JP2016023667A - 断熱継手 - Google Patents

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悠貴 永田
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Abstract

【構成】 断熱継手は、建物内の空調設備のドレン管路等に用いられる継手であり、合成樹脂製の継手本体と、断熱部材とを備える。継手本体としては、汎用の射出成形品を用いるとよい。断熱部材は、継手本体とは別部材として製作され、その外面形状は継手本体の内面形状に適合するようにされる。断熱部材の材質としては、ゴム等の軟質材料や、合成樹脂等の硬質材料が用いられる。そして、断熱部材は、継手本体の内面側に装着されることによって、継手本体と一体化される
【効果】 簡単にかつ低コストで断熱性能に優れる断熱継手を製造することができる。
【選択図】図1

Description

この発明は断熱継手に関し、特にたとえば、空調設備から排出されるドレン排水等の冷排水を流す管路に用いられる、断熱継手に関する。
従来、建物の空調設備等のドレン管路等の結露の生じる可能性がある管路においては、結露防止のために、管および継手を含む管路の外面全体を断熱部材で覆うことが一般的に行われている。しかし、管路の外面を断熱部材で覆う場合、断熱部材の内側に結露が溜まる可能性があり、カビや悪臭等が発生する恐れがある。また、施工現場において管路を断熱部材で覆うと、施工の手間が大きく、作業効率が悪い。そこで、継手の管壁内部に断熱材層を封入した断熱継手が提案されている。たとえば、特許文献1の断熱継手は、非発泡性樹脂によって形成される継手本体および受口部を有し、継手本体を構成する非発泡性樹脂の内部に発泡性樹脂を発泡させてなる断熱材層が封入される。また、継手本体と受口部との境界部分の少なくとも1つに、断熱材層を境界部分で堰止可能な堰止部が設けられている。
特許第2012‐107669号[F16L 59/18]
特許文献1の技術のように、発泡射出成形を行う場合、装置等が大掛かりとなるため、設備投資等のイニシャルコストが高い。また、発泡射出成形を用いる方法では、所望の部分に均一に断熱材層を形成することが難しく、断熱材層の厚みにばらつきが生じたり、断熱材層が形成されない部分が生じたりする恐れがある。つまり、特許文献1の技術では、断熱性能や強度等の品質を適切に制御することが難しく、不良品が発生する割合も高い。また、安定した断熱性能を得ることが難しい。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、断熱継手を提供することである。
この発明の他の目的は、製造コストを抑制でき、断熱性能に優れる、断熱継手を提供することである。
本発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を採用した。なお、括弧内の参照符号および補足説明等は、本発明の理解を助けるために後述する実施の形態との対応関係を示したものであって、本発明を何ら限定するものではない。
第1の発明は、受口を有し、合成樹脂からなる継手本体、および継手本体の内面側に装着される断熱部材を備える、断熱継手である。
第1の発明では、断熱継手は、建物内の空調設備のドレン管路等に用いられる継手であり、合成樹脂製の継手本体と、断熱部材とを備える。継手本体としては、汎用の射出成形品を用いるとよい。断熱部材は、継手本体とは別部材として製作され、その外面形状は継手本体の内面形状に適合するようにされる。断熱部材の材質としては、ゴム等の軟質材料や、合成樹脂等の硬質材料が用いられる。そして、断熱部材は、継手本体の内面側に装着されることによって、継手本体と一体化される。また、断熱部材の内面は、排水が流れる接水面となる。このような断熱継手では、断熱部材の装着位置(範囲)、形状、寸法、材質等を適宜変更することで、断熱継手の所望の部分に所望の断熱性能を効率よく付与できる。
第1の発明によれば、汎用の継手本体と別部材の断熱部材とを組み合わせるだけでよいので、射出成形により継手本体に断熱材層を一体成形する場合と比べて、簡単にかつ低コストで断熱性能に優れる断熱継手を製造することができる。また、継手本体とは別部材の断熱部材を用いるようにしたので、断熱継手の所望の部分に所望の断熱性能を効率よく付与できる。つまり、断熱範囲および断熱性能を制御することが容易である。
第2の発明は、第1の発明に従属し、断熱部材の端面は、受口に挿入される管の端面との当接面となる。
第2の発明では、断熱部材の端面と、受口に挿入される管の端面とが当接するようにされる。つまり、断熱部材と管との間に隙間は形成されないようにされる。また、断熱部材の端面の内径は、管の内径と略同じ大きさになるように設定される。これによって、断熱部材と管との間に内面段差が生じない。
第2の発明によれば、断熱部材と管との間に内面段差が生じないようにすることができる。これによって、排水をスムーズに流すことが可能である。
第3の発明は、第1または第2の発明に従属し、断熱部材の接水面と継手本体の内面との間に形成される空気層をさらに備える。
