JP2007137160A - エアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】可塑性材料から形成される膨脹部を安定した膨張形状で膨張させることができるエアバッグ装置の提供。
【解決手段】車両の座席の座部に設けられ、車両衝突時に上方に膨張する可塑性材料から形成される膨脹部30を有するものであって、膨脹部30は、筒状であって開口方向から見て複数の隅部36,38,40,42を有する形状をなすメインパネル26と、メインパネル26に両側開口部を覆うように接合される、複数の隅部63〜66を有する形状のサイドパネル29とから構成され、サイドパネル29の隅部63〜66に開口70〜73が形成されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、車両の座席の座部に設けられ、車両衝突時に上方に膨張して乗員の腰の前方移動を規制するエアバッグ装置に関する。
車両の座席の座部に設けられ、車両衝突時に上方に膨張して乗員の腰の前方移動を規制するエアバッグ装置に関するものとして、座部を支持する板状のフレームに一体的に凹部を形成しこの凹部とでチャンバを形成するように金属薄板からなる膨脹部を設け、車両衝突時にはチャンバ内に設けられたインフレータでガスを発生させて金属製の膨脹部を膨張させて座部を上側に膨出させるものがある(特許文献1参照)。
特表2003−517966号公報
ところで、上記のような金属あるいは樹脂等の可塑性材料から形成される膨脹部は、特に隅部を有する形状とした場合に、膨張時を含む負荷がかかる状況下で隅部近傍に不確定にズレを生じる可能性があり、膨張形状の安定の面で不利となる可能性がある。
したがって、本発明は、可塑性材料から形成される膨脹部を安定した膨張形状で膨張させることができるエアバッグ装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、車両の座席(例えば実施形態における座席12)の座部(例えば実施形態におけるシートクッション15)に設けられ、車両衝突時に上方に膨張する可塑性材料から形成される膨脹部(例えば実施形態におけるエアバッグ本体30)を有するエアバッグ装置(例えば実施形態におけるエアバッグモジュール11)であって、前記膨脹部は、筒状であって開口方向から見て複数の隅部(例えば実施形態における第1湾曲板部36,第3湾曲板部38,第4湾曲板部40,第6湾曲板部42)を有する形状をなすメインパネル(例えば実施形態におけるメインパネル26)と、該メインパネルに両側開口部(例えば実施形態における開口部28)を覆うように接合される、複数の隅部(例えば実施形態における隅部63〜66)を有する形状のサイドパネル(例えば実施形態におけるサイドパネル29)とから構成され、該サイドパネルの前記隅部に開口(例えば実施形態におけるスロット穴70〜73,82〜85、スリット86〜89)が形成されていることを特徴としている。
請求項2に係る発明は、可塑性材料から形成され、筒状であって開口方向から見て複数の隅部(例えば実施形態における第1湾曲板部36,第3湾曲板部38,第4湾曲板部40,第6湾曲板部42)を有する形状をなすメインパネル(例えば実施形態におけるメインパネル26)と、該メインパネルに両側開口部(例えば実施形態における開口部28)を覆うように接合される、複数の隅部(例えば実施形態における隅部63〜66)を有する形状のサイドパネル(例えば実施形態におけるサイドパネル29)とから構成される膨脹部(例えば実施形態におけるエアバッグ本体30)を有するエアバッグ装置(例えば実施形態におけるエアバッグモジュール11)であって、前記膨脹部は、折り畳まれた状態で車両の座席(例えば実施形態における座席12)の座部(例えば実施形態におけるシートクッション15)に設けられるとともに、車両衝突時に前記サイドパネルを伸長させながら上方に膨張し、且つ膨張完了状態においても前記サイドパネルの中間部に屈曲部(例えば実施形態における屈曲部91)を保持することを特徴としている。
