JP2016211632A - 断熱ホースとその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】両端にドレーンホース等に断熱機能を損なうことなく接続することができる接続口部を設けた定尺の断熱ホースを提供する。
【解決手段】補強芯線を一定のピッチでもって螺旋状に巻装している軟質合成樹脂よりなる内層管上に断面四角形の断熱材を螺旋巻きすることによって断熱層を形成していると共にこの断熱層を軟質合成樹脂よりなる外層管によって被覆することによって断熱ホース主体A1が形成されてあり、この断熱ホース主体の両端に断熱層を設けることなく上記内外層管を一体に層着してなる接続口部A2を突設している断熱ホースにおいて、上記断熱層の両端面をホースの中心線に直交する円周上で面一状に連続した端面に形成している。
【選択図】図1

Description

本発明は、両端部に接続口部を一体に設けた可撓性を有する断熱ホースとその製造方法に関する。
従来から、空調機等のドレーンホースとして使用される可撓性を有する断熱ホースとしては、例えば、特許文献1に記載されているように、軟質合成樹脂よりなる薄い内層管と外層管との間に発泡樹脂よりなる断熱層を介在させていると共に上記内層管の外周面に硬質樹脂よりなる補強芯線を螺旋状に巻装してなり、さらに、一端部に断熱層を設けることなく上記内層管の端部を外部に突出させ、この内層管の端部に上記外層管の端部を層着することによって一定長さの接続口部を形成してなる断熱ホースが知られている。
このような断熱ホースの製造方法として、上記特許文献1に、一定幅を有する半溶融状態の軟質合成樹脂製帯状材を成形回転軸上に螺旋巻きしなから、この軟質合成樹脂製帯状材の一側端部上に可撓性を有する硬質合成樹脂製補強芯線を一定のピッチでもって螺旋巻きすると共に上記軟質合成樹脂製帯状材に後続する軟質合成樹脂製帯状材によって上記補強芯線を被覆しながらこれらの軟質合成樹脂製帯状材の重合部を一体に融着させることによって内層管を形成し、この内層管上に発泡樹脂よりなる断面四角形の断熱材を、先行する断熱材と後続する断熱材との対向側面間に上記軟質合成樹脂製帯状材の幅方向の中間部を介在させて仕切壁を形成しながら螺旋巻きすることより断熱層を形成すると共に仕切壁に連なる軟質合成樹脂製帯状材の他側部によって断熱層を被覆することにより外層管を形成してなる断熱ホース本体を作製し、さらに、この断熱ホース本体における上記断熱断熱層の一端から内層管の一端部を一定長さだけ突出させ、この突出した内層管上に上記断熱材を螺旋巻きすることなく上記外層管の一端部を直接重ね合わせて一体に融着することにより上記接続口部を形成する断熱ホースの製造方法が開示されている。
また、特許文献2には、空調機側とドレーンホース側とを接続するための短尺のドレンハイプであって、軟質合成樹脂よりなる薄い内層管と外層管との間に発泡樹脂よりなる断熱層を介在させてなる断熱パイプ主体の一端部に断熱層を設けていない接続口部(差込み口)を形成し、断熱パイプと接続口部との連設部と、断熱パイプの他端面とを管軸に対して直角に切断することによって断熱パイプの両端面を管軸に直交する面に形成してなる断熱パイプが開示されている。
さらに、このような断熱パイプの製造方法として、一定幅を有する半溶融状態の軟質合成樹脂製帯状材上に断面四角形状の断熱材を沿わせた状態にして成形回転軸上に螺旋巻きする。このとき、上記特許文献1に記載の断熱ホースの製造方法と同様に、先行する帯状材上に後続する帯状材と断熱材とが重なるように螺旋巻きして重合部を一体に融着することによって内外周面に帯状材からなる内外層管(合成樹脂皮膜)を形成し、且つ、中間に螺旋巻きした断熱材からなる断熱層を有する断熱パイプ本体を得る。次いで、上記断熱材の供給を中断してこの断熱材に代えて補強芯線を供給し、内外層管の間にこの補強芯線を挟み込んだ接続口部を形成する。
そして、上記断熱パイプ本体と接続口部とを成形回転軸上に交互に製造しながら、断熱パイプ本体と接続口部との連設部分を順次、切断することによって一端に接続口部を有する短尺の断熱パイプを得ることが記載されている。なお、この特許文献2に記載の断熱パイプの製造方法において、上記接続口部の長さを二倍に形成したのち、この接続口部を二分割すれば、両端に接続口部を有する短尺の断熱パイプを得ることができる。