第3の発明では、断熱部材の接水面(内面)と継手本体の内面との間に空気層が形成されるようにした。
第3の発明によれば、空気層を形成することによって、断熱性能をさらに向上させることができる。
第4の発明は、第3の発明に従属し、断熱部材の外面には継手本体の内面側への装着時に空気層となる凹部が形成される。
第4の発明では、断熱部材の外面には凹部が形成される。そして、断熱部材を継手本体の内面側に装着したときに、この凹部が空気層となる。
第5の発明は、第3の発明に従属し、空気層は断熱部材の中に形成される。
第5の発明では、断熱部材の中、つまり断熱部材の壁内に発泡層等の空気層が形成される。
第6の発明は、第1ないし第5の発明に従属し、断熱部材の端面に配置されるシール部材をさらに備える。
第6の発明では、断熱部材の端面には、シール部材が配置される。つまり、断熱部材の端面と継手本体の段差部との間をシール部材で塞ぐようにした。シール部材は、断熱部材の端面となるので、断熱部材の端面は、管の端面との当接面となる。
第6の発明によれば、断熱部材の端面と継手本体の段差部との間をシール部材で塞ぐようにしたので、断熱部材の外面と継手本体の内面との間の水密性が確保される。また、継手本体と断熱部材との結着力が向上するので、断熱部材の抜けを防止できる。
この発明によれば、汎用の継手本体と別部材の断熱部材とを組み合わせるだけでよいので、射出成形により継手本体に断熱材層を一体成形する場合と比べて、簡単にかつ低コストで断熱性能に優れる断熱継手を製造することができる。また、継手本体とは別部材の断熱部材を用いるようにしたので、断熱継手の所望の部分に所望の断熱性能を効率よく付与できる。つまり、断熱範囲および断熱性能を制御することが容易である。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
この発明の一実施例の断熱継手の使用状態を示す断面図である。 図1の断熱継手を示す断面図である。 (A)は、図2の断熱継手が備える継手本体を示す断面図であり、(B)は図2の断熱継手が備える断熱部材を示す断面図である。 (A)は、断熱継手の他の実施例を示す断面図であり、(B)は、(A)の断熱継手10が備える断熱部材を示す断面図である。 断熱継手のさらに他の実施例を示す断面図である。 (A)は、図5の断熱継手が備える継手本体を示す断面図であり、(B)は、図5の断熱継手が備える断熱部材を示す断面図である。 図5の断熱継手を組み立てる様子を示す図解図である。 (A)−(C)は、断熱継手のさらに他の実施例を示す断面図である。 断熱継手のさらに他の実施例を示す断面図である。 (A)−(C)は、断熱継手のさらに他の実施例を示す断面図である。 断熱継手のさらに他の実施例を示す断面図である。 断熱継手のさらに他の実施例を示す断面図である。 断熱継手のさらに他の実施例を示す図解図である。 (A)−(D)は、断熱継手のさらに他の実施例を示す図解図である。
図1を参照して、この発明の一実施例である断熱継手10は、たとえば、建物内の空調設備(図示せず)のドレン管路等に用いられて、管100どうしを繋ぐ継手であり、継手本体12および断熱部材14を備える。
管100は、公知の断熱性能を有する管部材であり、合成樹脂によって直管状に形成される。詳細は省略するが、管100は、内層100a、中間層100b、および外層100cを含む3層構造を有し、たとえば、外層100cおよび中間層100bは発泡塩化ビニル、内層100aは発泡塩化ビニルまたは硬質塩化ビニルからなる。管100の内径は、たとえば20−200mmであり、その厚み寸法は、たとえば3−10mmである。また、管100の軸方向長さは、たとえば500−5000mmである。
図2および図3に示すように、断熱継手10は、90°エルボであって、継手本体12と、継手本体12の内面側に装着される断熱部材14とを備える。継手本体12は、ポリエチレンおよび硬質塩化ビニル等の合成樹脂によって形成され、曲管状の胴部16と、胴部16の両端部に形成される2つの受口18とを含む。受口18は、管100の管端を受容するために胴部16よりもやや拡径して形成され、受口18の奥部、つまり受口18と胴部16との境界に当たる部分には、段差部20が形成される。このような継手本体12としては、汎用の射出成形品(DVVUエルボ)を用いることができる。
断熱部材14は、継手本体12とは別部材として製作され、継手本体12の内面側に装着されることによって、継手本体12と一体化される。この実施例では、断熱部材14は、ゴム、ウレタン等の断熱性能の高い軟質材料により形成される。断熱部材14は、略90°に湾曲する両端開口の曲管状に形成され、その外面形状が継手本体12の胴部16の内面形状に適合するようにされる。また、断熱部材14の外径は、継手本体12の胴部16の内径と略同じかやや大きく設定される。したがって、断熱部材14を継手本体12の内面側に装着したときには、断熱部材14の外面が継手本体12の胴部16の内面と密着する。これによって、断熱部材14と継手本体12との間の水密性が保たれる。断熱部材14の内径は、管100の内径と略同じ大きさになるように設定され、その内面は、排水が流れる接水面となる。また、断熱部材14の軸方向長さは、継手本体12の胴部16の軸方向長さと略同じ長さに設定される。したがって、断熱部材14の両端面は、継手本体12の両端部に形成される段差部20の位置と一致する。つまり、胴部16の内面全体が断熱部材14によって被覆され、受口18の内面には断熱部材14は設けられない。
