JP6091820B2 - 排水管継手 - Google Patents
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Description
特許文献1に記載された排水管継手100は、鋳鉄製の継手であり、図10に示すように、胴部102の上端位置に上部受け口103、胴部102の上部側面に横枝管受け口104が形成されている。そして、横枝管受け口104よりも下側に位置する胴部102が床スラブCの貫通孔CHに通され、モルタルMによって埋め戻されるようになっている。また、前記床スラブCの天井面から下方に突出する胴部102の下端位置には、下端接続部105が形成されている。
排水管継手100の上部受け口103には上階の排水立て管107(鋳鉄管)が接続され、横枝管受け口104には上階の排水横枝管108(樹脂管)が接続される。さらに、排水管継手100の下端接続部105には下階の排水立て管107(鋳鉄管)が接続されようになっている。
これにより、上階の排水立て管107、排水横枝管108が排水管継手100を介して下階の排水立て管107と連通するようになる。
請求項1の発明は、建物の上階と下階とを仕切る床スラブを貫通して各階に設置されており、上階の排水管と下階の排水管とを水密な状態で連通させる排水管継手であって、前記床スラブ上に配置されて、上階の排水管が接続される受け口を備える樹脂製の上胴部と、 前記床スラブに埋設される部分で、前記上胴部の下端部に接続される上端接続部と、その床スラブの天井面から下方に突出して、下階の排水管が接続される下端接続部とを備える樹脂製の下胴部と、前記下胴部の内側に位置決め固定可能な構成であり、流下する排水を導く羽根を備える樹脂製の内装部材とを有し、前記内装部材は、筒本体と減速ガイド支持部と旋回ガイド支持部とからなる筒状部を備えており、前記筒状部の減速ガイド支持部の半径方向内側には、流下する排水の流速を減速させつつ前記排水を旋回させる減速羽根が設けられており、前記筒状部の旋回ガイド支持部の半径方向内側には、前記排水を旋回させる旋回羽根が設けられており、前記内装部材における筒状部の減速ガイド支持部と旋回ガイド支持部との外周面が前記下胴部において径寸法を徐々に絞ったテーパ部の内周面に嵌合可能に構成されていることを特徴とする。
さらに、排水管継手を上胴部と下胴部と内装部材とに分けて形成することで、排水管継手を射出成形する際の成形精度を高くできる。このため、鋳鉄製の排水管継手と比較して前記排水管継手の排水性能が低下することがない。
また、下胴部の内周面に対して内装部材の筒状部の外周面を接着、あるいは融着等により容易に固定することができる。
このため、上胴部と下胴部とを組み付ける際に、両者の位置ずれを防止できるようになる。
請求項3の発明によると、下胴部の内周面と内装部材の筒状部の外周面とには、前記下胴部と前記内装部材とを相対的に位置決めする凹凸が軸方向に延びた状態で設けられていることを特徴とする。
このため、下胴部に内装部材を組み付ける際に、両者の位置ずれを防止できる。
これにより、下胴部に対して内装部材と上胴部とを一定の位置関係で位置決めできるようになる。
請求項5の発明によると、上胴部には、排水立て管が差し込まれる上部受け口と、排水横枝管が差し込まれる横枝管受け口とが設けられており、前記上胴部の内壁面には、前記横枝管受け口用の開口の横で上下方向に延びる縦壁であって、排水が前記横枝管受け口用の開口側に逆流しないようにする流入防止壁が形成されていることを特徴とする。
これにより、流下する排水が横枝管受け口に接続された排水横枝管側に逆流することがない。また、隣の横枝管受け口から流入した排水が別の横枝管受け口側に逆流することもない。
これにより、下胴部の下端接続部におけるストッパ部、及びその近傍の成形不良を防止できるようになる。
請求項7の発明によると、所定の下胴部に対して複数種類の上胴部が接続可能なように構成されていることを特徴とする。
このため、複数種類の排水管継手を容易に準備でき、前記排水管継手を使用可能範囲が広くなる。
以下、図1〜図9に基づいて本発明の実施形態1に係る排水管継手の説明を行なう。
本実施形態に係る排水管継手20は、マンション等の集合住宅やオフィスビル等における排水設備10に使用される排水管継手である。
排水設備10は、図1に示すように、集合住宅の上階と下階とを仕切る床スラブCを貫通して各階に設置されている排水管継手20と、各階の排水管継手20を相互につなぐ樹脂製の排水立て管70と、各階の床上に配管されて各階の排水管継手に接続される樹脂製の排水横枝管(図示省略)とから構成されている。
