JP4357833B2 - 管継手用合成樹脂製ホースの製造方法 - Google Patents

管継手用合成樹脂製ホースの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は開口端に一定厚みを有する軟質合成樹脂製円環状フランジ部を一体に設けてなる可撓性を有する管継手用の軟質合成樹脂製ホース製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、例えば、屋外などに配管される硬質合成樹脂製排水管同士を接続するための接続用短管としては、軟質塩化ビニル樹脂等の軟質合成樹脂製の波形管や蛇腹管よりなる可撓管が採用されているが、このような可撓管によれば、その内周面が螺旋状或いは蛇腹状の凹凸面に形成されているために、円滑な排水が行われないばかりでなく、凹部に不純物等が付着、堆積して長期の使用に供することができないといった問題点がある。
【0003】
一方、内周面が平滑な面に形成された管壁の外周面に補強螺旋突条を巻着してなる軟質合成樹脂製耐圧管も知られているが、この耐圧管を切断して短尺の管継手用ホースに形成し、この管継手用ホースの端部を接続すべき排水管に挿嵌すると、補強螺旋突条間で形成されている螺旋溝を伝って漏水が生じることになり、従って、この螺旋溝に適宜な充填材を埋設してホースの端部外周面を平坦面に形成したのち、接続口部材を被嵌、固定させなければならず、その接続口部材の装着作業に手間を要して製品がコスト高になるという問題点がある。
【0004】
このため、本願発明者等は、内周面を全長に亘って平滑な面に形成している一定長さを有する軟質合成樹脂ホースの両端部に内外周面を滑らかな面に形成している管継手用短筒部を一体に設け、この管継手用短筒部間のホースの外周面に補強螺旋突起条を一体に設けてなる軟質合成樹脂製ホースを開発した(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−286172号公報(第4頁、第1図)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような軟質合成樹脂製ホースによれば、その両端部に形成している短筒部を合成樹脂製排水管の開口端部内に接着剤やシール材を介して挿嵌したり、該短筒部を大径に形成しておいて、この短筒部内に合成樹脂製排水管の開口端部を接着剤やシール材を介して挿嵌することにより水密状態に接続することができるが、開口端にフランジ部が一体に形成されている排水管や排水口に対しては、このフランジ部に上記のような短筒部では連結することができないという問題点があった。
【0007】
本発明は上記のような問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、開口端にフランジ部を有している排水管等の管体や給水タンク等の排水口に対して簡単且つ精度よく接続することができる管継手用合成樹脂製ホース能率よく製造することができる方法を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の管継手用合成樹脂製ホースの製造方法は、請求項1に記載したように、成形回転軸上に半溶融状態の軟質合成樹脂製帯状材を重合、融着させながら一定のピッチでもって螺旋巻きすることにより内面が全長に亘って同一径の管壁を形成しながら、この管壁の外周面に補強芯線を一定のピッチでもって螺旋状に巻回し、且つ、該補強芯線を半溶融状態の軟質合成樹脂製帯状材で被覆して補強芯線を有する補強螺旋突条を形成することにより一定長さの軟質合成樹脂製ホースを成形していく工程と、この軟質合成樹脂製ホースの成形工程に後続して上記成形回転軸上に前後両面が截頭円錐形状面に形成されている算盤玉形状の成形部材を移動自在に被せてこの成形部材上に上記半溶融状態の軟質合成樹脂製帯状材を一定のピッチでもって重合、融着させることにより腹合わせ状に連なった前後一対の傾斜フランジ部を成形する工程とからなり、上記軟質合成樹脂製ホースの成形工程とこの軟質合成樹脂製傾斜フランジ部の成形工程とを交互に行う一方、上記前後の傾斜フランジ部を順次、その連設部から分断してその分断面から成形部材を抜き取ることにより、両端に傾斜フランジ部を設けてなる一定長さのホースを製造し、しかるのち、この傾斜フランジ部をさらに起立する方向に拡開させて円環状フランジ部に形成することを特徴とする。
