JP2001027370A - 断熱ホース - Google Patents

断熱ホース

Info

Publication number
JP2001027370A
JP2001027370A JP11201864A JP20186499A JP2001027370A JP 2001027370 A JP2001027370 A JP 2001027370A JP 11201864 A JP11201864 A JP 11201864A JP 20186499 A JP20186499 A JP 20186499A JP 2001027370 A JP2001027370 A JP 2001027370A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat insulating
synthetic resin
hose
peripheral surface
insulating layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11201864A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Nagayoshi
昭夫 永吉
Seiji Nagayoshi
清治 永吉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
UC INDUSTRIAL CO Ltd
UC Ind Co Ltd
Original Assignee
UC INDUSTRIAL CO Ltd
UC Ind Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by UC INDUSTRIAL CO Ltd, UC Ind Co Ltd filed Critical UC INDUSTRIAL CO Ltd
Priority to JP11201864A priority Critical patent/JP2001027370A/ja
Publication of JP2001027370A publication Critical patent/JP2001027370A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 結露を吸収して水滴の滴下を防止すると共に
ホース本体の柔軟性、可撓性を損なうことのない屈曲性
に優れた断熱ホースを提供する。 【解決手段】 外周に芯線を内装した中空螺旋突条を一
体に設けてなる軟質合成樹脂製内管の外周面に発泡樹脂
製の帯状断熱材を螺旋巻きして断熱層を形成してなる断
熱ホースにおいて、上記断熱層の外周面に直接、又は該
断熱層を被覆している軟質合成樹脂製外管の外周面に、
親水性を有する小径の糸条物を小間隔毎に螺旋巻きし
て、この糸条物によって断熱ホースの表面に発生する結
露を吸収させると共に、断熱ホースを屈曲させた時に螺
旋巻きした糸条物間の隙間部分を拡縮させて良好な屈曲
性を発揮させるように構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空調機の断熱ドレ
ーンホースやその他の各種機器の断熱ダクトとしての使
用に適した可撓性を有する断熱ホースに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来からこの種の断熱ホースとしては、
図8に示すように、芯線13を内装した中空螺旋突条12を
一体に設けてなる軟質合成樹脂製内管11の外周面に発泡
ポリエチレン樹脂よりなる断熱材を隙間なく螺旋状に巻
回して一定厚みの断熱層14を形成し、この断熱層14の外
周面を軟質合成樹脂よりなる外管15で被覆してなる断熱
ホースが広く知られているが、この断熱ホースによれ
ば、断熱層14を表面が平滑な軟質合成樹脂製の外管15で
被覆しているため、表面に結露が生じた時に結露が水滴
となって該表面を伝って滴下し、機器を汚損したり機器
に悪影響を及ぼす虞れがある。
【0003】このため、本願出願人等は、上記軟質合成
樹脂製の外管の外周面に不織布を螺旋巻きした断熱ホー
ス、或いは、上記軟質合成樹脂製の外管を設けることな
く上記断熱層の外周面に直接、不織布を螺旋巻きした断
熱ホースを案出した。この断熱ホースによれば、外管又
は断熱層を被覆している上記不織布の吸水機能によって
結露を吸収させて水滴の発生を防止することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、軟質合
