JP2003517966A - 車両の座席 - Google Patents

車両の座席

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    • B60N2/24Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles for particular purposes or particular vehicles
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
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    • B60R21/16Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 車両の座席が背もたれ(1)とクッション(2)を有し、クッションの前に設けられた横断ビームが、少なくとも一つの壁の一部が塑性的に変形することの出来る金属薄板(12)で構成されたチャンバ(13)を備えている。このチャンバには、関連する薄板の塑性変形を伴ってチャンバ(13)を膨張するのに適合したガス発生器が結合されている。膨張したチャンバは、座席乗員が安全ベルトの下に「潜り込む」危険性を出来るだけ小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 この発明は車両の座席に関し、さらに詳細にはモータカーまたはオートモービ
ルなどの車両に使用する車両の座席に関するものである。
【0002】 モータビークルが前面衝突に巻き込まれる場合、車両の減速にともなって車両
の乗員の車両に対する前方への移動が防止されるべきことが望ましいことが知ら
れている。従って、車両乗員の寛骨部に嵌りかつ万一前面衝突が生じた場合には
シートに対してどんな実質的距離でも前方へ移動することを防止する腰ベルトを
内蔵する安全ベルトを車両に設けることが提案されてきた。
【0003】 しかし、車両が減速する場合に「サブマリニング」と呼ばれることもある運動
により、シートの乗員が腰ベルトの下をスライドしやすい可能性があることが見
出されている。これは望ましくない。
【0004】 「サブマリニング」の問題に対する各種解決法が提案されてきた。硬いバリア
がシートクッションの前部において横断的に延びをもたらすことが示唆されてき
た。座席の乗員が「サブマリニング」運動を始める場合に座席の乗員の骨盤の下
方部分または座骨粗面が硬いバリアに嵌る。ただし、これは座席の乗員の脚部に
おける血液循環問題を引き起すため、シートクッションの前部の硬いバリアを有
することは望ましくない。あるいはまた、万一の前面衝突の場合に膨張して座席
の乗員のなんらかの「サブマリニング」動作を制限するのに適合した、シートク
ッションの前部に膨張可能なエアバッグを設けることが提案されている、GB−
A−2、332、844を参照。
【0005】 この形式の動作制限装置は骨盤の前下部分に作用しなければならない。ただし
、この領域の骨盤によって与えられた使用可能な表面範囲は非常に小さい。それ
故、バッグの接触表面は非常に硬くなければならない。即ち、バッグ圧は非常に
高く、例えば、3から5気圧程度のものである。繊維エアバッグは通常、2気圧
以下の圧力に耐えるだけであり、かつこのようなエアバッグの表面は硬くはない
。従って、GB−A−2、332、884に示した形式のエアバッグは実際には
望ましい効果をもたらさない。
【0006】 この発明は改良された車両の座席を提供しようとするものである。
【0007】 この発明によれば、座席が背もたれおよびクッションを含み、金属の壁によっ
て画成されたチャンバが設けられ、少なくともひとつの壁が可塑変形可能な金属
薄板によって構成され、チャンバがシートクッションの構造の一部を構成する硬
いフレームの一部によって部分的に範囲が設けられるかまたは支持され、チャン
バが検出器からの信号に応答して前記薄板の対応可塑変形によりチャンバを膨張
させるのに適合したガス発生器手段に関連付けられる。
【0008】 チャンバはシートクッションのほぼ中心に横断的に配置されることが好ましい
【0009】 チャンバの一部がシートクッションのフレーム構造の一部によって範囲が設け
られることは好都合である。
