JP2015143569A - コルゲート管、ケーブル構造、コルゲート管の製造方法およびコルゲート管素材の製造方法 - Google Patents

コルゲート管、ケーブル構造、コルゲート管の製造方法およびコルゲート管素材の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 電線の挿入作業性にも優れたコルゲート管等を提供する。【解決手段】 内側部材3の一方の端部はヒンジ部7に接続される。内側部材3のヒンジ部7との接合部から所定の範囲は曲線部17となる。曲線部17は、一定の曲率半径Cを有する。曲線部17の他方の端部側から管開口部に向かって伸びる部位は直線部25となる。なお、内側部材3の直線部25を延設部27と称する。本発明では、内側部材3と外側部材5を閉じる前の状態において、内側部材の延設部27の端部とヒンジ部7との間の開口寸法が、外側部材5の延設部23(曲線部21)端部とヒンジ部7との間の開口寸法よりも大きい。また、外側部材5の延設部23端部とヒンジ部7との間の開口寸法が内側部材3の曲線部17の曲率半径の2倍よりも大きい。【選択図】図2

Description

本発明は、長手方向に連続する開口部を有し、端部同士の一部が重ね合わせるように閉塞することで管状となるコルゲート管等に関するものである。
従来、電線等を敷設する際に、電線等は保護管に挿通される。通常、保護管は管状であるため、このような管状の部材に電線を挿通するためには、電線を端部から順次送り込む必要がある。しかし、この作業は必ずしも容易ではなかった。
これに対し、管状部材の一部を長手方向に沿って切れ込みを入れ、この切れ込みから電線を挿入する方法がある。この場合には、電線を長手方向に送り込む必要がないため、作業性が良い。
このような長手方向に切れ込みを入れた保護管としては、長手方向に螺旋状に切れ込みを入れた保護管(特許文献1)や管断面に複数の薄肉部を設け、薄肉部を屈曲させることでスリット状の開口を径方向に開閉させる保護管(特許文献2)、さらに端部同士の一部を重ね合わせて使用する保護管がある(特許文献3)。
特開平7−135715号公報 特開2000−115945号公報 特表2009−542180号公報
特許文献1は、円筒状のコルゲート管本体に、被装着体を挿入するため、コルゲート管の全長に渡って螺旋状のスリットを形成したワイヤーハーネスを挿入するコルゲート管である。この場合に、スリットが管に対して螺旋状に形成されているため、曲げ成形時の非装着体の口開きによる飛び出しは起こりにくいが、被装着体のコルゲート管への挿入性が悪い問題がある。
特許文献2は、管断面の所定位置に複数条の薄肉部を管軸方向に沿って形成して、この薄肉部を屈曲させることで、管のスリット部を径方向に開閉可能としたワイヤーハーネスを内部に挿入するコルゲート管である。この管は、複数条の薄肉部を有するため、スリット部の開閉性に優れるが、薄肉部を有するため、スリット開閉部の剛性が低く管のスリット部が口開きし易い問題がある。さらに屈曲部を2個所に設けなければならないため、製造性も悪い。
特許文献3の管状部材は、互いの端部を重ね合わせることで、閉じた状態を維持することができる。しかし、特許文献1の管状部材は、端部同士を重ね合わせる必要があるため、管の内径に対して、開口寸法を小さくする必要がある。このため、開口部が狭く、電線の挿入が容易ではなった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、電線の収納容積が大きく、挿入作業性にも優れ、口開きの起こりにくいコルゲート管等を提供することを目的とする。
前述した目的を達するために第1の発明は、内側部材と、外側部材と、前記内側部材と前記外側部材の嵌合時に開口または屈曲させるヒンジ部と、を具備し、前記内側部材は、周方向に伸びる山部および谷部が、管軸方向に所定間隔で交互に複数形成され、前記内側部材の管垂直断面において、管開口部側には延設部が形成され、前記内側部材は、曲線部と直線部を具備し、前記外側部材は、周方向に伸びる山部および谷部が、管軸方向に所定間隔で交互に複数形成され、前記外側部材の管垂直断面において、管開口部側には延設部が形成され、前記外側部材は、曲線部と直線部を具備し、前記内側部材と前記外側部材のそれぞれの前記延設部が重ねられると、断面が閉管となり、さらに前記内側部材と前記外側部材のそれぞれ部材の前記延設部同士が嵌合していない状態では、管垂直断面における、前記内側部材の前記延設部の端部と前記ヒンジ部との間の開口寸法が、前記外側部材の前記延設部の端部と前記ヒンジ部との間の開口寸法よりも大きく、前記外側部材の前記延設部の端部と前記ヒンジ部との間の開口寸法が前記内側部材の曲線部の曲率半径の2倍よりも大きいことを特徴とするコルゲート管である。
前記内側部材と、前記外側部材は、それぞれ、管垂直断面において、前記ヒンジ部から前記延設部までの間に曲線部を具備し、前記延設部は、直線部を具備してもよい。すなわち、前記内側部材は、前記ヒンジ部に隣接する曲線部と延設部としての直線部から構成されても良い。また、前記外側部材は、前記ヒンジ部に隣接する曲線部と延設部が曲線部側から直線部と曲線部で構成されても良い。
前記内側部材と、前記外側部材の、それぞれの前記曲線部の一方の端部は前記ヒンジ部と接続し、他方の端部は前記延設部と接続してもよい。
前記内側部材と、前記外側部材の、少なくともいずれか一方の部材のそれぞれの前記曲線部の一方の端部は直線部を介して前記ヒンジ部と接続し、他方の端部は前記延設部と接続してもよい。前記内側部材と、前記外側部材の他方の部材の一方の端部は、前記曲線部の一方の端部が直線部を介して前記ヒンジ部と接続しても良いし、直線部を介さずに前記曲線部と前記ヒンジ部とが直接接続しても良い。
前記内側部材と前記外側部材のそれぞれの曲線部の曲率半径が同一で、前記内側部材の前記延設部が直線部で構成され、前記外側部材の前記延設部が直線部と曲線部より構成されてもよい。