【0009】
【作用】
上記方法によって製造された管継手用合成樹脂製ホースには、その開口端に一定厚みを有する軟質合成樹脂よりなる円環状のフランジ部を一体に設けているので、この管継手用合成樹脂ホースを同じく開口端にフランジ部を設けている排水管等の管体や給水タンクの接続口等に接続する場合、これらのホースのフランジ部と上記管体又は接続口のフランジ部とを突き合わせ状に接合させ、フランジ部の背面側にそれぞれリング部材を配して両リング部材の対向面によりこれらのフランジ部を挟んだ状態とし、リング部材同士の数個所をボルト・ナットにより締め付ければ、管継手用合成樹脂製ホースと排水管等の管体又は給水タンク等の接続口との接続が簡単且つ強固に行われる。
【0010】
さらに、排水管等の管体の開口端や接続口が多少斜め方向に開口していても、この開口端に一体に設けられているフランジ部に対して、上記管継手用合成樹脂製ホースのフランジ部を弾性的に変形させながら管体等のフランジ部に面接合させて確実に接続させることができる。
【0011】
その上、管継手用合成樹脂製ホースの上記フランジ部は軟質合成樹脂より形成されているので、管体等の上記フランジ部全面に弾性的に密に圧接し、良好な水密効果を発揮すると共に、管継手用合成樹脂製ホースの内周面が滑らかな面に形成されているから、排水等を円滑に流通させることができる。
【0012】
また、この管継手用ホースは軟質合成樹脂製であるから、良好な可撓性、屈曲性を発揮して例えば排水管等の管同士を接続する際に、これらの管が多少、管軸上から外れた状態で対向していても、その両端接続口を対向する管の開口端に容易に且つ正確に合わせることができるのは勿論、外周面には補強芯線を有する補強螺旋突条を設けているから、耐圧強度が増大し、地中に埋設した場合にも土圧によって偏平状に変形する虞れはない。
【0013】
一方、この管継手用合成樹脂製ホースの製造方法は、成形回転軸上で一定長さの軟質合成樹脂製ホースを成形しながら、この軟質合成樹脂製ホースの成形工程に後続して上記成形回転軸上に前後両面が截頭円錐形状面に形成されている算盤玉形状の成形部材を摺動移動自在に被せてこの成形部材上に上記半溶融状態の軟質合成樹脂製帯状材を一定のピッチでもって重合、融着させるものであるから、軟質合成樹脂製ホースの端部に連続して算盤玉形状の成形部材の表面を被覆する一定厚みの軟質合成樹脂帯状材によって腹合わせ状に連なった前後一対の傾斜フランジ部を正確に且つ能率よく成形することができる。
【0014】
さらに、この前後傾斜フランジ部を分断して該分断面から成形部材を抜き取ることによって、両端開口部に傾斜フランジ部を一体に設けている所定長さの軟質合成樹脂製ホースを能率よく多量生産することができると共に、この軟質合成樹脂製ホースの製造後、ホースの両端の傾斜フランジ部を管軸に対して直角方向に向に拡開させるので、開口端にフランジ部を有する硬質合成樹脂製或いは金属製の管体の該フランジ部に正確に面接合させることができる円環状のフランジ部に成形することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の具体的な実施の形態を図面について説明すると、図1は管継手用合成樹脂製ホースAの一部を断面した側面図を示すもので、この管継手用合成樹脂製ホースAは、EVA樹脂やポリエチレン、ポリプロピレン樹脂などのオレフィン系樹脂、或いは塩化ビニル樹脂等の軟質合成樹脂よりなる可撓性を有する合成樹脂製ホース主体1の両端部に同一合成樹脂材よりなる一定厚みの円環状のフランジ部2、2を一体に形成している長さが50cm〜2m程度の短尺ホースに形成されている。
