JP2003214563A - 可撓部を有する合成樹脂製剛性管 - Google Patents

可撓部を有する合成樹脂製剛性管

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JP2003214563A
JP2003214563A JP2002013841A JP2002013841A JP2003214563A JP 2003214563 A JP2003214563 A JP 2003214563A JP 2002013841 A JP2002013841 A JP 2002013841A JP 2002013841 A JP2002013841 A JP 2002013841A JP 2003214563 A JP2003214563 A JP 2003214563A
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synthetic resin
rigid
tube
flexible
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English (en)
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Akio Nagayoshi
昭夫 永吉
Seiji Nagayoshi
清治 永吉
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UC Ind Co Ltd
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UC Ind Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配管同士を接続するための定尺の合成樹脂製
剛性管であって、耐圧強度に優れていると共に良好な排
水機能を発揮し、且つ接続すべき配管同士の開口端部の
位置がズレていても簡単且つ正確に接続することがで
き、また、地震等によって配管の位置が変動してもその
変動に対応して変形することができるようにする。 【解決手段】 軟質合成樹脂よりなる内管1Bに硬質合成
樹脂よりなる剛直な外管1Aを一体に層着した二重構造を
有し、長さ方向の中間部における外管1Aの管壁部を螺旋
条壁11に形成して隣接する条壁部11a 、11a 間の隙間3
から露出した軟質合成樹脂よりなる内管部分によって屈
曲変形が容易な可撓部2を形成した構造としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は剛直な管の一部分に
可撓性管壁部を設けてなる所定長さを有する合成樹脂性
剛性管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば一戸建ての住宅におい
て、台所の流し台のトラップ排水口や洗面器の排水口を
屋外等に配管されている排水管に接続する場合、排水口
と排水管との間の距離や配管環境は各家の間取りによっ
て変わるために、接続管としては軟質塩化ビニル樹脂等
の軟質合成樹脂製の波形管や蛇腹管よりなる可撓管を採
用している。一方、中、高層マンション等の建物におい
ては、各戸の浴槽やトイレの便器等の排水口と、建物に
沿って配設された共通の排水管とを接続する接続管は、
各排水口から排水管に至る間隔が一定であるので、硬質
合成樹脂よりなる短尺の剛性管を採用している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記可
撓管によれば、その内外周面が螺旋状或いは蛇腹状の凹
凸面に形成されているために、両端部を上記排水口と排
水管の端部に接続すると、これらの排水口の管壁や排水
管の管壁と可撓管の上記凹凸面との間に隙間が発生して
漏水が生じる虞れがある。このような漏水は、可撓管の
両端部に継手金具を装着しても生じるものであり、その
ため、凹凸面の凹部を適宜な充填材によって埋設して平
