JP3066731B2 - 暗渠管 - Google Patents
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- E02D31/02—Protective arrangements for foundations or foundation structures; Ground foundation measures for protecting the soil or the subsoil water, e.g. preventing or counteracting oil pollution against ground humidity or ground water
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Description
ばれ、地中に埋設して使用される集水排水管で、造成
地、ゴルフ場、農地、擁壁、堤防等の地中に埋設して、
地中の雨水や湧水を集めて所要排水路に案内し排水する
ために用いる管に関するものである。
知られ使用されている。この従来の暗渠管は一般には合
成樹脂製で、螺旋凹凸波形状に形成された円筒状の管で
ある。(例えば実開昭61ー93528号公開明細書参
照)
成された管の場合には、地中に埋設配管するに際して安
定性が悪く、管周方向に捩れを起こし易いものであっ
た。そのため、管内に一旦集めた水を確実に排水させる
ことを目的として、管周方向における所定の角度範囲を
除いて集水用小孔を形成してあるものとし、この小孔の
ない部分を下方に向けて配管するように予め設計して
も、管の捩れ現象によって、小孔のない部分を確実に下
方に向けて配管することが困難となるため、従来の暗渠
管にあっては、管周方向の全域に集水用小孔を形成して
ある構造とされていた。
のような課題に着目し、従来の暗渠管がもつ課題を解決
することを目的とし、製造に当たっては従来の暗渠管の
場合と同様に製造が容易であってコスト高となることの
ない特殊構造とした暗渠管を提供しようとするものであ
る。
に講じた本発明にいう暗渠管は、管壁1を、長手方向に
おいて断面方形壁部分2と断面円形壁部分3とを交互に
配設させてあるものとし、この管壁1部分に多数の集水
用小孔4を穿設形成させ、全体を合成樹脂素材またはゴ
ム素材によって形成してある構成としたものである。
面形状は、正方形状のもののみに限らず、垂直方向また
は水平方向に長い長方形状のものとしてもよく、断面円
形壁部分3にあっても真円形状のもののみに限らず、鶏
卵形や長円形のものとすることもできる。また、断面方
形壁部分2は、角張った角形であってもよいが、角部を
円弧状にしてあるのが取り扱いに便利である。
おいて、方形壁部分2における平坦辺2aの中央部分と
この部分に隣接する円形壁部分3とを略同一面に形成し
てあるものとしたり、管壁1の円形壁部分3だけに、ま
たは方形壁部分2だけに多数の集水用小孔4を穿設形成
してあるものとしたり、方形壁部分2と円形壁部分3と
の両方に多数の集水用小孔4を穿設形成してあるものと
したり、また、管壁1の周方向において、方形壁部分2
の所定の平坦辺2aとこれを含む所定の角度範囲αを除
く周壁部分だけに多数の集水用小孔4を穿設形成してあ
るものとして実施することができるものである。
材としては、ポリエチレンやポリ塩化ビニール・ポリプ
ロピレンその他任意の合成樹脂素材を選択使用すること
ができ、ゴム素材としては、天然ゴム,合成ゴム等任意
の素材を選択使用することができ、地中に埋設して使用
する管体であるから耐圧偏平性能に優れた硬質の素材が
適している。
管壁1の断面方形壁部分2の存在によって、一定の姿勢
で安定性よく配管することができるものであり、殊に、
地中に溝を掘って配管する場合にあっても、方形壁部分
2の平坦辺を溝底に載置することによって、安定よく位
置決めをおこなうことができ、配管後にあっても安易に
位置ずれを起こすことがなく、配管姿勢を維持させてお
き易い。
に基づいて説明する。図1乃至図4は本発明の第1実施
例の暗渠管を示した図である。図1は管体Pの外形を示
した斜視図であり、図2は管壁1の中央部分を管体の長
手方向に沿って切断した状態を示し、図3は管壁1の断
面円形壁部分3を管体の周方向に切断した状態を示した
