JP5007165B2 - 合成樹脂製継手用管とその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は両端部に外周面が平坦な硬質合成樹脂製継手部を設けてなる可撓性を有する合成樹脂製接続用管とその製造方法に関するものである。
従来から、例えば、流し台のトラップ排水口や洗面器の排水口を排水管に接続させたり剛直な排水管同士を接続させるための一定長さを有する接続用或いは継手用合成樹脂製管としては、接続すべき排水口と排水管との対向する開口端部や、排水管同士の対向する開口端部が同一管軸上に対して互いにずれている場合や交差状に配設されている場合であっても確実に接続できるようにするために、適度な可撓性と両端部に剛直な継手部を備えた構造のものが要求される。
このような要求を満たすことができる合成樹脂製接続用管としては、特許文献1に記載されているように、一定長さを有する軟質合成樹脂製管体の両端部に外周面が平坦な円筒形状の硬質合成樹脂製継手部を一体に設けていると共にこれらの継手部間の外周面に断面横長矩形状の硬質合成樹脂製補強材を一定のピッチでもって螺旋状に巻着してなるホースが開発されている。
さらに、上記のような合成樹脂製接続用管の製造方法として、一定幅と厚みを有する半溶融状態の軟質合成樹脂製帯状材を成形回転軸上に、先行する帯状材部の一側部上に後続する帯状材部の他側部を重ね合わせながら一定のピッチでもって螺旋巻きすることにより軟質合成樹脂製管体を形成していくと共にこの軟質合成樹脂製管体上に、一定幅と厚みを有する半溶融状態の硬質合成樹脂製帯状材を先行する帯状材部の一側端面に後続する帯状材の他側端面を接合、融着させながら一定のピッチでもって螺旋巻きすることにより所定長さの硬質合成樹脂製筒体部を形成し、引き続いて上記硬質合成樹脂製帯状材を押し出す成形ノズルからの押し出し量を少なくする等によって幅狭い断面矩形状の帯状材に形成しながら上記と同一ピッチでもって軟質合成樹脂製管体の所定長さ部分に螺旋巻きすることにより硬質合成樹脂製螺旋突条を形成する。
そして、成形回転軸上に連続的に形成する軟質合成樹脂製管体上に、上記所定長さの硬質合成樹脂製筒体部と硬質合成樹脂製螺旋突条を交互に形成しながら、硬質合成樹脂製筒体部の長さ方向の中央部から軟質合成樹脂製管体を切断することによって、一定長さの軟質合成樹脂製管の両端部外周面に上記硬質合成樹脂製筒体部の分割による硬質合成樹脂製継手部を設け、且つ、これらの硬質合成樹脂製継手部間に硬質合成樹脂製螺旋突条を設けてなる合成樹脂製接続用管を順次、製造する方法が上記特許文献1に記載されている。なお、このような比較的短尺の合成樹脂製接続用管ではなく、端部に継手部を設けていない長尺の合成樹脂製可撓管において、その外周面に全長に亘って上記のような中実の偏平な硬質合成樹脂製螺旋突状ではなく、トンネル状に立体的に湾曲して硬質合成樹脂製の補強用螺旋突条を固着してなる合成樹脂製可撓管が特許文献2に記載されている。
特開2003−214563号公報 特公昭54−26725号公報
上記特許文献1に記載の合成樹脂製接続用管においては、内周面が全長に亘って平坦な面に形成されている軟質合成樹脂製管の両端部に外周面が平坦な筒状の硬質合成樹脂製継手部を設けているので、この継手部によって剛直な排水管等の配管の開口端部との接続が確実に且つ水密的に行うことができると共に硬質合成樹脂製螺旋突条によって軟質合成樹脂製管体を保護しておくことができる等の利点を有する反面、帯状に形成されている硬質合成樹脂製螺旋突条の内周面全面が軟質合成樹脂製管の外周面に一体に融着しているために、この螺旋突条の幅に相当する軟質合成樹脂製管の管壁部分が螺旋突条によって剛直化されて可撓性が損なわれ、また、硬質合成樹脂製螺旋突条の幅が大きくなれば、この螺旋突条間から外部に螺旋状に露出する軟質合成樹脂製管の管壁部分の幅が狭くなって可撓性が一層、損なわれると共にこの合成樹脂製接続用管を僅かに湾曲させただけで、隣接する螺旋突条部分が当接しあってそれ以上、湾曲させることができなくなる。
さらに、この合成樹脂製接続用管の耐圧強度は、上記帯状の硬質合成樹脂製螺旋突条の厚みによって大きく左右されるため、同じ強度であっても螺旋突条が中空構造である場合に比べて材料を多く必要とし、重量が増加すると共にコスト高になるといった問題点があった。