前記内側部材の前記延設部の端部には、外面側にテーパ部が形成され、前記外側部材の前記延設部の端部には、内面側にテーパ部が形成され、前記内側部材と前記外側部材の前記延設部同士を嵌合させる時に、前記内側部材の前記延設部のテーパ部を前記外側部材の前記延設部のテーパ部に対向して滑らせて嵌合することができてもよい。前記内側部材の延設部の端部に形成されるテーパ部と前記外側部材の延設部の端部に形成されるテーパ部はともに、鋭角で略同一角度に形成されることが望ましい。
前記ヒンジ部には、山部または谷部の形成間隔に合わせて、複数の切り込み又はスリットが形成されてもよい。
前記ヒンジ部に複数の凹凸または突起が形成されることで、コルゲート管の可撓性を向上させてもよい。
前記ヒンジ部は、管垂直断面において、一つまたは複数の波形状部により構成されてもよい。前記ヒンジ部が一つの波形状のV字型の場合や、2つの波形状のω字型などの形状が考えられる。
前記ヒンジ部は、管垂直断面において、複数の波形状部により構成され、隣り合う前記波形状部には、互いに嵌合可能な嵌合部が形成され、前記内側部材と前記外側部材を嵌合させる前の状態では、隣り合う前記波形状部の嵌合部同士を嵌合させることで、コルゲート管を開口した状態を安定に保つことが可能であってもよい。
前記内側部材と前記外側部材の前記延設部同士を嵌合させたときに、前記内側部材と前記外側部材の山部同士および谷部同士が嵌合する構造を少なくとも一部に有してもよい。
前記内側部材と前記外側部材との互いの重ね合わせ部の一方に嵌合突起が設けられ、他方に嵌合孔が設けられ、前記内側部材と前記外側部材の前記延設部同士を嵌合させたときに、前記嵌合突起と前記嵌合孔が互いに嵌合してもよい。
前記内側部材の谷部の外面の開口幅が、前記外側部材の谷部の内面の突起の最大幅より小さく、前記内側部材の山部の外面の最大幅が、前記外側部材の山部の内面の開口幅より大きく形成され、前記内側部材および前記外側部材の山部同士および谷部同士を嵌合させる際に、開口幅が押し広げられながら山部同士および谷部同士が圧入されて嵌合してもよい。
第1の発明によれば、管垂直断面における、内側部材の延設部端部とヒンジ部との間の開口寸法が、外側部材の延設部端部とヒンジ部との間の開口寸法よりも大きい。このため、電線の挿入作業が容易であり、内側部材を弾性的に圧縮変形させて外側部材に嵌合させて閉じた際の保持力も大きくなる。また、外側部材の延設部端部とヒンジ部との間の開口寸法が内側部材の曲線部の曲率半径の2倍よりも大きい。このため、重ね合わせ部が大きくなりすぎず、互いを嵌合させやすい。
また、内側部材と外側部材のそれぞれの曲線部の曲率半径が同一で、内側部材の延設部が直線部で構成され、外側部材の前記延設部が直線部と曲線部より構成されるため、重ね合わせた際に、内側部材と外側部材の前記延設部の直線部同士、内側部材の曲線部の一部と外側部材の延設部の曲線部との互いの形状が略一致して閉じた際の保持力が高い。
また、内側部材の延設部の端部の外面側にテーパ部が形成され、外側部材の延設部の端部の内面側にテーパ部が形成されることで、内側部材と外側部材を互いに重ね合わせる際に、端部同士を滑らせるようにして、内側部材の端部を外側部材の内側へ誘導することができる。
また、ヒンジ部に、山部または谷部の形成間隔に合わせて、複数の切り込み又はスリットを入れることで、ヒンジ部の剛性を低下させ可撓性を高めることができる。このため、全体として可撓性に優れたコルゲート管を得ることができる。
また、このような効果は、ヒンジ部に複数の凹凸または突起を形成することでヒンジ部を開口または屈曲させる時に、前記複数の凹凸または突起が変形することによりヒンジ部が変形しやすくなり、可撓性を高めることができる。
また、ヒンジ部を複数の波形状部により構成することで、ヒンジ部の剛性が低下し、内側部材と外側部材とを開いた状態で維持させやすい。特に、隣り合う波形状部に、互いに嵌合可能な嵌合部を形成することで、コルゲート管を開口した状態を安定に保つことができる。
また、内側部材と外側部材の延設部同士を嵌合させたときに、内側部材と外側部材の山部同士および谷部同士が嵌合する構造を少なくとも一部に有することで、嵌合部の嵌合構造により閉じた状態の保持力を高めることができる。
特に、内側部材と外側部材との互いの重ね合わせ部の一方に嵌合突起を設け、他方に嵌合孔を設け、両者を嵌合させることで、閉じた状態の保持力を高めることができる。
また、内側部材の山部および谷部を外側部材の谷部および山部に嵌合させる際に、山部が谷部の開口幅を押し広げながら圧入して嵌合するようにすれば、閉じた状態の保持力を高めることができる。また、外側部材と内側部材が密着し易く、ヒンジ部を除き薄肉部が存在しないため、管の剛性が高く口開きしにくい。
第2の発明は、第1の発明にかかるコルゲート管の内部に電線を配置したことを特徴とするケーブル構造である。
第2の発明によれば、確実に内部の電線を保持することができる。
第3の発明は、開閉可能なコルゲート管の製造方法であって、少なくとも曲線部と延設部を具備する内側部材と外側部材と、前記内側部材と前記外側部材のそれぞれの一方の端部を接続するヒンジ部と、前記ヒンジ部と略対向し、前記内側部材と前記外側部材のそれぞれの他方の端部である前記延設部の端部同士を接続する接続部を具備するコルゲート管素材を形成し、前記接続部を切断し、この際、前記内側部材の前記延設部の端部と前記ヒンジ部との間の開口寸法を、前記外側部材の前記延設部の端部と前記ヒンジ部との間の開口寸法よりも大きくし、前記外側部材の前記延設部の端部と前記ヒンジ部との間の開口寸法を前記内側部材の曲線部の曲率半径の2倍よりも大きく形成することを特徴とするコルゲート管の製造方法である。
前記コルゲート管素材の前記接続部の切断する際、前記内側部材の開口端部には、外面側にテーパ部を形成し、前記外側部材の開口端部には、内面側にテーパ部を形成し、前記接続部の切断後に、前記内側部材と前記外側部材の前記延設部同士を嵌合させる時に、前記内側部材の前記延設部端部のテーパ部を前記外側部材の前記延設部端部のテーパ部に対向して滑らせて嵌合することができてもよい。
