバンド状係止部材を挿通し、バ
ンド部をワイヤハーネスの外周に巻き付けるため、ワイ
ヤハーネスは上記連結板部に密着した状態に取り付ける
ことが出来、よって、ワイヤハーネスを一対の平板部と
連結板部に沿わせて、安定状態に取り付けることが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例のワイヤハーネスの折曲用ガイド
板を示す斜視図である。
【図2】 図1の折曲用ガイド板の屈曲点近傍のバンド
部をワイヤハーネスに巻き付けて固定した状態を示す斜
視図である。
【図3】 図1の折曲用ガイド板にワイヤハーネスを取
り付けた状態を示す側面図である。
【図4】 第2実施例の折曲用ガイド板を示す斜視図で
ある。
【図5】 図4の折曲用ガイド板にワイヤハーネスを取
り付けた状態を示す斜視図である。
【図6】 第3実施例の折曲用ガイド板を示す斜視図で
ある。
【図7】 図6の折曲用ガイド板にワイヤハーネスを取
り付けた状態を示す斜視図である。
【図8】 第4実施例の折曲用ガイド板の保持板を示す
斜視図である。
【図9】 第4実施例の折曲用ガイド板にワイヤハーネ
スを取り付けた状態を示し、(A)は側面図、(B)は
(A)のX方向から見た状態を示す平面図である。
【図10】 第5実施例の折曲用ガイド板の保持板を示
す斜視図である。
【図11】 第5実施例の折曲用ガイド板にワイヤハー
ネスを取り付けた状態を示す斜視図である。
【図12】 第6実施例の折曲用ガイド板の保持板を示
す斜視図である。
【図13】 第6実施例の折曲用ガイド板にワイヤハー
ネスを取り付けた状態を示す斜視図である。
【図14】 ワイヤハーネスの取付状態の変形例を示す
側面図である。
【図15】 (A)(B)(C)は保持板の屈曲状態の
変形例を示す側面図である。
【図16】 保持板の屈曲状態の他の変形例を示す斜視
図である。
【図17】 従来の折曲用ガイド板を示す斜視図であ
る。
【図18】 図17の折曲用ガイド板にワイヤハーネス
を取り付けた状態を示す斜視図である。
【図19】 従来の問題点を説明するための側面図であ
る。
【符号の説明】
10 折曲用ガイド板 11 保持板 11a 屈曲点 11b、11c 平板部 12 バンド部 13 係止部 15 バンド状係止部材 15a バンド部 15c 係止部 W/H ワイヤハーネス

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電線を結束してなるワイヤハーネ
    スを車両の配索位置に応じて折り曲げて、その折曲状態
    を保持するもので、 所要角度で屈曲させた保持板と、 上記保持板の少なくとも屈曲点の近傍に一体あるいは着
    脱自在に取り付けて、保持板に沿って配線するワイヤハ
    ーネスの外周に巻き付けて屈曲点に沿わせるバンド部と
    からなるワイヤハーネスの折曲用ガイド板。
  2. 【請求項2】 上記保持板の屈曲点の両側に形成される
    一対の平板部のうち、少なくともいずれか一方の平板部
    の屈曲点近傍の側端縁に上記バンド部を一体成形してい
    ることを特徴とする請求項1に記載の折曲用ガイド板。
  3. 【請求項3】 上記保持板の屈曲点の両側に形成される
    一対の平板部のうち、少なくともいずれか一方の平板部
    の屈曲点近傍の両側端縁に上記バンド部を挿入する挿通
    穴を設ける一方、 上記バンド部の一端に該バンド部を所要位置で着脱自在
    に係止する係止部を形成したバンド状係止部材を設け、 上記バンド状係止部のバンド部をそれぞれの挿通穴に挿
    通して、バンド部をワイヤハーネスの外周に巻き付けて
    いることを特徴とする請求項1に記載の折曲用ガイド
    板。
  4. 【請求項4】 上記保持板の屈曲点の両側に形成される
    一対の平板部のうち、一方の平板部の屈曲点近傍の一側
    端縁に挿通穴を設けると共に、他方の平板部の屈曲点近
    傍の上記挿通穴と対向する他側端縁に上記バンド部を挿
    入する挿通穴を設ける一方、 上記バンド部の一端に該バンド部を所要位置で着脱自在
    に係止する係止部を形成したバンド状係止部材を設け、 上記バンド状係止部材のバンド部をそれぞれの挿通穴に
    挿通して、バンド部をワイヤハーネスの外周に斜めに巻
    き付けていることを特徴とする請求項1に記載の折曲用
    ガイド板。
  5. 【請求項5】 上記保持板の屈曲点の両側に形成される
    一対の平板部のそれぞれ屈曲点近傍の屈曲方向内面を連
    続する連結板部を設けて、該連結板部と屈曲点の間に挿
    通穴を形成する一方、 上記バンド部の一端に該バンド部を所要位置で着脱自在
    に係止する係止部を形成したバンド状係止部材を設け、 上記バンド状係止部材のバンド部を上記挿通穴に挿通さ
    せて、バンド部をワイヤハーネスの外周に巻き付けてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の折曲用ガイド板。
JP6327645A 1994-12-28 1994-12-28 ワイヤハーネスの折曲用ガイド板 Withdrawn JPH08178132A (ja)

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