JP2003520802A - オルガノシリコン化合物、その製造方法および使用 - Google Patents

オルガノシリコン化合物、その製造方法および使用

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、オルガノシリコン化合物、それらの製造方法、および組織化自己集合単層を固体支持体の表面に堆積させるためのカップリング剤としてのそれらの使用に関する。本発明また、該オルガノシリコン化合物の系を含む組織化自己集合単層によってその表面が修飾されている固体支持体を得るための方法、および生体分子合成または固定化のための該固体支持体の使用に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、オルガノシリコン化合物、それらの製造法、および固体支持体の表
面にこれらの化合物の自己集合単層(self-assembled monolayer)を堆積させる
ことにおけるそれらの使用に関する。本発明はまた、このように修飾された固体
支持体、およびそれらの製造方法、さらに生体分子の合成または固定化(immobi
lization)におけるそれらの使用に関する。
【0002】 組織化自己集合単層(organized self-assembled monolayer)(SAM)は、
分子が組織化されて[この組織化は、分子鎖間の相互作用に起因する]、安定な
単分子および十分に秩序正しい(well-ordered)異方性膜を与える、分子の集合
物(assemblage)として定義される(A. Ulman, Chem. Rev., 1996, 96, 1533-1
554)。
【0003】 再現可能に(reproducibly)得られ得る(J.B. Brozska et al., Langmuir, 1
994, 10, 4367-4373)、これらの自己集合単層は、化学処理(酸性または塩基性
)に耐性である緻密で(dense)そして均一な膜を形成するという顕著な特徴を
有する。
【0004】 例えばオクタデシルトリクロロシランを使用する、固体支持体上におけるSA
Mの形成は、化学的にもそして構造的にも十分に規定されたパラメータを有する
均一な有機表面の製造を可能にする。これらの表面は、特に自己集合現象および
界面化学に関する、基礎的研究のための二次元モデルとして機能し得る(A. Ulm
an, 同書に)。
【0005】 種々のオルガノシリコン化合物は、オリゴヌクレオチドを固定化するかまたは
それらをインサイチュ(in situ)で合成する目的での、固体支持体の官能化のた
めのカップリング剤として使用されている(L.A. Chrisey et al., Nucleic Aci
ds Research, 1996, 24, 15, 3031-3039, U. Maskos et al., Nucleic Acids Re
search, 1992, 20, 7, 1679-1684)。しかし、これらの研究において使用される
オルガノシリコンカップリング剤は、オリゴヌクレオチドの合成または固定化の
ための引き続いての化学的処理に対して非常に少ない耐性を有する、不均一膜を
形成する。さらに、これらのカップリング剤での膜の形成は、再現可能(reprod
ucible)でない。
【0006】 従って、本発明者らは、先行技術の欠点を克服し、そして固体支持体の表面で
真のSAM、すなわち安定な単層膜[ここで、分子が自己集合し(self-assembl
ed)そして組織化され(organized)ている]を得ることを可能にするカップリ
ング剤を提供する目標を設定した。本発明者らはまた、固体支持体へ再現可能に
(reproducibly)グラフトされ得、同時に支持体上に形成された単層の表面で生
体分子の合成または固定化を可能にする、カップリング剤を提供する目標を設定
した。
【0007】 本発明の主題は、式(I)のオルガノシリコン化合物である:
【0008】
【化10】
【0009】 ここで: ・nは15〜35、好ましくは20〜25であり、 ・kは0〜100、好ましくは0〜5であり、 ・iは0に等しいかまたはそれより大きい整数であり、好ましくは0又は1に等
しい、 ・X1、X2およびX3は、互いに同一かまたは異なり得、飽和の、直鎖または分
枝鎖の、C1〜C6アルキルおよび加水分解性基からなる群から選択され、X1
2またはX3からの少なくとも1つは加水分解性基を示し、そして ・k=0およびi=0の場合、ZはR1基を示し、 ・k=0およびi≧1の場合、Zは、−OR1、−OCOR1、−NR12、−C
OOR1、−CONR12または−SR1基あるいはハロゲン原子を示し、 ・k≧1そしてi=0の場合、Zは、−R1、−COR1、−COOR1、−CO
NR12、−CF3または−(CF2jCF3基[jは、1〜10である]を示し
、 ・k≧1そしてi≧1の場合、Zは、−OR1、−OCOR1、−NR12、−C
OOR1、−CONR12、−SR1、−CF3または−(CF2jCF3基[jは
、上記に定義される通りである]あるいはハロゲン原子を示し、 ・R1およびR2は、同一または異なり得、水素原子;1〜24の炭素原子を含む
、必要に応じて置換された、飽和または不飽和のおよび直鎖または分枝鎖の炭化
水素鎖;あるいは芳香族基を示し、但し、k=i=0およびn=15の場合、R 1 は−CH2CF3基以外であり、そしてk=i=0およびn=19の場合、R1
−(CH26−C≡C−C≡CH基以外である。
【0010】 Zが、iの値とは関係なく、−OR1、−OCOR1または−COOR1基を示
す場合、そしてk≧1の場合、Zは、ヒドロキシルまたはカルボン酸官能基の保
護から得られる任意の基を示し得ることが明瞭に理解される。例えば、Protecti
ve groups in organic synthesis (T.W. Greene et al., 2nd edition, Wiley I
nterscience) に記載される保護基(例えば、環式保護基)。
【0011】 本発明の意味において、用語“芳香族”は、1以上のアリール環(例えば、フ
ェニル環)を有する任意の基を意味すると理解される。用語“加水分解性基”は
、水性媒体中で酸と反応して化合物X1H、X2HまたはX3Hを与え得る任意の
