JPH0733187B2 - 自動原稿搬送装置 - Google Patents

自動原稿搬送装置

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JPH0733187B2
JPH0733187B2 JP63249114A JP24911488A JPH0733187B2 JP H0733187 B2 JPH0733187 B2 JP H0733187B2 JP 63249114 A JP63249114 A JP 63249114A JP 24911488 A JP24911488 A JP 24911488A JP H0733187 B2 JPH0733187 B2 JP H0733187B2
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和志 滝本
泰 亀崎
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清重 亀田
裕幸 藤田
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Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、静電複写機又は画像読取機の如き画像処理機
に適用される自動原稿搬送装置、及びかかる自動原稿搬
送装置を備えた画像処理機に関する。
〔従来技術〕
画像複写操作又は画像読取操作等における原稿の取り扱
いを自動化するために、静電複写機又は画像読取機の如
き画像処理機に自動原稿搬送装置を装備することが広く
実用化されている。自動原稿搬送装置を開示している代
表的先行文献としては、特開昭53−91747号公報、特開
昭60−118551号公報及び実開昭61−49348号公報を挙げ
ることができる。
静電複写機又は画像読取機の如き画像処理機はハウジン
グを具備し、このハウジングの上面には処理すべき原稿
が載置される透明板が配設されている。自動原稿搬送装
置は開閉動枠体と静止枠体とを具備している。開閉動枠
体は、上記透明板の後縁に沿って延びる旋回軸線を中心
として透明板を覆う閉位置と透明板を露呈せしめる開位
置との間を旋回動自在に、上記ハウジングに装着され
る。静止枠体は、上記透明板の上流端縁に隣接せしめて
上記ハウジング上に装着される。かかる静止枠体には原
稿テーブルが配設されている。自動原稿搬送装置には、
原稿テーブルから透明板の上流端縁に延びる原稿搬入
路、及び透明板の下流端縁から延びる原稿搬出路も配設
されている。また、必要に応じて原稿の表裏を反転する
所謂原稿反転機能を有する自動原稿搬送装置において
は、上記原稿搬出路から分岐して透明板の下流端縁に至
る原稿反転路も配設されている。自動原稿搬送装置は、
更に、上記原稿テーブル上に載置された複数枚のシート
状原稿の1枚毎順次に上記原稿搬入路に送出させるため
の原稿送出手段と、原稿搬入路に送出されたシート状原
稿を透明板上に向けて搬入するための原稿搬入手段と、
透明板に対向して位置する原稿搬送手段と、透明板上か
ら上記原稿搬出路に搬出されたシート状原稿を搬送する
ための原稿排出手段とを具備する。自動原稿搬送装置が
上記原稿反転機能を有するものである場合、上記原稿搬
出路ひ搬出されたシート状原稿を原稿搬出路を通して排
出するための排出位置と原稿搬出路に搬出されたシート
状原稿を原稿搬出路から上記原稿反転路に導入するため
の反転位置とに選択的に位置付けられる排出反転制御部
材が設けられ、上記原稿排出手段は原稿反転路を通して
透明板上にシート状原稿を戻す反転手段としても機能す
る。上記原稿搬送手段は、透明板上に搬入されたシート
状原稿を透明板上の所定位置まで搬送し、そしてまた透
明板上のシート状原稿を上記原稿搬出路に搬出する。か
ような原稿搬送手段は、一般に、被駆動軸及び従動軸と
共にこれらの軸に巻き掛けられた無端ベルトを含む搬送
ベルトユニットから構成されている。
〔従来技術の問題点〕
而して、従来の自動原稿搬送装置には、次の通りの解決
すべき問題がある。
即ち、透明板に対向して位置する原稿搬送手段を構成す
る搬送ベルトユニットは、開閉動枠体に装着されている
が、かかる搬送ベルトユニットが所要通りに機能するた
めには、開閉動枠体が閉位置にせしめられると搬送ベル
トユニットが透明板に対して所期の相対関係位置にせし
められることが重要である。然るに、画像処理機のハウ
ジングに対する開閉動枠体の装着誤差或いは開閉動枠体
に対する搬送ベルトユニットの装着誤差等に起因して、
搬送ベルトユニットを所要通りに位置付けることが容易
でなく、熟練を要する煩雑な微調整操作を遂行すること
が必要である。
〔発明の技術的課題〕
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主
たる技術的課題は、煩雑な微調整操作を必要とすること
なく、開閉動枠体が閉位置にせしめられると、原稿搬送
手段を構成する搬送ベルトユニットが透明板に対して所
期の相対関係位置に確実に位置付けられる、新規且つ優
れた自動原稿搬送装置を提供することである。
本発明のその他の技術的課題は、本発明に従って構成さ
れた自動原稿搬送装置の好適具体例に関する、添付図面
を参照する以下の詳細な説明から明らかになるであろ
う。
〈発明の要約〉 本発明によれば、ハウジングの上面には処理すべき原稿
が載置される透明板が配設されている画像処理機に適用
される自動原稿搬送装置にして、 該透明板の片縁に沿って延びる旋回軸線を中心として該
透明板を覆う閉位置と該透明板を露呈せしめる開位置と
の間を旋回動自在に該ハウジングに装着され、且つ該閉
位置における下面が開放されている開閉動枠体と、 該開閉動枠体内に装着されたユニット枠、該ユニット枠
に装着され端部に入力歯車が固定された被駆動軸、該被
駆動軸と搬送方向に間隔を置いて該ユニット枠に装着さ
れた従動軸、該被駆動軸及び該従動軸に巻き掛けられた
無端ベルトを含む搬送ベルトユニットと、を具備し、 該開閉動枠体には該入力歯車と係合する伝動歯車、該伝
動歯車を装着する装着軸、及び該伝動歯車に駆動連結さ
れた駆動源が配設されており、 該搬送ベルトユニットは搬送方向に所定範囲に渡って移
動自在で、かつ、該開閉動枠体が該閉位置にある状態に
おいて該透明板に垂直な方向に所定範囲に渡って移動自
在に該開閉動枠体に装着されており、 該開閉動枠体と該ユニット枠との間には、該開閉動枠体
が該閉位置にある状態において下方に該ユニット枠を弾
性的に偏倚せしめる弾性偏倚手段が介在せしめられてお
り、 該搬送ベルトユニットには、更に、該開閉動枠体が該閉
位置にせしめられると該ハウジングの上面に当接して、
該弾性偏倚手段の弾性偏倚作用に抗して該ユニット枠を
上方に移動せしめるための当接部材が配設されており、 該被駆動軸と該装着軸との間には、一端が該被駆動軸に
回転自在に装着され他端が該装着軸に回転自在に連結さ
れた連結リンクが配設されている、 ことを特徴とする自動原稿搬送装置が提供される。
〔発明の好適具体例〕
以下、添付図面を参照して、本発明に従って構成された
自動原稿搬送装置の好適具体例が装備された画像処理機
について詳細に説明する。
全体的構成の概要 第1図及び第2図には、全体を番号2で示す静電複写機
と、この静電複写機2に装備された全体を番号4で示す
自動原稿搬送装置とが図示されている。それ自体は周知
の形態でよい静電複写機2は、略直方体形状のハウジン
グ6を具備しており、このハウジング6の上面中央部に
は、矩形でよいガラス製透明板8(第2図)が配設され
ている。ハウジング6の片側(前方から見て右側)に
は、2点鎖線で示す如く、通常の紙でよい複数枚のシー
ト状複写紙を収容した複写紙カセット10及び12が着脱自
在に装着される。ハウジング6の他側(前方から見て左
側)には、ハウジング6内から排出される複写紙を収集
する受皿或いはソータ(いずれも図示していない)が配
設される。ハウジング6の上面前縁部には、複数個の操
作スイッチ及び表示器が配列された操作パネル14が配設
されている。図示していないが、ハウジング6内には、
表面に静電感光層を有する回転ドラムを含む種々の構成
要素が配設されている。周知の如く、複写すべき面を下
方に向けて透明板8(第2図)上に載置された原稿を光
学的に走査してその反射像を回転ドラム上に投射する原
稿走査露光を含む作像工程によって、回転ドラム上にト
ナー像が形成され、かかるトナー像が複写紙カセット10
又は12から供給された複写紙に転写され、そして転写さ
れたトナー像が定着された後に複写紙が受皿或いはソー
タに排出される。
本発明に従って種々の改良が加えられている図示の自動
原稿搬送装置4は、開閉動枠体16と静止枠体18とを具備
している。開閉動枠体16は、長手方向に間隔をおいてハ
ウジング6の後縁部に装着されるそれ自体は周知の形態
でよい一対の装着機構20を介してハウジング6上に装着
されている。一対の装着機構20の各々は垂下脚19(第5
図)を有し、他方ハウジング6の後縁部には長手方向に
所定間隔を置いて一対の装着開口21(第4図)が形成さ
れており、一対の装着機構20の各々の垂下脚19が一対の
装着開口21の各々に挿入される。開閉動枠体16は、上記
透明板8の後縁に沿って延びる(更に詳しくは、上記透
明板8の後縁と平行にその幾分後方且つ上方を延びる)
旋回軸線を中心として、第1図に図示する閉位置と第2
図に図示する開位置との間を旋回自在である。第5図に
図示する通り、開閉動枠体16内の前縁部には永久磁石23
が配設されており、開閉動枠体16が上記閉位置にせしめ
られると、かかる磁石23がハウジング6の金属製上面壁
に磁気的に吸着する。開閉動枠体16が上記閉位置に位置
せしめられると透明板8が開閉動体16によって覆われ、
開閉動枠体16が上記開位置に位置せしめられると透明板
8が露呈される。複写すべき原稿を手動で透明板8上に
載置する場合には、開閉動枠体16を手動で開閉動するこ
とが必要である。
静止枠体18は、その下流端縁(左端縁)を透明板8の上
流端縁に隣接せしめて、ハウジング6上に装着されてい
る。この静止枠体18の上流部はハウジング6の右端を越
えて右方に延出している。第1図に図示する通り、開閉
動枠体16が上記閉位置にせしめられると、静止枠体18の
下流部は開閉動枠体16によって覆われるが、静止枠体18
の上流部が開閉動枠体16に覆われることはない。
原稿テーブル、原稿搬入路、原稿送出手段及び原稿搬入
手段 第1図及び第2図と共に第3図及び第4図を参照して説
明すると、上記静止枠体18は、ハウジング6上の所定位
置に固定された基部22と、この基部22から右方に延出す
る延出部24とを有する。延出部24の下流端部(左端部)
は連結ピン25を介して基部22の上流端部(右端部)に連
結されており、図示の通常位置から必要に応じて上方
(前方から見て反時計方向)に旋回され得る。基部22の
上面は、下流に向かって若干だけ下方に傾斜して延びる
上流部26、下流に向かって上方に傾斜して延びる中間逆
傾斜部28、及び下流に向かって若干だけ下方に傾斜して
延びる下流部30を有する。延出部24の上面は、下流に向
かって若干だけ下方に傾斜して延びて、基部22の上面上
流部26に滑らかに続づく。延出部24の上面並びに基部22
の上面上流部26及び中間逆傾斜部28は、複写すべき複数
枚のシート状原稿が載置される原稿テーブル32を構成す
る。第1図及び第2図に図示する如く、延出部24の上面
上には、幅方向に間隔を置いて一対の幅規制部材34が装
着されている。それ自体は周知の形態でよい一対の幅規
制部材34は、相互に接近する方向及び相互に離隔する方
向に相互に対応して移動自在であり、両者間の間隔が原
稿テーブル32上に載置されるシート状原稿の幅に対応し
た長さに手動で設定される。
第1図乃至第3図と共に第5図を参照して説明を続ける
と、上記開閉動枠体16は全体として箱形状であり、その
下面は開放されている。かかる開閉動枠体16は適宜の合
成樹脂から形成することができる。第1図及び第3図か
ら理解される如く、開閉動枠体16の主部36は没入されて
おり、かかる主部36の上面は左から右に向かって幾分上
方に傾斜している。主部36の上面は原稿受面を構成し、
後に更に言及する如く、上記透明板8上から搬出される
シート状原稿は主部36の上面に排出される。第1図及び
第2図に明確に図示する如く、開閉動枠体16の前面の中
央下部には、開閉動枠体16を手動で開閉動する時に指を
掛けることができる凹部38が形成されている。
第3図及び第5図に図示する通り、開閉動枠体16の下面
上流端部(右端部)には、下流に向かって若干下方に傾
斜して延びる案内板40が装着されている。開閉動枠体16
が上記閉位置に位置せしめられると、案内板40は上記静
止枠体18の基部22の上面における下流部30と協働して、
両者間に原稿搬入路42を規定する。
第3図乃至第6図を参照して説明すると、上記原稿テー
ブル32上に載置された複数枚のシート状原稿を1枚毎順
次に原稿搬入路42に送出するための原稿送出手段44が設
けられている。この原稿送出手段44は、送出ローラ機構
46と分離ローラ機構48とを含んでいる。第5図及び第6
図に図示する如く、開閉動枠体16の上流端部に配設され
ている上記案内板40の幅方向両側には、支持側板50及び
52が設けられており、これらの支持側板50及び52間に
は、軸受部材54及び56(第6図)を介して上側回転軸58
が回転自在に装着されている。そしてこの上側回転軸58
には軸線方向に適宜の間隔を置いて3個の送給ローラ60
が固定されている。合成ゴムの如き適宜の材料から形成
することができる上記送給ローラ60は、上記案内板40に
形成されている開口を通って突出する。第3図を参照す
ることによって理解される如く、上記送給ローラ60の外
周面は完全な円形ではなく、上記送給ローラ60の特定角
部部位には略三ケ月形状の切欠きが形成されている。上
記上側回転軸58に対応して、静止枠体18における基部22
の前側壁と後側壁との間には下側回転軸62が回転自在に
装着されている。この回転軸62は幾分かの範囲に渡って
上下方向に移動自在に装着され、そしてばね部材63(第
4図)によって上方に弾性的に偏倚されている。かかる
回転軸62には軸線方向に適宜の間隔を置いて4個の逆転
ローラ64が固定されている。合成ゴム又は合成樹脂の如
き適宜の材料から形成することができる上記逆転ローラ
64は、静止枠体18における基部2の上面壁に形成されて
いる開口を通って上方に突出している。送給ローラ60と
逆転ローラ64とは軸線方向において相互に互い違いに配