特開平6−109195号公報 特開平6−42695号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の断熱ホースによれば、内層管上に螺旋巻きすることによって断熱層を形成する断面四角形の断熱材は、断熱ホースの長さ方向に向けている幅が全長に亘って同一幅に形成されているため、その添付図面の図3、図4に示すように、接続口部に連なる巻き終り端部の先端面が断熱ホースの長さ方向に向けられた状態となり、従って、この断熱層の端面が円周方向に連続することなく上記巻き終わり端面によって断熱層の端面に段差が発生し、上記接続口部に別な長尺の断熱ホースからなるドレーンホース等の端部を被せて接続すると、このドレーンホースの端面とこの端面に突き合わせ状に接合する上記断熱層の端面との間に、上記断熱材の巻き終り先端面の延長方向に断熱材によって被覆されていない接続口部の基端部外周面が露出した部分が発生し、外観を損するばかりでなく断熱機能が損なわれるといった問題点がある。
同様に、上記特許文献2においても、その添付図面の図2に示すように、成形回転軸上に断熱材を螺旋方向にその巻き始め端部及び巻き終端部を一巻きした際には、断熱層の両端面には管軸方向に段差が発生し、この段差がなくなるように断熱パイプと接続口部との連設部を直角に切断すると、断熱層の端面を被覆している外層管の端部も切除されて断熱材が露出し、外部にはみ出すといった問題点が生じる。また、上記接続口部の長さを二倍に形成したのち、この接続口部を二分割すれば、両端に接続口部を有する短尺の断熱パイプを得ることができるが、そうすると、接続口部の基端部側に上記断熱層の両端面に生じている管軸方向の段差がそのまま残存して空調機のドレーン排出口やドレーンホースに接続口部を接続させた場合には、上記同様に断熱材によって被覆されていない接続口部の基端部外周面が露出した部分が発生することになる。
また、上記断熱ホースや断熱パイプの製造方法において、断熱層を形成するための断熱材は全長に亘って同一の断面四角形状に形成されているため、成形回転軸上に螺旋巻きする際に、成形回転軸に沿って湾曲させながら巻き付けを開始するこの断熱材の屈曲反発力が強くて断熱材を被覆する半溶融状態の軟質合成樹脂製帯状材が成形回転軸の長さ方向に向いているこの断熱材の幅広い先端稜角部によって押圧され、その部分が膨出変形したり破れたりして商品価値が著しく低下するといった問題点がある。
さらに、成形回転軸上に螺旋巻きするこの断熱材の始端部と終端部との端面が上述したように成形回転軸の長さ方向に面して成形回転軸上にこの断熱材を螺旋巻きすることによって形成した断熱層の両端面に断熱材が存在しない段差が発生し、接続口部に空調機のドレーン排出口やドレーンホースを接続した際に、断熱機能が損なわれることになるといった問題点があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、空調機のドレーン排出口やドレーンホース等に断熱機能を損なうことなく接続することができ、且つ、優れた外観を呈する接続口部を両端に備えた定尺の断熱ホースとこの断熱ホースを能率よく且つ正確に製造することができる方法を提供するにある。
上記目的を達成するために本発明の断熱ホースは、請求項1に記載したように、軟質合成樹脂よりなる内層管と、この内層管に一定のピッチでもって螺旋巻きされた硬質樹脂製の補強芯線と、この補強芯線を覆うようにして内管上に発泡樹脂よりなる断面四角形の長尺断熱材を螺旋巻きしてなる断熱層と、この断熱層の外周面を被覆した軟質合成樹脂よりなる外層管とによって断熱ホース主体が形成されてあり、この断熱ホース主体の両端面から上記内層管の両端部が一定長さ突出してなる内層短管部と、この内層短管部上に断熱材を設けることなく断熱ホース主体の両端面から上記外層管の両端部を突出させてなる外層短管部を層着してこれらの内外層短管部によって断熱ホース主体の両端部に一定長さの接続口部を形成している断熱ホースであって、上記断熱層を形成する断熱材は、内層管の両端部上に一巻きした両端部において、断熱層の端面を形成している側面がこの側面と反対側の側面に対して断熱材の巻き角と同一角度でもって傾斜した傾斜側面に形成されてあり、この傾斜側面によって断熱層の端面を円周方向に連続した端面に形成していることを特徴とする。
このように構成した断熱ホースにおいて、請求項2に係る発明は、接続口部を形成している内外層短管部間に断熱ホース主体における内層管に螺旋巻きした補強芯線に連続し、且つ、この補強芯線を小径に形成した補強芯線を介在させていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、上記断熱ホースの製造方法であって、成形回転軸上に一定幅を有する半溶融状態の軟質合成樹脂帯状材を螺旋巻きすることによって内層管と外管管を形成しながら、内層管に補強芯線を一定のピッチでもって螺旋巻きし、且つ、断面四角形の発泡合成樹脂よりなる断熱材を螺旋巻きして上記外層管により被覆された断熱層を形成していく一定長さを有する断熱ホース主体の製造工