坦面に形成したのち、継手部品を装着しなければなら
ず、その作業に手間を要してコスト高になるという問題
点がある。また、内周面が凹凸面に形成されていると、
円滑な排水が行なわれないばかりでなく凹部に不純物が
付着、堆積して長期の使用に供することができなくなる
という問題点がある。
【0004】一方、上記剛性管によれば、内外周面が平
滑な面に形成されているために、円滑な排水を可能にし
得るばかりでなく、その両端部に継手部品を接続してこ
の接続部品を介して、或いは継手部品によることなく端
部をパッキンを介して浴槽等の排水口と排水管とに直接
水密に接続することができるが、上記共通の排水管に所
定長さ間隔毎に設けている接続口とこの接続口に対応す
る各戸の浴槽等の排水口とは、全ての階層において均一
な配置状態で対応しておらず、ある階層においては互い
に上下左右に微妙なズレが生じた状態で対向しており、
このような場合には剛性管の両端を浴槽等の排水口と排
水管の接続口とに正確に合致させることが困難となって
その位置関係を補正する必要が生じ、配管作業に著しい
手間を要するという問題点があった。
【0005】同様に、配管同士或いは排水口と排水管と
を接続するU字管やL字管等の屈曲接続管を硬質合成樹
脂より形成した場合、この屈曲接続管の両端接続口間の
間隔や両側管部の長さの比率等が調整不能であるため
に、該屈曲接続管によって接続すべき配管等を予め、屈
曲接続管の接続口に合致する位置に配設、固定しておく
必要があり、使用範囲が限定されることになる。
【0006】また、地震等が発生した場合には、上記剛
性管や剛性管からなる屈曲接続管は震動を殆ど吸収する
ことができないために、その管壁に亀裂が生じたり継手
部に緩みや隙間が発生して水漏れが生じるという問題点
があった。このような問題は地中に剛直管からなる排水
管を埋設した場合においても生じるものである。このた
め、中間部に蛇腹形状の屈曲部を有する可撓性伸縮管を
採用すれば、上記問題点を解消することができるが、屈
曲部を蛇腹形状に形成しておくと上記可撓管と同様に円
滑な排水が妨げられるばかりでなく、不純物の付着、堆
積が生じ、さらに、この蛇腹形状の屈曲部が他の管部よ
りも大径に形成されているために、配設場所が狭隘な場
合には使用が困難となり、また、屈曲部が外力を受ける
と偏平状に変形して排水機能が低下する上に損傷する虞
れがあった。
【0007】本発明は上記のような問題点に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、優れた耐圧強度
を有して偏平状に圧潰変形することなく円滑な排水を可
能にし得るのは勿論、中間部が自由自在に屈曲して接続
すべき配管同士の開口端部や配管と浴槽等の排水口との
位置が変更していても、漏水を生じさせることなく正確
に接続することができ、その上、狭隘な場所であっても
配設が容易に行えると共に長期の使用に耐えることがで
きる可撓部を有する合成樹脂製剛性管を提供するにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の可撓部を有する合成樹脂製剛性管は、請求
項1に記載したように、硬質合成樹脂からなる剛直な外
管の内周面に軟質合成樹脂からなる内管を一体的に層着
して剛性管本体を形成し、この剛性管本体の長さ方向の
中間部における所定長さ部分に上記内管の一部が露出し
てなる可撓性管壁部を形成した構造を有している。
【0009】上記のように構成した可撓部を有する合成
樹脂製剛性管において、請求項2に係る発明は、剛性管
本体の長さ方向の中間部における外管の管壁部を一定幅
の硬質合成樹脂製帯状材が内管上に一定のピッチでもっ
て螺旋巻きしてなる螺旋条壁に形成して、この螺旋条壁
における隣接する条壁部間に上記内管を露出させて可撓
部に形成していることを特徴とする。
【0010】一方、請求項3に係る発明は、剛性管本体
の長さ方向の中間部における外管の管壁部を管の長さ方
