JPH06193779A - ホース - Google Patents
ホースInfo
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- JPH06193779A JPH06193779A JP4346431A JP34643192A JPH06193779A JP H06193779 A JPH06193779 A JP H06193779A JP 4346431 A JP4346431 A JP 4346431A JP 34643192 A JP34643192 A JP 34643192A JP H06193779 A JPH06193779 A JP H06193779A
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- Japan
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- hose
- inner hose
- bellows
- bellows tube
- hose portion
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Abstract
(57)【要約】
【目的】内ホース部2の第2蛇腹筒部20の伸び長を大
きく確保でき、しかも内ホース部2を外ホース部1に挿
入し易いホースを提供する。 【構成】外ホース部1に内ホース部2をこれの一端2h
から挿入して形成する。内ホース部2の蛇腹筒部20の
頂部20aの外径D3は、外ホース部1の内径D1、D
4よりも大きく設定されている。内ホース部2の蛇腹筒
部20の波のうち、内ホース部2の軸芯に対する登り坂
部20sの傾斜角度をθ1とし、軸芯に対する下り坂部
20tの傾斜角度をθ2としたとき、θ1はθ2よりも
小さくされている(θ1<θ2)。そのため挿入の際に
蛇腹筒部20の波は倒れ易くなる。
きく確保でき、しかも内ホース部2を外ホース部1に挿
入し易いホースを提供する。 【構成】外ホース部1に内ホース部2をこれの一端2h
から挿入して形成する。内ホース部2の蛇腹筒部20の
頂部20aの外径D3は、外ホース部1の内径D1、D
4よりも大きく設定されている。内ホース部2の蛇腹筒
部20の波のうち、内ホース部2の軸芯に対する登り坂
部20sの傾斜角度をθ1とし、軸芯に対する下り坂部
20tの傾斜角度をθ2としたとき、θ1はθ2よりも
小さくされている(θ1<θ2)。そのため挿入の際に
蛇腹筒部20の波は倒れ易くなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はホースに関する。本発明
に係るホースは例えばガソリン燃料等を送給する燃料ホ
ースに適する
に係るホースは例えばガソリン燃料等を送給する燃料ホ
ースに適する
【0002】
【従来の技術】ホースでは、柔軟性のよいものが要請さ
れている。かかる特性をもつホースとして、軸方向の中
間域に蛇腹筒部を備えた蛇腹付きのものが知られてい
る。この蛇腹の波の断面は、略二等辺三角形状の波が連
続する形状である。即ち、蛇腹のうち、谷部からこれと
隣設する頂部に向かう登り坂部の距離と、頂部からこれ
と隣設する谷部に向かう下り坂部の距離とは等応する様
にされている。
れている。かかる特性をもつホースとして、軸方向の中
間域に蛇腹筒部を備えた蛇腹付きのものが知られてい
る。この蛇腹の波の断面は、略二等辺三角形状の波が連
続する形状である。即ち、蛇腹のうち、谷部からこれと
隣設する頂部に向かう登り坂部の距離と、頂部からこれ
と隣設する谷部に向かう下り坂部の距離とは等応する様
にされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、第1
の蛇腹筒部をもつ外ホース部に、第2の蛇腹筒部をもつ
内ホース部を略同軸的に挿入して保持した二重蛇腹構造
のホースが開発されている(本出願時に未公知)。この
ものは、蛇腹構造のため柔軟性に優れ、しかも、外ホー
ス部の材質を耐火炎性等に良いもの、内ホース部の材質
をバリヤ性の良いものにできるので、内ホース部を通過
する流体に対するバリヤ性を高め得る利点が得られる。
の蛇腹筒部をもつ外ホース部に、第2の蛇腹筒部をもつ