程と、この断熱ホース主体の製造工程に引き続いて成型回転軸上に上記内層管を形成する半溶融状態の軟質合成樹脂製帯状材を連続して螺旋巻きして内層短管部を形成しながら、内層短管部上に上記断熱材を設けることなく上記外層管を形成する半溶融状態の軟質合成樹脂製帯状材を連続して螺旋状に重合、融着させることによって外層短管部を形成し、これらの内外層短管部によって一定長さの接続口部形成用管部を形成する工程とを交互に行い、この接続口部形成用管部を二分割することによって上記断熱ホース主体の両端に接続口部を設けてなる断熱ホースの製造方法において、断熱層を形成する上記断熱材は、断熱ホース主体の内層管の両端部上に一巻きした両端部を先端に向かって徐々に幅狭くして断熱層の端面を形成する側面がこの側面と反対側の側面に対して断熱材の巻き角と同一角度でもって傾斜した傾斜側面に形成されてあり、この断熱材を内層管上に、先行する断熱材と後続する断熱材との対向する側面を接合させながら螺旋巻きすることによって上記傾斜側面によって断熱層の両端面を円周方向に連続した端面に形成することを特徴とする。
上記断熱ホースの製造方法において、請求項4に係る発明は、上記断熱ホース主体は、成形回転軸上に一定幅を有する半溶融状態の軟質合成樹脂製帯状材を螺旋巻きすることによって内層管を形成する工程と、この内層管に硬質合成樹脂よりなる補強芯線を一定のピッチでもって螺旋状に巻装する工程と、この補強芯線を被覆するようにして内層管上に断熱材を螺旋巻きすることによって断熱層を形成する工程と、この断熱層の形成時に、先行する断熱材と後続する断熱材との対向側面間に上記軟質合成樹脂製帯状材の幅方向の中央部を介在させて仕切壁を形成しながら螺旋巻きすると共に仕切壁に連なる軟質合成樹脂製帯状材の他側部によって断熱層を被覆することにより外層管を形成する工程とからなることを特徴とする。
また、請求項5に係る発明は、成形回転軸上に断熱材を送り込む位置に成形ガイドローラを配設していると共に、成形回転軸に向かって断熱材を供給する樋状のガイド溝部材を配設してあり、ガイド溝部材から引き出された断熱材を、外層管を形成するための半溶融状態の軟質合成樹脂製帯状材によって被覆しながら上記成形ガイドローラと成形回転軸との間に供給し、成形ガイドローラによって断熱材を軟質合成樹脂製帯状材を介して押圧しながら成形回転軸上に螺旋巻きすることを特徴とする。
さらに、請求項6に係る発明は、断熱ホース主体の製造工程に引き続いて行われる接続口部形成用管部を形成する工程において、断熱ホース主体における内層管上に螺旋巻きしている補強芯線を小径に形成しながら接続口部形成用管部における内層短管部上に螺旋巻きし、この上に断熱材を設けることなく接続口部形成用管部における外層短管部を一体に層着することを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、軟質合成樹脂よりなる内層管に補強芯線を一定のピッチでもって螺旋巻きしていると共に断面四角形状の長尺断熱材を螺旋巻きすることによって断熱層を形成してあり、この断熱層を軟質合成樹脂よりなる外層管によって被覆してなる断熱ホース主体において、上記断熱材は、内層管の両端部上に一巻きした両端部において、断熱層の端面を形成している側面がこの側面と反対側の側面に対して断熱材の巻き角と同一角度でもって傾斜した傾斜側面に形成されているので、内層管の両端部上に一巻したこの断熱材の両端部における傾斜側面によって断熱層の両端面をホースの中心線に対して直角な面上で円周方向に連続した端面に形成することができ、従って、優れた外観を呈して商品価値の高い断熱ホースを提供できるのは勿論、この断熱ホース主体の両端面から突出して断熱材を設けることなく一体に層着してなる上記内外層管の両端部の内外層短管からなる接続口部に断熱性を有するドレーンホース等の端部を接続した場合、このドレーンホース等の端面を上記断熱ホース主体の断熱層の対向端面に全周に亘って突き合わせ状に接合させた状態に接続することができて断熱機能を持たない接続口部を全面的に被覆することができ、優れた断熱機能を発揮することができる。
さらに、上記断熱ホース主体の断熱層の両端面はこの断熱ホース主体の外層管の両端部によって被覆されているので、一定形状を保持した長期の使用に供することができる安定した断熱層を有する断熱ホースを提供することができる。
請求項2に係る発明によれば、上記接続口部を形成している内外層短管部間に断熱ホース主体における内層管に螺旋巻きした補強芯線に連続し、且つ、この補強芯線を小径に形成した補強芯線を介在させているので、適度の耐圧強度と保形性を有する接続口部を形成することができ、空調機のドレーン排出口やドレーンホース等との接続が容易に且つ確実に行うことができる。