第3の発明によれば、電線の挿入作業性と閉じた際の保持力に優れたコルゲート管を得ることができる。
また、端部にテーパ部を形成することで、閉じる際に、内側部材の端部を外側部材の内側に誘導させることができる。そのために、内側部材と外側部材を嵌合させることが容易である。
第4の発明は、コルゲート管素材の製造方法であって、コルゲート管素材は、少なくとも曲線部と延設部を具備する内側部材と外側部材と、前記内側部材と前記外側部材のそれぞれの一方の端部を接続するヒンジ部と、前記ヒンジ部と略対向し、前記内側部材と前記外側部材のそれぞれの他方の端部である前記延設部の端部同士を接続する接続部を具備し、前記ヒンジ部を挟んで非対称な断面略長円形であり、前記コルゲート管素材の長円の最大径を長軸とし、前記ヒンジ部を通過して前記長軸を2等分し前記長軸に垂直な直線を短軸とする時に、前記短軸を金型の分割線として、前記分割線に対してそれぞれ前記内側部材または前記外側部材のいずれかを含むように形成された一対の前記金型のそれぞれを、ループ状に複数つなぎ、それぞれのループ上の一部で、一対の前記金型が対向し、対向して組み合わされた一対の前記金型内に、樹脂管を押出し成形により供給して、前記金型の移送速度を前記樹脂管の押出速度と同期させながら、前記金型を繰り返して移送供給するとともに、前記樹脂管を前記金型に吸引して金型形状に合わせた形状に成形することを特徴とするコルゲート管素材の製造方法である。
第4の発明によれば、電線の挿入作業性と閉じた際の保持力に優れたコルゲート管の素材を得ることができる。
本発明によれば、電線の挿入作業性にも優れたコルゲート管等を提供することができる。
開いた状態のコルゲート管1を示す斜視図。 開いた状態のコルゲート管1を示す管軸方向から見た正面図。 (a)、(b)は、コルゲート管1を閉じる工程を示す図。 (a)、(b)、(c)は、コルゲート管1を閉じる工程を示す部分拡大図。 閉じた状態のコルゲート管1を示す管軸方向から見た正面図。 (a)は、外側部材5の山部9と谷部11を示す断面図、(b)は、内側部材3の山部13と谷部15を示す断面図、(c)は、内側部材3と外側部材5の山部及び谷部同士を嵌合させた状態を示す断面図。 (a)は、外側部材5の他の山部9と谷部11を示す断面図、(b)は、内側部材3の他の山部13と谷部15を示す断面図、(c)は、内側部材3と外側部材5の山部及び谷部同士を嵌合させた状態を示す断面図、(d)は、内側部材3の他の山部13と谷部15を示す断面図。 管素材製造装置50を示す図。 コルゲート管素材61を示す図。 コルゲート管1aを示す底面図。 (a)は、コルゲート管1bを示す底面図、(b)は、(a)のO部におけるP−P線断面図。 (a)は、開いた状態のコルゲート管1cを示す管軸方向から見た正面図、(b)は、ヒンジ部7aの拡大断面図。 (a)は、わずかに閉じた状態のコルゲート管1cを示す管軸方向から見た正面図、(b)は、ヒンジ部7aの拡大断面図。 コルゲート管1dを示す平面図。 (a)は、閉じた状態のコルゲート管1dを示す管軸方向から見た正面図、(b)は、(a)のR部拡大図。 開いた状態のコルゲート管1eを示す管軸方向から見た正面図。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。図1は、コルゲート管1を示す斜視図であり、図2は、管軸方向から見た正面図である。コルゲート管1は、内側部材3、外側部材5、ヒンジ部7等からなる。
内側部材3は、周方向に伸びる山部13および谷部15が、管軸方向に所定間隔で交互に周期的に複数形成される。同様に、外側部材5は、周方向に伸びる山部9および谷部11が、管軸方向に所定間隔で交互に複数形成される。内側部材3と外側部材5とは、ヒンジ部7で接続される。
図2に示すように、内側部材3の一方の端部はヒンジ部7に接続される。内側部材3のヒンジ部7との接合部から所定の範囲は曲線部17となる。曲線部17は、一定の曲率半径Cを有する。曲線部17の他方の端部側から管開口部に向かって伸びる部位は直線部25となる。なお、内側部材3の直線部25を延設部27と称する
外側部材5の一方の端部はヒンジ部7に接続される。外側部材5のヒンジ部7との接合部から所定の範囲は曲線部18となる。曲線部18は、一定の曲率半径Dを有する。曲線部18の他方の端部側から所定の範囲は直線部19となる。また、さらに直線部19の端部から管開口部に向かって伸びる部位が曲線部21となる。曲線部21は、一定の曲率半径Eを有する。なお、外側部材5の延設部の直線部19および曲線部21を合わせた部位を延設部23と称する。
また、本発明では、内側部材3と外側部材5を閉じる前の状態において、内側部材の延設部27の端部とヒンジ部7との間の開口寸法(図中A)が、外側部材5の延設部23(曲線部21)端部とヒンジ部7との間の開口寸法(図中B)よりも大きい。また、外側部材5の延設部23端部とヒンジ部7との間の開口寸法(図中E)が内側部材3の曲線部17の曲率半径(図中C)の2倍よりも大きい。すなわち、
A>B>2C
の関係を満たす。
ここで、各曲線部の曲率半径C、D、Eはそれぞれ略同一とすることが望ましい。このようにすることで、後述する管を閉じた際に互いの重ね合わせ部を確実に嵌合することができ、また、閉塞管の形状を偏平管形状とすることができる。このため、上記式の2Cは、2Dまたは2Eとしてもよい。
このように、延設部27の端部とヒンジ部7との間の開口寸法を、延設部23端部とヒンジ部7との間の開口寸法よりも大きくすることで、後述する電線の挿入作業性が良い。また、延設部23端部とヒンジ部7との間の開口寸法を大きくすると、後述する重ね合わせ長が短くなるため、閉じた状態の保持力が弱くなる。このため、A>Bであることが望ましい。
