JP2003516834A - 車両シート用の、とくに自動車シート用の係止止め金 - Google Patents

車両シート用の、とくに自動車シート用の係止止め金

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JP2003516834A JP2001545116A JP2001545116A JP2003516834A JP 2003516834 A JP2003516834 A JP 2003516834A JP 2001545116 A JP2001545116 A JP 2001545116A JP 2001545116 A JP2001545116 A JP 2001545116A JP 2003516834 A JP2003516834 A JP 2003516834A
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Abstract

(57)【要約】 係止止め金は、シート部分に所属の固定の止め金部分(10)、及びこれに対して揺動可能に支持されかつ背もたれに所属の止め金部分(12)を有し、その際、一方の止め金部分に、他方の止め金部分との係止位置にかつその外に半径方向に動かすことができる少なくとも1つのロック棒(17)が設けられており、このロック棒は、伝達部材とともに背もたれ調節装置(17,20,21)を形成し、この背もたれ調節装置は、操作レバー(27)に作用結合されている。前方への背もたれの揺動の他に、前に調節された背もたれの傾斜位置の再発見を可能にするために、背もたれ調節装置(17,20,21)に、メモリ装置(30,31,34,37;34,65,66)、及び分離した操作要素(45)によって解除可能な任意揺動装置(43,47;64,70,71)が付属している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、シート部分に所属の固定の止め金部分、及びこれに対して揺動可能
に支持されかつ背もたれに所属の止め金部分を有し、その際、一方の止め金部分
に、他方の止め金部分との係止位置にかつその外に半径方向に動かすことができ
る少なくとも1つのロック棒が設けられており、このロック棒が、伝達部材とと
もに背もたれ調節装置を形成しており、この背もたれ調節装置が、操作レバーに
作用結合されている、車両シート用の、とくに自動車シート用の係止止め金に関
する。
【0002】 本出願人自身のドイツ連邦共和国特許第19904300.0号明細書は、例
えばシート部分に所属の固定の止め金部分が案内突起を有し、これらの案内突起
の間において直径上に対向する2つのロック棒が半径方向に動かすことができる
、車両シートのための係止止め金を示している。これらの案内突起及びロック棒
も、背もたれに結合された揺動可能な止め金部分の内歯を有するリング突起によ
って囲まれており、その際、外側歯部を有するロック棒は、この内歯を有するリ
ング突起内に噛み合うことができ、かつその噛み合い位置において、両方の止め
金部分を互いに係止している。ロック棒はピンを有し、これらのピンは、連行円
板のゲート内に噛み合っており、この連行円板は、そのゲート形に基づいて、連
行円板の相応する回転の際に、ロック棒を噛み合わせかつ外すことができる。噛
み合い位置を達成しかつ確保するために、ばね負荷を受けたカム円板が使われ、
このカム円板によってロック棒は、その係止位置に移され、かつカム円板のカム
がロック棒に作用するかぎり、保持される。これらのロック棒を操作するために
、カム円板及び連行円板は、特種プロファイルの穴を有し、この穴内に、外周に
おいてプロファイル化された伝達要素が最終的に噛み合い、この伝達要素は、他
方においてスリーブとして形成されており、かつ内周に同様にプロファイルを有
し、このプロファイルは、トルクを伝達するように操作部材を収容している。こ
のような係止止め金は、内歯を有するリング突起及び外歯を有するロック棒の歯
ピッチが比較的小さいとき、迅速にかつ小さな段階において調節することができ
る。このような係止止め金は、乗用車の後部シートにさらに容易に乗り込むため
に、迅速に前方へかつ再び戻すように揺動することもできる。ただし前に存在し
た背もたれ位置は、このような背もたれ調節装置において正確に再び見付けるこ
とはできないので、シート利用者は、彼に都合のよい背もたれの傾斜位置を改め
て調節しなければならない。
【0003】 本発明の課題は、揺動位置から背もたれを戻し揺動する際に、前に調節した背
もたれ傾斜位置を再び見付けることができ、係止止め金の確実かつ安価な操作及
び容易な取付けが得られるように、このような係止止め金の背もたれ調節装置を
改善することにある。
【0004】 本発明によれば、この課題は、次のようにして解決される。すなわち背もたれ
調節装置が、所望の調節される背もたれ傾斜を記憶するメモリ装置、及び分離し
た操作要素によって解除可能な任意揺動装置を含む。背もたれ調節装置のための
操作レバーの他に存在する別の分離した操作要素により、背もたれはロック解除
でき、かつ所望の前側位置にまで倒すことができる。この位置において背もたれ
は、分離した操作要素を離した際にロックされ、又は揺動方向に背もたれに負荷
をかける強力なばねによってこの位置に保持される。分離した操作要素の操作及
び固定保持又はばねの力に抗した背もたれの戻し運動によって、背もたれは、メ
モリ装置のストッパまで戻し倒すことができ、又は−別の実施例において−、こ
の分離した操作要素を改めて離すことによって、背もたれは、再びその前に調節
されたメモリ位置にロックすることができ、又は操作要素を固定保持した際に、
その上さらにそれ以上戻し揺動することができる。いずれの場合にも、背もたれ
の所望の位置は、迅速に見付けることができる。
【0005】 メモリ装置及び任意揺動装置が、自身の間に背もたれ調節装置を囲んだ両方の
止め金部分の外側の一方に設けられていることは、推奨に値する。この配置によ
れば、係止止め金の容易かつわかりやすい取付け及び確実な操作可能性が生じる
。メモリ装置及び任意揺動装置が、揺動可能な止め金部分から固定の止め金部分
への力伝達流の外に設けられていることは、望ましく、このようにして衝撃的な
強力な負荷の際、例えば衝突の際、全負荷が背もたれ調節装置によって引受けら
れるが、一方メモリ装置と任意揺動装置は、負荷を受けず、したがって損傷する
ことはないことを保証するようにする。それにより任意揺動装置及びメモリ装置
は過剰な寸法に構成する必要がないようになる。本発明の特別な実施例において
、メモリ装置及び任意揺動装置は、ユニットとして止め金部分の外側に取り付け
可能なので、例えば係止止め金の第1の部分がすでに完成取付けされており、か
つそれから突然に本発明による装置及び装備を有するようにする係止止め金が望
まれるとき、いつでも後からでもなお係止止め金の補充が可能である。モジュー
ル状の構造により、このように取付けは、容易にかつ望ましいコストで行なうこ
とができる。
【0006】 メモリ装置の調節のために、これは、ストッパ円板及びこれを固定する係止つ
めから形成されており、かつ係止方向に負荷をかけられかつ回転支持された係止
つめは、背もたれ調節装置も解除する操作レバーによってロック解除可能なので
、容易な操作可能性が得られる。その際、ストッパ円板が、背もたれの前方揺動
方向に力蓄積器負荷を受けており、かつ係止つめが、固定の止め金部分に関して
定置に回転支持されており、かつ係止方向にばね負荷を受けていることが推奨さ
れ、このようにしてメモリ装置の所望の位置に対する簡単な発見能力を達成する
ようにする。
【0007】 本発明の1つの実施例において、操作レバーは、解除アダプタに回転可能に接
続されており、この解除アダプタは、背もたれ調節装置の伝達部材に回らないよ
うに結合されており、その際、解除アダプタに、操作レバーに接触可能な解除指
、及び分離した操作要素によって操作可能な揺動アームから作用を受けることが
できる解除親指が配置されている。
【0008】 本発明の別の実施例において、操作レバーに回らないように、解除アダプタに
接触可能でありかつ解除指として使われるストッパが配置されており、かつ分離
した操作要素によって操作可能な揺動アームは、解除親指として使われる連行ピ