【0010】 チャンバの範囲を設けるかまたは支持するシートクッションのフレーム構造部
分が支持面と呼ばれる平面を画成し、支持面に対する法線が垂直方向に対して3
0から70°の角度にあることは好都合である。
【0011】 チャンバの中心と座席のH点間の線、即ち、座席の乗員の臀部の理論的平均位
置はチャンバの中心の支持面に対する法線に対して±20°の角度であることが
好ましい。
【0012】 チャンバがシートクッションの硬いフレーム構造の一部を構成するシートクッ
ションの前部に配置された側面方向に延びるビーム上にあることは好都合である
【0013】 ガス発生器がチャンバ内に配置された花火製造技術によるガス発生器を含むこ
とが好ましい。
【0014】 チャンバにひとつまたは多数の通気孔が設けられることは好都合である。
【0015】 通気孔または各通気孔がチャンバの範囲を設けるかまたは支持する座席クッシ
ョンの硬いフレーム構造の部分を通過することが好ましい。
【0016】 通気孔または各通気孔が最初に破裂可能なフォイルによって閉鎖されることは
好都合である。
【0017】 座席クッションがチャンバおよびフレーム構造の残部上に発泡樹脂製品層を有
することは好都合である。
【0018】 少なくとも一部の可塑変形可能な薄板が波形であることが好ましい。
【0019】 少なくともひとつの中央部分の可塑変形可能な薄板が補強されることは好都合
である。
【0020】 ある実施形態では、チャンバが前記硬いフレームに固定されてチャンバを変形
させる可塑変形可能な金属薄板によって範囲が設けられる。
【0021】 ガス発生器がチャンバの外部にあることは好都合である。
【0022】 別の実施形態では、チャンバが2つの隣接する金属薄板によって画成され、薄
板の隣接する部分的に重なるエッジ領域が少なくともほぼ180°だけチャンバ
の中心に向かって内側にエッジを回転させまたは折り畳みすることにより結合さ
れる。
【0023】 1枚の薄板のエッジが他の薄板のエッジ周りにほぼ180°だけ最初に折り畳
まれ、こうして、前記1枚の薄板が少なくともほぼ360°だけ折り畳まれ、か
つ他の薄板が少なくともほぼ180°だけ折り畳まれることが好ましい。
【0024】 ガス発生器がチャンバ内にあることは好都合である。
【0025】 この発明がより容易に理解されるため、かつその特徴がさらに正当に評価され
るように、この発明を添付図面を参照して実施例を通して説明する。
【0026】 先ず、添付図面の図1において、車両の座席が背もたれ1およびクッション2
を含む。クッション2は金属から形成された下にあるフレーム構造3であって、
その一部が概して水平弾性ネットまたはばね構造4を支えるフレーム構造を含む
。発泡樹脂製品などから形成されてもよい詰めもので膨らませたクッション5が
フレーム構造3およびネットまたはばね構造4の上部に取付けられる。
【0027】 フレーム構造3の前部は平面6、本明細書において以降支持面と称する、を画
成する概して傾斜した壁を含む。水平方向に延びる部分が後方および下方に向け
られたフランジ9および10をそれぞれ保持する垂れ下がりリップ8を支える状
態で、支持面6を画成するフレームの位置は終端する。発泡樹脂製品5はシート
クッション2のフレーム構造3の上記部分のすべてを包囲する。
【0028】 座席の横断的に延びる方向に、支持面6を画成する側面ビーム部分中央に凸部
11が配置される。凸部11は可塑変形可能な金属薄板12によって覆われ、こ
のようにして、チャンバ13を形成する。チャンバ13は非常に小さな初期寸法
を有してもよい。ガス発生器14はチャンバ13内に含まれ、ガス発生器14は
前面衝突または かなりの減速を感知するのに適合したセンサ15と関連付けら
れる。ガス発生器14はセンサ15からの信号に応答して起動されるよう適合さ
れる。
【0029】 支持面に対して垂直線16が車両の後部に向かって延び、かつ垂直線17とと
もに30°と70°間の角度を形成する。
【0030】 少なくともひとつの開口18が支持面6を画成する側面ビームに形成された凸
部11のベース部に形成され、開口18はアルミニウム等のフォイルなどの破裂
可能なフォイル19によって初期は覆われる。
【0031】 図2は、図1に対応しており座席乗員20を示す。乗員は、胴体21と脚22
を有する。乗員の所謂「H」点23が示されている。これは、乗員の臀部が構成
