JP3774205B2 - 断熱ホース - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷房装置などの空調機のドレーンホースとしての使用に適した可撓性を有する断熱ホースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来からこの種の断熱ホースとしては、軟質塩化ビニル樹脂製内管の外周面に芯線を内装した中空螺旋突条を一体に設けると共にこの軟質塩化ビニル樹脂製内管の外周に発泡ポリエチレン樹脂よりなる帯状断熱材を内管と同一樹脂よりなる螺旋状仕切壁を介して螺旋状に巻回して一定厚みの断熱層を形成し、この断熱層の外周面を軟質塩化ビニル樹脂よりなる薄肉の外管で被覆してなる断熱ホースが広く知られているが、このような構造を有する断熱ホースによれば、軟質塩化ビニル樹脂製の内管を形成しながらその外周面に帯状断熱材を螺旋巻きして断熱層を形成する必要があるために、製造に手間を要してコスト高になるという問題点がある。
【0003】
そのため、外周に断面V字状の多数の円環状突条を、該円環状突条の基端側における幅よりも広い間隔毎に長さ方向に順次突設し、且つ、両端部に接続口部を形成している可撓性を有する合成樹脂製のホース主体と、内径が上記円環状突条の外径よりも小径の円筒形状に形成されている発泡合成樹脂製断熱材とを別々に製造しておき、この円筒形状の断熱材を上記合成樹脂製のホース主体に外嵌させて断熱材の内層部に上記円環状突条の頂部を食い込ませた状態にしてなる断熱ホースが開発されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特許第3371243号明細書(第3〜4頁、第1図、第4図)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこの断熱ホースによれば、予め、可撓性を有する合成樹脂製のホース主体と、円筒形状の発泡合成樹脂製断熱材とを別々に製造しておくので、それぞれの製造が容易に行えるが、ホース主体に発泡合成樹脂製断熱材を外嵌させて断熱ホースを形成する場合、発泡合成樹脂製断熱材の内径がホース主体の円環状突条の外径よりも小径であるために、該発泡合成樹脂製断熱材をホース主体に外嵌させる作業が極めて困難であり、多量生産に適さないという問題点がある。
【0006】
さらに、この断熱ホースを屈曲させると、凸円弧状に湾曲した外側周面には引張力が作用してホース主体における隣接する円環状突条の頂部間の間隔が拡がる一方、凹円弧状に湾曲する内側周面には圧縮力が作用して隣接する円環状突条の頂部間の間隔が狭まるが、該円環状突条の頂部が発泡合成樹脂製断熱材の内層部に食い込んでいるので、外側周面においては隣接する円環状突条間に没入、介在している発泡合成樹脂製断熱材の内層部分が引張りに対して抵抗して円環状突条の頂部間が拡がろうとするのを阻止し、内周面側においては隣接する円環状突条の頂部間に没入している発泡合成樹脂製断熱材の内層部分が圧縮に対して抵抗して狭まろうとするのを阻止することになる。
【0007】
従って、ホース主体は蛇腹状に形成している多数の円環状突条により良好な屈曲性を備えているにもかかわらず、この屈曲性が損なわれて取扱性に劣ると共に狭い空調機内に対する配管作業に支障をきたす事態も発生する虞れがあった。また、円環状突条はその基端部の幅よりも広い間隔毎にホース主体に突設しているので、円環状突条の頂部に圧潰力が作用した時には、該円環状突条はその両側傾斜壁面間が広がる方向に容易に圧縮変形して充分な耐圧強度を発揮することができないという問題点があった。
【0008】
本発明は上記のような問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、構造が簡単で安価に製造できるのは勿論、良好な屈曲性を発揮すると共に大きな耐圧潰強度を有し、また、断熱材が抜け出る虞れをなくして優れた断熱作用を発揮することができる断熱ホースを提供するにある。
【0009】
【課題を解決るための手段】
