JP2002130584A - 断熱ホース - Google Patents

断熱ホース

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JP2002130584A
JP2002130584A JP2000326033A JP2000326033A JP2002130584A JP 2002130584 A JP2002130584 A JP 2002130584A JP 2000326033 A JP2000326033 A JP 2000326033A JP 2000326033 A JP2000326033 A JP 2000326033A JP 2002130584 A JP2002130584 A JP 2002130584A
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foamed resin
inner tube
insulating material
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JP2000326033A
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English (en)
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Akio Nagayoshi
昭夫 永吉
Seiji Nagayoshi
清治 永吉
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UC INDUSTRIAL CO Ltd
UC Ind Co Ltd
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UC INDUSTRIAL CO Ltd
UC Ind Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 合成樹脂製内管を発泡樹脂製断熱材によって
被覆してなる断熱ホースであって、内管の外周面と発泡
樹脂製断熱材の内周面とが遊離しているにもかかわら
ず、内管が抜け出るのを確実に防止でき、且つ座屈する
ことなく円滑に曲げることができるようにする。 【解決手段】 可撓性を有する合成樹脂製内管1と円筒
形状の発泡樹脂製断熱材4とを別々に形成しておき、こ
の円筒形状の発泡樹脂製断熱材4内に上記合成樹脂製内
管1を挿入することによって断熱ホースを形成している
と共に、発泡樹脂製断熱材4の外周面に小径糸条物7を
一定のピッチでもって螺旋状に巻着してその巻き締め力
により円筒形状の発泡樹脂製断熱材4を合成樹脂製内管
1に固定した構造としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空調機の断熱ドレ
ーンホースやその他の各種機器の断熱ダクトとしての使
用に適した可撓性を有する断熱ホースに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来からこの種の断熱ホースとしては、
軟質塩化ビニル樹脂製内管の外周面に芯線を内装した中
空螺旋突条を一体に設けると共にこの軟質塩化ビニル樹
脂製内管の外周に発泡ポリエチレン樹脂よりなる帯状断
熱材を内管と同一樹脂よりなる螺旋状仕切壁を介して螺
旋状に巻回して一定厚みの断熱層を形成し、この断熱層
の外周面を軟質塩化ビニル樹脂よりなる薄肉の外管で被
覆してなる断熱ホースが広く知られているが、このよう
な構造を有する断熱ホースによれば、軟質塩化ビニル樹
脂製の内管を形成しながらその外周面に帯状断熱材を螺
旋巻きして断熱層を形成する必要があるために、製造に
手間を要してコスト高になるという問題点がある。
【0003】そのため、予め、軟質塩化ビニル樹脂製内
管を製造しておき、この内管を円筒形状に形成されてい
る発泡樹脂製断熱材内に挿入してなる断熱ホースや、軟
質塩化ビニル樹脂製内管の外周面に、一定幅と一定厚み
を有する発泡樹脂製帯状材を円筒状に湾曲しながら被覆
することによってこの円筒状断熱材に内管を内包してな