ンによって解除アダプタに作用する。両方の可能性において、所望の傾斜調節は
容易に達成することができる。
【0009】 両方の実施例において解除指及び解除親指によって、その配置に関する簡単な
逆転によって種々の解決可能性が得られる。
【0010】 この解除アダプタによって、背もたれを所望の傾斜位置に移すことができるよ
うにするため、及びメモリ装置のストッパ円板をこの所望の背もたれ傾斜位置に
追従させるために、背もたれ調節装置の止め金を外す以外に、操作レバーの外し
運動の際に、係止つめも、メモリ装置のストッパ円板から外れることが保証され
ている。
【0011】 それに反して操作レバー自体が外れることなく、分離した操作要素だけが操作
される場合、係止つめの外れが行なわれないので、分離した操作要素のその外し
位置に保持されるかぎり、ストッパ円板は、その調節された位置に残り、かつそ
れ故に背もたれの戻し揺動置運動は、前に調節された背もたれ傾斜位置にまで再
び戻し揺動することができる。しかし解除アダプタが操作レバーによって動かす
ことができるようにするため、有利なように操作レバーは、制御突起を有し、こ
の制御突起は、この制御突起の外し運動の際に、揺動アームに関節結合されたゲ
ートレバーを、ゲートレバーに作用結合された係止つめを外す方向に動かす。係
止つめのこの作用結合は、次のようにして達成することができる。すなわち固定
の止め金部分に結合された基礎板に揺動支持された係止つめが、ピンによって、
ゲートレバーのゲートに噛み合っており、このゲートレバーが、他方において制
御曲線を有し、この制御曲線を介して操作レバーの制御突起が、この制御突起の
外し行程の際に、係止つめを解除する。係止つめの外しの際に、ストッパ円板が
、係止つめの噛み合い可能性の外にあるような位置にあることを避けるために、
基礎板は、そのばね負荷のために前方揺動方向に行なわれるストッパ円板の運動
を制限するために保持突起を有する。
【0012】 係止つめ及びストッパ円板の保護された配置は、次のようにして有利に達成さ
れる。すなわち基礎板に支持された係止つめ、これにより係止位置に保持される
ストッパ円板、及びばね負荷を受けてストッパ円板を保持しかつリングばねとし
て構成された力蓄積器が、基礎板とカバー板との間に形成される中空空間内に配
置されており、その際、カバー板が、背もたれに所属の揺動可能な止め金部分に
結合されている。その際、有利なようにカバー板は、メモリ調節のために所望の
傾斜位置に背もたれを戻し揺動する際に、その力蓄積器負荷に抗してストッパ円
板を回転連行するために、ストッパ円板の揺動経路内に突出したストッパを有す
る。メモリ装置の有利な形成は、次のようにして可能になる。すなわちストッパ
円板が、外歯を有する係止セグメントを有し、この係止セグメントの半径方向内
方に引っ込んだ端面が、一方において基礎板の保持突起のためかつ他方において
カバー板のストッパのためのストッパ段部を形成している。
【0013】 本発明の特別な実施例において、操作レバー及び操作要素の運動の際、背もた
れ調節装置はロック解除可能である。この処置により、任意揺動運動の際又は背
もたれ調節の際に、シートの両方の係止止め金が可動なので、第2の係止止め金
が背もたれ調節のための操作レバー又は任意揺動のための操作要素を必要とする
ことなく、背もたれの調節が容易に行なうことができることが保証されている。
有利なようにメモリ装置は、係止円板及びゲート円板によって形成されており、
このゲート円板を係止つめが制御し、その際、係止円板は、揺動可能な止め金部
分と一緒に可動である。この処置によれば、本発明によるメモリ装置の簡単な構
成及び取付けが得られ、とくに多くの費用なしに、メモリ装置を構成し、かつ制
御することができる。
【0014】 係止つめの揺動運動が、回転可能なゲート円板を介して制御可能であることは
、推奨に値し、その際、係止つめの支持位置から離れて配置されたピンは、ゲー
ト円板に配置されたゲート案内部内に噛み合うので、ゲート円板の回転の際、係
止つめの揺動運動は容易に行なうことができ、とくに係止つめは、係止円板及び
その歯部に抗して簡単に案内することができる。有利なようにゲート円板、及び
係止つめのための揺動支持位置を有する制御円板は、ばねによってその回転運動
において互いに初応力を受けて保持されており、それにより両方の円板は、ばね
の作用を受けて互いに戻し回転可能なので、係止円板に抗した係止つめの自動的
な戻しが可能である。
【0015】 操作レバーが、中間部材を回らないように支持すれば望ましく、この中間部材
は、突起によって、解除アダプタの延長部の弧状の切り欠き内に、これを一緒に
回転するように噛み合っており、かつ中間部材は、ストッパを有し、このストッ
パは、連行レバーを動かし、この連行レバー自身は、操作レバーの操作の際に、
ゲート円板を回転させる。解除アダプタの連行によって、−シートの両方の係止
止め金において−背もたれ調節が可能にされ、その際、ゲート円板の回転によっ
てこの時、背もたれ調節の新しい調節が与えられる。
【0016】 本発明の特別な実施例において、係止手段は、初期位置から選択的に、メモリ
装置又は任意揺動装置のための操作運動のうちの一方だけを可能にする。初めに
操作される装置が優先権を有する。これらの係止手段は、無意識にではなく両方
のレバーを同時に操作できることを可能にし、それにより場合によっては利用者
にとって背もたれの傾斜に関して妨害が行なわれることがある。
【0017】 3つの位置−2つの係止位置又は1つの初期位置−を占める揺動可能な連行レ
バーが、それぞれの係止位置において、任意揺動装置又はメモリ装置の調節運動
のうちの一方を係止するが、一方初期位置において、選択的に任意揺動装置又は
メモリ装置が操作可能である。簡単な連行レバーの選択によって、操作の困難を
生じる恐れなく、装置の運動の選択的な調節を行なうことができる。
【0018】 その際、連行レバーが、固定の止め金部分に付属の保持ピンに揺動可能に支持
されていれば、このようにして連行レバーの正確な制御及び運動を行なうことが
できるようにするために、推奨に値する。その際、特別な実施例において、連行
レバーは、2つの脚を有するアングルレバーとして形成されており、このアング
ルレバーは、その一方の脚によって、任意揺動装置の運動を、かつ他方の脚によ
って、メモリ装置を操作する運動を係止する。アングルレバーの形成によって、
係止止め金の費用は減少する。なぜならそれによりきわめて利用者にとって快適
なレバーの簡単な回転及び確実な操作が得られるからである。
【0019】 本発明の特別な実施例において、任意揺動装置及びメモリ装置を制御するため
に、背もたれの回転軸上に軸線方向に互いに並んで回転可能な3つの円板が設け
られており、制御円板、係止円板及びゲート円板が設けられている。揺動可能な
止め金部分に回らないように結合された係止円板は、その周に歯部を備え、この
歯部に、揺動可能な係止つめに配置された歯つめが噛み合っている。制御円板は
、一方において係止つめのための支持ピンを有し、かつ他方において歯状の切り
欠きを有し、この切り欠き内に、固定の止め金部分に付属の保持ピンの回りで揺
動可能なロックつめの歯が噛み合っている。ゲート円板は、ゲート案内部を装備
しており、このゲート案内部内に、係止つめのピンが噛み合い、その際、ゲート
円板及び制御円板は、互いにばね負荷を受けて回転可能である。この構成におい
て、メモリ装置及び任意揺動装置、及びそれどころか背もたれ調節装置の主要部
分は、1つの軸上に互いに並んでいるので、正確な動作様式及び確実な操作が得
られ、とりわけ容易な後からの取付けが得られる。前記の部分は、モジュール状
に構成することができ、このようにして装置を容易に構成することができるよう
にする。利用者は、背もたれのそれぞれの揺動の後に、その利用者のもっとも望
ましい背もたれ傾斜を見付ける。ゲート円板が高所を有することは有利であり、
連行レバーの揺動の際にゲート円板を制御円板に対してばね張力を受けて回転す
るために、この高所に、連行レバーのストッパが接触する。この配置は、メモリ
装置の調節能力を、とくにその構成に関して改善する。
【0020】 操作要素を釈放する際の任意揺動運動の際に、ロックレバーの歯が、弾性的に
制御円板の周面上において静止すると、操作要素をまだ操作することなく、この