請求項1に係る発明によれば、膨脹部の膨張時に、筒状であり開口方向から見て複数の隅部を有する形状をなすメインパネルの両側開口部を覆うように接合されたサイドパネルにおいては、特にその隅部近傍に、メインパネルに対する不確定なズレを生じる可能性があるが、隅部に予め開口を形成しておくことでこのような不確定なズレを吸収することができる。したがって、可塑性材料から形成される膨脹部を安定した膨張形状で膨張させることができる。しかも、サイドパネルの隅部の開口は、膨脹部が乗員からの荷重で変形する場合もメインパネルに対する不確定なズレを吸収でき、膨脹部を安定的に変形させることができる。
請求項2に係る発明によれば、膨脹部の膨張時に、筒状であり開口方向から見て複数の隅部を有する形状をなすメインパネルの両側開口部を覆うように接合されたサイドパネルは伸長することになるが、膨脹部の膨張完了状態においてもサイドパネルは中間部に屈曲部を保持することになるため、屈曲部が変形の余裕(弛み)となって、サイドパネルの不確定なズレの発生を防止することができる。したがって、可塑性材料から形成される膨脹部を安定した膨張形状で膨張させることができる。しかも、サイドパネルの屈曲部による変形の余裕は、膨脹部が乗員からの荷重で変形する場合もメインパネルに対する不確定なズレの発生を防止でき、膨脹部を安定的に変形させることができる。
本発明の第1実施形態のエアバッグ装置を図1〜図9を参照して以下に説明する。
図1は、第1実施形態のエアバッグ装置としてのエアバッグモジュール11が取り付けられる車両用の座席12を示す分解斜視図で、この座席12は、車幅方向に離間して設けられて車両前後方向に延在する一対のシートレール13と、各シートレール13にスライド可能に設けられたスライダ14と、これらスライダ14に支持され略水平に配置されて乗員の主として腰下を支承するシートクッション(座部)15と、スライダ14の車両前後方向の後端部に回動可能に設けられ立設状態で乗員の主として背中を支承するシートバック16と、シートバック16のシートクッション15とは反対側に設けられて乗員の主として後頭部を支承するヘッドレスト17とを有している。
シートクッション15は、各スライダ14の内側にそれぞれ固定されるパンブラケット20と、左右のパンブラケット20同士を結ぶように車幅方向に延在するコネクティングブラケット21と、両パンブラケット20の上側に載置されて両パンブラケット20に固定されるシートパン22と、シートパン22の上側に載置されることでシートパン22に支持されるクッションパッド23とを有している。クッションパッド23は、乗員が着座するもので、ウレタンフォームを表皮で覆って形成されている。
そして、図2にも示すように、シートクッション15におけるクッションパッド23を支持するシートパン22の中間所定位置に第1実施形態のエアバッグモジュール11は取り付けられることになる。
エアバッグモジュール11は、図3に示すように、両端が接合されて筒状をなすメインパネル26と、このメインパネル26の内側に接合される補強プレート27と、メインパネル26に両側開口部28を覆うように接合される一対のサイドパネル29とからなるエアバッグ本体(膨脹部)30と、図4に示すように、エアバッグ本体30の外側に接合される、シートパン22への支持用の取付ブラケット32と、エアバッグ本体30と取付ブラケット32とで保持されてエアバッグ本体30内にガスを導入可能な略円筒状のインフレータ33とを有している。