【0016】
さらに上記合成樹脂製ホース主体1は、内周面を全長に亘って同一径の平坦な面3に形成している管壁1aの外周面に補強螺旋突条4を一体に形成してなり、この補強螺旋突条4に、断面円形ないしは楕円形のポリプロピレン、ポリエチレン、硬質塩化ビニル等の適度な弾性と硬度を有する合成樹脂製補強芯線5を連続螺旋状に内装している。なお、この合成樹脂製補強芯線5を補強螺旋突条4に一体化させておいてもよく、要するに補強螺旋突条4に合成樹脂製補強芯線5を備えさせておけばよい。
【0017】
一方、このホース主体1の両端部に一体に設けている上記円環状のフランジ部2、2は、ホース主体1の開口端から外径延長方向に向かって屈曲して管軸に対して直立する方向に大きく傾斜した状態で拡開していると共にその内外面(前後面)は滑らかな面に形成されている。なお、このフランジ部2、2の内部には、ホース主体1の補強螺旋突条4に内装されている上記補強芯線5がホース主体1の端部から徐々に小径になりながら連続して埋設(図示せず)されてあり、従って、フランジ部2、2の前後面は、ホース主体1の外周面と内周面からそれぞれ滑らかに連続している平坦な面に形成されている。
【0018】
図2は、本発明の別な管継手用合成樹脂製ホースA'の実施の形態を示す一部縦断側面図であって、上記実施の形態においては、軟質合成樹脂製ホース主体1の両端部に円環状のフランジ部2、2を一体に設けているが、この実施の形態においては、軟質合成樹脂製ホース主体1の一端側の開口端に同じく軟質合成樹脂製の円環状フランジ部2を設けている一方、他端側の開口端には内外周面が滑らかな面に形成された短筒形状の軟質合成樹脂製接続口部2Aを形成してなるものである。
【0019】
この管継手用合成樹脂製ホースA'における上記ホース主体1は、上記実施の形態と同様に、EVA樹脂やポリエチレン、ポリプロピレン樹脂などのオレフィン系樹脂、或いは塩化ビニル樹脂等の軟質合成樹脂よりなる管壁1aの外周面に合成樹脂製補強芯線5を連続螺旋状に内装等している補強螺旋突条4を一体に形成していると共に一端部に一体に設けている円環状のフランジ部2は、ホース主体1の開口端から外径延長方向に向かって屈曲して管軸に対して直立する方向に大きく傾斜した状態で拡開していてその前後面は滑らかな平坦面に形成されている。
【0020】
一方、このホース主体1の他端側に設けている短筒形状の接続口部2Aは、図においては、その内径を全長に亘ってホース主体1の管壁1aの内径よりも大径に形成しているが、同一径に形成しておいてもよい。
【0021】
次に、ホース主体1の両端に円環状のフランジ部2、2を設けてなる上記管継手用合成樹脂製ホースAの製造方法を図3〜5に基づいて説明する。まず、図3に示すように一定幅を有する半溶融状態の軟質塩化ビニル樹脂等の軟質合成樹脂製帯状材11を第1成形ノズル21から押し出しながら周知のように金属製成形回転軸20の基端部上に、先行する帯状材部11a の一側部上に後続する帯状材部11b の対向側部を重ね合わせて一体に溶着させながら一定のピッチでもって螺旋状に巻回することによって管壁1aを形成していくと共に、この管壁1aの形成途上において、第2成形ノズル22から一定径を有する半溶融状態のポリエチレン、ポリプロピレン、硬質塩化ビニル等の合成樹脂製補強芯線5を押し出しながら先に巻回した上記合成樹脂帯状材部11a 上に螺旋状に巻回し、この補強芯線5上に次に巻回する上記合成樹脂帯状材11b を被せることによって上記管壁1aの外周面に補強芯線5を有する中空の補強螺旋突条4を形成していく。
【0022】