継手本体12と断熱部材14とを一体化する、つまり断熱継手10を組み立てる際には、継手本体12の胴部16内に断熱部材14を無理入れするとよい。具体的には、機械または人力によって、断熱部材14の一方端部を縮径させるように力を与えて弾性変形させ、その状態で、縮径させた断熱部材14の一方端部を継手本体12の一方受口18から継手本体12内へ挿入する。そしてそのまま、断熱部材14の湾曲方向が継手本体12の胴部16の湾曲方向と一致するように周方向位置を調整しながら、断熱部材14を継手本体12の胴部16内へと押し込んでいき、それから、断熱部材14の両端面が継手本体12の両端部に形成される段差部20と一致するように軸方向位置を調整する。これによって、継手本体12と断熱部材14とが一体化する。
図1に戻って、このような断熱継手10に管100を接続する際には、継手本体12の受口18に管100の端部が差し込まれて接着接合される。この際、管100の端面が継手本体12の段差部20および断熱部材14の端面と当接するようにされる。つまり、断熱部材14の端面は、継手本体12の段差部20と共に、管100の端面が当接する当接面となって、断熱部材14の端面と管100の端面との間には隙間が形成されないようにされる。また、上述のように、断熱部材14の内径は、管100の内径と略同じ大きさになるように設定されるので、断熱部材14と管100との間に内面段差は生じない。
したがって、この実施例によれば、汎用の継手本体12と別部材の断熱部材14とを組み合わせるだけでよいので、射出成形により継手本体12に断熱材層を一体成形する場合と比べて、簡単にかつ低コストで断熱性能に優れる断熱継手10を製造することができる。また、継手本体12とは別部材の断熱部材14を用いるようにしたので、断熱部材14の装着位置(範囲)、形状、寸法、材質等を適宜変更することで、断熱継手10の所望の部分に所望の断熱性能を効率よく付与できる。つまり、断熱範囲および断熱性能を容易に制御することができる。
また、継手本体12の胴部16の内面全体を断熱部材14によって被覆することができるので、受口18と胴部16との境界に当たる部分において断熱部材14の欠落が生じない。したがって、該部分における結露発生を防止できる。一方で、受口18の内面には断熱部材14を設けないようにすることができるので、断熱部材14の無駄がなく、経済的である。
さらに、断熱部材14の端面が、管100の端面が当接する当接面となるようにしたので、断熱部材14と管100との間に内面段差が生じ難くすることができる。これによって、排水をスムーズに流すことができる。
さらにまた、断熱部材14の材質として、ゴム、ウレタン等の熱伝導率が低い軟質材料を使用したので、高い断熱性能を得ることができる。
また、継手本体12の内面側に断熱部材14を装着するようにしたので、施工現場において継手の外側を断熱部材で覆う必要がなく、施工が容易である。また、継手の外側を断熱部材で覆う必要がないので、見栄えがよい。
続いて、図4を参照して、断熱継手10の他の実施例について説明する。図4に示す断熱継手10は、断熱部材14を合成樹脂等の硬質材料によって形成した点、および断熱部材14をあらかじめ2つに分割した点が、上述の断熱継手10と異なる。それ以外の構成については同様であるので、重複する部分については、同じ参照番号を用い、その説明を省略あるいは簡略化する。
図4に示す実施例では、断熱部材14は、たとえば、合成樹脂等の硬質材料を射出成形することにより形成される。合成樹脂としては、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリスチレン等を適宜用いることができるが、この実施例では、ポリエチレンおよび硬質塩化ビニル等を用いるようにした。断熱部材14は、継手本体12とは別部材として製作され、継手本体12の内面側に装着されることによって、継手本体12と一体化される。図4(B)からよくわかるように、断熱部材14は、硬質材料であっても継手本体12の内面側に装着し易いように、あらかじめ2つに分割された第1分割体14aおよび第2分割体14bを含む。第1分割体14aおよび第2分割体14bは、それぞれ略45°の角度で湾曲する両端開口の曲管状に形成され、第1分割体14aと第2分割体14bとを組み合わせることによって、略90°に湾曲する曲管状の断熱部材14が形成される。また、第1分割体14aの奥側の端面(第2分割体14bとの接合面)には複数の窪み22が形成される。窪み22は、略半球状に窪むように形成され、1分割体14aの奥側の端面に放射状に並ぶ。一方、第2分割体14bの奥側の端面(第1分割体14aとの接合面)には第1分割体14aの窪み22と対向する位置において、その窪み22と嵌り合う複数の突起24が形成される。