また、上記合成樹脂製接続用管の製造方法によれば、成形回転軸上に軟質合成樹脂製管体を形成しながら硬質合成樹脂製帯状材を該軟質合成樹脂製管体上に一定のピッチでもって螺旋巻きすることにより、継手部となる一定長さの硬質合成樹脂製筒体部と硬質合成樹脂製螺旋突条とを交互に連続的に形成し、軟質合成樹脂製管体を一定長さ毎に硬質合成樹脂製筒体部の長さ方向の中央部から切断するので、一定長さを有する軟質合成樹脂製管の両端部外周面に筒状の硬質合成樹脂製継手部を一体に設け、且つ、これらの硬質合成樹脂製継手部間の外周面に硬質合成樹脂製螺旋突条を設けてなる合成樹脂製継手用管を能率よく製造することができるが、軟質合成樹脂製管体上に硬質合成樹脂製筒体部を形成したのち、この筒体部を形成する硬質合成樹脂製帯状材の厚みを殆ど変えることなく幅を縮小させて筒体部の形成時と同一ピッチでもって軟質合成樹脂製管体上に螺旋巻きすることにより補強螺旋突条を形成するものであるから、良好な可撓性、湾曲度を得るためにその幅を狭くして先に巻回した帯状材部と次に巻回する帯状材部間の間隔を広くすると、耐圧強度が低下して使用に供することができなくなるといった問題点が生じる。
そのため、硬質合成樹脂製帯状材の厚みを増大させることによって所定の耐圧強度を発揮させるようにしているが、必然的にこの硬質合成樹脂製帯状材によって形成される筒状の継手部の厚みが必要以上に厚くなり、上述したように重量が増加して取扱い難くなると共に材料費が高くつくといった問題点がある。
一方、継手部を設けていない長尺な可撓性を有する合成樹脂製管においては、特許文献2に記載されているように、軟質合成樹脂製管体の外周面に全長に亘ってトンネル状に湾曲した硬質合成樹脂製補強螺旋突条を巻着してなる可撓管が知られているが、この可撓管の端部を他の配管に接続するには、これらの対向する端部の外周面間に筒状の継手部材を水密状態に被せても、可撓管と配管間を流通する流体が可撓管の補強螺旋突条間の螺旋溝を伝って外部に漏出することになり、そのため、この螺旋溝を適宜なシール性を有する材料によって埋設しておく必要があるが、その接続作業に著しい手間を要するばかりでなく確実に密封することが困難である。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは充分な耐圧強度を有すると共に優れた可撓性、湾曲性を備え、さらに、他の配管との接続が確実且つ容易に行えると共に軽量にして取扱いが容易な合成樹脂製接続用管と、この合成樹脂製接続用管を能率よく安価に製造することができる製造方法を提供するにある。
上記目的を達成するために本発明の合成樹脂製接続用管は請求項1に記載したように、内周面を全長に亘って同一径の平滑な面に形成している所定長さを有する軟質合成樹脂製管の両端部外周面に、外周面が全長に亘って平坦な面に形成された筒状の硬質合成樹脂製継手部を設けていると共に、これらの硬質合成樹脂製継手部間における上記軟質合成樹脂製管の外周面に一定のピッチでもって硬質合成樹脂製中空螺旋突条を巻着してなる合成樹脂製接続用管であって、上記硬質合成樹脂製継手部は、一定厚みと一定幅を有する硬質合成樹脂帯状材を互いに対向する側端面を接合させながら上記硬質合成樹脂製螺旋突条と同じピッチでもって螺旋状に巻着してなる一方、上記硬質合成樹脂製中空螺旋突条は上記硬質合成樹脂製帯状材と同一幅を有する硬質合成樹脂製帯状材の幅方向の中央部をトンネル状に湾曲させた形状を有し、その幅方向の両端部を軟質合成樹脂製管の外周面に融着させてトンネル状に湾曲した内部の溝状空間によって中空部を形成してなる構造としている。
請求項2に係る発明は、上記合成樹脂製接続用管の製造方法であって、成形回転軸上に一定幅と一定厚みを有する半溶融状態の軟質合成樹脂製帯状材を先に巻回した帯状材部と次に巻回する帯状材部との対向側部を重ね合わせながら螺旋巻きすることにより、内径が全長に亘って同一径で且つ一定厚みを有する軟質合成樹脂製管体を形成していく工程と、この管体の外周面に一定幅と一定厚みを有する半溶融状態の硬質合成樹脂帯状材を先に巻回した帯状材部の側端面に次に巻回する帯状材部の対向側端面を突き合わせ状に接合、融着させながら一定のピッチでもって螺旋巻きすることにより外周面が平坦な一定長さの硬質合成樹脂製筒体部を形成する工程と、この硬質合成樹脂製筒体部を形成に引き続いて上記半溶融状態の硬質合成樹脂製帯状材の幅方向の中央部に成形部材の突条部を押しつけることにより該硬質合成樹脂製帯状材をトンネル状に湾曲させながら上記軟質合成樹脂製管体の外周面に硬質合成樹脂製筒体部の形成時における上記硬質合成樹脂製帯状材と同一ピッチでもって螺旋巻きしてこのトンネル状に湾曲した成形帯状材の幅方向の両端部を軟質合成樹脂製管体の外周面に融着させることにより、軟質合成樹脂製管体の所定長さ部分に硬質合成樹脂製中空螺旋突条を形成する工程とからなり、軟質合成樹脂製管体の外周面に上記硬質合成樹脂製筒体部と硬質合成樹脂製中空螺旋突条とを交互に形成しながら軟質合成樹脂製管体を硬質合成樹脂製筒体部の長さ方向の中央部から順次切断することにより、外周面に硬質合成樹脂製中空螺旋突条を有し且つ両端部に上記硬質合成樹脂製筒体部の分割により形成された硬質合成樹脂製継手部を有する一定長さの合成樹脂製管を得ることを特徴とする。