ように簡単に揺動を行なえばよいので、有利である。戻し揺動の際、ロックレバ
ーの歯は、自動的に制御円板の歯切り欠き内に噛み合い、このことは、利用者に
とって簡単な取扱いをなしている。歯の噛み合いの際、この歯は、同時にその望
ましい背もたれの傾斜調節を有する。
【0021】 他方の側へ望まれる背もたれの揺動が望まれる場合、操作要素の保持又は操作
要素の新たな操作によって、歯が切り欠きに噛み合うことを阻止することができ
る。その上さらに歯の弾性的な負荷は、所望の時に、歯状の切り欠き内への確実
な自動的な噛み合いを可能にする。
【0022】 ロックつめが、固定ピンを有し、任意揺動運動を可能にするために、この固定
ピンに、解除レバーから操作可能な連結部が関節状に配置されていると、推奨に
値し、その際、固定ピンは、アングルレバーの第2の脚のためのストッパとして
も、背もたれの導入された調節運動の際のロックつめの運動を係止するために使
われる。他方において任意揺動装置及び背もたれ調節装置の確実な操作が与えら
れる。
【0023】 望ましいように、揺動可能なロックつめ及び連行レバーは、ばねの力によって
互いに接するように保持されており、このようにしてその初期位置において連行
レバーのための定義された位置を維持するようにする。
【0024】 さらに連行レバーが案内面を有し、この案内面に、操作レバーのストッパが、
その運動の際に作用すると有利であり、このようにして背もたれ調節のための運
動を導入できるようにする。
【0025】 操作レバーの運動の際に、操作部材のストッパが、傾斜調節のためのゲート円
板を回転するために連行レバーを揺動すると、推奨に値する。同時に中間レバー
の突起は、操作レバー及び解除アダプタを動かし、このようにして背もたれ調節
の釈放を達成するようにする。
【0026】 本発明の特別の実施例において、操作要素に負荷をかけた際の任意揺動運動の
際、選ばれたメモリ位置を越えて、自動車シートの背もたれが、揺動範囲全体に
わたって可動である。このようにして所望の傾斜位置がまだ呼出されていない場
合、背もたれは、前から完全に後へ、又は後から前側の後へ揺動することができ
る。操作要素を釈放した際に初めて、所望の傾斜位置が調節される。
【0027】 本発明を実施例において図面に示し、かつ次に詳細に説明する。
【0028】 図1及び2からもっとも良好に引出すことができるように、固定の止め金部分
10は、取付け片11に結合されており、この取付け片は、他方において車両シ
ートの図示されていないシート部分フレームに接続することができる。この固定
の止め金部分10に、背もたれに所属の揺動可能な止め金部分12が支持されて
おり、この止め金部分は、他方において同様に止め金部分12に結合された接続
片13を介して、車両シートの同様に図示されていない背もたれに取付けられて
いる。
【0029】 揺動可能な止め金部分12は、支持円板14の押出しによって発生された内歯
を有するリング突起15を有し、このリング突起は、固定の止め金部分10の案
内突起16の円になるように補充された周に支持されている。これらの案内突起
16は、図2及び2Aからもっとも良好に明らかな実施例において、それぞれ1
つの直径上に対向する切り欠きによって中断されており、これらの切り欠き内に
おいて外歯を有する2つのロック棒17が案内されており、その際、それぞれの
ロック棒17の幅広側から制御ピンが18が出ておりかつそれぞれの制御ピン1
8は、連行円板20の制御スリット19によって囲まれている。ロック棒17の
半径方向内方に向いた面は、カム円板がこれに係止方向に作用するばね部材50
の作用に抗して戻し揺動されていないかぎり、ばね負荷を受けたカム円板21に
よって係止位置に押される。連行円板20及びカム円板21は、長手方向に2分
割されたカラーブシュ22によって止め金部分10及び12とともに軸線方向に
まとめられ、このカラーブシュは、連行円板20及びカム円板21の範囲におい
て外側に連行プロファイルを有し、この連行プロファイルに、連行円板20及び
カム円板21が形状結合して整合している。このカラーブシュ22は、その内周
においてもプロファイル化されており、かつ伝達棒23(図2A)を収容するた
めに使われ、この伝達棒は、必要な場合、一方のシート長手側に配置された係止
止め金を他方のシート長手側に配置された止め金に結合する。ロック棒17は、
連行円板20及びカム円板21に関連して、背もたれ調節装置の1次構成部分を
形成している。
【0030】 中央範囲において係止止め金の外側を上からつかむカラーブシュ22のカラー
に、これに回転可能に支持されたブシュ状の解除アダプタ24が続き、この解除
アダプタ24の内側のボス周は、カラーブシュ22と同様にプロファイル化され
ている。この解除アダプタは、一方において半径方向に突出した解除指25、及
びこれに対して周方向に間隔を置きかつ同様に半径方向に突出した解除親指26
を有し、これらの指の機能は、さらに後に説明されている。解除アダプタ24の
外側におけるリング状の係止突起に、操作レバー27が緩く回転可能に支持され
ており、この操作レバーは、解除指25の平面内に折り曲げられた制御突起28
を有する(図1及び2)。カラーブシュ22、伝達棒23及び解除アダプタ24
は、背もたれ調節装置及び任意揺動装置の2次構成部分を形成している。
【0031】 固定の係止止め金10においてその外側に、基礎板29が取付けられており、
この基礎板においてカラーブシュ22に対して同心的にストッパ円板30が支持
されており、このストッパ円板は、外歯を有する係止セグメント31を有し、両
側において半径方向内方に引っ込んだこの係止セグメントの端面は、ストッパ円
板のリング範囲に移行しており、このリング範囲によってストッパ円板30は、
基礎板29に回転可能に支持されている。下側範囲において基礎板から突出した
支持ピン33は、係止つめ34を揺動可能に収容するために使われる。この係止
つめ34は、一方においてその操作のために突出したピン35を有し、かつ他方
において歯つめ36を備え、この歯つめは、係止セグメント31の歯部に噛み合
うことができ、かつ噛み合い位置において基礎板29に固定された板ばね37に
よって保持されている。ストッパ円板30は、力蓄積器によって前方揺動方向に
負荷をかけられており、この力蓄積器は、一方において基礎板29に保持された
リングばね38から形成されており、このリングばねは、他方においてストッパ
円板30に作用する。さらに基礎板29は、その上側範囲に、止め金部分10に
対して突出した保持突起39を有し、この保持突起は、ストッパ円板30の係止
セグメント31の揺動経路内に突出しており、かつ前方へのその揺動経路を制限
する。ストッパ円板30、これに作用を及ぼす板ばね37を有する係止つめ34
、及びリングばね38は、メモリ装置の1次構成部分を形成しており、これらの
構成部分は、背もたれに所属の揺動可能な止め金部分12に固定されたカバー板
40によって上からつかまれており、その際、基礎板29とカバー板40との間
に中空空間41が形成されており、この中空空間内にメモリ装置の1次構成部分
が収納されている。揺動可能な止め金部分に結合されたカバー板40は、他方に
おいて背もたれのための接続片13の方に向いたその上側頂点範囲にストッパ4
2を有し、このストッパは、カバー板40の内方に曲げられた折り曲げ部によっ
て形成されており、かつ保持突起39の上方においてストッパ円板30の係止セ
グメント31の揺動経路内に同様に突出している。カバー板40は、その中央に
カラー入口を有し、このカラー入口は、解除アダプタ24の外周を支持する。
【0032】 さらに解除アダプタ24において、一方において解除指25及び解除親指26
の平面と他方においてカバー板40との間に揺動アーム43が自由に回転可能に
支持されており、この揺動アームは、解除親指26の平面内に折り曲げられかつ
半径方向に突出した連行指44を有するリング状の円板として構成されている。
この連行指44は、その自由端において、分離した操作要素45のための関節結
合位置として形成されており、その際、この操作要素は、なるべく引っ張り部材
(破線で暗示した)からなり、この引っ張り部材は、快適な取り扱いのために、
背もたれの上側端部に配置されたが図示されていない外しレバーに通じている。
