JP3566160B2 - 配線ダクトと配線器具収容体との取付構造 - Google Patents

配線ダクトと配線器具収容体との取付構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、建築物の壁面に配置される配線ダクトと、その配線ダクトに取り付けられる配線器具収容体との取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
オフィスにおいて、その壁面に沿っては、長方形状の底部と、その底部の両長辺の側縁部に立設された相対向する一対の側壁とにより、断面略コ字状をなす長尺状に形成された配線ダクトが配置される。その配線ダクト内には複数本のケーブル等が配線されている。そのケーブルにはコンセント等の配線器具が接続され、そのコンセントは配線ダクト内に収容して取り付けられている。配線ダクトと配線器具との取付構造としては、特開平9−46852号公報に開示されるものが知られている。
【0003】
図13に示すように、配線ダクト60内の底部61には、相対向する一対の凸条62が配線ダクト60の長さ方向に沿って形成され、各凸条62の相対向する内面にはそれぞれ係止溝63が凹設されている。配線器具64を配線ダクト60に取り付けるための配線器具保持枠65は、長方形状の板材を折り曲げて断面コ字状をなすように形成され、配線器具64を保持可能になっている。その開口側の先端には配線器具保持枠65の長さ方向に沿って外方へ突出する係止凸部66が形成されている。そして、配線器具64を配線器具保持枠65に保持させ、その配線器具保持枠65の係止凸部66を係止溝63に係止させる。その結果、配線器具保持枠65を介して配線器具64が配線ダクト60に取り付けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来構成では、各係止溝63はそれぞれ各凸条62の内面に凹設されている。そのため、両係止凸部66をそれぞれ係止溝63に係止させて、配線器具保持枠65を配線ダクト60に取付けるには、配線器具保持枠65をその側壁を内方へ変形させ、さらに、その状態を手で維持しながら配線ダクト60の底部61方向へ移動させなければならず非常に煩雑であった。また、配線ダクト60の底部61には複数本のケーブルが収容されている。そのため、取り付けられる配線器具64に無関係のケーブルが配線器具保持枠65内に入り込んだりしないように、ケーブルを避けながら係止凸部66を係止溝63に係止させるのは非常に面倒かつ困難であるという問題があった。
【0005】
また、配線ダクト60を横方向へ延びるように配置したとき、その内部に収容されたケーブル等の重量が配線器具保持枠65の上面に作用し、その部分が下方へ変形して係止凸部66と係止溝63との係止状態が解除され、配線器具保持枠65ひいては配線器具64が配線ダクト60から外れてしまうおそれがあるという問題があった。
【0006】
この発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、配線ダクトへの配線器具の取付を容易に行うことができるとともに、その配線器具を安定した状態で取り付けることができる配線ダクトと配線器具収容体との取付構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明の配線ダクトと配線器具収容体との取付構造は、底壁とその底壁の対向する側縁に形成された一対の側壁とにより、前面に開口を有する断面略コ字状に形成され、内部にケーブルが配線される配線ダクトと、開口部を有し、前記配線ダクトの開口からその内部へ収容されるとともに、前記ケーブルが接続される配線器具を収容する配線器具収容体との取付構造であって、前記配線ダクトの底壁上には同底壁の長さ方向に沿って延びる凸条が形成され、前記配線ダクトの両側壁内面の開口側には係止部が形成され、配線器具収容体の周壁外面には前記係止部に係合可能な係合部が形成され、前記配線器具収容体を配線ダクトの開口から収容し、前記係合部を係止部に係合させて配線器具収容体を配線ダクトに取付けた状態において、前記凸条の先端面には配線器具収容体の底板が支持され、同配線器具収容体は凸条により配線ダクトの底壁より浮いた位置に配置されるとともにケーブルの配線空間が形成されるものである。
【0008】