る断熱ホースが案出されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような断熱ホースは、軟質塩化ビニル樹脂製内管とこの
内管を被覆してなる円筒状の断熱材とが一体に固定され
ておらず、互いに長さ方向に自由に摺動移動可能な遊離
した状態となっているので、円筒状断熱材から内管が抜
け出る虞れがある。さらに、内管と円筒状断熱材との間
には全長に亘って連通した隙間が生じているために、こ
の隙間によって断熱作用を低下させるという問題点があ
る。
【0005】また、上記断熱ホースを屈曲させると、凸
円弧状に湾曲する外側周面には引張力が、凹円弧状に湾
曲する内側周面には圧縮力がそれぞれ作用するが、この
圧縮力が作用する内側周面においては、その凹円弧状に
湾曲した部分が全長に亘って均一な圧縮力を受けるので
はなく、部分的にランダムに圧縮されて曲げにくい上に
図11に示すように、急激な圧縮力により座屈した部分a
が発生し、この部分aが内管の外周面から大きく浮き上
がった状態となって断熱効果を損なうという問題点があ
った。さらに、断熱ホースに捩れ方向の力が作用した場
合、内管を被覆した円筒状の断熱材のみが捩れ方向にず
れて皺が発生し、外観を損するばかりでなく皺部分が他
物に引っ掛かったりして損傷する虞がある。
【0006】本発明は上記のような問題点に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、構造が簡単で安
価に製造できるのは勿論、断熱材から内管が抜け出るよ
うなことはなく、その上、曲がり易く且つ座屈などが生
じることなく均等に曲げることができ、良好な断熱作用
を奏すると共に優れた外観を呈する断熱ホースを提供す
るにある。
【0007】
【課題を解決るための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係る断熱ホースは、円筒形状に
形成されている発泡樹脂製断熱材内に可撓性を有する合
成樹脂製内管を全長に亘って挿入してなる断熱ホースに
おいて、上記円筒形状の発泡樹脂製断熱材の外周面に小
径糸条物を螺旋状に巻装してこの発泡樹脂製断熱材の内
周面を上記合成樹脂製内管の外周面に固定してなる構造
としている。
【0008】また、請求項2に係る断熱ホースは、可撓
性を有する合成樹脂製内管の外周面に、発泡樹脂製帯状
材を円筒状に湾曲しながら被覆すると共にその対向端面
を一体に溶着することによって上記合成樹脂製内管を内
包した円筒形状の発泡樹脂製断熱材を形成してなる断熱
ホースにおいて、この円筒形状の発泡樹脂製断熱材の外
周面に小径糸条物を螺旋状に巻装して該発泡樹脂製断熱
材の内周面を上記合成樹脂製内管の外周面に固定してな
る構造としている。
【0009】さらに、上記請求項1または請求項2に記
載の断熱ホースにおいて、請求項3に係る発明は、上記
円筒形状の発泡樹脂製断熱材の外周面を不織布により被
覆し、この不織布の外周面に小径糸条物を螺旋状に巻装
して発泡樹脂製断熱材の内周面を上記合成樹脂製内管の
外周面に固定していることを特徴とする。
【0010】
【作用】可撓性を有する合成樹脂製内管の外周面に円筒
形状の発泡樹脂製断熱材を被覆してなるものであるか
ら、構造が簡単で安価に製造し得ると共に、発泡樹脂製
断熱材の外周面に小径糸条物を螺旋状に巻装して該発泡
樹脂製断熱材を上記合成樹脂製内管に固定しているの
で、円筒形状の発泡樹脂製断熱材から内管が抜け出る虞
れはない。
【0011】また、取扱時や施工時等において断熱ホー
スを屈曲させると、凸円弧状に湾曲した外側周面部には
引張力が作用する一方、凹円弧状に湾曲した内側周面部
には圧縮力が作用してその圧縮力によって断熱ホースの
内側周面部が浮き上がろうとするが、上述したように、
発泡樹脂製断熱材の外周面に小径糸条物を一定のピッチ
でもって螺旋状に巻装しているから、小径糸条物の巻着
部分が節部となって、断熱ホースが該節部から容易に且
つ均一に屈曲すると共に節部間の各発泡樹脂製断熱材部
分に上記圧縮力が均等に作用して座屈することなく連続
波形状に膨出しながら円滑に屈曲する。
【0012】さらに、小径糸条物により形成された節部
間の発泡樹脂製断熱材部分の長さが均等で且つ短いため
に、これらの各発泡樹脂製断熱材部分は大きく浮き上が
ることがなく、その上、各発泡樹脂製断熱材部分の両端
