JP3947935B2 - とくに2ドア自動車のための自動車座席における長手方向調節装置 - Google Patents

とくに2ドア自動車のための自動車座席における長手方向調節装置 Download PDF

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Description

本発明は、自動車座席の背もたれが、操作金具により着座部分に対して傾斜調節可能であり、かつ拘束装置を外した後に前方に折畳むことができ、着座部分が、車両に固定した案内レール内に可動に設けられた摺動レールに取付けられ、少なくとも1つの摺動レールが、案内レールとの結合を解除可能なロック装置を有し、ロック装置に、設定された座席長手方向位置の再発見を可能にする位置決め装置が付属しており、位置決め装置が、係止歯部を有する位置決めディスクと着座部分の特定の位置で係止歯部に係合する歯セグメントを有する拘束レバーとを含み、拘束レバーが、摺動レールに関して定置に支持され、かつ必要に応じて係止歯部から係合解除可能であり、それにより座部分の長手方向移動中に位置ぎめディスクの回転を可能にし、位置決めディスクに対して同軸的に支持されかつばね応力を受け巻き付けドラムが、案内レールに取付けられた引っ張り部材により着座部分前方移動を可能にするように構成され、巻き付けドラムがストッパを持ち、位置決めディスク対向ストッパを持ち、対向ストッパは、巻き付けドラムの半径方向に延びる部分がこの対向ストッパの近くを通って自由に回転できるところまでしか位置ぎめディスクから軸線方向に隆起しておらず、ストッパが、位置ぎめディスクの対向ストッパによる巻き付けドラムの戻り回転運動を制限する、とくに2ドア自動車のための自動車座席における長手方向調節装置に関する。
前記のような長手方向調節装置は、ドイツ連邦共和国特許第19647447号明細書(特開平10−157490号公報)に示されており、ここでは座席長手方向移動のためにロック装置は、2種類の方法で外すことができる。一方において横向きレバーを介して着座部分の下の前側範囲における解除金具を持ち上げることによって、摺動レールに固定されたロック装置は、自力で戻るばねの力に抗して案内レールの歯列からロック装置の係止つめを外すことにより、案内レールとのその結合位置から外すことができる。その際、解除金具の端部範囲は、外す方向に結合レバーを連行し、この結合レバーは、他方において拘束レバーの歯セグメントを位置決めディスクの外側歯部から持ち上げる。この場合、設定された座席位置を再発見するための前に設定された端部ストッパ位置は解消されている。しかしながら端部ストッパ位置を維持したまま車両座席の移動を行うことができるようにするため、摺動レールに支持された外しレバーを介して結合レバーは、解除金具によって外されるので、拘束レバーはじゃまされず、それにより位置決めディスクの係止位置は維持される。しかしながらその際、同時に外しレバーは、横向きレバーに解除金具を押すので、これは、ロック装置の係止つめを案内レールの歯列から持ち上げる。それにより前に設定されたストッパ位置は、メモリモジュール内に維持されるが、一方前に折畳まれた背もたれとともに着座部分は、前方及び後方に前に設定されたストッパに向かって動かすことができる。座席の前方移動運動を支援するために、前方移動の方向にばね作用を受けた前記の巻き付けドラムが使われ、この巻き付けドラムは、引っ張り部材を介してレール装置の前側範囲における車両底部に、又は案内レールの前側端部に結合されている。設定された座席長手方向位置の再発見のためのストッパ位置は、巻き付けドラムの回転運動及びここに存在するストッパを介して、座席の後方移動運動の終了後にロック装置が案内レールに対して摺動レールを拘束するまで、位置決めディスクのストッパが連行されることによって車両座席の後方移動の際に設定することができる。この瞬間に、解除金具の後方揺動のために拘束レバーによる位置決めディスクの固定も行われるので、この時に達成された位置決めディスクにおけるストッパの位置は確定される。位置決めディスクを外す必要なく、巻き付けドラムの複数の回転を許容できるようにするため、位置決めディスクのストッパと巻き付けドラムのストッパとの間に、2つのストッパリングが接続されており、これらのストッパリングは、他方において自身でストッパを有し、これらのストッパは、巻き付けドラムによって順に連行されることができる。位置決めディスクのストッパ位置を維持する際、この時、座席の後方移動の際に巻き付けドラムのストッパは、ストッパディスクのストッパを介して、位置決めディスクのストッパに対して所定のストッパ位置に至る。ストッパリングの取付けは、さもないと設定された座席位置の再発見が不可能なので、ストッパリングの機能的に適正な相互前後配置を必要とする。その上さらに大きな移動行程の際に、互いに前後に配置されたストッパリングの数が増加され、それにより広い構成空間が必要になり、かつさらに多くのコストが生じる。