内ホース部を略同軸的に挿入して保持した二重蛇腹構造
のホースが開発されている(本出願時に未公知)。この
ものは、蛇腹構造のため柔軟性に優れ、しかも、外ホー
ス部の材質を耐火炎性等に良いもの、内ホース部の材質
をバリヤ性の良いものにできるので、内ホース部を通過
する流体に対するバリヤ性を高め得る利点が得られる。
【0004】ところで、上記した二重蛇腹構造のホース
では、内ホース部の耐抜け性、耐破れ性を高めるため、
内ホース部の第2蛇腹筒部の伸び長を大きくすることが
要請されている。内ホース部の第2蛇腹筒部の伸び長を
大きくするには、第2の蛇腹筒部を構成する波の高さを
高くすることが好ましい。しかし、内ホース部の蛇腹部
分の波を求心方向に突出させると、内ホース部の通路面
積が狭小化し、内ホース部を通過する流体の流れを悪化
させる。そのため、内ホース部の蛇腹部分の波を遠心方
向に突出させることが好ましい。この様に内ホース部の
蛇腹部分の波を遠心方向に突出させると、内ホース部の
外径が増大し、内ホース部を外ホース部に挿入し辛くな
る。
では、内ホース部の耐抜け性、耐破れ性を高めるため、
内ホース部の第2蛇腹筒部の伸び長を大きくすることが
要請されている。内ホース部の第2蛇腹筒部の伸び長を
大きくするには、第2の蛇腹筒部を構成する波の高さを
高くすることが好ましい。しかし、内ホース部の蛇腹部
分の波を求心方向に突出させると、内ホース部の通路面
積が狭小化し、内ホース部を通過する流体の流れを悪化
させる。そのため、内ホース部の蛇腹部分の波を遠心方
向に突出させることが好ましい。この様に内ホース部の
蛇腹部分の波を遠心方向に突出させると、内ホース部の
外径が増大し、内ホース部を外ホース部に挿入し辛くな
る。
【0005】本発明は上記した実情に鑑みなされたもの
であり、請求項1に係る発明の目的は、遠心方向におけ
る内ホース部の第2の蛇腹筒部の波の高さを大きくで
き、これにより内ホース部の第2蛇腹筒部の伸び長を大
きく確保でき、内ホース部の耐抜け性、耐破れ性を高く
するのに有利なホースを提供するにある。また、請求項
2に係る発明の目的は、内ホース部の第2の蛇腹筒部の
波の高さを遠心方向に突出させても、内ホース部を外ホ
ース部に挿入し易いホースを提供することにある。
であり、請求項1に係る発明の目的は、遠心方向におけ
る内ホース部の第2の蛇腹筒部の波の高さを大きくで
き、これにより内ホース部の第2蛇腹筒部の伸び長を大
きく確保でき、内ホース部の耐抜け性、耐破れ性を高く
するのに有利なホースを提供するにある。また、請求項
2に係る発明の目的は、内ホース部の第2の蛇腹筒部の
波の高さを遠心方向に突出させても、内ホース部を外ホ
ース部に挿入し易いホースを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るホース
は、第1の蛇腹筒部をもつ外ホース部と、外ホース部内
に略同軸的に挿入され外ホース部の第1の蛇腹筒部に対
応する位置に第2の蛇腹筒部をもつ内ホース部とで構成
され、内ホース部の第2の蛇腹筒部の頂部の外径は、外
ホース部の端部の内径よりも大きく設定され、内ホース
部の第2の蛇腹筒部の頂部の外面は、外ホース部の端部
の内面よりも遠心方向に配置されていることを特徴とす
るものである。
は、第1の蛇腹筒部をもつ外ホース部と、外ホース部内
に略同軸的に挿入され外ホース部の第1の蛇腹筒部に対
応する位置に第2の蛇腹筒部をもつ内ホース部とで構成
され、内ホース部の第2の蛇腹筒部の頂部の外径は、外
ホース部の端部の内径よりも大きく設定され、内ホース
部の第2の蛇腹筒部の頂部の外面は、外ホース部の端部
の内面よりも遠心方向に配置されていることを特徴とす
るものである。
【0007】また、請求項2に係るホースは、内ホース
部の第2の蛇腹筒部のうち、内ホース部の一端側から他
端側に向かうにつれて外径が径大となる部分を登り坂部
とし、一端側から他端側に向かうにつれて外径が径小と
なる部分を下り坂部とし、登り坂部の距離をL1、下り
坂部の距離をL2としたとき、L1はL2よりも大きく
されていることを特徴とするものである。
部の第2の蛇腹筒部のうち、内ホース部の一端側から他
端側に向かうにつれて外径が径大となる部分を登り坂部
とし、一端側から他端側に向かうにつれて外径が径小と
なる部分を下り坂部とし、登り坂部の距離をL1、下り