基を意味すると理解される。
【0012】 好ましくは、該加水分解性基は、ハロゲン原子、−N(CH32基および−O
R基(Rは、飽和の、直鎖または分枝鎖の、C1〜C6アルキル基である)からな
る群から選択される。
【0013】 Z基および加水分解性基に関して、好適なハロゲン原子は、塩素、臭素または
ヨウ素と同様に、フッ素でもある。
【0014】 本発明に従うオルガノシリコン化合物は、有利なことに、使用され得る末端Z
基の多様性の点から[当業者に周知の有機化学反応に従って望まれるようにこれ
らのZ基が修飾または官能化されることが可能である]、非常に様々な官能性を
示す。
【0015】 有利な実施形態によれば、式(I)の化合物は、X1、X2およびX3が塩素原
子を示し、nが22に等しく、iが0に等しく、kが1または3に等しく、そし
てZが−COCH3基を示すようなものである。
【0016】 別の有利な実施形態によれば、式(I)の化合物は、X1、X2およびX3が塩
素原子を示し、nが22に等しく、iが1に等しく、kが2に等しく、そしてZ
が−COOCH3基を示すようなものである。
【0017】 驚くべきことに、選択された生成物は、実際に、固体支持体の表面で真のSA
M、すなわち分子が自己集合されそして組織化されている安定な単層膜を得るこ
とを可能にする。
【0018】 本発明の別の主題は、iが1以外である上記に記載の式(I)の化合物の製造
方法であって、該方法は以下の段階: a)式HO−(CH2−CH2−O)k−Hのジオールと式(II)の不飽和化合物
【0019】
【化11】
【0020】 との反応による式(III)の不飽和前駆体:
【0021】
【化12】
【0022】 [ここで、Yは、脱離基を示し、そしてnおよびkは、式(I)に関して上記に
定義される通りである] の製造; b)式(III)の化合物のヒドロキシル末端の官能化による、式(IV)の不飽和
前駆体:
【0023】
【化13】
【0024】 [ここで、Zおよびiは、式(I)に関連して上記に定義される通りである] の製造; c)式HSiX123のヒドロシランを使用する、式(IV)の不飽和前駆体の
ヒドロシリル化による、式(I)のシリコン化合物:
【0025】
【化14】
【0026】 [ここで、X1、X2およびX3の少なくとも1つは、ハロゲン原子を示す] の製造;ならびに d)必要に応じて、本発明に従う式(I)の化合物に関連して定義されるX1
2および/またはX3基を使用する、段階c)において得られた化合物のX1
2およびX3基の1以上の置換による、式(I)の別の化合物の製造、 を含む。
【0027】 式(III)の化合物のヒドロキシル末端の官能化の段階b)は、例えば、iが
0に等しい場合、Zが−COR1基を示す場合には塩化アルキルを使用するエス
テル化反応によって行われ得、R1は、本発明に従う式(I)の化合物に関して
定義される通りである。
【0028】 本発明の別の主題は、iが1に等しい上記に記載の本発明に従う式(I)の化
合物の製造方法であって、該方法は以下の段階: a)上記に定義される式(II)の不飽和化合物と式HO−(CH2−CH2−O) k+1 −Hのジオール[nおよびkは、本発明に従う式(I)の化合物に関連して
上記に定義される通りである]との反応による式(III’)の不飽和前駆体:
【0029】
【化15】
【0030】 の製造; b)化合物(III’)のヒドロキシル末端の酸化による、式(IV’)の不飽和前
駆体:
【0031】
【化16】
【0032】 [ここで、Zは、カルボン酸官能基を示す] の製造; c)必要に応じて、本発明に従う式(I)の化合物に関連して定義される別のZ
基を使用する、式(IV’)の化合物の該カルボン酸末端の官能化; d)式HSiX123のヒドロシランを使用する、式(IV’)の不飽和前駆体
のヒドロシリル化による、式(I)のシリコン化合物:
【0033】
【化17】
【0034】 [ここで、X1、X2およびX3の少なくとも1つは、ハロゲン原子を示す] の製造;ならびに e)必要に応じて、本発明に従う式(I)の化合物に関連して定義されるX1
2および/またはX3基を使用する、段階d)において得られた化合物のX1
2およびX3基の1以上の置換による、式(I)の別の化合物の製造、 を含む。
【0035】 本発明に従う式(I)の化合物の製造について上記に記載される方法において
、iの値に関わらず、段階a)は、有利には、極性溶媒(例えば、水またはテト
ラヒドロフラン)中、塩基性媒体中および溶媒の還流温度で行われ;式(II)の
化合物に存在する脱離基Yとして、ハロゲン原子またはトシル基が使用され得;
さらに、不飽和前駆体のヒドロシリル化の段階は、トリクロロシランの存在下で
行われ得る。
【0036】 本発明に従う式(I)のオルガノシリコン化合物は、例えば、ゾル−ゲル法に
おいて使用され得、つまり、加水分解され、次いで架橋されて新規材料を得るこ
とができ、あるいは、例えばペンダント鎖(pendent chains)の形態で導入され
る官能基によって、これらのポリマーの化学的および機械的特性を修飾する目的
で、新しいポリマーの合成におけるコモノマー(comonomers)として機能し得る
。それらはまた、固体支持体の表面に組織化自己集合単層を形成するための使用
され得る。
【0037】 従って、本発明の別の主題は、固体支持体の表面に、組織化自己集合単層(or
ganized self-assembled monolayer)を形成するための、一般式(I’)のオル
ガノシリコン化合物の使用である:
【0038】
【化18】
【0039】 ここで: ・nは15〜35であり、 ・kは0〜100であり、 ・iは0に等しいかまたはそれより大きい整数であり、 ・X1、X2およびX3は、互いに同一かまたは異なり得、飽和の、直鎖または分
枝鎖の、C1〜C6アルキルおよび加水分解性基からなる群から選択され、X1
2またはX3からの少なくとも1つは加水分解性基を示し、そして ・k=0およびi=0の場合、ZはR1基を示し、 ・k=0およびi≧1の場合、Zは、−OR1、−OCOR1、−NR12、−C
OOR1、−CONR12または−SR1基あるいはハロゲン原子を示し、 ・k≧1そしてi=0の場合、Zは、−R1、−COR1、−COOR1、−CO