本発明の課題は、一方において前記の欠点を回避することができ、かつ他方において構造部分、とくにメモリモジュールの数を減少することができるという趣旨で、初めに挙げたような長手方向調節装置を改善することにある。この課題は、請求の範囲第1項の特徴部分に挙げられた手段によって解決されている。すなわち本発明によれば、位置ぎめディスクがら旋ゲートを持ち、このら旋ゲート内に案内されるゲートブロックが、巻き付けドラムのストッパと位置ぎめディスクの対向ストッパとの間に設けられかつ軸線方向に延びて、一方ではストッパにまた他方では対向ストッパに当たることができ、それにより巻き付けドラムの回転を可能にする。それにより初めに記載した従来の技術の解決策において利用されたようなストッパリングは、本発明による解決策において完全に省略することができる。その他の利点は、次の点にある。すなわち必要な場合に、ら旋ゲート及びゲートブロックの形成に応じて、従来の技術により周知のストッパリングによって可能な巻き付けリングのほぼ2だけよりも多くの回転が達成できるので、案内レールに対する摺動レールのそれより全く長い移動行程が可能である。
ら旋ゲート及びゲートブロックの実際の形成は、なるべくゲートブロックを円リングセグメントとして形成し、かつ案内フィンによって、溝として位置決めディスクの側壁内に凹まされたら旋ゲート内にはめることによって達成できる。その際、ら旋ゲートは、なるべく次のように形成されている。すなわちこのら旋ゲートは、位置決めディスクのボスに対してわずかな半径方向間隔を置いて始まっており、かつ係止歯部の下に半径方向に密接して配置された位置決めディスクにおける対向ストッパにおいて終っており、その際、ら旋ゲートは、その運動成分によって半径方向外方に向けられるその最後の周の前に、位置決めディスクの対向ストッパの下を通ってゲートブロックが動くことができるようなピッチを有する。
位置決めディスクが回転する際のゲートブロックの精密な半径方向案内は、次のようにして達成できる。すなわちゲートブロックの両方の端面から、位置決めディスクのボスの方に向けられたそれぞれ1つの案内指が出ており、その際、互いにフォーク状に配置された案内指は、その外周においてボスを接線方向につかんでいる。その際、案内指は、位置決めディスクのボスからゲートブロックまでのできるだけ大きな半径方向間隔が達成されているとき、まだ位置決めディスクのボスの外周面に接したままであるような長さを持たなければならないことは明らかである。
すでに前に述べたように、対向ストッパは位置決めディスクに、かつストッパは巻き付けドラムに付属している。その際、巻き付けドラムのストッパは、なるべく引っ張り部材の保持充填部のための押込みポケットの外壁によって形成することができる。
位置決めディスクに対する巻き付けドラムの妨げられない回転のために、位置決めディスクの対向ストッパは、対向ストッパの近くを通って巻き付けドラムのフィンと押込みポケットが自由に回転できるところまでしか、その側壁から軸線方向に突出していない。ゲートブロックの軸線方向の延びに関しては、これは、位置決めディスクの対向ストッパに接する際にゲートブロックが、巻き付けドラムのストッパのための支持台も形成しなければならないので、対向ストッパの軸線方向の延びよりも大きい。
本発明を実施例について図面に示し、かつ次に詳細に説明する。ここでは:
図1は、概略的に示した車両座席を側面図で示し、
図2は、長手方向調節装置を含む車両座席の座席長手側に配置されたレール対を座席内側から見た側面図で示し、
図3は、座席長手方向調節装置を有する図2から明らかなレール対を平面図で示し、
図4a−4cは、手動操作可能な解除金具の後側範囲を3つの異なった位置において示し、そのうち図4aによる位置は、不動作位置を示し、図4bによる位置は、背もたれの前方揺動によるロック装置の解除を示し、かつ図4cによる位置は、解除金具の揺動によるロック装置と位置決め装置の解除を示し、
図5は、位置決め装置を図4aの線V−Vに沿った長手断面図で示し、
図6は、図5から明らかな位置決め装置を図5の線VI−VIに沿った横断面図で示し、