坂部の距離をL2としたとき、L1はL2よりも大きく
されていることを特徴とするものである。
【0008】前述した様に、第2の蛇腹筒部を構成する
波の登り坂部の距離をL1、下り坂部の距離をL2とし
たとき、L1はL2よりも大きくされてものである。従
って、内ホース部に外力が作用しない場合には、後述す
る図2に示す様に登り坂部の傾斜角度θ1は、下り坂部
の傾斜角度θ2よりも小さくされている。外ホース部の
材質は適宜選択できるが、耐火炎性、耐摩耗性、耐油性
等を考慮してニトリルゴム(NBR)系、ニトリルゴム
(NBR)と塩化ビニル(PVC)との混合物、エピク
ロロヒドリンゴム(CO、ECO)系、フッ素ゴム系
(FKM系)などを採用できる。内ホース部の材質は適
宜選択できるが、バリヤ性に優れたポリアミド樹脂(P
A)などを採用できる。特に柔軟性を考慮して11ナイ
ロンを採用できる。
波の登り坂部の距離をL1、下り坂部の距離をL2とし
たとき、L1はL2よりも大きくされてものである。従
って、内ホース部に外力が作用しない場合には、後述す
る図2に示す様に登り坂部の傾斜角度θ1は、下り坂部
の傾斜角度θ2よりも小さくされている。外ホース部の
材質は適宜選択できるが、耐火炎性、耐摩耗性、耐油性
等を考慮してニトリルゴム(NBR)系、ニトリルゴム
(NBR)と塩化ビニル(PVC)との混合物、エピク
ロロヒドリンゴム(CO、ECO)系、フッ素ゴム系
(FKM系)などを採用できる。内ホース部の材質は適
宜選択できるが、バリヤ性に優れたポリアミド樹脂(P
A)などを採用できる。特に柔軟性を考慮して11ナイ
ロンを採用できる。
【0009】外ホース部の平均厚みはその材質を考慮し
て設定するが、ニトリルゴム系の場合には例えば1〜4
mm程度にでき、また内ホース部の平均厚みはその材質
を考慮して設定するが、ポリアミド樹脂の場合には例え
ば0.2〜2mm程度にできる。内ホース部の第2の蛇
腹筒部と外ホース部の第1の蛇腹筒部との間には、筒状
空気層が形成される。筒状空気層は空気断熱層として機
能できる。なお、筒状空気層の平均厚みは適宜選択でき
る。
て設定するが、ニトリルゴム系の場合には例えば1〜4
mm程度にでき、また内ホース部の平均厚みはその材質
を考慮して設定するが、ポリアミド樹脂の場合には例え
ば0.2〜2mm程度にできる。内ホース部の第2の蛇
腹筒部と外ホース部の第1の蛇腹筒部との間には、筒状
空気層が形成される。筒状空気層は空気断熱層として機
能できる。なお、筒状空気層の平均厚みは適宜選択でき
る。
【0010】
【作用】ホースが撓み変形する際、内ホース部の第1の
蛇腹筒部と外ホース部の第2の蛇腹筒部とは独立して変
形する。内ホース部の第2の蛇腹筒部の頂部の外径は外
ホース部の端部の内径よりも大きく設定されているの
で、遠心方向おける第2の蛇腹筒部の波高さは大きくさ
れる。
蛇腹筒部と外ホース部の第2の蛇腹筒部とは独立して変
形する。内ホース部の第2の蛇腹筒部の頂部の外径は外
ホース部の端部の内径よりも大きく設定されているの
で、遠心方向おける第2の蛇腹筒部の波高さは大きくさ
れる。
【0011】また、L1はL2よりも大きくされている
ので、内ホース部の第2の蛇腹筒部の頂部は倒れ易くな
る。
ので、内ホース部の第2の蛇腹筒部の頂部は倒れ易くな
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明に係るホースの第1実施例を図
1、図2を参照して説明する。 (実施例の構成)この例に係るホースは、外ホース部1
と、外ホース部1の中央孔1i内に挿入された内ホース
部2とで構成されている。
1、図2を参照して説明する。 (実施例の構成)この例に係るホースは、外ホース部1
と、外ホース部1の中央孔1i内に挿入された内ホース
部2とで構成されている。
【0013】外ホース部1は、軸方向の中間域に位置す
る第1の蛇腹筒部10と、軸方向の両端部に設けられた
第1直筒部11とで形成されている。第1の蛇腹筒部1
0はリング状にのびる頂部10a及び谷部10cをも
つ。ここで図1に示す様に、外ホース部1の第1直筒部
11の内径はD1、頂部10aの内径はD2、谷部10
cの内径はD4で示されている。
る第1の蛇腹筒部10と、軸方向の両端部に設けられた