また、延設部23端部とヒンジ部7との間の開口寸法が内側部材3の曲線部17の曲率半径の2倍(すなわち、曲線部17を有する円の直径)よりも大きくすることで、重ね合わせ長が過剰に長くなりすぎることを抑制することができる。重ね合わせ長が長くなりすぎると、後述する内側部材3と外側部材5とを嵌合させることが困難となるためである。このため、B>2Cであることが望ましい。なお、上記の関係は、任意の管垂直断面においても満足するものである。
次に、本発明にかかるコルゲート管1の使用方法について説明する。図3(a)は、コルゲート管1の解放状態を示す図である。コルゲート管1を開いた状態で、開口部から、例えば内側部材3の内部に電線29を挿入する。なお、電線29は複数本であってもよい。この際、前述したように、内側部材3の開口幅が十分に広いので、電線29の挿入作業が容易である。
次に、図3(b)に示すように、内側部材3と外側部材5とを閉じていく(図中矢印F)。すなわち、互いの延設部23、27の端部同士を接近させる。
図4(a)〜図4(d)は、延設部23、27が嵌合する工程を示す図であり、図3(b)のG部拡大図である。まず、内側部材3と外側部材5とを閉じていくと、図4(a)に示すように、延設部23、27の端部同士が接近する(図中矢印F)。
ここで、内側部材の延設部27の外面側には、テーパ部33が設けられる。すなわち、テーパ部33は、延設部27の外周側の先端位置に対して内周側の先端位置が、対向する外側部材5側に突出するように形成される。同様に、外側部材の延設部23の内面側には、テーパ部31が設けられる。すなわち、テーパ部31は、延設部23の内周側の先端位置に対して外周側の先端位置が、対向する内側部材3側に突出するように形成される。
このため、図4(b)に示すように、外側部材の延設部23と内側部材の延設部27とが突き当たる際に、テーパ部31、33によって、内側部材の延設部27の先端が、外側部材の延設部23の内側となるように対向する。なお、延設部23、27の先端が接触する瞬間には、必要に応じて内側部材3の先端を若干つぶすようにすることで、より確実に、内側部材3が外側部材5の内面側に嵌めることができる。
この状態で、さらに内側部材3と外側部材5を閉じると、図4(c)に示すように、内側部材の延設部27の先端が、外側部材の延設部23の内側に滑るように誘導される。すなわち、内側部材3が外側部材5の内側に誘導される。
図5は、このままさらに、内側部材3と外側部材5とを閉じていき、完全に、延設部23、27が嵌合した状態を示す図である。すなわち、内側部材3と外側部材5のそれぞれの延設部23、27を相互に重ねて嵌合させることで、偏平形状の閉管断面を得ることができる。なお、本発明では、このように、コルゲート管1内に電線が配置された構造を、ケーブル構造と称する。
図6(a)は、外側部材5の山部9と谷部11の部分断面図であり、図6(b)は、内側部材3の山部13と谷部15の部分断面図である。前述したように、外側部材5の外周面には、山部9、谷部11が交互に複数形成される。また、内側部材3の外周面には、山部13、谷部15が交互に複数形成される。ここで、管軸方向に対する外側部材5の山部9または谷部11の間隔と、内側部材3の山部13または谷部15の間隔は等しい。
ここで、外側部材5の山部9は、内側部材3の山部13よりも幅広であり、内側部材3の谷部15は、外側部材5の谷部11よりも幅広である、より詳細には、外側部材5の山部9の内面側の開口幅は、内側部材3の山部13の外面側の幅よりも広い。また、内側部材3の谷部15の開口幅は、外側部材5の谷部11の内面側の突起幅よりも広い。
このため、図6(c)に示すように、内側部材3の山部13は、外側部材5の山部9の内面側に嵌まり込み、外側部材5の谷部11は、内側部材3の谷部15に嵌まり込む。すなわち、内側部材3と外側部材5の山部同士、および谷部同士が互いに嵌合する。なお、山部9の内面側の側面テーパ角度と、山部13の外面側の側面テーパ角度を略一致させることが望ましい。また、谷部11の内面側の側面テーパ角度と、谷部15の外面側の側面テーパ角度を略一致させることが望ましい。このようにすることで、より確実に、内側部材3と外側部材5の山部同士、および谷部同士が互いに嵌合することができる。
なお、本発明では、内側部材3と外側部材5の山部同士および谷部同士を互いに嵌合させるためには、山部および谷部の形状は、図6に示した例には限られない。
図7(a)は、他の実施形態にかかる外側部材5の山部9と谷部11の部分断面図であり、図7(b)は、他の実施形態にかかる内側部材3の山部13と谷部15の部分断面図である。図7(a)に示す例では、山部9および谷部11の側面テーパ角度が図6の場合と逆となる。すなわち、谷部11の開口部が、底面から山部9方向に徐々に狭くなるように構成される。また、山部9の頂部の幅が山部9の基部と比較して徐々に広くなるように形成される。例えば、図7(a)に示すように、山部9の内面基底部側の開口幅Iは、これと対向する山部9の内面の最大幅Hよりも狭い。
同様に、図7(b)に示す例では、山部13の最大幅Jよりも、山部13の基部幅Kの方が狭い。したがって、谷部15の開口幅も、谷部15の最大幅よりも狭くなる。
図7(c)は、これらの山部同士および谷部同士を嵌合させた状態を示す図である。この場合には、完全に嵌合させた状態において、山部13は山部9の内面に嵌合し、谷部11には谷部15の内面が嵌合する。ここで、内側部材3の山部13および谷部15を外側部材5の山部9および谷部11に嵌合させる際には、山部または谷部の開口幅を押し広げながら(または潰れながら)圧入される。このため、圧入された内側部材の山部を外側部材の山部から引き離そうとすると、外側部材の山部内側から内側部材の山部外表面に対して、内側部材の山部外表面を押圧する押圧力が働くのに加えて、さらに、内側部材の山部の最大幅Jよりも、外側部材の山部の基部幅Kの方が狭いことから、内側部材の山部を外側部材の山部を引き抜くことができずに、外側部材と内側部材の山部が相互に嵌合した状態をより安定に保持することができる。