メインパネル26は、図3(a)に示すように可塑性材料である金属からなる等幅の薄板が曲げ成形され、図3(b)に示すように両端部同士が接合されることで筒状に形成される。つまり、メインパネル26は、図5(a)にも示すように、薄板を、略長方形状の底板部35と、底板部35の一方の長辺側の端縁部から折り返すように円弧状に延出する第1湾曲板部36と、この第1湾曲板部36の底板部35とは反対側の端縁部から折り返すように円弧状に延出する第2湾曲板部37と、この第2湾曲板部37の第1湾曲板部36とは反対側の端縁部から折り返すように円弧状に延出する第3湾曲板部38と、この第3湾曲板部38の第2湾曲板部37とは反対側の端縁部からその延長線上に延出する第1上板部39と、底板部35の他方の長辺側の端縁部から第1湾曲板部36と同じ側において折り返すように円弧状に延出する第4湾曲板部40と、この第4湾曲板部40の底板部35とは反対側の端縁部から折り返すように円弧状に延出する第5湾曲板部41と、この第5湾曲板部41の第4湾曲板部40とは反対側の端縁部から折り返すように円弧状に延出する第6湾曲板部42と、この第6湾曲板部42の第5湾曲板部41とは反対側の端縁部からその延長線上に延出する第2上板部43とを有する形状に形成し、第1上板部39と第2上板部43とを重ね合わせ、あるいは突き合わせて接合することで形成される。
なお、第1上板部39と第2上板部43とが接合された状態で、第1湾曲板部36と第4湾曲板部40とが鏡面対称をなし、第2湾曲板部37と第5湾曲板部41とが鏡面対称をなし、第3湾曲板部38と第6湾曲板部42とが鏡面対称をなし、接合された第1上板部39および第2上板部43と底板部35とが平行をなすことになる。また、第1上板部39と第2上板部43とが接合された状態で、メインパネル26は、開口方向から見たときに、複数の第1湾曲板部36、第3湾曲板部38、第4湾曲板部40および第6湾曲板部42が外側に凸で湾曲する隅部をなし、第1湾曲板部36、第2湾曲板部37、第3湾曲板部38、第4湾曲板部40、第5湾曲板部41および第6湾曲板部42を角とする六角の略多角形状をなしている。
補強プレート27も、金属からなるもので、メインパネル26の底板部35の内面に接合されて底板部35を補強する。ここで、メインパネル26の底板部35には、インフレータ33を一部収納状態で保持するため外面から半円筒状に凹み内面から半円筒状に突出する収容部45が形成されており、補強プレート27にも同様の形状をなして収容部45を嵌合させる嵌合部46が形成されている。
サイドパネル29は、可塑性材料である金属からなる薄板が押し出しおよび打ち抜き成形されて形成されるもので、外周縁部が同一平面に配置されて開口部50を画成ししかも外周縁部側が外周縁部の全体に対し略垂直をなす筒状の壁部51とされ、壁部51の開口部50とは反対側が底部52とされたトレイ状をなしている。このサイドパネル29の壁部51は、メインパネル26の開口部28に接合されるもので、形状をメインパネル26の開口部28に合わせている。つまり、壁部51は、図5(a)にも示すように、略長方形状の第1平壁板部54と、第1平壁板部54の一方の長辺側の端縁部から円弧状に折り返す第1湾曲壁板部55と、この第1湾曲壁板部55の第1平壁板部54とは反対側の端縁部から円弧状に折り返す第2湾曲壁板部56と、この第2湾曲壁板部56の第1湾曲壁板部55とは反対側の端縁部から円弧状に折り返す第3湾曲壁板部57と、この第3湾曲壁板部57の第2湾曲壁板部56とは反対側の端縁部からその延長線上に延出する第2平壁板部58と、第1平壁板部54の他方の端縁部から第1湾曲壁板部55と同じ側において円弧状に折り返す第4湾曲壁板部59と、この第4湾曲壁板部59の第1平壁板部54とは反対側の端縁部から円弧状に折り返す第5湾曲壁板部60と、この第5湾曲壁板部60の第4湾曲壁板部59とは反対側の端縁部から円弧状に折り返す第6湾曲壁板部61とを有しており、この第6湾曲壁板部61の第5湾曲壁板部60とは反対側の端縁部は第2平壁板部58の第3湾曲壁板部57とは反対側につながっている。
このサイドパネル29も、第1湾曲壁板部55と第4湾曲壁板部59とが鏡面対称をなし、第2湾曲壁板部56と第5湾曲壁板部60とが鏡面対称をなし、第3湾曲壁板部57と第6湾曲壁板部61とが鏡面対称をなし、第1平壁板部54と、第2平壁板部58とが平行をなすことになる。また、サイドパネル29は、開口方向(厚さ方向)から見たときに、第1湾曲壁板部55、第2湾曲壁板部56、第3湾曲壁板部57、第4湾曲壁板部59、第5湾曲壁板部60および第6湾曲壁板部61を角とする六角の略多角形状をなすとともに、底部52における第1湾曲壁板部55の内側部分が外側に凸で湾曲する隅部63を構成し、底部52における第3湾曲壁板部57の内側部分が外側に凸で湾曲する隅部64を構成し、底部52における第4湾曲壁板部59の内側部分が外側に凸で湾曲する隅部65を構成し、底部52における第6湾曲壁板部61の内側部分が外側に凸で湾曲する隅部66を構成することになる。
