JP2003528190A - 音響的用途のための高い作業温度を有する高分子ポリオレフィン発泡体 - Google Patents

音響的用途のための高い作業温度を有する高分子ポリオレフィン発泡体

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に高い作業温度及び高湿度の環境で用いられる、吸音に有用な押し出された多孔性熱可塑性ポリマー発泡体物質の提供。 【解決手段】 少なくとも1種の発泡剤と少なくとも1種の熱可塑性ポリマーとからなる発泡可能な組成物を、少なくとも1.5mmの平均気泡サイズ、300kg/m以下の密度及び少なくとも1つの表面を有する多孔性のポリマー発泡体に転換することからなるポリマー発泡体を製造する方法であって、熱可塑性ポリマーが、(A)(1)1.5以下のtanδ値、(2)少なくとも7cNの溶融張力及び/または(3)少なくとも10cNの溶融強さの少なくとも1つを有する少なくとも1種の主にアイソタクチックなプロピレンポリマー、そして任意に(B)該プロピレンポリマーとブレンドされる少なくとも1種のエチレンポリマーからなり、そして(1)(A)対(B)の重量比が少なくとも35:65;(2)少なくとも1つの表面に平均して10cmあたり少なくとも1個の有孔チャンネルの存在及び/または(3)多孔性のポリマー発泡体の密度が25kg/mより低い密度の少なくとも1つを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、吸音の用途に有用な押し出された多孔性熱可塑性ポリマー発泡体物
質に関する。
【0002】
【従来の技術】
望ましい吸音性を有するポリマー発泡体は、周知である。熱可塑性物質から製
造される多くのものも周知である。しかし、熱可塑性ポリオレフィン発泡体を使
用する欠点の1つは、低い熱変形温度により、それらが高い作業温度の環境例え
ば内燃エンジンまたは熱及び音響の他の源の周辺に曝されると思われる用途にそ
れらが一般に好適ではないことである。いくつかのポリマー発泡体物質が比較的
高い作業温度において使用できる緩衝性をもたらすように開発されているが、そ
れらは、広い範囲の周波数にわたって充分な吸音に適していないか、または連続
気泡構造により水を吸収するのに適していないかの何れかである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そのため、これらの環境で使用されるこれらの基準に合致できる改良された熱
可塑性ポリマー発泡体物質が、今なお望まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の1つの態様は、少なくとも1.5mmの平均気泡サイズ、1mあた
り300kg以下の密度、少なくとも0.2の平均吸音係数及び少なくとも11
0℃の熱変形温度を有する多孔性のポリマー発泡体であり、熱可塑性ポリマーが
、 (A)(1)1.5以下のtanδ値、(2)少なくとも7センチニュートン(
cN)の溶融張力及び/または(3)少なくとも10センチニュートン(cN)
の溶融強さの少なくとも1つを有する少なくとも1種の主にアイソタクチックな
プロピレンポリマー、そして任意に (B)該プロピレンポリマー(A)とブレンドされるフリーラジカル工程をへて
生成された少なくとも1種のエチレンポリマー からなり、熱可塑性ポリマーポリマーは、以下の3つの条件: 熱可塑性ポリマーが、約65:35以下の重量比でプロピレンポリマー(A)と
ブレンドされたエチレンポリマー(B)からなる条件; 熱可塑性ポリマー発泡体が、少なくとも1つの表面を有し、少なくとも1つの表
面が、少なくとも1つの表面の10平方センチあたり少なくとも1個の有孔チャ
ンネルが平均して存在するように、少なくとも1つの表面から発泡体中へ延在す
る複数の有孔チャンネルを有する条件;及び/または 熱可塑性ポリマー発泡体が1mあたり25kgより低い粘度を有する条件 の少なくとも1つを満足することを特徴とする多孔性熱可塑性ポリマー発泡体で
ある。
【0005】 本発明の他の態様は、少なくとも1種の発泡剤と少なくとも1種の熱可塑性ポ
リマーとからなる発泡可能な組成物を、少なくとも1.5mmの平均気泡サイズ
、1mあたり300kg以下の密度及び少なくとも1つの表面を有する多孔性
のポリマー発泡体に転換することからなる高温度及び/または高湿度の環境で音
響を吸収するのに有用なポリマー発泡体を製造する方法であって、熱可塑性ポリ
マーが、 (A)(1)1.5以下のtanδ値、(2)少なくとも7センチニュートン(
cN)の溶融張力及び/または(3)少なくとも10センチニュートン(cN)
の溶融強さ の少なくとも1つを有する少なくとも1種の主にアイソタクチックなプロピレン
ポリマー そして任意に (C)該プロピレンポリマーとブレンドされるフリーラジカル工程をへて生成さ
れた少なくとも1種のエチレンポリマー からなり、そして以下の3つの追加の条件: プロピレンポリマー(A)対エチレンポリマー(B)の重量比が少なくとも35
:65であるように、プロピレンポリマーとブレンドされたエチレンポリマーか
らなるポリマーブレンドを熱可塑性ポリマーとして選択する条件; 少なくとも1つの表面に平均して10平方センチあたり少なくとも1個の有孔チ
ャンネルが存在するように、少なくとも1つの表面から発泡体に延在する複数の
有孔チャンネルを導入するように多孔性ポリマー発泡体生成物の少なくとも1つ
の表面に孔をあける条件、及び/または 多孔性のポリマー発泡体が1mあたり25kgより低い密度を有するように、
発泡可能な組成物を多孔性のポリマー発泡体に転換する条件を選択する条件 の少なくとも1つを特徴とするポリマー発泡体を製造する方法に関する。
【0006】 本発明の他の態様は、 (A)少なくとも1.5mmの平均気泡サイズ、1mあたり300kg以下の
密度、少なくとも0.2の平均吸音係数、少なくとも110℃の熱変形温度及び
少なくとも1つの表面を有する多孔性のポリマー発泡体を提供し、該ポリマーが
、 (1)1.5以下のtanδ値、少なくとも7センチニュートン(cN)の溶融
張力及び/または少なくとも10センチニュートン(cN)の溶融強さの少なく
とも1つを有する少なくとも1種の主にアイソタクチックなプロピレンポリマー
そして任意に (2)該プロピレンポリマーとブレンドされるフリーラジカル工程をへて生成さ
れた少なくとも1種のエチレンポリマー からなり、そして (B)少なくとも1つの表面に平均して10平方センチ(cm)あたり少なく
とも1個の有孔チャンネルが存在するように、少なくとも1つの表面から発泡体
に延在する複数の有孔チャンネルを形成するように工程(A)のポリマー発泡体
の少なくとも1つの表面に孔をあける ことからなるポリマー発泡体を製造する方法である。
【0007】 本発明の他の態様は、本発明の上記の方法の1つ以上に従って得ることの可能
なまたは製造されたポリマー発泡体(好ましくは少なくとも0.2の平均吸音係
数及び少なくとも110℃の熱変形温度を有する)を含み、そして特に高湿度及
び/または高温度の環境で、音響を吸収するための上記の発泡体の用途を含む。
【0008】 図1は、以下の表5に記載された零の孔密度で実施例1の表層のないテスト1
.1−1.4の吸音曲線を示す。 図2は、以下の表5に記載された孔密度「1」で実施例1の表層のないテスト
1.1−1.4の吸音曲線を示す。
【0009】 1.プロピレンポリマー 用語「プロピレンポリマー」は、本明細書で使用されるとき、そのモノマー単
位の少なくとも50重量%がプロピレンから直接由来するポリマーを意味する。
プロピレンポリマーに含まれうるプロピレン以外の好適なエチレン性不飽和モノ
マーは、オレフィン、酢酸ビニル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタ
クリル酸メチル。アクリル酸、イタコン酸、マレイン酸及び無水マレイン酸を含
む。適切なプロピレンインターポリマーは、エチレン、C−C101−オレフ
ィン及びC−C10ジエンから選ばれるオレフィンとプロピレンとのランダム
