JP2004006847A - 高配向性熱電変換材料の製造方法 - Google Patents

高配向性熱電変換材料の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】NaCoO(式中、0.3≦x≦0.8)からなる熱電変換材料について、その配向度が70%以上で且つパワーファクターが格段に大きい高配向性熱電変換材料を再現性よく製造する。
【解決手段】元素組成式NaCoO(式中、0.3≦x≦0.8である)で表され、且つ、{001}面の配向度70%以上の高配向性セラミックス熱電変換材料の製造方法であって、その板状単結晶粉と焼結体粉を含む懸濁液を用いて板状単結晶粉を配向させた薄板状成形体を形成した後、積層し、焼結することを特徴とする高配向性熱電変換材料の製造方法。特に、板状単結晶粉の単結晶が共沈法で製造された単結晶を用いることにより、さらに優れた熱電性能を有する熱電変換材料が得られる。この製造方法で得られた高配向性セラミックス熱電変換材料からなる熱電変換素子。
【選択図】図9

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高配向性熱電変換材料すなわち高い熱電性能を有する高配向性熱電変換材料の製造方法及びその製造方法で得られた高配向性熱電変換材料を用いた熱電変換素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
BiTe、PbTe、Si0.8Ge0.2、FeSi等の非酸化物系の熱電変換材料は大気中高温域での耐久性などの面で問題がある。このため、でき得れば酸化物系の熱電変換材料であるのが望まれ、これまで、酸化物系熱電変換材料について幾つかの成果が報告されている。例えば、特開平9−321346号には、式:ACoxOy(式中、AはLi、Na又はKであり、xは1≦x≦2、yは2≦y≦4である)で表される酸化物系熱電変換材料が開示されている。
【0003】
ところで、NaCoOは、構造面からみると、その単結晶は本来異方性を有する材料であるので、その結晶を配向させることにより熱電性能が向上すると考えられ、この観点から、特開2000−211971や特開2000−269560などが提案されている。
【0004】
【特許文献1】特開平9−321346号公報
【特許文献2】特開2000−211971号公報
【特許文献3】特開2000−269560号公報
【0005】
しかし、そのような材料は、例えば、出発原料粉として、NaCOとCoを用い、且つ、結晶を配向させた後焼結しているので、Na量の組成ずれや配向度の低下がみられ、このため必ずしも再現性よく十分な熱電特性が得られていなかった。すなわち、▲1▼合成条件が複雑化し、NaCoO自体の合成が必ずしも容易でない、▲2▼Na量の組成ずれや配向度の低下がみられる、▲3▼結晶配向しても粒界の電気抵抗が高い、といった問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、従来技術における上記のような問題点を解決するためになされたものであり、NaCoO(式中、0.3≦x≦0.8である)で表される高配向性熱電変換材料について、その配向性を再現性よく達成できる製造方法を提供することを目的とし、また、この製造方法で得られた熱電変換素子用のp型熱電変換材料を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、(1)元素組成式NaCoO(式中、0.3≦x≦0.8である)で表され、且つ、{001}面の配向度70%以上の高配向性セラミックス熱電変換材料の製造方法であって、その板状単結晶粉と焼結体粉を含む懸濁液を用いて板状単結晶粉を配向させた薄板状成形体を作製した後、積層し、焼結することを特徴とする高配向性熱電変換材料の製造方法を提供する。
【0008】