第1直筒部11とで形成されている。第1の蛇腹筒部1
0はリング状にのびる頂部10a及び谷部10cをも
つ。ここで図1に示す様に、外ホース部1の第1直筒部
11の内径はD1、頂部10aの内径はD2、谷部10
cの内径はD4で示されている。
【0014】外ホース部1の材質は、耐火炎性、耐摩耗
性、耐油性等を考慮してニトリルゴムと塩化ビニル(P
VC)との混合物が採用されている。外ホース部1は、
加硫型を用いる型成形により170〜180°C程度で
加硫処理されて形成されている。内ホース部2は、軸方
向の中央域に位置する第2の蛇腹筒部20と、軸方向の
両端部に設けられた第2直筒部21とで形成されてい
る。第2の蛇腹筒部20はリング状にのびる頂部20a
及び谷部20cをもつ。内ホース部2の頂部20aの外
径はD3で示されている。ここで、D3はD1、D4よ
りも大きく設定され、かつ、D2よりも小さく設定され
ている。従って図1に示す様に、内ホース部2の第2の
蛇腹筒部20の頂部20aは外ホース部1の谷部10c
の内面よりも遠心方向つまり矢印Y1方向に配置されて
いる。また、第2の蛇腹筒部20の頂部20aは外ホー
ス部1の第1の蛇腹筒部10と遠心方向つまり矢印Y1
方向において重合している。
性、耐油性等を考慮してニトリルゴムと塩化ビニル(P
VC)との混合物が採用されている。外ホース部1は、
加硫型を用いる型成形により170〜180°C程度で
加硫処理されて形成されている。内ホース部2は、軸方
向の中央域に位置する第2の蛇腹筒部20と、軸方向の
両端部に設けられた第2直筒部21とで形成されてい
る。第2の蛇腹筒部20はリング状にのびる頂部20a
及び谷部20cをもつ。内ホース部2の頂部20aの外
径はD3で示されている。ここで、D3はD1、D4よ
りも大きく設定され、かつ、D2よりも小さく設定され
ている。従って図1に示す様に、内ホース部2の第2の
蛇腹筒部20の頂部20aは外ホース部1の谷部10c
の内面よりも遠心方向つまり矢印Y1方向に配置されて
いる。また、第2の蛇腹筒部20の頂部20aは外ホー
ス部1の第1の蛇腹筒部10と遠心方向つまり矢印Y1
方向において重合している。
【0015】内ホース部2の材質は、バリヤ性及び柔軟
性を考慮してポリアミド樹脂(11ナイロン)が採用さ
れている。なお、内ホース部2は、ブロー成形により成
形されている。図2は内ホース部2の拡大断面を示す。
図2に示す様に、内ホース部2の第2の蛇腹筒部20の
波のうち、内ホース部2の一端2h側から他端2i側に
向かうにつれて外径が径大となる部分を登り坂部20s
とし、一端2h側から他端2i側に向かうにつれて外径
が径小となる部分を下り坂部20tとし、登り坂部20
sの距離をL1、下り坂部20tの距離をL2とする
と、L1はL2よりも大きくされている(L1>L2)
とされている。
性を考慮してポリアミド樹脂(11ナイロン)が採用さ
れている。なお、内ホース部2は、ブロー成形により成
形されている。図2は内ホース部2の拡大断面を示す。
図2に示す様に、内ホース部2の第2の蛇腹筒部20の
波のうち、内ホース部2の一端2h側から他端2i側に
向かうにつれて外径が径大となる部分を登り坂部20s
とし、一端2h側から他端2i側に向かうにつれて外径
が径小となる部分を下り坂部20tとし、登り坂部20
sの距離をL1、下り坂部20tの距離をL2とする
と、L1はL2よりも大きくされている(L1>L2)
とされている。
【0016】従って、内ホース部2に外力が作用しない
場合には、図2に示す様に、内ホース部2の軸芯P1に
対する登り坂部20sの傾斜角度をθ1とし、軸芯P1
に対する下り坂部20tの傾斜角度をθ2としたとき、
θ1はθ2よりも小さくされている(θ1<θ2)。な
お本例では、具体的にはθ1は50〜80°程度、θ2
は60〜90°程度である。故に、内ホース部2の第2
の蛇腹筒部20において、一端2h側から外力が登り坂
部20sに作用すると、登り坂部20sは矢印B1方向
に倒れ易くなる。
場合には、図2に示す様に、内ホース部2の軸芯P1に
対する登り坂部20sの傾斜角度をθ1とし、軸芯P1
に対する下り坂部20tの傾斜角度をθ2としたとき、
θ1はθ2よりも小さくされている(θ1<θ2)。な
お本例では、具体的にはθ1は50〜80°程度、θ2