列されており、送給ローラ60の各々は隣接する逆転ロー
ラ64間に位置する。かような送給ローラ60と逆転ローラ
64とは、協働して上記分離ローラ機構48を構成する。
第5図に図示する通り、支持側板50及び52に固定されて
上記上側回転軸58を回転自在に支持する軸受部材54及び
56の各々には突起66及び68が固定されている。これに対
応して、第4図に図示する通り、上記下側回転軸62の両
端部(かかる両端部は静止枠体18における基部22の前側
壁及び後側壁を通って前方及び後方に突出している)の
各々には、小円板70及び72が回転自在に装着されてい
る。開閉動枠体16が上記閉位置にせしめられると、上記
突起66及び68が上記円板70及び72に当接し、かくして下
側回転軸62は上記ばね部材63(第4図)の弾性偏倚作用
に抗して若干下降され、上記上側回転軸58と上記下側回
転軸62との間隔が所定値に、従って送給ローラ60と逆転
ローラ64との相対的関係が所要通りに設定される。更に
また、第6図に図示する通り、上記支持側板52を通って
後方に延出している上側回転軸58の後部には連結歯車74
が固定され、そしてまたブラケット片76が所定範囲に渡
って旋回自在に装着されている。このブラケット片76に
は軸78が固定されており、この軸78には遊び歯車80及び
小円板82が回転自在に装着されている。遊び歯車80は上
記歯車74に係合されている。上側回転軸58とブラケット
片76との間には、ブラケット片76を前方から見て時計方
向に弾性的に偏倚するばね部材(図示していない)が介
在されており、かかるばね部材の作用によってブラケッ
ト片76は特定角度位置に弾性的に偏倚される。一方、第
4図に図示する通り、上記下側回転軸62の後部には連結
歯車84が固定されていると共に、小円板86が回転自在に
装着されている。開閉動枠体16が上記閉位置にせしめら
れると、上記遊び歯車80と上記連結歯車84とが係合さ
れ、従って上記連結歯車74と上記連結歯車84とが遊び歯
車80を介して連結される。かくして、後述する通りにし
て上側回転軸58が前方から見て時計方向に回転される
と、下側回転軸62も前方から見て時計方向に回転され
る。開閉動枠体16が上記閉位置にせしめられる際には、
上記小円板82が上記小円板86に当接し、これによってブ
ラケット片76が上記ばね部材の弾性偏倚作用に抗して幾
分反時計方向に旋回され、かくして遊び歯車80と連結歯
車84との相互係合度合が所要値に設定される。
上記上側回転軸58には、更に、一対の支持アーム88の基
端部が旋回自在に装着されている。かかる一対の支持ア
ーム88は上流側(第3図において右方)に延びており、
それらの自由端には回転軸90が回転自在に装着されてい
る。そしてこの回転軸90には、軸線方向に適宜の間隔を
置いて2個の送出ローラ92が固定されている。かかる送
出ローラ92は合成ゴムの如き適宜の材料から形成するこ
とができる。第5図及び第6図に図示する通り、上記上
側回転軸58には、上記一対の支持アーム88の各々の基端
部に隣接せしめて歯付プーリ94も固定されている。かか
る歯付プーリ94に対応して上記回転軸90の両端部にも歯
付プーリ96が固定されており、歯付プーリ94の各々と歯
付プーリ96の各々とにはタイミングベルト98が巻き掛け
られている。従って、後述する通りにして上記上側回転
軸58が前方から見て時計方向に回転されると、上側回転
軸58の回転が歯付プーリ94、タイミングベルト98及び歯
付プーリ96を介して回転軸90に伝達され、回転軸90も前
方から見て時計方向に回転せしめられる。開閉動枠対16
の上流端部に配設されている上記支持側板50及び52間に
は、第3図及び第6図に図示する通り、カム軸100も回
転自在に装着されている。そして、このカム軸100に
は、上記一対の支持アーム88に対応せしめて一対のカム
102が固定されている。一対のカムの各々には作動突起1
04が形成されており、一方一対の支持アーム88の基端部
近傍には平坦な被拘束面106が形成されている。カム102
が第3図及び第6図に図示する拘束位置に位置している
時には、カム102の作動突起104が支持アーム88の被拘束
面106に係合し、これによって支持アーム88は第3図に
図示する上昇位置に拘束されている。支持アーム88がか
かる上昇位置に拘束されている時には、上記送出ローラ
92は原稿テーブル32の上面から所要距離だけ上方に離隔
せしめられている。後述する通りにしてカム軸100及び
これに固定されたカム102が第3図において時計方向に
回転せしめられると、カム102の作動突起104が支持アー
ム88の被拘束面106から離脱する。かくすると、一対の
支持アーム88は、それら自身及びそれらの自由端間に装
着された回転軸90等の重量に起因して、上記上側回転軸
58を中心として第3図において時計方向に旋回されて、
回転軸90及びこれに装着された送出ローラ92が下降さ
れ、送出ローラ92は原稿テーブル32上に載置されている
シート状原稿に接触せしめられる。カム軸100及びこれ
に固定されたカム102が1回転せしめられて第3図に図
示する拘束位置に戻されると、カム102の作動突起104が
支持アーム88の被拘束面106に作用して支持アーム88を
上記上昇位置に戻し、かかる上昇位置に拘束する。
第3図乃至第5図を参照して説明を続けると、開閉動枠
体16の上流端部に配設されている上記案内板40には、3
個の原稿検出器、即ち載置原稿検出器108、搬入原稿検
出器110及び搬入原稿検出器112が装着されている。検出
器108、110及び112の各々は、案内板40に形成されてい
る開口を通って下方に突出する検出アームを有し、かか
る検出アームの先端は静止枠体18の基部22の上面に形成
されている開口に進入している。検出器108の検出アー
ムは原稿テーブル32の下流端部に関連せしめて配設され
ており、原稿テーブル32上にシート状原稿が載置される
と検出器108がかかるシート状原稿を検出する(複数枚
のシート状原稿はそれらの前縁を静止枠体18における基
部22の上面の中間逆傾斜部28に当接乃至近接せしめて原
稿テーブル32状に載置される)。検出器110の検出アー
ムは原稿搬入路42の上流端で且つ幅方向において後方に
変位された位置に関連せしめて配設されており、幅が所
定値以上のシート状原稿が原稿搬入路42に送出されると
検出器110がこれを検出する。検出器112の検出アームは
原稿搬入路42の下流部中央に関連せしめて配設されてお
り、検出器112は原稿搬入路42を通して搬送されるシー
ト状原稿、更に詳しくは原稿搬入路42を通して搬送され
るシート状原稿の前縁及び後縁を検出する。検出器112
によるシート状原稿の前縁及び後縁の検出に基づいてシ
ート状原稿の長さが検知され、そしてまた検出器110が
シート状原稿を検出するか否かに基づいてシート状原稿
の幅が所定値以上か否かが検知され、かくしてシート状
原稿のサイズ(例えばJIS規格でB5,A4或いはB4)が検知
される。
図示の具体例においては、更に、原稿テーブル32の下流
端に関連せしめて、開閉動枠体16の上流端部の配設され
ている上記案内板40に原稿送出阻止部材114が装着され
ている。第3図に図示する通り、原稿送出阻止部材114
は幅方向(第3図において紙面に垂直な方向)に延びる
回転自在なピン115に固定されている。幅方向中央に位
置するこの原稿送出阻止部材114には、ばね部材(図示
していない)と電磁ソレノイド116とが付設されてい
る。ばね部材は原稿送出阻止部材114を第3図において
反時計方向に弾性的に偏倚し、第3図に図示する阻止位
置に弾性的に維持する。原稿送出阻止部材114が上記阻
止位置に位置付けられている時には、原稿送出阻止部材
114の垂下脚は上記案内板40に形成されている開口を通
って下方に延び、かくして原稿テーブル32上に載置され
ているシート状原稿が原稿送出阻止部材114を越えて下
流方向に移動されるのを確実に阻止する。阻止部材制御
手段を構成する電磁ソレノイド116が付勢されると、上
記ばね部材の弾性偏倚作用に抗して原稿送出阻止部材11
4が第3図において時計方向に退去位置まで旋回され
る。原稿送出阻止部材114が上記退去位置にせしめられ
ると、その垂下脚は上記案内板40より上方に退去し、か
くして原稿テーブル32上のシート状原稿を原稿搬入路42
に送出することが許容される。電磁ソレノイド116が除
勢されると、上記ばね部材の弾性偏倚作用によって原稿
送出阻止部材114が上記阻止位置に戻される。
第3図乃至第6図を参照して説明を続けると、上記原稿
搬入路42には、原稿テーブル32から原稿搬入路42に送出
されたシート状原稿を上記透明板8上に向けて搬入する
ための原稿搬入手段118が配設されている。第3図、第
5図及び第6図に図示する通り、開閉動枠体16の上流端
部に配設されている上記支持側板50及び52間には上側回
転軸120が回転自在に装着されており、この上側回転軸1
20には軸線方向に適宜の間隔を置いて2個の被駆動搬入
ローラ122が固定されている。合成ゴムの如き適宜の材
料から形成することができる被駆動搬入ローラ122は、
上記案内板40に形成されている開口を通って突出する。
第3図及び第4図に図示する通り、静止枠体18の基部22
における上面壁の下方には下側回転軸124が回転自在に
装着されており、かかる下側回転軸124には適宜の間隔
を置いて2個の従動搬入ローラ126が回転自在に装着さ
れている。下側回転軸124は所定範囲に渡って昇降動自
在に装着され、そしてばね部材125によって上方に弾性
的に偏倚されている。合成ゴム又は合成樹脂の如き適宜
の材料から形成することができる従動搬入ローラ126
は、上記基部22の上面壁に形成されている開口を通って
上方に突出する。第3図を参照することによって理解さ
れる如く、開閉動枠体16が上記閉位置にせしめられる
と、被駆動搬入ローラ122が従動搬入ローラ126に当接
し、かくして従動搬入ローラ126及び下側回転軸124が上
記ばね部材の弾性偏倚作用に抗して若干下降される。後
述する通りにして上側回転軸120及びこれに固定された
被駆動搬入ローラ122が第3図において時計方向に回転
駆動されると、これに付随して下側回転軸124及びこれ
に装着された搬入ローラ126が第3図において反時計方
向に回転され、かくして搬入ローラ122及び126の協働に
よってシート状原稿が下流方向に搬送される。
第3図に図示する如く、上記案内板40の下流端には、そ
れ自体は周知の除電ブラシ128が装着されている。幅方
向に延在するこの除電ブラシ128は、原稿搬入路42から
上記透明板8上に搬入されるシート状原稿の上面に作用
してそこから静電気を除去する。
図示の自動原稿搬送装置においては、原稿搬入路42は、
開閉動枠体16が閉位置にせしめられている時に開閉動枠
体16の上流端部下面(更に詳しくは案内板40の下面)と
静止枠体18の下流部上面(更に詳しくは基部22の上面壁
の下流部上面)との間に規定されている。そして、送出
ローラ92、相互に協働する送給ローラ60と逆転ローラ64
の内の上側に位置する送給ローラ60、及び相互に協働す
る搬入ローラ122と搬入ローラ126の内の上側に位置する
搬入ローラ122は、開閉動枠体16に装着され、一方、相
互に協働する送給ローラ60と逆転ローラ64の内の下側に
位置する逆転ローラ64、及び相互に協働する搬入ローラ
122と搬入ローラ126の内の下側に位置する搬入ローラ12
6は、静止枠体18に装着されている。それ故に、開閉動
枠体16を開動せしめると、原稿搬入路42が完全に開放さ
れ、従って、原稿搬入路42においてシート状原稿が閉塞
した場合には、開閉動枠体16を開動せしめて原稿搬入路
42を開放して、閉塞したシート状原稿を損傷せしめる恐
れなくして充分容易に且つ迅速に除去することができ
る。また、送給ローラ60及び逆転ローラ64等が汚染され
た場合、充分容易に清掃することができる。
原稿搬送手段(搬送ベルトユニット) 上記開閉動枠体16の主部内には、全体を番号130で示す
搬送ベルトユニットが装着されている。原稿搬送手段を
構成するこの搬送ベルトユニット130は、第3図を参照
することによって理解される通り、開閉動枠体16が上記
閉位置にせしめられると上記透明板8に対向して位置す
る。第7図及び第8図を参照して説明すると、図示の搬
送ベルトユニット130はユニット枠132を具備している。
このユニット枠132は幅方向に所定間隔を置いて配設さ
れた前枠部材134と後枠部材136とを含んでいる。前枠部
材134は被駆動側支持板138と従動側支持板140とを含
み、同様に後枠部材136も被駆動側支持板142と従動側支
持板144とを含んでいる。前枠部材134の被駆動側支持板
138と後枠部材136の被駆動側支持板142との間には、搬
送方向に適宜の間隔を置いて2個の横架部材146及び148
が止めねじ(図示していない)の如き適宜の手段によっ
て固定されており、また前枠部材134の従動側支持板140
と後枠部材136の従動側支持板144との間には、1個の横
架部材150が止めねじ(図示していない)の如き適宜の
手段によって固定されている。かくして、被駆動側支持
板138及び142並びに横架部材146及び148が被駆動側ユニ
ット半枠を構成し、従動側支持板140及び144並びに横架
部材150が従動側ユニット半枠を構成する。上記横架部
材146、148及び150の各々は、第3図を参照することに
よって理解される如く、上面が開放されたチャンネル状
断面形状を有する。横架部材146、148及び150の各々の
底壁には、夫々、幅方向に適宜の間隔を置いて複数個の
開口152、154及び156が形成されている。
上記被駆動側ユニット半枠と上記従動側ユニット半枠と
の連結様式は次の通りである。被駆動側ユニット半枠に
おける被駆動側支持板138及び142の各々の下流端部に
は、搬送方向に所定間隔を置いて2個のねじ孔158及び1
60が形成されている。かかるねじ孔158及び160は、バー
リング加工とこれに続くタッピング加工とによって形成
されているのが好都合である。他方、従動側ユニット半
枠における従動側支持板140及び144の各々の上流端部に
は、搬送方向に所定間隔を置いて比較的大径の孔162と
搬送方向に細長く延びるスロット164とが形成されてい
る。孔165はバーリング加工によって形成されているの
が好都合である。スロット164は通常の打ち抜き加工に
よって形成することができる。スロット164とねじ孔158
とには、連結ねじピン166が組み合わされる。このピン1