内周面が小径糸条物によって合成樹脂製内管の外周面に
圧着させられているので、発泡樹脂製断熱材部分と合成
樹脂製内管との間に生じる隙間が内部に封入された状態
となって断熱作用を低下させる虞れはない。
【0013】また、断熱ホースが捩じれ方向に力を受け
ると、合成樹脂製内管の外周面に接着することなく被覆
している円筒形状の発泡樹脂製断熱材は、内管の外周面
に摺接しながらその捩じれ方向に移動しようとするが、
この発泡樹脂製断熱材は上述したようにその外周面に螺
旋巻きした小径糸条物によって内管に固定されているか
ら、小径糸条物が捩じれ方向に抵抗して発泡樹脂製断熱
材が内管上を捩じれ方向に妄動するのを阻止し、皺の発
生が抑制されるものである。
【0014】上記断熱ホースにおいては、小径糸条物を
発泡樹脂製断熱材上に直接、螺旋状に巻着しているが、
予め、円筒形状の発泡樹脂製断熱材の外周面に薄紙状の
不織布を被覆しておき、この不織布上に小径糸条物を螺
旋状に巻着して不織布を介して発泡樹脂製断熱材を合成
樹脂製内管に固定してもよい。このように発泡樹脂製断
熱材の外周面を不織布によって被覆しておくと、良好な
外観を呈するばかりでなく、不織布によって水分を吸収
させて結露の発生を確実に防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の具体的な実施の形
態を図面について説明すると、図1、図2において、1
は軟質塩化ビニル樹脂又はEVA樹脂その他の軟質合成
樹脂よりなる一定の肉厚を有する可撓性の内管で、その
内周面を全長に亘って同一径の平滑面に形成していると
共に外周面に該内管1と同一材料よりなる中空螺旋突条
2を一定の巻きピッチでもって全長に亘って連続的に形
成してあり、この中空螺旋突条2内に断面円形ないしは
楕円形状のポリプロピレン、ポリエチレン等の適度な弾
性と硬度を有する合成樹脂製、或いは金属線よりなる芯
線3を内装している。
【0016】4は上記可撓性を有する合成樹脂製内管1
を全長に亘って被覆している円筒形状に形成された発泡
ポリエチレン樹脂、または発泡ポリプロピレンなどのオ
レフィン系発泡樹脂、或いは発泡ウレタンゴム等の発泡
樹脂断熱材で、図4に示すように、予め、発泡合成樹脂
によって上記合成樹脂製内管1とは別体にこの内管1を
被嵌し得る内径と一定長さ及び一定厚みを有する円筒形
状に形成されてあり、この発泡樹脂製断熱材4内に上記
合成樹脂製内管1を該断熱材4の一端開口部から他端開
口部に向かって挿入してこの内管1を円筒形状の発泡樹
脂製断熱材4によって被覆してなる所定長さの断熱ホー
スAを形成している。なお、合成樹脂製内管1の外周面
と発泡樹脂製断熱材4の内周面とは接着することなく遊
離している。
【0017】上記可撓性を有する合成樹脂製内管1の一
端部内周面には硬質塩化ビニル樹脂等の硬質樹脂よりな
る短筒形状の接続口5が取り付けられてあり、他端部内
周面にこの接続口5が挿嵌可能な軟質合成樹脂製の受口
6が取り付けられている。接続口5はその長さ方向の一
半部5aの外径を上記内管1の外径に等しく形成されてい
ると共に他半部5bの外径を内管1の内径に略等しく形成
されていて、この他半部5bを内管1の一端部内周面に挿
嵌して一体に固着し、一半部5aを断熱ホースAの一端面
から外部に突出させている。
【0018】一方、上記受口6はその長さ方向の一半部
6bに内管1の端部を挿入させて一体に接着させている溝
部6cを形成していると共に、他半部6aの内径を断熱ホー
スAの一端面から突出した上記接続口5の一半部5aの外
径に略等しい径に形成してこの接続口5の一半部5aが挿
脱可能な形状としている。また、この受口6の他半部6a
の外周面は上記円筒形状の発泡樹脂製断熱材4の他端部
により被覆されてあり、従って、受口6は断熱ホースA
の他端面に外部に向かって開口した状態で装着されてい
る。なお、受口6の上記一半部6bは、溝部6cを形成する
ことなく外径が内管1の内径に等しい筒部に形成して内
管1の他端部内周面に挿嵌、固着した構造としてもよ
い。
【0019】さらに、上記のように構成した断熱ホース
Aにおいて、可撓性を有する上記合成樹脂製内管1を被
覆している円筒形状の発泡樹脂製断熱材4の外周面に、
全長に亘って小径の糸条物7を一定のピッチでもって螺