成樹脂製の外管の外周面又は断熱層の外周面に不織布を
螺旋巻きして吸水層を形成すると、不織布は殆ど伸縮性
を有していないために、断熱ホース自体の柔軟性を著し
く阻害することになる。その上、不織布と断熱層とは溶
融樹脂を介して一体に固着しているため、柔軟性及び可
撓性が一層損なわれることになる。さらに、図9で示す
ように、断熱ホースAを屈曲させた時に、その凸円弧状
に湾曲した外側周面には引張力が、凹円弧状に湾曲した
内側周面には圧縮力がそれぞれ作用するが、不織布Bは
引張力に応じて伸長することができないために屈曲抵抗
が極めて大きくなって配管が困難となる事態が発生する
場合があり、その上、無理に曲げようとすると不織布B
の重ね合わせ部分が剥離するという問題点がある。ま
た、内側周面においては不織布は縮み性もないために断
熱材を圧縮させながら中心部に向かって部分的に折れ込
むことによって上記圧縮力を吸収、分散せざるを得ず、
その部分Cが偏平状に歪み変形して内部を流動する流体
の流れを妨げるという問題点がある。
【0005】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、優れた可撓性を発
揮すると共に結露の発生を抑制して防滴性能を向上させ
た断熱ホースを提供するにある。
【0006】
【課題を解決るための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係る断熱ホースは、軟質合成樹
脂製内管の外周面に発泡樹脂製の断熱材を螺旋巻きして
断熱層を形成していると共にこの断熱層の外周面を軟質
合成樹脂製外管によって被覆してなる可撓性を有する断
熱ホースにおいて、上記軟質合成樹脂製外管の外周面に
親水性糸条物を所定の巻きピッチでもって螺旋巻きして
なる構造を有している。なお、この断熱ホースにおける
上記軟質合成樹脂製内管に、補強のための芯線を内装し
た螺旋突条を一体に設けおくことが望ましい。
【0007】上記請求項1に記載の断熱ホースにおい
て、請求項2に係る発明は、軟質合成樹脂製外管を設け
ることなく断熱層の外周面に親水性を有する糸条物を所
定の巻きピッチでもって螺旋巻きしていることを特徴と
している。
【0008】また、請求項3に係る発明は別な構造を有
する断熱ホースであって、軟質合成樹脂製内管の外周面
に発泡樹脂製の断熱材を螺旋巻きして断熱層を形成して
いると共にこの断熱層の外周面を軟質合成樹脂製外管に
よって被覆してなる可撓性を有する断熱ホースにおい
て、上記軟質合成樹脂製外管の外周面に親水性を有する
細幅の平帯状物を所定の巻きピッチでもって螺旋巻きし
てなる構造としている。この断熱ホースにおいても、上
記軟質合成樹脂製内管に、補強のための芯線を内装した
螺旋突条を一体に設けおくことが望ましい。
【0009】上記請求項3に記載の断熱ホースにおい
て、請求項4に係る発明は、軟質合成樹脂製外管を設け
ることなく断熱層の外周面に親水性を有する細幅の平帯
状物を所定の巻きピッチでもって螺旋巻きしていること
を特徴としている。
【0010】
【作用】取扱時や施工時等において断熱ホースを屈曲さ
せると、凸円弧状に湾曲した外側周面部には引張力が作
用し、凹円弧状に湾曲した内側周面部には圧縮力が作用
するが、ホースの外周面に所定の巻きピッチでもって螺
旋巻きしている糸条物は、引張力が作用している外側周
面部においてはホースの長さ方向に隣接する糸条物間の
間隔を拡げながら引張力による断熱ホースの外側周面部
の伸長を許容し、内側周面部においてはホースの長さ方
向に隣接する糸条物間の間隔を狭めながら圧縮力による
断熱ホースの内側周面部の収縮を許容し、引張力や圧縮
力に対して糸条物が殆ど抵抗することなくホース本来の
柔軟性、可撓性を確保することができる。
【0011】上記糸条物に代えて、請求項3に記載した
ように、細幅の平帯状物を採用し、この細幅の平帯状物
を外周面に所定の巻きピッチでもって螺旋巻きしてなる
断熱ホースにおいても、上記同様に、断熱ホースを屈曲
させた場合にはその屈曲に対して殆ど抵抗することなく
断熱ホースの良好な屈曲を許容し得る。
【0012】従って、上記いずれの断熱ホースにおいて
もホースが容易に且つ均一に屈曲して内部を流動する流
体の流れを円滑に行わせることができる。さらに、断熱
ホース全体に引張力が作用した場合においても、螺旋巻
きした糸条物又は細幅の平帯状物の巻き間隔を拡げなが
ら良好な伸長性を発揮する。
【0013】また、断熱ホースの外周面に螺旋巻きして