排水設備10は、下階の排水管継手20の上部受け口32に排水立て管70の下端挿し口71sを挿入接続した後、その排水立て管70の上端挿し口71uに上階の排水管継手20の下端部(小径円筒部45)を接続するように、下から上に順番に積み上ながら施工する。
そして、排水立て管70の配管後に各階の排水横枝管が各階の排水管継手20の横枝管受け口35に挿入接続される。
前記排水管継手20は、上階の排水立て管70及び排水横枝管(図示省略)により導かれた排水を合流させて下階の排水立て管70に流入させる継手であり、排水立て管70及び排水横枝管と同様に樹脂により成形されている。排水管継手20は、図2、及び図5〜図7に示すように、上胴部30と、下胴部40と、内装部材50とから構成されている。
排水管継手20の上胴部30は、排水管継手20の上部を構成する部材であり、図1に示すように、床スラブC上に配置される。上胴部30は、図2、図5等に示すように、上端部に形成された上部受け口32と上胴部本体33とから構成されている。
上部受け口32は、図1に示すように、排水立て管70の下端挿し口71sが挿入接続される部分であり、図2、図5に示すように、円筒部32eと、その円筒部32eの下端位置で上胴部本体33との境界位置に設けられた内フランジ部32fとを備えている。そして、上部受け口32の円筒部32e内にゴム製のシール材26が収納されている。シール材26は、図2に示すように、筒壁部261と、その筒壁部261の上端内周面側に形成された襞状のシール本体部263と、前記筒壁部261の下端に形成された内フランジ状の立て管受け部265とから構成されている。そして、シール材26の立て管受け部265が上部受け口32の内フランジ部32fによって下方から支えられている。
上部受け口32の円筒部32eには、シール材26が収納された状態で、そのシール材26の筒壁部261の上端面を押さえるシール材保持リング24が被せられて接着等により固定される。
さらに、上胴部本体33の内壁面には、図2、図5に示すように、横枝管受け口35の開口35hを挟んで両側に縦方向に延びる流入防止壁37が形成されている。流入防止壁37は、排水立て管70を介して上部受け口32から流入した旋回排水が横枝管受け口35の開口35h側に逆流したり、隣の横枝管受け口35から流入した排水が別の横枝管受け口35の開口35h側(排水横枝管側)に逆流するのを防止するための壁であり、図3に示すように、断面山形をした突条状に形成されている。
ここで、180°間隔で形成された一対の突起33tは、異なる幅寸法に設定されている。
排水管継手20の下胴部40は、排水管継手20の中央部から下部を構成する部材であり、図1に示すように、その下端部(小径円筒部45)が下方に突出するように床スラブCに埋設される。下胴部40は、上から順番に大径円筒部41とテーパ部43と小径円筒部45とを備えており、前記大径円筒部41、テーパ部43、小径円筒部45が同軸に形成されている。
大径円筒部41は、その内径寸法が上胴部本体33の下端部33dの外径寸法とほぼ等しくなるように設定されている。また、大径円筒部41の軸方向の長さ寸法が、上胴部本体33の軸方向の長さ寸法よりも若干小さな値に設定されている。
テーパ部43は、肉厚寸法を変化させずに下側が小径になるように管体を徐々に絞った部分であり、軸方向の長さ寸法が上胴部本体33の軸方向の長さ寸法とほぼ等しく設定されている。
また、下胴部40の内壁面には、図6に示すように、円周方向おける所定位置に軸方向に延びる位置決め溝47が180°間隔で形成されている。位置決め溝47は、大径円筒部41の上端からテーパ部43の途中位置まで形成された断面角形の浅い溝であり、下方に行くにつれて幅狭となるように形成されている。さらに、180°間隔で形成された一対の位置決め溝47は、異なる幅寸法に設定されており、各々の位置決め溝47の幅寸法が上胴部本体33の対応する突起33tの幅寸法にほぼ等しくなるように設定されている。
ここで、位置決め溝47を断面角形の溝状に形成し、突起33tを断面角形の突条状に形成する例を示したが、位置決め溝47を開口側が狭い溝状に形成し、突起33tを先端側が広い突条状に形成して、位置決め溝47と突起33tとが半径方向に係合する構成とすることも可能である。
即ち、下胴部40の大径円筒部41が本発明における下胴部の上端接続部に相当し、下胴部40の小径円筒部45が本発明における下胴部の下端接続部に相当する。
