JP2004032990A - 配線・配管材用収納材の配設構造、及び固定具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】架台V1 に架設されるレール体L1 と、可撓性を有し、内部にケーブル(配線・配管材)Kを収納する空間5を備えたトラフ(収納材)Tとから成り、前記レール体L1 に前記トラフTを固定することにより、撓みを防止して前記トラフTを配設可能とする。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内部に配線・配管材を収納する空間を備えた収納材の配設構造、及び固定具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
配線・配管材の収納材を配設する場合、平坦な場所がある場合には、その場所に直接に配設できるが、線路の横等の屋外の平坦でない場所、或いは障害物が多い場所に収納材を配設する場合には、架台を設置して、この架台上に配設することが考えられる。
【0003】
しかしながら、架台等を使用して配設すると、架台と架台との間において収納材が撓んでしまい、その内部空間に収納材を収納するのが困難となる。特に、基台と蓋体とから成る上下二分割構造の収納材にあっては、収納材が撓むことにより、蓋体の開閉ができなくなるという問題があった。上記した収納材の撓みを緩和又は防止するには、単位長さ当たりの架台の数を多くすべく、多数の架台が必要となる。また、収納材が可撓性を有する場合には、その撓みは一層大きくなるため、上記問題が顕著となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、収納材の撓みを防止し、しかも最小限の数の架台により、収納材を配設可能にすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するための請求項1の発明は、架台に架設されるレール体と、可撓性を有し、内部に配線・配管材を収納する空間を備えた収納材とから成り、前記レール体に前記収納材を固定することにより、撓みを防止して前記収納材を配設可能にしたことを特徴としている。
【0006】
請求項1の発明によれば、収納材は、レール体に固定された状態で配設されるので、その撓みを防止して配設可能となる。
【0007】
また、請求項2の発明は、架台に架設されるレール体と、可撓性を有し、内部に配線・配管材を収納する空間を備えた収納材と、前記レール体に前記収納材を固定する固定具とから成り、前記レール体に前記固定具を介して前記収納材を固定することにより、撓みを防止して前記収納材を配設可能にしたことを特徴としている。
【0008】
請求項2の発明によれば、収納材は、レール体に固定具を介して固定された状態で配設されるので、その撓みが防止され、しかもレール体に対してしっかりと固定された状態で配設可能となる。
【0009】
また、請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記レール体は、高さの異なる架台の間に傾斜配置されることを特徴としている。
【0010】
請求項3の発明によれば、トラフを傾斜した状態でレール体に固定したい場合に対応可能となる。
【0011】
また、請求項4の発明は、請求項1又は2の発明において、前記レール体は、左右方向にわん曲可能な構成であることを特徴としている。
【0012】
請求項4の発明によれば、トラフを左右方向にわん曲可能に配置したい場合に対応可能となる。
【0013】
また、請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれかの発明において、前記収納材は、上下に分割可能な基台と蓋体とからなり、前記基台がレール体の上方に固定されることを特徴としている。
【0014】
請求項5の発明によれば、上下に分割可能な基台と蓋体とから成る収納材の場合には、収納材が撓んで配設された場合には、蓋体の開閉が難しくなる場合があるが、請求項1又は2の発明によって、収納材は、その撓みが防止されて配設されているので、上記構成の収納材においても、蓋体の開閉は支障なく行える。
【0015】
また、請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれかの発明において、前記レール体同士を連結する連結具は、該レール体が架設される架台に固定されることを特徴としている。
【0016】
請求項6の発明によれば、架台に対するレール体の固定が確実となって、収納材の配設状態が安定化する。
【0017】
また、請求項7の発明は、架台に架設されたレール体に、可撓性を有し、内部に配線・配管材を収納する空間を備えた収納材を固定する固定具であって、前記レール体に保持される被保持部と、該被保持部にレール体の一部を収容保持して前記レール体に保持された状態で、前記収納材を前記レール体に対して固定可能とすべく該レール体の上面に臨む固定部とを有することを特徴としている。
【0018】