いる上記糸条物又は細幅の平帯状物は親水性を有してい
るので、断熱ホースの表面に結露が発生した場合、その
水分が糸条物又は細幅の平帯状物内に浸透、吸収され、
断熱ホースの表面から水滴が滴下するのを防止すること
ができて、水滴による機器類の腐触等をなくし得る。な
お、上記いずれの断熱ホースにおいても、従来の断熱ホ
ースの製造方法をそのまゝ利用して軟質合成樹脂製外管
又は断熱層の外周面に糸条物又は細幅の平帯状物を螺旋
巻きすることにより能率よく製造することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の具体的な実施の形
態を図面について説明すると、図1及び図2において、
1は軟質塩化ビニル樹脂やEVA樹脂その他の軟質合成
樹脂よりなる一定の肉厚を有する内管で、その内周面を
全長に亘って同一径の平滑面に形成していると共に外周
面に該内管1と同一材料よりなる中空螺旋突条2を一定
の巻きピッチでもって全長に亘って連続的に形成してあ
り、この中空螺旋突条2内に断面円形ないしは楕円形状
のポリプロピレン、ポリエチレン等の適度な弾性と硬度
を有する合成樹脂製又は金属線よりなる芯線3を内装し
ている。
【0015】4は内管1の外周面に設けた所定の肉厚を
有する発泡ポリエチレン樹脂よりなる断熱層で、断面平
行四辺形状の帯状断熱材4'を内管1の外周面に上記中空
螺旋突条2と同一螺旋ピッチでもって先に巻回した断熱
材部分に次に巻回した断熱材部分を密接させながら螺旋
状に巻回することによって形成されたものであり、その
外周面は長さ方向に緩やかな連続波形状に形成されてい
る。なお、断熱層4を形成する帯状断熱材4'としては、
発泡ポリエチレン樹脂以外に発泡ポリプロピレンなどの
オレフィン系発泡樹脂或いは発泡ウレタンゴム等の発泡
樹脂であればよい。また、先に巻回した断熱材部分と次
に巻回した断熱材部分との間に軟質合成樹脂製の仕切壁
を介在させた構造としておいてもよい。5は断熱層4を
被覆している薄肉の合成樹脂被覆層からなる外管で、上
記内管1と同質又は異質の軟質合成樹脂よりなるもので
ある。
【0016】このように、芯線3を内装している中空螺
旋突条2を一体に設けた軟質合成樹脂製内管1の外周面
に一定厚みの断熱層4を介して軟質合成樹脂製外管5を
設けることにより断熱ホース主体を形成してあり、この
断熱ホース主体において、その外周面、即ち、上記実施
例においては軟質合成樹脂製外管5の外周面に親水性を
有する小径の糸条物6を周方向に螺旋巻きして軟質合成
樹脂製外管5の外周面にその内周部を一体に固着してい
る。親水性を有する糸条物6としては、吸水性を有する
天然繊維又は合成繊維を撚り合わせてなる糸条物を用い
ている。
【0017】この糸条物6を上記断面平行四辺形状の帯
状断熱材4'における断熱ホース主体の長さ方向の厚み、
即ち、外側辺の長さ間に十数本、小間隔毎に引き揃えた
状態にして巻着している。従って、隣接する糸条物間に
は断熱ホースの全長に亘って極小幅の螺旋状隙間7が形
成されている。
【0018】このように構成した断熱ホースAの製造方
法を図3に基いて簡単に述べると、まず、一定幅と厚み
を有する半溶融状態の軟質合成樹脂よりなる帯状材1aを
成形ノズルから押し出しながら周知のように成形用回転
軸10上に螺旋状に巻回して上記内管1を形成していく。
この際、成形用回転軸10上に螺旋巻きする上記帯状材1a
の一半部上に芯線3を一定の巻きピッチでもって螺旋状
に巻装すると共に先に巻装した芯線部分上に次に巻回す
る上記帯状材の他半部を被覆、溶着させてその被覆部で
上記中空螺旋突条2を形成する。
【0019】さらに、内管1における隣接する中空螺旋
突条2、2間の外周面に発泡ポリエチレン樹脂等の発泡
樹脂よりなる断面縦長平行四辺形の上記帯状断熱材4'を
中空螺旋突条2と同一螺旋ピッチでもって連続螺旋状に
巻回していく。この時、先に一巻きした断熱材部分の傾
斜背面に次に一巻きする断熱材部分の傾斜前面を重ね合
わせ状態で密に接合させながら螺旋状に巻回してその接
合面の内端部を上記内管1を形成する半溶融状態の軟質
合成樹脂製帯状材1aの高熱により融着させて接合面を一
体に連結した断熱層4を形成し、引き続いて、この断熱
層4の外周面にさらに半溶融状態の薄い軟質合成樹脂製
帯状材5aを、先に巻回した帯状材部分と次に巻回した帯
状材部分との重合部を溶着、一体化させながら螺旋巻き
することによって外管5を形成していく。
【0020】この際、半溶融状態の軟質合成樹脂製帯状
材5aの高熱によって上記隣接する断熱材部分の接合面の