する理論的平均の占める位置又は典型的旋回軸、つまり乗員20の胴体21と乗
員20の脚22との間の旋回軸である。図1から分かるように、「H」点23か
らチャンバ13の中の実質的中心点に到る線は、支持面6に対する法線16と±
20°の角度をなさなければならない。
【0032】 センサ15からの信号に応じて、ガス発生器14がガスを発生するとチャンバ
13が膨張し、初めは窪み11を覆っていた金属層12が、図3に示すように、
チャンバ13を膨張するように膨らんで塑性的に変形するので、チャンバの壁1
2が座席乗員の骨盤の前に障壁を作る、ことが理解されるであろう。この障壁は
、金属層12により構成されるので、比較的静止した障壁であるが、この障壁は
、極めて強力な力を受けると、金属が再び塑性的に変形するようなものである。
したがって、座席乗員が、図4に示すような形で前方に放り出されると、金属1
2が曲がって座席乗員からエネルギを吸収し、チャンバ13内に残っているガス
があればそれをさらに圧縮する。このような状態では、開口18を覆う金属フォ
イル19が破裂して、開口18に通気孔の役割を果させるようにする。
【0033】 図5は、本発明の修正実施例を示し、この場合は、塑性変形することの出来る
波形金属層30が設けてあって、座席フレーム5と組合わさり、チャンバ31の
範囲を決める。波形のため、チャンバ31は、しぼんだとき比較的小さい容積を
持っていても、膨張したときは比較的大きい容積を持つことが出来る。
【0034】 図6は、さらに修正した実施例を示し、この場合は、塑性変形することの出来
る波形金属層40が設けてあってチャンバの範囲を決めている。金属層40は中
央に、波形領域42で囲まれた比較的強力な強化領域41を有する。図6の実施
例の使用に当たっては、ガス発生器が作動したとき比較的大きいチャンバが作ら
れるが、そのチャンバの金属の中央領域、言わば座席乗員の骨盤が衝突する領域
が、強化されている。
【0035】 図7は、本発明のさらに修正した実施例を示す。本発明のこの実施例において
は、車両の座席のフレーム構造体3が、上述の型に関しては支持面と呼ばれる平
面6、を規定する傾斜壁を構成する。支持面6には要素20が付いている。要素
20は、重ね合わせた金属製の二枚の薄板21、22を含み、少なくとも上の薄
板21は、塑性的に変形することが出来るものとなっている。
【0036】 ガス発生器23は、二枚の薄板の間に置かれ、したがって薄板が区切るチャン
バの中に、設けてある。ガス発生器23には電線24が結合され、ガス発生器に
信号を送り、ガス発生器の作動を始動する。
【0037】 ここで図8を参照すると、上側薄板21と下側薄板22の縁辺領域が示されて
いる。上側薄板21の縁辺領域25は、初期には下側薄板の縁辺領域26に、下
側薄板22の縁辺領域26の一部分27を薄板21の端を超えて突き出して、重
なっていることが理解されるであろう。この部分27は、初めは薄板の真ん中に
向かって内側に約180°だけ巻いて即ち折り畳んで、下側部分の縁領域26が
上側薄板21の実際の縁を抱え込むようにする。二枚の薄板の組合せを再び約1
80°折り畳んで、もう一度薄板の中央に向かって折り畳み、下側薄板22の一
部分27が上側薄板21の上面に接触するようにする。こうして上側薄板と下側
薄板22の重なり合った縁辺部分に気密が作られる。最後の踏み潰し又は皺作り
ステップは、記述したシールの成分部分が互いにしっかりと押し付けられるよう
におこなう。
【0038】 本明細書において、「含む」は「含む又はから成る」を意味し「から成る」は
「含む又はから構成される」を意味する。
【0039】 前述の記述、若しくは以下の請求項、若しくは付属図面において開示し、必要
に応じ、その固有形態において若しくは開示機能実行のための手段、又は開示結
果を達成するための方法又は手順を用いて表現した、特徴は、分離して又は当該
特徴の任意の組合せにおいて、本発明を多種多様の方法で実現するため利用され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による車両の座席のダイアグラム断面図。
【図2】座席の乗員を付加的に説明する図1に対応する図。
【図3】前面衝突直後の検出が現れている状況を示す図2に対応する図。
【図4】数ミリ秒後の状況を示す図3に対応する図。
【図5】この発明の変形実施形態を説明するダイアグラム断面図。