旋状に巻装してあり、この小径糸条物7の巻装時におけ
る締め付け力により発泡樹脂製断熱材4を厚み方向に圧
縮させて発泡樹脂製断熱材4の内周面を内管1の外周面
に固定していると共に、発泡樹脂製断熱材4の厚み方向
の圧縮によって小径糸条物7を底部に食い込ませている
螺旋溝8を形成し、且つ隣接する螺旋溝部間、即ち、小
径糸条物7の隣接する1巻き部分間の発泡樹脂製断熱材
部分4aを緩やかな凸円弧状面に形成している。また、発
泡樹脂製断熱材4の両端においては、小径糸条物7は
2、3回以上巻回したのち、結着することによって固定
7a、7bしている。
【0020】なお、上記小径糸条物7としては、撚糸で
あっても合成樹脂モノフィラメントであってもよく、さ
らに、2条以上の小径糸条物7、7を引き揃えて円筒形
状の発泡樹脂製断熱材4に螺旋状に巻着してもよい。
【0021】次に、このように構成した断熱ホースAの
製造方法を簡単に述べると、まず、上述したように、可
撓性を有する一定長さの合成樹脂製内管1と、この合成
樹脂製内管1を全長に亘って被覆し得る一定長さを有す
る円筒形状の発泡樹脂製断熱材4とを別々に製造してお
くと共に図3に示すように、上記合成樹脂製内管1の一
端部に接続口5を、他端部に受口6を挿着しておく。し
かるのち、この合成樹脂製内管1を図4に示すように、
その小径の接続口5側から円筒形状の発泡樹脂製断熱材
4内に挿入し、該接続口5の一半部5aを発泡樹脂製断熱
材4の一端部から突出させると共に受口6の開口端面を
発泡樹脂製断熱材4の開口端面に面一状に合致させた状
態にする。
【0022】この状態にしたのち、図5に示すように、
円筒形状の発泡樹脂製断熱材4の一端部外周面に小径糸
条物7を数回、巻着して固定し、その固定部7aから該小
径糸条物7を小ピッチ間隔毎に発泡樹脂製断熱材4の外
周面を巻締めするように該外周面に連続螺旋状に巻装
し、発泡樹脂製断熱材4の他端部外周面にまで巻着する
と、該他端部外周面に小径糸条物7を数回、巻着して固
定部7bを形成するものである。
【0023】なお、以上の実施例においては、円筒形状
の発泡樹脂製断熱材4上に直接、小径糸条物7を螺旋状
に巻着してこの発泡樹脂製断熱材4を内管1に固定して
いるが、図6に示すように、予め、円筒形状の発泡樹脂
製断熱材4の外周面を薄紙状の不織布9によって被覆し
ておき、この不織布9の外周面に小径糸条物7を螺旋状
に巻装して発泡樹脂製断熱材4の内周面を上記合成樹脂
製内管1の外周面に固定した構造としておいてもよい。
【0024】この場合、不織布9によって円筒形状の発
泡樹脂製断熱材4の外周面を全面的に被覆するには、長
さが発泡樹脂製断熱材4の長さに等しく且つ幅が発泡樹
脂製断熱材4を1巻以上し得る幅に形成した帯状の不織
布9を円筒状に湾曲させて該不織布9内に円筒形状の発
泡樹脂製断熱材4を包み込み、不織布9の端部を円筒形
状に形成した該不織布の外周面に接着、固定すればよ
い。
【0025】次に、上記いずれの実施例においても、内
管1として外周面に芯線3を内装した中空螺旋突条2を
形成している可撓性の合成樹脂製内管を使用している
が、図7に示すように、一定長さを有する合成樹脂製コ
ルゲート管を内管1Aとして使用してもよく、或いは、図
8に示すように、内外周面が全長に亘って平滑面に形成
されている可撓性を有する合成樹脂製内管1Bを使用して
もよい。その他の構造については上記実施例と同一であ
るので、同一部分には同一符号を付して、その詳細な説
明を省略する。なお、合成樹脂製コルゲート管を内管1A
に用いている場合には、該内管1Aの両端部を短筒形状に
形成して接続口5と受口6とを一体に形成することがで
きる。
【0026】また、可撓性を有する合成樹脂製内管1、
1A、1Bを被覆している円筒形状の発泡樹脂製断熱材4と
しては、予め、一定長さの円筒に形成されている発泡樹
脂製断熱材4を使用しているが、図9に示すように、合
成樹脂製内管1の外周長に等しい幅と、合成樹脂製内管
1を全長に亘って被覆し得る一定長さと一定厚みを有す
る帯状の発泡樹脂製断熱材4'を用いて、この発泡樹脂製
断熱材4'を円筒状に湾曲しながら該発泡樹脂製断熱材4'
内に上記合成樹脂製内管1を包み込むことにより断熱ホ
ースAを形成してもよい。
【0027】詳しくは、上記一定幅と一定長さを有する
