JP2958839B2 - 自動原稿搬送装置 - Google Patents

自動原稿搬送装置

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JP2958839B2
JP2958839B2 JP4141783A JP14178392A JP2958839B2 JP 2958839 B2 JP2958839 B2 JP 2958839B2 JP 4141783 A JP4141783 A JP 4141783A JP 14178392 A JP14178392 A JP 14178392A JP 2958839 B2 JP2958839 B2 JP 2958839B2
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    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/60Apparatus which relate to the handling of originals
    • G03G15/605Holders for originals or exposure platens
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
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    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
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  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Conveyance By Endless Belt Conveyors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、静電複写機あるいは
画像読取機のような画像処理機に適用される自動原稿搬
送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像処理機、例えば静電複写機における
ハウジング本体の上面には、プラテンガラスが設けられ
ている。ハウジング本体の上面には更に、自動原稿搬送
装置(automatic document fee
der 以下ADFと略称する)が装着されている。本
発明が関連するADFの従来例においては、一般に奥側
(静電複写機の後側)がヒンジ手段を介してハウジング
本体に開閉自在に支持され、手前側(静電複写機の前
側)中央部は例えばマグネットキャッチによりハウジン
グ本体に着脱可能に装着されている。そして、ハウジン
グ本体上に設けられたプラテンガラスに対し、ヒンジ手
段を介して閉位置及び開位置(すなわちADFの閉位置
及び開位置)間を旋回作動できるよう支持された支持枠
体と、支持枠体の一端側(静電複写機の左側)に固定支
持された給紙ユニットと、支持枠体の他端側(静電複写
機の右側)に固定支持された排紙ユニットと、支持枠体
における前記ユニット間に浮支持手段を介して支持され
た搬送ユニットと、前記閉位置においてプラテンガラス
に当接するよう搬送ユニットの下方位置に設けられたス
トッパとを備えている。搬送ユニットは、前後に間隔を
おいて配置された前側枠体及び後側枠体と、該枠体間を
連結する支持部材と、該枠体間に配置された搬送ベルト
機構とを備えている。浮支持手段は、支持枠体と搬送ユ
ニットとの間に設けられて、搬送ユニットをプラテンガ
ラスに向かう方向に付勢するばねを含む。ADFを開位
置から閉位置に旋回操作すると、手前側はマグネットキ
ャッチ(永久磁石による吸着機構)によりハウジング本
体に装着される。この閉位置において、搬送ユニットの
ストッパはプラテンガラスに当接する。このとき前記ば
ねは所定量圧縮され、搬送ユニットはプラテンガラス方
向に付勢された状態となる。以上説明したような、搬送
ユニットが浮支持されたADFは、例えば特開平2−3
10229号公報に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のADFにお
いては、搬送ユニットを支持枠体に浮支持手段により支
持することにより、ADF全体がヒンジ手段による片持
支持等に起因してたわんでも(歪んでも)、搬送ベルト
機構のベルト面とプラテンガラス面との間隔を均一に保
持することにより、斜め給紙及び斜め排紙を防止しよう
とするものである。しかしながら、この目的は十分確実
に達成されているとはいえない。すなわち、前記ADF
においては、搬送ユニットは支持枠体に浮支持手段によ
り支持されているが、給紙ユニットと排紙ユニットと
は、支持枠体の両端位置に固定支持されている。更にこ
れに加えてADFはその手前側中央部において、マグネ
ットキャッチによりハウジング本体に装着されるよう構
成されている。すなわち、支持枠体の後部はハウジング
本体に対しヒンジ手段を介して支持され、支持枠体の前
縁の左右方向中央部は、ハウジング本体に対してマグネ
ットキャッチにより支持される。しかし、支持枠体の、
マグネットキャッチの両側部は支持されておらず、荷重
の支持という面できわめて不安定である。しかも給紙ユ
ニット及び排紙ユニットの重量が重い場合、あるいはそ
れらの重量のアンバランスが大きい場合等においては、
支持枠体の前縁は、マグネットキャッチを支点とする左
右アンバランスなモーメントが作用し、支持枠体はたわ
み易くなる。その結果、給紙ユニットと排紙ユニットの
重量及びそのアンバランスに起因して、支持枠体の、該
ユニットが位置する両側部位、特に比較的重量の大きな
給紙ユニット側の、前記ヒンジ手段から遠い手前側の部
位が、所定の高さより下方にたわむおそれがある。また
該ユニットを含むADFの前後左右方向長さが大きい場
合、この傾向は著しくなる。ADF全体にこのようなた
わみが生ずると、該ユニットの下面が基準位置より浮い
たり沈んだりする箇所が生じて所定の正しい姿勢が保持
できなくなり、斜め給紙や斜め排紙の原因となる。斜め
給紙や斜め排紙が生ずると、結果として複写紙の所定の
正しい位置に画像が転写できず、またジャムも多く発生
することになる。更には、ADF全体の寿命が短くな
る。
【0004】この発明の主目的は、支持枠体のたわみを
確実に防止することにより、搬送ユニットのみならず、
給紙ユニット及び排紙ユニットを含む全ユニットを、閉
位置において常に所定の正しい姿勢に保持することがで
きるADFを提供することである。
【0005】この発明のその他の目的は、この発明によ
って構成されたADFの実施例について、添付図面を参
照して詳細に説明する後の記載から明らかになるであろ
う。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記主目的を達成するた
め、本発明の一局面によれば、ハウジング本体上に設け
られたプラテンガラスに対し、ヒンジ手段を介して閉位
置及び開位置間を旋回作動できるよう支持された支持枠
体と、該支持枠体の一端側に支持された給紙ユニット
と、該支持枠体の他端側に支持された排紙ユニットと、
該支持枠体における該ユニット間に浮支持手段を介して
支持された搬送ユニットとを備え、該搬送ユニットには
該閉位置において該プラテンガラスに当接するスペーサ
手段が設けられた自動原稿搬送装置において、該搬送ユ
ニットを該支持枠体に支持する該浮支持手段は、該支持
枠体の後側の少なくとも2か所及び前側の少なくとも1
か所において該搬送ユニットを該支持枠体に支持し、該
給紙ユニット及び該排紙ユニットの少なくとも一方は、
該支持枠体に該搬送ユニットとは独立して浮支持手段に
より支持され、該給紙ユニット及び該排紙ユニットの少
なくとも一方を該支持枠体に支持する該浮支持手段は、
該支持枠体の前側及び後側の各々における少なくとも1
か所において該給紙ユニット及び該排紙ユニットの少な
くとも一方を該支持枠体に支持し、該支持枠体に該浮支
持手段により支持される該給紙ユニット及び該排紙ユニ
ットの少なくとも一方には、該閉位置において該ハウジ
ング本体に当接するスペーサ手段が設けられたことを特
徴とする自動原稿搬送装置、が提供される。
【0007】
【0008】上記主目的を達成するため、本発明の他の
局面によれば、ハウジング本体上に設けられたプラテン
ガラスに対し、ヒンジ手段を介して閉位置及び開位置間
を旋回作動できるよう支持された支持枠体と、該支持枠
体の一端側に固定支持された給紙ユニットと、該支持枠
体の他端側に固定支持された排紙ユニットと、該支持枠
体における該ユニット間に浮支持手段を介して支持され
た搬送ユニットとを備え、該搬送ユニットには該閉位置
において該プラテンガラスに当接するスペーサ手段が設
けられた自動原稿搬送装置において、該搬送ユニットを
該支持枠体に支持する該浮支持手段は、該支持枠体の後
側の少なくとも2か所及び前側の少なくとも1か所にお
いて該搬送ユニットを該支持枠体に支持し、該給紙ユニ
ット及び排紙ユニットの少なくとも一方における該ヒン
ジ手段と反対側の下部には、該閉位置において該ハウジ
ング本体に当接するスペーサ手段が設けられたことを特
徴とする自動原稿搬送装置、が提供される。
【0009】
【作用】本発明の一局面に従って構成された自動原稿搬
送装置においては、支持枠体に浮支持手段により支持さ
れる給紙ユニット及び排紙ユニットの少なくとも一方に
は、ADFの閉位置においてハウジング本体に当接する
スペーサ手段が設けられているので、給紙ユニット及び
排紙ユニットの少なくとも一方の荷重はスペーサ手段に
より確実に支持され、支持枠体のたわみが確実に防止さ
れるとともに、給紙ユニット及び排紙ユニットの少なく
とも一方の、ハウジング本体上面に対する所定の正しい
姿勢が充分確実に保持される。その結果、給紙ユニット
及び排紙ユニットの少なくとも一方による斜め給紙及び
斜め排紙は確実に防止される。更に、給紙ユニット及び
排紙ユニットの少なくとも一方は、支持枠体に搬送ユニ
ットとは独立して浮支持手段により支持され、給紙ユニ
ット及び排紙ユニットの少なくとも一方を支持枠体に支
持する浮支持手段は、支持枠体の前側及び後側の各々に
おける少なくとも1か所において給紙ユニット及び排紙
ユニットの少なくとも一方を支持枠体に支持するよう構
成されているので、給紙ユニット及び排紙ユニットの少