突起24は、略半球状に突出するように形成され、その大きさは窪み22よりもやや大きくされる。したがって、窪み22に突起24を無理入れすることによって、第1分割体14aと第2分割体14bとが互いに固定される。これによって、第1分割体14aおよび第2分割体14bどうしの周方向位置のずれが防止されると共に、継手本体12の内面側に断熱部材14を装着したときに、継手本体12からの断熱部材14の抜けが確実に防止される。ただし、窪み22および突起24の位置、数、形状、大きさ等は、この実施例に示すものに限定される必要はない。たとえば、窪み22および突起24の形状は、略円柱状であってもよいし、各分割体14a,14bの奥側の端面の全周に亘って環状に形成するようにしてもよい。また、窪み22および突起24は必ずしも形成する必要はない。
このような断熱部材14を継手本体12と一体化する、つまり断熱継手10を組み立てる際には、機械または人力によって、第1分割体14aの一方端部を継手本体12の一方受口18から継手本体12の胴部16内へ挿入(無理入れ)する。そしてそのまま、第1分割体14aの手前側(挿入方向後端側)の端面が継手本体12の一方端部に形成される段差部20と一致するまで、第1分割体14aを胴部16内へと押し込む。次に、第2分割体14bの一方端部を継手本体12の他方受口18から継手本体12の胴部16内へ挿入(無理入れ)する。そして、第2分割体14bの手前側(挿入方向後端側)の端面が、継手本体12の他方端部に形成される段差部20と一致するまで、第2分割体14bを胴部16内へと押し込む。これによって、窪み22と突起24とが嵌合して、第1分割体14aおよび第2分割体14bの端面どうしが当接し、第1分割体14aと第2分割体14bとが一体化されると共に、継手本体12と断熱部材14とが一体化する。
図4に示す実施例においても、図1に示す実施例と同様に、汎用の継手本体12と別部材の断熱部材14とを組み合わせるだけでよいので、射出成形により継手本体12に断熱材層を一体成形する場合と比べて、簡単にかつ低コストで断熱性能に優れる断熱継手10を製造することができる。また、継手本体12とは別部材の断熱部材14を用いるようにしたので、断熱部材14の装着位置(範囲)、形状、寸法、材質等を適宜変更することで、断熱継手10の所望の部分に所望の断熱性能を効率よく付与できる。つまり、断熱範囲および断熱性能を容易に制御することができる。
また、図4に示す実施例によれば、断熱部材14の材質として、表面が滑らかで排水抵抗が小さい合成樹脂を使用したので、排水の流下性能が向上し、排水をさらにスムーズに流すことができる。
なお、上述の各実施例では、断熱継手10の一例として、90°エルボタイプの継手を示したが、断熱継手10の継手形状は特に限定されない。断熱継手10は、45°エルボ、チーズ(T字継手)、45°Y字継手、短管ソケット、異径ソケット等のタイプの継手であってもよい。この場合、継手本体12としては、各断熱継手10の形状に合わせた合成樹脂製の汎用の射出成形品が用いられる。断熱部材14としては、継手本体12の内面形状に適合する外面形状を有するものが用いられる。また、断熱部材14の材質は、ゴム、ウレタン等の軟質材料または合成樹脂等の硬質材料のいずれであってもよい。
図5および図6には、チーズタイプの断熱継手10を示す。
図6(A)に示すように、継手本体12は、ポリエチレンおよび硬質塩化ビニル等の合成樹脂によって形成されるチーズ(T字継手)であり、主管部12aおよび分岐管部12bを備える。主管部12aは、直管状の主管胴部16aと、その両端部に形成される2つの主管受口18aとを含む。分岐管部12bは、主管部12aの主管胴部16aから分岐する短管状の分岐胴部16bと、その端部に形成される分岐受口18bとを含む。主管受口18aと主管胴部16aとの境界に当たる部分、および分岐受口18bと分岐胴部16bとの境界に当たる部分には、それぞれ段差部20が形成される。
図6(B)に示すように、断熱部材14は、継手本体12とは別部材として製作され、継手本体12の内面側に装着されることによって、継手本体12と一体化される。この実施例では、断熱部材14の材質として、ポリエチレンおよび硬質塩化ビニル等の合成樹脂を用いるようにした。断熱部材14は、硬質材料であっても継手本体12の内面側に装着し易いように、あらかじめ2つに分割された第1分割体14cと、第2分割体14dとを含む。第1分割体14cは、主管胴部16a内に装着され、第2分割体14dは、分岐胴部16b内に装着される。
第1分割体14cは、両端開口の直管状に形成され、その外面形状が主管胴部16aの内面形状に適合するようにされる。第1分割体14cには、継手本体12の分岐管部12bと対応する位置において、孔26が形成される。図7に示すように、この実施例では、孔26は、第1分割体14cの側壁を略円柱状に切り取ることによって形成されるのではなく、第1分割体14cの側壁を周方向に長い略楕円曲板状に大きく切り取ることによって形成される。つまり、図7(A)からよくわかるように、第1分割体14cの孔26の開口端面は、下方に向かって大きく凹む正面視略V字形状に形成され、図7(B)からよくわかるように、第1分割体14cの軸方向中央部分の側壁は、断面視略半円形状となる。第1分割体14cの軸方向長さは、主管胴部16aの軸方向長さと略同じ長さに設定される。また、第1分割体14cの外径は、主管胴部16aの内径と略同じかやや大きく設定される。