、ブロック及びグラフトコポリマーまたはインターポリマーを含む。プロピレン
インターポリマーは、またエチレン及びC−C1−オレフィンからなる群か
ら選ばれる1−オレフィンとプロピレンとのランダムインターポリマーを含む。 C−C101−オレフィンは、線状及び分枝のC−C101−オレフィン
例えば1−ブテン、イソブチレン、1−ペンテン、3−メチル−1−ブテン、1
−ヘキセン、3、4−ジメチル−1−ブテン、1−ヘプテン、3−メチル−1−
ヘキセンなどを含む。 C−C10ジエンの例は、1、3−ブタジエン、1、
4−ペンタジエン、イソプレン、1、5−ヘキサジエン及び2、3−ジメチル−
1、3−ヘキサジエンを含む。本明細書で使用されるとき、用語「インターポリ
マー」は、2種以上の異なるモノマーの反応から由来するポリマーを意味し、そ
して例えばコポリマー及びターポリマーを含む。
【0010】 プロピレンポリマー物質は、単に、1種以上のプロピレンホモポリマー、1種
以上のプロピレンコポリマー及びプロピレンホモポリマー及びコポリマーのそれ
ぞれの1種以上のブレンドからなる。ポリプロピレンは、好ましくは、少なくと
も約70重量%、より好ましくは少なくとも約90重量%そしてさらにより好ま
しくは約100重量%のプロピレンモノマー由来単位からなる(即ちプロピレン
ホモポリマーが好ましい)。
【0011】 プロピレンポリマーは、好ましくは、少なくとも100000の重量平均分子
量(M)を有する。Mは、周知の方法で測定できる。
【0012】 プロピレンポリマーは、また好ましくは、1より小さい分枝指数を有する。分
枝指数は、本発明について選択される長鎖の分枝の程度を定量化するアプローチ
である。分枝指数の定義及びこれを測定する方法は、米国特許4916198の
3欄65行から4欄30行に記載されており、それは参考として本明細書に引用
される。分枝指数は、より好ましくは、約0.9より小さく、そしてさらにより
好ましくは約0.4より小さい。
【0013】 プロピレンポリマーは、1.5以下、好ましくは1.2以下、より好ましくは
1.0以下そしてさらにより好ましくは0.8以下のtanδ値を有する。ta
nδは、毎秒1ラジアンの振動周波数で190℃でプロピレンポリマーの厚さ2
.5mm直径25mmの試料を使用して、g´´/g´(但し、g´´はプロピ
レンポリマーの損失モジュラスであり、そしてg´はプロピレンポリマー溶融物
の貯蔵モジュラスである)から計算できる。これらのパラメータは、機械的分光
計例えばRheometrics、Inc.Piscataway、New J
ersey、米国から市販されているRheometrics Model R
MS−800を使用して測定できる。tanδ、g´及びg´´の値のこの測定
をどのようにして行うかの詳細は、米国特許5527573の5欄、59−64
行及び6欄、4−29行に示され、それは、本明細書において参考として引用さ
れる。
【0014】 さらにまたは別の方法として、プロピレンポリマーは、好ましくは、少なくと
も7センチニュートン(cN)、より好ましくは少なくとも10cNそしてさら
により好ましくは少なくとも15cNそしてなお好ましくは少なくとも20cN
の溶融張力を有する。好ましくは、プロピレンポリマーは、60cN以下、より
好ましくは40cN以下の溶融張力を有する。用語「溶融張力」は、本明細書を
通して使用されるとき、Toyo Seiki Seisaku−syo,Lt
d.から市販されているMelt Tension Tester Model
2として周知の装置を使用して、3.14メートル/分の一定な卷き取り速度
及び20mm/分の押し出し速度で、230℃で直径2.1mm及び長さ40m
mを有する毛管ダイから押し出された溶融ポリマー物質のストランドの張力cN
の測定をいう。溶融張力を測定するこの方法は、ときには、「Chisso法」
とよばれる。
【0015】 さらにまたは別の方法として、プロピレンポリマーは、好ましくは、少なくと
も10センチニュートン、より好ましくは少なくとも20cNそしてさらにより
好ましくは少なくとも25cNそしてなお好ましくは少なくとも30cNの溶融
強さを有する。好ましくは、プロピレンポリマーは、60cN以下、さらに好ま
しくは55cN以下の溶融強さを有する。用語「溶融強さ」は、本明細書を通し
て、Gottfert、Inc.から市販されているGottfert Rhe
otens(商標)溶融張力装置として知られている装置を使用して、0.03
0cc/秒の速度で190℃で41.9mmの長さ及び2.1mmの直径を有す
る毛管ダイから押し出され、そして一定の加速度で延伸されて制限延伸力または
破壊時の強さを測定する溶融ポリマー物質のストランドの張力cNの測定をいう
【0016】 本発明の方法で使用されるプロピレンポリマーは、好ましくは、また同じRh
eotens(商標)溶融張力装置及び上記の一般的な方法により測定して、少
なくとも100%、より好ましくは少なくとも150%、最も好ましくは少なく
とも200%の溶融伸びを有する。
【0017】 プロピレンポリマー物質は、好ましくは、また少なくとも0.01g/10分
、より好ましくは少なくとも0.05g/10分、さらにより好ましくは少なく
とも0.1g/10分、そしてなお好ましくは少なくとも0.5g/10分、そ
して10分あたり100gまで、より好ましくは10分あたり50gまで、さら
により好ましくは10分あたり20gまでそしてなお好ましくは10分あたり1
0gまでのメルトフローレートを有する。本明細書を通して、用語「メルトフロ
ーレート」は、American Society for Testing
and Materials(ASTM)D−1238条件230℃/2.16
kg(Condition Lに等しい)に従って行われた測定をいう。
【0018】 好ましいプロピレンポリマーは、分枝または高度に架橋したものを含む。分枝
(または軽度の架橋)は、当業者に一般に周知の方法、例えば化学的または照射
分枝/軽度の架橋により得ることができる。最終のプロプロピレン樹脂生成物を
製造するためにポリプロピレン樹脂を使用する前に分枝した/軽度に架橋したプ
ロプロピレン樹脂として製造されるこれら樹脂の1つ及びこのポリプロピレン樹
脂を製造する方法は、米国特許4916198に記載されており、それは本明細
書に参考として引用される。分枝/軽度の架橋のポリプロピレン樹脂を製造する
他の方法は、ポロプロピレン樹脂とともに押し出し機中に化学化合物を導入し、
そして分枝/軽度の架橋反応を押し出し機中で生じさせることである。この方法
は、多官能性アジドによる米国特許A3250731、アジド官能性シランによ
る米国特許A4714716(そして公開国際出願WO99/10424)及び
マルチ−ビニル官能性モノマーと一緒のペルオキシドによるEP−A−8798
44に説明されており、これらのそれぞれは、本明細書で参考として引用される
。照射技術は、米国特許A5605936及び5883151に説明されており
、これらは本明細書に参考として引用される。発泡体を製造するのに使用される
ポリマー組成物は、ASTM D2765−84、Method Aに従って、
好ましくは10%より低い、より好ましくは5%より低いゲル含量を有する。
【0019】 2.エチレンポリマー 用語「エチレンポリマー」は、本明細書で使用されるとき、そのモノマー単位
の少なくとも50重量%がエチレンから直接由来するポリマーを意味する。エチ
レンポリマーは、フリーラジカル法により生成される少なくとも1種のエチレン
ポリマーである。エチレンポリマーは、好ましくは、触媒、特に本発明の発泡体
を製造するのに使用される発泡可能な組成物に関する核形成剤として作用できる
固体触媒または他の触媒の存在なしに製造される。エチレンポリマーは、好まし
くは、低密度ポリエチレン(LDPE)、モノカルボン酸のビニルエステル例え
ば酢酸ビニル及びプロピオン酸ビニル、並びにモノエチレン性カルボン酸のエス
テル例えばアクリル酸(メタクリル酸)メチル、アクリル酸(メタクリル酸)エ
チル、アクリル酸(メタクリル酸)プロピル並びにこれらの混合物である。好適