また、断熱ホースの製造方法によれば、請求項3に記載したように、成形回転軸上に一定幅を有する半溶融状態の軟質合成樹脂帯状材を螺旋巻きすることによって内層管を形成しながらこの内層管に補強芯線を一定のピッチでもって螺旋巻きし、この補強芯線を被覆するようにして内層管上に断面四角形の発泡合成樹脂よりなる断熱材を螺旋巻きして断熱層を形成しながらこの断熱層上に半溶融状態の軟質合成樹脂帯状材を螺旋巻きして外管層を形成することによって断熱ホース主体を製造する工程と、この製造工程に引き続いて成型回転軸上に上記内層管を形成する半溶融状態の軟質合成樹脂製帯状材を連続して螺旋巻きして内層短管部を形成しながら、内層短管部上に上記断熱材を設けることなく上記外層管を形成する半溶融状態の軟質合成樹脂製帯状材を連続して螺旋状に重合、融着させることによって外層短管部を形成し、これらの内外層短管部によって一定長さの接続口部形成用管部を形成する工程とからなり、この断熱ホース主体の製造工程と接続口部形成用管部の形成工程とを交互に行うと共に接続口部形成用管部を順次二分割していくので、一定長さの断熱ホース主体の両端に短い接続口部を一体に設けた断熱ホースを能率よく製造することができる。
その上、上記断熱ホース主体の製造工程において、断熱層を形成する上記断面四角形の長尺の断熱材は、断熱ホース主体の内層管の両端部上に一巻きする両端部を先端に向かって徐々に幅狭くして断熱層の端面を形成する側面がこの側面と反対側の側面に対して断熱材の巻き角と同一角度でもって傾斜した傾斜側面に形成しているので、内層管の両端部上に一巻きしたこの断熱材の両端部における傾斜側面によって断熱層の両端面をホースの中心線に対して直角な面上で円周方向に連続した端面に形成することができ、この断熱ホース主体の両端面から突出して断熱材を設けることなく一体に層着してなる上記内外層管の両端部の内外層短管からなる接続口部に断熱性を有するドレーンホース等の端部を接続した場合、このドレーンホース等の端面を上記断熱ホース主体の断熱層の対向端面に全周に亘って突き合わせ状に接合させることができる優れた断熱機能を備えた断熱ホースを得ることができる。
さらに、断熱材は上記のように、断熱ホース主体の内層管の両端部上に一巻きする両端部を先端に向かって徐々に幅狭くしているので、成形回転軸上に螺旋巻きする際に、成形回転軸に沿って湾曲させながら巻き付けを開始するこの断熱材の先端部の屈曲反発力が極めて小さくなって圧縮及び屈曲が容易に且つ円滑に行え、この断熱材を被覆する外層管を形成するための半溶融状態の軟質合成樹脂製帯状材を破損させたり断熱材の先端部上に重ねる軟質合成樹脂製帯状材部分が膨出変形したりすることなく、断熱層の両端面を外層管の両端部によって綺麗に被覆してなる優れた外観を呈する商品価値の高い断熱ホースを製造することができる。
また、上記断熱ホース主体の製造は、請求項4に記載したように、成形回転軸上に一定幅を有する半溶融状態の軟質合成樹脂製帯状材を螺旋巻きすることによって内層管を形成する工程と、この内層管上に硬質合成樹脂よりなる補強芯線を一定のピッチでもって螺旋状に巻装する工程と、この補強芯線を被覆するようにして内層管上に断熱材を螺旋巻きすることによって断熱層を形成する工程と、この断熱層の形成時に、先行する断熱材と後続する断熱材との対向側面間に上記軟質合成樹脂製帯状材の幅方向の中央部を介在させて仕切壁を形成しながら螺旋巻きすると共に仕切壁に連なる軟質合成樹脂製帯状材の他側部によって断熱層を被覆することにより外層管を形成する工程とからなるので、内外層管と仕切壁とによって囲まれた螺旋状の空間部に断熱材を形崩れなどが生じさせないように収納した安定した断熱構造を有する断熱ホース主体を製造することができる。
請求項5に係る発明によれば、成形回転軸上に断熱材を送り込む位置に成形ガイドローラを配設していると共に、成形回転軸に向かって断熱材を供給する樋状のガイド溝部材を配設してあり、ガイド溝部材から引き出された断熱材を、外層管を形成するための半溶融状態の軟質合成樹脂製帯状材によって被覆しながら上記成形ガイドローラと成形回転軸との間に供給し、成形ガイドローラによって断熱材を軟質合成樹脂製帯状材を介して押圧しながら成形回転軸上に螺旋巻きするので、断熱材を軟質合成樹脂製帯状材上から成形ガイドローラによって押圧しながら、且つ、ガイド溝部材との摩擦力によって一定の張力を付与しながらその巻き始め端部から巻き終わり端部に至るまで、成形回転軸上に円滑且つ正確に巻き付けることができ、断熱層を軟質合成樹脂製帯状材よりなる外層管によって綺麗に被覆してなる断熱ホース主体を得ることができる。