NR12、−CF3または−(CF2jCF3基[jは、1〜10である]を示し
、 ・k≧1そしてi≧1の場合、Zは、−OR1、−OCOR1、−NR12、−C
OOR1、−CONR12、−SR1、−CF3または−(CF2jCF3基[jは
、上記に定義される通りである]あるいはハロゲン原子を示し、 ・R1およびR2は、同一または異なり得、水素原子;1〜24の炭素原子を含む
、必要に応じて置換された、飽和または不飽和のおよび直鎖または分枝鎖の炭化
水素鎖;あるいは芳香族基を示す。
【0040】 一般式(I’)のオルガノシリコン化合物の使用は、上記に与えられるSAM
の定義に対応する緻密な(dense)そして組織化した単層によって、固体支持体
の表面を有利に修飾することを可能にする。表面上にこのように形成される単層
は、化学処理(酸性または塩基性)に関して高い耐性を示す。本発明に従うオル
ガノシリコン剤によって支持体の表面上に形成される単層の堅牢性(robstness
)および均一性が、例えば、腐食に対して支持体を処理することを可能にする。
【0041】 支持体へグラフトされた該化合物は、表面とのシロキサンタイプの強固な共有
結合を生じさせ、そしてそれらのアルキル鎖間に強固な結合を現し、該分子の自
己集合の結果、シロキサン結合を保護する。さらに、グラフトは再現性(reprod
ucible)であり、そしてグラフトされた化合物のZ基は高い化学反応性を示す。
【0042】 本発明の別の主題は、表面が組織化自己集合単層(organized self-assembled
monolayer)によって修飾されている固体支持体であって、該単層が、上記に定
義される一般式(I’)の少なくとも1つのオルガノシリコン化合物の網目構造
を含むことを特徴とする。
【0043】 本発明の意味において、用語“網目構造(network)”は、分子が組織化され
ており、そして分子の鎖が互いに共有結合または非共有結合(例えば、ファンデ
ルワールス力)を介して相互作用している、分子の集合を意味すると理解される
【0044】 該単層はまた、本発明に従う一般式(I’)のオルガノシリコン化合物に加え
て、支持体上における式(I’)の化合物の密度を減少させることを可能にする
、固体支持体へグラフトされ得る任意の他のタイプの化合物を、このような効果
が望まれる場合に含み得ること(“混合”単層の製造)が明らかに理解される。
【0045】 好適な固体支持体は、水和表面を有するものである。好ましくは、該固体支持
体は、その表面が、修飾される前に、ヒドロキシル基を提示するようなものであ
る。それは、有利には、ガラス、セラミックス(好ましくは、酸化物タイプのも
の)、金属(例えば、アルミニウムまたは金)および半金属(semimetals)(例
えば、酸化ケイ素(oxidixed silicon))からなる群から選択される。
【0046】 本発明の別の主題は、上記に定義される固体支持体の製造方法であって、以下
の段階: a)固体支持体からの汚染物質の除去、およびその表面の水和および/またはヒ
ドロキシル化、 b)少なくとも1つの無極性炭化水素溶媒を含む少なくとも2つの溶媒の混合物
への、上記に定義される一般式(I’)の少なくとも1つのオルガノシリコン化
合物の、不活性雰囲気下での、導入、 c)段階b)において調製された溶液中での浸漬による、段階a)において得ら
れた支持体のシラン化、ならびに d)溶媒、好ましくは極性溶媒を使用しての、段階c)において得られた修飾化
支持体のすすぎ、 を含むことを特徴とする。
【0047】 用語、固体支持体の“汚染物質(contaminant)”は、支持体の表面に存在し
、そして支持体自体の化学構造の一部を形成しない、任意の化合物(例えば、グ
リース(grease)、ダストまたは他の化合物)を意味すると理解される。
【0048】 本発明に従う方法は、有利には、無機表面の特性を化学的に修飾することを可
能し、これは、表面へグラフトされるオルガノシリコン化合物によって導入され
るZ基の機能(function)として達成される。
【0049】 特に有利な様式において、固体支持体の性質に従って、段階a)は、1以上の
溶媒および/または酸化剤および/またはヒドロキシル化剤(例えば、クロム(
VI)/硫酸混合物)、洗剤(例えば、Hellmanex(登録商標))、オゾ
ンを用いた光化学処理(photochemical treatment)または任意の他の好適な処
理を使用して行われる。
【0050】 段階b)は、有利には、少なくとも1つの無極性炭化水素溶媒および少なくと
も1つの極性溶媒の混合物中で行われ得る。この場合、極性溶媒に関する無極性
溶媒の容量比は、好ましくは70/30〜95/5である。例としてそして限定
を意味せずに、使用され得る無極性炭化水素溶媒はシクロヘキサンであり、そし
て使用され得る極性溶媒はクロロホルムである。
【0051】 本発明に従う方法の段階b)における溶媒の混合物中のオルガノシリコン化合
物の濃度は、有利には、1×10-5〜1×10-2mol/リットルである。
【0052】 支持体のシラン化の段階c)は、使用される溶媒に従って、1分〜3日の時間
の間、そして−10℃〜120℃の温度で、行われ得る。
【0053】 表面が本発明に従う組織化自己集合単層によって修飾されている、固体支持体
は、有利には、Z末端基の性質の機能(function)として、生体分子(例えば、
オリゴヌクレオチドまたはタンパク質)の合成または固定化のための支持体とし
て、使用され得る。
【0054】 従って、本発明の別の主題は、共有結合を介しての生体分子の合成または固定
化における上記に記載の固体支持体の使用である。
【0055】 本発明のより特定の主題は、上記に記載の固体支持体上における生体分子の合
成方法であって、該生体分子が一連の繰り返し単位(a sequence of repeat uni
ts)から構成されること、および該方法が、該繰り返し単位をグラフトする連続
段階を含み、第1にグラフトされる繰り返し単位が、該固体支持体上に存在する
前記オルガノシリコン化合物のZ基に関して反応性である官能基を保有している
ことを特徴とする。
【0056】 本発明の更なる主題は、上記に記載の固体支持体上における生体分子の固定化