なお、図7(b)では、山部13の形状が、曲線で構成された例を示したが、本発明はこれに限られない。例えば、図7(d)に示すように、直線部を有する形状であってもよい。この場合でも、山部13の基部の幅Nは、最大幅Mよりも狭い。したがって、嵌合状態をより安定して保持することができる。
なお、直線部を形成する場合には、山部13の頂部の直線部の幅Mは、嵌合対象の山部9内面の開口幅Iよりも狭いことが望ましい。このようにすることで、より容易に、山部同士を圧入することができる。なお、曲線部で構成した例では、この直線部幅が0である例である。
(製造方法)
次に、本発明にかかるコルゲート管1の製造方法について説明する。図8は、管素材製造装置50を示す図である。管素材製造装置50は、主に、押出機55、無限軌道53a、53b等から構成される。
まず、押出機55より、樹脂が筒状に押し出され、筒状素材57が管素材製造装置50の下工程側(図中矢印U方向)に送られる。筒状素材57は、一対の無限軌道53a、53bにより挟みこまれる。無限軌道53a、53bは互いに逆方向の、それぞれ、S方向、T方向に回転する。無限軌道53a、53bは、複数の金型51等から構成される。
無限軌道53a、53bは、管素材製造装置50の送り方向に対して同一方向かつ同一速度で移動し、互いに対向する成形部59を有する。成形部59では、筒状素材57の送り速度に同期し、送り方向に金型51等が同一速度で移動する。また、成形部59では、無限軌道53a、53bのそれぞれの金型51等が互いに向き合って密着する。
金型51は、内面にコルゲート管素材61の外形に応じた凹凸等が形成された半割り状の半筒部材である。一対の金型51が互いに向き合って合わさることで、筒状部材となり、内面にコルゲート管素材61の外形に応じた山部及び谷部等が形成される。
図9は、コルゲート管素材61の正面図である。コルゲート管素材61は、コルゲート管1の内側部材3、外側部材5、ヒンジ部7を有する。また、延設部23、27の先端が分離されておらず、接続部63で接続されている。すなわち、コルゲート管素材61は、長手方向に沿った開口部を有さない、全体として管状の部材である。
すなわち、コルゲート管素材61は、ヒンジ部7を挟んで非対称な断面略長円形である。ここで、コルゲート管素材61の長円部分(最大外径部)を長軸とし、ヒンジ部7を通過してこの長軸を2等分し長軸に垂直な直線を短軸とする。この場合、短軸を前述した金型51の分割線として、分割線に対してそれぞれ内側部材3または外側部材5のいずれかを含むように形成された一対の金型51のそれぞれが、ループ状に複数つなげられて無限軌道53a、53bが構成される。成形部59は、それぞれのループ上の一部で、一対の金型51が対向する部位となる。
対向して組み合わされた一対の金型51内に、筒状素材57を押出し成形により供給して、金型51の移送速度を筒状素材57の押出速度と同期させながら、金型51を繰り返して移送供給する。すなわち、金型51で形成された筒状の空間に、筒状素材57が送られる。
金型51には、複数の孔が設けられており、外部から内部の空気を吸引する。金型51と筒状素材57との間の空気が金型51の外部に吸引されるため、筒状素材57は金型51の内面に押し付けられる。したがって、筒状素材57は金型51の内面形状に応じた形状に成形される。さらに、成形されたコルゲート管素材61は、無限軌道53a、53bからさらに後方の図示を省略した冷却部や巻取り部等に送られる。以上によって、コルゲート管素材61が製造される。
図9に示すように、コルゲート管素材61の接続部を切断部V、Wで切断することで、コルゲート管1を製造することができる。この際、接続部63を最小限とするように設計することができるため、無駄が少ない。なお、この際には、ヒンジ部の形状を少し変えて、さらに外側部材の延設部の端部を、内側部材の延設部の端部の左側方向に回転させることで切断部V、Wを一致させ、切断部を1カ所とすることもできる。
また、接続部63の切断時に、前述したテーパ部31、33を形成することもできる。図9に示す例では、切断部Vをテーパ形状となる角度で切断することで、切断と同時に、テーパ部31を形成することもできる。なお、切断部W側でも、切断時にテーパ形状を形成してもよい。
以上説明したように、本実施形態のコルゲート管1によれば、前述したA>B>2Cの関係を満たすため、電線の挿入作業が容易であり、閉じた際の保持力も大きくなる。また、重ね合わせ部が大きくなりすぎず、互いを嵌合させやすい。すなわち、電線の挿入作業性に優れ、開口部を閉じる作業も容易であり、さらに、閉じた際の保持力を十分に確保することができる。
また、内側部材3の延設部27の端部の外面側にテーパ部33が形成され、外側部材5の延設部23の端部の内面側にテーパ部31が形成される。このため、互いを重ね合わせる際に、端部同士を滑らせるようにして、内側部材3の端部を外側部材5の内側へ誘導することができる。したがって、コルゲート管1を閉じる作業が容易である。
また、内側部材3と外側部材5の延設部23、27を嵌合させたときに、内側部材3と外側部材5の山部同士および谷部同士が嵌合するため、閉じた状態の保持力を高めることができる。
特に、内側部材3の山部13および谷部15を外側部材5の山部9および谷部11に嵌合させる際に、互いの開口幅を押し広げながら圧入して嵌合するようにすれば、閉じた状態の保持力を高めることができる。
(第2実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。図10は、コルゲート管1aの底面図(ヒンジ部7側から見た図)である。なお、以下の説明において、コルゲート管1と同様の機能を奏する構成については、図1〜図7等と同様の符号を付し、重複する説明を省略する。