そして、サイドパネル29の各隅部63〜66には、略円形状のスロット穴(開口)70〜73がそれぞれ貫通形成されている。なお、スロット穴70〜73は、ガスによるエアバッグ本体30の膨張に影響のない大きさに形成されている。ここで、エアバッグ本体30の膨張時に、メインパネル26は、第1湾曲板部36と第2湾曲板部37と第3湾曲板部38とが伸びて図5(b)に示すように略直線状になるとともに、第4湾曲板部40と第5湾曲板部41と第6湾曲板部42とが伸びて略直線状となり、サイドパネル29も、第1湾曲壁板部55と第2湾曲壁板部56と第3湾曲壁板部57とが伸びて略直線状となり、第4湾曲壁板部59と第5湾曲壁板部60と第6湾曲壁板部61とが伸びて略直線状となる。このとき、サイドパネル29の各隅部63〜66は角度が変化するものの残存し、これら隅部63〜66に略円形状のスロット穴70〜73がそれぞれ配置されていることになる。メインパネル26の第1湾曲板部36、第3湾曲板部38、第4湾曲板部40および第6湾曲板部42も、角度が変化するものの残存する。
上記のサイドパネル29が、メインパネル26の両開口部28に底部52が挿入先端側となるようにして嵌合され、この状態で、底板部35に第1平壁板部54が、第1湾曲板部36に第1湾曲壁板部55が、第2湾曲板部37に第2湾曲壁板部56が、第3湾曲板部38に第3湾曲壁板部57が、第1上板部39および第2上板部43に第2平壁板部58が、第4湾曲板部40に第4湾曲壁板部59が、第5湾曲板部41に第5湾曲壁板部60が、第6湾曲板部42に第6湾曲壁板部61が、それぞれ隙間なく接合させられる。
上記のようにしてメインパネル26の両端部をサイドパネル29で閉塞して構成される図3(b)に示すエアバッグ本体30は、メインパネル26の第1上板部39および第2上板部43と、底板部35とを近接させる方向に全体が折り畳まれるように押圧されて塑性変形させられる(図3(c)に示す状態)。
図4に示すように、取付ブラケット32には、インフレータ33を一部収納状態で保持するため上面から半円筒状に凹み下面から半円筒状に突出する収容部75が形成されている。取付ブラケット32は、その収容部75とエアバッグ本体30の収容部45とで間にインフレータ33を収容した状態でエアバッグ本体30のメインパネル26の底板部35の外面に接合される。なお、上記した各部の接合は、例えばミグロウ付け溶接で行われることになる。
このようにして、エアバッグ本体30にインフレータ33および取付ブラケット32が取り付けられ、また、取付ブラケット32およびエアバッグ本体30の一端側が若干折り曲げられ、さらに、防水性のカバー77で全体が被覆されてエアバッグモジュール11が形成される。このエアバッグモジュール11は、図2に示すように、シートクッション15のシートパン22の上側の所定位置に、長さ方向を車幅方向に沿わせ且つ前上がりに傾斜した状態で固定され、その上側がクッションパッド23で覆われる。
以上のエアバッグモジュール11においては、車両衝突時に例えば所定以上の重力加速度が検出される等の展開条件が整うとインフレータ33が点火し、折り畳まれた状態にあったエアバッグ本体30がインフレータ33が発生するガスで、図2に二点鎖線で示すように上方やや斜め後ろにカバー77を破って膨張し、クッションパッド23を上方に押圧する。すると、クッションパッド23の中間位置が上側に膨出し膨出部23aを形成することになって、座席12に着座しシートベルトを装着した状態にある乗員の腰下を前側から抑えて腰の前方移動を規制することになる。このとき、インフレータ33のガス発生終了後に乗員の腰下から大きな荷重がエアバッグ本体30に加わると、例えば図6に示すように、エアバッグ本体30が変形して乗員の腰下から加わる荷重を吸収する。