また、本発明は、(2)元素組成式NaCoO(式中、0.3≦x≦0.8である)で表され、且つ、{001}面の配向度70%以上の高配向性セラミックス熱電変換材料の製造方法であって、その板状単結晶粉とNa源及びCo源からなる原料粉とを含む懸濁液を用いて板状単結晶粉を配向させた薄板状成形体を作製した後、積層し、焼結することを特徴とする高配向性熱電変換材料の製造方法を提供する。本発明(2)は、発明(1)における焼結体粉を、その焼結体の原料であるNa源及びCo源からなる原料粉に代えたものに相当している。
【0009】
さらに、本発明は、上記発明(1)〜(2)の製造方法において、元素組成式NaCoO(式中、0.3≦x≦0.8である)で表される板状単結晶粉の単結晶が共沈法で製造された単結晶であることを特徴とする高配向性熱電変換材料の製造方法を提供し、また本発明は、元素組成式NaCoO(式中、0.3≦x≦0.8である)で表される板状単結晶粉の単結晶の粒径が1〜100μm、アスペクト比が3〜20であることを特徴とする高配向性熱電変換材料の製造方法を提供する。
【0010】
また、本発明は、上記発明(1)〜(2)の製造方法で得られた元素組成式NaCoO(式中、0.3≦x≦0.8である)で表される高配向性セラミックス熱電変換材料からなるp型熱電変換材料を用いた熱電変換素子であって、その配向面(すなわち{001}面、つまりa−b面)に平行に温度差を設けるか、または電流を流すようにしてなることを特徴とする熱電変換素子を提供する。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明は、組成式NaCoO(式中、0.3≦x≦0.8である。以下本式について同じ)で表される高配向性酸化物セラミックス熱電変換材料を再現性よく製造する方法である。第1の態様では下記(a)〜(d)の工程で製造する。(a)組成式NaCoOからなる酸化物の板状単結晶粉と焼結体粉とを原料として用いる。(b)その両者を含む懸濁液を形成する。(c)この混合懸濁液を用いて板状単結晶粉が配向した薄板状成形体を形成する。(d)該薄板状成形体を積層し、積層体を焼結する。
【0012】
第2の態様では下記(a)〜(d)の工程で製造する。(a)組成式NaCoOからなる酸化物の板状単結晶粉と、炭酸ナトリウム(NaCO)などのNa源と酸化コバルト(Co)などのCo源の混合粉を原料として用いる。(b)その両者を含む懸濁液を作製する。(c)この混合懸濁液を用いて板状単結晶粉が配向した薄板状成形体を形成する。(d)該薄板状成形体を形成する。(e)該薄板状成形体を積層し、積層体を焼結する。この態様は、第1の態様における焼結体粉を、その焼結体(あるいは単結晶)の原料である炭酸ナトリウム(NaCO)などのNa源と酸化コバルト(Co)などCo源の混合粉に代えたものに相当している。
【0013】
また、第1の態様及び第2の態様において、元素組成式NaCoO(式中、0.3≦x≦0.8である)で表される板状単結晶粉の単結晶として共沈法で製造された単結晶を用いることができる。これにより、無配向のものに比べて電気抵抗率が低下し、高い熱電性能を有する熱電変換材料を得ることができる。
【0014】
本発明においては、第1の態様及び第2の態様における前記(b)の工程、すなわちその両者を含む懸濁液の形成工程で得られた混合懸濁液を用いて単結晶を高配向させた薄板状成形体を形成することが重要であり、加えて、形成された薄板状成形体を積層することが重要である。単結晶粉はNaCoOの単結晶の集合体であり、各単結晶は板状の結晶である。図1にその結晶構造を示している。図1のとおり厚さが薄く長手方向に長い結晶である。なお、本明細書中、当該単結晶粉を板状単結晶粉ともいう。
【0015】