揺動アーム43の連行指44の操作要素45を収容する位置に、結合リベット4
6によりゲートレバー47が回転ヒンジ状に結合されており、このゲートレバー
は、他方において長穴状のゲート48によって、係止つめ34のピン35を収容
している。ゲート48の上においてゲートレバー47の自由端に、制御曲線49
があり、この制御曲線は、背もたれ傾斜調節のため及びメモリ機能のためのスト
ッパ円板の調節のために、操作レバー27における制御突起28の下側によって
接触することができる。操作要素45の他に、揺動アーム43及びゲートレバー
47は、任意揺動装置の1次構成部分を形成している。
【0033】 図1に示された“6時位置”から、揺動可能な止め金部分12は、ここに取付
けられた接続片13とともに、したがってこれに結合された図示しない背もたれ
とともに、接続片13の破線で示すように、ほぼ75°だけ前方及び後方に揺動
することができる。この時、例えば図3Aから明らかなように、背もたれが傾斜
位置にあると、メモリ装置のストッパ円板30及び係止つめ34は、図3Bから
明らかな位置にあり、この位置においてカバー板40のストッパ42は、ストッ
パ円板30の係止セグメント31の上側端面32に接触している。この時、背も
たれの別の傾斜位置を調節しようとする場合、操作レバー27は、まず図4Aか
ら明らかな位置に揺動することができる。その際、一方において操作レバー27
の制御突起28は、制御曲線49を介してゲートレバー47を下方に押し、それ
によりゲート48内にある係止つめ34のピン35も下方に押されるので、係止
つめ34の歯つめ36は、図4Bから明らかなように、係止セグメント31の歯
部から外れるように制御される。この時、操作レバー27の解除を維持した際、
シート利用者により背もたれが一方又は他方の回転方向に動かされると、止め金
部分12とともに揺動するカバー板40のストッパ42に上側端面32が留まる
ので、この運動にストッパ円板30の係止セグメント31が追従する。背もたれ
に結合された止め金部分12の揺動は、制御突起28が解除アダプタの解除指2
5にも接触し、かつ伝達棒23を介して一緒に揺動する解除アダプタ24を介し
てカラーブシュ22も一緒に回転し、このカラーブシュが他方においてカム円板
21を図2Aにおいて明らかなその位置に反して無効位置に回転しているので可
能であり、その際、同時に連行円板20も回転しているので、制御スリット19
及び制御ピン18を介して、ロック棒17は、背もたれに結合された止め金部分
12のリング突起15の内側歯部から引出されている。この時、操作レバー27
を離すと、すぐにカム円板21に作用するばね部材50は、前記の運動経過に対
して逆行する運動経過を配慮するので、例えば図5Aから明かな位置への背もた
れの揺動の後に、この位置の係止が行なわれる。その際、それからストッパ円板
30の係止セグメント31は、図5Bから明らかな位置を占める。この位置を越
えてストッパ円板30は、メモリ位置を見付けるためにそれ以上前方に揺動する
ことはない。なぜならこのストッパ円板は、この位置においてその上側端面32
によって基礎板29の保持突起39に接触しているからである。
【0034】 ただしそれとは関係なく、背もたれは前方に自由に揺動することができ、この
ことは、次に図6Aないし8によって説明する。図6Aに示した接続片13の、
したがって図示しない背もたれの傾斜位置から出発して、全システムは、係止位
置にある。その際、メモリ機能を引起こすストッパ円板30は、揺動可能な止め
金部分12に結合されたカバー板40におけるストッパ42の前の運動のため、
メモリ機能のために図6Bから明かな位置に動かされ、かつこの位置に拘束され
ている。この時、この位置において操作要素45に、図7から明らかな矢印51
の方向における張力が生じると、揺動アーム43の連行指44は、操作レバー2
7を動かすことなく、解除アダプタ24の解除親指26を例えば図7から明らか
な位置に連行する。解除アダプタ24のこの揺動運動の間に、前記のようにロッ
ク棒17も、揺動可能な止め金部分12のリング突起15の歯部から引き外され
るので、揺動可能な止め金部分12は自由になり、かつ図7から明らかな位置に
前方揺動することができる。その際、ストッパ円板30の調節位置は変化せず、
かつ図6B及び8から明らかな位置に留まっている。このことは、係止つめ34
のピン35を介してゲートレバー47のゲート48が摺動するからである。ゲー
トレバー47は、操作要素45を介した揺動レバー43の操作の際に形状結合を
なし、この形状結合は、ストッパアングル53に負荷がかかる際に、係止つめ3
4の外れを防止するので、係止つめ34に影響は及ぼされない。その際、揺動ア
ーム43に所属の連行指44の外し行程も、ゲートレバー47の係止フック52
によって制限される。この時、図7における矢印51の方向に維持される引っ張
られた操作要素45の位置において、戻し揺動が行なわれると、この運動は、接
続片13が、したがって背もたれも再び図6Aから明らかな位置を占めるまで、
行なうことができる。しかしながら前に、例えば図9に示すように、図9に破線
で示す前方揺動位置から矢印54の方向にある接続片13が、図9により実線で
示す位置に達し(例えば車両後部シートにおける係止された対象物のために背も
たれのロックにより)、かつそれから操作要素の操作が中断されるまで、戻し揺
動される場合、すぐに再び図2Aから明かな係止が行なわれる。それにより操作
要素45を、したがって揺動アーム43を離した後に、背もたれは常にロックさ
れている。この時、操作要素を改めて操作することにより、メモリ機能によって
記憶されかつ図6Aに示されたストッパ位置は、前に背もたれのロックが取り除
かれたとき、再び達成することができる。なぜなら操作要素45の解除を介して
、ストッパ円板30のメモリ機能は変わらないからである。しかしながら背もた
れの別の傾斜位置を調節しようとする場合、操作レバー27は、図4Aから明ら
かな位置に動かすことができ、それにより一方において揺動可能な止め金部分1
2がロック棒17を介して係止解除され、かつ他方において係止つめ34は外さ
れるので、ばね負荷を受けたストッパ円板30は、揺動可能な止め金部分12に
固定的に結合されたカバー板40のストッパ42に接触し、かつ後方に揺動する
際に全揺動範囲にわたってこのストッパ42の運動に追従し、かつ基礎板29の
保持突起39にまでだけ前方への揺動に追従し、ここに接触するようにする。
【0035】 図10−13に示された係止止め金の実施例において、これは、再び固定の止
め金部分10からなり、この止め金部分は、取付け片11に固定的に結合されて
おり、この取付け片は、他方において図示しない車両シートのシート部分フレー
ムに接続される。この固定の止め金部分10に、背もたれに所属の揺動可能な止
め金部分12が支持されており、この止め金部分は、他方において同様に止め金
部分12に結合された接続片13を介して、同様に図示しない車両シートの背も
たれに取付けられている。
【0036】 両方の止め金部分の間に、背もたれ調節装置が設けられており、この背もたれ
調節装置の構成は、例えば図2Aから引出すことができる。重要なことは、固定
の止め金部分に対する揺動可能な止め金部分が、したがってシート部分に対する
背もたれ部分が、背もたれの全揺動範囲において固定可能であるということであ
る。この調節及び外しは、伝達棒23を介して第2のシート止め金にも伝達しな
ければならない。この調節、外し及び固定は、解除アダプタ24を介してその回
転の際に行なわれる。
【0037】 両方の止め金10、12は、穴を備え、この穴内に2分割されたカラーブシュ
22が噛み合っており、このカラーブシュの外周において、固定及び揺動可能な
止め金部分10又は11が互いに回転可能である。
【0038】 カラーブシュ22は、丸くない内側通口を有し、この通口内に、この実施例に
おいて管状の伝達棒23が、カラーブシュに回らないように支持されている。こ
の伝達棒23は、車両シートの第2の係止止め金に通じている。
【0039】 伝達棒23の継続部においてカラーブシュ22に続いて解除アダプタ24が設
けられている。この解除アダプタは、一部の範囲において伝達棒を上からつかみ