以上に述べた第1実施形態のエアバッグモジュール11によれば、エアバッグ本体30の膨張時に、筒状であり開口方向から見て複数の隅部を有する形状をなすメインパネル26の両側開口部28を覆うように接合されたサイドパネル29においては、特にその隅部63〜66の近傍に、メインパネル26に対する不確定なズレを生じる可能性があるが、隅部63〜66に予めスロット穴70〜73を形成しておくことでこのような不確定なズレを吸収することができる。したがって、可塑性材料から形成されるエアバッグ本体30を安定した膨張形状で膨張させることができる。しかも、サイドパネル29の隅部63〜66のスロット穴70〜73は、エアバッグ本体30が乗員からの荷重で変形する場合もメインパネル26に対する不確定なズレを吸収でき、エアバッグ本体30を安定的に変形させることができる。
なお、以上の第1実施形態においては、図7に示すように、隅部63〜66のスロット穴70〜73だけではなく、スロット穴80をサイドパネル29の対角線交点部に設ければ、さらに良好な効果が得られる。また、サイドパネル29の隅部63〜66に設ける開口として、円形のスロット穴に限らず、例えば、図8に示すように対角線方向に長い楕円形を含む長穴形状のスロット穴82〜85としたり、図9に示すように単に対角線方向に沿うスリット86〜89を形成したりすることも可能である。
次に、本発明の第2実施形態を主に図10を参照して以下に第1実施形態との相違部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付しその説明は略す。
第2実施形態においては、図10に示すように、エアバッグ本体30が膨張を完了する膨張完了状態においても、サイドパネル29が中間部に屈曲部91を保持するように形成されている。つまり、膨張時にメインパネル26がサイドパネル29ともに上方に伸長して第2湾曲板部37および第5湾曲板部41(ともに図5参照)を直線状にして略角筒状になっても、サイドパネル29が中間部つまり底部52に、エアバッグ本体30内側に凸の屈曲部91を保持するように形成されている。
以上に述べた第2実施形態によれば、エアバッグ本体30の膨張時に、筒状のメインパネル26の両側開口部28を覆うように接合されたサイドパネル29は伸長することになるが、エアバッグ本体30の膨張完了状態においてもサイドパネル29は底部52に屈曲部91を保持することになるため、屈曲部91が変形の余裕(弛み)となって、サイドパネル29の不確定なズレの発生を防止することができる。つまり、サイドパネル29のアスペクト比をルーズで膨張を完了するようにすることで、サイドパネル29の隅部63〜66にかかるストレスを緩和し不確定なズレの発生を防止する。したがって、可塑性材料から形成されるエアバッグ本体30を安定した膨張形状で膨張させることができる。しかも、サイドパネル29の屈曲部91による変形の余裕は、エアバッグ本体30が乗員からの荷重で変形する場合もメインパネル26に対する不確定なズレの発生を防止でき、エアバッグ本体30を安定的に変形させることができる。
なお、上記した第1実施形態においては、サイドパネル29がエアバッグ本体30の膨張完了状態に中間部に屈曲部91を保持する形状としなくとも、隅部63〜66のスロット穴70〜73でエアバッグ本体30を安定した膨張形状で膨張させることができることになるが、第1実施形態と第2実施形態とを組み合わせることで、より一層確実に、エアバッグ本体30を安定した膨張形状で膨張させることができる。