排水管継手20の内装部材50は、図2に示すように、下胴部40の内側に嵌め込まれてその下胴部40に固定される部材であり、流下する排水を減速させて旋回させられるように構成されている。内装部材50は、図7に示すように、筒状部52と、その筒状部52の下側で位相を180°ずらした状態で形成された減速ガイド54と、旋回ガイド56とから構成されている。
内装部材50の筒状部52は、図7(A)(B)に示すように、下胴部40の大径円筒部41に嵌め込まれる筒本体52mと、減速ガイド54を支持する減速ガイド支持部52xと、旋回ガイド56を支持する旋回ガイド支持部52yとから構成されている。即ち、筒状部52の筒本体52mの外径寸法は、上胴部30(上胴部本体33)の下端部33dの外径寸法と等しい値で、下胴部40の大径円筒部41の内径寸法とほぼ等しく設定されている。
そして、筒状部52の筒本体52mの外周面には、下胴部40の位置決め溝47と嵌合可能な嵌合リブ52tが位相を180°ずらした状態で形成されている。嵌合リブ52tは、下胴部40の位置決め溝47と等しい断面形状(断面角形)をした扁平突条であり、下方に行くにつれて幅狭となるように形成されている。さらに、180°間隔で形成された一対の嵌合リブ52tは、異なる幅寸法に設定されており、各々の嵌合リブ52tの幅寸法が下胴部40の対応する位置決め溝47の幅寸法にほぼ等しくなるように設定されている。
ここで、嵌合リブ52tを断面角形に形成する例を示したが、位置決め溝47を開口側が狭い溝状に形成した場合には、嵌合リブ52tの断面形状を位置決め溝47を形状に合わせるようにする。
上記構成により、筒本体52mの嵌合リブ52tが対応する下胴部40の位置決め溝47と嵌合し、その筒本体52mの外周面が下胴部40の内周面と嵌合した状態で、内装部材50は下胴部40に対して円周方向、上下方向に位置決めされるようになる。
減速ガイド54は、旋回ガイド56と同様に扁平半円形をした羽根状部材であり、流下する排水を主に減速させつつ、旋回させられるように構成されている。このため、減速ガイド54は、旋回ガイド56と比較して羽根の面積が大きく、傾斜角度が旋回ガイド56より小さくなるように設定されている。また、減速ガイド54の下面側には、同様にその減速ガイド54を補強するための補強桁54rが減速ガイド54の幅方向に延びるように形成されている。
即ち、前記減速ガイド54が本発明の減速羽根に相当し、旋回ガイド56が本発明の旋回羽根に相当する。
次に、排水管継手20の成形、及び組立について簡単に説明する。
前記排水管継手20を構成する上胴部30、下胴部40、内装部材50、及びシール材保持リング24は、射出成形機により樹脂を成形型内に圧入することにより所定の形状に成形される。ここで、排水管継手20の樹脂材料としては、熱可塑性樹脂である硬質塩化ビニルが好適に使用される。
排水管継手20の組立では、先ず、内装部材50を下胴部40に固定する。即ち、内装部材50の嵌合リブ52tを対応する下胴部40の位置決め溝47に嵌合させた状態で、その内装部材50を下胴部40の内側に嵌め込んで、接着剤等により内装部材50を下胴部40に固定する。
次に、上胴部30の上胴部本体33の突起33tを対応する下胴部40の位置決め溝47に嵌合させつつ、その上胴部本体33の下端部33dを下胴部40の大径円筒部41に挿入し、接着剤等により上胴部30を下胴部40に固定する。このとき、上胴部30の上胴部本体33の下端部33dは、図2に示すように、内装部材50の筒状部52に当接するまで下胴部40の大径円筒部41に挿入される。
この状態で、内装部材50と上胴部30とを下胴部40に対して一定の位置関係で位置決めできるようになる。
次に、上胴部30の上部受け口32にシール材26を収納し、その上部受け口32の上端部にシール材保持リング24を被せて、接着剤等によりシール材保持リング24を上部受け口32に固定する。この状態で、排水管継手20の組立が完了する。
ここで、上胴部30の上部受け口32にシール材保持リング24を固定した後で、シール材26を上胴部30の上部受け口32に嵌め込むことも可能である。また、シール材26及びシール材保持リング24を上部受け口32に装着した後、上胴部30を下胴部40に固定することも可能である。
即ち、内装部材50の嵌合リブ52tと下胴部40の位置決め溝47とが本発明における下胴部と内装部材とを相対的に位置決めする凹凸に相当し、上胴部30の上胴部本体33の突起33tと下胴部40の位置決め溝47とが本発明における上胴部と下胴部とを相対的に位置決めする凹凸に相当する。
次に、前記排水管継手20を使用した排水設備10の組立について簡単に説明する。