66は大径頭部168、中間円柱部170及び先端小径ねじ部17
2を有する。中間円柱部170の外径はスロット164の上下
方向寸法に対応している。第7図に図示する通り、ピン
166はその中間円柱部170がスロット164に挿通せしめら
れ、その先端小径ねじ部172がねじ孔158に螺合される。
かくして、被駆動側支持板138及び142の各々が従動側支
持板140及び144に夫々連結される。ピン166、スロット1
64及びねじ孔158から成る連結手段による上述した通り
の連結方式においては、ピン166の中間円柱部170がスロ
ット164内を搬送方向に移動することができ、従って被
駆動側支持板138及び142と従動側支持板140および144と
は搬送方向に所定距離に渡って相対的に移動自在に連結
される。比較的大径の孔162とねじ孔160とには、拘束ね
じピン174が組み合わされる。このピン174は円柱部176
及び先端小径ねじ部178を有する。円柱部176の外径は孔
162の内径に対応している。第7図に図示する通り、ピ
ン174はその円柱部176が孔162に挿通せしめられ、その
先端小径ねじ部178がねじ孔160に螺合され、かくして被
駆動側支持板138及び142と従動側支持板140及び144との
搬送方向における相対的移動が拘束される。即ち、ピン
174、孔162及びねじ孔160は拘束手段で構成し、被駆動
側支持板138及び142と従動側支持板140及び144との搬送
方向における相対的移動を解除自在に拘束する。従動側
支持板140及び144の上流端には、幅方向外方に突出する
把持片177及び179が形成されている。
上記被駆動側ユニット半枠における被駆動側支持板138
及び142の各々の上流端部には軸受部材180が装着されて
おり、かかる軸受部材180によって被駆動軸182が回転自
在に装着されている。上記軸受部材180の各々の外周面
には、当接部材184が固定されている(かかる当接部材1
84については、後に更に言及する)。幅方向に延びる被
駆動軸182にはベルト車186が固定されている。一方、上
記従動側ユニット半枠における従動側支持板140及び144
の下流端部間には、従動軸188が回転自在に装着されて
いる。更に詳述すると、従動側支持板140及び144の各々
の下流端部には、搬送方向に延在する装着開口190が形
成されている。そして、かかる装着開口190の各々に
は、軸受部材192が装着されている。軸受部材192の各々
の主部には平坦な下面及び上面が形成されており、相互
に平行な上記下面及び上面間の寸法は上記装着開口190
の上下方向寸法に対応している。軸受部材192の各々の
上記主部が装着開口190内に挿入され、かくして軸受部
材192の各々は装着開口190の延在方向即ち搬送方向に沿
って移動自在に従動側支持板140及び144に装着される。
上記従動軸188は軸受部材192に軸支される。この従動軸
188にはベルト車194が固定されている。上記装着開口19
0の各々の上流側縁には下流方向に突出した突片196が形
成されており、一方上記軸受部材192の各々の主部には
上流方向に突出した突片198が形成されている。突片195
と突片198との間には、圧縮コイルばね200が配設され
る。圧縮コイルばね200の各々の一端は突片196に被嵌さ
れ、他端は突片198に被嵌され、かくして圧縮コイルば
ね200は確実に所要位置に保持される。かかる圧縮コイ
ルばね200は軸受部材192を、従って従動軸188及びこれ
に固定されたベルト車194を下流方向に弾性的に偏倚す
る。上記軸受部材192の各々に、当接部材202が一体に形
成されている(かかる当接部材202については、後に更
に言及する)。
第7図に図示する通り、被駆動軸182に固定された上記
ベルト車186と従動軸188に固定された上記ベルト車194
とには、無端ベルト204が巻き掛けられる。かかる無端
ベルト204の外周面は白色にせしめられている。上述し
た通り圧縮コイルばね200は従動軸188及びこれに固定さ
れたベルト車194を下流方向、即ち被駆動軸182及びこれ
に固定されたベルト車186から離れる方向に弾性的に偏
倚し、かくして無端ベルト204に所要張力が生成され
る。図示の搬送ベルトユニット130においては、初期組
立の際、或いは無端ベルト204が汚染乃至損傷された時
のベルト交換の際には、次の通りにして無端ベルト204
の巻き掛け操作を遂行することができる。最初に、上記
拘束ねじピン174をねじ孔160及び孔162から離脱せし
め、かくして被駆動側ユニット半枠と従動側ユニット半
枠とを搬送方向に相対的に移動可能にせしめる。次い
で、被駆動側ユニット半枠と従動側ユニット半枠とを相
互に接近する方向に相対的に移動せしめて、被駆動軸18
2及びこれに固定されたベルト車186と従動軸188及びこ
れに固定されたベルト車194とを相互に接近せしめる。
この際には、従動側ユニット半枠に形成されている上記
把持片177及び179を把持して、従動側ユニット半枠を移
動することができる。しかる後に、ベルト車186とベル
ト車194とに無端ベルト204を巻き掛ける。この際にはベ
ルト車186とベルト車194とが所要状態よりも相互に接近
せしめられていて、無端ベルト204の全長に比べてベル
ト車186とベルト車194との間隔が小さくせしめられてい
る故に、充分容易且つ迅速に無端ベルト204を巻き掛け
ることができる。次いで、被駆動側ユニット半枠と従動
側ユニット半枠とを相互に離隔する方向に相対的に移動
せしめて、ベルト車186とベルト車194との間隔を所要値
にせしめ、かくして無端ベルト204に所要張力を生成せ
しめる。そして、上記拘束ねじピン174を孔162に挿通
し、ねじ孔160に螺合し、かくして被駆動側ユニット半
枠と従動側ユニット半枠との相対的移動を拘束する。か
ようにして充分容易且つ迅速に無端ベルト204の巻き掛
け操作を遂行することができる。
第7図及び第8図を参照して説明を続けると、図示の搬
送ベルトユニット130は、更に、上述した3個の横架部
材146、148及び150の各々に関連せしめて、案内ローラ
手段206、208及び210が配設されている。案内ローラ手
段206、208及び210の各々は、幅方向に延びる支持軸21
2、214及び216を含んでいる。かかる支持軸212、214及
び216は、回転自在に且つ所定範囲に渡って昇降動自在
にユニット枠132に装着される。詳述すると、上記被駆
動側支持板138及び142の各々には、搬送方向に間隔を置
いて2個の長孔218及び220が形成されている。かかる長
孔218及び220は上下方向(即ち、開閉動枠体16が閉位置
にせしめられると、透明板8に垂直な方向)に細長く延
びている。長孔218は長孔220よりも上方に延びており、
長孔218の上下方向寸法は長孔220の上下方向寸法よりも
幾分大きい。長孔218の上端縁には下方に垂下した突片2
22が形成されている。上記従動側支持板140及び144の各
々にも1個の長孔224が形成されている。かかる長孔224
は上記長孔218と実質上同一でよく、その上端縁には下
方に垂下した突片226が形成されている。上記支持軸21
2、214及び216の各々の両端には、夫々、軸受部材228、
230及び232が配設されている。換言すれば、支持軸21
2、214及び216の各々の両端は、夫々、軸受部材228、23
0及び232に回転自在に支持されている。軸受部材228は
拡大頭部234と主部236と有する。主部236の両側面は相
互に平行な平坦面であり、かかる平坦面間の寸法は上記
長孔218の横方向寸法に対応している。軸受部材228の主
部236には上方に突出した突片238も形成されている。軸
受部材228の主部236が長孔218に挿入され、かくして長
孔218に沿って昇降動自在に支持軸212が装着される。長
孔218の上記突片222と軸受部材228の上記突片238との間
には圧縮コイルばね240が配設される。一端が突片222に
被嵌され他端が突片238に被嵌される圧縮コイルばね240
は、軸受部材228を、従って支持軸212を下方に弾性的に
偏倚する。支持軸212には軸線方向に適宜の間隔を置い
て複数個のローラ242が固定されている。かかるローラ2
42は、上記横架部材146に形成されている上記開口152を
通って下方に突出して、無端ベルト204の作用走行部の
内面に押し付けられ、かくして無端ベルト204の作用走
行部を下方に弾性的に偏倚して透明板8に押し付ける。
支持軸214の両端に配設されている軸受部材230も拡大頭
部244と主部246とを有する。主部246の両側面は相互に
平行な平坦面であり、かかる平坦面間の寸法は上記長孔
220の横方向寸法に対応している。軸受部材230の主部24
6が長孔220に挿入され、かくして長孔220に沿って昇降
動自在に支持軸214が装着される。支持軸214には軸線方
向に適宜の間隔を置いて複数個のローラ248が固定され
ている。かかるローラ248は、上記横架部材148に形成さ
れている上記開口154を通って下方に突出して、無端ベ
ルト204の作用走行部の内面に押し付けられる。支持軸2
14及び軸受部材230に関してはばね部材が配設されてお
らず、ローラ248はそれら自体の重量並びに支持軸214及
び軸受部材230の重量によって無端ベルト204の作用走行
部の内面に押し付られる。支持軸216の両端に配設され
ている軸受部材232は、支持軸212の両端に配設されてい
る上記軸受部材228と実質上同一であり、拡大頭部250と
主部252と有する。主部252の両側面は相互に平行な平坦
面であり、かかる平坦面間の寸法は上記長孔224の横方
向寸法に対応している。軸受部材232の主部252には上方
に突出した突片254も形成されている。軸受部材232の主
部252が長孔224に挿入され、かくして長孔224に沿って
昇降動自在に支持軸216が装着される。長孔224の上記突
片226と軸受部材232の上記突片254との間には圧縮コイ
ルばね256が配設される。一端が突片226に被嵌され他端
が突片254に被嵌される圧縮コイルばね256は、軸受部材
232を、従って支持軸216を下方に弾性的に偏倚する。支
持軸216には軸線方向に適宜の間隔を置いて複数個のロ
ーラ258が固定されている。かかるローラ258は、上記横
架部材150に形成されている上記開口156を通って下方に
突出して、無端ベルト204の作用走行部の内面に押し付
けられ、かくして無端ベルト204の作用走行部を下方に
弾性的に偏倚して透明板8に押し付ける。
次に、上述した通りの搬送ベルトユニット130を開閉動
枠体16内の所要位置に装着する装着様式について説明す
る。第7図に明確に図示する通り、搬送ベルトユニット
130におけるユニット枠132を構成している前枠部材134
の被駆動側支持板138及び従動側支持板140並びに後枠部
材136の被駆動側支持板142及び従動側支持板144の各々
には、上端縁から幅方向外方に突出せしめられた装着突
出片260が形成されている(後枠部材136の被駆動支持板
142及び従動側支持板144に形成されている装着突出片26
0のみを第7図に図示している)。そして、かかる装着
突出片260には、搬送方向に延びる細長いスロット262が
形成されている。スロット262の中央主部は所定寸法の
幅を有する。他方、第5図に及び第3図に図示する通
り、上記装着突出片260に対応せしめて、開閉動枠体16
の上記主部36の内面四角部には、装着ブロック部264が
形成されている。かかる装着ブロック部264の各々の下
面中央部には円筒状螺着突起266が形成されており、か
かる螺着突起266にはねじ孔が形成されている。更に、
装着ブロック264の各々の下面には、上記螺着突起266の
両側に位置する一対の円柱状位置決め突起268も形成さ
れている。第5図に明確に図示する通り、上記装着突出
片260の各々は、ばね部材270、カラー部材272及びねじ
部材274を介して、上記装着ブロック264の各々に装着さ
れる。弾性偏倚手段を構成する上記ばね部材270はばね
鋼板から形成されており、矩形主部とこの主部の両端縁
から外方且つ下方に傾斜して延びる脚部とを有する。ば
ね部材270の主部には、中央に位置する円形孔276とこの
円形孔276の両側において搬送方向に延びる細長孔278と
が形成されている。合成樹脂製であるのが好都合である
上記カラー部材272は、頭部280と軸部282とを有する。
軸部282の前後両側には平坦面が形成されており、かか
る平坦面間の寸法は上記装着突出片260に形成されてい
る上記スロット262の中央主部の幅に対応する。軸部282
の軸線方向長さは、上記装着突出片260の厚さよりも充
分に長い。円形でよい頭部280の外径は上記スロット262
の中央主部の幅よりも大きい。カラー部材272には、更
に、その頭部280及び軸部282を貫通して延びる貫通孔28
4が穿孔されている。後述する通り上記ねじ部材274はそ
のねじ軸部をカラー部材272の貫通孔284に貫通せしめて
カラー部材272に組み合わされるが、所望ならばカラー
部材272とねじ部材274とを一体に形成することもでき
る。第5図と共に第3図及び第9図を参照することによ
って理解される通り、装着ブロック264と装着突出片260
との間にばね部材270が介在せしめられる。装着ブロッ
ク264の下面に形成されている上記位置決め突起268がば
ね部材270に形成されている細長孔278に挿通され、かく
してばね部材270は弾性的に撓んで幾分搬送方向に伸長
又は収縮することは許容される(この際には、位置決め
突起268に対して細長孔278が搬送方向に相対的に移動す
る)が、装着ブロック264に対してばね部材270が全体と
して移動することは阻止される。カラー部材272はその
軸部280が装着突出片260に形成されているスロット262
の中央主部に挿通され、その軸部280の先端がばね部材2
70の主部に当接される。ねじ部材274の軸部は、カラー
部材272の貫通孔284及びばね部材270の円形孔276に挿通
せしめられ、そして装着ブロック264に形成されている
螺着突起266のねじ孔に螺着される。かくして、搬送ベ
ルトユニット130における装着突出片260が、開閉動枠体
16の装着ブロック部264に装着される。カラー部材272の
軸部282の長さは装着突出片260の厚さよりも充分に長い
故に、装着突出片260はカラー部材272の軸部282に沿っ
て移動することができる。ばね部材270は装着突出片260
を下方に弾性的に偏倚する。カラー部材272は上下方