前記(b)の工程で得られた混合懸濁液から両者の混合物の薄板状成形体を形成するには、好ましくはドクターブレード法等のテープ成形法が用いられる。これにより薄板状成形体中でNaCoOの各単結晶が同一方向に配置される。そして形成された薄板状成形体を層状に積層し、得られた積層体を焼結することにより、結晶配向度の高いNaCoOのセラミックスからなる熱電変換材料が得られる。以下、これら事項についてさらに説明する。
【0016】
〈(1)NaCoOからなる酸化物の板状単結晶粉及び焼結体粉〉
初期原料として、▲1▼予め合成したNaCoOの板状単結晶粉と、▲2▼予め合成したNaCoOの焼結体粉を用いる。▲2▼予め合成したNaCoOの焼結体粉に代えて、▲3▼NaCOとCoの混合粉を用いてもよい。これは、▲2▼予め合成したNaCoOの焼結体の原料粉に相当しており、焼結時に、▲2▼予め合成したNaCoOの焼結体粉と同様の作用をする。
【0017】
〈NaCoOからなる酸化物の板状単結晶粉〉
このうち、まず、元素組成式NaCoO(式中、0.3≦x≦0.8である)で表される板状単結晶粉の板状単結晶は、その原料及び合成方法には特に限定はないが、例えば以下(1)〜(2)の方法で合成することができる。(1)原料成分としてNaCOとCoの混合粉を用い、これにフラックスとしてNaClを加えて溶解、析出することにより合成する。(2)共沈法により合成する。共沈法では、ナトリウム源とコバルト源を水性溶媒に溶解し、反応させることにより合成する。ナトリウム源としては、炭酸ナトリウム(NaCO)、シュウ酸ナトリウム(Na)、塩化ナトリウム(NaCl)、硝酸ナトリウム(NaNO)等が用いられ、コバルト源としては、硝酸コバルト〔Co(NO・6HO〕、炭酸コバルト(CoCO)、酢酸コバルト・4水塩〔Co(CHOO)・4HO)、シュウ酸コバルト(CoC)、塩化コバルト(CoCl)、塩化コバルト・6水塩(CoCl・6HO)等が用いられる。
【0018】
このうち、特に共沈法による合成で得られ、その粒径が1〜100μm、アスペクト比が3〜20である、元素組成式NaCoO(式中、0.3≦x≦0.8である)で表される板状単結晶粉の単結晶を用いることにより、無配向のものに比べて電気抵抗率が低下し、高い熱電性能を有する熱電変換材料を得ることができる。
【0019】
〈NaCoOからなる酸化物の焼結体粉〉
次に、NaCoOからなる酸化物の焼結体粉については、その焼結体の原料及びその合成法には特に限定はないが、各種複合酸化物を製造する場合と同様にして合成することができる。例えば、原料としてNaCOとCoを用い、その混合粉を焼成することにより得られる。
【0020】
〈(2)NaCoOからなる酸化物の単結晶粉と焼結体粉を含む懸濁液、または、単結晶粉とNa源及びCo源とを含む懸濁液〉
単結晶粉と焼結体粉とを含む懸濁液を作製する。溶媒としては好ましくは有機溶媒が用いられる。その例としてアセトン、トルエン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、トリクレン、エタノール等のアルコール類が挙げられる。これらは2種以上を混合して用いてもよい。単結晶と焼結体とを別個に粉砕した後に混合してもよく、単結晶と焼結体を混合した後に粉砕してもよい。粉砕の程度は、薄板状成形体の形成時に結晶を配向させる上で、単結晶粉及び焼結体粉の粒径が300μm以下であるのが好ましい。図1のとおり、NaCoOの単結晶の厚さは薄いので、その粒径は長手方向の長さが関与する。粉砕後、篩にかけ、篩下分を使用するのが望ましい。また、その粒径の下限は10μmであるのが好ましい。
【0021】
ここで、単結晶粉と焼結体粉の混合割合については、次の工程である〈(3)単結晶粉及び焼結体粉の混合物による単結晶粉を配向させた薄板状成形体の形成〉での薄板状成形体の形成時以降、単結晶粉の配向が有意に行われ得る割合であればよいが、重量比で、好ましくは単結晶粉:焼結体粉=10:90〜60:40(すなわち単結晶粉=10〜60重量%)の範囲、より好ましくは単結晶粉:焼結体粉=10:90〜30:70(すなわち単結晶粉=10〜30重量%)の範囲である。