なくとも一方は支持枠体に対し、全体としてバランスが
優れかつ著しく安定した浮支持がなされる。その結果、
ADFの閉位置において、支持枠体がヒンジ手段による
片持支持等に起因してたわみ(歪み)を生じて下方に変
位したとしても、該変位はバランスの優れた浮支持手段
により充分均一にかつ確実に吸収され、給紙ユニット及
び排紙ユニットの少なくとも一方の姿勢への影響はな
い。その結果、給紙ユニット及び排紙ユニットの少なく
とも一方による斜め給紙及び斜め排紙は確実に防止され
る。給紙ユニット及び排紙ユニットの少なくとも一方を
上記の構成としたのは、給紙ユニット及び排紙ユニット
の少なくとも他方が比較的軽量であり、ADFの前後左
右の長さが比較的短くて、支持枠体に直接少なくとも他
方のユニットを固定支持しても、支持枠体の少なくとも
他方のユニット側には実質上たわみが生じない場合が想
定されるからである。もちろん給紙ユニット及び排紙ユ
ニットの両方を上記構成とすれば、一層確実な効果が保
証されるものである。なお、給紙ユニット及び排紙ユニ
ットの少なくとも一方が支持枠体に搬送ユニットとは独
立して浮支持手段により支持されていることに起因し
て、給紙ユニット及び排紙ユニットの少なくとも一方及
び搬送ユニットをそれぞれ独自にメンテナンスすること
ができるので、メンテナンス作業を容易かつ効率的に遂
行することが可能となる。本発明の一局面に従って構成
された自動原稿搬送装置においては更に、搬送ユニット
にはADFの閉位置においてプラテンガラスに当接する
スペーサ手段が設けられているので、搬送ユニットの荷
重はスペーサ手段により確実に支持され、搬送ユニット
の、プラテンガラス上面に対する所定の正しい姿勢が充
分確実に保持される。その結果、搬送ベルト機構のベル
ト面とプラテンガラス面との間隔(隙間)を充分均一に
かつ確実に保持することを可能とし、搬送ユニットによ
る斜め給紙及び斜め排紙は確実に防止される。更に、搬
送ユニットを支持枠体に支持する浮支持手段は、支持枠
体の後側の少なくとも2か所及び前側の少なくとも1か
所において搬送ユニットを支持枠体に支持するよう構成
されているので、搬送ユニットは、支持枠体に対し、全
体としてバランスが優れかつ著しく安定した浮支持がな
される。その結果、ADFの閉位置において、支持枠体
がヒンジ手段による片持支持等に起因してたわみ(歪
み)を生じて下方に変位したとしても、該変位はバラン
スの優れた浮支持手段により充分均一にかつ確実に吸収
され、搬送ユニットの姿勢への影響はない。その結果、
搬送ベルト機構のベルト面とプラテンガラス面との間隔
を充分均一にかつ確実に保持することを可能とし、搬送
ユニットによる斜め給紙及び斜め排紙は確実に防止され
る。以上、本発明の一局面に従って構成された自動原稿
搬送装置によれば、ADFの閉位置において、支持枠体
のたわみは確実に防止されあるいは吸収され、搬送ユニ
ットのみならず、給紙ユニット及び排紙ユニットを含む
全ユニットを、ADFの閉位置において常に所定の正し
い姿勢に保持することができ、斜め給紙及び斜め排紙は
確実に防止され、常に複写紙の正しい位置に画像を転写
することができる。またジャムの発生も少なくなる。更
には、ADF全体の寿命が長くなる。更にはまた、給紙
ユニット及び排紙ユニットの少なくとも一方及び搬送ユ
ニットのメンテナンス作業を、容易かつ効率的に遂行す
ることが可能となる。
【0010】
【0011】本発明の他の局面に従って構成された自動
原稿搬送装置においては、給紙ユニット及び排紙ユニッ
トは、支持枠体に対し共に固定支持され、そして給紙ユ
ニット及び排紙ユニットの少なくとも一方におけるヒン
ジ手段と反対側の下部には、ADFの閉位置においてハ
ウジング本体に当接するスペーサ手段が設けられてい
る。このスペーサ手段の設置位置は、支持枠体のたわみ
を防止する上で最も効果的な位置である。すなわち、前
記したように、支持枠体の前縁の左右方向中央部は、ハ
ウジング本体に対してマグネットキャッチにより支持さ
れるが、その両側部は支持されておらず、荷重の支持と
いう面できわめて不安定である。しかも給紙ユニット及
び排紙ユニットの重量が重い場合、あるいはそれらの重
量のアンバランスが大きい場合等においては、支持枠体
の前縁は、マグネットキャッチを支点とする左右アンバ
ランスなモーメントが作用し、支持枠体はたわみ易くな
る。なお支持枠体の前縁の左右2か所が、ハウジング本
体に対してマグネットキャッチにより支持される構成も
あるが、その場合においても、ADF全体が比較的大型
であったり、あるいはマグネットキャッチから支持枠体
の左右両端までのオーバハングが比較的大きい場合に
は、支持枠体はたわみ易くなる。したがってこの自動原
稿搬送装置においては、支持枠体に対して最も大きなモ
ーメントが作用するエリアにスペーサ手段が設けられる
ので、給紙ユニット及び排紙ユニットの少なくとも一方
は、ADFの閉位置において、スペーサ手段によりその
荷重の一部が支持されて支持枠体のたわみが確実に防止
されるとともに、ハウジング本体上面に対する所定の正
しい姿勢が保持される。その結果、給紙ユニット及び排
紙ユニットの少なくとも一方による斜め給紙及び斜め排
紙は確実に防止される。給紙ユニット及び排紙ユニット
の少なくとも一方を上記の構成としたのは、給紙ユニッ
ト及び排紙ユニットの少なくとも他方が比較的軽量であ
り、ADFの前後左右の長さが比較的短くて、特にスペ
ーサ手段を介して少なくとも他方のユニットの荷重を支
持しなくとも、支持枠体の少なくとも他方のユニット側
には実質上たわみが生じない場合が想定されるからであ
る。もちろん給紙ユニット及び排紙ユニットの両方を上
記構成とすれば、一層確実な効果が保証されるものであ
る。本発明の他の局面に従って構成された自動原稿搬送
装置においては更に、本発明の一局面に従って構成され
た自動原稿搬送装置と同様に、搬送ユニットにはADF
の閉位置においてプラテンガラスに当接するスペーサ手
段が設けられているので、搬送ユニットの荷重はスペー
サ手段により確実に支持され、搬送ユニットの、プラテ
ンガラス上面に対する所定の正しい姿勢が充分確実に保
持される。その結果、搬送ベルト機構のベルト面とプラ
テンガラス面との間隔(隙間)を充分均一にかつ確実に
保持することを可能とし、搬送ユニットによる斜め給紙
及び斜め排紙は確実に防止される。更に、搬送ユニット
を支持枠体に支持する浮支持手段は、支持枠体の後側の
少なくとも2か所及び前側の少なくとも1か所において
搬送ユニットを支持枠体に支持するよう構成されている
ので、搬送ユニットは、支持枠体に対し、全体としてバ
ランスが優れかつ著しく安定した浮支持がなされる。そ
の結果、ADFの閉位置において、支持枠体がヒンジ手
段による片持支持等に起因してたわみ(歪み)を生じて
下方に変位したとしても、該変位はバランスの優れた浮
支持手段により充分均一にかつ確実に吸収され、搬送ユ
ニットの姿勢への影響はない。その結果、搬送ベルト機
構のベルト面とプラテンガラス面との間隔(隙間)を充
分均一にかつ確実に保持することを可能とし、搬送ユニ
ットによる斜め給紙及び斜め排紙は確実に防止される。
以上、本発明の他の局面に従って構成された自動原稿搬
送装置によれば、ADFの閉位置において、支持枠体の
たわみが確実に防止され、搬送ユニットのみならず、給
紙ユニット及び排紙ユニットを含む全ユニットを、AD
Fの閉位置において常に所定の正しい姿勢に保持するこ
とができ、斜め給紙及び斜め排紙は確実に防止され、常
に複写紙の正しい位置に画像を転写することができる。
またジャムの発生も少なくなる。更には、ADF全体の
寿命が長くなる。またこの自動原稿搬送装置において
は、支持枠体のたわみを確実に防止する上で最も効果的
な下方位置にスペーサ手段を設けるだけで、前記効果を
達成することができるので、従来のADFの基本構成を
実質的に変更することなく、きわめて容易に、低コスト
で実用化を図ることができる。
【0012】
【実施例】以下、この発明に従って構成されたADFの
実施例を添付図面を参照して詳細に説明する。なお各図
において共通する部分は同一符号で示す。
【0013】先ず本発明に従って構成されたADFの第
1の実施例を図1ないし図15を参照して説明する。は
じめに図1及び図2を参照して、全体を番号2で示すA
DFは、静電複写機4に適用されている。なお、この明
細書において、前側とは図1に示す静電複写機4の手前
側、後側とは同奥側、左側とは同左側、右側とは同右側
を意味するものとする。静電複写機4は直方体形状のハ
ウジング本体6を有し、このハウジング本体6の上面に
はプラテンガラス8が設けられている。複写すべき原稿
はこのプラテンガラス8上の所要位置に位置付けられ
る。静電複写機4自体は周知の形態のものでよいので、
それについての説明は省略する。ADF2は後に詳しく
説明する支持枠体10と、支持枠体10の一端側(図の
左側)に支持された給紙ユニット12と、支持枠体10
の他端側(図の右側)に支持された排紙ユニット14
と、支持枠体10における各ユニット12及び14間に
後述する浮支持手段を介して支持された搬送ユニット1
6とを備えている。後の記載から容易に理解されるよう
に、搬送ユニット16を支持枠体10に支持する浮支持
手段は、支持枠体10の後側の少なくとも2か所及び前
側の少なくとも1か所において搬送ユニット16を支持
枠体10に支持するよう構成されている。また支持枠体
10は、静電複写機4の後側に設けられた後述するヒン
ジ機構68を介して、プラテンガラス8に対し実線で示
す閉位置と2点鎖線で示す開位置との間を旋回作動でき
るよう支持されている。搬送ユニット16には前記閉位
置においてプラテンガラス8の上面に当接するスペーサ
手段である当接片18が4個設けられている。給紙ユニ
ット12及び排紙ユニット14の少なくとも一方は、支
持枠体10に搬送ユニット16とは独立して後述する浮
支持手段により支持されている。後の記載から容易に理
解されるように、給紙ユニット12及び排紙ユニット1
4の少なくとも一方を支持枠体10に支持する浮支持手
段は、支持枠体10の前側及び後側の各々における少な
くとも1か所において給紙ユニット12及び排紙ユニッ
ト14の少なくとも一方を支持枠体10に支持するよう
構成されている。給紙ユニット12及び排紙ユニット1
4の少なくとも一方には、ADFの閉位置において、ハ
ウジング本体6に当接するスペーサ手段である当接片2
0が複数個設けられている。
【0014】給紙ユニット12、排紙ユニット14及び