第2分割体14dは、両端開口の短管状に形成され、その外面形状が継手本体12の分岐胴部16bの内面形状に適合するようにされる。また、第2分割体14dの一方端(主管部12a側)の開口端面は、第1分割体14cの孔26の開口端面の略V字形状に沿うように、下方に向かって大きく突出する正面視略V字形状に形成される。このように、第1分割体14cの側壁を大きく切り取ることによって、第1分割体14cと第2分割体14dとの接合面(開口端面)を形成するのは、両分割体14c,14dを継手本体12の内面側に装着したときの位置合わせに利用するためである。
このような断熱部材14を継手本体12と一体化する、つまり断熱継手10を組み立てる際には、図7(A)に示すように、機械または人力によって、第1分割体14cの一方端部を継手本体12の主管部12aの一方分岐受口18bから継手本体12内へ挿入(無理入れ)する。そして、第1分割体14cの孔26が形成される方向と、継手本体12の分岐管部12bが形成される方向とが一致するように、第1分割体14cの周方向位置を調整しながら、第1分割体14cの両端面が主管部12aの両端部に形成される段差部20と一致するまで第1分割体14cを継手本体12の主管胴部16a内へと押し込む。次に、図7(B)に示すように、第2分割体14dの先端側の端部を継手本体12の分岐受口18bから継手本体12内へ挿入(無理入れ)する。そして、第2分割体14dの手前側(挿入方向後端側)の端面が、分岐管部12bの端部に形成される段差部20と一致するまで、第2分割体14dを分岐胴部16b内へと押し込む。すると、第1分割体14cおよび第2分割体14dの開口端面どうしが当接し、第1分割体14cと第2分割体14dとが一体化されると共に、継手本体12と断熱部材14とが一体化する。
ここで、図7(C)に示すように、第1分割体14cの孔26の開口端面は下方に向かって大きく凹む正面視略V字形状を有しているので、仮に、主管胴部16a内において第1分割体14cの周方向位置がずれた場合であっても、第2分割体14dの挿入方向先端側の端面、つまり先端側に向かって大きく突出する正面視略V字形状の開口端面を第1分割体14cの開口端面に押し付けることによって、第1分割体14cの周方向位置が強制的に適切な位置に戻る。これによって、両分割体14c,14dの継手本体12内での位置合わせを容易に行うことができる。
このように、継手本体12とは別部材の断熱部材14を用いることで、図1に示す実施例と異なる形状の断熱継手10を採用した場合であっても、断熱継手10の所望の部分に所望の断熱性能を効率よく付与できる。つまり、汎用の継手本体12に合わせて別部材の断熱部材14を製作するだけで、様々なタイプの断熱継手10を安価かつ容易に製造することが可能である。
したがって、図5に示す実施例においても、上述の各実施例と同様に、汎用の継手本体12と別部材の断熱部材14とを組み合わせるだけでよいので、射出成形により継手本体12に断熱材層を一体成形する場合と比べて、簡単にかつ低コストで断熱性能に優れる断熱継手10を製造することができる。また、継手本体12とは別部材の断熱部材14を用いるようにしたので、断熱部材14の装着位置(範囲)、形状、寸法、材質等を適宜変更することで、断熱継手10の所望の部分に所望の断熱性能を効率よく付与できる。つまり、断熱範囲および断熱性能を容易に制御することができる。
さらに、図5に示す実施例によれば、第1分割体14cの側壁を周方向に長い略楕円曲板状に大きく切り取ることによって、第1分割体14cと第2分割体14dとの接合面(開口端面)を形成した、つまり第1分割体14cの孔26の開口端面を、下方に向かって大きく凹む正面視略V字形状に形成すると共に、第2分割体14dの一方端の開口端面を下方に向かって大きく突出する正面視略V字形状に形成したので、両分割体14c,14dを継手本体12の内面側に装着するときの位置合わせを容易に行うことができる。
なお、図5に示す実施例では、断熱部材14を硬質材料で形成すると共に、あらかじめ2つに分割するようにしたが、断熱部材14の材質は軟質材料であってもよく、その際、断熱部材14はあらかじめ分割されていない一体タイプのものであってもよい。
続いて、図8(A)には、45°Y字タイプの断熱継手10を示す。
図8(A)に示す実施例では、継手本体12は、合成樹脂等によって形成される45°Y字継手であり、主管部12cおよび分岐管部12dを備える。主管部12cは、直管状の主管胴部16cと、その両端部に形成される2つの主管受口18cを含む。分岐管部12dは、主管胴部16cから分岐する短管状の分岐胴部16dと、その端部に形成される分岐受口18dとを含む。主管受口18cと主管胴部16cとの境界に当たる部分、および分岐受口18dと分岐胴部16dとの境界に当たる部分には、それぞれ段差部20が形成される。