方法であって、それは前記オルガノシリコン化合物のZ基に関して反応性である
官能基を保有する該生体分子を、該固体支持体へグラフトする段階を含むことを
特徴とする。
【0057】 上記に記載の生体分子の合成または固定化のための方法を行う前に、そしてオ
ルガノシリコン化合物のZ末端官能基が、例えば、−OCOR1基(ここで、R1 は、本発明に従う化合物の式(I’)に関連して定義される通りである)、また
は−COOR1基(ここで、R1は、本発明に従う化合物の式(I’)に関連して
定義される通りであるが、水素原子以外である)である場合に、対応のアルコー
ルまたはカルボン酸官能基が、好適な化学処理(例えば、水/エタノール混合液
中0.5M水酸化カリウム)によって、必要であれば、予め脱保護され得る。
【0058】 上記で今記載した適用に加えて、本発明に従う固体支持体はまた、例えばそし
て限定を意味せずに、無機支持体へ触媒をグラフトするために、またはコンビナ
トリアル化学の分野において、固体支持体上において種々の化学合成を行うため
に、使用され得る。それらはまた、引き続いての化学修飾に供され得る;例えば
、本発明に従う臭素化されたオルガノシリコン化合物がグラフトされている固体
支持体のアミンでの処理は、殺生物特性(biocidal properties)を有する表面
を得ることを可能にする。
【0059】 前述のアレンジメントに加えて、本発明はまた、続く説明から明らかになるで
あろう他のアレンジメントを含み、該説明は、本発明に従うオルガノシリコン化
合物の合成およびこれらのオルガノシリコン化合物の組織化自己集合単層による
固体支持体の修飾の実施例、ならびに添付の図面を参照する。
【0060】 しかし、これらの実施例は、本発明の主題の例示によってのみ与えられ、それ
らは本発明の限定を決して構成しないことが、明らかに理解されなければならな
い。
【0061】 実施例1:式(I)のオルガノシリコン化合物の合成 1)不飽和アルコールの合成(図1) ・マグネシウム誘導体の調製 マグネシウム(1.8g、70mmol)を、500mlの三ツ口丸底フラス
コへ、不活性雰囲気下で導入する。前もって70mlの無水THF(テトラヒド
ロフラン)に溶解した、不飽和臭素化誘導体(16.3g、70mmol)を
滴下する。数滴のジブロモエタンが、該マグネシウムを活性化するために必要で
あり得る。反応混合物を、1時間30分間還流させ、マグネシウム誘導体を得
、これを直ちに使用する。
【0062】 ・リチウムアルコキシドの調製 ブロモアルコール(17.7g、70mmol、1eq)を、不活性雰囲気
下で、乾燥250mlの三ツ口丸底フラスコ中、70mlの無水THFに溶解す
る。溶液を−78℃へ冷却し、次いでメチルリチウム(50ml、80mmol
、1.1eq)を滴下する。リチウムアルコキシドが得られる。
【0063】 ・不飽和アルコールの調製 マグネシウム誘導体を−78℃へ冷却し、次いでヨウ化銅(1.1g、3.
5mmol、0.05eq)を添加した。溶液を25分間−78℃で攪拌し、次
いで深紅色(crimson color)が得られるまで、周囲温度へ再加熱する。次いで
、溶液を、直ちに−78℃へ冷却し、そしてアルゴン雰囲気下で中空針(hollow
needle)を使用してリチウムアルコキシドを導入する。溶液を1時間−78
℃で、次いで18時間周囲温度で攪拌する。過剰メチルリチウムを、エタノール
の添加し、続いて10%塩酸水溶液の添加による酸性媒体中での加水分解によっ
て破壊する。有機相をジエチルエーテルで3回抽出する。エーテル相を合わせ、
そして10%塩酸溶液、水、そして最終的に飽和NaHCO3水溶液で洗浄する
。続いて、有機相を中性へ洗浄し、MgSO4で乾燥し、次いで真空下で濃縮す
る。生成物をアセトンからの再沈殿で精製する。化合物を白色固体の形態で得
る(19.8g;融点61.7−62.8°C;収率87%)。赤外ならびにプ
ロトンおよびカーボン−13NMRによるその分析は、以下の通りである。
【0064】
【数1】
【0065】 2)エチレングリコールの導入(図2) ・不飽和塩素化誘導体の合成 上記で得られたアルコール(15g、46mmol、1eq)およびピリジ
ン(40.36ml、6mmol、0.1eq)を、メカニカルスターラーを備
えそして垂直還流冷却器を載せた250mlの二ツ口丸底フラスコへ導入する。
次いで、塩化チオニル(6ml、70mmol、1.5eq)を滴下する。反応
媒体を1時間攪拌し、次いでOHバンドが完全に消滅するまで還流させる(赤外
分光法によってモニターされる)。続いて反応媒体を、加水分解し、次いでジエ
チルエーテルで3回抽出する。エーテル相を合わせ、10%塩酸溶液、水、次い
で飽和NaHCO3溶液で洗浄する。続いて、エーテル相を中性まで洗浄し、M
gSO4で乾燥し、そして真空下で濃縮する。化合物を黄色固体の形態で得、
次いでシリカクロマトグラフィー(溶出液:石油エーテル/エーテル、70/3
0 v/v)によって精製し;白色固体を得る(14g;融点34.1〜34.
9℃;収率75%)。赤外ならびにプロトンおよびカーボン−13NMRによる
その分析は、以下の通りである。
【0066】
【数2】
【0067】 ・不飽和ヨウ素化誘導体の合成 不飽和塩素化化合物(10.6g、32mmol)およびヨウ化ナトリウム
(22g、140mmol、4eq)を、250ml丸底フラスコ中のアセトン
(40ml)に溶解する。次いで、溶液を18時間還流させる。続いて、反応媒
体をジエチルエーテルで抽出し、エーテル相を合わせ、次いで水で洗浄し、Mg
SO4で乾燥し、そして真空下で濃縮する。生成物をアセトンからの沈殿操作に
よって精製する。化合物を、黄色固体の形態で得る(11g;融点41.1〜
42.0℃;収率81%)。赤外ならびにプロトンおよびカーボン−13NMR
によるその分析は、以下の通りである。
【0068】
【数3】
【0069】 ・不飽和アルコールの合成 20mlの無水THF中のエチレングリコール(11.5g、180mmol
、10eq)および予め粉末にされた水酸化ナトリウム(3.7g、90mmo
l、5eq)の溶液を、30分間還流させる。ヨウ素化化合物(8g、18m
mol、1eq)および硫酸水素テトラブチルアンモニウム(0.62g、1.