請求項2に記載の発明の配線ダクトと配線器具収容体との取付構造は、請求項1に記載の発明において、前記配線ダクトの両側壁の開口側の先端部には、配線ダクト内へ突出するとともに、前記係止部が形成された突出部が形成され、係合部を係止部に係合させて配線器具収容体を配線ダクトに取り付けた状態において、同配線器具収容体の周壁と配線ダクトの側壁との間にケーブルの配線空間が形成されるように構成したものである。
【0009】
請求項3に記載の発明の配線ダクトと配線器具収容体との取付構造は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記配線器具収容体の底板の両側端部には、底板の長さ方向へ延びる一対の係止片を有する固定部が突出形成され、同係止片は前記凸条に係止されるものである。
【0010】
請求項4に記載の発明の配線ダクトと配線器具収容体との取付構造は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の発明において、前記配線ダクトの開口側には、その開口を閉塞するカバーが取り付けられ、そのカバーは両側壁の拡開を防止すべく両側壁に架設されるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1〜図5に示すように、建物の壁面に横方向へ延びて配置される配線ダクト11は、合成樹脂材料製の細長四角板状をなす底壁12と、その底壁12の対向する上下両側縁に形成された一対の側壁13とにより、前面側(図1では右側)に開口を有する断面略コ字状に形成されている。底壁12には、その長さ方向へ延びる相対向する一対の凸条14が一定間隔をおいて立設され、各凸条14の先端縁にはそれぞれ180度反対方向へ突出する突片15が形成されている。両凸条14は、それらの間に架設された連結片16により連結され、両凸条14が外方へ拡開するのを防止するようになっている。そして、凸条14間にビス17をねじ込み、連結片16を貫通させ、さらに、底壁12に形成された図示されない透孔から壁面にねじ込んで配線ダクト11を壁面に取付固定することができるようになっている。
【0015】
両側壁13の内面において、その開口側の先端部からやや底壁12側には、それぞれ内方へ突出し、その先から断面略U字状に底壁12方向へ突出する突出部18が各側壁13の長さ方向に沿って形成されている。その突出部18には、配線ダクト11の開口側から底壁12方向へ係合溝18aが凹設されている。また、各突出部18の外面には、それらの底部から開口側へ段差状をなす係止部19が形成されている。そして、配線ダクト11内に配線された電力ケーブル、電話線、情報ケーブル、弱電ケーブル、中電ケーブル等のケーブル27を左右両側からボックス20内に引き込むことができるようになっている。
【0016】
図1に示すように、配線ダクト11の開口からその内部へ収容される配線器具収容体としての配線器具収容ボックス20(以下、単にボックス20と称す)は合成樹脂材料により開口部を有する四角箱状に形成されている。そのボックス20は、四角形状の底板21と、その上下両側縁から立設された相対向する上壁22と、下壁23と、それらの先端部の左右両側を連結する一対の前壁24とよりなる周壁25により形成されている。そして、上壁22及び下壁23の先端縁と両前壁24とにより開口部が形成されるとともに、その左右両側は開口されている。両前壁24の上下両側にはそれぞれ嵌合孔26が形成されている。
【0017】
底板21の左右両側端部にはそれぞれほぼ円盤状をなす固定部29(図1では左側のみ図示)が突出形成され、その中心には固定孔28が形成されている。図4及び図5に示すように、固定部29の裏面の上下両側には、それぞれ底板21の長さ方向へ延びる一対の係止片30が形成され、それらの間隔は前記一対の凸条14の先端の上下方向への長さと対応している。また、図1に示すように、両固定部29より内方位置にはそれぞれ固定筒部31がその先端をボックス20の開口部に臨むように突出形成され、その中心には取付孔37が穿設されている。上壁22及び下壁23の外面において、それらの左右両側の開口側及び中央の底板21側には、係合部としての係合凸条32が上壁22及び下壁23の長さ方向に延びて形成されている。
【0018】
そして、図4に示すように、ボックス20を配線ダクト11の開口側からその内部に収容し、上壁22及び下壁23の開口側の係合凸条32を突出部18の係止部19に係合するとともに、一対の係止片30を凸条14の上下両側に係止させる。その結果、配線ダクト11にボックス20が取り付けられるとともに、それらの取付構造が構成される。さらに、固定孔28から凸条14間に固定ビス33をねじ込むことにより、ボックス20を配線ダクト11に移動不能に取り付けることができるようになっている。