外端部同士を融着させると共にこの半溶融状態の軟質合
成樹脂製帯状材5aの外周面に糸条物6を複数本、小間隔
7を存して引き揃えた状態で螺旋巻きすることによりこ
れらの糸条物6の内周部を軟質合成樹脂製帯状材5aの熱
融着により一体的に接着して断熱ホースAを製造してい
くものである。なお、複数本、引き揃えた糸条物6の幅
は上記断熱材部分の厚み寸法に等しくして小間隔を存し
て螺旋巻きすることにより、隣接する全ての糸条物6、
6間の隙間7を一定にしている。
【0021】以上の実施例においては、断熱層4の外周
面に軟質合成樹脂製外管5を被覆させ、この軟質合成樹
脂製外管5の外周面に糸条物6を螺旋巻きしている断熱
ホースAを示したが、図4に示すように軟質合成樹脂製
外管5を設けることなく断熱層4の外周面に直接、糸条
物6を螺旋巻きした構造としておいてもよい。
【0022】即ち、芯線3を内装している中空螺旋突条
2を一体に設けた軟質合成樹脂製内管1の外周面に一定
厚みの断熱層4を設けることによって断熱ホース主体を
形成し、この断熱ホース主体の外周面、即ち、断熱層4
の外周面に上記親水性を有する小径の糸条物6を上記断
面平行四辺形状の帯状断熱材4'における断熱ホース主体
の長さ方向の厚み、即ち、外側辺の長さ間に十数本、小
間隔毎に引き揃えた状態にして巻着してなる構造として
おいてもよい。このような断熱ホースA1は、上記断熱ホ
ースAの製造方法において、軟質合成樹脂製外管5を形
成するための半溶融状態の軟質合成樹脂製帯状材5aを用
いることなく、引き揃えた糸条物6の下周面に接着剤を
付着させながら上記断熱層4の外周面に直接、螺旋巻き
することによって製造することができる。
【0023】このように軟質合成樹脂製外管5の外周面
に糸条物6を螺旋巻きしてなる断熱ホースA、又は軟質
合成樹脂製外管5を設けることなく断熱層4の外周面に
糸条物6を直接、螺旋巻きしてなる断熱ホースA1を施工
時等において屈曲させると、図5に示すように、屈曲さ
せた時に凸円弧状に湾曲する断熱ホースの外側周面部に
は引張力が作用する一方、凹円弧状に湾曲する内側周面
部には圧縮力が作用することになるが、凸円弧状に湾曲
した外側周面部側の糸条物6においては、引張力によっ
て断熱ホースの長さ方向に隣接する糸条物6、6の一巻
き部分間の螺旋状隙間7を拡げながら断熱ホースの外側
部分が伸長して引張力に順応する一方、圧縮力が作用す
る凹円弧状に湾曲した内側周面部側の糸条物6において
は、圧縮力によって長さ方向に隣接する糸条物6、6の
一巻き部分間の螺旋状隙間7を狭めながら断熱ホースの
内側部分が収縮して圧縮力に順応する。
【0024】従って、断熱ホースA又はA1は良好な屈曲
性を発揮し、空調機内などに対する配管作業が容易に行
えるものである。さらに、断熱ホースA又はA1全体に引
張力が作用した場合には螺旋巻きした糸条物6における
螺旋状隙間7を長さ方向に拡げながら断熱ホースA、A1
が円滑に伸長する。また、断熱ホースAの軟質合成樹脂
製外管5の表面、又は断熱ホースA1の断熱層4の表面に
結露が発生した時には糸条物6の繊維間に浸透、吸収さ
れて機器内等への結露水の滴下を防止することができ
る。
【0025】図6は本発明の別な防滴構造を備えた断熱
ホースを示すもので、上記いずれの断熱ホースA、A1
おいても、外周面に親水性を有する糸条物6を螺旋巻き
することによって結露の水分を該糸条物6に浸透、吸収
させて滴下するのを防止した構造としているが、この断
熱ホースA2においては上記糸条物6に代えて親水性を有
する細幅の平帯状物8を所定の巻きピッチでもって螺旋
巻きしてなる構造としているものである。
【0026】この断熱ホースA2におけるホース主体とし
ては上記断熱ホースA、A1のホース主体と同一構造を有
している。即ち、合成樹脂製又は金属製の芯線3を内装
している中空螺旋突条2を一体に設けた軟質合成樹脂製
内管1の外周面に一定厚みの発泡樹脂よりなる断熱層4
を介して軟質合成樹脂製外管5を設けた構造を有してい
る。この断熱ホース主体において、その外周面、即ち、
軟質合成樹脂製外管5の外周面に親水性を有する細幅の
平帯状物8を周方向に螺旋巻きして軟質合成樹脂製外管
5の外周面にその内周部を一体に固着している。親水性
を有する細幅の平帯状物8としては、吸水性を有するポ
リエチレン樹脂繊維やポリプロピレン樹脂繊維よりなる
一定厚みを有する薄肉の不織布、或いは、親水性、吸湿
性を有する糸条によって編織された布地を用いている。
【0027】上記細幅の平帯状物8を上記断面平行四辺