なお、一定幅を有する半溶融状態の軟質合成樹脂製帯状材11によって成形回転軸20上に管壁1aを形成し、この管壁1a上に補強芯線5を螺旋巻きしたのち、該補強芯線5上に別な一定幅を有する半溶融状態の軟質合成樹脂製帯状材を螺旋巻きして上記中空の補強螺旋突条4を形成してもよい。
【0023】
このように、成形回転軸20上に管壁1aを形成し、且つ該管壁1aの外周面に合成樹脂製補強芯線5を有する中空の補強螺旋突条4を形成してなる合成樹脂製ホース主体1を製造しながら該合成樹脂製ホース主体1を成形回転軸20上を先端に向かって前方に連続的に送り出す。そして、所定長さの合成樹脂製ホース主体1が形成されると、このホース主体1の両端部に上記管壁1aよりも肉厚の傾斜フランジ部2a、2aを形成するための成形部材6を成形回転軸20上に配設する。
【0024】
この成形部材6は図4に二点鎖線で示すように、軸線に沿って二分割された一半部6Aと他半部6Bとを組み合わせることによって前後両面が中央部から前後両端に向かって小径となる方向に急傾斜した截頭円錐形状面61、62に形成された側面算盤玉形状を有し、上記一半部6Aと他半部6Bとの接合面に全長に亘り形成している半円形の貫通溝孔を成形回転軸20に被せて互いにその貫通溝孔を円形孔形状となるように接合させることにより、成形回転軸20上に軸方向に摺動移動可能に組み込んでいる。なお、この成形部材6における前後截頭円錐形状面61、62の対向端間は小幅のリング状平坦面63に形成されている。
【0025】
また、上記一半部6Aと他半部6B同士の接合、連結は、対向する接合端面の一方に蟻溝を、他方にこの蟻溝に抜き取り可能に係合する突条を全長に亘り設けておく等の適宜な係合手段、或いは、その内面を成形回転軸20に摺動自在に係合させる構造にしておけばよい。
【0026】
このように構成した成形部材6は成形回転軸20の基端部上に装着されたのち、製造中のホース主体1の回転に同調しながら成形回転軸20上を上記第1成形ノズル21によるホース製造部にまで適宜な押進手段によって送り込まれ、所定長さに製造された上記合成樹脂製ホース主体1の後端に図4に示すように突き合わせ状に接合させられる。そうすると、第1成形ノズル21から押し出されて合成樹脂製ホース主体1の後端部を製造中の上記半溶融状態の合成樹脂製帯状材11は、この成形部材6の前面側(先行側)の截頭円錐形状面61上に連続的に螺旋状に巻回する。
【0027】
この時、第1成形ノズル21から押し出される半溶融状態の合成樹脂製帯状材11は、その厚みを大きくして押し出され、この肉厚の帯状材11' を成形部材6の前側の截頭円錐形状面61上からリング状平坦面63を介して後側の截頭円錐形状面62に亘り、先行する帯状材部上の一側部上に後続する帯状材部の対向部分を重ね合わせながら連続螺旋状に巻回して互いに融着させることにより、前後截頭円錐形状面61、62によって互いにリング状平坦面63上で成形されるリング部2bを介して腹合わせ状に連なった軟質合成樹脂製の肉厚傾斜フランジ部2a、2aを成形する。
【0028】
さらに、この傾斜フランジ部2a、2aを形成する際に、上記第2成形ノズル22からは半溶融状態の合成樹脂製補強芯線5が小径5aに成形されながら押し出されてこれらの傾斜フランジ部2a、2aを形成する半溶融状態の合成樹脂製帯状材11' 内に埋設される。
【0029】
即ち、成形部材6の外周面に、半溶融状態の合成樹脂製帯状材11' を螺旋巻きする時に、ホース主体1の製造時と同様に先行する帯状材部の一側部上に後続する帯状材部の対向側部を重ね合わせて一体に溶着させながら一定のピッチでもって螺旋状に巻回し且つこれらの帯状材部間に上記小径の合成樹脂製補強芯線5aを挿入していくものであるが、帯状材11' は肉厚である一方、補強芯線5aは補強螺旋突条4の形成時によりも小径であるので、該補強芯線5aは帯状材部内に没入した状態で埋設されて表面から突出することはない。
【0030】
