JP3591172B2 - 車両用シートのエアバッグ装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の側面衝突の際に、シートバックの側部に設けたエアバッグを前方へ展開させることにより、車体側壁から受ける衝撃荷重を緩和して乗員を保護することができる車両用シートのエアバッグ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両の側面衝突の際に、その衝撃荷重により変形するドア等の車体側壁と着座者との直接的な衝撃を回避するために、例えば特開平4−50052号公報等で知られているような種々のエアバッグ装置が提案されている。
【0003】
この種のエアバッグ装置の一般的構造としては、シートバックフレームの車幅方向外側部位に固着されたサイドブラケットに対して、前方に開口を有する縦長断面形状の金属製ケース内にインフレータ及びエアバッグを収納した構造のエアバッグモジュールが取付けられ、車両衝突時には該エアバッグモジュール内のエアバッグがシートバック表皮の縫製部を押し破って前方へ展開するようになっている。
【0004】
図7にエアバッグモジュールの金属製のケース40を示す。このケース40は前方に開口41を有する縦長の矩形容器形状をしており、図はケース40の開口41部分を断面した図である。このケース40は、その内側面部42を上下2ケ所の取付点Tによりサイドブラケット43に取付けている。このケース40は内部で膨張するエアバッグの圧力を受け止めて該エアバッグ自体を押し出すと共に、エアバッグの展開方向を規制するものである。特に、エアバッグを真っ直ぐ前方へ展開させるには、開口41の外側面部44が外側へ開かないことが重要である。
【0005】
但し、従来の構造では、内側面部42にエアバッグ膨張時の圧力Fが加わると、図7に点線で示したように、内側面部42における取付点Tから上面部45及び下面部46までの部分42aが、取付点Tを支点にして互いに近づくように折れ曲がるため、開口41の外側面部44が外側へ押し出されるように開きやすい。そのため、従来はケース40の開口41が外側へ容易に開かないように、ケース40自体の板厚を増して剛性を十分に高めている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の技術にあっては、ケース40の剛性を高めるために該ケース40の板厚を増す必要があるため、ケース40の重量が増し、車体重量を増加させる原因となっている。
【0007】
この発明はこのような従来の技術に着目してなされたものであり、ケースの板厚を増すことなく、開口の開きを抑制することができる車両用シートのエアバッグ装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、シートバックフレームの車幅方向外側部位に固着されたサイドブラケットに対して、前方に開口を有する縦長断面形状の金属製ケース内にインフレータ及びエアバッグを収納した構造のエアバッグモジュールが取付けられている車両用シートのエアバッグ装置において、前記ケースの上面部及び下面部に互いに上下離反する方向へ凸のビード部を車幅方向に沿って各々形成すると共に、該上面部及び下面部の車幅方向内側端から互いに上下離反する方向へ突出したフランジを各々形成し、該フランジをサイドブラケットに対して取付けている。
【0009】
請求項1記載の発明によれば、ビード部により上面部及び下面部の剛性が高まるため、上面部及び下面部は変形せず、変形するのは外側面部だけとなる。また、上面部及び下面部から互いに上下離反する方向へ突出させたフランジをサイドブラケットに対して取付けているため、開口に車幅方向外側への圧力が加わった場合に、各フランジは取付点を支点にして互いに上下離反する方向(互いに引っ張り合う方向)へ折れ曲がろうとする。従って、従来のように互いに近づくように折れ曲がる場合に比べて、開口の車幅方向外側への開きが抑制される。このように、開口の車幅方向外側への変形を構造的に抑制することができるため、ケースの板厚を上げる必要がなく、ケースの軽量化を図ることができる。尚、ケースが断面縦長形状であり、開口の外側面部には展開するエアバッグが強く当たるため、該外側面部にビード部を形成することはできない。
【0010】
請求項2記載の発明は、フランジとビード部との前後位置が一致している。
【0011】
請求項2記載の発明によれば、フランジとビード部との前後位置が一致しているため、フランジが取付点を支点として曲がりにくくなり、開口の車幅方向外側への開きが更に抑制される。
【0012】
請求項3記載の発明は、フランジが開口寄り位置に形成されている。
【0013】