【0019】
図1〜図3に示すように、ボックス20の開口部側に取り付けられる配線器具保持枠34(以下、単に保持枠34と称す)はほぼ四角板状をなし、その大きさはボックス20の開口部とほぼ同じ大きさに形成されている。その保持枠34は、その中央に電力用コンセント、モジュラーコンセント、スイッチ等の配線器具35を保持可能に構成され、その配線器具35にはボックス20内に引き込まれたケーブル27が接続される。
【0020】
また、保持枠34の左右両側にはそれぞれビス孔36が形成され、両ビス孔36から前記取付孔37に取付ビス38をねじ込むことにより、保持枠34をボックス20にその開口部を閉塞するように取り付けることができる。それと同時に、配線器具35をボックス20内に収容し、同ボックス20に対して移動不能に保持することができるようになっている。
【0021】
ボックス20の開口側に取り付けられるプレート39は合成樹脂材料により四角板状に形成され、その中央には配線器具35が通過可能な通過孔40が形成されている。また、図1の破線に示すように、プレート39の裏面の左右両側の上下部にはそれぞれ前壁24の嵌合孔26に嵌合可能な嵌合片41が形成されている。そして、図3に示すように、通過孔40に配線器具35を通過させ、各嵌合片41をそれぞれ嵌合孔26に嵌合してプレート39をボックス20の開口側に取り付けることができるようになっているとともに、配線器具35の設置部周縁を閉塞するようになっている。
【0022】
図1〜図3に示すように、配線ダクト11内において、ボックス20が配置されない位置の凸条14には配線ダクト11内を仕切る仕切り板42が取り付けられる。その仕切り板42の基端部の両側面には、それぞれ両凸条14の突片15に係止可能なフック部43が形成されている。そして、図5に示すように、仕切り板42の基端側を凸条14間に嵌挿するとともに、フック部43を突片15に係止させて仕切り板42を凸条14を介して配線ダクト11に取り付けることができるようになっている。
【0023】
配線ダクト11の開口側には、その開口を閉塞するカバー44が取り付けられる。そのカバー44は合成樹脂材料により細長四角板状に形成され、その裏面の両長辺側には前記突出部18の係合溝18aに係合可能な係合片45がカバー44の長さ方向に沿って形成されている。そして、図2に示すように、両係合片45を係合溝18aに係合することにより、配線ダクト11の開口が閉塞される。また、図4及び図5に示すように、突出部18を介してカバー44により配線ダクト11の対向する側壁13が連結されるとともに、両係合片45により突出部18、つまり、両側壁13が挟み込まれるようになっている。
【0024】
配線ダクト11とボックス20との取付構造の作用を記載する。
まず、図1に示すように、配線ダクト11を左右方向へ延びるように建物の壁面に配置し、凸条14間にビス17をねじ込む。さらに、連結片16を貫通させて、底壁12の透孔からビス17を壁面にねじ込んで配線ダクト11を壁面に取付固定する。このとき、連結片16により両凸条14が拡開するのが防止されるとともに、ビス17の抜け落ちが抑制される。
【0025】
次に、図5に示すように、仕切り板42の基端側を凸条14に取り付け、配線ダクト11内を仕切る。次いで、配線ダクト11内にケーブル27を配線ダクト11の長さ方向に沿って配線する。このとき、仕切り板42により種類の異なるケーブル27を分別して配線することができる。
【0026】
次いで、図2の2点鎖線に示すように、ボックス20の左側の開口から内部にケーブル27を引込み、そのケーブル27に配線器具35を接続する。さらに、その配線器具35を保持枠34に保持させ、図2に示すように、その保持枠34をボックス20に取り付ける。その結果、配線器具35がボックス20内に収容され、同ボックス20に対して移動不能に保持される。
【0027】
続いて、ボックス20を底板21側から配線ダクト11の内部に収容し、さらに、ボックス20を底壁12方向へ押圧する。すると、両側壁13が弾性変形して拡開して上壁22及び下壁23の開口側の係合凸条32が両突出部18を通過し、ボックス20の底板21の裏面が凸条14の先端面に当接すると同時に、両側壁13は元の状態に戻る。
【0028】