請求項7の発明によれば、レール体の上面に臨んだ状態で設けられている固定具の固定部に収納材を固定することにより、固定具を介して収納材をレール体に固定可能となる。よって、レール体に対して収納材をしっかりと固定できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、実施形態を挙げて、本発明について更に詳細に説明する。図1は、トラフTの配設のために必要な各種部材の分離状態の斜視図であり、図2は、トラフTを構成する基台1と蓋体2との分離状態の斜視図であり、図3は、連結具Cを介して架台Vにレール体L1 が固定された部分の拡大斜視図であり、図4は、連結具Cの斜視図であり、図5(イ),(ロ)は、それぞれ架台Vに連結具Cを固定する前後の状態をトラフTの配設方向Qと直交する方向から見た図であり、図6は、図5(ロ)のX−X線断面図である。最初に、配線・配管材の一つであるケーブルKを収納するトラフTの構成について説明し、その後に、該トラフTを撓まない状態で配設する構造について説明する。
【0020】
まず、トラフTは、図1、図2及び図10にそれぞれ示されるように、上下方向に沿って二分割された薄肉の樹脂成形品であって、基台1と、該基台1に対して開閉可能に取付けられる蓋体2とで構成される。トラフTを構成する基台1と蓋体2とは、いずれも樹脂のブロー成形によって長手方向に沿って凹凸状(波付状)に形成されて、可撓性を有しており、基台1の上向開口に臨む外側に形成された嵌合部3と、蓋体2の下向開口に臨む内側に形成された被嵌合部4とが互いに嵌合して、全体として筒状をなして、その内部空間がケーブルKの収納空間5(図10参照)を構成している。
【0021】
即ち、基台1には、凸部1aと凹部1bとが長手方向に沿って交互に設けられていて、前記凸部1aの外面の上向開口に臨む部分は、上方に向けて段差面が形成されるような段差状となっていて(換言すれば、他の部分に比較して横断面が相似小形をしていて)、嵌合部3を構成している。この嵌合部3には嵌合突起体3aが、外方(側方)に突出し、しかも上下方向に沿ってテーパー状となって設けられている。一方、蓋体2には、前記基台1と同様にして、凸部2aと凹部2bとが長手方向に沿って交互に設けられて、前記凸部2aの内面の下向開口に臨む部分は、基台1の前記嵌合部3に対して嵌合される被嵌合部4となっていて、前記基台1の嵌合突起体3aと嵌合可能な被嵌合突起体4aが内方に向けて突出して設けられている。そして、図10に示されるように、基台1の収納空間5にケーブルKを収納した状態で、該基台1に対して蓋体2を覆蓋させると、基台1の各嵌合部3の外側に蓋体2の各被嵌合部4が配置されて、嵌合突起体3aと被嵌合突起体4aとが互いに嵌合されて、全体が筒状となって、基台1に対して蓋体2が簡単に外れなくなる。なお、基台1と蓋体2に設けられた各凹凸部1a,1b (2a,2b )のピッチは等しい。
【0022】
次に、前記トラフTを撓まない状態で相隣接する架台Vに架設した状態で配設する構造について説明する。この架台Vは、図1、図3及び図4に示されるように、断面L字形のアングル材から成る1本の水平部材11と2本の垂直部材12との計3本の部材を門型となるように一対の連結板13と複数本の固定ボルト14を介して一体に組み付けた構造であって、各垂直部材12の下端には、外側に向けてベース板15が一体に取付けられている。この架台Vは、平坦でない場所等においてトラフTを配設する際に使用され、多数の架台Vが、レール体L1 の長さに対応したスパンをおいて地面に対して固定設置される。即ち、架台Vの設置位置にコンクリートを所定厚で打設して、該コンクリート層内に埋設されたアンカーナット(図示せず)に対してベース板15のボルト挿通孔15aに挿通された固定ボルト(図示せず)を螺合させることにより、前記コンクリート層に対して架台Vが固定設置される。
【0023】
また、前記レール体L1 は、断面L字形のアングル材で構成されて、レール体L1 同士は、連結具Cを介して互いに連結されて、該連結具Cは、前記架台Vの水平部材11に固定される。この連結具Cは、図3ないし図5に示されるように、断面コの字形をした連結具本体21を構成する対向側板部22の長手方向の中央部が部分的に開口されて、架台Vの水平部材11を嵌め込むための嵌込み空間23を形成しており、前記嵌込み空間23を形成するために前記対向側板部22の一部は、自身の板面に対して外方に向けてそれぞれ垂直に折り曲げられて、一対の突張り板部24を形成している。各突張り板部24には、先端部が尖った突張りボルト25を螺合させるための雌螺子26が形成されている。また、前記嵌込み空間23の開口幅W(図4参照)は、架台Vの水平部材11を挿入可能なように、該水平部材11の幅よりも僅かに大きく形成されていて、前記嵌込み空間23の上端部における前記突張り板部24と反対の側には、架台Vの水平部材11の幅方向の端縁部を挿入するための挿入溝27が前記嵌込み空間23と連続して形成されている。更に、連結具本体21の対向側板部22の長手方向の両端部には、該連結具本体21に対してレール体L1 を連結する連結ボルト28(図6参照)を挿通するためのボルト挿通孔29が長手方向に沿ってそれぞれ形成されている。
【0024】