【0022】
前述、第2の態様として述べたとおり、焼結体粉に代えてNa源とCo源の混合粉を用いてもよい。この場合には、板状単結晶粉とNaCOなどのNa源及びCoなどのCo源の混合粉との混合物を製造する。Na源としては、酢酸ナトリウム(CHCOONa)、酸化ナトリウム(NaO)、水酸化ナトリウム(NaOH)等も用い得るが、好ましくはNaCOが用いられる。Co源としては、水酸化コバルト〔Co(OH)〕、酢酸コバルト〔Co(CHCOO)〕等も用い得るが、好ましくはCoが用いられる。単結晶粉:Na源及びCo源の混合粉の混合割合については、前記単結晶粉:焼結体粉の場合と同様である。
【0023】
〈(3)単結晶粉及び焼結体粉の混合物による単結晶粉を配向させた薄板状成形体の形成〉
上記混合物を用いて単結晶を配向させた薄板状成形体を形成する。ドクターブレード法による場合、単結晶粉と焼結体粉の混合物を溶媒に分散させて懸濁液とする。この場合、懸濁液中の単結晶粉と焼結体粉は均一に分散させておくことが重要である。懸濁液をスラリー溜めから回転するエンドレスベルト上に均一厚さに配して薄板状成形体を形成する。単結晶は板状であるので、単結晶粉の各板状単結晶はベルト面に平行に面方向に配列する。ここで、薄板状成形体中の単結晶の配向度は70%以上であるのが好ましい。この配向度は、積層、焼結後も実質上そのまま維持される。
【0024】
本発明において、その板状単結晶として特に共沈法で製造された単結晶を用いることにより、配向度が70%以上、特に90%以上のものが得られる。しかも、この場合には、炭酸ナトリウムの添加をせずに、900℃程度でホットプレス焼結する時に高い熱電性能が得られる。ここで、炭酸ナトリウムの添加なしの場合に比べて熱電性能は幾分低下するが、炭酸ナトリウムを添加してもよいことはもちろんである。なお、本発明者らは、NaCoO(式中、0.3≦x≦0.8、1.65≦y≦2.4)の薄片状単結晶粉に炭酸ナトリウム等の焼結助剤を添加し、且つ該単結晶粉の結晶方向を揃えて焼成する技術を先に開発している(特願2001−20009)。これに対して、本発明においては、上記のとおり炭酸ナトリウムの添加をせずに高い熱電性能が得られる。
【0025】
〈(4)薄板状成形体の積層、積層体の焼結〉
上記板状単結晶を配向させた薄板状成形体を積層し、積層体を焼結する。図2はこれらの態様を示す図である。薄板状成形体の複数枚を積層した後、積層体を焼結する。焼結は常圧固相法及びホットプレス法のいずれによってもよい。常圧固相法の場合、電気炉等の加熱炉に入れて昇温し、酸素雰囲気中で焼結する。焼結方法として、あらかじめ加熱した炉に積層体を入れ急速加熱する方法を用いてもよい。焼結温度は、焼結目的を達成し得る温度であればよいが、好ましくは850〜950℃の範囲である。焼結の前工程として空気雰囲気中で仮焼処理を行ってもよい。仮焼温度は好ましくは850〜950℃の範囲である。
【0026】
ホットプレス法の場合、ホットプレス装置で加圧しながら酸素雰囲気中で焼結する。加圧圧力は、好ましくは4.9〜29.4MPaの範囲、より好ましくは9.8〜29.4MPaの範囲である。焼結温度は、焼結目的を達成し得る温度であればよいが、好ましくは850〜950℃の範囲である。焼結の前工程として、ホットプレス装置で空気(大気)雰囲気中で仮焼処理を行ってもよい。仮焼温度は好ましくは850〜950℃の範囲である。
【0027】
こうして、配向度70%以上という高配向度のNaCoOセラミックスが再現性よく得られる。本NaCoOセラミックスは、特にパワーファクターが格段に大きく、p型熱電変換材料であるので、n型熱電変換材料とともに用いて熱電変換素子を構成することができる。これにより、温度差から起電力を取り出したり、逆に電力を加えてヒートポンプとして冷却又は加熱に用いる熱電変換素子とすることができる。熱電変換素子の構成の仕方については、従来における態様と同様にして構成することができる。