請求項3記載の発明によれば、フランジが開口寄り位置に形成されているため、開口付近の剛性が向上し、開口の車幅方向外側への開きが更に抑制される。
【0014】
請求項4記載の発明は、上面部に形成したビード部が、連続した断面半円形状である。
【0015】
請求項4記載の発明によれば、上面部に形成したビード部が連続した断面半円形状であるため、該ビード部の成形が容易である。
【0016】
請求項5記載の発明は、下面部に形成したビード部が、下面部からフランジにかけて傾斜した形状である。
【0017】
請求項5記載の発明によれば、下面部に形成したビード部が、下面部からフランジにかけて傾斜した形状であるため、フランジが取付点を支点として曲がりにくくなり、開口の車幅方向外側への開きが更に抑制される。更に、このビード部が形状がエアバッグモジュールの重さを受け止めるのに好適である。
【0018】
請求項6記載の発明は、ケースが、所定の隙間を介して互いに重なり合う後面部をそれぞれ有するインナケースとアウタケースとから成り、一方の後面部にインフレータの取付ボルトを貫通させてナットで固定し、該取付ボルトの先端を他方の後面部にて後側から覆っている。
【0019】
請求項6記載の発明によれば、インフレータの取付ボルトの先端を他方の後面部により後側から覆うことができるため、シートバックにおけるその部分を手で押した場合の触感が良い。
【0020】
請求項7記載の発明は、一方又は他方の後面部に他の後面部側へ向いた凸部が少なくとも1つ形成されており、該凸部が取付ボルトの先端の突出量よりも大なる高さを有している。
【0021】
請求項7記載の発明によれば、一方又は他方の後面部に他の後面部側へ向いた凸部が少なくとも1つ形成されており、該凸部が取付ボルトの先端の突出量よりも大なる高さを有しているため、その部分における後面部を後側から手で押しても、該後面部が取付ボルトの先端に当たる前に凸部と当接して、それ以上の前方変形が防止される。また、エアバッグ展開時における後向きの反力が後面部に加わっても、該反力が凸部を介して他の後面部に伝達されるため、反力を受ける後面部の後方変形が防止される。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の好適な実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。尚、図中、Aが車幅方向外側で、Bが車幅方向内側である。
【0023】
図1は左側のフロントシート1を示すものであり、フロアパネルに前後動自在に取付けられたシートクッション2と、前後回動自在なシートバック3とから成っている。シートバック3の内部には、図面上形状が明らかでないが逆U字状のシートバックフレーム4が設けられており、該シートバックフレーム4の車幅方向外側部位(ドア側部位)にはサイドブラケット5が固着されている。
【0024】
サイドブラケット5にはエアバッグモジュールMが取付けられる。このエアバッグモジュールMは、前方に開口6を有する金属製ケース7と、蛇腹状に折りたたまれたエアバッグ8と、それを膨張・展開させるためのガスを発生するインフレータ9とから成っている。エアバッグ8とインフレータ9はケース7内に収納され、ケース7の開口6は破断容易な薄いシート(図示せず)にて塞がれている。
【0025】
そして、このケース7はインナケース10とアウタケース11とから形成されている。インナケース10はケース7の内側面部12、後面部13を形成するもので、アウタケース11はケース7の外側面部14、後面部15、上面部16、下面部17を形成する。インナケース10とアウタケース11との後面部13、15は互いに所定の隙間S(図3、5参照)を介して重なり合うもので、アウタケース11の後面部15の方がインナケース10の後面部13よりも後側に位置している。
【0026】
インナケース10の後面部13には上下一対の取付孔h1 が形成され、更にその上下位置には後側への凸部13aがそれぞれ形成されている。この凸部13aは前記隙間Sに相応した高さを有している。尚、この凸部13aの高さは必ずしも隙間Sに相応している必要はなく、少なくとも後述する取付ボルト24の先端の突出量よりも大きければ良い。
【0027】
また、このインナケース10の上下には互いに上下離反する方向へ突出したフランジ18a、18bが形成されている。更に、開口6の縁部を形成する内側面部12の前端は外側へ折り返されている。これは、前方へ展開するエアバッグ8に対する前端のエッジ化を防止するためである。
【0028】