そして、レール体L1 の長さに対応したスパンでもって地面に対して固定された相隣接する架台Vの間に前記レール体L1 を配設して、レール体L1 同士を連結する連結具Cを架台Vに固定するには、以下のようにして行う。まず、架台Vに対して連結具Cを固定するには、図5(イ)に示されるように、架台Vの水平部材11の上方に連結具Cを配置して、その嵌込み空間23に対して前記水平部材11を相対的に嵌め込んだ後に、同(ロ)に示されるように、連結具Cを前記水平部材11の水平板部11aの幅方向に移動させて、該連結具Cの嵌込み空間23に連続した挿入溝27に対して水平部材11の水平板部11aの幅方向の端縁部を挿入する。その後に、連結具本体21の左右一対の突張り板部24にそれぞれ設けられた各雌螺子26に対して突張りボルト25を螺合して、その先端の尖った部分を架台Vの水平部材11の垂直板部11bに当接させて突っ張らせる。これにより、前記水平部材11の水平板部11aの端面が前記挿入溝27の形成端面に当接して、架台Vの水平部材11に対して直交した状態で連結具Cが固定される。
【0025】
また、レール体L1 は、その配設状態でそれぞれ水平及び垂直となる水平板部31と垂直板部32とから成って、垂直板部32の両端部には、連結ボルト28を挿通するためのボルト挿通孔33が設けられている。そして、レール体L1 の水平板部31の外面が上面となるように配置して、該レール体L1 の両端部により、相隣接する各架台Vの水平部材11に直交して固定された連結具本体21の外側を覆った状態にして、連結具本体21とレール体L1 とを重ね合わせて、図6に示されるように、連結具本体21のボルト挿通孔29と、レール体L1 の垂直板部32のボルト挿通孔33とに連結ボルト28を挿通して、ナット34で締め上げると、連結ボルト28及びナット34を介して連結具本体21とレール体L1 とが連結される。その結果、レール体L1 同士は、架台Vの水平部材11に固定された連結具Cを介して互いに連結される。このレール体L1 の幅は、図10に示されるように、その水平板部31の上方に固定されるトラフTの幅よりも遥かに狭くなっている。なお、連結具本体21の長手方向の両端部に設けられたボルト挿通孔29は、該連結具本体21の長手方向に沿って長孔状となっているために、レール体L1 及び相隣接する各架台Vのスパンに多少の長短があっても、レール体L1 同士を連結できると共に、温度変化によるレール体L1 の膨張・収縮を吸収できる。更に、橋を構成する金属製の橋梁部材に固定された架台にレール体を架設して、該レール体に配線・配管材を固定して配設する場合には、温度変化によって前記橋梁部材の膨張・収縮に対応して架台間の間隔が変化するが、連結具本体21の長手方向に設けられた前記ボルト挿通孔29は、これに対しても対応可能となる。
【0026】
また、トラフTは、上記のようにして相隣接する各架台Vの間に架設されたレール体L1 で支持した状態で、各架台Vの間に配設される。ここで、レール体L1 により下方を支持されたトラフTは、固定具F1 を介して前記レール体L1 に固定される。
【0027】
図7は、レール体L1 と固定具F1 とトラフTの基台1との配置状態の斜視図であり、図8は、固定具F1 の斜視図であり、図9は、固定具F1 がレール体L1 に保持された状態の縦断面図であり、図10は、固定具F1 を介してレール体L1 にトラフTの基台1が固定された状態の横断面図であり、図11は、同じく縦断面図である。図7ないし図9において、固定具F1 は、樹脂で形成されて、断面L字形のレール体L1 に保持されるものであって、該レール体L1 の断面形状に対応したL形の正面形状を有していて、固定具本体41の長手方向の一端部には、レール体L1 の垂直板部32を挿入するためのレール体挿入溝42が上下方向に形成された縦長U字状の第1被保持部43が一体に設けられ、該第1被保持部43は、前記レール体挿入溝42の上面開口が広くなるように弾性変形可能である。
【0028】
また、固定具本体41の長手方向の両端部には、トラフTの基台1を固定するための固定部44がそれぞれ設けられている。各固定部44は、その間に形成された第2被保持部45の上面よりも高くなるように段差状に形成されている。各固定部44には、固定具F1 がレール体L1 に保持された状態で、トラフTの基台1の凸部1aを僅かに挿入可能にするための凹部46が設けられ、その結果として、該凹部46の両側(レール体L1 に保持された状態で固定具F1 の長手方向と直交する方向に沿った両側)には、それぞれ凸部47が固定具本体41の長手方向に沿って形成される。各固定部44にそれぞれ形成された各凸部47の内側端には、前記第2被保持部45の内部に僅かに入り込んだ状態で係合爪部48がそれぞれ設けられている。また、各固定部44の部分は、略直方体状に形成されて、その凹部46には、上面に開口したタッピンネジ下孔49が固定具本体41の長手方向に沿って形成されている。
【0029】
そして、前記固定具F1 は、1本のレール体L1 に対して複数個使用され、図7に示されるように、レール体L1 の下方に配置しておいて、該レール体L1 に対して押し付けると、該レール体L1 の垂直板部32が第1被保持部43のレール体挿入溝42に挿入されると共に、第1被保持部43の部分が、そのレール体挿入溝42の上面開口が僅かに広くなるように弾性変形して、第2被保持部45の部分にレール体L1 の水平板部31が嵌合状態で挿入され、その挿入後において前記第1被保持部43が原形状に復元することにより、レール体L1 の水平板部31は、その上面の複数箇所が係合爪部48に対して係合する。