、かつこれに回らないように結合されている。解除アダプタ23は、その外周に
スリーブ62を支持し、その際、スリーブの両方の端面は、一方において止め金
部分10に、他方において解除アダプタ24のカラー63に支持されている。
【0040】 スリーブ62の外周に回転可能に、制御円板64、係止円板65及びゲート円
板66が設けられている。制御円板と可動の止め金部分12との間に、固定の止
め金部分10に固定された基礎板29がある。
【0041】 制御円板63は、半径方向に延びたセグメント状の延長部68を有し、この延
長部に歯状の切り欠き69が設けられている。この切り欠き69内にロックつめ
71の歯70が噛み合っている。このロックつめは、保持ピン72上に揺動可能
に支持されており、その際、保持ピン72は、他方において基礎板29に固定的
に設けられている。
【0042】 制御円板64が折り曲げ部73を有し、この折り曲げ部が引っ張りばね74の
支持位置として使われることを、なおここで述べておく。引っ張りばね74の別
の支持位置は、ゲート円板66の延長部75に設けられている。
【0043】 ゲート円板66は、ゲート案内部76を備え、このゲート案内部内に係止つめ
34のピン35が噛み合っている。係止つめ34は、揺動可能に支持ピン33上
に設けられている。この支持ピン33は、制御円板64に取付けられている。引
っ張りばね74によって、ゲート円板及び制御円板がばねによって互いに負荷を
かけられているので、ピン35が初期位置においてゲート案内部76の一方端部
に設けられていることが達成される。係止つめ34は、歯つめ36を備えている
。この歯つめ36は、係止円板65の端面歯部77に噛み合っている。
【0044】 ゲート案内部76におけるピン35の初期位置において、歯つめ36の歯部は
端面歯部77に噛み合っている。ピン35の別の端部位置において、歯つめは、
端面歯部77から持ち上げられている。メモリ装置:すなわち係止円板及び揺動
可能な止め金部分は、係止円板65の周が切り欠き78を有し、この切り欠き内
に接続片13の係止部分79が噛み合っているので、一緒に調節することができ
る。それ故に背もたれの揺動運動の際に、係止円板65は一緒に動く。メモリ装
置の調節の際、制御円板64及びゲート円板66の一緒の回転は行なわれない。
ゲート円板66の回転によって、係止円板65及び止め金部分12の揺動可能性
が可能になるだけである。
【0045】 任意揺動装置において円板64、65及び66の一緒の回転が行なわれる。
【0046】 解除アダプタ24のカラー63とゲート円板66との間に、円板状の揺動アー
ム43が設けられている。この揺動アームは、指44において、背もたれの任意
揺動のために設けられた操作要素45のための取付け位置60を有する。
【0047】 この実施例において揺動アーム43は、なお揺動アーム43の平面内にある隆
起部80を備え、この隆起部に連結部81が回転ヒンジ状に配置されている。連
結部81の第2の関節位置は、固定ピン82に関節状に結合されており、この固
定ピンは、他方においてロックつめ71に取付けられている。操作要素45の操
作の際、連結部81を介してロックつめ71は、その歯70が制御円板64の歯
状の切り欠き69との噛み合いから外れるように揺動する。それから背もたれの
揺動運動の際、この歯70は、制御円板64の外周において摺動し、その際、操
作要素45は、この実施例において釈放することができる。したがって背もたれ
の任意揺動運動が可能である。戻し方向運動が導入されると、すぐに背もたれは
、歯70が弾性的に歯状の切り欠き69内に落ち込むまで戻すことができる。
【0048】 揺動アーム43は、回転運動の導入の際にばね負荷を受けた解除アダプタ24
が回転するので、ばね負荷を受けている。ばね部材50は、解除アダプタにその
初期位置の方へ負荷をかけている。このばね負荷は、戻し揺動の際に歯が歯状の
切り欠きに至るときに、連結部81を介して歯70を歯状の切り欠き69内に引
き戻す。
【0049】 すでに述べたように、この力蓄積器から解除アダプタ24も作用を受けている
。力蓄積器は、背もたれ調節部のばね部材50によって形成される。そのために
次のことを述べておく。操作装置45の操作の際に、揺動アーム43は回転する
。そのために揺動アーム43における連行指の脚に連行ピン61が設けられてい
る。揺動アーム43の回転の際に連行ピン61(図1−9における実施例におい
て解除親指)は、解除アダプタカラー63の延長部83に当たる。それにより解
除アダプタ24は、伝達棒23と一緒に回転する。カム円板21(図2A)の回
転によって、ばね部材50は、背もたれ調節のロック解除しながら緊張する。
【0050】 解除アダプタ24のカラー63は、なお半径方向に延びた延長部83を装備し
ている。この延長部は、弧状に延びた切り欠き84を有する。この切り欠き84
内に、操作レバー27に回らないように配置された板状の中間部材86の突起8
5(第1の実施例における解除指)が噛み合っている。その際、操作部材27の
揺動運動の際に、突起85は、解除アダプタの弧状の切り欠き84内において摺
動し、かつばね部材50の応力を受けかつ背もたれ調節を可能にしてこれを回転
する。
【0051】 突起85に対向する中間部材86の他方の端部に、ストッパ87が設けられて
いる。ストッパ87は、アングルレバー88として形成された連行レバー95と
共同作用し、この連行レバーは、ロックつめ71のためのピン72上に揺動可能
に配置されている。アングルレバー88は、その一方の脚91に制御面89を、
かつ係止面90を有する。他方の脚92は、係止収容部101を備えている。
【0052】 中間部材86とともに操作部材27を回転した際に、ストッパ87は制御面8
9に至る。アングルレバー88は、第2の脚92がその係止収容部によって連結
部81の固定ピン82に当たるので、連結部81が固定ピン82を、したがって
ロックつめ71を動かすことができないように、回転運動を行なう。このように
して操作要素45の運動はロックされており、換言すれば、任意揺動は不可能で
ある。
【0053】 一方においてアングルレバー88にかつ他方においてロックつめ71に作用す
る翼ばねによって、アングルレバーの優先位置が生じ、換言すれば、操作部材を
釈放した際に、ストッパ87は、制御面89から離れる。
【0054】 ここにおいてなお、アングルレバー88の脚91がなおゲート円板66に向け
られた段部93を有し、この段部がゲート円板66における高所94と共同作用
し、操作レバー27の運動の際にこの高所が制御面89を介して引っ張りばね7
4の応力を受けてゲート円板を回転させるようにすることを付け加えておく。ゲ
ート案内部は動かされ、かつ係止つめ34は、係止円板65の歯部77との噛み
合いを外される。背もたれの揺動の際に、メモリ装置は、この時、新しい位置を
記憶することができる。(係止つめによる係止円板の釈放、係止円板の一緒の回
転、それから係止円板の歯部への係止つめの噛み合い)。
【0055】 固定の止め金部分10と揺動可能な止め金部分12との間において、強力なば
ねが作用し、このばねは、背もたれの前方揺動の方向に背もたれに負荷をかけ、
このことは、ばねが、背もたれを前方にシート面の方へ負荷をかけることを意味
する。
【0056】 このばねは、メモリ装置が操作されるときにも、揺動可能な止め金部分12及
び固定の止め金部分10に負荷をかけ、このことは、シートにおける利用者が操
作レバーを緩め、かつ続いてその上体を前にかがめ又は後に曲がることによって
、背もたれ調節を変えることができることを意味している。操作レバー27の釈
放の際、それからこの位置は、メモリ装置において記憶されたままになる。
【0057】 操作要素45を動かすと、ロックつめが揺動する。この揺動運動にアングルレ
バー88が一緒に追従するので、今度は、中間部材86のストッパ87が、係止
面90に当たるようになり、このことは、この時、操作レバー27を介した背も
たれ調節が不可能であることを意味する。メモリ装置は、その調節位置において
変化することはできない。
【0058】 ロックつめ71の保持ピン72におけるアングルレバー88(図10−12)
の代わりに、図13−15の実施例において、簡単な揺動可能な連行レバー95
が設けられており、この連行レバーは、引っ張りばね96によって、ロックつめ