また、請求項6に係る発明によれば、断熱ホース主体の製造工程に引き続いて行われる接続口部形成用管部を形成する工程において、断熱ホース主体における内層管上に螺旋巻きしている補強芯線を小径に形成しながら接続口部形成用管部における内層短管部上に螺旋巻きし、この上に断熱材を設けることなく接続口部形成用管部における外層短管部を一体に層着するので、適度の耐圧強度と保形性を有し、ドレーンホース等との接続が容易に且つ確実に行える接続口部を形成することができる。
本発明断熱ホースの一部分を切除した正面図。 その縦断正面図。 断熱材の一部を切除した斜視図。 その一端部の正面図。 断熱層の端面を示す簡略斜視図。 断熱ホース主体の製造方法を示す簡略縦断正面図。 成形回転軸上への断熱材の送り込み開始状態を示す簡略縦断正面。 断熱材の巻き始め開始状態を示す簡略側面図。 断熱材の巻き終わり終了直前状態を示す簡略側面図。 製造工程を説明するための簡略正面図。
次に、本発明の具体的な実施の形態を図面について説明すると、図1、図2において、断熱ホースAは、断熱ホース主体A1と、この断熱ホース主体A1の両端部(両側端部)にホース延長方向に向かって突設している一定長さの接続口部A2とを備えてなる。
断熱ホース主体A1は、軟質塩化ビニル樹脂等の軟質合成樹脂よりなる薄肉の内層管1と、この内層管1上に一定のピッチでもって螺旋巻きしているポリプロピレン、ポリエチレン等のオレフィン系樹脂よりなる適度な可撓性と弾性を有する硬質合成樹脂製の補強芯線2と、この補強芯線2を覆うようにして内層管1上に発泡合成樹脂よりなる断熱四角形の長尺の断熱材3aを先行する断熱材3aの一側面に後続する断熱材3aの他側面を突き合わせ状態にしながら螺旋巻きしてなる断熱層3と、この断熱層3の外周面を被覆した軟質塩化ビニル樹脂等の軟質合成樹脂よりなる薄肉の外層管4とからなり、断熱層3を形成している断熱材3aにおける先行する断熱材と後続する断熱材との突き合わせ状に対向した側面間に軟質合成樹脂よりなる仕切壁5を介在させている。
一方、上記断熱ホース主体A1の両端部に突設している接続口部A2、A2は、断熱ホース主体A1の上記内層管1の両端部をホースを延長する方向に突出させてなる一定長さの内層短管部1a上に、上記断熱材3aを設けることなく断熱ホース主体A1の上記外層管4の両端部をホースを延長する方向に突出させてなる一定長さの外層短管部4aを層着することによって形成されている。
さらに、断熱ホース主体A1の両端面(接続口部A2側に面している両側端面)は上記断熱層3を被覆している外層管4における断熱ホース主体A1の両端から突出した一部を断熱層3の両端面に沿って内径方向に屈曲させてなる端面被覆層4bによって被覆されている。また、接続口部A2を形成している上記内外層短管部1a、4a間に、上記内層管1上に螺旋巻きした補強芯線2に連続し、且つ、この補強芯線2を小径に形成してなる小径補強芯線2aを内層短管部1a上に螺旋巻きした状態で介在させている。
断熱層3を形成する上記断熱材3aは、図3、図4に示すように、内層管1の両端部上に一巻きされる両端部以外の部分は全長に亘ってその断面形状を同大、同形の四角形状に形成されてあり、内層管1の両端部上に一巻きされる両端部Lは、接続口部A2側に向けられて断熱層3の両端面を形成する側面3a1 、3a1 を、この側面3a1 、3a1 と反対側の側面3a2 、3a2 に対して、内層管1上に螺旋巻きするこの断熱材3aの巻き角と同一角度でもって傾斜した傾斜側面に形成されている。
即ち、断熱ホース主体A1の内層管1の両端部上に一巻される長さを有するこの断熱材3aの両端部L、Lにおける断熱ホース主体A1の長さ方向に面している両側面において、これらの両側面間の幅が先端に向かって徐々に狭くなるように、接続口部A2側に向けられる一方の側面3a1 、3a1 を他方の側面3a2 、3a2 に向かって傾斜させてあり、厚みをなくした先端(尖端)において、これらの側面3a1 、3a2 のなす角度θを内層管1上に螺旋巻きする巻き角と同一角度に形成している。
従って、この断熱材3aを内層管1上に螺旋巻きすることによって形成した断熱層3の両端面は、一巻きした断熱材3aの両端部における上記傾斜側面3a1 、3a1 によって図5に示すように、ホースの中心線に対して直角な面上で円周方向に連続した端面3a1'、3a1'に形成されている。
このように構成した断熱ホースAは、例えば、その一端側の接続口部A2を空調機の断熱機能を備えたドレーン排出口に挿嵌させて接続し、他端側の接続口部A2を長尺の断熱ホースからなるドレーンホースに挿嵌させて接続する。なお、この断熱ホースAの両端接続口部A2、A2に継手用短管を取り付けて、この継手用短管を介してドレーン排出口やドレーンホースに接続することも行われる。