搬送ユニット16は、それぞれ全体が合成樹脂製のカバ
ーにより覆われるよう構成されている。給紙ユニット1
2の右方には、給紙ユニット12へ送る原稿を載置する
原稿載置台22が設けられている。原稿載置台22の下
方に位置する、搬送ユニット16の主として上部及び前
後の各側部を覆うカバーの上面は平坦であり、排紙ユニ
ット14から排出される原稿を受け入れる原稿受け台2
4を構成する。搬送ユニット16のカバーの前縁上部に
は把持片26が形成されている。図1に実線で示す閉位
置と2点鎖線で示す開位置との間でADF2を旋回作動
させる際には、把持片26を片手で把持することができ
る。なお搬送ユニット16のカバーの前縁下部(具体的
には支持枠体10の当該部分)と、これに対応するハウ
ジング本体6の前縁上部との間には、後述するマグネッ
ト手段が設けられ、ADF2の閉位置をロックするよう
構成されている。すなわち、このマグネット手段は、A
DF2前縁下部と対応するハウジング本体6の上面との
間であって、左右方向の中央部における一箇所又は二箇
所に設けられる。したがってADF2が閉位置にあると
きには、その支持枠体10の後部は後述するヒンジ機構
68によりハウジング本体6の後縁上部に旋回作動自在
に支持され、前部はマグネット手段によりハウジング本
体6の前縁上部に支持される。
【0015】図1、図2と共に図5をも参照して、給紙
ユニット12は、原稿の搬入路を規定するガイド板手段
28と、ガイド板手段28に関連して設けられた搬入ロ
ーラ30、分離ローラ対32及び搬送ローラ対34とを
含んでいる。搬送ユニット16は搬送ベルト機構36を
含み、搬送ベルト機構36は、搬送方向(図2の左右方
向)に間隔をおいて配置された被駆動ローラ38と、従
動ローラ40と、これらの各ローラに巻き掛けられた無
端ベルト42と、複数個の押圧ローラ44とを含んでい
る。後述するように、ADF2が閉位置に位置付けられ
ると、搬送ベルト機構36はプラテンガラス8の上面に
対向して位置付けられる。そして無端ベルト42の作用
走行部すなわち下側走行部は、押圧ローラ44の作用に
よりプラテンガラス8の上面に押圧される。図示しない
回転駆動源により無端ベルト42が回転駆動されると、
プラテンガラス8の上面に沿って原稿を左から右へ搬送
することができる。排紙ユニット14は、原稿の搬出路
を規定するガイド板手段46とガイド板手段46に関連
して設けられた搬出ローラ対48及び50とを含んでい
る。
【0016】原稿載置台22に積層状態で載置された原
稿は、搬送ユニット12の各ローラ30、32及び34
等によりガイド板手段28にガイドされて、一枚づつ搬
送ユニット16の搬送ベルト機構36に向けて搬送され
る。原稿は搬送ベルト機構36の作用でプラテンガラス
8の上面の所定に位置に位置付けられる。次いで静電複
写機4において所定の複写工程が行なわれる。複写工程
が終了すると、原稿は、搬送ベルト機構36により排紙
ユニット14に向けて搬送される。この原稿は、排紙ユ
ニット14の各搬出ローラ48及び50等によりガイド
板手段46にガイドされて、原稿受け台24上に搬出さ
れる。ADF2における前記構成及び作用の基本となる
ものは、本出願人により平成3年9月30日付けで出願
された特願平3−276388号出願明細書に開示され
ている。本願発明においては、搬送ユニット12、排紙
ユニット14及び搬送ユニット16それ自体の構成及び
機能は周知の形態でよく、したがってこれ以上の説明は
省略する。
【0017】更に、本発明の第1の実施例について説明
を続ける。図3ないし図6を参照して、支持枠体10
は、左右方向に間隔をおいて前後方向に延びる前後枠5
2及び54と、前後方向に間隔をおいて左右方向に平行
に延びる前枠56及び後枠58とを有する。前後枠52
はチャンネル状部材を左右方向に連続して形成すること
により構成され、前後枠54は一つのチャンネル状部材
から構成されている。前枠56は平坦な水平基部60と
その前側端から直角に上方へ延びる折曲部62とを有す
る。後枠58は平坦な水平基部64とその前側端から直
角に下方へ延びる折曲部66とを有する。前枠56の水
平基部60の上面と前後枠52及び54のチャンネル部
前端の下面とが連結され、後枠58の水平基部64の上
面と前後枠52及び54のチャンネル部後端の下面とが
連結されている。前後枠52及び54はその後端部にお
いて、ヒンジ手段を構成する三つの実質上同一のヒンジ
機構68を介して、ハウジング本体6上に旋回作動でき
るよう支持されている。すなわち前後枠52は二つのヒ
ンジ機構68を介して支持され、前後枠54は一つのヒ
ンジ機構68を介して支持されている。各ヒンジ機構6
8は、ハウジング本体6の後部上に固定された第1のブ
ラケット70と、第1のブラケット70上に固定された
第2のブラケット72と、第2のブラケット72に軸7
4を介して回転自在に支持された第3のブラケット76
とを有している。各ブラケット70、72及び76はい
ずれもチャンネル状部材から構成されている。各軸74
は同一軸線上に位置付けられている。第3のブラケット
76の両側部の下端に形成されたフランジ部が、前後枠
52及び54の上面に固定されている。以上により、支
持枠体10は、各ヒンジ機構68を介してハウジング本
体6上に、閉位置(図6参照)及び開位置(図7参照)
間を旋回作動できるよう支持される。前記各ヒンジ機構
68には、支持枠体10が開位置に開かれた状態に保持
するばね手段(図示せず)が設けられているが、これを
含めたヒンジ機構68そのものは周知のものでよく、こ
れ以上の説明は省略する。
【0018】ADFの手前側中央部とハウジング本体6
の上面との間には、マグネット手段(マグネットキャッ
チ)が設けられている。具体的には図6及び図7に示す
ように、マグネット手段Mは、支持枠体10の前枠56
の折曲部62に装着されたブラケットBの下端に設けら
れたマグネット5と、ハウジング本体6の対応する上面
に設けられた磁性金属片7とから構成されている。この
マグネット手段Mは支持枠体10の前縁の左右方向中央
部に1か所又は2か所に設けられる。したがって、支持
枠体10の後部はハウジング本体6に対しヒンジ機構6
8を介して旋回作動自在に支持され、支持枠体10の前
縁の左右方向中央部は、その閉位置においてハウジング
本体6に対してマグネット手段Mにより吸着支持され
る。
【0019】次に搬送ユニット16及びその支持機構に
ついて説明する。該搬送ユニット16は、前後に間隔を
おいて配置された前側枠体80及び後側枠体82と、各
枠体80及び82間を連結する二つの支持部材84と、
各枠体80及び82間に配置された前記搬送ベルト機構
36とを備えると共に、支持枠体10の下方に間隔をお
いて位置付けられている。搬送ベルト機構36の被駆動
ローラ38、従動ローラ40及び各押圧ローラ44は、
前側枠体80及び後側枠体82間に回転自在に支持され
ている。搬送ユニット16の浮支持手段は、搬送ユニッ
ト16の後側枠体82側の少なくとも2か所を支持する
実質的に同一の二つの後浮支持機構86と、前側枠体8
0側の少なくとも1か所を支持する前浮支持機構88と
を含んでいる。この実施例において、後浮支持機構86
及び前浮支持機構88はそれぞれ2個設けられている。
【0020】主として図3、図5ないし図7及び特に図
8ないし図10を参照して、後浮支持機構86について
説明する。後浮支持機構86の各々は、支持枠体10の
後枠58の水平基部64の下面に固定されかつ互いに間
隔をおいて鉛直方向下方に延びる一対の支持側板90を
含む支持ブラケット92と、搬送ユニット16の後側枠
体82に固定されかつ互いに間隔をおいて後方に延びる
一対の鉛直側板94を含む被支持ブラケット96とを含
んでいる。支持ブラケット92は板部材をU形に折り曲
げて形成され、その開放側が下方を向くようにそのベー
ス部が水平基部64に固定される。被支持ブラケット9
6も板部材をU形に折り曲げて形成され、その開放側に
互いに反対方向に折り曲げ形成されたフランジ部(図3
参照)が後側枠体82に固定される。被支持ブラケット
96の鉛直側板94の各々には、共通の水平軸心を有す
る実質的に同一の支持孔98が形成され、支持ブラケッ
ト92の支持側板90の各々には、鉛直方向に延びる実
質的に同一の長孔100が形成されている。
【0021】支持ブラケット92の支持側板90及び被
支持ブラケット96の鉛直側板94の各々は、支持孔9
8と長孔100とが互いに整合するよう重合され、被支
持ブラケット96の支持孔98の各々にわたって連結軸
102が回転自在に支持される。連結軸102は、その
両端部において、それぞれ支持孔98及び長孔100の
各々を貫通する一対のつば付きカラー103を介してそ
れらに支持されている。連結軸102が各カラー103
を介して長孔100の各々に沿って移動自在に嵌合保持
されかつ支持ブラケット92と連結軸102との間に、
連結軸102を長孔100の各々の下端方向に付勢する
付勢手段が設けられることにより、被支持ブラケット9
6は支持ブラケット92に連結される。付勢手段は、具
体的には、コイルばね104と、コイルばね104の下
端と連結軸102との間に配置されて連結軸102に押
圧されるリテーナ部材106とを含んでいる。リテーナ
部材106は、図10に示すように、上面が平坦な基部
108と、基部108の両端から同方向に平行に延びる
一対の受部110とを含んでいる。基部108の中央部
にはコイルばね104が被嵌されうる環状凸部112が
形成されている。受部110の各々の端部には、連結軸
102の外周面に着脱自在に係合する半円状の凹部11
4が形成されている。支持ブラケット92のベース部の
下面にもコイルばね104が被嵌されうる環状凸部11
6が形成されている。リテーナ部材106は、連結軸1
02の、カラー103間の外周面に係合されるよう配置
される。なお、図示はしないが、リテーナ部材106
の、各受部110の半円状の凹部114に代えて、完全
な円形の孔を形成する例も考えられる。各孔は同軸上に
位置付けられ、連結軸102に挿入される。この例にお
いては、組付け時に連結軸102からリテーナ部材10
6が脱落することが防止されるメリットを有するもので
ある。
【0022】図6及び図8を参照して、支持枠体10が
閉位置にあるときには、支持枠体10の後部は3か所に
おいてヒンジ機構68を介してハウジング本体6後縁部
に支持され、その前部はマグネット手段Mを介してハウ
ジング本体6の前縁部に支持され、その閉位置が規定さ