その結果、図4に示すように、上壁22及び下壁23の開口側の係合凸条32が突出部18の係止部19に係合して配線ダクト11にボックス20が取付られると同時に、上壁22及び下壁23の先端縁の外面は突出部18に当接する。さらに、ボックス20の底板21は一対の凸条14の先端面に支持され、一対の係止片30が凸条14の上下両側に係止される。そして、ボックス20は、係合凸条32と係止部19との係合により、配線ダクト11の開口からの抜け出しが防止され、上壁22及び下壁23の先端縁と突出部18との当接及び係止片30の凸条14への係止により、上下方向への移動が防止されて配線ダクト11に対して仮止めされる。
【0029】
次に、固定孔28から凸条14間に固定ビス33をねじ込んでボックス20を配線ダクト11に移動不能に取り付ける。このときも、連結片16により両凸条14が拡開するのが防止されるとともに、固定ビス33の抜け落ちが抑制され、ボックス20が配線ダクト11に確実に固定される。
【0030】
このとき、配線ダクト11の両側壁13の内面及び突出部18の外面と、ボックス20の周壁25の外面との間には配線空間が形成され、その配線空間には複数本のケーブル27が余裕を持って配線される。また、凸条14によりボックス20の底板21は配線ダクト11の底壁12より浮いた位置に配置されて配線空間が形成され、ケーブル27がボックス20の底板21と配線ダクト11の底壁12との間に挟み込まれるのが防止される。さらに、ケーブル27はボックス20の上壁22に支持され、そのボックス20は、固定ビス33、凸条14及び配線ダクト11の下側の側壁13に支持されている。
【0031】
続いて、図3に示すように、ボックス20の両側において、カバー44の両係合片45を係合溝18aに係合して、ボックス20が収容されていない配線ダクト11の開口を閉塞する。このとき、カバー44により両側壁13が連結されるとともに、係合片45により両側壁13が挟み込まれる。すると、ボックス20やケーブル27の自重が下側の側壁13に作用しても、そのカバー44により下側の側壁13の拡開が防止される。最後に、プレート39をボックス20の開口側に取り付けるとともに、配線器具35の設置部周縁を閉塞する。その結果、壁面に配線器具35が設置される。
【0032】
前記の実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
・ 配線器具35が取り付けられたボックス20を底壁12方向へ押圧するのみで、係合凸条32が係止部19に係合してボックス20を配線ダクト11に取り付けることができる。そのため、従来のように、配線器具保持枠を、その側壁を内方へ変形させ、さらにその状態を手で維持しながら配線器具収容ボックスに取付ける場合と異なり、ボックス20を変形させたりすることなく配線器具35を配線ダクト11に容易に取付けることができる。
【0033】
・ 配線ダクト11の両側壁13の内面及び突出部18の外面と、ボックス20の周壁25の外面との間には配線空間が形成され、ケーブル27はその配線空間に逃げ込む。従って、ボックス20の取付作業の際に、ケーブル27を避ける必要がなくボックス20のその取付作業に容易に行うことができる。また、凸条14によりボックス20は配線ダクト11の底壁12より浮いた位置に配置され、その部分にも配線空間が形成される。そのため、ケーブル27がボックス20の底板21と配線ダクト11の底壁12との間に挟み込まれ、ボックス20が不安定な状態で取り付けられるのを防止することができる。
【0034】
・ 配線ダクト11の開口側に取り付けられるカバー44の係合片45により両側壁13が連結されるとともに、挟み込まれるため、配線ダクト11の側壁13が拡開するのが防止される。従って、係合凸条32と係止部19との係合状態が維持され、ボックス20、ひいては配線器具35が配線ダクト11から外れるのを防止して、配線器具35を安定した状態で配線ダクト11に取り付けることができる。
【0035】
・ 凸条14間にビス17又は固定ビス33をねじ込んだとき、連結片16により両凸条14が拡開するのが防止されるとともに、ビス17の抜け落ちが抑制され、配線ダクト11を壁面に又はボックス20を配線ダクト11に確実に固定することができる。
【0036】
・ ボックス20が配置されない凸条14には仕切り板42が取り付けられ、配線ダクト11内が仕切られる。そのため、配線ダクト11内で種類の異なるケーブル27を分別して配線することができ、ケーブル27が混線するのを防止したり、種類の異なるケーブル27同士を絶縁できる。
【0037】
・ 開口側の係合凸条32が、配線ダクト11の開口側の係止部19に係合して配線ダクト11にボックス20が取り付けられる。そのため、従来のように、配線器具保持枠の係止凸部を配線ダクトの底部に形成された係止溝に係止させる場合と異なり、配線ダクト11とボックス20との係合を容易に行うことができるとともに、その係合状態を視認することができる。従って、配線器具35が不安定な状態で配線ダクト11に取り付けられるのを防止することができる。