一方、アウタケース11の前端も同じ理由により外側へ折り返されている。そして、アウタケース11の上面部16及び下面部17の開口6寄り位置にはそれぞれビード部19、20が車幅方向に沿って形成されており、且つその車幅方向内側端からは互いに上下離反する方向へ突出するフランジ21a、21bが形成されている。上面部16に形成したビード部19は、連続した断面半円形状で、下面部17に形成したビード部20は、下面部17からフランジ21bにかけて傾斜した形状をしている。これらビード部19、20はケース7の外部側へ向けて形成されているため、ケース7内のスペースを圧迫しない。
【0029】
下側のビード部20が下面部17からフランジ21bにかけて傾斜した形状をしているため、エアバッグモジュールMの重さを受け止めるのに好適である。上側のビード部19は単純な断面半円形状のため、プレス成形が容易である。ビード部19、20は上面部16と下面部17のみに形成され、外側面部14には形成されてない。これは、ケース7が断面縦長形状であり、開口6の外側面部14に展開するエアバッグ8が強く当たるためである。
【0030】
インナケース10とアウタケース11の上下のフランジ18a、18b、21a、21b同士は上面部16及び下面部17の車幅方向内側端において当接状態で重なり合うもので、互いに連通する取付孔h2 、h3 を有している。サイドブラケット5にも対応する取付孔h4 が形成されている。これらの取付孔h2 、h3 、h4 がボルト22とナット23により締結される。尚、ボルト22又はナット23のいずれかをサイドブラケット5の取付孔h4 に予め溶接しておいても良い。
【0031】
インフレータ9の後側には上下一対の取付ボルト24が後方に突出した状態で形成されており、該取付ボルト24をインナケース10の後面部13の取付孔h1 に通してナット25で固定している。この取付ボルト24の先端は前記アウタケース11の後面部15にて後側から覆われる。
【0032】
そして、前述のようなエアバッグモジュールMが取付けられたシートバック3にはクッション性を得るためのパッド材26が設けられている。図3に示す如く、パッド材26の車幅方向外側には凹部26aが形成され、該凹部26a内に前記シートバックフレーム4、サイドブラケット5、エアバッグモジュールMが位置している。
【0033】
このようなパッド材26やエアバッグモジュールMが取付けられたシートバックフレーム4の全体が、表皮材27により覆われている。この表皮材27はワッディング部を布で挟んだ構造になっているが図示は省略する。
【0034】
この表皮材27は、シートバック3の前面中央部位を覆うメイン部28と、前面両側部位を覆うメインサイド部29と、シートバック3の側面部位を覆うマチ部30と、シートバック4の背面部位を形成するバック部31とから成っている。そして、メイン部28、メインサイド部29、マチ部30、バック部31の対応端同士が、それぞれ上下方向に沿う縫製部H1 、H2 、H3 にて縫合されている。
【0035】
次に、エアバッグ8が展開する状態を説明する。車両が側面衝突を起こすと、その状態をセンサーが感知し、インフレータ9内からエアバッグ8内に高圧のガスが噴出される。このガスによりエアバッグ8がケース7内で膨張し、該エアバッグ8はケース7の開口6の外側面部14を外側へ押し拡げながら前方へ展開し、エアバッグモジュールMの前方に位置するパッド材26を押し破る(図5参照)。そして、この実施形態のエアバッグ8はメインサイド部29とマチ部30との縫製部H2 を押し破って前方へ展開する。
【0036】
エアバッグ8がケース7内で膨張する際に、開口6の外側面部14には大きな圧力Fが加わるが、該外側面部14はそれほど車幅方向外側へ変形しない。すなわち、ビード部19、20により上面部16及び下面部17の剛性が向上するため、開口6のうち、変形するのは外側面部14だけとなる。また、互いに上下離反する方向へ突出させたフランジ18a、18b、21a、21bをサイドブラケット5に対して取付けており、各フランジ18a…は、ボルト22とナット23による取付点を支点にして互いに上下離反する方向(互いに引っ張り合う方向)へ折れ曲がろうとするため、従来のように互いに近づく方向へ折れる場合に比べて、外側面部14の開きが抑制される。
【0037】
また、フランジ18a…とビード部19、20との前後位置が一致しているため、フランジ18a…が取付点を支点として曲がりにくくなり、開口6の車幅方向外側への開きが更に抑制される。下側のビード部20の形状も、下側のフランジ21bを曲げにくくしている。更に、フランジ18a…及びビード部19、20が開口6寄り位置に形成されていることにより、開口6付近の剛性が向上するため、このことによっても車幅方向外側への開きが更に抑制される。
【0038】