図7は、図5から明らかな位置決め装置を図5の線VII−VIIに沿った横断面図で示し、
図8は、ロック装置及びレール対を図2の線VIII−VIIIに沿った横断面図で示し、
図9は、位置決め装置を含む長手方向調節装置をレール対とともにレール対の内側に向かって見た斜視図で示している。
図1に概略的に示した車両座席は、着座部分10、及びこれに図示しないヒンジ金具を介して傾斜調節可能に結合された背もたれ11からなり、この背もたれは、さらに拘束装置12に結合されたハンドル13によって、着座部分10に対して揺動点14の回りで前方に折畳むことができる。着座部分10は、その下側により両方の座席長手側において摺動レール15に結合されており、この摺動レールは、それぞれ車両底部に固定された案内レール16内にはまっている。
摺動レール15は、−とくに図8から引出すことができるように−ころがり部材17及び18を介して長手方向に可動に、案内レール16に支持されている。その湾曲した底部において案内レール16は、長手方向に前後に間隔を置いて配置された詳細に図示しない通口を有し、これらの通口は、歯列を形成している。これらの通口内に、複数の係止つめ20のうちの少なくとも1つが指定され、これらの係止つめは、摺動レール15に固定されたロック装置19の構成部分であり、これらの構成部分は、同様に摺動レール15に支持された解除金具22が操作可能であることによって、同様に摺動レール15に支持された横向きレバー21によってばね作用に抗して外すことができる。しかしながら座席長手方向調節装置に所属のロック装置19は、ボーデンケーブル23を介して外しレバー24が操作可能であることによって、背もたれ11に配置されたハンドル13によっても、背もたれの拘束装置12とともに解除可能である。この外しレバーは、折り曲げ部25を介して外し方向に解除金具22に、したがって横向きレバー21にも、案内レール16の歯列から係止つめ20を外すように作用する。ピン26によって外しレバーは、保持板27に支持されており、この保持板は、他方において摺動レール15に固定されている。この保持板27に、同様にハウジング下側部分29及びハウジング上側部分30からなるハウジング28が固定されており、このハウジングは、回転部材として形成された巻き付けドラム32を有する位置決め装置31を収容している。
図5から明らかなかん状に形成されたハウジング上側部分30は、図4aないし4cからも引出すことができる縁側のクリップ突起33を介して、ディスク状のハウジング下側部分29に結合されており、その際、このハウジング下側部分29は、詳細に図示しない様式で、摺動レール15に付属の保持板27に固定的に結合されている。つぼ形のハウジング上側部分30においてその中心に、内方に突出した軸34がある。この軸34上に位置決めディスク35が回転可能に支持されており、この位置決めディスクは、その外周全体に係止歯部36を有する。ディスク状のハウジング下側部分29の方に向いたその端面において、位置決めディスク35は切り欠きを有し、この切り欠き内に、回転ばねとして動作するうず巻きばね37が配置されており、このうず巻きばねは、その内側の折り曲げられたばね端部により、軸34の切り欠き38内にはまっているが、一方その外側のばね端部は、詳細に図示しない様式で、位置決めディスク35の切り欠きの周範囲に固定されている。
位置決めディスク35とともに軸34上に、前にすでに述べた巻き付けドラム32が、位置決めディスクに関係なく回転可能に支持されている。巻き付けドラム32は、位置決めディスク35から離れた方に向いたその側に切り欠き39を有し、この切り欠きは、同様に回転ばねとして動作するうず巻きばね40を収容しており、このうず巻きばねは、周知のようにその内側ばね端部によって軸34に、かつその外側ばね端部によって巻き付けドラム32の外周面に固定されている。巻き付けドラム32の外周面は、収縮部41を有し、この収縮部は、巻き付けドラムに固定された例えば帯状の引っ張り部材42のための収容空間を形成している。収縮部41の下に、巻き付けドラム32の中心の方に向けられた押込みポケット43があり、この押込みポケット内に、引っ張り部材42の一方の端部に固定的に結合された保持充填部44が合わされている。軸線方向に延びた押込みポケット43の両方の外壁は、それぞれ1つのストッパ45を形成されており、その目的は、後に説明する。巻き付けドラム32の外周面とボスとの間の強さを増大しかつストッパ45を形成する押込みポケット43の壁以外に、巻き付けドラム32のボスと外周面との間になおフィン46が設けられている。引っ張り部材42の自由端に、固定片47があり、それにより引っ張り部材42は、底部に固定の案内レール16に取付けられている。