ものである。
の図に示したように、管壁1の形状を管軸方向におい
て、断面形状を略正方形状とした方形壁部分2と、断面
形状を円形状とした円形壁部分3とを交互に配置させて
蛇腹状に連続形成してある構造とし、この円形壁部分3
…のそれぞれに、複数の集水用小孔4…を穿設形成して
ある構造としたものである。なお、ここにいう管壁1の
蛇腹状波形は螺旋状に連なる波形のものとして実施する
こともできる。
1,図3及び図4にみられるように、方形壁部分2の断
面形状を角部を丸くした正方形状とし、この方形壁部分
2における平坦辺2aの中央部分とこの部分に隣接する
円形壁部分3とが蛇腹状となっている。しかし、これら
の両壁部分2a,3を管壁1の内周面において略同一面
で連続するように形成することによって、管体P内に集
水した水を抵抗を少なくし澱みのない状態で円滑に移動
させることができるようにすることができる。
にみられるように、方形壁部分2の一つの平坦辺(図3
における下側の平坦辺)2aに隣接する部分を含む所定
の角度範囲α部分には集水用小孔4を形成せず、この角
度範囲αを除く他の部分だけに集水用小孔4を穿設形成
してある構造としたものである。このようにすることに
よって、この集水用小孔4が形成されていない平坦辺2
a部分を下方にして配管することにより、管体P内に一
旦集水した水が、管の下側に形成してある集水用小孔か
ら再び地中に排出されることを防ぐことができるように
してある。
るに当たっては、公知のキャタピラー方式の管成形用の
連続型内に、その一端側に配した樹脂押出機から熔融樹
脂をチューブ状に押し出し、そのチューブ内に高圧空気
を吹き込むことによって、または同時に型から空気を吸
引させることによって、熔融状態にあるチューブを型に
押し付けながら順次連続的に成形させ、管体が型から外
方に移動した箇所において、または成形を終えて管体が
硬化した後で、前記の集水用小孔4…を順次穿設形成さ
せればよい。
どうしを管継手を利用して接続連結する手段について例
示したものであって、この接続手段は、管体Pの端部近
くの断面円形壁部分3に、該断面円形壁部分3と略同形
の円形穴を有し外形が断面方形壁部分2と相似形の正方
形状で該断面方形壁部分2の外形よりも少し大きい形状
としてあるゴム弾性に富んだパッキング12,12をそ
れぞれに嵌合した後、両管P,Pの突き合わせ端面間に
介在させる別のリング状のパッキング11を、両端部分
を角筒状とし中央部分を円筒状とした継手10の中央部
分に挿入させておき、この継手10に対して両管P,P
を両側から押し込んで接続するようにしたものである。
なお、説明は省略するが、他の手段によって連結しても
よいことは言うまでもない。
実施例に示した管体Pの別実施例を示す第2実施例の管
であって、その主たる相違点は、前記第1実施例に示し
た管体Pにおいて円形壁部分3に形成した多数の集水用
小孔4…を、この円形壁部分3には形成せず、方形壁部
分2に形成してある構造としたものである。この第2実
施例構造の場合も、前記第1実施例の場合と同様に、こ
れらの集水用小孔4…も、図8にみられるように、方形
壁部分2の一つの平坦辺(図8における下側の平坦辺)
2aの全部とこの両側に連なる縦平坦辺の下側部分を含
む所定の角度範囲α部分には集水用小孔4を形成せず、
この角度範囲αを除く他の部分、即ち両縦平坦辺の残余
部分と上辺部分だけに集水用小孔4…を穿設形成してあ
る構造としたものである。
施例を示した第3実施例の管であって、該実施例の管体
Pは、多数の集水用小孔4…を、円形壁部分3と方形壁
部分2とのそれぞれに形成してある構造としたものであ
る。この実施例構造の場合も、前記第1実施例及び第2
実施例の場合と同様に、これらの集水用小孔4…は、方
形壁部分2にあっては、その下方の平坦辺2aの全部と
この両側に連なる縦平坦辺の下側部分とを含む所定の角
度範囲、円形壁部分3にあっては、この方形壁部分2に
対応する下方部分の所定の角度範囲には集水用小孔4が
形成されていない領域としてある。
管体Pの変形実施例について示したもので、方形壁部分
2に対して円形壁部分3の中心が、方形壁部分2の一つ
の平坦辺2a、図において下方の平坦辺2a側に変位し
ていて、この下方部分のみにおいて、方形壁部分2の内