向、即ち開閉動枠体16が閉位置にせしめられている状態
において上記透明板8に実質上垂直な方向に延び、従っ
て搬送ベルトユニット130は開閉動枠体16が閉位置にあ
る状態において上記透明板8に実質上垂直な方向に所定
範囲に渡って移動自在である。更に、装着突出片260に
形成されているスロット262は搬送方向に細長く延びて
おり、カラー部材272の軸部282に対して装着突出片260
は搬送方向に所定範囲に渡って移動自在であり、従って
搬送ベルトユニット130は搬送方向にも所定範囲に渡っ
て移動自在である。
第3図及び第5図と共に第7図を参照することによって
理解される如く、開閉動枠体16が第3図に図示する閉位
置にせしめられると、搬送ベルトユニット130における
被駆動軸182の両端部に配設されている上記当接部材184
の下端及び従動軸188の両端部に配設されている上記当
接部材202の下端が透明板8の上面に当接し、これによ
って上記ばね部材270の弾性偏倚作用に抗して搬送ベル
トユニット130が開閉動枠体16に対して相対的に若干上
方に変位される。搬送ベルトユニット130が所要通りに
機能するには、搬送ベルトユニット130、特にその被駆
動軸182、従動軸188及びこれらに巻き掛けられた無端ベ
ルト204が透明板8の上面に対して充分精密に所要状態
に位置付けられることが重要であるが、本発明に従って
構成されている上述した通りの搬送ベルトユニット130
においては、透明板8が配設されているハウジング6に
対する開閉動枠体16の装着或いは開閉動枠体16に対する
搬送ベルトユニット130の装着等に幾分かの誤差が存在
していても、搬送ベルトユニット130自体に配設されて
いる当接部材184及び202が直接的に透明板8の上面に当
接することによって、透明板8の上面に対して搬送ベル
トユニット130が充分精密に且つ安定して所要状態に位
置付けられる。
第6図及び第9図に図示する通り、開閉動枠体16の上流
端後部に配設されている上記支持板52には短い装着軸28
6が固定されている。そして、この装着軸286には伝動歯
車288が回転自在に装着されている。後に更に言及する
通り、この伝動歯車288は電動モータでよい駆動源290に
駆動連結されており、駆動源290によって所要通りに回
転駆動される。一方、搬送ベルトユニット130における
上記被駆動軸182は、上記被駆動側支持板142を貫通して
後方に延出しており、その後端部には入力歯車292が固
定されている。この入力歯車292は上記伝動歯車288に係
合されており、かくして搬送ベルトユニット130におけ
る被駆動軸182が駆動源290に駆動連結されている。而し
て、搬送ベルトユニット130は、上述した通り開閉動枠
体16に対して相対的に移動せしめられて、透明板8に対
して所定状態に位置付けられるが、上記伝動歯車288と
上記入力歯車292との所要通りの係合状態を維持するた
めには、容易に理解される通り、開閉動枠体16に対して
搬送ベルトユニット130が相対的に移動しても、上記装
着軸286と上記被駆動軸182との軸間距離が常に一定に維
持されることが重要である。そのために、図示の具体例
においては次の通りの構成が採用されている。開閉動枠
体16の上流端前部に配設されている上記支持板50にも、
短軸294が固定されている。この短軸294は上記装着軸28
6と軸線方向に整合されている。勿論、所望ならば、上
記装着軸286と上記短軸294とを一体にせしめることもで
きる。被駆動軸182の後端部と上記装着軸286との間、及
び上記被駆動側支持板138を貫通して前方に延出してい
る被駆動軸182の前端部と上記短軸294との間には、夫
々、連結リンク296が配設されている。合成樹脂製であ
るのが好都合である連結リンク296は、第10図に明確に
図示する通り、一端部には円筒形状の連結部298を有
し、他端部には断面形状が円弧状の連結部300を有す
る。連結部300の断面形状は、180度以上、例えば270度
程度の角度範囲に渡って延びる円弧状である。かかる連
結部300には、矩形状の把持片302が付設されている。第
9図及び第11図に図示する如く、連結リンク296の一端
部、即ち円筒形状の連結部298は、装着軸286及び短軸29
4に回転自在に被嵌されている。連結リンク296の他端
部、即ち断面形状が円弧の連結部300は、被駆動軸182の
後端部及び前端部に回転自在に且つ離脱自在に連結され
ている。かかる連結部300は円弧形状を弾性的に変形せ
しめることによって被駆動軸182の後端部及び前端部に
連結され或いはそれらから離脱される。かかる連結或い
は離脱操作の際には、上記把持片302を把持することが
できる。開閉動枠体16に対して搬送ベルトユニット130
が相対的に移動する際に、上記連結リンク296は装着軸2
86及び短軸294と被駆動軸182との間隔を一定に維持す
る。即ち、開閉動枠体16に対して搬送ベルトユニット13
0が相対的に移動する際には、上記連結リンク296の存在
に起因して、被駆動軸182は装着軸286及び短軸294を中
心として旋回動せしめられる。上述した通り搬送ベルト
ユニット130は開閉動枠体16に対して上下方向に移動自
在であると共に搬送方向にも移動自在である故に、被駆
動軸182が装着軸286及び短軸294を中心として旋回動す
るとが許容される。
搬送ベルトユニット130に関して更に付言すると、第3
図に図示する通り、開閉動枠体16内には、被駆動軸182
の上方にて無端ベルト204の表面に接触乃至近接する除
電ブラシ304も配設されている。この除電ブラシ304は、
上記原稿搬入路42に配設されている上記除電ブラシ128
と実質上同一でよく、幅方向に延在しており、無端ベル
ト204に生成された静電気を除去する。
駆動ユニット 第6図と共に第12図を参照して説明を続けると、上記開
閉動枠体16内の後部(上記搬送ベルトユニット130の後
方)には、全体を番号306で示す駆動ユニットが配設さ
れている(第5図においては、カバー板308が駆動ユニ
ット306を覆っている)。第12図に明確に図示する通
り、駆動ユニット306は、搬送方向に位置調節自在に開
閉動枠体16の上面壁内面に装着される支持枠310を含ん
でいる。この支持枠310は第1の支持部材312及び第2の
支持部材314を有する。第1の支持部材312は底面壁31
6、この底面壁316の前縁から上方に延びる支持脚壁31
8、かかる支持脚壁318の上端縁から前方に延出している
連結フランジ壁320、及び上記底面壁316の後縁から上方
に幾分かだけ延出する接続壁322を有する。第2の支持
部材314は上記支持脚壁318に対向して延びる支持脚壁32
4、この支持脚壁324の上端縁から後方に延出している連
結フランジ壁326、上記支持脚壁324の片側縁から延びる
支持側壁328、この支持側壁328の前縁から支持側壁328
に対して垂直な方向に延出している支持付加壁330を有
する。かような第1の支持部材312と第2の支持部材314
とは、連結ねじ等の適宜の手段(図示していない)によ
って相互に接続されている。第1の支持部材312の上記
連結フランジ壁320と第2の支持部材324の上記連結フラ
ンジ壁326との各々には、搬送方向に間隔を置いて2個
の比較的大径の孔332が穿孔されている。更に、第1の
支持部材312の上記支持脚壁318の内面には、一端に被動
片334を他端に案内片336を有する位置調節用部材338
が、溶接接着又はねじ止め等の適宜の手段(図示してい
ない)によって固定されている。被動片334にはねじ孔3
40が形成されており、案内片336には孔342が形成されて
いる。ねじ孔340の中心軸線と孔342の中心軸線とは相互
に合致して搬送方向にのびる。開閉動枠体16の内面に適
宜の様式で固定される支持基板344には、上記連結フラ
ンジ壁320及び326に形成されている上記孔332に対応せ
しめて4個のねじ孔346が形成されている。また、支持
基板344には止めねじ348によって静止片350が固定され
ている。支持基板344から垂下する静止片350の主部には
孔352が形成されている。支持基板344に対する支持枠31
0の装着様式は、次の通りである。支持枠310の連結フラ
ンジ壁320及び326を支持基板344に対向せしめ、そし
て、止めねじ354を連結フランジ壁320及び326に形成さ
れている孔332に挿通せしめて、支持基板344に形成され
ているねじ孔346に螺合せしめる。連結フランジ壁320及
び326の上面及び下面には、夫々、振動吸収用のゴムリ
ング356を配設するのが好都合である。かくすると、支
持基板344に固定されている上記静止片350が支持枠310
の案内片336に隣接して位置し、静止片350の孔352が案
内片336の孔342及び被動片334のねじ孔340に整合せしめ
られる。次いで、調節用ねじ358を、静止片350の孔352
及び案内片336の孔342に挿通せしめて、被動片334のね
じ孔340に螺合せしめる。調節用ねじ358の頭部と静止片
350との間には、ばねワッシャ360が介在せしめられてい
る。この時点において、上記止めねじ354を上記ねじ孔3
46に堅固に螺合せしめることなく比較的緩く螺合せしめ
ておけば、止めねじ354の軸径に比べて連結フランジ壁3
20及び326の孔332の内径が幾分大きく設定されている故
に、支持枠310は幾分かの範囲に渡って搬送方向に移動
自在である。従って、上記被動片334のねじ孔340に対す
る上記調節用ねじ358の螺合の度合いを変化せしめれ
ば、静止片350に対する案内片336及び被動片334の搬送
方向位置が変化せしめられ、かくして支持基板344に対
する支持枠310の搬送方向位置が変化せしめられる。そ
れ故に、調節用ねじの螺合の度合いを調節することによ
って支持枠310の搬送方向位置を調節し、しかる後に上
記止めねじ354を上記ねじ孔346に堅固に螺合せしめて、
支持枠310を調節された所定位置に堅固に固定すること
ができる(支持枠310の搬送方向位置調節については、
後に更に言及する)。
第12図を参照して説明を続けると、上記支持枠310に
は、上述した駆動源290が装着されている。電動モータ
でよいこの駆動源290の本体ケースは、上記第2の支持
部材314の支持側壁328の外面に固定されており、駆動源
290の出力軸362は支持側壁328を貫通して延びている。
この出力軸362にはウオーム歯車364が固定されている。
第6図に図示する通り、出力軸362にはそれ自体は周知
の形態でよい被検出円板366も固定されており、かかる
被検出円板366に関連せしめて、上記支持基板344には同
様にそれ自体は周知の形態でよい光学的検出器368が装
着されている(第12図においては、図示の便宜上被検出
円板366及び検出器368を図示していない)。被検出円板
366には周方向に適宜の間隔を置いて複数個の開口が形
成されている。検出器368は被検出円板366の両側に配置
されている発光素子と受光素子とを有し、被検出円板36
6の開口を検出することによって被検出円板366の回転
量、従って駆動源290の出力軸362の回転量を検出する。
第12図と共に第6図を参照して説明すると、第1の支持
部材312の支持脚壁318と第2の支持部材314の支持脚壁3
18との間には、軸370が回転自在に装着されている。こ
の軸370には、一方向クラッチ372を介して回転体374が
装着されている。回転体374の一端部にはウオーム歯車3
76が他端部には歯車378が一体に形成されている。ウオ
ーム歯車376は上記ウオーム歯車364に係合されている。
上記一方向クラッチ372は、駆動源290が正転されて回転
体374が前方から見て反時計方向に回転せしめられる時
には、回転体374の回転を軸370に伝動しないが、駆動源
290が逆転されて回転体374が前方から見て時計方向に回
転せしめられる時には、回転体374の回転を軸370に伝動
する。軸370には、更に、ばねクラッチ380及び歯付プー
リ382も装着されている。ばねクラッチ380は制御ソレノ
イド384(第6図)によって制御され、ソレノイド384が
付勢されると上記回転体374と上記軸370とを連結する。
歯付プーリ382は軸370に固定されており、軸370と一体
に回転せしめられる。支持枠310における第1の支持部
材312の支持脚壁318と第2の支持部材314の支持付加壁3
30との間にも、軸386が回転自在に装着されている。そ
して、この軸386には、一方向クラッチ388を介して歯車
390が装着されている。歯車390は回転体374の上記他端
に形成されている上記歯車378に係合されている。一方
向クラッチ388は、駆動源290が正転されて回転体374が
前方から見て反時計方向に歯車390が前方から見て時計
方向に回転されると、かかる回転を軸386に伝動する
が、駆動源290が逆転されて回転体374が前方から見て時
計方向に歯車390が前方から見て反時計方向に回転され
る時は、歯車390の回転を軸386に伝動しない。上記軸38
6には、更に、歯付プーリ392が固定されている。
他方、搬送ベルトユニット130における被駆動軸182に固
定された入力歯車292は、上述した通り、装着軸286に固
定された伝動歯車288に係合されているが、この伝動歯
車288には、歯付プーリ393が一体に形成されている。そ
して、かかる歯付プーリ39と上記軸370に固定されてい
る上記歯付プーリ382とには、無端タイミングベルト394
が巻き掛けられている。更に付言すれば、上記原稿搬入
手段118における上側回転軸120の後端部には入力歯車39
6が固定されており、かかる入力歯車396も上記伝動歯車
288に係合されている。かような次第であるので、駆動
源290が正転され且つ上記ソレノイド384が付勢される
と、駆動源290の回転が上記タイミングベルト394を含む
伝動機構を介して搬送ベルトユニット130の被駆動軸182
及び原稿搬入手段118の上側回転軸120に伝動され、かく
して搬送ベルトユニット130が正転方向(透明板8上に
下流方向にシート状原稿を搬送する方向)に駆動され、
原稿搬入手段118が正転方向(シート状原稿を透明板8
上に搬入する方向)に駆動される。また、駆動源290が
逆転されると、駆動源290の回転が上記タイミングベル
ト394を含む伝動機構を介して搬送ベルトユニット130の
被駆動軸182及び原稿搬入手段118の上側回転軸120に伝
動され、かくして搬送ベルトユニット130が逆転方向
(透明板8上を上流方向にシート状原稿を搬送する方