発泡樹脂製断熱材4'を展開状態にしてこの幅方向の中央
部に上記内管1を、その一端部に予め挿着しておいた接
続口5の一半部5aを発泡樹脂製断熱材4'の一端から突出
させ且つ他端部に予め挿着しておいた受口6の開口端面
を発泡樹脂製断熱材4'の他端面に面一状に合致させた状
態となるように配設したのち、発泡樹脂製断熱材4'を幅
方向に湾曲させながら合成樹脂製内管1の外周面を全面
的に被覆すると共に突き合わせられた発泡樹脂製断熱材
4'の対向端面を熱板或いは熱風によって加熱、溶融させ
て一体に溶着させることにより合成樹脂製内管1を内装
した円筒形状の発泡樹脂製断熱材4を形成してなるもの
である。
【0028】内管は上記図7、図8に示した内管1A、1B
であっても、上記帯状発泡樹脂製断熱材4'によって上記
同様に内包し、断熱ホースAを製造するものであり、し
かるのち、上述したようにこれらの断熱ホースAの外周
面に上記同様にして小径糸条物7を連続螺旋状に巻着し
て内管1、1A、1Bに円筒形状の発泡樹脂製断熱材4を一
体に固定するものである。なお、合成樹脂製内管1、1
A、1Bを予め一定長に形成しておくことなく、長尺に製
造される合成樹脂製内管に長い帯状の発泡樹脂製断熱材
を円筒状に湾曲しながら被覆し、且つ突き合わせた発泡
樹脂製断熱材の対向端面を一体に溶着させて内管を包被
した円筒形状の発泡樹脂製断熱材を形成したのち、所望
長さ毎に切断して一定長の断熱ホースAを製造してもよ
い。
【0029】こうして製造された断熱ホースAは、可撓
性を有する内管1又は1A、1Bの外周面とこの内管を被覆
している円筒形状の発泡樹脂製断熱材4の内周面とは一
体に接着することなく遊離しており、従って、柔軟性、
可撓性に優れていると共に取扱時や施工時等において断
熱ホースAを屈曲させると、該断熱ホースAにおける凸
円弧状に湾曲した外側周面部には引張力が作用する一
方、凹円弧状に湾曲した内側周面部には圧縮力が作用す
るが、図10に示すように、断熱ホースAの内側周面部の
隣接する螺旋溝8、8間における各発泡樹脂製断熱材部
分4aが、上記螺旋溝8を形成している小径糸条物7の巻
き締め力によって隣りの発泡樹脂製断熱材部分4aに圧縮
力が伝達するのを遮断され、従って、全ての発泡樹脂製
断熱材部分4aに上記屈曲時における圧縮力が均一に分散
されて各発泡樹脂製断熱材部分4aは小径糸条物7を節部
として独立的に均一に且つ僅かに浮き上がるだけであ
り、座屈などが生じることなく円滑に且つきれいに屈曲
させることができる。
【0030】また、断熱ホースAが捩じれ方向に力を受
けても発泡樹脂製断熱材4の外周面を螺旋状に巻き締め
している小径糸条物7によって、発泡樹脂製断熱材4は
合成樹脂製内管1上をその捩じれ方向に移動するのを阻
止され、皺等が発生する虞れもない。なお、上記図7、
図8で示した断熱ホースAにおいても、その発泡樹脂製
断熱材4の外周面に小径糸条物7を直接、螺旋状に巻着
することなく、図6で示した断熱ホースAと同様に、こ
の発泡樹脂製断熱材4上に予め、薄紙状の不織布9を被
覆しておき、この不織布9の外周面に小径糸条物7を螺
旋状に巻装して発泡樹脂製断熱材4の内周面を上記合成
樹脂製内管1の外周面に固定した構造としてもよい。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1及び請求
項2に係る断熱ホースによれば、可撓性を有する一定長
さの合成樹脂製内管の外周面に円筒形状に形成された一
定長さの発泡樹脂製断熱材を被覆してこの発泡樹脂製断
熱材により上記合成樹脂製内管を内包してなるものであ
るから、構造が簡単で容易に製造できると共に安価に提
供できるのは勿論、円筒形状の発泡樹脂製断熱材の外周
面に小径糸条物を螺旋状に巻装して該発泡樹脂製断熱材
を上記合成樹脂製内管に固定しているので、合成樹脂製
内管と円筒形状の発泡樹脂製断熱材とが接着することな
く遊離しているにもかかわらず、内管が円筒形状の発泡
樹脂製断熱材から抜け出るのを確実に阻止することがで
きる。
【0032】また、取扱時や施工時等において断熱ホー
スを屈曲させると、凸円弧状に湾曲した外側周面部には
引張力が作用する一方、凹円弧状に湾曲した内側周面部
には圧縮力が作用してその圧縮力によって断熱ホースの
内側周面部が浮き上がろうとするが、上述したように、