このように構成した合成樹脂製接続用管の製造方法において、請求項3に係る発明は、上記成形部材として上面中央部にその長さ方向の一端から他端に向かって徐々に高くなる突条部を設けてなる構造の部材を使用し、この成形部材をその突条部の高さの低い端部側を成形ノズルから送り出されてくる硬質合成樹脂製帯状材に向けて該硬質合成樹脂製帯状材の下方に上下動自在に配設し、軟質合成樹脂製管体の外周面に硬質合成樹脂製筒体部を形成する際にはこの成形部材を下動させてその突条部を硬質合成樹脂製帯状材の下面から下方に離間させておき、軟質合成樹脂製管体の外周面に硬質合成樹脂製中空螺旋突条を形成する際にはこの成形部材を上動させてその突条部を硬質合成樹脂製帯状材の下面に押しつけて該突条部により硬質合成樹脂製帯状材をトンネル状に湾曲成形することを特徴とする。
一方、請求項4に係る発明は、上記成形部材として外周面の中央部に全周に亘って一定高さの突条部を形成してなる成形ロールを使用し、この成形ロールを成形ノズルから送り出されてくる硬質合成樹脂製帯状材の下方に上下動自在に配設し、軟質合成樹脂製管体の外周面に硬質合成樹脂製筒体部を形成する際にはこの成形ローラを下動させてその突条部を硬質合成樹脂製帯状材の下面から下方に離間させておき、軟質合成樹脂製管体の外周面に硬質合成樹脂製中空螺旋突条を形成する際にはこの成形ローラを上動させてその突条部を硬質合成樹脂製帯状材の下面に押しつけて成形ローラを回転させながら該突条部により硬質合成樹脂製帯状材をトンネル状に湾曲成形することを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、軟質合成樹脂製管の両端部外周面に、外周面が平坦な面に形成している筒状の硬質合成樹脂製継手部を設けているので、排水口や配管端部との接続用管として簡単且つ確実に水密継手構造となるように接続することができるのは勿論、これらの両端継手部間の軟質合成樹脂製管の外周面にトンネル状に湾曲してなる硬質合成樹脂製中空螺旋突条を固着しているので、断面二次モーメントが大きくなって優れた耐圧強度を発揮することができ、その上、上記硬質合成樹脂製継手部は、一定厚みと一定幅を有する硬質合成樹脂帯状材を互いに対向する側端面を接合させながら上記硬質合成樹脂製螺旋突条と同じピッチでもって螺旋状に巻着してなる一方、上記硬質合成樹脂製中空螺旋突条は上記硬質合成樹脂製帯状材と同一幅を有する硬質合成樹脂製帯状材の幅方向の中央部をトンネル状に湾曲させてその幅方向の両端部を軟質合成樹脂製管の外周面に融着させてなるものであるから、継手部はその外周面が平坦な偏平形状で中空螺旋突条は継手部の厚みよりもその高さが大なるトンネル状に形成しているにも拘らず共通の硬質合成樹脂製帯状材によって連続的に形成することができ、製造が容易な合成樹脂製接続用管を提供することができる。
さらに、中空螺旋突条は継手部を形成する硬質合成樹脂製帯状材をトンネル状に湾曲させてなるものであるから、上記のように断面二次モーメントが大きくなり、そのため、帯状材の厚みが薄くても所定の耐圧強度を発揮させることができるから、継手部を中空螺旋突条と共に必要最小限度の厚みにして材料費用の削減と軽量化を図ることができる。また上記のように継手部と中空螺旋突条とは、硬質合成樹脂製帯状材を軟質合成樹脂製管体上に一定のピッチでもって連続的に螺旋巻きすることにより形成されているので、中空螺旋突条の高さを高くして耐圧強度を増加させ、且つ、その高さに比例して中空螺旋突条の両端間の幅が狭くなって先行する中空螺旋突条部と後続する中空螺旋突条との間の間隔、即ち、中空螺旋突条間から露出している軟質合成樹脂製管の管壁の幅が広くなり、従って、可撓性に優れ且つ大きく湾曲させることができて継手作業が円滑且つ容易に行うことができる。
請求項2に係る発明は、上記合成樹脂製接続用管の製造方法に関するもので、成形回転軸上に一定幅と一定厚みを有する半溶融状態の軟質合成樹脂製帯状材を螺旋巻きして軟質合成樹脂製管体を形成してながら、この軟質合成樹脂製管体上に一定幅と一定厚みを有する半溶融状態の硬質合成樹脂帯状材を先に巻回した帯状材部の側端面に次に巻回する帯状材部の対向側端面を突き合わせ状に接合、融着させながら一定のピッチでもって螺旋巻きすることにより外周面が平坦な一定長さの硬質合成樹脂製筒体部を形成する工程と、この硬質合成樹脂製筒体部を形成に引き続いて上記半溶融状態の硬質合成樹脂製帯状材をトンネル状に湾曲させながら上記軟質合成樹脂製管体の外周面に同一ピッチでもって螺旋巻きしてその両端部を軟質合成樹脂製管体の外周面に融着させることにより、軟質合成樹脂製管体の所定長さ部分に硬質合成樹脂製中空螺旋突条を形成する工程とからなるので、軟質合成樹脂製管体上に一定幅と厚みを有する硬質合成樹脂製帯状材を一定のピッチでもって螺旋巻きすることにより、所望長さの筒体部と中空螺旋突条とを能率よく正確に連続形成することができる。