形状の帯状断熱材4'における断熱ホース主体の長さ方向
の厚み、即ち、外側辺の長さ間に複数本、小間隔毎に引
き揃えた状態にして巻着し、隣接する糸条物間には断熱
ホースの全長に亘って極小幅の螺旋状隙間7を形成して
いる。このような断熱ホースA2は、上記断熱ホースAの
製造方法において、引き揃えた糸条物6に代えて一定幅
を有する帯状不織布又は布地を小幅間隔毎にカッタによ
り上記細幅の平帯状物8に分断しながら、或いは予め細
幅に形成された平帯状物8を軟質合成樹脂製外管5を形
成する半溶融状態の軟質合成樹脂製帯状材5a上に螺旋巻
きすることによって製造することができる。
【0028】この断熱ホースA2においては、軟質合成樹
脂製外管5の外周面に細幅の平帯状物8を巻着している
が、図7に示すように軟質合成樹脂製外管5を設けるこ
となく断熱層4の外周面に直接、糸条物6を螺旋巻きし
た構造としておいてもよい。
【0029】即ち、芯線3を内装している中空螺旋突条
2を一体に設けた軟質合成樹脂製内管1の外周面に一定
厚みの断熱層4を設けることによって断熱ホース主体を
形成し、この断熱ホース主体の外周面、即ち、断熱層4
の外周面に上記親水性を有する細幅の平帯状物8を上記
断面平行四辺形状の帯状断熱材4'における断熱ホース主
体の長さ方向の厚み、即ち、外側辺の長さ間に数本、小
間隔毎に引き揃えた状態にして巻着してなる構造として
おいてもよい。このような断熱ホースA3は、上記断熱ホ
ースAの製造方法において、軟質合成樹脂製外管5を形
成するための半溶融状態の軟質合成樹脂製帯状材5aを用
いることなく、一定幅を有する帯状不織布又は布地を小
幅間隔毎にカッタにより上記細幅の平帯状物8に分断し
ながら、或いは予め細幅に形成された平帯状物8を成形
用回転軸10に向かって供給する途上でその下面に接着剤
を付着したのち、上記断熱層4の外周面に直接、螺旋巻
きすることによって製造することができる。
【0030】このように軟質合成樹脂製外管5の外周面
に細幅の平帯状物8を螺旋巻きしてなる断熱ホースA2
又は軟質合成樹脂製外管5を設けることなく断熱層4の
外周面に細幅の平帯状物8を直接、螺旋巻きしてなる断
熱ホースA3を施工時等において屈曲させると、図5に示
す糸条物6の場合と同様に、屈曲させた時に凸円弧状に
湾曲する断熱ホースの外側周面部には引張力が作用する
一方、凹円弧状に湾曲する内側周面部には圧縮力が作用
することになるが、凸円弧状に湾曲した外側周面部側の
平帯状物8においては、引張力によって断熱ホースの長
さ方向に隣接する平帯状物8、8の一巻き部分間の螺旋
状隙間7を拡げながら断熱ホースの外側部分が伸長して
引張力に順応する一方、圧縮力が作用する凹円弧状に湾
曲した内側周面部側の平帯状物8においては、圧縮力に
よって長さ方向に隣接する平帯状物8、8の一巻き部分
間の螺旋状隙間7を狭めながら断熱ホースの内側部分が
収縮して圧縮力に順応する。
【0031】従って、断熱ホースA2又は断熱ホースA
3は、全長に亘って良好な屈曲性を発揮し、空調機内な
どに対する配管作業が容易に行えるものである。さら
に、断熱ホース全体に引張力が作用した場合には螺旋状
隙間7を拡げながら断熱ホースA2、A3は円滑に伸長する
ものであるまた、断熱ホースの表面に結露が発生した時
にはその水分が不織布又は布地からなる細幅の平帯状物
8の繊維間に浸透、吸収されて機器内等への結露水の滴
下を防止することができる。
【0032】なお、軟質合成樹脂製外管5を有する断熱
ホース主体の外周面に上記細幅の平帯状物8を螺旋巻き
する場合には、該平帯状物8と同系の合成樹脂、例え
ば、軟質ポリエチレン樹脂等のオレフィン系樹脂からな
る半溶融状態の帯状合成樹脂材5aを螺旋巻きすることに
より外管5を形成しながらこの外管5上に細幅の平帯状
物8を螺旋巻きする際に、上記半溶融状態の帯状合成樹
脂材5aの高熱により細幅の平帯状物8を帯状合成樹脂材
5aの外周面に融着させればよい。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明の断熱ホースによれ
ば、軟質合成樹脂製内管の外周面に発泡樹脂製の断熱材
を螺旋巻きして断熱層を形成していると共にこの断熱層
の外周面に又は該断熱層を被覆している軟質合成樹脂製
外管の外周面に親水性を有する糸条物を所定の巻きピッ
チでもって螺旋巻きしてなるものであるから、取扱時や
施工時等において断熱ホースを屈曲させると、引張力が
作用する凸円弧状に湾曲した断熱ホースの外側周面部に
おいては、螺旋巻きした隣接する糸条物間の隙間を拡げ