【0030】
これにより、固定具F1 は、図10に示されるように、その長手方向の両端部の各固定部44がレール体L1 の幅方向の両側に突出した状態で該レール体L1 に対して保持され、この保持状態において、レール体L1 の長手方向(トラフTの配設方向Q)に沿ってスライド可能となっている。よって、レール体L1 の上方にトラフTの基台1を配設した後においても、その配設状態のままで、レール体L1 の下方から上方に向けて固定具F1 を押し付けることにより、レール体L1 に固定具F1 を保持できると共に、レール体L1 に保持された固定具F1 は、トラフTの基台1の凸部1aと合致させるべく、前記レール体L1 に対してスライド可能である。また、図9に示されるように、レール体L1 に固定具F1 が保持された状態において、その両端の各固定部44の上面に形成された凹部46は、レール体L1 の水平板部31の上面に臨んでいる。
【0031】
そして、図10及び図11に示されるように、レール体L1 に対して固定具F1 を先に保持させておいて、前記レール体L1 の水平板部31の上にトラフTの基台1を載せた後に、その凸部1aと固定具F1 の凹部46との位置がトラフTの配設方向Qに対してずれている場合には、両者が合致するように固定具F1 を僅かにスライドさせる。次に、トラフTの基台1の凸部1aを形成している内側の凹部1’aにタッピンネジ51を挿入してネジ込むと、該タッピンネジ51は、前記基台1を貫通した後に、固定具F1 のタッピンネジ下孔49に達して、その周縁部にネジ込まれる。これにより、トラフTの基台1と固定具F1 との間でレール体L1 が挟まれた形態となって、固定具F1 を介してトラフTの基台1がレール体L1 に固定される。
【0032】
ここで、上記したように、レール体L1 の幅は、トラフTの幅よりも遥かに狭いが、レール体L1 に保持された前記固定具F1 は、その両端部の各固定部44がレール体L1 の幅方向の両側にそれぞれ突出するため、レール体L1 に対してトラフTを固定している固定具F1 の部分におけるトラフTの保持幅(固定幅)は、レール体L1 の幅よりも広くなる。このため、トラフTに対して幅の狭いレール体L1 を使用しているにもかかわらず、複数の固定具F1 の部分においてレール体L1 に対してトラフTを安定して支持できる。なお、固定具F1 のタッピンネジ下孔49は、レール体L1 或いはトラフTの基台1の幅方向に沿って長孔状になっているので、タッピンネジ51の前記幅方向に沿ったネジ込み位置には、一定の許容範囲があって、そのネジ込みを容易にしている。
【0033】
更に、屋外において架台を使用してトラフTが配設される場所は、鉄道の線路沿い等の温度変化が比較的大きい場所が多い。このため、温度変化によるトラフの膨張・収縮も必然的に大きくなる。ところが、上記したように、レール体L1 に対してトラフTを固定している固定具F1 は、前記レール体L1 に対してスライド可能となっているので、温度変化によってトラフTが膨張・収縮しようとして、その内部に引張り又は圧縮の内部応力が生じて、この内部応力が一定以上に大きくなると、トラフTは、レール体L1 に対して固定具F1 と一体となって微動して、前記内部応力が開放される。よって、トラフTが無理に熱変形されなくなる。
【0034】
また、レール体L1 の水平板部31にトラフTの基台1を先に載せておいて、その後に、前記レール体L1 に対してその下方から固定具F1 を保持させることによって、レール体L1 に対してトラフTの基台1を固定することも可能である。
【0035】
上記のようにして、所定スパンをおいて地面に固定された架台Vの間にレール体L1 を配置して、レール体L1 同士を連結する連結具Cを前記架台Vに固定することにより、架台Vの間にレール体L1 を架設して、該レール体L1 に複数の固定具F1 を介してトラフTの基台1を固定した後に、該基台1の内部の収納空間5にケーブルKを収納し、最後に、基台1に対して蓋体2を覆蓋させると、ケーブルKの敷設作業が終了する〔図12(イ)参照〕。なお、配設方向Qに沿って隣接するトラフT同士は、トラフ連結具6(図12参照)を介して互いに連結される。
【0036】
このように、トラフTは、架台Vの間に配設されるために、そのままでは撓み易いが、本発明では、架台Vの間に架設されたレール体L1 によりトラフTの全体が支持されるので、前記撓みを防止できる。特に、上記実施形態のトラフTは、樹脂製の波付構造であるために、特に撓み易いが、この撓みを防止できる。よって、ケーブルKの敷設後に行う基台1に対する蓋体2の覆蓋を支障なく行える。
【0037】
また、架台Vの間に架設されたレール体L1 にトラフTが固定されて、その撓みが防止されるために、架台Vの間隔を大きくできる結果、単位長さ当たりの架台Vの数が少なくなって、架台Vの総数も少なくなる。
【0038】