この際、上記一定幅と厚みを有する硬質合成樹脂製帯状材を先に軟質合成樹脂製管体上に巻回した帯状材部の側端面に次に巻回する帯状材部の対向側端面を突き合わせ状に接合、融着させながら一定のピッチでもって螺旋巻きすることにより硬質合成樹脂製筒体部を形成するものであるから、外周面が平坦な筒体部を円滑に形成することができ、その上、この筒体部から連続して上記硬質合成樹脂製帯状材の幅方向の中央部をトンネル状に湾曲させながら上記軟質合成樹脂製管体の外周面に硬質合成樹脂製筒体部の形成時における上記硬質合成樹脂製帯状材と同一ピッチでもって螺旋巻きしてこのトンネル状に湾曲した成形帯状材の幅方向の両端部を軟質合成樹脂製管体の外周面に融着させることにより、軟質合成樹脂製管体の所定長さ部分に硬質合成樹脂製中空螺旋突条を形成するものであるから、上記筒体部を形成する硬質合成樹脂製帯状材によって耐圧強度に優れた中空螺旋突条を連続的に正確に形成することができる。
従って、硬質合成樹脂製帯状材の厚みが薄くても所定の耐圧強度を有する中空螺旋突条を得ることができると共にこの硬質合成樹脂製帯状材による筒状部の厚みを薄くすることができて材料費の削減によるコストの低減と軽量化を図ることができ、その上、中空螺旋突条は硬質合成樹脂製帯状材をトンネル状に湾曲させることによって形成されるので、この中空螺旋突条の両端間の幅が硬質合成樹脂製帯状材の幅よりも狭くなってその狭くなる幅に応じて軟質合成樹脂製管体上に先に巻回した中空螺旋突条部と次に巻回した中空螺旋突条部との間に軟質合成樹脂製管体の管壁部分を露出させることができ、この露出幅がトンネル状の湾曲した中空螺旋突条の高さが高くなる程、拡大して良好な可撓性を発揮する合成樹脂製接続用管を製造することができる。
さらに、硬質合成樹脂製帯状材をトンネル状に湾曲させるには、成形回転軸上に該半溶融状態の硬質合成樹脂製帯状材を送り込む途上において、この硬質合成樹脂製帯状材の幅方向の中央部に成形部材の突条部を押しつけることにより湾曲させるものであるから、突条部の断面形状に応じたトンネル状に簡単且つ正確に連続的に湾曲させながら軟質合成樹脂製管体上に送り込むことができると共にこの軟質合成樹脂製管体の外周面にその幅方向の両端部を融着させてトンネル状に湾曲した内部の溝状空間によって中空部を有する耐圧強度に優れた中空螺旋突条を円滑に形成することができる。
このように、軟質合成樹脂製管体の外周面に上記硬質合成樹脂製筒体部と硬質合成樹脂製中空螺旋突条とを交互に形成しながら軟質合成樹脂製管体を硬質合成樹脂製筒体部の長さ方向の中央部から順次切断するものであるから、外周面に硬質合成樹脂製中空螺旋突条を有し且つ両端部に上記硬質合成樹脂製筒体部の分割により形成された硬質合成樹脂製継手部を有する一定長さの合成樹脂製管を順次、連続的に能率よく製造することができ、製造コストや製品コストの低減を図ることができる。
請求項3に係る発明によれば、上記中空螺旋突条を形成するための成形部材は、上面中央部に長さ方向の一端から他端に向かって徐々に高くなる突条部を設けてなり、この成形部材をその突条部の高さの低い端部側を成形ノズルから送り出されてくる硬質合成樹脂製帯状材に向けて該硬質合成樹脂製帯状材の下方に上下動自在に配設しているので、この成形部材を上動させてその突条部を成形ノズルから成形回転軸に向かって送り出される半溶融状態の硬質合成樹脂製帯状材の下面に押しつけることにより、該硬質合成樹脂製帯状材の幅方向の中央部をこの成形部材の突条部に摺接させながら徐々に上方に向かって湾曲させて突条部の断面形状に応じた高さと幅を有するトンネル状に連続的に成形することができると共に、この成形部材を硬質合成樹脂製帯状材に押しつけている時間によって軟質合成樹脂製管体の外周面に形成すべき中空螺旋突条の巻装長さ、即ち、中空螺旋突条を巻着する軟質合成樹脂製管体部分の長さを正確に設定することができる。
さらに、上記成形部材を下動させて半溶融状態の硬質合成樹脂製帯状材の下面から離間させることにより、軟質合成樹脂製管体の外周面に、継手部を得るためのこの硬質合成樹脂製帯状材による筒体部を中空螺旋突条から連続して円滑に形成することができ、且つ、この筒体部の長さを硬質合成樹脂製帯状材からの成形部材の離間時間によって正確に設定することができる。