そして、この実施形態によれば、エアバッグ8を展開させない通常時においては、インナケース10の後面部13から後方に突出している取付ボルト24の先端が、アウタケース11の後面部15にて覆われているため、乗員がその部分を手で押した場合も異物感はなく、触感が良い。
【0039】
更に、インナケース10の後面部13に隙間Sに相応した高さの凸部13aが形成されているため、アウタケース11の後面部15を後ろから手で押しても該後面部15が前方変形しない。また、それと同時に、エアバッグ8の展開時に、インフレータ9からはインナケース10の後面部13に対して後向きの反力が加わるが、その反力を凸部13aを介してアウタケース11の後面部15にも伝達することができるため、インナケース10の後面部13も後方変形しない。
【0040】
尚、以上の説明では、インナケース10の後面部13に後向きの凸部13aを形成したが、アウタケース11の後面部15に前向きの凸部を形成するようにしても良い。
【0041】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、エアバッグ展開時における開口の車幅方向外側への開きが抑制されるため、ケースの板厚を上げる必要がなく、ケースの軽量化を図ることができる。
【0042】
請求項2記載の発明によれば、フランジとビード部との前後位置が一致しているため、フランジが取付点を支点として曲がりにくくなり、開口の車幅方向外側への開きが更に抑制される。
【0043】
請求項3記載の発明によれば、フランジが開口寄り位置に形成されているため、開口付近の剛性が向上し、開口の車幅方向外側への開きが更に抑制される。
【0044】
請求項4記載の発明によれば、上面部に形成したビード部が連続した断面半円形状であるため、該ビード部の成形が容易である。
【0045】
請求項5記載の発明によれば、下面部に形成したビード部が、下面部からフランジにかけて傾斜した形状であるため、フランジが取付点を支点として曲がりにくくなり、開口の車幅方向外側への開きが更に抑制される。更に、このビード部が形状がエアバッグモジュールの重さを受け止めるのに好適である。
【0046】
請求項6記載の発明によれば、インフレータの取付ボルトの先端を他方の後面部により後側から覆うことができるため、シートバックにおけるその部分を手で押した場合の触感が良い。
【0047】
請求項7記載の発明によれば、取付ボルトの先端を覆っている後面部を後側から手で押しても、該後面部が取付ボルトの先端に当たる前に凸部と当接して、それ以上の前方変形が防止される。また、エアバッグ展開時における後向きの反力が後面部に加わっても、該反力が凸部を介して他の後面部に伝達されるため、反力を受ける後面部の後方変形が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係るシートを示す斜視図。
【図2】エアバッグモジュールを示す分解図。
【図3】図1中矢示SA−SA線に沿う断面図。
【図4】エアバッグの展開状態を示す図1相当のシートの斜視図。
【図5】エアバッグの展開状態を示す図3相当のシートの断面図。
【図6】図2中矢示SB−SB線に沿うケースの断面図。
【図7】従来例のケースを示す図6相当の断面図。
【符号の説明】
4 シートバックフレーム
5 サイドブラケット
6 開口
7 ケース
8 エアバッグ
9 インフレータ
10 インナケース
11 アウタケース
12 内側面部
13 後面部
13a 凸部
14 外側面部
15 後面部
16 上面部
17 下面部
18a、18b フランジ
19、20 ビード部
21a、21b フランジ
24 取付ボルト
25 ナット
A 車幅方向外側
B 車幅方向内側
M エアバッグモジュール
F 圧力
S 隙間
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の側面衝突の際に、シートバックの側部に設けたエアバッグを前方へ展開させることにより、車体側壁から受ける衝撃荷重を緩和して乗員を保護することができる車両用シートのエアバッグ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両の側面衝突の際に、その衝撃荷重により変形するドア等の車体側壁と着座者との直接的な衝撃を回避するために、例えば特開平4−50052号公報等で知られているような種々のエアバッグ装置が提案されている。
【0003】
この種のエアバッグ装置の一般的構造としては、シートバックフレームの車幅方向外側部位に固着されたサイドブラケットに対して、前方に開口を有する縦長断面形状の金属製ケース内にインフレータ及びエアバッグを収納した構造のエアバッグモジュールが取付けられ、車両衝突時には該エアバッグモジュール内のエアバッグがシートバック表皮の縫製部を押し破って前方へ展開するようになっている。