巻き付けドラム32の方に向いた位置決めディスク35の側壁48から、軸34を囲むボス49が突出している。このボス49に対してわずかに半径方向間隔を置いて、ら旋ゲート50が始まっており、このら旋ゲートは、係止歯部36のわずかに下において位置決めディスク35の側壁48から出る対向ストッパ51の所で終っている。この対向ストッパ51は、半径方向に延びた押込みポケット43の境界壁及び巻き付けドラム32のフィン46がこの対向ストッパ51の近くを通って自由に回転できるところまでしか、位置決めディスク35の側壁48を越えて軸線方向に隆起していない。ら旋ゲート50は、位置決めディスク35の側壁48に凹まされた溝から形成される。ら旋ゲート50を形成するこの溝に、案内フィン53によってゲートブロック52がはまっている。円リングセグメントとして形成されたこのゲートブロック52は、巻き付けドラム32のそれぞれのストッパ45と位置決めディスク35の対向ストッパ51との間の中間部材を形成している。その際、このゲートブロックの軸線方向の延びは、このゲートブロックが一方において巻き付けドラムのそれぞれのストッパ45及び他方において位置決めディスク35の対向ストッパ51に接することができるように選定されている。案内のために、ゲートブロック52のそれぞれの端面54からそれぞれ1つの案内指55が出ている。これらの案内指55は、フォーク状に配置されており、かつ極端な半径方向位置の際でさえ、位置決めディスク35のボス49に両側から接している。
ハウジング上側部分30は、その周範囲においてディスク状のハウジング下側部分29に隣接して切り欠き56を有し、この切り欠きを通して、制御可能な拘束レバー57のアームの歯セグメント58が、位置決めディスク35の係止歯部36にはまることができる。この拘束レバー57は、ピン59によって保持板27に揺動可能に支持されており、かつハウジング28の突出したアームに保持された係止ばね60によって、その歯セグメントが位置決めディスク35の係止歯部36にはまって保持される。この時、拘束レバー57に、前に挙げた従来の技術におけるものと同様に、結合レバーが連結でき、この結合レバーは、捕獲フックによって解除金具の端部範囲における管に制御可能にはまることができる。しかし本構成において、そのために拘束レバー57に対して軸線方向にずらされて、同じボス61に、下方に向けられたフォークレバー62が回らないように配置されている。フォークレバー62の脚の間の空いた空間に、両側に突出した横向きヘッド72を有するスリーブ63の押し棒64がはまり、その際、スリーブ64は、長手方向に可動であるが回らないように、解除金具22の端部範囲に配置されている。解除金具22の端部範囲は、解除金具22に例えば溶接によって固定的に結合された横向き管65の後で始まり、この横向き管によって解除金具22は、摺動レールに固定的に結合された軸受けブロック66において揺動可能に支持されている。横向き管65に、解除金具22を囲む圧縮ばね67の一方の端部が支持されており、この圧縮ばねの他方の端部は、スリーブ63に作用する。軸線方向に案内される押し棒64を有するこのスリーブ63は、側方に突出したピン68を有し、このピンは、圧縮ばね67の作用のために外しレバー24の操作指69に接して保持されている。フォークレバー62の脚の内側は、制御曲線70を有し、これらの制御曲線に、解除金具22の後側範囲の下方揺動の際に押し棒64に接触することができる。
着座部分10の固定位置の際に、解除金具22、外しレバー24及び拘束レバー57のフォークレバー62は、図4aから明らかな位置にある。この時、車両座席の座席長手方向位置を改めて設定しようとすると、金具レバー22は、上方へ引かれるので、その後側範囲は、下方へ揺動する。この揺動運動の際に、一方において金具レバー22は、横向きレバー21を押すので(図8)、ロック装置の係止つめ20は、案内レール16の歯列から持ち上げられ、かつ一方又は他方の車両長手方向におけるここに取付けられた座席を有する摺動レール15の移動を可能にする。しかし同時に金具レバー22の後側範囲の下方揺動の際、スリーブ63の押し棒64の横向きヘッド72は、制御曲線70に到達し、かつフォークレバー62を前方に押すので、これは、ピン59の回りで時計方向に揺動し、それにより歯セグメント58は、位置決めディクス35の係止歯部から持ち上げられる。この操作位置は、図4cに示されている。