こうして、成形部材6上に半溶融状態の肉厚合成樹脂製帯状材11' を螺旋巻きすることによって腹合わせ状に連続した一定厚みの前後傾斜フランジ部2a、2aを形成しながら成形回転軸20上をホース本体1と一体に前方に移動する該成形部材6の進行に伴って該肉厚帯状材11' が成形部材6の後側截頭円錐形状面62の内端に達すると、図5に示すように、この帯状材が再び、その厚みを薄くした状態で押し出されながら成形回転軸20上に連続的に螺旋巻きして上述したように外周面に補強螺旋突条4を設けたホース主体1を形成していく。この際、第2成形ノズル22からは半溶融状態の補強芯線を元の大径芯線5として押し出しながらホース主体1を形成しているものである。
【0031】
このように、成形回転軸20上において一定長さのホース本体1と腹合わせ状に連らなった前後傾斜フランジ部2a、2aとが交互に連続して形成されると共に成形回転軸20の先端側に送り出されたホース本体1と前後傾斜フランジ部2a、2aが成形回転軸20の外側方に配設している冷却装置25から噴射される冷却水によって冷却されて硬化したのち、さらに前進して成形回転軸20の先端側外周方に配設している回転切断刃26によりその前後傾斜フランジ部2a、2a間を接続している小幅のリング状平坦面63を切除し、前後傾斜フランジ部2a、2a間を分割する。
【0032】
しかるのち、ホース本体1を成形回転軸20からホース本体1の進行方向に向かって引き抜くと、成形部材6が前後傾斜フランジ部2a、2a間から離脱し、図6に示すようにホース本体1の両端に傾斜フランジ部2a、2aを一体に設けてなる合成樹脂製ホースAが得られるものである。なお、前後傾斜フランジ部2a、2a間から離脱した成形部材6は再び、成形回転軸20の基端部側に転送されて前後傾斜フランジ部2a、2aの成形に使用される。
【0033】
次いで、この所定長さを有する合成樹脂製ホースAは、両端の傾斜フランジ部2a、2aをさらに起立する方向に拡開させて接続すべき硬質合成樹脂製排水管等の管体のフランジ部に面接合可能な円環状フランジ部2、2に形成する。
【0034】
この傾斜フランジ部2a、2aの拡開は、該傾斜フランジ部2a全体を熱板によって挟着して管軸に対して直角方向に変形させながら一定時間、加熱し、しかるのち冷却することによって行うことができるが、加熱した油内に浸漬しながら拡開処理する等の別な方法を採用してもよい。
【0035】
こうして得られた管継手用合成樹脂製ホースAは図1に示すように、内周面が全長に亘って同一径の平坦な面3に形成している管壁1aの外周面に補強螺旋突条4を一体に形成してなる所定長さのホース主体1の両端部に、前後面が平坦な面に形成されている円環状のフランジ部2、2を一体に設けた構造を有している。
【0036】
このように構成した可撓性を有する管継手用軟質合成樹脂製ホースAの使用の一例としては、例えば、図7に示すように、対向する開口端にフランジ部b、bを設けている硬質合成樹脂製排水管B、Bを敷設する場合に、これらの硬質合成樹脂製排水管B、Bのフランジ部b、b間を接続するのに使用される。
【0037】
即ち、軟質合成樹脂製ホースAの両端フランジ部2、2をそれぞれ対向する硬質合成樹脂製管B、Bのフランジ部b、bに突き合わせ状に接合する。この際、予め、軟質合成樹脂製ホースAと排水管Bとにおけるフランジ部近傍部に金属板又は硬質合成樹脂板からなるリング部材C、Cを配設しておき、これらのリング部材C、Cを上記フランジ部2、bの背面に当接させることによりリング部材C、Cの対向面でフランジ部2、bを挟着する。
【0038】
この状態にして、図8に示すようにリング部材C、Cの外周部に設けている複数のボルト取付孔c、c間にボルトDを挿通してナットEを螺締することにより軟質合成樹脂製ホースAのフランジ部2を排水管Bのフランジ部bに弾性的に圧着させ、ホースAと排水管Bとを水密に接続するものである。なお、軟質合成樹脂製ホースAのフランジ部2は、ホースAと同一材料の軟質合成樹脂からなるので、上述したように、硬質合成樹脂製排水管Bのフランジ部bに弾性的に圧着して水密的に接合するが、必要に応じて別にパッキン材を介在させてもよい。また、管体同士の接続に限らず、給水タンク等の開口端にフランジ部を有する排水口(接続口)に対しても上記同様に本発明の管継手用合成樹脂製ホースAを接続することができるのは勿論である。