【0004】
図7にエアバッグモジュールの金属製のケース40を示す。このケース40は前方に開口41を有する縦長の矩形容器形状をしており、図はケース40の開口41部分を断面した図である。このケース40は、その内側面部42を上下2ケ所の取付点Tによりサイドブラケット43に取付けている。このケース40は内部で膨張するエアバッグの圧力を受け止めて該エアバッグ自体を押し出すと共に、エアバッグの展開方向を規制するものである。特に、エアバッグを真っ直ぐ前方へ展開させるには、開口41の外側面部44が外側へ開かないことが重要である。
【0005】
但し、従来の構造では、内側面部42にエアバッグ膨張時の圧力Fが加わると、図7に点線で示したように、内側面部42における取付点Tから上面部45及び下面部46までの部分42aが、取付点Tを支点にして互いに近づくように折れ曲がるため、開口41の外側面部44が外側へ押し出されるように開きやすい。そのため、従来はケース40の開口41が外側へ容易に開かないように、ケース40自体の板厚を増して剛性を十分に高めている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の技術にあっては、ケース40の剛性を高めるために該ケース40の板厚を増す必要があるため、ケース40の重量が増し、車体重量を増加させる原因となっている。
【0007】
この発明はこのような従来の技術に着目してなされたものであり、ケースの板厚を増すことなく、開口の開きを抑制することができる車両用シートのエアバッグ装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、シートバックフレームの車幅方向外側部位に固着されたサイドブラケットに対して、前方に開口を有する縦長断面形状の金属製ケース内にインフレータ及びエアバッグを収納した構造のエアバッグモジュールが取付けられている車両用シートのエアバッグ装置において、前記ケースの上面部及び下面部に互いに上下離反する方向へ凸のビード部を車幅方向に沿って各々形成すると共に、該上面部及び下面部の車幅方向内側端から互いに上下離反する方向へ突出したフランジを各々形成し、該フランジをサイドブラケットに対して取付けている。
【0009】
請求項1記載の発明によれば、ビード部により上面部及び下面部の剛性が高まるため、上面部及び下面部は変形せず、変形するのは外側面部だけとなる。また、上面部及び下面部から互いに上下離反する方向へ突出させたフランジをサイドブラケットに対して取付けているため、開口に車幅方向外側への圧力が加わった場合に、各フランジは取付点を支点にして互いに上下離反する方向(互いに引っ張り合う方向)へ折れ曲がろうとする。従って、従来のように互いに近づくように折れ曲がる場合に比べて、開口の車幅方向外側への開きが抑制される。このように、開口の車幅方向外側への変形を構造的に抑制することができるため、ケースの板厚を上げる必要がなく、ケースの軽量化を図ることができる。尚、ケースが断面縦長形状であり、開口の外側面部には展開するエアバッグが強く当たるため、該外側面部にビード部を形成することはできない。
【0010】
請求項2記載の発明は、フランジとビード部との前後位置が一致している。
【0011】
請求項2記載の発明によれば、フランジとビード部との前後位置が一致しているため、フランジが取付点を支点として曲がりにくくなり、開口の車幅方向外側への開きが更に抑制される。
【0012】
請求項3記載の発明は、フランジが開口寄り位置に形成されている。
【0013】
請求項3記載の発明によれば、フランジが開口寄り位置に形成されているため、開口付近の剛性が向上し、開口の車幅方向外側への開きが更に抑制される。
【0014】
請求項4記載の発明は、上面部に形成したビード部が、連続した断面半円形状である。
【0015】
請求項4記載の発明によれば、上面部に形成したビード部が連続した断面半円形状であるため、該ビード部の成形が容易である。
【0016】
請求項5記載の発明は、下面部に形成したビード部が、下面部からフランジにかけて傾斜した形状である。
【0017】
請求項5記載の発明によれば、下面部に形成したビード部が、下面部からフランジにかけて傾斜した形状であるため、フランジが取付点を支点として曲がりにくくなり、開口の車幅方向外側への開きが更に抑制される。更に、このビード部が形状がエアバッグモジュールの重さを受け止めるのに好適である。
【0018】
請求項6記載の発明は、ケースが、所定の隙間を介して互いに重なり合う後面部をそれぞれ有するインナケースとアウタケースとから成り、一方の後面部にインフレータの取付ボルトを貫通させてナットで固定し、該取付ボルトの先端を他方の後面部にて後側から覆っている。