れる。搬送ユニット16に設けられた後述する当接片1
8の各々はハウジング本体6の上面に当接して搬送ユニ
ット16の荷重を支持するとともに、下方への移動が規
制される。なお図示はしていないが、マグネット手段M
のマグネット5側には、ばね手段が設けられており、上
下方向に所定量動きうるよう構成されている。支持枠体
10はコイルばね104を収縮させた状態でその閉位置
が規制される。支持枠体10の長孔100の上端及び下
端は、連結軸102に対し所定の間隙を有するよう位置
付けられる。その結果支持枠体10にたわみが生じて
も、この変位はコイルばね104及び長孔100の間隙
に吸収され、搬送ユニット16の姿勢は所定の通り保持
される。
【0023】図7及び図9を参照して、支持枠体10が
ヒンジ機構68を介して図6に示す閉位置から上方に所
定角度開かれたときには、搬送ユニット16の自重が作
用し、連結軸102はコイルばね104により付勢され
た状態で長孔100の各々の下端にカラー103を介し
て押圧されることにより、後側枠体82は支持枠体10
に支持される。したがって、搬送ユニット16の姿勢が
傾斜しても、その荷重の多くは、連結軸102及びカラ
ー103を介して長孔100の各々の下端により安定し
て支持される。
【0024】なお後側枠体82と支持枠体10との連結
を解除する場合には、連結軸102の端部に装着されて
いる周知のストップリング105(図8参照)を外した
後、カラー103の各々を残した状態で軸方向に引き抜
く。同時にリテーナ部材106及びコイルばね104が
外れる。次いで、カラー103の各々を被支持ブラケッ
ト96の各支持孔98及び支持ブラケット92の各長孔
100から抜き取る。以上により支持ブラケット92と
被支持ブラケット96との連結が解除される。すなわ
ち、連結軸102及びカラー103を支持ブラケット9
2と被支持ブラケット96から取り外すだけで、搬送ユ
ニット16の後側枠体82と支持枠体10の後端部との
連結をきわめて容易に解除することができる。したがっ
て、ジャム処理あるいはメンテナンス作業をきわめて効
率良く行なうことができる。また逆に両者の装着作業も
容易に行なうことができる。
【0025】次に、主として図3、図4、図6、図7及
び特に図11ないし図13を参照して、搬送ユニット1
6の前浮支持機構88について説明する。この例におい
て2か所に設けられている実質的に同一の前浮支持機構
88の各々は、搬送ユニット16の前側枠体80に実質
上水平に延びるよう形成された連結突起118と、連結
突起118に形成された孔120に軸方向に移動自在に
嵌合されたカラー122と、カラー122の貫通孔12
4内を軸方向に相対移動自在に貫通しかつその上端が支
持枠体10の前枠56の水平基部60に着脱自在にねじ
結合され、下端に頭部126を有する支持ボルト128
とを含んでいる。図4の左側の前浮支持機構88の装着
位置においては、水平基部60の上面に前後枠52の下
面が密着して結合されているので、支持ボルト128は
前後枠52にもねじ結合される。カラー122は、その
上端に連結突起118の孔120に嵌合する円筒部より
大径の環状フランジ130が形成されて連結突起118
より下方への移動が規制されている。カラー122の上
端(フランジ130)と支持枠体10の水平基部60と
の間にはカラー122及び連結突起118を介して前側
枠体80を常時下方へ付勢するばね手段、具体的にはコ
イルばね132が配置されている。支持ボルト128の
頭部126の上方には、軸方向に間隔をおいて環状の位
置規制フランジ134が形成されている。位置規制フラ
ンジ134の外径は、カラー122の支持ボルト128
上における下方への移動を規制しかつ連結突起118の
孔120に移動自在に嵌合しうる大きさに規定されてい
る。また頭部126の外径は連結突起118の孔120
に移動自在に嵌合しうる大きさに規定されている。
【0026】支持ボルト128の頭部126と位置規制
フランジ134との間には、位置規制フランジ134よ
り半径方向に大きな部分を有するストップリング部材1
36が軸方向へ移動できないように着脱自在に装着され
ている。ストップリング部材136は所定の厚さを有す
る合成樹脂製の弾性部材から形成されると共に、図13
に示すように、一端部に所定の間隔をもつ切欠き138
が形成された環状の平板基部140と、平板基部140
の、切欠き138と反対側の端部から下方にL型に延び
る突起部142とを有している。平板基部140の中央
部には、支持ボルト128の頭部126と位置規制フラ
ンジ134との間の外径部に嵌合しうる内径を有する係
合孔144が形成されている。ストップリング部材13
6は、弾性を有するので、切欠き138の部分におい
て、向き合った端部が互いに離れる方向に所定量拡げる
ことができる。切欠き138を拡げることにより、スト
ップリング部材136は、支持ボルト128の頭部12
6と位置規制フランジ134との間の外径部に、半径方
向外方から差し込むようにして、容易に嵌合することが
できる。
【0027】図6及び図11を参照して、支持枠体10
が閉位置にあるときには、支持枠体10の後部はヒンジ
機構68を介してハウジング本体6の後縁部に支持さ
れ、その前部はマグネット手段Mを介してハウジング本
体6の前縁部に支持され、その閉位置が規定される。搬
送ユニット16に設けられた後述する当接片18がハウ
ジング本体6の上面に当接して搬送ユニット16の荷重
を支持するとともに、下方への移動が規制される。支持
枠体10はコイルばね132を収縮させた状態で、先に
説明した通り、ヒンジ機構68及びマグネット手段Mに
よりその閉位置が規制される。前側枠体80の連結突起
118の下面は、ストップリング部材136の上面との
間に所定の隙間を有するよう位置付けられる。その結果
支持枠体10にたわみが生じても、この変位はコイルば
ね132及び前記間隙に吸収され、搬送ユニット16の
姿勢は所定の通り保持される。
【0028】図7及び図12を参照して、支持枠体10
が前記ヒンジ機構68を介して図6に示す閉位置から上
方に所定角度開かれたときには、搬送ユニット16の自
重が作用してコイルばね132は伸長される。カラー1
22と共に連結突起118が支持ボルト128に沿って
下方へ移動する。カラー122の下端が位置規制フラン
ジ134の上面に当接して下方への移動が規制される。
連結突起118は更に下方へ移動してカラー122の円
筒部を抜け、位置規制フランジ134の外径部に嵌合し
た状態でその下面がストップリング部材136の上面に
当接し、下方への移動が規制される。これにより前側枠
体80は支持枠体10に支持される。
【0029】なお前側枠体80と支持枠体10との連結
を解除する場合には、先ずストップリング部材136を
支持ボルト128の頭部126と位置規制フランジ13
4との間の外径部から取り外す。この作業は、ストップ
リング部材136の切欠き部138を拡げて半径方向外
方へ引き抜くことにより容易に行なうことができる。支
持ボルト128の頭部126及び位置規制フランジ13
4の外径は、前側枠体80の連結突起118の孔120
の内径より小さい。したがって支持ボルト128を支持
枠体10(図11及び図12の例では水平基部60及び
前後枠52)から取り外すことなく連結した状態のま
ま、支持枠体10をヒンジ機構68を介して上方へ開く
ことにより、支持ボルト128を、連結突起118の孔
120から上方へ抜き出すことができる。すなわち、ス
トップリング部材136を支持ボルト128から抜き取
るのみで、搬送ユニット16の前側枠体80と支持枠体
10の前端部との連結を解除することができ、ジャム処
理あるいはメンテナンス作業をきわめて効率良く行なう
ことができる。また逆に両者の装着作業も著しく容易に
行なうことができる。
【0030】次に、図3ないし図7を参照して、搬送ユ
ニット16に設けられたスペーサ手段について説明す
る。搬送ユニット16の前記支持部材84の各々は金属
製のチャンネル状部材から構成され、その前後方向両端
部は前側枠体80及び後側枠体82に固定されている。
支持部材84の各々の両端部には各々1個の切欠き17
が形成されている。切欠き17は図では明確ではないが
矩形の孔から構成されている。搬送ユニット16に設け
られたスペーサ手段は、支持部材84の各々の切欠き1
7付近の平坦な上面に固定された実質上同一のL型の当
接片18から構成されている。当接片18は矩形の板材
を折り曲げ形成したものである。当接片18の各々の下
端は、切欠き17の各々から下方へ突出するよう構成さ
れている。図6から明らかなように、当接片18の各々
は、搬送ユニット16の最下部を規定し、支持枠体10
の閉位置においてプラテンガラス8上に直接当接して搬
送ユニット16の荷重を支持するとともに、その姿勢を
所定の通り保持するものである。当接片18は搬送ユニ
ット16の前側枠体80側及び後側枠体82側にそれぞ
れ2個づつ設けられ、その結果、搬送ユニット16はプ
ラテンガラス8上に安定して支持され、そして無端ベル
ト42とプラテンガラス8との間隙は確実に所定の距離
に保持される。
【0031】次に、主として図3ないし図5、図14及
び15を参照して、給紙ユニット12及び排紙ユニット
14の少なくとも一方を支持する浮支持手段について説
明する。給紙ユニット12及び排紙ユニット14の少な
くとも一方、この例ではその両方は、図3から明らかな
ように、それぞれ前側板150及び後側板152を備え
ている。先に図2により説明した給紙ユニット12を構
成する要素であるガイド板手段28、搬入ローラ30、
分離ローラ対32及び搬送ローラ対34等は、前側板1
50及び後側板152間に設けられている。また排紙ユ
ニット14を構成する要素であるガイド板手段46、搬
出ローラ対48及び50等も、前側板150及び後側板
152間に設けられている。前側板150の各々には、
前方に水平に延びる水平支持部154と水平支持部15
4の前端から下方に延びる鉛直部156とが設けられて
いる。後側板152の各々にも、前側板150と同様
に、後方に水平に延びる水平支持部154(図5参照)
と水平支持部154の後端から下方に延びる鉛直部15
6(図示せず)とが設けられている。水平支持部154
の各々は支持枠体10の上方、具体的には、支持枠体1
0の前枠56及び後枠58の上方に間隔をおいて位置付
けられている。給紙ユニット12及び排紙ユニット14
を支持する浮支持手段は、前側板150及び後側板15