【0028】
また、本発明で得られるNaCoOセラミックスからなる熱電変換材料の構成元素は、ナトリウム、コバルト及び酸素であり、これらは毒性がなく、原材料費が安価である。しかも、ナトリウムや酸素といった比較的軽い元素から構成されていることから、携帯端末用や自動車等の移動車両用など、特に民生用に用いるのに大いに有利である。
【0029】
【実施例】
以下、実施例を基に本発明をさらに詳しく説明するが、本発明がこれらの実施例に限定されないことは勿論である。
【0030】
《実施例1》
〈NaCoO単結晶粉の合成:フラックス焼成法〉
NaCO(純度99%:白色粉末)、Co(純度99.9%以上:黒色粉末)、NaCl(純度99.5%)を準備した。これらの粉末をNaCOのNa、CoのCo、NaClのNaが1:1:7(モル比)となるように秤量し、自動乳鉢で混合後、アルミナ製坩堝に入れた。これを電気炉中に入れ、単結晶粉を合成した。合成条件は以下のとおりとした。室温から2時間で950℃に昇温し、この950℃に24時間保持した後、150時間かけて次第に850℃に降温し、以降4時間で室温に降温した。次いで、生成物に蒸留水を加え、余分のNaCl及び未反応のNaCOを溶かし、さらに篩にて未反応成分を分離し、この処理を5回繰り返した。分離された平板状NaCoOを100℃の恒温槽で乾燥した。こうして作製したNaCoO(x≒0.5)の板状単結晶を粉砕した後、45μmの篩を通し、篩下分として板状単結晶粉を得た。
【0031】
〈NaCoO焼結体粉の合成〉
上記と同じNaCO及びCoの粉末を、NaCOのNa、CoのCoの比が1.2:2(モル比)となるように秤量し、自動乳鉢で混合後、アルミナ製坩堝に入れた。これを電気炉中に入れ、焼成して、焼結体粉を合成した。この焼結体粉を45μmの篩を通し、篩下分としてNaCoO(x≒0.5)の焼結体粉を得た。
【0032】
〈NaCOとCoを混合した原料粉の作製〉
上記と同じNaCO及びCoの粉末を、NaCOのNa、CoのCoの比が1.6:2(モル比)となるように秤量し、自動乳鉢で混合した。こうして得た混合粉を、上記NaCoO焼結体を得る上での前駆的原料という意味で、以下原料粉と指称する(なお、単結晶を核として単結晶を成長させる原料となるので、この意味でも原料粉となる)。
【0033】
〈薄板状成形体の作製、積層体の作製〉
以上のNaCoO単結晶粉、NaCoO焼結体粉及び原料粉(NaCOとCoを混合した原料粉)を用いて単結晶粉が配向した薄板状成形体を形成した。単結晶粉と焼結体粉との組み合わせで、両者の量的割合を各種変え、溶媒中に投入して撹拌し、懸濁液を作製した。溶媒として、エタノール40容量%とトルエン60容量%の混合液を用いた。また、単結晶粉と原料粉(NaCOとCoを混合した原料粉)との組み合わせで、両者の量的割合を各種変え、上記と同様にして懸濁液を作製した。
【0034】
上記各懸濁液を用いて、ドクターブレード法により、それぞれ厚さ約100μmの薄板状成形体を形成した。得られた上記各懸濁液を用いて得た各薄板状成形体(=同一懸濁液を用いて得た薄板状成形体)を積層して、厚さ約3mmの各積層体を作製した。これら積層体を用いて常圧固相法及びホットプレス法により配向焼結体を合成した。
【0035】
〈配向焼結体の合成〉
常圧固相法では、850℃、酸素雰囲気(常圧)中、5時間、仮焼した後、焼結した。焼結条件は、950℃、大気雰囲気(常圧)中、10時間とした。ホットプレス法では、ホットプレス装置として酸化雰囲気ホットプレスを用いた。950℃、大気雰囲気(常圧)中、10時間、仮焼した後、引き続き焼結した。焼結条件は、850℃、酸素雰囲気中、2時間、プレス圧=9.8MPaとした。表1は、こうして作製した各種試料のうちの4例を試料1〜試料4として示したものである。
【0036】
【表1】
Figure 2004006847
【0037】
〈評価試験〉