8mmol、0.1eq)を添加する。続いて、反応媒体を72時間還流する。
周囲温度へ戻した後、塩酸水溶液(10%、50ml)を導入する。続いて、反
応媒体をジエチルエーテルで3回抽出し;エーテル相を合わせ、そして10%塩
酸溶液で2回 、水、次いで飽和NaHCO3溶液で洗浄する。続いて、エーテル
相を中性へ洗浄し、MgSO4で乾燥し、そして真空下で濃縮する。得られた固
体をジクロロメタンから再沈殿させ、次いでシリカクロマトグラフィーによって
精製する(溶出液:ジクロロメタン/酢酸エチル;v/v:30/70)。化合
を、白色固体の形態で得る(1.4g;融点61.2〜62.4℃;収率2
1%)。赤外ならびにプロトンおよびカーボン−13NMRによるその分析は、
以下の通りである。
【0070】
【数4】
【0071】 ・エステル形態で保護された不飽和アルコールの合成 不飽和アルコール(0.9g、2.7mmol)を、100mlの二ツ口丸
底フラスコ中、ジクロロメタン(10ml)およびトリエチルアミン(0.6m
l、5.4mmol、2eq)に懸濁させる。反応媒体を0℃へ冷却し、次いで
塩化アセチル(0.5ml、4mmol、1.5eq)を、シリンジを使用して
滴下する。反応媒体を15分間0℃で、次いで1時間30分周囲温度で攪拌する
。続いて、それを加水分解し、次いでジエチルエーテルで3回抽出する。エーテ
ル相を合わせ、そして10%塩酸溶液、水、次いで飽和NaHCO3溶液で洗浄
する。次いで、エーテル相を中性まで洗浄し、MgSO4で乾燥し、そして真空
下で濃縮する。化合物を白色固体の形態で得る(0.9g;収率100%)。
赤外ならびにプロトンおよびカーボン−13NMRによるその分析は、以下の通
りである。
【0072】
【数5】
【0073】 3)3つのエチレングリコール単位の導入(図2) 上記で得られた不飽和ヨウ素化誘導体およびトリエチレングリコールから出
発して、不飽和アルコール10を得、次いでエステル化して生成物11を得る。
これは、上述と同一のプロトコルに従って行われる。
【0074】 赤外ならびにプロトンおよびカーボン−13NMRによる生成物10の分析は
、以下の通りである。
【0075】
【数6】
【0076】 赤外ならびにプロトンおよびカーボン−13NMRによる生成物11の分析は
、以下の通である。
【0077】
【数7】
【0078】 4)不飽和エステルの調製(図3) 上記で得られた不飽和アルコール10から出発して、対応の酸および対応のエ
ステルを以下のように調製した。
【0079】 ・酸12の調製 不飽和アルコール10(3g、6.6mmol)を100mlの三ツ口丸底フ
ラスコ中の10mlのアセトンに懸濁させる。5mlの2Mジョーンズ試薬(Bo
wden et al., J. Chem. Soc., 1946, 39)を懸濁液に添加する。懸濁液を2時間
還流させる。周囲温度へ戻した後、アセトンを蒸発させ、そして固体を濾別し、
次いで水で5回および0℃に冷却したアセトンで3回リンスする。続いて、固体
をTHF/アセトン混合物(v/v:9/1)からの再結晶によって精製し、化
合物12を白色固体の形態で得る(2.9g;収率94%)。赤外ならびにプロ
トンおよびカーボン−13NMRによるその分析は、以下の通りである。
【0080】
【数8】
【0081】 ・エステル13の調製 酸12(2.9g、6.4mmol)を、100mlの三ツ口丸底フラスコ中
、0℃、不活性雰囲気下で、無水トルエン(7ml)に溶解させる。塩化オキサ
リル(1.22g、9.6mmol、1.5eq)を滴下し、次いで混合物を周
囲温度で2時間攪拌する。続いて、過剰の反応物および溶媒を、真空下で蒸発さ
せる。塩化アシルをアルゴン下で一時的に保存する。予め塩化カルシウム上で蒸
留させたメタノール(6ml、128mmol、20eq)を、徐々に添加する
。続いて、反応媒体を18時間還流し、その後周囲温度へ戻し、次いで過剰メタ
ノールを蒸発させる。次いで、反応媒体を3回ジエチルエーテルで抽出する。エ
ーテル相を合わせ、そして10%塩酸溶液、水、および飽和NaHCO3溶液で
洗浄する。続いて、エーテル相を中性まで洗浄し、MgSO4で乾燥し、そして
真空下で濃縮する。化合物13を白色固体の形態で得、次いでシリカクロマトグ
ラフィー(溶出液:石油エーテル/エーテル、容積で50/50)によって精製
する。300mgの白色固体を得る(収率10%)。赤外ならびにプロトンおよ
びカーボン−13NMRによるその分析は、以下の通りである。
【0082】
【数9】
【0083】 単一エチレングリコール単位を含むアルコールを使用することによって、対
応の酸およびエステルがまた、アルコール10から出発してここで記載したのと
同一のプロトコルに従って得られ得る。
【0084】 5)不飽和前駆体のシリル化(図4) エステル(150mg、0.33mmol)を、不活性雰囲気下、乾燥Sc
hlenkチューブへ導入する。新たに蒸留したトリクロロシラン(0.3ml
、2.2mmol、6eq)、無水トルエン(0.3ml)およびABCRによ
って販売される(リファレンス68478−92−2)dropper Kar
std触媒(PCO 72)を添加する。次いで、反応媒体を2時間40℃へ冷
却する。周囲温度へ戻した後、トルエンおよび過剰なトリクロロシランを、ベー
ンポンブ(vane pump)(圧力は0.5mmHgである)を使用して、減圧下で
、蒸発させる。化合物14を白色固体の形態で得、そしてアルゴン下で保存する
(収率99%)。それは、X1、X2およびX3が塩素原子を示し、nが22に等
しく、iが0に等しく、kが1に等しく、そしてZが−COCH3基を示す、本
発明に従う式(I)のオルガノシリコン化合物である。
【0085】 プロトンおよびカーボン−13NMRによる化合物14の分析は、以下の通り
である。
【0086】
【数10】
【0087】 化合物11から出発することによってそして同一のプロトコルを使用すること
によって、対応のオルガノシリコン化合物15が得られる。それは、X1、X2
よびX3が塩素原子を示し、nが22に等しく、iが0に等しく、kが3に等し
く、そしてZが−COCH3基を示す、本発明に従う式(I)のオルガノシリコ
ン化合物である。プロトンおよびカーボン−13NMRによるその分析は、以下
の通りである。
【0088】
【数11】
【0089】 上記で得られた化合物13から出発することによってそして同一のプロトコル
を使用することによって、対応のオルガノシリコン化合物16が得られる。それ
は、X1、X2およびX3が塩素原子を示し、nが22に等しく、iが1に等しく
、kが2に等しく、そしてZが−COOCH3基を示す、本発明に従う式(I)
の化合物である。プロトンおよびカーボン−13NMRによるその分析は、以下
の通りである。
【0090】
【数12】
【0091】 実施例2:式(I)のオルガノシリコン化合物を使用しての固体支持体のシラ
ン化、および組織化自己集合単層の製造 1)固体支持体のシラン化 表面酸化シリコンディスク(surcace-oxidized silicon disk)を、支持体と
して使用する。ディスクを、その表面から汚染物質(contaminants)を除去しそ
してそれを水和させるために、以下の手順にした従って清浄にする: −新たに調製したクロム(VI)/硫酸混合物(2.5gのK2Cr24;2.