2の各々において少なくとも1か所、この例では2か所
を支持する浮支持機構158を含んでいる。各浮支持機
構158は実質的に同一であるので、その一つである給
紙ユニット12の前側板150における浮支持機構15
8について説明する。
【0032】なお、後の説明から容易に理解されるよう
に、浮支持機構158の構成自体は、先に説明した搬送
ユニット16の浮支持機構88と実質上同一であるが、
支持の形態は相違する。したがって浮支持機構88と同
一部分については同一符号で示し、特に必要のない限り
説明は省略する。
【0033】浮支持機構158は、支持枠体10、具体
的には前枠56の水平基部60に形成された孔120に
軸方向に移動自在に嵌合されたカラー122と、カラー
122の貫通孔124内を軸方向に相対移動自在に貫通
しかつその上端が前側板150の水平支持部154に着
脱自在にねじ結合され下端に頭部126を有する支持ボ
ルト128とを含んでいる。カラー122には環状フラ
ンジ130が形成されて水平基部60より下方への移動
が規制されている。カラー122の上端と水平支持部1
54の下面との間には、水平支持部154を常時上方へ
付勢するばね手段、具体的にはコイルばね132が配置
されている。支持ボルト128の頭部126と位置規制
フランジ134との間にはストップリング部材136が
装着されている。
【0034】図4、図6及び図14を参照して、支持枠
体10が閉位置にあるときには、前記したように、支持
枠体10の後部は各ヒンジ機構68を介してハウジング
本体6後縁部に支持され、その前部はマグネット手段M
を介してハウジング本体6の前縁部に支持され、その閉
位置が規定される。給紙ユニット12の前側板150及
び後側板152の下部にそれぞれ2個設けられた後述す
る当接片20がハウジング本体6の上面に当接して給紙
ユニット12の荷重を支持するとともに、下方への移動
が規制される。支持枠体10の水平基部60の下面がス
トップリング部材136の上面に対し所定の隙間を有す
るよう位置付けられる。その結果支持枠体10にたわみ
が生じても、この変位は前記隙間に吸収され、給紙ユニ
ット12の姿勢は所定の通り保持される。図4、図7及
び図15を参照して、支持枠体10がヒンジ機構68を
介して閉位置から上方に所定角度開かれたときには、給
紙ユニット12の水平支持部154はコイルばね132
を介して支持枠体10の水平基部60上に支持される。
以上の作用は、排紙ユニット14においても実質上同様
に行なわれることは容易に理解されるであろう。
【0035】なお給紙ユニット12の水平支持部154
と支持枠体10の水平基部60との連結を解除する場合
には、先ずストップリング部材136を支持ボルト12
8の頭部126と位置規制フランジ134との間の外径
部から取り外す。この状態で給紙ユニット12を上方へ
持ち上げれば、支持ボルト128は水平支持部154に
結合された状態のまま、水平基部60の孔120から上
方へ抜き出される。すなわち、ストップリング部材13
6を支持ボルト128から抜き取るのみで、給紙ユニッ
ト12を支持枠体10から取り外すことができ、ジャム
処理あるいはメンテナンス作業をきわめて効率良く行な
うことができる。また給紙ユニット12の支持枠体10
への装着作業も著しく容易に行なうことができる。以上
の作用は、排紙ユニット14においても実質上同様に行
なわれる。
【0036】図3ないし図5を参照して、給紙ユニット
12及び排紙ユニット14の少なくとも一方、この例で
は両方には、閉位置においてハウジング本体6に当接す
るスペーサ手段が設けられている。このスペーサ手段
は、前側板150の各々及び後側板152の各々におけ
る鉛直部156の下部から下方へ突出するよう固定され
たそれぞれ2個の当接片20から構成されている。した
がって当接片20は、給紙ユニット12及び排紙ユニッ
ト14の前後に各2個ずつ、各ユニットに4個設けられ
ている。当接片20の各々は給紙ユニット12及び排紙
ユニット14の最下部をそれぞれ規定し、支持枠体10
の閉位置において前記各ユニット12及び14の荷重を
支持するとともに、その姿勢を所定の通り安定して保持
するものである。当接片20は、各ユニット12及び1
4の前後にそれぞれ1個ずつ設ける場合もあり得る。
【0037】次に、本発明に従って構成された第2の実
施例であるADF160を図16及び図17を参照して
説明する。なお、図16及び図17において、図1ない
し図15と同一部分は同一符号で示す。図16及び図1
7に示す、本発明の第2の実施例であるADF160
が、図1ないし図15に示す、本発明の第1の実施例で
あるADF2と相違するところは、給紙ユニット12及
び排紙ユニット14の、支持枠体10に対する支持手段
であり、またこの相違に付随してスペーサ手段も相違す
る。それ以外の構成は、実質上、前記第1の実施例であ
るADF2と同一であるので、同一部分は同一符号で示
し、相違するところについて説明する。
【0038】図16及び図17に示すADF160にお
いて、給紙ユニット12及び排紙ユニット14は、搬送
ユニット16の前側枠体162及び後側枠体164上に
固定支持されている。すなわち給紙ユニット12及び排
紙ユニット14は、それぞれ前側板166及び後側板1
68を備えている。前側板166の各々は搬送ユニット
16の前側枠体162の長手方向両端部に一体的に連結
されている。また後側板168の各々は搬送ユニット1
6の後側枠体164の長手方向両端部に一体的に連結さ
れている。前側枠体162の左方は給紙ユニット12の
側方位置まで延びるよう構成され、同側方位置において
前側板166に固着されている。前側枠体162の右方
は排紙ユニット14の側方位置まで延びるとともに、同
側方位置において前側板166が一体成形されている。
後側枠体164の構成と後側板168の各々の構成は、
図示はしていないが、実質上前記と同様に構成されてい
る。支持枠体10の前枠56及び後枠58は、給紙ユニ
ット12及び排紙ユニット14を支持する必要がないの
で、それらの全長は、第1の発明に較べて幾分短く構成
されている。前側板166及び後側板168の下方に
は、スペーサ手段は設けられていない。以上の説明から
明らかなように、給紙ユニット12及び排紙ユニット1
4は、それぞれ搬送ユニット16と共に、前側枠体16
2及び後側枠体164を介して支持枠体10に、後浮支
持機構86及び前浮支持機構88を介して支持される。
スペーサ手段は、搬送ユニット16の支持部材84の各
々に設けられた計4個の当接片18により構成される。
その他の構成は、先に説明したADF2と実質上同一で
あり説明は省略する。
【0039】次に、本発明に従って構成された第3の実
施例であるADF170を図18及び図19を参照して
説明する。なお、図18及び図19において、図1ない
し図15と同一部分は同一符号で示す。図18及び図1
9に示す、本発明の第3の実施例であるADF170
が、図1ないし図15に示す、本発明の第1の実施例で
あるADF2と相違するところは、給紙ユニット12及
び排紙ユニット14の、支持枠体10に対する支持手段
であり、またこの相違に付随してスペーサ手段も相違す
る。それ以外の構成は、実質上、前記第1の実施例であ
るADF2と同一であるので、同一部分は同一符号で示
し、相違するところについて説明する。
【0040】本発明に従って構成された第3の実施例で
あるADF170においては、給紙ユニット12は支持
枠体10の一端側(図の左方)に固定支持されている。
また排紙ユニット14は支持枠体10の他端側(図の右
方)に固定支持されている。すなわち、給紙ユニット1
2及び排紙ユニット14は、それぞれ前側板172及び
後側板174を備えている。支持枠体10の前枠56の
左方は給紙ユニット12の前側板172の下方位置まで
延びまた右方は排紙ユニット14の前側板172の下方
位置まで延びるよう構成されている。各前側板172は
それぞれ前枠56の水平基部60に固定されている。同
様に支持枠体10の後枠58の左方は給紙ユニット12
の後側板174の下方位置まで延びまた右方は排紙ユニ
ット14の後側板174の下方位置まで延びるよう構成
されている。各後側板174はそれぞれ後枠58の水平
基部64に固定されている。給紙ユニット12及び排紙
ユニット14の少なくとも一方、この例では両方におけ
るヒンジ機構68と反対側(前側)の下部には、支持枠
体10の閉位置においてハウジング本体6に当接するス
ペーサ手段が設けられている。このスペーサ手段は、前
側板172の各々の下部から下方へ突出するよう固定さ
れた1個の当接片20から構成されている。給紙ユニッ
ト12側の当接片20は、この例では前側板172の下
方に位置する支持枠体10の前枠56の下部から下方へ
突出するよう固定されている。その他の構成は、先に説
明したADF2と実質上同一であり説明は省略する。
【0041】以上この発明を、実施例に基づいて詳細に
説明したが、この発明は、上記実施例に限定されるもの
ではなく、この発明の範囲内においてさまざまな変形あ
るいは修正ができるものである。
【0042】例えば図20及び図21に示すリテーナ部
材200は、図10に示すリテーナ部材106の変形例
であって、上面が平坦な実質上直方体状の基部202を
含んでいる。基部200の中央部には前記コイルばね1
04が被嵌されうる環状凸部204が形成されている。
基部200の、環状凸部204形成部の反対側の面に
は、一端から他端にわたる半円状の凹部206が形成さ
れている。凹部206は前記連結軸102の外周面に着
脱自在に係合しうるように形成されている。リテーナ部
材200は、連結軸102の、カラー103間の外周面
に係合されるよう配置される。リテーナ部材200はリ
テーナ部材106に較べ、連結軸102に対し、より安
定して係合されると共に、軸方向の強度が大きい。
【0043】次に搬送ユニット16に設けられたスペー
サ手段である当接片18(図6及び図7参照)の変形例
について説明する。図22は第1の変形例を示すもの
で、前記前側枠体80の、支持部材84の各々の一端部
が当接固定される部分には切欠き210が形成されてい
る。切欠き210の各々は図では明確でないが、支持部
材84の上縁に沿った細長い矩形の孔から構成されてい
る。支持部材84の各々の、前記切欠き210付近の平
坦な上面にはL型の当接片212が固定されている。当
接片212の各々は矩形の板材を折り曲げ形成したもの
である。当接片212の各々の折り曲げ先端部は、前記