向に所定間隔毎に内管の外周面に固着した複数個の硬質
合成樹脂製円環部に形成していると共に、隣接する円環
部間に内管を露出させて可撓部に形成していることを特
徴とする。
【0011】また、請求項4に係る発明は、上記可撓部
を剛性管本体の長さ方向の中間部の一箇所に形成してい
ることを特徴とし、請求項5に係る発明は、上記可撓部
を剛性管本体の長さ方向の中間部における数箇所に所定
間隔を存して形成していることを特徴とする。
【0012】
【作用】剛性管本体は軟質合成樹脂製内管に硬質合成樹
脂製外管を一体に層着してなる構造としているので、優
れた耐圧強度を発揮すると共に、内周面が全長に亘って
平滑な面に形成されているので排水等の流通が円滑に行
われる。さらに、両端部の内外周面も平滑な面に形成さ
れているから、排水管等の配管や排水口に容易に且つ水
漏れを生じさせることなく水密に接続させることができ
る。その上、この剛性管本体の長さ方向の中間部を軟質
合成樹脂製内管の一部が露出してなる可撓部に形成して
いるから、中間部が自由自在に屈曲して接続すべき配管
や排水口にその両端を簡単且つ正確に合致させて接続さ
せることができると共にこの可撓部を形成している軟質
合成樹脂製内管は硬質合成樹脂製外管よりも小径である
ために狭隘な場所であっても配管作業が容易に行える。
【0013】また、この剛性管によって接続されている
配管等が地震によってその位置が変動しても、剛性管の
可撓部が震動を吸収しながら配管の変動に対応して変形
し、配管との接続部に無理な力を作用させることなく、
漏水や破損を防止して長期の使用に耐えることができ
る。
【0014】上記可撓部は、請求項2に記載したよう
に、剛性管本体の長さ方向の中間部における外管の管壁
部を一定幅の硬質合成樹脂製帯状材が内管上に一定のピ
ッチでもって螺旋巻きしてなる螺旋条壁に形成して、こ
の螺旋条壁における隣接する条壁部間に上記内管を露出
させることにより形成しておいてもよく、或いは、請求
項3に記載したように、剛性管本体の長さ方向の中間部
における外管の管壁部を管の長さ方向に所定間隔毎に内
管の外周面に固着した複数個の硬質合成樹脂製円環部に
形成していると共に、隣接する円環部間に内管を露出さ
せて可撓部に形成しておいてもよいが、いずれの場合に
おいても、軟質合成樹脂よりなる内管の露出部と硬質合
成樹脂よりなる螺旋条壁部又は円環部が管の長さ方向に
小間隔毎に交互に設けられているために、可撓部が部分
的に座屈したりすることなく、可撓部全長に亘って均一
に屈曲させることができ、そのため、排水等を円滑に流
通させることができる。
【0015】さらに、露出した内管部が硬質合成樹脂製
の螺旋条壁又は円環部によって保護されているから損傷
する虞れが殆どない上に、硬質合成樹脂製の螺旋条壁又
は円環部の大きな耐圧強度によって可撓部が圧潰変形す
る虞れもなく、排水等が良好に行える断面円形状の屈曲
部を形成することができる。また、内管を保護している
上記螺旋状壁又は円環部の外径が硬質合成樹脂によって
剛直に形成されている剛性管本体の外径と略等しい径に
形成しているから、取扱いが容易であるばかりでなく、
排水管等の配管同士或いはトラップな浴槽等の排水口と
排水管とを接続するための屈曲接続管として使用した場
合には、その施工作業も容易に行えるものである。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の具体的な実施の形態を図
面について説明すると、図1は一定長さを有する剛直な
剛性管本体1の長さ方向の中央部における一定長さ部分
を可撓部2に形成している合成樹脂製剛性管を示すもの
で、剛性管本体1は図2、図3に示すように、硬質合成
樹脂よりなる外管1Aの内周面に柔軟で可撓性を有する軟
質合成樹脂よりなる内管1Bの外周面を一体的に層着して
なり、この剛性管本体1における硬質合成樹脂製外管1A
の長さ方向の中央部を長さ方向に小間隔毎に隙間3を設
けた形状に形成することにより、その隙間3から露出し