コルゲート管1aは、コルゲート管1とほぼ同様の構成であるが、ヒンジ部7にスリット35が設けられる点で異なる。コルゲート管1では、ヒンジ部7には、山部および谷が形成されていない。このため、コルゲート管1を曲げる際、内側部材3および外側部材5に比べて、ヒンジ部7は可撓性が劣る。このため、コルゲート管1全体として、十分な可撓性を得ることができない恐れがある。
コルゲート管1aでは、山部および谷部の形成方向(周方向)に向けてスリット35が形成される。スリット35は、管軸方向に対して、山部または谷部と同一間隔で複数周期的に形成される。例えば、スリット35は、内側部材3および外側部材5の谷部の位置に合わせて形成される。
このように、ヒンジ部7にスリット35を所定の間隔で形成することで、コルゲート管1aを曲げた際、スリット35を変形させることができる。このため、ヒンジ部7の管軸方向に曲げた際の可撓性が向上する。
なお、スリット35の配置および形状は図示した例には限られない、管軸方向の曲げ変形に追従することができれば、他の態様でもよい。例えば、スリット35の形成間隔を山部または谷部の間隔とは変えてもよく、谷部ではなく、山部の位置に形成してもよい。また、スリット35に代えて、単なる切れ込みとしてもよい。スリット35を形成することで、管軸方向の曲げ変形のみでなく、ヒンジ部7を屈曲させて変形させるときにも、ヒンジ部の剛性が低下することから内側部材を外側部材に嵌合させ易くなる。
第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、ヒンジ部7にスリット35を形成することで、ヒンジ部7の可撓性を高めることができる。このため、コルゲート管1aの可撓性を向上させることができる。
(第3実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。図11(a)は、コルゲート管1bの底面図(ヒンジ部7側から見た図)である。コルゲート管1bは、コルゲート管1とほぼ同様の構成であるが、ヒンジ部7に凹凸部37が設けられる点で異なる。
図11(b)は、図11(a)のO部におけるP−P線断面図である。図示したように、ヒンジ部7には、凹凸部37が設けられる。凹凸部37は、複数の凹部および凸部で構成される。なお、凹凸部37は、ヒンジ部7の両面に形成される。すなわち、ヒンジ部7の板厚はほぼ一定であることが望ましく、ヒンジ部7の断面は、波形となる。
このように、ヒンジ部7に凹凸部37を形成することで、コルゲート管1bを曲げた際、凹凸部37の変形によって、ヒンジ部7の可撓性が向上する。
なお、凹凸部37は、必ずしも凹部と凸部とが設けられなくてもよく、凹部のみまたは凸部のみでもよい。また、図示した例では、管軸方向、管の周方向に繰り返して複数の凹部および凸部が形成されているが、凹部および凸部の大きさ、位置、形状は、図示した例には限られない。
第3の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、ヒンジ部7に凹凸部37を形成することで、ヒンジ部7が管軸方向に曲げられた時の可撓性を高めることができる。このため、コルゲート管1bの可撓性を向上させることができる。
(第4実施形態)
次に、第4の実施形態について説明する。図12(a)は、コルゲート管1cの正面図である。コルゲート管1cは、コルゲート管1とほぼ同様の構成であるが、ヒンジ部7aが複数の波形状部で形成される点で異なる。
図12(b)は、コルゲート管1cのヒンジ部7aの拡大断面図である。ヒンジ部7が一つの波形状であったのに対し、ヒンジ部7aは、複数(図では二つ)の波形状で構成される。隣り合う一方の波形状部には、凸部39が設けられる。また、隣り合う他方の波形状部には、凹部41が設けられる。凸部39と凹部41は互いに対向する部位に配置される。
また、凸部39は凹部41に嵌りこむ。すなわち、凸部39と凹部41は、互いに嵌合可能な嵌合部となる。嵌合部によって、隣り合う波形状部同士は、互いに嵌合可能である。
図12(a)に示すように、コルゲート管1cを完全に解放させた際には、ヒンジ部7aの隣り合う波形状部同士が、凸部39と凹部41によって互いに嵌合する。すなわち、ヒンジ部7aの隣り合う波形状部同士が嵌合して、波形状部を形成する側壁同士が閉じた状態(互いに接触した状態)でヒンジ部の形状が維持される。
このように、波形状部同士が接触した状態で維持されることで、コルゲート管1cが、完全に開いた状態を維持することができる。すなわち、電線を入れる前の状態において、内側部材3と外側部材5とを完全に開いた状態で維持することができる。このように、開口状態を維持させることができるため、電線の挿入作業が容易である。
図13(a)は、コルゲート管1cを閉じ始めた状態を示す正面図であり、図13(b)は、この際のコルゲート管1cのヒンジ部7aの拡大断面図である。内側部材3と外側部材5を閉じ始めると、ヒンジ部7aの波形状部同士の凸部39と凹部41の嵌合が外れる。したがって、波形状部同士が離れて、互いに開くように変形する。このため、ヒンジ部7aの嵌合構造は、コルゲート管1cを閉じる作業には、影響がない。
第4の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、ヒンジ部7aが複数の波形状部で構成され、隣り合う波形状部同士が嵌合可能な嵌合部が形成されるため、コルゲート管1cが開いた状態を維持しやすい。このため、電線の挿入作業性が優れる。また、コルゲート管1cを閉じる際には、嵌合状態が解除されるため、コルゲート管1cを閉じることも容易である。
(第5実施形態)
次に、第5の実施形態について説明する。図14は、コルゲート管1dの平面図である。コルゲート管1dは、コルゲート管1とほぼ同様の構成であるが、内側部材3と外側部材5の重ね合わせ部に、嵌合部43が設けられる点で異なる。
図15(a)は、図14のQ−Q線断面図であり、図15(b)は、図15(a)のR部拡大図である。内側部材3の延設部27の外面に突起45が設けられる。また、外側部材5の延設部27には、孔47が設けられる。突起45と孔47とは嵌合可能である。