上記目的を達成するために、本発明の断熱ホースは、請求項1に記載したように、外周に多数の円環状突条を長さ方向に所定間隔毎に突設していると共に両端部に接続口部を形成している可撓性を有する合成樹脂製ホース主体と、このホース主体を被覆している円筒形状の発泡合成樹脂製断熱材とからなる断熱ホースであって、上記円環状突条はその基端部の幅よりも狭い間隔と広い間隔とを交互に存してホース主体の長さ方向に順次設けられていると共に、発泡合成樹脂製断熱材はその内径をホース主体の円環状突条の外径に略等しく形成されていて円環状突条に食い込むことなく該円環状突条上に接してホースの長さ方向に被覆させている構造を有している。
【0010】
このように構成した断熱ホースにおいて、請求項2に係る発明は、上記円筒形状の発泡合成樹脂製断熱材の内周面における少なくとも一端部又は両端部をホース主体の円環状突条の頂部に接着剤によって固定していることを特徴とする。
【0011】
また、請求項3に係る発明は、上記ホース主体の両端部に形成している接続口部の一方を円環状突条の外径よりも大径の接続口部に形成していることを特徴とする。
【0012】
【作用】
外周に多数の円環状突条を長さ方向に所定間隔毎に突設している可撓性を有する合成樹脂製ホース主体と、このホース主体を被覆している円筒形状の発泡合成樹脂製断熱材とから断熱ホースを形成しているので、構造が簡単で安価に製造し得るのは勿論、円筒形状の発泡合成樹脂製断熱材の内径がホース主体の外周に突設している上記円環状突条の外径に略等しく形成しているから、ホース主体にこの発泡合成樹脂製断熱材を被せて断熱ホースを製造する作業が容易に行うことができ、従って、多量生産に適するものである。
【0013】
さらに、合成樹脂製ホース主体の外周に突設している円環状突条は、その基端の幅(ホース長さ方向の幅)よりも狭い間隔と広い間隔とを交互に存してホース主体の長さ方向に順次設けられているので、多数の円環状突条によって蛇腹状に形成されているホース主体の蛇腹部の数が増大して良好な屈曲性を発揮することができると共に、基端の幅よりも狭い間隔を存してホース主体の長さ方向に並設している一対の円環状突条が、ホース主体の長さ方向に多数対、設けられた構造となっているので、これらの各一対の円環状突条が大きな耐圧潰強度を発揮し、ホース主体が圧縮変形するのを防止することができる。
【0014】
その上、円筒形状の発泡合成樹脂製断熱材は円環状突条の頂部をその内層部に食い込ませることなくホース主体の外周面に長さ方向に摺動可能に被覆しているので、ホース主体を屈曲させた場合、凸円弧状に湾曲する外側周面側においては、上述したように引張力が作用してホース主体における隣接する円環状突条の頂部間の間隔が拡がる一方、凹円弧状に湾曲する内側周面側においては、圧縮力が作用して隣接する円環状突条の頂部間の間隔が狭まるが、これらの円環状突条の頂部が円筒形状の発泡合成樹脂製断熱材の内周面に沿って摺動しながら互いにホース主体の長さ方向に拡縮してホース主体の屈曲性を何ら妨げることはない。従って、断熱ホースは良好な屈曲性を発揮して取扱性が容易となると共に、狭い空調機内への配管作業も能率よく行えるものである。
【0015】
また、ホース主体と円筒形状の断熱材とは相対的に摺動可能に組み合わせているが、発泡合成樹脂製断熱材の一端部又は両端部のみをホース主体の一端側又は両端側の円環状突条の頂部上に接着剤によって固定しておくことによって、ホース主体が発泡合成樹脂製断熱材から抜け出る虞れはなく、且つ、断熱ホースの上記良好な屈曲性も妨げることがない。
【0016】
同様に、ホース主体の両端部に形成している接続口部の一方を円環状突条の外径よりも大径の接続口部に形成しておくことによって、この大径の接続口部により円筒形状の発泡合成樹脂製断熱材がホース主体から離脱するのを防止されると共に、断熱ホースの上記良好な屈曲性を妨げることもない。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の具体的な実施の形態を図面について説明すると図1、図2において、断熱ホースは、外周に多数の円環状突条2を突設していると共に両端に接続口部3、4を形成している可撓性を有す合成樹脂製ホース主体1と、このホース主体1を略全長に亘って被覆している一定厚みを有する円筒形状に形成された発泡合成樹脂製の断熱材5とからなる。
【0018】