た軟質合成樹脂製内管部分1bによって上記可撓部2を形
成してなるものである。
【0017】剛性管本体1を形成している硬質合成樹脂
製の外管1Aの外周面と軟質合成樹脂製の内管1Bの内周面
とは全長に亘って平滑な面に形成されていると共に、内
管1Bの外周面を外管1Aの内周面に溶着等によって一体に
接着している。さらに、上記可撓部2は、外管1Aの長さ
方向の中央部を、上記隙間3を存した一定のピッチでも
って内管1B上に螺旋巻きしてなる帯状の螺旋条壁11に形
成することによって構成されている。即ち、この螺旋条
壁11における隣接する条壁部11a 、11a 間で上記隙間3
を形成し、この隙間3から軟質合成樹脂製内管部分1bを
露出させた構造とすることによって形成されている。
【0018】上記螺旋条壁11の厚みは、内管1Bを全面的
に被覆している剛直な外管1Aの直状管部12、12の管壁の
厚みに略等しく形成されていると共に幅は上記隙間3と
同幅、ないしは隙間3よりも広い幅に形成して隙間3か
ら露出する内管部分1bを外部から保護し、且つ、この螺
旋条壁11によって可撓部2が外力により偏平状に圧潰す
るのを防止した構造としている。なお、隙間3の幅は小
幅になれば成る程、可撓部2を屈曲させた際に隣接する
条壁部11a 、11a の対向端面が直ぐに当接して屈曲度が
小さくなり、隙間3の幅が大きくなれば成る程、可撓部
2を大きく屈曲させなければ、条壁部11a 、11a の対向
端面を当接させることができないので、隙間3の幅の大
小によって剛性管の可撓部2の屈曲角度を調整すること
ができる。また、この可撓部2は剛性管本体1の長さ方
向の中央部に限らず、一端側寄りの部分に設けておいて
もよく、要するに、剛性管本体1の長さ方向の中間部に
設けておけばよい。
【0019】外管1Aを形成している硬質合成樹脂と内管
1Bを形成している軟質合成樹脂とは互いに接着性が良好
な同質材料で且つ硬度の異なって合成樹脂材を使用して
あり、例えば、硬質塩化ビニル樹脂と軟質塩化ビニル樹
脂、硬質ポリエチレン樹脂と軟質ポリエチレン樹脂等に
よってそれぞれ形成されている。
【0020】なお、上記合成樹脂製剛性管においては、
可撓部2を剛性管本体1の長さ方向の中間部における一
箇所のみに設けてこの可撓部2を挟んだ長さ方向の両端
側管部12、12を剛直な管部に形成しているが、図6に示
すように、可撓部2を剛性管本体1の長さ方向の中間部
における2箇所に形成してこれらの可撓部2、2間の中
央管部を剛直な直状管部13に形成すると共に両端側を上
記同様に直状の管部12、12に形成しておいてもよく、さ
らには、2箇所以上の数箇所に管の長さ方向に所定間隔
毎に形成しておいてもよい。その他の構造については、
上記実施の形態と同じであるので、同一部分には同一符
号を付してその詳細な説明を省略する。また、この剛性
管の断面構造も上記図3に示した構造と同じである。
【0021】上記のように構成した剛性管は、2本の配
管同士、又は流し台等の排水口と排水管、或いは、排水
口同士を接続するための屈曲接続管として使用され、そ
の剛直な両端管部12、12の開口端部は接続口部に形成さ
れている。そして、例えば、図4に示すように、互いに
直交する方向に向けている配管A、Aの開口端間を連
結、連通させる場合には、長さ方向の中間部に可撓部2
を設けている上記剛性管を使用して、この剛性管の可撓
部2をL字状に屈曲させ、両端管部12、12の開口端部を
それぞれ対向する配管A、Aに接続する。また、配管
A、Aが一定間隔を存した状態で並設している場合に
は、図5に示すように、可撓部2をU字状に屈曲させて
その両端管部12、12の開口端部を配管A、Aの開口端部
に接続すればよい。
【0022】剛性管と配管Aとの接続は、配管Aの端部
を拡径接続口部Bに形成しておき、この拡径接続口部B
に剛性管の端部接続口部を挿嵌させてもよく、或いは、
剛性管の接続口部を拡径接続口部に形成しておき、この
拡径接続口部に配管Aの端部を挿嵌させてもよい。