なエチレンインターポリマーは、本明細書に参考として引用される米国特許41
01467において「ソフトエチレン性ポリマー」として記載されているものを
含む。好ましいエチレンポリマーの特定の例は、LDPE、エチレン−酢酸ビニ
ルコポリマー(EVA)、エチレン−アクリル酸エチルコポリマー(EEA)、
及び/またはエチレン−アクリル酸コポリマー(EAA)並びにこれらの混合物
を含む。
【0020】 エチレンポリマー中に配合されるエチレン以外のモノマーの量は、50重量%
より少なく、より好ましくは30重量%以下、さらにより好ましくは10重量%
以下そしてなお好ましくは1重量%以下である。エチレンポリマーは、好ましく
は、低密度ポリエチレン(LDPE)である。
【0021】 上記のエチレンポリマーは、市販製品として容易に入手可能である及び/また
はそれらの製法は周知である。例えば、Dow Chemical Compa
nyは、上記のエチレンポリマーのいくつか例えば好ましいLDPEの周知の製
造者である。
【0022】 エチレンポリマーは、少なくとも0.01g/10分、より好ましくは0.0
5g/10分そしてさらにより好ましくは少なくとも0.1g/10分、そして
10分あたり100gまで、より好ましくは10分あたり50gまでそしてさら
により好ましくは10分あたり20gまでの範囲の溶融指数Iを有する。本明
細書を通して、用語「溶融指数」は、ASTM D−1238条件190℃/2
.16kgに従って行われる測定をいう。
【0023】 3.任意の第三のポリマー成分 また任意のポリマー成分として含まれるのは、いわゆる実質的にランダムなイ
ンターポリマー(1種以上のビニルまたはビニリデン芳香族モノマー及び/また
はヒンダード脂肪族または脂環族ビニルまたはビニリデンモノマーとの1種以上
のα−オレフィンモノマーから由来するポリマー単位からなる)である。用語「
実質的にランダム」は、本明細書で使用されるとき、該インターポリマーのモノ
マーの分布が、J.C.Randallにより「POLYMER SEQUEN
CE DETERMINATION、Carbon−13 NMR Metho
d」Academic Press、New York、1977、pp71−
78に記載されているように、一次または二次のMarkovian統計モデル
によりまたはBernoulliの統計モデルにより記述できることを意味する
。好ましくは、実質的にランダムなインターポリマーは、3つより多い単位のビ
ニルまたはビニリデン芳香族モノマーのブロック中のビニルまたはビニリデン芳
香族モノマーの全量の15モル%以上含まない。より好ましくは、インターポリ
マーは、高度のイソタクチック性またはシンジオタクチック性の何れかを特徴と
しない。これは、実質的にランダムなインターポリマーの炭素−13NMRスペ
クトルにおいて、メソジアッド配列またはラセミジアッド配列の何れかを示す主
鎖メチレン及びメチン炭素に相当するピーク領域が、主鎖メチレン及びメチン炭
素の全ピーク領域の75%を越えてはならないことを意味する。
【0024】 好適なα−オレフィンモノマーは、例えば、2−20個、好ましくは2−12
個、さらに好ましくは2−8個の炭素原子を含有するα−オレフィンを含む。特
に好ましいのは、エチレン、プロピレン、ブテン−1、4−メチル−1−ペンテ
ン、ヘキセン−1またはオクテン−1、または1種以上のプロピレン、ブテン−
1、4−メチル−1−ペンテン、ヘキセン−1またはオクテン−1と組み合わさ
れたエチレンである。これらのα−オレフィンは、芳香族基を含まない。
【0025】 インターポリマーを製造するのに使用できる好適なビニルまたはビニリデン芳
香族モノマーは、例えば、以下の式 Ar | (CH | R−C=C(R (式中、Rは、水素及び1−4個の炭素原子を含むアルキル基からなる基の群
から選ばれ、好ましくは水素またはメチルであり、各Rは、独立して水素及び
1−4個の炭素原子を含むアルキル基からなる基の群から選ばれ、好ましくは水
素またはメチルであり、Arは、フェニル基、またはハロゲン、C1−4アルキ
ル及びC1−4ハロアルキルからなる群から選ばれる1−5個の置換基により置
換されたフェニル基であり、そしてnは零から4の値であり、好ましくは零から
2、最も好ましくは零である)により表示されるものを含む。ビニルまたはビニ
リデン芳香族モノマーの例は、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン
、t−ブチルスチレンまたはクロロスチレンなどを含み、そしてこれらの化合物
のすべての異性体を含む。特に好適なこれらのモノマーは、スチレン、α−メチ
ルスチレン、及びその低級アルキル−またはハロゲン置換誘導体を含む。好まし
いモノマーは、スチレン、α−メチルスチレン、スチレンの低級アルキル−(
1−)またはフェニル環置換誘導体例えばオルト−、メタ−及びパラ−メ
チルスチレン、環ハロゲン化スチレン、パラ−ビニルトルエンまたはこれらの混
合物などを含む。さらに好ましい芳香族モノビニルモノマーはスチレンである。
【0026】 用語「ヒンダード脂肪族または脂環族ビニルまたはビニリデン化合物」により
、式 A | R−C= C(R (式中、Aは、20個までの炭素の立体的に嵩高な脂肪族または脂環族置換基
であり、Rは、水素及び1−4個の炭素原子を含むアルキル基からなる基の群
から選ばれ、好ましくは水素またはメチルであり、各Rは、独立して水素及び
1−4個の炭素原子を含むアルキル基からなる基の群から選ばれ、好ましくは水
素またはメチルであり、または別にR及びAは一緒になって環系を形成する
)に相当する付加重合可能なビニルまたはビニリデンモノマーを意味する。用語
「立体的に嵩高な」は、この置換基を有するモノマーが、エチレン重合と同様な
速度で標準的なチグラー・ナッタ重合触媒による付加重合を通常できないことを
意味する。好ましいヒンダード脂肪族または脂環族のビニルまたはビニリデン化
合物は、エチレン性不飽和を有する炭素原子の1つが第三級または第四級置換さ
れているモノマーである。これらの置換基の例は、環状脂肪族基例えばシクロヘ
キシル、シクロヘキセニル、シクロオクテニル、またはこれらの環アルキルまた
はアリール置換誘導体、tert−ブチルまたはノルボニルなどを含む。最も好
ましいヒンダード脂肪族または脂環族ビニルまたはビニリデン化合物は、シクロ
ヘキセン及び置換シクロヘキセンの種々の異性体性ビニル環置換誘導体、並びに
5−エチリデン−2−ノルボルネンである。特に好適なのは、1−、3−及び4
−ビニルシクロヘキセンである。
【0027】 他の任意の重合可能な1種以上のエチレン性不飽和モノマーは、ノルボルネン
及びC1−10アルキルまたはC6−10アリール置換ノルボルネンを含む。実
質的にランダムなインターポリマーの例は、エチレン/スチレン、エチレン/ス
チレン/プロピレン、エチレン/スチレン/オクテン、エチレン/スチレン/ブ
テン及びエチレン/スチレン/ノルボルネンのインターポリマーである。
【0028】 実質的にランダムなインターポリマーは、当業者に周知の代表的なグラフト化
、水素化、官能基化または他の反応により変性できる。ポリマーは、確立された
技術に従って、容易にスルホン化または塩素化されて官能基化誘導体をもたらす
【0029】 実質的にランダムなインターポリマーは、また、ペルオキシド、シラン、硫黄
、照射またはアジドに基づく硬化系を含むがこれらに限定されない種々の架橋法
により変性できる。種々の架橋技術の詳しい記述は、米国特許A5869591
として登録されている米国特許出願08/921641及び米国特許A5977
271として登録されている08/921642に記載されており、それら両者
の全内容は、本明細書で参考として引用される。加熱、水分硬化及び照射の工程
の組み合わせを使用する二元硬化系が、有効に使用できる。これらの二元硬化系
は、米国特許A5911940として登録されている、K.L.Walton及
びS.V.Karandeの名前で1995年9月29日に出願された米国特許
出願536022に開示されており、それはまた本明細書で参考として引用され