断熱部材14は、継手本体12とは別部材として製作され、継手本体12の内面側に装着されることによって、継手本体12と一体化される。この実施例では、断熱部材14の材質として、ゴム、ウレタン等の軟質材料を用いるようにした。断熱部材14は、両端開口の直管状に形成される第1部分14eと、その第1部分14eから略45°の角度で分岐する短管状の第2部分14fとを一体的に含む。第1部分14eは、継手本体12の主管胴部16cの内面側に装着され、第2部分14fは、継手本体12の分岐胴部16dの内面側に装着される。このような第1部分14eおよび第2部分14fを有する断熱部材14は、その外面形状が継手本体12の胴部16の内面形状に適合するようにされる。また、断熱部材14を継手本体12の内面側に装着したときには、胴部16の内面全体が断熱部材14によって被覆され、受口18の内面には断熱部材14は設けられない。
なお、図8(A)に示す実施例では、断熱部材14を軟質材料で形成するようにしたが、断熱部材14の材質は硬質材料であってもよく、その際、継手本体12の内面側に装着し易いように、断熱部材14をあらかじめ複数の分割体に分割するようにしてもよい。
図8(B)には、短管ソケットタイプの断熱継手10を示す。
図8(B)に示す実施例では、継手本体12は、合成樹脂等によって形成される短管ソケットであり、短管状の胴部16と、その両端部に形成される2つの受口18とを含む。受口18と胴部16との境界に当たる部分には、段差部20が形成される。
断熱部材14は、継手本体12とは別部材として製作され、継手本体12の内面側に装着されることによって、継手本体12と一体化される。この実施例では、断熱部材14の材質として、ゴム、ウレタン等の軟質材料を用いるようにした。断熱部材14は、リング状に形成され、継手本体12の胴部16の内面側に装着される。断熱部材14は、その外面形状が継手本体12の胴部16の内面形状に適合するようにされる。断熱部材14を継手本体12の内面側に装着したときには、胴部16の内面全体が断熱部材14によって被覆される。
ここで、このような短管ソケットタイプの断熱継手10では、継手本体12の胴部16の軸方向長さ、つまり胴部16の内面と断熱部材14の外面との接触面(密着面)の範囲が小さい。このため、胴部16内への断熱部材14の無理入れによる密着力により断熱部材14を継手本体12内に固定するだけでは、たとえば、外力が加えられた際に、断熱部材14が胴部16の軸方向に沿って移動し、継手本体12から抜け落ちる恐れがある。そこで、この実施例では、断熱部材14の両端部に鍔部28を設けることにより、断熱部材14の抜けを防止している。
鍔部28は、断熱部材14の両端から外周方向に向けて突出するように環状に形成される。鍔部28の外径は、継手本体12の受口18の内径と略同じかやや大きく設定される。断熱部材14を継手本体12の内面側に装着したときには、この鍔部28の外面が受口18の内面と全周にわたって密着する。これによって、継手本体12の内面と断熱部材14の外面との間の水密性は保たれる。また、この鍔部28は、継手本体12の段差部20によって係止されるストッパとして機能する。これによって、断熱部材14の抜けを確実に防止することができる。ただし、鍔部28をなくして、断熱部材14を硬質材料で形成するようにしてもよい。
図8(C)には、異径ソケットタイプの断熱継手10を示す。
図8(C)に示す実施例では、継手本体12は、合成樹脂等によって形成される異径ソケットであり、一方端から他端に向かって拡径する円筒状の胴部16と、その両端部に形成される2つの受口18とを含む。受口18と胴部16との境界に当たる部分には、段差部20が形成される。
断熱部材14は、継手本体12とは別部材として製作され、継手本体12の内面側に装着されることによって、継手本体12と一体化される。この実施例では、断熱部材14の材質として、ゴム、ウレタン等の軟質材料を用いるようにした。断熱部材14は、一方か端から他端に向かって拡径する両端開口の円筒状に形成され、継手本体12の胴部16内に装着される。断熱部材14は、その外面形状が継手本体12の胴部16の内面形状に適合するようにされる。断熱部材14を継手本体12の内面側に装着したときには、胴部16の内面全体が断熱部材14によって被覆される。
ここで、このような異径ソケットタイプの断熱継手10では、継手本体12の胴部16は一方端から他端に向かって拡径する円筒状に形成される。また、断熱部材14の外面形状は、胴部16の内面形状に適合するようにされる。このため、胴部16内への断熱部材14の無理入れによる密着力によって断熱部材14を継手本体12内に固定しただけでは、たとえば、外力が加えられた際に、断熱部材14が胴部16の拡径方向に沿って移動し、継手本体12から抜け落ちる恐れがある。そこで、この実施例では、断熱部材14の縮径方向の端部に鍔部28を設けることにより、断熱部材14の抜けを防止している。
鍔部28は、断熱部材14の縮径方向の端部から外周方向に向けて突出するように環状に形成される。鍔部28の外径は、継手本体12の縮径方向の受口18の内径と略同じかやや大きく設定される。この鍔部28は、継手本体12の段差部20によって係止されるストッパとして機能する。これによって、断熱部材14の抜けを確実に防止することができる。