【0023】一方、例えば、2本の配管A、Aが図7に
示すように、接続すべき開口端が互いに横方向に間隔を
存した状態で配設されている場合には、長さ方向の中間
部の数箇所(図においては2箇所)に可撓部2、2を設
けている剛性管を使用して、剛直な一端管部12の接続口
部を一方の配管Aの開口端に形成している拡径接続口部
Bに挿嵌することにより連結、連通させると共に、剛性
管の可撓部2、2を互いに逆方向にL字状に屈曲させて
他端管部12の接続口部を他方の配管Aの開口端に形成し
ている拡径接続口部Bに挿嵌することにより接続すれば
よい。この場合も、剛性管の両端接続口部を拡径接続口
部に形成しておき、この拡径接続口部に配管Aの端部を
挿嵌することにより接続してもよい。
【0024】次に、上記合成樹脂製剛性管の製造方法を
図8に基づいて簡単に説明すると、一定幅と厚みを有す
る半溶融状態の軟質塩化ビニル樹脂等の軟質合成樹脂製
帯状材21を第1成形ノズル22から押し出しながら周知の
ように成形回転軸20の基端部上に、先行する帯状材部21
a の一側部上に後続する帯状材部21a の他側部を重ね合
わせて一体に溶着させながら一定のピッチでもって螺旋
状に巻回することによって内管1Bを形成すると共に、こ
の内管1Bの形成途上において、第2成形ノズル23から一
定幅を有する半溶融状態の硬質塩化ビニル樹脂等の硬質
合成樹脂製帯状材24を押し出しながら先に成形回転軸20
上に巻回した上記軟質合成樹脂製帯状材21上に、先行す
る帯状材部24a の一側端面に後続する帯状材部24a の他
側端面を接合、溶着させながら一定のピッチでもって螺
旋状に巻回することにより、内管1Bの外周面に内周面を
一体に融着させた外管1Aを形成していく。
【0025】この外管1Aが所定長さになるまで形成され
ると、第2成形ノズル23から押し出される硬質合成樹脂
製帯状材24の押し出し量を少なくするか、或いは、ノズ
ル23押し出された硬質合成樹脂製帯状材24を適宜なガイ
ド部材を通過させることによって幅狭くし、この幅狭い
帯状材24' を上記と同じピッチでもって先に成形回転軸
20上に巻回した上記軟質合成樹脂製帯状材21上に螺旋巻
きしてこの軟質合成樹脂製帯状材21に溶着させることに
より螺旋条壁11を形成していくと共に先に巻回した帯状
材部による条壁部11a と次に巻回した帯状材部による条
壁部11a との間に上記隙間3を形成してこの隙間3から
露出した内管部分によって上記可撓部2を形成するもの
である。
【0026】そして、この可撓部2が一定長さ、形成さ
れると、再び、内管1B上に外管1Aを一体に層着してなる
所定長さの直状の剛性管部を上記同様に形成し、該剛性
管部の長さ方向の中央部を切断することによって、或い
は、一つ置きの剛性管部の長さ方向の中央部を切断する
ことによって上記図1又は図6に示す定尺の合成樹脂製
剛性管を得るものである。
【0027】図9、図10は可撓部2の変形例を示すもの
で、上記実施の形態における剛性管においては、可撓部
2を螺旋状に連続した硬質合成樹脂製帯状材24からなる
条壁11の隣接する条壁部11a 、11a 間の隙間3から露出
させた内管1Bによって形成しているが、この実施の形態
においては、剛性管本体1の長さ方向の中間部における
硬質合成樹脂製外管1Aの所定長さ部分を、上記隙間3の
幅と等しい間隔毎に一定幅を有する円環部4に形成して
隣接する円環部4、4間の隙間から露出した軟質合成樹
脂製内管部分1bによって可撓部2を形成しているもので
ある。その他の構造やこの円環部4、4と隙間3から露
出した軟質合成樹脂製内管部分1bとからなる可撓部2を
剛性管本体1の長さ方向の中間部の一箇所のみ、あるい
は、数箇所に設ける構造については、上記図1や図6に
示した剛性管と同様である。
【0028】このような可撓部2を有する剛性管の製造
は、押し出し成形機を使用することによって行うことが
できる。即ち、押し出し成形機の小径円形ノズルから半
溶融状態の軟質合成樹脂材を押し出しながら上記内管1B