詳しくは、上記ホース主体1はポリエチレン、ポリプロピレン等の可撓性を有する合成樹脂からなり、接続口部3、4間の管壁1aは全長に亘って一定厚みでもって同一径に形成されていると共に、上記全ての円環状突条2は上記管壁1a側、即ち、基端における上記ホース主体1の長さ方向の幅が広く、頂部に向かうに従って徐々に狭くなった両側傾斜面2a、2bを有する断面V字状に形成されていてこれらの傾斜面2a、2bの基端を上記管壁1aに連設させ、V字状の内部空間をホース主体1内に開口させた蛇腹形状に形成されている。なお、各円環状突条2におけるホース主体1の長さ方向に面している上記両側傾斜面2a、2bは互いに鋭角をなし、且つ頂部2cが凸円弧状面に形成されている。
【0019】
さらに、ホース主体1の長さ方向に対する上記多数の円環状突条2の配列状態は、円環状突条2の基端におけるホース長さ方向の幅Wよりも狭い間隔W1と広い間隔W2とを交互に存してこれらの円環状突条2をホース主体1の長さ方向に順次設けられている。即ち、円環状突条2の基端におけるホース長さ方向の幅Wよりも狭い間隔W1を存して並設している一対の円環状突条2、2を、多数対、ホース主体1の長さ方向に、円環状突条の基端におけるホース長さ方向の幅Wよりも広い間隔W2毎に、順次形成した構造としている。
【0020】
このホース主体1の両端部に形成している上記接続口部3、4はホース主体1の管壁1aに等しい厚みに形成されていると共に、一方の接続口部3はホース主体1の管壁1aよりも大径の短筒形状に形成されてあり、ホース主体1の管壁1aの一端から段状に拡径している環状壁部3aを介してこの環状壁部3aからホース延長方向に突出している。これに対して他方の接続口部4は、その内外径をホース主体1の管壁1aの内外径に略等しい径を有する短筒形状に形成されてあり、ホース主体1の管壁1aの他端から円環状突条2と略同一外径を有する円形鍔部4aを介してホース延長方向に突出している。
【0021】
また、上記一方の接続口部3の基端部(ホース本体1の管壁1a側)と先端部には、ホース主体1内に向かって凹設した小幅の周溝3b、3cを設けてあり、先端側の周溝3cに金属製のリング6を嵌め込んで接続口部3が内外径方向に歪み変形するのを防止している。そして、この接続口部3内には内径が上記他方の接続口部4の外径を密嵌状態に挿嵌可能な径に形成している短筒形状のゴム製のシール材7が挿嵌されている。このゴム製シール材7の外周部における基端部と先端部には、上記接続口3に設けている周溝3b、3cの外底部を嵌合、係止させている周溝7b、7cが設けられてあり、接続口3内からシール材7が不測に抜け出るのを防止している。
【0022】
一方、上記のように構成したホース主体1を被覆している円筒形状の発泡合成樹脂製断熱材5は、発泡ポリエチレン樹脂、または発泡ポリプロピレンなどのオレフィン系発泡樹脂、或いは発泡ウレタンゴム等の発泡樹脂からなり、その内径はホース主体1に突設している上記円環状突条2の外径に略等しく形成されていて内周面がこれらの円環状突条2に食い込むことなくホース主体1の長さ方向に摺動可能に接した状態でホース主体1を略全長に亘って被覆している。
【0023】
この発泡合成樹脂製断熱材5は、図3に示すように、ホース主体1の円環状突条2の周長に等しい幅と一定厚みを有する帯状の発泡合成樹脂製断熱材を、幅方向に円形状に湾曲させてその両側端面を突き合わせ、その接合端面同士を熱融着することにより形成されている。なお、上記帯状の発泡合成樹脂製断熱材の長さをホース主体1の長さに略等しく形成しておき、これを円筒形状に湾曲させて上記円筒形状の発泡合成樹脂製断熱材5を形成してもよく、また、長尺の帯状発泡合成樹脂製断熱材を円筒形状に湾曲させてその対向する両側端面を熱融着により一体化して長尺の円筒形状の発泡合成樹脂製断熱材を形成したのち、この発泡合成樹脂製断熱材をホース主体1の長さ毎に切断することによって上記円筒形状の発泡合成樹脂製断熱材5を形成してもよい。
【0024】
このように形成している円筒形状の発泡合成樹脂製断熱材5を上記ホース主体1に被せることによって断熱ホースを構成するには、該発泡合成樹脂製断熱材5の一端開口部をホース主体1の他方の小径接続口4に突き合わせ状にしてこの小径接続口4からホース主体1の円環状突条2の外周面に接して一方の大径接続口3の外周面に達するまで長さ方向に被嵌させることによって行われる。
【0025】