5mlの蒸留水;50mlの硫酸)中で10分間の浸漬、 −ダストフィルターを備えた層流フード(laminar flow hood)下で、ディスク
を脱イオン水に浸漬し、そして20分間超音波へ供する。このプロセスを、それ
ぞれ5および2分間の超音波への曝しの持続を2回繰り返す、 −ダストフィルターを備えた層流フード下で、ディスクを、不活性でそしてフィ
ルターされた(filtered)雰囲気下で、乾燥させるためにシラン化リアクターへ
導入する。リアクターを、45分間、オイルバス中、100℃で放置し、次いで
オイルバスから取り出し、そしてその温度を18℃へ戻す。
【0092】 不活性雰囲気下で、所望の量で新たに調製した、実施例1で得られるオルガノ
シリコン化合物14を、C612/CCl4/CHCl3(v/v/v:80/1
2/8)混合物のフラクションに溶解する。続いて、溶液中のオルガノシリコン
化合物14を、シリンジで回収し、次いで、溶媒混合物の残余を含むSchle
nckチューブへ導入し、この全容積は、好適な希釈(1×10-5〜1×10-2 mol/リットル)のシラン化溶液を作製するために算出されている。溶媒を、
それ自体が公知の手順に従って予め乾燥させた。
【0093】 シラン化溶液をシリンジでリアクターへ導入し、そしてシリコンディスクを、
この溶液中に16時間浸漬させたままにする。
【0094】 シラン化されたディスクをリアクターから回収し、次いでクロロホルム(HP
LCグレード)に浸漬し、そして超音波で2分間洗浄する。続いて、このプロセ
スを2回繰り返す。
【0095】 2)修飾化表面のキャラクタライゼーション 表面が化合物14で修飾されている、固体支持体が、上記で得られた。オルガ
ノシリコン化合物のグラフト化を、共焦点ラマン分析法および赤外分光法を使用
することによってモニターする。
【0096】 3)表面ヒドロキシルの放出 必要であれば、表面ヒドロキシルを、以下のプロトコルを使用することによっ
て放出させ得る:シラン化ディスクを、水/エタノール(v/v:1/1)混合
物中のKOH(0.5M)の溶液に20分間浸漬させる。引き続いて、ディスク
を超音波で5分間脱塩水中で清浄する。このプロセスを水中で1回、次いでクロ
ロホルム中で2回繰り返す。
【0097】 4)ヒドロキシルの放出後の表面のキャラクタライゼーション 1)で与えられるプロトコルに従って、そして上記に示されるように表面エス
テルを鹸化後、支持体へ化合物14をグラフト化する3つの実験後に得られる赤
外スペクトルを図5に示す。透過率(transmission)は縦軸上に現れ、そして周
波数(frequency)(cm-1)は横軸に現れる。3つのスペクトルは、2917
および2850cm-1で組織化系(organized system)の特徴的なピークで、重
ね合わせられていることに注意する。従って、それから、支持体へのオルガノシ
リコン化合物のグラフトは、再現性があり、そして組織化自己集合単層の形成を
生じさせることが結論され得る。
【0098】 上記で得られた修飾化表面のラマン分光分析研究が、図6に示される。図6a
は、グラフト化支持体の表面の密度を表し、表面の寸法は、横軸および縦軸に現
れ(図における7mmは、支持体における1μmに対応する)、そして密度のス
ケールは、130〜165(任意の単位)に目盛りをつけられる(graduated)
。表面の均一性は、この図によって実証される。支持体の表面の2つの異なるポ
イントで測定されたラマンスペクトルを、図6bおよび図6cに示す;縦軸は1
秒当たりのカウントを示し、そして周波数は横軸に現れる。
【0099】 従って、赤外およびラマンスペクトルは、明白に、組織化自己集合単層の特徴
である、支持体に堆積された膜の均一性および表面上の分子の組織化を示す。赤
外スペクトルはまた、膜のグラフト化が完全に再現性であることを示す。
【0100】 実施例3:式(I)のオルガノシリコン化合物を使用しての固体支持体上にお
けるシラン化の他の例 ガラス顕微鏡スライド(glass microscope slide)を、支持体として使用する
。ガラススライドを、2%水性Hellmanex(登録商標)溶液(Poly
laboによってリファレンス11240で販売)中、2時間、20℃での浸漬
、次いで多量の脱イオン水でのすすぎによって、清浄にする。
【0101】 ダストフィルターを備えた層流フード下で、ガラススライドを、不活性でそし
てフィルターされた(filtered)雰囲気下で、乾燥させるためにグラフト化リア
クターへ導入する。リアクターを、45分間、100℃でオイルバス中に置き、
次いで、オイルバスから取り出し、そしてその温度を18℃へ戻す。
【0102】 実施例2に示されるようにオルガノシリコン化合物14を使用して調製された
シラン化溶液を、シリンジで、リアクターへ導入し、そしてガラススライドをこ
の溶液に16時間浸漬させたままにする。シラン化支持体を、実施例2に記載さ
れるようにすすぐ。
【0103】 赤外およびラマン分光分析による表面のキャラクタライゼーションは、ここで
また、支持体上における組織化自己集合単層の製造を実証する。
【0104】 上記から明らかになるものに加えて、本発明は、決して、今より明白に記載さ
れた実行、実施および適用形態に限定されない;逆に、それは、本発明の文脈ま
たは範囲から逸脱することなく、主題において科学技術者の思考に思いつき得る
全てのその代替形態を含む。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1、2および3は、本発明に従うオルガノシリコン化合物の不飽和前駆体の
合成を示す。
【図2】 図1、2および3は、本発明に従うオルガノシリコン化合物の不飽和前駆体の
合成を示す。
【図3】 図1、2および3は、本発明に従うオルガノシリコン化合物の不飽和前駆体の
合成を示す。
【図4】 図4は、これらの不飽和前駆体のシリル化を示す。
【図5】 図5は、オルガノシリコン化合物14をAu/Si/SiO2支持体へグラフ
トする3つの実験後に得られた赤外スペクトルを示す。
【図6a】 図6aは、オルガノシリコン化合物14がグラフトされているAu/Si/S
iO2支持体の表面のラマン分光分析によって分析された密度を示す。
【図6b】 図6bおよび6cは、この表面の2つの異なるポイントで測定されたラマンス
ペクトルを示す。
【図6c】 図6bおよび6cは、この表面の2つの異なるポイントで測定されたラマンス
ペクトルを示す。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成14年2月4日(2002.2.4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項10