71及び連結部81の固定ピン82の方に負荷をかけられている。引っ張りばね
の第2の端部は、固定位置97において連行レバーに配置されている。したがっ
てレバー95は、いつも固定ピン72の方向に負荷をかけられる。連行レバー9
5は、なおピン99を有する。このピンは、操作レバーの中間部材86の運動経
路内にある。この時、操作レバーをさらに動かす際、連行レバーは回転し、かつ
ゲート円板における高所94に当たり、かつこれを回転させるので、係止つめ3
4の歯つめ36は、係止円板65の端面歯部77との噛み合いから外れる。
【0059】 この位置において操作要素45を操作した際、引っ張りばね96の力に打勝っ
たときに、連結部81は、歯70を歯状の切り欠きから出すことしかできない。
逆に任意揺動及び操作要素の操作の際、高所を有する連行レバーは、中間部材の
運動経路内にないので、係止つめの操作は生じないと言うこともできる。
【0060】 図10−12及び図13−15の実施例の間の相違点は、大体において特殊な
アングルレバー88が、一般的に形成された連行レバー95に置き換えられたこ
とにある。
【0061】 図13に、係止止め金の初期位置が示されている。再び初期位置においてロッ
クつめ71の歯70は、制御円板64の歯状の切り欠き69内にある。その上さ
らに係止つめ34の歯つめ36は、係止円板65の端面歯部77にある。揺動可
能な止め金部分12(背もたれ)は、固定の止め金部分10(車両シートのシー
ト部分)に対して不動である。
【0062】 図14において、背もたれに固定された操作要素45が操作されている。それ
により連行ピン61を有する揺動アーム43は、弧状の切り欠きを有するアダプ
タ延長部83を揺動する。この切り欠きに突起85が噛み合っており、この突起
は、配置された中間部材86の操作レバー27に回らないようになっている。
【0063】 前の実施例におけるように、揺動アーム43は隆起部80を備え、この隆起部
内に回転ヒンジ状に連結部81が噛み合っており、その第2の関節位置は、固定
ピン82に固定されており、その際、この固定ピン82は、ロックつめ71に取
付けられているので、連結部81の運動の際に、ロックつめ71の歯70は、制
御円板の歯状の切り欠き69から脱出する。この時、揺動可能な止め金部分12
は、固定の止め金部分10に対して揺動することができる。背もたれは、自動車
のシート面に対して動かすことができ、その際、強力なコイルばねは、自動的に
シート部分を前方に動かす。歯70は、この揺動運動の際に制御円板64の周面
上において摺動する。
【0064】 すでに述べたように、この実施例において操作要素は、背もたれの任意揺動運
動を停止することなく、離すことができる。
【0065】 戻し運動も導入することができる。これは、弾性的に支持されたロックつめの
歯が歯状の切り欠き69に噛み合うまで行なわれる。操作要素にもう一度負荷が
かけられる場合、例えば自動車の後部シートの方への背もたれの戻し揺動を行な
うことができる。操作要素は、後方運動の際に引っ張られたままでもよいことは
明らかである。
【0066】 ここにおいてなお、固定ピン82が引っ張りばね96を有し、この引っ張りば
ねの第2の端部が固定位置97において連行レバー95に取付けられていること
に注意する。ロックつめ71の揺動運動の際、連行レバー95は操作レバー27
の運動経路から外へ動くので、自動車シートの背もたれのメモリ調節の調節はも
はや不可能である。
【0067】 この時、操作要素45が図1、11、12又は13におけるその初期位置にあ
る後に、操作レバー27が、操作部材27によって動かされ、この操作部材が連
行レバー85の突起99に当たると、この突起は、ゲート円板66の高所94に
当たるので、操作レバーをそれ以上動かした際にゲート円板が回転する。ゲート
案内部76内に設けられたピン35は、さらにこの案内部76内において摺動し
、かつその際、係止つめ34を揺動するので、係止つめ34の歯つめ36は、係
止円板65の端面歯部との噛み合いから外れる。この時、揺動可能な背もたれは
、係止つめ34の歯つめ36が係止円板の端面歯部77の別の位置に作用するよ
うに、係止円板65とともに回転することができる。操作部材27を釈放した際
、操作レバーは、図13に示す位置に揺動する。
【0068】 要約すれば、任意揺動運動の際に、制御円板、係止円板及びゲート円板は、一
緒に動かされるが、一方操作レバー27の操作の際−メモリ装置の調節−、ゲー
トレバーが単独で回転することに注意する。この時、背もたれが揺動すると、係
止円板は一緒に回転するが、一方制御円板及びこの時、係止つめは、その占めた
位置に留まる。
【0069】 図16に、歯状の切り欠き69内への歯70の噛み合い位置が示されている。
この位置は、初期位置として任意揺動運動及びメモリ装置(図13)にとって有
効である。選択に応じて、任意揺動装置又はメモリ装置の両方の調節を開始する
ことができる。
【0070】 任意揺動のために操作要素45を操作すると、揺動アーム43は、解除アダプ
タ24を連行して動く。連結部81は、ロックつめ71を図17に示した位置に
移す(図14参照)。揺動可能な止め金部分は、したがって背もたれは、両方の
揺動方向に動かすことができる。操作要素を釈放した際、歯70は、揺動の際に
歯状の切り欠き69(図16)内に落下する。図14がなお示すように、連行レ
バー95は、操作レバー27の運動経路内に配置されていない。図13に示した
初期位置から出発して、操作レバー27の運動の際、再び解除アダプタ24が動
かされる。操作部材27は、ばね負荷を受けた連行レバー95を揺動する。これ
は、ゲート円板66の高所94に当たり、かつこれを回転する。ゲート案内部7
6によって係止つめ34の歯つめ36は、係止円板65の端面歯部77から離れ
る(図15参照)。背もたれは、係止円板とともに回転することができる。操作
レバー27を釈放した際、係止つめは再び端面歯部内に噛み合うので、背もたれ
のこの位置は記憶されている。この新しい位置から、再び任意揺動を行なうこと
ができる。
【0071】 操作レバー27の他に、係止円板65及びゲート円板66は、メモリ装置の1
次構成部分を形成している。
【0072】 操作要素45の他に、揺動アーム43、歯70を有するロックつめ71及び制
御円板64は、任意揺動装置の1次構成部分を形成している。
【0073】 すでに述べたように、本発明の図示しかつ前に説明した構成は、例として再現
しただけであり、本発明の対象は、どのような場合にもこれだけに限定されるも
のではない。このようにして係止止め金によって行なうべきあらゆる種類の背も
たれ調節を、メモリ装置及び任意揺動装置と組合せて利用することが可能である
。その上さらになお本発明の対象のいろいろな変更及び別の構成を考えることが
できる。さらに明細書及び図面から明らかなすべての特徴は、これらが特許請求
の範囲に明確に請求されていなくとも、本発明にとって重要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 係止止め金をその外側の方向において見た図である。
【図2】 図1から明らかな係止止め金を示す図1の線II−IIに沿った長手断面図で
ある。
【図2A】 係止止め金を示す図2の線IIA−IIAに沿った横断面図である。
【図3A】 係止止め金の外側を示す図であり、その際、背もたれに所属の止め金部分は、
操作レバーを解除する前の使用するために適した傾斜位置にある。
【図3B】 解除アダプタ、ゲートレバー及び揺動アームを含み、カバー板を取り外しかつ
操作レバーを取り除いた際の図3Aから明かな係止止め金を示す図であり、その
際、ストッパ円板は、固定されたメモリ位置にある。
【図4A】 図3Aから明かな係止止め金を示す図であるが、その際、前方揺動運動を始め
るために操作レバーは解除位置に揺動されている。
【図4B】 図4Aから明かな係止止め金を示す図であり、その際、再びカバー板、解除ア
ダプタを有する操作レバー、ゲートレバー及び揺動アームは取り除かれており、
ゲートレバーを押したためストッパ円板が係止解除されている。
【図5A】 図4Aから明かな係止止め金を、図4Aに対してわずかに前方揺動された位置
において改めてロック位置において示す図である。