ここで、下階の排水管継手20は既に設置されているものとして以下の説明を行う。
先ず、下階の排水立て管70の下端挿し口71sを下階の排水管継手20の上部受け口32に挿入接続する。次に、上階の排水管継手20の下胴部40を上階の床スラブCの貫通孔CHに通し、図1に示すように、下階の排水立て管70の上端挿し口71uを上階の排水管継手20の小径円筒部45に挿入して、接着剤により下階の排水立て管70と上階の排水管継手20の小径円筒部45とを固定する。次に、上階の排水管継手20の位置決め後、上階の排水管継手20の上部受け口32に上階の排水立て管70の下端挿し口71sを挿入接続する。
このように、排水管継手20と排水立て管70とを交互に積み上げながら施工が行われる。
このとき、図1に示すように、排水立て管70と排水管継手20の周囲を耐火・遮音被覆80で覆うことで、火災時の延焼を抑制できるとともに、排水の流下音の伝播を抑えることができる。
ここで、床スラブCの貫通孔CHは排水管継手20が挿入された後、埋戻しモルタル(図示省略)により埋め戻される。
そして、排水立て管70の配管後に各階の排水横枝管(図示省略)を各階の排水管継手20の横枝管受け口35に挿入し、接着剤により排水横枝管を排水管継手20の横枝管受け口35に固定する。
これにより、上階の排水立て管70、排水横枝管が排水管継手20を介して下階の排水立て管70と水密な状態で連通するようになる。
本実施形態に係る排水管継手20によると、排水管継手20を構成する上胴部30と下胴部40と内装部材50とが共に樹脂製であるため、従来のように、排水管継手を鋳鉄により製造する場合と比較して、軽量化、低コスト化を図れるようになる。
さらに、排水管継手20を上胴部30と下胴部40と内装部材50とに分けて形成することで、排水管継手20を射出成形する際の成形精度を高くできる。このため、鋳鉄製の排水管継手と比較して前記排水管継手20の排水性能が低下することがない。
また、下胴部40の内周面には内装部材50の筒状部52の外周面が嵌合可能に構成されているため、下胴部40の内周面に対して内装部材50の筒状部52の外周面を接着、あるいは融着等により容易に固定することができる。
また、上胴部30の上胴部本体33の突起33tと下胴部40の位置決め溝47とが嵌合可能に構成されているため、上胴部30を下胴部40に組み付ける際に、両者30,40の位置ずれを防止できるようになる。
また、内装部材50の嵌合リブ52tと下胴部40の位置決め溝47とが嵌合可能に構成されているため、下胴部40に内装部材50を組み付ける際に、両者40,50の位置ずれを防止できるようになる。
さらに、下胴部40の内周面には、軸方向に延びる位置決め溝47が形成されており、内装部材50の筒状部52の外周面には、下胴部40の位置決め溝47と嵌合可能な嵌合リブ52tが形成されており、上胴部30の下端部33dの外周面には、内装部材50の嵌合リブ52tが嵌合した状態の下胴部40の位置決め溝47に対して嵌合可能に構成された突起33tが形成されている。これにより、下胴部40に対して内装部材50と上胴部30とを一定の位置関係に位置決めできるようになる。
また、上胴部30の内壁面には、横枝管受け口用の開口35hの横に上下方向に延びる流入防止壁37が形成されているため、流下する排水が横枝管受け口35に接続された排水横枝管側に逆流することがない。また、隣の横枝管受け口35から流入した排水が別の横枝管受け口35側に逆流することもない。
また、下胴部40のストッパ部45sには、樹脂の肉厚寸法を抑えるための肉ぬすみ部45kが設けられているため、下胴部40のストッパ部45s、及びその近傍の成形不良を防止できるようになる。
ここで、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態に係る排水管継手20では、胴部を上胴部30と下胴部40とによって上下に二分割する例を示した。しかし、上胴部30と下胴部40との間に中間胴部を備えるような構成でも可能である。
また、本実施形態に係る排水管継手20では、上胴部30に横枝管受け口35を周方向に複数個設ける例を示したが、図8に示すように、横枝管受け口35を周方向に一個設けるようにすることも可能である。
また、本実施形態に係る排水管継手20では、上部受け口32を備える上胴部30を例示したが、図9に示すように、上部受け口32がない上胴部30を製造することも可能である。ここで、上部受け口32がない排水管継手20は建物の最上階で使用される。