面と円形壁部分3の内面とが略同一面を形成する構造と
したものである。このようにすると集水した水を抵抗少
なく排出することができる利点がある。また、このよう
に、方形壁部分2と円形壁部分3とは同芯的に形成する
必要はなく相対変位している構造として実施することも
できるものである。
樹脂素材の硬度は、製造する管体の大きさや地中への埋
設深さ等によって任意の硬度のものを選定使用すればよ
い。しかしながら、地中に埋設して使用する管であるか
ら、管壁1に受ける外圧を考慮して耐圧偏平強度をもつ
ように素材の種類と硬度と耐水性とを選定することが好
ましい。
したが、本発明は必ずしもこれらの実施例構造のみに限
定されるものではなく、本発明にいう前記の構成要件を
備えていて、前記の目的を達成し、以下にいう効果を有
する範囲内において適宜改変して実施することができる
ものである。
うに、管壁の構造を、長手方向において断面方形壁部分
と断面円形壁部分とを交互に配設させてあるものとし、
この管壁部分に多数の集水用小孔を穿設形成させ、全体
を合成樹脂素材またはゴム素材によって形成してある構
成としたものであるから、地中に埋設配管するに際して
地面に掘った溝の底面に沿わせて安定性よく配管するこ
とができ、適度の直線性を備えながら、断面円形壁部分
を主体とする曲げ変形により曲線状の配管も容易にでき
て、位置決めが容易にできる利点を有し、配管後におい
ても安易に位置ずれを起こしたり捩れたりすことのない
状態で配管姿勢を維持させておき易いという顕著な利点
を有しているものである。
造することができ、従来構造のものに比してコスト高と
なることもなく容易に製造することができるという効果
をも兼ね備えている。
縦断面図。
Claims (7)
- 【請求項1】 管壁(1)が、長手方向において断面方形
壁部分(2)と断面円形壁部分(3)とが交互に配設されてい
て、この管壁(1)部分に多数の集水用小孔(4)が穿設形成
され、全体が合成樹脂素材またはゴム素材によって形成
されている暗渠管。 - 【請求項2】 管壁(1)が、長手方向において断面方形
壁部分(2)と断面円形壁部分(3)とが交互に配設されてい
て、この管壁(1)部分に多数の集水用小孔(4)が穿設形成
され、全体が合成樹脂素材またはゴム素材によって形成
され、前記断面方形壁部分(2)の形状が、角部が円弧状
に形成された略正方形状とされている暗渠管。 - 【請求項3】 管壁(1)が、長手方向において断面方形
壁部分(2)と断面円形壁部分(3)とが交互に配設されてい
て、この管壁(1)部分に多数の集水用小孔(4)が穿設形成
され、全体が合成樹脂素材またはゴム素材によって形成
され、前記管壁(1)の内周面において、方形壁部分(2)に
おける平坦辺(2a)の中央部分とこの部分に隣接する円形
壁部分(3)とが略同一面に形成されている暗渠管。 - 【請求項4】 管壁(1)が、長手方向において断面方形
壁部分(2)と断面円形壁部分(3)とが交互に配設されてい
て、この管壁(1)の円形壁部分(3)に多数の集水用小孔
(4)が穿設形成され、全体が合成樹脂素材またはゴム素
材によって形成されている暗渠管。 - 【請求項5】 管壁(1)が、長手方向において断面方形
壁部分(2)と断面円形壁部分(3)とが交互に配設されてい
て、この管壁(1)の方形壁部分(2)に多数の集水用小孔
(4)が穿設形成され、全体が合成樹脂素材またはゴム素
材によって形成されている暗渠管。 - 【請求項6】 管壁(1)が、長手方向において断面方形
壁部分(2)と断面円形壁部分(3)とが交互に配設されてい
て、この管壁(1)の方形壁部分(2)と円形壁部分(3)とに
多数の集水用小孔(4)が穿設形成され、全体が合成樹脂
素材またはゴム素材によって形成されている暗渠管。 - 【請求項7】 管壁(1)が、長手方向において断面方形
壁部分(2)と断面円形壁部分(3)とが交互に配設されてい
て、この管壁(1)の周方向において、方形壁部分(2)の所
定の平坦辺(2a)とこれを含む所定の角度範囲(α)を除く
周壁部分に多数の集水用小孔(4)が穿設形成され、全体
が合成樹脂素材またはゴム素材によって形成されている
暗渠管。
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