また、図12(イ)に示されるように、上記実施形態の架台Vの間隔(スパン)は、トラフTの長さよりも僅かに短くなっているが、同(ロ)に示されるように、トラフT’が短い場合には、架台Vの間隔(スパン)は、トラフT’の長さよりも長くすることができる(図示の場合には、架台Vの間隔、及び架台Vの間に架設されるレール体L’の長さは、いずれもトラフT’の長さのほぼ2倍である)。この点において、従来のトラフの配設構造では、架台の間隔は、トラフの長さよりも短いか、或いはこれとほぼ同等であって、トラフが短くなると、これに対応して必要とされる架台Vの数が増加するが、本発明においては、従来構造に比較して、架台Vの総数を少なくできる。なお、図12において、Gは、地面を示す。
【0039】
次に、レール体を使用した本発明の別の実施形態として、前記実施形態と同一構成のトラフを、別の配線・配管材である冷媒管Mの収納材Tとして使用する場合において、この収納材Tの配設構造について説明する。この収納材Tは、ビルの屋上等において空調設備用の冷媒管Mを収納する場合に使用される。図13は、3種類の各レール体L2 ,L3 ,L4 を使用して、収納材Tを左右方向にわん曲させたり、或いは高さを異にして配設した状態の全体斜視図であり、図14は、図13の中央の架台V2 の部分の分解斜視図であり、図15は、架台V3 の部分の拡大図であり、図16は、架台V2 ,V3 を構成する水平部材61と垂直部材62との連結構造を示す斜視図であり、図17は、架台V2 にレール体L2 が接続された状態の一部を破断した正面図であり、図18(イ),(ロ),(ハ)は、それぞれ図17のY1 −Y1 線,Y2 −Y2 線及びY3 −Y3 線断面図であり、図19(イ),(ロ)は、それぞれ図17のY4 −Y4 線及びY5 −Y5 線断面図である。図13に示されるように、高さの等しい2台の架台V2 の間には、2本のレール体L4 が所定間隔をおいて左右にわん曲した状態で架設されて、各レール体L4 に収納材Tが左右にわん曲して配設支持されており、高さの異なる2台の架台V2 ,V3 の間には、直線状のレール体L2 が水平となって架設されていると共に、直線状のレール体L3 が傾斜して架設されている。
【0040】
架台V2 は、図14に示されるように、断面コの字形のアングル材から成る水平部材61の両端部を、同様のアングル材から成る一対の垂直部材62の上端部に係合構造のみによって連結された構成である。即ち、水平部材61の対向する各側板部61aには、各レール体L2 ,L3 ,L4 の両端部にそれぞれ形成された係止板75,86を係止可能な一対で一組の係止溝63を形成する膨出板60が外方に膨出して二組形成されている。二組の係止溝63は、水平部材61を長手方向に沿って二分する中心線64(図17参照)に対して左右対称に形成されている。この係止溝63は、図16ないし図18に詳細に示されているように、方形状の連続する2片を切り抜いて、残りの2片の部分が接続されたままで前記膨出板60を外側に膨出させて形成される。これにより、一対で一組の係止溝63は、対向する内側と上側とが開口され、膨出板60の下側と外側とが側板部61aに連結された状態となる。また、一対で一組の各係止溝63の内側には、各レール体L2 ,L3 ,L4 の係止板75,86に形成された係止孔76,87と係止される係止突起65がそれぞれ形成されている。また、水平部材61の上板部61bにおける一対で一組の各係止溝63の間には、レール体L2 と同L3 の両端連結部に形成された挿入片70を挿入係止して、各レール体L2 ,L3 が架台V2 ,V3 の水平部材61に係止構造のみで連結された状態で、各レール体L2 ,L3 の両端部が左右方向に微動するのを防止する挿入溝66〔図16及び図18(イ)参照〕が形成されている。各架台V2 ,V3 の水平部材61には、その幅方向の両側から各レール体L2 ,L3 が連結されるために、前記挿入溝66は、水平部材61の幅方向に形成されているが、その中央部は、強度の低下を防止するために部分的に挿入溝66は形成されていない。また、水平部材61の対向する各側板部61aの両端下部には、下方に開口した係止溝67が形成されている。この係止溝67は、後述の垂直部材62の係止片69に対して係止し易いように、挿入側である下端開口に向けて幅が僅かに広くなっている。水平部材61の各係止溝67の内側には、係止孔68が形成されている。
【0041】
また、架台V2 は、収納材Tを上下二段にして支持可能なものであって、これを構成する垂直部材62は、その上端部と中央部との二箇所にそれぞれ相対向した状態で一対一組となった係止片69が二組形成されている。この一対一組の係止片69は、垂直部材62の対向する各側板部62aの対向方形状部の下辺のみが各側板部62aに接続された状態で、残りの三辺を切断して内側に切り起こして形成されたものであって、前記側板部62aにおける係止片69の斜内側下方には、前記水平部材61の係止孔68に対して係止する係止突起71〔図17及び図19(イ)参照〕が形成されている。また、垂直部材62の背面板部62bにおける前記係止片69の僅かに上方には、図16及び図17に示されるように、水平部材61の両端部が垂直部材62の内側に嵌まり込んで、水平部材61の係止孔68に垂直部材の係止片69が係止された状態を維持して、水平部材61が持ち上げられるのを防止するストッパー片72が内側に切り起こして形成されている。このようにして、水平部材61の両端部がそれぞれ各垂直部材62の内側に嵌まり込んで、前記ストッパー片72により水平部材61が上方へ持ち上げられるのが防止された状態で、係止構造のみによって、1又は2本の水平部材61と一対の垂直部材62とは、一体に組み付けられて架台V2 が形成される。なお、図示の2台の架台V2 は、1本の水平部材61が使用されているのみであるが、収納材Tを上下二段に配設する場合には、2本の水平部材61が使用される。