なお、鍔部28は、断熱部材14の両端に設けてもよいし、一方端のみに設けてもよい。また、合成樹脂等の硬質材料で断熱部材14を形成する場合には、継手本体12内に無理入れし易いように、鍔部28の突出高さは小さく設定するとよい。ただし、鍔部28はなくてもよい。
以上のように、別部材の断熱部材14を用いることで、様々な形状の継手本体12に対応することが可能である。
さらに、この発明の他の実施例として、断熱部材14の接水面(内面)と継手本体12の内面との間に空気層30を形成することもできる。たとえば、図9に示すように、断熱部材14の外面と継手本体12の内面との間に空気層30が形成されるようにしてもよい。
図9に示す実施例では、断熱部材14の外面には、周方向に延びる断面四角形状の複数の凹部32が形成される。凹部32の深さは、たとえば1−3mmに設定される。断熱部材14を継手本体12の内面側に装着したときには、この凹部32が断熱部材14と継手本体12との間に形成される空気層30となる。なお、このような凹部32は、射出成形または切削加工等によって形成するとよい。このように、空気層30となる凹部32を断熱部材14の外面に形成することによって、断熱性能をさらに向上させることができる。
また、図10(A)に示すようなチーズ(T字継手)、図10(B)に示すような45°Y字継手、図10(C)に示すような異径ソケット等の他の断熱継手10においても、各々の断熱部材14の外面に周方向に延びる凹部32を形成し、断熱部材14の外面と継手本体12の内面との間に空気層30が形成されるようにしてもよい。ただし、チーズの分岐管部12bの付け根部分や、45°Y字継手の分岐管部12dの突出方向側の付け根部分等、空気層30がなくても断熱性能が十分高い部分には、凹部32を形成しなくてもよい。
また、凹部32(空気層30)の数、形状、大きさ、位置等は上述の各実施例に示すものに限定される必要はない。図示は省略するが、たとえば、凹部32は断面略V字形状であってもよいし、断熱部材14の外面を断面略波形状に形成することによって凹部32を形成するようにしてもよい。
さらに、図11に示すように、断熱部材14の外面に、継手本体12の胴部16の内周面全体に亘る1つの凹部32を形成するようにしてもよい。
図11に示す実施例では、断熱部材14の両端に外周方向に向けて突出する2つの鍔部28を形成し、この2つの鍔部28の間に1つの凹部32が形成される。鍔部28の外径は、継手本体12の受口18の内径と略同じかやや大きく設定される。鍔部28が形成されない部分の断熱部材14の外径は、継手本体12の内径よりも小さく設定される。凹部32の深さは、たとえば1−3mmに設定される。断熱部材14を継手本体12の内面側に装着したときには、鍔部28の外面が受口18の内面と全周にわたって密着すると共に、2つの鍔部28の間に形成される凹部32が、断熱部材14と継手本体12との間に形成される空気層30となる。鍔部28の外面と受口18の内面とが密着することによって、継手本体12の内面と断熱部材14の外面との間の水密性は保たれる。また、鍔部28は、断熱部材14を継手本体12の内面側に挿入したときのストッパとしても機能する。このように、断熱部材14の外面に空気層30を形成することによって、断熱性能をさらに向上させることができる。
以上のように、断熱部材14の外面に形成される凹部32(空気層30)の数、形状、大きさ、位置等を変えることによって、断熱継手10の断熱性能をより緻密に制御できる。これは、継手本体12とは別部材の断熱部材14を用いる場合ならではのことである。
なお、上述の各実施例では、断熱部材14の外面に凹部32を設けることにより、空気層30を形成するようにしたが、空気層30は必ずしも断熱部材14の外面に形成する必要はない。たとえば、図12に示すように、断熱部材14の内部、つまり断熱部材14の壁内に空気層30を設けてもよい。
図12に示す実施例では、断熱部材14は、内層および外層を備える2層構造を有している。たとえば、外層は発泡塩化ビニル等の発泡性樹脂、内層はポリエチレン等の非発泡性樹脂からなる。この外層(発泡性樹脂)内に形成される気泡が、断熱部材14の壁内に形成される空気層30となる。このように、断熱部材14の内部に発泡層等の空気層30を形成することによって、断熱性能を向上させることもできる。
続いて、図10(C)に戻って、断熱部材14の端面には、シール部材34を配置するようにしてもよい。