切欠き210の各々から支持部材84の各々の外側に突
出し、それらの下端は支持部材84の下方へ突出するよ
う構成されている。なお図示はしていないが、前記後側
枠体82の、支持部材84の各々の他端部が当接固定さ
れる部分にも、同様にして他の当接片212が設けられ
ている。以上が搬送ユニット16に設けられたスペーサ
手段である当接片の変形例である。
【0044】図23は当接片の他の変形例を示すもの
で、前記前側枠体80の、支持部材84の各々の一端部
が当接固定される部分の外側に、当接片214が固定さ
れている。当接片214の各々は、図では明確ではない
が矩形の板材から構成され、それらの下端は支持部材8
4の下方へ突出するよう構成されている。なお図示はし
ていないが、前記後側枠体82の、支持部材84の各々
の他端部が当接固定される部分の外側にも、同様にして
他の当接片214が設けられている。以上が搬送ユニッ
ト16に設けられたスペーサ手段である当接片の他の変
形例である。以上の当接片212及び214の各々は、
前記当接片18と同様に搬送ユニット16の最下部を規
定し、支持枠体10の閉位置においてプラテンガラス8
上に直接当接して搬送ユニット16の荷重を支持すると
ともに、その姿勢を所定の通り保持するものである。
【0045】
【発明の効果】本発明による主な効果は次のとおりであ
る。 (1)本発明の一局面に従って構成された自動原稿搬送
装置によれば、ADFの閉位置において、支持枠体のた
わみは確実に防止されあるいは吸収され、搬送ユニット
のみならず、給紙ユニット及び排紙ユニットを含む全ユ
ニットを、ADFの閉位置において常に所定の正しい姿
勢に保持することができ、斜め給紙及び斜め排紙は確実
に防止され、常に複写紙の正しい位置に画像を転写する
ことができる。またジャムの発生も少なくなる。更に
は、ADF全体の寿命が長くなる。更にはまた、給紙ユ
ニット及び排紙ユニットの少なくとも一方及び搬送ユニ
ットのメンテナンス作業を、容易かつ効率的に遂行する
ことが可能となる。 (2)本発明の他の局面に従って構成された自動原稿搬
送装置によれば、ADFの閉位置において、支持枠体の
たわみが確実に防止され、搬送ユニットのみならず、給
紙ユニット及び排紙ユニットを含む全ユニットを、AD
Fの閉位置において常に所定の正しい姿勢に保持するこ
とができ、斜め給紙及び斜め排紙は確実に防止され、常
に複写紙の正しい位置に画像を転写することができる。
またジャムの発生も少なくなる。更には、ADF全体の
寿命が長くなる。更には、支持枠体のたわみを確実に防
止する上で最も効果的な下方位置にスペーサ手段を設け
るだけで、前記効果を達成することができるので、従来
のADFの基本構成を実質的に変更することなく、きわ
めて容易に、低コストで実用化を図ることができる。 (3)搬送ユニットの前浮支持機構は、ストップリング
部材を支持ボルトから抜き取るのみで、搬送ユニットと
支持枠体との連結を解除できるよう構成されているの
で、ジャム処理作業あるいはメンテナンス作業をきわめ
て容易かつ効率的に行なうことができる。もちろん搬送
ユニットと支持枠体との連結もきわめて容易に行なうこ
とができる。 (4)給紙ユニット及び排紙ユニットの少なくとも一方
の浮支持機構(本発明の他の局面に従って構成された自
動原稿搬送装置に適用)も実質上搬送ユニットの前浮支
持機構と同一の構成を有するので、ストップリング部材
を支持ボルトから抜き取るのみで、上記ユニットの少な
くとも一方と支持枠体との連結を解除できるよう構成さ
れている。その結果、ジャム処理作業あるいはメンテナ
ンス作業をきわめて容易かつ効率的に行なうことができ
る。もちろん上記ユニットの少なくとも一方と支持枠体
との連結もきわめて容易に行なうことができる。 (5)搬送ユニットの後浮支持機構は、連結軸を長孔か
ら抜き取るのみで、実質上搬送ユニットと支持枠体との
連結を解除できるよう構成されているので、ジャム処理
作業あるいはメンテナンス作業をきわめて容易かつ効率
的に行なうことができる。もちろん搬送ユニットと支持
枠体との連結もきわめて容易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明に係るADFの一実施例を静電複写
機に装着した状態を示す斜視概略図。
【図2】図1に示すADFの左右方向断面概略図であっ
て、第1の発明を概念的に示す図。
【図3】図1に示すADFの要部の斜視概略図であっ
て、一部を破断して示す図。
【図4】図3に示すADFにおける各ユニットの主とし
て前側支持部を説明するための左右方向断面概略図。
【図5】図3に示すADFにおける各ユニットの主とし
て後側支持部を説明するための左右方向断面概略図。
【図6】図4のA−A矢視断面図であって、一部を省略
した概略図。
【図7】図6の他の作動状態を示す図。
【図8】第1の発明における、搬送ユニットの後浮支持
機構の実施例を示す一部断面概略図。
【図9】図8の他の作動状態を示す図。
【図10】図8に示すリテーナ部材の斜視概略図。
【図11】第1の発明における搬送ユニットの前浮支持
機構の実施例を示す一部断面概略図。
【図12】図11の他の作動状態を示す図。
【図13】図11に示すストップリング部材の斜視概略
図。
【図14】第1の発明における、給紙ユニット及び排紙
ユニットの少なくとも一方の浮支持機構の実施例を示す
一部断面概略図。
【図15】図14の他の作動状態を示す図。
【図16】第2の発明を概念的に示す、ADFの図2と
同様な断面概略図。
【図17】図16に示すADFの要部の斜視概略図であ
って、一部を破断して示す図。
【図18】第3の発明を概念的に示す、ADFの図2と
同様な断面概略図。
【図19】図18に示すADFの要部の斜視概略図であ
って、一部を破断して示す図。
【図20】リテーナ部材の変形例を示す斜視概略図。
【図21】図20を裏面方向から見た斜視概略図。
【図22】当接片の変形例を示す部分的断面図。
【図23】当接片の他の変形例を示す部分的断面図。
【符号の説明】
2 ADF 4 静電複写機 6 ハウジング本体 8 プラテンガラス 10 支持枠体 12 給紙ユニット 14 排紙ユニット 16 搬送ユニット 18及び20 スペーサ手段である当接片 68 ヒンジ機構 86 後浮支持機構 88 前浮支持機構 128 支持ボルト 136 ストップリング部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武田 義之 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田 工業株式会社内 (72)発明者 吉田 健史 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田 工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−310229(JP,A) 特開 昭61−226433(JP,A) 特開 昭60−148857(JP,A) 特開 昭58−21762(JP,A) 特開 平5−88485(JP,A) 実開 昭61−78148(JP,U) 実開 昭53−42632(JP,U) 実開 平3−51444(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 15/00 107 G03G 15/00 550 G03G 21/16 G03B 27/62 - 27/64 B65H 83/00 - 85/00

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング本体上に設けられたプラテン
    ガラスに対し、ヒンジ手段を介して閉位置及び開位置間
    を旋回作動できるよう支持された支持枠体と、該支持枠
    体の一端側に支持された給紙ユニットと、該支持枠体の
    他端側に支持された排紙ユニットと、該支持枠体におけ
    る該ユニット間に浮支持手段を介して支持された搬送ユ
    ニットとを備え、該搬送ユニットには該閉位置において
    該プラテンガラスに当接するスペーサ手段が設けられた
    自動原稿搬送装置において、該搬送ユニットを該支持枠体に支持する該浮支持手段
    は、該支持枠体の後側の少なくとも2か所及び前側の少
    なくとも1か所において該搬送ユニットを該支持枠体に
    支持し、 該給紙ユニット及び該排紙ユニットの少なくとも一方
    は、該支持枠体に該搬送ユニットとは独立して浮支持手
    段により支持され、該給紙ユニット及び該排紙ユニットの少なくとも一方を
    該支持枠体に支持する該浮支持手段は、該支持枠体の前
    側及び後側の各々における少なくとも1か所において該
    給紙ユニット及び該排紙ユニットの少なくとも一方を該
    支持枠体に支持し、 該支持枠体に該浮支持手段により支持される 該給紙ユニ
    ット及び該排紙ユニットの少なくとも一方には、該閉位
    置において該ハウジング本体に当接するスペーサ手段が
    設けられたことを特徴とする自動原稿搬送装置。
  2. 【請求項2】 該搬送ユニットは、前後に間隔をおいて
    配置された前側枠体及び後側枠体と、該枠体間を連結す
    る支持部材と、該枠体間に配置された搬送ベルト機構と
    を備えると共に該支持枠体の下方に間隔をおいて位置付
    けられ、 該搬送ユニットの該浮支持手段は、該搬送ユニットの該
    後側枠体側の少なくとも2か所を支持する実質的に同一
    の二つの後浮支持機構と、該前側枠体側の少なくとも1
    か所を支持する前浮支持機構とを含み、 該後浮支持機構の各々は、該支持枠体に固定されかつ互
    いに間隔をおいて鉛直方向下方に延びる支持側板を含む
    支持ブラケットと、該搬送ユニットの該後側枠体に固定
    されかつ互いに間隔をおいて後方に延びる鉛直側板を含
    む被支持ブラケットとを含み、 該被支持ブラケットの該鉛直側板の各々には、共通の水
    平軸心を有する実質的に同一の支持孔が形成され、該支
    持ブラケットの該支持側板の各々には、鉛直方向に延び
    る実質的に同一の長孔が形成され、 該支持ブラケットの該支持側板及び該被支持ブラケット
    の該鉛直側板の各々は、該支持孔と該長孔とが互いに整
    合するよう重合され、該被支持ブラケットの該支持孔の
    各々にわたって連結軸が回転自在に支持され、該連結軸
    が該長孔の各々に沿って移動自在に嵌合保持されかつ該