いずれにしても、接続口部A2に接続したドレーン排出口やドレーンホース、継手用短管等の端面が、接続口部A2の断熱層3の上記円周方向に連続した端面3a1'、3a1'に被覆層隙間なく全面的に突き合わせ状態に密接し、接続口部A2に断熱層が存在しないにもかかわらず、,断熱層の存在しない端面基端から断熱材3aホース等の端面を上記断熱ホース主体の断熱層の対向端面に端面被覆層4bを介して全周に亘って突き合わせ状に接合させることができ、全長に亘って優れた断熱機能を発揮するドレーン配管を構成することができる。
次に、上記のように構成した断熱ホースAの製造方法を図6〜図10に基づいて説明すると、この断熱ホースAの製造方法は、断熱ホース主体A1の製造工程と、接続口部形成用管部A2' の製造工程とを交互に連続して行い、接続口部形成用管部A2' をその長さ方向の中央部から分断することによって一定長さの断熱ホース主体A1の両端部に短尺の接続口部A2、A2を有する断熱ホースAを得る。
まず、断熱ホース主体A1の製造工程について述べると、一定幅を有する半溶融状態の軟質合成樹脂製帯状材11を第1成形ノズル21(図8に示す)から押し出しながら図6に示すように、成形回転軸31上に先行する軟質合成樹脂製帯状材11a の一側端部に後続する軟質合成樹脂製帯状材11a の一側部を重ね合わせて一体に融着させながら一定のピッチでもって螺旋状に巻装することによって軟質合成樹脂よりなる内層管1を形成していく。この際、この内層管1における先行する上記軟質合成樹脂製帯状材11a の一側端部上に断面円形ないしは楕円形状の硬質合成樹脂製の補強芯線2を第2成形ノズル22から押し出しながら一定のピッチでもって螺旋状に巻回し、この補強芯線2を被覆するようにして後続する軟質合成樹脂製帯状材11a を螺旋状に巻回する。
さらに、補強芯線2を螺旋巻きした上記内層管1上に断面四角形状の長尺棒状の発泡合成樹脂よりなる断熱材3aを先行する断熱材3aの側面に後続する断熱材3aの対向側面を突き合わせ状に接合しながら螺旋巻きすることによって一定厚みを断熱層3を形成すると共に、この断熱層3の形成時に、上記内層管1を形成する半溶融状態の軟質合成樹脂製帯状材11a の幅方向の中央部を先行する断熱材3aの一側面に沿ってホースの外径方向に屈曲させてこの断熱材3aの一側面を被覆しながら後続する断熱材3aの他側面をこの被覆した帯状材の中央部上に接合させて先行する断熱材3aと後続する断熱材3aとの対向する側面間に上記軟質合成樹脂製帯状材11a の中央部からなる仕切壁5を介在させ、さらに、この仕切壁5を形成した軟質合成樹脂製帯状材11a の中央部に連なるこの軟質合成樹脂製帯状材11a の他側部を内層管1上に螺旋巻きされた先行する断熱材3aの外周面に沿って屈曲させてこの断熱材3aの外周面を被覆し、被覆した軟質合成樹脂製帯状材11a の他端部を先行する軟質合成樹脂製帯状材11a の断熱材3aを被覆している他側部に融着させることによって断熱層3を被覆した外層管4を形成する。
このように、成形回転軸31上に一定幅を有する半溶融状態の軟質合成樹脂製帯状材11を螺旋巻きすることによって内層管1を形成する工程と、この内層管1に硬質合成樹脂よりなる補強芯線2を一定のピッチでもって螺旋状に巻装する工程と、この補強芯線2を被覆するようにして内層管1上に断熱材3aを螺旋巻きすることによって断熱層3を形成する工程と、この断熱層3の形成時に、先行する断熱材3aと後続する断熱材3aとの対向側面間に上記軟質合成樹脂製帯状材11の幅方向の中央部を介在させて仕切壁5を形成しながら螺旋巻きすると共にこの仕切壁5に連なる軟質合成樹脂製帯状材11の他側部によって断熱層3を被覆することにより外層管4を形成する工程によって断熱ホース主体A1を製造する。
この断熱ホース主体A1の製造工程に引き続いて断熱ホース主体A1の端部に連なる所定長さの接続口部形成用管部A2' を形成する。この接続口部形成用管部A2' の形成工程は、上記内層管1上への断熱材3aの供給を停止して所定長さの断熱ホース主体A1の製造を一旦終了する一方、上記第1成形ノズル21から一定幅を有する半溶融状態の軟質合成樹脂製帯状材11を上記内層管1の形成に引き続いて連続的に押し出しながら、図7に示すように断熱ホース主体A1における断熱材3aの螺旋巻きの完了によって形成された断熱層3の端面3a1'を被覆したのち、成形回転軸31上に上記同様にして先行する軟質合成樹脂製帯状材11a の一側端部に後続する軟質合成樹脂製帯状材11a の一側部を重ね合わせて一体に融着させながら一定のピッチでもって螺旋状に巻装することによって軟質合成樹脂よりなる内層管1と同じ断面構造の内層短管部1aを形成していく。