シール部材34は、たとえば、シリコンシーラント等の止水用コーキング剤または接着剤を継手本体12の段差部20および断熱部材14の端面の双方にまたがるように環状に塗布することによって形成され、断熱部材14の端面と継手本体12の段差部20との間を塞ぐ。これによって、継手本体12の内面と断熱部材14の外面との間の水密性が確保される。特に、断熱部材14の外面と継手本体12の内面との間に空気層30が形成される断熱継手10の場合には、シール部材34を用いることによって、空気層30内への排水の流入を防止することが望ましい。また、この実施例においても、シール部材34が、断熱部材14の端面となるので、断熱部材14の端面は、管100の端面との当接面となる。シール部材34の厚み寸法は管100の厚み寸法と略同じ大きさに設定され、管100とシール部材34の間、およびシール部材34と断熱部材14との間には、それぞれ内面段差が生じないようにされる。なお、断熱部材14の端部外縁はあらかじめテーパ状に面取りしておくとよい。これによって、断熱部材14の端部外縁の面取り部分と継手本体12の内面との間にシール部材34が入り込み、より確実に止水される。なお、この実施例では、シール部材34として、シリコンシーラント等の止水用コーキング剤または接着剤等の液状のものを用いるようにしたが、シール部材34としては、ゴム、ウレタン等の固形状のものを用いてもよい。
図10(C)に示す実施例においても、上述の各実施例と同様に、汎用の継手本体12と別部材の断熱部材14とを組み合わせるだけでよいので、射出成形により継手本体12に断熱材層を一体成形する場合と比べて、簡単にかつ低コストで断熱性能に優れる断熱継手10を製造することができる。
また、図10(C)に示す実施例によれば、断熱部材14の端面と継手本体12の段差部20との間をシール部材34で塞ぐようにしたので、継手本体12の内面と断熱部材14の外面との間の水密性を確保することができる。
さらに、断熱部材14と管100との間にシール部材34を配置することによって、断熱部材14と管100との間に隙間が生じ難くすることができる。したがって、排水性能がさらに向上する。
また、継手本体12と断熱部材14との結着力が向上するので、断熱部材14の抜けを防止できる。
なお、シール部材34は、他の実施例にも適用できる。
さらに、上述の各実施例では、断熱部材14を継手本体12の内側のみに装着するようにしたが、図13に示すように、断熱部材14に加えて、継手本体12の外側にさらに断熱部材36を装着するようにしてもよい。
図13に示す実施例では、断熱継手10は、外側に装着される断熱部材36をさらに備える。断熱部材36は、熱収縮シート、シリコンシーラント等の止水用コーキング剤、塩ビ粉等によって形成され、継手本体12の胴部16の外側を覆うように設けられる。このように、外側に装着される断熱部材36をさらに設けることによって、断熱効果をより高くすることができる。
また、図14(A)に示すようなチーズ(T字継手)、図14(B)に示すような45°Y字継手、図14(C)に示すような短管ソケット、図14(D)に示すような異径ソケット等の他の断熱継手10においても、各々の継手本体12の外側に断熱部材36を装着するようにしてもよい。
なお、上述の実施例では、断熱部材14を合成樹脂等の硬質材料により形成した場合、断熱部材14をあらかじめ2つに分割するようにしたが、断熱部材14は、3つ以上に分割するようにしてもよいし、継手本体12に対して無理入れし易いのであれば、分割しなくてもよい。また、断熱部材14を軟質材料により構成した場合でも、断熱部材14をあらかじめ2以上に分割するようにしてもよい。
また、上述の各実施例では、断熱部材14の端面と継手本体12の段差部20とが一致するようにしたが、断熱部材14の端部が継手本体12の受口18,18a,18b,18c,18d側に突出するようにしてもよい。これにより、断熱部材14と管100との間に隙間が生じ難くすることができる。
さらに、継手本体12は、無色透明および有色透明を含む透明の樹脂で形成してもよい。継手本体12を透明にすることによって、管100との接続状況等が分かり易くなるので、継手本体12と管100とをより適切に接続することができるようになる。また、継手本体12から管100を取り外さなくても接続状況等を確認できるので、維持管理を容易にすることができる。
なお、上述した寸法等の具体的数値は、いずれも単なる一例であり、必要に応じて適宜変更可能である。
10 …断熱継手10
12 …継手本体12
14,36 …断熱部材
16,16a,16b,16c,16d …胴部
18,18a,18b,18c,18d …受口
20 …段差部
28 …鍔部
30 …空気層
32 …凹部
34 …シール部材
100…管

Claims (6)

  1. 受口を有し、合成樹脂からなる継手本体、および
    前記継手本体の内面側に装着される断熱部材を備える、断熱継手。
  2. 前記断熱部材の端面は、前記受口に挿入される管の端面との当接面となる、請求項1記載の断熱継手。
  3. 前記断熱部材の接水面と前記継手本体の内面との間に形成される空気層をさらに備える、請求項1または2記載の断熱継手。
  4. 前記断熱部材の外面には前記継手本体の内面側への装着時に前記空気層となる凹部が形成される、請求項3記載の断熱継手。
  5. 前記空気層は前記断熱部材の中に形成される、請求項3記載の断熱継手。
  6. 前記断熱部材の端面に配置されるシール部材をさらに備える、請求項1ないし5のいずれかに記載の断熱継手。
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