その際、なお外しレバー24の操作指69において横向き管65の中心の回りに湾曲した円形走行路71のために、スリーブ63、したがってその押し棒64も、解除金具22の端部範囲に対する位置を維持することを指摘しておく。なぜならすなわち外しレバー24は、その背もたれ11の不変の位置によって図4a及び4bから明らかなその位置に留まるので、操作されないからである。この時、図4cから明らかな操作位置において座席が動かされると、拘束レバー57が揺動しているので、巻き付けドラム32における引っ張り部材42の繰り出し又は巻き付けのため、そのストッパ45、ここに接するゲートブロック52及び対向ストッパ51を介して、位置決めディスク35は一緒に回転する。所望の座席長手方向位置が達成され、かつ解除金具22が離れるとすぐに、これは、係止方向にばね作用を受けた係止つめのために、図4aから明らかなその初期位置に戻し揺動され、その際、係止ばね60を介して拘束レバー57も、図4a及び図6から明らかな係止位置に戻し揺動され、かつ位置決めディスク35を固定する。
この時、この設定された座席長手方向位置に対して車両後部座席への快適な乗り込みのために、背もたれ11を前方揺動し、かつその際、座席を前方に移動しようとする場合、背もたれ11の前方揺動によってボーデンケーブル23を介して、ピン26の回りの時計方向における外しレバー24の揺動が行われるので、一方においてその折り曲げ部25を介して解除金具22の後側範囲が押し下げられる。その際、スリーブ63におけるピン68は、圧縮ばね67による作用のため時計方向に前方へ揺動する操作指69に追従するので、押し棒64は、フォークレバー62のフォーク内側を満たすその横向きヘッド72によって、フォークレバー62とハウジング28との間の空いた空間内に達し、したがって横向きレバー21を押し下げるために折り曲げ部25によって解除金具22の後側範囲を押し下げた際に、押し棒64の横向きヘッド72は、制御曲線70に接触することができず、したがって拘束レバー57は、位置決めディスク35の係止歯部36とその歯セグメント58の結合位置に留まる。この操作位置の開始は、図4bに示されている。しかしながら横向きレバー21を押し下げた際、案内レールの歯列からの係止つめ20の滑り出しのため、座席は前方に動かすことができる。座席のこの移動運動の間に、ゲートブロック52は、これがら旋ゲート50内においてストッパ45によって連行されてそれることができるので、位置決めディスク35の対向ストッパ51から離れることができる。この時、前方に折畳まれた背もたれとともに前方に動かされる車両座席が、その初期位置に戻されると、うず巻きばね40の作用に抗して巻き付けドラム32の回転運動が行われ、それによりゲートブロック52は、そのストッパ45のため、再びゲートブロック52が位置決めディスク35の不変の対向ストッパ51に接するまで連行される。それから当初に設定された座席長手方向位置が再び達成される。
すでに述べたように、図示しかつ前に説明した構成は、本発明の対象を例示的に再現しているだけであり、本発明の対象は、どのような場合にもこれだけに限定されるわけではない。それどころかなお本発明の構成のその他の形成及び構成が可能である。その上図面に示されかつ明細書において述べられたあらゆる特徴は、これらが請求の範囲にはっきりと請求されていない場合でも、本発明にとって重要である。

Claims (8)

  1. 自動車座席における長手方向調節装置であって、自動車座席の背もたれ(11)が、操作金具により着座部分(10)に対して傾斜調節可能であり、かつ拘束装置(12)を外した後に前方に折畳むことができ
    着座部分(10)が、車両に固定した案内レール(16)内に可動に設けられた摺動レール(15)に取付けられ、少なくとも1つの摺動レール(15)が、案内レール(16)との結合を解除可能なロック装置(19)を有し、
    ック装置(19)に、設定された座席長手方向位置の再発見を可能にする位置決め装置(31)が付属しており、
    置決め装置(31)が、係止歯部(36)を有する位置決めディスク(35)と、着座部分(10)の特定の位置で係止歯部(36)に係合する歯セグメント(58)を有する拘束レバー(57)とを含み、拘束レバー(57)が、摺動レール(15)に関して定置に支持され、かつ必要に応じて係止歯部(36)から係合解除可能であり、それにより着座部分(10)の長手方向移動中に位置ぎめディスク(35)の回転を可能にし、