は60〜90°程度である。故に、内ホース部2の第2
の蛇腹筒部20において、一端2h側から外力が登り坂
部20sに作用すると、登り坂部20sは矢印B1方向
に倒れ易くなる。
【0017】組付けに際しては、外ホース部1及び内ホ
ース部2を別々に成形し、外ホース部1内に内ホース部
2をこれの一端2hから挿入する。ここで前述した様
に、内ホース部2の頂部20aの外径D3は、外ホース
部1の第1直筒部11の内径D1よりも大きく設定さ
れ、かつ、外ホース部1の谷部10cの内径D4よりも
大きく設定されているので、挿入の際に、内ホース部2
の頂部20aは外ホース部1に当たり、挿入し辛くなる
おそれがある。
ース部2を別々に成形し、外ホース部1内に内ホース部
2をこれの一端2hから挿入する。ここで前述した様
に、内ホース部2の頂部20aの外径D3は、外ホース
部1の第1直筒部11の内径D1よりも大きく設定さ
れ、かつ、外ホース部1の谷部10cの内径D4よりも
大きく設定されているので、挿入の際に、内ホース部2
の頂部20aは外ホース部1に当たり、挿入し辛くなる
おそれがある。
【0018】この点本実施例では前述した様にL1>L
2とされ、θ1<θ2とされているので、内ホース部2
の第2の蛇腹筒部20の波を構成する登り坂部20s
は、矢印B1方向に倒れ易いため、挿入が容易となる。
なお、外ホース部1の第1直筒部11の内周面と内ホー
ス部2の第2直筒部21の外周面との境界域に形成した
接着剤層21fにより、外ホース部1の第1直筒部11
と内ホース部2の第2直筒部21とは結着されて一体化
されている。この様に一体化された状態で、第2の蛇腹
筒部20と第1の蛇腹筒部10との間には、筒状空気層
3が形成されている。
2とされ、θ1<θ2とされているので、内ホース部2
の第2の蛇腹筒部20の波を構成する登り坂部20s
は、矢印B1方向に倒れ易いため、挿入が容易となる。
なお、外ホース部1の第1直筒部11の内周面と内ホー
ス部2の第2直筒部21の外周面との境界域に形成した
接着剤層21fにより、外ホース部1の第1直筒部11
と内ホース部2の第2直筒部21とは結着されて一体化
されている。この様に一体化された状態で、第2の蛇腹
筒部20と第1の蛇腹筒部10との間には、筒状空気層
3が形成されている。
【0019】この様に構成したホースは、ガソリン燃料
等の流体が通過する経路に組付けられ、流体送給用とし
て使用される。ホースの組付の際には、蛇腹筒部10、
20の伸長性、屈曲性が利用され、組付誤差も蛇腹筒部
10、20の伸縮により吸収できる。また使用時におけ
る振動も蛇腹筒部10、20により吸収できる。 (実施例の効果)以上説明した様に本実施例では、内ホ
ース部2の第2の蛇腹筒部20の頂部20aの外径D3
は、外ホース部1の第1直筒部11の内径D1よりも大
きく設定されており、頂部20aの外面は、外ホース部
1の第1直筒部11の内面や第1蛇腹筒部10の谷部1
0cの内面よりも遠心方向つまり矢印Y1方向に配置さ
れている。
等の流体が通過する経路に組付けられ、流体送給用とし
て使用される。ホースの組付の際には、蛇腹筒部10、
20の伸長性、屈曲性が利用され、組付誤差も蛇腹筒部
10、20の伸縮により吸収できる。また使用時におけ
る振動も蛇腹筒部10、20により吸収できる。 (実施例の効果)以上説明した様に本実施例では、内ホ
ース部2の第2の蛇腹筒部20の頂部20aの外径D3
は、外ホース部1の第1直筒部11の内径D1よりも大
きく設定されており、頂部20aの外面は、外ホース部
1の第1直筒部11の内面や第1蛇腹筒部10の谷部1
0cの内面よりも遠心方向つまり矢印Y1方向に配置さ
れている。
【0020】かかる本実施例によれば、内ホース部2の
第2の蛇腹筒部20の波の遠心方向への突出量を大きく
して、内ホース部2の伸び長を確保し、内ホース部2の
耐抜け性、耐破れ性を確保できる効果が得られる。この
様に内ホース部2の伸び長を確保できるので、内ホース
部2の第2の蛇腹筒部20の波の求心方向への突出量を
減少させて、内ホース部2の通路面積を確保できる効果
が得られる。
第2の蛇腹筒部20の波の遠心方向への突出量を大きく
して、内ホース部2の伸び長を確保し、内ホース部2の
耐抜け性、耐破れ性を確保できる効果が得られる。この
様に内ホース部2の伸び長を確保できるので、内ホース