【0039】
次に、上記図2に示したように、軟質合成樹脂製ホース主体1の一端側の開口端に同じく軟質合成樹脂製の円環状フランジ部2を設けている一方、他端側の開口端に内外周面が滑らかな面に形成された短筒形状の軟質合成樹脂製接続口部2Aを形成してなる管継手用合成樹脂製ホースの製造方法を図9に基づいて簡単に説明すると、上述したように成形回転軸20上に半溶融状態の軟質合成樹脂製帯状材11を第1成形ノズル21から押し出しながら螺旋巻きすることによって管壁1aを形成していくと共に、この管壁1aの形成途上において、半溶融状態の硬質合成樹脂製補強芯線5を一定のピッチでもって螺旋状に巻回し、この補強芯線5上に半溶融状態の軟質合成樹脂帯状材11b を被せることによって上記管壁1aの外周面に補強線状物5を内装した中空の補強螺旋突条4を形成していく。
【0040】
こうして成形回転軸20上に管壁1aを形成し、且つ該管壁1aの外周面に合成樹脂製補強芯線5を内装した中空の補強螺旋突条4を形成してなる合成樹脂製ホース主体1を製造しながら該合成樹脂製ホース主体1を成形回転軸20上を先端に向かって前方に連続的に送り出す。そして、所定長さの合成樹脂製ホース主体1が形成されると、成形回転軸20上に上記算盤形状の成形部材6を配設してこの成形部材6上に半溶融状態の肉厚の軟質合成樹脂製帯状材11' を螺旋状に巻回、重合させることにより、前後傾斜フランジ部2a、2aを形成したのち、再び、所定長さの合成樹脂製ホース主体1を形成する。ここまでは上記製造方法と同一である。
【0041】
次いで、この合成樹脂製ホース主体1の形成に引き続いて、上記算盤形状の成形部材6に代えて半円筒形状の一半部と他半部とを組み合わせてなる円筒形状の成形部材6'を成形回転軸20上に摺動移動自在に配設し、この成形部材6'上に肉厚の半溶融状帯状材11' を螺旋状に重合、巻回して一定厚みの軟質合成樹脂製筒体部2'を成形し、この筒体部2'に連続して再び、所定長さの合成樹脂製ホース主体1を成形する。
【0042】
このように、成形回転軸20上で所定長さの合成樹脂製ホース主体1を成形する毎に、算盤形状の成形部材6と円筒形状の成形部材6'とを交互に成形回転軸20上に配設して軟質合成樹脂製の前後一対の傾斜フランジ部2a、2aと軟質合成樹脂製筒体部2'とを順次、連続的に成形したのち、傾斜フランジ部2a、2aを上述したように分断すると共に筒体部2'もその長さ方向の中央部から切断刃によって分断し、所定長さの合成樹脂製ホース主体1の一端に傾斜フランジ部2aを、他端に短筒形状の接続口2a' を一体に設けてなる管継手用軟質合成樹脂製ホースA'を得るものである。傾斜フランジ部2a、2aを拡開させて円環状のフランジ部2に成形する方法は上記方法と同様である。
【0043】
なお、上記短筒形状の接続口2a' は、円筒形状の成形部材6'を使用することによって成形しているが、このような成形部材6'を使用することなく、成形回転軸20上に直接、半溶融状態の肉厚の軟質合成樹脂製帯状材を螺旋巻きして内部に小径の補強芯線を内装した筒体部を形成し、この筒体部を分割することによって成形してもよい。この場合、前者の成接続口2'の内径はホース本体1の内径よりも大径に形成されているが、後者の筒体部によれば、その内径がホース本体1の内径と同一径に形成されることになる。
【0044】
こうして得られた管継手用軟質合成樹脂製ホースA'は、その一端に設けているフランジ部2を上述したように硬質合成樹脂製排水管Bのフランジ部bに突き合わせ状に接合させて前後一対のリング部材C、Cにより挟持し、両リング部材C、Cをボルト・ナットD、Eで締め付けることにより、排水管Bと接続する一方、端部にフランジ部を設けていない他方の排水管B'に対しては、この排水管B'の端部をホース主体1の他端に設けている上記接続口2a' に接着剤、又はシール材を介して挿着することにより接続するものである。