向)に駆動され、原稿搬入手段118が逆転方向に駆動さ
れる。
第6図及び第12図を参照して説明を続けると、上記原稿
テーブル32に関連して配設されている分離ローラ機構48
の上側回転軸58は、上記支持側板52を貫通して後方に延
出しており、この上側回転軸58の後端部には、歯付プー
リ398が回転自在に装着されていると共に、ばねクラッ
チ400が装着されている。このばねクラッチ400は制御ソ
レノイド402(第6図)によって制御され、ソレノイド4
02が付勢されると上記歯付プーリ398と上記上側回転軸5
8とを連結する。上記歯付プーリ398と上記軸386に固定
されている上記歯付プーリ392とには、無端タイミング
ベルト404が巻き掛けられている。従って、駆動源290が
正転され且つ上記ソレノイド402が付勢されると、駆動
源290の回転が上記タイミングベルト404を含む伝動機構
を介して分離ローラ機構48の上側回転軸58に伝動され、
上記回転軸58及びこれに固定されている上記送給ローラ
60が前方から見て時計方向に回転される。そして、上側
回転軸58がかように回転されると、第3図乃至第5図を
参照して既に説明した通り、分離ローラ機構48の下側回
転軸62及びこれに固定されている逆転ローラ64が前方か
ら見て時計方向に回転される。また、既に言及した通
り、上記回転軸58が前方から見て時計方向に1回転され
る間には、送出ローラ92が一時的に下降されると共に前
方から見て時計方向に回転される。後に更に言及する如
く、ソレノイド402は上側回転軸58及び下側回転軸62を
1回転せしめるために若干の時間だけ付勢される。駆動
源290が逆転される時は、上記一方向クラッチ388の存在
により軸386に回転が伝えられることはなく、従ってタ
イミングベルト404が駆動されることはない。
而して、上記タイミングベルト394及び404を含む伝動機
構が所要通り良好に機能するには、タイミングベルト39
4及び404が所要張力状態に張設されることが重要であ
る。本発明に従って改良された図示の具体例において
は、上述した通り、歯付プーリ382及び392が装着されて
いる上記支持枠310は搬送方向に位置調節自在に装着さ
れている。それ故に、上記調節ねじ358を操作して支持
枠310の位置を適宜に調節することによって、タイミン
グベルト394及び404の張力を所要値に設定することがで
きる。かくして、従来使用されていたベルト張力調整用
遊び車等の付加的構成を必要とすることなく、容易且つ
迅速にタイミングベルト394及び404の張設状態を所要通
りに設定することができる。
原稿載置規制部材 第3図及び第4図と共に第13図を参照して説明すると、
静電複写機2のハウジング6の上面には、透明板8の下
流端縁(第3図において左端縁)に隣接せしめて原稿載
置規制部材406も配設されている。第13図に図示する如
く、ハウジング6の上面壁には、透明板8の下流端縁に
隣接せしめて沈降領域408が形成されており、原稿載置
規制部材406はかかる沈降領域408に配置されている。原
稿載置規制部材406の幅方向両側には、下流端部にて前
方及び後方に突出する短軸410が設けられている。かか
る短軸410が上記沈降流域408の前側及び後側においてハ
ウジング6の上面壁に配設された保持部材(図示してい
ない)に旋回自在に支持され、かくして原稿載置規制部
材406は第13図に図示する上昇位置と第3図に図示する
下降位置との間を上記短軸410を中心として旋回自在に
装着される。原稿載置規制部材406の上流端縁は、透明
板8の下流端縁に近接乃至接触せしめられている。第13
図に図示する通り、原稿載置規制部材406とハウジング
6の上面壁における上記沈降領域408との間には、つる
巻きばね、板ばね等でよいばね手段412が配置されてい
る。かかるばね手段412は原稿載置規定部材406を前方か
ら見て反時計方向に弾性的に偏倚し、原稿載置規制部材
406を上記上昇位置に弾性的に維持する。この上昇位置
においては、原稿載置規制部材406の幅方向両側に形成
された突出片414が上記保持部材(図示していない)の
所定部位に当接する。上昇位置においては、原稿載置規
制部材406の上流端縁は透明板8の上面よりも幾分上方
に突出している。上述した如く開閉動枠体16を開動せし
めて透明板8上に手動でシート状原稿を載置する場合に
は、シート状原稿の前縁を原稿載置規制部材406の上流
端縁に当接せしめて、シート状原稿を第13図において左
右方向における所定位置に位置付けることができる。原
稿載置規制部材406の上面上流端部には、規格寸法(例
えばJIS規格におけるB5,A4,B4等)のシート状原稿の幅
方向載置位置を示す適宜の記号乃至符号を記載すること
ができる。一方、第5図に図示する如く、開閉動枠体16
内の下流端部には金属製でよい支持板416が固定されて
おり、幅方向に延在するこの支持板416の下面の幅方向
両端部には強制下降手段を構成する垂下片418が形成さ
れている。第3図を参照することによって理解される通
り、開閉動枠体16が閉位置にせしめられると、上記垂下
片418が原稿載置規制部材406の上面に当接し、ばね手段
412の弾性偏倚作用に抗して原稿載置規制部材406を第3
図において時計方向に旋回せしめて上記下降位置にせし
める。この下降位置においては、原稿載置規制部材406
の上流端延は透明板8の上面よりも下方に位置し、従っ
て、後述する如く搬送ベルトユニット130の作用によっ
て透明板8上から下流方向に搬出されるシート状原稿の
搬出が原稿載置規制部材406によって阻害されることは
ない。第4図及び第13図に明確に図示する通り、原稿載
置規制部材406の上面には、下流側が降下せしめられて
いる段差部420が形成されている。後に詳述する如く、
図示の具体例においては、原稿反転機能を有する反転可
能型である自動原稿搬送装置4と原稿反転機能を有さな
い単純型自動原稿搬送装置とが選択的にハウジング6上
に装備されるが、原稿載置規制部材406の上面に形成さ
れている上記段差部420は単純型自動原稿搬送装置が装
備された時に有用であり、後に更に詳述する如く、単純
型自動原稿搬送装置が装備された場合、透明板8上から
搬出されるシート状原稿は上記段差部420の部位から上
方に偏向される。
原稿搬出路、原稿反転路、原稿排出兼反転手段及び排出
反転制御部材 第1図及び第3図を参照することによって理解される通
り、開閉動枠体16の上面に存在する上記没入主部36の片
端(第3図において左端)に関連せしめて、開閉動枠体
16には直立壁部を幅方向に延びる原稿排出開口422が形
成されていいる。そして、かかる原稿排出開口422の上
方乃至左方は、開閉動枠体16の本体とは別個に形成され
たカバー部材424によって規定されている。第3図及び
第16図に図示する如く、カバー部材424における上記排
出開口422の上縁を規定する片端縁の前端及び後端に
は、垂下連結片425が形成されており、かかる垂下連結
片425が支持ピン426によって開閉動枠体16の本体に旋回
自在に装着されている。かくして、カバー部材424は、
第3図に実線で示す閉位置と2点鎖線で示す開位置との
間を支持ピン426を中心として旋回自在に装着されてい
る。カバー部材424は上記原稿排出開口422の部位から延
びる上壁部428とこの上壁部428の先端縁から垂下する垂
下壁部430とを有する。第3図と共に第5図に明確に図
示する如く、上記垂下壁部430の内面下端部には、幅方
向に間隔を置いて2個の永久磁石432が固定されてい
る。一方、開閉動枠体16の下流端部内には金属製支持板
433が配設されており、かかる支持板433はハウジング6
の上面に沿って延びる底面壁部434とこの底面壁部434の
片端縁から上方に延びる直立壁部436とを有する(第5
図)。カバー部材424が閉位置にせしめられると、上記
磁石432が支持板433の直立壁部436の外面に磁気的に吸
着し、かくしてカバー部材424が閉位置に保持される。
第3図と共に第14図を参照して説明すると、開閉動枠体
16の下流端部内(従って上記カバー部材424によって覆
われる部分)には、原稿排出兼反転手段を構成する搬送
ローラ機構438が配設されている。更に詳述すると、第1
4図に図示する通り、開閉動枠体16の下流端部内には、
上記支持板533の幅方向両側に位置する支持側板440及び
442が配設されている。そして、かかる支持側板440及44
2間には、被駆動回転軸444が回転自在に装着されてい
る。この回転軸444には軸線方向に適宜の間隔を置いて
複数個(第14図においては9個)の被駆動ローラ446が
固定されている。かかる被駆動ローラ446は合成ゴム製
であるのが好都合である。上記支持側板442の後方に
は、電動モータでよい駆動源448が配設されている。こ
の駆動源448の出力軸450は前方に延び、かかる出力軸45
0には被検出円板452及び歯車454が固定されている。そ
れ自体は周知の形態である被検出円板452には周方向に
適宜の間隔を置いて複数個の開口が形成されており、こ
の被検出円板452に関連せしめて光学的検出器456が配設
されている。検出器456は被検出円板452の両側に配置さ
れている発光素子と受光素子とを有し、被検出円板452
の回転量、従って駆動源448の出力軸450の回転量を検出
する。上記被駆動回転軸444は支持側板442を貫通して後
方に延出しており、かかる回転軸444の後端部には入力
歯車458が固定されている。この歯車458は上記歯車454
に係合されており、かくして被駆動回転軸444が駆動源4
48に駆動連結される。上記支持側板440及び442間には、
被駆動回転軸460も回転自在に装着されている。そし
て、この回転軸460には軸線方向に適宜の間隔を置いて
複数個(例えば10個でよく、第14図にはその内の半分の
みを図示している)の排出ローラ462が固定されてい
る。回転軸460は支持側板440を貫通して前方に延出して
おり、かかる回転軸460の前端部には歯車464が固定され
ている。他方、上記被駆動回転軸444も支持側板440を貫
通して前方に延出しており、かかる回転軸444の前端部
にも歯車468が固定されている。更に、支持側板440には
前方に突出する短軸470が固定されており、この短軸470
には歯車472が回転自在に装着されている。かかる歯車4
72は上記歯車464及び468の双方に係合されており、かく
して排出ローラ462が固定されている回転軸460は被駆動
ローラ446が固定されている回転軸444を介して上記駆動
源448に駆動連結されている。
第3図及び第14図と共に第15図を参照して説明を続ける
と、上記支持板433上には、合成樹脂から形成すること
ができる案内部材474が配設されている。第15図に明確
に図示する如く、案内部材474には、幅方向に適宜の間
隔を置いて複数個の直立案内リブ476が形成されてい
る。かかる案内リブ476の上端縁は下流方向(第3図に
おいて左方向)に向かって漸次上昇せしめられている。
案内リブ476間の一個置きの部位には幅方向に細長い係
止部478が形成されている。かかる係止部478の下面に
は、下方に突出する円柱状の突起480か形成されている
(かかる突起480については、後に更に言及する)。ま
た、隣接する特定の案内リブ476の下流端間には、幅方
向接続壁481が形成されており、かかる接続壁481の中間
部には、上方に開放されている切欠き482が形成されて
いる。一方、上記支持板433の底面壁部434には、案内部
材474の上記係止部478に対応して、上方に次いで上流方
向に突出する係止片484が形成され、そしてまたかかる
係止片484に隣接せしめて、案内部材474の上記突起480
を受け入れるための開口486が形成されている。更に、
上記支持板433の直立壁部436には、案内部材474の上記
切欠き482に対応せしめて、ねじ孔488が穿孔されてい
る。案内部材474を支持板433上に位置せしめて、案内部
材474の上記係止部478を支持板433の上記係止片484に挿
入し、そして案内部材474の上記切欠き482を通して支持
板433の上記ねじ孔488に止めねじ490を螺合せしめ、か
くして支持板433上に案内部材474を固定する。案内部材
474の係止部478の下面に形成されている上記突起480は
支持板433の上記開口486内に位置する。
第15図を参照することによって理解される如く、上記案
内部材474を支持板433に固定するのに先立って、案内部
材474の上記係止部478の各々には、支持部材492を介し
て従動ローラ494が装着される。換言すれば、上記案内
部材474の上記係止部478は、従動ローラ494の取付部を
構成する。ばね鋼板から形成されている支持部材492の
一端には、幅方向両側から直立する支持片496が形成さ
れており、かかる支持片496間に軸498によって従動ロー
ラ494が回転自在に装着されている。支持部材492の他端
部500はチャンネル形状に折り曲げられており、かかる
他端部500が案内部材474の上記係止部478にその上流側
端縁から弾性的に被嵌され、かくして支持部材492が案
内部材474の係止部478に装着される。支持部材492の上
記他端部500には孔502が形成されており、案内部材474
の係止部478の下面に形成されている上記突起480が上記
孔502に挿通され、これによって案内部材474の係止部47
8に対して支持部材492が所要通りに位置決めされると共
に、案内部材474の係止部478から支持部材492が偶発的
に離脱されることが確実に防止される。第3図を参照す
ることによって理解される如く、合成樹脂乃至合成ゴム
から形成することができる上記従動ローラ494は、ばね
鋼板から形成されている支持部材492自身の弾性偏倚作
用によって、上記被駆動ローラ446に弾性的に押圧され
る。
第3図と共に第16図を参照して説明すると、上記カバー
部材424の内面には、幅方向に適宜の間隔を置いて複数
個の案内リブ504が形成されている。かかる案内リブ504
の各々はカバー部材424の上壁部428の内面と垂下壁部43
0の内面との双方に渡って延在している。カバー部材424
の垂下壁部430の内面には、更に、隣接する案内リブ504
間に領域の各々において、幅方向に間隔を置いて一対の
突条506が形成されている。そしてかかる突条506間に
は、支持部材508を介して従動ローラ510が装着される。
換言すると、カバー部材424の垂下壁部430における上記
案内リブ504間の領域は、従動ローラ510の取付部を構成
する。第16図の左方部に示すように、上記垂下壁部430