    位置決めディスク(35)に対して同軸的に支持されかつばね応力を受け巻き付けドラム(32)、案内レール(16)に取付けられた引っ張り部材(42)により着座部分(10)の前方移動を可能にするように構成され、
    き付けドラム(32)がストッパ(45)を持ち、位置決めディスク(35)が対向ストッパ(51)を持ち、
    対向ストッパ(51)は、巻き付けドラム(32)の半径方向に延びる部分がこの対向ストッパ(51)の近くを通って自由に回転できるところまでしか位置決めディスク(35)から軸線方向に隆起しておらず、
    ストッパ(45)が、位置決めディスク(35)の対向ストッパ(51)による巻き付けドラム(32)の戻り回転運動を制限し、
    位置決めディスク(35)がら旋ゲート(50)を持ち、このら旋ゲート(50)内に案内されるゲートブロック(52)が、巻き付けドラム(32)のストッパ(45)と位置決めディスク(35)の対向ストッパ(51)との間に設けられかつ軸線方向に延びて、一方ではストッパ(45)にまた他方では対向ストッパ(51)に当たることができ、それにより巻き付けドラム(32)の回転を可能にする、自動車座席における長手方向調節装置。
  2. ら旋ゲート(50)が、巻き付けドラム(32)の方に向いた位置決めディスク(35)の側壁(48)に、又は位置決めディスク(35)の方に向いた巻き付けドラム(32)の壁に、位置決めディスク(35)に対する巻き付けドラム(32)の複数の回転を可能にするように配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の長手方向調節装置。
  3. ゲートブロック(52)が、円リングセグメントとして形成されており、かつ案内フィン(53)によって、溝として位置決めディスク(35)の側壁(48)内に凹まされたら旋ゲート(50)内にはまっていることを特徴とする、請求項2に記載の長手方向調節装置。
  4. ら旋ゲート(50)が、位置決めディスク(35)のボス(49)に対してわずかな半径方向間隔を置いて始まっており、かつ係止歯部の下に半径方向に密接して配置された位置決めディスク(35)における対向ストッパ(51)において終っており、その際、ら旋ゲート(50)が、その運動成分によって半径方向外方に向けられるその最後の周の前に、対向ストッパ(51)の下を通ってゲートブロック(52)が動くことができるようなピッチを有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1つに記載の長手方向調節装置。
  5. ら旋ゲート(50)のピッチが異なるように構成されており、かつ対向ストッパ(51)から出発して、1回転の後に対向ストッパ(51)の下のゲートブロック(52)の通過を可能にするピッチで始まり、このピッチが、その後、できるだけ多くの巻き回を収容するように減少しており、かつ半径方向に互いに並べてら旋ゲート(50)のそれぞれの巻き付け回転の密な配置を可能にすることを特徴とする、請求項4に記載の長手方向調節装置。
  6. ゲートブロック(52)の両方の端面(54)から、位置決めディスク(35)のボス(49)の方に向けられたそれぞれ1つの案内指(55)が出ており、かつ互いにフォーク状に配置された案内指(55)が、その外周においてボス(49)を接線方向につかんでいることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1つに記載の長手方向調節装置。
  7. 巻き付けドラム(32)のストッパ(45)が、引っ張り部材(42)の保持充填部(44)のための押込みポケット(43)の軸線方向外壁によって形成されていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1つに記載の長手方向調節装置。
  8. 位置決めディスク(35)の対向ストッパ(51)が、対向ストッパ(51)の近くを通って巻き付けドラムのフィン(46)と押込みポケット(43)が自由に回転できるところまでしか、その側壁(48)から突出していないことを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1つに記載の長手方向調節装置。
JP53320899A 1997-12-20 1998-10-29 とくに2ドア自動車のための自動車座席における長手方向調節装置 Expired - Fee Related JP3947935B2 (ja)

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