【0019】
請求項6記載の発明によれば、インフレータの取付ボルトの先端を他方の後面部により後側から覆うことができるため、シートバックにおけるその部分を手で押した場合の触感が良い。
【0020】
請求項7記載の発明は、一方又は他方の後面部に他の後面部側へ向いた凸部が少なくとも1つ形成されており、該凸部が取付ボルトの先端の突出量よりも大なる高さを有している。
【0021】
請求項7記載の発明によれば、一方又は他方の後面部に他の後面部側へ向いた凸部が少なくとも1つ形成されており、該凸部が取付ボルトの先端の突出量よりも大なる高さを有しているため、その部分における後面部を後側から手で押しても、該後面部が取付ボルトの先端に当たる前に凸部と当接して、それ以上の前方変形が防止される。また、エアバッグ展開時における後向きの反力が後面部に加わっても、該反力が凸部を介して他の後面部に伝達されるため、反力を受ける後面部の後方変形が防止される。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の好適な実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。尚、図中、Aが車幅方向外側で、Bが車幅方向内側である。
【0023】
図1は左側のフロントシート1を示すものであり、フロアパネルに前後動自在に取付けられたシートクッション2と、前後回動自在なシートバック3とから成っている。シートバック3の内部には、図面上形状が明らかでないが逆U字状のシートバックフレーム4が設けられており、該シートバックフレーム4の車幅方向外側部位(ドア側部位)にはサイドブラケット5が固着されている。
【0024】
サイドブラケット5にはエアバッグモジュールMが取付けられる。このエアバッグモジュールMは、前方に開口6を有する金属製ケース7と、蛇腹状に折りたたまれたエアバッグ8と、それを膨張・展開させるためのガスを発生するインフレータ9とから成っている。エアバッグ8とインフレータ9はケース7内に収納され、ケース7の開口6は破断容易な薄いシート(図示せず)にて塞がれている。
【0025】
そして、このケース7はインナケース10とアウタケース11とから形成されている。インナケース10はケース7の内側面部12、後面部13を形成するもので、アウタケース11はケース7の外側面部14、後面部15、上面部16、下面部17を形成する。インナケース10とアウタケース11との後面部13、15は互いに所定の隙間S(図3、5参照)を介して重なり合うもので、アウタケース11の後面部15の方がインナケース10の後面部13よりも後側に位置している。
【0026】
インナケース10の後面部13には上下一対の取付孔h1 が形成され、更にその上下位置には後側への凸部13aがそれぞれ形成されている。この凸部13aは前記隙間Sに相応した高さを有している。尚、この凸部13aの高さは必ずしも隙間Sに相応している必要はなく、少なくとも後述する取付ボルト24の先端の突出量よりも大きければ良い。
【0027】
また、このインナケース10の上下には互いに上下離反する方向へ突出したフランジ18a、18bが形成されている。更に、開口6の縁部を形成する内側面部12の前端は外側へ折り返されている。これは、前方へ展開するエアバッグ8に対する前端のエッジ化を防止するためである。
【0028】
一方、アウタケース11の前端も同じ理由により外側へ折り返されている。そして、アウタケース11の上面部16及び下面部17の開口6寄り位置にはそれぞれビード部19、20が車幅方向に沿って形成されており、且つその車幅方向内側端からは互いに上下離反する方向へ突出するフランジ21a、21bが形成されている。上面部16に形成したビード部19は、連続した断面半円形状で、下面部17に形成したビード部20は、下面部17からフランジ21bにかけて傾斜した形状をしている。これらビード部19、20はケース7の外部側へ向けて形成されているため、ケース7内のスペースを圧迫しない。
【0029】
下側のビード部20が下面部17からフランジ21bにかけて傾斜した形状をしているため、エアバッグモジュールMの重さを受け止めるのに好適である。上側のビード部19は単純な断面半円形状のため、プレス成形が容易である。ビード部19、20は上面部16と下面部17のみに形成され、外側面部14には形成されてない。これは、ケース7が断面縦長形状であり、開口6の外側面部14に展開するエアバッグ8が強く当たるためである。
【0030】