以上のようにして得た各試料について、評価試験を下記のとおり行った。
各試料について、X線回折(XRD)スペクトル、配向度、電気抵抗率、ゼーベック係数、パワーファクターを測定した。配向度は、ロットゲーリング配向度F〔Lotgering,F.K.“J.Inorg.Nucl.Chem.,”9(1959),113〕で測定した。X線源にCu−Kαを用いて2θ−θ測定を行った際の2θ=5°〜80°の範囲にあるピークを用いて評価した。ここで、該配向度Fは、2θ−θ法X線回折パターンのピーク強度から、式F=(p−p)/(1−p)により計算されるもので、pは対象試料、すなわち配向セラミックスのΣl(00l)/Σl(hkl)、pは参照試料、すなわち無配向セラミックスのp値である。なお、単結晶ではF=1、無配向ではF=0となる。電気抵抗率とゼーベック係数は真空理工社製、ZEM−1にて測定し、パワーファクターは下記式(1)により求めた。
【0038】
【数1】
Figure 2004006847
【0039】
〈X線回折スペクトル〉
図3は、表1に示す各試料のうち試料2及び試料4についてのX線回折スペクトルであり、図3中主なピーク強度値を併記している。図3のとおり、NaCoO(x≒0.5)の結晶(c軸)に特有の箇所である2θ=16.2degの箇所に(002)による強い回折強度があり、2θ=32.6degの箇所に(004)による比較的強い回折強度があることが観察される。
【0040】
〈配向度:ロットゲーリング配向度F〉
上記X線回折スペクトルのピーク強度値からロットゲーリング配向度Fを求めた。表2にその結果を示している。表2のとおり、試料1で93%、試料2で84%、試料3で92%、試料4で75%と、試料1〜4のいずれも高い配向度を示している。なお、表2には、以下に記載する他の特性値も併記している。
【0041】
【表2】
Figure 2004006847
【0042】
〈電気抵抗率〉
図4は試料1〜4の電気抵抗率を示す図である。なお、測定用の各試料は、図2中、焼結体について「試料」として示すように切り出したものである。図4のとおり、電気抵抗率は、試料4では、測定温度280℃で4.1×10−5Ωm程度と低く、測定温度を上げるに従い徐々に大きくなるが、測定温度790℃でも6.9×10−5Ωm程度の値を示している。試料1〜3については、試料4より大きく、測定温度を上げるに従い徐々に大きくなるが、いずれも実使用上、許容できる値を示している。
【0043】
〈ゼーベック係数〉
図5は試料1〜4のゼーベック係数を示す図である。図5のとおり、ゼーベック係数は、相互に幾分差はあるが、試料1〜4とも、ほぼ同じ傾向を示している。例えば、試料4では、測定温度280℃で104×10−6VK−1程度であり、以降漸次大きくなり、780℃では154×10−6VK−1という値を示している。
【0044】
〈パワーファクター〉
図6は試料1〜4のパワーファクターを示す図である。図6のとおり、パワーファクターは、試料1〜4ともに大きな値を示している。試料1及び試料2ではほぼ同じ値を示し、測定温度280℃で130×10−6W/mK程度、以降徐々に大きくなり、測定温度680℃では180×10−6W/mK程度という値を示している。試料4では、測定温度280℃でも260×10−6W/mKと大きく、以降徐々に大きくなり、測定温度500℃で300×10−6W/mK、測定温度780℃で360×10−6W/mKの値を示している。このように、本発明による効果は明らかである。
【0045】
《実施例2》
本例では、NaCoO単結晶粉として、下記のとおり共沈法で合成した単結晶粉を用いた以外は、実施例1と同様にして実施した。
〈NaCoO単結晶粉の合成:共沈法〉