【図5B】 カバー板を取り外しかつ再び操作レバー及び解除アダプタを取り除いた際の図
5Aから明らかな係止止め金を示す図であり、その際、図5Aから明かな傾斜位
置においてストッパ円板は、ばね力のために基礎板のストッパに向かって揺動さ
れている。
【図6A】 メモリ装置のストッパ円板を係止した際に前方揺動運動を釈放するために解除
アダプタを回転連行するために分離した操作要素を操作する前に、再び使用に適
した傾斜位置にある係止止め金を示す図である。
【図6B】 再びカバー板を取り外しかつ操作レバー及び解除アダプタを取り除いた際の図
6Aから明かな係止止め金を示す図であり、その際、ストッパ円板は、その調節
されたメモリ位置に係止されている。
【図7】 背もたれに結合された止め金部分の任意に前方揺動された位置における図6A
から明かな係止止め金を示す図である。
【図8】 カバー板を取り外し、操作レバー、解除アダプタ、ゲートレバー及び揺動アー
ムを取り除いた際の図7による任意に前方揺動した位置にある係止止め金を示す
図であり、その際、ストッパ円板はメモリ位置において係止されている。
【図9】 図8から明らかな係止止め金を示す図であり、その際、背もたれに所属の止め
金部分は、座るに適した背もたれ傾斜位置に達しておらず、かつ図示した位置に
おいて、分離した操作要素を離したためこの位置において係止されている。
【図10】 係止止め金の別の実施例を示す断面図である。
【図11】 係止止め金の側面図である。
【図12】 係止止め金の斜視図である。
【図13】 係止止め金の別の実施例において操作レバー及び操作要素の初期位置を示す図
である。
【図14】 任意揺動位置にある係止止め金を示す図である。
【図15】 背もたれ調節における係止止め金を示す図である。
【図16】 ロックつめの一部を拡大して示す図である。
【図17】 ロックつめの別の位置を拡大して示す図である。

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート部分に所属の固定の止め金部分(10)、及びこれに
    対して揺動可能に支持されかつ背もたれに所属の止め金部分(12)を有し、そ
    の際、一方の止め金部分に、他方の止め金部分との係止位置にかつその外に半径
    方向に動かすことができる少なくとも1つのロック棒(17)が設けられており
    、このロック棒が、伝達部材とともに背もたれ調節装置(17,20,21)を
    形成しており、この背もたれ調節装置が、操作レバー(27)に作用結合されて
    いる、車両シート用の、とくに自動車シート用の係止止め金において、 背もたれ調節装置(17,20,21)に、所望の調節可能な背もたれ傾斜を
    記憶するメモリ装置(30,31,34,37;34,65,66)、及び分離
    した操作要素(45)によって解除可能な任意揺動装置(43,47;64,7
    0,71)が付属していることを特徴とする、車両シート用の、とくに自動車シ
    ート用の係止止め金。
  2. 【請求項2】 メモリ装置(30,31,34,37;34,65,66)
    及び任意揺動装置(43,47;64,71)が、自身の間に背もたれ調節装置
    (17,20,21)を囲んだ両方の止め金部分(10,12)の外側の一方に
    設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の係止止め金。
  3. 【請求項3】 メモリ装置(30,31,34,37;34,65,66)
    及び任意揺動装置(43,47;64,70,71)が、揺動可能な止め金部分
    (12)から固定の止め金部分(10)への力伝達流の外に設けられていること
    を特徴とする、請求項1又は2に記載の係止止め金。
  4. 【請求項4】 メモリ装置(30,31,34,37;34,65,66)
    及び任意揺動装置(43,47;64,70,71)が、ユニットとして止め金
    部分(10,12)の外側に取り付け可能であることを特徴とする、請求項1な
    いし3の1つに記載の係止止め金。
  5. 【請求項5】 メモリ装置が、ストッパ円板(30;65)及びこれを固定
    する係止つめ(34)から形成されており、かつ係止方向に負荷をかけられかつ
    回転支持された係止つめ(34)が、背もたれ調節装置も解除する操作レバー(
    27)によってロック解除可能であることを特徴とする、請求項1ないし4の1
    つに記載の係止止め金。
  6. 【請求項6】 ストッパ円板(30)が、背もたれの前方揺動方向に力蓄積
    器負荷を受けており、かつ係止つめ(34)が、固定の止め金部分(10)に関
    して定置に回転支持されており、かつ係止方向にばね負荷を受けていることを特
    徴とする、請求項5に記載の係止止め金。
  7. 【請求項7】 操作レバー(27)が、解除アダプタ(24)に接続されて
    おり、かつ解除アダプタ(24)が、背もたれ調節装置(17,20,21)の
    伝達部材(22,23)に回らないように結合されていることを特徴とする、請
    求項1ないし6の1つに記載の係止止め金。
  8. 【請求項8】 解除アダプタ(24)に、操作レバー(27)に接触可能な
    解除指(25)、及び分離した操作要素(45)によって操作可能な揺動アーム
    (43)から作用を受けることができる解除親指(26)が配置されていること
    を特徴とする、請求項1ないし7の1つに記載の係止止め金。
  9. 【請求項9】 操作部材(27)に回らないように、解除アダプタ(24)
    に接触可能でありかつ解除指(25)として使われるストッパ(85)が配置さ
    れており、かつ分離した操作要素(45)によって操作可能な揺動アーム(43
    )が、解除親指(26)として使われる連行ピン(61)によって解除アダプタ
    (24)に作用することを特徴とする、請求項1ないし8の1つに記載の係止止
    め金。
  10. 【請求項10】 操作レバー(27)が、制御突起(28)を有し、この制
    御突起が、この制御突起の外し運動の際に、揺動アーム(43)に関節結合され
    たゲートレバー(47)を、ゲートレバー(47)に作用結合された係止つめ(
    34)を外す方向に動かすことを特徴とする、請求項9に記載の係止止め金。
  11. 【請求項11】 操作レバー(27)が、制御突起として使われるストッパ
    (87)を回らないように有し、このストッパが、このストッパの外し運動の際
    に、連行レバー(88,95)を介してゲート円板(66)を、係止つめ(34
    )を外す方向に動かすことを特徴とする、請求項1ないし10の1つに記載の係
    止止め金。
  12. 【請求項12】 固定の止め金部分(10)に結合された基礎板(29)に
    揺動支持された係止つめ(34)が、ピン(35)によって、ゲートレバー(4
    7)のゲート(48)に噛み合っており、このゲートレバーが制御曲線(49)
    を有し、この制御曲線を介して操作レバー(27)の制御突起(28)が、この
    制御突起の外し行程の際に、係止つめ(34)を解除することを特徴とする、請
    求項1ないし11の1つに記載の係止止め金。
  13. 【請求項13】 制御円板(64)に揺動可能に支持された係止つめ(34
    )が、ピン(35)によって、ゲート円板(66)のゲート案内部(76)内に
    噛み合っており、その際、ゲート案内部が、係止つめ(34)をその釈放位置に
    揺動することを特徴とする、請求項1ないし12の1つに記載の係止止め金。
  14. 【請求項14】 基礎板(29)が、そのばね負荷のために前方揺動方向に
    行なわれるストッパ円板(30)の運動を制限するために保持突起(39)を有
    することを特徴とする、請求項1ないし13の1つに記載の係止止め金。
  15. 【請求項15】 基礎板(29)に支持された係止つめ(34)、これによ
    り係止位置に保持されるストッパ円板(30)、及びばね負荷を受けてストッパ
    円板(30)を保持しかつリングばね(38)として構成された力蓄積器が、基
    礎板(29)とカバー板(40)との間に形成される中空空間(41)内に配置