インナケース10とアウタケース11の上下のフランジ18a、18b、21a、21b同士は上面部16及び下面部17の車幅方向内側端において当接状態で重なり合うもので、互いに連通する取付孔h2 、h3 を有している。サイドブラケット5にも対応する取付孔h4 が形成されている。これらの取付孔h2 、h3 、h4 がボルト22とナット23により締結される。尚、ボルト22又はナット23のいずれかをサイドブラケット5の取付孔h4 に予め溶接しておいても良い。
【0031】
インフレータ9の後側には上下一対の取付ボルト24が後方に突出した状態で形成されており、該取付ボルト24をインナケース10の後面部13の取付孔h1 に通してナット25で固定している。この取付ボルト24の先端は前記アウタケース11の後面部15にて後側から覆われる。
【0032】
そして、前述のようなエアバッグモジュールMが取付けられたシートバック3にはクッション性を得るためのパッド材26が設けられている。図3に示す如く、パッド材26の車幅方向外側には凹部26aが形成され、該凹部26a内に前記シートバックフレーム4、サイドブラケット5、エアバッグモジュールMが位置している。
【0033】
このようなパッド材26やエアバッグモジュールMが取付けられたシートバックフレーム4の全体が、表皮材27により覆われている。この表皮材27はワッディング部を布で挟んだ構造になっているが図示は省略する。
【0034】
この表皮材27は、シートバック3の前面中央部位を覆うメイン部28と、前面両側部位を覆うメインサイド部29と、シートバック3の側面部位を覆うマチ部30と、シートバック4の背面部位を形成するバック部31とから成っている。そして、メイン部28、メインサイド部29、マチ部30、バック部31の対応端同士が、それぞれ上下方向に沿う縫製部H1 、H2 、H3 にて縫合されている。
【0035】
次に、エアバッグ8が展開する状態を説明する。車両が側面衝突を起こすと、その状態をセンサーが感知し、インフレータ9内からエアバッグ8内に高圧のガスが噴出される。このガスによりエアバッグ8がケース7内で膨張し、該エアバッグ8はケース7の開口6の外側面部14を外側へ押し拡げながら前方へ展開し、エアバッグモジュールMの前方に位置するパッド材26を押し破る(図5参照)。そして、この実施形態のエアバッグ8はメインサイド部29とマチ部30との縫製部H2 を押し破って前方へ展開する。
【0036】
エアバッグ8がケース7内で膨張する際に、開口6の外側面部14には大きな圧力Fが加わるが、該外側面部14はそれほど車幅方向外側へ変形しない。すなわち、ビード部19、20により上面部16及び下面部17の剛性が向上するため、開口6のうち、変形するのは外側面部14だけとなる。また、互いに上下離反する方向へ突出させたフランジ18a、18b、21a、21bをサイドブラケット5に対して取付けており、各フランジ18a…は、ボルト22とナット23による取付点を支点にして互いに上下離反する方向(互いに引っ張り合う方向)へ折れ曲がろうとするため、従来のように互いに近づく方向へ折れる場合に比べて、外側面部14の開きが抑制される。
【0037】
また、フランジ18a…とビード部19、20との前後位置が一致しているため、フランジ18a…が取付点を支点として曲がりにくくなり、開口6の車幅方向外側への開きが更に抑制される。下側のビード部20の形状も、下側のフランジ21bを曲げにくくしている。更に、フランジ18a…及びビード部19、20が開口6寄り位置に形成されていることにより、開口6付近の剛性が向上するため、このことによっても車幅方向外側への開きが更に抑制される。
【0038】
そして、この実施形態によれば、エアバッグ8を展開させない通常時においては、インナケース10の後面部13から後方に突出している取付ボルト24の先端が、アウタケース11の後面部15にて覆われているため、乗員がその部分を手で押した場合も異物感はなく、触感が良い。
【0039】
更に、インナケース10の後面部13に隙間Sに相応した高さの凸部13aが形成されているため、アウタケース11の後面部15を後ろから手で押しても該後面部15が前方変形しない。また、それと同時に、エアバッグ8の展開時に、インフレータ9からはインナケース10の後面部13に対して後向きの反力が加わるが、その反力を凸部13aを介してアウタケース11の後面部15にも伝達することができるため、インナケース10の後面部13も後方変形しない。
【0040】
尚、以上の説明では、インナケース10の後面部13に後向きの凸部13aを形成したが、アウタケース11の後面部15に前向きの凸部を形成するようにしても良い。
【0041】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、エアバッグ展開時における開口の車幅方向外側への開きが抑制されるため、ケースの板厚を上げる必要がなく、ケースの軽量化を図ることができる。