の内面における上記一対の突条506間には、比較的大き
い円柱状突起512と比較的小さい円柱状突起514が形成さ
れている。他方、ばね鋼板から形成されている支持部材
508は相互に屈折せしめられている固着部516と支持部51
8とを有する。支持部材508の支持部518には幅方向両側
から直立する支持片520が形成されており、かかる支持
片520間に軸522によって従動ローラ510が回転自在に装
着されている。支持部材508の固着部516には孔528と自
由端に開放されている切欠き530とが形成されている。
第16図の中央部に図示する如く、カバー部材424の垂下
壁部430の内面に形成されている上記突起514を、支持部
材508の固着部516に形成されている孔528に挿通せし
め、また上記垂下壁部430の内面に形成されている突起5
12を上記固着部516に形成されている切欠き530内に位置
せしめ、しかる後に、第16図の右方部に図示する如く、
孔528に挿通せしめられた突起512の先端部を適宜の工具
によって加熱且つ押圧して押潰する。かくして、支持部
材508が所要位置に固定されて、従動ローラ510が所要通
りに装着される。第3図を参照することによって理解さ
れる如く、合成樹脂乃至合成ゴムから形成することがで
きる上記従動ローラ510は、ばね鋼板から形成されてい
る支持部材508自身の弾性偏倚作用によって、上記被駆
動ローラ446に弾性的に押圧される。
第3図及び第14図を参照して説明を続けると、開閉動枠
体16の下流端部内に配設されている上記支持側板440及
び442間には、更に、支持軸532が回転自在に装着されて
いる。そして、この支持軸532には、軸線方向に適宜の
間隔を置いて複数個の排出反転制御部材534が固定され
ている(第14図においては、2個の排出反転制御部材53
4のみを図示している)。支持軸532には適宜の連結リン
ク機構(図示していない)を介して制御ソレノイド536
(第3図)の出力軸が連結されている。ソレノイド536
が除勢されている時には、上記排出反転制御部材534は
第3図に実線で示す排出位置に位置せしめられており、
ソレノイド536が付勢されると、上記排出反転制御部材5
34は第3図に2点鎖線で示す反転位置に位置付けられ
る。第14図に明確に図示する通り、上記支持軸532の下
方には、幅方向に延在する上記支持板416が存在し、か
かる支持板416には、幅方向に適宜の間隔を置いて複数
個の案内リブ540が配置されている。後に更に言及する
如く、かかる案内リブ540は上記排出反転制御部材534と
協働して原稿反転路542を規定する。上記支持板416に
は、更に、その上流端縁(第3図において右端縁)から
上流方向に延出する案内板544も固定されている。合成
樹脂フィルム(例えば商品名「ルミラー」として販売さ
れている合成樹脂フィルムでよい)製であるのが好まし
い案内板544の自由端は、第3図に図示する如く、上記
搬送ベルトユニット130における無端ベルト204の作用走
行部の下流端部表面に接触乃至近接せしめられている。
上記原稿反転路542には、反転原稿検出器546が付設され
ている。この検出器546は原稿反転路542に突出する検出
アームを有し、原稿反転路542を通って移動するシート
状原稿を検出する。更に、上記排出反転制御部材534が
上記排出位置に位置付けられている時に、排出反転制御
部材534の上縁上を通って上記原稿排出開口422に移動す
るシート状原稿を検出するための排出原稿検出器548も
配設されている。
上記ソレノイド536が除勢されていて、排出反転制御部
材534が上記排出位置に位置せしめられている場合に
は、正転されている搬送ベルトユニット130の作用によ
って透明板8上から上記原稿載置規制部材406上を通し
て搬出されるシート状原稿は、第3図において時計方向
に回転駆動されている被駆動ローラ446並びにかかる被
駆動ローラ446と協働する従動ローラ494及び510の搬送
作用によって、これらのローラ446並びに494及び510間
に規定される原稿搬出路550を通して搬送され、そして
更に、上記排出位置に位置せしめられている排出反転制
御部材534の上縁上を通り、上記排出ローラ462の作用に
よって更に搬送されて、上記原稿排出開口422を通して
開閉動枠体16の上面上に、更に詳しくは上記没入主部36
の上面上に排出される。他方、ソレノイド536が付勢さ
れて排出反転制御部材534が上記反転位置に位置付けら
れている時には、被駆動ローラ446並びに従動ローラ494
及び510の協働によって原稿搬出路550を通して搬送され
たシート状原稿は、排出反転制御部材534の上縁に導か
れることなく、上記反転位置に位置せしめられている排
出反転制御部材534とかかる排出反転制御部材534の下方
に配設されている上記案内リブ540との間に規定されて
いる上記原稿反転路542に導入される。そして、かかる
原稿反転路542を通して再び透明板8上に再搬入され
る。かような再搬入が遂行されると、容易に理解される
如く、シート状原稿の表裏が反転される。シート状原稿
が原稿反転路542から透明板8上に導入される際には、
上記案内板544の案内作用によってシート状原稿は、透
明板8の下流端縁に衝突してそこに閉塞することなく、
確実に透明板8上に導かれる。後に更に言及する如く、
シート状原稿が透明板8上に再搬入される場合には、搬
送ベルトユニット130の無端ベルト204は逆転駆動されて
おり、透明板8上に導入されたシート状原稿は、搬送ベ
ルトユニット130の作用によって透明板8上を上流方向
に所要位置まで搬送される。
単純型自動原稿搬送装置 第17図は、上述した自動原稿搬送装置4に代えて、静電
複写機2のハウジング6上に装備することができる他の
自動原稿搬送装置604を図示している。上述した自動原
稿搬送装置4は、必要に応じて、透明板8上から搬出さ
れるシート状原稿を、そのまま排出することなく、表裏
を反転して透明板8上に再搬入する原稿反転機能を有す
るが、第17図に図示する自動原稿搬送装置604は、かよ
うな原稿反転機能を有さない単純型のものである。
第17図に図示する自動原稿搬送装置604も開閉動枠体616
を具備しており、かかる開閉動枠体616は上述した自動
原稿搬送装置4における開閉動枠体16と実質上同一でよ
い。開閉動枠体616の下流端部内には、断面形状がL字
状の支持部材625が固定されている。幅方向に延在する
支持部材652には、幅方向に適宜の間隔を置いて複数個
の案内リブ654が配置されている。かかる案内リブ654に
対応せしめて、開閉動枠体616の旋回自在なカバー部材6
56の内面には、幅方向に適宜の間隔を置いて複数個の案
内リブ658が形成されている。案内リブ654と案内リブ65
8とは、両者間に原稿搬出路660を規定する。開閉動枠体
616の下流端部には幅方向に延在する支持板662(かかる
支持板662は上記自動原稿搬送装置4における支持板433
と実質上同一でよい)も配設されており、かかる支持板
662上には幅方向に間隔を置いて複数個の支持リブ664が
配置されている。支持リブ664の右端は下方に向かって
左右に傾斜せしめられており、かかる右端には幅方向に
延在している原稿偏向部材666が固定されている。この
原稿偏向部材666は上記支持リブ664の右端から下方に延
出している。原稿偏向部材666は柔軟な合成樹脂フィル
ム(例えば商品名「ルミラー」として販売されている合
成樹脂フィルムでよい)から形成されている。開閉動枠
体616の下流端部内には、更に、原稿排出開口668に近接
して幅方向に延在する回転軸670が回転自在に装着され
ており、この回転軸670には幅方向に適宜の間隔を置い
て複数個の排出ローラ672が固定されている。回転軸670
は、伝動ベルト機構の如き適宜の伝動手段(図示してい
ない)を介して、搬送ベルトユニット630における従動
軸632に駆動連結されており、搬送ベルトユニット630の
駆動に付随して駆動される。更に、上記原稿搬出路660
を通して排出されるシート状原稿を検出するための排出
原稿検出器674も配設されている。
第17図を参照して説明をつづけると、上述した移動原稿
搬送装置4の場合と同様に、上記支持板652の幅方向両
側部から下方に延びる垂下片676から構成された強制下
降手段が配設されており、開閉動枠体616が第17図に図
示する閉位置にせしめられると、静電複写機2のハウジ
ング6上に配設されている上記原稿載置規制部材406に
上記強制下降手段が作用して、上記原稿載置規制部材40
6を第13図に示す上昇位置から第17図に示す下降位置に
下降せしめる。そして、かかる状態において、第17図に
明確に図示する通り、上記原稿偏向部材666の下端部即
ち自由端部は、原稿載置規制部材406の上面に形成され
ている上記段差部420に位置せしめられる。従って、第1
7図に図示する自動原稿搬送装置604が装備される場合、
透明板8上から下流方向に搬出されるシート状原稿は、
原稿載置規制部材406上を通過することなく、原稿偏向
部材666の作用によって原稿載置規制部材406の上記段差
部420から上方に偏向されて、上記案内リブ654と上記案
内リブ658との間に導かれる。
上述した反転可能型自動原稿搬送装置4においては、第
3図に図示する通り、透明板8の下流側に原稿排出兼反
転手段を構成する搬送ローラ機構438が配設されてお
り、透明板8上から搬出されるシート状原稿は上記搬送
ローラ機構438の左方側まで移動せしめた後に上方に偏
向せしめることが必要である。従って、透明板8の下流
端縁から比較的長い所要距離だけ下流方向に搬送した後
にシート状原稿を上方に偏向せしめることが必要であ
る。そこで、上述した反転可能型自動原稿搬送装置4に
おいては、透明板8上から搬出されるシート状原稿は、
原稿載置規制部材406を完全に通過して搬送された後に
案内リブ476の作用によって上方に偏向される。これに
対して、第17図に図示する単純型自動原稿搬送装置604
においては、原稿搬出路660の経路長をできるだけ短く
することが望ましく、従って透明板8の下流端縁に近接
した位置にてシート状原稿を上方に偏向せしめることが
望まれる。そこで、第17図に図示する単純型自動原稿搬
送装置604においては、上述した通り、透明板8上から
搬出されるシート状原稿は、原稿載置規制部材406を完
全に通過することなく、上記原稿偏向部材666の作用に
よって原稿載置規制部材406の上面に設けられている段
差部420から上方に偏向される。
第17図に図示する単純型自動原稿搬送装置604の上述し
た点以外の構成は、上記反転可能型自動原稿搬送装置4
の構成と実質上同一であり、それ故に、上述した点以外
の構成については、説明を省略する。
作動制御 上述した反転可能型自動原稿搬送装置4の作動は、マイ
クロプロセッサでよい作動制御手段560(第18図)によ
って、例えば次の通りに制御される。
I.単純(非反転)モード: 最初に、シート状原稿の片面の画像のみを複写する単純
(非反転)モードについて、主として第3図及び第19図
を参照して説明する。片面に存在する画像を複写すべき
複数枚のシート状原稿は、上記片面を下方に向けて積層
せしめて原稿テーブル32上に載置される。シート状原稿
の前縁は、第3図に図示する阻止位置に位置せしめられ
ている原稿送出阻止部材114の垂下脚に近接乃至接触せ
しめられる。シート状原稿が原稿テーブル32上に所要通
りに載置されると、載置原稿検出器108がこれを検出す
る。しかる後に、静電複写機2の操作パネル14に配置さ
れている複写開始スイッチ562(第4図)が押圧される
と、作動制御手段560に作動開始信号が送給される。か
くすると、自己保持型であるソレノイド116(阻止部材
制御手段)が付勢され、上記原稿送出阻止部材114が退
去位置にせしめられてシート状原稿の送出が許容され
る。次いで、所定時間(例えば200ms)経過後、駆動源
(電動モータ)290(第6図)の正転が開始される。同
時にソレノイド402(第6図)が所定時間(例えば200m
s)だけ付勢される。かくすると、ばねクラッチ400(第
6図)が1回転分だけ連結され、送出ローラ92が一時的
に下降せしめられると共に送出方向に1回転せしめら
れ、そしてまた分離モータ機構48の送給ローラ60が送給
方向に逆転ローラ64が反送給方向に1回転される。かく
して、原稿テーブル32上の最上位のシート状原稿が、そ
の下方に存在するシート状原稿から分離されて原稿搬入
路42に送出され、その前縁が停止状態にある原稿搬入手
段118(ローラ122及び126)のニップ部位に当接せしめ
られる。次いで、所定時間(例えば540ms)経過後、ソ
レノイド384(第6図)が付勢され、かくして原稿搬入
手段118の正転方向駆動が開始され、そしてまた搬送ベ
ルトユニット(原稿搬送手段)130の正転方向駆動が開
始される。かくして、上記シート状原稿が原稿搬入路42
を通して透明板8上に搬入される。この際には、搬入原
稿検出器110(第5図)がシート状原稿を検出するか否
かによって、シート状原稿の幅寸法が所定値以上か否か
が検知され、搬入原稿検出器112がシート状原稿を検出
している時間によって、シート状原稿の搬送方向寸法が
検出される。上記搬入原稿検出器112がシート状原稿の
検出を開始した時点(換言すれば、シート状原稿の前縁
を検出した時点)から計測して駆動源290が所定量正転
される(駆動源290の正転量は上記光学的検出器368によ
って検出される)と、上記ソレノイド384が除勢され、
かくして原稿搬入手段118の正転駆動及び搬送ベルトユ
ニット130の正転駆動が停止される。この時点におい
て、上記シート状原稿は透明板8上の所要位置、更に詳
しくはその前縁が透明板8の下流端縁に合致乃至近接す
る位置に位置付けられる。次いで所定時間(例えば200m
s)経過すると、駆動源290が除勢される。しかる後に、
静電複写機2において複写工程が遂行される。この複写
工程は、透明板8上に位置付けられた上記シート状原稿
の光学的走査を含んでいる。
駆動源290が除勢された時点から所定時間(例えば200m
s)経過すると、駆動源290の正転が開始され、同時にソ
レノイド402(第6図)が所定時間(例えば200ms)だけ
付勢される。かくすると、上述した場合と同様に、送出
ローラ92が一時的に下降せしめられると共に送出方向に
1回転せしめられ、そしてまた分離ローラ機構48の送給
ローラ60が送給方向に逆転ローラ64が反送給方向に1回
転される。かくして、原稿テーブル32上の次のシート状