ながら伸長する一方、圧縮力が作用する凹円弧状に湾曲
した内側周面部においては、上記隙間を閉じる方向に収
縮してホース本来の良好な柔軟性、可撓性を確保するこ
とができるものであり、その上、断熱ホース全体に引張
力や圧縮力が作用した場合にはそれに応じて上記隙間部
分を拡縮させながら断熱ホースが円滑に伸縮することが
でき、従って、空調機内などに対する配管作業が簡単且
つ正確に行うことができると共に断熱ホースが均一に屈
曲して内部を流動する流体の流れを円滑に行わせること
ができるものである。
【0034】また、請求項3、請求項4に係る発明によ
れば、軟質合成樹脂製内管の外周面に発泡樹脂製の断熱
材を螺旋巻きして断熱層を形成していると共にこの断熱
層の外周面に又は該断熱層を被覆している軟質合成樹脂
製外管の外周面に親水性を有する細幅の平帯状物を所定
の巻きピッチでもって螺旋巻きしてなるものであるか
ら、取扱時や施工時等において断熱ホースを屈曲させる
と、上記糸条物を巻着してなる断熱ホースと同様に、引
張力が作用している凸円弧状に湾曲した外側周面部にお
いては、その外側周面部側の平帯状物部分間の隙間が屈
曲度合に応じて長さ方向に広がる一方、内側周面部側に
おいては上記隙間が収縮して良好な伸長性を発揮するも
のであり、従って、請求項1又は請求項2に係る発明と
同様に、空調機内などに対する配管作業が簡単且つ正確
に行うことができると共に断熱ホースが均一に屈曲して
内部を流動する流体の流れを円滑に行わせることができ
るものである。
【0035】さらに、上記いずれの発明においても、結
露が発生した時には外周面に螺旋巻きしている親水性を
有する糸条物又は細幅の平帯状物に結露水を浸透、吸収
させることができて機器内等への結露水の滴下を確実に
防止することができるものであり、その上、糸条物又は
細幅の平帯状物によって断熱ホースの外周面を保護して
損傷等を防止することができ、その上、従来の断熱ホー
スの製造方法をそのまゝ利用して軟質合成樹脂製外管又
は断熱層の外周面に糸条物又は細幅の平帯状物を螺旋巻
きすることができて断熱ホースを能率よく製造できるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】断熱ホースの上半部分を断面した簡略側面図、
【図2】その一部の拡大縦断側面図、
【図3】製造方法を示す簡略側面図、
【図4】断熱ホースの別な実施例を示す一部の拡大縦断
側面図、
【図5】屈曲させた時の一部の側面図、
【図6】細幅の平帯状物を螺旋巻きしてなる断熱ホース
の一部の拡大縦断側面図、
【図7】その変形例を示す一部の拡大縦断側面図、
【図8】従来例を示す一部の拡大縦断側面図、
【図9】屈曲させた時の一部の側面図。
【符号の説明】
1 軟質合成樹脂製内管 2 中空螺旋突条 3 芯線 4 断熱層 5 軟質合成樹脂製外管 6 糸条物 7 隙間 8 細幅の平帯状物 A〜A3 断熱ホース

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟質合成樹脂製内管の外周面に発泡樹脂
    製の断熱材を螺旋巻きして断熱層を形成していると共に
    この断熱層の外周面を軟質合成樹脂製外管によって被覆
    してなる可撓性を有する断熱ホースにおいて、上記軟質
    合成樹脂製外管の外周面に親水性を有する糸条物を所定
    の巻きピッチでもって螺旋巻きしてなることを特徴とす
    る断熱ホース。
  2. 【請求項2】 軟質合成樹脂製外管を設けることなく断
    熱層の外周面に親水性を有する糸条物を所定の巻きピッ
    チでもって螺旋巻きしてなることを特徴とする請求項1
    に記載の断熱ホース。
  3. 【請求項3】 軟質合成樹脂製内管の外周面に発泡樹脂
    製の断熱材を螺旋巻きして断熱層を形成していると共に
    この断熱層の外周面に軟質合成樹脂製外管によって被覆
    してなる可撓性を有する断熱ホースにおいて、上記軟質
    合成樹脂製外管の外周面に親水性を有する細幅の平帯状
    物を所定の巻きピッチでもって螺旋巻きしてなることを
    特徴とする断熱ホース。
  4. 【請求項4】 軟質合成樹脂製外管を設けることなく断
    熱層の外周面に親水性を有する細幅の平帯状物を所定の
    巻きピッチでもって螺旋巻きしていることを特徴とする
    請求項3に記載の断熱ホース。