請求項4に係る発明は、上記中空螺旋突条を形成するための別な成形部材であって、外周面の中央部に全周に亘って一定高さの突条部を形成してなる成形ロールからなるものであるから、この成形ロールを成形ノズルから送り出されてくる半溶融状態の硬質合成樹脂製帯状材の下面に押し付けることにより、上記請求項3に記載の成形部材と同様に、該硬質合成樹脂製帯状材の中央部を上方に向かって湾曲させて突条部の断面形状に応じた高さと幅を有するトンネル状に連続的に成形することができると共に、この成形部材を硬質合成樹脂製帯状材に押しつけている時間によって軟質合成樹脂製管体の外周面に形成すべき中空螺旋突条の巻装長さを正確に設定することができるものである。
また、この成形ローラを下動させてその突条部を硬質合成樹脂製帯状材の下面から下方に離間させることにより、軟質合成樹脂製管体の外周面に、継手部を得るためのこの硬質合成樹脂製帯状材による筒体部を中空螺旋突条から連続して円滑に形成することができ、且つ、この筒体部の長さを硬質合成樹脂製帯状材からの成形部材の離間時間によって正確に設定することができる。
次に、本発明の具体的な実施の形態を図面について説明すると、図1は一定長さを有する合成樹脂製接続用管Aの縦断側面図、図2はその側面図であって、この合成樹脂製接続用管Aは、内周面を全長に亘って同一径の平滑な面に形成している一定厚みを有する一定長さの円筒状軟質合成樹脂製管1の両端部外周面に、外周面が全長に亘って平坦な面に形成された筒状の硬質合成樹脂製継手部2、2を設けていると共に、これらの硬質合成樹脂製継手部2、2間における上記軟質合成樹脂製管1の外周面に一定のピッチでもって硬質合成樹脂製中空螺旋突条3を巻着してなる構造を有している。
軟質合成樹脂製管1は、軟質塩化ビニル樹脂や軟質のEVA樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂などの軟質合成樹脂からなり、適度の可撓性と弾性を有している一方、上記硬質合成樹脂製継手部2、2と硬質合成樹脂製中空螺旋突条3は、硬質塩化ビニル樹脂や硬質のポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等の硬質合成樹脂であって軟質合成樹脂製管1を形成する軟質合成樹脂と融着可能な硬質合成樹脂からなる。
硬質合成樹脂製継手部2は、一定厚みと一定幅を有する偏平な矩形断面の半溶融状態の硬質合成樹脂製帯状材20(図5に示す)を軟質合成樹脂製管1の外周面に一定のピッチでもって先に巻装した帯状材部20a の一側端面と次に巻装した帯状材部20a の他側端面とを接合、融着させながら螺旋状に巻着することにより円筒形状に形成されてあり、硬質合成樹脂製中空螺旋突条3は、上記硬質合成樹脂製帯状材20の幅方向の中央部をトンネル状に湾曲させた形状を有していて、このトンネル状に湾曲した半溶融状態の湾曲帯状材20' を上記硬質合成樹脂製継手部2、2を形成した硬質合成樹脂製帯状材20と同一ピッチでもって軟質合成樹脂製管1に螺旋巻きしてその幅方向の両側端部を軟質合成樹脂製管1の外周面に融着させてなり、軟質合成樹脂製管1の外周面に向かって開口しているトンネル状に湾曲した内部の溝状空間を軟質合成樹脂製管1の外周面によって閉塞させた状態にしてこの溝状空間により螺旋状に連続した中空部4を形成している。
このように、硬質合成樹脂製継手部2、2を形成する一定幅W1を有する偏平な矩形断面の硬質合成樹脂製帯状材20と同一の合成樹脂製帯状材20をトンネル状に湾曲させると、この硬質合成樹脂製帯状材20の両側端面が幅方向の中央に向かって引き寄せられてトンネル状に湾曲した湾曲帯状材20' の両側端面間の幅W2が上記硬質合成樹脂製帯状材の幅W1よりもその引き寄せられた分だけ狭くなり、この湾曲帯状材20' が継手部2を形成している硬質合成樹脂製帯状材20と同一ピッチでもって軟質合成樹脂製管1の外周面に巻着しているために、先に巻装した湾曲帯状材部により形成された中空螺旋突条部3aと次に巻装した湾曲帯状材部により形成された中空螺旋突条部3aとの対向側端面間に一定幅の間隔部5が連続螺旋状に形成され、この間隔部5を通じて軟質合成樹脂製管1の管壁の一部を連続螺旋状に露出させてこの露出した管壁によって可撓性を発揮させるように構成している。
管の長さ方向に隣接する上記中空螺旋突条部3a、3a間の間隔部5の幅は、上記トンネル状に湾曲した硬質合成樹脂製中空螺旋突条3の高さが高くなる程広くなり、幅が広くなると合成樹脂製接続用管Aの可撓性が一層良好になると共に該合成樹脂製接続用管Aの湾曲度も大きくなり、硬質合成樹脂製中空螺旋突条3の高さが高くなるとこの中空螺旋突条3の断面二次モーメントが大きくなって耐圧強度が増大する。