原稿が、その下方に存在するシート状原稿から分離され
て原稿搬入路42に送出され、その前縁が停止状態にある
原稿搬入手段118のニップ部位に当接せしめられる。駆
動源290は正転開始時点から所定時間(例えば650ms)経
過すると除勢される。
上述した1枚目のシート状原稿についての上記複写工程
が終了すると、しかる後の適宜の時点において原稿交換
信号が生成される。かくすると、駆動源290の正転が開
始されると共に、ソレノイド384(第6図)が付勢され
る。従って、原稿搬入手段118の正転駆動が開始され、
そしてまた搬送ベルトユニット130の正転駆動が開始さ
れ、かくして既に原稿搬入路42に送出されていた2枚目
のシート状原稿が透明板8上に向けて搬入され始める。
この際には、上述した場合と同様に、搬入原稿検出器11
0(第5図)がシート状原稿を検出するか否かによっ
て、シート状原稿の幅寸法が所定値以上か否かが検知さ
れ、搬入原稿検出器112がシート状原稿を検出している
時間によって、シート状原稿の搬送方向寸法が検出され
る。上記の通りにして搬送ベルトユニット130の正転駆
動が開始されると、2枚目のシート状原稿の搬入が開始
されることに加えて、透明板8上に位置せしめられてい
る1枚目のシート状原稿が透明板8上から搬出され始め
る。上記交換開始信号が生成された時点から所定時間
(例えば170ms)経過すると、原稿排出兼反転手段を構
成する搬送ローラ機構438のための駆動源(電動モー
タ)448(第14図)の正転が開始される。かくして、透
明板8上から原稿搬出路550に搬出されたシート状原稿
が、原稿搬出路550を通して搬送され、原稿排出開口422
から排出される。排出原稿検出器548は、原稿搬出路550
を通して排出されるシート状原稿を検出する。上記搬入
原稿検出器112がシート状原稿を検出し始めた時点から
計測して駆動源290が所定量正転されると、上記ソレノ
イド384が除勢され、かくして原稿搬入手段118の正転駆
動及び搬送ベルトユニット130の正転駆動が停止され
る。この時点において、2枚目のシート状原稿は透明板
8上の所要位置に位置付けられる。次いで所定時間(例
えば200ms)経過すると、駆動源290が除勢される。ま
た、上記排出原稿検出器548がシート状原稿の検出を終
了した時点、換言すればシート状原稿の後縁を検出した
時点から計測して、駆動源448が所定量正転される(駆
動源448の正転は上記光学的検出器456によって検出され
る)と、駆動源448(第14図)も除勢される。しかる後
に、透明板8上に新たに搬入された2枚目のシート状原
稿について、静電複写機2における複写工程が遂行され
る。そして更に、原稿テーブル32上に載置されたシート
状原稿の全てについて、上述した通りの搬入及び搬出が
繰り返される。原稿テーブル32上に載置されたシート状
原稿が全て送出され、載置原稿検出器108がシート状原
稿を検出しなくなると、ソレノイド116(阻止部材制御
手段)が除勢されて原稿阻止部材114が阻止位置に戻さ
れる。
II.反転モード: 次に、シート状原稿の両面の画像を転写することが望ま
れる場合における反転モードについて、主として第3図
及び第20図を参照して説明する。この場合も、複数枚の
シート状原稿は積層せしめて原稿テーブル32上に載置さ
れる。シート状原稿の前縁は、第3図に図示する阻止位
置に位置せしめられている原稿送出阻止部材114の垂下
脚に近接乃至接触せしめられる。そして、シート状原稿
が原稿テーブル32上に所要通りに載置されると、載置原
稿検出器108がこれを検出する。而して、反転モードに
設定(かかる設定は、静電複写機2の操作パネル14に配
設されている所要スイッチ乃至キーを操作することによ
って手動で遂行される)されている場合には、静電複写
機2の複写開始スイッチ562(第4図)が押圧される
と、作動開始信号と共に反転信号が作動制御手段560に
供給される。かくすると、自己保持型であるソレノイド
116(阻止部材制御手段)が付勢され、上記原稿送出阻
止部材114が退去位置にせしめられてシート状原稿の送
出が許容される。次いで、所定時間(例えば200ms)経
過後、駆動源(電動モータ)290(第6図)の正転が開
始される。同時にソレノイド402(第6図)が所定時間
(例えば200ms)だけ付勢される。かくすると、ばねク
ラッチ400(第6図)が1回転分だけ連結され、送出ロ
ーラ92が一時的に下降せしめられると共に送出方向に1
回転せしめられ、そしてまた分離ローラ機構48の送給ロ
ーラ60が送給方向に逆転ローラ64が反送給方向に1回転
される。かくして、原稿テーブル32上の最上位のシート
状原稿が、その下方に存在するシート状原稿から分離さ
れて原稿搬入路42に送出され、その前縁が停止状態にあ
る原稿搬入手段118(ローラ122及び126)のニップ部位
に当接せしめられる。次いで、所定時間(例えば540m
s)経過後、ソレノイド384(第6図)が付勢され、かく
して原稿搬入手段118の正転方向駆動が開始され、そし
てまた搬送ベルトユニット(原稿搬送手段)130の正転
方向駆動が開始される。かくして、上記シート状原稿が
原稿搬入路42を通して透明板8上に搬入される。この際
には、搬入原稿検出器110(第5図)がシート状原稿を
検出するか否かによって、シート状原稿の幅寸法が所定
値以上か否かが検知され、搬入原稿検出器112がシート
状原稿を検出している時間によって、シート状原稿の搬
送方向寸法が検出される。ソレノイド384(第6図)が
付勢されてシート状原稿の搬入が開始された時点から所
定時間(例えば170ms)経過すると、原稿排出兼反転手
段を構成する搬送ローラ機構438のための駆動源448(第
14図)の正転も開始される。更に、上記駆動源448が付
勢された時点から所定時間(例えば530ms)経過する
と、ソレノイド536が付勢されて排出反転制御部材534
(第14図)が排出位置から反転位置に切替えられる。シ
ート状原稿が透明板8上の所要位置まで搬送されても、
上記ソレノイド384は除勢されることなく付勢され続
け、従って搬送ベルトユニット130の作用によってシー
ト状原稿は透明板8上を搬送され続けて、透明板8上か
ら原稿搬出路550に搬出される。そして更に、搬送ロー
ラ機構438によって搬送され続け、反転位置に位置付け
られている排出反転制御部材534の作用によって原稿反
転路542に導入され、かかる原稿反転路542を通して透明
板8の下流端に向けて搬送される。上記の通りにしてシ
ート状原稿が原稿反転路542を通して搬送されると、反
転原稿検出器546がかかるシート状原稿を検出する。反
転原稿検出器546がシート状原稿の検出を開始する(換
言すれば、シート状原稿の前縁を検出する)と、駆動源
290(第6図)の正転が停止される。そして、若干の遅
延時間(例えば100ms)経過後、駆動源290の逆転が開始
される。かくして、搬送ベルトユニット130(及び原稿
搬入手段118)が逆転方向に駆動され始める。かくし
て、原稿反転路542を通して透明板8上にその下流端側
から搬入されたシート状原稿は、逆転方向に駆動されて
いる搬送ベルトユニット130の作用によって、透明板8
上を上流方向(第3図において右方向)に搬送される。
反転原稿検出器542がシート状原稿の検出を終了(換言
すれば、シート状原稿の後端を検出)した時点から計測
して駆動源290が所定量逆転される(駆動源290の逆転量
も上記光学的検出器368によって検出される)と、例え
ば駆動源290の逆転電流路と正転電流路との双方を接地
することによって、電動モータである駆動源290にブレ
ーキ作用を生成し、これによって搬送ベルトユニット13
0(及び原稿搬入手段118)の逆転駆動が迅速に停止され
る。この時点において、下流端側から透明板8上に導入
されたシート状原稿は、透明板8上の所要位置、更に詳
細にはその左端縁が透明板8の下流端縁(左端縁)に合
致乃至近接する位置、を幾分通過してそれよりも幾分右
方に位置付けられる。かようにして透明板8上に位置付
けられたシート状原稿は、一旦原稿搬出路550から原稿
反転路542を通して搬送されている故に、原稿テーブル3
2上に載置された状態に対してその表裏が反転されてい
る。駆動源290にブレーキ作用を生成した時点から所定
時間(例えば200ms)経過すると、駆動源290が停止され
る。そして更に所定時間(例えば200ms)経過すると、
駆動源290の正転が再開される。次いで、かかる時点か
ら若干の遅延時間(例えば30ms)経過後、ソレノイド38
4が除勢される。かかる若干の遅延時間の間に、搬送ベ
ルトユニット130の正転によってシート状原稿が幾分か
左方へ搬送され、かくしてシート状原稿が透明板8上の
所要位置に位置付けられる。ソレノイド384の除勢と同
時にソレノイド536も除勢されて、排出反転制御部材534
が排出位置に戻される。かかる時点から更に所定時間
(例えば170ms)経過すると、駆動源290の正転が停止さ
れる。そしてまた、駆動源448の正転も停止される。駆
動源290の上記の通りの短時間(例えば200ms)だけの正
転再開に関しては、次の事実が注目されるべきである。
即ち、第21図に図示する通り、ソレノイド384によって
制御されるばねクラッチ380は、外周面に複数個の爪562
が形成されている爪車564を有し、ソレノイド384が除勢
されると、実線で示す如く係止レバー566が上記爪562に
係止せしめられる。然るに、駆動源290の駆動を再開す
ることなくソレノイド384を除勢すると、その確立は小
さいが、上記係止レバー566が上記爪562に所要通りに係
止することなく、第21図に2点鎖線で示す如く、上記爪
562の先端面に当接してしまう恐れがある。そして、係
止レバー566が爪562に所要通りに係止することなくその
先端面に当接した場合には、後述する通りにして駆動源
290の正転駆動を開始した時に、ソレノイド384は付勢し
ないのに、係止レバー566が爪562に所要通りに係止する
まで上記爪車564が若干だけ回転される。かくすると、
搬送ベルトユニット130(及び原稿搬入手段118)が若干
だけ正転され、従って、透明板8上の所要位置に位置付
けられていたシート状原稿が所要位置から若干だけ下流
方向にずらされてしまう。図示の具体例においては、上
述した通り、駆動源290の駆動を再開せしめておいてソ
レノイド384を除勢する故に、係止レバー566は確実に爪
562に所要通りに係止せしめられ、従って上記の通りの
問題が発生する恐れがない。
しかる後に、静電複写機2において複写工程が遂行さ
れ、透明板8上に位置するシート状原稿の裏面(原稿テ
ーブル32上に載置された状態において上方に向いていた
面)の複写画像が生成される。
上記複写工程が終了すると、反転信号が生成される。か
くすると、駆動源290(第6図)の正転駆動が開始さ
れ、そしてまたソレノイド384が付勢される。従って、
搬送ベルトユニット130(及び原稿搬入手段118)の正転
が開始され、透明板8上のシート状原稿が原稿搬出路55
0に搬出され始める。上記反転信号が生成された時点か
ら所定時間(例えば170ms)経過すると、駆動源448(第
14図)の正転も開始され、またソレノイド536が付勢さ
れて排出反転制御部材534が反転位置に位置付けられ
る。従って、透明板8上から原稿搬出路550に搬出され
たシート状原稿は、搬送ローラ機構438によって搬送さ
れ続け、反転位置に位置付けられている排出反転制御部
材534によって原稿搬出路550から原稿反転路542に導入
され、透明板8の下流端に向けて搬送される。原稿反転
路542に導入されたシート状原稿の前縁を反転原稿検出
器546が検出すると、駆動源290の正転駆動が停止され
る。そして、若干の遅延時間(例えば100ms)経過後、
駆動源290の逆転駆動が開始される。かくして、搬送ベ
ルトユニット130(及び原稿搬入手段118)が逆転方向に
駆動され始め、原稿反転路542を通して透明板8上にそ
の下流端側から搬入されたシート状原稿は、逆転方向に
駆動されている搬送ベルトユニット130の作用によっ
て、透明板8上を上流方向(第3図において右方向)に
搬送される。反転原稿検出器546がシート状原稿の後端
を検出した時点から計測して駆動源290が所定量逆転さ
れると、電動モータである駆動源290にブレーキ作用が
生成され、これによって搬送ベルトユニット130(及び
原稿搬入手段118)の逆転駆動が迅速に停止される。こ
の時点において、下流端側から透明板8上に導入された
シート状原稿は、透明板8上の所要位置、更に詳細には
その左端縁が透明板8の下流端縁(左端縁)に合致乃至
近接する位置、を幾分通過してそれよりも幾分右方に位
置付けられる。かようにして透明板8上に再位置付けら
れたシート状原稿は、一旦原稿搬出路550から原稿反転
路542を通して搬送されている故に、その表裏が再反転
されている(従って、原稿テーブル32上に載置された状
態と同一)。駆動源290にブレーキ作用を生成した時点
から所定時間(例えば200ms)経過すると、駆動源290が
停止される。そして更に所定時間(例えば200ms)経過
すると、駆動源290の正転が再開される。次いで、かか
る時点から若干の遅延時間(例えば30ms)経過後、ソレ
ノイド384が除勢される。かかる若干の遅延時間の間
に、搬送ベルト130の正転によってシート状原稿が幾分
か左方へ搬送され、かくしてシート状原稿が透明板8上
の所要位置に位置付けられる。ソレノイド384の除勢と
同時にソレノイド536も除勢されて、排出反転制御部材5
34が排出位置に戻される。かかる時点から更に所定時間
(例えば170ms)経過すると、駆動源290の正転が停止さ
れる。そしてまた、駆動源448の正転も停止される。
しかる後に、静電複写機2において複写工程が遂行さ
れ、透明板8上に位置するシート状原稿の表面(原稿テ
ーブル32上に載置された状態において下方に向いていた
面)の複写画像が生成され、かくして1枚目のシート状
原稿の表裏両面の複写が終了する。
他方、上記の通りにして1枚目のシート状原稿の表面に
ついての複写工程が開始されると、これと同時に或いは
若干の時間経過後に、駆動源290の正転が開始されると
共に、ソレノイド402(第6図)が所定時間(例えば200
ms)だけ付勢される。かくして、ばねクラッチ400(第
6図)が1回転分だけ連結され、送出ローラ92が一時的
に下降せしめられると共に送出方向に1回転せしめら
れ、そしてまた分離ローラ機構48の送給ローラ60が送給
方向に逆転ローラ64が反送給方向に1回転される。従っ