る。例えば、シラン架橋剤と組み合わされたペルオキシド架橋剤、照射と組み合
わされたペルオキシド架橋剤、シラン架橋剤と組み合わされた硫黄含有架橋剤な
どを用いるのが望ましい。実質的にランダムなインターポリマーは、また種々の
架橋法により変性でき、それらは、その製造時のターモノマーとしてのジエン成
分の配合そして前記の方法による次の架橋化、そして例えば架橋剤としての硫黄
を使用するビニル基を経る加硫化を含む他の方法を含むが、これらに限定されな
い。
【0030】 実質的にランダムなインターポリマーは、本明細書で参考として引用されるJ
ames C.StevensらによるEP−A−0416815及びFran
cis J.Timmersによる米国特許A5703187に記載されたよう
な疑似ランダムインターポリマーを含む。実質的にランダムなインターポリマー
は、また米国特許A5872201に記載されたような実質的にランダムなター
ポリマーを含み、それは本明細書で参考として引用される。実質的にランダムな
インターポリマーは、種々の共触媒とともに1種以上のメタロセンまたは束縛幾
何学触媒の存在下重合可能なモノマーの混合物を重合することにより最も良く製
造される。重合反応のための好ましい操作条件は、大気圧から3000気圧まで
の圧力及び−30℃から200℃の温度である。それぞれのモノマーの自動重合
温度より高い温度での重合及び未反応モノマーの除去は、フリーラジカル重合か
ら生ずるいくらかの量のホモポリマー重合生成物を形成させる。
【0031】 実質的にランダムなインターポリマーを製造するための好適な触媒及び方法の
例は、EP−A−416815、514828及び520732、並びに米国特
許A5055438、5057475、5096867、5064802、51
32380、5189192、5321106、5347024、535072
3、5374696、5399635及び5470993[LR1]に開示され
、それらのすべては本明細書に参考として引用される。
【0032】 実質的にランダムなα−オレフィン/ビニルまたはビニリデン芳香族インター
ポリマーは、またJohn G.Bradfuteら(W.R.Grace &
Co.)によりWO95/32095において、R.B.Pannell(E
xxon Chemical Patents、Inc.)によりWO94/0
0500において、そして「Plastics Technology」p.2
5(1992年9月)において記述された方法により製造でき、それらのすべて
は、それらの全体を参考として本明細書に引用される。
【0033】 本発明で使用されるインターポリマーを製造する他の方法は、文献に記載され
ている。Longo及びGrassi(「Makromol.Chem.」19
1卷、2387−2396ページ(1990)及びD´Annielloら(J
ournal of Applied Polymer Science、58
巻、1701−1706ページ(1995)は、エチレン−スチレンコポリマー
を製造するために、メチルアルモキサン(MAO)及びシクロペンタジエニルチ
タントリクロリド(CpTiCl)に基づく触媒系の使用を報告した。Xu及
びLin(「Polymer Preprints,Am.Chem.Soc.
,Div.Polym.Chem.」)35巻、686−687ページ(199
4)は、スチレン及びプロピレンのランダムなコポリマーを得るために、MgC
/TiCl/NdCl/Al(iBu)触媒を使用する共重合を報告
している。Luら(「 Journal of Applied Polyme
r Science」53巻、1453−1460ページ(1994))は、
TiCl/NdCl/MgCl/Al(Et)触媒を使用するエチレン
及びスチレンの共重合を記述している。Sernetz及びMullhaupt
(「Macromol.Chem.Phys.」197巻、1071−1083
ページ(1997))は、MeSi(MeCp)(N−第三級ブチル)Ti
Cl/メチル−アルミノキサン・チグラー−ナッタ触媒を使用するスチレンと
エチレンとの共重合に対する重合条件の影響を記述している。架橋メタロセン触
媒により製造されるエチレン及びスチレンのコポリマーは、Arai,Tosh
iaki及びSuzuki(「 Polymer Preprints,Am.
Chem.Soc.,Div.Polym.Chem.」)38巻、349、3
50ページ(1997))によりそして三井東圧化学の米国特許A565231
5に記載されている。α−オレフィン/ビニル芳香族モノマーインターポリマー
例えばプロピレン/スチレン及びブテン/スチレンの製造は、三井石油化学の米
国特許A5244996及び同じく三井石油化学の米国特許A5652315に
記載されているか、または電気化学工業のDE19711339A1及び米国特
許A5883213に記載されている。インターポリマー成分を製造するために
開示されている上記の方法のすべては、本明細書に参考として引用される。また
、Toru Ariaらにより Polymer Preprints、39巻
、1号、1998年3月に開示されたようなエチレン及びスチレンのランダムコ
ポリマーは、また本発明の発泡体のためのブレンド成分として使用できる。
【0034】 実質的にランダムなインターポリマーは、通常、少なくとも1種のビニルまた
はビニリデン芳香族モノマー及び/またはヒンダード脂肪族または脂環族のビニ
ルまたはビニリデンモノマーの0.5−65モル%、好ましくは約1−55モル
%、より好ましくは1−50モル%を含み、そしてエチレン及び/または少なく
とも1種の脂肪族α−オレフィン(3−20個の炭素原子を有する)の35−9
9.5モル%、好ましくは45−99モル%、より好ましくは50−99モル%
を含む。
【0035】 本発明に適用できる1種以上の実質的にランダムなインターポリマーは、10
分あたり0.01gから10分あたり約1000g、そして好ましくは10分あ
たり0.01gから10分あたり100g、より好ましくは10分あたり0.0
5gから10分あたり50gの溶融指数(ASTMテスト方法D1238、条件
190℃/2.16kg)を有する。
【0036】 実質的にランダムなインターポリマーを製造している間、或る量のアタクチッ
クビニルまたはビニリデン芳香族ホモポリマーが、高温度でビニルまたはビニリ
デン芳香族モノマーのホモ重合により形成できる。ビニルまたはビニリデン芳香
族ホモポリマーの存在は、一般に、本発明の目的に有害でなく、許容できる。ビ
ニルまたはビニリデン芳香族ホモポリマーは、もし所望ならば、抽出技術例えば
インターポリマーまたはビニル或いはビニリデン芳香族ホモポリマーの何れかの
非溶媒により溶液からの選択的沈澱により、インターポリマーから分離できる。
本発明の目的のために、インターポリマーの全重量に基づいて20重量%以下、
好ましくは15重量%より少ない、最も好ましくは10重量%より少ないアタク
チックビニルまたはビニリデン芳香族ホモポリマーが存在することが好ましい。
【0037】 任意の第三のポリマー成分として最も好ましいのは、実質的にランダムなイン
ターポリマー、例えばINDEX(商標)の下The Dow Chemica
l Companyにより市販されているもの、ポリオレフィンプラストマー、
例えばAFFINITY(商標)の下The Dow Chemical Co
mpanyにより市販されているもの、並びにポリエチレンエラストマー、例え
ばENGAGE(商標)の下Du Pont Dow Elastomers
PLCにより市販されているものである。
【0038】 4.ポリマー発泡体の製造 本発明の1つの態様では、1.5以下のtanδ値、少なくとも7センチニュ
ートン(cN)の溶融張力及び/または少なくとも10センチニュートン(cN
)の溶融強さの少なくとも1つを有する少なくとも1種の主にアイソタクチック
なプロピレンポリマー、そして任意に該プロピレンポリマーとブレンドされるフ
リーラジカル工程をへて生成された少なくとも1種のエチレンポリマーからなる
少なくとも1種の熱可塑性ポリマー及び少なくとも1種の発泡剤からなる発泡可