を形成していく一方、大径の円形ノズルから半溶融状態
の硬質合成樹脂材を押し出しながら上記外管1Aを形成
し、内管1Bの中空内部に圧縮空気を供給して該内管1Bを
僅かに拡径させることによりその外周面を外管1Aの内周
面に溶着させることにより剛性管本体1を形成する。
【0029】この剛性管本体1が一定長さ形成される
と、上記大径円形ノズルから半溶融状態の硬質合成樹脂
材を断続的に押し出すことによって上記円環部4を所定
間隔毎に形成していくか、或いは、円筒状に連続的に押
し出される硬質合成樹脂材を上記隙間3と同一幅を有す
るカッタによって所定間隔毎に周方向に切除することに
より、該切除部によって形成される隙間3を介して一定
幅を有する円環部4を順次形成する。なお、このカッタ
は合成樹脂材の押し出し速度と同一速度で同一方向に移
動しながら外管1Aの周方向に一回り回転することによっ
て上記隙間3を形成し、形成後、元の位置まで復帰して
再び隙間3の形成を行うように構成されている。
【0030】なお、上記図1や図6で示した螺旋状の隙
間3から内管1B部分を露出してなる可撓部2を有する合
成樹脂製剛性管も、上記押し出し成形機を使用して形成
することができる。この場合は、大径の円形ノズルから
押し出される半溶融状態の硬質合成樹脂材を周方向に回
転するカッタによって内管1Bの外周面に達する深さまで
切り込みながら押し出し方向に移動させることによって
螺旋状の切目を入れ、この切目を広げることによって隙
間3と、螺旋条壁11を形成することができる。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明の可撓部を有する合
成樹脂製剛性管は、請求項1に記載したように、硬質合
成樹脂からなる剛直な外管の内周面に軟質合成樹脂から
なる内管を一体的に層着して剛性管本体を形成し、この
剛性管本体の長さ方向の中間部における所定長さ部分に
上記内管の一部が露出してなる可撓性管壁部を形成した
構造としているので、硬質合成樹脂製の外管によって全
長に亘り、略均一な径に形成された剛直な直管形状をな
して運搬或いは施工時等の取扱性が良好となるばかりで
なく、この硬質合成樹脂製外管が優れた耐圧強度を発揮
して外力を受けても偏平形状に圧潰する虞れがなく、そ
の上、軟質合成樹脂よりなる内管の平滑な内周面によっ
て排水等の流通を円滑に行わせることができる。
【0032】さらに、この剛性管本体の長さ方向の中間
部を軟質合成樹脂製内管の一部が露出してなる可撓部に
形成しているから、中間部が自由自在に屈曲して接続す
べき配管や排水口にその両端を簡単且つ正確に合致させ
て接続させることができると共にこの可撓部は硬質合成
樹脂製外管の外径よりも小径の内管部分によって形成さ
れているために狭隘な場所であっても配管作業が容易に
行え、その上、配管等との接続部である剛性管本体の両
端部は内外周面が平滑な剛直管部であるから、配管等と
の接続が容易に且つ水漏れが生じることのないように確
実に行うことができる。
【0033】また、この剛性管によって接続されている
配管等が地震によってその位置が変動しても、剛性管の
可撓部が震動を吸収しながら配管の変動に対応して変形
し、配管との接続部に無理な力を作用させることなく、
漏水や破損を防止して長期の使用に耐えることができ
る。
【0034】上記合成樹脂製剛性管において、請求項2
に係る発明によれば、剛性管本体の長さ方向の中間部に
おける外管の管壁部を一定幅の硬質合成樹脂製帯状材が
内管上に一定のピッチでもって螺旋巻きしてなる螺旋条
壁に形成し、この螺旋条壁における隣接する条壁部間に
上記内管を露出させて可撓部に形成しているので、硬質
合成樹脂よりなる螺旋条壁部と隣接する螺旋条壁部間の
隙間から露出している内管部分とが管の長さ方向に一定
幅間隔毎に交互に設けられているために、可撓部が部分
的に座屈したりすることなく、可撓部全長に亘って均一
に屈曲させることができ、そのため、屈曲部においても