この際、ホース主体1の小径接続口4の外径は発泡合成樹脂製断熱材5の内径よりも小径で且つホース主体1の円環状突条2の外径は発泡合成樹脂製断熱材5の内径に略等しいので、発泡合成樹脂製断熱材5の内周面が円環状突条2の頂部に引っかかることなく、これらの円環状突条2の頂部を案内面として円滑に且つ正確に被せることができ、断熱ホースの多量生産が可能となるものである。
【0026】
また、発泡合成樹脂製断熱材5の内径よりもホース主体1の一方の接続口部3の外径を大径に形成しているので、発泡合成樹脂製断熱材5をホース主体1の小径接続口4側からこの大径接続口部3の基端まで被せたのち、該発泡合成樹脂製断熱材5を拡径させながら大径接続口部3の外周面に被覆させることによって、この大径接続口部3の外周面に発泡合成樹脂製断熱材5の一端部内周面が強固に密着して両者の摩擦力が増大し、発泡合成樹脂製断熱材5がホース主体1の他端側に向かって抜け出るのを防止することができる。
【0027】
さらに、図4に示すように、ホース主体1の他端部(小径接続口3側)側の円環状突条2の頂部にのみ、接着剤8を塗布しておき、ホース主体1の他端部側から上記のようにしてホース主体1の略全長に亘って被せた円筒形状の発泡合成樹脂製断熱材5における他端部内周面を接着剤8によって接着、一体化させておいてもよく、或いは、図示していないがホース主体1の両端部の円環状突条2、2の頂部に接着剤8、8を塗布しておき、これらの接着剤8、8に上記発泡合成樹脂製断熱材5の両端部内周面を接着しておいてもよく、このように構成することによってホース主体1から発泡合成樹脂製断熱材5が抜け出るのを確実に防止することができる。
【0028】
なお、ホース主体の全ての円環状突条2の頂部の一部にホース主体の長さ方向に一直線状に接着剤を塗布して円筒形状の発泡合成樹脂製断熱材5の内周面の一部を長さ方向に一定間隔毎に該接着剤によって接着させておいてもよく、要するに、発泡合成樹脂製断熱材の内周面における少なくとも一端部又は両端部をホース主体の円環状突条の頂部に接着剤によって固定しておけばよい。
【0029】
このように構成した断熱ホースにおいて、ホース主体1の管壁1aから突設している多数の円環状突条2は、該円環状突条2の基端におけるホース長さ方向の幅Wよりも狭い間隔W1を存して並設している2つの円環状突条2、2を一対として、多数対、ホース主体1の長さ方向に、円環状突条2の基端におけるホース長さ方向の幅Wよりも広い間隔W2毎に、順次突設しているので、これらの各一対の円環状突条2、2があたかも竹の節のような優れた耐圧潰強度を発揮するものである。
【0030】
その上、全ての円環状突条2はその内部がホース主体1内に向かって開口した断面V状の中空部に形成されていてその開口部がホース主体1の長さ方向に拡縮可能な蛇腹状となっているので、ホース主体1が円環状突条2を介して容易に屈曲することができるばかりでなく、この円環状突条2による蛇腹部の数が、円環状突条2の基端部におけるホース長さ方向の幅Wよりも広い間隔W2毎に順次、一つ宛、突設したホースに比べて略2倍程度に増加しているから、ホース主体1の屈曲性が一層良好となるものである。
【0031】
また、円筒形状の発泡合成樹脂製断熱材5の内径を上記ホース主体1の円環状突条2の外径に略等しく形成してこの発泡合成樹脂製断熱材5をホース主体1の円環状突条2にその内面を食い込ませることなくホース主体1の長さ方向に摺動可能に被せているので、断熱ホースを屈曲させると、図5に示すように凸円弧状に湾曲するホース主体1の外側周面側においては隣接する円環状突条2、2の頂部2c、2c間が上記発泡合成樹脂製断熱材5の内面に接しながら互いに離れる方向に広がり、ホース主体1の内側周面側においては隣接する円環状突条2、2の頂部2c、2c間が上記発泡合成樹脂製断熱材5の内面に接しながら互いに接近する方向に狭まって発泡合成樹脂製断熱材5側から殆ど抵抗を受けることなく、円滑に且つ座屈などを生じさせることなく大きく屈曲させることができる。
【0032】
【発明の効果】