【0038】
・ 係止部19は両側壁13の長さ方向に沿って形成され、係合凸条32も上壁22及び下壁23の長さ方向に沿って形成されているため、係合凸条32と係止部19との係合面積を大きくして、ボックス20を配線ダクト11に強固に取り付けることができる。
【0039】
(第2実施形態)
第2実施形態では上記第1実施形態と異なる点について主に説明する。
図6〜図8に示すように、第2実施形態の配線ダクト11の両側壁13の幅方向への長さは第1実施形態の配線ダクト11の側壁13より短く形成されている。プレート39は、長方形状をなす化粧面46とその両短辺側から外方へ拡がって延びる一対の短壁と、化粧面46の両長辺側から外方へ延びるとともに、両短壁間に挟まれた台形状の長壁とから開口を有する台形箱状に形成されている。
【0040】
化粧面46の中央には、配線器具35を通過可能な通過孔40が形成され、図6の破線に示すように、裏面の左右両側の上下部には前壁24の嵌合孔26に嵌合可能な嵌合片41が形成されている。そして、各嵌合片41をそれぞれ嵌合孔26に嵌合して、図8に示すように、プレート39をボックス20の開口側に取り付けることができるようになっているとともに、配線器具35の設置部周縁を閉塞するようになっている。図10に示すように、仕切り板42はその幅方向への長さが第1実施形態の仕切り板42より短くなっている。
【0041】
そして、図7に示すように、第1実施形態と同様の構成のボックス20に配線器具35を取付け、そのボックス20を底板21側から配線ダクト11の内部に収容し、さらに、ボックス20を底壁12方向へ押圧する。すると、図9に示すように、上壁22及び下壁23の底板21側の係合凸条32が突出部18の係止部19に係合して配線ダクト11とボックス20との取付構造が構成されると同時に、上壁22及び下壁23の外面は突出部18に当接する。次に、第1実施形態と同様の方法により、ボックス20を配線ダクト11に取付固定する。
【0042】
最後に、図8に示すように、プレート39に配線器具35を通過させ、各嵌合片41をそれぞれ嵌合孔26に嵌合してプレート39をボックス20の開口側に取り付けるとともに、配線器具35の設置部周縁を閉塞する。その結果、壁面に配線器具35が設置される。従って、第2実施形態においても、従来のように、配線器具保持枠を、その側壁を内方へ変形させた状態を手で維持しながら配線器具収容ボックスに取付ける場合と異なり、配線器具35を配線ダクト11に容易に取付けることができる。
【0043】
なお、各実施形態において、説明を容易にするためにボックス20を図1及び図6に示す上方の壁を上壁22、下方の壁を下壁23とし、上壁22及び下壁23の左右両側を連結する壁を前壁24とした。しかし、これらの壁の名称は絶対的なものでなく、あくまでも便宜性を図るための相対的なものである。
【0044】
なお、本実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 図11に示すように、配線ダクト11の底壁12の幅方向への長さを第1実施形態の配線ダクト11の底壁12より長く形成する。その底壁12上の上下両側に、それぞれ底壁12の長さ方向に沿って延びるとともに、凸条14と同じ高さの係止凸条47を形成し、両係止凸条47の先端に外方へ突出する凸部47aをその長さ方向に沿って形成する。そして、図12に示すように、ボックス20が配置されていない位置において、断面C字状をなす細長板状の閉塞板48の両端縁を両凸部47aにそれぞれ係止してもよい。
【0045】
このように構成した場合、凸条14と係止凸条47との間に配線空間が形成され、その配線空間は閉塞板48により閉塞される。そのため、弱電ケーブル等のケーブル27を配線したとき、それらを保護することができる。また、ケーブル27の配線される配線空間を大きくすることができる。さらに、ボックス20の底板21が一対の凸条14及び一対の係止凸条47の上面に支持されるため、ボックス20をより安定した状態で配線ダクト11に取り付けることができる。
【0046】
・ 各実施形態において、配線ダクト11を壁面に取り付ける際、凸条14間にビス17をねじ込み、さらに、連結片16及び底壁12を貫通させて壁面にねじ込んで配線ダクト11を取り付けてもよい。このように構成した場合、ビス17は連結片16及び底壁12を貫通しているため、ビス17をより一層抜けにくくすることができる。