部2の第2の蛇腹筒部20の波の求心方向への突出量を
減少させて、内ホース部2の通路面積を確保できる効果
が得られる。
【0021】また本実施例では、組付けに際しては、L
1>L2とされ、θ1<θ2とされているので、内ホー
ス部2の第2の蛇腹筒部20の波のうち登り坂部20s
は倒れ易く、従って、内ホース部2の挿入が容易となる
効果が得られる。よって、内ホース部2の第2の蛇腹筒
部20の波高さを遠心方向に大きくしても、支障なく内
ホース部2を外ホース部1に挿入できる効果が得られ
る。
1>L2とされ、θ1<θ2とされているので、内ホー
ス部2の第2の蛇腹筒部20の波のうち登り坂部20s
は倒れ易く、従って、内ホース部2の挿入が容易となる
効果が得られる。よって、内ホース部2の第2の蛇腹筒
部20の波高さを遠心方向に大きくしても、支障なく内
ホース部2を外ホース部1に挿入できる効果が得られ
る。
【0022】また本実施例では、内ホース部2の第2の
蛇腹筒部20と外ホース部1の第1の蛇腹筒部10との
間には、筒状空気層3が形成されている。そのため、ホ
ースが撓み変形する際、第1の蛇腹筒部10と第2の蛇
腹筒部20とはそれぞれ独立して変形でき、ホースの柔
軟性が確保される。また本実施例では、内ホース部2と
外ホース部1とが2重ホース構造を構成するので、バリ
ヤ性の確保に有利であり、特に、内ホース部2がバリヤ
性に優れたポリアミド樹脂で形成されているため、ガソ
リン燃料等の流体の透過阻止、蒸発阻止に有利である。
蛇腹筒部20と外ホース部1の第1の蛇腹筒部10との
間には、筒状空気層3が形成されている。そのため、ホ
ースが撓み変形する際、第1の蛇腹筒部10と第2の蛇
腹筒部20とはそれぞれ独立して変形でき、ホースの柔
軟性が確保される。また本実施例では、内ホース部2と
外ホース部1とが2重ホース構造を構成するので、バリ
ヤ性の確保に有利であり、特に、内ホース部2がバリヤ
性に優れたポリアミド樹脂で形成されているため、ガソ
リン燃料等の流体の透過阻止、蒸発阻止に有利である。
【0023】また本実施例では、加硫ゴムで形成された
外ホース部1は耐火炎性を有するので、ホース外の火炎
に対する内ホース部2の保護性が確保される。更に、内
ホース部2と外ホース部1との間に形成された筒状空気
層3は、空気断熱層としても作用するため、ホース外の
熱が内ホース部2に伝達されにくくなり、内ホース部2
に対する断熱性、内ホース部2の耐火炎性が一層確保さ
れる。
外ホース部1は耐火炎性を有するので、ホース外の火炎
に対する内ホース部2の保護性が確保される。更に、内
ホース部2と外ホース部1との間に形成された筒状空気
層3は、空気断熱層としても作用するため、ホース外の
熱が内ホース部2に伝達されにくくなり、内ホース部2
に対する断熱性、内ホース部2の耐火炎性が一層確保さ
れる。
【0024】(他の例)本発明の係るホースの第2実施
例の要部を図3に示す。図3に示す様に、内ホース部2
の第2の蛇腹筒部20は、波高が高い頂部20a及び谷
部20cの他に、波高が低い頂部20e及び谷部20f
を備えている。この頂部20eの外径D5は、D1やD
4よりも小さく設定されている。
例の要部を図3に示す。図3に示す様に、内ホース部2
の第2の蛇腹筒部20は、波高が高い頂部20a及び谷
部20cの他に、波高が低い頂部20e及び谷部20f
を備えている。この頂部20eの外径D5は、D1やD
4よりも小さく設定されている。
【0025】
【発明の効果】請求項1に係るホースによれば、内ホー
ス部の第2の蛇腹筒部の頂部の外径は、外ホース部の端
部の内径よりも大きく設定されており、内ホース部の第
2の蛇腹筒部の頂部の外面は、外ホース部の端部の内面
よりも遠心方向に配置されているので、遠心方向におけ
る内ホース部の第2の蛇腹筒部の波の突出量は大きく確
保される。従って、求心方向における内ホース部の第2
の蛇腹筒部の波の突出量を小さくして内ホース部の通路
面積を確保しつつ、内ホース部の伸び長を大きくして内
ホース部の耐抜け性、耐破れ性を確保するのに有利であ
る。
ス部の第2の蛇腹筒部の頂部の外径は、外ホース部の端
部の内径よりも大きく設定されており、内ホース部の第
2の蛇腹筒部の頂部の外面は、外ホース部の端部の内面
よりも遠心方向に配置されているので、遠心方向におけ