JP11201864A 1999-07-15 1999-07-15 断熱ホース Pending JP2001027370A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11201864A JP2001027370A (ja) 1999-07-15 1999-07-15 断熱ホース

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11201864A JP2001027370A (ja) 1999-07-15 1999-07-15 断熱ホース

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001027370A true JP2001027370A (ja) 2001-01-30

Family

ID=16448166

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11201864A Pending JP2001027370A (ja) 1999-07-15 1999-07-15 断熱ホース

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001027370A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008101634A (ja) * 2006-10-17 2008-05-01 Meiji Flex:Kk ホースとその製造方法
JP2012022934A (ja) * 2010-07-15 2012-02-02 Fuji Electric Co Ltd 誘導加熱装置、そのための二重管
JP2012515889A (ja) * 2009-01-23 2012-07-12 フレキシブル・テクノロジーズ・インコーポレイティッド フレキシブルなhvacダクトおよびその利用方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008101634A (ja) * 2006-10-17 2008-05-01 Meiji Flex:Kk ホースとその製造方法
JP2012515889A (ja) * 2009-01-23 2012-07-12 フレキシブル・テクノロジーズ・インコーポレイティッド フレキシブルなhvacダクトおよびその利用方法
US9366366B2 (en) 2009-01-23 2016-06-14 Flexible Technologies, Inc. Flexible HVAC duct and method of use
JP2012022934A (ja) * 2010-07-15 2012-02-02 Fuji Electric Co Ltd 誘導加熱装置、そのための二重管

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11219733B2 (en) Limb for breathing circuit
CN1080369C (zh) 绝热消音管
JP5592078B2 (ja) 断熱ホース及びその製造方法
KR100441859B1 (ko) 단열호스
JP2000220882A (ja) 吸音断熱ダクト
JP4832251B2 (ja) 合成樹脂製ホースの製造方法
JPH1190972A (ja) 断熱ホースの製造方法
JP2001027370A (ja) 断熱ホース
JP2819223B2 (ja) 消防用ホース
US3297055A (en) Hoses of synthetic plastic material
JP2000304169A (ja) 断熱ホース
JP3774205B2 (ja) 断熱ホース
JP2872494B2 (ja) 断熱ホース
JPH0738786Y2 (ja) ホース
US3460579A (en) Insulated flexible sub-zero hose
JP2008281122A (ja) 合成樹脂製断熱ホース及びその製造方法
JP2002130584A (ja) 断熱ホース
JP2001032970A (ja) 断熱ホース
JPH0713632Y2 (ja) 電気掃除機用ホース
JP2002195635A (ja) 断熱ダクト
JPH02134484A (ja) コルゲート管、その押圧部材及び芯型
JPS637206Y2 (ja)
JP2004316676A (ja) ドレンホース
KR100494754B1 (ko) 단열소음덕트
JPH10238667A (ja) 断熱パイプ