【補正方法】変更
【補正の内容】
【化9】 ここで: ・nは15〜35であり、 ・kは0〜100であり、 ・iは0に等しいかまたはそれより大きい整数であり、 ・X1、X2およびX3は、互いに同一かまたは異なり得、飽和の、直鎖または分
枝鎖の、C1〜C6アルキルおよび加水分解性基からなる群から選択され、X1
2またはX3からの少なくとも1つは加水分解性基を示し、そして ・k=0およびi=0の場合、ZはR1基を示し、 ・k=0そしてi≧1の場合、Zは、−OR1、−OCOR1、−NR12、−C
OOR1、−CONR12または−SR1基あるいはハロゲン原子を示し、 ・k≧1そしてi=0の場合、Zは、−R1、−COR1、−COOR1、−CO
NR12、−CF3または−(CF2jCF3基[jは、1〜10である]を示し
、 ・k≧1そしてi≧1の場合、Zは、−OR1、−OCOR1、−NR12、−C
OOR1、−CONR12、−SR1、−CF3または−(CF2jCF3基[jは
、上記に定義される通りである]あるいはハロゲン原子を示し、 ・R1およびR2は、同一または異なり得、水素原子;1〜24の炭素原子を含む
、必要に応じて置換された、飽和または不飽和のおよび直鎖または分枝鎖の炭化
水素鎖;あるいは芳香族基を示し;X1=X2=X3=Cl、k=i=0そしてn
=19の場合、R1は−(CH26−C≡C−C≡CH基以外であることが理解
される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ボスバ ジャマール フランス国 エフ−33400 タランス シ ュマン デ スゾン 251 (72)発明者 ショパン フランク フランス国 エフ−72320 ヴァレンス レ ロジス Fターム(参考) 4H049 VN01 VP01 VQ19 VQ29 VR21 VR33 VS09 VU31 VU32 VW02

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I)のオルガノシリコン化合物 【化1】 ここで: ・nは15〜35であり、 ・kは0〜100であり、 ・iは0に等しいかまたはそれより大きい整数であり、 ・X1、X2およびX3は、互いに同一かまたは異なり得、飽和の、直鎖または分
    枝鎖の、C1〜C6アルキルおよび加水分解性基からなる群から選択され、X1
    2またはX3からの少なくとも1つは加水分解性基を示し、そして ・k=0およびi=0の場合、ZはR1基を示し、 ・k=0およびi≧1の場合、Zは、−OR1、−OCOR1、−NR12、−C
    OOR1、−CONR12または−SR1基あるいはハロゲン原子を示し、 ・k≧1およびi=0の場合、Zは、−R1、−COR1、−COOR1、−CO
    NR12、−CF3または−(CF2jCF3基[jは、1〜10である]を示し
    、 ・k≧1およびi≧1の場合、Zは、−OR1、−OCOR1、−NR12、−C
    OOR1、−CONR12、−SR1、−CF3または−(CF2jCF3基[jは
    、上記に定義される通りである]あるいはハロゲン原子を示し、 ・R1およびR2は、同一または異なり得、水素原子;1〜24の炭素原子を含む
    、必要に応じて置換された、飽和または不飽和のおよび直鎖または分枝鎖の炭化
    水素鎖;あるいは芳香族基を示し、但し、k=i=0およびn=15の場合、R 1 は−CH2CF3基以外であり、そしてk=i=0およびn=19の場合、R1
    −(CH26−C≡C−C≡CH基以外である。
  2. 【請求項2】 前記加水分解性基が、ハロゲン原子、−N(CH32基およ
    び−OR基(Rは、飽和の、直鎖または分枝鎖の、C1〜C6アルキル基である)
    からなる群から選択されることを特徴とする、請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 nが20〜25であることを特徴とする、請求項1または請
    求項2に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 kが0〜5であることを特徴とする、前記請求項のいずれか
    1項に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 iが0または1に等しいことを特徴とする、前記請求項のい
    ずれか1項に記載の化合物。
  6. 【請求項6】 X1、X2およびX3が塩素原子を示し、nが22に等しく、
    iが0に等しく、kが1または3に等しく、そしてZが−COCH3基を示すこ
    とを特徴とする、前記請求項のいずれか1項に記載の化合物。
  7. 【請求項7】 X1、X2およびX3が塩素原子を示し、nが22に等しく、
    iが1に等しく、kが2に等しく、そしてZが−COOCH3基を示すことを特
    徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
  8. 【請求項8】 iが1以外である請求項1〜6のいずれか1項に記載の式(
    I)の化合物の製造方法であって、以下の段階: a)式HO−(CH2−CH2−O)k−Hのジオールと式(II)の不飽和化合物
    : 【化2】 との反応による、式(III)の不飽和前駆体: 【化3】 の製造; [ここで、Yは、脱離基を示し、そしてnおよびkは、請求項1〜6のいずれか
    1項に定義される通りである] b)式(III)の化合物のヒドロキシル末端の官能化による、式(IV)の不飽和
    前駆体: 【化4】 [ここで、Zおよびiは、請求項1〜6のいずれか1項に定義される通りである
    ] の製造; c)式HSiX123のヒドロシランを使用する、式(IV)の不飽和前駆体の
    ヒドロシリル化による、式(I)のシリコン化合物: 【化5】 [ここで、X1、X2およびX3の少なくとも1つは、ハロゲン原子を示す] の製造;ならびに d)必要に応じて、請求項1〜6のいずれか1項に定義されるX1、X2および/
    またはX3基を使用する、段階c)において得られた化合物のX1、X2およびX3 基の1以上の置換による、式(I)の別の化合物の製造、 を含む、方法。
  9. 【請求項9】 iが1に等しい請求項1〜5および7のいずれか1項に記載
    の式(I)の化合物の製造方法であって、以下の段階: a)請求項6に定義される式(II)の不飽和化合物と式HO−(CH2−CH2