トンネル状に形成している硬質合成樹脂製中空螺旋突条3の形状としては、上記実施例では硬質合成樹脂製帯状材20を幅方向に断面凸円弧状に湾曲させた形状としているが、図3に示すように断面等脚台形状に形成しておいても、図4に示すように断面四角形状に形成しておいてもよく、さらには、その他の断面形状に形成しておいてもよいが、いずれの場合にもこの中空螺旋突条3の両側端部に該中空螺旋突条3の高さ方向に対して直角方向に突出した小幅のフランジ部3b、3bを屈折、形成してあり、このフランジ部3b、3bを軟質合成樹脂製管1の外周面に一体に融着させて、軟質合成樹脂製管1と硬質合成樹脂製中空螺旋突条3とを強固に一体に固着させている。
次に、上記のように構成した合成樹脂製接続用管Aの製造方法を図5〜図11に基づいて説明すると、まず、図5、図6に示すように、第1成形ノズル31から一定幅と一定厚みを有する偏平な矩形断面に形成された半溶融状態の軟質塩化ビニル樹脂等の軟質合成樹脂製帯状材10を押し出しながら周知のように金属製の成形回転軸30の基端部上に、先に巻回した帯状材部10a と次に巻回する帯状材部10a との対向側部を重ね合わせて一体に融着させながら一定のピッチでもって螺旋巻きすることにより、内径が全長に亘って同一径で且つ一定厚みを有する薄肉の軟質合成樹脂製管体1'を形成していくと共に、第2成形ノズル32から一定幅と一定厚みを有する偏平な矩形断面に形成された半溶融状態の硬質塩化ビニル樹脂等の硬質合成樹脂製帯状材20を押し出しながら上記軟質合成樹脂製管体1'上にこの硬質合成樹脂製帯状材20を、先に巻回した帯状材部20a の一側端面に次に巻回する帯状材部20a の他側端面を突き合わせ状に接合、融着させながら一定のピッチでもって螺旋巻きし、軟質合成樹脂製管体1'の外周面に融着させることにより継手部2の2倍の長さを有する外周面が平坦な一定長さの硬質合成樹脂製筒体部2'を形成していく。
この硬質合成樹脂製筒体部2'が軟質合成樹脂製管体1'の一定長さ部分の外周面上に形成されると、上記第2成形ノズル32から連続して押し出される上記半溶融状態の硬質合成樹脂製帯状材20が成形回転軸30に達する前に、図7〜図9に示すように、この硬質合成樹脂製帯状材20の下面における幅方向の中央部に成形部材33の上面に突設している断面凸円弧状の突条部33a を押しつけることにより、該硬質合成樹脂製帯状材20をトンネル状に湾曲させながらこの湾曲帯状材20' を軟質合成樹脂製管体1'の外周面に上記筒体部2'を形成する際の硬質合成樹脂製帯状材20と同一ピッチでもって螺旋巻きしてその両側端部を軟質合成樹脂製管1の外周面に融着させることにより、軟質合成樹脂製管体1'の所定長さ部分の外周面に硬質合成樹脂製中空螺旋突条3を形成する。
上記成形部材33は、図10に示すように硬質合成樹脂製帯状材20の幅と同等ないしは広幅で所定長さを有する長方形状の金属製板材からなり、この上面中央部に上記突条部33a を該成形部材33の長さ方向の一端から他端に向かって徐々に高くなるように形成されていると共に該突条部33a の両側方における成形部材33の両側端部上面を硬質合成樹脂製中空螺旋突条3のフランジ部3b、3bを形成するための平坦な面33b 、33b に形成している。
そして、この成形部材33は第2成形ノズル32から押し出される硬質合成樹脂製帯状材20の下方において、その突条部33a の高さの低い端部側を第2成形ノズル32側に向けた状態にして流体圧シリンダ等の適宜な上下動手段により上下動自在に配設されてあり、上記筒体部2'を形成する際には第2成形ノズル32から押し出される硬質合成樹脂製帯状材20の下面から下方に離間させた位置に該成形部材33を待機させておき、硬質合成樹脂製中空螺旋突条3を形成する際にはこの成形部材33を上動させてこの成形部材33の上面に上記半溶融状態の硬質合成樹脂製帯状材20の下面を摺接させながら通過させ、その通過中に該突条部33a によって硬質合成樹脂製帯状材20の幅方向の中央部を徐々に上方に円弧状に湾曲させてトンネル状湾曲部3a' を形成しながら且つ該硬質合成樹脂製帯状材20の幅方向の両側部を成形部材33の両側端部上面の平坦面33b 、33b によってトンネル状湾曲部3a' の両側端部にフランジ状部3b' 、3b' を成形しながら通過させ、このように湾曲形成された半溶融状態の湾曲帯状材20' を軟質合成樹脂製管体1'上に螺旋状に巻装するものである。