【0047】
・ 各実施形態において、各係合凸条32を上壁22及び下壁23の長さ方向全体に沿って形成してもよい。このように構成した場合、係合凸条32と係止部19との係合面積が大きくなり、ボックス20を配線ダクト11により強固に取り付けることができる。
【0048】
・ 各実施形態において、突出部18を省略して、係止部19を配線ダクト11の側壁13内面に、その側壁13の長さ方向に沿って又は間隔をおいて突出形成してもよい。このように構成した場合、突出部18の材料の節約を図ることができる。
【0049】
・ 各実施形態において、係止片30、仕切り板42、カバー44及び連結片16の少なくとも1つを省略してもよい。このように構成した場合も、材料を節約を図ることができる。
【0050】
・ 各実施形態において、配線器具35と保持枠34とが一体化されたものをボックス20に取り付けてもよい。このように構成した場合、ボックス20への配線器具35の取付時間の短縮を図ることができる。
【0051】
・ 各実施形態において、カバー44の係合片45を所定間隔又は任意の間隔をおいて形成してもよい。また、その係合片45に対応させて突出部18を所定間隔又は任意の間隔をおいて形成してもよい。
【0052】
・ 各実施形態において、カバー44の係合片45を配線ダクト11の両側壁13の外面に係合するとともに、挟み込む大きさに形成し、側壁13の外面に係合片45が係合可能な係合溝18aを形成してもよい。このように構成した場合も、配線ダクト11の開口側にカバー44を取り付けたとき、配線ダクト11の側壁13が拡開するのを防止することができる。
【0053】
・ 各実施形態において、配線ダクト11を上下方向へ延びるように壁面に配置し、その配線ダクト11にボックス20を上下方向へ延びるように取り付けてもよい。
【0054】
・ 各実施形態において、係合凸条32をボックス20の開口側又は底板21側のみに形成してもよい。
さらに、前記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。
【0055】
(1) 前記係止部は配線ダクトの両側壁の長さ方向に沿って延びて形成され、係合部は前記係止部に対応して延びるように配線器具収容体に形成されている請求項1〜請求項4のいずれかに記載の配線ダクトと配線器具収容体との取付構造。
【0056】
このように構成した場合、係合部と係止部との係合面積を大きくして、配線器具収容体を配線ダクトに強固に取り付けることができる。
(2) 前記底壁上には同底壁の長さ方向に沿って延びる一対の凸条が形成され、両凸条は連結片により連結されている請求項1〜請求項4のいずれかに記載の配線ダクトと配線器具収容体との取付構造。
【0057】
このように構成した場合、配線ダクトを壁面に取り付けたり、配線器具収容体を配線ダクトに取り付けたりするために、凸条間にビス等をねじ込んだ状態において、連結片により両凸条が拡開するのが防止されるとともに、ビスの抜け落ちが抑制される、そのため、配線ダクトを壁面に又は配線器具収容体を配線ダクトに確実に固定することができる。
【0058】
(3) 前記凸条には配線ダクト内を仕切る仕切り板が取り付けられる前記(2)に記載の配線ダクトと配線器具収容体との取付構造。このように構成した場合、配線ダクト内に配線された種類の異なるケーブルを分別することができ、ケーブルが混線するのを防止したり、種類の異なるケーブル同士を絶縁できる。
【0059】
(4) 前記係合部は配線器具収容体の周壁の異なる位置に複数に形成されている請求項1〜請求項4のいずれかに記載の配線ダクトと配線器具収容体との取付構造。
【0060】
このように構成した場合、配線ダクトの側壁の幅方向への長さの変更等に対応することができ、配線器具収容体を複数種類製造する必要がなくなる。
(5) 前記凸条の先端面には配線器具収容体の周壁の少なくとも一部が支持され、同配線器具収容体は凸条により配線ダクトの底壁より浮いた位置に配置される前記(2)又は(3)に記載の配線ダクトと配線器具収容体との取付構造。
【0061】
このように構成した場合、配線ダクトの底壁と配線器具収容体の周壁との間に配線空間が形成される。そのため、ケーブルが配線器具収容体の周壁と配線ダクトの底壁との間に挟み込まれ、配線器具収容体が配線ダクトに不安定な状態で取り付けられるのを防止することができる。
【0062】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明によれば、次のような効果を奏する。