    支持ブラケットと該連結軸との間に、該連結軸を該長孔
    の各々の下端方向に付勢する付勢手段が設けられること
    により、該被支持ブラケットは該支持ブラケットに連結
    され、 該支持枠体が該閉位置にあるときには、該支持側枠の該
    長孔の上端及び下端が該連結軸に対し所定の間隙を有す
    るよう位置付けられ、 該支持枠体が該ヒンジ手段を介して該閉位置から上方に
    所定角度開かれたときには、該連結軸は該付勢手段によ
    り付勢された状態で該長孔の各々の下端に押圧されるこ
    とにより、該後側枠体は該支持枠体に支持されるよう構
    成されたことを特徴とする請求項1記載の自動原稿搬送
    装置。
  3. 【請求項3】 該付勢手段は、コイルばねと、該コイル
    ばねの下端と該連結軸との間に配置されて該連結軸に押
    圧されるリテーナ部材とを含み、 該リテーナ部材は、基部と、該基部の両端から同方向に
    平行に延びる一対の受部とを含み、 該基部の中央部には該コイルばねが被嵌されうる環状凸
    部が形成され、該受部の各々の端部には、該連結軸の外
    周面に着脱自在に係合する半円状の凹部が形成されてい
    ることを特徴とする請求項記載の自動原稿搬送装置。
  4. 【請求項4】 該連結軸は、その両端部において、それ
    ぞれ該支持孔及び該長孔の各々を貫通する一対のカラー
    を介してそれらに支持され、 該リテーナ部材は、該連結軸の、該カラー間の外周面に
    係合されるよう配置されたことを特徴とする請求項
    載の自動原稿搬送装置。
  5. 【請求項5】 該搬送ユニットは、前後に間隔をおいて
    配置された前側枠体及び後側枠体と、該枠体間を連結す
    る支持部材と、該枠体間に配置された搬送ベルト機構と
    を備えると共に該支持枠体の下方に間隔をおいて位置付
    けられ、 該搬送ユニットを支持する該浮支持手段は、該搬送ユニ
    ットの該後側枠体側の少なくとも2か所を支持する実質
    的に同一の二つの後浮支持機構と、該前側枠体側の少な
    くとも1か所を支持する前浮支持機構とを含み、 該前浮支持機構は、該搬送ユニットの該前側枠体に実質
    上水平に延びるよう形成された連結突起と、該連結突起
    に形成された孔に軸方向に移動自在に嵌合されたカラー
    と、該カラーの貫通孔内を軸方向に相対移動自在に貫通
    しかつその上端が該支持枠体に着脱自在にねじ結合され
    下端に頭部を有する支持ボルトとを含み、 該カラーは、その上端に該連結突起の該孔に嵌合する円
    筒部より大径の環状フランジが形成されて該連結突起よ
    り下方への移動が規制され、該カラーの上端と該支持枠
    体との間には該カラー及び該連結突起を介して該前側枠
    体を常時下方へ付勢するばね手段が配置され、 該支持ボルトの該頭部の上方には、軸方向に間隔をおい
    て環状の位置規制フランジが形成され、該位置規制フラ
    ンジの外径は、該カラーの該支持ボルト上における下方
    への移動を規制しかつ該連結突起の該孔に移動自在に嵌
    合しうる大きさに規定され、該頭部の外径は該連結突起
    の該孔に移動自在に嵌合しうる大きさに規定され、 該支持ボルトの該頭部と該位置規制フランジとの間に
    は、該位置規制フランジより半径方向に大きな部分を有
    するストップリング部材が軸方向へ移動できないように
    着脱自在に装着され、 該支持枠体が該閉位置にあるときには、該前側枠体の該
    連結突起の下面が該ストップリング部材の上面との間に
    所定の隙間を有するよう位置付けられ、 該支持枠体が該ヒンジ手段を介して該閉位置から上方に
    所定角度開かれたときには、該ばね手段は伸長されて該
    連結突起の下面が該ストップリング部材の上面に当接す
    ることにより、該前側枠体は該支持枠体に支持されるよ
    う構成されたことを特徴とする請求項1記載の自動原稿
    搬送装置。
  6. 【請求項6】 該給紙ユニット及び該排紙ユニットの少
    なくとも一方は、前側板及び後側板を備え、該前側板に
    は、前方に水平に延びる水平支持部と該水平支持部の前
    端から下方に延びる鉛直部とが設けられ、該後側板に
    は、後方に水平に延びる水平支持部と該水平支持部の後
    端から下方に延びる鉛直部とが設けられ、該水平支持部
    の各々は該支持枠体の上方に間隔をおいて位置付けら
    れ、 該給紙ユニット及び該排紙ユニットの少なくとも一方を
    支持する該浮支持手段は、該前側板及び該後側板の各々
    において少なくとも1か所を支持する実質的に同一の浮
    支持機構を含み、 該浮支持機構の各々は、該支持枠体に形成された孔に軸
    方向に移動自在に嵌合されたカラーと、該カラーの貫通
    孔内を軸方向に相対移動自在に貫通しかつその上端が該
    水平支持部に着脱自在にねじ結合され下端に頭部を有す
    る支持ボルトとを含み、 該カラーは、その上端に該支持枠体の該孔に嵌合する円
    筒部より大径の環状フランジが形成されて該支持枠体よ
    り下方への移動が規制され、該カラーの上端と該水平支
    持部との間には、該水平支持部を常時上方へ付勢するば
    ね手段が配置され、 該支持ボルトの該頭部の上方には、軸方向に間隔をおい
    て環状の位置規制フランジが形成され、該位置規制フラ
    ンジの外径は、該カラーの該支持ボルト上における下方
    への移動を規制しかつ該支持枠体の該孔に移動自在に嵌
    合しうる大きさに規定され、該頭部の外径は該支持枠体
    の該孔に移動自在に嵌合しうる大きさに規定され、 該支持ボルトの該頭部と該位置規制フランジとの間に
    は、該位置規制フランジより半径方向に大きな部分を有
    するストップリング部材が軸方向へ移動できないように
    着脱自在に装着され、 該支持枠体が該閉位置にあるときには、該支持枠体の下
    面が該ストップリング部材の上面に対し所定の隙間を有
    するよう位置付けられ、 該支持枠体が該ヒンジ手段を介して該閉位置から上方に
    所定角度開かれたときには、該水平支持部は該ばね手段
    を介して該支持枠体上に支持されるよう構成されたこと
    を特徴とする請求項1記載の自動原稿搬送装置。
  7. 【請求項7】 該ストップリング部材は合成樹脂製の弾
    性部材から形成されると共に、一端部が所定の間隔をも
    って切り欠かれた環状の平板基部と、該平板基部の、該
    切欠きと反対側の端部からL型に延びる突起部とを有す
    ることを特徴とする請求項又は請求項記載の自動原
    稿搬送装置。
  8. 【請求項8】 ハウジング本体上に設けられたプラテン
    ガラスに対し、ヒンジ手段を介して閉位置及び開位置間
    を旋回作動できるよう支持された支持枠体と、該支持枠
    体の一端側に配置された給紙ユニットと、該支持枠体の
    他端側に配置された排紙ユニットと、該支持枠体におけ
    る該ユニット間に浮支持手段を介して支持された搬送ユ
    ニットとを備え、該搬送ユニットは、前後に間隔をおい
    て配置された前側枠体及び後側枠体と、該枠体間を連結
    する支持部材と、該枠体間に配置された搬送ベルト機構
    と、該閉位置において該プラテンガラスに当接するスペ
    ーサ手段とを備えている自動原稿搬送装置において、 該給紙ユニット及び該排紙ユニットは、該搬送ユニット
    の該前側枠体及び該後側枠体上に固定支持され、 該搬送ユニットは、該支持枠体の下方に間隔をおいて位
    置付けられ、 該搬送ユニットの該浮支持手段は、該搬送ユニットの該
    後側枠体側の少なくとも2か所を支持する実質的に同一
    の二つの後浮支持機構と、該前側枠体側の少なくとも1
    か所を支持する前浮支持機構とを含み、 該後浮支持機構の各々は、該支持枠体に固定されかつ互
    いに間隔をおいて鉛直方向下方に延びる支持側板を含む
    支持ブラケットと、該搬送ユニットの該後側枠体に固定
    されかつ互いに間隔をおいて後方に延びる鉛直側板を含
    む被支持ブラケットとを含み、 該被支持ブラケットの該鉛直側板の各々には、共通の水
    平軸心を有する実質的に同一の支持孔が形成され、該支
    持ブラケットの該支持側板の各々には、鉛直方向に延び
    る実質的に同一の長孔が形成され、 該支持ブラケットの該支持側板及び該被支持ブラケット
    の該鉛直側板の各々は、該支持孔と該長孔とが互いに整
    合するよう重合され、該被支持ブラケットの該支持孔の
    各々にわたって連結軸が回転自在に支持され、該連結軸
    が該長孔の各々に沿って移動自在に嵌合保持されかつ該
    支持ブラケットと該連結軸との間に、該連結軸を該長孔
    の各々の下端方向に付勢する付勢手段が設けられること
    により該被支持ブラケットは該支持ブラケットに連結さ
    れ、 該支持枠体が該閉位置にあるときには、該支持側枠の該
    長孔の上端及び下端が該連結軸に対し所定の間隙を有す
    るよう位置付けられ、 該支持枠体が該ヒンジ手段を介して該閉位置から上方に
    所定角度開かれたときには、該連結軸は該付勢手段によ
    り付勢された状態で該長孔の各々の下端に押圧されるこ
    とにより、該後側枠体は該支持枠体に支持されるよう構
    成されたことを特徴とする自動原稿搬送装置。
  9. 【請求項9】 該付勢手段は、コイルばねと、該コイル
    ばねの下端と該連結軸との間に配置されて該連結軸に押
    圧されるリテーナ部材とを含み、 該リテーナ部材は、基部と、該基部の両端から同方向に
    平行に延びる一対の受部とを含み、 該基部の中央部には該コイルばねが被嵌されうる環状凸
    部が形成され、該受部の各々の端部には、該連結軸の外
    周面に着脱自在に係合する半円状の凹部が形成されてい
    ることを特徴とする請求項記載の自動原稿搬送装置。
  10. 【請求項10】 該連結軸は、その両端部において、そ
    れぞれ該支持孔及び該長孔の各々を貫通する一対のカラ
    ーを介してそれらに支持され、 該リテーナ部材は、該連結軸の、該カラー間の外周面に
    係合されるよう配置されたことを特徴とする請求項
    載の自動原稿搬送装置。