【0045】
【発明の効果】
以上のように本発明の管継手用合成樹脂製ホースの製造方法によれば、請求項1に記載したように、成形回転軸上で一定長さの軟質合成樹脂製ホースを成形しながら、この軟質合成樹脂製ホースの成形工程に後続して上記成形回転軸上に前後両面が截頭円錐形状面に形成されている算盤玉形状の成形部材を摺動移動自在に被せてこの成形部材上に上記半溶融状態の軟質合成樹脂製帯状材を一定のピッチでもって重合、融着させるものであるから、軟質合成樹脂製ホースの端部に連続して算盤玉形状の成形部材の表面を被覆する一定厚みの軟質合成樹脂帯状材によって腹合わせ状に連なった前後一対の傾斜フランジ部を正確に且つ能率よく成形することができる。
【0046】
さらに、この前後傾斜フランジ部を分断して該分断面から成形部材を抜き取ることによって、両端開口部に傾斜フランジ部を一体に設けている所定長さの軟質合成樹脂製ホースを能率よく多量生産することができると共に、この軟質合成樹脂製ホースの製造後、ホースの両端の傾斜フランジ部を管軸に対して直角方向に向に拡開させるので、開口端にフランジ部を有する硬質合成樹脂製或いは金属製の管体の該フランジ部に正確に面接合させることができる円環状のフランジ部に成形することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 管継手用軟質合成樹脂製ホースの一部縦断側面図。
【図2】 その別な実施の形態を示す一部縦断側面図。
【図3】 ホース主体を形成している状態の一部を断面した簡略側面図。
【図4】 傾斜フランジ部を形成している状態を示す一部を断面した簡略側面図。
【図5】 冷却後に分断する状態を示す側面図。
【図6】 両端部に傾斜フランジ部を設けているホース主体の側面図。
【図7】 使用状態を示す一部を断面した簡略分解側面図。
【図8】 接続した状態を示す縦断側面図。
【図9】 別な製造方法を説明するための一部省略側面図。
【符号の説明】
A 軟質合成樹脂製ホース
1 ホース主体
1a 管壁
2 フランジ部
2A 短筒形状の接続口部
4 補強螺旋突条
5 補強芯線
6 算盤形状の成形部材
61、62 截頭円錐形状面
11 軟質合成樹脂製帯状材
20 成形回転軸

Claims (1)

  1. 成形回転軸上に半溶融状態の軟質合成樹脂製帯状材を重合、融着させながら一定のピッチでもって螺旋巻きすることにより内面が全長に亘って同一径の管壁を形成しながら、この管壁の外周面に補強芯線を一定のピッチでもって螺旋状に巻回し、且つ、該補強芯線を半溶融状態の軟質合成樹脂製帯状材で被覆して補強芯線を有する補強螺旋突条を形成することにより一定長さの軟質合成樹脂製ホースを成形していく工程と、この軟質合成樹脂製ホースの成形工程に後続して上記成形回転軸上に前後両面が截頭円錐形状面に形成されている算盤玉形状の成形部材を成形回転軸上で摺動移動自在に被せてこの成形部材上に上記半溶融状態の軟質合成樹脂製帯状材を一定のピッチでもって重合、融着させることにより腹合わせ状に連なった前後一対の傾斜フランジ部を成形する工程とからなり、上記軟質合成樹脂製ホースの成形工程とこの軟質合成樹脂製傾斜フランジ部の成形工程とを交互に行う一方、上記前後の傾斜フランジ部を順次、その連設部から分断してその分断面から成形部材を抜き取ることにより、両端に傾斜フランジ部を設けてなる一定長さのホースを製造し、しかるのち、この傾斜フランジ部をさらに起立する方向に拡開させて円環状フランジ部に形成することを特徴とする管継手用合成樹脂製ホースの製造方法。
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