この際、第2成形ノズル22から押し出される硬質合成樹脂製の補強芯線2を上記断熱ホース主体A1の製造工程時に押し出した際の補強芯線2の径よりも小径となるように絞りながら連続的に押し出して、この小径の補強芯線2aを先行する上記軟質合成樹脂製帯状材11a の一側端部上に上記と同一ピッチでもって螺旋状に巻回し、この小径補強芯線2aを被覆するようにして後続する軟質合成樹脂製帯状材11a を螺旋状に巻回する。この後続する軟質合成樹脂製帯状材11a は、先行する軟質合成樹脂製帯状材11a 上に断熱材3aを設けることなく全面的に重ね合わせて融着させることにより内層短管部1a上に一体に層着した外層短管部4aを形成し、これらの内外層短管部1a、4aによって上記接続口部A2の長さの2倍の長さを有する接続口部形成用管部A2' を形成する。
この接続口部形成用管部A2' の形成後、再び、上記同様にしてこの接続口部形成用管部A2' に連続する一定長さの断熱ホース主体A1を製造する。断熱ホース主体A1の製造工程において、断熱層3を形成する断面四角形状の断熱材3aは、上述したように、断熱層3の両端部を形成する一巻き状に螺旋巻きしてなる両端部を先端に向かって徐々に幅狭くして断熱層の端面3a1'を形成する側面3a1 がこの側面3a1 と反対側の側面3a2 に対して成形回転軸31上に螺旋巻きする断熱材3aの巻き角と同一角度でもって傾斜した傾斜側面に形成されてあり、成形回転軸31上にこの断熱材3aを送り込んで断熱層3を形成する際に、図7、図8に示すように、断熱材3aの送り込み方向に向けている一端部における上記傾斜側面3a1
を成形回転軸31の軸心に直交する方向に向けて断熱材3aを一定の巻き角θでもって成形回転軸上に螺旋巻きする。
断熱材3aを成形回転軸31上に送り込む位置には、成形回転軸31に向かって断熱材3aを一定の巻き角でもって案内するための断面U字状の樋状のガイド溝部材32を配設していると共に成形回転軸31上に断熱材3aを押圧しながら螺旋巻きを開始するための成形ガイドローラ33を配設してあり、樋状のガイド溝部材32から断熱材3aを引き出しながら、且つ、断熱層3の外周面を形成する面側を上記半溶融状態の軟質合成樹脂製帯状材11の他側部によって被覆しなから上記成形回転軸31と成形ガイドローラ33との間に供給し、成形ガイドローラ33によって断熱材3aを軟質合成樹脂製帯状材11を介して押圧しながら成形回転軸31上に螺旋巻きする。
この時、断熱材3aの巻き始め開始部分である一端部は、上述したように先端に向かって徐々に幅狭く形成されているから、成形ガイドローラ33の押圧力によって容易に圧縮させられながら成形回転軸31の周方向に湾曲すると共にガイド溝部材32との摩擦力によって一定の張力を付与しながら巻き付けられて変形等を生じさせることなく正確に巻き付けることができる。
さらに、断熱材3aの巻き始め開始部分である一端部は、図7に示すように、上記傾斜側面3a1 を成形回転軸31の軸心に直交する方向に向けた状態にして一定の巻き角θでもって先に成形回転軸上に形成された内層管1上に螺旋巻きされるので、この内層管1上に断熱材3aの上記一端部を一巻きすると、上記傾斜側面3a1 が成形回転軸1の軸心に対して直角に向けられながら図5に示すように同一円周上で連続し、この傾斜側面3a1 によって断熱層3の一端面3a1'が形成され、且つ、この一端面3a1'を上記接続口部形成用管部A2' を形成した半溶融状態の軟質合成樹脂製帯状材11の連続供給によって被覆し、さらに一巻きされたこの一端部に連続する断熱材3aは、上記巻き角θでもって先行する断熱材3aと後続する断熱材3aとの平行に対向する側面同士を接合させながら連続的に螺旋巻きされて上記のように断熱層3を形成する。
同様に、断熱材3aの巻き終わり部分における上記他端部も、図9に示すように、その傾斜側面3a1 を成形回転軸31の軸心に直交する方向に向けた状態にして一定の巻き角θでもって先に成形回転軸上に形成された内層管1上に螺旋巻きされるので、この内層管1上に断熱材3aの上記他端部を一巻きすると、上記傾斜側面3a1 が成形回転軸1の軸心に対して直角に向けられながら同一円周上で連続し、この断熱材3aの傾斜側面3a1 によって断熱層の他端面が形成される。
上記断熱ホース主体A1の製造工程と接続口部形成用管部A2' の製造工程とを交互に連続して行われ、接続口部形成用管部A2' の長さ方向の中央部を図10に示すように切断して二分することにより、一定長の断熱ホース主体A1の両端に長さの短い接続口部A2、A2を設けた断熱ホースAを得る。
A 断熱ホース
A1 断熱ホース主体
A2 接続口部A2
A2' 接続口部形成用管部
1 内層管
1a 内層短管部
2 補強芯線
3 断熱層
3a 断熱材
3a1 傾斜側面
4 外層管
4a 外層短管部