  11. 【請求項11】 ハウジング本体上に設けられたプラテ
    ンガラスに対し、ヒンジ手段を介して閉位置及び開位置
    間を旋回作動できるよう支持された支持枠体と、該支持
    枠体の一端側に配置された給紙ユニットと、該支持枠体
    の他端側に配置された排紙ユニットと、該支持枠体にお
    ける該ユニット間に浮支持手段を介して支持された搬送
    ユニットとを備え、該搬送ユニットは、前後に間隔をお
    いて配置された前側枠体及び後側枠体と、該枠体間を連
    結する支持部材と、該枠体間に配置された搬送ベルト機
    構と、該閉位置において該プラテンガラスに当接するス
    ペーサ手段とを備えている自動原稿搬送装置において、 該給紙ユニット及び該排紙ユニットは、該搬送ユニット
    の該前側枠体及び該後側枠体上に固定支持され、 該搬送ユニットは、該支持枠体の下方に間隔をおいて位
    置付けられ、 該搬送ユニットを支持する該浮支持手段は、該搬送ユニ
    ットの該後側枠体側の少なくとも2か所を支持する実質
    的に同一の二つの後浮支持機構と、該前側枠体側の少な
    くとも1か所を支持する前浮支持機構とを含み、 該前浮支持機構は、該搬送ユニットの該前側枠体に実質
    上水平に延びるよう形成された連結突起と、該連結突起
    に形成された孔に軸方向に移動自在に嵌合されたカラー
    と、該カラーの貫通孔内を軸方向に相対移動自在に貫通
    しかつその上端が該支持枠体に着脱自在にねじ結合され
    下端に頭部を有する支持ボルトとを含み、 該カラーは、その上端に該連結突起の該孔に嵌合する円
    筒部より大径の環状フランジが形成されて該連結突起よ
    り下方への移動が規制され、該カラーの上端と該支持枠
    体との間には該カラー及び該連結突起を介して該前側枠
    体を常時下方へ付勢するばね手段が配置され、 該支持ボルトの該頭部の上方には、軸方向に間隔をおい
    て環状の位置規制フランジが形成され、該位置規制フラ
    ンジの外径は、該カラーの該支持ボルト上における下方
    への移動を規制しかつ該連結突起の該孔に移動自在に嵌
    合しうる大きさに規定され、該頭部の外径は該連結突起
    の該孔に移動自在に嵌合しうる大きさに規定され、 該支持ボルトの該頭部と該位置規制フランジとの間に
    は、該位置規制フランジより半径方向に大きな部分を有
    するストップリング部材が軸方向へ移動できないように
    着脱自在に装着され、 該支持枠体が該閉位置にあるときには、該前側枠体の該
    連結突起の下面が該ストップリング部材の上面との間に
    所定の隙間を有するよう位置付けられ、 該支持枠体が該ヒンジ手段を介して該閉位置から上方に
    所定角度開かれたときには、該ばね手段は伸長されて該
    連結突起の下面が該ストップリング部材の上面に当接す
    ることにより、該前側枠体は該支持枠体に支持されるよ
    う構成されたことを特徴とする自動原稿搬送装置。
  12. 【請求項12】 該ストップリング部材は合成樹脂製の
    弾性部材から形成されると共に、一端部が所定の間隔を
    もって切り欠かれた環状の平板基部と、該平板基部の、
    該切欠きと反対側の端部からL型に延びる突起部とを有
    することを特徴とする請求項11記載の自動原稿搬送装
    置。
  13. 【請求項13】 ハウジング本体上に設けられたプラテ
    ンガラスに対し、ヒンジ手段を介して閉位置及び開位置
    間を旋回作動できるよう支持された支持枠体と、該支持
    枠体の一端側に固定支持された給紙ユニットと、該支持
    枠体の他端側に固定支持された排紙ユニットと、該支持
    枠体における該ユニット間に浮支持手段を介して支持さ
    れた搬送ユニットとを備え、該搬送ユニットには該閉位
    置において該プラテンガラスに当接するスペーサ手段が
    設けられた自動原稿搬送装置において、該搬送ユニットを該支持枠体に支持する該浮支持手段
    は、該支持枠体の後側の少なくとも2か所及び前側の少
    なくとも1か所において該搬送ユニットを該支持枠体に
    支持し、 該給紙ユニット及び排紙ユニットの少なくとも一方にお
    ける該ヒンジ手段と反対側の下部には、該閉位置におい
    て該ハウジング本体に当接するスペーサ手段が設けられ
    たことを特徴とする自動原稿搬送装置。
  14. 【請求項14】 該搬送ユニットは、前後に間隔をおい
    て配置された前側枠体及び後側枠体と、該枠体間を連結
    する支持部材と、該枠体間に配置された搬送ベルト機構
    とを備えると共に該支持枠体の下方に間隔をおいて位置
    付けられ、 該搬送ユニットの該浮支持手段は、該搬送ユニットの該
    後側枠体側の少なくとも2か所を支持する実質的に同一
    の二つの後浮支持機構と、該前側枠体側の少なくとも1
    か所を支持する前浮支持機構とを含み、 該後浮支持機構の各々は、該支持枠体に固定されかつ互
    いに間隔をおいて鉛直方向下方に延びる支持側板を含む
    支持ブラケットと、該搬送ユニットの該後側枠体に固定
    されかつ互いに間隔をおいて後方に延びる鉛直側板を含
    む被支持ブラケットとを含み、 該被支持ブラケットの該鉛直側板の各々には、共通の水
    平軸心を有する実質的に同一の支持孔が形成され、該支
    持ブラケットの該支持側板の各々には、鉛直方向に延び
    る実質的に同一の長孔が形成され、 該支持ブラケットの該支持側板及び該被支持ブラケット
    の該鉛直側板の各々は、該支持孔と該長孔とが互いに整
    合するよう重合され、該被支持ブラケットの該支持孔の
    各々にわたって連結軸が回転自在に支持され、該連結軸
    が該長孔の各々に沿って移動自在に嵌合保持されかつ該
    支持ブラケットと該連結軸との間に、該連結軸を該長孔
    の各々の下端方向に付勢する付勢手段が設けられること
    により、該被支持ブラケットは該支持ブラケットに連結
    され、 該支持枠体が該閉位置にあるときには、該支持側枠の該
    長孔の上端及び下端が該連結軸に対し所定の間隙を有す
    るよう位置付けられ、 該支持枠体が該ヒンジ手段を介して該閉位置から上方に
    所定角度開かれたときには、該連結軸は該付勢手段によ
    り付勢された状態で該長孔の各々の下端に押圧されるこ
    とにより、該後側枠体は該支持枠体に支持されるよう構
    成されたことを特徴とする請求項13記載の自動原稿搬
    送装置。
  15. 【請求項15】 該付勢手段は、コイルばねと、該コイ
    ルばねの下端と該連結軸との間に配置されて該連結軸に
    押圧されるリテーナ部材とを含み、 該リテーナ部材は、基部と、該基部の両端から同方向に
    平行に延びる一対の受部とを含み、 該基部の中央部には該コイルばねが被嵌されうる環状凸
    部が形成され、該受部の各々の端部には、該連結軸の外
    周面に着脱自在に係合する半円状の凹部が形成されてい
    ることを特徴とする請求項14記載の自動原稿搬送装
    置。
  16. 【請求項16】 該連結軸は、その両端部において、そ
    れぞれ該支持孔及び該長孔の各々を貫通する一対のカラ
    ーを介してそれらに支持され、 該リテーナ部材は、該連結軸の、該カラー間の外周面に
    係合されるよう配置されたことを特徴とする請求項15
    記載の自動原稿搬送装置。
  17. 【請求項17】 該搬送ユニットは、前後に間隔をおい
    て配置された前側枠体及び後側枠体と、該枠体間を連結
    する支持部材と、該枠体間に配置された搬送ベルト機構
    とを備えると共に該支持枠体の下方に間隔をおいて位置
    付けられ、 該搬送ユニットを支持する該浮支持手段は、該搬送ユニ
    ットの該後側枠体側の少なくとも2か所を支持する実質
    的に同一の二つの後浮支持機構と、該前側枠体側の少な
    くとも1か所を支持する前浮支持機構とを含み、 該前浮支持機構は、該搬送ユニットの該前側枠体に実質
    上水平に延びるよう形成された連結突起と、該連結突起
    に形成された孔に軸方向に移動自在に嵌合されたカラー
    と、該カラーの貫通孔内を軸方向に相対移動自在に貫通
    しかつその上端が該支持枠体に着脱自在にねじ結合され
    下端に頭部を有する支持ボルトとを含み、 該カラーは、その上端に該連結突起の該孔に嵌合する円
    筒部より大径の環状フランジが形成されて該連結突起よ
    り下方への移動が規制され、該カラーの上端と該支持枠
    体との間には該カラー及び該連結突起を介して該前側枠
    体を常時下方へ付勢するばね手段が配置され、 該支持ボルトの該頭部の上方には、軸方向に間隔をおい
    て環状の位置規制フランジが形成され、該位置規制フラ
    ンジの外径は、該カラーの該支持ボルト上における下方
    への移動を規制しかつ該連結突起の該孔に移動自在に嵌
    合しうる大きさに規定され、該頭部の外径は該連結突起
    の該孔に移動自在に嵌合しうる大きさに規定され、 該支持ボルトの該頭部と該位置規制フランジとの間に
    は、該位置規制フランジより半径方向に大きな部分を有
    するストップリング部材が軸方向へ移動できないように
    着脱自在に装着され、 該支持枠体が該閉位置にあるときには、該前側枠体の該
    連結突起の下面が該ストップリング部材の上面との間に
    所定の隙間を有するよう位置付けられ、 該支持枠体が該ヒンジ手段を介して該閉位置から上方に
    所定角度開かれたときには、該ばね手段は伸長されて該
    連結突起の下面が該ストップリング部材の上面に当接す
    ることにより、該前側枠体は該支持枠体に支持されるよ
    う構成されたことを特徴とする請求項13記載の自動原
    稿搬送装置。
  18. 【請求項18】 該ストップリング部材は合成樹脂製の
    弾性部材から形成されると共に、一端部が所定の間隔を
    もって切り欠かれた環状の平板基部と、該平板基部の、
    該切欠きと反対側の端部からL型に延びる突起部とを有
    することを特徴とする請求項17記載の自動原稿搬送装
    置。
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