能な組成物は、約300kg/m以下の密度を有する多孔性のポリマー発泡体
に転換される。好ましい態様では、転換は、発泡可能な組成物の押し出しにより
実施される。本発明による好適な発泡体物質の製造は、望ましくは、米国特許A
5527573及び4824720(これらのそれぞれは本明細書に参考として
引用される)に詳述されているもののような従来の押し出し法及び装置を使用す
る。
【0039】 押し出し発泡法では、ポリマー成分は、ポリマー溶融物に転換され、そして発
泡剤そしてもし所望ならば他の添加物をポリマー溶融物に配合して発泡可能なゲ
ルを形成する。次に、発泡可能なゲルをダイを通してそして発泡を促進する減圧
のゾーンに押し出して所望の製品を形成する。減圧は、それより下で発泡可能な
ゲルがダイを通して押し出される前に維持されるそれより低い。
【0040】 発泡可能なゲルをダイを通して押し出す前に、発泡可能なゲルは、溶融混合を
促進する温度からより低い温度(一般に、発泡可能な組成物の成分ポリマーの融
点(T)の30℃以内)に冷却される。
【0041】 発泡剤は、例えば押し出し機、ミキサーまたはブレンダーのような、当業者に
周知の任意の手段によりポリマー溶融物中に配合または混合される。発泡剤は、
溶融ポリマー物質の実質的な膨脹を防ぎ、そして一般に発泡剤をそのなかに均一
に分散させるのに充分な高圧でポリマー溶融物と混合される。任意に、核形成剤
が、可塑化または溶融化の前にポリマー溶融物にブレンドされるか、またはポリ
マー物質と乾燥ブレンドされる。
【0042】 任意の従来の発泡剤が、本発明による発泡体を製造するのに使用できる。米国
特許A5348795は、3欄15−61行に多数の好適な発泡剤を開示してお
り、本明細書に参考として引用される。米国特許A5527573は、また4欄
66行−5欄20行に多数の好適な発泡剤を開示しており、本明細書に参考とし
て引用される。好ましい発泡剤は、1−9個の炭素原子を有する脂肪族炭化水素
、特にプロパン、n−ブタン及びイソブタンを含む。
【0043】 本発明の発泡体は、またアキュムレート押しだし法及び装置例えば米国特許4
323528及び5817705に示されているものを使用して製造でき、それ
らのそれぞれは、本明細書に参考として引用される。普通「押し出し機−アキュ
ムレータ系」として知られているこの装置は、連続法よりむしろ間欠法の操作を
可能にする。装置は、保持ゾーンまたはアキュムレータを含み、そこでは発泡可
能なゲルが発泡化を排除する条件下維持される。保持ゾーンには、より低圧例え
ば大気圧のゾーン中に開く出口ダイを備える。ダイは、例えば保持ゾーンの外部
のゲートにより、開閉できるオリフィスを有する。ゲートの操作は、それをダイ
を通して流れさせる以外に発泡可能な組成物に影響しない。ゲートを開きそして
機械(例えば機械的なラム)によりゲルに機械的な圧力を実質的に同時に適用し
て、ダイを通してさらに低圧のゾーン中にゲルを押し込む。機械的な圧力は、ダ
イ内の顕著な発泡を排除するのには充分に早いが発泡体の断面または形状の不規
則さの発生を最小にそして好ましくは排除するのには充分に遅い速度で、ダイを
通して発泡可能なゲルを押し込むのに充分な圧力である。間欠的に操作する以外
はそれら自体では、方法及びその得られる生成物は、連続押しだし法で製造され
るのに殆ど類似している。
【0044】 本発明の発泡体は、またマルチオリフィスダイを通して熱可塑性ポリマー樹脂
(即ち、ポリマー物質)を押し出すことにより合体したストランドの形で形成で
きる。オリフィスは、溶融した押し出し物の隣接する流れ間の接触が発泡化工程
中で生じそして接触する表面が、一体となった発泡体の構造を生ずるのに充分な
接着で互いに接着するように用意される。ダイを出る溶融した押し出し物の流れ
は、ストランドまたはプロフィルの形をとり、それらは、望ましくは、発泡し、
合体し、そして互いに接着して一体化した構造を形成する。望ましくは、合体し
た個々のストランドまたはプロフィルは、一体化した構造で接着したままで、発
泡体の製造、成形及び使用に遭遇する応力下でのストランドの離層を防がねばな
らない。合体したストランドの形の発泡体構造を製造する装置及び方法は、米国
特許A3573152及び4824720に教示されており、それらのそれぞれ
は本明細書に参考として引用される。
【0045】 本発明の発泡体構造は、また物品に成形するのに好適な発泡ビーズに形成でき
る。発泡ビーズは、押し出し法またはバッチ法により製造できる。押し出し法で
は、従来の発泡体押し出し装置に付着したマルチ孔ダイから出る発泡ビーズは、
顆粒化されて発泡ビーズを形成する。バッチ法では、分離した樹脂粒子例えば顆
粒化樹脂ペレットは、それらが実質的に不溶な液体媒体例えば水に懸濁され、オ
ートクレーブまたは他の耐圧容器中で高温及び高圧で液体媒体中に発泡剤を導入
することにより発泡剤を含浸させ、そして発泡ビーズを形成するために大気圧ま
たは減圧の領域に急速に放出して発泡させる。この方法は、米国特許A4379
859及び4464484に教示され、それらのそれぞれは本明細書に参考とし
て引用される。
【0046】 本発明の発泡体は、1種以上の従来の添加物を含むことができる。添加物は、
制限なく、無機充填剤、導電性充填剤、顔料、抗酸化剤、酸捕捉剤、難燃剤、紫
外線吸収剤、加工助剤、押し出し助剤、浸透変性剤、帯電防止剤、照射防御剤及
び他の熱可塑性ポリマーを含む。本発明の発泡体物質は、好ましくは、照射防御
剤例えばカーボンブラック及び難燃添加物の少なくとも1つを含む。
【0047】 本発明の方法により製造される発泡体のマトリックス固体は、好ましくは、少
なくとも70重量%、さらに好ましくは少なくとも80重量%、そしてさらによ
り好ましくは少なくとも85重量%のプロピレンポリマー(A)プラス任意のエ
チレンポリマー(B)の任意のものからなる。
【0048】 本発明の発泡体は、好ましくは、少なくとも2mm、より好ましくは少なくと
も3mm、さらにより好ましくは少なくとも4mm、なお好ましくは少なくとも
5mmそしてよりなお好ましくは少なくとも6mmの平均気泡サイズを有する。
用語「平均気泡サイズ」は、本明細書を通して使用されるとき、ASTM D3
756に従って測定された発泡体本体の平均気泡サイズをいう。
【0049】 発泡体の密度は、好ましくは60kg/m以下、より好ましくは30kg/
以下、そしてさらにより好ましくは25kg/mより少なく、そして好ま
しくは少なくとも1kg/m、より好ましくは少なくとも5kg/mである
【0050】 本発明の発泡体は、ASTM D2856、方法 Aに従って測定されたとき
、好ましくは50%より少なく、より好ましくは20%以下の連続気泡含量を有
する。他の態様では、本発明の発泡体は、 ASTM D2856、方法 Cに
従って測定したとき、好ましくは50%より少なく、より好ましくは20%以下
の連続気泡含量を有する。
【0051】 5.有孔チャンネルの付与 本発明の発泡体は、少なくとも1つの表面の10平方センチあたり少なくとも
1個、好ましくは少なくとも5個、より好ましくは少なくとも10個、さらによ
り好ましくは少なくとも20個そしてなお好ましくは少なくとも30個の有孔チ
ャンネルが平均して存在するように、好ましくは少なくとも1つの表面から発泡
体に延在する有孔チャンネル、より好ましくは複数の有孔チャンネルを有する。
用語「複数」は、本明細書で使用されるとき、少なくとも2個を意味する。好ま
しい態様では、本発明の発泡体は、少なくとも7個の有孔チャンネルを含む。
【0052】 有孔チャンネルは、好ましくは少なくとも1つの表面で少なくとも0.1mm
、より好ましくは少なくとも0.5mmそしてさらにより好ましくは少なくとも
1mmの平均直径を有し、そして好ましくはASTM D3756に従って測定
した発泡体の平均気泡サイズまでの平均直径を有する。発泡体の1つ以上の表面
は、好ましくは、少なくとも1つの表面から発泡体に延在する、1平方センチあ
たり少なくとも4個の有孔チャンネルを平均で有する。
【0053】 工程(A)のポリマー発泡体は、好ましくは、工程(B)により孔を開けられ