て、原稿テーブル32上の次のシート状原稿が、その下方
に存在するシート状原稿から分離されて原稿搬入路42に
送出され、その前縁が停止状態にある原稿搬入手段118
のニップ部位に当接せしめられる。駆動源290は正転開
始時点から所定時間(例えば650ms)経過すると停止さ
れる。而して、次のシート状原稿の上記の通りの送出
を、1枚目のシート状原稿の裏面について複写工程(即
ち1枚目のシート状原稿についての1回目の複写工程)
の際に遂行することも意図され得る。しかしながら、か
くると次の通りの問題が発生する。即ち、図示の具体例
においては、搬送ベルトユニット130と原稿搬入手段118
とは、製造コストの低減等の見地から、同一のクラッチ
380を介して同一の駆動源290に接続されている。それ故
に、1枚目のシート状原稿の裏面の複写工程を遂行した
後に、シート状原稿の表裏反転のために、ソレノイド38
4を付勢して上記クラッチ380を接続すると共に、駆動源
290を正転駆動し次いで逆転駆動すると、搬送ベルトユ
ニット130と共に原稿搬入手段118も正転駆動され次いで
逆転駆動される。従って、かかる時点において既に次の
シート状原稿が原稿搬入手段118まで搬入されている
と、原稿搬入手段118の上記正転及び逆転によって次の
シート状原稿に悪影響が及ぼされる。これに対して、1
枚目のシート状原稿の表面についての複写工程(即ち、
1枚目のシート状原稿についての2回目の複写工程)の
遂行の際まで次のシート状原稿の送出を遅延せしめる
と、上記問題の発生を回避することができる。次のシー
ト状原稿の送出を先のシート状原稿の表面についての複
写工程まで遅延せしめることによって、次の複写工程の
開始が遅れてしまうことはない。
1枚目のシート状原稿の表面についての複写工程が終了
すると、反転信号と共に交換信号が生成される。かくす
ると、駆動源290の正転駆動が開始され、そしてまたソ
レノイド384が付勢される。従って、搬送ベルトユニッ
ト130及び原稿搬入手段118の正転駆動が開始され、透明
板8上にある1枚目のシート状原稿が原稿搬出路550に
搬出され、そしてまた原稿搬入路42に送出されている2
枚目のシート状原稿が透明板8上に搬入される。次い
で、上記反転信号及び交換信号が生成された時点から所
定時間(例えば170ms)経過すると、駆動源448の正転駆
動も開始される。かくして、原稿搬出路550に搬出され
た1枚目のシート状原稿は、原稿反転路542に導入され
ることなく、排出位置に位置付けられている排出反転制
御部材534の上縁に沿って搬送され続け、原稿排出開口4
22を通して排出される。排出原稿検出器548が1枚目の
シート状原稿の後端を検出すると、ソレノイド536が付
勢されて排出反転制御部材534が反転位置に切替えられ
る。透明板8上に搬入された2枚目のシート状原稿は、
更に搬送され続けて、透明板8上から原稿搬出路550に
搬出され、そして反転位置に位置付けられている排出反
転制御部材534によって原稿搬出路550から原稿反転路54
2に導入される。反転原稿検出器546が2枚目のシート状
原稿の前縁を検出すると、駆動源290の正転が停止され
る。そして、若干の遅延時間(例えば100ms)経過後、
駆動源290の逆転が開始される。かくして、搬送ベルト
ユニット130(及び原稿搬入手段118)が逆転方向に駆動
され始め、原稿反転路542を通して透明板8上にその下
流端側から搬入された2枚目のシート状原稿は、逆転方
向に駆動されている搬送ベルトユニット130の作用によ
って、透明板8上を上流方向(第3図において右方向)
に搬送される。反転原稿検出器546がシート状原稿の後
端を検出した時点から計測して駆動源290が所要量逆転
されると、電動モータである駆動源290に、ブレーキ作
用が生成され、これによって搬送ベルトユニット130
(及び原稿搬入手段118)の逆転駆動が迅速に停止され
る。この時点において、下流端側から透明板8上に導入
された2枚目のシート状原稿は、透明板8上の所要位
置、更に詳細にはその左端縁が透明板8の下流端縁(左
端縁)に合致乃至近接する位置、を幾分通過してそりよ
りも幾分右方に位置付けられる。かようにして透明板8
上に位置付けられた2枚目のシート状原稿は、一旦原稿
搬出路550から原稿反転路542を通して搬送されている故
に、その表裏が反転されている。駆動源290にブレーキ
作用を生成した時点から所定時間(例えば200ms)経過
すると、駆動源290が停止される。そして更に所定時間
(例えば200ms)経過すると、駆動源290の正転が再開さ
れる。次いで、かかる時点から若干の遅延時間(例えば
30ms)経過後、ソレノイド384が除勢される。かかる若
干の遅延時間の間に、搬送ベルトユニット130の正転に
よってシート状原稿が幾分か左方へ搬送され、かくして
シート状原稿が透明板8上の所要位置に位置付けられ
る。ソレノイド384の除勢と同時にソレノイド536も除勢
されて、排出反転制御部材534が排出位置に戻される。
かかる時点から更に所定時間(例えば170ms)経過する
と、駆動源290の正転が停止される。そしてまた、駆動
源448の正転も停止される。
しかる後に、静電複写機2において複写工程が遂行さ
れ、2枚目のシート状原稿の裏面の複写画像が生成され
る。そして、原稿テーブル32上に載置されたシート状原
稿の全てについて、上記の通りの搬入及び搬出が繰り返
し遂行される。原稿テーブル32上に載置されたシート状
原稿が全て送出され、載置原稿検出器108がシート状原
稿を検出しなくなると、ソレノイド116(阻止部材制御
手段)が除勢されて原稿阻止部材114が阻止位置に戻さ
れる。
第17図に図示する単純型自動原稿搬送装置604の作動制
御は、反転可能型自動原稿搬送装置4における上記単純
(非反転)モードの場合の作動制御と略同一である(但
し、第17図に図示する単純型自動原稿搬送装置604にお
いては、駆動源448及びソレノイド536が設けられておら
ず、かかる駆動源448及びソレノイド536の付勢及び除勢
制御が省略される)ので、この作動制御については説明
を省略する。
以上、添付図面を参照して、本発明に従って構成された
自動原稿搬送装置及びこれが装備された静電複写機の好
適具体例について詳細に説明したが、多言するまでもな
く、本発明はかかる具体例に限定されるものではなく、
本発明の範囲から逸脱することなく種々の変形乃至修正
が可能である。
〈発明の効果〉 本発明による自動原稿搬送装置は以上のように構成され
ているので、次のような作用効果が得られる。
透明板が配設されているハウジングに対する開閉動枠体
の装着或いは開閉動枠体に対する搬送ベルトユニットの
装着時に幾分かの誤差が存在していても、搬送ベルトユ
ニット自体に配設されている当接部材が直接的に透明板
の上面に当接することによって、透明板の上面に対して
搬送ベルトユニットが正確に且つ安定して所要状態に位
置付けられるとともに、開閉動枠体とユニット枠との間
に介在せしめられた弾性手段の弾性偏倚作用により、搬
送ベルトユニットを透明板に対して常に適正な位置関係
に保持することができる。
また、本発明によれば、被駆動軸と装着軸との間には、
一端が被駆動軸に回転自在に装着され他端が装着軸に回
転自在に連結された連結リンクが配設されているので、
開閉動枠体に対して搬送ベルトユニットが相対的に移動
しても、上記被駆動軸と上記装着軸との軸間距離が常に
一定に維持されるため、上記被駆動軸に固定された入力
歯車と上記装着軸に装着された伝動歯車との係合状態を
常に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に従って構成された、反転可能型自動
原稿搬送装置及びこれが装備された静電複写機の一具体
例を示す斜面図。 第2図は、第1図の具体例を、自動原稿搬送装置の開閉
動枠体を開動せしめた状態で示す斜面図。 第3図は、第1図の具体例における自動原稿搬送装置を
示す断面図。 第4図は、第1図の具体例における静電複写機のハウジ
ング上面と共に自動原稿搬送装置の静止枠体を示す部分
斜面図。 第5図は、第1図の具体例における自動原稿搬送装置の
開閉動枠体及びその内部に装着された種々の構成要素を
示す斜面図。 第6図は、第1図の具体例における自動原稿搬送装置の
駆動関係構成要素を示す部分断面図。 第7図は、第1図の具体例における自動原稿搬送装置に
配設されている搬送ベルトユニットを示す斜面図。 第8図は、第7図の搬送ベルトユニットの一部を示す分
解斜面図。 第9図は、第7図の搬送ベルトユニットの一部を示す側
面図。 第10図は、第7図の搬送ベルトユニットに使されている
連結リンクを示す斜面図。 第11図は、第7図の搬送ベルトユニットに使用されてい
る連結リンク及びその関連構成を示す部分断面図。 第12図は、第7図の搬送ベルトユニットに配設されてい
る駆動ユニットを示す分解斜面図。 第13図は、第1図の具体例における静電複写機のハウジ
ング上面に配設されている原稿載置規制部材を示す部分
断面図。 第14図は、第7図の搬送ベルトユニットに使用されてい
る原稿排出兼反転手段及びその関連構成を示す部分斜面
図。 第15図は、第14図の原稿排出兼反転手段の一部を示す分
解斜面図。 第16図は、第14図の原稿排出兼反転手段の一部を部分的
に分解して示す斜面図。 第17図は、第1図の具体例における反転可能型自動原稿
搬送装置に代えて静電複写機に装備することができる、
単純型自動原稿搬送装置を示す断面図。 第18図は、第1図の具体例における制御関連要素を示す
簡略図。 第19図は、第1図の具体例における自動原稿搬送装置の
単純(非反転)モード作動手順を示すタイムチャート。 第20図は、第1図の具体例における自動原稿搬送装置の
反転モード作動手順を示すタイムチャート。 第21図は、第7図の自動原稿搬送装置に使用されている
ばねクラッチの一部を示す簡略部分図。 2……静電複写機 4……自動原稿搬送装置(反転可能型) 6……ハウジング 8……透明板 16……開閉動枠体 18……静止枠体 32……原稿テーブル 42……原稿搬入路 44……原稿送出手段 46……送出ローラ機構 48……分離ローラ機構 114……原稿送出阻止部材 118……原稿搬入手段 130……搬送ベルトユニット(原稿搬送手段) 132……ユニット枠 290……駆動源 306……駆動ユニット 310……支持枠 406……原稿載置規制部材 422……原稿排出開口 438……搬送ローラ機構(原稿排出兼反転手段) 448……駆動源 534……排出反転制御部材 542……原稿反転路 550……原稿搬出路 604……自動原稿搬送装置(単純型)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 亀田 清重 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内 (72)発明者 藤田 裕幸 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内 (72)発明者 正井 克典 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−229743(JP,A) 特開 昭62−27256(JP,A) 実開 昭60−122734(JP,U) 実開 昭60−78337(JP,U)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジングの上面には処理すべき原稿が載
    置される透明板が配設されている画像処理機に適用され
    る自動原稿搬送装置にして、 該透明板の片縁に沿って延びる旋回軸線を中心として該
    透明板を覆う閉位置と該透明板を露呈せしめる開位置と
    の間を旋回動自在に該ハウジングに装着され、且つ該閉
    位置における下面が開放されている開閉動枠体と、 該開閉動枠体内に装着されたユニット枠、該ユニット枠
    に装着され端部に入力歯車が固定された被駆動軸、該被
    駆動軸と搬送方向に間隔を置いて該ユニット枠に装着さ
    れた従動軸、該被駆動軸及び該従動軸に巻き掛けられた
    無端ベルトを含む搬送ベルトユニットと、を具備し、 該開閉動枠体には該入力歯車と係合する伝動歯車、該伝
    動歯車を装着する装着軸、及び該伝動歯車に駆動連結さ
    れた駆動源が配設されており、 該搬送ベルトユニットは搬送方向に所定範囲に渡って移
    動自在で、かつ、該開閉動枠体が該閉位置にある状態に
    おいて該透明板に垂直な方向に所定範囲に渡って移動自
    在に該開閉動枠体に装着されており、 該開閉動枠体と該ユニット枠との間には、該開閉動枠体
    が該閉位置にある状態において下方に該ユニット枠を弾
    性的に偏倚せしめる弾性偏倚手段が介在せしめられてお
    り、 該搬送ベルトユニットには、更に、該開閉動枠体が該閉
    位置にせしめられると該ハウジングの上面に当接して、
    該弾性偏倚手段の弾性偏倚作用に抗して該ユニット枠を
    上方に移動せしめるための当接部材が配設されており、 該被駆動軸と該装着軸との間には、一端が該被駆動軸に
    回転自在に装着され他端が該装着軸に回転自在に連結さ
    れた連結リンクが配設されている、 ことを特徴とする自動原稿搬送装置。
  2. 【請求項2】該開閉動枠体が該閉位置にせしめられると
    該当接部材は該透明板に当接する、請求項1記載の自動
    原稿搬送装置。
  3. 【請求項3】該当接部材は該搬送ベルトユニットの四角
    部に夫々配設されている、請求項1記載の自動原稿搬送
    装置。
  4. 【請求項4】該当接部材は該被駆動軸の両端部及び該従
    動軸の両端部に配設されている、請求項3記載の自動原
    稿搬送装置。
  5. 【請求項5】該連結リンクの該一端は該被駆動軸に離脱
    自在に連結されている、請求項1記載の自動原稿搬送装
    置。
  6. 【請求項6】該連結リンクは弾性を有する合成樹脂製で
    あり、該一端は180度以上の角度範囲に渡って延在する
    弧状であり、弾性変形せしめることによって該被駆動軸
    に連結及びそれから離脱される、請求項5記載の自動原
    稿搬送装置。
JP63249114A 1988-10-04 1988-10-04 自動原稿搬送装置 Expired - Lifetime JPH0733187B2 (ja)

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