11 軟質合成樹脂製帯状材
31 成形回転軸
32 ガイド溝部材
33 成形ガイドローラ

Claims (6)

  1. 軟質合成樹脂よりなる内層管と、この内層管に一定のピッチでもって螺旋巻きされた硬質樹脂製の補強芯線と、この補強芯線を覆うようにして内管上に発泡樹脂よりなる断面四角形の長尺断熱材を螺旋巻きしてなる断熱層と、この断熱層の外周面を被覆した軟質合成樹脂よりなる外層管とによって断熱ホース主体が形成されてあり、この断熱ホース主体の両端面から上記内層管の両端部が一定長さ突出してなる内層短管部と、この内層短管部上に断熱材を設けることなく断熱ホース主体の両端面から上記外層管の両端部を突出させてなる外層短管部を層着してこれらの内外層短管部によって断熱ホース主体の両端部に一定長さの接続口部を形成している断熱ホースであって、上記断熱層を形成する断熱材は、内層管の両端部上に一巻きした両端部において、断熱層の端面を形成している側面がこの側面と反対側の側面に対して断熱材の巻き角と同一角度でもって傾斜した傾斜側面に形成されてあり、この傾斜側面によって断熱層の端面を円周方向に連続した端面に形成していることを特徴とする断熱ホース。
  2. 接続口部を形成している内外層短管部間に断熱ホース主体における内層管に螺旋巻きした補強芯線に連続し、且つ、この補強芯線を小径に形成した補強芯線を介在させていることを特徴とする請求項1に記載の断熱ホース。
  3. 成形回転軸上に一定幅を有する半溶融状態の軟質合成樹脂帯状材を螺旋巻きすることによって内層管と外管管を形成しながら、内層管に補強芯線を一定のピッチでもって螺旋巻きし、且つ、断面四角形の発泡合成樹脂よりなる断熱材を螺旋巻きして上記外層管により被覆された断熱層を形成していく一定長さを有する断熱ホース主体の製造工程と、この断熱ホース主体の製造工程に引き続いて成型回転軸上に上記内層管を形成する半溶融状態の軟質合成樹脂製帯状材を連続して螺旋巻きして内層短管部を形成しながら、内層短管部上に上記断熱材を設けることなく上記外層管を形成する半溶融状態の軟質合成樹脂製帯状材を連続して螺旋状に重合、融着させることによって外層短管部を形成し、これらの内外層短管部によって一定長さの接続口部形成用管部を形成する工程とを交互に行い、この接続口部形成用管部を二分割することによって上記断熱ホース主体の両端に接続口部を設けてなる断熱ホースの製造方法において、断熱層を形成する上記断熱材は、断熱ホース主体の内層管の両端部上に一巻きした両端部を先端に向かって徐々に幅狭くして断熱層の端面を形成する側面がこの側面と反対側の側面に対して断熱材の巻き角と同一角度でもって傾斜した傾斜側面に形成されてあり、この断熱材を内層管上に、先行する断熱材と後続する断熱材との対向する側面を接合させながら螺旋巻きすることによって上記傾斜側面によって断熱層の両端面を円周方向に連続した端面に形成することを特徴とする断熱ホースの製造方法。
  4. 断熱ホース主体は、成形回転軸上に一定幅を有する半溶融状態の軟質合成樹脂製帯状材を螺旋巻きすることによって内層管を形成する工程と、この内層管に硬質合成樹脂よりなる補強芯線を一定のピッチでもって螺旋状に巻装する工程と、この補強芯線を被覆するようにして内層管上に断熱材を螺旋巻きすることによって断熱層を形成する工程と、この断熱層の形成時に、先行する断熱材と後続する断熱材との対向側面間に上記軟質合成樹脂製帯状材の幅方向の中央部を介在させて仕切壁を形成しながら螺旋巻きすると共に仕切壁に連なる軟質合成樹脂製帯状材の他側部によって断熱層を被覆することにより外層管を形成する工程とからなることを特徴とする請求項3に記載の断熱ホースの製造方法。
  5. 成形回転軸上に断熱材を送り込む位置に成形ガイドローラを配設していると共に、成形回転軸に向かって断熱材を供給する樋状のガイド溝部材を配設してあり、ガイド溝部材から引き出された断熱材を、外層管を形成するための半溶融状態の軟質合成樹脂製帯状材によって被覆しながら上記成形ガイドローラと成形回転軸との間に供給し、成形ガイドローラによって断熱材を軟質合成樹脂製帯状材を介して押圧しながら成形回転軸上に螺旋巻きすることを特徴する請求項3に記載の断熱ホースの製造方法。
  6. 断熱ホース主体の製造工程に引き続いて行われる接続口部形成用管部を形成する工程において、断熱ホース主体における内層管上に螺旋巻きしている補強芯線を小径に形成しながら接続口部形成用管部における内層短管部上に螺旋巻きし、この上に断熱材を設けることなく接続口部形成用管部における外層短管部を一体に層着することを特徴とする請求項3に記載の断熱ホースの製造方法。
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