コルゲート管1dを完全に閉じると、内側部材3の延設部27に設けられた突起45の位置と、外側部材5の延設部27に設けられた孔47の位置が、一致する。したがって、突起45が孔47に嵌まり込む。このため、内側部材3と外側部材5が閉じた状態をより安定に保持することができる。
なお、嵌合部43の態様は、図示した例には限られず、孔47と突起45でなくてもよい。また、内側部材3の延設部27に孔47を設け、外側部材5の延設部27の内面に突起45を設けてもよい。
第5の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、延設部23、27に、互いに嵌合可能な嵌合部43を設けることで、コルゲート管1dが閉じた状態で保持することができる。
(第6実施形態)
次に、第6の実施形態について説明する。図16は、開いた状態のコルゲート管1eを示す管軸方向から見た正面図である。コルゲート管1eは、コルゲート管1とほぼ同様の構成であるが、内側部材3および外側部材5と、ヒンジ部7の形状が異なる。
コルゲート管1aのヒンジ部7は、前述した様な波形などの形状ではなく点状であり、コルゲート管1aの断面形状は内側部材3の端部と外側部材5の端部とが点状の薄肉部を介して直接接合したような形状である。このように、本発明では、内側部材3と外側部材5とが互いに開閉動作するために屈曲可能な部位を、ヒンジ部とする。ヒンジ部7は、内側部材3と外側部材5とが、互いに開平動作が可能であれば、ヒンジ部の形状はいかなる形状であっても良い。
また、内側部材3は、ヒンジ部7と曲線部17との間に直線部26が形成される。このように、本発明では、ヒンジ部7と曲線部17とが直接接合されていなくてもよく、内側部材3および外側部材5のいずれも、曲線部及び直線部を具備すればよい。
なお、コルゲート管1eについても、コルゲート管1と同様に、内側部材3の曲線部17の曲率半径Cとし、外側部材5の曲線部18の曲率半径Dとし、曲線部21の曲率半径Eとすると、各曲線部の曲率半径C、D、Eはそれぞれ略同一とすることが望ましい。
また、コルゲート管1eについても、内側部材3と外側部材5を閉じる前の状態において、内側部材の延設部27の端部とヒンジ部7との間の開口寸法(図中A)が、外側部材5の延設部23(曲線部21)端部とヒンジ部7との間の開口寸法(図中B)よりも大きい。また、外側部材5の延設部23端部とヒンジ部7との間の開口寸法(図中E)が内側部材3の曲線部17の曲率半径(図中C)の2倍よりも大きい。すなわち、
A>B>2C
の関係を満たす。
このようにすることで、前述した様に、管を閉じた際に互いの重ね合わせ部を確実に嵌合することができ、また、閉塞管の形状を偏平管形状とすることができる。
第6の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、ヒンジ部7と曲線部17との間に直線部26を形成することで、コルゲート管内部のケーブルの収納性やコルゲート管の取り付け性を向上させることができるとともに、ヒンジ部7を挟んで内側部材3と外側部材5の曲線部同士が直接対向する場合に比べて、延設部を重ねて管を閉じる際に生じる曲げ応力を、ヒンジ部7のみでなく、直線部と曲線部の境界の部分においても受けることができることから、ヒンジ部7にかかる曲げ応力を低減して、管の閉塞状態を安定に保持することができる。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
たとえば、前述の各構成は互いに組み合わせることができることは言うまでもない。
1、1a、1b、1c、1d、1e………コルゲート管
3………内側部材
5………外側部材
7、7a………ヒンジ部
9、13………山部
11、15………谷部
17、18、21………曲線部
19、25、26………直線部
23、27………延設部
29………電線
31、33………テーパ部
35………スリット
37………凹凸部
39………凸部
41………凹部
43………嵌合部
45………突起
47………孔
50………管素材製造装置
51………金型
53a、53b………無限軌道
55………押出機
57………筒状素材
59………成形部
61………コルゲート管素材
63………接続部

Claims (17)

  1. 内側部材と、
    外側部材と、
    前記内側部材と前記外側部材の嵌合時に開口または屈曲させるヒンジ部と、
    を具備し、
    前記内側部材は、周方向に伸びる山部および谷部が、管軸方向に所定間隔で交互に複数形成され、
    前記内側部材の管垂直断面において、管開口部側には延設部が形成され、前記内側部材は、曲線部と直線部を具備し、
    前記外側部材は、周方向に伸びる山部および谷部が、管軸方向に所定間隔で交互に複数形成され、
    前記外側部材の管垂直断面において、管開口部側には延設部が形成され、前記外側部材は、曲線部と直線部を具備し、
    前記内側部材と前記外側部材のそれぞれの前記延設部が重ねられると、断面が閉管となり、
    さらに前記内側部材と前記外側部材のそれぞれ部材の前記延設部同士が嵌合していない状態では、管垂直断面における、前記内側部材の前記延設部の端部と前記ヒンジ部との間の開口寸法が、前記外側部材の前記延設部の端部と前記ヒンジ部との間の開口寸法よりも大きく、前記外側部材の前記延設部の端部と前記ヒンジ部との間の開口寸法が前記内側部材の曲線部の曲率半径の2倍よりも大きいことを特徴とするコルゲート管。
  2. 前記内側部材と、前記外側部材は、それぞれ、管垂直断面において、前記ヒンジ部から前記延設部までの間に曲線部を具備し、前記延設部は、直線部を具備することを特徴とする請求項1記載のコルゲート管。
  3. 前記内側部材と、前記外側部材の、それぞれの前記曲線部の一方の端部は前記ヒンジ部と接続し、他方の端部は前記延設部と接続することを特徴とする請求項2記載のコルゲート管。