た表面に垂直な少なくとも25mmの平均厚さを有し、そして工程(A)のポリ
マー発泡体は、好ましくは、ポリマー発泡体の表面の下少なくとも5mmの平均
深さに、工程(B)に従って孔を開けられる。
【0054】 代表的には、孔を開けるには、1つ以上の尖った鋭い物体により基体発泡体を
刺すことからなる。好適な尖った鋭い物体は、針、スパイク、ピンまたは釘を含
む。さらに、孔を開けるには、ドリル、レーザー切断、高圧流体切断、エア・ガ
ン、または発射体からなる。異なる目的即ち発泡体からの発泡剤の放出の加速の
ために、好適な有孔チャンネルをいかに作るかの記述は、米国特許A55850
58で提供され、それは本明細書に参考として引用される。
【0055】 さらに、基体発泡体は、発泡中発泡体を延伸することにより細長い気泡を有す
るように製造できる。このような延伸は、水平方向の気泡サイズを変化させるこ
となくまたはしばしばそれを増大することなく、細長い気泡を生ずる。従って、
延伸は、垂直方向に垂直な方向に平均気泡サイズを増大させ(EH平均)、そし
て孔を開けることを助ける。
【0056】 基体発泡体の孔開けは、正方形のパターン及び三角のパターンを含む任意のパ
ターンで行うことができる。それにより基体発泡体に孔を開ける鋭い尖った物体
の特別な直径の選択は、多くのファクター(平均気泡サイズ、目指す孔の間隔を
含む)に依存するが、本発明の或る発泡体の製造に有用な尖った鋭い物体は、代
表的には、1−4mmの直径を有する。
【0057】 圧縮が、気泡を開ける追加の手段として使用できる。圧縮は、発泡体の1つ以
上の表面に力を働かすのに充分な任意の手段により行うことができ、従って発泡
体内の気泡を破裂させる。孔開け中またはその後の圧縮は、気泡の壁に高い圧力
差が生ずるため、孔開けにより生ずるチャンネルに隣接する気泡の壁を破裂させ
るのに特に有効である。さらに、針で刺すこととは異なり、圧縮は、すべての方
向に面する気泡の壁を破裂させることができ、それにより音響の吸収に望まれる
曲がりくねった路を生成する。
【0058】 基体発泡体の独立気泡の機械的な開通は、気泡の壁及び支柱に大きなサイズの
孔を形成することにより基体の気流の抵抗性を低下させる。何れにしても、それ
によりそれが行う特別の手段に関係なく、基体である熱可塑性ポリマー発泡体内
の独立気泡のこのような機械的開通は、音響の吸収及び音響の絶縁の用途に発泡
体の有用性を拡大するのに働く。
【0059】 もちろん、機械的に開通された気泡の%は、多数のファクター(気泡のサイズ
、気泡の形状、開通のための手段及び基体発泡体に適用される開通のための手段
の適用の程度を含む)に依存するだろう。
【0060】 本発明の1つの態様は、 (A)好ましくは1.5−4mmの範囲の平均気泡サイズそしてASTM D2
856、方法 Aに従って測定して約40%以下さらに好ましくは30%以下そ
してさらにより好ましくは20%以下の連続気泡含量を有する多孔性のポリマー
発泡体を用意し、そして (B) ASTM D2856、方法 Aに従って測定した発泡体の連続気泡含
量が、少なくとも10%、より好ましくは少なくとも15%、工程(A)ポリマ
ー発泡体に比べて増大して、 ASTM D2856、方法 Aに従って測定し
て少なくとも20%の連続気泡含量を有する有孔のポリマー発泡体を得るように
、ポリマー発泡体の表面で工程(A)で提供されたポリマー発泡体に孔を開けて
その表面からポリマー発泡体に延在する複数の有孔チャンネルを形成する ことからなる多孔性の吸音ポリマー発泡体を製造する方法である。
【0061】 この方法で孔が開いたポリマー発泡体は、或る利点、例えば改良された熱絶縁
の性能及び/または改良された水吸収に対する抵抗性を有する。
【0062】 5.性能及び有用性 本発明の発泡体は、優れた吸音の能力を有する。音響を吸収する能力を測定す
る1つの方法は、250、500、1000及び2000HzでASTM E−
1050に従って発泡体の吸音係数を測定し、次にこれらの吸音係数の相加平均
を計算することである。その測定が本発明の発泡体によりなされるとき、平均の
吸音係数は、好ましくは少なくとも約0.2、より好ましくは少なくとも約0.
3、さらにより好ましくは少なくとも約0.4そしてなお好ましくは少なくとも
約0.5である。
【0063】 本発明の発泡体は、20−20000Hz、好ましくは50−5000Hzそ
してより好ましくは250−2000Hzの範囲で音響を吸収するのに有用であ
り、好ましくは、吸音能力は、前記の好ましい平均吸音係数に等しい。例えば、
発泡体は、燃焼エンジンを備えた車両のような少なくとも50デシベルの音響強
度の存在下に配置できる。
【0064】 本発明の重要な利点は、高い作業温度が要求される場所で本発明の発泡体を使
用し、さらに熱成形可能であってリサイクルの可能性を有する発泡体を有する能
力である。その例は、モータ、例えば車両、発電機、コンプレッサまたはポンプ
に見いだされるような内燃エンジンのコンパートメント中である。高い作業温度
の表示は、高温度における熱変形への抵抗性である。本明細書で使用されるとき
、用語「熱変形温度」は、発泡体本体が1時間その温度に曝されている間5容量
%を越えて収縮しないことを意味する。好ましくは、本発明による発泡体の熱変
形温度は、少なくとも130℃、より好ましくは少なくとも140℃、そしてさ
らにより好ましくは少なくとも150℃である。
【0065】 本発明の発泡体の他の利点は、高い平均吸音係数が低い水吸収により達成され
ることである。それは、その近辺の金属パーツの腐食を制限することを助け、細
菌及びかびの成長を避け、そしてそれが必要とされる断熱値を改良するのに望ま
しい。本発明の発泡体は、14日の曝露のテスト期間に基づいて温かい水飽和雰
囲気と発泡体(発泡体は、発泡体サンプルの表面上に水を凝縮させるために、約
0℃以下の温度に維持される)との間の50℃の温度勾配でEuropean
Norm(EN)12088に従って測定されたとき、好ましくは、水を10容
量%より多く、5容量%より多く、3容量%より多く、より好ましくは1.5容
量%より多くそしてさらにより好ましくは1容量%より多く吸収しない。
【0066】 以下の実施例は、本発明の範囲を説明するが、決してそれを制限するものでは
ない。別に述べていない限り、すべての部及び%は重量により、そしてすべての
温度は℃である。
【0067】
【実施例】
以下の実施例1及び2は、以下の表1に要約された成分から製造される。
【0068】
【表1】
【0069】 実施例 1 この実施例では、ポリプロピレン(PP)及び1連のポリプロピレン/ポリエ
チレン(PE)ブレンド(90/10−50/50のブレンド比を有する)は、
発泡体押し出しラインで発泡テストにかけられる。本実施例で使用される装置は
、原料供給、溶融及びメータリングのための通常の連続ゾーンの終わりに混合及
び冷却のための2つの追加のゾーンを有する2インチ(50.8mm)スクリュ
ータイプ押し出し機である。発泡剤の注入のための開口は、メータリングゾーン
と混合ゾーンとの間の押し出し機バレル上に設けられる。冷却ゾーンの末端に、
幅50mmのギャップを調節できるダイオリフィスが結合している。
【0070】 樹脂は、60kg/時の全速度で、以下の表2に示されている比で顆粒の形で
押し出し機に供給される。さらに、カーボンブラック(CB)及び抗酸化剤(A
O)も、その表に示されている速度で供給される。カーボンブラックは、冷却剤
として使用される。押し出し機のゾーンで維持される温度は、供給ゾーンで16
0℃、溶融ゾーンで185℃、メータリングゾーンで225℃そして混合ゾーン
で220℃である。イソブタンを特定の速度で混合ゾーンに注入する。
【0071】
【表2】
【0072】 冷却ゾーン及びダイブロック(両者は同じ温度に維持された)の温度を次第に
下げ、ダイ開口のギャップを良好な品質の発泡体が生成されるまで調節する。大
きな気泡を有する良好な品質の発泡体は、以下の表3に示されるパラメータに従
ってこの実施例のテストを通して生成される。
【0073】
【表3】