請求項1に記載の発明の配線ダクトと配線器具収容体との取付構造は、配線ダクトへの配線器具の取付を容易に行うことができるとともに、その配線器具を安定した状態で取り付けることができる。また、配線ダクトの底壁と配線器具収容体の底板との間に配線空間が形成される。そのため、ケーブルが配線器具収容体の底板と配線ダクトの底壁との間に挟み込まれ、配線器具収容体が配線ダクトに不安定な状態で取り付けられるのを防止することができる。
【0063】
請求項2に記載の発明の配線ダクトと配線器具収容体との取付構造は、請求項1に記載の発明の効果に加えて、配線器具収容体の配線ダクトへの取付作業の際に、配線ダクト内のケーブルを避ける必要がなくその取付作業に容易に行うことができる。
【0064】
請求項3に記載の発明の配線ダクトと配線器具収容体との取付構造は、請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加えて、配線器具収容体は、係止片の凸条への係止により、上下方向への移動が防止されて配線ダクトに対して仮止めされる。
【0065】
請求項4に記載の発明の配線ダクトと配線器具収容体との取付構造は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、係合部と係止部との係合状態が維持され、配線器具収容体、ひいては配線器具が配線ダクトから外れるのを防止して、配線器具を安定した状態で配線ダクトに取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の配線ダクト等を示す分解斜視図。
【図2】配線ダクトに配線器具収容ボックスを取り付けた状態の斜視図。
【図3】配線器具収容ボックスにプレートを取り付けた状態の斜視図。
【図4】図3の4−4線断面図。
【図5】図3の5−5線断面図。
【図6】第2実施形態の配線ダクト等を示す分解斜視図。
【図7】配線ダクトに配線器具収容ボックスを取り付けた状態の斜視図。
【図8】配線器具収容ボックスにプレートを取り付けた状態の斜視図。
【図9】図8の9−9線断面図。
【図10】図8の10−10線断面図。
【図11】配線ダクト等の別例を示す断面図。
【図12】配線ダクト等の別例を示す断面図。
【図13】従来の配線器具の取付構造を示す側面図。
【符号の説明】
11…配線ダクト、12…底壁、13…側壁、18…突出部、19…係止部、20…配線器具収容体としての配線器具収容ボックス、25…周壁、27…ケーブル、32…係合部としての係合凸条、35…配線器具、44…カバー。

Claims (4)

  1. 底壁とその底壁の対向する側縁に形成された一対の側壁とにより、前面に開口を有する断面略コ字状に形成され、内部にケーブルが配線される配線ダクトと、
    開口部を有し、前記配線ダクトの開口からその内部へ収容されるとともに、前記ケーブルが接続される配線器具を収容する配線器具収容体との取付構造であって、
    前記配線ダクトの底壁上には同底壁の長さ方向に沿って延びる凸条が形成され、前記配線ダクトの両側壁内面の開口側には係止部が形成され、配線器具収容体の周壁外面には前記係止部に係合可能な係合部が形成され、前記配線器具収容体を配線ダクトの開口から収容し、前記係合部を係止部に係合させて配線器具収容体を配線ダクトに取付けた状態において、前記凸条の先端面には配線器具収容体の底板が支持され、同配線器具収容体は凸条により配線ダクトの底壁より浮いた位置に配置されるとともにケーブルの配線空間が形成される配線ダクトと配線器具収容体との取付構造。
  2. 前記配線ダクトの両側壁の開口側の先端部には、配線ダクト内へ突出するとともに、前記係止部が形成された突出部が形成され、係合部を係止部に係合させて配線器具収容体を配線ダクトに取り付けた状態において、同配線器具収容体の周壁と配線ダクトの側壁との間にケーブルの配線空間が形成されるように構成した請求項1に記載の配線ダクトと配線器具収容体との取付構造。
  3. 前記配線器具収容体の底板の両側端部には、底板の長さ方向へ延びる一対の係止片を有する固定部が突出形成され、同係止片は前記凸条に係止される請求項1又は請求項2に記載の配線ダクトと配線器具収容体との取付構造。
  4. 前記配線ダクトの開口側には、その開口を閉塞するカバーが取り付けられ、そのカバーは両側壁の拡開を防止すべく両側壁に架設される請求項1〜請求項3のいずれかに記載の配線ダクトと配線器具収容体との取付構造。
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