【0042】
請求項2記載の発明によれば、フランジとビード部との前後位置が一致しているため、フランジが取付点を支点として曲がりにくくなり、開口の車幅方向外側への開きが更に抑制される。
【0043】
請求項3記載の発明によれば、フランジが開口寄り位置に形成されているため、開口付近の剛性が向上し、開口の車幅方向外側への開きが更に抑制される。
【0044】
請求項4記載の発明によれば、上面部に形成したビード部が連続した断面半円形状であるため、該ビード部の成形が容易である。
【0045】
請求項5記載の発明によれば、下面部に形成したビード部が、下面部からフランジにかけて傾斜した形状であるため、フランジが取付点を支点として曲がりにくくなり、開口の車幅方向外側への開きが更に抑制される。更に、このビード部が形状がエアバッグモジュールの重さを受け止めるのに好適である。
【0046】
請求項6記載の発明によれば、インフレータの取付ボルトの先端を他方の後面部により後側から覆うことができるため、シートバックにおけるその部分を手で押した場合の触感が良い。
【0047】
請求項7記載の発明によれば、取付ボルトの先端を覆っている後面部を後側から手で押しても、該後面部が取付ボルトの先端に当たる前に凸部と当接して、それ以上の前方変形が防止される。また、エアバッグ展開時における後向きの反力が後面部に加わっても、該反力が凸部を介して他の後面部に伝達されるため、反力を受ける後面部の後方変形が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係るシートを示す斜視図。
【図2】エアバッグモジュールを示す分解図。
【図3】図1中矢示SA−SA線に沿う断面図。
【図4】エアバッグの展開状態を示す図1相当のシートの斜視図。
【図5】エアバッグの展開状態を示す図3相当のシートの断面図。
【図6】図2中矢示SB−SB線に沿うケースの断面図。
【図7】従来例のケースを示す図6相当の断面図。
【符号の説明】
4 シートバックフレーム
5 サイドブラケット
6 開口
7 ケース
8 エアバッグ
9 インフレータ
10 インナケース
11 アウタケース
12 内側面部
13 後面部
13a 凸部
14 外側面部
15 後面部
16 上面部
17 下面部
18a、18b フランジ
19、20 ビード部
21a、21b フランジ
24 取付ボルト
25 ナット
A 車幅方向外側
B 車幅方向内側
M エアバッグモジュール
F 圧力
S 隙間
Claims (7)
- シートバックフレームの車幅方向外側部位に固着されたサイドブラケットに対して、前方に開口を有する縦長断面形状の金属製ケース内にインフレータ及びエアバッグを収納した構造のエアバッグモジュールが取付けられている車両用シートのエアバッグ装置において、
前記ケースの上面部及び下面部に互いに上下離反する方向へ凸のビード部を車幅方向に沿って各々形成すると共に、該上面部及び下面部の車幅方向内側端から互いに上下離反する方向へ突出したフランジを各々形成し、該フランジをサイドブラケットに対して取付けていることを特徴とする車両用シートのエアバッグ装置。 - フランジとビード部との前後位置が一致している請求項1記載の車両用シートのエアバッグ装置。
- フランジが開口寄り位置に形成されている請求項1又は請求項2記載の車両用シートのエアバッグ装置。
- 上面部に形成したビード部が、連続した断面半円形状である請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用シートのエアバッグ装置。
- 下面部に形成したビード部が、下面部からフランジにかけて傾斜した形状である請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用シートのエアバッグ装置。
- ケースが、所定の隙間を介して互いに重なり合う後面部をそれぞれ有するインナケースとアウタケースとから成り、一方の後面部にインフレータの取付ボルトを貫通させてナットで固定し、該取付ボルトの先端を他方の後面部にて後側から覆っている請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両用シートのエアバッグ装置。
- 一方又は他方の後面部に他の後面部側へ向いた凸部が少なくとも1つ形成されており、該凸部が取付ボルトの先端の突出量よりも大なる高さを有している請求項6記載の車両用シートのエアバッグ装置。
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