【0042】
また、架台V3 は、上下三段にして収納材Tを配設可能にするために、最大で3本の水平部材61を連結することが可能なものであり、これに対応して一対の垂直部材62’の高さは、架台V2 の垂直部材62よりも高くなっている。図13に示される使用例は、隣接する架台V2 との間でレール体L2 ,L3 を使用して並列される2本の収納材Tの一方を傾斜配設させると共に、他方の収納材Tを水平配置させるために、2本の水平部材61が使用されている。
【0043】
次に、各レール体L2 ,L3 ,L4 の構成について簡単に説明する。レール体L2 は、収納材Tを水平を維持して直線状に配設するものであって、前記レール体L1 と同一機能を果たす。即ち、レール体L2 は、図20に示されるように、断面コの字形のアングル材で形成されたレール体本体73の両端部に、架台V2 ,V3 の水平部材61に係止構造のみにより連結可能な連結部Dが一体に形成された構成である。レール体L2 の各側板部74の両端部は、その幅方向の両端部が部分的に欠落されて狭幅となった状態で外側に直角に折り曲げられて、前記各架台V2 ,V3 の水平部材61の係止溝63に係止される係止板75となっており、各係止板75には、水平部材61の係止突起65に係止される係止孔76がそれぞれ形成されている。また、レール体L2 の上板部77は、前記係止板75に対して長手方向に突出していて、平面視において変則Z状に切り込んで、レール体L2 の長手方向に沿った切り込み部よりもやや外側の部分を内側に向けて折り曲げることにより、前記各架台V2 ,V3 の水平部材61の挿入溝66に挿入される挿入片70が形成されている。よって、前記連結部Dは、一対の係止板75と挿入片70とで構成される。なお、レール体L2 の上板部77に変則Z状の切り込みを形成して前記挿入片70を形成する際に、レール体L2 の長手方向と直交する方向(幅方向)の2本の切り込みのうち短い方は、前記係止板75の折り曲げ位置と一致している。また、レール体本体73の上板部77には、この上に載置される収納材Tを固定するための収納材固定孔78(図13及び図24参照)が所定間隔をおいて形成されている。なお、レール体L2 の上板部77における係止板75の形成位置から長手方向に突出した部分は、架台V2 ,V3 の水平部材61の上板部61bの上面に当接する当接板部79となっている。
【0044】
また、レール体L3 は、収納材Tを傾斜させて直線状に配設するものであり、
図21に示されるように、使用状態で横配置される長尺板状のレール体本体80の両端部に前記レール体L2 と同一構造の連結部Dが一体に形成された構成である。但し、レール体本体80は、長尺板状であるために、その両端部には係止板75を形成可能にすると共に、連結部Dの部分の強度を高めるために略三角形状の部分側板部81が形成されている。レール体本体80には、所定間隔をおいて収納材固定孔82(図13参照)が形成されている。このレール体L3 は、金属板で形成されて、図14及び図15に示されるように、使用状態でレール体本体80が傾斜姿勢で横配置(板面が斜め上方を向いた状態で傾斜配置)されて、その両端部のみが水平となるように、治具又は人手により塑性変形させることにより、屈曲又はわん曲される。また、レール体L3 の曲げ強度が大きくて、その両端部を治具又は人手により塑性変形されられない場合には、レール体L3 の両端部の成形時において、その両端部を予め分かっている角度で曲げておくことも可能である。
【0045】
また、レール体L4 は、収納材Tを左右方向にわん曲させて配設するものであり、図22及び図23に示されるように、レール体本体83の両端部に上記と同一構成の連結部Dがそれぞれ一体に形成された構成である。レール体本体83は、使用状態で縦配置される長尺状の板体84の上端部に、互いに分離された多数の分離載置板85が前記板体84に対して直角に折り曲げられた構成であって、板体84が縦配置されるために、図23に示されるように、レール体本体83は、各分離載置板85の水平を維持した状態で、左右に自在にわん曲し得る。ここで、レール体L4 を構成する板体84は縦配置されていて、収納材Tの載置荷重に十分に耐え得るので、左右に自在にわん曲するのみで、上下方向に変形することはない。連結部Dは、前記板体84の端部、及び該板体84の端部に部分的に対向して設けられた部分側板89とを、それぞれ外側に直角に折り曲げられた一対の係止板75と、端部の分離載置板85の延長部に形成された挿入片70とで構成される。また、相連続する多数の分離載置板85のうち特定の分離載置板85には、収納材固定孔91(図13及び図23参照)が形成されている。
【0046】