このように、継手部2と中空螺旋突条3とは、第2成形ノズル32から押し出される一定幅と厚みを有する半溶融状態の硬質合成樹脂製帯状材20によって形成されるが、中空螺旋突条3はこの硬質合成樹脂製帯状材20を成形部材33の突条部33a によって上方に湾曲させられるので、その両側端面が幅方向の中央部に向かって引き寄せられてトンネル状に湾曲した湾曲帯状材20' の両側端面間の幅W2が上述したように上記硬質合成樹脂製帯状材の幅W1よりもその引き寄せられた分だけ狭くなる。
従って、この湾曲帯状材20' を上記継手部2を形成した硬質合成樹脂製帯状材20と同一ピッチでもって軟質合成樹脂製管体1'の外周面に螺旋状に巻着してその両側端部のフランジ状部3b' 、3b' を該軟質合成樹脂製管体1'に融着させることにより硬質合成樹脂製中空螺旋突条3を形成していくと、先に一巻き状に巻装した湾曲帯状材20' の帯状材部20a の一側フランジ状部3b' と次に一巻き状に巻装した湾曲帯状材20' の帯状材部20a の他側フランジ状部3b' との間に上記引き寄せ量に相当する一定幅の間隔部5が連続螺旋状に形成され、この間隔部5から軟質合成樹脂製管1の管壁の一部が連続螺旋状に露出した状態となる。
こうして、成形回転軸30上に第1成形ノズル31から押し出される半溶融状態の軟質合成樹脂製帯状材10を螺旋巻きして軟質合成樹脂製管体1'を形成しながら、この軟質合成樹脂製管体1'上に第2成形ノズル32から押し出される半溶融状態の硬質合成樹脂製帯状材20を螺旋巻きして軟質合成樹脂製管体1'の外周面に一体に融着した所定長さの硬質合成樹脂製筒体部2'を形成する工程と、この工程に引き続いて上記第2成形ノズル32から連続的に押し出される半溶融状態の硬質合成樹脂製帯状材20を成形部材33の突条部33a によってトンネル状に湾曲させながらこの湾曲帯状材20' を上記硬質合成樹脂製筒体部2'を形成する硬質合成樹脂製帯状材20と同じピッチでもって軟質合成樹脂製管体1'の外周面にその両側端のフランジ状部3b' を融着させながら螺旋状に巻装して軟質合成樹脂製管体1’の所望長さ部分に硬質合成樹脂製中空螺旋突条3を形成する工程とを順次交互に行う。
そして、これらの硬質合成樹脂製筒体部2'と中空螺旋突条3との形成工程を交互に行いながら成形回転軸30の先端側に送り出し、図11に示すように、該成形回転軸30の外側方に配設している冷却装置34から噴射される冷却水によって冷却して硬化させたのち、さらに成形回転軸30上を移動させて該成形回転軸30の先端側外周方に配設している回転切断刃35により該回転切断刃35の位置に達した上記筒体部2'の長さ方向の中央部を切断することより、外周面に硬質合成樹脂製中空螺旋突条3を螺旋巻きしていると共に両端部に該中空螺旋突条3の両端に連続した硬質合成樹脂製継手部2、2を有する一定長の合成樹脂製接続用管Aを順次得るものである。
なお、第2成形ノズル32から押し出される硬質合成樹脂製帯状材20をトンネル状に湾曲成形する成形部材33としては、上記のような板材の上面に真っ直ぐな成形突条部33a を突設している構造のものに限らず、例えば、図12に示すように、外周面の中央部に全周に亘って一定高さの断面凸円弧状或いは梯形状等に形成されている成形突条部33b を突設した成形ローラ33' を使用してもよい。
この成形ローラ33' を、第2成形ノズル32から送り出されてくる硬質合成樹脂製帯状材20の下方にその回転中心軸を帯状材20の送り出し方向に直交する向きにして上下動自在に且つ回転自在に配設し、軟質合成樹脂製管体1'の外周面に硬質合成樹脂製筒体部2'を形成する際にはこの成形ローラ33' を下動させてその突条部33b を硬質合成樹脂製帯状材20の下面から下方に離間させておき、軟質合成樹脂製管体1'の外周面に硬質合成樹脂製中空螺旋突条3を形成する際にはこの成形ローラ33' を上動させてその突条部33b を硬質合成樹脂製帯状材20の下面に押しつけて成形ローラ33' をその突条部33b に接する硬質合成樹脂製帯状材20の摩擦力により硬質合成樹脂製帯状材20の移動に従って回転させながら該突条部33b によって硬質合成樹脂製帯状材20をトンネル状に湾曲成形し、この湾曲帯状材20'を上記実施の形態と同様にして軟質合成樹脂製管体1'上に螺旋巻きして硬質合成樹脂製中空螺旋突条3を形成するものである。
本発明合成樹脂製接続用管の一部を省略した簡略縦断側面図。 その簡略側面図。 硬質合成樹脂製中空螺旋突条の別な形状を示す縦断側面図。 さらに別な形状を示す縦断側面図。 軟質合成樹脂製管体上に硬質合成樹脂製筒体部を形成している状態の一部を断面した側面図。 その簡略正面図。 軟質合成樹脂製管体上に硬質合成樹脂製中空螺旋突条を形成している状態の一部を断面した側面図。 その簡略正面図。 硬質合成樹脂製帯状材をトンネル状に湾曲させている状態を示す斜視図。 成形部材の斜視図。 硬質合成樹脂製筒体部を2分割している状態を示す側面図。 成形部材の別な形状を示す斜視図。