る内ホース部の第2の蛇腹筒部の波の突出量は大きく確
保される。従って、求心方向における内ホース部の第2
の蛇腹筒部の波の突出量を小さくして内ホース部の通路
面積を確保しつつ、内ホース部の伸び長を大きくして内
ホース部の耐抜け性、耐破れ性を確保するのに有利であ
る。
【0026】請求項2に係るホースによれば、内ホース
部の第2の蛇腹筒部の波高さを遠心方向に大きくして
も、外ホース部への内ホース部の挿入が容易となる。
部の第2の蛇腹筒部の波高さを遠心方向に大きくして
も、外ホース部への内ホース部の挿入が容易となる。
【図1】第1実施例に係るホースの断面図である。
【図2】第2実施例に係る内ホース部の部分断面図であ
る。
る。
【図3】第2実施例に係るホースの要部の断面図であ
る。
る。
図中、1は外ホース部、10は第1の蛇腹筒部、2は内
ホース部、2hは一端、20は第2の蛇腹筒部、20s
は登り坂部、20tは下り坂部、3は筒状空気層を示
す。
ホース部、2hは一端、20は第2の蛇腹筒部、20s
は登り坂部、20tは下り坂部、3は筒状空気層を示
す。
Claims (2)
- 【請求項1】第1の蛇腹筒部をもつ外ホース部と、 該外ホース部内に略同軸的に挿入され該外ホース部の第
1の蛇腹筒部に対応する位置に第2の蛇腹筒部をもつ内
ホース部とで構成され、 該内ホース部の第2の蛇腹筒部の頂部の外径は、該外ホ
ース部の端部の内径よりも大きく設定され、該内ホース
部の第2の蛇腹筒部の頂部の外面は、該外ホース部の端
部の内面よりも遠心方向に配置されていることを特徴と
するホース。 - 【請求項2】該内ホース部の第2の蛇腹筒部を形成する
波のうち、該内ホース部の一端側から他端側に向かうに
つれて外径が径大となる部分を登り坂部とし、該一端側
から該他端側に向かうにつれて外径が径小となる部分を
下り坂部とし、 該登り坂部の距離をL1、該下り坂部の距離をL2とし
たとき、L1はL2よりも大きくされていることを特徴
とする請求項1に記載のホース。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4346431A JPH06193779A (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | ホース |
US08/538,802 US5829483A (en) | 1992-10-30 | 1995-10-03 | Hose |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4346431A JPH06193779A (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | ホース |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06193779A true JPH06193779A (ja) | 1994-07-15 |
Family
ID=18383379
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4346431A Pending JPH06193779A (ja) | 1992-10-30 | 1992-12-25 | ホース |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06193779A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004316675A (ja) * | 2003-04-11 | 2004-11-11 | Uc Industrial Co Ltd | 断熱ホース |
-
1992
- 1992-12-25 JP JP4346431A patent/JPH06193779A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004316675A (ja) * | 2003-04-11 | 2004-11-11 | Uc Industrial Co Ltd | 断熱ホース |
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