【図6】この発明の別の変形実施形態をなお説明する図5に対応するダイアグ
ラム断面図。
【図7】この発明のさらに別の変形実施形態を説明する図5に対応するダイア
グラム断面図。
【図8】図7に示した実施形態の一部の拡大図である

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の座席であって、背もたれとクッションとを含み、クッシ
    ョンは金属製の壁で区切られたチャンバを備えており、一つの壁の少なくとも一
    部は塑性的に変形することの出来る金属薄板で構成されており、チャンバは部分
    的にシートクッション構造体の一部を構成する剛性なフレームの一部が境界を定
    め又は支えており、チャンバには、検出器からの信号に応じ、前記薄板の塑性変
    形を伴って、チャンバを膨張するのに適合させたガス発生手段が結合されている
    、車両の座席。
  2. 【請求項2】チャンバが、シートクッション横方向のほぼ中央に置かれてい
    る、請求項1に記載の座席。
  3. 【請求項3】チャンバの一部が、シートクッションのフレーム構造体の一部
    により境界を定められた、請求項1又は2に記載の座席。
  4. 【請求項4】チャンバの境界を定め又は支えるシートクッションのフレーム
    構造体の一部が、支持面と呼ばれる平面を画成し、支持面の法線が垂直に対し3
    0°と70°との間の角度である、先行請求項のうちいずれか一つに記載の座席
  5. 【請求項5】チャンバの中心と、座席乗員の臀部の理論的平均位置である座
    席のH点との間の線が、支持面に対する法線に対しチャンバの中心において±2
    0°の角度をなす、請求項4に記載の座席。
  6. 【請求項6】チャンバが、クッションの前方部分に置かれた横方向に伸びる
    ビーム上にあり、シートクッションの剛性なフレーム構造体の一部を構成する、
    先行請求項のうちいずれか一つに記載の座席。
  7. 【請求項7】ガス発生器が、チャンバ内に置かれた火工技術ガス発生器を含
    む、先行請求項のうちいずれか一つに記載の座席。
  8. 【請求項8】チャンバが、一つ以上の通気孔を備えている、先行請求項のう
    ちいずれか一つに記載の座席。
  9. 【請求項9】単数又は複数の通気孔が、チャンバの境界を定め又は支えるシ
    ートクッションの剛性なフレーム構造体の一部を貫通する、請求項8に記載の座
    席。
  10. 【請求項10】単数又は複数の通気孔が、初期に破裂可能フォイルにより閉
    じられている、請求項8又は9に記載の座席。
  11. 【請求項11】シートクッションが、チャンバと残りのフレーム構造体との
    上に、発泡体層を有する、先行請求項のうちいずれか一つに記載の座席。
  12. 【請求項12】塑性変形することが出来る薄板の少なくとも一部が波形にな
    っている、先行請求項のうちいずれか一つに記載の座席。
  13. 【請求項13】塑性変形することが出来る薄板の少なくとも中央部分が強化
    されている、先行請求項のうちいずれか一つに記載の座席。
  14. 【請求項14】チャンバが、前記剛性なフレームに確保されてチャンバを区
    切る一枚の塑性的に変形することの出来る金属薄板により、境界を定められてい
    る、先行請求項のうちいずれか一つに記載の座席。
  15. 【請求項15】ガス発生器がチャンバの外側にある、請求項14に記載の座
    席。
  16. 【請求項16】チャンバが、薄板の隣り合って重なる縁辺領域を、少なくと
    もほぼ180°だけチャンバの中心に向かって内側に縁を巻き又は折り畳んで、
    接合した、隣接する二枚の金属薄板により区切られた、請求項1乃至13のうち
    いずれか一つに記載の座席。
  17. 【請求項17】一枚の薄板の縁が、最初に他の薄板の縁の周りにほぼ180
    °だけ内側に折り畳まれ、したがって前記一枚の薄板が少なくとも360°だけ
    折り畳まれ、他の薄板が少なくともほぼ180°だけ折り畳まれた、請求項16
    に記載の座席。
  18. 【請求項18】ガス発生器がチャンバ内にある、請求項14,16又は17
    のうちいずれか一つに記載の座席。
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