また、本実施形態では、減速ガイド54と旋回ガイド56とを備える内装部材50を例示した。しかし、減速ガイド54と旋回ガイド56とをそれぞれ個別の内装部材に設けるようにすることも可能である。さらに、排水管継手の種類によっては、減速ガイド54、あるいは旋回ガイド56のいずれかを省略することも可能である。
さらに、本実施形態では、硬質塩化ビニル製の排水管継手20を例示したが、樹脂の種類は使用環境に応じて適宜変更可能である。また、排水管継手20の上胴部30と下胴部40とを透明にすることで、内部の損傷、詰まり等も発見し易くなる。
30・・・・・上胴部
32・・・・・上部受け口
33d・・・・下端部
33t・・・・突起(凸)
35・・・・・横枝管受け口
35h・・・・開口(横枝管受け口用の開口)
37・・・・・流入防止壁
40・・・・・下胴部
45s・・・・ストッパ部
45・・・・・小径円筒部(下端接続部)
45k・・・・肉ぬすみ部
47・・・・・位置決め溝(凹)
50・・・・・内装部材
52t・・・・嵌合リブ(凸)
52・・・・・筒状部
54・・・・・減速ガイド(減速羽根)
56・・・・・旋回ガイド(減速羽根)
C・・・・・・床スラブ
Claims (7)
- 建物の上階と下階とを仕切る床スラブを貫通して各階に設置されており、上階の排水管と下階の排水管とを水密な状態で連通させる排水管継手であって、
前記床スラブ上に配置されて、上階の排水管が接続される受け口を備える樹脂製の上胴部と、
前記床スラブに埋設される部分で、前記上胴部の下端部に接続される上端接続部と、その床スラブの天井面から下方に突出して、下階の排水管が接続される下端接続部とを備える樹脂製の下胴部と、
前記下胴部の内側に位置決め固定可能な構成であり、流下する排水を導く羽根を備える樹脂製の内装部材とを有し、
前記内装部材は、筒本体と減速ガイド支持部と旋回ガイド支持部とからなる筒状部を備えており、前記筒状部の減速ガイド支持部の半径方向内側には、流下する排水の流速を減速させつつ前記排水を旋回させる減速羽根が設けられており、前記筒状部の旋回ガイド支持部の半径方向内側には、前記排水を旋回させる旋回羽根が設けられており、
前記内装部材における筒状部の減速ガイド支持部と旋回ガイド支持部との外周面が前記下胴部において径寸法を徐々に絞ったテーパ部の内周面に嵌合可能に構成されていることを特徴とする排水管継手。 - 請求項1に記載された排水管継手であって、
前記上胴部の下端部を前記下胴部の上端接続部に差し込む構成であり、
前記上胴部の下端部の外周面と前記下胴部の上端接続部の内周面とには、前記上胴部と前記下胴部とを相対的に位置決めする凹凸が設けられていることを特徴とする排水管継手。 - 請求項1又は請求項2のいずれかに記載された排水管継手であって、
前記下胴部の内周面と前記内装部材の筒状部の外周面とには、前記下胴部と前記内装部材とを相対的に位置決めする凹凸が軸方向に延びた状態で設けられていることを特徴とする排水管継手。 - 請求項2又は請求項3のいずれかに記載された排水管継手であって、
前記下胴部の内周面には、軸方向に延びる位置決め溝が形成されており、
前記内装部材の筒状部の外周面には、前記下胴部の位置決め溝と嵌合可能な嵌合リブが形成されており、
前記上胴部の下端部の外周面には、前記内装部材の嵌合リブが嵌合した状態の前記下胴部の位置決め溝に対して嵌合可能に構成された突起が形成されていることを特徴とする排水管継手。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載された排水管継手であって、
前記上胴部には、排水立て管が差し込まれる上部受け口と、排水横枝管が差し込まれる横枝管受け口とが設けられており、
前記上胴部の内壁面には、前記横枝管受け口用の開口の横で上下方向に延びる縦壁であって、排水が前記横枝管受け口用の開口側に逆流しないようにする流入防止壁が形成されていることを特徴とする排水管継手。 - 請求項1から請求項5のいずれかに記載された排水管継手であって、
前記下胴部の下端接続部には、その下端接続部に挿入される下階の排水管の上端面が当接可能に構成されたストッパ部がリング状に形成されており、
前記ストッパ部には、樹脂の肉厚寸法を抑えるための肉ぬすみ部が設けられていることを特徴とする排水管継手。 - 請求項1から請求項6のいずれかに記載された排水管継手であって、
所定の下胴部に対して複数種類の上胴部が接続可能なように構成されていることを特徴とする排水管継手。
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