このため、上記した係止構造のみによって1又は2本の水平部材61と一対の垂直部材62とを組み付けて架台V2 ,V3 を形成して、所定位置に設置しておいて、レール体L2 については、その両端の一対の係止板75を各架台V2 ,V3 を構成する水平部材61の係止溝63に挿入係止させると共に、その両端の挿入片70を前記水平部材61の挿入溝66に挿入すると、図18(ロ)に示されるように、各係止板75の係止孔76に、水平部材61の側板部61aに形成された係止突起65が係止する。これにより、レール体L2 の両端部は、各架台V2 ,V3 の水平部材61に左右方向のずれがなく、しかも上方に抜け出ることなく、係止構造のみによって連結される。
【0047】
また、レール体L3 に関しては、金属板で形成されたレール体本体83の両端部を治具又は人手により塑性変形させて屈曲又はわん曲させて、当該両端部に一体に形成された一対の係止板75及び挿入片70を上記レール体L2 の場合と同様にして、高さの異なる各架台V2 ,V3 の最上方の水平部材61の一対の係止溝63及び挿入溝66に係止させる。これにより、図13に示されるように、レール体L3 は、その両端部が高さの異なる各架台V2 ,V3 の最上方の水平部材61にそれぞれ連結されて、傾斜配置される。
【0048】
更に、レール体L4 に関しては、同一高さの各架台V2 の間において、左右方向にわん曲させて、その両端部の各係止板86を、各架台V2 の水平部材61の係止溝63に挿入係止させると、レール体L4 を構成する縦配置された長尺板状のレール体本体83が平面視で必要方向にわん曲されて、レール体L4 は、水平を保って各架台V2 の間においてわん曲配置される。
【0049】
また、収納材Tを構成する基台1と蓋体2とは、いずれも縦断面(長手方向の断面)において凹凸構造になっているために、配置状態において上下及び左右の両方向に可撓性を有している。このため、図13に示されるように、収納材Tは、レール体L3 に対しては傾斜して配置されると共に、レール体L2 とレール体L2 及びレール体L4 との各接続部においては、これらに載置された収納材Tは上下方向に撓んで配置される。また、収納材Tは、レール体L4 に対しては水平を維持したままで、左右方向にわん曲して配置される。ビルの屋上等において、空調設備用の冷媒管Mを配置する場合には、その接続部の位置、障害物の存在等によって、収納材Tに収納される冷媒管Mを傾斜配置したり、左右にわん曲させて配置する必要があるが、上記した各レール体L2 ,L3 ,L4 を組み合わせて使用すれば、これらに対して自在に対応できる。
【0050】
また、各レール体L2 ,L3 ,L4 に対して収納材Tを固定するには、固定具F2 と、各レール体L2 ,L3 ,L4 に所定間隔をおいて形成された収納材固定孔78,82,91と、固定ボルト92とを使用して行う。固定具F2 は、図24に示されるように、弾性変形可能な材質で形成されて、断面U字状をした固定具本体93の両立上り部93aの上端部が内側に折り曲げられて係止部94となっていると共に、固定具本体93の底板部93bの中央部にボルト挿通孔95が形成された構成である。
【0051】
図24に示されるように、固定ボルト92とナット96とを使用して、固定具本体93の底板部93bをレール体L2 (L3 ,L4 )の収納材固定孔78(82,91)が形成された部分の上面に載置して、前記底板部93bに形成されたボルト挿通孔95と収納材固定孔78,82,91とを合致させて、両孔95,78(82,91)に固定ボルト92を挿通して、ナット96と螺合させると、レール体L2 (L3 ,L4 )に対して固定具F2 が固定される。
【0052】
そして、上記の状態で収納材Tの基台1を固定具F2 の上方から下方に向けて押し込むと、固定具本体93の両立上り部93aは、外側に弾性変形した後に原形状に復元して、基台1の両立上り部の上端の段差部1cに係止されて、抜け止め不能となる。この状態で、基台1の上面開口から、その内部の収納空間5に冷媒管Mを収納した後に、単に基台1に対して蓋体2を覆蓋させればよい。これにより、基台1と蓋体2の各開口部が僅かに弾性変形して、基台1の被嵌合部4に蓋体3の嵌合部3が嵌合されて、多数のビス類を全く使用せずに、基台1に対して蓋体2が抜けることなく覆蓋される。基台1が左右にわん曲したレール体L4 にわん曲して固定されている場合には、蓋体2は、これに対応してわん曲して覆蓋される。
【0053】
なお、本発明に係る収納材の配設構造においては、上記実施形態のトラフ(収納材)Tのように、波付構造であって、構造的に撓み易いものに対して最も効果があるが、表面が凹凸構造になっていない通常の金属板製の収納材の配設に際しても、勿論実施可能である。
【0054】
また、収納材を固定するレール体の架設形態に関しても、上記実施形態のように、地面に打設したコンクリート層に固定された架台に架設される形態に限られず、壁面に取付けられたブラケットにレール体が架設され、このレール体に収納材が固定されることにより、収納材が壁面に沿って空間配設されることもあり得る。
【0055】
更に、撓みを防止してレール体に固定される収納材に関しては、上記実施形態のように一段に限られず、収納材を複数段に積み重ね、これらを束ねた状態で全体をレール体に固定する配設形態もあり得る。
【0056】
【発明の効果】