【0074】 発泡体は、以下の表4−6に記載された性状のテストにかけられる前に1月以
上エージングされる。
【0075】
【表4】
【0076】 40%以下のレベルのLDPEを有するPP/PEブレンドとPP樹脂とから
製造された発泡体は、実質的に独立気泡を有する。連続気泡含量は、表層が両端
で残された発泡体本体の直径45mm及び自然の厚さの試料について測定された
。50/50のPP/PEブレンド(テストNo.1.6)は、19%というや
や大きな連続気泡含量を有する発泡体を生成し、それは、或る程度までは、高い
発泡温度(159℃)の結果と思われる。すべての発泡体は、低い密度及び大き
な気泡を有する。PP/LDPEブレンドは、100%PP樹脂より大きな気泡
サイズを達成する。テスト発泡体の熱変形温度は、最低で140℃である。従っ
て、これらの発泡体は、このような高い温度への抵抗性が要求されるケースに使
用できる。
【0077】 表4にリストされた上記のテスト発泡体は、吸音テストにかけられる。吸音テ
ストを行うのに使用される装置は、とものBrueel and Kjaer
A/S,Naerum,Denmarkから入手できるモデル4206音響イン
ピーダンス管及びモデル3555信号分析器である。この装置は、ASTM E
−1050に記載された方法に従って、物質の正常入射吸音係数を測定するのに
使用される。
【0078】 吸音テストは、厚さ25mmを有する直径29mmの試料によりなされる。押
し出されたままの発泡体は25mmより薄いので、厚さは、厚さ12.5mmの
スラグを2片重ねることにより形成する。直径29mmの円筒を押し出された平
板からくり抜く。円筒を厚さ約12.5mmのスラグに整える。1面に表層を有
するスラグの1つのセットをつくり、そして表層を両端から除いた他のセットを
つくる。表層を有する試料でのテストでは、表層を有する2つのスラグを、表層
が積み重ねの相対する末端になるように、インピーダンス管に詰める。即ち、表
層のついた表面は、入射音波に面しそして積み重ねの反対側に面するように配置
される。2つのスラグの間には空間は残されていない。
【0079】 吸音テストが、未加工で孔の開いていない発泡体試料について行われた後、発
泡体試料に、10mm×10mmの正方形のパターンで直径2mmの針でその場
で孔を開ける。孔開けは、試料に合計5個の孔を開け、それは1平方センチあた
り約0.76個の孔の密度になる。吸音テストが、10mm×10mmの正方形
のパターンで孔を開けた試料について行われた後、追加の孔が、孔のパターンが
5mm×5mmの正方形のパターンであるように同じ試料に開けられる。試料の
得られた21個の孔は、1平方センチあたり約3.18個の孔の孔密度に相当す
る。そのより密に孔の開いた試料がテストされた後、吸音テストは、表層を除い
た発泡体試料について繰り返される。
【0080】 表層を有するかまたは有しない発泡体についての吸音データは、それぞれ表5
及び6に要約される。吸収曲線のセットの例の1組は、図1及び2に示される。
表及び図のデータから、吸音係数に対するポリマー組成、表層の存在及び孔密度
の効果を調べることができる。
【0081】
【表5】
【0082】 図1及び2に示される吸収曲線は、テスト1.1−1.4の表層を有する発泡
体(それらの対応するPE1含量を参照する)について得られた結果を例示する
。図1は、零の孔密度の結果を示し、図2は10mm×10mmのパターンの孔
開けによる結果を示す。
【0083】 図1では、吸収曲線は、500Hzと1000Hzとの間の周波数で最大とな
る。示されるように、PP/PE1ブレンドの発泡体は、一般に、100%PP
発泡体より良く吸収した。ブレンド発泡体のなかでは、60/40のPP/PE
ブレンド発泡体は、90/10及び80/20のブレンド発泡体より高い最大吸
収を示す。
【0084】 孔開けは、図2に示されるように、発泡体のなかでの吸音能力の差を低下させ
がちであるが、PP/PE1ブレンドから製造された発泡体は、一般に、PP発
泡体よりも音響的に優れた性能を有する。
【0085】 末端使用者は、最終の用途が必要とするために、発泡体の平板をしばしば削る
ので、以下の表6で発泡体の表層のないテスト1.1−1.4についてのデータ
を示す。
【0086】
【表6】
【0087】 実施例 2 本実施例で使用される装置は、実施例1で使用されたのと本質的に同じ構造を
有する6インチ(152.4mm)の発泡体製造ラインである。冷却ゾーンの終
わりに、ほぼ方形の形状の開口を有するダイオリフィスが結合している。本実施
例では、市販のサイズの発泡体の平板が、密度0.923g/cm及び溶融指
数1.8(ASTM D−1238条件190℃/2.16kgにより)を有す
るProfax(商標)PF−814ポリプロピレン樹脂(PP)及び低密度ポ
リエチレン(LDPE)樹脂(PE2)の60/40ブレンドから製造される。
【0088】 樹脂は、以下の表7に示された比で726kg/時の全速度で顆粒の形で押し
出し機に供給される。表7の成分PP、PE2、IB、GMS及びAOは、上記
の表1で規定されている。押し出し機のゾーンで維持される温度は、供給ゾーン
で175℃、溶融ゾーンで210℃、メータリングゾーンで220℃そして混合
ゾーンで190℃である。イソブタンを、7pphの均一な速度で混合ゾーン中
に注入する。冷却ゾーン及びダイブロック(両者は同じ温度に維持された)の温
度を、良好な品質の発泡体が生成されるまで次第に下げる。
【0089】
【表7】
【0090】 154℃の発泡温度で、9.2mmのマクロ気泡サイズの優れた品質の発泡体
が生成する。表8及び9に示されるように、発泡体は、大きな断面のサイズ(6
5mm×592mm)を有し、連続気泡がなく、そして150℃の熱変形温度を
有する。発泡体の連続気泡含量は、直径45mm及び長さ約60mmの円筒状の
発泡体試料を使用して測定される。
【0091】
【表8】
【0092】
【表9】
【0093】 本実施例で製造された発泡体は、吸音テストにかけられる。テストの装置及び
操作方法は、実施例1と本質的に同じである。この一連のテストでは、吸音に対
する試料の厚さの効果、並びに表層及び孔開けの効果を調べる。
【0094】 実施例1のテストとは異なり、直径29mm及び直径100mmの両者のテス
ト試料を使用して、各発泡体の吸音曲線を得る。直径29mm及び100mmの
直径を有する円筒を押し出されたままの平板からくり抜く。円筒を、1つの面に
表層が残った厚さ50mmの試料に切断する。直径29mm及び100mmの試
料の1つのセットに孔を開け、そして他のセットには孔を開けない。孔開けは、
10mm×10mmの正方形のパターンで直径2mmの針により行われる。孔開
けは、直径29mmの試料に5個の孔をもたらし、それは1cmあたり0.7
6個の孔の孔密度に相当する。直径100mmの試料の場合には、それに刺され
た多数の孔は、1cmあたり1個の孔に近い孔密度となる。各セットの試料に
ついて、吸音テストを以下のように行う。
【0095】 初めに、入射波に向かって調整された表層つきの表面を有する厚さ50mmの
試料をテストする。小さいそして大きい試料の吸収曲線を、1つの吸収曲線を得
るために、組み合わせる。大きな試料の曲線は低い周波数についてとられ、そし
て小さい試料のそれは高い周波数についてとられる。次に、試料を、入射波に面
する切断面でひっくり返し、そしてテストする。これらのテストの後、試料を厚
さ35mmに削り、そしてテストする。方法を繰り返して、厚さ25mm及び1
0mmの発泡体について吸音データを得る。孔の開いた発泡体に関するデータは
、同じ方法により集められる。
【0096】 吸音データは、以下の表10及び11に要約される。
【0097】
【表10】
【0098】
【表11】
【0099】 高分子発泡体が、押し出されたとき音響をかなり充分に吸収しそして孔開けに
より顕著に良好になることが示される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 表5に記載された零の孔密度で実施例1の表層のないテスト1.1−1.4の
吸音曲線を示す。