符号の説明
A 合成樹脂製接続用管
1 軟質合成樹脂製管
2 硬質合成樹脂製継手部
2' 筒体部
3 硬質合成樹脂製中空螺旋突条
3a' トンネル状湾曲部
4 中空部
5 間隔部
10 軟質合成樹脂製帯状材
20 硬質合成樹脂製帯状材
20' 湾曲帯状材
30 成形回転軸
31 第1成形ノズル
32 第2成形ノズル
33 成形部材

Claims (4)

  1. 内周面を全長に亘って同一径の平滑な面に形成している所定長さを有する軟質合成樹脂製管の両端部外周面に、外周面が全長に亘って平坦な面に形成された筒状の硬質合成樹脂製継手部を設けていると共に、これらの硬質合成樹脂製継手部間における上記軟質合成樹脂製管の外周面に一定のピッチでもって硬質合成樹脂製中空螺旋突条を巻着してなる合成樹脂製接続用管であって、上記硬質合成樹脂製継手部は、一定厚みと一定幅を有する硬質合成樹脂帯状材を互いに対向する側端面を接合させながら上記硬質合成樹脂製螺旋突条と同じピッチでもって螺旋状に巻着してなる一方、上記硬質合成樹脂製中空螺旋突条は上記硬質合成樹脂製帯状材の幅方向の中央部をトンネル状に湾曲させた形状を有し、その幅方向の両側端部を軟質合成樹脂製管の外周面に融着させてトンネル状に湾曲した内部の溝状空間によって中空部を形成していることを特徴とする合成樹脂製接続用管。
  2. 成形回転軸上に一定幅と一定厚みを有する半溶融状態の軟質合成樹脂製帯状材を先に巻回した帯状材部と次に巻回する帯状材部との対向側部を重ね合わせながら螺旋巻きすることにより、内径が全長に亘って同一径で且つ一定厚みを有する軟質合成樹脂製管体を形成していく工程と、この管体の外周面に一定幅と一定厚みを有する半溶融状態の硬質合成樹脂帯状材を先に巻回した帯状材部の側端面に次に巻回する帯状材部の対向側端面を突き合わせ状に接合、融着させながら一定のピッチでもって螺旋巻きすることにより外周面が平坦な一定長さの硬質合成樹脂製筒体部を形成する工程と、この硬質合成樹脂製筒体部を形成に引き続いて上記半溶融状態の硬質合成樹脂製帯状材の幅方向の中央部に成形部材の突条部を押しつけることにより該硬質合成樹脂製帯状材をトンネル状に湾曲させながら上記軟質合成樹脂製管体の外周面に硬質合成樹脂製筒体部の形成時における上記硬質合成樹脂製帯状材と同一ピッチでもって螺旋巻きしてこのトンネル状に湾曲した成形帯状材の幅方向の両端部を軟質合成樹脂製管体の外周面に融着させることにより、軟質合成樹脂製管体の所定長さ部分に硬質合成樹脂製中空螺旋突条を形成する工程とからなり、軟質合成樹脂製管体の外周面に上記硬質合成樹脂製筒体部と硬質合成樹脂製中空螺旋突条とを交互に形成しながら軟質合成樹脂製管体を硬質合成樹脂製筒体部の長さ方向の中央部から順次切断することにより、外周面に硬質合成樹脂製中空螺旋突条を有し且つ両端部に上記硬質合成樹脂製筒体部の分割により形成された硬質合成樹脂製継手部を有する一定長さの合成樹脂製管を得ることを特徴とする合成樹脂製接続用管の製造方法。
  3. 成形部材は上面中央部に長さ方向の一端から他端に向かって徐々に高くなる突条部を設けてなり、この成形部材をその突条部の高さの低い端部側を成形ノズルから送り出されてくる硬質合成樹脂製帯状材に向けて該硬質合成樹脂製帯状材の下方に上下動自在に配設し、軟質合成樹脂製管体の外周面に硬質合成樹脂製筒体部を形成する際にはこの成形部材を下動させてその突条部を硬質合成樹脂製帯状材の下面から下方に離間させておき、軟質合成樹脂製管体の外周面に硬質合成樹脂製中空螺旋突条を形成する際にはこの成形部材を上動させてその突条部を硬質合成樹脂製帯状材の下面に押しつけて該突条部により硬質合成樹脂製帯状材をトンネル状に湾曲成形することを特徴とする請求項2に記載の合成樹脂製接続用管の製造方法。
  4. 成形部材は外周面の中央部に全周に亘って一定高さの突条部を形成してなる成形ロールからなり、この成形ロールを成形ノズルから送り出されてくる硬質合成樹脂製帯状材の下方に上下動自在に配設し、軟質合成樹脂製管体の外周面に硬質合成樹脂製筒体部を形成する際にはこの成形ローラを下動させてその突条部を硬質合成樹脂製帯状材の下面から下方に離間させておき、軟質合成樹脂製管体の外周面に硬質合成樹脂製中空螺旋突条を形成する際にはこの成形ローラを上動させてその突条部を硬質合成樹脂製帯状材の下面に押しつけて成形ローラを回転させながら該突条部により硬質合成樹脂製帯状材をトンネル状に湾曲成形することを特徴とする請求項2に記載の合成樹脂製接続用管の製造方法。
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