発泡樹脂製断熱材の外周面に小径糸条物を一定のピッチ
でもって螺旋状に巻装しているから、小径糸条物の巻着
部分が節部となって、断熱ホースを該節部から容易に且
つ均一に屈曲させることができると共に節部間の各発泡
樹脂製断熱材部分に上記圧縮力が均等に作用して座屈す
ることなく連続波形状に膨出しながら円滑に屈曲させる
ことができる。
【0033】その上、小径糸条物により形成された節部
間の発泡樹脂製断熱材部分の長さが均等で且つ短いため
に、これらの各発泡樹脂製断熱材部分は大きく浮き上が
ることがなく、しかも、各発泡樹脂製断熱材部分の両端
内周面が小径糸条物によって合成樹脂製内管の外周面に
圧着させられているので、発泡樹脂製断熱材部分と合成
樹脂製内管との間に生じる隙間が内部に封入された状態
となって優れた断熱作用を発揮させることができる。
【0034】さらに、断熱ホースが捩じれ方向に力を受
けると、合成樹脂製内管の外周面に接着することなく被
覆している円筒形状の発泡樹脂製断熱材は、内管の外周
面に摺接しながらその捩じれ方向に移動しようとする
が、この発泡樹脂製断熱材は上述したようにその外周面
に螺旋巻きした小径糸条物によって内管に固定されてい
るから、小径糸条物が捩じれ方向に抵抗して発泡樹脂製
断熱材が内管上を捩じれ方向に妄動するのを阻止し、皺
の発生を抑制して皺の破裂等による断熱ホースの損傷を
なくすことができる。
【0035】また、請求項3に係る発明によれば、上記
円筒形状の発泡樹脂製断熱材の外周面を不織布により被
覆し、この不織布の外周面に小径糸条物を螺旋状に巻装
して発泡樹脂製断熱材の内周面を上記合成樹脂製内管の
外周面に固定しているので、良好な外観を呈するばかり
でなく、不織布によって水分を吸収させて結露の発生を
確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一部分を断面した断熱ホースの側面図、
【図2】その一部の拡大縦断側面図、
【図3】合成樹脂製内管の側面図、
【図4】円筒形状の発泡樹脂製断熱材に内管を挿入する
状態を示す簡略側面図、
【図5】円筒形状の発泡樹脂製断熱材に小径糸条物を巻
着している状態の簡略側面図、
【図6】発泡樹脂製断熱材を被覆した不織布上に小径糸
条物を巻着している断熱ホースの一部縦断側面図
【図7】別な内管を用いた断熱ホースの一部縦断側面
図、
【図8】さらに別な内管を用いた断熱ホースの一部縦断
側面図、
【図9】内管を帯状の発泡樹脂製断熱材で包被している
状態の簡略平面図、
【図10】断熱ホースを屈曲させた状態の簡略側面図、
【図11】従来の断熱ホースを屈曲させた状態の簡略側
面図。
【符号の説明】
A 断熱ホース 1 合成樹脂製内管 4 発泡樹脂製断熱材 7 小径糸条物 9 不織布

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒形状に形成されている発泡樹脂製断
    熱材内に可撓性を有する合成樹脂製内管を略全長に亘っ
    て挿入してなる断熱ホースにおいて、上記円筒形状の発
    泡樹脂製断熱材の外周面に小径糸条物を螺旋状に巻装し
    てこの発泡樹脂製断熱材の内周面を上記合成樹脂製内管
    の外周面に固定していることを特徴とする断熱ホース。
  2. 【請求項2】 可撓性を有する合成樹脂製内管の外周面
    に、発泡樹脂製帯状材を円筒状に湾曲しながら被覆する
    と共にその対向端面を一体に溶着することによって上記
    合成樹脂製内管を内包した円筒形状の発泡樹脂製断熱材
    を形成してなる断熱ホースにおいて、この円筒形状の発
    泡樹脂製断熱材の外周面に小径糸条物を螺旋状に巻装し
    て該発泡樹脂製断熱材の内周面を上記合成樹脂製内管の
    外周面に固定していることを特徴とする断熱ホース。
  3. 【請求項3】 円筒形状の発泡樹脂製断熱材の外周面を
    不織布により被覆し、この不織布の外周面に小径糸条物
    を螺旋状に巻装して発泡樹脂製断熱材の内周面を上記合
    成樹脂製内管の外周面に固定していることを特徴とする
    請求項1又は請求項2に記載の断熱ホース。
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