以上のように本発明の断熱ホースによれば、請求項1に記載したように、外周に多数の円環状突条を長さ方向に所定間隔毎に突設していると共に両端部に接続口部を形成している可撓性を有する合成樹脂製ホース主体と、このホース主体を被覆している円筒形状の発泡合成樹脂製断熱材とからなるので、構造が簡単で安価に製造し得るのは勿論、上記円筒形状の発泡合成樹脂製断熱材の内径を、ホース主体の外周に突設している上記円環状突条の外径に略等しい径に形成しているので、この発泡合成樹脂製断熱材をホース主体に被せて断熱ホースを製造する際に、該発泡合成樹脂製断熱材の内面が円環状突条の頂部に引っかかることなくこの円環状突条の頂部をガイド面としてホース主体の略全長に亘り円滑且つ正確に被せることができ、断熱ホースの多量生産に適するものである。
【0033】
さらに、上記円環状突条は、その基端の幅よりも狭い間隔と広い間隔とを交互に存してホース主体の長さ方向に順次設けられているので、これらの多数の円環状突条によって蛇腹状に形成されているホース主体の蛇腹部の数が増大して良好な屈曲性を発揮することができ、しかも、この屈曲作用は上述したように円筒形状の発泡合成樹脂製断熱材によって妨げられることもないので取扱性が容易となると共に、狭い空調機内への配管作業も能率よく行えるものである。
【0034】
その上、基端の幅よりも狭い間隔を存してホース主体の長さ方向に並設している一対の円環状突条が、ホース主体の長さ方向に多数対、設けられた構造としているので、これらの各一対の円環状突条が大きな耐圧潰強度を発揮し、ホース主体が圧縮変形するのを防止することができる。
【0035】
また、上記のように構成した断熱ホースにおいて、請求項2に係る発明によれば、上記円筒形状の発泡合成樹脂製断熱材における少なくとも一端部又は両端部をホース主体の円環状突条の頂部に接着剤によって固定しているので、断熱ホースを屈曲させた際における上記ホース主体と発泡合成樹脂製断熱材とのホース長さ方向の相対移動による良好な屈曲性を妨げることなく、ホース主体から発泡合成樹脂製断熱材が抜け出るのを確実に防止することができる。
【0036】
さらに、請求項3に係る発明によれば、上記ホース主体の両端部に形成している接続口部の一方を円環状突条の外径よりも大径の接続口部に形成しているので、内径が円環状突条の外径に略等しく形成している上記円筒形状の発泡合成樹脂製断熱材の一端部を拡径させた状態にして上記接続口部の外周面に強固に密着させることができ、従って、両者の摩擦力によって発泡合成樹脂製断熱材がホース主体から抜け出るのを防止することも可能となると共に、発泡合成樹脂製断熱材のその他の部分は上述したようにホース主体の円環状突条の頂部に摺動可能に接しているので、良好な屈曲性を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】両端部を断面した本発明断熱ホースの一部切欠側面図、
【図2】断熱ホースをホース主体と発泡合成樹脂製断熱材とに分解した簡略側面図、
【図3】円筒形状の発泡樹脂製断熱材の製造方法を示す正面図、
【図4】ホース主体の一端部に発泡合成樹脂製断熱材の一端部を接着した状態の一部の縦断側面図、
【図5】断熱ホースを屈曲させた状態の一部の縦断側面図。
【符号の説明】
1 合成樹脂製ホース主体
1a 管壁
2 円環状突条
3、4 接続口部
5 円筒形状の発泡合成樹脂製断熱材

Claims (3)

  1. 外周に多数の円環状突条を長さ方向に所定間隔毎に突設していると共に両端部に接続口部を形成している可撓性を有する合成樹脂製ホース主体と、このホース主体を被覆している円筒形状の発泡合成樹脂製断熱材とからなる断熱ホースであって、上記円環状突条はその基端部の幅よりも狭い間隔と広い間隔とを交互に存してホース主体の長さ方向に順次設けられていると共に、上記発泡合成樹脂製断熱材はその内径をホース主体の円環状突条の外径に略等しく形成されていて円環状突条に食い込むことなく該円環状突条上に接してホースの長さ方向に被覆させていることを特徴とする断熱ホース。
  2. 発泡合成樹脂製断熱材の少なくとも一端部又は両端部をホース主体の円環状突条の頂部に接着剤によって固定していることを特徴とする請求項1に記載の断熱ホース。
  3. ホース主体の両端部に形成している接続口部の一方を円環状突条の外径よりも大径の接続口部に形成していることを特徴とする請求項1に記載の断熱ホース。
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