排水等を円滑に流通させることができるものである。
【0035】さらに、隣接する螺旋条壁部間から露出し
た内管部がこれらの硬質合成樹脂製螺旋条壁部によって
保護されて損傷や破損を防止することができると共に、
硬質合成樹脂製の螺旋条壁部が優れた耐圧強度を発揮し
て可撓部が圧潰変形する虞れもなく、排水等が良好に行
える断面円形状の屈曲部を形成することができる。
【0036】また、請求項3に係る発明のように、剛性
管本体の長さ方向の中間部における外管の管壁部を管の
長さ方向に所定間隔毎に内管の外周面に固着した複数個
の硬質合成樹脂製円環部に形成し、隣接する円環部間に
内管を露出させて可撓部に形成した場合においても上記
と同様な作用効果を奏することができる。
【0037】上記可撓部は請求項4に記載したように、
剛性管本体の長さ方向の中間部の一箇所に形成しておく
ことによって該可撓部から剛性管をL字状或いはU字状
に屈曲させて配管同士等の接続管として使用することが
でき、請求項5に記載したように可撓部を剛性管本体の
長さ方向の中間部における数箇所に所定間隔を存して形
成しておくことによって、一層複雑な形態に屈曲させる
ことができるものであり、いずれの場合においても両端
部を内外周面が平滑な直状の剛性管部に形成しているか
ら、配管等との接続が確実且つ水密的に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】中間部に可撓部を設けた剛性管の側面図、
【図2】その縦断側面図、
【図3】その一部の拡大縦断側面図、
【図4】使用状態を示す簡略側面図、
【図5】別な使用状態を示す簡略側面図、
【図6】2箇所に可撓部を設けた剛性管の側面図、
【図7】その使用状態を示す簡略側面図、
【図8】剛性管の製造方法の一例を示す簡略側面図、
【図9】別な構造の可撓部を有する剛性管の側面図、
【図10】その一部の拡大縦断側面図。
【符号の説明】
1 剛性管本体 1A 硬質合成樹脂製外管 1B 軟質合成樹脂製内管 2 可撓部 3 隙間 4 円環部 11 螺旋条壁

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剛性管本体は硬質合成樹脂からなる剛直
    な外管の内周面に軟質合成樹脂からなる内管を一体的に
    層着してなり、この剛性管本体の長さ方向の中間部にお
    ける所定長さ部分に上記内管の一部が露出してなる可撓
    部を形成していることを特徴とする可撓部を有する合成
    樹脂製剛性管。
  2. 【請求項2】 剛性管本体の長さ方向の中間部における
    外管の管壁部を一定幅の硬質合成樹脂製帯状材が内管上
    に一定のピッチでもって螺旋巻きしてなる螺旋条壁に形
    成して、この螺旋条壁における隣接する条壁部間に上記
    内管を露出させて可撓部に形成していることを特徴とす
    る請求項1に記載の可撓部を有する合成樹脂製剛性管。
  3. 【請求項3】 剛性管本体の長さ方向の中間部における
    外管の管壁部を管の長さ方向に所定間隔毎に内管の外周
    面に固着した複数個の硬質合成樹脂製円環部に形成して
    いると共に、隣接する円環部間に内管を露出させて可撓
    部に形成していることを特徴とする請求項1に記載の可
    撓部を有する合成樹脂製剛性管。
  4. 【請求項4】 可撓部を剛性管本体の長さ方向の中間部
    の一箇所に形成していることを特徴とする請求項1、請
    求項2又は請求項3に記載の可撓部を有する合成樹脂製
    剛性管。
  5. 【請求項5】 可撓部を剛性管本体の長さ方向の中間部
    における数箇所に所定間隔を存して形成していることを
    特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載の可
    撓部を有する合成樹脂製剛性管。
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