  4. 前記内側部材と、前記外側部材の、それぞれの前記曲線部の一方の端部の少なくともいずれかが、直線部を介して前記ヒンジ部と接続し、他方の端部は前記延設部と接続することを特徴とする請求項2記載のコルゲート管。
  5. 前記内側部材と前記外側部材のそれぞれの曲線部の曲率半径が同一で、前記内側部材の前記延設部が直線部で構成され、前記外側部材の前記延設部が直線部と曲線部より構成されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のコルゲート管。
  6. 前記内側部材の前記延設部の端部には、外面側にテーパ部が形成され、
    前記外側部材の前記延設部の端部には、内面側にテーパ部が形成され、
    前記内側部材と前記外側部材の前記延設部同士を嵌合させる時に、前記内側部材の前記延設部のテーパ部を前記外側部材の前記延設部のテーパ部に対向し嵌合していることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のコルゲート管。
  7. 前記ヒンジ部には、山部または谷部の形成間隔に合わせて、複数の切り込み又はスリットが形成されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載のコルゲート管。
  8. 前記ヒンジ部に複数の凹凸または突起が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載のコルゲート管。
  9. 前記ヒンジ部は、管垂直断面において、一つまたは複数の波形状部により構成されることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載のコルゲート管。
  10. 前記ヒンジ部は、管垂直断面において、複数の波形状部により構成され、
    隣り合う前記波形状部には、互いに嵌合可能な嵌合部が形成され、
    前記内側部材と前記外側部材を嵌合させる前の状態では、隣り合う前記波形状部の嵌合部同士を嵌合させることで、コルゲート管を開口した状態を安定に保つことが可能であることを特徴とする請求項9記載のコルゲート管。
  11. 前記内側部材と前記外側部材の前記延設部同士を嵌合させたときに、前記内側部材と前記外側部材の山部同士および谷部同士が嵌合する構造を少なくとも一部に有することを特徴とする請求項1から請求項10のいずれかに記載のコルゲート管。
  12. 前記内側部材と前記外側部材との重ね合わせ部の一方に嵌合突起が設けられ、他方に嵌合孔が設けられ、
    前記内側部材と前記外側部材の前記延設部同士を嵌合させたときに、前記嵌合突起と前記嵌合孔が互いに嵌合することを特徴とする請求項1から請求項11のいずれかに記載のコルゲート管。
  13. 前記内側部材の谷部の外面の開口幅が、前記外側部材の谷部の内面の突起の最大幅より小さく、前記内側部材の山部の外面の最大幅が、前記外側部材の山部の内面の開口幅より大きく形成され、
    前記内側部材および前記外側部材の山部同士および谷部同士を嵌合させる際に、開口幅が押し広げられながら山部同士および谷部同士が圧入されて嵌合することを特徴とする請求項1から請求項12のいずれかに記載のコルゲート管。
  14. 請求項1から請求項13のいずれかに記載のコルゲート管の内部に電線を配置したことを特徴とするケーブル構造。
  15. 開閉可能なコルゲート管の製造方法であって、
    少なくとも曲線部と延設部を具備する内側部材と外側部材と、前記内側部材と前記外側部材のそれぞれの一方の端部を接続するヒンジ部と、前記ヒンジ部と略対向し、前記内側部材と前記外側部材のそれぞれの他方の端部である前記延設部の端部同士を接続する接続部を具備するコルゲート管素材を形成し、
    前記接続部を切断し、この際、前記内側部材の前記延設部の端部と前記ヒンジ部との間の開口寸法を、前記外側部材の前記延設部の端部と前記ヒンジ部との間の開口寸法よりも大きくし、前記外側部材の前記延設部の端部と前記ヒンジ部との間の開口寸法を前記内側部材の曲線部の曲率半径の2倍よりも大きく形成することを特徴とするコルゲート管の製造方法。
  16. 前記コルゲート管素材の前記接続部の切断する際、前記内側部材の開口端部には、外面側にテーパ部を形成し、前記外側部材の開口端部には、内面側にテーパ部を形成し、
    前記接続部の切断後に、前記内側部材と前記外側部材の前記延設部同士を嵌合させる時に、前記内側部材の前記延設部の端部のテーパ部を前記外側部材の前記延設部の端部のテーパ部に対向して滑らせて嵌合することができることを特徴とする請求項15記載のコルゲート管の製造方法。
  17. コルゲート管素材の製造方法であって、
    コルゲート管素材は、少なくとも曲線部と延設部を具備する内側部材と外側部材と、前記内側部材と前記外側部材のそれぞれの一方の端部を接続するヒンジ部と、前記ヒンジ部と略対向し、前記内側部材と前記外側部材のそれぞれの他方の端部である前記延設部の端部同士を接続する接続部を具備し、前記ヒンジ部を挟んで非対称な断面略長円形であり、
    前記コルゲート管素材の長円の最大径を長軸とし、前記ヒンジ部を通過して前記長軸を2等分し前記長軸に垂直な直線を短軸とする時に、前記短軸を金型の分割線として、前記分割線に対してそれぞれ前記内側部材または前記外側部材のいずれかを含むように形成された一対の前記金型のそれぞれを、ループ状に複数つなぎ、それぞれのループ上の一部で、一対の前記金型が対向し、
    対向して組み合わされた一対の前記金型内に、樹脂管を押出し成形により供給して、前記金型の移送速度を前記樹脂管の押出速度と同期させながら、前記金型を繰り返して移送供給するとともに、前記樹脂管を前記金型に吸引して金型形状に合わせた形状に成形することを特徴とするコルゲート管素材の製造方法。

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