    されており、その際、カバー板(40)が、背もたれに所属の止め金部分(12
    )に結合されていることを特徴とする、請求項1ないし14の1つに記載の係止
    止め金。
  16. 【請求項16】 カバー板(40)が、メモリ調節のために所望の傾斜位置
    に背もたれを戻し揺動する際に、その力蓄積器負荷に抗してストッパ円板(30
    )を回転連行するために、ストッパ円板(30)の揺動経路内に突出したストッ
    パ(42)を有することを特徴とする、請求項1ないし15の1つに記載の係止
    止め金。
  17. 【請求項17】 ストッパ円板(30)が、外歯を有する係止セグメント(
    31)を有し、この係止セグメントの半径方向内方に引っ込んだ端面(32)が
    、一方において基礎板(29)の保持突起(39)のためかつ他方においてカバ
    ー板(40)のストッパ(42)のためのストッパ段部を形成していることを特
    徴とする、請求項1ないし16の1つに記載の係止止め金。
  18. 【請求項18】 操作レバー(27)及び操作要素(45)の運動の際、背
    もたれ調節装置(17,20,21)がロック解除可能であることを特徴とする
    、請求項1ないし17の1つに記載の係止止め金。
  19. 【請求項19】 メモリ装置が、係止円板(65)及びゲート円板(66)
    によって形成されており、このゲート円板を係止つめ(34)が制御し、その際
    、係止円板(65)が、揺動可能な止め金部分(12)と一緒に可動であること
    を特徴とする、請求項1ないし18の1つに記載の係止止め金。
  20. 【請求項20】 係止つめ(34)の揺動運動が、回転可能なゲート円板(
    66)を介して制御可能であり、その際、係止つめ(34)の支持位置(33)
    から離れて配置されたピン(35)が、ゲート円板(66)に配置されたゲート
    案内部(76)内に噛み合うことを特徴とする、請求項1ないし19の1つに記
    載の係止止め金。
  21. 【請求項21】 ゲート円板(66)、及び係止つめ(34)のための揺動
    支持位置(33)を有する制御円板(64)が、ばね(74)によってその回転
    運動において互いに初応力を受けて保持されていることを特徴とする、請求項1
    ないし20の1つに記載の係止止め金。
  22. 【請求項22】 操作レバー(27)が、中間部材(86)を回らないよう
    に支持し、この中間部材が、突起(85)によって、解除アダプタ(24)の延
    長部(83)の弧状の切り欠き(84)内に、これを一緒に回転するように噛み
    合っており、かつ中間部材(86)が、ストッパ(87)を有し、このストッパ
    が、連行レバー(88,95)を動かし、この連行レバー自身を介してゲート円
    板(66)が回転可能であることを特徴とする、請求項1ないし21の1つに記
    載の係止止め金。
  23. 【請求項23】 係止手段(88,95,90,101;71,81,82
    )が、初期位置から選択的に、メモリ装置又は任意揺動装置のための操作運動の
    うちの一方だけを可能にすることを特徴とする、請求項1ないし22の1つに記
    載の係止止め金。
  24. 【請求項24】 3つの位置−2つの係止位置及び初期位置−を占める揺動
    可能な連行レバー(88,95)が、それぞれの係止位置において、任意揺動装
    置又はメモリ装置の調節運動のうちの一方を係止するが、一方初期位置において
    、任意揺動装置又はメモリ装置が操作可能であることを特徴とする、請求項1な
    いし23の1つに記載の係止止め金。
  25. 【請求項25】 連行レバー(88,95)が、固定の止め金部分(10)
    に付属の保持ピン(72)に揺動可能に支持されていることを特徴とする、請求
    項1ないし24の1つに記載の係止止め金。
  26. 【請求項26】 連行レバー(95)が、2つの脚(91,92)を有する
    アングルレバー(88)として形成されており、このアングルレバーが、その一
    方の脚(91)によって、任意揺動装置の運動を、かつ他方の脚(92)によっ
    て、メモリ装置を操作する運動を係止することを特徴とする、請求項1ないし2
    5の1つに記載の係止止め金。
  27. 【請求項27】 任意揺動装置及びメモリ装置を制御するために、背もたれ
    の回転軸上に軸線方向に互いに並んで回転可能な3つの円板(64,65,66
    )が設けられており、制御円板(64)、係止円板(65)及びゲート円板(6
    6)が設けられており、揺動可能な止め金部分(12)に回らないように結合さ
    れた係止円板(65)が、その周に歯部(77)を備え、この歯部に、揺動可能
    な係止つめ(34)に配置された歯つめ(36)が噛み合っており、制御円板(
    64)が、一方において係止つめ(34)のための支持ピン(33)を有し、か
    つ他方において歯状の切り欠き(69)を有し、この切り欠き内に、固定の止め
    金部分(10)に付属の保持ピン(72)の回りで揺動可能なロックつめ(71
    )の歯(70)が噛み合い、かつゲート円板(66)が、ゲート案内部(76)
    を装備しており、このゲート案内部内に、係止つめ(34)のピン(35)が噛
    み合い、その際、ゲート円板(66)及び制御円板(64)が、互いにばね負荷
    (74)を受けており、かつ回転可能であることを特徴とする、請求項1ないし
    26の1つに記載の係止止め金。
  28. 【請求項28】 ゲート円板(66)が、高所(94)を有し、連行レバー
    の揺動の際にゲート円板(66)を制御円板(64)に対して回転するために、
    この高所に、連行レバー(88,95)の突起(93)が接触することを特徴と
    する、請求項1ないし27の1つに記載の係止止め金。
  29. 【請求項29】 操作要素(45)を釈放する際の任意揺動運動の際に、ロ
    ックつめ(71)の歯(70)が、ばね力を受けて制御円板(64)の周面上に
    おいて静止することを特徴とする、請求項1ないし28の1つに記載の係止止め
    金。
  30. 【請求項30】 ロックつめ(71)が、固定ピン(82)を有し、任意揺
    動運動を可能にするために、この固定ピンに、操作要素(45)から揺動アーム
    (43)を介して操作可能な連結部(81)が関節状に配置されていることを特
    徴とする、請求項1ないし29の1つに記載の係止止め金。
  31. 【請求項31】 固定ピン(82)が、アングルレバー(88)の第2の脚
    (92)のためのストッパとして、ロックつめ(71)の運動を係止するために
    使われることを特徴とする、請求項1ないし30の1つに記載の係止止め金。
  32. 【請求項32】 揺動可能なロックつめ(71)及び連行レバー(95)が
    、ばね(96)の力によって互いに接するように保持されていることを特徴とす
    る、請求項1ないし31の1つに記載の係止止め金。
  33. 【請求項33】 連行レバー(88)が案内面(89)を有し、この案内面
    が高所(94)を、操作レバー(27)の運動の際にゲート円板(66)と一緒
    に動かすことを特徴とする、請求項1ないし32の1つに記載の係止止め金。
  34. 【請求項34】 操作レバー(27)の運動の際に、メモリ装置のためのス
    トッパ(87)が、ゲート円板(66)を回転するために連行レバー(88,9
    5)を揺動し、かつ同時に操作部材の中間レバー(86)の突起(85)が、解
    除アダプタを動かすことを特徴とする、請求項1ないし33の1つに記載の係止
    止め金。
  35. 【請求項35】 操作要素(45)に負荷をかけた際の任意揺動運動の際、
    選ばれたメモリ位置を越えて、自動車シートの背もたれが、揺動範囲全体にわた
    って可動であることを特徴とする、請求項1ないし34の1つに記載の係止止め
    金。
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