    O)k+1−Hのジオールとの反応による、式(III’)の不飽和前駆体: 【化6】 [nおよびkは、請求項1〜5および7のいずれか1項に定義される通りである
    ]の製造; b)化合物(III’)のヒドロキシル末端の酸化による、式(IV’)の不飽和前
    駆体: 【化7】 [ここで、Zは、カルボン酸官能基を示す] の製造; c)必要に応じて、請求項1〜5および7のいずれか1項に定義される別のZ基
    を使用する、式(IV’)の化合物の該カルボン酸末端の官能化; d)式HSiX123のヒドロシランを使用する、式(IV’)の不飽和前駆体
    のヒドロシリル化による、式(I)のシリコン化合物: 【化8】 [ここで、X1、X2およびX3の少なくとも1つは、ハロゲン原子を示す] の製造;ならびに e)必要に応じて、請求項1〜5および7のいずれか1項に定義されるX1、X2 および/またはX3基を使用する、段階d)において得られた化合物のX1、X2
    およびX3基の1以上の置換による、式(I’)の別の化合物の製造、 を含む、方法。
  10. 【請求項10】 固体支持体の表面に、組織化自己集合単層(organized se
    lf-assembled monolayer)を形成するための、式(I’)の化合物の使用: 【化9】 ここで: ・nは15〜35であり、 ・kは0〜100であり、 ・iは0に等しいかまたはそれより大きい整数であり、 ・X1、X2およびX3は、互いに同一かまたは異なり得、飽和の、直鎖または分
    枝鎖の、C1〜C6アルキルおよび加水分解性基からなる群から選択され、X1
    2またはX3からの少なくとも1つは加水分解性基を示し、そして ・k=0およびi=0の場合、ZはR1基を示し、 ・k=0そしてi≧1の場合、Zは、−OR1、−OCOR1、−NR12、−C
    OOR1、−CONR12または−SR1基あるいはハロゲン原子を示し、 ・k≧1そしてi=0の場合、Zは、−R1、−COR1、−COOR1、−CO
    NR12、−CF3または−(CF2jCF3基[jは、1〜10である]を示し
    、 ・k≧1そしてi≧1の場合、Zは、−OR1、−OCOR1、−NR12、−C
    OOR1、−CONR12、−SR1、−CF3または−(CF2jCF3基[jは
    、上記に定義される通りである]あるいはハロゲン原子を示し、 ・R1およびR2は、同一または異なり得、水素原子;1〜24の炭素原子を含む
    、必要に応じて置換された、飽和または不飽和のおよび直鎖または分枝鎖の炭化
    水素鎖;あるいは芳香族基を示す。
  11. 【請求項11】 表面が組織化自己集合単層(organized self-assembled m
    onolayer)によって修飾されている固体支持体であって、該単層が、請求項10
    に定義される式(I’)の少なくとも1つのオルガノシリコン化合物の網目構造
    を含むことを特徴とする、固体支持体。
  12. 【請求項12】 前記固体支持体が、その表面が、修飾される前に、ヒドロ
    キシル基を提示するようなものであることを特徴とする、請求項11に記載の支
    持体。
  13. 【請求項13】 前記固体支持体が、ガラス、セラミックス、金属および半
    金属からなる群から選択されることを特徴とする、請求項12に記載の支持体。
  14. 【請求項14】 請求項11〜13のいずれか1項に記載の固体支持体の製
    造方法であって、以下の段階: a)固体支持体からの汚染物質の除去、およびその表面の水和および/またはヒ
    ドロキシル化、 b)少なくとも1つの無極性炭化水素溶媒を含む少なくとも2つの溶媒の混合液
    への、請求項10に定義される式(I’)の少なくとも1つのオルガノシリコン
    化合物の、不活性雰囲気下での、導入、 c)段階b)において調製された溶液中の浸漬による、段階a)において得られ
    た支持体のシラン化、ならびに d)溶媒を使用しての、段階c)において得られた修飾化支持体のすすぎ、 を含むことを特徴とする、方法。
  15. 【請求項15】 段階a)が、前記固体支持体の性質に従って、1以上の溶
    媒および/または酸化剤および/またはヒドロキシル化剤、洗剤またはオゾンと
    の光化学処理を使用して行われることを特徴とする、請求項14に記載の方法。
  16. 【請求項16】 段階b)が、少なくとも1つの無極性炭化水素溶媒および
    少なくとも1つの極性溶媒の混合物中で行われることを特徴とする、請求項14
    または請求項15に記載の方法。
  17. 【請求項17】 無極性溶媒および極性溶媒の容量比が、70/30〜95
    /5であることを特徴とする、請求項16に記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記方法の段階b)における溶媒の混合物中のオルガノシ
    リコン化合物の濃度が、1×10-5〜1×10-2mol/リットルであることを
    特徴とする、請求項14〜17のいずれか1項に記載の方法。
  19. 【請求項19】 共有結合を介しての生体分子の合成または固定化における
    、請求項11〜13のいずれか1項に記載の固体支持体の使用。
  20. 【請求項20】 請求項11〜13のいずれか1項に記載の固体支持体上に
    おける生体分子の合成方法であって、該生体分子が一連の繰り返し単位から構成
    されること、および該方法が、該繰り返し単位をグラフトする連続段階を含み、
    第1にグラフトされる繰り返し単位が、該固体支持体上に存在する前記オルガノ
    シリコン化合物のZ基に関して反応性である官能基を保有していることを特徴と
    する、方法。
  21. 【請求項21】 請求項11〜13のいずれか1項に記載の固体支持体上に
    おける生体分子の固定化方法であって、前記オルガノシリコン化合物のZ基に関
    して反応性である官能基を保有する該生体分子を、該固体支持体へグラフトする
    段階を含むことを特徴とする、方法。
  22. 【請求項22】 前記オルガノシリコン化合物のZ末端官能基が、−OCO
    1基(ここで、R1は、請求項10に定義される通りである)、または−COO
    1基(ここで、R1は、請求項10に定義される通りであり、そして水素原子以
    外である)である場合、好適な化学処理による対応のアルコールまたはカルボン
    酸官能基の脱保護段階によって先行されることを特徴とする、請求項20または
    請求項21に記載の方法。
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