また、上記した第1実施形態および第2実施形態では、図示は略すが、インフレータ33を駆動するためのエアバッグ制御部が、各座席12に設けられたエアバッグモジュール11の各インフレータ33のそれぞれの駆動条件に、シートベルトのバックルに設けられた着脱センサから出力されるシートベルト着脱検出信号で判断される、対応する座席12用のシートベルトがバックルに装着状態にあることを含んでいる。つまり、シートベルトが装着されていればエアバッグモジュール11のエアバッグ本体30の展開が許容され、シートベルトが装着されていなければエアバッグ本体30の展開が禁止されることになる。同様に、エアバッグモジュール11のエアバッグ本体30の展開を、シートベルトの装着時に作動が許容されシートベルトの未装着時に作動が禁止されるシートベルトプリテンショナと連動させても良い。
さらに、シートクッション15内やシートレール13に設けられる乗員検出装置からの乗員の体格判定信号や着座位置信号などから乗員の体格および着座位置を判定し、その結果に基づいてエアバッグモジュール11を上下・前後・左右のうちの少なくともいずれか一の方向に移動させるように構成しても良い。
加えて、エアバッグ本体30を金属以外の可塑性材料である樹脂で形成しても良く、メインパネル26およびサイドパネル29のうちの一方を金属、他方を樹脂で形成しても良い。
本発明の第1実施形態のエアバッグ装置が適用された座席を示す分解斜視図である。 本発明の第1実施形態のエアバッグ装置が適用された座席の要部を示す側断面図である。 本発明の第1実施形態のエアバッグ装置におけるエアバッグ本体を示す斜視図であって、(a)は分解状態を、(b)は組み立て状態を、(c)は組み立て後に折り畳んだ状態を、それぞれ示すものである。 本発明の第1実施形態のエアバッグ装置を示す側断面図である。 本発明の第1実施形態のエアバッグ装置におけるエアバッグ本体を示す側面図であって、(a)は折り畳み前の状態を、(b)は膨張時の状態を、それぞれ示すものである。 本発明の第1実施形態のエアバッグ装置におけるエアバッグ本体の乗員からの荷重を受けた変形状態を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態のエアバッグ装置におけるエアバッグ本体の変形例の膨張時の状態を示す側面図である。 本発明の第1実施形態のエアバッグ装置におけるエアバッグ本体の別の変形例の膨張時の状態を示す側面図である。 本発明の第1実施形態のエアバッグ装置におけるエアバッグ本体のさらに別の変形例の膨張時の状態を示す側面図である。 本発明の第2実施形態のエアバッグ装置におけるエアバッグ本体の膨張時の状態を示す正断面図である。
符号の説明
11 エアバッグモジュール(エアバッグ装置)
12 座席
15 シートクッション(座部)
26 メインパネル
28 開口部
29 サイドパネル
30 エアバッグ本体(膨脹部)
36 第1湾曲板部(隅部)
38 第3湾曲板部(隅部)
40 第4湾曲板部(隅部)
42 第6湾曲板部(隅部)
63〜66 隅部
70〜73,82〜85 スロット穴(開口)
86〜89 スリット(開口)
91 屈曲部


Claims (2)

  1. 車両の座席の座部に設けられ、車両衝突時に上方に膨張する可塑性材料から形成される膨脹部を有するエアバッグ装置であって、
    前記膨脹部は、筒状であって開口方向から見て複数の隅部を有する形状をなすメインパネルと、該メインパネルに両側開口部を覆うように接合される、複数の隅部を有する形状のサイドパネルとから構成され、該サイドパネルの前記隅部に開口が形成されていることを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 可塑性材料から形成され、筒状であって開口方向から見て複数の隅部を有する形状をなすメインパネルと、該メインパネルに両側開口部を覆うように接合される、複数の隅部を有する形状のサイドパネルとから構成される膨脹部を有するエアバッグ装置であって、
    前記膨脹部は、折り畳まれた状態で車両の座席の座部に設けられるとともに、車両衝突時に前記サイドパネルを伸長させながら上方に膨張し、且つ膨張完了状態においても前記サイドパネルの中間部に屈曲部を保持することを特徴とするエアバッグ装置。
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