【図2】 表5に記載された孔密度「1」で実施例1の表層のないテスト1.1−1.4
の吸音曲線を示す。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成14年3月9日(2002.3.9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),AU,B R,CA,CN,CZ,HU,IL,IN,JP,KR ,MX,NO,RU,US,ZA (72)発明者 サブラモニアン,スレッシュ アメリカ合衆国ミシガン州 48642 ミド ランド ハイブルック ドライブ 3105 Fターム(参考) 3D023 BA02 BA03 BB30 BC00 BE04 4F074 AA20 AA24 BA38 CA22 CC03X CC03Y CC04X CC04Y CC05Z DA02 DA35 DA57

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1種の発泡剤と少なくとも1種の熱可塑性ポリマ
    ーとからなる発泡可能な組成物を、少なくとも1.5mmの平均気泡サイズ、3
    00kg/m以下の密度及び少なくとも1つの表面を有する多孔性のポリマー
    発泡体に転換することからなる高温度及び/または高湿度の環境で音響を吸収す
    るのに有用なポリマー発泡体を製造する方法であって、熱可塑性ポリマーが、 (A)(1)1.5以下のtanδ値、(2)少なくとも7センチニュートン(
    cN)の溶融張力及び/または(3)少なくとも10センチニュートン(cN)
    の溶融強さ の少なくとも1つを有する少なくとも1種の主にアイソタクチックなプロピレン
    ポリマー そして任意に (B)フリーラジカル工程をへて生成されたプロピレンポリマーとブレンドされ
    た少なくとも1種のエチレンポリマー からなり、そして以下の3つの追加の条件の少なくとも1つを特徴とするポリマ
    ー発泡体を製造する方法: (1)プロピレンポリマー(A)対エチレンポリマー(B)の重量比が少なくと
    も35:65であるように、プロピレンポリマーとブレンドされたエチレンポリ
    マーからなるポリマーブレンドを熱可塑性ポリマーとして選択する条件; (2)少なくとも1つの表面に10平方センチあたり少なくとも1個の有孔チャ
    ンネルが平均して存在するように、多孔性ポリマー発泡体生成物の少なくとも1
    つの表面に孔をあけて、少なくとも1つの表面から発泡体に延在する複数の有孔
    チャンネルを導入する条件、及び/または (3)多孔性のポリマー発泡体が25kg/mより低い密度を有するように、
    発泡可能な組成物を多孔性のポリマー発泡体に転換する条件を選択する条件。
  2. 【請求項2】 (A)少なくとも1.5mmの平均気泡サイズ、300kg
    /m以下の密度、少なくとも0.2の平均吸音係数、少なくとも110℃の熱
    変形温度及び少なくとも1つの表面を有する多孔性のポリマー発泡体を用意し、
    該ポリマーが、 (1)1.5以下のtanδ値、少なくとも7センチニュートン(cN)の溶融
    張力及び/または少なくとも10センチニュートン(cN)の溶融強さの少なく
    とも1つを有する少なくとも1種の主にアイソタクチックなプロピレンポリマー
    そして任意に (2)プロピレンポリマーとブレンドされるフリーラジカル工程をへて生成され
    た少なくとも1種のエチレンポリマー からなり、そして (B)少なくとも1つの表面に10平方センチ(cm)あたり少なくとも1個
    の有孔チャンネルが平均して存在するように、工程(A)のポリマー発泡体の少
    なくとも1つの表面に孔をあけて、少なくとも1つの表面から発泡体に延在する
    複数の有孔チャンネルを形成する ことからなるポリマー発泡体を製造する方法。
  3. 【請求項3】 有孔チャンネルが少なくとも1つの表面で0.1mmの平均
    直径を有する請求項1または2の方法。
  4. 【請求項4】 少なくとも1つの表面が、少なくとも1つの表面から発泡体
    中に延在する10平方センチあたり少なくとも10個の有孔チャンネルを平均し
    て有する請求項1−3の何れか1つの項の方法。
  5. 【請求項5】 孔を開ける前のポリマー発泡体が、ASTM D2856、
    方法 Aに従って測定して約40%以下の連続気泡含量を有し、そして孔を開け
    た後のポリマー発泡体が、 ASTM D2856、方法 Aに従って測定して
    少なくとも20%であって、孔を開ける前のポリマー発泡体のASTM D28
    56、方法 Aに従って測定した連続気泡含量より少なくとも10%多い連続気
    泡含量を有する請求項1−4の何れか1つの項の方法。
  6. 【請求項6】 ポリマー発泡体が、少なくとも約5mmの平均気泡サイズ及
    び約60kg/m以下の密度を有する請求項1−5の何れか1つの項の方法。
  7. 【請求項7】 少なくとも1種のエチレンポリマーが、低密度ポリエチレン
    (LDPE)、エチレン−酢酸ビニルコポリマー(EVA)、エチレン−アクリ
    ル酸エチルコポリマー(EEA)、及びエチレン−アクリル酸コポリマー(EA
    A)からなる群から選ばれる請求項1−6の何れか1つの項の方法。
  8. 【請求項8】 ポリマーが実質的にランダムなインターポリマーをさらに含
    む請求項1−7の何れか1つの項の方法。
  9. 【請求項9】 請求項1−8の何れか1つの項の方法により得ることのでき
    る多孔性ポリマー発泡体。
  10. 【請求項10】 少なくとも1.5mmの平均気泡サイズ、約300kg/
    以下の密度、少なくとも約0.2の平均吸音係数及び少なくとも約110℃
    の熱変形温度を有する多孔性の熱可塑性ポリマー発泡体であって、熱可塑性ポリ
    マーが、 (A)1.5以下のtanδ値を有する少なくとも1種の主にアイソタクチック
    なプロピレンポリマー そして任意に (B)該プロピレンポリマーとブレンドされるフリーラジカル工程をへて生成さ
    れた少なくとも1種のエチレンポリマー からなり、以下の特徴の少なくとも1つを特徴とする多孔性熱可塑性ポリマー発
    泡体: (1)熱可塑性ポリマーが、プロピレンポリマーとブレンドされたエチレンポリ
    マーからなり、そしてプロピレンポリマー(A)対エチレンポリマー(B)の重
    量比が少なくとも約35:65であること; (2)発泡体が、少なくとも1つの表面を有し、少なくとも1つの表面が、少な
    くとも1つの表面の10平方センチあたり少なくとも1個の有孔チャンネルが平
    均して存在するように、少なくとも1つの表面から発泡体中へ延在する複数の有
    孔チャンネルを有すること;及び/または (3)発泡体が25kg/mより低い密度を有すること。
  11. 【請求項11】 ASTM D2856−Aに従って測定して50%より低
    い連続気泡含量を有する請求項9または10の発泡体。
  12. 【請求項12】 少なくとも約0.3の平均吸音係数を有する請求項9−1
    1の何れか1つの項の発泡体。
  13. 【請求項13】 少なくとも約140℃の熱変形温度を有する請求項9−1
    2の何れか1つの項の発泡体。
  14. 【請求項14】 14日の曝露のテスト期間に基づいて50℃でEurop
    ean Norm 12088に従って測定される10容量%以下の水吸収を有
    する請求項9−13の何れか1つの項の発泡体。
  15. 【請求項15】 音響を吸収するための請求項9−14の何れか1つの項の
    発泡体の用途。
  16. 【請求項16】 発泡体が少なくとも50デシベルの音響強度の面前に配置
    される請求項15の用途。
  17. 【請求項17】 発泡体が燃焼エンジンを備えた車両に配置される請求項1
    5または16の用途。
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