炭酸ナトリウム(NaCO)粉末と炭酸コバルト(CoCO)粉末を準備した。炭酸ナトリウムのNaと炭酸コバルトのCoが0.8:1(モル比)となるように秤量し、この混合粉100gに対してクエン酸80g、蒸留水600gを加え、得られた水溶液を撹拌しながら90℃で1時間反応させた。反応終了後、得られたスラリーを100℃の恒温槽で乾燥し、900℃で10時間仮焼成した後、徐冷した。この仮焼成の生成物をボールミルで粉砕し、平板状NaCoO(x≒0.6)の単結晶粉を得た。こうして以下で必要な量の単結晶粉を合成した。
【0046】
上記〈NaCoO単結晶粉の合成:共沈法〉で得た単結晶粉、また当該単結晶粉に炭酸ナトリウムを添加して、実施例1の〈薄板状成形体の作製、積層体の作製〉と同様にして厚さ約3mmの各積層体を作製し、これら積層体を用いてホットプレス法により配向焼結体を合成した。表3は、こうして作製した各種試料のうちの7例を試料5〜試料11として示したものである。試料5〜6は単結晶粉のみを用いた試料、試料7〜11は単結晶粉に炭酸ナトリウムを添加した試料である。
【0047】
【表3】
Figure 2004006847
【0048】
〈評価試験〉
以上のようにして得た各試料について、評価試験を下記のとおり行った。各試料について、実施例1と同様にして、X線回折スペクトル、密度、配向度、電気抵抗率、ゼーベック係数、パワーファクターを測定した。まず、X線回折スペクトルの結果については、全試料がγ−NaCoOの単一相であった。
【0049】
〈配向度:ロットゲーリング配向度F〉
上記X線回折スペクトルのピーク強度値からロットゲーリング配向度Fを求めた。表4にその結果を示している。表4のとおり、試料5〜10については86%以上でいずれも高い配向度を示し、試料11でも72.3%で70%以上の配向率を示している。
【0050】
【表4】
Figure 2004006847
【0051】
〈電気抵抗率〉
図7は試料5〜11の電気抵抗率を示す図である。図7のとおり、電気抵抗率は、特に実施例1における試料1〜4に比べて格段に低い値を示している。試料5では、測定温度280℃で1.7×10−5Ωm程度と低く、測定温度を上げるに従い徐々に大きくなるが、測定温度790℃でも2.5×10−5Ωm程度の値を示している。試料6、試料8〜11については、試料5より大きく、ともに測定温度を上げるに従い徐々に大きくなるが、いずれも実使用上許容できる値を示している。なお、唯一例外として、試料7の電気抵抗率は高い。
【0052】
〈ゼーベック係数〉
図8は試料5〜11のゼーベック係数を示す図である。図8のとおり、ゼーベック係数は、試料5〜7のグループと試料8〜11のグループとで差はあるが、各グループとも、ほぼ同じ傾向を示している。例えば、試料8では、測定温度280℃で113×10−6VK−1程度であり、以降漸次大きくなり、780℃では164×10−6VK−1という値を示している。
【0053】
〈パワーファクター〉
図9は試料5〜11のパワーファクターを示す図である。図9のとおり、パワーファクターは、試料5〜11ともに大きな値を示している。試料5では、測定温度280℃でも890×10−6W/mKと大きく、以降徐々に大きくなり、測定温度680℃では1420×10−6W/mKの値を示している。試料8では、測定温度280℃で650×10−6W/mKと大きく、以降徐々に大きくなり、測定温度480℃で870×10−6W/mK、測定温度780℃で1010×10−6W/mKの値を示している。
【0054】
また、試料7のパワーファクターは、測定温度280℃で210×10−6W/mK、以降徐々に大きくなり、測定温度680℃では390×10−6W/mKの値を示している。試料7の場合、前述のとおり、唯一例外として電気抵抗率が高いが、パワーファクターが大きいことから、原料単結晶粉として共沈法で得た単結晶粉を用いることにより、熱電特性上有意な何らかの作用を及ぼしているものと解される。このように、原料単結晶粉として共沈法で得た単結晶粉を用いることによる効果は明らかである。
【0055】
【発明の効果】