本発明に係る配線・配管材用収納材の配設構造は、レール体に収納材を固定した状態で配設されるために、可撓性を有する収納材の撓みを効果的に防止でき、その際に、レール体に固定具を介して収納材を固定する構造であると、レール体に対して収納材をしっかりと固定した状態で、その撓みを防止できると共に、単位長さ当たりの架台の数を少なくできる結果、架台の総数も少なくなる。
【0057】
また、傾斜、或いは左右にわん曲して配置可能なレール体を使用すると、配線・配管材の接続位置の関係、或いは直線配置位置に障害物が存在する場合等において、ビス類を全く使用せずに、各部材の係止又は嵌合構造のみによって、収納材を傾斜させたり、或いは左右にわん曲して配設できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トラフTの配設のために必要な各種部材の分離状態の斜視図である。
【図2】トラフTを構成する基台1と蓋体2との分離状態の斜視図である。
【図3】連結具Cを介して架台Vにレール体L1 が固定された部分の拡大斜視図である。
【図4】連結具Cの斜視図である。
【図5】(イ),(ロ)は、それぞれ架台Vに連結具Cを固定する前後の状態をトラフTの配設方向Qと直交する方向から見た図である。
【図6】図5(ロ)のX−X線断面図である。
【図7】レール体L1 と固定具F1 とトラフTの基台1との配置関係を示す斜視図である。
【図8】固定具F1 の斜視図である。
【図9】固定具F1 がレール体L1 に保持された状態の縦断面図である。
【図10】固定具F1 を介してレール体L1 にトラフTの基台1が固定された状態の横断面図である。
【図11】同じく縦断面図である。
【図12】(イ),(ロ)は、それぞれトラフT及び同T’を本発明に係る構造によって配設した状態の概略図である。
【図13】3種類の各レール体L2 ,L3 ,L4 を使用して、収納材Tを左右方向にわん曲させたり、或いは高さを異にして配設した状態の全体斜視図である。
【図14】図13の中央の架台V2 の部分の分解斜視図である。
【図15】架台V3 の部分の拡大図である。
【図16】架台V2 ,V3 を構成する水平部材61と垂直部材62との連結構造を示す斜視図である。
【図17】架台V2 にレール体L2 が接続された状態の一部を破断した正面図である。
【図18】(イ),(ロ),(ハ)は、それぞれ図17のY1 −Y1 線,Y2 −Y2 線及びY3 −Y3 線断面図である。
【図19】(イ),(ロ)は、それぞれ図17のY4 −Y4 線及びY5 −Y5 線断面図である。
【図20】レール体L2 の端部の斜視図である。
【図21】レール体L3 の端部の斜視図である。
【図22】レール体L4 の端部の斜視図である。
【図23】レール体L4 がわん曲された状態を示す平面図である。
【図24】(イ)は、それぞれ固定具F2 を使用してレール体L2 に収納材Tが固定された状態の一部を破断した側面図であり、(ロ)は、同じく横断面図である。
【符号の説明】
C:連結具
F1,F2 :固定具
K:ケーブル(配線・配管材)
L1 〜L4 ,L’:レール体
M:冷媒管(配線・配管材)
T,T’:トラフ(収納材)
V:架台
1:トラフ(収納材)の基台
2:トラフ(収納材)の蓋体
5:トラフ(収納材)の収納空間
43:固定具の第1被保持部
44:固定具の固定部
45:固定具の第2被保持部
Claims (7)
- 架台に架設されるレール体と、可撓性を有し、内部に配線・配管材を収納する空間を備えた収納材とから成り、
前記レール体に前記収納材を固定することにより、撓みを防止して前記収納材を配設可能にしたことを特徴とする配線・配管材用収納材の配設構造。 - 架台に架設されるレール体と、可撓性を有し、内部に配線・配管材を収納する空間を備えた収納材と、前記レール体に前記収納材を固定する固定具とから成り、
前記レール体に前記固定具を介して前記収納材を固定することにより、撓みを防止して前記収納材を配設可能にしたことを特徴とする配線・配管材用収納材の配設構造。 - 前記レール体は、高さの異なる架台の間に傾斜配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の配線・配管材用収納材の配設構造。
- 前記レール体は、左右方向にわん曲可能な構成であることを特徴とする請求項1又は2に記載の配線・配管材用収納材の配設構造。
- 前記収納材は、上下に分割可能な基台と蓋体とからなり、前記基台がレール体の上方に固定されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の配線・配管材用収納材の配設構造。
- 前記レール体同士を連結する連結具は、該レール体が架設される架台に固定されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の配線・配管材用収納材の配設構造。
- 架台に架設されたレール体に、可撓性を有し、内部に配線・配管材を収納する空間を備えた収納材を固定する固定具であって、
前記レール体に保持される被保持部と、該被保持部にレール体の一部を収容保持して前記レール体に保持された状態で、前記収納材を前記レール体に対して固定可能とすべく該レール体の上面に臨む固定部とを有することを特徴とする固定具。
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