本発明によれば、NaCoO(式中、0.3≦x≦0.8である)からなる、配向度70%以上の高配向性熱電変換材料を再現性よく製造することができる。本発明の製造方法で得られる熱電変換材料は、特にパワーファクターが格段に大きいので、熱電変換素子として非常に有用である。特に、原料単結晶粉として共沈法で製造された板状単結晶粉を用いることにより、さらに優れた熱電変換材料が得られる。また、これらの熱電変換材料は、毒性がなく、原材料費が安価であり、しかも比較的軽い元素から構成されていることから、携帯端末用や自動車等の移動車両用など、民生用としても非常に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】NaCoOの単結晶(板状の結晶)の結晶構造を示す図
【図2】本発明における薄板状成形体の積層、焼結過程の態様例を示す図
【図3】実施例1の結果を示す図(X線回折スペクトル)
【図4】実施例1の結果を示す図(電気抵抗率)
【図5】実施例1の結果を示す図(ゼーベック係数)
【図6】実施例1の結果を示す図(パワーファクター)
【図7】実施例2の結果を示す図(電気抵抗率)
【図8】実施例2の結果を示す図(ゼーベック係数)
【図9】実施例2の結果を示す図(パワーファクター)

Claims (7)

  1. 元素組成式NaCoO(式中、0.3≦x≦0.8である)で表され、且つ、{001}面の配向度70%以上の高配向性セラミックス熱電変換材料の製造方法であって、その板状単結晶粉と焼結体粉を含む懸濁液を用いて板状単結晶粉を配向させた薄板状成形体を形成した後、積層し、焼結することを特徴とする高配向性熱電変換材料の製造方法。
  2. 元素組成式NaCoO(式中、0.3≦x≦0.8である)で表され、且つ、{001}面の配向度70%以上の高配向性セラミックス熱電変換材料の製造方法であって、その板状単結晶粉とNa源及びCo源からなる原料粉とを含む懸濁液を用いて板状単結晶粉を配向させた薄板状成形体を形成した後、積層し、焼結することを特徴とする高配向性熱電変換材料の製造方法。
  3. 上記薄板状成形体における板状単結晶粉の{001}面の配向度が70%以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の高配向性熱電変換材料の製造方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の製造方法において、元素組成式NaCoO(式中、0.3≦x≦0.8である)で表される板状単結晶粉の単結晶が共沈法で製造された単結晶であることを特徴とする高配向性熱電変換材料の製造方法。
  5. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の製造方法において、元素組成式NaCoO(式中、0.3≦x≦0.8である)で表される板状単結晶粉の単結晶の粒径が1〜100μm、アスペクト比が3〜20であることを特徴とする高配向性熱電変換材料の製造方法。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の製造方法で得られた元素組成式NaCoO(式中、0.3≦x≦0.8である)で表される高配向性セラミックス熱電変換材料からなるp型熱電変換材料を用いた熱電変換素子であって、その配向面に平行に温度差を設けるようにしてなることを特徴とする熱電変換素子。
  7. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の製造方法で得られた元素組成式NaCoO(式中、0.3≦x≦0.8である)で表される高配向性セラミックス熱電変換材料からなるp型熱電変換材料を用いた熱電変換素子であって、その配向面に平行に電流を流すようにしてなることを特徴とする熱電変換素子。
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